JPH08198729A - メークアップ化粧料 - Google Patents

メークアップ化粧料

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JPH08198729A
JPH08198729A JP1246695A JP1246695A JPH08198729A JP H08198729 A JPH08198729 A JP H08198729A JP 1246695 A JP1246695 A JP 1246695A JP 1246695 A JP1246695 A JP 1246695A JP H08198729 A JPH08198729 A JP H08198729A
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JP
Japan
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resin
cosmetic
copolymer
resistance
acrylic acid
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JP1246695A
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English (en)
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Yukari Sakazaki
ゆかり 坂崎
Kiyoaki Kato
清明 加藤
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Pola Chemical Industries Inc
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 耐水性、耐油性、耐摩擦性、化粧もち、使用
性、使用感に優れ、更に溶剤などの特殊クレンジング料
を用いなくても簡単に洗い流すことができるメークアッ
プ化粧料を提供する。 【構成】 メークアップ化粧料に、メタクリル酸メチル
及びアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分モノマーと
する共重合体からなるコア部と、このコア部を被覆し、
スチレン、α−メチルスチレン、アクリル酸ブチル及び
アクリル酸とを主成分モノマーとする共重合体のアンモ
ニウム塩からなるシェル部とを有する第1の樹脂と、メ
タクリル酸メチル及びアクリル酸2−エチルヘキシルを
主成分モノマーとする共重合体からなるコア部と、この
コア部を被覆し、アクリル酸エチル及びアクリル酸とを
主成分モノマーとする共重合体からなるシェル部とを有
する第2の樹脂とを、配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メークアップ化粧料に
関し、詳しくは、特定の2種類のコア−シェル構造を有
する樹脂を配合した、耐水性、耐油性が良好で耐摩擦性
に優れると共に、使用性、使用感にも優れたメークアッ
プ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】メークアップ化粧料は、一般に、皮膚上
に塗布し化粧膜を形成するというかたちで使用される
が、この化粧膜は皮膚内部からの発汗や皮脂の分泌作
用、外部からの雨、雪、海水等の水分、手や衣服との摩
擦力などに影響されやすく、これによって起こる化粧く
ずれが大きな問題となっている。特に、近年において
は、テニスやゴルフなどのスポーツ活動が盛んになり、
普段の動作で化粧くずれしないだけでなく、スポーツ時
の使用にも十分耐え得る、つまり多くの発汗や皮脂の分
泌に耐え、且つ大きな摩擦力にも耐えて、化粧くずれを
しないメークアップ化粧料が望まれている。
【0003】例えば、メークアップ化粧料の剤型は、水
中油型エマルジョン、油中水型エマルジョン、非水系、
水系、粉体系と種々あるが、皮膚上で化粧膜を形成する
主な成分は、水溶性高分子、オイル、ワックス、界面活
性剤等の油剤、粉体、多価アルコール等であり、これら
の成分で構成される化粧膜の耐水性、耐油性を向上さ
せ、物理的な耐摩擦性に優れるメークアップ化粧料を提
供するという様々な試みがされてきた。このような試み
として、系を油中水型エマルジョンあるいは非水系に
することにより親水性成分を減少させる、界面活性剤
を用いない、粉体表面を改質し撥水性を持たせるなど
の手段が挙げられる。
【0004】一方、アイライナー、マスカラなどのアイ
メークアップ化粧料を中心として、耐摩擦性向上のため
に樹脂エマルジョンを配合した化粧料がいくつか開示さ
れている。当初の眉墨(特開昭48−36347号)、
マスカラ(特開昭50−125043号)等に樹脂エマ
ルジョンを配合するものでは、樹脂エマルジョンの種類
は特に限定されておらず、ポリ塩化ビニル系、ポリアク
リル酸系、ポリ酢酸ビニル系の種々の樹脂エマルジョン
が取り上げられている。。
【0005】また、最近では、より研究が進み、広くメ
ークアップ化粧料を対象として、樹脂エマルジョンの種
類を限定して、例えばアクリル系ポリマーエマルジョン
(特開昭62−106006号)、スチレン−アクリル
酸エステル共重合樹脂エマルジョン(特開平1−203
313号)、アクリル系化合物の共重合物又はアクリル
系化合物を主体とするその他の重合性化合物である水系
無乳化剤重合樹脂エマルジョン(特公昭60−9692
号)、ポリマー粒子が組成が異なる少なくとも二層から
なる多層構造を有する水性複合ポリマーエマルジョン
(特開平4−103510号)等をメークアップ化粧料
に配合して耐摩擦性の向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
系を油中水型エマルジョンあるいは非水系にしたもので
は、耐水性は良いものの耐皮脂性が劣る、界面活性剤を
用いないものでは、皮膚へのなじみが悪いため使用性が
悪い、粉体表面を改質し撥水性を持たせたものでは耐摩
擦性が弱い等、各々に問題点を抱えている。
【0007】また、耐摩擦性向上のために樹脂エマルジ
ョンを配合した化粧料でも、各々耐摩擦性に対してある
程度の効果は示すものの、多量の皮脂の存在下で十分な
耐摩擦性を有するものはいまだ得られていない。それば
かりかこれら樹脂エマルジョンを配合した化粧料では、
つっぱり感や厚みなどの被膜感があるというように化粧
料で重視される使用感に劣る、さらに化粧膜を落とすと
きには、溶剤系の専用のクレンジングやコットン、ティ
ッシュで拭き取る等の物理的な力が必要になり、面倒
で、皮膚に対する刺激も大きいという問題もある。
【0008】本発明は、上記問題点を克服するために、
耐水性、耐油性が良好で、耐摩擦性に優れ、化粧もちが
よく、使用性、使用感が良好であること、更に溶剤など
の特殊クレンジング料を用いないで、アニオン性洗浄
料、例えば一般的なアルカリ石鹸などでも簡単に洗い流
せ、皮膚に負担をかけずにすむメークアップ化粧料を提
供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、特定の共重合体
成分からなるコア−シェル構造の樹脂2種類をメークア
ップ化粧料に配合することにより、耐水性、耐油性が良
好で、耐摩擦性に優れ、化粧もちが良く、かつ使用性、
使用感が良好であり、さらに簡単に洗い流せ、皮膚に対
する負担の少ないメークアップ化粧料が得られることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち本発明は、メタクリル酸メチル及
びアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分モノマーとす
る共重合体からなるコア部と、このコア部を被覆し、ス
チレン、α−メチルスチレン、アクリル酸ブチル及びア
クリル酸とを主成分モノマーとする共重合体のアンモニ
ウム塩からなるシェル部とを有する第1の樹脂と、メタ
クリル酸メチル及びアクリル酸2−エチルヘキシルを主
成分モノマーとする共重合体からなるコア部と、このコ
ア部を被覆し、アクリル酸エチル及びアクリル酸とを主
成分モノマーとする共重合体からなるシェル部とを有す
る第2の樹脂とを、化粧料への配合比が、重量比で1:
1〜1:5、好ましくは1:2〜1:3の範囲で、且つ
両樹脂の化粧料への合計配合量が、化粧料全量に対して
0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2.5重量%の
範囲で配合したメークアップ化粧料。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。 <1>本発明に用いる樹脂 本発明のメークアップ化粧料には、メタクリル酸メチル
及びアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分モノマーと
する共重合体からなるコア部と、このコア部を被覆し、
スチレン、α−メチルスチレン、アクリル酸ブチル及び
アクリル酸とを主成分モノマーとする共重合体のアンモ
ニウム塩からなるシェル部とを有する第1の樹脂及びメ
タクリル酸メチル及びアクリル酸2−エチルヘキシルを
主成分モノマーとする共重合体からなるコア部と、この
コア部を被覆し、アクリル酸エチル及びアクリル酸とを
主成分モノマーとする共重合体からなるシェル部とを有
する第2の樹脂の2種類を配合する。
【0012】第1の樹脂は、コア−シェル構造を有する
樹脂であって、コア部がメタクリル酸メチル及びアクリ
ル酸2−エチルヘキシルを主成分モノマーとする共重合
体からなり、シェル部がスチレン、α−メチルスチレ
ン、アクリル酸ブチル及びアクリル酸とを主成分モノマ
ーとする共重合体のアンモニウム塩からなるが、この第
1の樹脂においては、コア部、シェル部ともに上記主成
分モノマー以外に、副成分モノマーを配合可能、あるい
は主成分モノマーを副成分モノマーに一部置換可能であ
る。この様な副成分モノマーとして、例えば、コア部、
シェル部ともに、アクリルアミド、メタクリルアミド、
スチレンスルフォン酸、カルボキシ含有エチレン性不飽
和酸−無水マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸、けい
皮酸等の1種又は2種以上が挙げられる。さらにコア部
には、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を副成分モノ
マーとして用いてもよい。
【0013】また、第2の樹脂も、コア−シェル構造を
有する樹脂であって、コア部がメタクリル酸メチル及び
アクリル酸2−エチルヘキシルを主成分モノマーとする
共重合体からなり、シェル部がアクリル酸エチル及びア
クリル酸とを主成分モノマーとする共重合体からなる
が、この第2の樹脂においても上記第1の樹脂と同様、
コア部、シェル部ともに上記主成分モノマー以外に、副
成分モノマーを配合可能、あるいは主成分モノマーを副
成分モノマーに一部置換可能である。第2の樹脂に用い
ることが可能なこの様な副成分モノマーとしては、コア
部、シェル部ともに、上記第1の樹脂の場合と同様のモ
ノマーを挙げることができる。
【0014】ここで、上記第1の樹脂においては、シェ
ル部を構成するスチレン系モノマーと、アクリル系モノ
マーとの重量比、また、第1の樹脂、第2の樹脂におい
てはともに、シェル部を構成するモノマーとコア部を構
成するモノマーの重量比率、及び樹脂の酸価が、化粧料
に配合したときの被膜特性に大きく影響する。
【0015】上記第1の樹脂及び第2の樹脂を化粧料に
配合した場合の被膜特性は、それぞれの樹脂のコア部と
シェル部を合わせた樹脂全体の平均分子量と、第1の樹
脂においては、シェル部のモノマー組成との相互作用に
より左右される。適度な被膜特性を有し、使用感の良い
化粧被膜を得るためには、第1の樹脂、第2の樹脂とも
に、コア部とシェル部を合わせた樹脂全体の平均分子量
は、1万〜100万であることが好ましく、更に、第1
の樹脂においては、シェル部のスチレン系モノマーの重
量と、アクリル系モノマーの重量の比は、30:70〜
80:20の範囲にあることが好ましい。
【0016】第1の樹脂、第2の樹脂ともに、樹脂全体
の平均分子量が1万未満では、化粧料が柔らかくなりす
ぎ、被膜強度が弱く、耐摩擦性が悪くなる、また使用感
においてべたつきを生じ、好ましくない。また、樹脂全
体の平均分子量が100万を越えると化粧被膜はポロポ
ロになり、皮膚に密着し難く、又密着しても被膜が固
く、使用感においてつっぱりや被膜感を生じ、かつ耐摩
擦性も悪くなり、化粧もちも低下する。
【0017】一方、第1の樹脂においてシェル部のスチ
レン系モノマーと、アクリル系モノマーとの重量比が3
0/70より小さくなると、適度な被膜強度を有しなが
ら使用感も良い化粧被膜を作るという作用が低下し、反
対に重量比が80/20を越えると、化粧被膜はポロポ
ロとなり、皮膚に密着し難く、また密着しても被膜が固
く、使用感においてつっぱり感を生じやすくなる。
【0018】次に、第1の樹脂、第2の樹脂において、
シェル部の樹脂とコア部の樹脂との重量比は、好ましく
は99:1〜1:99、さらに好ましくは10:90〜
50:50である。
【0019】また、第1の樹脂、第2の樹脂において、
シェル部の樹脂の酸価は60〜350であることが好ま
しく、且つコア部とシェル部を合わせた樹脂の総酸価
は、好ましくは10〜350、さらに好ましくは10〜
150である。シェル部の樹脂の酸価が60未満、ある
いは樹脂の総酸化が10未満であると、この樹脂を含む
化粧料を石鹸で洗い落とすことが困難になる。また、シ
ェル部の酸価、あるいは樹脂の総酸価が350を越える
と耐水性が悪くなる。
【0020】この酸価決定が、石鹸による化粧被膜の落
としやすさを左右する。上記範囲を満足する樹脂は、従
来、化粧もちを良くするために用いられている樹脂に比
べ、耐水性、耐摩擦性に優れ、特殊なクレンジング料を
用いなくても容易にアニオン性洗浄料、例えば一般的な
アルカリ石鹸で洗い落とせるメークアップ化粧料が得ら
れる。
【0021】次に本発明に用いる樹脂の製造方法の一例
を説明する。本発明に用いる樹脂は、第1の樹脂、第2
の樹脂ともに、コア−シェル構造を有する樹脂であり、
シェル部の製造及びコア部の製造の2段階により、前記
樹脂を分散相とする樹脂エマルジョンとして得られる。
【0022】まず第1工程として、シェル部を構成する
主成分モノマー及び必要に応じて副成分モノマー、溶
媒、重合開始剤を加え、通常の方法で反応させ、熟成、
冷却させた後、濾過して共重合体のみを取り出し、それ
をアンモニア水溶液等で中和することによりシェル部の
水溶液を得る。
【0023】溶媒としては、イソプロピルアルコール等
が、重合開始剤としてはベンゾイルパーオキサイド等が
挙げられる。また反応は、例えば80℃で3時間程度混
合すればよい。
【0024】次に、第2工程として、コア部を構成する
主成分モノマー及び必要に応じて副成分モノマーを加
え、さらにシェル部の樹脂水溶液と重合開始剤を加え、
通常の乳化重合を行い、熟成、冷却することにより本発
明の樹脂が得られる。こうして生成される樹脂は、これ
を分散相とするエマルジョンとして得られるので、その
まま、あるいは濾過後他の溶媒のエマルジョンとしてメ
ークアップ化粧料に配合することができる。
【0025】上記製造方法で各樹脂を製造して、本発明
に用いることも可能であるが、第1の樹脂、第2の樹脂
ともに市販されている、例えば、第1の樹脂に関して
は、岐阜セラック製のエマポリCE119N(エマルジ
ョン)等が、第2の樹脂に関しては、大成化工製のポリ
ジョイントJN(エマルジョン)等が市販されている、
のでこれを本発明に用いることも可能である。
【0026】<2>本発明のメークアップ化粧料 本発明のメークアップ化粧料は、上記第1の樹脂及び第
2の樹脂を、化粧料への第1の樹脂と第2の樹脂の配合
量の重量比が1:1〜1:5、好ましくは1:2〜1:
3の範囲で、その合計重量が化粧料全量に対して0.1
〜5重量%、好ましくは0.5〜2.5重量%となるよ
うに配合したものである。ここで、第1の樹脂、第2の
樹脂を樹脂エマルジョンとして用いる場合には、有効樹
脂量の配合比が1:1〜1:5、好ましくは1:2〜
1:3の範囲で、有効樹脂量の配合合計量が0.1〜5
重量%、好ましくは0.5〜2.5重量%となるように
配合する。
【0027】第1の樹脂に対する第2の樹脂の配合割合
が、上記配合割合の範囲より小さいと、メークアップ化
粧料の付着力が弱まることがあり、また、上記配合割合
の範囲を超えて大きいと、塗布時にべたつきを生じるこ
とがある。また、メークアップ化粧料に適当な被膜特性
を与えるためにより好ましい第1の樹脂と第2の樹脂の
配合比は、1:2〜1:3である。
【0028】また、第1の樹脂と第2の樹脂の合計配合
量が、0.1重量%よりも少ないと、所期の耐水性、耐
油性、耐摩擦性等が期待できず、5重量%よりも多いと
化粧料として経日安定性が保てないことがある上に、皮
膚の閉塞性が高くなりすぎて、肌荒れ、湿疹等の皮膚障
害を起こすことがある。また、十分な耐水性、耐油性、
耐摩擦性等を有し、かつ安定性にも優れたメークアップ
化粧料を得るためのより好ましい第1の樹脂と第2の樹
脂の合計配合量は、0.5〜2.5重量%である。
【0029】本発明のメークアップ化粧料としては、例
えば、乳液状、クリーム状、水性ゲル状等の下地料の他
に、ファンデーション、コントロールカラー等の仕上げ
料を挙げることができる。これらの化粧料は、上記樹脂
を配合する以外は、通常の化粧料と同様の方法で製造す
ることができる。
【0030】また、本発明のメークアップ化粧料には、
メークアップ化粧料一般に使用される各種成分、例えば
水性成分、油性成分、粉末成分、界面活性剤、保湿剤、
増粘剤、色剤、香料、抗酸化剤、pH調整剤、キレート
剤、防腐剤、あるいは紫外線防御剤、抗炎症剤、美白剤
を配合することができる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。なお、
以下に用いる配合量は、全て重量%である。また、メタ
クリル酸メチル及びアクリル酸2−エチルヘキシルを主
成分モノマーとする共重合体からなるコア部と、このコ
ア部を被覆し、スチレン、α−メチルスチレン、アクリ
ル酸ブチル及びアクリル酸とを主成分モノマーとする共
重合体のアンモニウム塩からなるシェル部とを有する樹
脂として、この樹脂を約55重量%で含有する岐阜セラ
ック製のエマポリCE119N(エマルジョン)を、メ
タクリル酸メチル及びアクリル酸2−エチルヘキシルを
主成分モノマーとする共重合体からなるコア部と、この
コア部を被覆し、アクリル酸エチル及びアクリル酸とを
主成分モノマーとする共重合体からなるシェル部とを有
する樹脂として、この樹脂を約50重量%で含有する大
成化工製のポリジョイントJN(エマルジョン)を用い
た。
【0032】
【実施例1〜9】 アンダーメークアップ料 表1に示すA成分を混合し、80℃で溶解した。これに
B成分を添加し、ディスパーを用いて80℃で混練し
た。この混練物を80℃に維持しながら、これにC成分
を徐々に添加しつつ混合し乳化した。得られた乳化物を
室温に冷却してアンダーメークアップ料とした。
【0033】また、表2に示す成分を用い上記実施例と
同様にして、比較例のアンダーメークアップ料を製造し
た。尚、表中のエマポリCE119N、ポリジョイント
JNの配合量は、エマルジョンとしての配合量を示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】<本発明のメークアップ化粧料の評価>上
記で得られた各実施例及び比較例のアンダーメークアッ
プ料について、耐水性、耐油性、耐摩擦性、使用性・使
用感(密着感、突っ張り感、べたつき感)を評価した。
【0037】(1)耐水性 石英板に0.5ミルのドクターブレードで試料を塗布
し、ドライヤーを用いて十分乾燥した後、紫外−可視分
光光度計により、220nmにおける紫外線透過率を測
定した。5L/分の流量で水道水を蛇口より放出し、石
英板を1分間この流水中にくぐらせた。石英板を自然乾
燥させた後、上記と同様に220nmにおける紫外線透
過率を測定した。耐水性の評価は、耐水性試験前後での
紫外線透過率の比により、以下の基準に基づいて行われ
た。
【0038】<評価基準> ◎ : 試験前透過率/試験後透過率=0.95以上 ○ : 試験前透過率/試験後透過率=0.90以上0.
95未満 △ : 試験前透過率/試験後透過率=0.70以上0.
90未満 × : 試験前透過率/試験後透過率=0.70未満
【0039】(2)耐油性 石英板に0.5ミルのドクターブレードで試料を塗布
し、ドライヤーを用いて十分乾燥した後、紫外−可視分
光光度計により、220nmにおける紫外線透過率を測
定した。この石英板の試料塗布部に2mLのスクワラン
を10回かけ、石英板上のスクワランが流れ落ちるまで
斜めに立てかけておいた。その後、上記と同様に220
nmにおける紫外線透過率を測定した。耐油性の評価
は、耐油性試験前後での紫外線透過率の比により、上記
耐水性試験の評価基準を用いて行われた。
【0040】(3)耐摩擦性 石英板に0.5ミルのドクターブレードで試料を塗布
し、ドライヤーを用いて十分乾燥した後、紫外−可視分
光光度計により、220nmにおける紫外線透過率を測
定した。この石英板の試料塗布部をルースパウダー用パ
フ(ポリエステル繊維製)で100回摩擦した後、上記
と同様に220nmにおける紫外線透過率を測定した。
耐摩擦性の評価は、耐摩擦性試験前後での紫外線透過率
の比により、上記耐水性試験の評価基準を用いて行われ
た。
【0041】(4)使用性・使用感 試料を皮膚に塗布した時の密着感、突っ張り感、べたつ
き感を、女性パネラー10名が下記基準により官能評価
した。 <評価基準> ◎ : 極めて良好 ○ : 良好 △ : 普通 × : 不良 上記各試験の結果を表3に示す。
【0042】
【表3】<表3>
【0043】この結果から明らかなように、実施例のア
ンダーメークアップ料は、耐水性、耐油性、耐摩擦性に
優れており、使用性、使用感も非常に良い。また、上記
使用性・使用感試験終了後、各パネラーに試料を石鹸で
洗い流してもらう際、その落とし易さを尋ねたところ、
比較例のアンダーメークアップ料に比べ、実施例のアン
ダーメークアップ料の方が落とし易いという評価が得ら
れた。
【0044】
【発明の効果】本発明のメークアップ化粧料は、耐水
性、耐油性、耐摩擦性に優れ、化粧もちがよく、使用
性、使用感が良好である。また、溶剤などの特殊クレン
ジング料を用いなくても、アニオン性洗浄料、例えば一
般的なアルカリ石鹸などでも簡単に洗い流すことができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸メチル及びアクリル酸2−
    エチルヘキシルを主成分モノマーとする共重合体からな
    るコア部と、このコア部を被覆し、スチレン、α−メチ
    ルスチレン、アクリル酸ブチル及びアクリル酸とを主成
    分モノマーとする共重合体のアンモニウム塩からなるシ
    ェル部とを有する第1の樹脂と、メタクリル酸メチル及
    びアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分モノマーとす
    る共重合体からなるコア部と、このコア部を被覆し、ア
    クリル酸エチル及びアクリル酸とを主成分モノマーとす
    る共重合体からなるシェル部とを有する第2の樹脂と
    を、化粧料への配合比が、重量比で1:1〜1:5、好
    ましくは1:2〜1:3の範囲で、且つ両樹脂の化粧料
    への合計配合量が、化粧料全量に対して0.1〜5重量
    %、好ましくは0.5〜2.5重量%の範囲で配合した
    メークアップ化粧料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11130628A (ja) * 1997-10-28 1999-05-18 Pola Chem Ind Inc 夏用下地化粧料
FR2787998A1 (fr) * 1999-01-06 2000-07-07 Oreal Composition cosmetique comprenant un copolymere styrene/ acrylate et une phase grasse
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