JP3710913B2 - 物品の包装システム - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B5/00Packaging individual articles in containers or receptacles, e.g. bags, sacks, boxes, cartons, cans, jars
    • B65B5/10Filling containers or receptacles progressively or in stages by introducing successive articles, or layers of articles

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば筒状体や袋状体の物品を個々に例えば小箱等に包装し、これら小箱等を様々な組合せで段ボールに収納するという一連の包装工程をコンピュータにて管理しながら行う物品の包装システムに関し、特に、物品が、写真用感光性フイルムをその内部に収容したパトローネである包装システムに適用して好適な物品の包装システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、小型の物品を大量に出荷する場合、物品を小型の包装体(例えば小箱)に1個単位、あるいは数個単位に収納して小型の外装品とした後、小型外装品を数個単位に取りまとめて1つの集積体とし、更にこの集積体を数個単位に取りまとめて大型の包装体(例えば段ボール箱)に収納して出荷するようにしている。
【0003】
そして、最近では、包装形態の多様化が進み、品種の異なる物品や、サイズの異なる物品を複数組み合わせて、小箱等の小型包装体に収納するような形態が出現している。
【0004】
従来は、前記包装形態の多様化に対応するため、包装工程のうち、自動化が容易にできる簡単なラインについて自動化を行い、残りのラインについては手作業や半自動の加工機を使用するという方法(第1の方法)や、生産量の多い物品であって、かつ1つの包装形態についての包装工程のみ特別に自動化するという方法(第2の方法)等を採用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の前記第1の方法においては、手作業や半自動化された加工機を用いて包装を行うことから、様々な組合せの包装形態を実現させるためには、熟練を要し、しかも出荷するまでに時間がかかるため、工数の増加や製造コストの高価格化を招くという不都合がある。第2の方法は、包装工程についての全自動化が図れるため、工数の削減並びに製造コストの低廉化を実現させることはできるが、1つの包装形態にしか対応できないため、様々な組合せの包装形態を行うためには、第1の方法を組み合わせて行うほかなく、製造コストの低廉化及び工数の削減には限界があるという問題がある。
【0006】
そこで、本出願人は、先に、2つの小箱詰め機で箱詰めされた種類の異なる小型包装体を組み合わせて段ボールに包装するという包装工程の自動化を図ることができる技術を提案し、更に物品を出荷するまでの外装品作製工程における各機構をプロセスコントローラ及び設備コンピュータを介して生産情報管理コンピュータで一括管理する方法を提案した。
【0007】
前記提案例に係る技術によれば、物品を様々な組合せで包装する包装工程の全自動化を図ることができるが、物品を様々な組合せで小型包装体に収納して小型外装品とし、該小型外装品を様々な組合せで集積して1つの集積体を作製し、該集積体を数個単位に大型包装体に収納して大型外装品を作製するという複雑な包装工程に対応させることが困難になるおそれがある。
【0008】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、物品を様々な組合せで小型包装体に収納して小型外装品とし、該小型外装品を様々な組合せで集積して1つの集積体を作製し、該集積体を数個単位に大型包装体に収納して大型外装品を作製するという複雑な包装工程の自動化を容易に実現させることができる物品の包装システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明に係る物品の包装システムは、多数個の物品が蓄積可能とされ、かつ、前記多数個の物品を1つずつ取り出して後段に投入する物品投入機構と、物品投入機構を通じて投入された物品を一方向に整列させる物品整列機構と、前記物品整列機構にて整列された物品を予め設定された形態で小型包装体に収納して小型外装品を作製する小型外装品作製機構と、作製された前記小型外装品を予め設定された集積形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する集積体作製機構と、作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合し、その集合体を大型包装体に収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構と、前記各機構を含むシステム全体を集中管理して一括制御する制御部を備え、前記小型外装品作製機構は、搬送過程にある物品の姿勢を、小型包装体への収納個数及び小型包装体への収納形態に応じて変更する物品姿勢変更手段を有することを特徴とする。
【0010】
これにより、まず、物品投入機構に蓄積されている多数個の物品が該物品投入機構を通じて1つずつ取り出されて後段に投入される。投入された物品は、次の物品整列機構にて一方向に整列されながら搬送される。一方向に整列された物品は、次の小型外装品作製機構を通じて予め設定された形態で小型包装体に収納される。この収納形態は、制御部にて設定されるものであり、小型外装品作製機構は、前記制御部からの指示に従って物品を小型包装体に収納する。
【0011】
制御部にて設定される収納形態としては、例えば、同一品種で同一サイズの物品を所望の数、所望の組合せで所定の小型包装体に収納する形態や、同一品種で異なるサイズの物品を所望の数、所望の組合せで所定の小型包装体に収納する形態や、異なる品種で異なるサイズの物品を所望の数、所望の組合せで所定の小型包装体に収納する形態等がある。
【0012】
作製された小型外装品は、次の集積体作製機構にて、予め設定された集積形態に基づいて集積されて1つの集積体が作製される。前記集積形態は、制御部にて設定されるものであり、集積体作製機構は、前記制御部からの指示に従って小型外装品を集積する。
【0013】
制御部にて設定される集積形態としては、例えば、5つの小型外装品を縦方向に配列する形態や、5つの小型外装品を縦方向に配列したものを2つ並べる形態等である。
【0014】
作製された集積体は、次の大型外装品作製機構にて、予め設定された集合形態に基づいて集合されて1つの集合体とされ、この集合体が、前記大型外装品作製機構を通じて大型包装体に収納されることによって大型外装品が作製される。
【0015】
前記集合形態は、制御部にて設定されるものであり、大型外装品作製機構は、前記制御部からの指示に従って集積体を集合する。制御部にて設定される集合形態としては、例えば、10個の集合体をそれぞれ直立した状態で重ね合わせる等の形態である。
【0016】
このように、本発明に係る物品の包装システムにおいては、制御部にて予め設定された物品の小型包装体への収納形態、小型外装品の集積形態及び集積体の集合形態に基づいて、小型外装品、集積体及び大型外装品を作製することができるため、物品を様々な組合せで小型包装体に収納して小型外装品とし、該小型外装品を様々な組合せで集積して1つの集積体を作製し、該集積体を数個単位に大型包装体に収納して大型外装品を作製するという複雑な包装工程の自動化を容易に実現させることができる。
【0017】
そして、前記小型外装品作製機構は、複数の搬送ラインを有し、前記物品姿勢変更手段は、前記複数の搬送ラインのうち、選ばれた少なくとも1つの搬送ラインを通じて搬送される前記物品の姿勢を変更するようにしてもよい。
また、前記小型外装品作製機構は、複数の搬送ラインと、前記複数の搬送ラインを通じて搬送される前記物品を予め設定された合流形態で合流させる合流機構とを有し、前記物品姿勢変更手段は、前記複数の搬送ラインを通じて搬送される前記物品の姿勢を、前記物品の合流形態に合わせて変更するようにしてもよい。
また、前記構成において、前記小型外装品作製機構の後段に、該小型外装品作製機構にて作製された小型外装品のうち、一部の小型外装品を別の包装ラインに分配させるための外装品分岐機構を設けるようにしてもよい。
【0018】
これにより、小型外装品作製機構にて作製された小型外装品のうち、一部の小型外装品を外装品分岐機構を通じて別の包装ラインに供給することができ、当該包装ラインでの包装処理と前記別の包装ラインでの包装処理を並行して行うことができる。
【0022】
また、本発明に係る物品の包装システムは、多数個の物品が蓄積可能とされ、かつ、前記多数個の物品を1つずつ取り出して後段に投入する物品投入機構と、物品投入機構を通じて投入された物品を一方向に整列させる物品整列機構とを有する物品供給系を複数具備し、前記複数の物品供給系のうち、1つの物品供給系における物品整列機構から投入された物品と他の物品供給系における物品整列機構から投入された物品を予め設定された合流形態で合流させる物品合流機構と、前記物品合流機構から投入された物品を予め設定された形態で小型包装体に収納して小型外装品を作製する小型外装品作製機構と、作製された前記小型外装品を予め設定された集積形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する集積体作製機構と、作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合し、その集合体を大型包装体に収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構と、前記各機構を含むシステム全体を集中管理して一括制御する制御部を備え、前記合流機構は、前記1つの物品供給系及び前記他の物品供給系からの前記物品の姿勢を、前記物品の合流形態に合わせて変更する物品姿勢変更手段を有することを特徴とする。
【0023】
これにより、まず、各物品供給系において、その物品投入機構に蓄積されている多数個の物品が該物品投入機構を通じて1つずつ取り出されて後段に投入される。投入された物品は、次の物品整列機構にて一方向に整列されながら搬送される。そして、1つの物品供給系における物品整列機構を通じて一方向に整列された物品と、他の物品供給系における物品整列機構から一方向に整列された物品とが次の物品合流機構において、予め設定された合流形態で合流される。この合流形態は、制御部にて設定されるものであり、物品合流機構は、前記制御部からの指示に従って各物品供給系から搬送されるそれぞれの物品を合流させる。
【0024】
複数の物品を1セットとする組合せ物品は、次の小型外装品作製機構を通じて予め設定された形態で小型包装体に収納される。この収納形態は、制御部にて設定されるものであり、小型外装品作製機構は、前記制御部からの指示に従って組合せ物品を小型包装体に収納する。
【0025】
作製された小型外装品は、次の集積体作製機構にて、予め設定された集積形態に基づいて集積されて1つの集積体が作製される。前記集積形態は、制御部にて設定されるものであり、集積体作製機構は、前記制御部からの指示に従って小型外装品を集積する。
【0026】
作製された集積体は、次の大型外装品作製機構にて、予め設定された集合形態に基づいて集合されて1つの集合体とされ、この集合体が、前記大型外装品作製機構を通じて大型包装体に収納されることによって大型外装品が作製される。
【0027】
前記集合形態は、制御部にて設定されるものであり、大型外装品作製機構は、前記制御部からの指示に従って集積体を集合させる。
【0028】
このように、本発明に係る物品の包装システムにおいては、制御部にて予め設定された物品の合流形態(物品の組合せ形態)、組合せ物品の小型包装体への収納形態、小型外装品の集積形態及び集積体の集合形態に基づいて、小型外装品、集積体及び大型外装品を作製することができるため、物品を様々な組合せで小型包装体に収納して小型外装品とし、該小型外装品を様々な組合せで集積して1つの集積体を作製し、該集積体を数個単位に大型包装体に収納して大型外装品を作製するという複雑な包装工程の自動化を容易に実現させることができる。
【0029】
そして、前記構成において、前記小型外装品作製機構の後段に、該小型外装品作製機構にて作製された小型外装品のうち、一部の小型外装品を別の包装ラインに分配させるための外装品分岐機構を設けるようにしてもよい。
【0030】
これにより、小型外装品作製機構にて作製された小型外装品のうち、一部の小型外装品を外装品分岐機構を通じて別の包装ラインに供給することができ、当該包装ラインでの包装処理と前記別の包装ラインでの包装処理を並行して行うことができる。
【0036】
そして、上述の発明において、前記別の包装ラインに、複数の前記外装品分岐機構からそれぞれ投入された小型外装品を予め設定された集積形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する第2の集積体作製機構と、作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合させ、その集合体を大型包装体に収納して大型外装品を作製する第2の大型外装品作製機構を設けるようにしてもよい。
【0037】
これにより、複数の包装ラインにおける各小型外装品作製機構にて作製された小型外装品のうち、一部の小型外装品はそれぞれ外装品分岐機構を通じて別の包装ラインに供給されることになる。この場合、様々な包装形態を有する小型外装品が供給されることになる。この別の包装ラインにおいては、まず、上述した様々な包装形態を有する小型外装品が、第2の集積体作製機構にて、予め設定された集積形態に基づいて集積されて1つの集積体が作製される。前記集積形態は、制御部にて設定されるものであり、第2の集積体作製機構は、前記制御部からの指示に従って様々な収納形態を有する複数の小型外装品を集積する。
【0038】
制御部にて設定される集積形態としては、例えば、5つの小型外装品を縦方向に配列する形態や、5つの小型外装品を縦方向に配列したものを2つ並べる形態等である。
【0039】
作製された集積体は、次の大型外装品作製機構にて、予め設定された集合形態に基づいて集合されて1つの集合体とされ、この集合体が、前記第2の大型外装品作製機構を通じて大型包装体に収納されることによって大型外装品が作製される。
【0040】
前記集合形態は、制御部にて設定されるものであり、大型外装品作製機構は、前記制御部からの指示に従って集積体を集合する。制御部にて設定される集合形態としては、例えば、10個の集合体をそれぞれ直立した状態で重ね合わせる等の形態である。
【0041】
このように、本発明に係る物品の包装システムにおいては、複数の様々な収納形態を有する小型外装品を適宜組み合わせて大型包装体に収納させることが可能となり、豊富な包装形態を自動化させたシステムにて実現させることができる。
【0042】
そして、上述した各種発明に係る物品の包装システムにおいて、前記集積体作製機構は、搬送過程にある小型外装品の姿勢を、前記小型外装品の集積形態に合わせて変更する外装品姿勢変更手段を有するようにしてもよい。
また、前記小型外装品作製機構は、前記小型外装品又は該小型外装品の集積体を搬送させるための複数の搬送ラインを有し、前記外装品姿勢変更手段は、前記複数の搬送ラインのうち、前記小型外装品又は該小型外装品の集積体に対する姿勢変更が必要な少なくとも1つの搬送ラインに設置されていてもよい。
また、前記小型外装品作製機構は、前記小型外装品又は該小型外装品の集積体を搬送させるための複数の搬送ラインと、前記複数の搬送ラインを通じて搬送される前記小型外装品又は該小型外装品の集積体を予め設定された組合せ形態で組み合わせる組合せ機構とを有し、前記外装品姿勢変更手段は、前記複数の搬送ラインを通じて搬送される前記小型外装品又は該小型外装品の集積体の姿勢を、前記小型外装品又は集積体の組合せ形態に合わせて変更するようにしてもよい。
【0048】
このように、本発明に係る物品の包装システムにおいては、集積体の組合せについても様々な形態を実現させることができるため、包装形態の多様化に迅速に対応させることができる。しかも、システム全体の全自動化を図ることができるため、包装工程の簡略化、工数の削減並びに製造コストの低廉化を有効に実現させることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る物品の包装システムを例えば写真フイルムカートリッジが収納されたケース(Pケース)を包装する包装システムに適用した実施の形態例(以下、単に実施の形態に係る包装システムと記す)を図1〜図27を参照しながら説明する。
【0050】
本実施の形態に係る包装システムを説明する前に、まず、図2を参照しながらPケース10に収納される写真フイルムカートリッジ12について説明する。
【0051】
この写真フイルムカートリッジ12は、写真フイルムストリップ14と、該写真フイルムストリップ14を光の入射が遮蔽された状態で収納するカートリッジケース16を有して構成されている。
【0052】
写真フイルムストリップ14は、所定のフォーマット(例えばAPSフォーマット)で決められた一定幅にスリットされており、また、撮影可能コマ数に応じた長さに切断されている。パーフォレーション14aは1コマ当たり2個形成され、撮影に使用したときには、2点鎖線で示す位置に1コマ分の露光が行われる。後端には、係止穴18と一対の引掛け穴20とが形成されている。
【0053】
カートリッジケース16には、それぞれプラスチック一体成形品として作られた上ケース16a及び下ケース16bと、その内部に回転自在に組み込まれたスプール22、遮光蓋24、ディスク板26、更にはフイルム送出し機構やスプールロック機構を構成する他の部品が組み込まれている。
【0054】
遮光蓋24は、フイルム出入口28を開閉する。暗室内で遮光蓋24を開放し、写真フイルムストリップ14の後端の引掛け穴20に薄板状のインサータに設けられた爪を引っ掛け、インサータをフイルム出入口28から挿入すると、スプール22に形成された係止爪に係止穴18が係合する。
【0055】
これにより、写真フイルムストリップ14の後端がスプール22に係止され、インサータを引き抜いてからスプール22を矢印方向に回転させることによって、写真フイルムストリップ14はカートリッジケース16内に巻き込まれる。
【0056】
写真フイルムストリップ14をその先端まで完全に巻き込んだ後に遮光蓋24が閉じられ、内部は光の入射が遮蔽された状態になる。なお、前記インサータについては、特開平7−120889号公報に詳しく記載されている。
【0057】
こうして製造された写真フイルムカートリッジ12は、防湿性のプラスチックケース(Pケース)10に収納され、キャップ10aが被せられる。そして、小箱30で包装され、製品となって出荷される。
【0058】
カートリッジケース16の表面にはラベル32が貼付されており、このラベルには内部に収納した写真フイルムの種類等を表す表示34と、カートリッジケース16のID番号(カートリッジID番号)を表すバーコード36が付されている。このカートリッジID番号は、詳しくは、後述するように、写真フイルムストリップ14に潜像としてサイドプリントされるフイルムID番号(図面中、14bがサイドプリント領域を示す)と共通のものが用いられる。また、図示してはいないが、このバーコード36にはカートリッジID番号を黙視でも確認できるように、数字列が併記されている。
【0059】
小箱30にも同様の写真フイルムの種類を示す表示38とバーコード40a及び40bが印刷されている。これらの表示34及び38により、ユーザーは購入時や使用時において、カラー/モノクロの別、ISO感度、撮影可能なコマ数等、撮影に必要な情報を得ることができる。
【0060】
小箱30に付された一方のバーコード40aは包材ID番号を表しており、前記カートリッジID番号と共通のものが使用される。このバーコード40aには、図示のように数字列が併記されており、カートリッジID番号と同様に、包材ID番号は目視でも確認できるようになっている。
【0061】
小箱30の他方のバーコード40bは、カラー/モノクロの別、ISO感度、撮影可能なコマ数等の写真フイルムの種類を表しており、製造途中の適宜の段階で自動読み取りすることができるようになっている。
【0062】
次に、写真フイルムカートリッジ12の製造から出荷までの概略を図3を参照しながら説明する。
【0063】
まず、マスターロールは、幅広のフイルムベースをロール状にした原反ロールに所定の乳剤を塗布することによって製造される。マスターロールの製造時には、その製造ロット番号や使用した乳剤の乳剤番号を表す情報が、バーコード表示あるいは磁気記録の形態で巻芯やロールの先端部に付与される。
【0064】
マスターロールは、裁断機42に供給され、製品となる写真フイルムストリップ14と同じ幅となるようにスリットされ、それぞれスリットロールとして各々の巻芯に巻き取られる。
【0065】
各々のスリットロールの巻芯及び/又はスリットロールの先端部分には、マスターロールの製造ロット番号や乳剤番号のほかに、マスターロールの幅方向のどの位置から得られたスリットロールであるかを表すスリット番号を磁気又は印字により記録したラベルが付され、遮光機能を持った自走式の搬送車にマスターロール単位で収容され、暗室状態に保たれている保管庫に集積される。
【0066】
一方、カートリッジケース16の製造のために成形機44、46に樹脂ペレットからなる原材料が供給され、上ケース16a及び下ケース16bが一体成形される。これらの上下ケース16a、16b、そしてスプール22、遮光蓋24、ラベル32などの他の部品がカートリッジケース組立機48に供給され、また組み立てられたカートリッジケース16は、一定個数ずつ専用のトレイに収容され、集積される。
【0067】
個々のトレイには、固有のID番号(トレイ番号)が付されており、部品ごとの製造ロット番号と対応づけて管理される。従って、写真フイルムストリップ14が巻き込まれる前の段階では、カートリッジケース16の製造履歴、即ちカートリッジケース16がどのような製造ロット番号の部品を結合したものであるかをトレイ単位で追跡して管理することができる。
【0068】
巻込み機50にスリットロールとカートリッジケース16とを供給する。巻込み機50は、スリットロールから送られてくる長尺の写真フイルムにパーフォレーション14aを穿孔し、サイドプリントを行い、また、撮影可能コマ数に応じた長さに切断して写真フイルムストリップ14を作る。この切断時に後端の係止穴18及び引掛け穴20が同時に開けられ、また、先端の形状もトリミングされる。
【0069】
巻込み機50内では、所定位置にセットされたカートリッジケース16に向かって写真フイルムストリップ14がその後端側から搬送される。インサータが作動して写真フイルムストリップ14の後端がスプール22に係止され、その後、スプール22を駆動して写真フイルムストリップ14を先端も含めてカートリッジケース16内に巻き込む。その後、遮光蓋24を閉じることによって、写真フイルムカートリッジ12が完成する。
【0070】
続いて、写真フイルムカートリッジ12は、本実施の形態に係る包装システム60における外装機62に送られ、Pケース10への収容、そして小箱30による包装が行われる。その後、小箱詰めの写真フイルムは梱包機64において一定個数ずつ段ボール箱に詰められて出荷される。なお、2〜数個程度パックして出荷されるものもある。
【0071】
前記のようにして写真フイルムカートリッジ12が製造され出荷されるが、それぞれの工程において生産指示に対応して適切なマテリアルを使用して効率的に製造を行い、しかも製品が完成した後には製品毎に割り当てられた個別のID番号を基準にして製造履歴を的確に把握できるように、それぞれ製造設備として用いられている裁断機42、成形機44,46、カートリッジケース組立機48、巻込み機50、包装システム60(外装機62及び梱包機64)の各々は、図1に示すように、生産情報管理コンピュータ66によって統括的に管理されている。
【0072】
図1に示す成形機管理コンピュータ68、組立機管理コンピュータ70及び巻込み機管理コンピュータ72並びに図6に示す外装機管理コンピュータ84及び梱包機管理コンピュータ86は、上述したそれぞれの製造設備を個別的に制御する設備管理コンピュータである。例えば、下ケース16bの成形に用いられる成形機46(図3参照)を稼働させるには、原材料の供給、加熱、注入、冷却、雛型など、複数の加工工程を順次行わせる必要がある。これらの工程が適切な条件で行われるように、それぞれプロセスコントローラ68a,68b,68c・・・が用いられており、原材料の供給量、温度、注入圧、冷却時間、雛型時の金型移動速度などが成形機管理コンピュータ68からの指令に基づいて制御される。
【0073】
また、カートリッジケース組立機48では、成形機46から供給された下ケース16bが該カートリッジケース組立機48内で循環するパレットに1個ずつ載置される。このパレットを循環させる過程で、スプール22や遮光蓋24の組み付け工程、ラベル32の貼り付け工程、成形機44から供給された上ケース16aの組み付け工程などの複数の工程が順次に行われる。
【0074】
プロセスコントローラ70a,70b,70c・・・は、これらの工程が適切に実行されるように組立機管理コンピュータ70からの指令に基づいてパレットの移動速度を制御し、あるいはロボットアームのアクチュエータとして用いられているモータ、エアシリンダ装置、油圧シリンダ装置などの駆動を制御する。
【0075】
巻込み機50では、セットされたスリットロールから長尺の写真フイルムを一定の速度で引き出しながら、穿孔装置(パーフォレータ)に通して穿孔を行い、引き続き、サイドプリントを行った後、切断工程によって写真フイルムストリップ14を作製する。
【0076】
更に、すでに組立済みのカートリッジケース16をターレットにセットし、インサータを作動させて写真フイルムストリップ14をスプール22に係止する工程を行い、スプール22への巻き取り工程などを行う。そして、これらの各工程は、巻込み機管理コンピュータ72からの指令に基づいて各プロセスコントローラ72a,72b,72c・・・によって制御される。
【0077】
このように、設備管理コンピュータは、それぞれ担当する製造設備内で各々のプロセスコントローラと共に工程内ネットワークを構築しており、製造設備内での各工程が適切に遂行されるように管理する。また、それぞれのプロセスコントローラから得られる実績データ、例えば製品や半製品の組立個数データ、良品あるいは不良品の個数データ、検査工程管理用のプロセスコントローラからの検査データなどはそれぞれ対応する設備管理コンピュータにフィードバックされ、それぞれのメモリ68x,70x,72xに記憶される。これにより、設備管理用のコンピュータの各々にアクセスすることによって、それぞれ担当する製造設備内での各工程がどのような条件で稼働しているのかの情報を任意に把握することができる。
【0078】
上述した成形機管理コンピュータ68、組立機管理コンピュータ70、巻込み機管理コンピュータ72など、製造設備ごとに設置された設備管理用のコンピュータは、生産情報管理コンピュータ66によって統括して管理され、工場内ネットワークが構築されている。
【0079】
生産情報管理コンピュータ66は、各設備管理用コンピュータにそれぞれ個別に生産指示情報を提供し、また、各製造設備内で行われる加工あるいは検査工程の条件設定を行うための指示を与える。このため、生産情報管理コンピュータ66には生産計画データと、マテリアル(原材料、部品)の入出庫計画あるいは入出庫実績に関するデータが入力される。
【0080】
生産計画データの入力は、生産情報管理コンピュータ66のキーボード入力あるいは磁気ディスクなどの記憶媒体からの読み取りによって行われ、それぞれメモリ66xに格納される。マテリアル入出庫データの入力は、前記と同様に行うことができるほか、設備管理コンピュータからも入力可能となっている。
【0081】
更に、生産情報管理コンピュータ66のメモリ66xには、生産される写真フイルムカートリッジ12の種類毎に準備された処方テーブルが格納されている。これらの処方テーブルの各々には、製品の種類を表す製品略称が割り当てられ、それぞれの種類の写真フイルムカートリッジを製造するために必要なマテリアルの種類、製造条件、検査条件などの処方データが対応づけられている。
【0082】
生産情報管理コンピュータ66は、生産計画データの入力を受けると、生産指示テーブルを作成する。この様子を図4に概念的に示す。
【0083】
生産計画データは、オーダー番号、生産対象とする製品の種類に対応づけられた製品略称、計画数量などからなる。生産情報管理コンピュータ66は、生産計画データの製品略称に基づいて処方テーブルを検索し、該当する製品略称が割り当てられた処方テーブルから全ての処方テーブルを読み込む。これにより、製品略称「AAAA」の製品を製造するために必要な処方タイプ、マテリアルのタイプ及びマテリアル名、各々の製造設備を稼働させるときの製造条件、検査条件が識別される。
【0084】
生産に必要なマテリアルのタイプ及びマテリアル名が識別されると、生産情報管理コンピュータ66は、マテリアル入出庫データにアクセスし、モニター画面上に在庫データの表示を行い、計画数量分の製造を行うに足るマテリアルの種類及び数量が在庫として準備されているか否かを確認する。
【0085】
仮にいずれかのマテリアルに在庫数量の不足があると、モニター画面には生産計画データと共に、現状で最大何個の製造が可能であるか、そして計画数量に対してどのマテリアルがどの程度不足しているのかが表示される。なお、処方テーブル中に用意されたヘッダー情報は製品の補助情報を表し、例えば生産計画データ中の計画数量に対して、不良品の発生率や営業係数を考慮してどの程度の増分を見込んで製造すればよいかなどの付加データを含む。
【0086】
マテリアルの在庫が十分であることが確認されると、生産情報管理コンピュータ66は図4に示すような形態の生産指示テーブルを作成する。生産指示テーブルは、オーダー番号及び製品略称に対して、処方タイプ、生産数量、使用マテリアル名、製造条件、検査条件を割り当てたもので、製品の種類が決まると、一義的に決まる固定項目と、変更が可能な任意項目とがある。
【0087】
固定項目としては、製品の種類によって使い分けされるマテリアル名や個数などがあり、これらは自動的に設定される。任意項目には、マテリアルの製造ロット番号や、一部の製造条件、検査条件などがあり、これらは適宜に設定される。
【0088】
これにより、マテリアルの製造履歴などを考慮して適切な製造ロット番号のものを選択して製造に用いることができ、品質の安定化のために柔軟な対処をとることが可能となる。
【0089】
なお、前記任意項目については、設備管理用コンピュータからも設定することができる。設備管理用コンピュータで任意項目の設定が行われた場合には、その設定データは生産情報管理コンピュータ66にフィードバックされる。
【0090】
こうして作成された生産指示テーブルは、生産情報管理コンピュータ66のメモリ66xに一括して記憶される。更に、生産指示テーブル内の使用マテリアル名とその製造ロット番号、製造条件、検査条件の各データは、生産情報管理コンピュータ66によって製造設備毎に分類された後、それぞれオーダー番号、製品略称、処方タイプ、生産数量と共に該当する製造設備の管理を行っている設備管理用コンピュータに送信される。
【0091】
例えば、カートリッジケース組立機48の稼働を管理する組立機管理コンピュータ70に対しては、カートリッジケース16を製造するために使用されるマテリアル名及びその製造ロット番号、カートリッジケース組立機48を稼働させるときの製造条件、検査条件が個別生産指示テーブルとして入力される。この個別生産指示テーブルは組立機管理コンピュータ70のモニター画面に表示され、また組立機管理コンピュータ70はカートリッジケース組立機48内の各部に前記製造条件、検査条件を満足させるように指令を送る。
【0092】
前記のように、生産情報管理コンピュータ66は工場内ネットワークを介して製造設備毎に設置された設備管理用コンピュータを統括し、生産計画データに応じた生産指示データを作成して保存すると共に、製造設備毎の個別生産指示テーブルを作成して対応する設備管理用コンピュータに送信する。製造設備が稼働された後は、それぞれの製造設備から得られる実績データのフィードバックを受けて、これを生産指示テーブルと共に保存する。
【0093】
このように、製造設備毎に設備管理用コンピュータを機能分散して配置し、これらを共通の生産情報管理コンピュータ66で統括するシステムを採用することによって、特定のコンピュータに過度な負担をかけることなく、高速で確実なデータ処理が可能となる。また、製造設備の増設についても逐次対応をとることが容易となる。
【0094】
更に、設備管理用コンピュータはリアルタイムで製造設備内のプロセスコントローラと交信が可能であるため、ローカルな条件変更に対しては生産情報管理コンピュータに負担をかけることなく迅速な対応ができ、製造設備毎に使い勝手のよいモニター画面表示を行うことも可能となる。なお、工場内ネットワークに端末機を接続して生産情報管理コンピュータ66にアクセスできるようにしておけば、過去の生産実績はもとより現時点での生産状況や計画を適宜に確認することができるようになる。
【0095】
また、製造設備の稼働は全て生産情報管理コンピュータ66の指示によって行われ、製造設備側から得られる実績データ、更には加工、組立工程中で使用されたマテリアルの種類、製造ロット番号などの製造履歴データは生産情報管理コンピュータ66にフィードバックされるため、生産管理部門において製造設備の稼働を一括管理でき、製造設備全体の実績データの把握も簡便に行うことができる。
【0096】
そして、生産情報管理コンピュータ66は設備管理用コンピュータからもアクセスできるようにシステムが構築されているため、例えば設備条件や検査条件の設定など、製造設備部門でのノウハウや経験を活かした対処をとることも可能となる。
【0097】
更に、設備管理用コンピュータには、生産情報管理コンピュータ66から個別生産指示テーブルが送信され、固定項目については生産計画データに基づいて自動的な指定が行われるため、設備管理コンピュータ毎に個別に製造条件の設定入力を行うものと比較して労力が大幅に軽減され、人為的なミスを防ぐことができる。
【0098】
次に、図5に基づいて、成形機管理コンピュータ68及び組立機管理コンピュータ70と、それぞれの製造設備との間の情報管理機能について説明する。
【0099】
生産情報管理コンピュータ66で作成された生産指示テーブル中のデータのうち、成形機44,46についての個別生産指示テーブルが成形機管理コンピュータ68に送信され、そのモニター画面に表示される。個別生産指示テーブルには、成形機44,46に供給する原材料の量及び製造ロット番号が含まれ、これに従って、原材料が自動又は半自動で成形機44,46のホッパーに投入される。
【0100】
原材料を収容している容器にはバーコードが付されている。このバーコードには、原材料の製造ロット番号、樹脂材料の種別コードなどのデータが含まれており、成形機44,46への投入時にバーコードリーダによって読み取られ、成形機管理コンピュータ68に入力される。
【0101】
成形機管理コンピュータ68は、バーコードから製造ロット番号を識別し、指示された製造ロット番号との照合を行う。この照合結果は成形工程の終了後、実績データとして樹脂材料の識別コードと共に生産情報管理コンピュータ66に送信され、保存される。
【0102】
成形機44,46は個別生産指示テーブルで指定された成形条件のもとで稼働し、必要数量の上下ケース16a,16bの成形を行う。成形された上下ケース16a,16bの各々は成形順に従って一定個数ずつそれぞれのトレイに整列して収容される。各トレイには、個別のトレイID番号がバーコードラベルあるいは磁気情報として付されており、一定個数の上下ケース16a,16bがトレイに収容され、集積装置74に移送された時点でトレイID番号の読み取りが行われ、成形機管理コンピュータ68に入力される。
【0103】
成形機管理コンピュータ68は、このトレイID番号と、そこに収容された上下ケース16a,16bの製造年月日、使用した原材料の製造ロット番号、樹脂材料種別コード、製造条件などのデータとの対応付けを行う。こうして得られたデータは更に生産計画データのオーダー番号が付加された後、生産情報管理コンピュータ66に送られ、保存される。
【0104】
組立機管理コンピュータ70は、組立装置76、ラベル貼り装置78、集積装置80などを含むカートリッジケース組立機48の工程管理を行う。このため、これらの装置には、それぞれ上述したプロセスコントローラ70a,70b,70c・・・が設置されている。
【0105】
生産情報管理コンピュータ66は、同様に組立機管理コンピュータ70に個別生産指示テーブルを入力しており、同時に集積装置74からのトレイID番号を受けて、次に組立装置76に移送すべきトレイのトレイID番号を入力する。
【0106】
組立機管理コンピュータ70は、このトレイID番号を含むトレイ要求信号を組立装置76に入力する。組立装置76は自走式の搬送車にトレイ要求信号を与え、搬送車は指定されたトレイID番号をもつトレイを集積装置74から取り出して組立装置76に移送する。
【0107】
組立装置76は、移送されてきたトレイに収容されている上下ケース16a,16bを1個ずつ取り込んで組立作業を開始する。なお、こうした部品の移載、取り込みには自走式搬送車やロボットアームなどが利用され、その概要については特願平7−304784号の明細書に記載されている。
【0108】
組立装置76には、上下ケース16a,16bの他にスプール22、遮光蓋24などの他の部品もそれぞれの部品供給機から供給される。これらの部品についても同様に製造ロット番号や供給数量の確認が行われる。他部品の製造ロット番号は組立装置76を介して組立機管理コンピュータ70に送信される。
【0109】
組立装置76は、個別生産指示テーブルによって指定された製造条件の下で組立てを行ってカートリッジケース16を製造する。製造されたカートリッジケース16は、組立装置76内の画像検査器によって外観検査され、不良品については排除される。
【0110】
外観検査の条件、例えば全数検査にするかサンプリング検査にするか、サンプリング検査の場合にはどのようなサンプリング条件にするか、更には良品、不良品の基準となるしきい値などの条件は、生産情報管理コンピュータ66からの個別生産指示テーブルによって自動的に設定される。
【0111】
また、不良品発生率や検査測定値などの検査データは、組立機管理コンピュータ70を経て実績データとして生産情報管理コンピュータ66にフィードバックされる。
【0112】
ラベル貼り装置78には、例えば特願平7−67947号の明細書に記載された装置が用いられ、組立装置76から送られてくるカートリッジケース16にラベル32を貼付する。
【0113】
図2に示すように、ラベル32には写真フイルムの種別表示のほかにカートリッジID番号を表すバーコード36が付され、更にカートリッジID番号を目視で確認できるように10桁程度の数字列が併記されている。ラベル32は、予め必要な印刷が施された状態で一連の雛型紙ロールに配列保持されたラベルロール形態でラベル貼り装置78に供給され、カートリッジID番号は貼付する順序に従って一連となっている。カートリッジケース16が送られてくるごとに1枚ずつラベル32が貼付され、カートリッジケース16には組立順序に従って連番で、あるいは所定の規則に従ってカートリッジID番号が割り当てられる。
【0114】
現在、製造中のカートリッジケース16に対してどの範囲のカートリッジID番号を割り当てるかは、生産情報管理コンピュータ66によって管理されている。従って、生産情報管理コンピュータ66が組立機管理コンピュータ70に送信する個別生産指示テーブル中には、該当範囲のカートリッジID番号を印刷したラベル32がラベル貼り装置78に供給されるように、ラベルロールの製造ロット番号及びカートリッジID番号の使用範囲データが含まれている。
【0115】
そして、ラベル32の貼り付けを行う際には、ラベル32から読み取ったカートリッジID番号と、個別生産指示テーブルで指定されたカートリッジID番号との確認が行われる。
【0116】
ラベル32の貼付が行われた後、その貼付状態の検査が行われる。この検査では、光学的にラベル32の貼付け位置の確認が行われると共に、バーコード36によりカートリッジID番号の読み取りが行われる。貼付不良が検知されたときには、そのカートリッジケース16がライン上から排除されると共に、そのカートリッジケース16に割り当てられたカートリッジID番号は欠番として処理される。これらの情報は組立機管理コンピュータ70を経て生産情報管理コンピュータ66にフィードバックされる。
【0117】
完成したカートリッジケース16は、ラベル32を貼付した順番に従ってトレイに収容され、集積装置80に送られ保管される。このときに用いられるトレイの収容個数は、上下ケース16a,16bの収容に用いられたトレイの収容個数と同じであり、従って、前記検査で不良品が出たときにはその個数分だけ欠損状態となる。もちろん、上下ケース16a,16bの収容に用いられるトレイと組立後のカートリッジケース16の収容に用いられるトレイとを共通形状のものにしておいてもよい。
【0118】
集積装置80にトレイが移送された時点でトレイID番号の読み取りが行われ、組立機管理コンピュータ70に入力される。組立機管理コンピュータ70は、そのトレイに収容されているカートリッジケース16の組み立てに際して組立装置76に与えたトレイ要求信号を照合し、上下ケース16a,16bを収容していたトレイID番号との対応付けを行う。
【0119】
更に、集積装置80に保管されたトレイのトレイID番号には、組立装置76に供給された他部品の製造ロット番号、ラベル貼り装置78に供給されたラベル32の製造ロット番号、良品に使用されたカートリッジID番号の使用範囲及び不良品として排除されたものがあったときには欠番となったカートリッジID番号が対応付けされ、また、カートリッジケース組立機48の機種番号、製造日時、製造条件及び検査条件、そしてオーダー番号及び製品略称などのデータが付加された後、組立機管理コンピュータ70から生産情報管理コンピュータ66に送信され、保存される。
【0120】
以上の情報管理により、生産情報管理コンピュータ66は、集積装置80に保管されているトレイのトレイID番号を全て捕捉しており、しかもトレイID番号毎に、そこに収容されているカートリッジケース16の種類、製造履歴を把握し、しかも、どのオーダー番号の生産計画データに基づいてどのような条件で製造したものであるのかを的確に識別できるようになる。
【0121】
従って、製品として出荷した後であっても、カートリッジID番号が特定できれば、生産情報管理コンピュータ66へのアクセスによって、その写真フイルムカートリッジ12がどのような製造条件のもとで製造されたのかという製造履歴を知ることができる。
【0122】
図6は、写真フイルムストリップ14を製造する工程から段ボール箱に梱包するまでの工程における情報管理システムの概要を示している。
【0123】
生産情報管理コンピュータ66は、製造設備毎に設備管理用のコンピュータとして用いられている裁断機管理コンピュータ82、巻込み機管理コンピュータ72、外装機管理コンピュータ84、梱包機管理コンピュータ86を統括して管理している。
【0124】
裁断機管理コンピュータ82には、生産情報管理コンピュータ66から個別生産指示テーブルが送信され、これがモニター画面に表示される。その中には、生産計画データで指定した製品の種類に適合するマスターロールの製造ロット番号が含まれており、保管庫に収容されているマスターロールの中から該当する製造ロット番号が付されたマスターロールがロボットアーム、自走式搬送車によって裁断機42にセットされる。
【0125】
裁断機管理コンピュータ82は裁断機42のスリット条件、例えばマスターロールの搬送速度や、裁断機42内に設けられた表面検査装置による検査条件の設定データを送信し、裁断機42の稼働条件が指示される。裁断機42の稼働により、マスターロールは製品となる写真フイルムストリップ14の幅と同じ一定幅に裁断され、スリットロールの作製が行われる。
【0126】
このとき、1本のマスターロールからは複数本のスリットロールが作製されるが、後工程で識別できるようにするために、各々のスリットロール完成時に、乳剤番号、マスターロールの製造ロット番号、スリット番号をバーコードで表したラベルが各スリットロールの巻芯とリーダー部に貼付される。
【0127】
このバーコードは、バーコードリーダーによる自動読み取り、又は作業員がハンディタイプのバーコードリーダーを操作することによって読み取られ、裁断機管理コンピュータ82に入力される。
【0128】
巻込み機管理コンピュータ72に送信される個別生産指示テーブルには、これからの製造に使用するスリットロールの乳剤番号、マスターロールの製造ロット番号、スリット番号が含まれている。ロボットアームなどのハンドリング手段により、指定されたスリットロールがスリットロールの保管庫から取り出され、巻込み機50内の送出装置88にセットされる。
【0129】
このとき、巻込み機50内に前回の生産で使用したスリットロールから送出された長尺の写真フイルムがセットされている場合には、新たにセットしたスリットロールの長尺の写真フイルムの先端が元の長尺の写真フイルムの後端に接合される。新たにセットしたスリットロールからバーコードが読み取られ、指定したスリットロールに該当するものであるか否かの確認が行われると共に、元のスリットロールの使用実績が巻込み機管理コンピュータ72を経て生産情報管理コンピュータ66に送られる。
【0130】
そして、巻込み機管理コンピュータ72は、生産情報管理コンピュータ66からの個別生産指示テーブルで指定された条件の下で巻込み機50を稼働させる。
【0131】
穿孔装置90は、図2に示すフォーマットに従って、パーフォレーション14aを穿孔していく。パーフォレーション14aの穿孔個数は、製品となる写真フイルムカートリッジ12の撮影可能コマ数に対応して一義的に決められるが、そのデータは巻込み機管理コンピュータ72に送信された個別生産指示テーブル中に含まれており、穿孔装置90はこの指示に従って穿孔を行う。
【0132】
穿孔装置90を経た長尺の写真フイルムはサイドプリント装置92に送られ、製品となる写真フイルムストリップ14の1本毎にそれぞれ異なるID番号(フイルムID番号)を表すバーコードと、このフイルムID番号を目視確認できるようにするための数字列、コマ番号、製品略称、メーカー名などが潜像記録される。
【0133】
前記のプリントデータのうち、フイルムID番号以外のデータは、生産情報管理コンピュータ66に生産計画データを入力した時点で製品略称に対応して特定することができるが、フイルムID番号については前述したカートリッジID番号と一致させておく必要がある。
【0134】
このため、生産情報管理コンピュータ66で生産指示テーブルを作成する段階でカートリッジケース16に貼付されるラベル32のカートリッジID番号の使用範囲が確認され、これに応じてフイルムID番号の使用範囲が決定される。もちろん、先にフイルムID番号の使用範囲を決めた後で、該当範囲のカートリッジID番号が付されたラベル32を使用することも可能である。
【0135】
こうして決定されたフイルムID番号は、生産計画データのオーダー番号と共に生産情報管理コンピュータ66に保存され、また、巻込み機管理コンピュータ72に送信される個別生産指示テーブルにも書き込まれ、サイドプリント装置92はこれに従ってサイドプリント処理を行う。
【0136】
サイドプリント装置92がフイルムID番号のプリントを行った時点で、このフイルムID番号は他のサイドプリント情報と共に巻込み機管理コンピュータ72にフィードバックされ、個別生産指示テーブルで指定されたフイルムID番号と一致しているか否かが確認される。
【0137】
巻込み機管理コンピュータ72は、更にこれまでに得られている他の情報、即ち、乳剤番号、マスターロールの製造ロット番号、スリット番号などをフイルムID番号に対応させて生産情報管理コンピュータ66に送信し、この情報は、生産情報管理コンピュータ66によって保存される。
【0138】
サイドプリント処理の後、切断装置94が作動して長尺の写真フイルムは撮影可能コマ数に応じた長さに切断され、写真フイルムストリップ14が製造される。巻込み機50内で長尺の写真フイルムは所定の速度で搬送され、その搬送長がロータリーエンコーダで監視されているため、製品の撮影コマ数に応じて決まる所定の搬送長に達した時点で切断装置94を作動させればよい。切断装置94を作動させるためのこれらの製造条件は、これまでと同様に巻込み機管理コンピュータ72に送信された個別生産指示テーブル中に含まれている。
【0139】
切断装置94で長尺の写真フイルムを切断して写真フイルムストリップ14を製造した時点で、その後端には係止穴18と引掛け穴20とが開けられ、この後端を先頭側にして写真フイルムストリップ14は巻込み機50内で搬送される。写真フイルムストリップ14の搬送路の下流には巻込み装置96が設置され、そこには組み立て済みのカートリッジケース16が前述した集積装置80(図5参照)からトレイ単位で供給される。このとき、トレイに付されたトレイID番号が読み取られ、巻込み機管理コンピュータ72を介して生産情報管理コンピュータ66に入力される。
【0140】
生産情報管理コンピュータ66は、トレイID番号に対応させてそのトレイに収容されたカートリッジケース16のカートリッジID番号や製造履歴情報を記憶しているため、巻込み装置96に供給されるカートリッジケース16がどのような範囲のカートリッジID番号をもつのかはもとより、そのカートリッジケース16がいかなるオーダー番号に基づいて製造されたのか、いかなる製造ロット番号の部品を組み合わせて製造されたのかなどの情報を追跡して確認することができる。
【0141】
巻込み装置96にカートリッジケース16を順次に供給する際、ラベル32のバーコードによりカートリッジID番号の読み取りが行われる。読み取られたカートリッジID番号は即座に巻込み機管理コンピュータ72に入力される。この読み取り位置のカートリッジケース16はサイドプリント装置92が次にサイドプリントを行う予定の写真フイルムストリップ14と組み合わされるカートリッジケース16に対応している。従って、巻込み機管理コンピュータ72はサイドプリント装置92がサイドプリントを行う直前に、カートリッジID番号を確認することになる。
【0142】
こうして読み取られたカートリッジID番号は、生産情報管理コンピュータ66に入力され、カートリッジID番号とこれからサイドプリントによって写真フイルムストリップ14に付与されるフイルムID番号との照合を行う。すでに述べたように、生産情報管理コンピュータ66には生産計画データの入力時に生産対象となる製品に対して割り当てたフイルムID番号とカートリッジID番号とが保存されているため、巻込み装置96に供給されたカートリッジケース16のカートリッジID番号が適切なものであるか否かを識別することができる。
【0143】
カートリッジID番号が適切であることが生産情報管理コンピュータ66によって確認されると、サイドプリント装置92は生産情報管理コンピュータ66から巻込み機管理コンピュータ72を経て入力されたサイドプリントデータに従ってサイドプリントを実行する。このように、写真フイルムストリップ14とカートリッジケース16との組み合わせが行われる直前で、カートリッジID番号とフイルムID番号との照合を行うことによって、カートリッジID番号とフイルムID番号との不一致を確実に防止することができる。
【0144】
なお、カートリッジID番号は連番で付されているため、カートリッジケース組立機48内の検査で不良品として排除されたカートリッジケース16があった場合には、そのカートリッジID番号は欠番となっている。従って、例えばカートリッジID番号「101,001」の次には「100,002」のカートリッジID番号が読み取られるべきであるのに、これが排除されていると「100,003」のカートリッジID番号が生産情報管理コンピュータ66に入力されることになる。
【0145】
この時点で、生産情報管理コンピュータ66はカートリッジID番号の異常を検知することになるが、カートリッジケース組立機48で不良品として排除されたカートリッジケース16のカートリッジID番号「100,002」はすでに生産情報管理コンピュータ66に欠番として保存されている。従って、前記のように、カートリッジID番号が不連続になったときには、欠番として保存されているカートリッジID番号を照合することによって、その旨が確認できるようになる。そして、この場合には、フイルムID番号「100,002」も欠番として処理され、このフイルムID番号も使用されることはない。もちろん、こうした欠番処理の実績データも生産情報管理コンピュータ66に保存される。
【0146】
巻込み装置96の作動によってカートリッジケース16内のスプール22に写真フイルムストリップ14の後端が係止され、スプール22が駆動されて写真フイルムストリップ14がカートリッジケース16内に巻き込まれた後、遮光蓋24が閉じられて製品となる写真フイルムカートリッジ12が完成する。
【0147】
なお、上述したように、乳剤番号、マスターロールの製造ロット番号、スリット番号などの写真フイルムストリップ14の製造履歴情報はすでにわかっているため、カートリッジケース16と写真フイルムストリップ14の各々の製造履歴情報は、カートリッジID番号あるいはフイルムID番号に対応させて生産情報管理コンピュータ66に保存される。
【0148】
製品となった写真フイルムカートリッジ12は、巻込み機50内にあるPケース詰め機構402でPケースに詰められた後、カートリッジケース組立機48の集積装置と同様に、一定個数ずつ収容可能なトレイに収容された状態でトレイ保管設備98で保管される。そして、このトレイは集積装置400で段積み状態で集積され、保管される。
【0149】
このとき、トレイID番号の読み取りが行われ、巻込み機管理コンピュータ72に入力される。巻込み機管理コンピュータ72は、そのトレイに収容されている写真フイルムカートリッジ12のID番号(カートリッジID番号又はフイルムID番号)の使用実績と欠番情報、更に製造履歴情報を対応づけてこれを生産情報管理コンピュータ66にフィードバックする。これにより、トレイ保管設備98で保管されている写真フイルムカートリッジ12のID番号、製品の種類、写真フイルムストリップ14及びカートリッジケース16の製造履歴などの情報をトレイID番号に対応させて把握することができる。
【0150】
この段積み状態に集積されたトレイは、外装機62に送られ、一時保管された後、多数個のPケース10がPケース投入機構100を通じて1つずつ取り出されて後段に投入され、その投入されたPケース10がPケース整列機構102を通じて一方向に整列され、小型外装品作製機構104によって小箱30で包装される。外装機62は、外装機管理コンピュータ84の管理下に置かれ、外装機管理コンピュータ84はこれまでの設備管理用コンピュータと同様、生産情報管理コンピュータ66によって管理されている。
【0151】
Pケース10は、特に製品の種類によらず共通の形状をしているが、どの製造ロット番号のPケース10を使用するかは生産情報管理コンピュータ66からの個別生産指示テーブルによって指定されている。そして、前記Pケース投入機構100からは使用されたPケース10の製造ロット番号が外装機管理コンピュータ84を介して生産情報管理コンピュータ66に送信される。
【0152】
小箱30には、図2に示すように、製品の種類を表す表示38とバーコード40a,40bとが付されている。製品の種類を表すバーコード40bは予め小箱30の製造時に印刷されたものであるが、包材ID番号を表すバーコード40aは小箱30が小箱供給機構106から小型外装品作製機構104に供給されてPケース10が収納された後に包材ID印字機構142によって印字される。この包材ID印字機構142には、例えばインクジェットプリンタやレーザプリンタ、更にはインクリボンを使用した熱転写印字装置を用いることができる。
【0153】
包材ID印字機構142で印字される包材ID番号は、生産計画データを入力した時点で生産情報管理コンピュータ66によって決められる。そして、フイルムID番号のサイドプリント処理と同様に、その中に包装される写真フイルムカートリッジ12のカートリッジID番号と、送信されてきた包材ID番号との一致を確認した上で包材ID印字機構142が作動して包材ID番号の印字が実行される。
【0154】
なお、小箱30に予めバーコード40aを印刷しておく場合には、小箱30の製造ロット番号に応じて包材ID番号の使用範囲を確認して生産情報管理コンピュータ66に保存しておけば、包材ID印字機構142の代わりにバーコードリーダを設けておいて、包装を行うときにカートリッジID番号と包材ID番号との照合を行えばよい。
【0155】
小箱30に前記のような包材ID番号を付与しておくことによって、例えば製品として出荷した後に小箱30から包材ID番号を読み取るだけで、その中に収納されている写真フイルムカートリッジ12の製造履歴データを全て確認することができるようになる。
【0156】
従って、例えば販売後に何らかの品質異常が発見されたようなときには、同じ製造履歴をもった製品を小箱30で包装したままの状態で回収することも可能となる。なお、包装ID番号は必ずしもカートリッジID番号と一致させなくてもよい。この場合には、包材ID印字機構142で印字した包材ID番号と、その小箱30で包装された写真フイルムカートリッジ12に付されたカートリッジID番号との対照データを生産情報管理コンピュータ66で保存しておけばよい。
【0157】
Pケース10が収納された小箱30は、集積体作製機構110において、例えば5パック等に集積されて、例えば10個ずつセロファンシートでラップされる。その後、ロボットアームなどによって、本実施の形態に係る包装システム60の梱包機64に移送される。
【0158】
梱包機64は、大型外装品作製機構112、段ボール供給機構200、梱包ID印字機構202を有して構成され、その稼働は10個ずつラップされた製品を例えば100個分段ボール箱に梱包する。このとき段ボール箱の表面には、前述したようなインクジェットプリンタ、レーザプリンタ、熱転写印字装置などの梱包ID印字機構202によって梱包ID番号がバーコードとして印字される。
【0159】
この梱包ID番号は、前記包材ID番号と同様に、生産情報管理コンピュータ66によって決められたもので、段ボール箱に梱包される100個の製品に対し、外装機の包材ID印字機構142によって印字された包材ID番号の使用範囲に対して1つの梱包ID番号が割り当てられ、その対応関係は、生産情報管理コンピュータ66に保存されている。
【0160】
従って、段ボール箱から梱包ID番号を読み取れば、その中に梱包されている製品の包材ID番号の使用範囲を把握することができる。逆に、包材ID番号を特定することによって、その包材ID番号を付した製品がどの梱包ID番号を付した段ボール箱に梱包されているのかを知ることができる。その結果、物流過程においても包材ID番号あるいはカートリッジID番号、フイルムID番号を基にして製品をトレースすることができるようになる。
【0161】
具体的に、本実施の形態に係る包装システム60について図7〜図17を参照しながら説明する。
【0162】
この実施の形態に係る包装システム60は、図7〜図15に示すように、基本的に4つの包装ライン(第1〜第4の包装ライン#1〜#4)を有し、これら第1〜第4の包装ライン#1〜#4は、それぞれ外装機62と梱包機64を有する。
【0163】
第1の包装ライン#1における外装機62は、前段の巻込み機50から供給されたPケース10のうち、第1の包装ライン#1に投入すべきPケース10を蓄積し、その蓄積された多数個のPケース10を1つずつ取り出して後段に投入するPケース投入機構100と、該Pケース投入機構100を通じて投入されたPケース10を一方向に整列させるPケース整列機構102と、該Pケース整列機構102にて整列されたPケース10を予め設定された形態で小箱30に収納して小型外装品を作製する小型外装品作製機構104(図8及び図10参照)と、該小型外装品作製機構104に小箱30を供給する小箱供給機構106と、前記小型外装品作製機構104に説明書を供給する説明書供給機構108と、作製された小型外装品を予め設定された集積形態に基づいて集積した後、透明フイルムによるラッピング処理を行って1つの集積体を作製する集積体作製機構110(図11参照)と、作製された集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合させて1つの集合体を作製した後、該集合体を段ボール箱に収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構112(図13参照)を有して構成されている。前記Pケース投入機構100及びPケース整列機構102にて1つのPケース供給系114が構成される。
【0164】
前記Pケース投入機構100は、前段の巻込み機50から供給されたPケース10が蓄積されたコンテナあるいはサイロが着脱自在にセットされるPケース蓄積機構120と、該Pケース蓄積機構120にセットされたコンテナあるいはサイロに表示されているバーコードを読み取るバーコードリーダ122を有する。なお、Pケース10はコンテナ又はサイロに直接収納させるようにしてもよいし、コンテナに整列収納させるようにしてもよい。また、コンテナ又はサイロには、前段のP詰め装置を通じて単一の品種、サイズ、ロットのPケース10が蓄積されるようになっている。
【0165】
前記バーコードリーダ122は、Pケース蓄積機構120にセットされたコンテナ又はサイロのバーコードを読み取って、その読み取りデータを外装機管理コンピュータ84(図6参照)に送信する。外装機管理コンピュータ84に送信されたバーコードデータは、そのままのデータ形態で、あるいは所定のデータ変換がなされた後に生産情報管理コンピュータ66に送信される。生産情報管理コンピュータ66は、外装機管理コンピュータ84から送出されるバーコード情報をチェックして、Pケース蓄積機構120に、品種、サイズ、ロットが正しいコンテナ又はサイロがセットされたか否かを照合する。この品種、サイズ、ロットに対応したバーコード情報は、上述したように、前工程において予め生産情報管理コンピュータ66に入力される。
【0166】
照合結果が「適合」であれば、コンテナ又はサイロに蓄積されているPケース10を後段のPケース整列機構102に投入するが、照合結果が「不適合」であれば、例えば外装機管理コンピュータ84又は生産情報管理コンピュータ66に接続されている端末のモニター画面上にエラーメッセージを表示させて、操作者にその旨(コンテナ又はサイロが不適合であること)を知らせる。
【0167】
これによって、操作者は、第1の包装ライン#1に間違ったコンテナ又はサイロがセットされたことを包装処理が開始される前に確認でき、無駄な包装作業を事前に回避することができ、また、その後の対処、例えば正しいコンテナ又はサイロをセットする等の作業を迅速に行わせることができる。これは、包装時間の短縮化につながり、スループットを向上させる上で有利となる。
【0168】
Pケース整列機構102は、コンテナ又はサイロから取り出されたPケース10を後段の機構に搬送するコンベア124と、該コンベア124にて搬送された多数のPケース10を例えば遠心力を利用して整列させながら、1つずつ放出させる遠心フィーダ126と、該遠心フィーダ126から1つずつ放出されたPケース10を直立(軸方向を直立)させて後段の機構に搬送する直立搬送機構128を有して構成されている。
【0169】
コンベア124にて搬送された多数個のPケース10は、前記Pケース整列機構102の整列動作によって、各Pケース10が直立し、かつこれらPケース10が1列に並んだ状態とされて後段の機構に搬送されることとなる。これにより、Pケース10に対して様々な姿勢変更を行わせることが可能となり、その後の包装工程において、様々な小箱30の形状に合わせてPケース10の姿勢を容易に変更させて小箱30内に収容させることができる。
【0170】
前記Pケース10の整列においては、必要によりキャップ10aとケース10の天地を一定方向に揃えてもよいし、ランダムでもよい。また、Pケース10を整列させる方法としては、前記遠心フィーダ126を通じて取り出す方法のほか、Pケース10が整列収納されたコンテナからそのまま取り出す方法や、掻き上げコンベアで取り出す方法等がある。
【0171】
図8及び図10に示す小型外装品作製機構104は、その初段に前記Pケース整列機構102から順次送られてくるPケース10の重量を測定する重量測定器130と、外装機管理コンピュータ84からエラー信号が供給された場合に、測定中のPケース10を排除する排除機構132を有するサイズ検査機構134が設置されている。
【0172】
重量測定器130は、各Pケース10の重量を測定し、その測定データを外装機管理コンピュータ84に送信する。外装機管理コンピュータ84は、前記重量測定器130からの測定データの値からサイズを識別し、前工程で設定されたサイズと適合するか否かを判別し、適合する場合に正常信号を出力し、適合しない場合にエラー信号を出力する。これら正常信号又はエラー信号は排除機構132に供給される。排除機構132は、外装機管理コンピュータ84から出力された信号がエラー信号の場合、現在測定中のPケース10を排除し、正常信号の場合、現在測定中のPケース10を排除せずに後段の機構に投入する。
【0173】
また、前記小型外装品作製機構104は、前記サイズ検査機構134のほかに、小箱供給機構106から供給される小箱30の収納個数とその収納形態に合わせてPケース10の個数や姿勢を揃えて一方向に搬送させる整列搬送機構136と、後述する小箱搬送機構156にて搬送過程にある小箱30内に前記整列搬送機構136にて整列された複数あるいは単数のPケース10を決められた収納形態で収納するPケース収納機構138と、Pケース10が収納された小箱30のフラップに粘着剤を塗布した後、該フラップを糊付けするフラップ糊付け機構140と、フラップが糊付けされた小箱30の所定箇所に包材ID番号を印字する包材ID印字機構142と、包材ID番号が印字された小箱30の姿勢を所定角度(例えば90°)ほど修正する姿勢修正機構144と、姿勢修正された小箱30を第1の包装ライン#1と別の包装ライン(例えば第4の包装ライン#4)とに選別しながら排出する選別排出機構146とを有する。
【0174】
また、前記小型外装品作製機構104は、Pケース収納機構138とフラップ糊付け機構140との間に小箱30の表面に表示されているバーコード40aを読み取るバーコードリーダ148を有する。
【0175】
このバーコードリーダ148は、Pケース10が収納された小箱30、即ち小型外装品の表面に表示されたバーコード40aを読み取って、その読み取りデータを外装機管理コンピュータ84に送信する。外装機管理コンピュータ84に送信されたバーコードデータは、そのままのデータ形態で、あるいは所定のデータ変換がなされた後に生産情報管理コンピュータ66に送信される。生産情報管理コンピュータ66は、外装機管理コンピュータ84から送出されるバーコード情報をチェックして、指定された品種、サイズと適合するか否かを照合する。この品種、サイズに対応したバーコード情報は、上述したように、前工程において予め生産情報管理コンピュータ66に入力される。
【0176】
照合結果が「適合」であれば、小型外装品をそのまま後段のフラップ糊付け機構140に投入し、照合結果が「不適合」であれば、外装機管理コンピュータ84を通じて小型外装品の搬送を停止し、例えば外装機管理コンピュータ84又は生産情報管理コンピュータ66に接続されている端末のモニター画面上にエラーメッセージを表示させて、操作者にその旨(小箱30が不適合であること)を知らせる。
【0177】
これによって、操作者は、第1の包装ライン#1に間違った小箱30が投入されたことを段ボール箱への梱包処理が開始される前に確認でき、無駄な梱包作業を事前に回避することができ、また、その後の対処、例えば正しい小箱30をセットする等の作業を迅速に行わせることができる。これは、梱包時間の短縮化につながり、スループットを向上させる上で有利となる。
【0178】
整列搬送機構136は、生産情報管理コンピュータ66にて予め設定された品種、サイズの組合せでPケース10を順序通り整列させて搬送する。
【0179】
包材ID印字機構142は、生産情報管理コンピュータ66から外装機管理コンピュータ84を経て入力される印字指令に基づいて、小型外装品における小箱30の所定箇所に有効期限や製造ロット番号等を印字する。該包材ID印字機構142としては、例えばレーザープリンタ、インクジェットプリンター、PCコーダー等の印字装置が使用される。
【0180】
前記姿勢修正機構144は、包材ID印字機構142から排出された小型外装品の方向を後段の集積体作製機構110での小型外装品の集積方向に合わせるための機構であり、外装機管理コンピュータ84から供給される姿勢修正角度データが示す角度に応じて小型外装品の姿勢を修正する。この姿勢修正角度は、供給される小型外装品の品種、サイズに基づいて生産情報管理コンピュータ66にて設定されて外装機管理コンピュータ84に供給されるようになっている。
【0181】
例えば、包材ID印字機構142から排出された小型外装品の方向がそのまま集積方向と一致する場合は、姿勢修正角度=0゜として設定され、前記小型外装品の方向と集積方向とが90゜異なる場合は、姿勢修正角度=90゜として設定される。また、小型外装品を反転する必要がある場合は、姿勢修正角度=180゜として設定される。
【0182】
選別排出機構146での排出タイミングは、第1の包装ライン#1及び第4の包装ライン#4に1個単位に排出するようにしてもよいし、数個単位に排出するようにしてもよく、また、第1の包装ライン#1からの排出指令信号と第4の包装ライン#4からの排出指令信号に基づいて選別するようにしてもよい。
【0183】
一方、小箱供給機構106は、多数枚の小箱用シートが蓄積され、かつ該小箱用シートを1枚ずつ投入するシート投入機構150と、投入された小箱用シートを取り出し、例えば折り曲げ加工して1つの小箱30を作製する製箱機構152と、作製された小箱30を後段の機構に投入する小箱投入機構154と、該小箱投入機構154を通じて投入された小箱30を一方向に搬送させる小箱搬送機構156とを有する。
【0184】
なお、前記例では、バーコードリーダ148をPケース収納機構138とフラップ糊付け機構140との間に設置したが、その他、シート投入機構150と製箱機構152との間、あるいは製箱機構152と小箱投入機構154との間、あるいは小箱投入機構154と小箱搬送機構156との間に設置するようにしてもよい。この場合、小箱30にPケース10を収納する前に不適合な小箱30を排除することが可能となるため、無駄な梱包作業を事前に、かつ確実に回避することができ、また、その後の対処、例えば正しい小箱30をセットする等の作業をより迅速に行わせることができる。これは、梱包時間の短縮化につながり、スループットを向上させる上で更に有利となる。
【0185】
また、この第1の包装ライン#1においては、小箱30にPケース10と共に収納する説明書を供給するための説明書供給機構108が設置されている。この説明書供給機構108は、写真フイルムの取扱い説明の字句が連続して印刷された長尺の紙製シートが巻回されたシート原反158から紙製シートを引き出して所定位置に案内搬送するシート案内機構160と、該シート案内機構160にて搬送された紙製シートを所定長単位に切断するシート切断機構162と、所定長に切断されたシートを所定の手順で折り込んで説明書を作製する説明書作製機構164と、作製された説明書を前記小型外装品作製機構104におけるPケース収納機構138に投入する説明書投入機構166とを有して構成され、特に説明書投入機構166は、搬送過程にあるPケース10と小箱30の間に説明書を投入するように構成されている。これにより、説明書は、Pケース10の小箱方向への移動によって折り曲げられ、Pケース10を包むようにしてPケース10と共に小箱30内に収納される。
【0186】
次に、集積体作製機構110は、図11に示すように、前段の小型外装品作製機構104における選別排出機構146から投入された小型外装品を後段の機構に搬送するコンベア168と、該コンベア168から順次送られてくる小型外装品のうち、所定個数(1個以上)の小型外装品を180°反転させて支線C(図17参照)に振り分ける第1の分岐機構170と、第1の分岐機構170を通じて本線Aに振り分けられた小型外装品のすべて、あるいは所定個数の小型外装品を支線Bに横方向に振り分ける第2の分岐機構172と、支線Bを搬送する小型外装品の集積体がハンガ付き小箱の集積体である場合において、該集積体の一端からはみ出ているハンガを折り畳むハンガ折畳み機構174と、前記集積体の背面に背表紙を組み合わせる背表紙組合せ機構176と、本線A、支線B及び支線Cを通じて搬送されてくる集積体を予め生産情報管理コンピュータ66にて設定された組合せ形態で組み合わせる集積体組合せ機構178と、該集積体組合せ機構178から取り出された組合せ集積体を透明フイルムにてラッピング処理するラッピング機構180と、ラッピング処理された組合せ集積体を後段の機構に排出する排出機構182とを有して構成されている。なお、本線Aを通じて搬送される集積体は、その搬送途中において、外装機管理コンピュータからの指令に従って、その天地が逆にされる。
【0187】
前記背表紙は、背表紙供給機構184を通じて前記背表紙組合せ機構176に供給される。この背表紙供給機構184は、多数枚の背表紙を蓄積するための背表紙蓄積機構186と、該背表紙蓄積機構186にて蓄積された多数枚の背表紙から1枚ずつ背表紙を取り出して前記背表紙組合せ機構176に投入する背表紙投入機構188を有する。
【0188】
また、前記透明フイルムは、透明フイルム供給機構190を通じて前記ラッピング機構180に供給される。この透明フイルム供給機構190は、長尺の透明フイルムシートが巻回されたシート原反192から透明フイルムシートを引き出して所定位置に案内搬送するシート案内機構194と、該シート案内機構194にて搬送された透明フイルムシートを所定長単位に切断するシート切断機構196と、所定長に切断された透明フイルムを前記ラッピング機構180に投入する透明フイルム投入機構198を有する。
【0189】
次に、第1の包装ライン#1における梱包機64は、図13に示すように、前段の外装機62から投入された集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合させた後、段ボール箱に収納して1つの大型外装品を作製する上述した大型外装品作製機構112と、該大型外装品作製機構112に段ボール箱を供給する段ボール箱供給機構200と、図15に示すように、大型外装品の表面に梱包ID番号を印字する梱包ID印字機構202と、梱包ID番号が印字された大型外装品を最終工程であるパレット積み工程206に搬送する大型外装品搬送機構204を有して構成されている。
【0190】
大型外装品作製機構112は、その初段に前記外装機62の排出機構182から順次送られてくる集積体の重量を測定する重量測定器208と、外装機管理コンピュータ84からエラー信号が供給された場合に、測定中の集積体を排除する排除機構210を有する個数検査機構212が設置されている。
【0191】
重量測定器208は、各集積体の重量を測定し、その測定データを外装機管理コンピュータ84に送信する。外装機管理コンピュータ84は、前記重量測定器208からの測定データの値から小型外装品の個数を識別し、前工程で設定された個数と適合するか否かを判別し、適合する場合に正常信号を出力し、適合しない場合にエラー信号を出力する。これら正常信号又はエラー信号は排除機構210に供給される。排除機構210は、外装機管理コンピュータ84から出力された信号がエラー信号の場合には、現在測定中の集積体を排除し、正常信号の場合には、現在測定中の集積体を排除せずに後段の機構に投入する。
【0192】
前記大型外装品作製機構112は、前記個数検査機構212のほかに、該個数検査機構212にて正常と判別された集積体を生産情報管理コンピュータ66にて予め設定された集合形態に合わせて集合させて1つの集合体とする集合体作製機構214と、集合体を決められた収納形態で段ボール箱に収納する集合体収納機構216と、集合体が収納された段ボール箱のフラップに粘着剤を塗布した後、該フラップを糊付けして大型外装品とするフラップ糊付け機構218を有する。
【0193】
一方、段ボール箱供給機構200は、多数枚の段ボール用シートが蓄積され、かつ該段ボール用シートを1枚ずつ投入するシート投入機構220と、投入された段ボール用シートを取り出し、例えば折り曲げ加工して1つの段ボール箱を作製する製箱機構222と、作製された段ボール箱を前記大型外装品作製機構112における集合体収納機構216に投入する段ボール箱投入機構224を有する。
【0194】
次に、第2の包装ライン#2について説明する。この第2の包装ライン#2は、前記第1の包装ライン#1とほぼ同じ構成を有するが、図7に示すように、外装機62に2つのPケース供給系114A及び114Bを有する点で異なる。これに伴って、小型外装品作製機構104の初段に2つのサイズ検査機構(第1及び第2のサイズ検査機構134A及び134B)が併設されている。なお、第1の包装ライン#1の構成要素と対応するものについては同符号を付してその重複説明を省略する。
【0195】
また、図8に示すように、この第2の包装ライン#2においては、小型外装品作製機構104における各サイズ検査機構134A及び134BとPケース収納機構138との間に、前記第1のサイズ検査機構134Aから順次送られてくるPケース10を例えば1個単位に本線A−1と支線A−2(図16参照)とに振り分けるPケース分岐機構230と、本線A−1側に投入されたPケース10を整列して後段の機構に搬送する本線側整列搬送機構232と、支線A−2側に投入されたPケース10を整列して後段の機構に搬送する支線側整列搬送機構234と、前記第2のサイズ検査機構134Bから支線B(図16参照)を通じて順次送られてくるPケース10を整列して後段の機構に搬送する第2の整列搬送機構236と、本線側及び支線側整列搬送機構232及び234を通じて搬送されたPケース10と第2の整列搬送機構236を通じて搬送されたPケース10を予め生産情報管理コンピュータ66にて設定された合流形態で合流させるPケース合流機構238が設置されている。
【0196】
また、図10に示す選別排出機構146での排出タイミングは、第2の包装ライン#2及び第4の包装ライン#4に1個単位に排出するようにしてもよいし、数個単位に排出するようにしてもよく、また、第2の包装ライン#2からの排出指令信号と第4の包装ライン#4からの排出指令信号に基づいて選別するようにしてもよい。
【0197】
なお、図11に示すように、この第2の包装ライン#2における集積体作製機構110は、第1の包装ライン#1の集積体作製機構と同じ構成を有するため、その重複説明を省略する。
【0198】
次に、第3の包装ライン#3について説明する。この第3の包装ライン#3は、前記第2の包装ライン#2とほぼ同じ構成を有するが、図10に示すように、第4の包装ライン#4への選別排出(分岐)がないことで異なる。従って、この第3の包装ライン#3においては、第2の包装ライン#2と同じ参照符号を付してその重複説明を省略する。
【0199】
次に、第4の包装ライン#4について説明する。この第4の包装ライン#4は、前記第1〜第3の包装ライン#1〜#3とはそのライン構成が異なり、図12に示すように、第1の包装ライン#1から選択的に排出された小型外装品と第2の包装ライン#2から選択的に排出された小型外装品とを予め設定された集積形態にて集積させる機構(集積体作製機構)110から始まる点で、前記第1〜第3の包装ライン#1〜#3と大きく異なる。
【0200】
具体的には、この第4の包装ライン#4は、第1の包装ライン#1における小型外装品作製機構104の選別排出機構146(図10参照)から選択的に排出された小型外装品と第2の包装ライン#2における小型外装品作製機構104の選別排出機構146から選択的に排出された小型外装品とを生産情報管理コンピュータ66にて予め設定された集積形態にて集積させ、元箱に収納して1つの集積体を作製する集積体作製機構110と、該集積体作製機構110に元箱を供給する元箱供給機構250とを有する。
【0201】
集積体作製機構110は、図12に示すように、第1の包装ライン#1からの小型外装品と第2の包装ライン#2からの小型外装品とを後段の機構に搬送するコンベア168と、該コンベア168から順次送られてくる小型外装品のうち、所定個数(1個以上)の小型外装品を180°反転させて支線Cに振り分ける第1の分岐機構170と、第1の分岐機構170を通じて本線A側に振り分けられた小型外装品のすべて、あるいは所定個数の小型外装品を支線Bに横方向に振り分ける第2の分岐機構172と、支線Bを搬送する小型外装品の集積体がハンガ付き小箱の集積体である場合において、該集積体の一端からはみ出ているハンガを折り畳むハンガ折畳み機構174と、前記集積体の背面に背表紙を組み合わせる背表紙組合せ機構176と、本線A、支線B及び支線Cを通じて搬送されてくる集積体を予め生産情報管理コンピュータ66にて設定された組合せ形態で組み合わせる集積体組合せ機構178と、元箱供給機構250から供給された元箱内に組合せ集積体を収納する組合せ集積体収納機構252と、組合せ集積体が収納された元箱のフラップに粘着剤を塗布した後、該フラップを糊付けするフラップ糊付け機構280と、元箱詰めされた組合せ集積体を後段の機構に排出する排出機構182とを有して構成されている。
【0202】
前記元箱供給機構250は、多数枚の元箱用シートが蓄積され、かつ該元箱用シートを1枚ずつ投入するシート投入機構254と、投入された元箱用シートを取り出し、例えば折り曲げ加工して1つの元箱を作製する製箱機構256と、作製された元箱を前記集積体作製機構110における組合せ集積体収納機構252に投入する元箱投入機構258を有する。
【0203】
また、図14に示すように、この第4の包装ライン#4における梱包機64は、前段の外装機62から投入された集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合させた後、トレイに収容・載置し、更に段ボール箱に収納して1つの大型外装品を作製する大型外装品作製機構112と、該大型外装品作製機構112に段ボール箱を供給する段ボール箱供給機構200と、前記大型外装品作製機構112にトレイを供給するトレイ供給機構260と、図15に示すように、大型外装品の表面に梱包ID番号を印字する梱包ID印字機構202と、梱包ID番号が印字された大型外装品を最終工程であるパレット積み工程206に搬送する大型外装品搬送機構204を有して構成されている。
【0204】
大型外装品作製機構112は、図14に示すように、前記第1の包装ライン#1における梱包機64の個数検査機構212と同じ構成を有する個数検査機構212と、該個数検査機構212にて正常と判別された集積体を生産情報管理コンピュータ66にて予め設定された集合形態に合わせて集合させて1つの集合体とする集合体作製機構214と、トレイ供給機構260から供給されたトレイに前記集合体を収容する集合体収容機構262と、トレイ付き集合体を段ボール箱に決められた収納形態で収納するトレイ付き集合体収納機構264と、トレイ付き集合体が収納された段ボール箱のフラップに粘着剤を塗布した後、該フラップを糊付けして大型外装品とするフラップ糊付け機構266とを有して構成されている。
【0205】
段ボール箱供給機構200は、第1の包装ライン#1における段ボール箱供給機構200と同じ構成を有する。一方、トレイ供給機構260は、多数枚のトレイ用シートを蓄積するためのシート蓄積機構268と、該シート蓄積機構268にて蓄積された多数枚のトレイ用シートから1枚ずつトレイ用シートを取り出すシート取出機構270と、取り出された1枚のトレイ用シートからトレイを組み立てるトレイ組立機構272と、組み立てられたトレイを前記大型外装品作製機構112における集合体収容機構262に投入するトレイ投入機構274を有する。
【0206】
次に、第1〜第4の包装ライン#1〜#4での包装動作について図18〜図27も参照しながら説明する。
【0207】
最初に、図18及び図19を参照しながら、ハンガ付きでない小箱(通常の小箱)30Aに1つのPケース10を水平収納して小型外装品300Aを作製し、多数の小型外装品300Aを段ボール箱に詰めて梱包するまでの第1の包装ライン#1での包装動作を説明する。
【0208】
まず、第1の包装ライン#1に投入すべきPケース10が多数蓄積されたコンテナ又はサイロがPケース蓄積機構120にセットされ、同時にバーコードリーダ122を通じて、品種、サイズ及びロットの正しいコンテナ又はサイロがセットされたか否かが照合される。
【0209】
照合結果が「適合」である場合、Pケース蓄積機構120を通じてコンテナ又はサイロからPケース10が取り出される。取り出された多数のPケース10は、コンベア124によって遠心フィーダ126まで搬送され、該遠心フィーダ126にて一連のPケース列として整列され、後段の直立搬送機構128に投入される。直立搬送機構128は、1個ずつ投入されたPケース10を直立させて後段の小型外装品作製機構104におけるサイズ検査機構134に搬送する。
【0210】
サイズ検査機構134に投入されたPケース10は、重量測定器130を通じてサイズが検査され、適合するPケース10のみが次の整列搬送機構136に投入される。整列搬送機構136に投入されたPケース10は、該整列搬送機構136において、姿勢が変更されて後段のPケース収納機構138に搬送される。具体的には、前記Pケース10は、直立の状態(軸方向が鉛直方向)からその軸方向が水平方向に平行で、かつ搬送方向と直交する状態となるように姿勢が変えられ、その状態で後段のPケース収納機構138に搬送される。
【0211】
一方、前記Pケース収納機構138には、前記Pケース10のほか、小箱供給機構106を通じて小箱30Aが投入され、説明書供給機構108を通じて説明書304が投入される。小箱供給機構106における小箱投入機構154は、製箱機構152にて作製された小箱30Aをその奥行き方向(フラップが開放された部分から小箱30Aの奥行きを臨む方向をいう。以下同じ。)がPケース10の軸方向と同じになるように、かつ一方の蓋(フラップ)を開放させた状態で後段の小箱搬送機構156に投入する。該小箱搬送機構156は、投入された小箱30Aを、その投入された状態のままで、かつ前記整列搬送機構136でのPケース10の搬送と同期させて搬送する。以下の説明では、小箱30(小箱全てを対象とするため、ここでは小箱30と記す)のフラップが開放された面を開口面と記し、該開口面の中心を通り、かつ小箱30の奥行き方向に仮想的に伸ばした線を小箱30の中心軸と記す。
【0212】
Pケース収納機構138は、小箱30Aの中心軸とPケース10の中心軸とが一致した段階で、Pケース10を小箱30A内に押圧し、収納させる。この押圧直前において、説明書供給機構108を通じて説明書304が投入されることから、Pケース10はその説明書304と共に小箱30A内に収納される。
【0213】
Pケース10が収納された小箱30Aは、バーコードリーダ148を通じて、品種、サイズ及びロットの正しい小箱30Aであるか否かが照合される。照合結果が「適合」である場合、開放状態にあったフラップが後段のフラップ糊付け機構140を通じて糊付けされ、この段階で小型外装品300Aとされる。その後、小型外装品300Aは、後段の包材ID印字機構142を通じて所定箇所に包材IDが印字され、更に後段の姿勢修正機構144にて姿勢が修正される。図18の例では、姿勢修正角度=90゜の例(矢印参照)を示している。
【0214】
その後、小型外装品300Aは、集積体作製機構110に投入され、該集積体作製機構110におけるコンベア168によって予め設定された集積形態で集積されて後段に搬送される。図18の例では、5つの小型外装品300Aをそれぞれ姿勢変更せずにそのまま集積させる場合を示す。
【0215】
5つの小型外装品300Aが集積されて構成される集積体306Aは、図19に示すように、第1の分岐機構170によってすべて本線Aに送られ、次の第2の分岐機構172によって順次支線Bに横移送され、該集積体306Aが2列に並べられた組合せ集積体308Aとして支線B上の集積体組合せ機構178から取り出される。この組合せ集積体308Aは、そのまま次のラッピング機構176に搬送される。
【0216】
ラッピング機構180に投入された組合せ集積体308Aは、該ラッピング機構180において、透明フイルム供給機構190から供給される透明フイルムでラッピング処理されて後段の排出機構182を通じて梱包機64に排出される。
【0217】
梱包機64における大型外装品作製機構112に投入された組合せ集積体308Aは、最初にサイズ検査機構212における重量測定器208を通じて小型外装品300Aの集積個数が検査され、適合する組合せ集積体308Aのみが次の集合体作製機構214に投入される。該集合体作製機構214では、前段から1つずつ投入される組合せ集積体308Aを順次積載して、例えば10個の組合せ集積体が段積みされた1つの集合体310Aを作製する。集合体310Aは、後段の集合体収納機構216に搬送される。
【0218】
集合体収納機構216には、前記集合体310Aのほか、段ボール箱供給機構200から段ボール箱が投入される。段ボール箱供給機構200における段ボール箱投入機構224は、製箱機構222にて作製された段ボール箱を、一方の蓋(フラップ)を開放させた状態で集合体収納機構216に投入する。集合体収納機構216は、前記集合体の姿勢を90°変えた後、段ボール箱の中心軸と集合体310Aの中心軸とが一致した段階で、前記集合体310Aを段ボール箱内に押圧し、収納させる。
【0219】
集合体310Aが収納された段ボール箱は、開放状態にあったフラップが後段のフラップ糊付け機構218を通じて糊付けされ、この段階で大型外装品とされる。その後、大型外装品は、後段の梱包ID印字機構202を通じて所定箇所に梱包IDが印字され、大型外装品搬送機構204を通じて最終工程であるパレット積み工程206に搬送される。
【0220】
次に、図20及び図21を参照しながら、ハンガ付きの小箱30Bに1つのPケース10を水平収納して小型外装品300Bを作製し、多数の小型外装品300Bを段ボール箱に詰めて梱包するまでの第1の包装ライン#1での包装動作を説明する。
【0221】
この場合も、前記包装動作と同様に、Pケース投入機構100を通じて投入された多数のPケース10がPケース整列機構102にて直立姿勢とされた状態で整列されて後段に搬送される。そして、小型外装品作製機構104における整列搬送機構136にて姿勢変更されて後段のPケース収納機構138に搬送される。
【0222】
Pケース収納機構138には、小箱供給機構106を通じてハンガ付き小箱30Bが投入され、説明書供給機構108を通じて説明書304が投入される。小箱供給機構106における小箱投入機構154は、製箱機構152にて作製されたハンガ付き小箱30Bを箱本体312の奥行き方向がPケース10の軸方向と同じになるように、かつ一方の蓋(フラップ)を開放させた状態で後段の小箱搬送機構156に投入する。小箱搬送機構156は、投入された小箱30Bを、その投入された状態のままで、かつ前記整列搬送機構136でのPケース10の搬送と同期させて搬送する。このとき、各小箱30Bは、そのハンガ部分314が上面に位置するように搬送される。
【0223】
Pケース収納機構138は、小箱30Bにおける箱本体312の中心軸とPケース10の中心軸とが一致した段階で、Pケース10を小箱30B内に押圧し、収納させる。この押圧直前において、説明書供給機構108を通じて説明書304が投入されることから、Pケース10はその説明書304と共に小箱30B内に収納される。
【0224】
Pケース10が収納された小箱30Bは、開放状態にあったフラップがフラップ糊付け機構140を通じて糊付けされる。この段階で、小箱30Bは、Pケース10が収納されたハンガ付きの小型外装品300Bとされる。その後、小型外装品300Bは、後段の包材ID印字機構142を通じて所定箇所に包材IDが印字され、更に後段の姿勢修正機構144にて姿勢が修正される。図20の例では、姿勢修正角度=0゜の場合(即ち、姿勢修正なし)を示している。
【0225】
その後、ハンガ付きの小型外装品300Bは、集積体作製機構110に投入され、該集積体作製機構110におけるコンベア168によって、予め設定された集積形態で集積されて後段に搬送される。図20の例では、5つの小型外装品300Bをそれぞれ姿勢変更せずにそのまま集積させる場合を示す。この集積処理にて、各ハンガ部分314がそれぞれ一部重ねられた状態となる。
【0226】
5つの小型外装品300Bが集積されて構成される集積体306Bは、図21に示すように、第1の分岐機構170によってすべて本線Aに送られ、該本線A上での搬送過程において天地が反転される。即ち、180゜回転されてハンガ部分314が下面に位置するように姿勢変更される。天地が反転された前記集積体306Bは、次の第2の分岐機構172によって順次支線Bに搬送される。支線B上を搬送する集積体306Bは、背表紙供給機構184から供給された背表紙がハンガ部分314の下面に挿入されて組み合わされる。背表紙が組み合わされた組合せ集積体308Bは、その後、ラッピング機構180に搬送される。
【0227】
ラッピング機構180に投入された組合せ集積体308Bは、該ラッピング機構180において、透明フイルム供給機構190から供給される透明フイルムでラッピング処理されて後段の排出機構182を通じて梱包機64に排出される。
【0228】
梱包機64の大型外装品作製機構112における集合体作製機構214は、前段から1つずつ投入される組合せ集積体308Bを順次積載して、例えば10個の組合せ集積体308Bが2連に段積みされた1つの集合体310Bを作製する。集合体310Bは、後段の集合体収納機構216に搬送されて、段ボール箱に収納され、更にフラップが糊付けされることによって1つの大型外装品が作製される。作製された大型外装品は、大型外装品搬送機構204を通じて最終工程であるパレット積み工程206に搬送される。
【0229】
次に、図22及び図23を参照しながら、ハンガ付きの小箱30Cに3つのPケース10を水平収納して小型外装品300Cを作製し、多数の小型外装品300Cを段ボール箱に詰めて梱包するまでの第2の包装ライン#2での包装動作を説明する。
【0230】
まず、生産情報管理コンピュータ66からの指示に従って、第1のPケース投入機構100A、第1のPケース整列機構102A及び小型外装品作製機構104における第1のサイズ検査機構134Aが外装機管理コンピュータ84を通じて活性化(電源供給等)され、第2のPケース投入機構100B、第2のPケース整列機構102B及び小型外装品作製機構104における第2のサイズ検査機構134Bも活性化される。
【0231】
この状態から、第1のPケース投入機構100Aから取り出された多数のPケース10が第1のPケース整列機構102Aにて直立姿勢とされた状態で整列されて後段の第1のサイズ検査機構134Aに搬送される。第1のサイズ検査機構134Aに投入されたPケース10は、該サイズ検査機構134Aにおける重量測定器130Aを通じてサイズが検査され、適合するPケース10のみが次の分岐機構230に投入される。
【0232】
分岐機構230に投入されたPケース10は、例えば2個単位に支線A−2のみに振り分けられる。支線側整列搬送機構234に投入されたPケース10は、該整列搬送機構234において、姿勢が変更されて後段の合流機構238に搬送される。この場合、Pケース10は、直立の状態(軸方向が鉛直方向)からその軸方向が水平方向に平行で、かつ搬送方向と同じ状態となるように姿勢が変えられ、その状態で後段の合流機構238に搬送される。
【0233】
一方、第2のPケース投入機構100Bから取り出された多数のPケース10は、第2のPケース整列機構102Bにて直立姿勢とされた状態で整列されて後段の第2のサイズ検査機構134Bに搬送される。第2のサイズ検査機構134Bに投入されたPケース10は、該サイズ検査機構134Bにおける重量測定器130Bを通じてサイズが検査され、適合するPケース10のみが支線Bを通じて次の第2の整列搬送機構236に投入される。
【0234】
第2の整列搬送機構236に投入されたPケース10は、該整列搬送機構236において、姿勢が変更されて後段の前記合流機構238に搬送される。具体的には、該Pケース10は、直立の状態(軸方向が鉛直方向)からその軸方向が水平方向に平行で、かつ搬送方向と同じ状態となるように姿勢が変えられ、その状態で後段の合流機構238に搬送される。
【0235】
合流機構238に投入された支線側のPケース10並びに第2の整列搬送機構236からのPケース10は、該合流機構238において互いに重ねられて、3本のPケース10が横方向に揃えられた状態とされ、この状態で後段のPケース収納機構138に搬送される。
【0236】
Pケース収納機構138には、小箱供給機構106を通じてハンガ付きの小箱30Cが投入される。この包装処理においても、生産情報管理コンピュータ66からの指示に従って、外装機管理コンピュータ84の制御によって説明書供給機構108は停止状態とされる。小箱供給機構106における小箱投入機構154は、製箱機構152にて作製されたハンガ付きの小箱30Cを箱本体312の奥行き方向がPケース10の配列方向と同じになるように、かつ一方の蓋(フラップ)を開放させた状態で後段の小箱搬送機構156に投入する。該小箱搬送機構156は、投入された小箱30Cを、その投入された状態のままで、かつ前記合流機構238でのPケース10の搬送と同期させて搬送する。このとき、各小箱30Cは、そのハンガ部分314が上面に位置するように搬送される。
【0237】
Pケース収納機構138は、小箱30Cにおける箱本体312の開口面とPケース10の配列方向投影面とが一致した段階で、Pケース10を小箱30C内に押圧し、収納させる。3本のPケース10が収納された小箱30Cは、後段のフラップ糊付け処理、包材ID印字処理等を経て小型外装品300Cとされる。その後、小型外装品300Cは、後段の包材ID印字機構142を通じて所定箇所に包材IDが印字され、更に後段の姿勢修正機構144にて姿勢が修正される。図22の例では、姿勢修正角度=90゜の場合(矢印参照)を示している。
【0238】
その後、小型外装品300Cは、集積体作製機構110に投入され、該集積体作製機構110におけるコンベア168によって予め設定された集積形態で集積されて後段に搬送される。図22の例では、5つの小型外装品300Cをそれぞれ姿勢変更せずにそのまま集積させる場合を示す。
【0239】
5つの小型外装品300Cが集積されて構成される集積体306Cは、図23に示すように、第1の分岐機構170によってすべて本線Aに送られ、その後、次の第2の分岐機構172によって順次支線Bに搬送される。支線B上を搬送する集積体306Cは、側面からはみ出たハンガ部分314が、後段のハンガ折畳み機構174によって折り畳まれた後、ラッピング機構180に搬送されてラッピング処理され、その後、梱包機64に搬送される。
【0240】
梱包機64の大型外装品作製機構112における集合体作製機構214は、前段から1つずつ投入される集積体306Cを順次積載して、例えば10個の集積体306Cが段積みされた1つの集合体310Cを作製する。集合体310Cは、後段の集合体収納機構216に搬送されて、段ボール箱に収納され、更にフラップが糊付けされることによって1つの大型外装品が作製される。作製された大型外装品は、大型外装品搬送機構204を通じて最終工程であるパレット積み工程206に搬送される。
【0241】
次に、図24及び図25を参照しながら、ハンガ付きの小箱30Dに2つのPケース10を縦型に収納して小型外装品300Dを作製し、多数の小型外装品300Dを段ボール箱に詰めて梱包するまでの第3の包装ライン#3での包装動作を説明する。
【0242】
まず、分岐機構230に投入されたPケース10は、例えば1個単位に支線A−2のみに振り分けられ、支線側整列搬送機構234において姿勢が変更されて後段の合流機構238に搬送される。一方、第2のPケース投入機構100Bから取り出された多数のPケース10は、支線Bを通じて次の第2の整列搬送機構236に投入され、第2の整列搬送機構236において、姿勢が変更されて後段の前記合流機構238に搬送される。
【0243】
合流機構238に投入された支線側のPケース10並びに第2の整列搬送機構236からのPケース10は、該合流機構238において互いに重ねられて、2本のPケース10が横方向に揃えられた状態とされ、この状態で後段のPケース収納機構138に搬送される。
【0244】
Pケース収納機構138には、小箱供給機構106を通じてハンガ付きの小箱30Dが投入される。小箱供給機構106における小箱投入機構154は、製箱機構152にて作製されたハンガ付きの小箱30Dを箱本体312の奥行き方向がPケース10の配列方向と同じになるように、かつ一方の蓋(フラップ)を開放させた状態で後段の小箱搬送機構156に投入する。該小箱搬送機構156は、投入された小箱30Dを、その投入された状態のままで、かつ前記合流機構238でのPケース10の搬送と同期させて搬送する。このとき、各小箱30Dは、そのハンガ部分314が上面に位置するように搬送される。
【0245】
Pケース収納機構138は、小箱30Dにおける箱本体312の開口面とPケース10の配列方向投影面とが一致した段階で、2本のPケース10を縦型にして小箱30D内に押圧し、収納させる。2本のPケース10が収納された小箱30Dは、後段のフラップ糊付け処理、包材ID印字処理等を経て小型外装品300Dとされる。その後、小型外装品300Dは、後段の包材ID印字機構142を通じて所定箇所に包材IDが印字され、更に後段の姿勢修正機構144にて姿勢が修正される。図24の例では、姿勢修正角度=0゜の場合を示している。
【0246】
その後、小型外装品300Cは、集積体作製機構110に投入され、該集積体作製機構110におけるコンベア168によって予め設定された集積形態で集積されて後段に搬送される。図24の例では、5つの小型外装品300Dをそれぞれ姿勢変更せずにそのまま集積させる場合を示す。
【0247】
5つの小型外装品300Dが集積されて構成される集積体306Dは、図25に示すように、第1の分岐機構170によって、最後尾に位置する小型外装品300Dのみが取り出され、180°反転されて支線Cに移送される。即ち、ハンガ部分が搬送方向下流側を向くようにされて支線Cに移送され、その状態で支線C上を搬送される。
【0248】
一方、本線Aを搬送する残りの集積体306Dは、第2の分岐機構172によってすべて本線Aに送られ、該本線A上での搬送過程において天地が反転される。即ち、180゜回転されてハンガ部分314が下面に位置するように姿勢変更される。天地が反転された前記集積体306Dと、支線Cを通じて搬送される小型外装品300Dは、共に支線Bに移送された後、次の集積体組合せ機構178によって、予め設定された組合せ形態で組み合わされて組合せ集積体308Dとして次のラッピング機構180に搬送される。図25の例では、集積体306Dの先頭部分に小型外装品300Dが組み合わされた場合を示す。
【0249】
ラッピング機構180に投入された組合せ集積体308Dは、当該ラッピング機構180においてラッピング処理された後、梱包機64に搬送される。
【0250】
梱包機64の大型外装品作製機構112における集合体作製機構214は、前段から1つずつ投入される集積体308Dを順次積載して、例えば10個の集積体308Dが段積みされた1つの集合体310Dを作製する。集合体310Dは、後段の集合体収納機構216に搬送されて、段ボール箱に収納され、更にフラップが糊付けされることによって1つの大型外装品が作製される。作製された大型外装品は、大型外装品搬送機構204を通じて最終工程であるパレット積み工程206に搬送される。
【0251】
次に、図26及び図27を参照しながら、第4の包装ライン#4での包装動作を説明する。
【0252】
まず、第1の包装ライン#1における小型外装品作製機構104の選別排出機構146を通じて選別搬送された第1の小型外装品300Gと、第2の包装ライン#2における小型外装品作製機構104の選別排出機構146を通じて選別搬送された第2の小型外装品300Hが第4の包装ライン#4における集積体作製機構110に投入され、該集積体作製機構110におけるコンベア168にて後段に搬送される。
【0253】
コンベア168は、例えば2つの第1の小型外装品300Gを集積して第1の集積体306Gを作製すると同時に、例えば3つの第2の小型外装品300Hを集積して第2の集積体306Hを作製する。
【0254】
第2の集積体306Hは、第1の分岐機構170によって、180°反転されて支線Cに移送される。即ち、ハンガ部分314が搬送方向下流側を向くようにされて支線Cに移送され、その状態で支線C上を搬送される。
【0255】
一方、本線Aを搬送する第1の集積体306Gは、第2の分岐機構172によってすべて本線Aに送られ、該本線A上での搬送過程において天地が反転される。即ち、180゜回転されてハンガ部分314が下面に位置するように姿勢変更される。天地が反転された第1の集積体306Gと、支線Cを通じて搬送される第2の集積体306Hは、共に支線Bに移送された後、次の集積体組合せ機構178によって、予め設定された組合せ形態で組み合わされて組合せ集積体308として後段の組合せ集積体収納機構252に搬送される。図26の例では第1の集積体306Gの前面(ハンガ部分314が突出している面)に第2の集積体306Hの後面(ハンガ部分314が突出している面)を接触させて組み合わせた場合を示す。
【0256】
前記組合せ集積体収納機構252には、前記組合せ集積体308のほか、図27に示すように、元箱供給機構250を通じて元箱318が投入される。元箱供給機構250における元箱投入機構258は、製箱機構256にて作製された元箱318をその奥行き方向(フラップが開放された部分から元箱318の奥行きを臨む方向)が組合せ集積体308における小型外装品300G及び300Hの配列方向と同じになるように、かつ一方の蓋(フラップ)を開放させた状態で前記組合せ集積体収納機構252に投入する。
【0257】
組合せ集積体収納機構252は、元箱318の中心軸(元箱318の開口面の中心を通り、かつ元箱318の奥行き方向に仮想的に伸ばした線)と組合せ集積体308の中心軸とが一致した段階で、組合せ集積体308を元箱318内に押圧し、収納させる。組合せ集積体308が収納された元箱318(即ち、集積体入り元箱)は、開放状態にあったフラップが後段のフラップ糊付け機構280を通じて糊付けされ、その後、排出機構182を通じて後段の梱包機64に投入される。
【0258】
梱包機64の大型外装品作製機構112に投入された集積体入り元箱318は、最初にサイズ検査機構212における重量測定器208を通じて小型外装品の集積個数が検査され、適合する集積体入り元箱318のみが次の集合体作製機構214に投入される。該集合体作製機構214では、前段から1つずつ投入される集積体入り元箱318を例えば横5列、縦8列のマトリクス状に積載し1つの集合体(ブロック体)310を作製する。集合体310は、後段の集合体収容機構262に搬送される。
【0259】
集合体収容機構262には、前記集合体310のほか、トレイ供給機構260からトレイ320が投入される。トレイ供給機構260におけるトレイ投入機構274は、トレイ組立機構272にて作製されたトレイ320を、上面開口の状態で集合体収容機構262に投入する。集合体収容機構262は、トレイ320における上面開口の中心軸と集合体310の中心軸とが一致した段階で、集合体310をトレイ320内に押圧し、収容・載置させる。トレイ320に収容された集合体(即ち、トレイ付き集合体)310は、後段の集合体収納機構264に搬送される。
【0260】
集合体収納機構264には、前記トレイ付き集合体310のほか、段ボール箱供給機構200から段ボール箱が投入される。段ボール箱供給機構200における段ボール箱投入機構224は、製箱機構222にて作製された段ボール箱を、一方の蓋(フラップ)を開放させた状態で集合体収納機構264に投入する。集合体収納機構264は、段ボール箱の中心軸とトレイ付き集合体310の中心軸とが一致した段階で、トレイ付き集合体310を段ボール箱内に押圧し、収納させる。
【0261】
トレイ付き集合体310が収納された段ボール箱は、開放状態にあったフラップが後段のフラップ糊付け機構266を通じて糊付けされ、この段階で大型外装品とされる。その後、大型外装品は、後段の梱包ID印字機構202を通じて所定箇所に梱包IDが印字され、大型外装品搬送機構204を通じて最終工程であるパレット積み工程206に搬送される。
【0262】
前記各種の包装動作は、あくまでも一例であって、例えばハンガ付き小型外装品300とハンガ付きでない小型外装品300を組み合わせて集積体306を作製し、該集積体306を複数個集合させて段ボール箱に詰めるようにしてもよいし、複数のPケース10が水平方向に収納されたハンガ付き小型外装品300と複数のPケース10が縦型に収納されたハンガ付き小型外装品300を組み合わせてもよく、様々な包装態様に適用させることができる。
【0263】
このように、本実施の形態に係る包装システムにおいては、生産情報管理コンピュータ66にて予め設定されたPケース10の小箱30への収納形態、小型外装品300の集積形態及び集積体306の集合形態に基づいて、小型外装品300、集積体306及び大型外装品を作製することができるため、Pケース10を様々な組合せで小箱30に収納して小型外装品300とし、該小型外装品300を様々な組合せで集積して1つの集積体306を作製し、該集積体306を数個単位に段ボール箱に収納して大型外装品を作製するという複雑な包装工程の自動化を容易に実現させることができる。
【0264】
特に、本実施の形態に係る包装システムにおいては、第1及び第2の包装ライン#1及び#2における各小型外装品作製機構104の後段に、該小型外装品作製機構104にて作製された小型外装品300のうち、一部の小型外装品300を別の包装ライン(例えば第4の包装ライン#4)に分配させるための選別排出機構146を設けるようにしたので、第1及び第2の包装ライン#1及び#2における各小型外装品作製機構104にて作製された小型外装品300のうち、一部の小型外装品300をそれぞれ選別排出機構146を通じて第4の包装ライン#4に供給させることができ、当該第1及び第2の包装ライン#1及び#2での包装処理と第4の包装ライン#4での包装処理を並行して行うことができる。その結果、特殊な包装形態にも迅速に対応させることが可能となり、しかも、包装時間の短縮化も図ることができる。
【0265】
また、本実施の形態に係る包装システムにおいては、第2及び第3の包装ライン#2及び#3における各小型外装品作製機構104に、本線と支線を設け、前段のPケース整列機構102Aを通じて順次投入されたPケース10を所定タイミングで分離して前記支線に分岐させるPケース分岐機構230と、本線を通じて搬送されたPケース10と支線を通じて搬送されたPケース10とを予め設定された合流形態で合流させる合流機構238を設けるようにしたので、小型外装品作製機構104におけるPケース10の小箱30への収納過程において、2つのPケース10を1セットとして揃えた状態で小箱30に収納することが可能となり、前記合流形態を適宜変更することによって、2つのPケース10を1セットとしたときの小箱30への収納形態における様々な組合せ例を実現させることができる。
【0266】
また、本実施の形態に係る包装システムにおける第2及び第3の包装ライン#2及び#3においては、2つのPケース投入機構100A及び100Bと、2つのPケース整列機構102A及び102Bと、2つのサイズ検査機構134A及び134Bを設けて、これら2つのサイズ検査機構134A及び134Bにて適合と認定されたPケース10を合流機構238にて合流させるように構成したので、小型外装品作製機構104におけるPケース10の小箱30への収納過程において、3個以上のPケース10を1セットとして揃えた状態で小箱30に収納することが可能となり、前記合流形態を適宜変更することによって、3個以上のPケース10を1セットとしたときの小箱30への収納形態における様々な組合せ例を実現させることができる。
【0267】
また、本実施の形態に係る包装システムにおいては、第4の包装ライン#4に、第1及び第2の包装ライン#1及び#2からそれぞれ投入された第1及び第2の小型外装品300を予め設定された集積形態に基づいて集積して第1及び第2の集積体306を作製する集積体作製機構110と、作製された前記集積体306を予め設定された集合形態に基づいて集合させ、その集合体310をトレイ320に収容し、更に段ボール箱に収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構112を設けるようにしたので、複数の様々な収納形態を有する小型外装品300を適宜組み合わせて大型包装体に収納させることが可能となり、豊富な包装形態を自動化させたシステムにて実現させることができる。
【0268】
また、本実施の形態に係る包装システムにおいては、第2の包装システム#2において、その集積体作製機構110に、本線Aと2つの支線B及びCを設け、前記小型外装品作製機構104から順次搬送された小型外装品300を所定タイミングで分離して本線A、支線B及びCに選択的に分岐させる第1及び第2の分岐機構170及び172と、前記支線B及びCを通じて集積された集積体306と前記本線Aを通じて集積された集積体306とを予め設定された組合せ形態で組み合わせる集積体組合せ機構178を設けるようにしたので、集積体306の組合せについても様々な形態を実現させることができ、包装形態の多様化に迅速に対応させることができる。しかも、システム全体の全自動化を図ることができることから、包装工程の簡略化、工数の削減並びに製造コストの低廉化を有効に実現させることができる。
【0269】
前記実施の形態においては、Pケース10に適用した例を示したが、その他、円筒状や角筒状の小型物品にも適用させることができる。また、前記実施の形態においては、小型包装体として小箱30を例にとり、大型包装体として段ボール箱を例にとって説明したが、小型包装体及び大型包装体として、袋状の包装体を使用してもよい。
【0270】
なお、本発明に係る物品の包装システムは、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0271】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る物品の包装システムによれば、多数個の物品が蓄積可能とされ、かつ、前記多数個の物品を1つずつ取り出して後段に投入する物品投入機構と、物品投入機構を通じて投入された物品を一方向に整列させる物品整列機構と、前記物品整列機構にて整列された物品を設定された形態で小型包装体に収納して小型外装品を作製する小型外装品作製機構と、作製された前記小型外装品を予め設定された集積形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する集積体作製機構と、作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合し、その集合体を大型包装体に収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構と、前記各機構を含むシステム全体を集中管理して一括制御する制御部を備えて構成するようにしている。
【0272】
このため、物品を様々な組合せで小型包装体に収納して小型外装品とし、該小型外装品を様々な組合せで集積して1つの集積体を作製し、該集積体を数個単位に大型包装体に収納して大型外装品を作製するという複雑な包装工程の自動化を容易に実現させることができ、物品として、例えば写真用感光性フイルムをその内部に収容したパトローネである包装システムの全自動化を促進させることができるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る物品の包装システムを例えば写真フイルムカートリッジが収納されたケース(Pケース)を包装する包装システムに適用した実施の形態例(以下、単に実施の形態に係る包装システムと記す)が含まれる写真フイルムカートリッジの製造システムを示す概略構成図である。
【図2】写真フイルムカートリッジ及びその包装に用いられるPケースと小箱を示す分解斜視図である。
【図3】写真フイルムカートリッジの製造過程を示す工程ブロック図である。
【図4】生産情報管理コンピュータに入力され、あるいは出力されるデータの形態を示す説明図である。
【図5】カートリッジケースの製造工程を概念的に示す構成図である。
【図6】写真フイルムカートリッジの製造工程を概念的に示す構成図である。
【図7】本実施の形態に係る包装システムにおける第1〜第3の包装ラインの外装機の構成、特にPケース供給系の構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態に係る包装システムにおける第1及び第2の包装ラインの外装機の構成、特に小型外装品作製機構における前半部分の構成を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態に係る包装システムにおける第3の包装ラインの外装機の構成、特に小型外装品作製機構における前半部分の構成を示すブロック図である。
【図10】本実施の形態に係る包装システムにおける第1〜第3の包装ラインの外装機の構成、特に小型外装品作製機構における後半部分の構成を示すブロック図である。
【図11】本実施の形態に係る包装システムにおける第1及び第2の包装ラインの外装機の構成、特に集積体作製機構の構成を示すブロック図である。
【図12】本実施の形態に係る包装システムにおける第3及び第4の包装ラインの外装機の構成、特に集積体作製機構の構成を示すブロック図である。
【図13】本実施の形態に係る包装システムにおける第1及び第2の包装ラインの梱包機の構成、特に大型外装品作製機構の構成を示すブロック図である。
【図14】本実施の形態に係る包装システムにおける第3及び第4の包装ラインの梱包機の構成、特に大型外装品作製機構の構成を示すブロック図である。
【図15】本実施の形態に係る包装システムにおける第1〜第4の包装ラインの梱包機の構成、特に梱包ID印字機構及び大型外装品搬送機構の構成を示すブロック図である。
【図16】第2及び第3の包装ラインにおける機構での分岐と合流の流れを示す説明図である。
【図17】第1〜第4の包装ラインにおける集積体作製機構での分岐の流れを示す説明図である。
【図18】ハンガ付きでない小箱(通常の小箱)に1つのPケースを水平収納して小型外装品を作製し、複数の小型外装品から1つの集積体を作製するまでの第1の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図19】図18に示す集積体を多数集合させて1つの集合体を作製した後、段ボール箱に収納して大型外装品を作製するまでの第1の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図20】ハンガ付きの小箱に1つのPケースを水平収納して小型外装品を作製し、複数の小型外装品から1つの集積体を作製するまでの第1の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図21】図20に示す集積体を多数集合させて1つの集合体を作製した後、段ボール箱に収納して大型外装品を作製するまでの第1の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図22】ハンガ付きの小箱に3つのPケースを水平収納して小型外装品を作製し、複数の小型外装品から1つの集積体を作製するまでの第2の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図23】図22に示す集積体を多数集合させて1つの集合体を作製した後、該組合せ集積体を多数集合させて1つの集合体を作製し、更に段ボール箱に収納して大型外装品を作製するまでの第2の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図24】ハンガ付きの小箱に2つのPケースを縦型に収納して小型外装品を作製し、複数の小型外装品から1つの集積体を作製するまでの第3の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図25】図24に示す集積体を多数集合させて1つの集合体を作製した後、段ボール箱に収納して大型外装品を作製するまでの第3の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図26】第1の包装ラインからの第1の小型外装品を集積してなる第1の集積体と、第2の包装ラインからの第2の小型外装品を集積してなる第2の集積体とを組み合わせて組合せ集積体を作製するまでの第4の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【図27】図26に示す組合せ集積体が収納された集積体入り元箱を多数積載した後、トレイに収容するまでの第4の包装ラインでの包装工程を示す説明図である。
【符号の説明】
100…Pケース投入機構 102…Pケース整列機構
104…小型外装品作製機構 106…小箱供給機構
108…説明書供給機構 110…集積体作製機構
112…大型外装品作製機構 114…Pケース供給系
120…Pケース蓄積機構 122…バーコードリーダ
124…コンベア 126…遠心フィーダ
128…直立搬送機構 134…サイズ検査機構
136…整列搬送機構 138…Pケース収納機構
140…フラップ糊付け機構 142…包材ID印字機構
144…姿勢修正機構 146…選別排出機構
148…バーコードリーダ 168…コンベア
170…第1の分岐機構 172…第2の分岐機構
176…背表紙組合せ機構 180…ラッピング機構
182…排出機構 184…背表紙供給機構
190…透明フイルム供給機構 200…段ボール箱供給機構
202…梱包ID印字機構 204…大型外装品搬送機構
212…個数検査機構 214…集合体作製機構
216…集合体収納機構 218…フラップ糊付け機構
230…Pケース分岐機構 232…本線側整列搬送機構
234…支線側整列搬送機構 236…第2の整列搬送機構
238…合流機構 178…集積体組合せ機構
250…元箱供給機構 252…組合せ集積体収納機構
260…トレイ供給機構 262…集合体収容機構
264…トレイ付き集合体収納機構 266…フラップ糊付け機構
280…フラップ糊付け機構

Claims (10)

  1. 多数個の物品が蓄積可能とされ、かつ、前記多数個の物品を1つずつ取り出して後段に投入する物品投入機構と、
    物品投入機構を通じて投入された物品を一方向に整列させる物品整列機構と、
    前記物品整列機構にて整列された物品を予め設定された形態で小型包装体に収納して小型外装品を作製する小型外装品作製機構と、
    作製された前記小型外装品を予め設定された集積形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する集積体作製機構と、
    作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合し、その集合体を大型包装体に収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構と、
    前記各機構を含むシステム全体を集中管理して一括制御する制御部を備え
    前記小型外装品作製機構は、搬送過程にある物品の姿勢を、小型包装体への収納個数及び小型包装体への収納形態に応じて変更する物品姿勢変更手段を有することを特徴とする物品の包装システム。
  2. 請求項1記載の物品の包装システムにおいて、
    前記小型外装品作製機構は、複数の搬送ラインを有し、
    前記物品姿勢変更手段は、前記複数の搬送ラインのうち、選ばれた少なくとも1つの搬送ラインを通じて搬送される前記物品の姿勢を変更することを特徴とする物品の包装システム。
  3. 請求項1記載の物品の包装システムにおいて、
    前記小型外装品作製機構は、
    複数の搬送ラインと、
    前記複数の搬送ラインを通じて搬送される前記物品を予め設定された合流形態で合流させる合流機構とを有し、
    前記物品姿勢変更手段は、前記複数の搬送ラインを通じて搬送される前記物品の姿勢を、前記物品の合流形態に合わせて変更することを特徴とする物品の包装システム。
  4. 請求項1記載の物品の包装システムにおいて、
    前記小型外装品作製機構の後段に、該小型外装品作製機構にて作製された小型外装品のうち、一部の小型外装品を別の包装ラインに分配させるための外装品分岐機構を有することを特徴とする物品の包装システム。
  5. 多数個の物品が蓄積可能とされ、かつ、前記多数個の物品を1つずつ取り出して後段に投入する物品投入機構と、物品投入機構を通じて投入された物品を一方向に整列させる物品整列機構とを有する物品供給系を複数具備し、
    前記複数の物品供給系のうち、1つの物品供給系における物品整列機構から投入された物品と他の物品供給系における物品整列機構から投入された物品を予め設定された合流形態で合流させる物品合流機構と、
    前記物品合流機構から投入された物品を予め設定された形態で小型包装体に収納して小型外装品を作製する小型外装品作製機構と、
    作製された前記小型外装品を予め設定された集積形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する集積体作製機構と、
    作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合し、その集合体を大型包装体に収納して大型外装品を作製する大型外装品作製機構と、
    前記各機構を含むシステム全体を集中管理して一括制御する制御部を備え
    前記合流機構は、前記1つの物品供給系及び前記他の物品供給系からの前記物品の姿勢を、前記物品の合流形態に合わせて変更する物品姿勢変更手段を有することを特徴とする物品の包装システム。
  6. 請求項記載の物品の包装システムにおいて、
    前記小型外装品作製機構の後段に、該小型外装品作製機構にて作製された小型外装品のうち、一部の小型外装品を別の包装ラインに分配させるための外装品分岐機構を有することを特徴とする物品の包装システム。
  7. 請求項又は記載の物品の包装システムにおいて、
    前記別の包装ラインには、複数の前記外装品分岐機構からそれぞれ投入された小型外装品を予め設定された集積形態に基づいて集積して1つの集積体を作製する第2の集積体作製機構と、
    作製された前記集積体を予め設定された集合形態に基づいて集合し、その集合体を大型包装体に収納して大型外装品を作製する第2の大型外装品作製機構を有することを特徴とする物品の包装システム。
  8. 請求項1、5又は7記載の物品の包装システムにおいて、
    前記集積体作製機構は、
    搬送過程にある小型外装品の姿勢を、前記小型外装品の集積形態に合わせて変更する外装品姿勢変更手段を有することを特徴とする物品の包装システム。
  9. 請求項8記載の物品の包装システムにおいて、
    前記小型外装品作製機構は、前記小型外装品又は該小型外装品の集積体を搬送させるための複数の搬送ラインを有し、
    前記外装品姿勢変更手段は、前記複数の搬送ラインのうち、前記小型外装品又は該小型外装品の集積体に対する姿勢変更が必要な少なくとも1つの搬送ラインに設置されていることを特徴とする物品の包装システム。
  10. 請求項8記載の物品の包装システムにおいて、
    前記小型外装品作製機構は、
    前記小型外装品又は該小型外装品の集積体を搬送させるための複数の搬送ラインと、
    前記複数の搬送ラインを通じて搬送される前記小型外装品又は該小型外装品の集積体を予め設定された組合せ形態で組み合わせる組合せ機構とを有し、
    前記外装品姿勢変更手段は、前記複数の搬送ラインを通じて搬送される前記小型外装品又は該小型外装品の集積体の姿勢を、前記小型外装品又は集積体の組合せ形態に合わせて変更することを特徴とする物品の包装システム。
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