JPH10320194A - 効果付与装置および記録媒体 - Google Patents

効果付与装置および記録媒体

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JPH10320194A
JPH10320194A JP9132657A JP13265797A JPH10320194A JP H10320194 A JPH10320194 A JP H10320194A JP 9132657 A JP9132657 A JP 9132657A JP 13265797 A JP13265797 A JP 13265797A JP H10320194 A JPH10320194 A JP H10320194A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DSP(ディジタル信号処理装置)に多数の
エフェクト(音響効果)を一度に設定する。 【解決手段】 マイクロプログラムを実行することによ
り入力信号にエフェクトを付与して出力する効果付与装
置において、自らの能力の範囲内で複数のマイクロプロ
グラムを実行可能なDSP16と、操作子を備え、DS
P16において入力信号に対して付与するエフェクトの
レベルを操作子の操作内容に応じてマイクロプログラム
毎に設定するパネルSW2と、パネルSW2の設定内容
に従ってDSP16を制御するCPU7とを有する。さ
らに、DSP16は、エフェクトのレベルが0のマイク
ロプログラムを実行せず、エフェクトのレベルが0以外
のマイクロプログラムを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自装置の能力の
範囲内で複数のマイクロプログラムを実行することによ
って入力音に音響効果(エフェクト)を付与して出力す
る効果付与装置、および同装置を制御するためのプログ
ラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力音に所望の音響効果を付
与して出力する効果付与装置において、入力信号のサン
プリング周期単位でマイクロプログラムを繰り返し実行
することで入力信号を加工して出力するDSP(ディジ
タル・シグナル・プロセッサ:ディジタル信号処理装
置)が用いられている。このようなDSPは、一般に、
マイクロプログラムを格納するマイクロプログラムメモ
リと、このマイクロプログラムを実行することにより入
力信号を加工して出力する波形演算部と、当該マイクロ
プログラムの実行に必要なデータなどを格納する制御レ
ジスタとを有する。
【0003】また、マイクロプログラムメモリに複数の
マイクロプログラムを格納し、波形演算部がこれら複数
のマイクロプログラムを並列実行するマルチマイクロプ
ログラムDSP(以後、マルチMP−DSPという)を
採用した効果付与装置も開発されており、このような効
果付与装置では、複数チャネルの入力信号のそれぞれに
対して所望の音響効果を付与して出力することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マルチMP
−DSPでは、入力信号のサンプリング周期内で複数の
マイクロプログラムを実行する必要がある。これに対し
て、入力信号のサンプリング周波数は、必要とされる品
質によって異なるが、楽音などの音響信号に対しては、
通常、44.1kHzに設定される。ここで1つのマイ
クロプログラムのステップ数を128とすると、サンプ
リング周期内に1つのマイクロプログラムを実行するた
めには、DSPの波形演算部の動作クロック周波数は、
44100×128=5644800[Hz]以上でな
ければならず、n個のマイクロプログラムをサンプリン
グ周期内で実行するためには、上記周波数のn倍の周波
数で動作する波形演算部が必要となる。
【0005】なお、マルチMP−DSPは、1つのマイ
クロプログラムを実行するためのブロックを複数備えて
おり、各ブロックが独立して作動する。したがって、D
SPの処理能力について考える場合には、実行される複
数のマイクロプログラムの内容が同一であっても、これ
らが別々のブロックに割り当てられる限り、それぞれを
別個にカウントする必要がある。すなわち、使用するマ
イクロプログラムの異同に関わらず、動作クロック周波
数をn倍とする必要がある。もちろん、DSP内に波形
演算部を複数設け、並行処理を行うようにすれば、必要
とされる動作クロック周波数を低く抑制できるが、1つ
のマイクロプログラムの実行時に比較してn倍の処理能
力を必要とすることは上述と同様である。
【0006】現状では、入力信号のサンプリング周波数
が44.1kHzの場合、1つのマルチMP−DSPに
て実行可能なマイクロプログラムは高々数個であり、通
常、この上限を超える数のマイクロプログラムをマルチ
MP−DSPの各ブロックに割り当てることはできな
い。したがって、同時に多数の音響効果を使用する場合
のみならず、同時には上記上限以下の音響効果しか使用
しない場合であっても、楽音の再生開始時から終了時ま
でに使用する音響効果の総数が当該上限を超えるときに
は、全ての音響効果を事前に割り当てることができない
という欠点があった。
【0007】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、多数の音響効果を一度に設定できる効果付与装
置、および同装置を制御するためのプログラムを記録し
た記録媒体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の効果付与装置は、マイクロプログラ
ムを実行することにより入力音に音響効果を付与して出
力する効果付与装置において、自手段の能力の範囲内で
複数のマイクロプログラムを実行可能な信号処理手段
と、操作子を有し、前記信号処理手段において入力音に
対して付与する音響効果のレベルを前記操作子の操作内
容に応じてマイクロプログラム毎に設定するレベル設定
手段と、前記レベル設定手段の設定内容に従って前記信
号処理手段を制御する制御手段とを具備し、前記信号処
理手段は、音響効果のレベルが0のマイクロプログラム
を実行せず、音響効果のレベルが0以外のマイクロプロ
グラムを実行することを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の効果付与装置は、請
求項1記載のものにおいて、前記信号処理手段で実行可
能な数のマイクロプログラムを記憶可能な記憶手段を具
備し、前記制御手段は、音響効果のレベルが新たに0と
なったマイクロプログラムを前記記憶手段から消去して
空き領域を確保するとともに、音響効果のレベルが新た
に0以外となったマイクロプログラムを前記記憶手段の
空き領域に記憶させ、前記信号処理手段は、前記記憶手
段に記憶された全てのマイクロプログラムを実行するこ
とを特徴としている。
【0010】さらに、請求項3記載の効果付与装置は、
請求項1記載のものにおいて、使用する全てのマイクロ
プログラムを記憶可能な記憶手段を具備し、前記信号処
理手段は、前記記憶手段に記憶された全てのマイクロプ
ログラムのうち、音響効果のレベルが0のマイクロプロ
グラムを実行せず、音響効果のレベルが0以外のマイク
ロプログラムを実行することを特徴としている。また、
請求項4記載の効果付与装置は、請求項1ないし3いず
れかに記載のものにおいて、前記信号処理手段にかかる
負荷を告知する告知手段を具備することを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項5記載の記録媒体は、自装置
の能力の範囲内で複数のマイクロプログラムを実行する
ことによって入力音に音響効果を付与する信号処理装置
を制御するためのプログラムであって、使用者の指示に
応じて信号処理装置において付与される音響効果のレベ
ルを変化させるとともに、音響効果のレベルが0以外の
マイクロプログラムのみを信号処理装置に実行させるプ
ログラムを記録したことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
1:実施形態の構成 以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について
説明する。図1は本発明の一実施形態による効果付与装
置を有する電子楽器の構成を示すブロック図であり、こ
の図において、1はMIDI(Musical Instrument Dig
ital Interface)データの入出力を行うMIDIインタ
ーフェース、2は使用者が各種のエフェクト(音響効
果)の設定および調整等を行うためのパネルスイッチ
(パネルSW)、3は液晶パネルやLED(Light Emit
ting Diode)列等からなる表示器、4はディスクドライ
ブである。このドライブ4が格納するディスク4aはハ
ードディスク等の固定型の記録媒体であっても良いし、
フロッピーディスク等の可搬型の記録媒体であっても良
いが、本実施形態では可搬型の記録媒体であるものとす
る。
【0013】5は本電子楽器の各部に動作クロックを供
給するタイマ、6は本電子楽器全体を制御する制御プロ
グラムや各種のエフェクト(音響効果)を付与するため
のマイクロプログラムおよび制御データ等を格納したR
OM(リード・オンリィ・メモリ)、7は上記制御プロ
グラムを実行するCPU(中央処理装置)、8はCPU
7によって読み書きされるRAM(ランダム・アクセス
・メモリ)であり、CPU7は、上記制御プログラムを
実行することによって上述した各部1〜6および8を制
御するとともに、後述する各部10,11,15,16
を制御する。
【0014】9は読み書き可能な波形メモリであり、予
め設定された標準音色の波形データを記憶した書き換え
不能領域を有するとともに、所定時間分の波形データ
(フレーズ波形)を記憶するための領域を有する。10
はCPU7がドライブ4から読み取った波形データやミ
キサ15から供給される波形データを波形メモリ9に書
き込む書込回路、11はCPU7からの指示に応じて波
形メモリ9から波形データを読み出し、読み出した波形
データとCPU7からの指示(MIDIデータ/ループ
再生)とに応じた音響信号を生成する音源であり、複数
チャネル(本実施形態では最大64チャネル)の音響信
号を同時生成可能である。また、12は書込回路10お
よび音源11から波形メモリ9へのアクセスを管理する
アクセス管理である。
【0015】13は本電子楽器の外部から音響信号を入
力する外部波形入力端子、14は外部波形入力端子から
入力されたアナログの音響信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換器、15は複数チャネルの音響信号の入力
・合成が可能なミキサ、16はミキサ15の合成出力に
含まれる音響信号にエフェクトを付与して出力するDS
P(ディジタル信号処理回路)であり、ミキサ15は、
CPU7の指示に応じて、音源11から供給される64
チャネルの音響信号と、外部波形入力端子13からの1
チャネルの音響信号と、DSP16から供給される複数
チャネル(αチャネル)の音響信号とを入力し、これら
複数チャネル(本実施形態では64+1+αチャネル)
の入力について独立した複数のミキシング処理を時分割
で行い、当該ミキシング処理によって得られた複数チャ
ネルの音響信号をそれぞれDSP16の複数入力および
書込回路10の入力へ独立して供給する。なお、ミキサ
15から書込回路10へ供給された音響信号は、前述の
「波形データ」として波形メモリ9に書き込まれる。
【0016】一方、DSP16は、ミキサ15から供給
される信号に含まれる音響信号に対して、内部のマイク
ロプログラムを実行し、当該マイクロプログラムで表さ
れるエフェクトを付与して出力する。このDSP16の
出力先(ミキサ15またはD/A変換器17)はマイク
ロプログラムによって設定可能であり、例えば、DSP
内で複数のエフェクトを付与するときには、あるエフェ
クトに対する入力(音響信号)をミキサ15からDSP
16へ渡し、DSP16からミキサ15に戻ってきた音
響信号を他の音響信号と合成して再びDSP16へ渡
し、次のエフェクトに対する入力とする、ということも
実現可能である。
【0017】実際、本実施形態では、上述した特徴を利
用して、ミキサ15には、CPU7の指示に応じて、外
部入力端子13から入力され、一旦、DSP16を経由
して戻された音響信号から所定時間(数秒〜数十秒)の
波形データを切り出し、これをフレーズ波形として書き
込み回路10へ供給する、という機能が設けられてい
る。なお、「フレーズ波形」は、既に「演奏された」波
形であり、例えば、2小節分のギターのアルペジオ演奏
や4小節分のパーカッション演奏などを録音することに
よって得られる。本実施形態では、ドライブ4やミキサ
15からの所定時間(1〜数小節)分の波形データをフ
レーズ波形として採用している。また、「ループ再生」
では、上記フレーズ波形を任意の時間だけ繰り返し再生
する。この繰り返し(ループ)の範囲はフレーズ波形の
長さ、すなわち「演奏された」小節の長さであるので、
当該演奏(例えば上記2小節分のギターのアルペジオ演
奏)を違和感なく任意の時間だけ継続することができ
る。本実施形態において、このループ再生の対象となる
データとしては、フレーズ波形や、自動演奏のための演
奏データ、音量や定位等の時間変化等を実現する制御シ
ーケンスが挙げられる。
【0018】上述したように、ミキサ15を適宜設定す
ることにより、DSP16で実行される複数のエフェク
トの各入出力、A/D変換器14からの入力、および書
込回路10への出力の間で、任意に結線状態を変更する
ことができる。したがって、エフェクトと音響信号との
組み合わせを自由に変更することができるとともに、エ
フェクトの追加/削除の自由度を高くすることができ
る。また、図1において、18はアンプやスピーカ等を
有するサウンドシステムであり、D/A変換器17から
供給される音響信号に応じて発音する。
【0019】図2は本電子楽器のパネルSW2および表
示器3の要部の外観構成を示す図である。図2におい
て、21a〜21jはパートを指定するためのパートパ
ッド、22a〜22jは対応するパートに付与するエフ
ェクトのレベルを設定するためのパートつまみ、23は
各パートに割り当てるデータやエフェクトの種類を設定
するための編集用スイッチであり、これらの操作内容に
応じてCPU7が相当する処理を行う。なお、上記パー
トパッドおよびパートつまみに付した符号の添え字a〜
jは、それぞれ後述するパート1〜10に対応している
ものとする。
【0020】ここで、上記パネルSW2の操作に関連し
て行われる処理の概略を述べる。なお、特に明示しない
限り、以下に述べる処理の主体はCPU7およびCPU
7によって制御される各部であるものとする。編集用ス
イッチ23の操作に応じて各パート毎に付与すべきエフ
ェクトが選択され、パートつまみの操作に応じて対応す
るパートのエフェクトのレベル、および当該エフェクト
の「有効」/「無効」が設定される。また、パートパッ
ドの押下に応じて、当該パートパッドに割り当てられた
データ(演奏データ、フレーズ波形、ないし制御シーケ
ンス)が再生され、これによって発生した各パートの楽
音に対し、各パート毎に設定された複数のエフェクトの
うち「有効」となっているエフェクトの処理が実行さ
れ、当該楽音に当該エフェクトが付与される。
【0021】なお、パートパッド21a〜21dは自動
演奏用のパッドであり、当該パッドの操作に応じて演奏
データに従った自動演奏が実行される場合、この自動演
奏で再生された演奏イベントに応じた楽音生成は、音源
11において波形メモリ9の書き換え不能領域の標準音
色の波形データを使用して行われる。また、パートパッ
ド21e〜21hはフレーズサンプラー用のパッドであ
り、波形メモリ9の書き換え可能領域の波形データ(フ
レーズ波形)が割り当てられる。なお、上記各パートパ
ッド21a〜21hでは、割り当てられた演奏データな
いしフレーズ波形のループ再生を選択可能である。
【0022】さらに、パートパッド21iには外部入
力、パートパッド21jにはマスターが割り当てられて
おり、両パッドでは、割り当てられた制御シーケンスの
ループ再生を選択可能である。なお、ここでいうマスタ
ーとは、DSP16に入力される全てのパートのことを
意味しており、パートパッド21jにエフェクトを設定
すると、当該エフェクトは全てのパートに付与される。
【0023】また、図2において、24は本電子楽器の
動作状態や設定内容等を表示する表示面、25はDSP
16の最大能力に対する使用済み能力の比(負荷、使用
量)を視覚的に示すインジケータである。もちろん、パ
ネルSW2および表示器3には、電子楽器が一般的に備
えているボリュームつまみ等の操作子や電源のオン/オ
フを示すインジケータ等が設けられているが、ここで
は、説明の煩雑化回避のためにその図示および説明を省
略する。
【0024】図3は本装置が有するDSP16の構成を
簡略化して示す図である。この図において、161はC
PU7から送信されたマイクロプログラムや制御データ
等を受信するCPUインターフェース、162はCPU
インターフェース161を介して供給されるマイクロプ
ログラムを格納するマイクロプログラムメモリであり、
1サンプリング周期の動作クロック数(実行される命令
のクロック数)に対応した記憶容量を有する。このマイ
クロプログラムメモリ162は、内部の記憶領域を複数
のブロックに分割可能であり、この分割において、各ブ
ロック毎に異なるサイズを指定することも可能である。
もちろん、各ブロックが同一サイズとなるような分割も
可能である。また、本DSP16は、上記各ブロックに
格納したマイクロプログラムの対象となる入力(パー
ト)を、全てあるいは1つのいずれかに設定できるよう
構成されている。
【0025】また、163はCPUインターフェース1
61を介して受信した制御データを格納する制御レジス
タ、164は時分割多重された波形データを入力するた
めの波形入力部、165a,165bは波形データを出
力するための波形出力部、166は波形演算部であり、
上記マイクロプログラムおよび上記制御データに基づい
て、波形入力部164から入力された波形データや過去
の波形データに対して各種演算処理(積和演算処理等)
を行い、その処理結果を波形出力部165aまたは16
5bへ供給する。また、167は波形演算部166に読
み書きされるデータメモリであり、リバーブ等の過去の
波形データを要するエフェクトの演算処理時などに使用
される。
【0026】なお、上記マイクロプログラムは、波形演
算部166で行われる各種の演算処理を指示する命令
や、波形演算部166とデータメモリ167との間で行
われるデータの読出書込処理を指示するものであり、上
記制御データは、波形演算部で行う演算処理の定数やデ
ータメモリ167に対する書込/読出のアドレスを指定
するものである。これらのマイクロプログラムおよび制
御データは、システムの動作クロックに同期して順次読
み出され、波形演算部166へ供給される。なお、シス
テムの動作クロックの周波数は、サンプリング周波数
(ここでは44.1kHz)に比較して十分に高く設定
されており(例えば、本実施形態ではサンプリング周波
数の512倍とする)、本DSP16はサンプリング周
期毎に複数のマイクロプログラムを実行することができ
る。ただし、同時に実行可能な当該複数のマイクロプロ
グラムは、ステップ数の合計が512ステップ以下であ
る。
【0027】図4は本装置の動作中の論理的構成例を示
すブロック図である。この図においては、パートパッド
21a〜21iを1〜9番目のパートパッドとみなし、
これらに割り当てられたパートおよびエフェクトを、パ
ート1〜パート9、エフェクト1〜エフェクト9として
いる。この図に示す例では、パート1,5,6,9に対
してエフェクト1,5,6,9が設定されているが、他
のパートにはエフェクトが設定されていない。また、パ
ート1,6については、エフェクト1,6が設定されて
いるものの、対応するパートつまみ22a,22eのレ
ベルが0に設定されており、実際にはスルー(無効)と
なっている。
【0028】この図の例では、過去の波形データに対応
するエフェクトを付与して合成した後にリバーブを付与
して得られる波形データと、現在の各波形データに対応
するエフェクトを付与して得られる各波形データとを合
成した後に、イコライザー(EQ)エフェクトを付与し
て出力する構成となっている。すなわち、論理的には、
ミキサを2つ使用した構成(MIX1、MIX2)とな
っているが、実際には、1つのミキサを用いて実現して
いることは前述した通りである。
【0029】2:実施形態の動作 次に、上述した構成の電子楽器の動作について説明す
る。図5は本電子楽器の基本的動作を示すフローチャー
トであり、この図に示すように、図示せぬ電源が投入さ
れるとCPU7が初期設定を行い(ステップSA1)、
以後、ステップSA2以降の処理を繰り返す。ステップ
SA2およびSA3では、CPU7は、使用者の操作等
に起因した要因(イベント)を検出し、要因が検出され
たか否かを判断し(ステップSA2、ステップSA
3)、ここで要因が検出されなかった場合には、ステッ
プSA2の処理に戻る。逆に、要因が検出された場合に
は、CPU7は要因の種類を特定し(ステップSA
4)、特定した種類に応じた処理を行い(ステップSA
5,SA6,SA7)、ステップSA2の処理に戻る。
【0030】ここで想定している要因としては、MID
Iインターフェース1経由のMIDIデータの入力、パ
ネルSWの操作、その他の要因があるが、その他の要因
の発生時の動作は、既存の電子楽器と同様であるので説
明を省略し、以下、MIDIデータの入力時の動作およ
びパネルSWの操作時の動作について説明する。まず、
MIDIデータの入力時の動作について説明する。本電
子楽器では、パート1〜10がそのままMIDIの1チ
ャネル〜10チャネルに対応している。自動演奏パート
に対応する1チャネル〜4チャネルでは、MIDIデー
タのノートオン等の入力に応じて上記標準音色の波形デ
ータによる楽音生成が行われる。また、同パートに入力
するMIDIデータを録音し、演奏データとしてRAM
8に記憶することができる。一方、フレーズ波形パート
に対応する5チャネル〜8チャネル、および残る9,1
0チャネルでは、ノートオン等に応じた楽音生成は行わ
れない。また、チャネル1〜10では、パートパッドの
操作を表すMIDIデータを入力可能であり、CPU7
は、当該入力に応じて、対応するパートパッドが演奏さ
れたのと等しい処理を実行する。なお、MIDIデータ
に関するその他の制御については既存の電子楽器と同様
であるので、その説明を省略する。
【0031】次に、パネルSWの操作時の動作につい
て、図6(a)〜図6(c)および図7を参照して説明
する。図6(a)〜図6(c)および図7はパネルSW
の操作イベント発生時の本装置の動作を示すフローチャ
ートであり、図6(a)および図6(b)はそれぞれ演
奏開始前の処理を、図6(c)および図7は演奏中の処
理を示している。
【0032】図6(a)には、パート演奏選択イベント
発生時の動作、すなわち編集用スイッチ23のうち、各
パートにデータ(演奏データ、フレーズ波形、ないし制
御シーケンス)を割り当てるためのスイッチが押下され
たときの動作が示されており、この図に示されるよう
に、CPU7は、まず、データを割り当てるパートの番
号(パート番号)iと、割り当てるデータの内容を表す
選択番号jを入力する(ステップSB1)。具体的に
は、CPU7は、予め押下されたパートパッドに付与さ
れた番号をパート番号iとし、押下された編集用スイッ
チ23に付与された番号を選択番号jとして入力する。
そして、CPU7は、パート番号iで表されるパート
(すなわち予め押下されたパートパッドに対応するパー
ト)に、選択番号jで表されるデータを割り当てる(ス
テップSB2)。すなわち、パート1〜4の自動演奏パ
ートにおいては1つの自動演奏データが、パート5〜8
のフレーズサンプラーパートでは1つのフレーズ波形
が、パート9の外部入力パートでは1パート制御用の1
つの制御シーケンスが、パート10のマスターパートで
は全パート制御用の1つの制御シーケンスが、選択番号
jに応じてそれぞれ選択される。なお、演奏データおよ
び制御シーケンスは、ROM6あるいはRAM8に予め
格納されているものとする。このようにしてデータが割
り当てられたパートに対して、CPU7は、図6(b)
に示すパート効果選択イベント処理を行う。ただし、必
ずしもこのような順序である必要はなく、図6(b)に
示す処理を行った後に、図6(a)に示す処理を行うよ
うにしてもよい。
【0033】図6(b)に示されるように、編集用スイ
ッチ23のうち各パートにエフェクトを設定するための
スイッチが押下されると、CPU7は、エフェクトを設
定しようとするパートのパート番号iと、設定するエフ
ェクトの内容を表す選択番号jを入力する(ステップS
C1)。そして、CPU7は、パート番号iで表される
パートに、選択番号jで表されるエフェクトを設定する
(ステップSC2)。こうして設定されたパートに関す
る情報は、RAM8に記憶される。なお、図4に示され
るように、パート毎の設定では「エフェクトを選択しな
い」という選択も可能である。
【0034】一方、演奏中にいずれかのパートパッドが
押下されると、図6(c)に示されるように、CPU7
は、当該パートパッドに付与されたパート番号iと、当
該パートパッドのベロシティ(押下速度)vとを入力し
(ステップSD1)、パート番号iで表されるパート
(以後、パートi)に割り当てられた演奏データ、フレ
ーズ波形、ないし制御シーケンスを再生する(ステップ
SD2)。この際、再生音量はベロシティvにより制御
される。ここで、ステップSD2の処理を場合分けして
具体的に説明する。
【0035】 自動演奏パートのパッド(パートパッ
ド21a〜21d)が操作された場合、CPU7は、操
作されたパッドに割り当てられている演奏データに基づ
く自動演奏を開始する。すなわち、時間カウント用のタ
イマを動作させ、演奏データ中のデュレーションで指定
される各タイミングの演奏イベントを順次再生する。そ
して、再生された演奏イベントに応じて、音源11の発
音制御やミキサ15、DSP16等の制御が行われる。 フレーズ波形のパートのパッド(パートパッド21
e〜21h)が操作された場合、CPU7は、操作され
たパッドに割り当てられているフレーズ波形の波形デー
タの再生開始を音源11に指示する。 外部入力パートないしマスターパートのパッド(パ
ートパッド21i,21j)が操作された場合、CPU
7は、操作されたパッドに割り当てられている制御シー
ケンスに基づく自動制御を開始する。すなわち、時間カ
ウント用のタイマを動作させ、制御シーケンス中のデュ
レーションで指定される各タイミングの制御イベントを
順次再生する。そして、再生された制御イベントに応じ
て、ミキサ15、DSP16の制御が行われる。なお、
各パート毎にループ再生を行うかどうかを設定可能であ
り、ループ再生の設定されたパートでは、自動演奏デー
タ、フレーズ波形、ないし制御シーケンスが繰り返し再
生される。
【0036】また、演奏中にいずれかのパートつまみが
操作されると、図7に示されるように、CPU7は、当
該パートつまみに対応したパート番号iと、当該パート
つまみが表すレベルの設定値kを入力する(ステップS
E1)。次に、CPU7は、RAM8の記憶内容を参照
し、当該パートiにエフェクトが設定されているか否か
を判定する(ステップSE2)。CPU7は、上記判定
結果が「NO」であれば本処理を終了し、「YES」で
あれば上記設定値kが0であるか否かを判定する(ステ
ップSE3)。
【0037】ステップSE3での判定結果が「YES」
の場合、すなわちk=0の場合には、CPU7は、続い
て、当該パートiに対するエフェクトが有効であるか否
かを判定する(ステップSE4)。本装置では、パート
iのエフェクトが有効である場合にはFi=1、無効で
ある場合にはFi=0となるので、上記判定は、Fiが
1であるか否かを判定することにより実現される。CP
U7は、ステップSE4での判定結果が「YES」の場
合、すなわち元々無効であったエフェクトのレベルの設
定値が0に絞られた場合には本処理を終了し、「NO」
の場合、すなわち有効なエフェクトのレベルの設定値が
0に絞られた場合には、以下に述べる処理を行う。
【0038】CPU7は、ステップSE5において、パ
ートiのエフェクトレベルを0に絞るようにパートiに
対応した制御データを変更し、DSP16へ送信する。
そして、パートiに設定されたエフェクトが使用してい
たマイクロプログラムメモリ162の領域を解放し(ス
テップSE6)、インジケータ25の表示を更新し(ス
テップSE7)、Fiに0を代入し(ステップSE
8)、処理を終了する。
【0039】なお、CPU7は、DSP16に設定され
ているマイクロプログラムの数および各サイズ(ステッ
プ数)を常に把握しており、このサイズの合計値とDS
P16が設定可能なサンプリング周期毎の動作クロック
の数(最大ステップ数)とを比較することで、インジケ
ータ25の表示内容を決定している。また、ステップS
E5の処理は、パートiのエフェクト処理を停止する際
にノイズが発生するのを防止するために設けられた処理
である。
【0040】一方、ステップSE3での判定結果が「N
O」の場合には、CPU7は、Fi=1であるか否かを
判定し(ステップSE9)、この判定結果が「YES」
の場合、すなわち元々有効なエフェクトのレベルの設定
値が0以外に変更された場合には、設置値kに応じて、
パートiのエフェクトのレベルを変更するようにパート
iに対応した混合比ないし制御データを変更し、ミキサ
15ないしDSP16へ送信し(ステップSE10)、
本処理を終了する。なお、各エフェクトのレベルは、ミ
キサ15の混合比とDSP16の係数とで制御される。
【0041】逆に、ステップSE9での判定結果が「N
O」の場合、すなわち無効なエフェクトのレベルの設定
値が0以外に変更された場合には、CPU7は、マイク
ロプログラムメモリ162の空き領域を確認し(ステッ
プSE11)、パートiに設定されたエフェクトを実現
できるだけの空き領域(1つのマイクロプログラムを追
加記憶するための領域)が有るか否かを判定し(ステッ
プSE12)、この判定結果が「NO」であれば、表示
器3に「DSPの空きが足りません」と表示して本処理
を終了する(ステップSE13)。
【0042】一方、ステップSE12の判定結果が「Y
ES」の場合には、CPU7は、当該エフェクトを実現
するためのマイクロプログラムをDSP16へ送信して
マイクロプログラムメモリ162に追加記憶させ(ステ
ップSE14)、インジケータ25の表示を更新し(ス
テップSE15)、Fiに1を代入し(ステップSE1
6)、当該マイクロプログラムで実現される新たなエフ
ェクトのレベルを設定値kに応じて変更し(ステップS
E10)、処理を終了する。
【0043】次に、使用者による具体的な操作例につい
て図4を参照して説明する。ただし、ここでは、マイク
ロプログラムメモリ162の記憶容量は512ステップ
であるものとする。また、設定されている複数のエフェ
クトのうち、256ステップのリバーブと、パート5に
設定された128ステップのエフェクト5と、パート9
に設定された96ステップのエフェクト9が動作中であ
るものとする。
【0044】図4に示す状況下で、例えば、使用者がパ
ートつまみを操作し、パート6のエフェクトのレベルの
設定値を上げようとした場合、表示器3に、「DSPの
空きが足りません」というメッセージが表示され、レベ
ルの設定値を上げることはできない。そこで、使用者
は、さしあたり不要なエフェクト(例えば、エフェクト
9)を選択し、このエフェクトのレベルの設定値を0に
下げる。これにより、マイクロプログラムメモリ162
に128ステップの空き領域が確保され、当該領域にパ
ート6に設定されたエフェクト6を実現する128ステ
ップのマイクロプログラムを格納可能となる。以後、使
用者がパート6に対応するパートつまみを操作して、パ
ート6のエフェクトのレベルの設定値を上げると、エフ
ェクト6を実現するマイクロプログラムが上記空き領域
に格納され、当該レベルに応じた深さでパート6の楽音
に対してエフェクトが付与される。なお、パート9のエ
フェクトを絞って空き領域を確保する代わりに、例え
ば、現在選択されている上記256ステップのリバーブ
を、別の160ステップのリバーブに変更することで空
き領域を確保することもできる。このようなエフェクト
の変更は、編集用スイッチ23の操作によって実現可能
である。
【0045】3:まとめ 以上説明したように、本実施形態によれば、演奏開始前
にDSPの能力を超える数のエフェクトを設定すること
ができる。また、使用者がDSPにかかる負荷(DSP
の使用量)を即座に知ることができるので、不要なエフ
ェクトのレベルを絞って、限られたDSPの処理能力
を、手軽かつ有効に活用することができる。
【0046】4:変形例 なお、上述した実施形態では、1つのエフェクト(マイ
クロプログラム)が対象とするパートを1つまたは全て
としたが、これら以外の選択肢を設けてもよい。また、
各パート毎に1つのエフェクトを設定する例を示した
が、これに限らず、各パートに2以上のエフェクトを設
定できるようにしてもよいし、パートに無関係に複数の
エフェクトを設定するようにしてもよい。また、パート
パッドの押下速度(ベロシティv)を入力するようにし
たが、他の手法によって入力するようにしても良いし、
ベロシティvの入力自体を省略するようにしてもよい。
また、本発明をハードウェアDSPに適用した例を示し
たが、CPUがDSPの行う処理を肩代わりする、いわ
ゆるソフトウェアDSPに適用しても良いことは言うま
でもない。さらに、RAM8にデータメモリ167の機
能を設け、RAM8をCPU7とDSP16とで共用す
るようにしてもよい。また、RAM8にマイクロプログ
ラムメモリ162の機能を設け、RAM8をCPU7と
DSP16とで共用するようにしてもよい。また、マイ
クロプログラムメモリ162の容量を十分に大とし、使
用する全てのマイクロプログラムをDSP16に格納す
るようにしてもよい。ただし、この場合でも、DSP1
6がサンプリング周期内に実行可能なマイクロプログラ
ムのステップ数(1サンプリング周期あたりの動作クロ
ック数)は限られるので、上述した実施形態と同様な制
御が必要となる。ここで、必要となる制御について以下
に説明する。
【0047】基本的な処理動作においては、マイクロプ
ログラムメモリ162に記憶された全マイクロプログラ
ムのうち、0でないエフェクトレベルの設定されたパー
トのマイクロプログラムが、サンプリング周期の中で順
次選択的に波形演算部166に供給される。この状況下
で、新たに0でないエフェクトレベルを設定しようとす
る場合には、前述のステップSE12で行ったと同様
に、サンプリング周期内に新たなエフェクトを実行する
のに十分な動作クロックの空きがあるかどうかの判定が
行われる。その結果、CPU7は、空きが無い場合には
「DSPの空きが足りません」の表示を行い、空きがあ
る場合にはマイクロプログラムメモリ162に対し新た
なエフェクトを含めた処理動作を開始するよう指示す
る。
【0048】なお、本装置を適用する電子楽器は、鍵盤
楽器、弦楽器、管楽器、打楽器など、どのような形態で
あってもよい。また、音源装置を内蔵した電子楽器に限
らず、それぞれを別体に設け、MIDIや各種ネットワ
ーク等の通信手段を用いて各装置を接続するものであっ
てもよい。さらに、電子楽器の形態に限らず、汎用コン
ピュータによって実現するようにしてもよい。
【0049】また、上述した実施形態では、ROMに制
御プログラムやマイクロプログラム等を記憶させ、これ
をCPUが読み出して使用すことで各種機能を実現する
形態を示したが、アプリケーションソフトウェアの記憶
媒体として、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、半導体メモリ等の記憶媒体を用いてよいことはもち
ろんである。この際、可搬型の記憶媒体を利用するよう
にすれば、制御プログラムのアップデートの際に便利で
ある。
【0050】あるいは、通信インタフェースを設け、通
信ネットワーク経由で制御プログラムやマイクロプログ
ラム等をダウンロードして実行するようにしても良い。
以下に、ネットワーク側から制御プログラムをダウンロ
ードする例を挙げる。上記通信インタフェースはLAN
(ローカルエリアネットワーク)やインターネット、電
話回線等の通信ネットワークに接続されており、当該通
信ネットワークを介してサーバコンピュータと接続され
る。クライアント側の装置は、自らが有する記憶媒体に
制御プログラムや各種マイクロプログラム等が記憶され
ていない場合、上記通信インタフェース及び通信ネット
ワークを介してサーバコンピュータへ、プログラム等を
要求するコマンドを送信する。このコマンドを受け取る
と、サーバコンピュータは、要求されたデータを、通信
ネットワークを介してクライアント側へと配信する。そ
して、クライアント側の装置が、配信されたデータを通
信インタフェースを介して受信し、記憶媒体に蓄積する
ことにより、ダウンロードが完了する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、信号処理手段は、音響効果のレベルが0のマイクロ
プログラムを実行せず、音響効果のレベルが0以外のマ
イクロプログラムを実行するようにしたので、信号処理
装置の能力を使用していない音響効果に割かずに済む。
したがって、同時に使用する音響効果の数が少ない場合
には、信号処理手段の能力を超える数の音響効果を設定
することができる(請求項1〜3,5)。また、信号処
理手段にかかる負荷を告知するようにしたので、使用者
は、当該負荷が信号処理装置の能力を超えないように音
響効果のレベルを設定することができる(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による効果付与装置を有
する電子楽器の構成を示すブロック図である。
【図2】 同電子楽器のパネルSW2およびパネル表示
器3の要部の外観構成を示す図である。
【図3】 同装置が有するDSPの構成を簡略化して示
す図である。
【図4】 同装置の音響効果付与部分の構成例を示すブ
ロック図である。
【図5】 同電子楽器の基本的動作を示すフローチャー
トである。
【図6】 (a)〜(c)はそれぞれパネルSWの操作
イベント発生時の同装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】 図7はパネルSWの操作イベント発生時の同
装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】 2…パネルSW(レベル設定手段)、3…表示器(告知
手段)、5…タイマ、6…ROM、7…CPU(制御手
段)、8…RAM、15…ミキサ、16…DSP(信号
処理手段、記憶手段、信号処理装置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロプログラムを実行することによ
    り入力音に音響効果を付与して出力する効果付与装置に
    おいて、 自手段の能力の範囲内で複数のマイクロプログラムを実
    行可能な信号処理手段と、 操作子を有し、前記信号処理手段において入力音に対し
    て付与する音響効果のレベルを前記操作子の操作内容に
    応じてマイクロプログラム毎に設定するレベル設定手段
    と、 前記レベル設定手段の設定内容に従って前記信号処理手
    段を制御する制御手段とを具備し、 前記信号処理手段は、音響効果のレベルが0のマイクロ
    プログラムを実行せず、音響効果のレベルが0以外のマ
    イクロプログラムを実行することを特徴とする効果付与
    装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理手段で実行可能な数のマイ
    クロプログラムを記憶可能な記憶手段を具備し、 前記制御手段は、音響効果のレベルが新たに0となった
    マイクロプログラムを前記記憶手段から消去して空き領
    域を確保するとともに、音響効果のレベルが新たに0以
    外となったマイクロプログラムを前記記憶手段の空き領
    域に記憶させ、 前記信号処理手段は、前記記憶手段に記憶された全ての
    マイクロプログラムを実行することを特徴とする請求項
    1に記載の効果付与装置。
  3. 【請求項3】 使用する全てのマイクロプログラムを記
    憶可能な記憶手段を具備し、 前記信号処理手段は、前記記憶手段に記憶された全ての
    マイクロプログラムのうち、音響効果のレベルが0のマ
    イクロプログラムを実行せず、音響効果のレベルが0以
    外のマイクロプログラムを実行することを特徴とする請
    求項1に記載の効果付与装置。
  4. 【請求項4】 前記信号処理手段にかかる負荷を告知す
    る告知手段を具備することを特徴とする請求項1ないし
    3いずれかに記載の効果付与装置。
  5. 【請求項5】 自装置の能力の範囲内で複数のマイクロ
    プログラムを実行することによって入力音に音響効果を
    付与する信号処理装置を制御するためのプログラムであ
    って、 使用者の指示に応じて信号処理装置において付与される
    音響効果のレベルを変化させるとともに、音響効果のレ
    ベルが0以外のマイクロプログラムのみを信号処理装置
    に実行させるプログラムを記録したことを特徴とする記
    録媒体。
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