JP3781533B2 - フイルムの排出方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺な写真感光用フイルムが巻回されたフイルムロールを巻き戻し、前記写真感光用フイルムを所定の長さ毎に切断してスプールに巻回した後、パトローネに収容するフイルム加工包装システムにおいて、不良を有すると判断された前記写真感光用フイルムを排出するためのフイルムの排出方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、写真感光用フイルムを加工して包装する際には、フイルムの加工、加工された定寸フイルムの巻き取り、巻き取られた定寸フイルムのパトローネへの組み込み、および定寸フイルム入りパトローネのケースへの装填等の種々の処理が行われている。
【0003】
この場合、各種処理を行う設備は、具体的には、フイルムロールを巻き戻して所定の長さ毎に切断し定寸フイルムを得るフイルム供給部と、スプールに前記定寸フイルムを巻き込んで巻回体を形成するフイルム巻き込み部と、丸め成形された胴板の一端にキャップをかしめて片開パトローネを製造するパトローネ製造部と、前記片開パトローネ内に前記巻回体を挿入した後に該片開パトローネの開口する他端にキャップをかしめて巻き込みパトローネを製造する組立部と、前記巻き込みパトローネをケース内に収容した後に前記ケースの開口端部にケースキャップを装着して包装品を得るケース詰め部とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の設備では、各種の異常に起因して作動が停止したり、暗室内への光漏れ等が生ずると、写真感光用フイルムに損傷や露光等の不良が発生するおそれがある。このため、一般的には、オペレータがそのバッチの写真感光用フイルム全体を廃棄することが行われており、極めて不経済であるという問題があった。
【0005】
そこで、例えば、特開平6−266059号公報に開示されているように、写真感光用フイルムの良・不良を検出し、不良が検出された場合に不良フイルム信号を前記写真感光用フイルムの移動に同期してシフトし、写真感光用フイルムを系外に排出することが可能な搬送経路切り替え位置に対応して不良フイルム信号がシフトされた際、前記搬送経路を切り替えて不良フイルムを系外に自動的に排出する方法が知られている。
【0006】
しかしながら、異常が発生した設備や異常内容によっては、写真感光用フイルムに相当に長い範囲にわたって不良が発生する場合があり、長尺な不良フイルムを自動的に排出する作業に相当な時間を要しているという問題が指摘されている。さらに、例えば、搬送系の異常等によって写真感光用フイルムに捻れや詰まり(ジャム)が生じていると、この写真感光用フイルムを搬送経路に沿って円滑に搬送することができないという問題がある。
【0007】
本発明は、この種の問題を解決するものであり、設備異常に伴う写真感光用フイルムの不良部分を容易かつ迅速に廃棄することが可能なフイルムの排出方法を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明は、写真感光用フイルム同士の接合部位を含む不良部分を、簡単な構成で確実に廃棄することが可能なフイルムの排出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明では、フイルム加工包装システムの設備に異常が発生した際、オペレータが異常の発生した設備を修復するとともに、該異常の発生した設備に存在する写真感光用フイルムを手作業で任意の長さだけ排出する。次いで、修復が終了した後、写真感光用フイルムが予め設定された本数分だけ自動的に排出される。
【0010】
これにより、オペレータは、各設備に応じて不良のおそれがある写真感光用フイルムを任意の長さだけ迅速に廃棄することができるとともに、自動排出処理によって不良の写真感光用フイルムを確実に廃棄し、高品質なフイルム加工包装処理が容易に遂行可能になる。
【0011】
また、本発明では、フイルムロールから全て巻き戻された写真感光用フイルムの端末を検出し、この写真感光用フイルムの端末と新たなフイルムロールから巻き戻された新たな写真感光用フイルムの先端とが接合される。次に、接合された写真感光用フイルムが排出機構から排出されるとともに、接合検出機構により前記写真感光用フイルム同士の接合部位が検出される。そこで、この接合部位検出信号に基づいて、写真感光用フイルムが予め設定された本数分だけ排出機構から排出される。このため、簡単な制御および構成で、接合部位を含む不良な写真感光用フイルムを容易かつ確実に廃棄することができる。
【0012】
さらにまた、本発明では、フイルムロールから全て巻き戻された写真感光用フイルムの端末を検出し、この写真感光用フイルムの端末と新たなフイルムロールから巻き戻された新たな写真感光用フイルムの先端とが接合される。次いで、端末検出信号に基づいて、接合された写真感光用フイルムが予め設定された本数分だけ排出機構から排出される。従って、接合部位を含む不良な写真感光用フイルムの廃棄処理が一層容易に遂行される。
【0013】
ここで、写真感光用フイルムを排出機構から排出する際、所定の排出長さ以内で接合検出機構により前記写真感光用フイルムの接合部位が検出されない場合には、異常であるとして設備が停止される。これにより、接合部位の廃棄処理が一層確実に行われる。
【0014】
また、本発明では、フイルムロール上の欠陥部が予め記憶され、この欠陥部の位置情報が前記フイルムロールから巻き戻される写真感光用フイルムの先端からのカット数情報に変換される。そして、フイルムロールが巻き戻されるとともに、カット数が計数され、この計数されたカット数が前記変換されたカット数と一致する際、写真感光用フイルムが該変換されたカット数分だけ自動的に排出される。このため、写真感光用フイルムに予め存在する欠陥部は、フイルムロールから巻き戻されて自動的かつ円滑に廃棄される。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフイルムの排出方法を実施するためのフイルム加工包装システム10により包装品12を製造する際の概略斜視説明図であり、図2は、このフイルム加工包装システム10の概略構成平面図であり、図3は、前記フイルム加工包装システム10の概略構成側面図である。
【0016】
フイルム加工包装システム10は、長尺な写真感光用フイルムF(以下、長尺フイルムFという)が巻回されたフイルムロール14を収納するフイルムロール収納部17と、前記フイルムロール14を巻き戻して所定の長さに切断することにより定寸フイルム16を供給するフイルム供給部18と、スプール20と前記定寸フイルム16とを互いに位置決めして前記スプール20に該定寸フイルム16を巻き込むフイルム巻き込み部22と、胴板24を丸めるとともに、その一方の端部にキャップ26aをかしめて片開パトローネ28を製造するパトローネ製造部30と、このパトローネ製造部30で製造された前記片開パトローネ28内に前記スプール20に前記定寸フイルム16が巻き込まれた巻回体32を挿入した後、該片開パトローネ28の開口する他方の端部にキャップ26bをかしめて巻き込みパトローネ34を形成する組立部36と、この巻き込みパトローネ34をケース38内に収納し、このケース38の開口端部にケースキャップ40を装着して包装品12を得るケース詰め部42とを備える。フイルム供給部18、フイルム巻き込み部22および組立部36が一体的に暗室44に収容される一方、その他の設備、すなわち、ケース詰め部42等が明室45に収容される。
【0017】
図2に示すように、フイルム供給部18、フイルム巻き込み部22、組立部36およびケース詰め部42は、フイルム加工包装工程(矢印A方向)に沿って直線上に配設されるとともに、パトローネ製造部30から前記組立部36に片開パトローネ28を搬送する直線状の第1搬送路46と、この組立部36から前記ケース詰め部42に巻き込みパトローネ34を搬送する直線状の第2搬送路48とが設けられる。
【0018】
フイルム加工包装工程の下流側には、スプール20をフイルム巻き込み部22に供給するためのスプール供給部50と、キャップ26bを組立部36に供給するためのキャップ供給部52と、ケースキャップ40を前記ケース詰め部42に供給するためのケースキャップ供給部54と、ケース38を前記ケース詰め部42に供給するためのケース供給部56とが集中的に配設されることにより、部品供給部58が一体的に構成される。
【0019】
図2に示すように、パトローネ製造部30には、キャップ26aを供給するためのキャップ供給部59と、胴板24をパレット57に収容した状態で供給するための胴板供給部60とが近接して配設される。
【0020】
図2中、左端部には、製品集積部である包装品集積部61a〜61cが配置される。包装品集積部61a〜61cとケース詰め部42とが搬送コンベア62を介して連結されるとともに、この搬送コンベア62の途上に半製品集積部64が設けられる。搬送コンベア62に近接して操作盤66が配置されている。
【0021】
図4および図5に示すように、フイルム供給部18は、フイルムロール14を保持してこのフイルムロール14を巻き戻す送り出し部70と、前記フイルムロール14の終端と新たなフイルムロール14の先端とを接合する接合部(接合機構)72と、前記フイルムロール14から巻き戻される長尺フイルムFの両側にパーフォレーション74(図1参照)を形成する穿孔部76と、前記長尺フイルムFの片側または両側にサイドプリントを潜像として記録するサイドプリント部78と、前記長尺フイルムFを所定の長さに切断して定寸フイルム16を形成する切断部(切断機構)80とを備える。
【0022】
接合部72は、図4に示すように、長尺フイルムFの終端を吸着保持する接合台82と、新たな長尺フイルムFの先端を吸着保持する接合準備台84とを備える。接合台82の上方には、両面貼着テープである接合テープ86を所定の長さ毎に送り出す回転自在な断面正方形状の貼り付け台88が設けられ、この貼り付け台88は、シリンダ90を介してテープカッタ92と一体的に昇降自在である。
【0023】
穿孔部76は、固定されたダイブロック93と、このダイブロック93の下方に配置された駆動手段(図示せず)によって昇降自在なパンチブロック94とを備える。パンチブロック94の上流側および下流側には、それぞれサクションチャンバ96、98が設けられ、このサクションチャンバ96の上部側には、パスローラ100およびフィードローラ102が配置されるとともに、前記サクションチャンバ98の上部側には、スプロケットローラ104およびパスローラ106がそれぞれ間欠回転が可能なように配置される。
【0024】
サイドプリント部78は、定速搬送用のパスローラ110に対応して配置される第1プリント部112と、定尺フィード用スプロケット114に対応して配置される第2プリント部116とを備える。第1プリント部112は、長尺フイルムFの片側または両側にフイルム品種に応じて帯状のサイドプリントを潜像として記録する一方、第2プリント部116は、フイルムサイズに応じてDXバーコード、コマ番号数字、コマ番号バーコード、商品名等を潜像として記録する。
【0025】
切断部80は、図5に示すように、互いに上下方向に対向して配置される可動刃118と固定刃120とを備え、フイルムサイズに応じて長尺フイルムFを所定の長さ毎に切断して定寸フイルム16を形成する。切断部80の下流側には、端末送り用ニップローラ122、開閉ガイド124、インサート用ローラ対126、128およびガイド板130、132が配設される。開閉ガイド124は、フイルム搬送路から退避自在であり、その下方側に不良フイルムを排出するための排出口部材(排出機構)136が配設される。図4に示すように、排出口部材136は、管路138を介して図示しない排出ボックスに接続されるとともに、紙面に直交する方向に移動可能である。
【0026】
図4および図5に示すように、フイルム供給部18には、本発明の第1の実施形態に係るフイルムの排出装置140が組み込まれる。
【0027】
排出装置140は、接合部72と、この接合部72の上流側に近接して配設されフイルムロール14から全て巻き戻された長尺フイルムFの端末を検出する端末位置検出器(端末位置検出機構)142と、排出口部材136と、切断部80の上流側に設けられ前記長尺フイルムF同士の接合部位を検出する接合検出器(接合検出機構)144と、前記接合検出器144からの信号に基づいて前記長尺フイルムFを予め設定された本数分だけ前記排出口部材136から排出するためのフイルム加工コントローラ(制御機構)146とを備える。端末位置検出器142および接合検出器144は、それぞれ赤外線ホトセンサ148、150を備えている。
【0028】
フイルム供給部18には、各設備毎に各種の異常を検出するための検出手段が配設されている。図4に示すように、穿孔部76には、穿孔工程の異常、例えば、ループ異常や下死点異常等を検出する第1検出手段152が設けられ、サイドプリント部78には、エンコーダ断線等の異常を検出する第2検出手段154が設けられる。フイルム供給部18のフイルム搬送路には、テンションローラ位置異常等のパス系異常を検出する第3検出手段156が配設される一方、暗室44内には、この暗室44が明室状態にあることを検出する光検出センサ158が設けられる。
【0029】
第1〜第3検出手段152、154および156と光検出センサ158とは、フイルム加工コントローラ146に接続されるとともに、このフイルム加工コントローラ146には、設備の停止時間を計測するためのタイマ160が設けられる。
【0030】
図4および図5に示すように、フイルム巻き込み部22は、矢印方向に回転駆動されるターンテーブル162を備え、このターンテーブル162に等角度間隔離間して、例えば6箇所にスプールチャック手段164が設けられる。ターンテーブル162の割り出し位置には、定寸フイルム16をプレワインドするプレワインド手段166と、前記プレワインドされた定寸フイルム16を所望の状態に巻回させるワインド手段168とが配設される。
【0031】
フイルム巻き込み部22の下流側には、図5に示すように、第1トランスファ170と第2トランスファ172とが配列される。第1トランスファ170は、スプール20に定寸フイルム16が巻回された巻回体32をスプールチャック手段164から受け取った後に180°旋回する際、この巻回体32を水平姿勢から立位姿勢に姿勢変換させる。
【0032】
第2トランスファ172は、第1トランスファ170から受け取った巻回体32を、組立部36のインデックステーブル174に載置された片開パトローネ28内に挿入する。第2トランスファ172の近傍には、不良フイルムが巻回された巻回体32を排出するための排出シュート176が設けられている(図2参照)。
【0033】
ケース詰め部42は、インデックステーブル178を備える。このインデックステーブル178の各割り出し位置には、ケース38を供給するステーション、このケース38内に巻き込みパトローネ34を挿入するステーション、前記巻き込みパトローネ34の有無を検出するステーション、前記ケース38の開放端部にケースキャップ40を挿入するステーション、包装品12を排出するステーション、および不良な包装品12を排出するステーションが設けられている。
【0034】
図6は、フイルム加工包装システム10を制御するフイルム加工コントローラ146を組み込む工場内ネットワークを示している。設備管理コンピュータとして、成形装置コントローラ180、フイルム加工コントローラ146および外装装置コントローラ182が、それぞれ個別に制御可能に備えられる。
【0035】
成形装置コントローラ180は、例えば胴板24の成形に用いられる成形装置を稼働させるために必要な種々の工程を適切な条件で遂行すべく、それぞれプロセスコントローラ180a、180b、180c…を用いており、これらは、前記成形装置コントローラ180からの指令に基づいて所定の工程を適切な条件で制御する。
【0036】
フイルム加工コントローラ146は、図1に示すように、フイルムロール14を装着してからケース38内に巻き込みパトローネ34を挿入してケースキャップ40を装着し製品である包装品12を得る、あるいは巻き込みパトローネ34である半製品を得るまでの工程を、各プロセスコントローラ146a、146b、146c…に指令を送ることによって制御させる。
【0037】
外装装置コントローラ182は、包装品12を小箱に包装した後、梱包工程で各小箱毎にセロファンシートでラップし、あるいは一定個数ずつダンボールに詰める工程を、各プロセスコントローラ182a、182b、182c…に指令を送ることによって制御させる。
【0038】
成形装置コントローラ180、フイルム加工コントローラ146および外装装置コントローラ182は、それぞれメモリ184、186および188を有しており、それぞれのプロセスコントローラ180a…、146a…、および182a…から得られる実績データ、例えば製品や半製品の組立個数データ、良品あるいは不良品の個数データ、検査工程管理用のプロセスコントローラからの検査データ等が、それぞれ対応するメモリ184、186、188に記憶される。
【0039】
製造設備毎に設置された設備管理コンピュータである成形装置コントローラ180、フイルム加工コントローラ146および外装装置コントローラ182は、フイルム加工工程管理コンピュータ190によって統括して管理され、さらにこのフイルム加工工程管理コンピュータ190がフイルム製造工程管理コンピュータ192に管理され、工場内ネットワークが構築されている。フイルム加工工程管理コンピュータ190は、成形装置コントローラ180、フイルム加工コントローラ146および外装装置コントローラ182にそれぞれ個別に生産指示情報を提供し、また、各製造設備内で行われる加工工程あるいは検査工程の条件設定を行うための指示を与える。
【0040】
フイルム製造工程管理コンピュータ192には、生産計画データとマテリアル(原材料、部品)の入出庫計画あるいは入出庫実績に関するデータが入力される。生産計画データの入力は、操作盤66の操作の他、キーボード入力あるいは磁気ディスク等の記録媒体からの読み取りによっても行われ、それぞれメモリ194に格納される。マテリアル入出庫データの入力は、上記と同様に行うことができる他、設備管理コンピュータからも入力可能となっている。
【0041】
フイルム加工工程管理コンピュータ190のメモリ196には、生産される写真フイルムカートリッジ(小箱入り写真フイルム)の種類毎に準備された処方テーブルが格納されている。これらの処方テーブルには、製品の種類を表す製品略称が割り当てられ、それぞれの種類の写真フイルムカートリッジを製造するために必要なマテリアルの種類、製造条件、検査条件等の処方データが対応づけられている。
【0042】
フイルム製造工程管理コンピュータ192が生産計画データの入力を受けると、フイルム加工工程管理コンピュータ190が生産指示テーブルを作成する。この生産計画データは、オーダー番号、生産対象とする製品の種類に対応づけた製品略称、計画数量等からなる。フイルム加工工程管理コンピュータ190は、生産計画データの製品略称に基づいて処方テーブルを検索し、該当する製品略称が割り当てられた処方テーブルから全ての処方データを読み込む。これにより、所望の製品を製造するために必要な処方タイプ、マテリアルのタイプおよびマテリアル名、各々の製造設備を稼働させるときの製造条件や検査条件が識別される。
【0043】
フイルム加工工程管理コンピュータ190は、マテリアルの在庫が確認されると、生産指示テーブルを作成する。この生産指示テーブルは、オーダー番号および製品略称に対し、処方タイプ、生産数量、使用マテリアル名、製造条件および検査条件を割り当てたもので、製品の種類が決まると一義的に決まる固定項目と、変更が可能な任意項目とがある。固定項目としては、製品の種類によって使い分けられるマテリアル名や個数等があり、これらは自動的に設定される。任意項目には、マテリアルの製造ロット番号や、一部の製造条件および検査条件等があり、これらは適宜に設定される。
【0044】
このように作成された生産指示テーブルは、フイルム加工工程管理コンピュータ190のメモリ196に一括して記憶される。生産指示テーブル内の使用マテリアル名とその製造ロット番号、製造条件および検査条件の各データは、フイルム加工工程管理コンピュータ190によって製造設備毎に分類された後、それぞれオーダー番号、製品略称、処方タイプ、生産数量とともに、該当する製造設備の管理を行っている設備管理コンピュータに送信される。例えば、フイルム加工コントローラ146に対しては、所望の品種設定に必要な制御定数を送信し、これを受けて品種変更に伴うフイルム加工包装システム10の穿孔モータ速度、定尺送り量およびフイルム全長検出設定値等が各品種やサイズ等に対応した値に設定される。
【0045】
上記のように、フイルム加工工程管理コンピュータ190は、工場内ネットワークを介して製造設備毎に設置された設備管理用コンピュータである成形装置コントローラ180、フイルム加工コントローラ146および外装装置コントローラ182を統括し、生産計画データに応じた生産指示テーブルを作成して保存するとともに、製造設備毎の個別生産指示テーブルを作成して対応する設備管理用コンピュータに送信する。
【0046】
図7に示すように、フイルム加工工程管理コンピュータ190は、製造設備毎の設備管理コンピュータとして用いられている裁断機コントローラ198を管理している。フイルム加工工程管理コンピュータ190は、フイルム加工情報端末200を介してフイルム加工コントローラ146を管理している。
【0047】
裁断機コントローラ198は、裁断機202にスリット条件、例えば、マスターロールの搬送速度やこの裁断機202内に設けられた表面検査装置による検査条件の設定データを送信し、該裁断機202の稼働条件が指示される。マスターロールは、裁断機202の稼働により製品となる定寸フイルム16の幅と同一幅に裁断され、フイルムロール14の作成が行われる。
【0048】
フイルム製造工程管理コンピュータ192には、フイルム製造工程で発生した欠陥部、例えば、感光層塗布工程に起因する原反フイルム上の欠陥情報を記憶手段であるメモリ194に記憶する。フイルム加工工程管理コンピュータ190は、原反フイルム上の欠陥情報をフイルムロール14毎にこれから巻き戻される長尺フイルムFの先端からのカット数情報に変換するカット数情報変換手段としての機能を有する。フイルム加工コントローラ146は、フイルムロール14を巻き戻す際のカット数を計数する計数手段としての機能と、この計数されたカット数が変換されたカット数と一致する際、長尺フイルムFを該変換されたカット数分だけ自動的に排出するための制御回路としての機能とを有している。
【0049】
このように構成されるフイルム加工包装システム10の動作について、第1の実施形態に係るフイルムの排出方法との関連で以下に説明する。
【0050】
先ず、フイルム加工包装システム10の前工程として、支持体(ベース)に感光層を塗布して原反フイルムを製造する作業が行われる。この感光層塗布工程に起因する原反フイルム上の欠陥部は、表面検査器等により検出され、フイルム欠陥情報として原反フイルム毎にフイルム製造工程管理コンピュータ192のメモリ194に記憶される。
【0051】
このフイルム製造工程管理コンピュータ192に入力されたフイルム欠陥情報は、フイルム加工工程管理コンピュータ190に入力され、原反フイルム(マスターロール)から所定の幅(例えば、35mm幅)にスリットされるフイルムロール14毎に、このフイルムロール14から巻き戻される長尺フイルムFの先端からの欠陥位置情報がカット数情報に変換される。
【0052】
具体的には、原反フイルムの欠陥部の幅方向の位置がスリット位置(例えば、No. 1、2、…)として記憶される一方、この欠陥部の長さ方向の位置が、例えば、100m〜200m、1200m〜1300mとして記憶される。そして、この欠陥情報がフイルム製造工程管理コンピュータ192からフイルム加工工程管理コンピュータ190に入力される。
【0053】
フイルム加工工程管理コンピュータ190では、フイルム欠陥情報をその撮影枚数種類(例えば、12枚撮り、24枚撮り、36枚撮り等)に応じた長さ方向のカット番号とカット数に変換する。例えば、1本のフイルムロール14から24枚撮りの定寸フイルム16が1000本製造される場合、その最初から25本目〜50本目がNGであると、フイルム欠陥情報が25番カット〜50番カットとして記憶される。
【0054】
フイルム加工工程管理コンピュータ190からフイルム加工情報端末200には、各フイルムロール14毎の欠陥情報が転送される。このフイルム加工情報端末200では、加工する撮影枚数種類と欠陥情報としてのカット番号およびカット数が記憶され、これらの情報がフイルム加工コントローラ146に送られる。
【0055】
そこで、フイルム供給部18では、図4に示すように、送り出し部70が駆動されてフイルムロール14が矢印方向に回転し、その巻き戻し先端部が接合部72を通過して穿孔部76に搬送される。この穿孔部76では、サクションチャンバ96、98が吸引されることにより、長尺フイルムFの上流側がフィードローラ102とパスローラ100との間で吸引されるとともに、この長尺フイルムFの下流側がスプロケットローラ104とパスローラ106との間で吸引される。すなわち、長尺フイルムFは、スプロケットローラ104とフィードローラ102との間で所定の張力が付与されており、パンチブロック94が昇降することによって、前記パンチブロック94およびダイブロック93の作用下に前記長尺フイルムFの両側にパーフォレーション74が形成される。
【0056】
次に、図示しないインデックス装置を介してフィードローラ102とスプロケットローラ104とが間欠回転される。そして、長尺フイルムFが、所定の送り量で間欠送りされた後、パンチブロック94が昇降することにより、このパンチブロック94とダイブロック93とを介して前記長尺フイルムFの両側にパーフォレーション74が形成される。上記の動作を繰り返すことにより、長尺フイルムFには、一定のピッチでパーフォレーション74が連続して形成されることになる(図1参照)。
【0057】
穿孔処理された長尺フイルムFは、サイドプリント部78に搬送され、この長尺フイルムFの片側または両側には、第1プリント部112を介してフイルムの品種に応じた帯状のサイドプリントが潜像として記録される(図4および図5参照)。サイドプリントされた長尺フイルムFは、パスローラ110とスプロケット114との間でフリーループが設けられた後、このスプロケット114に対応して配置された第2プリント部116を介してフイルムのサイズに応じたDXバーコード、コマ番号数字、コマ番号バーコードおよび商品名等が潜像として記録される。
【0058】
サイドプリント部78を通過した長尺フイルムFは、切断部80に送られ、可動刃118と固定刃120とにより撮影枚数に応じて予め設定された長さに切断され、定寸フイルム16が得られる。この切断時に、切り離された定寸フイルム16の後端16cと次に作成される定寸フイルム16の先端16aとの加工が行われる。また、この切断時には、スプール係止用の孔も形成される。
【0059】
ところで、フイルム加工コントローラ146では、切断部80による長尺フイルムFのカット数がカウントされており、このカウントされたカット数と予め記憶されているフイルム欠陥情報とが照合されている。そして、カウントされたカット数がフイルム欠陥情報と一致する際、例えば、欠陥部である25本目が切断部80に対応して配置されたことが検出されると、開閉ガイド124がフイルム搬送路上から離間するとともに、排出口部材136がこのフイルム搬送路上に移動する。
【0060】
次いで、図示しないエアブロー手段が駆動され、欠陥部を含む長尺フイルムFが排出口部材136からの吸引を開始される。長尺フイルムFの欠陥部の後端位置である、例えば、50本目が切断部80に対応して配置されると、この切断部80が駆動されて前記長尺フイルムFが切断され、前記欠陥部を含む該長尺フイルムFが排出口部材136から自動的に排出される。
【0061】
一方、定寸フイルム16は、フイルム巻き込み部22にその先端16aが送り込まれる。フイルム巻き込み部22では、ターンテーブル162のスプールチャック手段164にスプール20が保持されており、このスプール20の溝部20aに前記先端16aが挿入される。ターンテーブル162は、矢印方向に間欠回転し、プレワインド手段166が駆動されて前記スプール20が回転され、前記定寸フイルム16が所定の長さまでプレワインドされる。さらに、ターンテーブル162が回転してワインド手段168が駆動されることにより、スプール20に定寸フイルム16がワインドされて巻回体32が得られる。
【0062】
巻回体32は、第1トランスファ170に把持された後、この第1トランスファ170が180°旋回される際に水平姿勢から垂直姿勢に90°だけ回転され、この立位姿勢で第2トランスファ172に把持される。この第2トランスファ172では、良好な定寸フイルム16が巻回された巻回体32を受け取ると、前記巻回体32を立位姿勢のまま組立部36を構成するインデックステーブル174に載置されている片開パトローネ28内に挿入する。なお、第2トランスファ172は、不良の定寸フイルム16が巻回された巻回体32を受け取ると、NG信号に基づいてこの不良の巻回体32を排出シュート176から自動的に排出する。
【0063】
良好な巻回体32が挿入された片開パトローネ28に、キャップ26bが上方開口端に圧入されてかしめられる。片開パトローネ28にキャップ26bがかしめられて巻き込みパトローネ34が得られた後、この巻き込みパトローネ34が第2搬送路48に移載されて暗室44から明室45に送り出され、ケース詰め部42側に移送される。
【0064】
ケース詰め部42では、インデックステーブル178にケース38が送り込まれ、このケース38内に巻き込みパトローネ34が挿入される。次に、巻き込みパトローネ34が挿入されたケース38の開放端部にケースキャップ40が挿入され、包装品12が得られる。この包装品12は、搬送コンベア62に送り出され、包装品集積部61a〜61cに選択的に導入される。
【0065】
ところで、フイルム供給部18において、各設備に異常が発生すると、その異常が自動的に検出されてフイルム加工コントローラ146に異常信号が入力される。例えば、穿孔部76でのループ異常や下死点異常が第1検出手段152により検出され、サイドプリント部78でのエンコーダ断線等の異常が第2検出手段154により検出され、フイルム搬送路のパス系でのテンションローラ位置異常等が第3検出手段156により検出される。これらの検出信号に基づいて、フイルム加工コントローラ146はフイルム加工包装システム10を停止させる。
【0066】
次いで、オペレータが、異常の発生した設備の点検および修復作業を行うとともに、前記異常の発生した設備に存在する長尺フイルムFを手作業により排出する。すなわち、オペレータは、設備や異常内容に応じて、長尺フイルムFを不良が存在していると思われる長さだけ任意に取り出して廃棄する。さらに、オペレータがフイルム加工包装システム10を再起動すると、フイルム加工コントローラ146の作用下に、このフイルム加工包装システム10は、予め決められた本数分だけ長尺フイルムFを不良品として排出口部材136から自動的に排出する。
【0067】
また、光検出センサ158を介して暗室44が明室状態になったことが検出されると、フイルム生産工程が中止される。そして、切断部80以前の長尺フイルムFがオペレータの手作業により廃棄されるとともに、この切断部80以降の設備に存在している全ての長尺フイルムF(および定寸フイルム16)が自動的に排出される。さらにまた、暗室44と明室45とを開閉するドアの開放が検出されると、同様に、フイルム生産工程が中止されてフイルム排出作業が行われる。
【0068】
なお、暗室44と明室45とを遮光するためのシャッター機構(図示せず)の動作不良が検出されると、生産作業が一旦停止される。次に、オペレータが点検作業および修復作業等を行うとともに長尺フイルムFを手作業で任意の長さだけ廃棄した後、フイルム加工包装システム10が再起動される。その際、予め決められた本数分の長尺フイルムFが自動的に排出される。
【0069】
図4に示すように、送り出し部70が駆動されてフイルムロール14から長尺フイルムFが全て巻き戻されると、この長尺フイルムFの端末が端末位置検出器142により検出される。一方、送り出し部70には、新たなフイルムロール14が装着されてこのフイルムロール14から新たな長尺フイルムFの先端が送り出される。このため、接合部72では、接合台82に全て巻き戻された長尺フイルムFの端末が吸着保持されるとともに、送り出し部70から送り出された新たな長尺フイルムFの先端が接合準備台84に吸着保持される。
【0070】
そこで、接合テープ86が貼り付け台88の周囲に巻き付けられた後、シリンダ90の駆動作用下に前記貼り付け台88およびテープカッタ92が下降する。これにより、接合台82上の長尺フイルムFの端末に接合テープ86が所定の幅に貼り付けられ、さらに接合準備台84に吸着されている新たな長尺フイルムFの先端に前記接合テープ86を介して前記長尺フイルムFの端末が一部を重ね合わせて貼り付けられる。
【0071】
その際、フイルム加工コントローラ146は、フイルム加工包装システム10の動作を「接合排出モード」に設定し、長尺フイルムFの端末と先端との接合部位(接合テープ86)を排出口部材136に排出するように指令する。この指令により、開閉ガイド124がフイルム搬送路上から離間し、切断部80により切断された長尺フイルムFは、その先端から排出口部材136に吸引排出され始める。
【0072】
次いで、新旧長尺フイルムFの接合部位が、切断部80の上流側近傍に配置されている接合検出器144により検出されると、この新旧長尺フイルムFは、前記検出された接合部位から予め設定された所定の本数分だけ繰り出される。そして、切断部80が駆動されて、長尺フイルムFが切断され、この切断された長尺フイルムFは接合部位を含む不良フイルムとして排出口部材136から排出される。
【0073】
この新旧長尺フイルムFの接合部位から切断位置までの予め設定された長さは、加工される定寸フイルム16の撮影枚数種類、例えば、12枚撮り、24枚撮り、36枚撮り等によって異なっており、それぞれの撮影枚数種類の2本分の長さに設定されている。
【0074】
ここで、「接合排出モード」に設定された後、各撮影枚数種類毎に設定された所定の排出長さ以内で新旧長尺フイルムFの接合部位が接合検出器144により検出されない場合には、異常と判断してフイルム加工包装システム10が自動的に停止される。なお、所定の排出長さとは、12枚撮りで10本分の長さ、24枚撮りで7本分の長さ、36枚撮りで5本分の長さに設定されている。
【0075】
この場合、第1の実施形態では、フイルム加工包装システム10において、設備のいずれかに異常が発生した際、例えば、第1〜第3検出手段152、154および156のいずれかが異常を検出した際、フイルム加工コントローラ146により前記フイルム加工包装システム10の駆動が一旦停止される。次いで、オペレータが異常の発生した設備を補修するとともに、該異常により不良を有すると判断された長尺フイルムFを手作業で任意の長さだけ排出する。そして、オペレータがフイルム加工包装システム10を再起動すると、異常の発生した設備毎に予め設定された本数分の長尺フイルムFが自動的に排出される。
【0076】
これにより、オペレータは、各設備に応じて不良のおそれがある長尺フイルムFを任意の長さだけ迅速に廃棄することができ、不良の長尺フイルムF全体を自動的に排出するものに比べ、前記不良の長尺フイルムFの廃棄作業が一挙に迅速かつ容易に遂行されるという効果が得られる。
【0077】
しかも、オペレータの手作業によるフイルム廃棄処理の後、各設備毎に予め設定された本数分の長尺フイルムFが自動的に排出される。従って、フイルム加工包装システム10内に不良のおそれのある長尺フイルムFが残存することがなく、良好な長尺フイルムFを用いて高品質なフイルム加工包装処理が遂行されるという利点がある。
【0078】
なお、フイルム加工コントローラ146にタイマ160が設けられており、フイルム包装加工システム10の停止時間が計測されている。そして、計測された停止時間が予め決められた基準時間を超えると、このフイルム加工包装システム10が起動される際に、予め決定された本数分の長尺フイルムFが自動的に排出される。これにより、撓みや曲げ等の発生しているおそれのある長尺フイルムFを確実に廃棄することができる。
【0079】
また、第1の実施形態では、フイルム製造工程でフイルム上に予め発生した欠陥部は、原反フイルム毎にフイルム製造工程管理コンピュータ192に記憶され、この欠陥情報がフイルムロール14から巻き戻される長尺フイルムFの先端からのカット数情報に変換される。そして、フイルムロール14が巻き戻されるとともに、カット数が計数され、この計数されたカット数が変換されたカット数と一致することにより、欠陥部の位置が特定される。このため、長尺フイルムFに予め存在している欠陥部は、排出口部材136から自動的かつ確実に廃棄されることになる。
【0080】
さらにまた、第1の実施形態では、フイルムロール14から全て巻き戻された長尺フイルムFの端末が端末位置検出器142により検出され、この端末と新たに巻き戻される長尺フイルムFの先端とが接合部72により接合される。次に、排出口部材136を介して切断部80より上流側の長尺フイルムFが排出されると、新旧長尺フイルムFの接合部位が接合検出器144を介して検出される。そこで、この接合検出器144の検出信号に基づいて、長尺フイルムFが予め設定された本数分だけ送り出された後、切断部80により切断されて排出口部材136から排出される。従って、簡単な制御および構成で、接合部位を含む長尺フイルムFを容易かつ確実に廃棄することができるという効果が得られる。
【0081】
次に、本発明の第2の実施形態に係るフイルムの排出方法について、図4および図5を参照して説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に、フイルム加工包装システム10により実施される。
【0082】
先ず、送り出し搬送中の長尺フイルムFの端末が端末位置検出器142で検出されると、この長尺フイルムFの端末と新たなフイルムロール14から巻き戻された新たな長尺フイルムFの先端とが接合部72で接合される。その際、フイルム加工コントローラ146では、フイルム加工包装システム10の作動を「接合排出モード」に設定し、新旧長尺フイルムFの接合部位を排出するように指令を出す。この指令に基づいて、切断部80で長尺フイルムFが切断された後、この切断された長尺フイルムFの先端から排出口部材136に排出され始める。
【0083】
フイルム加工コントローラ146は、端末位置検出器142からの検出信号に基づいて、長尺フイルムFを加工する定寸フイルム16の撮影枚数種類毎に予め設定されている排出長さだけ送り出した後、切断部80によりこの長尺フイルムFを切断して排出口部材136から排出する。この排出長さは、例えば、12枚撮りの定寸フイルム16で10本分の長さ、24枚撮りの定寸フイルム16で7本分の長さ、36枚撮りの定寸フイルム16で5本分の長さに設定されている。これにより、第2の実施形態では、極めて簡単な制御および構成で接合部位を含む長尺フイルムFを確実に廃棄することが可能になるという効果が得られる。
【0084】
なお、切断部80の上流側近傍に設けられている接合検出器144が、「接合排出モード」に設定された後に各撮影枚数種類毎に設定された所定の排出長さ以内で新旧長尺フイルムFの接合部を検出しない際には、異常と判断してフイルム加工包装システム10が停止される。これにより、接合部位の廃棄処理が一層確実に遂行されることになる。
【0085】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、フイルム加工包装システムの設備に異常が発生した際、オペレータが異常部位の補修とともに不良のおそれのある写真感光用フイルムを手作業で任意の長さだけ排出した後、前記写真感光用フイルムが予め設定された本数分だけ自動的に排出される。これにより、オペレータは、不良のおそれがある写真感光用フイルムを、自動排出による方法に比べて迅速かつ容易に廃棄することができる。しかも、その後の自動排出処理によって、不良の写真感光用フイルムが確実に廃棄され、高品質なフイルム加工包装処理が遂行可能になる。
【0086】
また、本発明では、新旧写真感光用フイルムの端末と先端とが接合された後、接合部位の検出信号に基づいて、あるいは前記端末の検出信号に基づいて、予め設定された本数分だけ接合後の写真感光用フイルムを排出している。このため、簡単な制御および構成で、接合部位を含む写真感光用フイルムを容易かつ確実に廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るフイルムの排出方法を実施するフイルム加工包装システムにより包装品を製造する際の概略斜視説明図である。
【図2】前記フイルム加工包装システムの概略構成平面図である。
【図3】前記フイルム加工包装システムの概略構成側面図である。
【図4】前記フイルムの排出方法を実施するフイルムの排出装置を組み込むフイルム供給部の構成側面図である。
【図5】前記フイルム供給部から組立部に至る概略構成図である。
【図6】前記フイルム加工包装システムを制御するフイルム加工コントローラを組み込む工場内ネットワークのブロック説明図である。
【図7】前記工場内ネットワークの概略構成を示すブロック説明図である。
【符号の説明】
10…フイルム加工包装システム 12…包装品
14…フイルムロール 16…定寸フイルム
18…フイルム供給部 70…送り出し部
72…接合部 76…穿孔部
78…サイドプリント部 80…切断部
136…排出口部材 140…フイルム排出装置
142…端末位置検出器 144…接合検出器
146…フイルム加工コントローラ 152…第1検出手段
154…第2検出手段 156…第3検出手段
158…光検出センサ 180…成形装置コントローラ
182…外装装置コントローラ
190…フイルム加工工程管理コンピュータ
192…フイルム製造工程管理コンピュータ

Claims (8)

  1. 長尺な写真感光用フイルムが巻回されたフイルムロールを巻き戻し、前記写真感光用フイルムを所定の長さ毎に切断してスプールに巻回した後、パトローネに収容するフイルム加工包装システムにおいて、不良を有すると判断された前記写真感光用フイルムを排出するためのフイルムの排出方法であって、
    前記フイルムロールから全て巻き戻された前記写真感光用フイルムの端末を検出する工程と、
    検出された前記写真感光用フイルムの端末と新たなフイルムロールから巻き戻された新たな写真感光用フイルムの先端とを接合する工程と、
    切断機構に近接して排出機構を配置し、接合された前記写真感光用フイルムを前記排出機構から排出する工程と、
    前記写真感光用フイルムの排出途上で、前記切断機構の上流側に設けられた接合検出機構により該写真感光用フイルム同士の接合部位を検出する工程と、
    前記接合部位検出信号に基づいて、前記写真感光用フイルムを予め設定された本数分だけ前記排出機構から排出する工程と、
    を有することを特徴とするフイルムの排出方法。
  2. 長尺な写真感光用フイルムが巻回されたフイルムロールを巻き戻し、前記写真感光用フイルムを所定の長さ毎に切断してスプールに巻回した後、パトローネに収容するフイルム加工包装システムにおいて、不良を有すると判断された前記写真感光用フイルムを排出するためのフイルムの排出方法であって、
    前記フイルムロールから全て巻き戻された前記写真感光用フイルムの端末を検出する工程と、
    検出された前記写真感光用フイルムの端末と新たなフイルムロールから巻き戻された新たな写真感光用フイルムの先端とを接合する工程と、
    切断機構に近接して排出機構を配置し、前記端末検出信号に基づいて、接合された前記写真感光用フイルムを予め設定された本数分だけ前記排出機構から排出する工程と、
    を有することを特徴とするフイルムの排出方法。
  3. 請求項記載の排出方法において、前記写真感光用フイルムを前記排出機構から排出する際、所定の排出長さ以内で接合検出機構により該写真感光用フイルムの接合部位が検出されない際、異常であるとして前記設備を停止する工程を有することを特徴とするフイルムの排出方法。
  4. 請求項1または2記載の排出方法において、前記フイルムロール上の欠陥部を予め記憶する工程と、
    前記欠陥部の位置情報を、前記フイルムロールから巻き戻される前記写真感光用フイルムの先端からのカット数情報に変換する工程と、
    前記フイルムロールを巻き戻すとともに、カット数を計数する工程と、
    前記計数されるカット数が前記変換されたカット数と一致する際、前記写真感光用フイルムを該変換されたカット数分だけ自動的に排出する工程と、
    を有することを特徴とするフイルムの排出方法。
  5. 長尺な写真感光用フイルムが巻回されたフイルムロールを巻き戻し、前記写真感光用フイルムを所定の長さ毎に切断してスプールに巻回した後、パトローネに収容するフイルム加工包装システムにおいて、不良を有すると判断された前記写真感光用フイルムを排出するためのフイルムの排出装置であって、
    前記フイルムロールから全て巻き戻された前記写真感光用フイルムの端末を検出する端末位置検出機構と、
    検出された前記写真感光用フイルムの端末と新たなフイルムロールから巻き戻された新たな写真感光用フイルムの先端とを接合する接合機構と、
    切断機構に近接して配置自在であり、接合された前記写真感光用フイルムを排出する排出機構と、
    前記切断機構の上流側に設けられ、前記写真感光用フイルム同士の接合部位を検出する接合検出機構と、
    前記接合検出機構からの信号に基づいて、前記写真感光用フイルムを予め設定された本数分だけ前記排出機構から排出するための制御機構と、
    を備えることを特徴とするフイルムの排出装置。
  6. 長尺な写真感光用フイルムが巻回されたフイルムロールを巻き戻し、前記写真感光用フイルムを所定の長さ毎に切断してスプールに巻回した後、パトローネに収容するフイルム加工包装システムにおいて、不良を有すると判断された前記写真感光用フイルムを排出するためのフイルムの排出装置であって、
    前記フイルムロールから全て巻き戻された前記写真感光用フイルムの端末を検出する端末位置検出機構と、
    検出された前記写真感光用フイルムの端末と新たなフイルムロールから巻き戻された新たな写真感光用フイルムの先端とを接合する接合機構と、
    切断機構に近接して配置自在であり、接合された前記写真感光用フイルムを排出する排出機構と、
    前記端末位置検出機構からの信号に基づいて、接合された前記写真感光用フイルムを予め設定された本数分だけ前記排出機構から排出するための制御機構と、
    を備えることを特徴とするフイルムの排出装置。
  7. 請求項記載の排出装置において、前記写真感光用フイルムを前記排出機構から排出する際、該写真感光用フイルムの接合部位を検出して異常の有無を判定するための接合検出機構を備えることを特徴とするフイルムの排出装置。
  8. 請求項または記載の排出装置において、前記フイルムロール上の欠陥部を予め記憶する記憶手段と、
    前記欠陥部の位置情報を、前記フイルムロールから巻き戻される前記写真感光用フイルムの先端からのカット数情報に変換するカット数情報変換手段と、
    前記フイルムロールを巻き戻す際、カット数を計数する計数手段と、
    前記計数されるカット数が前記変換されたカット数と一致する際、前記写真感光用フイルムを該変換されたカット数分だけ自動的に排出するための制御回路と、
    を備えることを特徴とするフイルムの排出装置。
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