JP3793358B2 - フイルムの切断挿入方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺な写真感光用フイルムを、予め設定された種々の長さ毎に切断するとともに、前記写真感光用フイルムの端部をスプールに挿入するフイルムの切断挿入方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、写真感光用フイルムを加工して包装する際には、フイルムの加工、加工された定寸フイルムの巻き取り、巻き取られた定寸フイルムのパトローネへの組み込み、および定寸フイルム入りパトローネのケースへの装填等の種々の処理が行われている。
【0003】
この場合、各種処理を行うステーションは、具体的には、フイルムロールを巻き戻して送り出される長尺な写真感光用フイルムを所定の長さ毎に切断(トリミング)し定寸フイルムを得るフイルム供給部と、スプールに前記定寸フイルムを巻き込んで巻回体を形成するフイルム挿入部と、丸め成形された胴板の一端にキャップをかしめて片開パトローネを製造するパトローネ製造部と、前記片開パトローネ内に前記巻回体を挿入した後に該片開パトローネの開口する他端にキャップをかしめて挿入パトローネを製造する組立部と、前記挿入パトローネをケース内に収容した後に前記ケースの開口端部にケースキャップを装着して包装品を得るケース詰め部とを備えている。
【0004】
通常、長尺な写真感光用フイルムを切断して得られた定寸フイルムをスプールに巻き込む際には、先ず写真感光用フイルムが、切断機構の上流側に配設された移送機構(例えば、スプロケット)を介して前記切断機構を通過して送り出される。次いで、フイルム挿入部の挿入位置に配置されたスプールの溝部に写真感光用フイルムの端部が挿入された後、この挿入位置と切断位置との間に、前記写真感光用フイルムが予め設定された長さだけ送り出される。そして、写真感光用フイルムが切断機構を介して切断されることにより、端部がスプールに挿入された定寸フイルムを得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、製品である包装品には、種々の撮影枚数に設定された他種類の定寸フイルムが収容されている。例えば、12枚撮り、24枚撮り、または36枚撮り等の市販のフイルムが広く使用されており、この種の定寸フイルムでは、上記の手順によりスプールに自動的に巻き込むことができる。
【0006】
また、景品用等の目的から、10枚撮り以下、例えば、5枚撮り〜10枚撮りの定寸フイルムを収容する包装品の製造が望まれている。しかしながら、10枚撮り以下の定寸フイルムは相当に短尺であるため、写真感光用フイルムの端部がスプールの溝部に挿入される前に、前記写真感光用フイルムの切断部位が切断機構に配置されてしまう。これにより、12枚撮り以上の定寸フイルムと10枚撮り以下の定寸フイルムとでは動作シーケンスが異なってしまい、前記10枚撮り以下の定寸フイルムに対応することができないという問題が指摘されている。
【0007】
そこで、切断機構等を駆動するアクチュエータの動作タイミングを変更することにより、種々の定寸フイルムに適用させることが考えられるが、前記アクチュエータの切り替え制御が相当に煩雑なものとなってしまう。
【0008】
一方、定寸フイルムをスプールに巻き込む際、このスプールが正確に位置決めされていないと、前記スプールの溝部に前記定寸フイルムが確実に挿入されず、巻き込み不良が発生してしまう。さらに、スプールにフランジ欠け等の欠陥があるにも関わらず、この欠陥スプールに定寸フイルムが巻き込まれると、不良製品が作成されてしまう。これにより、正常な定寸フイルムが破棄されることになって、不経済であるという問題がある。また、不良が存在している定寸フイルムがスプールに巻き込まれた場合も同様に、不良製品が作成されてしまい、製品の不良率が高くなるという問題がある。
【0009】
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単な制御および構成で、種々の異なる長さの定寸フイルムを得るとともに、前記定寸フイルムの端部をスプールに確実に挿入することが可能なフイルムの切断挿入方法および装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、スプールの位置決め不良等を確実に阻止し、前記スプールに定寸フイルムを円滑に巻き込んで高品質な製品を得ることが可能なフイルムの切断挿入方法および装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るフイルムの切断挿入方法および装置では、長尺な写真感光用フイルムを切断するために予め設定された長さが、前記写真感光用フイルムの切断位置からスプールへの挿入位置までの搬送長さより長い際、切断機構が第1カム手段を介して駆動される一方、前記設定された長さが前記搬送長さより短い際、前記切断機構が第2カム手段を介して駆動される。
【0012】
このように、写真感光用フイルムの切断長さに応じて、切断機構が第1カム手段と第2カム手段とにより選択的に切り替え駆動されるだけで、前記切断機構の動作タイミングが容易かつ確実に変更され、短尺品から長尺品まで種々の異なる長さの定寸フイルムをスプールに自動的かつ円滑に挿入することが可能になる。
【0013】
その際、スプールが写真感光用フイルムの挿入ステーションに移送される前に、少なくとも前記スプールが位置決めされているか否かの検査が行われる。このため、スプールへの写真感光用フイルムの挿入不良が確実に阻止され、円滑かつ効率的な前記写真感光用フイルムの挿入作業が遂行可能になる。
【0014】
さらに、前記検査によりスプールが不良であると判断されると、このスプールは写真感光用フイルムが挿入されることなく排出される。従って、スプールにフランジ欠け等の不良が発生していても、この不良なスプールに写真感光用フイルムが挿入されて巻き込まれることがない。このため、高価な写真感光用フイルムを不良品として破棄するような無駄がなくなり、極めて経済的である。
【0015】
また、写真感光用フイルムに不良が発生している際、その不良部分を送り出して切断機構により切断した後、前記不良部分が自動的に排出される。これにより、不良な写真感光用フイルムがスプールに巻き込まれることがなくなり、製品不良の発生を有効に低減することが可能になる。
【0016】
さらにまた、本願発明では、予め位置決めされたスプールをスプールチャック手段により保持した状態で、挿入ステーション、巻回ステーションおよび受け渡しステーションに、順次、移送するとともに、前記スプールには前記挿入ステーションに移送される前に所定の検査が行われている。このため、スプールの位置決め不良やフランジ欠け等の不良を確実に検出することができ、前記不良なスプールのみを排出することによって写真感光用フイルムのロスの発生が可及的に低減される。ここで、スプールの検査は、このスプールがスプールチャック手段で保持された後、あるいは、前記スプールチャック手段で保持される前に行われる。
【0017】
また、本発明に係るフイルムの切断挿入装置では、第1および第2カム手段が、互いに並列される第1および第2カム部材と、この第1および第2カム部材に係脱自在な第1および第2カムフォロアとを設けている。そして、切り替え手段を介して第1および第2カムフォロアが第1および第2カム部材に選択的に係合することにより、切断機構の動作タイミングを変更自在である。従って、構成が有効に簡素化されるとともに、切断機構の動作タイミングを円滑かつ確実に切り替え制御することができる。
【0018】
さらにまた、切断機構の下流側に配設される第2移送機構が、写真感光用フイルムを供給して搬送するニップローラと開閉自在なフイルムガイドとを備えており、前記写真感光用フイルムの設定長さに応じて、カム切り替え手段により前記フイルムガイドの開閉タイミングが変更される。このため、簡単な構成で、フイルムガイドの開閉タイミングを容易に変更することが可能になる。
【0019】
また、インサート機構が、第1および第2インサートローラと、この第1および第2インサートローラに摺接自在な第1および第2ピンチローラとを備えるとともに、前記第1および第2ピンチローラが開閉自在なインサートガイドに装着されている。これにより、インサートガイドを開放する際に、第1および第2ピンチローラが一体的に開放方向に移動し、構成の簡素化が図られる。
【0020】
さらに、切断機構は、カム切り替え機構とは独立して写真感光用フイルムの切断動作を行うための駆動手段を備えている。不良な写真感光用フイルムを自動的に排出する際、切断機構を駆動するカム切り替え機構が停止状態にあるため、個別に設けられている駆動手段の作用下に前記切断機構が駆動されることにより、不良な前記写真感光用フイルムが所定の部位で自動的に切断される。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフイルムの切断挿入方法を実施するためのフイルム加工包装システム10により包装品12を製造する際の概略斜視説明図であり、図2は、このフイルム加工包装システム10の概略構成平面図であり、図3は、前記フイルム加工包装システム10の概略構成側面図である。
【0022】
フイルム加工包装システム10は、長尺な写真感光用フイルムF(以下、長尺フイルムFという)が巻回されたフイルムロール14を巻き戻して所定の長さに切断することにより、定寸フイルム16を供給するフイルム供給部18と、スプール20と前記定寸フイルム16とを互いに位置決めして前記スプール20に該定寸フイルム16を巻き込むフイルム巻き込み部22と、胴板24を丸めるとともに、その一方の端部にキャップ26aをかしめて片開パトローネ28を製造するパトローネ製造部30と、このパトローネ製造部30で製造された前記片開パトローネ28内に、前記スプール20に前記定寸フイルム16が巻き込まれた巻回体32を挿入した後、該片開パトローネ28の開口する他方の端部にキャップ26bをかしめて巻き込みパトローネ34を形成する組立部36と、この巻き込みパトローネ34をケース38内に収納し、このケース38の開口端部にケースキャップ40を装着して包装品12を得るケース詰め部42とを備える。フイルム供給部18、フイルム巻き込み部22および組立部36が一体的に暗室44に収容される一方、その他の設備、すなわち、ケース詰め部42等が明室45に収容される。スプール20は、定寸フイルム16または長尺フイルムが挿入される溝部20aと、このスプール20の位置決めを行うための段部20bとを備えている。
【0023】
フイルム加工包装工程の下流側には、スプール20をフイルム巻き込み部22に供給するためのスプール供給部50と、キャップ26bを組立部36に供給するためのキャップ供給部52と、ケースキャップ40を前記ケース詰め部42に供給するためのケースキャップ供給部54と、ケース38を前記ケース詰め部42に供給するためのケース供給部56とが集中的に配設される。
【0024】
図2に示すように、パトローネ製造部30には、キャップ26aを供給するためのキャップ供給部59と、胴板24をパレット57に収容した状態で供給するための胴板供給部60とが近接して配設される。図2中、左端部に対応して製品集積部である包装品集積部61a〜61cが配置される。包装品集積部61a〜61cとケース詰め部42とが搬送コンベア62を介して連結される。
【0025】
図4に示すように、フイルム供給部18は、フイルムロール14を保持してこのフイルムロール14を巻き戻す送り出し部70と、前記フイルムロール14の終端と新たなフイルムロール14の先端とを接合する接合部72と、前記フイルムロール14から巻き戻される長尺フイルムFの両側にパーフォレーション74(図1参照)を形成する穿孔部76と、前記長尺フイルムFの片側または両側にサイドプリントを潜像として記録するサイドプリント部78とを備える。
【0026】
サイドプリント部78は、第1プリント部80と、第2プリント部82とを備え、この第1プリント部80は、長尺フイルムFの片側または両側にフイルムの品種に応じて帯状のサイドプリントを潜像として記録する一方、この第2プリント部86は、フイルムサイズに応じてDXバーコード、コマ番号数字、コマ番号バーコード、商品名等を潜像として記録する。
【0027】
サイドプリント部78の下流側には、本発明の第1の実施形態に係るフイルムの切断挿入装置90が配設される。図4および図5に示すように、切断挿入装置90は、長尺フイルムFを予め設定された長さ毎に切断する切断機構92と、前記長尺フイルムFを前記設定された長さだけこの切断機構92側に送り出す第1移送機構94と、前記切断機構92の下流側に配設され、該切断機構92により切断されて得られた定寸フイルム16の後端16cをフイルム巻き込み部22の挿入位置に配置されているスプール20側に送り出す第2移送機構96と、前記スプール20の近傍に設けられ、前記長尺フイルムF(または前記定寸フイルム16)の先端を該スプール20に挿入するためのインサート機構98と、前記設定された長さに対応して前記切断機構92の動作タイミングを変更自在なカム切り替え機構100とを備える。
【0028】
第1移送機構94は、長尺フイルムFの両側に形成されたパーフォレーション74に挿入されて、この長尺フイルムFを矢印A方向に定尺フィードを行うスプロケット102を備える。このスプロケット102は、サーボモータ(回転駆動源)103を介して矢印方向に回転駆動される。
【0029】
図4〜図6に示すように、切断機構92は、互いに上下方向に対向して配置される固定刃104と可動刃106とを備える。図6に示すように、可動刃106は、昇降台108の下端側に固着されるとともに、この昇降台108は、鉛直方向に延在するレール部材110に沿って上下方向に移動自在に支持される。昇降台108の上部側には、短尺リンク片112の一端が揺動自在に設けられ、この短尺リンク片112の他端側に長尺リンク片114の一端が係合する。長尺リンク片114の他端側には、揺動支点116を介して屈曲する連結部118が一体的に設けられ、この連結部118にカム切り替え機構100が連結される。
【0030】
カム切り替え機構100は、切断機構92に選択的に連結されてこの切断機構92の動作タイミングを変更する第1および第2カム手段120、122を備える。図7、図8Aおよび図8Bに示すように、第1および第2カム手段120、122は、駆動軸124に互いに並列されて一体的に回転駆動される第1および第2カム部材126、128と、前記第1および第2カム部材126、128に係脱自在な第1および第2カムフォロア130、132とを設けるとともに、前記第1および第2カムフォロア130、132を前記第1および第2カム部材126、128に選択的に係合させる切り替え手段134を備える。
【0031】
第1カム部材126は、第1カムフォロア130が摺動する第1カム輪郭面136を有する一方、第2カム部材128は、第2カムフォロア132が摺動する第2カム輪郭面138を有する。第1および第2カム輪郭面136、138は、それぞれ所定の角度位置で切断機構92を構成する可動刃106を駆動するようにそれぞれの形状が設定されている。この駆動タイミングについては後述する。
【0032】
カム切り替え機構100を構成する基台140には、水平方向に延在してロッド142が設けられ、このロッド142に可動筒体144が矢印B方向に進退自在に配設される。可動筒体144の外周には、第1および第2揺動板146、148が一体的に設けられるとともに、一対のフランジ部150a、150bが所定の間隔だけ離間して形成される。
【0033】
第1および第2揺動板146、148の一端側には、第1および第2カムフォロア130、132が装着される一方、この第1および第2揺動板146、148の他端側には、支軸152が一体的に固定される。この支軸152は、筒体154に対して水平方向に所定距離だけ移動自在に支持される。図6に示すように、筒体154に第1シリンダ155が取着され、この第1シリンダ155に連結ロッド156を介して第2シリンダ(駆動手段)157が係合する。この第2シリンダ157には、揺動リンク158の一端が係合する。揺動リンク158は、軸160を中心に揺動自在であり、この揺動リンク158の他端に長尺リンク片114の連結部118が係合する。
【0034】
切り替え手段134は、図6および図7に示すように、取付板162を介して可動筒体144と平行に配置されるシリンダ164を備え、このシリンダ164から延在するロッド(図示せず)にアーム部材168を介してローラ状カム170が装着される。カム170は、可動筒体144のフランジ部150a、150bの間に配置されている。
【0035】
図5に示すように、第2移送機構96は、長尺フイルムFおよび定寸フイルム16を挟持して搬送するニップローラ180と、このニップローラ180とインサート機構98の間に配設される開閉自在なフイルムガイド182と、定寸フイルム16の切断長さに対応して前記フイルムガイド182の開閉タイミングを変更可能なガイド用カム切り替え手段184とを備える。ニップローラ180は、サーボモータ186を介して回転駆動される駆動ローラ188と、この駆動ローラ188に摺接自在な従動ローラ190とを備える。
【0036】
フイルムガイド182は、図9および図10に示すように、フレーム192に固着されて水平方向に延在する支持板194を備え、この支持板194には、一対の回転軸196a、196bが互いに平行に配設される。回転軸196a、196bには、それぞれ一対の連結部材198a、198bの一端が固定されるとともに、前記連結部材198a、198bの他端にガイド部材200a、200bが固着される。ガイド部材200a、200bは、矢印A方向に長尺に構成されており、それぞれの対向する側部にフイルムガイド溝202a、202bが形成される。
【0037】
図10に示すように、カム切り替え手段184は、固定ブラケット204を備え、この固定ブラケット204の先端側にロッド206が支持される。ロッド206は、可動筒体208が軸方向に所定距離だけ進退自在に配設され、この可動筒体208には、第1および第2揺動板210a、210bが所定間隔離間して設けられる。この第1および第2揺動板210a、210bの端部に、第1および第2カムフォロア212a、212bが支持される。第1および第2カムフォロア212a、212bは、第1および第2カム部材214a、214bに選択的に係合自在であり、この第1および第2カム部材214a、214bが駆動軸216に固着されて一体的に回転駆動される。
【0038】
可動筒体208には、切り替え手段218が設けられており、この切り替え手段218は切り替え手段134と同様に構成されており、その詳細な説明は省略する。
【0039】
可動筒体208から揺動レバー220が延在しており、この揺動レバー220の端部に引張ばね222が係合する。揺動レバー220に連結ロッド224の一端が取り付けられるとともに、この連結ロッド224の他端に揺動リンク226の一端が係合する。揺動リンク226は、軸228を支点に揺動自在であり、その他端には、リンク部材230および連結部材231a、231bを介して回転軸196a、196bが一体的に連結される。
【0040】
図11〜図13に示すように、インサート機構98は、サーボモータ等のインサートモータ(回転駆動源)232を介し互いに同期して回転駆動されるそれぞれ一対の第1および第2インサートローラ234、236と、前記第1および第2インサートローラ234、236に摺接自在なそれぞれ一対の第1および第2ピンチローラ238、240と、開閉自在なインサートガイド242とを備える。
【0041】
第1および第2インサートローラ234、236は、インサートモータ232に連結されるベルト・プーリ手段244を介して回転駆動される。インサートガイド242は、支軸246a、246bを支点に揺動自在なガイド板248a、248bを備え、このガイド板248a、248bには、それぞれ第1および第2ピンチローラ238、240が回転自在に支持される。
【0042】
図5に示すように、フイルムガイド182の下方側には、不良フイルムFaを自動的に排出するための排出口部材250が紙面に直交する方向に移動自在に配設されている。図14に示すように、排出口部材250には、排出シュート252の一端が接続されており、この排出シュート252は、暗室44から明室45に延在して排出ボックス254内の集積チャンバ256に連通する。排出ボックス254の上部には、管路258の一端が接続され、この管路258が鉛直下方向に延在してエアブロー手段259に接続される。
【0043】
図5に示すように、フイルム巻き込み部22は、矢印方向に間欠回転される主軸260に固着された第1ターンテーブル262を備え、この第1ターンテーブル262には、等角度間隔離間して、例えば、6箇所にスプールチャック手段264が設けられる。第1ターンテーブル262には、時計方向に向かってスプール供給ステーションST1、スプール検査ステーションST2、挿入ステーションST3、プレワインドステーションST4、ワインドステーションST5、および受け渡しステーションST6が設けられている。
【0044】
第1ターンテーブル262には、フイルム供給部18から搬送される長尺フイルムFまたは定寸フイルム16の先端16aがスプールチャック手段264に保持されているスプール20の溝部20a(図1参照)に挿入されたことを検出するインサート検出手段266が設けられる。インサート検出手段266は、マイクロスイッチ(図示せず)を備えており、先端16aが溝部20aに挿入されて外部に突出される際に、この先端16aにより駆動される。
【0045】
スプール検査ステーションST2には、スプール20の位置決め検査を行う検査手段271が設けられる。この検査手段271は、例えば、フォトセンサを有しており、スプール20の溝部20aを検出することによってこのスプール20の位置検出作業を行う。スプール検査ステーションST2には、スプール20のフランジ欠け等の検査を行う手段を必要に応じて設けてもよい。この手段はフォトセンサを有し、スプール20を回転させて前記スプール20のフランジ部に欠けがあるか否かの検査を行う。なお、この手段は、後述するスプール位置決めステーションST2aに配置してもよい。
【0046】
第1ターンテーブル262には、定寸フイルム16をスプール20にプレワインドするプレワインド手段268と、このプレワインドされた定寸フイルム16を所望の状態に巻回するワインド手段270とが装着される(図5参照)。
【0047】
図15および図16に示すように、スプールチャック手段264は、第1ターンテーブル262の外周部に固定される支持ブロック272を備える。この支持ブロック272の一端側には、スプール20の一端に係合してこのスプール20を回転自在に支持する回転支持手段274が設けられるとともに、前記支持ブロック272の他端側には、前記スプール20の他端を回転自在に支持する支持手段276が設けられる。
【0048】
回転支持手段274は、支持ブロック272に固着された固定筒体278を備え、この固定筒体278には、カム部材280を介して矢印方向に進退自在な可動筒体282が外装されるとともに、この可動筒体282と前記固定筒体278との間にスプリング284が介装される。可動筒体282にはクラッチ筒体286が外嵌されており、このクラッチ筒体286と前記可動筒体282との間にスプリング288が介装される。
【0049】
クラッチ筒体286は、固定筒体278内に回転自在に配置された軸体290の段差面と互いに接触するクラッチ面292を有し、このクラッチ面292が係脱することによって前記軸体290の回転および停止が行われる。軸体290の一端側(クラッチ面292側)にギア部294が形成される一方、前記軸体290の他端側には、回転ピン298が該軸体290と一体的に回転しかつスプリング296を介して軸方向に進退自在に装着される。回転支持手段274には、スプール20が不要に回転することを阻止するために、自己保持手段299が備えられている(図15参照)。
【0050】
支持手段276は、支持ブロック272に固定された固定筒体300を備え、この固定筒体300には、カム手段301を介して進退自在なスライドピン302が配置される。スライドピン302の先端には、回転筒体304が装着されている。
【0051】
図4に示すように、プレワインドステーションST4には、フイルムガイド310が設けられ、このフイルムガイド310に所定間隔に離間して一対の第1および第2フォトセンサ312a、312bが配設される。プレワインドステーションST4では、スプール20にプレワインドされる定寸フイルム16の後端16cが第1フォトセンサ312aを通過すると、プレワインド手段268が減速され、第2フォトセンサ312bを通過することにより、前記プレワインド手段268が停止される。プレワインド手段268およびワインド手段270は同一の構成を有しており、スプールチャック手段264を構成するギア部294に噛合して回転するギア部(図示せず)を備えている。
【0052】
図5に示すように、第1ターンテーブル262の外部には、スプール位置決め供給部320が設けられる。スプール位置決め供給部320は、矢印方向に間欠回転する第2ターンテーブル322を備え、この第2ターンテーブル322には、等角度間隔離間して、例えば、4箇所にスプールチャック手段324が設けられる。第2ターンテーブル322には、時計方向に向かってスプール受け入れステーションST1a、スプール位置決めステーションST2a、スプール供給ステーションST1が設けられている。
【0053】
図15および図17に示すように、スプールチャック手段324は、第2ターンテーブル322の端部に一体的に設けられるスプール軸受け台326と、このスプール軸受け台326に対して揺動自在なスプール軸チャック328とを備える。スプール軸受け台326は、スプール20のフランジ内側部分の軸部20cを載置するようにその長さ方向の寸法が設定されるとともに、その長さ方向にはスプール軸係合溝330が形成される。このスプール軸係合溝330は、スプール20の軸径よりも+0.2mm〜+0.4mmだけ大径に設定されている。
【0054】
スプール軸チャック328は、第2ターンテーブル322に回転自在に支持される回転軸332に一端が固定されるとともに、その他端側にはスプール20の軸部20cの形状に対応して湾曲する爪部334a、334bが設けられる。この爪部334a、334bの内側には、摩擦抵抗の大きな部材、例えば、ゴム部材が貼り付けられている。幅狭な爪部334aに近接してスプール位置決め爪336が設けられ、このスプール位置決め爪336は、スプール20の段部20bに係合することによってこのスプール20の位置決めを行う。
【0055】
回転軸332には、スプール軸チャック328をスプール軸受け台326側に、常時、押圧するためのスプリング338が設けられる。回転軸332の一端には、回転カム339に係合するカムフォロア340が装着されている(図17参照)。
【0056】
図5に示すように、スプール受け入れステーションST1aには、スプール供給部350が設けられる。このスプール供給部350は、図17に示すように、エアシュータ352を有し、このエアシュータ352の端部位置にストッパ354が配置される。ストッパ354は、エアシュータ352により搬送されるスプール20を一つずつ押し出し位置に配置するために、次なるスプール20を保持する機能を有しており、回転自在であるとともに、前記次なるスプール20を搬送方向とは逆方向に戻すために偏心カム355に厚みの差を設けている。なお、エアシュータ352に代替してコンベアを使用してもよい。
【0057】
スプール押し出し位置に対応してプッシャ356が設けられ、このプッシャ356がスプール20をスプール受け入れステーションST1aに配置されているスプールチャック手段342に送り出す。
【0058】
スプール位置決めステーションST2aには、スプール位置決め手段360が配置される。図18に示すように、スプール位置決め手段360はモータ362を備え、このモータ362が図示しない移動手段を介して第2ターンテーブル322に対して進退自在である。モータ362の駆動軸364にヒステリシスクラッチ366が連結され、このヒステリシスクラッチ366に回転ピン368が連結される。回転ピン368は、スプール20の一方の端部に嵌合自在であり、この回転ピン368に対向して前記スプール20の他方の端部に係合自在な回転筒体370が配置され、この回転筒体370がブラケット372に回転自在に支持される。このブラケット372は、図示しない駆動手段を介して第2ターンテーブル322に対し進退自在である。
【0059】
図4に示すように、フイルム巻き込み部22の下流側には、第1トランスファ374と第2トランスファ376とが配列される。第1トランスファ374は、スプール20に定寸フイルム16が巻回された巻回体32をスプールチャック手段264から受け取った後に180°旋回させる際、この巻回体32を水平姿勢から立位姿勢に姿勢変換させる。第2トランスファ376は、第1トランスファ374から受け取った巻回体32を、組立部36のインデックステーブル378に載置された片開パトローネ28内に挿入する。
【0060】
第2トランスファ376に近接して排出シュート380が配設される。この排出シュート380には、巻き込み不良を発生した巻回体32および定寸フイルム16が巻回されていない不良なスプール20が、図示しない払い出し手段を介して排出される。
【0061】
ケース詰め部42は、インデックステーブル382を備え、このインデックステーブル382の各割り出し位置には、ケース38を供給するステーション、このケース38内に巻き込みパトローネ34を挿入するステーション、前記巻き込みパトローネ34の有無を検出するステーション、前記ケース38の開放端部にケースキャップ40を挿入するステーション、包装品12を排出するステーション、および不良な包装品12を排出するステーションが設けられている。
【0062】
図2に示すように、フイルム加工包装システム10は、コンピュータ390を組み込む工場内ネットワークにより制御されており、このコンピュータ390が前記フイルム加工包装システム10を複数のブロックに分割してそれぞれ専用のコンピュータにより個別に制御する。
【0063】
このように構成されるフイルム加工包装システム10の動作について、第1の実施形態に係るフイルムの切断挿入方法との関連で以下に説明する。
【0064】
先ず、図4に示すように、フイルム供給部18では、送り出し部70が駆動され、フイルムロール14が矢印方向に回転して長尺フイルムFが繰り出される。この長尺フイルムFは、接合部72を通って穿孔部76に搬送され、前記長尺フイルムFの両側にパーフォレーション74が形成される。
【0065】
穿孔処理された長尺フイルムFは、サイドプリント部78に搬送され、この長尺フイルムFの片側または両側には、第1プリント部80を介してフイルム品種に応じた帯状のサイドプリントが潜像として記録される。サイドプリントされた長尺フイルムFは、フリーループが設けられた後に第2プリント部82を介してフイルムサイズに応じたDXバーコード、コマ番号数字、コマ番号バーコードおよび商品名等が潜像として記録される。
【0066】
サイドプリント部78を通過した長尺フイルムFは、第1の実施形態に係る切断挿入装置90に搬送される。この切断挿入装置90では、スプール20に巻き込まれる定寸フイルム16の長さによって二段階に切り替え制御されるものであり、具体的には、図5に示すように、切断機構92による切断位置からスプール20への挿入位置までの搬送長さHを基準にし、この搬送長さHよりも長尺である12枚撮り以上の定寸フイルム16と、前記搬送長さHより短尺である10枚撮り以下の定寸フイルム16とで切り替え制御が行われる。
【0067】
そこで、先ず、スプール20を挿入位置である挿入ステーションST3に配置する動作について説明する。図17に示すように、スプール供給部350では、エアシュータ352に沿ってスプール20が、順次、搬送されており、ストッパ354の作用下に最先端のスプール20のみがスプール送り出し位置に配置される。そして、プッシャ356が駆動されてスプール20がスプール受け入れステーションST1aに配置されているスプールチャック手段324側に送り出される。
【0068】
スプールチャック手段324では、カムフォロア340が回転カム339に係合しており、スプール軸チャック328がスプール軸受け台326から離間する位置に保持されている。このため、スプールチャック手段324に送り出されたスプール20の軸部20cは、スプール軸受け台326のスプール軸係合溝330に配置され、カムフォロア340が揺動変位することにより、スプール軸チャック328がスプリング338の弾性力を介して前記スプール軸受け台326側に揺動する。スプール軸受け台326上のスプール20は、スプール軸チャック328に設けられている爪部334a、334bに押圧され、このスプール軸受け台326に保持される。
【0069】
次いで、プッシャ356が退動し、第2ターンテーブル322が、図5中、矢印方向に略90゜回転することにより、スプールチャック手段324に保持されているスプール20をスプール位置決めステーションST2aに配置する。図18に示すように、スプール位置決めステーションST2aでは、スプール位置決め手段360を構成するブラケット372およびモータ362が、スプール20の両軸側に近接する方向に変位する。
【0070】
従って、ブラケット372に回転自在に装着されている回転筒体370は、スプール20の一方の端部を外嵌保持するとともに、モータ362の駆動軸364にヒステリシスクラッチ366を介して連結されている回転ピン368が、前記スプール20の他方の端部内に挿入される。この状態で、モータ362が回転駆動されると、磁力の作用下に回転ピン368がスプール20の軸端内に形成されたキー部材に係合した状態で回転し、前記スプール20が回転される。
【0071】
スプール20は、スプールチャック手段324を構成するスプール軸チャック328に保持されており、このスプール20が回転することによって前記スプール軸チャック328のスプール位置決め爪336が前記スプール20の段部20bに当接し、該スプール20の回転が停止される。これにより、スプールチャック手段324に対してスプール20の位置決めが行われることになる。
【0072】
第2ターンテーブル322が略90゜回転し、位置決め終了後のスプール20がスプール供給ステーションST1に配置される。スプール供給ステーションST1には、第1ターンテーブル262に設けられた一つのスプールチャック手段264が配置されている。このため、図15および図16に示すように、スプールチャック手段264を構成する回転支持手段274と支持手段276との間には、スプールチャック手段324に保持されたスプール20が配置される。
【0073】
スプールチャック手段264では、カム部材280が駆動されることにより、可動筒体282を介して軸体290の回転ピン298がスプール20の一方の端部側に移動するとともに、スライドピン302を介して回転筒体304が前記スプール20の他方の端部側に移動する。そして、回転ピン298と回転筒体304とでスプール20の両端部が保持された後、スプールチャック手段324による前記スプール20の保持作用が解除される。
【0074】
スプール位置決めステーションST2aで位置決めされたスプール20が、スプールチャック手段264により両端支持されると、第1および第2ターンテーブル262、322が、図5中、矢印方向にそれぞれ所定の角度だけ回転し、前記スプール20を保持しているスプールチャック手段264がスプール検査ステーションST2に配置される。このスプール検査ステーションST2では、検査手段271の作用下にスプール20が所定の姿勢に位置決めされているか否かの検査が行われる。また、スプール検査ステーションST2、あるいは、スプール位置決めステーションST2aで、スプール20のフランジ欠け検査等の所望の検査が行われる。
【0075】
各種検査によって良品と判定されたスプール20は、挿入ステーションST3に配置され、後述するように、定寸フイルム16の挿入が行われる一方、不良と判定されたスプール20は、欠陥信号と共にシフトされて前記スプール20が挿入ステーションST3に移動した際、定寸フイルム16の供給が停止される。
【0076】
不良と判定されたスプール20の欠陥信号は、第1ターンテーブル262内の各ステーションをシフトし、プレワインドステーションST4およびワインドステーションST5における定寸フイルム16の巻き込み動作が停止される。さらに、スプール20は、第1および第2トランスファ374、376に移送された後、不良が発生した巻回体32と同様に、図示しない払い出し手段を介して排出シュート380に排出される(図4参照)。
【0077】
このように、第1の実施形態では、スプール位置決め供給部320のスプール位置決めステーションST2aで予め位置決めされたスプール20が、第1ターンテーブル262に設けられているスプールチャック手段264に保持されて挿入ステーションST3に移送されるとともに、このスプール20が前記挿入ステーションST3に配置される前に、位置決め検査やフランジ欠け検査等の種々の検査が行われている。
【0078】
このため、欠陥を有するスプール20に定寸フイルム16が挿入されることがなく、正常な定寸フイルム16が破棄されることを阻止し、経済的であるという効果が得られる。特に、スプール20の各種の検査が、このスプール20が挿入ステーションST3に配置される前に行われるため、前記スプール20に欠陥が発生していることを確実に検出して、正常なスプール20のみに定寸フイルム16を挿入することができる。これにより、高品質な包装品12を効率的かつ確実に製造することが可能になる。
【0079】
次に、12枚撮り以上の定寸フイルム16の切断挿入方法(通常モード)について、図19に示すタイミングチャートおよび図20A〜図20Dに基づいて説明する。なお、この通常モードでは、カム切り替え機構100を構成する第1カム手段120が駆動状態にあり(図8A参照)、カム切り替え手段184を構成する第1カムフォロア212aが第1カム部材214aに係合している。
【0080】
先ず、第1移送機構94を構成するサーボモータ103と、第2移送機構96を構成するサーボモータ186と、インサート機構98を構成するインサートモータ232とが同期して駆動される。このため、長尺フイルムFは、その両側に設けられているパーフォレーション74にスプロケット102が係合し、このスプロケット102の回転作用下に矢印A方向に搬送される。そして、長尺フイルムFの先端部は、切断機構92間を通って第2移送機構96を構成するニップローラ180間に挿入される。
【0081】
ニップローラ180では、駆動ローラ188が回転駆動されており、長尺フイルムFは、この駆動ローラ188と従動ローラ190に挟持されて矢印A方向に搬送されるとともに、フイルムガイド182を構成する一対のガイド部材200a、200bに形成されたフイルムガイド溝202a、202bに両端側が支持される。長尺フイルムFの先端は、フイルムガイド182からインサート機構98を構成する第1インサートローラ234と第1ピンチローラ238との間に挿入される(図20A参照)。さらに、長尺フイルムFの先端は、ガイド板248a、248bの案内作用下に第2インサートローラ236と第2ピンチローラ240との間に挿入された後(図20B参照)、第1ターンテーブル262に支持されているスプール20の溝部20aに挿入される(図20C参照)。
【0082】
ここで、長尺フイルムFの先端がインサート機構98側に送り出されると、フイルムガイド182が開放される。すなわち、図10に示すように、駆動軸216の回転作用下に第1および第2カム部材214a、214bが一体的に回転し、この第1カム部材214aに係合する第1カムフォロア212aが前記第1カム部材214aのカム輪郭面に沿って移動する。
【0083】
第1カムフォロア212aは、第1揺動板210aの端部に設けられており、この第1揺動板210aが、可動筒体208と一体的にロッド206を支点にして旋回する。可動筒体208が所定の方向に旋回すると、これに一体的に設けられている揺動レバー220が揺動し、連結ロッド224を介して揺動リンク226が軸228を支点に揺動する。
【0084】
揺動リンク226の揺動動作は、リンク部材230を介して回転軸196a、196bの回転動作に変換され、この回転軸196a、196bに連結部材198a、198bを介して支持されているガイド部材200a、200bが、互いに離間する方向に揺動する。これにより、フイルムガイド182による長尺フイルムFの案内作用が解除される。
【0085】
インサート機構98に送り込まれた長尺フイルムFの先端は、第1ターンテーブル262上のスプール20の溝部20aに挿入されてこのスプール20の反対側から導出される。その際、インサート検出手段266を構成するマイクロスイッチ(図示せず)が駆動される(図19中、「インサート検出」参照)。このインサート検出手段266の駆動信号に基づいてインサート機構98を構成するインサートガイド242が駆動され、ガイド板248a、248bが互いに離間する方向(開方向)に揺動して長尺フイルムFのガイド機能が解除される。
【0086】
ここで、ガイド板248a、248bに装着されている第1および第2ピンチローラ238、240がガイド板248a、248bと一体的に揺動するとともに、インサートモータ232の駆動が停止される。
【0087】
長尺フイルムFは、スプロケット102およびニップローラ180の駆動作用下に、予め設定された長さだけ切断位置から矢印A方向に送り出され、スプール20とこのニップローラ180との間でループが形成される。長尺フイルムFが設定長さだけ送り出されると、スプロケット102およびニップローラ180の駆動が停止される一方、切断機構92が駆動(ON)される(図20D参照)。
【0088】
すなわち、図6および図7に示すように、駆動軸124と一体的に回転する第1カム部材126に第1カムフォロア130が係合しており、このカムフォロア130が第1カム輪郭面136の形状に沿って変位する。第1カムフォロア130の変位は、第1揺動板146の揺動動作に変換され、この第1揺動板146の他方の端部に係合する支軸152が、ロッド142を支点にして揺動する。
【0089】
図6に示すように、支軸152には、連結ロッド156を介して揺動リンク158が連結されており、この揺動リンク158が軸160を支点にして揺動し、長尺リンク片114が揺動支点116を介して鉛直下方向に揺動する。長尺リンク片114には、短尺リンク片112が係合しており、この短尺リンク片112が設けられている昇降台108は、レール部材110に沿って鉛直下方向に移動する。これにより、可動刃106が下降してこの可動刃106と固定刃104とで長尺フイルムFが切断(トリミング)される。
【0090】
切断機構92により所定の長さに切断された定寸フイルム16は、ニップローラ180が駆動されることによって後端16cが矢印A方向に搬送される。従って、定寸フイルム16は、後端16cがニップローラ180から離脱し、先端16aのみがスプール20に挿入して支持される。
【0091】
そこで、図5に示すように、第1ターンテーブル262が矢印方向に所定角度だけ回転し、スプール20を保持しているスプールチャック手段264がプレワインドステーションST4に配置される。このプレワインドステーションST4では、プレワインド手段268が駆動され、図16に示すように、クラッチ筒体286がスプリング288の弾性力に抗してスプール20側に押圧される。そして、クラッチ面292が離間した状態で、ギア部294に図示しないギア部が噛合して軸体290が回転駆動される。このため、スプール20に先端16aが係止されている定寸フイルム16が、このスプール20に所定の長さまでプレワインドされる。
【0092】
その際、図4に示すように、定寸フイルム16の後端16cが第1フォトセンサ312aを通過する際に、軸体290の回転速度が減速され、さらに第2フォトセンサ312bにより前記後端16cが検出されると、スプール20の回転が停止される。次に、第1ターンテーブル262が回転し、プレワインドされたスプール20を把持しているスプールチャック手段264がワインドステーションST5に至ると、ワインド手段270が駆動される。これにより、スプール20に定寸フイルム16がワインドされ、巻回体32が得られる。
【0093】
巻回体32は、第1トランスファ374に移送された後、水平姿勢から垂直姿勢に90°だけ回転され、この立位姿勢で第2トランスファ376に把持される。第2トランスファ376では、定寸フイルム16が巻回された巻回体32を受け取ると、前記巻回体32を立位姿勢のまま組立部36を構成するインデックステーブル378上に移送し、このインデックステーブル378上に載置されている片開パトローネ28内に挿入する。
【0094】
巻回体32が挿入された片開パトローネ28は、その上方開口端にキャップ26bが圧入されかしめられる。片開パトローネ28にキャップ26bがかしめられて巻き込みパトローネ34が得られた後、この巻き込みパトローネ34が暗室44から明室45に送り出され、ケース詰め部42側に移送される。
【0095】
ケース詰め部42では、インデックステーブル382にケース38が送り込まれ、このケース38内に巻き込みパトローネ34が挿入される。次に、巻き込みパトローネ34が挿入されたケース38の開放端部にケースキャップ40が挿入されて包装品12が得られる。この包装品12は、搬送コンベア62に送り出され、包装品集積部61a〜61cに選択的に導入される。
【0096】
次に、短尺品である、例えば、5枚撮りの定寸フイルム16をスプール20に巻き込む作業(短尺モード)について、図21に示すタイミングチャートおよび図22A〜図22Dに基づいて以下に説明する。
【0097】
先ず、切断機構92およびフイルムガイド182の動作タイミングを変更する作業が行われる。すなわち、図6および図7に示すように、切り替え手段134を構成するシリンダ164が駆動され、アーム部材168を介してカム170が矢印B1方向に移動する。このため、カム170が係合するフランジ部150a、150bを介して可動筒体144が矢印B1方向に移動し、第1カムフォロア130が第1カム部材126の第1カム輪郭面136から離間する一方、第2カムフォロア132が第2カム部材128の第2カム輪郭面138に係合する(図8B参照)。これにより、第2カム手段122が駆動可能な状態となる。
【0098】
図10に示すように、カム切り替え手段184では、同様に、切り替え手段218が駆動される。従って、可動筒体208が軸方向に移動し、第1カムフォロア212aが第1カム部材214aから離間する一方、第2カムフォロア212bが第2カム部材214bに係合する。
【0099】
上記の切り替え作業が行われた後、送り出し部70が駆動されてフイルムロール14から巻き戻される長尺フイルムFが切断挿入装置90に移送されると、第1移送機構94、第2移送機構96およびインサート機構98が同期して駆動される。このため、長尺フイルムFは、スプロケット102およびニップローラ180の回転作用下に、フイルムガイド182に案内されて矢印A方向に所定の設定長さだけ送り出される。
【0100】
長尺フイルムFが所定の長さだけ送り出され、その先端が第1インサートローラ234と第1ピンチローラ238とに挟持された状態で、第1移送機構94、第2移送機構96および前記インサート機構98の駆動が停止される(図22A参照)。
【0101】
次いで、切断機構92が駆動(ON)される。その際、カム切り替え機構100では、第2カム手段122が駆動されており、第2カムフォロア212bが第2カム部材214bの第2カム輪郭面138に沿って変位する。これにより、揺動リンク158は、前述した通常モードよりも速い動作タイミングで揺動し、昇降台108と一体的に可動刃106が下降する(図22B参照)。従って、通常モードよりも短尺な、例えば、5枚撮り用の定寸フイルム16が形成される。
【0102】
さらに、図22Cに示すように、第2移送機構96およびインサート機構98が駆動され、定寸フイルム16の先端16aがスプール20の溝部20aに挿入される。ここで、インサート検出手段266により定寸フイルム16の先端16aが検出されると、第2移送機構96およびインサート機構98の駆動が停止されるとともに、フイルムガイド182およびインサートガイド242が駆動される。
【0103】
すなわち、図10に示すように、カム切り替え手段184を構成する第2カムフォロア212bと第2カム部材214bとを介し、揺動リンク226が所定の動作タイミングで揺動し、リンク部材230から回転軸196a、196bに回転が付与される。回転軸196a、196bの回転により、ガイド部材200a、200bが互いに離間する方向に揺動し、フイルムガイド溝202a、202bから定寸フイルム16が離脱する(図22D参照)。
【0104】
一方、インサートガイド242では、図13に示すように、支軸246a、246bの回転作用下に、ガイド板248a、248bが第1および第2ピンチローラ238、240と一体的に互いに離間する方向に揺動し、定寸フイルム16の保持作用が解除される(図13中、実線から二点鎖線参照)。
【0105】
なお、短尺モードにおいて、撮影枚数が9〜10枚の場合には、切断機構92が第2カム手段122により駆動されるとともに、フイルムガイド182は、通常モードと同様に、第1カム部材214aと第1カムフォロア212aとにより駆動される。この撮影枚数と切断機構92およびフイルムガイド182の切り替えモードとは、表1に示すカムパターンにより行われる。
【0106】
【表1】
Figure 0003793358
【0107】
この場合、第1の実施形態では、予め設定された定寸フイルム16の長さが、切断機構92の切断位置からスプール20への挿入位置までの搬送長さHよりも長い際には、通常モードとして、前記切断機構92がカム切り替え機構100を構成する第1カム手段120により駆動される。これにより、長尺フイルムFは、第1移送機構94、第2移送機構96およびインサート機構98を介して、その先端がスプール20の溝部20aに挿入されて設定長さだけ送り出された後、第1カム手段120を介して切断機構92が駆動され、前記長尺フイルムFの切断が行われる。
【0108】
一方、予め設定された定寸フイルム16の長さが、搬送長さHよりも短い際には、カム切り替え機構100が第1カム手段120から第2カム手段122に切り替えられる。そして、先ず、長尺フイルムFが搬送長さHよりも短い設定長さ分だけ送り出された後、第2カム手段122を介して切断機構92が駆動され、この長尺フイルムFが切断される。次いで、短尺な定寸フイルム16は、第2移送機構96およびインサート機構98を介してその先端16aがスプール20の溝部20aに挿入される。
【0109】
このように、定寸フイルム16の設定長さに起因して通常モードと短尺モードとの異なる動作シーケンスが必要となる際、第1の実施形態では、切断機構92をカム切り替え機構100を構成する第1および第2カム手段120、122により切り替え制御するだけで、この切断機構92の動作タイミングを容易かつ正確に変更することができる。従って、極めて簡単な制御で、短尺品(10枚撮り以下)から長尺品(12枚撮り以上)にわたる種々の異なる長さに設定された定寸フイルム16を、スプール20に対して自動的かつ円滑に巻き込むことが可能になるという効果が得られる。
【0110】
さらに、第1の実施形態では、第2移送機構96を構成するフイルムガイド182の動作タイミングが、同様に、カム切り替え手段184を介し定寸フイルム16の長さに応じて切り替え制御される。これにより、種々の異なる長さの定寸フイルム16を簡単な構成で円滑に案内することができ、この定寸フイルム16のスプール20への挿入作業が一層効率的に遂行される。
【0111】
さらにまた、第1の実施形態では、インサート機構98を構成する第1および第2ピンチローラ238、240が開閉自在なガイド板248a、248bにそれぞれ二分割して装着されている。このため、ガイド板248a、248bを互いに離間する方向に揺動させる際に、第1および第2ピンチローラ238、240が一体的に揺動する。従って、フイルム解除動作が、簡単な構成で確実に遂行されるという利点がある。
【0112】
ところで、切断挿入装置90に不良を有する長尺フイルムFが導入されると、不良フイルム排出信号に伴って前記切断挿入装置90が不良フイルム排出モードとなる。すなわち、フイルム巻き込み部22が原点停止する一方、フイルムガイド182が開放状態となり、少なくとも第1移送機構94のスプロケット102および第2移送機構96のニップローラ180が作動状態となる。従って、長尺フイルムFは、スプロケット102およびニップローラ180の駆動作用下に不良部分が切断機構92の下流側まで移送され、前記第1および第2移送機構94、96の作動が停止した後、前記切断機構92が作動される。
【0113】
ここで、切断機構92において、駆動軸124は停止状態にあり、図6に示すように、第2シリンダ157が駆動される。このため、揺動リンク158が揺動して昇降台108が鉛直下方向に移動する。これにより、可動刃106が下降して、この可動刃106と固定刃104とで長尺フイルムFの不良部分が切断される。その際、排出口部材250がフイルム搬送路上に移動しており、図14に示すように、エアブロー手段259が駆動されると、不良フイルムFaが前記排出口部材250に吸引された状態で、不良部分の全長が連続的に吸引され排出シュート252を介して排出ボックス254内の集積チャンバ256に吸引される。従って、長尺フイルムFの不良部分を自動的に排出することができ、作業性が一挙に向上するとともに、不良部分を含む定寸フイルム16をスプール20に巻き込むことがなく、製品である包装品12の品質精度が向上するという利点が有効に得られる。
【0114】
図23は、本発明の第2の実施形態に係る切断挿入装置400の概略構成説明図である。なお、第1の実施形態に係る切断挿入装置90と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0115】
切断挿入装置400では、第1ターンテーブル402に、時計方向に向かってスプール供給ステーションST1b、挿入ステーションST2b、プレワインドステーションST3b、ワインドステーションST4b、巻回体検査ステーションST5b、および受け渡しステーションST6bが設けられている。
【0116】
第1ターンテーブル402のスプール供給ステーションST1bに一部を重ね合わせてスプール位置決め供給部404が設けられる。このスプール位置決め供給部404を構成する第2ターンテーブル406には、スプール受け入れステーションST1c、スプール位置決めステーションST2c、スプール検査ステーションST3c、およびスプール供給ステーションST1bが設けられている。
【0117】
このように、第2の実施形態では、スプール位置決め供給部404で、スプール20の位置決め作業とこのスプール20の位置決め検査を含む各種検査が行われた後、前記スプール20が第1ターンテーブル402に設けられているスプールチャック手段264に受け渡される。そして、第1ターンテーブル402は、予め位置決めおよび検査処理が行われたスプール20を、スプール供給ステーションST1bで受け取った後、挿入ステーションST2bにこのスプール20を配置して定寸フイルム16の挿入作業が行われる。
【0118】
これにより、第2の実施形態に係る切断挿入装置400では、位置決め検査を含む各種検査が行われて正常と判定されたスプール20のみに定寸フイルム16を挿入する作業を行うことができ、不良なスプール20に高価な定寸フイルム16を巻き込んでしまうことがなく、経済的かつ効率的なフイルムの切断挿入作業が遂行可能になる等、第1の実施形態に係る切断挿入装置90と同様の効果が得られる。
【0119】
【発明の効果】
本発明に係るフイルムの切断挿入方法および装置では、予め設定された定寸フイルムの長さに応じて、切断機構を第1および第2カム手段により選択的に駆動する。これにより、写真感光用フイルムを切断する動作と前記写真感光用フイルムの端部をスプールに挿入する動作との変更を容易に行うことができ、極めて簡単な構成で、種々の長さの異なる定寸フイルムに対応することが可能になる。
【0120】
また、本発明では、スプールを写真感光用フイルムの挿入ステーションに移送する前に、少なくともこのスプールが位置決めされているか否かの検査が行われる。このため、スプールに対して写真感光用フイルムを円滑かつ確実に挿入することができ、前記写真感光用フイルムの挿入作業が効率的に遂行される。また、不良なスプールに写真感光用フイルムを巻き込んでしまい、高価な写真感光用フイルムを不良品として破棄するような無駄がなくなり、極めて経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るフイルムの切断挿入方法を実施するフイルム加工包装システムにより包装品を製造する際の概略斜視説明図である。
【図2】前記フイルム加工包装システムの概略構成平面図である。
【図3】前記フイルム加工包装システムの概略構成側面図である。
【図4】前記フイルム加工包装システムを構成するフイルム供給部から組立部に至る概略構成図である。
【図5】前記切断挿入方法を実施する切断挿入装置の概略構成説明図である。
【図6】前記切断挿入装置を構成する切断機構およびカム切り替え機構の正面説明図である。
【図7】前記カム切り替え機構の一部切り欠き斜視説明図である。
【図8】図8Aは、第1カム手段が駆動可能な状態を示す側面説明図であり、図8Bは、第2カム手段が駆動可能な状態を示す側面説明図である。
【図9】前記切断挿入装置を構成する第2移送機構の斜視説明図である。
【図10】前記第2移送機構を構成するカム切り替え手段の正面説明図である。
【図11】前記切断挿入装置を構成するインサート機構の斜視説明図である。
【図12】前記インサート機構の側面説明図である。
【図13】前記インサート機構の正面説明図である。
【図14】不良なフイルムを排出する機構の説明図である。
【図15】第1ターンテーブルに設けられるスプールチャック手段の斜視説明図である。
【図16】前記スプールチャック手段の縦断面説明図である。
【図17】スプール位置決め供給部を構成するスプールチャック手段の斜視説明図である。
【図18】スプール位置決め手段の一部縦断面説明図である。
【図19】通常モードの動作を示すタイミングチャートである。
【図20】図20Aは、長尺フイルムを送り出す際の説明図であり、図20Bは、フイルムガイドを開放した状態の説明図であり、図20Cは、前記長尺フイルムの先端がスプールに挿入された際の説明図であり、図20Dは、前記長尺フイルムを切断する際の説明図である。
【図21】短尺モードの動作を示すタイミングチャートである。
【図22】図22Aは、前記長尺フイルムを送り出す際の説明図であり、図22Bは、前記長尺フイルムを切断する際の説明図であり、図22Cは、切断された定寸フイルムをスプールに挿入する際の説明図であり、図22Dは、前記定寸フイルムの保持を解除する際の説明図である。
【図23】本発明の第2の実施形態に係る切断挿入装置の概略構成説明図である。
【符号の説明】
10…フイルム加工包装システム 12…包装品
16…定寸フイルム 18…フイルム供給部
90、400…切断挿入装置 92…切断機構
102…スプロケット 94、96…移送機構
98…インサート機構 100…カム切り替え機構
103、186…サーボモータ 104…固定刃
106…可動刃 120、122…カム手段
130、132、212a、212b…カムフォロア
180…ニップローラ 182…フイルムガイド
184…カム切り替え手段 200a、200b…ガイド部材
214a、214b…カム部材 232…インサートモータ
234、236…インサートローラ 238、240…ピンチローラ
242…インサートガイド 250…排出口部材
262、322、402、406…ターンテーブル
264、324…スプールチャック手段
274…回転支持手段 276…支持手段
320、404…スプール位置決め供給部
326…スプール軸受け台 328…スプール軸チャック
350…スプール供給部 360…スプール位置決め手段
366…ヒステリシスクラッチ F…長尺フイルム

Claims (19)

  1. 長尺な写真感光用フイルムを、予め設定された種々の異なる長さ毎に切断するとともに、前記写真感光用フイルムの端部をスプールに挿入するフイルムの切断挿入方法であって、
    前記設定された長さが、前記写真感光用フイルムの切断位置から前記スプールへの挿入位置までの搬送長さより長い際に、切断機構を第1カム手段を介して駆動することにより、前記写真感光用フイルムの端部を前記スプールに挿入した後、前記写真感光用フイルムを前記設定された長さに切断する一方、
    前記設定された長さが、前記搬送長さよりも短い際に、前記切断機構を第2カム手段を介して駆動することにより、前記写真感光用フイルムを該設定された長さだけ送り出して切断した後、切断された前記写真感光用フイルムの端部を前記スプールに挿入することを特徴とするフイルムの切断挿入方法。
  2. 請求項1記載の方法において、前記スプールを前記写真感光用フイルムの挿入ステーションに移送する前に、少なくとも該スプールが位置決めされているか否かの検査を行うことを特徴とするフイルムの切断挿入方法。
  3. 請求項2記載の方法において、前記検査により前記スプールが不良であると判断された際、該スプールを前記挿入ステーションに移送した後、前記写真感光用フイルムを挿入することなく前記スプールのみを排出することを特徴とするフイルムの切断挿入方法。
  4. 請求項1記載の方法において、前記写真感光用フイルムに不良が発生している際、その不良部分を送り出して前記切断機構により切断した後に前記不良部分を自動的に排出することを特徴とするフイルムの切断挿入方法。
  5. 長尺な写真感光用フイルムを、予め設定された種々の異なる長さ毎に切断するとともに、前記写真感光用フイルムの端部をスプールに挿入するフイルムの切断挿入方法であって、
    予め位置決めされた前記スプールをスプールチャック手段により保持した状態で、前記写真感光用フイルムの挿入ステーション、前記写真感光用フイルムを巻回する巻回ステーション、および前記写真感光用フイルムがスプールに巻回された巻回体を受け渡す受け渡しステーションに、順次、移送するとともに、
    前記スプールを前記挿入ステーションに移送する前に、少なくとも該スプールが位置決めされているか否かの検査を行うことを特徴とするフイルムの切断挿入方法。
  6. 請求項5記載の方法において、前記検査により前記スプールが不良であると判断された際、該スプールを前記挿入ステーションに移送した後、前記写真感光用フイルムを挿入することなく前記スプールのみを排出することを特徴とするフイルムの切断挿入方法。
  7. 請求項5記載の方法において、前記スプールが前記スプールチャック手段で保持された後に、少なくとも該スプールが位置決めされているか否かの検査を行うことを特徴とするフイルムの切断挿入方法。
  8. 請求項5記載の方法において、前記スプールが前記スプールチャック手段で保持される前に、少なくとも該スプールが位置決めされているか否かの検査を行うことを特徴とするフイルムの切断挿入方法。
  9. 長尺な写真感光用フイルムを、予め設定された種々の異なる長さ毎に切断するとともに、前記写真感光用フイルムの端部をスプールに挿入するフイルムの切断挿入装置であって、
    前記写真感光用フイルムを切断する切断機構と、
    前記写真感光用フイルムを、前記設定された長さだけ前記切断機構側に送り出す第1移送機構と、
    前記切断機構の下流側に配設され、該切断機構により切断された前記写真感光用フイルムの後端を前記スプール側に送り出す第2移送機構と、
    前記スプールの近傍に設けられ、前記写真感光用フイルムまたは前記定寸フイルムの先端を該スプールに挿入するためのインサート機構と、
    前記設定された長さに対応して前記切断機構の動作タイミングを変更自在なカム切り替え機構と、
    を備えることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  10. 請求項9記載の装置において、前記カム切り替え機構は、前記切断機構に選択的に連結されて該切断機構の動作タイミングを変更する第1および第2カム手段を備え、
    前記第1および第2カム手段は、互いに並列されて回転駆動される第1および第2カム部材と、
    前記第1および第2カム部材に対して係脱自在な第1および第2カムフォロアと、
    を設けるとともに、
    前記カム切り替え機構は、前記第1および第2カムフォロアを進退させ、該第1および第2カムフォロアを前記第1および第2カム部材に選択的に係合させる切り替え手段を備えることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  11. 請求項9記載の装置において、前記第2移送機構は、前記写真感光用フイルムを挟持して搬送するニップローラと、
    前記ニップローラと前記インサート機構の間に配設される開閉自在なフイルムガイドと、
    前記設定された長さに対応して前記フイルムガイドの開閉タイミングを変更可能なガイド用カム切り替え手段と、
    を備えることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  12. 請求項11記載の装置において、前記ガイド用カム切り替え手段は、互いに並列されて回転駆動される第1および第2カム部材と、
    前記第1および第2カム部材に対して係脱自在な第1および第2カムフォロアと、
    前記第1および第2カムフォロアを進退させ、該第1および第2カムフォロアを前記第1および第2カム部材に選択的に係合させる切り替え手段と、
    を備えることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  13. 請求項9記載の装置において、前記インサート機構は、回転駆動源を介し互いに同期して回転駆動される第1および第2インサートローラと、
    前記第1および第2インサートローラに摺接自在な第1および第2ピンチローラと、
    前記写真感光用フイルムを案内するとともに、前記第1および第2ピンチローラが装着される開閉自在なインサートガイドと、
    を備えることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  14. 請求項9記載の装置において、前記切断機構は、前記カム切り替え機構とは独立して前記写真感光用フイルムの切断動作を行うための駆動手段を備えることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  15. 請求項9記載の装置において、前記スプールを前記写真感光用フイルムの挿入ステーションに移送する前に、少なくとも該スプールが位置決めされているか否かの検査を行うスプール検査ステーションを備えることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  16. 長尺な写真感光用フイルムを、予め設定された種々の異なる長さ毎に切断するとともに、前記写真感光用フイルムの端部をスプールに挿入するフイルムの切断挿入装置であって、
    前記スプールを位置決めする位置決めステーションと、
    前記位置決めされた前記スプールを保持するスプールチャック手段と、
    前記スプールチャック手段により保持された前記スプールが、少なくとも位置決めされているか否かの検査を行うスプール検査ステーションと、
    前記検査後の前記スプールに前記写真感光用フイルムの端部を挿入する挿入ステーションと、
    を備えることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  17. 請求項16記載の装置において、それぞれ間欠回転可能な第1および第2ターンテーブルを備え、
    前記第1ターンテーブルには、少なくとも位置決めされた前記スプールを受け取る供給ステーションおよび前記挿入ステーションが設けられる一方、
    前記第2ターンテーブルには、少なくとも前記位置決めステーションが設けられることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  18. 請求項9記載の装置において
    前記第1移送機構は、前記写真感光用フイルムに形成されたパーフォレーションに係合し、前記写真感光用フイルムを前記設定された長さだけ送るスプロケットを備え、前記スプロケットに近接して、前記写真感光用フイルムの側部に当該フイルムに係る情報を記録するサイドプリント部が配置されることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
  19. 長尺な写真感光用フイルムを、予め設定された種々の異なる長さ毎に切断するとともに、前記写真感光用フイルムの端部をスプールに挿入するフイルムの切断挿入装置であって、
    前記写真感光用フイルムを切断する切断機構と、
    前記写真感光用フイルムに形成されたパーフォレーションに係合し、前記写真感光用フイルムを前記設定された長さだけ送るスプロケットを有し、前記写真感光用フイルムを前記切断機構側に送り出す第1移送機構と、
    前記スプロケットに近接して配設され、前記写真感光用フイルムの側部に当該フイルムに係る情報を記録するサイドプリント部と、
    前記切断機構の下流側に配設され、前記切断機構により切断された前記写真感 光用フイルムの後端を前記スプール側に送り出す第2移送機構と、
    前記スプールの近傍に設けられ、前記写真感光用フイルムまたは当該定寸フイルムの先端を前記スプールに挿入するためのインサート機構と、
    前記設定された長さに対応して前記切断機構の動作タイミングを変更自在な動作タイミング切り替え機構と、
    を備えることを特徴とするフイルムの切断挿入装置。
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