JPH10316102A - 物品の包装システム - Google Patents

物品の包装システム

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JPH10316102A
JPH10316102A JP9128950A JP12895097A JPH10316102A JP H10316102 A JPH10316102 A JP H10316102A JP 9128950 A JP9128950 A JP 9128950A JP 12895097 A JP12895097 A JP 12895097A JP H10316102 A JPH10316102 A JP H10316102A
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正雄 小宮
Kazuhiko Maekawa
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Shinji Nishizawa
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B5/00Packaging individual articles in containers or receptacles, e.g. bags, sacks, boxes, cartons, cans, jars
    • B65B5/10Filling containers or receptacles progressively or in stages by introducing successive articles, or layers of articles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Container Filling Or Packaging Operations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】Pケースを様々な組合せで小箱に収納して小型
外装品とし、該小型外装品を様々な組合せで集積して1
つの集積体を作製し、該集積体を数個単位に段ボール箱
に収納して大型外装品を作製するという複雑な包装工程
の自動化を容易に実現させる。 【解決手段】多数個のPケースを1つずつ取り出して後
段に投入するPケース投入機構100と、投入されたP
ケースを一方向に整列させるPケース整列機構102
と、Pケースを小箱に収納して小型外装品を作製する小
型外装品作製機構104と、小型外装品を集積して1つ
の集積体を作製する集積体作製機構110と、作製され
た集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合し、
その集合体を段ボール箱に収納して大型外装品を作製す
る大型外装品作製機構112と、各機構を含むシステム
全体を集中管理して一括制御する生産情報管理コンピュ
ータ66を備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば筒状体や袋
状体の物品を個々に例えば小箱等に包装し、これら小箱
等を様々な組合せで段ボールに収納するという一連の包
装工程をコンピュータにて管理しながら行う物品の包装
システムに関し、特に、物品が、写真用感光性フイルム
をその内部に収容したパトローネである包装システムに
適用して好適な物品の包装システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、小型の物品を大量に出荷する場
合、物品を小型の包装体(例えば小箱)に1個単位、あ
るいは数個単位に収納して小型の外装品とした後、小型
外装品を数個単位に取りまとめて1つの集積体とし、更
にこの集積体を数個単位に取りまとめて大型の包装体
(例えば段ボール箱)に収納して出荷するようにしてい
る。
【0003】そして、最近では、包装形態の多様化が進
み、品種の異なる物品や、サイズの異なる物品を複数組
み合わせて、小箱等の小型包装体に収納するような形態
が出現している。
【0004】従来は、前記包装形態の多様化に対応する
ため、包装工程のうち、自動化が容易にできる簡単なラ
インについて自動化を行い、残りのラインについては手
作業や半自動の加工機を使用するという方法(第1の方
法)や、生産量の多い物品であって、かつ1つの包装形
態についての包装工程のみ特別に自動化するという方法
(第2の方法)等を採用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前記第1の方法においては、手作業や半自動化された加
工機を用いて包装を行うことから、様々な組合せの包装
形態を実現させるためには、熟練を要し、しかも出荷す
るまでに時間がかかるため、工数の増加や製造コストの
高価格化を招くという不都合がある。第2の方法は、包
装工程についての全自動化が図れるため、工数の削減並
びに製造コストの低廉化を実現させることはできるが、
1つの包装形態にしか対応できないため、様々な組合せ
の包装形態を行うためには、第1の方法を組み合わせて
行うほかなく、製造コストの低廉化及び工数の削減には
限界があるという問題がある。
【0006】そこで、本出願人は、先に、2つの小箱詰
め機で箱詰めされた種類の異なる小型包装体を組み合わ
せて段ボールに包装するという包装工程の自動化を図る
ことができる技術を提案し、更に物品を出荷するまでの
外装品作製工程における各機構をプロセスコントローラ
及び設備コンピュータを介して生産情報管理コンピュー
タで一括管理する方法を提案した。
【0007】前記提案例に係る技術によれば、物品を様
々な組合せで包装する包装工程の全自動化を図ることが
できるが、物品を様々な組合せで小型包装体に収納して
小型外装品とし、該小型外装品を様々な組合せで集積し
て1つの集積体を作製し、該集積体を数個単位に大型包
装体に収納して大型外装品を作製するという複雑な包装
工程に対応させることが困難になるおそれがある。
【0008】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、物品を様々な組合せで小型包装体に収納
して小型外装品とし、該小型外装品を様々な組合せで集
積して1つの集積体を作製し、該集積体を数個単位に大
型包装体に収納して大型外装品を作製するという複雑な
包装工程の自動化を容易に実現させることができる物品
の包装システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る物品の包装システムは、多数個の物品が蓄積可能と
され、かつ、前記多数個の物品を1つずつ取り出して後
段に投入する物品投入機構と、物品投入機構を通じて投
入された物品を一方向に整列させる物品整列機構と、前
記物品整列機構にて整列された物品を設定された形態で
小型包装体に収納して小型外装品を作製する小型外装品
作製機構と、作製された前記小型外装品を予め設定され
た集積形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する
集積体作製機構と、作製された前記集積体を予め設定さ
れた集合形態に基づいて集合し、その集合体を大型包装
体に収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構
と、前記各機構を含むシステム全体を集中管理して一括
制御する制御部を備えて構成する。
【0010】これにより、まず、物品投入機構に蓄積さ
れている多数個の物品が該物品投入機構を通じて1つず
つ取り出されて後段に投入される。投入された物品は、
次の物品整列機構にて一方向に整列されながら搬送され
る。一方向に整列された物品は、次の小型外装品作製機
構を通じて予め設定された形態で小型包装体に収納され
る。この収納形態は、制御部にて設定されるものであ
り、小型外装品作製機構は、前記制御部からの指示に従
って物品を小型包装体に収納する。
【0011】制御部にて設定される収納形態としては、
例えば、同一品種で同一サイズの物品を所望の数、所望
の組合せで所定の小型包装体に収納する形態や、同一品
種で異なるサイズの物品を所望の数、所望の組合せで所
定の小型包装体に収納する形態や、異なる品種で異なる
サイズの物品を所望の数、所望の組合せで所定の小型包
装体に収納する形態等がある。
【0012】作製された小型外装品は、次の集積体作製
機構にて、予め設定された集積形態に基づいて集積され
て1つの集積体が作製される。前記集積形態は、制御部
にて設定されるものであり、集積体作製機構は、前記制
御部からの指示に従って小型外装品を集積する。
【0013】制御部にて設定される集積形態としては、
例えば、5つの小型外装品を縦方向に配列する形態や、
5つの小型外装品を縦方向に配列したものを2つ並べる
形態等である。
【0014】作製された集積体は、次の大型外装品作製
機構にて、予め設定された集合形態に基づいて集合され
て1つの集合体とされ、この集合体が、前記大型外装品
作製機構を通じて大型包装体に収納されることによって
大型外装品が作製される。
【0015】前記集合形態は、制御部にて設定されるも
のであり、大型外装品作製機構は、前記制御部からの指
示に従って集積体を集合する。制御部にて設定される集
合形態としては、例えば、10個の集合体をそれぞれ直
立した状態で重ね合わせる等の形態である。
【0016】このように、本発明に係る物品の包装シス
テムにおいては、制御部にて予め設定された物品の小型
包装体への収納形態、小型外装品の集積形態及び集積体
の集合形態に基づいて、小型外装品、集積体及び大型外
装品を作製することができるため、物品を様々な組合せ
で小型包装体に収納して小型外装品とし、該小型外装品
を様々な組合せで集積して1つの集積体を作製し、該集
積体を数個単位に大型包装体に収納して大型外装品を作
製するという複雑な包装工程の自動化を容易に実現させ
ることができる。
【0017】そして、前記構成において、前記小型外装
品作製機構の後段に、該小型外装品作製機構にて作製さ
れた小型外装品のうち、一部の小型外装品を別の包装ラ
インに分配させるための外装品分岐機構を設けるように
してもよい(請求項2記載の発明)。
【0018】これにより、小型外装品作製機構にて作製
された小型外装品のうち、一部の小型外装品を外装品分
岐機構を通じて別の包装ラインに供給することができ、
当該包装ラインでの包装処理と前記別の包装ラインでの
包装処理を並行して行うことができる。
【0019】また、前記構成において、前記小型外装品
作製機構に、本線と支線を設け、前記物品整列機構から
前記本線を通じて順次投入された物品を所定タイミング
で分離して前記支線に分岐させる物品分岐機構と、前記
支線を通じて搬送された前記物品と前記本線を通じて搬
送された前記物品とを予め設定された合流形態で合流さ
せる合流機構を設けるようにしてもよい(請求項3記載
の発明)。
【0020】これにより、まず、前段の物品整列機構か
らの物品は、当該小型外装品作製機構における本線に投
入されることになる。本線に供給された物品のうち、一
部の物品が、途中の物品分岐機構にて分配されて支線に
投入される。本線を介して搬送される物品と支線を介し
て搬送される物品は、合流機構を通じて予め設定された
合流形態で合流される。この合流形態は、制御部にて設
定されるものであり、合流機構は、前記制御部からの指
示に従って本線及び支線を介してそれぞれ搬送される物
品を合流させる。
【0021】制御部にて設定される合流形態としては、
例えば、本線からの物品と支線からの物品とを互いに軸
方向を平行あるいは直交させて合流させる形態等がある
が、具体的には、円筒状の物品を例にとると、本線にお
ける物品が、例えばその軸方向と搬送方向とが同一にな
るように搬送され、支線における物品が、例えばその軸
方向と搬送方向とが直交するように搬送されている場合
において、まず、支線における物品の姿勢が、合流機構
にて変更されて、その軸方向と本線の搬送方向とが互い
に同一にされる。その後、姿勢変更された支線における
物品と本線における物品とが互いに隣接するように合流
されて、互いの物品が2つ並んだ状態とされる。これに
よって、小型外装品作製機構での物品の小型包装体への
収納過程において、2つの物品を1セットとして揃えた
状態での収納を容易に実現させることができ、前記合流
形態を適宜変更することによって、複数本の物品を1セ
ットとしたときの小箱への収納形態における様々な組合
せ例を実現させることができる。
【0022】次に、請求項4記載の本発明に係る物品の
包装システムは、多数個の物品が蓄積可能とされ、か
つ、前記多数個の物品を1つずつ取り出して後段に投入
する物品投入機構と、物品投入機構を通じて投入された
物品を一方向に整列させる物品整列機構とを有する物品
供給系を複数具備し、前記複数の物品供給系のうち、1
つの物品供給系における物品整列機構から投入された物
品と他の物品供給系における物品整列機構から投入され
た物品を予め設定された合流形態で合流させる物品合流
機構と、前記物品合流機構から投入された物品を予め設
定された形態で小型包装体に収納して小型外装品を作製
する小型外装品作製機構と、作製された前記小型外装品
を予め設定された集積形態に基づいて集積して1つの集
積体を作製する集積体作製機構と、作製された前記集積
体を予め設定された集合形態に基づいて集合し、その集
合体を大型包装体に収納して大型外装品を作製する大型
外装品作製機構と、前記各機構を含むシステム全体を集
中管理して一括制御する制御部を備えて構成する。
【0023】これにより、まず、各物品供給系におい
て、その物品投入機構に蓄積されている多数個の物品が
該物品投入機構を通じて1つずつ取り出されて後段に投
入される。投入された物品は、次の物品整列機構にて一
方向に整列されながら搬送される。そして、1つの物品
供給系における物品整列機構を通じて一方向に整列され
た物品と、他の物品供給系における物品整列機構から一
方向に整列された物品とが次の物品合流機構において、
予め設定された合流形態で合流される。この合流形態
は、制御部にて設定されるものであり、物品合流機構
は、前記制御部からの指示に従って各物品供給系から搬
送されるそれぞれの物品を合流させる。
【0024】複数の物品を1セットとする組合せ物品
は、次の小型外装品作製機構を通じて予め設定された形
態で小型包装体に収納される。この収納形態は、制御部
にて設定されるものであり、小型外装品作製機構は、前
記制御部からの指示に従って組合せ物品を小型包装体に
収納する。
【0025】作製された小型外装品は、次の集積体作製
機構にて、予め設定された集積形態に基づいて集積され
て1つの集積体が作製される。前記集積形態は、制御部
にて設定されるものであり、集積体作製機構は、前記制
御部からの指示に従って小型外装品を集積する。
【0026】作製された集積体は、次の大型外装品作製
機構にて、予め設定された集合形態に基づいて集合され
て1つの集合体とされ、この集合体が、前記大型外装品
作製機構を通じて大型包装体に収納されることによって
大型外装品が作製される。
【0027】前記集合形態は、制御部にて設定されるも
のであり、大型外装品作製機構は、前記制御部からの指
示に従って集積体を集合させる。
【0028】このように、本発明に係る物品の包装シス
テムにおいては、制御部にて予め設定された物品の合流
形態(物品の組合せ形態)、組合せ物品の小型包装体へ
の収納形態、小型外装品の集積形態及び集積体の集合形
態に基づいて、小型外装品、集積体及び大型外装品を作
製することができるため、物品を様々な組合せで小型包
装体に収納して小型外装品とし、該小型外装品を様々な
組合せで集積して1つの集積体を作製し、該集積体を数
個単位に大型包装体に収納して大型外装品を作製すると
いう複雑な包装工程の自動化を容易に実現させることが
できる。
【0029】そして、前記構成において、前記小型外装
品作製機構の後段に、該小型外装品作製機構にて作製さ
れた小型外装品のうち、一部の小型外装品を別の包装ラ
インに分配させるための外装品分岐機構を設けるように
してもよい(請求項5記載の発明)。
【0030】これにより、小型外装品作製機構にて作製
された小型外装品のうち、一部の小型外装品を外装品分
岐機構を通じて別の包装ラインに供給することができ、
当該包装ラインでの包装処理と前記別の包装ラインでの
包装処理を並行して行うことができる。
【0031】また、前記構成において、前記複数の物品
供給系のうち、少なくとも1つの物品供給系に、本線と
支線を設け、前段の物品整列機構から前記本線を通じて
順次投入された物品を所定タイミングで分離して前記支
線に分岐させる物品分岐機構を具備させるようにし、更
に、前記物品合流機構を、前記他の物品供給系からの物
品のほか、当該物品供給系における前記支線を通じて搬
送された前記物品と前記本線を通じて搬送された前記物
品とを予め設定された合流形態で合流させるように構成
するようにしてもよい(請求項6記載の発明)。
【0032】これにより、まず、前記少なくとも1つの
物品供給系において、その物品整列機構からの物品は本
線に投入され、該本線に供給された物品のうち、一部の
物品は、途中の物品分岐機構にて分配されて支線に投入
される。
【0033】そして、当該物品供給系における本線及び
支線を介して搬送される物品並びに他の物品供給系から
搬送される物品は、それぞれ物品合流機構を通じて予め
設定された合流形態で合流される。この合流形態は、制
御部にて設定されるものであり、合流機構は、前記制御
部からの指示に従って本線及び支線並びに他の物品供給
系を介してそれぞれ搬送される物品を合流させる。
【0034】制御部にて設定される合流形態としては、
例えば、本線からの物品と支線からの物品とを互いに軸
方向を平行あるいは直交させて合流させる形態等がある
が、具体的には、円筒状の物品を例にとると、本線にお
ける物品が、例えばその軸方向と搬送方向とが同一にな
るように搬送され、支線における物品及び他の物品供給
系から搬送される物品が、それぞれ例えばその軸方向と
搬送方向とが直交するように搬送されている場合におい
て、まず、支線及び他の物品供給系からの物品の姿勢
が、物品合流機構にて変更されて、各軸方向と本線の搬
送方向とが互いに同一にされる。その後、姿勢変更され
た支線及び他の物品供給系における物品と本線における
物品とが互いに隣接するように合流されて、互いの物品
が3つ並んだ状態とされる。これによって、小型外装品
作製機構での物品の小型包装体への収納過程において、
3つの物品を1セットとし、しかも3つの物品が揃えら
れた状態での収納を実現させることができる。前記例
は、3つの物品の合流形態例を示したが、もちろん4つ
以上の物品の合流形態例も容易に実現させることができ
る。
【0035】即ち、物品合流機構における合流形態を適
宜変更することによって、複数の物品を1セットとした
ときの小型包装体への収納形態における様々な組合せ例
を実現させることができる。
【0036】また、前記請求項2記載の発明又は請求項
5記載の発明において、前記別の包装ラインに、複数の
前記外装品分岐機構からそれぞれ投入された小型外装品
を予め設定された集積形態に基づいて集積して1つの集
積体を作製する集積体作製機構と、作製された前記集積
体を予め設定された集合形態に基づいて集合させ、その
集合体を大型包装体に収納して大型外装品を作製する大
型外装品作製機構を設けるようにしてもよい(請求項7
記載の発明)。
【0037】これにより、複数の包装ラインにおける各
小型外装品作製機構にて作製された小型外装品のうち、
一部の小型外装品はそれぞれ外装品分岐機構を通じて別
の包装ラインに供給されることになる。この場合、様々
な包装形態を有する小型外装品が供給されることにな
る。この別の包装ラインにおいては、まず、上述した様
々な包装形態を有する小型外装品が、集積体作製機構に
て、予め設定された集積形態に基づいて集積されて1つ
の集積体が作製される。前記集積形態は、制御部にて設
定されるものであり、集積体作製機構は、前記制御部か
らの指示に従って様々な収納形態を有する複数の小型外
装品を集積する。
【0038】制御部にて設定される集積形態としては、
例えば、5つの小型外装品を縦方向に配列する形態や、
5つの小型外装品を縦方向に配列したものを2つ並べる
形態等である。
【0039】作製された集積体は、次の大型外装品作製
機構にて、予め設定された集合形態に基づいて集合され
て1つの集合体とされ、この集合体が、前記大型外装品
作製機構を通じて大型包装体に収納されることによって
大型外装品が作製される。
【0040】前記集合形態は、制御部にて設定されるも
のであり、大型外装品作製機構は、前記制御部からの指
示に従って集積体を集合する。制御部にて設定される集
合形態としては、例えば、10個の集合体をそれぞれ直
立した状態で重ね合わせる等の形態である。
【0041】このように、前記請求項7記載の本発明に
係る物品の包装システムにおいては、複数の様々な収納
形態を有する小型外装品を適宜組み合わせて大型包装体
に収納させることが可能となり、豊富な包装形態を自動
化させたシステムにて実現させることができる。
【0042】そして、前記請求項1〜7のいずれか1項
記載の本発明に係る物品の包装システムにおいて、前記
集積体作製機構に、集積本線と集積支線を設け、前記小
型外装品作製機構から前記集積本線を通じて順次搬送さ
れた小型外装品を所定タイミングで分離して前記集積支
線に分岐させる小型外装品分岐機構と、前記集積支線を
通じて集積された支線集積体と前記集積本線を通じて集
積された本線集積体とを予め設定された組合せ形態で組
み合わせる集積体組合せ機構を設けるようにしてもよい
(請求項8記載の発明)。
【0043】これにより、まず、前段の小型外装品作製
機構からの小型外装品は、当該集積体作製機構における
集積本線に投入されることになる。集積本線に供給され
た小型外装品のうち、一部の小型外装品が、途中の小型
外装品分岐機構にて分離されて集積支線に投入される。
集積本線に投入された小型外装品は、該集積本線におい
て、予め設定された本線集積形態に基づいて集積されて
1つの集積体(本線集積体)が作製される。一方、集積
支線に投入された小型外装品は、該集積支線において、
予め設定された支線集積形態に基づいて集積されて1つ
の集積体(支線集積体)が作製される。
【0044】前記本線集積形態及び支線集積形態は、そ
れぞれ制御部にて設定されるものであり、集積本線及び
集積支線は、それぞれ集積本線及び集積支線に投入され
た小型外装品を前記制御部からの指示に従って集積す
る。
【0045】制御部にて設定される本線集積形態及び支
線集積形態としては、例えば、5つの小型外装品を縦方
向に配列する形態や、5つの小型外装品を縦方向に配列
したものを2つ並べる形態等である。
【0046】前記本線集積体及び支線集積体は、次の集
積体組合せ機構を通じて予め設定された組合せ形態で組
み合わされる。この組合せ形態は、制御部にて設定され
るものであり、前記集積体組合せ機構は、前記制御部か
らの指示に従って本線集積体及び支線集積体を組み合わ
せる。
【0047】前記組合せ形態は、制御部にて設定される
ものであり、集積体組合せ機構は、前記制御部からの指
示に従って本線集積体及び支線集積体を組み合わせる。
制御部にて設定される組合せ形態としては、例えば、本
線集積体と支線集積体を横方向に配列する形態等であ
る。
【0048】このように、本発明に係る物品の包装シス
テムにおいては、集積体の組合せについても様々な形態
を実現させることができるため、包装形態の多様化に迅
速に対応させることができる。しかも、システム全体の
全自動化を図ることができるため、包装工程の簡略化、
工数の削減並びに製造コストの低廉化を有効に実現させ
ることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る物品の包装シ
ステムを例えば写真フイルムカートリッジが収納された
ケース(Pケース)を包装する包装システムに適用した
実施の形態例(以下、単に実施の形態に係る包装システ
ムと記す)を図1〜図27を参照しながら説明する。
【0050】本実施の形態に係る包装システムを説明す
る前に、まず、図2を参照しながらPケース10に収納
される写真フイルムカートリッジ12について説明す
る。
【0051】この写真フイルムカートリッジ12は、写
真フイルムストリップ14と、該写真フイルムストリッ
プ14を光の入射が遮蔽された状態で収納するカートリ
ッジケース16を有して構成されている。
【0052】写真フイルムストリップ14は、所定のフ
ォーマット(例えばAPSフォーマット)で決められた
一定幅にスリットされており、また、撮影可能コマ数に
応じた長さに切断されている。パーフォレーション14
aは1コマ当たり2個形成され、撮影に使用したときに
は、2点鎖線で示す位置に1コマ分の露光が行われる。
後端には、係止穴18と一対の引掛け穴20とが形成さ
れている。
【0053】カートリッジケース16には、それぞれプ
ラスチック一体成形品として作られた上ケース16a及
び下ケース16bと、その内部に回転自在に組み込まれ
たスプール22、遮光蓋24、ディスク板26、更には
フイルム送出し機構やスプールロック機構を構成する他
の部品が組み込まれている。
【0054】遮光蓋24は、フイルム出入口28を開閉
する。暗室内で遮光蓋24を開放し、写真フイルムスト
リップ14の後端の引掛け穴20に薄板状のインサータ
に設けられた爪を引っ掛け、インサータをフイルム出入
口28から挿入すると、スプール22に形成された係止
爪に係止穴18が係合する。
【0055】これにより、写真フイルムストリップ14
の後端がスプール22に係止され、インサータを引き抜
いてからスプール22を矢印方向に回転させることによ
って、写真フイルムストリップ14はカートリッジケー
ス16内に巻き込まれる。
【0056】写真フイルムストリップ14をその先端ま
で完全に巻き込んだ後に遮光蓋24が閉じられ、内部は
光の入射が遮蔽された状態になる。なお、前記インサー
タについては、特開平7−120889号公報に詳しく
記載されている。
【0057】こうして製造された写真フイルムカートリ
ッジ12は、防湿性のプラスチックケース(Pケース)
10に収納され、キャップ10aが被せられる。そし
て、小箱30で包装され、製品となって出荷される。
【0058】カートリッジケース16の表面にはラベル
32が貼付されており、このラベルには内部に収納した
写真フイルムの種類等を表す表示34と、カートリッジ
ケース16のID番号(カートリッジID番号)を表す
バーコード36が付されている。このカートリッジID
番号は、詳しくは、後述するように、写真フイルムスト
リップ14に潜像としてサイドプリントされるフイルム
ID番号(図面中、14bがサイドプリント領域を示
す)と共通のものが用いられる。また、図示してはいな
いが、このバーコード36にはカートリッジID番号を
黙視でも確認できるように、数字列が併記されている。
【0059】小箱30にも同様の写真フイルムの種類を
示す表示38とバーコード40a及び40bが印刷され
ている。これらの表示34及び38により、ユーザーは
購入時や使用時において、カラー/モノクロの別、IS
O感度、撮影可能なコマ数等、撮影に必要な情報を得る
ことができる。
【0060】小箱30に付された一方のバーコード40
aは包材ID番号を表しており、前記カートリッジID
番号と共通のものが使用される。このバーコード40a
には、図示のように数字列が併記されており、カートリ
ッジID番号と同様に、包材ID番号は目視でも確認で
きるようになっている。
【0061】小箱30の他方のバーコード40bは、カ
ラー/モノクロの別、ISO感度、撮影可能なコマ数等
の写真フイルムの種類を表しており、製造途中の適宜の
段階で自動読み取りすることができるようになってい
る。
【0062】次に、写真フイルムカートリッジ12の製
造から出荷までの概略を図3を参照しながら説明する。
【0063】まず、マスターロールは、幅広のフイルム
ベースをロール状にした原反ロールに所定の乳剤を塗布
することによって製造される。マスターロールの製造時
には、その製造ロット番号や使用した乳剤の乳剤番号を
表す情報が、バーコード表示あるいは磁気記録の形態で
巻芯やロールの先端部に付与される。
【0064】マスターロールは、裁断機42に供給さ
れ、製品となる写真フイルムストリップ14と同じ幅と
なるようにスリットされ、それぞれスリットロールとし
て各々の巻芯に巻き取られる。
【0065】各々のスリットロールの巻芯及び/又はス
リットロールの先端部分には、マスターロールの製造ロ
ット番号や乳剤番号のほかに、マスターロールの幅方向
のどの位置から得られたスリットロールであるかを表す
スリット番号を磁気又は印字により記録したラベルが付
され、遮光機能を持った自走式の搬送車にマスターロー
ル単位で収容され、暗室状態に保たれている保管庫に集
積される。
【0066】一方、カートリッジケース16の製造のた
めに成形機44、46に樹脂ペレットからなる原材料が
供給され、上ケース16a及び下ケース16bが一体成
形される。これらの上下ケース16a、16b、そして
スプール22、遮光蓋24、ラベル32などの他の部品
がカートリッジケース組立機48に供給され、また組み
立てられたカートリッジケース16は、一定個数ずつ専
用のトレイに収容され、集積される。
【0067】個々のトレイには、固有のID番号(トレ
イ番号)が付されており、部品ごとの製造ロット番号と
対応づけて管理される。従って、写真フイルムストリッ
プ14が巻き込まれる前の段階では、カートリッジケー
ス16の製造履歴、即ちカートリッジケース16がどの
ような製造ロット番号の部品を結合したものであるかを
トレイ単位で追跡して管理することができる。
【0068】巻込み機50にスリットロールとカートリ
ッジケース16とを供給する。巻込み機50は、スリッ
トロールから送られてくる長尺の写真フイルムにパーフ
ォレーション14aを穿孔し、サイドプリントを行い、
また、撮影可能コマ数に応じた長さに切断して写真フイ
ルムストリップ14を作る。この切断時に後端の係止穴
18及び引掛け穴20が同時に開けられ、また、先端の
形状もトリミングされる。
【0069】巻込み機50内では、所定位置にセットさ
れたカートリッジケース16に向かって写真フイルムス
トリップ14がその後端側から搬送される。インサータ
が作動して写真フイルムストリップ14の後端がスプー
ル22に係止され、その後、スプール22を駆動して写
真フイルムストリップ14を先端も含めてカートリッジ
ケース16内に巻き込む。その後、遮光蓋24を閉じる
ことによって、写真フイルムカートリッジ12が完成す
る。
【0070】続いて、写真フイルムカートリッジ12
は、本実施の形態に係る包装システム60における外装
機62に送られ、Pケース10への収容、そして小箱3
0による包装が行われる。その後、小箱詰めの写真フイ
ルムは梱包機64において一定個数ずつ段ボール箱に詰
められて出荷される。なお、2〜数個程度パックして出
荷されるものもある。
【0071】前記のようにして写真フイルムカートリッ
ジ12が製造され出荷されるが、それぞれの工程におい
て生産指示に対応して適切なマテリアルを使用して効率
的に製造を行い、しかも製品が完成した後には製品毎に
割り当てられた個別のID番号を基準にして製造履歴を
的確に把握できるように、それぞれ製造設備として用い
られている裁断機42、成形機44,46、カートリッ
ジケース組立機48、巻込み機50、包装システム60
(外装機62及び梱包機64)の各々は、図1に示すよ
うに、生産情報管理コンピュータ66によって統括的に
管理されている。
【0072】図1に示す成形機管理コンピュータ68、
組立機管理コンピュータ70及び巻込み機管理コンピュ
ータ72並びに図6に示す外装機管理コンピュータ84
及び梱包機管理コンピュータ86は、上述したそれぞれ
の製造設備を個別的に制御する設備管理コンピュータで
ある。例えば、下ケース16bの成形に用いられる成形
機46(図3参照)を稼働させるには、原材料の供給、
加熱、注入、冷却、雛型など、複数の加工工程を順次行
わせる必要がある。これらの工程が適切な条件で行われ
るように、それぞれプロセスコントローラ68a,68
b,68c・・・が用いられており、原材料の供給量、
温度、注入圧、冷却時間、雛型時の金型移動速度などが
成形機管理コンピュータ68からの指令に基づいて制御
される。
【0073】また、カートリッジケース組立機48で
は、成形機46から供給された下ケース16bが該カー
トリッジケース組立機48内で循環するパレットに1個
ずつ載置される。このパレットを循環させる過程で、ス
プール22や遮光蓋24の組み付け工程、ラベル32の
貼り付け工程、成形機44から供給された上ケース16
aの組み付け工程などの複数の工程が順次に行われる。
【0074】プロセスコントローラ70a,70b,7
0c・・・は、これらの工程が適切に実行されるように
組立機管理コンピュータ70からの指令に基づいてパレ
ットの移動速度を制御し、あるいはロボットアームのア
クチュエータとして用いられているモータ、エアシリン
ダ装置、油圧シリンダ装置などの駆動を制御する。
【0075】巻込み機50では、セットされたスリット
ロールから長尺の写真フイルムを一定の速度で引き出し
ながら、穿孔装置(パーフォレータ)に通して穿孔を行
い、引き続き、サイドプリントを行った後、切断工程に
よって写真フイルムストリップ14を作製する。
【0076】更に、すでに組立済みのカートリッジケー
ス16をターレットにセットし、インサータを作動させ
て写真フイルムストリップ14をスプール22に係止す
る工程を行い、スプール22への巻き取り工程などを行
う。そして、これらの各工程は、巻込み機管理コンピュ
ータ72からの指令に基づいて各プロセスコントローラ
72a,72b,72c・・・によって制御される。
【0077】このように、設備管理コンピュータは、そ
れぞれ担当する製造設備内で各々のプロセスコントロー
ラと共に工程内ネットワークを構築しており、製造設備
内での各工程が適切に遂行されるように管理する。ま
た、それぞれのプロセスコントローラから得られる実績
データ、例えば製品や半製品の組立個数データ、良品あ
るいは不良品の個数データ、検査工程管理用のプロセス
コントローラからの検査データなどはそれぞれ対応する
設備管理コンピュータにフィードバックされ、それぞれ
のメモリ68x,70x,72xに記憶される。これに
より、設備管理用のコンピュータの各々にアクセスする
ことによって、それぞれ担当する製造設備内での各工程
がどのような条件で稼働しているのかの情報を任意に把
握することができる。
【0078】上述した成形機管理コンピュータ68、組
立機管理コンピュータ70、巻込み機管理コンピュータ
72など、製造設備ごとに設置された設備管理用のコン
ピュータは、生産情報管理コンピュータ66によって統
括して管理され、工場内ネットワークが構築されてい
る。
【0079】生産情報管理コンピュータ66は、各設備
管理用コンピュータにそれぞれ個別に生産指示情報を提
供し、また、各製造設備内で行われる加工あるいは検査
工程の条件設定を行うための指示を与える。このため、
生産情報管理コンピュータ66には生産計画データと、
マテリアル(原材料、部品)の入出庫計画あるいは入出
庫実績に関するデータが入力される。
【0080】生産計画データの入力は、生産情報管理コ
ンピュータ66のキーボード入力あるいは磁気ディスク
などの記憶媒体からの読み取りによって行われ、それぞ
れメモリ66xに格納される。マテリアル入出庫データ
の入力は、前記と同様に行うことができるほか、設備管
理コンピュータからも入力可能となっている。
【0081】更に、生産情報管理コンピュータ66のメ
モリ66xには、生産される写真フイルムカートリッジ
12の種類毎に準備された処方テーブルが格納されてい
る。これらの処方テーブルの各々には、製品の種類を表
す製品略称が割り当てられ、それぞれの種類の写真フイ
ルムカートリッジを製造するために必要なマテリアルの
種類、製造条件、検査条件などの処方データが対応づけ
られている。
【0082】生産情報管理コンピュータ66は、生産計
画データの入力を受けると、生産指示テーブルを作成す
る。この様子を図4に概念的に示す。
【0083】生産計画データは、オーダー番号、生産対
象とする製品の種類に対応づけられた製品略称、計画数
量などからなる。生産情報管理コンピュータ66は、生
産計画データの製品略称に基づいて処方テーブルを検索
し、該当する製品略称が割り当てられた処方テーブルか
ら全ての処方テーブルを読み込む。これにより、製品略
称「AAAA」の製品を製造するために必要な処方タイ
プ、マテリアルのタイプ及びマテリアル名、各々の製造
設備を稼働させるときの製造条件、検査条件が識別され
る。
【0084】生産に必要なマテリアルのタイプ及びマテ
リアル名が識別されると、生産情報管理コンピュータ6
6は、マテリアル入出庫データにアクセスし、モニター
画面上に在庫データの表示を行い、計画数量分の製造を
行うに足るマテリアルの種類及び数量が在庫として準備
されているか否かを確認する。
【0085】仮にいずれかのマテリアルに在庫数量の不
足があると、モニター画面には生産計画データと共に、
現状で最大何個の製造が可能であるか、そして計画数量
に対してどのマテリアルがどの程度不足しているのかが
表示される。なお、処方テーブル中に用意されたヘッダ
ー情報は製品の補助情報を表し、例えば生産計画データ
中の計画数量に対して、不良品の発生率や営業係数を考
慮してどの程度の増分を見込んで製造すればよいかなど
の付加データを含む。
【0086】マテリアルの在庫が十分であることが確認
されると、生産情報管理コンピュータ66は図4に示す
ような形態の生産指示テーブルを作成する。生産指示テ
ーブルは、オーダー番号及び製品略称に対して、処方タ
イプ、生産数量、使用マテリアル名、製造条件、検査条
件を割り当てたもので、製品の種類が決まると、一義的
に決まる固定項目と、変更が可能な任意項目とがある。
【0087】固定項目としては、製品の種類によって使
い分けされるマテリアル名や個数などがあり、これらは
自動的に設定される。任意項目には、マテリアルの製造
ロット番号や、一部の製造条件、検査条件などがあり、
これらは適宜に設定される。
【0088】これにより、マテリアルの製造履歴などを
考慮して適切な製造ロット番号のものを選択して製造に
用いることができ、品質の安定化のために柔軟な対処を
とることが可能となる。
【0089】なお、前記任意項目については、設備管理
用コンピュータからも設定することができる。設備管理
用コンピュータで任意項目の設定が行われた場合には、
その設定データは生産情報管理コンピュータ66にフィ
ードバックされる。
【0090】こうして作成された生産指示テーブルは、
生産情報管理コンピュータ66のメモリ66xに一括し
て記憶される。更に、生産指示テーブル内の使用マテリ
アル名とその製造ロット番号、製造条件、検査条件の各
データは、生産情報管理コンピュータ66によって製造
設備毎に分類された後、それぞれオーダー番号、製品略
称、処方タイプ、生産数量と共に該当する製造設備の管
理を行っている設備管理用コンピュータに送信される。
【0091】例えば、カートリッジケース組立機48の
稼働を管理する組立機管理コンピュータ70に対して
は、カートリッジケース16を製造するために使用され
るマテリアル名及びその製造ロット番号、カートリッジ
ケース組立機48を稼働させるときの製造条件、検査条
件が個別生産指示テーブルとして入力される。この個別
生産指示テーブルは組立機管理コンピュータ70のモニ
ター画面に表示され、また組立機管理コンピュータ70
はカートリッジケース組立機48内の各部に前記製造条
件、検査条件を満足させるように指令を送る。
【0092】前記のように、生産情報管理コンピュータ
66は工場内ネットワークを介して製造設備毎に設置さ
れた設備管理用コンピュータを統括し、生産計画データ
に応じた生産指示データを作成して保存すると共に、製
造設備毎の個別生産指示テーブルを作成して対応する設
備管理用コンピュータに送信する。製造設備が稼働され
た後は、それぞれの製造設備から得られる実績データの
フィードバックを受けて、これを生産指示テーブルと共
に保存する。
【0093】このように、製造設備毎に設備管理用コン
ピュータを機能分散して配置し、これらを共通の生産情
報管理コンピュータ66で統括するシステムを採用する
ことによって、特定のコンピュータに過度な負担をかけ
ることなく、高速で確実なデータ処理が可能となる。ま
た、製造設備の増設についても逐次対応をとることが容
易となる。
【0094】更に、設備管理用コンピュータはリアルタ
イムで製造設備内のプロセスコントローラと交信が可能
であるため、ローカルな条件変更に対しては生産情報管
理コンピュータに負担をかけることなく迅速な対応がで
き、製造設備毎に使い勝手のよいモニター画面表示を行
うことも可能となる。なお、工場内ネットワークに端末
機を接続して生産情報管理コンピュータ66にアクセス
できるようにしておけば、過去の生産実績はもとより現
時点での生産状況や計画を適宜に確認することができる
ようになる。
【0095】また、製造設備の稼働は全て生産情報管理
コンピュータ66の指示によって行われ、製造設備側か
ら得られる実績データ、更には加工、組立工程中で使用
されたマテリアルの種類、製造ロット番号などの製造履
歴データは生産情報管理コンピュータ66にフィードバ
ックされるため、生産管理部門において製造設備の稼働
を一括管理でき、製造設備全体の実績データの把握も簡
便に行うことができる。
【0096】そして、生産情報管理コンピュータ66は
設備管理用コンピュータからもアクセスできるようにシ
ステムが構築されているため、例えば設備条件や検査条
件の設定など、製造設備部門でのノウハウや経験を活か
した対処をとることも可能となる。
【0097】更に、設備管理用コンピュータには、生産
情報管理コンピュータ66から個別生産指示テーブルが
送信され、固定項目については生産計画データに基づい
て自動的な指定が行われるため、設備管理コンピュータ
毎に個別に製造条件の設定入力を行うものと比較して労
力が大幅に軽減され、人為的なミスを防ぐことができ
る。
【0098】次に、図5に基づいて、成形機管理コンピ
ュータ68及び組立機管理コンピュータ70と、それぞ
れの製造設備との間の情報管理機能について説明する。
【0099】生産情報管理コンピュータ66で作成され
た生産指示テーブル中のデータのうち、成形機44,4
6についての個別生産指示テーブルが成形機管理コンピ
ュータ68に送信され、そのモニター画面に表示され
る。個別生産指示テーブルには、成形機44,46に供
給する原材料の量及び製造ロット番号が含まれ、これに
従って、原材料が自動又は半自動で成形機44,46の
ホッパーに投入される。
【0100】原材料を収容している容器にはバーコード
が付されている。このバーコードには、原材料の製造ロ
ット番号、樹脂材料の種別コードなどのデータが含まれ
ており、成形機44,46への投入時にバーコードリー
ダによって読み取られ、成形機管理コンピュータ68に
入力される。
【0101】成形機管理コンピュータ68は、バーコー
ドから製造ロット番号を識別し、指示された製造ロット
番号との照合を行う。この照合結果は成形工程の終了
後、実績データとして樹脂材料の識別コードと共に生産
情報管理コンピュータ66に送信され、保存される。
【0102】成形機44,46は個別生産指示テーブル
で指定された成形条件のもとで稼働し、必要数量の上下
ケース16a,16bの成形を行う。成形された上下ケ
ース16a,16bの各々は成形順に従って一定個数ず
つそれぞれのトレイに整列して収容される。各トレイに
は、個別のトレイID番号がバーコードラベルあるいは
磁気情報として付されており、一定個数の上下ケース1
6a,16bがトレイに収容され、集積装置74に移送
された時点でトレイID番号の読み取りが行われ、成形
機管理コンピュータ68に入力される。
【0103】成形機管理コンピュータ68は、このトレ
イID番号と、そこに収容された上下ケース16a,1
6bの製造年月日、使用した原材料の製造ロット番号、
樹脂材料種別コード、製造条件などのデータとの対応付
けを行う。こうして得られたデータは更に生産計画デー
タのオーダー番号が付加された後、生産情報管理コンピ
ュータ66に送られ、保存される。
【0104】組立機管理コンピュータ70は、組立装置
76、ラベル貼り装置78、集積装置80などを含むカ
ートリッジケース組立機48の工程管理を行う。このた
め、これらの装置には、それぞれ上述したプロセスコン
トローラ70a,70b,70c・・・が設置されてい
る。
【0105】生産情報管理コンピュータ66は、同様に
組立機管理コンピュータ70に個別生産指示テーブルを
入力しており、同時に集積装置74からのトレイID番
号を受けて、次に組立装置76に移送すべきトレイのト
レイID番号を入力する。
【0106】組立機管理コンピュータ70は、このトレ
イID番号を含むトレイ要求信号を組立装置76に入力
する。組立装置76は自走式の搬送車にトレイ要求信号
を与え、搬送車は指定されたトレイID番号をもつトレ
イを集積装置74から取り出して組立装置76に移送す
る。
【0107】組立装置76は、移送されてきたトレイに
収容されている上下ケース16a,16bを1個ずつ取
り込んで組立作業を開始する。なお、こうした部品の移
載、取り込みには自走式搬送車やロボットアームなどが
利用され、その概要については特願平7−304784
号の明細書に記載されている。
【0108】組立装置76には、上下ケース16a,1
6bの他にスプール22、遮光蓋24などの他の部品も
それぞれの部品供給機から供給される。これらの部品に
ついても同様に製造ロット番号や供給数量の確認が行わ
れる。他部品の製造ロット番号は組立装置76を介して
組立機管理コンピュータ70に送信される。
【0109】組立装置76は、個別生産指示テーブルに
よって指定された製造条件の下で組立てを行ってカート
リッジケース16を製造する。製造されたカートリッジ
ケース16は、組立装置76内の画像検査器によって外
観検査され、不良品については排除される。
【0110】外観検査の条件、例えば全数検査にするか
サンプリング検査にするか、サンプリング検査の場合に
はどのようなサンプリング条件にするか、更には良品、
不良品の基準となるしきい値などの条件は、生産情報管
理コンピュータ66からの個別生産指示テーブルによっ
て自動的に設定される。
【0111】また、不良品発生率や検査測定値などの検
査データは、組立機管理コンピュータ70を経て実績デ
ータとして生産情報管理コンピュータ66にフィードバ
ックされる。
【0112】ラベル貼り装置78には、例えば特願平7
−67947号の明細書に記載された装置が用いられ、
組立装置76から送られてくるカートリッジケース16
にラベル32を貼付する。
【0113】図2に示すように、ラベル32には写真フ
イルムの種別表示のほかにカートリッジID番号を表す
バーコード36が付され、更にカートリッジID番号を
目視で確認できるように10桁程度の数字列が併記され
ている。ラベル32は、予め必要な印刷が施された状態
で一連の雛型紙ロールに配列保持されたラベルロール形
態でラベル貼り装置78に供給され、カートリッジID
番号は貼付する順序に従って一連となっている。カート
リッジケース16が送られてくるごとに1枚ずつラベル
32が貼付され、カートリッジケース16には組立順序
に従って連番で、あるいは所定の規則に従ってカートリ
ッジID番号が割り当てられる。
【0114】現在、製造中のカートリッジケース16に
対してどの範囲のカートリッジID番号を割り当てるか
は、生産情報管理コンピュータ66によって管理されて
いる。従って、生産情報管理コンピュータ66が組立機
管理コンピュータ70に送信する個別生産指示テーブル
中には、該当範囲のカートリッジID番号を印刷したラ
ベル32がラベル貼り装置78に供給されるように、ラ
ベルロールの製造ロット番号及びカートリッジID番号
の使用範囲データが含まれている。
【0115】そして、ラベル32の貼り付けを行う際に
は、ラベル32から読み取ったカートリッジID番号
と、個別生産指示テーブルで指定されたカートリッジI
D番号との確認が行われる。
【0116】ラベル32の貼付が行われた後、その貼付
状態の検査が行われる。この検査では、光学的にラベル
32の貼付け位置の確認が行われると共に、バーコード
36によりカートリッジID番号の読み取りが行われ
る。貼付不良が検知されたときには、そのカートリッジ
ケース16がライン上から排除されると共に、そのカー
トリッジケース16に割り当てられたカートリッジID
番号は欠番として処理される。これらの情報は組立機管
理コンピュータ70を経て生産情報管理コンピュータ6
6にフィードバックされる。
【0117】完成したカートリッジケース16は、ラベ
ル32を貼付した順番に従ってトレイに収容され、集積
装置80に送られ保管される。このときに用いられるト
レイの収容個数は、上下ケース16a,16bの収容に
用いられたトレイの収容個数と同じであり、従って、前
記検査で不良品が出たときにはその個数分だけ欠損状態
となる。もちろん、上下ケース16a,16bの収容に
用いられるトレイと組立後のカートリッジケース16の
収容に用いられるトレイとを共通形状のものにしておい
てもよい。
【0118】集積装置80にトレイが移送された時点で
トレイID番号の読み取りが行われ、組立機管理コンピ
ュータ70に入力される。組立機管理コンピュータ70
は、そのトレイに収容されているカートリッジケース1
6の組み立てに際して組立装置76に与えたトレイ要求
信号を照合し、上下ケース16a,16bを収容してい
たトレイID番号との対応付けを行う。
【0119】更に、集積装置80に保管されたトレイの
トレイID番号には、組立装置76に供給された他部品
の製造ロット番号、ラベル貼り装置78に供給されたラ
ベル32の製造ロット番号、良品に使用されたカートリ
ッジID番号の使用範囲及び不良品として排除されたも
のがあったときには欠番となったカートリッジID番号
が対応付けされ、また、カートリッジケース組立機48
の機種番号、製造日時、製造条件及び検査条件、そして
オーダー番号及び製品略称などのデータが付加された
後、組立機管理コンピュータ70から生産情報管理コン
ピュータ66に送信され、保存される。
【0120】以上の情報管理により、生産情報管理コン
ピュータ66は、集積装置80に保管されているトレイ
のトレイID番号を全て捕捉しており、しかもトレイI
D番号毎に、そこに収容されているカートリッジケース
16の種類、製造履歴を把握し、しかも、どのオーダー
番号の生産計画データに基づいてどのような条件で製造
したものであるのかを的確に識別できるようになる。
【0121】従って、製品として出荷した後であって
も、カートリッジID番号が特定できれば、生産情報管
理コンピュータ66へのアクセスによって、その写真フ
イルムカートリッジ12がどのような製造条件のもとで
製造されたのかという製造履歴を知ることができる。
【0122】図6は、写真フイルムストリップ14を製
造する工程から段ボール箱に梱包するまでの工程におけ
る情報管理システムの概要を示している。
【0123】生産情報管理コンピュータ66は、製造設
備毎に設備管理用のコンピュータとして用いられている
裁断機管理コンピュータ82、巻込み機管理コンピュー
タ72、外装機管理コンピュータ84、梱包機管理コン
ピュータ86を統括して管理している。
【0124】裁断機管理コンピュータ82には、生産情
報管理コンピュータ66から個別生産指示テーブルが送
信され、これがモニター画面に表示される。その中に
は、生産計画データで指定した製品の種類に適合するマ
スターロールの製造ロット番号が含まれており、保管庫
に収容されているマスターロールの中から該当する製造
ロット番号が付されたマスターロールがロボットアー
ム、自走式搬送車によって裁断機42にセットされる。
【0125】裁断機管理コンピュータ82は裁断機42
のスリット条件、例えばマスターロールの搬送速度や、
裁断機42内に設けられた表面検査装置による検査条件
の設定データを送信し、裁断機42の稼働条件が指示さ
れる。裁断機42の稼働により、マスターロールは製品
となる写真フイルムストリップ14の幅と同じ一定幅に
裁断され、スリットロールの作製が行われる。
【0126】このとき、1本のマスターロールからは複
数本のスリットロールが作製されるが、後工程で識別で
きるようにするために、各々のスリットロール完成時
に、乳剤番号、マスターロールの製造ロット番号、スリ
ット番号をバーコードで表したラベルが各スリットロー
ルの巻芯とリーダー部に貼付される。
【0127】このバーコードは、バーコードリーダーに
よる自動読み取り、又は作業員がハンディタイプのバー
コードリーダーを操作することによって読み取られ、裁
断機管理コンピュータ82に入力される。
【0128】巻込み機管理コンピュータ72に送信され
る個別生産指示テーブルには、これからの製造に使用す
るスリットロールの乳剤番号、マスターロールの製造ロ
ット番号、スリット番号が含まれている。ロボットアー
ムなどのハンドリング手段により、指定されたスリット
ロールがスリットロールの保管庫から取り出され、巻込
み機50内の送出装置88にセットされる。
【0129】このとき、巻込み機50内に前回の生産で
使用したスリットロールから送出された長尺の写真フイ
ルムがセットされている場合には、新たにセットしたス
リットロールの長尺の写真フイルムの先端が元の長尺の
写真フイルムの後端に接合される。新たにセットしたス
リットロールからバーコードが読み取られ、指定したス
リットロールに該当するものであるか否かの確認が行わ
れると共に、元のスリットロールの使用実績が巻込み機
管理コンピュータ72を経て生産情報管理コンピュータ
66に送られる。
【0130】そして、巻込み機管理コンピュータ72
は、生産情報管理コンピュータ66からの個別生産指示
テーブルで指定された条件の下で巻込み機50を稼働さ
せる。
【0131】穿孔装置90は、図2に示すフォーマット
に従って、パーフォレーション14aを穿孔していく。
パーフォレーション14aの穿孔個数は、製品となる写
真フイルムカートリッジ12の撮影可能コマ数に対応し
て一義的に決められるが、そのデータは巻込み機管理コ
ンピュータ72に送信された個別生産指示テーブル中に
含まれており、穿孔装置90はこの指示に従って穿孔を
行う。
【0132】穿孔装置90を経た長尺の写真フイルムは
サイドプリント装置92に送られ、製品となる写真フイ
ルムストリップ14の1本毎にそれぞれ異なるID番号
(フイルムID番号)を表すバーコードと、このフイル
ムID番号を目視確認できるようにするための数字列、
コマ番号、製品略称、メーカー名などが潜像記録され
る。
【0133】前記のプリントデータのうち、フイルムI
D番号以外のデータは、生産情報管理コンピュータ66
に生産計画データを入力した時点で製品略称に対応して
特定することができるが、フイルムID番号については
前述したカートリッジID番号と一致させておく必要が
ある。
【0134】このため、生産情報管理コンピュータ66
で生産指示テーブルを作成する段階でカートリッジケー
ス16に貼付されるラベル32のカートリッジID番号
の使用範囲が確認され、これに応じてフイルムID番号
の使用範囲が決定される。もちろん、先にフイルムID
番号の使用範囲を決めた後で、該当範囲のカートリッジ
ID番号が付されたラベル32を使用することも可能で
ある。
【0135】こうして決定されたフイルムID番号は、
生産計画データのオーダー番号と共に生産情報管理コン
ピュータ66に保存され、また、巻込み機管理コンピュ
ータ72に送信される個別生産指示テーブルにも書き込
まれ、サイドプリント装置92はこれに従ってサイドプ
リント処理を行う。
【0136】サイドプリント装置92がフイルムID番
号のプリントを行った時点で、このフイルムID番号は
他のサイドプリント情報と共に巻込み機管理コンピュー
タ72にフィードバックされ、個別生産指示テーブルで
指定されたフイルムID番号と一致しているか否かが確
認される。
【0137】巻込み機管理コンピュータ72は、更にこ
れまでに得られている他の情報、即ち、乳剤番号、マス
ターロールの製造ロット番号、スリット番号などをフイ
ルムID番号に対応させて生産情報管理コンピュータ6
6に送信し、この情報は、生産情報管理コンピュータ6
6によって保存される。
【0138】サイドプリント処理の後、切断装置94が
作動して長尺の写真フイルムは撮影可能コマ数に応じた
長さに切断され、写真フイルムストリップ14が製造さ
れる。巻込み機50内で長尺の写真フイルムは所定の速
度で搬送され、その搬送長がロータリーエンコーダで監
視されているため、製品の撮影コマ数に応じて決まる所
定の搬送長に達した時点で切断装置94を作動させれば
よい。切断装置94を作動させるためのこれらの製造条
件は、これまでと同様に巻込み機管理コンピュータ72
に送信された個別生産指示テーブル中に含まれている。
【0139】切断装置94で長尺の写真フイルムを切断
して写真フイルムストリップ14を製造した時点で、そ
の後端には係止穴18と引掛け穴20とが開けられ、こ
の後端を先頭側にして写真フイルムストリップ14は巻
込み機50内で搬送される。写真フイルムストリップ1
4の搬送路の下流には巻込み装置96が設置され、そこ
には組み立て済みのカートリッジケース16が前述した
集積装置80(図5参照)からトレイ単位で供給され
る。このとき、トレイに付されたトレイID番号が読み
取られ、巻込み機管理コンピュータ72を介して生産情
報管理コンピュータ66に入力される。
【0140】生産情報管理コンピュータ66は、トレイ
ID番号に対応させてそのトレイに収容されたカートリ
ッジケース16のカートリッジID番号や製造履歴情報
を記憶しているため、巻込み装置96に供給されるカー
トリッジケース16がどのような範囲のカートリッジI
D番号をもつのかはもとより、そのカートリッジケース
16がいかなるオーダー番号に基づいて製造されたの
か、いかなる製造ロット番号の部品を組み合わせて製造
されたのかなどの情報を追跡して確認することができ
る。
【0141】巻込み装置96にカートリッジケース16
を順次に供給する際、ラベル32のバーコードによりカ
ートリッジID番号の読み取りが行われる。読み取られ
たカートリッジID番号は即座に巻込み機管理コンピュ
ータ72に入力される。この読み取り位置のカートリッ
ジケース16はサイドプリント装置92が次にサイドプ
リントを行う予定の写真フイルムストリップ14と組み
合わされるカートリッジケース16に対応している。従
って、巻込み機管理コンピュータ72はサイドプリント
装置92がサイドプリントを行う直前に、カートリッジ
ID番号を確認することになる。
【0142】こうして読み取られたカートリッジID番
号は、生産情報管理コンピュータ66に入力され、カー
トリッジID番号とこれからサイドプリントによって写
真フイルムストリップ14に付与されるフイルムID番
号との照合を行う。すでに述べたように、生産情報管理
コンピュータ66には生産計画データの入力時に生産対
象となる製品に対して割り当てたフイルムID番号とカ
ートリッジID番号とが保存されているため、巻込み装
置96に供給されたカートリッジケース16のカートリ
ッジID番号が適切なものであるか否かを識別すること
ができる。
【0143】カートリッジID番号が適切であることが
生産情報管理コンピュータ66によって確認されると、
サイドプリント装置92は生産情報管理コンピュータ6
6から巻込み機管理コンピュータ72を経て入力された
サイドプリントデータに従ってサイドプリントを実行す
る。このように、写真フイルムストリップ14とカート
リッジケース16との組み合わせが行われる直前で、カ
ートリッジID番号とフイルムID番号との照合を行う
ことによって、カートリッジID番号とフイルムID番
号との不一致を確実に防止することができる。
【0144】なお、カートリッジID番号は連番で付さ
れているため、カートリッジケース組立機48内の検査
で不良品として排除されたカートリッジケース16があ
った場合には、そのカートリッジID番号は欠番となっ
ている。従って、例えばカートリッジID番号「10
1,001」の次には「100,002」のカートリッ
ジID番号が読み取られるべきであるのに、これが排除
されていると「100,003」のカートリッジID番
号が生産情報管理コンピュータ66に入力されることに
なる。
【0145】この時点で、生産情報管理コンピュータ6
6はカートリッジID番号の異常を検知することになる
が、カートリッジケース組立機48で不良品として排除
されたカートリッジケース16のカートリッジID番号
「100,002」はすでに生産情報管理コンピュータ
66に欠番として保存されている。従って、前記のよう
に、カートリッジID番号が不連続になったときには、
欠番として保存されているカートリッジID番号を照合
することによって、その旨が確認できるようになる。そ
して、この場合には、フイルムID番号「100,00
2」も欠番として処理され、このフイルムID番号も使
用されることはない。もちろん、こうした欠番処理の実
績データも生産情報管理コンピュータ66に保存され
る。
【0146】巻込み装置96の作動によってカートリッ
ジケース16内のスプール22に写真フイルムストリッ
プ14の後端が係止され、スプール22が駆動されて写
真フイルムストリップ14がカートリッジケース16内
に巻き込まれた後、遮光蓋24が閉じられて製品となる
写真フイルムカートリッジ12が完成する。
【0147】なお、上述したように、乳剤番号、マスタ
ーロールの製造ロット番号、スリット番号などの写真フ
イルムストリップ14の製造履歴情報はすでにわかって
いるため、カートリッジケース16と写真フイルムスト
リップ14の各々の製造履歴情報は、カートリッジID
番号あるいはフイルムID番号に対応させて生産情報管
理コンピュータ66に保存される。
【0148】製品となった写真フイルムカートリッジ1
2は、巻込み機50内にあるPケース詰め機構402で
Pケースに詰められた後、カートリッジケース組立機4
8の集積装置と同様に、一定個数ずつ収容可能なトレイ
に収容された状態でトレイ保管設備98で保管される。
そして、このトレイは集積装置400で段積み状態で集
積され、保管される。
【0149】このとき、トレイID番号の読み取りが行
われ、巻込み機管理コンピュータ72に入力される。巻
込み機管理コンピュータ72は、そのトレイに収容され
ている写真フイルムカートリッジ12のID番号(カー
トリッジID番号又はフイルムID番号)の使用実績と
欠番情報、更に製造履歴情報を対応づけてこれを生産情
報管理コンピュータ66にフィードバックする。これに
より、トレイ保管設備98で保管されている写真フイル
ムカートリッジ12のID番号、製品の種類、写真フイ
ルムストリップ14及びカートリッジケース16の製造
履歴などの情報をトレイID番号に対応させて把握する
ことができる。
【0150】この段積み状態に集積されたトレイは、外
装機62に送られ、一時保管された後、多数個のPケー
ス10がPケース投入機構100を通じて1つずつ取り
出されて後段に投入され、その投入されたPケース10
がPケース整列機構102を通じて一方向に整列され、
小型外装品作製機構104によって小箱30で包装され
る。外装機62は、外装機管理コンピュータ84の管理
下に置かれ、外装機管理コンピュータ84はこれまでの
設備管理用コンピュータと同様、生産情報管理コンピュ
ータ66によって管理されている。
【0151】Pケース10は、特に製品の種類によらず
共通の形状をしているが、どの製造ロット番号のPケー
ス10を使用するかは生産情報管理コンピュータ66か
らの個別生産指示テーブルによって指定されている。そ
して、前記Pケース投入機構100からは使用されたP
ケース10の製造ロット番号が外装機管理コンピュータ
84を介して生産情報管理コンピュータ66に送信され
る。
【0152】小箱30には、図2に示すように、製品の
種類を表す表示38とバーコード40a,40bとが付
されている。製品の種類を表すバーコード40bは予め
小箱30の製造時に印刷されたものであるが、包材ID
番号を表すバーコード40aは小箱30が小箱供給機構
106から小型外装品作製機構104に供給されてPケ
ース10が収納された後に包材ID印字機構142によ
って印字される。この包材ID印字機構142には、例
えばインクジェットプリンタやレーザプリンタ、更には
インクリボンを使用した熱転写印字装置を用いることが
できる。
【0153】包材ID印字機構142で印字される包材
ID番号は、生産計画データを入力した時点で生産情報
管理コンピュータ66によって決められる。そして、フ
イルムID番号のサイドプリント処理と同様に、その中
に包装される写真フイルムカートリッジ12のカートリ
ッジID番号と、送信されてきた包材ID番号との一致
を確認した上で包材ID印字機構142が作動して包材
ID番号の印字が実行される。
【0154】なお、小箱30に予めバーコード40aを
印刷しておく場合には、小箱30の製造ロット番号に応
じて包材ID番号の使用範囲を確認して生産情報管理コ
ンピュータ66に保存しておけば、包材ID印字機構1
42の代わりにバーコードリーダを設けておいて、包装
を行うときにカートリッジID番号と包材ID番号との
照合を行えばよい。
【0155】小箱30に前記のような包材ID番号を付
与しておくことによって、例えば製品として出荷した後
に小箱30から包材ID番号を読み取るだけで、その中
に収納されている写真フイルムカートリッジ12の製造
履歴データを全て確認することができるようになる。
【0156】従って、例えば販売後に何らかの品質異常
が発見されたようなときには、同じ製造履歴をもった製
品を小箱30で包装したままの状態で回収することも可
能となる。なお、包装ID番号は必ずしもカートリッジ
ID番号と一致させなくてもよい。この場合には、包材
ID印字機構142で印字した包材ID番号と、その小
箱30で包装された写真フイルムカートリッジ12に付
されたカートリッジID番号との対照データを生産情報
管理コンピュータ66で保存しておけばよい。
【0157】Pケース10が収納された小箱30は、集
積体作製機構110において、例えば5パック等に集積
されて、例えば10個ずつセロファンシートでラップさ
れる。その後、ロボットアームなどによって、本実施の
形態に係る包装システム60の梱包機64に移送され
る。
【0158】梱包機64は、大型外装品作製機構11
2、段ボール供給機構196、梱包ID印字機構198
を有して構成され、その稼働は10個ずつラップされた
製品を例えば100個分段ボール箱に梱包する。このと
き段ボール箱の表面には、前述したようなインクジェッ
トプリンタ、レーザプリンタ、熱転写印字装置などの梱
包ID印字機構198によって梱包ID番号がバーコー
ドとして印字される。
【0159】この梱包ID番号は、前記包材ID番号と
同様に、生産情報管理コンピュータ66によって決めら
れたもので、段ボール箱に梱包される100個の製品に
対し、外装機の包材ID印字機構142によって印字さ
れた包材ID番号の使用範囲に対して1つの梱包ID番
号が割り当てられ、その対応関係は、生産情報管理コン
ピュータ66に保存されている。
【0160】従って、段ボール箱から梱包ID番号を読
み取れば、その中に梱包されている製品の包材ID番号
の使用範囲を把握することができる。逆に、包材ID番
号を特定することによって、その包材ID番号を付した
製品がどの梱包ID番号を付した段ボール箱に梱包され
ているのかを知ることができる。その結果、物流過程に
おいても包材ID番号あるいはカートリッジID番号、
フイルムID番号を基にして製品をトレースすることが
できるようになる。
【0161】具体的に、本実施の形態に係る包装システ
ム60について図7〜図17を参照しながら説明する。
【0162】この実施の形態に係る包装システム60
は、図7〜図15に示すように、基本的に4つの包装ラ
イン(第1〜第4の包装ライン#1〜#4)を有し、こ
れら第1〜第4の包装ライン#1〜#4は、それぞれ外
装機62と梱包機64を有する。
【0163】第1の包装ライン#1における外装機62
は、前段の巻込み機50から供給されたPケース10の
うち、第1の包装ライン#1に投入すべきPケース10
を蓄積し、その蓄積された多数個のPケース10を1つ
ずつ取り出して後段に投入するPケース投入機構100
と、該Pケース投入機構100を通じて投入されたPケ
ース10を一方向に整列させるPケース整列機構102
と、該Pケース整列機構102にて整列されたPケース
10を予め設定された形態で小箱30に収納して小型外
装品を作製する小型外装品作製機構104(図8及び図
10参照)と、該小型外装品作製機構104に小箱30
を供給する小箱供給機構106と、前記小型外装品作製
機構104に説明書を供給する説明書供給機構108
と、作製された小型外装品を予め設定された集積形態に
基づいて集積した後、透明フイルムによるラッピング処
理を行って1つの集積体を作製する集積体作製機構11
0(図11参照)と、作製された集積体を予め設定され
た集合形態に基づいて集合させて1つの集合体を作製し
た後、該集合体を段ボール箱に収納して大型外装品を作
製する大型外装品作製機構112(図13参照)を有し
て構成されている。前記Pケース投入機構100及びP
ケース整列機構102にて1つのPケース供給系114
が構成される。
【0164】前記Pケース投入機構100は、前段の巻
込み機50から供給されたPケース10が蓄積されたコ
ンテナあるいはサイロが着脱自在にセットされるPケー
ス蓄積機構120と、該Pケース蓄積機構120にセッ
トされたコンテナあるいはサイロに表示されているバー
コードを読み取るバーコードリーダ122を有する。な
お、Pケース10はコンテナ又はサイロに直接収納させ
るようにしてもよいし、コンテナに整列収納させるよう
にしてもよい。また、コンテナ又はサイロには、前段の
P詰め装置を通じて単一の品種、サイズ、ロットのPケ
ース10が蓄積されるようになっている。
【0165】前記バーコードリーダ122は、Pケース
蓄積機構120にセットされたコンテナ又はサイロのバ
ーコードを読み取って、その読み取りデータを外装機管
理コンピュータ84(図6参照)に送信する。外装機管
理コンピュータ84に送信されたバーコードデータは、
そのままのデータ形態で、あるいは所定のデータ変換が
なされた後に生産情報管理コンピュータ66に送信され
る。生産情報管理コンピュータ66は、外装機管理コン
ピュータ84から送出されるバーコード情報をチェック
して、Pケース蓄積機構120に、品種、サイズ、ロッ
トが正しいコンテナ又はサイロがセットされたか否かを
照合する。この品種、サイズ、ロットに対応したバーコ
ード情報は、上述したように、前工程において予め生産
情報管理コンピュータ66に入力される。
【0166】照合結果が「適合」であれば、コンテナ又
はサイロに蓄積されているPケース10を後段のPケー
ス整列機構102に投入するが、照合結果が「不適合」
であれば、例えば外装機管理コンピュータ84又は生産
情報管理コンピュータ66に接続されている端末のモニ
ター画面上にエラーメッセージを表示させて、操作者に
その旨(コンテナ又はサイロが不適合であること)を知
らせる。
【0167】これによって、操作者は、第1の包装ライ
ン#1に間違ったコンテナ又はサイロがセットされたこ
とを包装処理が開始される前に確認でき、無駄な包装作
業を事前に回避することができ、また、その後の対処、
例えば正しいコンテナ又はサイロをセットする等の作業
を迅速に行わせることができる。これは、包装時間の短
縮化につながり、スループットを向上させる上で有利と
なる。
【0168】Pケース整列機構102は、コンテナ又は
サイロから取り出されたPケース10を後段の機構に搬
送するコンベア124と、該コンベア124にて搬送さ
れた多数のPケース10を例えば遠心力を利用して整列
させながら、1つずつ放出させる遠心フィーダ126
と、該遠心フィーダ126から1つずつ放出されたPケ
ース10を直立(軸方向を直立)させて後段の機構に搬
送する直立搬送機構128を有して構成されている。
【0169】コンベア124にて搬送された多数個のP
ケース10は、前記Pケース整列機構102の整列動作
によって、各Pケース10が直立し、かつこれらPケー
ス10が1列に並んだ状態とされて後段の機構に搬送さ
れることとなる。これにより、Pケース10に対して様
々な姿勢変更を行わせることが可能となり、その後の包
装工程において、様々な小箱30の形状に合わせてPケ
ース10の姿勢を容易に変更させて小箱30内に収容さ
せることができる。
【0170】前記Pケース10の整列においては、必要
によりキャップ10aとケース10の天地を一定方向に
揃えてもよいし、ランダムでもよい。また、Pケース1
0を整列させる方法としては、前記遠心フィーダ126
を通じて取り出す方法のほか、Pケース10が整列収納
されたコンテナからそのまま取り出す方法や、掻き上げ
コンベアで取り出す方法等がある。
【0171】図8及び図10に示す小型外装品作製機構
104は、その初段に前記Pケース整列機構102から
順次送られてくるPケース10の重量を測定する重量測
定器130と、外装機管理コンピュータ84からエラー
信号が供給された場合に、測定中のPケース10を排除
する排除機構132を有するサイズ検査機構134が設
置されている。
【0172】重量測定器130は、各Pケース10の重
量を測定し、その測定データを外装機管理コンピュータ
84に送信する。外装機管理コンピュータ84は、前記
重量測定器130からの測定データの値からサイズを識
別し、前工程で設定されたサイズと適合するか否かを判
別し、適合する場合に正常信号を出力し、適合しない場
合にエラー信号を出力する。これら正常信号又はエラー
信号は排除機構132に供給される。排除機構132
は、外装機管理コンピュータ84から出力された信号が
エラー信号の場合、現在測定中のPケース10を排除
し、正常信号の場合、現在測定中のPケース10を排除
せずに後段の機構に投入する。
【0173】また、前記小型外装品作製機構104は、
前記サイズ検査機構134のほかに、小箱供給機構10
6から供給される小箱30の収納個数とその収納形態に
合わせてPケース10の個数や姿勢を揃えて一方向に搬
送させる整列搬送機構136と、後述する小箱搬送機構
156にて搬送過程にある小箱30内に前記整列搬送機
構136にて整列された複数あるいは単数のPケース1
0を決められた収納形態で収納するPケース収納機構1
38と、Pケース10が収納された小箱30のフラップ
に粘着剤を塗布した後、該フラップを糊付けするフラッ
プ糊付け機構140と、フラップが糊付けされた小箱3
0の所定箇所に包材ID番号を印字する包材ID印字機
構142と、包材ID番号が印字された小箱30の姿勢
を所定角度(例えば90°)ほど修正する姿勢修正機構
144と、姿勢修正された小箱30を第1の包装ライン
#1と別の包装ライン(例えば第4の包装ライン#4)
とに選別しながら排出する選別排出機構146とを有す
る。
【0174】また、前記小型外装品作製機構104は、
Pケース収納機構138とフラップ糊付け機構140と
の間に小箱30の表面に表示されているバーコード40
aを読み取るバーコードリーダ148を有する。
【0175】このバーコードリーダ148は、Pケース
10が収納された小箱30、即ち小型外装品の表面に表
示されたバーコード40aを読み取って、その読み取り
データを外装機管理コンピュータ84に送信する。外装
機管理コンピュータ84に送信されたバーコードデータ
は、そのままのデータ形態で、あるいは所定のデータ変
換がなされた後に生産情報管理コンピュータ66に送信
される。生産情報管理コンピュータ66は、外装機管理
コンピュータ84から送出されるバーコード情報をチェ
ックして、指定された品種、サイズと適合するか否かを
照合する。この品種、サイズに対応したバーコード情報
は、上述したように、前工程において予め生産情報管理
コンピュータ66に入力される。
【0176】照合結果が「適合」であれば、小型外装品
をそのまま後段のフラップ糊付け機構140に投入し、
照合結果が「不適合」であれば、外装機管理コンピュー
タ84を通じて小型外装品の搬送を停止し、例えば外装
機管理コンピュータ84又は生産情報管理コンピュータ
66に接続されている端末のモニター画面上にエラーメ
ッセージを表示させて、操作者にその旨(小箱30が不
適合であること)を知らせる。
【0177】これによって、操作者は、第1の包装ライ
ン#1に間違った小箱30が投入されたことを段ボール
箱への梱包処理が開始される前に確認でき、無駄な梱包
作業を事前に回避することができ、また、その後の対
処、例えば正しい小箱30をセットする等の作業を迅速
に行わせることができる。これは、梱包時間の短縮化に
つながり、スループットを向上させる上で有利となる。
【0178】整列搬送機構136は、生産情報管理コン
ピュータ66にて予め設定された品種、サイズの組合せ
でPケース10を順序通り整列させて搬送する。
【0179】包材ID印字機構142は、生産情報管理
コンピュータ66から外装機管理コンピュータ84を経
て入力される印字指令に基づいて、小型外装品における
小箱30の所定箇所に有効期限や製造ロット番号等を印
字する。該包材ID印字機構142としては、例えばレ
ーザープリンタ、インクジェットプリンター、PCコー
ダー等の印字装置が使用される。
【0180】前記姿勢修正機構144は、包材ID印字
機構142から排出された小型外装品の方向を後段の集
積体作製機構110での小型外装品の集積方向に合わせ
るための機構であり、外装機管理コンピュータ84から
供給される姿勢修正角度データが示す角度に応じて小型
外装品の姿勢を修正する。この姿勢修正角度は、供給さ
れる小型外装品の品種、サイズに基づいて生産情報管理
コンピュータ66にて設定されて外装機管理コンピュー
タ84に供給されるようになっている。
【0181】例えば、包材ID印字機構142から排出
された小型外装品の方向がそのまま集積方向と一致する
場合は、姿勢修正角度=0゜として設定され、前記小型
外装品の方向と集積方向とが90゜異なる場合は、姿勢
修正角度=90゜として設定される。また、小型外装品
を反転する必要がある場合は、姿勢修正角度=180゜
として設定される。
【0182】選別排出機構146での排出タイミング
は、第1の包装ライン#1及び第4の包装ライン#4に
1個単位に排出するようにしてもよいし、数個単位に排
出するようにしてもよく、また、第1の包装ライン#1
からの排出指令信号と第4の包装ライン#4からの排出
指令信号に基づいて選別するようにしてもよい。
【0183】一方、小箱供給機構106は、多数枚の小
箱用シートが蓄積され、かつ該小箱用シートを1枚ずつ
投入するシート投入機構150と、投入された小箱用シ
ートを取り出し、例えば折り曲げ加工して1つの小箱3
0を作製する製箱機構152と、作製された小箱30を
後段の機構に投入する小箱投入機構154と、該小箱投
入機構154を通じて投入された小箱30を一方向に搬
送させる小箱搬送機構156とを有する。
【0184】なお、前記例では、バーコードリーダ14
8をPケース収納機構138とフラップ糊付け機構14
0との間に設置したが、その他、シート投入機構150
と製箱機構152との間、あるいは製箱機構152と小
箱投入機構154との間、あるいは小箱投入機構154
と小箱搬送機構156との間に設置するようにしてもよ
い。この場合、小箱30にPケース10を収納する前に
不適合な小箱30を排除することが可能となるため、無
駄な梱包作業を事前に、かつ確実に回避することがで
き、また、その後の対処、例えば正しい小箱30をセッ
トする等の作業をより迅速に行わせることができる。こ
れは、梱包時間の短縮化につながり、スループットを向
上させる上で更に有利となる。
【0185】また、この第1の包装ライン#1において
は、小箱30にPケース10と共に収納する説明書を供
給するための説明書供給機構108が設置されている。
この説明書供給機構108は、写真フイルムの取扱い説
明の字句が連続して印刷された長尺の紙製シートが巻回
されたシート原反158から紙製シートを引き出して所
定位置に案内搬送するシート案内機構160と、該シー
ト案内機構160にて搬送された紙製シートを所定長単
位に切断するシート切断機構162と、所定長に切断さ
れたシートを所定の手順で折り込んで説明書を作製する
説明書作製機構164と、作製された説明書を前記小型
外装品作製機構104におけるPケース収納機構138
に投入する説明書投入機構166とを有して構成され、
特に説明書投入機構166は、搬送過程にあるPケース
10と小箱30の間に説明書を投入するように構成され
ている。これにより、説明書は、Pケース10の小箱方
向への移動によって折り曲げられ、Pケース10を包む
ようにしてPケース10と共に小箱30内に収納され
る。
【0186】次に、集積体作製機構110は、図11に
示すように、前段の小型外装品作製機構104における
選別排出機構146から投入された小型外装品を後段の
機構に搬送するコンベア168と、該コンベア168か
ら順次送られてくる小型外装品のうち、所定個数(1個
以上)の小型外装品を180°反転させて支線C(図1
7参照)に振り分ける第1の分岐機構170と、第1の
分岐機構170を通じて本線Aに振り分けられた小型外
装品のすべて、あるいは所定個数の小型外装品を支線B
に横方向に振り分ける第2の分岐機構172と、支線B
を搬送する小型外装品の集積体がハンガ付き小箱の集積
体である場合において、該集積体の一端からはみ出てい
るハンガを折り畳むハンガ折畳み機構174と、前記集
積体の背面に背表紙を組み合わせる背表紙組合せ機構1
76と、本線A、支線B及び支線Cを通じて搬送されて
くる集積体を予め生産情報管理コンピュータ66にて設
定された組合せ形態で組み合わせる集積体組合せ機構1
78と、該集積体組合せ機構178から取り出された組
合せ集積体を透明フイルムにてラッピング処理するラッ
ピング機構180と、ラッピング処理された組合せ集積
体を後段の機構に排出する排出機構182とを有して構
成されている。なお、本線Aを通じて搬送される集積体
は、その搬送途中において、外装機管理コンピュータか
らの指令に従って、その天地が逆にされる。
【0187】前記背表紙は、背表紙供給機構184を通
じて前記背表紙組合せ機構176に供給される。この背
表紙供給機構184は、多数枚の背表紙を蓄積するため
の背表紙蓄積機構186と、該背表紙蓄積機構186に
て蓄積された多数枚の背表紙から1枚ずつ背表紙を取り
出して前記背表紙組合せ機構176に投入する背表紙投
入機構188を有する。
【0188】また、前記透明フイルムは、透明フイルム
供給機構190を通じて前記ラッピング機構180に供
給される。この透明フイルム供給機構190は、長尺の
透明フイルムシートが巻回されたシート原反192から
透明フイルムシートを引き出して所定位置に案内搬送す
るシート案内機構194と、該シート案内機構194に
て搬送された透明フイルムシートを所定長単位に切断す
るシート切断機構196と、所定長に切断された透明フ
イルムを前記ラッピング機構180に投入する透明フイ
ルム投入機構198を有する。
【0189】次に、第1の包装ライン#1における梱包
機64は、図13に示すように、前段の外装機62から
投入された集積体を予め設定された集合形態に基づいて
集合させた後、段ボール箱に収納して1つの大型外装品
を作製する上述した大型外装品作製機構112と、該大
型外装品作製機構112に段ボール箱を供給する段ボー
ル箱供給機構200と、図15に示すように、大型外装
品の表面に梱包ID番号を印字する梱包ID印字機構2
02と、梱包ID番号が印字された大型外装品を最終工
程であるパレット積み工程206に搬送する大型外装品
搬送機構204を有して構成されている。
【0190】大型外装品作製機構112は、その初段に
前記外装機62の排出機構182から順次送られてくる
集積体の重量を測定する重量測定器208と、外装機管
理コンピュータ84からエラー信号が供給された場合
に、測定中の集積体を排除する排除機構210を有する
個数検査機構212が設置されている。
【0191】重量測定器208は、各集積体の重量を測
定し、その測定データを外装機管理コンピュータ84に
送信する。外装機管理コンピュータ84は、前記重量測
定器208からの測定データの値から小型外装品の個数
を識別し、前工程で設定された個数と適合するか否かを
判別し、適合する場合に正常信号を出力し、適合しない
場合にエラー信号を出力する。これら正常信号又はエラ
ー信号は排除機構210に供給される。排除機構210
は、外装機管理コンピュータ84から出力された信号が
エラー信号の場合には、現在測定中の集積体を排除し、
正常信号の場合には、現在測定中の集積体を排除せずに
後段の機構に投入する。
【0192】前記大型外装品作製機構112は、前記個
数検査機構212のほかに、該個数検査機構212にて
正常と判別された集積体を生産情報管理コンピュータ6
6にて予め設定された集合形態に合わせて集合させて1
つの集合体とする集合体作製機構214と、集合体を決
められた収納形態で段ボール箱に収納する集合体収納機
構216と、集合体が収納された段ボール箱のフラップ
に粘着剤を塗布した後、該フラップを糊付けして大型外
装品とするフラップ糊付け機構218を有する。
【0193】一方、段ボール箱供給機構200は、多数
枚の段ボール用シートが蓄積され、かつ該段ボール用シ
ートを1枚ずつ投入するシート投入機構220と、投入
された段ボール用シートを取り出し、例えば折り曲げ加
工して1つの段ボール箱を作製する製箱機構222と、
作製された段ボール箱を前記大型外装品作製機構112
における集合体収納機構216に投入する段ボール箱投
入機構224を有する。
【0194】次に、第2の包装ライン#2について説明
する。この第2の包装ライン#2は、前記第1の包装ラ
イン#1とほぼ同じ構成を有するが、図7に示すよう
に、外装機62に2つのPケース供給系114A及び1
14Bを有する点で異なる。これに伴って、小型外装品
作製機構104の初段に2つのサイズ検査機構(第1及
び第2のサイズ検査機構134A及び134B)が併設
されている。なお、第1の包装ライン#1の構成要素と
対応するものについては同符号を付してその重複説明を
省略する。
【0195】また、図8に示すように、この第2の包装
ライン#2においては、小型外装品作製機構104にお
ける各サイズ検査機構134A及び134BとPケース
収納機構138との間に、前記第1のサイズ検査機構1
34Aから順次送られてくるPケース10を例えば1個
単位に本線A−1と支線A−2(図16参照)とに振り
分けるPケース分岐機構230と、本線A−1側に投入
されたPケース10を整列して後段の機構に搬送する本
線側整列搬送機構232と、支線A−2側に投入された
Pケース10を整列して後段の機構に搬送する支線側整
列搬送機構234と、前記第2のサイズ検査機構134
Bから支線B(図16参照)を通じて順次送られてくる
Pケース10を整列して後段の機構に搬送する第2の整
列搬送機構236と、本線側及び支線側整列搬送機構2
32及び234を通じて搬送されたPケース10と第2
の整列搬送機構236を通じて搬送されたPケース10
を予め生産情報管理コンピュータ66にて設定された合
流形態で合流させるPケース合流機構238が設置され
ている。
【0196】また、図10に示す選別排出機構146で
の排出タイミングは、第2の包装ライン#2及び第4の
包装ライン#4に1個単位に排出するようにしてもよい
し、数個単位に排出するようにしてもよく、また、第2
の包装ライン#2からの排出指令信号と第4の包装ライ
ン#4からの排出指令信号に基づいて選別するようにし
てもよい。
【0197】なお、図11に示すように、この第2の包
装ライン#2における集積体作製機構110は、第1の
包装ライン#1の集積体作製機構と同じ構成を有するた
め、その重複説明を省略する。
【0198】次に、第3の包装ライン#3について説明
する。この第3の包装ライン#3は、前記第2の包装ラ
イン#2とほぼ同じ構成を有するが、図10に示すよう
に、第4の包装ライン#4への選別排出(分岐)がない
ことで異なる。従って、この第3の包装ライン#3にお
いては、第2の包装ライン#2と同じ参照符号を付して
その重複説明を省略する。
【0199】次に、第4の包装ライン#4について説明
する。この第4の包装ライン#4は、前記第1〜第3の
包装ライン#1〜#3とはそのライン構成が異なり、図
12に示すように、第1の包装ライン#1から選択的に
排出された小型外装品と第2の包装ライン#2から選択
的に排出された小型外装品とを予め設定された集積形態
にて集積させる機構(集積体作製機構)110から始ま
る点で、前記第1〜第3の包装ライン#1〜#3と大き
く異なる。
【0200】具体的には、この第4の包装ライン#4
は、第1の包装ライン#1における小型外装品作製機構
104の選別排出機構146(図10参照)から選択的
に排出された小型外装品と第2の包装ライン#2におけ
る小型外装品作製機構104の選別排出機構146から
選択的に排出された小型外装品とを生産情報管理コンピ
ュータ66にて予め設定された集積形態にて集積させ、
元箱に収納して1つの集積体を作製する集積体作製機構
110と、該集積体作製機構110に元箱を供給する元
箱供給機構250とを有する。
【0201】集積体作製機構110は、図12に示すよ
うに、第1の包装ライン#1からの小型外装品と第2の
包装ライン#2からの小型外装品とを後段の機構に搬送
するコンベア168と、該コンベア168から順次送ら
れてくる小型外装品のうち、所定個数(1個以上)の小
型外装品を180°反転させて支線Cに振り分ける第1
の分岐機構170と、第1の分岐機構170を通じて本
線A側に振り分けられた小型外装品のすべて、あるいは
所定個数の小型外装品を支線Bに横方向に振り分ける第
2の分岐機構172と、支線Bを搬送する小型外装品の
集積体がハンガ付き小箱の集積体である場合において、
該集積体の一端からはみ出ているハンガを折り畳むハン
ガ折畳み機構174と、前記集積体の背面に背表紙を組
み合わせる背表紙組合せ機構176と、本線A、支線B
及び支線Cを通じて搬送されてくる集積体を予め生産情
報管理コンピュータ66にて設定された組合せ形態で組
み合わせる集積体組合せ機構178と、元箱供給機構2
50から供給された元箱内に組合せ集積体を収納する組
合せ集積体収納機構252と、組合せ集積体が収納され
た元箱のフラップに粘着剤を塗布した後、該フラップを
糊付けするフラップ糊付け機構280と、元箱詰めされ
た組合せ集積体を後段の機構に排出する排出機構182
とを有して構成されている。
【0202】前記元箱供給機構250は、多数枚の元箱
用シートが蓄積され、かつ該元箱用シートを1枚ずつ投
入するシート投入機構254と、投入された元箱用シー
トを取り出し、例えば折り曲げ加工して1つの元箱を作
製する製箱機構256と、作製された元箱を前記集積体
作製機構110における組合せ集積体収納機構252に
投入する元箱投入機構258を有する。
【0203】また、図14に示すように、この第4の包
装ライン#4における梱包機64は、前段の外装機62
から投入された集積体を予め設定された集合形態に基づ
いて集合させた後、トレイに収容・載置し、更に段ボー
ル箱に収納して1つの大型外装品を作製する大型外装品
作製機構112と、該大型外装品作製機構112に段ボ
ール箱を供給する段ボール箱供給機構200と、前記大
型外装品作製機構112にトレイを供給するトレイ供給
機構260と、図15に示すように、大型外装品の表面
に梱包ID番号を印字する梱包ID印字機構202と、
梱包ID番号が印字された大型外装品を最終工程である
パレット積み工程206に搬送する大型外装品搬送機構
204を有して構成されている。
【0204】大型外装品作製機構112は、図14に示
すように、前記第1の包装ライン#1における梱包機6
4の個数検査機構212と同じ構成を有する個数検査機
構212と、該個数検査機構212にて正常と判別され
た集積体を生産情報管理コンピュータ66にて予め設定
された集合形態に合わせて集合させて1つの集合体とす
る集合体作製機構214と、トレイ供給機構260から
供給されたトレイに前記集合体を収容する集合体収容機
構262と、トレイ付き集合体を段ボール箱に決められ
た収納形態で収納するトレイ付き集合体収納機構264
と、トレイ付き集合体が収納された段ボール箱のフラッ
プに粘着剤を塗布した後、該フラップを糊付けして大型
外装品とするフラップ糊付け機構266とを有して構成
されている。
【0205】段ボール箱供給機構200は、第1の包装
ライン#1における段ボール箱供給機構200と同じ構
成を有する。一方、トレイ供給機構260は、多数枚の
トレイ用シートを蓄積するためのシート蓄積機構268
と、該シート蓄積機構268にて蓄積された多数枚のト
レイ用シートから1枚ずつトレイ用シートを取り出すシ
ート取出機構270と、取り出された1枚のトレイ用シ
ートからトレイを組み立てるトレイ組立機構272と、
組み立てられたトレイを前記大型外装品作製機構112
における集合体収容機構262に投入するトレイ投入機
構274を有する。
【0206】次に、第1〜第4の包装ライン#1〜#4
での包装動作について図18〜図27も参照しながら説
明する。
【0207】最初に、図18及び図19を参照しなが
ら、ハンガ付きでない小箱(通常の小箱)30Aに1つ
のPケース10を水平収納して小型外装品300Aを作
製し、多数の小型外装品300Aを段ボール箱に詰めて
梱包するまでの第1の包装ライン#1での包装動作を説
明する。
【0208】まず、第1の包装ライン#1に投入すべき
Pケース10が多数蓄積されたコンテナ又はサイロがP
ケース蓄積機構120にセットされ、同時にバーコード
リーダ122を通じて、品種、サイズ及びロットの正し
いコンテナ又はサイロがセットされたか否かが照合され
る。
【0209】照合結果が「適合」である場合、Pケース
蓄積機構120を通じてコンテナ又はサイロからPケー
ス10が取り出される。取り出された多数のPケース1
0は、コンベア124によって遠心フィーダ126まで
搬送され、該遠心フィーダ126にて一連のPケース列
として整列され、後段の直立搬送機構128に投入され
る。直立搬送機構128は、1個ずつ投入されたPケー
ス10を直立させて後段の小型外装品作製機構104に
おけるサイズ検査機構134に搬送する。
【0210】サイズ検査機構134に投入されたPケー
ス10は、重量測定器130を通じてサイズが検査さ
れ、適合するPケース10のみが次の整列搬送機構13
6に投入される。整列搬送機構136に投入されたPケ
ース10は、該整列搬送機構136において、姿勢が変
更されて後段のPケース収納機構138に搬送される。
具体的には、前記Pケース10は、直立の状態(軸方向
が鉛直方向)からその軸方向が水平方向に平行で、かつ
搬送方向と直交する状態となるように姿勢が変えられ、
その状態で後段のPケース収納機構138に搬送され
る。
【0211】一方、前記Pケース収納機構138には、
前記Pケース10のほか、小箱供給機構106を通じて
小箱30Aが投入され、説明書供給機構108を通じて
説明書304が投入される。小箱供給機構106におけ
る小箱投入機構154は、製箱機構152にて作製され
た小箱30Aをその奥行き方向(フラップが開放された
部分から小箱30Aの奥行きを臨む方向をいう。以下同
じ。)がPケース10の軸方向と同じになるように、か
つ一方の蓋(フラップ)を開放させた状態で後段の小箱
搬送機構156に投入する。該小箱搬送機構156は、
投入された小箱30Aを、その投入された状態のまま
で、かつ前記整列搬送機構136でのPケース10の搬
送と同期させて搬送する。以下の説明では、小箱30
(小箱全てを対象とするため、ここでは小箱30と記
す)のフラップが開放された面を開口面と記し、該開口
面の中心を通り、かつ小箱30の奥行き方向に仮想的に
伸ばした線を小箱30の中心軸と記す。
【0212】Pケース収納機構138は、小箱30Aの
中心軸とPケース10の中心軸とが一致した段階で、P
ケース10を小箱30A内に押圧し、収納させる。この
押圧直前において、説明書供給機構108を通じて説明
書304が投入されることから、Pケース10はその説
明書304と共に小箱30A内に収納される。
【0213】Pケース10が収納された小箱30Aは、
バーコードリーダ148を通じて、品種、サイズ及びロ
ットの正しい小箱30Aであるか否かが照合される。照
合結果が「適合」である場合、開放状態にあったフラッ
プが後段のフラップ糊付け機構140を通じて糊付けさ
れ、この段階で小型外装品300Aとされる。その後、
小型外装品300Aは、後段の包材ID印字機構142
を通じて所定箇所に包材IDが印字され、更に後段の姿
勢修正機構144にて姿勢が修正される。図18の例で
は、姿勢修正角度=90゜の例(矢印参照)を示してい
る。
【0214】その後、小型外装品300Aは、集積体作
製機構110に投入され、該集積体作製機構110にお
けるコンベア168によって予め設定された集積形態で
集積されて後段に搬送される。図18の例では、5つの
小型外装品300Aをそれぞれ姿勢変更せずにそのまま
集積させる場合を示す。
【0215】5つの小型外装品300Aが集積されて構
成される集積体306Aは、図19に示すように、第1
の分岐機構170によってすべて本線Aに送られ、次の
第2の分岐機構172によって順次支線Bに横移送さ
れ、該集積体306Aが2列に並べられた組合せ集積体
308Aとして支線B上の集積体組合せ機構178から
取り出される。この組合せ集積体308Aは、そのまま
次のラッピング機構176に搬送される。
【0216】ラッピング機構180に投入された組合せ
集積体308Aは、該ラッピング機構180において、
透明フイルム供給機構190から供給される透明フイル
ムでラッピング処理されて後段の排出機構182を通じ
て梱包機64に排出される。
【0217】梱包機64における大型外装品作製機構1
12に投入された組合せ集積体308Aは、最初にサイ
ズ検査機構212における重量測定器208を通じて小
型外装品300Aの集積個数が検査され、適合する組合
せ集積体308Aのみが次の集合体作製機構214に投
入される。該集合体作製機構214では、前段から1つ
ずつ投入される組合せ集積体308Aを順次積載して、
例えば10個の組合せ集積体が段積みされた1つの集合
体310Aを作製する。集合体310Aは、後段の集合
体収納機構216に搬送される。
【0218】集合体収納機構216には、前記集合体3
10Aのほか、段ボール箱供給機構200から段ボール
箱が投入される。段ボール箱供給機構200における段
ボール箱投入機構224は、製箱機構222にて作製さ
れた段ボール箱を、一方の蓋(フラップ)を開放させた
状態で集合体収納機構216に投入する。集合体収納機
構216は、前記集合体の姿勢を90°変えた後、段ボ
ール箱の中心軸と集合体310Aの中心軸とが一致した
段階で、前記集合体310Aを段ボール箱内に押圧し、
収納させる。
【0219】集合体310Aが収納された段ボール箱
は、開放状態にあったフラップが後段のフラップ糊付け
機構218を通じて糊付けされ、この段階で大型外装品
とされる。その後、大型外装品は、後段の梱包ID印字
機構202を通じて所定箇所に梱包IDが印字され、大
型外装品搬送機構204を通じて最終工程であるパレッ
ト積み工程206に搬送される。
【0220】次に、図20及び図21を参照しながら、
ハンガ付きの小箱30Bに1つのPケース10を水平収
納して小型外装品300Bを作製し、多数の小型外装品
300Bを段ボール箱に詰めて梱包するまでの第1の包
装ライン#1での包装動作を説明する。
【0221】この場合も、前記包装動作と同様に、Pケ
ース投入機構100を通じて投入された多数のPケース
10がPケース整列機構102にて直立姿勢とされた状
態で整列されて後段に搬送される。そして、小型外装品
作製機構104における整列搬送機構136にて姿勢変
更されて後段のPケース収納機構138に搬送される。
【0222】Pケース収納機構138には、小箱供給機
構106を通じてハンガ付き小箱30Bが投入され、説
明書供給機構108を通じて説明書304が投入され
る。小箱供給機構106における小箱投入機構154
は、製箱機構152にて作製されたハンガ付き小箱30
Bを箱本体312の奥行き方向がPケース10の軸方向
と同じになるように、かつ一方の蓋(フラップ)を開放
させた状態で後段の小箱搬送機構156に投入する。小
箱搬送機構156は、投入された小箱30Bを、その投
入された状態のままで、かつ前記整列搬送機構136で
のPケース10の搬送と同期させて搬送する。このと
き、各小箱30Bは、そのハンガ部分314が上面に位
置するように搬送される。
【0223】Pケース収納機構138は、小箱30Bに
おける箱本体312の中心軸とPケース10の中心軸と
が一致した段階で、Pケース10を小箱30B内に押圧
し、収納させる。この押圧直前において、説明書供給機
構108を通じて説明書304が投入されることから、
Pケース10はその説明書304と共に小箱30B内に
収納される。
【0224】Pケース10が収納された小箱30Bは、
開放状態にあったフラップがフラップ糊付け機構140
を通じて糊付けされる。この段階で、小箱30Bは、P
ケース10が収納されたハンガ付きの小型外装品300
Bとされる。その後、小型外装品300Bは、後段の包
材ID印字機構142を通じて所定箇所に包材IDが印
字され、更に後段の姿勢修正機構144にて姿勢が修正
される。図20の例では、姿勢修正角度=0゜の場合
(即ち、姿勢修正なし)を示している。
【0225】その後、ハンガ付きの小型外装品300B
は、集積体作製機構110に投入され、該集積体作製機
構110におけるコンベア168によって、予め設定さ
れた集積形態で集積されて後段に搬送される。図20の
例では、5つの小型外装品300Bをそれぞれ姿勢変更
せずにそのまま集積させる場合を示す。この集積処理に
て、各ハンガ部分314がそれぞれ一部重ねられた状態
となる。
【0226】5つの小型外装品300Bが集積されて構
成される集積体306Bは、図21に示すように、第1
の分岐機構170によってすべて本線Aに送られ、該本
線A上での搬送過程において天地が反転される。即ち、
180゜回転されてハンガ部分314が下面に位置する
ように姿勢変更される。天地が反転された前記集積体3
06Bは、次の第2の分岐機構172によって順次支線
Bに搬送される。支線B上を搬送する集積体306B
は、背表紙供給機構184から供給された背表紙がハン
ガ部分314の下面に挿入されて組み合わされる。背表
紙が組み合わされた組合せ集積体308Bは、その後、
ラッピング機構180に搬送される。
【0227】ラッピング機構180に投入された組合せ
集積体308Bは、該ラッピング機構180において、
透明フイルム供給機構190から供給される透明フイル
ムでラッピング処理されて後段の排出機構182を通じ
て梱包機64に排出される。
【0228】梱包機64の大型外装品作製機構112に
おける集合体作製機構214は、前段から1つずつ投入
される組合せ集積体308Bを順次積載して、例えば1
0個の組合せ集積体308Bが2連に段積みされた1つ
の集合体310Bを作製する。集合体310Bは、後段
の集合体収納機構216に搬送されて、段ボール箱に収
納され、更にフラップが糊付けされることによって1つ
の大型外装品が作製される。作製された大型外装品は、
大型外装品搬送機構204を通じて最終工程であるパレ
ット積み工程206に搬送される。
【0229】次に、図22及び図23を参照しながら、
ハンガ付きの小箱30Cに3つのPケース10を水平収
納して小型外装品300Cを作製し、多数の小型外装品
300Cを段ボール箱に詰めて梱包するまでの第2の包
装ライン#2での包装動作を説明する。
【0230】まず、生産情報管理コンピュータ66から
の指示に従って、第1のPケース投入機構100A、第
1のPケース整列機構102A及び小型外装品作製機構
104における第1のサイズ検査機構134Aが外装機
管理コンピュータ84を通じて活性化(電源供給等)さ
れ、第2のPケース投入機構100B、第2のPケース
整列機構102B及び小型外装品作製機構104におけ
る第2のサイズ検査機構134Bも活性化される。
【0231】この状態から、第1のPケース投入機構1
00Aから取り出された多数のPケース10が第1のP
ケース整列機構102Aにて直立姿勢とされた状態で整
列されて後段の第1のサイズ検査機構134Aに搬送さ
れる。第1のサイズ検査機構134Aに投入されたPケ
ース10は、該サイズ検査機構134Aにおける重量測
定器130Aを通じてサイズが検査され、適合するPケ
ース10のみが次の分岐機構230に投入される。
【0232】分岐機構230に投入されたPケース10
は、例えば2個単位に支線A−2のみに振り分けられ
る。支線側整列搬送機構234に投入されたPケース1
0は、該整列搬送機構234において、姿勢が変更され
て後段の合流機構238に搬送される。この場合、Pケ
ース10は、直立の状態(軸方向が鉛直方向)からその
軸方向が水平方向に平行で、かつ搬送方向と同じ状態と
なるように姿勢が変えられ、その状態で後段の合流機構
238に搬送される。
【0233】一方、第2のPケース投入機構100Bか
ら取り出された多数のPケース10は、第2のPケース
整列機構102Bにて直立姿勢とされた状態で整列され
て後段の第2のサイズ検査機構134Bに搬送される。
第2のサイズ検査機構134Bに投入されたPケース1
0は、該サイズ検査機構134Bにおける重量測定器1
30Bを通じてサイズが検査され、適合するPケース1
0のみが支線Bを通じて次の第2の整列搬送機構236
に投入される。
【0234】第2の整列搬送機構236に投入されたP
ケース10は、該整列搬送機構236において、姿勢が
変更されて後段の前記合流機構238に搬送される。具
体的には、該Pケース10は、直立の状態(軸方向が鉛
直方向)からその軸方向が水平方向に平行で、かつ搬送
方向と同じ状態となるように姿勢が変えられ、その状態
で後段の合流機構238に搬送される。
【0235】合流機構238に投入された支線側のPケ
ース10並びに第2の整列搬送機構236からのPケー
ス10は、該合流機構238において互いに重ねられ
て、3本のPケース10が横方向に揃えられた状態とさ
れ、この状態で後段のPケース収納機構138に搬送さ
れる。
【0236】Pケース収納機構138には、小箱供給機
構106を通じてハンガ付きの小箱30Cが投入され
る。この包装処理においても、生産情報管理コンピュー
タ66からの指示に従って、外装機管理コンピュータ8
4の制御によって説明書供給機構108は停止状態とさ
れる。小箱供給機構106における小箱投入機構154
は、製箱機構152にて作製されたハンガ付きの小箱3
0Cを箱本体312の奥行き方向がPケース10の配列
方向と同じになるように、かつ一方の蓋(フラップ)を
開放させた状態で後段の小箱搬送機構156に投入す
る。該小箱搬送機構156は、投入された小箱30C
を、その投入された状態のままで、かつ前記合流機構2
38でのPケース10の搬送と同期させて搬送する。こ
のとき、各小箱30Cは、そのハンガ部分314が上面
に位置するように搬送される。
【0237】Pケース収納機構138は、小箱30Cに
おける箱本体312の開口面とPケース10の配列方向
投影面とが一致した段階で、Pケース10を小箱30C
内に押圧し、収納させる。3本のPケース10が収納さ
れた小箱30Cは、後段のフラップ糊付け処理、包材I
D印字処理等を経て小型外装品300Cとされる。その
後、小型外装品300Cは、後段の包材ID印字機構1
42を通じて所定箇所に包材IDが印字され、更に後段
の姿勢修正機構144にて姿勢が修正される。図22の
例では、姿勢修正角度=90゜の場合(矢印参照)を示
している。
【0238】その後、小型外装品300Cは、集積体作
製機構110に投入され、該集積体作製機構110にお
けるコンベア168によって予め設定された集積形態で
集積されて後段に搬送される。図22の例では、5つの
小型外装品300Cをそれぞれ姿勢変更せずにそのまま
集積させる場合を示す。
【0239】5つの小型外装品300Cが集積されて構
成される集積体306Cは、図23に示すように、第1
の分岐機構170によってすべて本線Aに送られ、その
後、次の第2の分岐機構172によって順次支線Bに搬
送される。支線B上を搬送する集積体306Cは、側面
からはみ出たハンガ部分314が、後段のハンガ折畳み
機構174によって折り畳まれた後、ラッピング機構1
80に搬送されてラッピング処理され、その後、梱包機
64に搬送される。
【0240】梱包機64の大型外装品作製機構112に
おける集合体作製機構214は、前段から1つずつ投入
される集積体306Cを順次積載して、例えば10個の
集積体306Cが段積みされた1つの集合体310Cを
作製する。集合体310Cは、後段の集合体収納機構2
16に搬送されて、段ボール箱に収納され、更にフラッ
プが糊付けされることによって1つの大型外装品が作製
される。作製された大型外装品は、大型外装品搬送機構
204を通じて最終工程であるパレット積み工程206
に搬送される。
【0241】次に、図24及び図25を参照しながら、
ハンガ付きの小箱30Dに2つのPケース10を縦型に
収納して小型外装品300Dを作製し、多数の小型外装
品300Dを段ボール箱に詰めて梱包するまでの第3の
包装ライン#3での包装動作を説明する。
【0242】まず、分岐機構230に投入されたPケー
ス10は、例えば1個単位に支線A−2のみに振り分け
られ、支線側整列搬送機構234において姿勢が変更さ
れて後段の合流機構238に搬送される。一方、第2の
Pケース投入機構100Bから取り出された多数のPケ
ース10は、支線Bを通じて次の第2の整列搬送機構2
36に投入され、第2の整列搬送機構236において、
姿勢が変更されて後段の前記合流機構238に搬送され
る。
【0243】合流機構238に投入された支線側のPケ
ース10並びに第2の整列搬送機構236からのPケー
ス10は、該合流機構238において互いに重ねられ
て、2本のPケース10が横方向に揃えられた状態とさ
れ、この状態で後段のPケース収納機構138に搬送さ
れる。
【0244】Pケース収納機構138には、小箱供給機
構106を通じてハンガ付きの小箱30Dが投入され
る。小箱供給機構106における小箱投入機構154
は、製箱機構152にて作製されたハンガ付きの小箱3
0Dを箱本体312の奥行き方向がPケース10の配列
方向と同じになるように、かつ一方の蓋(フラップ)を
開放させた状態で後段の小箱搬送機構156に投入す
る。該小箱搬送機構156は、投入された小箱30D
を、その投入された状態のままで、かつ前記合流機構2
38でのPケース10の搬送と同期させて搬送する。こ
のとき、各小箱30Dは、そのハンガ部分314が上面
に位置するように搬送される。
【0245】Pケース収納機構138は、小箱30Dに
おける箱本体312の開口面とPケース10の配列方向
投影面とが一致した段階で、2本のPケース10を縦型
にして小箱30D内に押圧し、収納させる。2本のPケ
ース10が収納された小箱30Dは、後段のフラップ糊
付け処理、包材ID印字処理等を経て小型外装品300
Dとされる。その後、小型外装品300Dは、後段の包
材ID印字機構142を通じて所定箇所に包材IDが印
字され、更に後段の姿勢修正機構144にて姿勢が修正
される。図24の例では、姿勢修正角度=0゜の場合を
示している。
【0246】その後、小型外装品300Cは、集積体作
製機構110に投入され、該集積体作製機構110にお
けるコンベア168によって予め設定された集積形態で
集積されて後段に搬送される。図24の例では、5つの
小型外装品300Dをそれぞれ姿勢変更せずにそのまま
集積させる場合を示す。
【0247】5つの小型外装品300Dが集積されて構
成される集積体306Dは、図25に示すように、第1
の分岐機構170によって、最後尾に位置する小型外装
品300Dのみが取り出され、180°反転されて支線
Cに移送される。即ち、ハンガ部分が搬送方向下流側を
向くようにされて支線Cに移送され、その状態で支線C
上を搬送される。
【0248】一方、本線Aを搬送する残りの集積体30
6Dは、第2の分岐機構172によってすべて本線Aに
送られ、該本線A上での搬送過程において天地が反転さ
れる。即ち、180゜回転されてハンガ部分314が下
面に位置するように姿勢変更される。天地が反転された
前記集積体306Dと、支線Cを通じて搬送される小型
外装品300Dは、共に支線Bに移送された後、次の集
積体組合せ機構178によって、予め設定された組合せ
形態で組み合わされて組合せ集積体308Dとして次の
ラッピング機構180に搬送される。図25の例では、
集積体306Dの先頭部分に小型外装品300Dが組み
合わされた場合を示す。
【0249】ラッピング機構180に投入された組合せ
集積体308Dは、当該ラッピング機構180において
ラッピング処理された後、梱包機64に搬送される。
【0250】梱包機64の大型外装品作製機構112に
おける集合体作製機構214は、前段から1つずつ投入
される集積体308Dを順次積載して、例えば10個の
集積体308Dが段積みされた1つの集合体310Dを
作製する。集合体310Dは、後段の集合体収納機構2
16に搬送されて、段ボール箱に収納され、更にフラッ
プが糊付けされることによって1つの大型外装品が作製
される。作製された大型外装品は、大型外装品搬送機構
204を通じて最終工程であるパレット積み工程206
に搬送される。
【0251】次に、図26及び図27を参照しながら、
第4の包装ライン#4での包装動作を説明する。
【0252】まず、第1の包装ライン#1における小型
外装品作製機構104の選別排出機構146を通じて選
別搬送された第1の小型外装品300Gと、第2の包装
ライン#2における小型外装品作製機構104の選別排
出機構146を通じて選別搬送された第2の小型外装品
300Hが第4の包装ライン#4における集積体作製機
構110に投入され、該集積体作製機構110における
コンベア168にて後段に搬送される。
【0253】コンベア168は、例えば2つの第1の小
型外装品300Gを集積して第1の集積体306Gを作
製すると同時に、例えば3つの第2の小型外装品300
Hを集積して第2の集積体306Hを作製する。
【0254】第2の集積体306Hは、第1の分岐機構
170によって、180°反転されて支線Cに移送され
る。即ち、ハンガ部分314が搬送方向下流側を向くよ
うにされて支線Cに移送され、その状態で支線C上を搬
送される。
【0255】一方、本線Aを搬送する第1の集積体30
6Gは、第2の分岐機構172によってすべて本線Aに
送られ、該本線A上での搬送過程において天地が反転さ
れる。即ち、180゜回転されてハンガ部分314が下
面に位置するように姿勢変更される。天地が反転された
第1の集積体306Gと、支線Cを通じて搬送される第
2の集積体306Hは、共に支線Bに移送された後、次
の集積体組合せ機構178によって、予め設定された組
合せ形態で組み合わされて組合せ集積体308として後
段の組合せ集積体収納機構252に搬送される。図26
の例では第1の集積体306Gの前面(ハンガ部分31
4が突出している面)に第2の集積体306Hの後面
(ハンガ部分314が突出している面)を接触させて組
み合わせた場合を示す。
【0256】前記組合せ集積体収納機構252には、前
記組合せ集積体308のほか、図27に示すように、元
箱供給機構250を通じて元箱318が投入される。元
箱供給機構250における元箱投入機構258は、製箱
機構256にて作製された元箱318をその奥行き方向
(フラップが開放された部分から元箱318の奥行きを
臨む方向)が組合せ集積体308における小型外装品3
00G及び300Hの配列方向と同じになるように、か
つ一方の蓋(フラップ)を開放させた状態で前記組合せ
集積体収納機構252に投入する。
【0257】組合せ集積体収納機構252は、元箱31
8の中心軸(元箱318の開口面の中心を通り、かつ元
箱318の奥行き方向に仮想的に伸ばした線)と組合せ
集積体308の中心軸とが一致した段階で、組合せ集積
体308を元箱318内に押圧し、収納させる。組合せ
集積体308が収納された元箱318(即ち、集積体入
り元箱)は、開放状態にあったフラップが後段のフラッ
プ糊付け機構280を通じて糊付けされ、その後、排出
機構182を通じて後段の梱包機64に投入される。
【0258】梱包機64の大型外装品作製機構112に
投入された集積体入り元箱318は、最初にサイズ検査
機構212における重量測定器208を通じて小型外装
品の集積個数が検査され、適合する集積体入り元箱31
8のみが次の集合体作製機構214に投入される。該集
合体作製機構214では、前段から1つずつ投入される
集積体入り元箱318を例えば横5列、縦8列のマトリ
クス状に積載し1つの集合体(ブロック体)310を作
製する。集合体310は、後段の集合体収容機構262
に搬送される。
【0259】集合体収容機構262には、前記集合体3
10のほか、トレイ供給機構260からトレイ320が
投入される。トレイ供給機構260におけるトレイ投入
機構274は、トレイ組立機構272にて作製されたト
レイ320を、上面開口の状態で集合体収容機構262
に投入する。集合体収容機構262は、トレイ320に
おける上面開口の中心軸と集合体310の中心軸とが一
致した段階で、集合体310をトレイ320内に押圧
し、収容・載置させる。トレイ320に収容された集合
体(即ち、トレイ付き集合体)310は、後段の集合体
収納機構264に搬送される。
【0260】集合体収納機構264には、前記トレイ付
き集合体310のほか、段ボール箱供給機構200から
段ボール箱が投入される。段ボール箱供給機構200に
おける段ボール箱投入機構224は、製箱機構222に
て作製された段ボール箱を、一方の蓋(フラップ)を開
放させた状態で集合体収納機構264に投入する。集合
体収納機構264は、段ボール箱の中心軸とトレイ付き
集合体310の中心軸とが一致した段階で、トレイ付き
集合体310を段ボール箱内に押圧し、収納させる。
【0261】トレイ付き集合体310が収納された段ボ
ール箱は、開放状態にあったフラップが後段のフラップ
糊付け機構266を通じて糊付けされ、この段階で大型
外装品とされる。その後、大型外装品は、後段の梱包I
D印字機構202を通じて所定箇所に梱包IDが印字さ
れ、大型外装品搬送機構204を通じて最終工程である
パレット積み工程206に搬送される。
【0262】前記各種の包装動作は、あくまでも一例で
あって、例えばハンガ付き小型外装品300とハンガ付
きでない小型外装品300を組み合わせて集積体306
を作製し、該集積体306を複数個集合させて段ボール
箱に詰めるようにしてもよいし、複数のPケース10が
水平方向に収納されたハンガ付き小型外装品300と複
数のPケース10が縦型に収納されたハンガ付き小型外
装品300を組み合わせてもよく、様々な包装態様に適
用させることができる。
【0263】このように、本実施の形態に係る包装シス
テムにおいては、生産情報管理コンピュータ66にて予
め設定されたPケース10の小箱30への収納形態、小
型外装品300の集積形態及び集積体306の集合形態
に基づいて、小型外装品300、集積体306及び大型
外装品を作製することができるため、Pケース10を様
々な組合せで小箱30に収納して小型外装品300と
し、該小型外装品300を様々な組合せで集積して1つ
の集積体306を作製し、該集積体306を数個単位に
段ボール箱に収納して大型外装品を作製するという複雑
な包装工程の自動化を容易に実現させることができる。
【0264】特に、本実施の形態に係る包装システムに
おいては、第1及び第2の包装ライン#1及び#2にお
ける各小型外装品作製機構104の後段に、該小型外装
品作製機構104にて作製された小型外装品300のう
ち、一部の小型外装品300を別の包装ライン(例えば
第4の包装ライン#4)に分配させるための選別排出機
構146を設けるようにしたので、第1及び第2の包装
ライン#1及び#2における各小型外装品作製機構10
4にて作製された小型外装品300のうち、一部の小型
外装品300をそれぞれ選別排出機構146を通じて第
4の包装ライン#4に供給させることができ、当該第1
及び第2の包装ライン#1及び#2での包装処理と第4
の包装ライン#4での包装処理を並行して行うことがで
きる。その結果、特殊な包装形態にも迅速に対応させる
ことが可能となり、しかも、包装時間の短縮化も図るこ
とができる。
【0265】また、本実施の形態に係る包装システムに
おいては、第2及び第3の包装ライン#2及び#3にお
ける各小型外装品作製機構104に、本線と支線を設
け、前段のPケース整列機構102Aを通じて順次投入
されたPケース10を所定タイミングで分離して前記支
線に分岐させるPケース分岐機構230と、本線を通じ
て搬送されたPケース10と支線を通じて搬送されたP
ケース10とを予め設定された合流形態で合流させる合
流機構238を設けるようにしたので、小型外装品作製
機構104におけるPケース10の小箱30への収納過
程において、2つのPケース10を1セットとして揃え
た状態で小箱30に収納することが可能となり、前記合
流形態を適宜変更することによって、2つのPケース1
0を1セットとしたときの小箱30への収納形態におけ
る様々な組合せ例を実現させることができる。
【0266】また、本実施の形態に係る包装システムに
おける第2及び第3の包装ライン#2及び#3において
は、2つのPケース投入機構100A及び100Bと、
2つのPケース整列機構102A及び102Bと、2つ
のサイズ検査機構134A及び134Bを設けて、これ
ら2つのサイズ検査機構134A及び134Bにて適合
と認定されたPケース10を合流機構238にて合流さ
せるように構成したので、小型外装品作製機構104に
おけるPケース10の小箱30への収納過程において、
3個以上のPケース10を1セットとして揃えた状態で
小箱30に収納することが可能となり、前記合流形態を
適宜変更することによって、3個以上のPケース10を
1セットとしたときの小箱30への収納形態における様
々な組合せ例を実現させることができる。
【0267】また、本実施の形態に係る包装システムに
おいては、第4の包装ライン#4に、第1及び第2の包
装ライン#1及び#2からそれぞれ投入された第1及び
第2の小型外装品300を予め設定された集積形態に基
づいて集積して第1及び第2の集積体306を作製する
集積体作製機構110と、作製された前記集積体306
を予め設定された集合形態に基づいて集合させ、その集
合体310をトレイ320に収容し、更に段ボール箱に
収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構11
2を設けるようにしたので、複数の様々な収納形態を有
する小型外装品300を適宜組み合わせて大型包装体に
収納させることが可能となり、豊富な包装形態を自動化
させたシステムにて実現させることができる。
【0268】また、本実施の形態に係る包装システムに
おいては、第2の包装システム#2において、その集積
体作製機構110に、本線Aと2つの支線B及びCを設
け、前記小型外装品作製機構104から順次搬送された
小型外装品300を所定タイミングで分離して本線A、
支線B及びCに選択的に分岐させる第1及び第2の分岐
機構170及び172と、前記支線B及びCを通じて集
積された集積体306と前記本線Aを通じて集積された
集積体306とを予め設定された組合せ形態で組み合わ
せる集積体組合せ機構178を設けるようにしたので、
集積体306の組合せについても様々な形態を実現させ
ることができ、包装形態の多様化に迅速に対応させるこ
とができる。しかも、システム全体の全自動化を図るこ
とができることから、包装工程の簡略化、工数の削減並
びに製造コストの低廉化を有効に実現させることができ
る。
【0269】前記実施の形態においては、Pケース10
に適用した例を示したが、その他、円筒状や角筒状の小
型物品にも適用させることができる。また、前記実施の
形態においては、小型包装体として小箱30を例にと
り、大型包装体として段ボール箱を例にとって説明した
が、小型包装体及び大型包装体として、袋状の包装体を
使用してもよい。
【0270】なお、本発明に係る物品の包装システム
は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱
することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんで
ある。
【0271】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る物品
の包装システムによれば、多数個の物品が蓄積可能とさ
れ、かつ、前記多数個の物品を1つずつ取り出して後段
に投入する物品投入機構と、物品投入機構を通じて投入
された物品を一方向に整列させる物品整列機構と、前記
物品整列機構にて整列された物品を設定された形態で小
型包装体に収納して小型外装品を作製する小型外装品作
製機構と、作製された前記小型外装品を予め設定された
集積形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する集
積体作製機構と、作製された前記集積体を予め設定され
た集合形態に基づいて集合し、その集合体を大型包装体
に収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構
と、前記各機構を含むシステム全体を集中管理して一括
制御する制御部を備えて構成するようにしている。
【0272】このため、物品を様々な組合せで小型包装
体に収納して小型外装品とし、該小型外装品を様々な組
合せで集積して1つの集積体を作製し、該集積体を数個
単位に大型包装体に収納して大型外装品を作製するとい
う複雑な包装工程の自動化を容易に実現させることがで
き、物品として、例えば写真用感光性フイルムをその内
部に収容したパトローネである包装システムの全自動化
を促進させることができるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る物品の包装システムを例えば写真
フイルムカートリッジが収納されたケース(Pケース)
を包装する包装システムに適用した実施の形態例(以
下、単に実施の形態に係る包装システムと記す)が含ま
れる写真フイルムカートリッジの製造システムを示す概
略構成図である。
【図2】写真フイルムカートリッジ及びその包装に用い
られるPケースと小箱を示す分解斜視図である。
【図3】写真フイルムカートリッジの製造過程を示す工
程ブロック図である。
【図4】生産情報管理コンピュータに入力され、あるい
は出力されるデータの形態を示す説明図である。
【図5】カートリッジケースの製造工程を概念的に示す
構成図である。
【図6】写真フイルムカートリッジの製造工程を概念的
に示す構成図である。
【図7】本実施の形態に係る包装システムにおける第1
〜第3の包装ラインの外装機の構成、特にPケース供給
系の構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態に係る包装システムにおける第1
及び第2の包装ラインの外装機の構成、特に小型外装品
作製機構における前半部分の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】本実施の形態に係る包装システムにおける第3
の包装ラインの外装機の構成、特に小型外装品作製機構
における前半部分の構成を示すブロック図である。
【図10】本実施の形態に係る包装システムにおける第
1〜第3の包装ラインの外装機の構成、特に小型外装品
作製機構における後半部分の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】本実施の形態に係る包装システムにおける第
1及び第2の包装ラインの外装機の構成、特に集積体作
製機構の構成を示すブロック図である。
【図12】本実施の形態に係る包装システムにおける第
3及び第4の包装ラインの外装機の構成、特に集積体作
製機構の構成を示すブロック図である。
【図13】本実施の形態に係る包装システムにおける第
1及び第2の包装ラインの梱包機の構成、特に大型外装
品作製機構の構成を示すブロック図である。
【図14】本実施の形態に係る包装システムにおける第
3及び第4の包装ラインの梱包機の構成、特に大型外装
品作製機構の構成を示すブロック図である。
【図15】本実施の形態に係る包装システムにおける第
1〜第4の包装ラインの梱包機の構成、特に梱包ID印
字機構及び大型外装品搬送機構の構成を示すブロック図
である。
【図16】第2及び第3の包装ラインにおける機構での
分岐と合流の流れを示す説明図である。
【図17】第1〜第4の包装ラインにおける集積体作製
機構での分岐の流れを示す説明図である。
【図18】ハンガ付きでない小箱(通常の小箱)に1つ
のPケースを水平収納して小型外装品を作製し、複数の
小型外装品から1つの集積体を作製するまでの第1の包
装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図19】図18に示す集積体を多数集合させて1つの
集合体を作製した後、段ボール箱に収納して大型外装品
を作製するまでの第1の包装ラインでの包装工程を示す
説明図である。
【図20】ハンガ付きの小箱に1つのPケースを水平収
納して小型外装品を作製し、複数の小型外装品から1つ
の集積体を作製するまでの第1の包装ラインでの包装工
程を示す説明図である。
【図21】図20に示す集積体を多数集合させて1つの
集合体を作製した後、段ボール箱に収納して大型外装品
を作製するまでの第1の包装ラインでの包装工程を示す
説明図である。
【図22】ハンガ付きの小箱に3つのPケースを水平収
納して小型外装品を作製し、複数の小型外装品から1つ
の集積体を作製するまでの第2の包装ラインでの包装工
程を示す説明図である。
【図23】図22に示す集積体を多数集合させて1つの
集合体を作製した後、該組合せ集積体を多数集合させて
1つの集合体を作製し、更に段ボール箱に収納して大型
外装品を作製するまでの第2の包装ラインでの包装工程
を示す説明図である。
【図24】ハンガ付きの小箱に2つのPケースを縦型に
収納して小型外装品を作製し、複数の小型外装品から1
つの集積体を作製するまでの第3の包装ラインでの包装
工程を示す説明図である。
【図25】図24に示す集積体を多数集合させて1つの
集合体を作製した後、段ボール箱に収納して大型外装品
を作製するまでの第3の包装ラインでの包装工程を示す
説明図である。
【図26】第1の包装ラインからの第1の小型外装品を
集積してなる第1の集積体と、第2の包装ラインからの
第2の小型外装品を集積してなる第2の集積体とを組み
合わせて組合せ集積体を作製するまでの第4の包装ライ
ンでの包装工程を示す説明図である。
【図27】図26に示す組合せ集積体が収納された集積
体入り元箱を多数積載した後、トレイに収容するまでの
第4の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【符号の説明】
100…Pケース投入機構 102…Pケー
ス整列機構 104…小型外装品作製機構 106…小箱供
給機構 108…説明書供給機構 110…集積体
作製機構 112…大型外装品作製機構 114…Pケー
ス供給系 120…Pケース蓄積機構 122…バーコ
ードリーダ 124…コンベア 126…遠心フ
ィーダ 128…直立搬送機構 134…サイズ
検査機構 136…整列搬送機構 138…Pケー
ス収納機構 140…フラップ糊付け機構 142…包材I
D印字機構 144…姿勢修正機構 146…選別排
出機構 148…バーコードリーダ 168…コンベ
ア 170…第1の分岐機構 172…第2の
分岐機構 176…背表紙組合せ機構 180…ラッピ
ング機構 182…排出機構 184…背表紙
供給機構 190…透明フイルム供給機構 200…段ボー
ル箱供給機構 202…梱包ID印字機構 204…大型外
装品搬送機構 212…個数検査機構 214…集合体
作製機構 216…集合体収納機構 218…フラッ
プ糊付け機構 230…Pケース分岐機構 232…本線側
整列搬送機構 234…支線側整列搬送機構 236…第2の
整列搬送機構 238…合流機構 178…集積体
組合せ機構 250…元箱供給機構 252…組合せ
集積体収納機構 260…トレイ供給機構 262…集合体
収容機構 264…トレイ付き集合体収納機構 266…フラッ
プ糊付け機構 280…フラップ糊付け機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数個の物品が蓄積可能とされ、かつ、前
    記多数個の物品を1つずつ取り出して後段に投入する物
    品投入機構と、 物品投入機構を通じて投入された物品を一方向に整列さ
    せる物品整列機構と、 前記物品整列機構にて整列された物品を予め設定された
    形態で小型包装体に収納して小型外装品を作製する小型
    外装品作製機構と、 作製された前記小型外装品を予め設定された集積形態に
    基づいて集積して1つの集積体を作製する集積体作製機
    構と、 作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づ
    いて集合し、その集合体を大型包装体に収納して大型外
    装品を作製する大型外装品作製機構と、 前記各機構を含むシステム全体を集中管理して一括制御
    する制御部を備えることを特徴とする物品の包装システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の物品の包装システムにおい
    て、 前記小型外装品作製機構の後段に、該小型外装品作製機
    構にて作製された小型外装品のうち、一部の小型外装品
    を別の包装ラインに分配させるための外装品分岐機構を
    有することを特徴とする物品の包装システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の物品の包装システム
    において、 前記小型外装品作製機構は、本線と支線を有し、前記物
    品整列機構から前記本線を通じて順次投入された物品を
    所定タイミングで分離して前記支線に分岐させる物品分
    岐機構と、 前記支線を通じて搬送された前記物品と前記本線を通じ
    て搬送された前記物品とを予め設定された合流形態で合
    流させる合流機構を有することを特徴とする物品の包装
    システム。
  4. 【請求項4】多数個の物品が蓄積可能とされ、かつ、前
    記多数個の物品を1つずつ取り出して後段に投入する物
    品投入機構と、物品投入機構を通じて投入された物品を
    一方向に整列させる物品整列機構とを有する物品供給系
    を複数具備し、 前記複数の物品供給系のうち、1つの物品供給系におけ
    る物品整列機構から投入された物品と他の物品供給系に
    おける物品整列機構から投入された物品を予め設定され
    た合流形態で合流させる物品合流機構と、 前記物品合流機構から投入された物品を予め設定された
    形態で小型包装体に収納して小型外装品を作製する小型
    外装品作製機構と、 作製された前記小型外装品を予め設定された集積形態に
    基づいて集積して1つの集積体を作製する集積体作製機
    構と、 作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づ
    いて集合し、その集合体を大型包装体に収納して大型外
    装品を作製する大型外装品作製機構と、 前記各機構を含むシステム全体を集中管理して一括制御
    する制御部を備えることを特徴とする物品の包装システ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の物品の包装システムにおい
    て、 前記小型外装品作製機構の後段に、該小型外装品作製機
    構にて作製された小型外装品のうち、一部の小型外装品
    を別の包装ラインに分配させるための外装品分岐機構を
    有することを特徴とする物品の包装システム。
  6. 【請求項6】請求項4又は5記載の物品の包装システム
    において、 前記複数の物品供給系のうち、少なくとも1つの物品供
    給系は、本線と支線を有し、前段の物品整列機構から前
    記本線を通じて順次投入された物品を所定タイミングで
    分離して前記支線に分岐させる物品分岐機構を具備し、 前記物品合流機構は、前記他の物品供給系からの物品の
    ほか、当該物品供給系における前記支線を通じて搬送さ
    れた前記物品と前記本線を通じて搬送された前記物品と
    を予め設定された合流形態で合流させることを特徴とす
    る物品の包装システム。
  7. 【請求項7】請求項2又は5記載の物品の包装システム
    において、 前記別の包装ラインには、複数の前記外装品分岐機構か
    らそれぞれ投入された小型外装品を予め設定された集積
    形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する集積体
    作製機構と、 作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づ
    いて集合し、その集合体を大型包装体に収納して大型外
    装品を作製する大型外装品作製機構を有することを特徴
    とする物品の包装システム。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1記載の物品の包
    装システムにおいて、 前記集積体作製機構は、集積本線と集積支線を有し、前
    記小型外装品作製機構から前記集積本線を通じて順次搬
    送された小型外装品を所定タイミングで分離して前記集
    積支線に分岐させる小型外装品分岐機構と、 前記集積支線を通じて集積された支線集積体と前記集積
    本線を通じて集積された本線集積体とを予め設定された
    組合せ形態で組み合わせる集積体組合せ機構を有するこ
    とを特徴とする物品の包装システム。
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