JPH10316531A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JPH10316531A JPH10316531A JP13927697A JP13927697A JPH10316531A JP H10316531 A JPH10316531 A JP H10316531A JP 13927697 A JP13927697 A JP 13927697A JP 13927697 A JP13927697 A JP 13927697A JP H10316531 A JPH10316531 A JP H10316531A
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Abstract
に変化し、当初の性状とは異なった使用感が得られるも
のに調製できる化粧料を提供する。 【解決手段】特定の高吸水性樹脂を粉末状のまま未膨潤
で多価アルコール中に分散した非水系の化粧料であり、
使用時に手のひら又は使用部位に塗布した後、水を加え
ることにより瞬時に膨潤し含水ゲルを形成する新規な化
粧料。
Description
ることにより、含水ゲル状へ瞬時に性状の変化を起こす
化粧料に関する。
した性状になっており、その性状のまま使用するものが
一般的である。マッサージ化粧料を例にとると、その性
状としては乳液状、クリーム状、ゲル状等が挙げられ、
その性状のままで使用し易くかつ良い使用感が得られる
よう工夫されていた。
性状のままで使用するということは、化粧料の性状、使
用性におけるバリエーションを制約し、個々の化粧料の
当初の性状に応じた使用感が得られるのみであった。従
って、使用時に当初の性状から使用目的に適した性状に
変化し、当初の性状とは異なった使用感が得られるもの
に調製できる化粧料の開発が望まれていた。
発明者は鋭意研究を行った結果、特定の高吸水性樹脂と
多価アルコールを含有する非水系において特定の高吸水
性樹脂の持つ性質を利用すれば、使用時に水を加えるこ
とによって瞬時に劇的な性状変化を起こす新規な化粧料
が得られることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明は、特定の高吸水性樹脂を粉末状のま
ま未膨潤で多価アルコール中に分散した非水系の化粧料
であり、使用時に手のひら又は使用部位に塗布した後、
水を加えることにより瞬時に膨潤し含水ゲルを形成する
新規な化粧料を提供するものである。
高吸水性樹脂は水不溶性かつ親水性であり、吸水率が純
水に対して自重の400〜1000倍のものであれば良
く、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸
塩、メタアクリル酸塩、アクリル酸エステル、メタアク
リル酸エステル、アクリル酸アミド、メタアクリル酸ア
ミド、アクリロニトリル、酢酸ビニル、ビニルアルコー
ル、エチレンオキサイド等の重合体もしくは共重合体又
はこれらと多糖類との共重合体もしくはそのケン化物あ
るいは中和物を、架橋剤あるいは自己架橋により三次元
的に架橋して得たもの等が挙げられ、なかでも架橋型ポ
リアクリル酸ナトリウム、デンプンアクリル酸ナトリウ
ムグラフト共重合体架橋物が好ましいものとして挙げら
れる。架橋型ポリアクリル酸ナトリウムとしては、例え
ば、サンフレッシュST−500D、同ST−500M
PS(いずれも三洋化成製)が市販品として入手でき、
デンプンアクリル酸ナトリウムグラフト共重合体架橋物
としては、例えば、サンフレッシュST−100、同S
T−100MPS、同ST−500S(いずれも三洋化
成製)が市販品として入手できる。これらの高吸水性樹
脂は、必要に応じて一種又は二種以上を組み合わせて使
用することができる。
の配合量は、全組成中に1〜50重量%(以下単に
「%」で示す)が好ましく、より好ましくは10〜30
%である。この範囲の配合量であれば、本発明の効果が
顕著に発現する。
コールとしては、例えば、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、エ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレングリコール等のグリコ
ール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等
のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール等の糖
類、ペンタエリスリトール、ポリオキシエチレンメチル
グリコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等
を挙げることができるが、なかでもグリセリンが特に好
ましく、高吸水性樹脂の分散性、水を加えたときの膨潤
性、使用感に優れたものを得ることができる。これらの
多価アルコールは、必要に応じて一種又は二種以上を組
み合わせて使用することができる。
ルの配合量は、全組成中に10〜99%が好ましく、よ
り好ましくは50〜90%である。この範囲の配合量で
あれば、本発明の効果が顕著に発現する。
アルコールの1〜50%、より好ましくは5〜30%が
平均分子量280〜25000の範囲のポリエチレング
リコールである場合には、本発明の化粧料の安定性がよ
り増し効果がより顕著に発現する。平均分子量が280
〜25000の範囲のポリエチレングリコールとして
は、例えば、ポリエチレングリコール300、ポリエチ
レングリコール400、ポリエチレングリコール60
0、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレング
リコール1500、ポリエチレングリコール4000、
ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコ
ール20000等が挙げられる。
とにより性状の変化を起こし、使用性が向上することを
特徴とするものであるため、効果の発現のために水を処
方しない系であることが好ましい。使用時に加える水の
量としては、本発明の化粧料の自重の0.5〜100倍
が好ましい。
明の効果を損なわない範囲で、化粧料に一般に使用され
る油剤、粉体、界面活性剤、酸化防止剤、高分子化合
物、香料、一価アルコール、防腐剤、紫外線防止剤、保
湿剤、美容成分等を配合することができる。本発明の効
果が良く発現する化粧料としては、マッサージ化粧料、
パック化粧料、ゴマージュ化粧料、洗顔料等が例示され
る。これらの化粧料は、使用時に加える水を化粧料とセ
ットにした2剤式の形態としても良い。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(イ)化粧料の安定性(沈降及び/又は分離)(ロ)性
状の変化の状態(水を加えた時の含水ゲル状への変
化)、(ハ)使用感(塗り易さとマッサージ感)につい
て下記の方法により評価を行った。評価結果も表1に併
せて示した。実施例及び比較例中の%は重量%を示す。
(三洋化成製) 注2:サンフレッシュST−100MPS(三洋化成
製)
一に混合溶解し、これに成分(1)〜(3)及び(9)
を加え均一に混合分散してペースト状のマッサージ化粧
料を製造した。
下記の評価基準(a)で評価した。 評価基準(a) 沈降及び/又は分離が認められない :◎ 沈降及び/又は分離がごく僅かに認められる:○ 沈降及び/又は分離が少量認められる :△ 沈降及び/又は分離が多量認められる :×
含水ゲル状への変化) 実施例及び比較例の試料に、それらの試料の自重の約1
0倍の水を加えた時の状態を観察し、下記の評価基準
(b)で評価した。 評価基準(b) 非常に良い:◎ 良い :○ やや悪い :△ 悪い :×
の適量を手にとり、これに各試料の自重の約10倍の水
を加えて含水ゲルを作り、顔面に塗布してマッサージし
た時の使用感を下記の評価基準(c)で評価点とし、そ
の平均点を評価基準(d)により評価した。 評価基準(c) 非常に良い:4点 良い :3点 やや悪い :2点 悪い :1点 評価基準(d) 3.5点以上 :◎ 2.5点以上3.5点未満:○ 1.5点以上2.5点未満:△ 1.5点未満 :×
実施例1〜8のマッサージ化粧料は、比較例1〜5のも
のと比較して、安定性、性状の変化の状態、使用感の面
で総合的に優れたものであり、使用時に塗布し易くマッ
サージ感の良いゲル状に変化するという、性状、使用
性、使用感のバリエーションを広げる新規のものであっ
た。本発明のマッサージ化粧料に水を加えた時の、ペー
スト状から含水ゲル状へのダイナミックな性状の変化
は、使用者に、外観の変化のおもしろさと、加える水の
量を加減することによりゲルの固さを自分の好みのもの
にすることができるという使用感の選択性を与えるもの
でもある。
溶解し、撹はんしながら成分(6)を注入して乳化す
る。これに成分(1)及び(7)を加え均一に分散して
脱気し、ペースト状のパック化粧料を得た。
水を加えて含水ゲルを作り顔面に塗布し、数分後に水で
洗い流した。本発明のパック化粧料はティッシュ等で拭
き取っても良い。本発明のパック化粧料は、パック化粧
料本来のシットリした使用感はもちろんのこと、安定
性、ゲルへの性状の変化、塗布し易さ等の使用感に優れ
たものであった。
合溶解し、これに成分(1)、(2)及び(5)を加え
て均一に分散して脱気し、軟ペースト状のゴマージュ化
粧料を得た。
布し、これに水を加えて肌上で含水ゲルを作り、ゴマー
ジュが出現するまで数分間指でマッサージを行った。こ
の後水で洗い落としても良いし、ティッシュ等で拭き取
っても良い。本発明のゴマージュ化粧料は、安定性、ゲ
ルへの性状の変化、ゴマージュ化粧料としての使用性、
マッサージ感等の使用感に優れたものであった。
し、これに成分(1)を加えて均一に分散した後冷却
し、脱気を行って、ペースト状の洗顔料を得た。
えて泡立てながら含水ゲルを作り、顔面に塗布して、マ
ッサージしながら汚れとなじませて水で洗い流した。本
発明の洗顔料は、安定性、ゲルへの性状の変化、洗顔料
としての使用性、マッサージ感等の使用感に優れ、洗浄
力の良いものであった。
り含水ゲル状へ瞬時に変化するので、使用時に当初の性
状から使用目的に適した性状に変化させることができ、
当初とは異なった使用感を得ることできる等、一般の化
粧料とは異なった、化粧料の性状、使用性におけるバリ
エーションを広げるものであり、新規の化粧料として有
用なものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)成分として高吸水性樹脂を1〜5
0重量%、(B)成分として多価アルコールを10〜9
9重量%含有し、使用時に水を加えて使用することを特
徴とする化粧料。 - 【請求項2】 (A)成分の高吸水性樹脂が水不溶性か
つ親水性であり、吸水率が純水に対して自重の400〜
1000倍である請求項1記載の化粧料。 - 【請求項3】 (B)成分の多価アルコールの1〜50
重量%が、平均分子量280〜25000の範囲のポリ
エチレングリコールである請求項1又は2記載の化粧
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13927697A JP3579780B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13927697A JP3579780B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 化粧料 |
Publications (2)
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JPH10316531A true JPH10316531A (ja) | 1998-12-02 |
JP3579780B2 JP3579780B2 (ja) | 2004-10-20 |
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ID=15241524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13927697A Expired - Fee Related JP3579780B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3579780B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002121109A (ja) * | 2000-10-09 | 2002-04-23 | L'oreal Sa | 化粧品組成物 |
JP2004500386A (ja) * | 2000-02-28 | 2004-01-08 | エスエヌエフ エス ア | 新規の皮膚のゴマージュ剤および新規の化粧品組成物 |
JP2005330203A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Kose Corp | 油性睫用化粧料 |
JP2006089423A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Pola Chem Ind Inc | 角栓除去ゴマージュ化粧料 |
JP2008514578A (ja) * | 2004-09-24 | 2008-05-08 | ジェリシティー(ユーケー)リミテッド | 剥離及び柔軟化組成物 |
JP2009533401A (ja) * | 2006-04-14 | 2009-09-17 | エルブイエムエイチ レシェルシェ | 肌の手入れ用のすすぎ洗い可能なマスク型化粧品組成物 |
US9795557B2 (en) | 2012-03-13 | 2017-10-24 | Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. | Cosmetic composition |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP13927697A patent/JP3579780B2/ja not_active Expired - Fee Related
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