JP3483153B2 - 感光性フィルムマガジンの製造方法および感光性フィルムマガジン包装体の製造方法 - Google Patents

感光性フィルムマガジンの製造方法および感光性フィルムマガジン包装体の製造方法

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JP3483153B2 JP24747793A JP24747793A JP3483153B2 JP 3483153 B2 JP3483153 B2 JP 3483153B2 JP 24747793 A JP24747793 A JP 24747793A JP 24747793 A JP24747793 A JP 24747793A JP 3483153 B2 JP3483153 B2 JP 3483153B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、感光性フィルムマガ
ジンおよび感光性フィルムマガジンを感光性フィルムマ
ガジン容器に収容された感光性フィルムマガジン包装体
の、製造方法に関するものである。
【0002】なお、この特許出願においては、「感光性
フィルムマガジン」とは、感光性フィルムが組み込まれ
たマガジンのことで、感光性フィルムの一部がマガジン
から出ているものも、出ていないものも含まれる。
【0003】また、「感光性フィルム」とは、画像を得
るのに用いる感光性を有するウエブ状のもので、ハロゲ
ン化銀カラーネガフィルムのような支持体がフィルムで
あるものだけでなく、印画紙も含み、また、ハロゲン化
銀写真フィルムだけに限られない。
【0004】そして、「元巻」とは、感光性フィルムマ
ガジンの材料となる感光性フィルムをロール状に巻いた
ものであり、通常は巻芯の上に感光性フィルムを数十m
から数千m巻いたものである。
【0005】そして、「遮光性トンネル」とは、経路を
遮光性部材で覆うトンネル状のもので、経路方向と垂直
な方向からくる光を実質的に遮断するものである。
【0006】また、「暗室状態」とは、感光性フィルム
を数時間置いておいても、光によるカブリが認められな
い状態のことをいう。従って、その状態は感光性フィル
ムによって相違し、例えば、青色領域しか感光しないレ
ギュラー感光性フィルムに対しては、実質的に青色領域
の光がなければ、赤色光の存在下であっても暗室状態で
ある。
【0007】
【従来の技術】感光性フィルムマガジンを製造するの
に、従来から、1つの装置で、元巻収納容器から感光性
フィルムの元巻を取り出し、取り出した元巻から感光性
フィルムを巻き出し、巻き出した感光性フィルムと部品
から感光性フィルムマガジンを組み立てていた。また、
別の装置で、感光性フィルムマガジンを感光性フィルム
マガジン容器に収納し、感光性フィルムマガジン包装体
を製造していた。
【0008】そして、完成された感光性フィルムマガジ
ン包装体の1つのロットから幾つかの感光性フィルムマ
ガジン包装体を抜き出し、感光性フィルムマガジン包装
体から感光性フィルムマガジンを取り出して検査してい
た。
【0009】このような感光性フィルムマガジン製造装
置では、多数の部品を収納した部品収納箱を、予め暗室
状態の内部に入れておき、この部品収納箱から部品を取
り出して、感光性フィルムマガジンを組み立て、組み立
てられた感光性フィルムマガジンを製品収納箱に多数収
納し、製品収納箱を暗室状態の内部から取り出してい
る。
【0010】また、元巻収納容器は、例えば実開昭57
−190546号公報に開示されており、暗室で、元巻
1本が収納できる遮光機能を持った元巻収納容器に、オ
ペレータが人手で元巻を装填するものである。そして、
この元巻収納容器を、人手または人手により運搬するた
めの何らかの台車で、暗室から運んで、感光性フィルム
マガジン製造装置の元巻供給位置に人手でセットしてい
た。また、空になった元巻収納容器もオペレータが運び
出していた。
【0011】そして、1つの感光性フィルムマガジン製
造装置では基本的に1種類の感光性フィルムの感光性フ
ィルムマガジンしか製造せず、種類を変える時は、人手
で元巻収納容器を取り替えていた。
【0012】また、元巻からの感光性フィルムの巻き出
しは、例えば、特開昭61−119555号公報、特開
平1−162662号公報に開示されているものがあ
る。これらは、2つの元巻を保持しながら巻き出す元巻
巻出手段があり、一方を使用して感光性フィルムを巻き
出している間に、他方で次の元巻を準備することを、互
い違いに行うものである。
【0013】また、感光性フィルムマガジンの組み立て
は、例えば、特開昭63−305353号公報に開示さ
れているものがあり、感光性フィルムが巻き取られたス
プールが存在している時に、パトローネ胴部材を供給す
るものであった。
【0014】また、機械の停止・漏光等による不良フィ
ルムは、その発生原因が起こった時に、オペレータがそ
のバッチの感光性フィルムマガジンを全て捨てることに
よって対処していた。
【0015】
【発明の解決しようとする課題】ところで、感光性フィ
ルムマガジン製造装置の暗室状態の内部に、部品収納箱
や製品収納箱を出し入れするためには、例えば、内扉と
外扉の二重構造にし、内扉と外扉を交互に開閉して遮光
性を保持する必要があり、構造が複雑である。
【0016】そして、内扉が完全に閉じられていないの
に、外扉が開かれたり、逆に、外扉が完全に閉じられて
いないのに、内扉が開かれたりして、感光性フィルムマ
ガジン製造装置内部に光が漏れ、製品のカブリが発生し
たり、最悪の場合は多量の不良品が発生するという問題
があった。
【0017】また、部品収納箱や製品収納箱を出し入れ
を、内扉と外扉を交互に開閉して行うため、部品収納箱
や製品収納箱を出し入れに時間を要し、感光性フィルム
マガジンの生産速度を上げにくいという問題があった。
【0018】さらに、部品収納箱に多数の部品を入れた
り、製品収納箱に多数の感光性フィルムマガジンを入れ
るため、お互いにぶつかって、傷が付いたり、変形した
りというトラブルが発生しがちであった。
【0019】また、部品収納箱や製品収納箱をセットす
る場所を確保する必要があり、感光性フィルムマガジン
製造装置の小型化の障害となっていた。
【0020】また、元巻収納容器に1つの元巻しか収納
されていなかったため、度々、元巻収納容器を供給しな
ければならず、作業量が極めて多かった。
【0021】また、感光性フィルムマガジン製造装置の
元巻供給位置に元巻収納容器を人手でセットしていたた
め、人手で暗室作業をしなければならず、危険性も高か
った。そして、元巻収納容器は重いものなので、かなり
の重労働であった。
【0022】さらに、元巻からの感光性フィルムの巻き
出しは、1個の感光性フィルムマガジン製造装置に、2
つの元巻を保持しながら巻き出す元巻巻出手段があるた
め、同じ機構が2つ必要であり、構造が複雑で、コスト
が嵩み、また、残りの元巻の巻芯を回収する時に、オペ
レータが2か所で回収しなければならず、作業が面倒で
あった。
【0023】また、感光性フィルムマガジンの組み立て
は、感光性フィルムが巻き取られたスプールが存在して
いる時に、パトローネ胴部材を供給するものであったた
め、パトローネ胴部材が供給されなかった場合、感光性
フィルムが巻き取られたスプールを搬送ラインに戻すこ
とになり、検出と制御が複雑となった。また、感光性フ
ィルムが巻き取られたスプールの感光性フィルムが搬送
ラインにある間に、巻緩むことを防止するために搬送治
具が必要であり、設備が複雑で割高になった。また、搬
送治具から感光性フィルムが巻き取られたスプールが落
下し安定稼働しないことがあった。
【0024】また、機械の停止・漏光等による不良フィ
ルムは、その発生原因が起こった時に、オペレータがそ
のバッチの感光性フィルムマガジンを全て捨てることに
よって対処していたため、不良フィルムがその中の一部
であっても全て捨てていたため、ロスが非常に多かっ
た。また、不良フイルムの発生原因が起こったにもかか
わらず、オペレータがそれを認識しなかった場合、不良
フィルムの感光性フィルムマガジンが感光性フィルムマ
ガジン包装体として製造され、抜き取り検査で発見され
るまで不良フィルムであることが発見されないので、ロ
スがさらに大きくなりがちであった。
【0025】この発明は、かかる実情に鑑みてなされた
次のような目的を有する感光性フィルムマガジンの製造
方法および感光性フィルムマガジン包装体の製造方法を
提供する。
【0026】この発明の目的の1つは、感光性フィルム
マガジンの製造と感光性フィルムマガジン包装体の製造
において、品質と生産性を向上させ、ロスを減少させる
ことである。
【0027】また、この発明の目的の1つは、暗室状態
の内部と外部との間の部品収納箱や製品収納箱による出
し入れを廃止し、暗室状態の内部に部品を供給する際
や、暗室状態の内部から感光性フィルムマガジンを取り
出す際の、傷や変形を防止し、順々に搬送することによ
り、生産性を向上させることである。
【0028】また、この発明の目的の1つは、傷や変形
の少ない感光性フィルムマガジンを得ることである。
【0029】また、この発明の目的の1つは、感光性フ
ィルムマガジンを全数検査した後、良品のみを収納容器
に収納することにより、ロスを減少させることである。
【0030】また、この発明の目的の1つは、対応する
位置で部品を検出することにより、高価な感光性フィル
ムのロスを減少させ、装置の小型・簡素化することであ
る。
【0031】また、この発明の目的の1つは、感光性フ
ィルムに不良なものが混入・発生した場合、そのバッチ
の感光性フィルムマガジンを全て捨てる必要もなくし、
装置の運転を停止することも無く自動的に不良な感光性
フィルムを排出し、また、不良な感光性フィルムを含む
感光性フィルムマガジンが感光性フィルムマガジン包装
体として組み立てられる恐れを少なくすることである。
【0032】また、この発明の目的の1つは、この不良
フィルムを自動的に排出する際でも、暗室状態を維持し
ながら、連続的に排出することにより、不良フィルムの
排出の際の生産性の低下を防止することである。
【0033】また、この発明の目的の1つは、1つの感
光性フィルムマガジン製造装置で、複数種類の感光性フ
ィルムに対応でき、多品種少量生産でも、生産性を維持
することである。
【0034】また、この発明の目的の1つは、暗室状態
の元巻供給位置への元巻のセットを自動化し、オペレー
タの負荷を軽減し、オペレータが暗室に入る必要を無く
し、装置をコンパクトにすることである。
【0035】また、この発明の目的の1つは、感光性フ
ィルムの供給の流れを1本化し、簡素にし、トラブルを
減少させ、また、装置をコンパクトにすることである。
【0036】また、この発明の目的の1つは、感光性フ
ィルムを供給し終えた巻芯の回収を容易にすることであ
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】この発明の1つは、暗室
状態の感光性フィルムマガジン組立部に感光性フィルム
マガジンの部品を部品供給部から供給し、感光性フィル
ムと前記部品から感光性フィルムマガジンを製造する感
光性フィルムマガジンの製造方法において、 前記感光性
フィルムマガジン組立部へ、前記部品供給部から、前記
感光性フィルムマガジン組立部を実質的に暗室状態にす
るのに必要な区間を遮光性トンネルで覆われた所定の経
路で、順々に、前記部品を供給し、 前記所定の経路の中
で、前記遮光性トンネルで覆われた区間の所定の位置
で、前記部品が存在するか否かを検出し、その検出に従
って、前記遮光性トンネルで覆われた前記感光性フィル
ムマガジン組立部を実質的に暗室状態にするのに必要な
区間に必ず前記部品が1つ以上存在するように、前記所
定の経路における前記部品の搬送を制御することを特徴
とする。
【0038】この発明の1つは、暗室状態の感光性フィ
ルムマガジン組立部で、感光性フィルムマガジンを組み
立てる感光性フィルムマガジンの製造方法において、
記感光性フィルムマガジン組立部から、前記感光性フィ
ルムマガジン組立部を実質的に暗室状態にするのに必要
な区間を遮光性トンネルで覆われた所定の経路で、順々
に、前記感光性フィルムマガジンを、非暗室状態下に排
出し、 前記所定の経路の中で、前記遮光性トンネルで覆
われた区間の所定の位置で、前記感光性フィルムマガジ
ンが存在するか否かを検出し、その検出に従って、前記
遮光性トンネルで覆われた前記感光性フィルムマガジン
組立部を実質的に暗室状態にするのに必要な区間に必ず
前記感光性フィルムマガジンが1つ以上存在するよう
に、前記所定の経路における前記感光性フィルムマガジ
ンの搬送を制御することを特徴とする。
【0039】
【0040】この発明の1つは、暗室状態の感光性フィ
ルムマガジン組立部で、感光性フィルムマガジンを組み
立てる感光性フィルムマガジンの製造方法において、
記感光性フィルムマガジン組立部から、前記感光性フィ
ルムマガジン組立部を実質的に暗室状態にするのに必要
な区間を遮光性トンネルで覆われた所定の経路で、順々
に、前記感光性フィルムマガジンを、非暗室状態下に排
出し、 前記所定の経路の中で、前記遮光性トンネルで覆
われた区間の所定の位置に、可とう性の遮光幕で塞ぎ、
前記感光性フィルムマガジンが可とう性の遮光幕を通過
する時、前記感光性フィルムマガジンが可とう性の遮光
幕を変形させて通過することを特徴とする。
【0041】
【0042】この発明の1つは、感光性フィルムを加工
し、加工済感光性フィルムと感光性フィルムマガジンの
部品とを同期して順々に供給し、供給された前記加工済
感光性フィルムと前記部品から感光性フィルムマガジン
を組み立てる感光性フィルムマガジンの製造方法におい
て、前記感光性フィルムを加工するに際して、対応する
位置に前記部品が存在するか否かを検出し、対応する位
置に前記部品が存在すると検出した場合のみ前記感光性
フィルムを供給して加工を行ことを特徴とする。
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】なお、この発明において、好ましい態様を
以下に示す。
【0057】感光性フィルムマガジンとしては、135
パトローネ等の100m3以下の小型のマガジンに適用
することが好ましい。特に、50m3以下の小型のもの
に適用することが好ましい。
【0058】また、感光性フィルムとしては、ISO感
度25以上のものに適用することが好ましく、特に、I
SO感度100以上のものに適用することが好ましい。
そして、ハロゲン化銀写真感光材料、特に、ハロゲン化
銀カラーフィルムに適用することが好ましい。
【0059】そして、元巻は、感光性フィルムマガジン
に組み立てられた時の感光性フィルムの幅にスリットさ
れた感光性フィルムをロール状に巻いたものであること
が、好ましい。
【0060】そして、遮光性トンネルは、その内面は光
を吸収するように黒色になっている方が好ましい。ま
た、強度や耐久性の面から、金属でできている方が好ま
しい。特に、腐食による変形等は避けなければならない
ので、ステンレス鋼や防錆処理されたものが好ましい。
また、内面を黒色にするのに、黒色塗料で塗られたもの
が好ましく、この黒色塗料は感光性フィルムが実質的に
感度を有する波長領域の光を吸収するような染料または
顔料を含んでいることが好ましく、また、つや消し塗料
の方が好ましく、また、マット材を含有している方が好
ましい。また他に、内面を黒色にするのに、パトローネ
等に使用されているテレンプを貼ってもよい。
【0061】
【作用】請求項1の発明では、感光性フィルムマガジン
組立部へ、部品供給部から、前記感光性フィルムマガジ
ン組立部を実質的に暗室状態にするのに必要な区間を遮
光性トンネルで覆われた所定の経路で、順々に、部品を
供給し、前記所定の経路の中で、前記遮光性トンネルで
覆われた区間の所定の位置で、前記部品が存在するか否
かを検出し、その検出に従って、前記遮光性トンネルで
覆われた前記感光性フィルムマガジン組立部を実質的に
暗室状態にするのに必要な区間に必ず前記部品が1つ以
上存在するように、前記所定の経路における前記部品の
搬送を制御する。
【0062】請求項2の発明では、感光性フィルムマガ
ジン組立部から、前記感光性フィルムマガジン組立部を
実質的に暗室状態にするのに必要な区間を遮光性トンネ
ルで覆われた所定の経路で、順々に、感光性フィルムマ
ガジンを、非暗室状態下に排出し、前記所定の経路の中
で、前記遮光性トンネルで覆われた区間の所定の位置
で、前記感光性フィルムマガジンが存在するか否かを検
出し、その検出に従って、前記遮光性トンネルで覆われ
た前記感光性フィルムマガジン組立部を実質的に暗室状
態にするのに必要な区間に必ず前記感光性フィルムマガ
ジンが1つ以上存在するように、前記所定の経路におけ
る前記感光性フィルムマガジンの搬送を制御する。
【0063】請求項3の発明では、感光性フィルムマガ
ジン組立部から、前記感光性フィルムマガジン組立部を
実質的に暗室状態にするのに必要な区間を遮光性トンネ
ルで覆われた所定の経路で、順々に、前記感光性フィル
ムマガジンを、非暗室状態下に排出し、前記所定の経路
の中で、前記遮光性トンネルで覆われた区間の所定の位
置に、可とう性の遮光幕で塞ぎ、前記感光性フィルムマ
ガジンが可とう性の遮光幕を通過する時、前記感光性フ
ィルムマガジンが可とう性の遮光幕を変形させて通過す
る。
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】請求項5の発明では、感光性フィルムを加
工するに際して、対応する位置に前記部品が存在するか
否かを検出し、対応する位置に前記部品が存在すると検
出した場合のみ前記感光性フィルムを供給して加工を行
う。
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【実施例】次に、この発明の感光性フィルムマガジンの
製造方法および感光性フィルムマガジン包装体の製造方
法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以
下、この実施例では「感光性フィルムマガジン」のこと
を「内装品」という。また、「内装品に必要な一定の長
さに感光性フィルムを切断する」ことを「定尺」とい
う。
【0081】この実施例では、JIS K−7519−
1982(ANSI PH1,14−1990)に規定
される感光性フィルムが組み込まれた内装品の製造に使
用されるものを中心に説明するが、この実施例に、この
発明は限定されるものではない。例えば、特開平1−3
06844号,特開平1−306845号公報等で示さ
れる樹脂製パトローネや、特開平4−335639号公
報等で示される小型パトローネや、110カートリッジ
やロールマガジンにも適用できる。
【0082】図1は内装品製造装置の概略構成を示す斜
視図である。この内装品製造装置1には、元巻収納容器
2から元巻3を取り出して次工程へ感光性フィルムを繰
り出す暗室状態のフィルム接合部100と、感光性フィ
ルムの組み込みに供する部品を供給する部品供給部20
0と、この部品供給部200から供給される部品とフィ
ルム接合部100から搬送される感光性フィルムを加工
して組み込む暗室状態のフィルム加工組込部300と、
このフィルム加工組込部300で感光性フィルムが組み
込まれた内装品を容器に収納する容器収納部400とが
備えられている。
【0083】フィルム接合部100は暗室状態にあり、
元巻収納容器2に収納された元巻3の取り出しと、感光
性フィルムの接合を行なうものである。元巻収納容器2
から元巻3が自動切換機101で取り出され、この自動
切換機101には元巻3が搬送位置aと待機位置bにセ
ットされており、搬送位置aにセットされた元巻3の感
光性フィルムは、アキューム部102を介してフィルム
加工組込部300に搬送される。待機位置bにセットさ
れた元巻3の感光性フィルムの先端部は取り外して送り
出し可能にセットされている。搬送位置aにセットされ
た元巻3の感光性フィルムがなくなると、接合機103
で感光性フィルムをカットして搬送位置aの巻芯を外し
て回収し、待機位置bにセットされた元巻3を搬送位置
aへ移動させて、その感光性フィルムの先端部を、カッ
トされた感光性フィルムの後端部に接合する。そして、
次の元巻3を待機位置bにセットする。
【0084】部品供給部200には、片カシメパトロー
ネ加工装置220、スプール供給装置240及びパトロ
ーネキャップ供給装置260等を備えている。
【0085】片カシメパトローネ加工装置220は、舟
型自動供給部221、舟型丸め部222、パトローネキ
ャッピングカシメ部223を有している。舟型自動供給
部221に収納された舟型4から舟型丸め5、片カシメ
パトローネ6になるように自動的に作成し、この片カシ
メパトローネ6をフィルム加工組込部300のパトロー
ネ組付部306へ供給する。なお、片パトローネはカシ
メでなくても良い。
【0086】スプール供給装置240は、供給レール2
41、集中収納部242を有している。供給レール24
1からスプール7が一旦集中収納部242に収納され、
この集中収納部242からスプール7が整列されて所定
のタイミングでフィルム加工組込部300のスプール組
付部304へ供給される。
【0087】パトローネキャップ供給装置260にはパ
トローネキャップ11が収納され、パトローネキャップ
11をフィルム加工組込部300のパトローネ組付部3
06へ供給する。
【0088】フィルム加工組込部300は暗室状態にあ
り、フィルム接合部100のアキューム部102から搬
送される感光性フィルムに穿孔機301でパーフォレー
ションが形成され、この感光性フィルムはアキューム部
302を介して潜像焼込部303へ搬送される。この潜
像焼込部303では感光性フィルムにフレームナンバー
等の焼き込みを行ない、この感光性フィルムはスプール
組付部304へ搬送され、この搬送された感光性フィル
ムは裁断器305で所定長さに切断される。
【0089】スプール組付部304にはスプール供給装
置240からスプール7が順次供給され、このスプール
7のスリットに感光性フィルムの先端部を挿着して巻き
付け、この感光性フィルムを巻き付けた状態でキャリヤ
308でパトローネ組付部306へ供給される。このパ
トローネ組付部306には、片カシメパトローネ供給装
置240から片カシメパトローネ6が供給される。この
片カシメパトローネ6は、パトローネ胴体に片方の端部
にのみパトローネキャップ11がカシメられたものであ
る。
【0090】また、パトローネ組付部306には、パト
ローネキャップ供給装置260からパトローネキャップ
11が供給され、片カシメパトローネ6に感光性フィル
ムが巻き付けられたスプール7を収納し、この片カシメ
パトローネ6にパトローネキャップ11をカシメ機30
7でカシメて取り付け、感光性フィルムが組み込まれた
内装品8が製造される。
【0091】このように、感光性フィルムマガジンの製
造では、感光性フィルムマガジン組立部であるフィルム
加工組込部300へ、部品供給部200から、フィルム
加工組込部300を実質的に暗室状態にするのに必要な
区間を後記する遮光性トンネルで覆われた所定の経路
で、順々に、感光性フィルムマガジンの部品であるスプ
ール7、片カシメパトローネ6、パトローネキャップ1
1を供給するようになっている。
【0092】従って、この感光性フィルムマガジンの製
造において、品質と生産性を向上させ、ロスを減少させ
ることができる。また、遮光性トンネルを用いることに
より、順々に部品を搬送することができる。また、暗室
状態の内部と外部との間の部品収納箱による出し入れを
廃止し、暗室状態の内部に部品を供給する際の、傷や変
形を防止し、順々に搬送することにより、生産性を向上
させることができる。また、製造された感光性フィルム
マガジンに、傷や変形の少ない。
【0093】この感光性フィルムマガジンである内装品
8は容器収納部400へ搬送される。この容器収納部4
00には、検査装置420及びパトローネ容器収納装置
440等を備えている。
【0094】検査装置420ではフィルム加工組込部3
00から搬送される内装品8の感光性フィルムの引出力
等の検査を行ない、この不合格の内装品8は排出し、合
格した内装品8はパトローネ容器収納装置440へ送
る。
【0095】パトローネ容器収納装置440は内装品8
をパトローネ容器9に収納するもので、パトローネ容器
供給部441からパトローネ容器9が供給され、またキ
ャップ供給部442から容器キャップ10が供給され
る。このパトローネ容器収納装置440で内装品8をパ
トローネ容器9に収納して容器キャップ10で閉塞した
状態の製品として外装ラインへ順次搬送される。
【0096】このように、感光性フィルムマガジン包装
体の製造において、感光性フィルムマガジン組立部であ
るフィルム加工組込部300から、容器収納部400
へ、所定の経路で、順々に、感光性フィルムマガジンで
ある内装品8を供給する。従って、感光性フィルムマガ
ジン包装体の製造において、品質と生産性を向上させ、
ロスを減少させることができる。また、暗室状態の内部
と外部との間の製品収納箱による出し入れを廃止し、暗
室状態の内部から感光性フィルムマガジンを取り出す際
の、傷や変形を防止し、順々に搬送することにより、生
産性を向上させることができる。
【0097】また、感光性フィルムマガジン包装体の製
造において、感光性フィルムマガジンである内装品8を
1つづつ検査し、検査された内装品8を、容器収納部4
00へ、所定の経路で、順々に、供給し、その検査の結
果、良と判定された内装品8のみを感光性フィルムマガ
ジン容器であるパトローネ容器9及び容器キャップ10
に収納する。従って、感光性フィルムマガジン包装体の
製造において、品質と生産性を向上させ、ロスを減少さ
せることができる。また、暗室状態の内部と外部との間
の製品収納箱による出し入れを廃止し、暗室状態の内部
から感光性フィルムマガジンを取り出す際の、傷や変形
を防止し、順々に搬送することにより、生産性を向上さ
せることができる。また、内装品8を全数検査した後、
良品のみを感光性フィルムマガジン容器に収納すること
により、ロスを減少させることができる。
【0098】また、感光性フィルムマガジン包装体の製
造において、感光性フィルムマガジン組立部であるフィ
ルム加工組込部300から、所定の経路で、順々に、感
光性フィルムマガジンである内装品8を供給し、内装品
8を1つづつ検査し、検査された内装品8を、容器収納
部400へ、所定の経路で、順々に、供給し、その検査
の結果、良と判定された感光性フィルムマガジンのみを
感光性フィルムマガジン容器であるパトローネ容器9及
び容器キャップ10に収納する。従って、感光性フィル
ムマガジン包装体の製造において、品質と生産性を向上
させ、ロスを減少させることができる。また、暗室状態
の内部と外部との間の製品収納箱による出し入れを廃止
し、暗室状態の内部から内装品8を取り出す際の、傷や
変形を防止し、順々に搬送することにより、生産性を向
上させることができる。また、内装品8を全数検査した
後、良品のみを感光性フィルムマガジン容器に収納する
ことにより、ロスを減少させることができる。
【0099】次に、元巻収納容器2について、図2乃至
図6に基づいて詳細に説明する。図2は元巻収納容器の
蓋を閉じた状態の斜視図、図3は元巻収納容器の蓋を開
いた状態の斜視図、図4は元巻収納容器の縦断面図、図
5は図4のAーA線に沿う断面図、図6は図4のBーB
線に沿う断面図である。
【0100】この元巻収納容器2は容器本体20と蓋2
1からなっている。容器本体20の奥壁20aには取付
プレート22が設けられ、この取付プレート22の中央
部には支持軸23の基部23aが取り付けられ、この片
持ち支持された支持軸23に複数の元巻3が保持され
る。支持軸23の取付側にはストッパ24が設けられ、
このストッパ24で元巻3の位置決めが行われる。ま
た、支持軸23には軸方向にスリット23bが形成さ
れ、このスリット23bは、元巻3を取り出す時に取出
保持手段が挿入され、この取出保持手段で元巻3を1個
毎に持ち上げて、このスリット23bに、取り出すため
のものである。
【0101】蓋21の前壁21aの内側にはストッパ2
5が設けられ、蓋21を閉じると、このストッパ25は
支持軸23の先端23cでスリット23bの間に挿入さ
れる。このストッパ25は蓋21を閉じた状態でスリッ
ト23bの間に挿入されることで、支持軸23に保持さ
れた元巻3の位置決めを行っている。
【0102】蓋21の前壁21a及び側壁21bの下部
には係合プレート26が設けられ、容器本体20の底壁
20b及び側壁20cの下部には係合プレート27が互
いに対向して設けられる。この前壁21a及び側壁21
b並びに係合プレート26と、対向して設けられた係合
プレート27で凸凹係合し、更に係合プレート26並び
に係合プレート27の内側に遮光部材28を設けて遮光
している。なお、前壁21a及び側壁21b並びに係合
プレート26と、対向して設けられた係合プレート27
で2重の凸凹係合になっているが、この係合部は2重以
上に構成しても良い。
【0103】蓋21の上壁21c及び側壁21bには係
合プレート29,30が設けられ、容器本体20の上壁
20d及び側壁20cには係合プレート31,32が対
向して設けられ、この係合プレート29,30と係合プ
レート31,32は凸凹係合し、さらに係合プレート2
9,30並びに係合プレート31,32の内側に遮光部
材36を設けて遮光している。なお、係合プレート2
9,30と係合プレート31,32は2重の凸凹係合に
なっているが、この係合部も同様に2重以上に構成して
も良い。
【0104】また、容器本体20の係合プレート31,
32には遮光壁37が溶接して固定され、この遮光壁3
7は蓋21の内側の全周に位置して遮光している。
【0105】容器本体20の上部の両側と、蓋21の下
部の両側との間には板バネ38が設けられ、この蓋21
は容器本体20に対して板バネ38の作用により上方へ
の持ち上がる力により支持軸23と直交する方向に摺動
し、開閉可能となっている。なお、蓋21を開閉する機
構は板バネ38の他に、コイルバネ、モータとチエー
ン、シリンダー等を用いて構成することができる。
【0106】容器本体20の上壁20dにはロック機構
33が備えられ、一方蓋21の上壁21cにロック解除
レバー34が設けられている。このロック解除レバー3
4とロック機構33とで蓋21のロックとロック解除が
行われ、ロック解除レバー34を上方へ操作することで
ロック解除が行われ、蓋21が開放可能になる。なお、
蓋21をロックする機構にはパッチン錠、ピン止め等の
ロック機構を用いて構成することができる。
【0107】容器本体20の上壁20dには感光性フィ
ルムの管理情報(例えば元巻収納容器の番号、元巻スリ
ット日時、本数並びに元巻きのフィルム品種、スリット
した機械番号、乳剤番号等)を記録した記録媒体35が
設けられている。
【0108】このように、元巻収納容器2では容器本体
20の内部の支持軸23に複数の元巻3が保持され、こ
の容器本体20の蓋21を閉じた状態では凹凸係合して
遮光される。元巻3を取り出すときには、ロック解除レ
バー34を上方に操作すると蓋21のロックが解除さ
れ、蓋21を上方へ持ち上げて支持軸23と直交する方
向に摺動して開くことで、元巻3が取り出し可能にな
る。さらに、容器本体20の外部の記録媒体35から感
光性フィルムの管理情報を読み取ることで、感光性フィ
ルムの管理を容易に行うことができる。
【0109】従って、この元巻収納容器2を用いること
で、フィルム接合部100への感光性フィルムの自動装
填、取り出しが可能で、しかも作業者により生産管理し
ていたものが全て無くなり、同時に暗室内での元巻取り
出しマガジンセット等も無くなり、大幅に人手作業の軽
減が可能であり、安全性が高くなる。
【0110】次に、フィルム接合部100について、図
7乃至図52に基づいて詳細に説明する。まず、フィル
ム接合部100に元巻収納容器2を供給するステーショ
ンについて図7乃至図23に基づいて説明する。
【0111】図7はフィルム接合部の概略側面図、図8
はフィルム接合部の概略平面図、図9はフィルム接合部
のステーションの配置を示す概略図、図10はステーシ
ョンの遮光シャッタの配置を示す平面図、図11は遮光
シャッタの開閉機構を示す概略図、図12は取出ステー
ション、供給ステーション及び排出ステーションの搬送
機構を示す平面図、図13は取出ステーション、供給ス
テーション及び排出ステーションの搬送機構を示す正面
図、図14は取出ステーション、供給ステーション及び
排出ステーションの搬送機構を示す側面図、図15は待
機ステーション及び切替ステーションの搬送機構を示す
平面図、図16は待機ステーション及び切替ステーショ
ンの搬送機構を示す側面図、図17は搬送機構の他の実
施例の概略図、図18は搬送機構のさらに他の実施例の
概略図、図19は切替ステーションの位置決めストッパ
の側面図、図20は取出ステーションの位置決めストッ
パの側面図、図21は遮光シャッタの開閉機構を示す他
の実施例の概略図、図22は元巻収納容器の供給のフロ
ーチャート、図23は元巻収納容器の排出のフローチャ
ートである。
【0112】元巻収納容器2から元巻3を取り出して次
工程へ感光性フィルムを繰り出すフィルム接合部100
は暗室状態になっており、このフィルム接合部100に
は元巻供給位置である取出ステーション110、供給ス
テーション111、待機ステーション112、排出ステ
ーション113及び切替ステーション114が備えら
れ、さらにこれらを制御する制御手段115が備えられ
ている。この取出ステーション110、供給ステーショ
ン111、待機ステーション112、排出ステーション
113及び切替ステーション114にはそれぞれ元巻収
納容器2を確認する近接センサS1,S2,S3−1,
S3−2,S4,S5−1,S5−2,S5−3が設け
られている。
【0113】取出ステーション110では元巻収納容器
2から元巻3を取り出す。供給ステーション111には
断裁工程で断裁された元巻3を収納した元巻収納容器2
が供給される。待機ステーション112では供給ステー
ション111からの元巻収納容器2を待機させる。排出
ステーション113では元巻を取り出した空の元巻収納
容器2を排出する。切替ステーション114では取出ス
テーション110から元巻を取り出した空の元巻収納容
器2を受け取り排出ステーション113へ搬送し、待機
ステーション112から元巻収納容器2を受け取り取出
ステーション110へ搬送する。
【0114】制御手段115の制御で、供給ステーショ
ン111に供給された元巻収納容器2が待機ステーショ
ン112に搬送され、この待機ステーション112で待
機させる。取出ステーション110で元巻収納容器2が
空になると、この空の元巻収納容器2を切替ステーショ
ン114を介して排出ステーション113に搬送する。
そして、この後、待機ステーション112で待機してい
る元巻収納容器2を切替ステーション114を介して取
出ステーション110へ供給する。
【0115】この取出ステーション110、供給ステー
ション111及び排出ステーション113の搬送機構1
40は図12乃至図14に示すように構成されている。
元巻収納容器2が一対のガイドレール141にガイドさ
れて搬送され、この一対のガイドレール141の間に例
えば3個の駆動軸142が軸受143に支持されてい
る。この駆動軸は駆動を伝達するものであれば良く3個
でなくても良いし、4個でも良い。この駆動軸142の
両端に搬送ローラ144が設けられ、この搬送ローラ1
44上に元巻収納容器2が載置され、この搬送ローラ1
44の回転によって元巻収納容器2が搬送される。
【0116】それぞれの駆動軸142にはスプロケット
145が固定され、このスプロケット145と駆動モー
タ146の駆動スプロケット147にチェーン148が
掛け渡され、駆動モータ146によってそれぞれの駆動
軸142が回転される。また、チェーン148には軸受
149で支持されたタイトナー150で所定の張力が与
えられている。
【0117】待機ステーション112及び切替ステーシ
ョン114の搬送機構151は図15及び図16に示す
ように構成されている。ベースプレート152にスライ
ド軸153が設けられ、このスライド軸153に軸受台
154が支持されている。この軸受台154はベースプ
レート152に設けられた駆動シリンダ155によって
上下動する。この軸受台154の軸受156には4個の
駆動軸157が支持されている。この駆動軸157の両
端に搬送ローラ158が設けられ、この搬送ローラ15
8上に元巻収納容器2が載置され、この搬送ローラ15
8の回転によって元巻収納容器2が搬送される。
【0118】それぞれの駆動軸157にはスプロケット
159が固定され、このスプロケット159と駆動モー
タ160の駆動スプロケット161にチェーン162が
掛け渡され、駆動モータ160によってそれぞれの駆動
軸157が回転される。また、チェーン162には軸受
163で支持されたタイトナー164で所定の張力が与
えられている。
【0119】また、ベースプレート152の軸受165
に3個の駆動軸166が支持されている。この駆動軸1
66の両端に搬送ローラ167が設けられ、この搬送ロ
ーラ167上に元巻収納容器2が載置され、この搬送ロ
ーラ167の回転によって元巻収納容器2が搬送され
る。
【0120】それぞれの駆動軸166にはスプロケット
168が固定され、このスプロケット168にチェーン
169が掛け渡されている。中央の駆動軸166には傘
歯車170が駆動モータ171の傘歯車172に噛み合
っており、駆動モータ171の駆動によって中央の駆動
軸166が回転され、チェーン169によってそれぞれ
の駆動軸166が連動して回転する。また、チェーン1
69には軸受173で支持されたタイトナー174で所
定の張力が与えられている。
【0121】なお、取出ステーション110、供給ステ
ーション111及び排出ステーション113の搬送機構
140及び待機ステーション112及び切替ステーショ
ン114の搬送機構151は、前記したようにローラと
モータを用いて搬送機構を構成しているが、図17に示
すように、スプロケット39,40にチエーン41を掛
け渡し、スプロケット39をモータ42で駆動してチエ
ーン41で元巻収納容器2を搬送するようにしても良
い。また、プーリにベルト等の無端搬送手段を掛け渡し
たものを用いてもよい。
【0122】さらに、搬送機構140,151は図18
に示すように、搬送台43にころ44を設け、元巻収納
容器2をシリンダ45で押してころ44上を搬送するよ
うにしても良い。
【0123】また、切替ステーション114の位置決め
ストッパ175は図19に示すように構成されている。
この位置決めストッパ175は取出ステーション110
側と、待機ステーション112側とに、それぞれ元巻収
納容器2の搬送方向と直交する方向に配置されている。
この位置決めストッパ175はスライド軸176を介し
て支持プレート177に支持され、この支持プレート1
77には昇降シリンダ178が設けられている。この昇
降シリンダ178によって位置決めストッパ175が昇
降する。この位置決めストッパ175の下方位置には到
着検出近接センサ197が配置され、この到着検出近接
センサ197で元巻収納容器2が切替ステーション11
4に搬入されたことが検出される。
【0124】また、取出ステーション110の位置決め
ストッパ179は図20に示すように構成されている。
この位置決めストッパ179は切替ステーション114
側に、元巻収納容器2の搬送方向と直交する方向に配置
されている。この位置決めストッパ179は支持プレー
ト180に支持ピン181を介して回動可能に支持さ
れ、この位置決めストッパ179に連結ピン182を介
してストッパ駆動シリンダ183のロッド184に連結
されている。このストッパ駆動シリンダ183は支持ピ
ン185を介して支持ブラケット186に支持され、こ
のストッパ駆動シリンダ183の作動でロッド184が
伸長し、これで位置決めストッパ179のON,OFF
が行われる。この位置決めストッパ179のON,OF
Fはストッパ駆動シリンダ183の作動検出センサ18
3aで検出される。
【0125】切替ステーション114と取出ステーショ
ン110との連通口116には第3の遮光シャッタ11
7が配置され、切替ステーション114と待機ステーシ
ョン112との連通口118には第1の遮光シャッタ1
19が配置され、切替ステーション114と排出ステー
ション113との連通口120には第2の遮光シャッタ
121が配置されている。この第3の遮光シャッタ11
7、第1の遮光シャッタ119及び第2の遮光シャッタ
121はそれぞれの側部スライドフレーム122、12
3、124が切替ステーション114の支持フレーム1
25,126,127に凹凸係合されて遮光構造になっ
ている。
【0126】切替ステーション114の上方には遮光シ
ャッタの開閉機構128が配置され、遮光シャッタの開
閉機構128の支持枠129には第3の遮光シャッタ1
17、第1の遮光シャッタ119及び第2の遮光シャッ
タ121の側部スライドフレーム122、123、12
4がスライド可能に係合されている。この支持枠129
に支持された開閉シリンダ130,131,132のロ
ッド130a,131a,132aが第3の遮光シャッ
タ117、第1の遮光シャッタ119及び第2の遮光シ
ャッタ121に接続され、この開閉シリンダ130,1
31,132の作動で第3の遮光シャッタ117、第1
の遮光シャッタ119及び第2の遮光シャッタ121が
上下動して開閉される。
【0127】なお、第3の遮光シャッタ117、第1の
遮光シャッタ119及び第2の遮光シャッタ121を開
閉する駆動機構としては、図21に示すように、モータ
46と、チェーン、ベルト、ワイヤ等の引き上げ手段4
7等を用いて構成しても良い。
【0128】それぞれの開閉シリンダ130,131,
132にはシャッタ開検出センサ130b,131b,
132bが設けられており、ロッド130a,131
a,132aが縮んだ状態でシャッタ開状態を検出す
る。また、シャッタ閉状態はロッド130a,131
a,132aが伸びた状態であり、このシャッタ閉状態
の検出は第3の遮光シャッタ117、第1の遮光シャッ
タ119及び第2の遮光シャッタ121の枠を別のシャ
ッタ閉検出センサ130c,131c,132cで検出
する。これらのシャッタ開閉検出は確実に検出できるも
のであれば良く、マイクロスイッチ、光電センサ、磁気
センサ等も使用できる。また、シャッタ開閉を一つの検
出手段で検出してもよい。
【0129】遮光シャッタの開閉機構128は制御手段
115で制御され、第3の遮光シャッタ117を開く
時、第1の遮光シャッタ119及び第2の遮光シャッタ
121は閉じ状態であり、第1の遮光シャッタ119ま
たは第2の遮光シャッタ121を開く時、第3の遮光シ
ャッタ117は閉じ状態にあり、必ず遮光が保たれるよ
うに制御されているので、フィルム接合部100に元巻
収納容器2を遮光された状態で自動的に搬入することが
できる。
【0130】次に、元巻3の供給を説明すると、これか
ら生産しようとするの元巻3は断裁工程から供給され
る。この時の指示は絶えず、工程の進捗及び生産計画を
管理している工程管理制御手段198からAGVと呼ば
れる無人搬送手段199及び制御手段115へ出力され
る。例えば現在生産中の感光性フィルムの残り生産量が
現在の供給されている元巻で足りると判断すれば無人搬
送手段等に自動的に次の品種の感光性フィルムを選択す
るよう指示を出す。
【0131】工程管理制御手段198から指示する単位
は元巻収納容器2ごと行われる。従って、元巻3の供給
も、この元巻収納容器2単位で行われる。選択された元
巻収納容器2は無人搬送手段199に自動的に移載さ
れ、元巻3の補給を要求して内装品製造装置1まで運ば
れる。
【0132】この元巻収納容器2の移送手段はAGVで
説明しているが、ほかにもコンベア、天井搬送車等が考
えられる。なお、元巻収納容器2は単に元巻を運ぶため
だけの容器ではなく次のような機能を備えている。
【0133】断裁から内装工程までに明室区間があるた
め元巻収納容器2は遮光構造になっていて、たとえ感度
の高いカラーフィルムでも露光しない。また、元巻収納
容器2には記録媒体35が設けられ、この記録媒体35
は例えば磁気等で記憶するIDカードが一つずつ取り付
けられていて中に入っている感光性フィルムの内容をフ
ィルム接合部100で確認できるようになっている。こ
の記録媒体35はIDカードに限らず、ICカード、磁
気テープ等でも良い。さらに、別の機能としては元巻の
セット、取り出しが容易なように支持軸23が片持ちで
元巻3を収納できる構造になっている。さらに、別の機
能として元巻収納容器2の蓋21の開閉が自動化しやす
いように垂直に開く構造になっている。無人搬送手段1
99で内装機まで運ばれた元巻収納容器2は、ここでフ
ィルム接合部100まで元巻収納容器2を搬送するため
の手段であるコンベアに自動的に移送される。この時、
コンベアに元巻収納容器2が乗る位置は決められてお
り、必ず供給ステーション111に乗るように制御され
る。
【0134】次に、元巻収納容器2の供給を、図22の
フローチャートに基づいて説明する。
【0135】ステップA1で、供給ステーション111
に元巻収納容器2が存在するか否かを近接センサS2で
確認し、供給ステーション111に乗った元巻収納容器
2はステップA2で待機ステーション112に元巻収納
容器2がないことを近接センサS3−1で確認し、ステ
ップA3で供給ステーション111の搬送機構140の
搬送ローラ144を駆動する。その後、ステップA4で
待機ステーション112の搬送機構151の搬送ローラ
158を搬入方向へ駆動し、ステップA5で元巻収納容
器2が存在するか否かを近接センサS3−2で確認し、
元巻収納容器2が待機ステーション112に搬入される
と、ステップA6で供給ステーション111の搬送機構
140を停止し、ステップA7で待機ステーション11
2の搬送機構151を停止し、そこで待機する。
【0136】この動作はいつ無人搬送車が元巻収納容器
2を持ってきても常に受け取れる状態にしておくための
ものである。また、待機ステーション112で待機した
まま切替ステーション114に進まないのは、現在取出
ステーション114で使用中の元巻収納容器2が空にな
って無人搬送車に移送させる時、切替ステーション11
4を通過して排出ステーション113に搬送するためで
ある。
【0137】ステップA8では切替ステーション114
及び取出ステーション110に近接センサS5−1,S
5−2,S5−3,S1で元巻収納容器2がないことを
確認し、ステップA9で待機ステーション112の搬送
機構151の搬送ローラ158を下降し、ステップA1
0で切替ステーション114の搬送機構151の搬送ロ
ーラ158を下降する。ステップA11で待機ステーシ
ョン112の搬送機構151の搬送ローラ158の下降
が完了すると、同様にステップA12で切替ステーショ
ン114の搬送機構151の搬送ローラ158の下降が
完了すると、ステップA13,A14で第1の遮光シャ
ッタ119を開き、ステップA15,A16で切替ステ
ーション114の取出ステーション110側の位置決め
ストッパ175を上昇させ、ステップA17で待機ステ
ーション112の搬送機構151の搬送ローラ167が
駆動し、ステップA18で切替ステーション114の搬
送機構151の搬送ローラ167が駆動し、元巻収納容
器2が待機ステーション112から切替ステーション1
14へ搬入される。
【0138】ステップA19で切替ステーション114
の取出ステーション110側の位置決めストッパ175
に設けられている到着検出近接センサ197で元巻収納
容器2が切替ステーション114に搬入されたことが検
出され、ステップA20で第1の遮光シャッタ119を
閉じ、ステップA21で待機ステーション112の搬送
機構151の搬送ローラ167を停止させ、ステップA
22で切替ステーション114の搬送機構151の搬送
ローラ167を停止させ、ステップA23で第1の遮光
シャッタ119の閉じ状態をシャッタ開閉検出スイッチ
131bで検出し、ステップA24,A25で待機ステ
ーション112の搬送機構151の搬送ローラ158を
上昇させ、ステップA26,A27で切替ステーション
114の取出ステーション110側の位置決めストッパ
175を下降させる。
【0139】ステップA28,A29で第3の遮光シャ
ッタ117を開き、ステップA30で切替ステーション
114の搬送機構151の搬送ローラ167を駆動し、
ステップA31で取出ステーション110の搬送機構1
40の搬送ローラ144を駆動し、元巻収納容器2を切
替ステーション114から取出ステーション110に搬
入し、ステップA32で近接センサS1により元巻収納
容器2を確認する。
【0140】ステップA33で切替ステーション114
の搬送機構151の搬送ローラ167を停止させ、ステ
ップA34で取出ステーション110の搬送機構140
の搬送ローラ144を停止させる。ステップA35,A
36で取出ステーション110の位置決めストッパ17
9をONさせて、ステップA37,A38で第3の遮光
シャッタ117の閉じ、この閉じ状態をシャッタ開閉検
出スイッチ130bで検出し、ステップA39,A40
で待機ステーション112の搬送機構151の搬送ロー
ラ158を上昇させる。
【0141】次に、元巻収納容器2の排出を、図23の
フローチャートに基づいて説明する。
【0142】ステップB1で、元巻収納容器2の蓋21
の閉じ状態を反射型センサS6で検出し、ステップB
2,B3で取出ステーション110の位置決めストッパ
179をOFFさせて、ステップB4〜B7で第3の遮
光シャッタ117を開き、切替ステーション114の搬
送機構151の搬送ローラ158を下降させ、ステップ
B8,B93で切替ステーション114の待機ステーシ
ョン112側の位置決めストッパ175を上昇させる。
【0143】ステップB10で取出ステーション110
の搬送機構140の搬送ローラ144を駆動し、ステッ
プB11で切替ステーション114の搬送機構151の
搬送ローラ167を駆動し、ステップB12で切替ステ
ーション114の待機ステーション112側の位置決め
ストッパ175に設けられている到着検出近接センサ1
97で元巻収納容器2が切替ステーション114に搬入
されたことが検出されると、ステップB13で第3の遮
光シャッタ117の閉じる。
【0144】そして、ステップB14で取出ステーショ
ン110の搬送機構140の搬送ローラ144を停止
し、ステップB15で切替ステーション114の搬送機
構151の搬送ローラ167を停止し、ステップB16
で第3の遮光シャッタ117の閉じ状態をシャッタ閉検
出センサ130cで検出し、ステップB17で切替ステ
ーション114の搬送機構151の搬送ローラ158を
上昇させる。ステップB18,B19で切替ステーショ
ン114の待機ステーション112側の位置決めストッ
パ175を下降させ、ステップB20,B21で第2の
遮光シャッタ121を開く。
【0145】そして、ステップB22で切替ステーショ
ン114の搬送機構151の搬送ローラ158を駆動
し、ステップB23で排出ステーション113の搬送機
構140の搬送ローラ144を駆動し、元巻収納容器2
が切替ステーション114から排出ステーション113
へ搬入される。ステップB24で近接センサS4により
元巻収納容器2を確認し、ステップB25で切替ステー
ション114の搬送機構151の搬送ローラ158を停
止させ、ステップB26で取出ステーション110の搬
送機構140の搬送ローラ144を停止させる。ステッ
プB27,B28で第2の遮光シャッタ121を閉じ、
この閉じ状態をシャッタ閉検出センサ132cで検出す
る。
【0146】このように、生産が進み取出ステーション
110の元巻収納容器2が空になり切替ステーション1
14を通って排出ステーション113に到達すると、待
機ステーション112で待機していた元巻収納容器2は
切替ステーション114を通って取出ステーション11
0にセットされる。この元巻収納容器2の入れ替え時の
元巻3の供給はフィルム接合部100の仕掛かりは元巻
2本分なので、今まで取出ステーション110にあった
元巻収納容器2の中にあった最後の元巻2本がフィルム
接合部100の元巻き掛けにセットされているので、生
産に支障はない。つまり、この2本の元巻3を消費して
いる間に元巻収納容器2を入れ替えればよいもちろん、
必ずそうしなければならないわけではない。
【0147】排出ステーション113に到着した空の元
巻収納容器2はこの位置で無人搬送車が回収にくるのを
待つ。この時の無人搬送車への指示も内装工程経由で工
程管理制御手段198から行う。この後、無人搬送車が
到着して元巻収納容器2を移載し断裁工程まで搬送す
る。
【0148】この一連の動作の中で元巻収納容器2が明
室から暗室或いは暗室から明室に移動するが、この時暗
室内に光が人るのを防止する遮光は、第3の遮光シャッ
タ117、第1の遮光シャッタ119及び第2の遮光シ
ャッタ121の上下スライド式で行い、この実施例では
エアシリンダを使って駆動しており、閉状態では明室か
らの光が入らないようになっている。
【0149】このように、暗室状態のフィルム接合部1
00に取出ステーション110、切替ステーション11
4、待機ステーション112及び排出ステーション11
3、さらに第3の遮光シャッタ117、第1の遮光シャ
ッタ119及び第2の遮光シャッタ121を用いること
で、フィルム接合部100に元巻収納容器2を暗室状態
で自動的に搬入することが可能で、暗室状態のフィルム
接合部100への元巻3のセットを自動化してオペレー
タの負荷が軽減し、かつ暗室にオペレータが入らないよ
うにしてコンパクトにすることができる。
【0150】また、フィルム接合部100には元巻収納
容器2をセットし元巻3を取り出す取出ステーション1
10と対向する位置に、元巻収納容器2の記録媒体35
に記録された管理情報を読み取る読取手段500と、元
巻収納容器2のロック機構33のロック解除レバー34
を操作して蓋を開閉する蓋開閉機構510と、元巻収納
容器2の蓋21が開かれた状態で元巻3を1個毎に取り
出して保持する元巻取出保持機構530とを備えてい
る。
【0151】読取手段500で読み取られた感光性フィ
ルムの管理情報は制御手段115に入力され、制御手段
115のデータと照合して生産すべき感光性フィルムか
どうかを確認する。従って、元巻収納容器2に貼られた
れた記録媒体35により、情報管理できるため、今まで
作業者が、元巻3の外周等に貼られたテープに記録され
た情報を目で確認した後、帳票等に書き込み生産管理し
ていたものが、すべて無くすことができるため、作業者
の負荷が大幅に軽減され、また、誤作業によるトラブル
も無くなる。
【0152】次に、蓋開閉機構510を図24及び図2
5に基づいて説明する。図24は蓋開閉機構の作動状態
を示す側面図である。蓋開閉機構510の開閉ユニット
保持スライダ511には開閉ユニット512が設けら
れ、この開閉ユニット保持スライダ511はロッドレス
シリンダ513でフィルム接合部100に昇降可能にな
っている。開閉ユニット512にはレバー開閉駆動シリ
ンダ514が支持ピン515で回動可能に支持され、こ
のレバー開閉駆動シリンダ514のロッド516には連
結ピン517を介して開閉レバー518が連結されてい
る。この開閉レバー518は支持ピン519を支点にし
て開閉ユニット512に回動可能に支持され、開閉レバ
ー518の先端部にはフック520が設けられている。
さらに、開閉ユニット512にはストッパ521が設け
られている。
【0153】この蓋開閉機構510の開閉ユニット51
2が下降している状態ではレバー開閉駆動シリンダ51
4のロッド516が伸びており、この状態で取出ステー
ション110に元巻収納容器2を矢印C方向から搬入す
る。これにより、ストッパ521にロック機構33が当
接し、ロック解除レバー34が開閉レバー518のフッ
ク520の上方位置に入り込む。従って、レバー開閉駆
動シリンダ514を作動させてロッド516を引くと、
開閉レバー518が支持ピン519を支点にして反時計
方向へ回転する。この開閉レバー518でフック520
がロック解除レバー34を上方へ操作するために、バネ
34aで常にロック方向へ付勢されている爪34bが、
バネ34aに抗して矢印方向へ平行移動してロック機構
33のロックが解除される。そして、ロッドレスシリン
ダ513の作動で開閉ユニット512を上昇させると蓋
21が持ち上がり、元巻収納容器2から元巻3が取出可
能になる。
【0154】次に、この元巻収納容器2の蓋21の開閉
作動を説明する。図25は元巻収納容器蓋開閉の作動の
フローチャートである。ステップC1で取出ステーショ
ン110に元巻収納容器2があると、ステップC2で制
御手段115からの開指令を受ける。ステップC3,C
4でレバー開閉駆動シリンダ514の作動により、開閉
レバー518でロック解除レバー34を引き、このクラ
ンプ状態をレバー開閉駆動シリンダ514に設けたスト
ローク確認センサS7で検出する。ステップC5,C6
で開閉ユニット512を上昇によりロック解除レバー3
4を上昇させ、このロック解除レバー34の上昇を近接
センサS8で確認する。
【0155】そして、元巻収納容器2の蓋21の閉じる
には、ステップC7,C8でロック解除レバー34をア
ンクランプして開閉ユニット512を下降させ、レバー
開閉駆動シリンダ514の作動でロッド516を伸ばし
て開閉レバー518でロック解除レバー34を戻し、こ
れをレバー開閉駆動シリンダ514に設けたストローク
確認センサS7で検出してクランプ状態を解除する。
【0156】従って、第3の遮光シャッタ117が閉じ
たのを確認して、取出ステーション110の上部に設置
された蓋開閉機構510で元巻収納容器2の蓋21を開
閉するが、このロック解除レバー34は蓋21の取っ手
を利用して蓋21を開ける簡単な構造になっている。
【0157】このように、元巻収納容器2は容器本体2
0の内部の支持軸23に複数の元巻3を保持して遮光し
ており、ロック解除レバー34の操作で蓋21のロック
が解除される。そして、蓋21を支持軸23と直交する
方向に摺動して開いて元巻3の取り出しが行われ、さら
に容器本体20の外部の記録媒体35から感光性フィル
ムの管理情報を読み取るから、感光性フィルムの自動装
填、取り出しが可能で、さらに情報管理が容易、人手作
業の軽減が可能である。
【0158】次に、フィルム接合部100の自動切換機
101について説明する。図26は自動切換機の概略平
面図、図27は図26のD矢視図、図28は元巻取出保
持機構の一部を破断した側面図、図29は元巻取出保持
機構の一部の平面図、図30は元巻取出保持機構の一部
の正面図、図31は元巻保持機構のチャック部の正面
図、図32はチャック部の保持爪の他の実施例の斜視
図、図33はチャック部の保持爪のさらに他の実施例の
斜視図、図34はチャック部の保持爪の他の実施例の斜
視図、図35は元巻巻出保持機構の断面図、図36は巻
径検出手段の配置を示す図35のE矢視図、図37は元
巻巻出保持機構の一部の側面図、図38は元巻巻出保持
機構のチャック部の作動状態を示す側面図、図39は元
巻巻出保持機構の保持爪の正面図、図40は元巻の接合
作動を示す図、図41は巻芯回収機構の元巻の巻芯排出
前を示す断面図、図42は巻芯回収機構の元巻の巻芯排
出時を示す断面図である。
【0159】このフィルム接合部100の自動切換機1
01には、元巻収納容器2の蓋21が開かれた状態で元
巻3を1個毎に取り出して取出保持手段で保持する元巻
取出保持機構530と、元巻3を巻出保持手段で保持し
て感光性フィルムをフィルム加工組込部へ巻き出す元巻
巻出保持機構580と、この元巻巻出保持機構580の
巻出保持手段を退避させて元巻3の残りの巻芯を回収す
る巻芯回収機構630と、元巻巻出保持機構580の巻
出保持手段の位置に元巻取出保持機構530の取出保持
手段を移動させて元巻3を巻出保持手段へ移動させる制
御手段115とを備えている。
【0160】元巻取出保持機構530は、次に使用する
元巻3を取り出して保持する取出保持手段531と、元
巻3の外周がほつれないように規制する固定式規制手段
532と可動式規定手段533を有している。この固定
式規制手段532は元巻3の取出方向と逆方向の面を規
制する。可動式規定手段533はつば付きローラ533
aを有し、元巻3の取出側の面を規制するように取り付
けられている。また、可動式規制手段533はフィルム
接合に伴う元巻3の掛け替え時には掛け替えに支障のな
いよう移動する。
【0161】元巻取出保持機構530には取出保持手段
531を回転させる回転機構534と、取出保持手段5
31をフィルムパスラインLに対して元巻3の取出方向
と逆方向へ移動できるようにする駆動機構535とを有
している。回転機構534は回転を与えるベルト53
7、プーリ538及びモータ539等から構成され、モ
ータ539には回転を停止させるブレーキ機構540を
有している。
【0162】元巻取出保持機構530の支持体541は
駆動機構535を介してベース543に取り付けられ、
このベース543はブロック544に支持されている。
駆動機構535を構成するシリンダ542の駆動によっ
て支持体541がフィルムパスラインLに対して直交す
る方向の取出方向と、その逆方向へ移動する。
【0163】ブロック544はフィルム接合部100の
フレーム621に摺動可能に設けられている。このフレ
ーム621はフィルムパスラインLと並行に配置されて
いる。ブロック544はロッドレスシリンダ545の駆
動でフィルムパスラインLと並行に移動する。
【0164】また、取出保持手段531には上下にロッ
ド546を有し、この間に作動ロッド547を有し、こ
れらは筒体548に支持され、この筒体548はベアリ
ング549を介して支持体541に回動可能に支持され
ている。上下のロッド546の先端部はプレート55
0、後端部はプレート551で連結されている。プレー
ト550にはチャック部552が係合され、このチャッ
ク部552に一対の保持爪553がチャック部552に
軸方向に直交する外方向へ進退可能になっている。この
保持爪553はリンク554を介して作動ロッド547
の先端部547aに連結され、この作動ロッド547を
軸方向へ移動することで保持爪553が開閉する。作動
ロッド547の後端部にはエアーシリンダ555が設け
られ、このエアーシリンダ555の作動で作動ロッド5
47が軸方向へ移動する。
【0165】このようにエアーシリンダ555によって
作動ロッド547を軸方向へ移動させることで、一対の
保持爪553が軸方向に直交する外方向へ進退し、元巻
3を保持する。即ち、取出保持手段531のチャック部
552は使用中元巻3の軸芯を合わせた時に互いに干渉
しないような構造において、保持爪553が外側へでる
ことにより保持力を有する機構となっている。
【0166】なお、保持爪553は図32に示すよう
に、表面に溝553aを斜めに交差させて形成するロー
レット加工を施し、また図33に示すように、表面にゴ
ム等の弾性体553bを埋め込み、摩擦で保持力を高め
ても良い。さらに、保持爪553は図34に示すよう
に、表面の曲率を元巻3の巻芯の内径曲率より若干大き
い寸法に設定しても良く、元巻3の巻芯を保持爪553
の2点a,bで受けることによって、元巻3を確実に保
持する。
【0167】取出保持手段531の上のロッド546は
クランプ556を介してベルト557に連結されてい
る。このベルト557はモータ558とプーリ559の
間に設けられ、モータ558によってベルト557を回
転することで、取出保持手段531が元巻3方向へ移動
する。このクランプ556には一対のカムフロア560
が設けられ、このカムフロア560の間にエアーシリン
ダ555に支持されたストッパ561が係合して一体に
移動するようになっている。このストッパ561は元巻
取出保持機構530を待機側から巻出側へ移動する場合
に、カムフロア560の間から外れる。
【0168】支持体541にはロッド562が設けら
れ、このロッド562はエアーシリンダ555に連結さ
れ、ロッド562の先端には元巻3を検出する元巻検出
センサ563が設けられている。元巻検出センサ563
は検出ピン564が元巻3に当接して押動されると検出
信号を出力する。
【0169】筒体548に回転機構534のプーリ53
8が設けられ、このプーリ538に設けたベルト537
で回転する。プレート551にはドグ565,566が
設けられ、これに対向して角度検出センサ536が設け
られている。この角度検出センサ536で取出保持手段
531がどの角度にあるかを検出し、これでチャック部
552の水平と垂直の向きが検出される。
【0170】元巻取出保持機構530には、図7に示す
ように、次に使用する元巻3の先端をカットして保持す
るフィルム先端保持手段567と、元巻3の外周を止め
ている接着テープ568を剥がす剥がしアーム569と
が備えられている。従って、待機中の元巻取出保持機構
530によって保持された元巻3は剥がしアーム569
によって外周を止めてある接着テープ568が剥がされ
る。剥がされた接着テープ568は剥がしアーム569
によってフィルム先端と共にフィルム先端保持手段56
7に供給される。
【0171】フィルム先端保持手段567はフィルム先
端の繰り出し用のローラ570とパルスモータ571で
構成される駆動機構572と、元巻取出保持機構530
を移動する時にフィルムの駆動機構572からの抜けを
防止するクランプ573と、フィルム先端と外周を止め
てある接着テープ568とを分離するカッタ574とを
有している。
【0172】フィルム先端保持手段567においてフィ
ルム先端の繰り出し用の駆動機構572は駆動にパルス
モータ571等を使用しフィルムの送り量を外部設定ス
イッチ等で設定できるようになっていて、常にその設定
された量を繰り出せるようになっている。一方、フィル
ム先端の繰り出し用のローラ570は表面にゴム等を焼
き付けることにより摩擦力を高めたローラを使用してフ
ィルムを繰り出す。
【0173】フィルム先端保持手段567は左右に移動
できるようになっていて移動時は、元巻取出保持機構5
30とフィルム先端保持手段567との間にフィルムは
ある程度たるんだ状態となるように待機側の元巻取出保
持機構530の移動に連動して移動する。
【0174】元巻巻出保持機構580は、使用中元巻3
を巻き出し保持する巻出保持手段581が備えられ、ま
た巻出中元巻3の巻径を連続的に検出する光電センサや
巻出フィルム速度計と巻出回転速度計との組み合わせ等
の巻径検出手段582(巻径検出手段582は、図26
に示す位置でも、図35に示す位置でも、図36に示す
位置にあっても良い)と、巻出保持手段581に回転運
動を与える回転機構584と、巻出保持手段581をフ
ィルムパスラインLに対して進退させる進退駆動機構5
85と、保持した元巻3にブレーキ力を与えるブレーキ
機構586及び保持した元巻3の外周のほつれを防止す
る固定式規制手段587とを有している。
【0175】巻径検出手段582は図36に示すように
例えば超音波センサを用いる場合等には、この照射方向
を元巻3の巻芯に合わせて配置され、非接触状態で巻出
中元巻3の巻径を連続的に検出する。
【0176】巻出保持手段581には図35に示すよう
にスライド軸588が軸方向へスライド可能に設けら
れ、この先端部には一対のリンク589が連結ピン59
0を介して連結されている。この一対のリンク589は
支持ピン591を介して巻出保持手段581の先端に設
けたスライドユニット592に支持され、それぞれのリ
ンク589の凹部589aには保持爪593のピン59
3aが係合している。保持爪593はスライダー594
にスライド可能に設けられ、この保持爪593に元巻3
を挿入して保持される。
【0177】巻出保持手段581から突出するスライド
軸588の頭部にはカップリング595を介して爪開閉
シリンダ596のロッド597に連結され、この爪開閉
シリンダ596でスライド軸588を進退することでリ
ンク589が伸長し、これによって保持爪593が開閉
する。保持爪593を閉じることで元巻3が開放され、
一方保持爪593を開くことで元巻3を保持する。
【0178】巻出保持手段581にはストッパ599が
設けられ、このストッパ599にカップリング595が
当接することで位置規制され、この後退したストッパ5
99とカップリング595の間で保持爪593の開閉ス
トロークD1が設定されている。
【0179】巻出保持手段581に回転運動を与える回
転機構584は、駆動プーリ600が支持筒601に固
定され、この支持筒601はベアリング602を介して
ハウジング603に回動可能に支持され、このハウジン
グ603はフィルム接合部100のプレート100aに
取り付けられている。支持筒601は巻出軸583にス
プライン係合され、支持筒601の回転で巻出軸583
が一体に回転するようになっている。駆動プーリ600
とクラッチ604との間にはタイミングベルト605が
掛け渡され、このクラッチ604はモータ606の出力
軸に設けられ、このモータ606の駆動でタイミングベ
ルト605を介して駆動プーリ600を回転させる。
【0180】保持した元巻3にブレーキ力を与えるブレ
ーキ機構586は、元巻3から巻き出される感光性フィ
ルムに適切な略一定な張力を与えるためのもので、制動
プーリ607が支持筒601に固定され、この制動プー
リ607とパウダーブレーキ608との間にはタイミン
グベルト609が掛け渡され、このパウダーブレーキ6
08でタイミングベルト609を介して制動プーリ60
7にブレーキ力を与える。
【0181】このように巻出中元巻3は下流工程へ繰り
出している時、その巻き径は常に検出されていて、その
巻き径に応じたブレーキ力が巻出中巻出保持手段581
へ伝達されるようにブレーキ機構586を動作してい
る。巻出中は巻出保持手段581を回転させる回転機構
584と巻出保持手段581とはクラッチ604により
伝達されないようになっている。
【0182】巻出保持手段581をフィルムパスライン
Lに対して進退させる進退駆動機構585は巻出軸58
3に連結プレート610が固定され、この連結プレート
610に爪移動シリンダ611のロッド612に連結さ
れている。この爪移動シリンダ611の作動でロッド6
12が伸縮し、これにより連結プレート610を介して
巻出保持手段581が軸方向へ移動し、保持爪593が
フィルムパスラインLに対して進退する。この保持爪5
93が後退した状態では固定式規制手段587より外れ
た後方位置にあり、固定式規制手段587が使用済の元
巻3の芯残りの感光性フィルムとコアの抜きとり手段と
なっている。
【0183】この爪移動シリンダ611はブラケット6
13に取り付けられ、このブラケット613はフィルム
接合部100のプレート100aに固定されている。ブ
ラケット613にはストッパ614が設けられ、巻出保
持手段581が前進する時連結プレート610がストッ
パ614に当接することで位置規制される。この後退し
た連結プレート610とストッパ614との間で保持爪
593の進退ストロークD2が設定されている。
【0184】ブラケット613には爪角度検出センサ6
15が0°と90°の位置に設けられ、また制動プーリ
607にはドグ616が爪角度検出センサ615に対向
して0°と180°の位置に設けられている。ドグ61
6は爪角度検出センサ615で保持爪593の水平位置
と垂直位置の2箇所が検出できるように設けられてい
る。これは元巻3の受け渡し時に、保持爪593の位置
を合わせるためのものであって、必ずしも0°,90°
でなくても良く、また、ロータリーエンコーダ等を用い
て保持爪593の角度を検出し、任意の角度で、保持爪
593の位置を合わせてもかまわない。また、爪角度検
出センサ615は、近接センサに限らず光電センサや磁
気センサ等を用いても良い。
【0185】保持した元巻3の外周ほつれ防止機構は可
動式と固定式があり、この外周ほつれ防止機構は固定式
規制手段587と可動式規制手段617で構成され、こ
の可動式規制手段617は元巻3の掛け替え時、元巻取
出保持機構530と干渉しないように移動する。
【0186】巻芯回収機構630は元巻巻出保持機構5
80の巻出保持手段581を退避させて元巻3の巻芯を
保持爪593から外し、落下する残りの感光性フィルム
と巻芯を回収するようになっている。この巻芯回収機構
630の回収容器631は巻出保持手段581の保持爪
593の下方位置に遮光ボックス632に収納されてい
る。遮光ボックス632の上部には回収口633が設け
られ、この回収口633は回収扉634によって開閉さ
れる。回収容器631は元巻3の巻芯落下時の接触面6
31aを斜めにしておくことで、巻芯がまんべんなく回
収容器631の中に散らばり、収納率が良くなる。
【0187】遮光ボックス632の取出扉635はフィ
ルム接合部100の前側に設けられている。この取出扉
635は回収扉634が閉じている時に開くことがで
き、回収容器631の取り出しや収納作業を行う。一
方、回収扉634が開いて元巻3を回収する時には、取
出扉635は開くことができないようになっている。こ
の回収扉634の開閉は扉開閉検出センサ636で検出
され、この扉開閉検出センサ636からの開信号に基づ
き制御手段115が進退駆動機構585を作動させ、回
収扉634が開いている時に巻出保持手段581を退避
させて元巻3を保持爪593から外し、落下する元巻3
を回収容器631に回収するようになっている。
【0188】元巻供給機構650はフィルムパスライン
Lに並行に配置されたフレーム621と、このフレーム
621に摺動可能に設けられた元巻取出保持機構530
のブロック544と、このブロック544を移動させる
ロッドレスシリンダ545と、ブロック544に設けら
れた元巻取出保持機構530の支持体541を移動する
シリンダ542から構成されている。
【0189】この元巻供給機構650では図40に示す
ように、元巻巻出保持機構580の保持爪593を後退
させた状態で、ロッドレスシリンダ545を作動させて
元巻取出保持機構530をフレーム621に沿って移動
させる。この元巻取出保持機構530の取出保持手段5
31のチャック部552を元巻巻出保持機構580の巻
出保持手段581の保持爪593に一致させ、この状態
で元巻巻出保持機構580の巻出保持手段581を前進
させる。これで保持爪593が元巻3のコアとチャック
部552との間に挿入し、スライド軸588を前進させ
て保持爪593を開き、元巻3を保持する。一方、元巻
取出保持機構530では取出保持手段531の作動ロッ
ド547を引きチャック部552の保持爪553を閉じ
て元巻3の保持を解除する。
【0190】そして、元巻取出保持機構530のシリン
ダ542を作動して、元巻取出保持機構530を元巻巻
出保持機構580から離れる方向へ移動する。これによ
り、元巻取出保持機構530のチャック部552が元巻
3から抜け、元巻3は元巻巻出保持機構580の保持爪
593で保持される。この状態で元巻取出保持機構53
0のロッドレスシリンダ545を作動させて元巻取出保
持機構530をフレーム621に沿って移動させる途中
で、元巻取出保持機構530のシリンダ542を作動し
て元巻取出保持機構530を待機位置へ戻し、元の待機
位置へ復帰させて、次の元巻3の取り出しへ備える。
【0191】フィルム接合部100の接合室660には
接合機661、送りローラ662及びアキューム部66
3が配置され、接合機661の前側にはシャッタ664
が設けられ、このシャッタ664で接合室660の遮光
を行なっている。接合機661は接合ユニット665を
有しており、この接合ユニット665には、カッター6
66、ヒータブロック667、センタパンチ668が設
けられている。カッター666では使用していた元巻3
の感光性フィルムがほとんど消費されると、その感光性
フィルムの後端部を切断する。センタパンチ668で
は、感光性フィルムに中心孔を形成して位置決めし、感
光性フィルムの後端部と、次の感光性フィルムの前端部
を合わせて、接合テープをヒータブロック667で加
熱、加圧して接合する。また、この接合ユニット665
には、接合テープの定尺及び有無を検出する接合テープ
検出センサ669、接合テープの接合異常を検出する接
合異常検出センサ670、感光性フィルムの抜けを検出
する抜け検出センサ671、センタパンチ孔を検出する
センタパンチ孔検出センサ672が設けられている。
【0192】次に、元巻取出保持機構530による元巻
3の取り出しについて説明する。図43は元巻の取出の
フローチャートである。ステップD1で取出ステーショ
ン110に元巻収納容器2があると、ステップD2で元
巻収納容器2の蓋21が開いているか否かを判断し、蓋
21が開いていると、ステップD3で元巻取出保持機構
530の取出保持手段531に元巻3があるか否かを判
断し、元巻3がないと、ステップD4で保持爪553を
閉じて、ステップD5で元巻取出保持機構530の取出
保持手段531を前進させ、取出保持手段531に設け
られている元巻検出センサ563で元巻3の検出を行う
(ステップD6)。
【0193】元巻3があると、ステップD7で保持爪5
53を開いて保持し、ステップD8で元巻3を取出保持
手段531で保持して後退させる。元巻3がないと、ス
テップD9で取出保持手段531の前進端を検出し、前
進端であると、ステップD10で元巻3が使いきりにな
っていることを記憶して、ステップD7へ移行する。元
巻3を取出保持手段531で保持して後退し、ステップ
D11で図示しない定位置検出近接センサで取出保持手
段531の定位置が検出されると、ステップD12で取
出保持手段531の後退を停止して、ステップD13で
元巻3をガイドで押さえて取り出しを終了する。
【0194】次に、元巻取出保持機構530と元巻巻出
保持機構580によるフィルム接合を、図44乃至図4
6に基づいて説明する。まず、図44のフローチャート
において、ステップE1で、巻出中、元巻3のフィルム
残量があるか否かの判断を行い、フィルム残量がない場
合にはステップE2で元巻3の巻出を停止する。つい
で、ステップE3でフィルムカッター666を作動し
て、元巻3を切断し、ステップE4で巻出中の元巻3の
可動式規制手段617を逃がし、ステップE5で制御手
段115のタイマーでカウントして1秒経過後、ステッ
プE6でフィルムカッター666の作動を停止して、ス
テップE7で図示しないフィルムカッタ駆動用のシリン
ダに設けられているリードスイッチでフィルムカッター
666の上端を検出し、ステップE8で使用済みの元巻
3の回収容器631の取出扉635をシリンダでレバー
が回転できないように押さえてロックし、ステップE9
で使用済の感光性フィルムの巻き戻しを行う。
【0195】そして、ステップE10,E11で使用済
の残りの元巻3を回収容器631に収納するために回収
扉634を開き、回収扉634の開き状態を扉開閉検出
センサ636で検出し、ステップE12で巻出中の元巻
巻出保持機構580の保持爪593を閉じ、ステップE
13で爪開閉シリンダに設けられているリードスイッチ
で検出し、ステップE14,E15で巻出中の元巻巻出
保持機構580の保持爪593を後退させると、ステッ
プE16で制御手段115のタイマーでカウントして1
秒経過後、ステップE17で保持爪593から使用済の
元巻3が外れて回収容器631に落下して収納され、回
収扉634を閉じる。ステップE18で扉開閉検出セン
サ636で回収扉634の閉じを検出し、ステップE1
9で元巻3の受け渡しが行われる。
【0196】次に、使用済の残りの元巻3の巻き戻し
を、図45のフローチャートについて説明する。ステッ
プF1で巻出中の元巻巻出保持機構580のモータ60
6のクラッチ604を入れ、ステップF2で巻出中の元
巻巻出保持機構580のモータ606を駆動して巻出保
持手段581を回転させる。ステップF3で制御手段1
15のタイマーでカウントして2秒経過後、ステップF
4,F5で巻出中の元巻巻出保持機構580の保持爪5
93にドグ616を取り付けておき、爪角度検出センサ
615でオリエンテーションの位置を検出して、巻出中
の元巻3の水平と、垂直のオリエンテーションを行い、
ステップF6で元巻巻出保持機構580のモータ606
を停止し、ステップF7でこのオリエンテーションの状
態を制御手段115に記憶し、ステップF8で巻出中の
元巻巻出保持機構580のモータ606のクラッチ60
4を切る。なお、この巻き戻しについては、機械の構成
によっては巻き戻さなくても、自然落下によって、回収
容器631の中に、感光性フィルムも入れられるため、
不要な場合もある。
【0197】次に、元巻3の受け渡しを、図46のフロ
ーチャートについて説明する。ステップG1で待機側の
元巻取出保持機構530を巻出側へ移動し、ステップG
2で回転機構534のモータ539を駆動して取出保持
手段531を回転させ、ステップG3〜G6で巻出中の
元巻3のオリエンテーションが水平であると、待機側の
オリエンテーションを水平にさせ、また巻出中の元巻3
のオリエンテーションが垂直であると、待機側のオリエ
ンテーションを垂直にさせ、ステップG7で待機側の元
巻取出保持機構530を巻出側へ移動を完了させる。
【0198】そして、ステップG8で巻出側の元巻巻出
保持機構580の巻出保持手段581を前進させ、ステ
ップG9で爪移動シリンダ611のリードスイッチで前
進完了を検出し、ステップG10,G11で保持爪59
3を開き、元巻3を保持する。ステップG12で待機側
の元巻取出保持機構530の可動式規制手段533を逃
がし、ステップG13,G14で元巻取出保持機構53
0の保持爪553を閉じ、この保持爪553の閉じ状態
を爪開閉シリンダのリードスイッチによって検出する。
【0199】そして、ステップG15,G16で待機側
の元巻取出保持機構530の取出保持手段531を後退
させ、この後退を前進駆動用シリンダのリードスイッチ
で検出する。さらに、ステップG17,G18で待機側
の元巻取出保持機構530を待機位置へ移動させる。そ
して、ステップG19で待機側の元巻取出保持機構53
0の取出保持手段531の前進させて、ステップG20
で待機側の元巻取出保持機構530の待機位置への復帰
を検出し、ステップG21,G22で待機側の元巻取出
保持機構530の保持爪553の開き状態を確認して、
元巻3の受け渡しを終了する。
【0200】このように、暗室状態のフィルム接合部1
00の取出ステーション110に元巻収納容器2をセッ
トし、元巻3の巻き出しを自動的に行うことで、オペレ
ータの負荷が軽減し、かつ暗室にオペレータが入らない
ようにしてコンパクトな装置で、元巻3を1個毎に取り
出すことができる。
【0201】そして、元巻収納容器2から元巻3を1個
毎に取り出して取出保持手段531で保持して待機さ
せ、巻出保持手段581で感光性フィルムの巻き出しが
終了すると、巻出保持手段581を退避させて残りの巻
芯を回収し、巻出保持手段581に待機している取出保
持手段531を移動して位置決めし、この状態で元巻3
を巻出保持手段581へ移動させてセットするから、常
に所定の位置から感光性フィルムの巻き出しを行うこと
ができ、巻出の構造が簡単で、コストを削減でき、さら
に元巻3を接合した後の残りの巻芯回収が容易である。
【0202】なお、元巻収納容器2の支持軸23を図4
7のように、取出保持手段531の保持爪553を図4
8のように、巻出保持手段581の保持爪593を図4
9のようにそれぞれ形成し、支持軸23に保持爪553
を係合して元巻3を保持爪553に受け取り、さらに保
持爪553に保持爪593を係合して元巻3を保持爪5
93に受け取るようにしても良い。
【0203】さらに、元巻収納容器2の支持軸23を図
50のように、取出保持手段531の保持爪553を図
51のように、巻出保持手段581の保持爪593を図
52のようにそれぞれ形成し、支持軸23に保持爪55
3を係合して元巻3を保持爪553に受け取り、さらに
保持爪553に保持爪593を係合して元巻3を保持爪
593に受け取るようにしても良い。
【0204】このように、元巻収納容器2から、元巻3
を1つづつ供給し、供給された元巻3から感光性フィル
ムを巻き出し、巻き出された感光性フィルムから感光性
フィルムマガジンを製造する感光性フィルムマガジンの
製造において、製造する感光性フィルムマガジンの種類
を特定し、その感光性フィルムマガジンの製造に必要な
感光性フィルムの種類を特定し、その種類の感光性フィ
ルムの元巻3を収納した元巻収納容器2を供給し、供給
された元巻収納容器2から、元巻3を1つづつ供給する
ことにより、複数種類の感光性フィルムから複数種類の
感光性フィルムマガジンを製造する。従って、1つの感
光性フィルムマガジン製造装置で、複数種類の感光性フ
ィルムに対応でき、多品種少量生産でも、生産性を維持
することができる。
【0205】また、感光性フィルムマガジンの製造方法
において、元巻収納容器2が感光性フィルムの元巻3を
1種類のみ収納し、収納された感光性フィルムの種類を
記録した記録媒体35を有し、供給された元巻3から感
光性フィルムを巻き出す前に、記録媒体35の記録内容
を確認し、必要な感光性フィルムの種類と一致している
か否かを検出し、必要な感光性フィルムの種類と一致し
ている場合は、供給された元巻収納容器2から、元巻3
を1つづつ供給し、必要な感光性フィルムの種類と一致
していない場合は、供給された元巻収納容器2を排出す
る。従って、元巻収納容器2の記録媒体35で、収納さ
れた感光性フィルムを確認するので、複数種類の感光性
フィルムに対応した場合、発生しやすいと思われる感光
性フィルムの装填の間違いを防止できる。
【0206】また、感光性フィルムの元巻3を収納した
元巻収納容器2を、系外から、元巻供給位置である取出
ステーション110に、供給し、この元巻供給位置であ
る取出ステーション110で、供給された元巻収納容器
2から、元巻3を供給し、供給された元巻3から感光性
フィルムを巻き出し、巻き出された感光性フィルムから
感光性フィルムマガジンを製造する感光性フィルムマガ
ジンの製造において、系外が非暗室状態であり、元巻供
給位置である取出ステーション110が暗室状態であ
り、系外と元巻供給位置である取出ステーション110
との間に切替ステーション114があり、系外と切替ス
テーション114との間に系外側シャッタである第1の
遮光シャッタ119及び第2の遮光シャッタ121があ
り、切替ステーション114と元巻供給位置である取出
ステーション110との間に元巻供給位置側シャッタで
ある第3の遮光シャッタ117があり、元巻供給位置側
シャッタである第3の遮光シャッタ117が完全に閉じ
られているか否かを検出し、元巻供給位置側シャッタで
ある第3の遮光シャッタ117が完全に閉じられている
場合のみ、系外側シャッタである第1の遮光シャッタ1
19及び第2の遮光シャッタ121を開き、系外側シャ
ッタである第1の遮光シャッタ119及び第2の遮光シ
ャッタ121が開いている時に、元巻収納容器2を、系
外と切替ステーション114との間、移送し、系外側シ
ャッタである第1の遮光シャッタ119及び第2の遮光
シャッタ121が完全に閉じられているか否かを検出
し、系外側シャッタである第1の遮光シャッタ119及
び第2の遮光シャッタ121が完全に閉じられている場
合のみ、元巻供給位置側シャッタである第3の遮光シャ
ッタ117を開き、元巻供給位置側シャッタが開いてい
る時に、元巻収納容器2を、切替ステーション114と
元巻供給位置である取出ステーション110との間、移
送する。従って、暗室状態の元巻供給位置への元巻3の
セットを自動化することにより、オペレータの負荷を軽
減し、また、オペレータが暗室に入ることを減らすこと
ができる。
【0207】また、元巻収納容器2から、元巻3を1つ
づつ供給し、供給された元巻3から感光性フィルムを巻
き出し、巻き出された感光性フィルムから感光性フィル
ムマガジンを製造する感光性フィルムマガジンの製造に
おいて、元巻収納容器2から、元巻3を1つ取り出して
保持する取出保持手段531と、取出保持手段531と
は別体の、供給された元巻3から感光性フィルムを巻き
出す巻出保持手段581と、を用いて、取出保持手段5
31で元巻収納容器2から、元巻3を1つ取り出して保
持し、巻出保持手段581から元巻3の感光性フィルム
を巻き出し、巻出保持手段581に保持されている元巻
3の感光性フィルムが略無くなった時に、感光性フィル
ムを切断し、巻出保持手段581に保持されている残り
の巻心部分を巻出保持手段581から除去し、巻出保持
手段581に元巻3が無くなった時に、取出保持手段5
31から元巻3を巻出保持手段581に供給する。従っ
て、取出保持手段531とそれとは別体の巻出保持手段
581を設けることにより、感光性フィルムの供給の流
れを1本化し、簡素にし、トラブルを減少させることが
できる。
【0208】また、元巻収納容器2から、元巻3を1つ
づつ供給し、供給された元巻3から感光性フィルムを巻
き出し、巻き出された感光性フィルムから感光性フィル
ムマガジンを製造する感光性フィルムマガジンの製造に
おいて、元巻収納容器2から、元巻3を1つ取り出して
保持する取出保持手段531と、取出保持手段531と
は別体の、供給された元巻3から感光性フィルムを巻き
出す巻出保持手段581と、を用いて、取出保持手段5
31で元巻収納容器2から、元巻3を1つ取り出して保
持し、巻出保持手段581に保持されている元巻3の感
光性フィルムが略無くなった時に、取出保持手段531
に保持されている元巻3の感光性フィルムの先端を、巻
出保持手段581から巻き出された感光性フィルムと接
合し、巻出保持手段581に元巻が無くなった時に、取
出保持手段531から元巻3を巻出保持手段581に供
給する。従って、取出保持手段531とそれとは別体の
巻出保持手段581を設けることにより、感光性フィル
ムの供給の流れを1本化し、簡素にし、トラブルを減少
させることができる。また、感光性フィルムを供給し終
えた巻芯の回収が容易になる。
【0209】次に、片カシメパトローネ加工装置220
について詳細に説明する。図53は片カシメパトローネ
加工装置の平面図である。片カシメパトローネ加工装置
220には舟型自動供給部221があり、この舟型自動
供給部221には専用トレイ224がある。この専用ト
レイ224に、例えば750枚入りで舟型形状の舟型4
が収納されており、取出アーム225で専用トレイ22
4から1列、例えば約125枚ずつ舟型4を取り出して
コンベヤ226に載せ、ベルト227でパトローネキャ
ッピングカシメ部223の方向へ押せ押せ状態にする。
コンベヤ226の末端で、舟型4を1枚ずつ取り出して
送りざお228に載せ、バーコードで品種の間違いがな
いかチェックした後、金型で丸めて舟型丸め5を形成す
る。この舟型丸めには、例えば特開平4−7546号公
報のパトローネ胴形成装置を用いることができる。
【0210】この舟型丸め5は、その後パトローネキャ
ッピングカシメ部223に移送され、そこでパトローネ
キャップ11で片側のキャッピング及びカシメを行な
い、片カシメパトローネ6を作成し、この片カシメパト
ローネ6のカシメ高さチェックを行い、その後、フィル
ム加工組込部300に供給する。片カシメパトローネ6
の不良品は、系外に自動的に排出する。
【0211】次に、パトローネキャップ供給装置260
について説明する。このパトローネキャップ供給装置2
60は図39に示すように、パトローネキャップ11が
キャップホッパ261からキャップフィーダ262に供
給され、センサ263でパトローネキャップ11の色を
判別して、パトローネキャッピングカシメ部223へ搬
送される。
【0212】次に、フィルム加工組込部について詳細に
説明する。図54はフィルム加工組込部の正面図、図5
5はフィルム加工組込部の詳細構成図、図56は片カシ
メパトローネセット部の正面図、図57は片カシメパト
ローネセット部の一部を破断した側面図、図58はフィ
ルム加工組込部の搬送路の詳細構成図である。
【0213】まず、図54に基づいてフィルム加工組込
部の全体の構成を説明する。このフィルム加工組込部3
00には、その上外部に操作ボックス310、CRT表
示装置311及び制御ボックス312が配置されてい
る。このフィルム加工組込部300の内部は暗室状態に
あり、フィルム接合部100から搬送される感光性フィ
ルムは、穿孔機301でパーフォレーションが形成され
る。このパーフォレーションの形成には実開昭56−9
8597号公報の連続穿孔機またはレシプロタイプの穿
孔機を用いることができる。なお、レシプロタイプの穿
孔機を設ける時は、本体との間に振動防止のため、例え
ば防振ゴム、空気バネ等の防振部材を設けることが好ま
しい。
【0214】感光性フィルムは、ブラシクリーナ313
でごみを除去してアキューム部302に搬送される。こ
のアキューム部302はダンサローラ314で構成さ
れ、感光性フィルムはアキューム部302を介して潜像
焼込部303へ搬送される。この潜像焼込部303で
は、感光性フィルムの搬送に連動して潜像内容をオプチ
カルファイバー315を介して感光性フィルムに焼き込
む。この潜像内容は、予め潜像制御手段316で各品種
の潜像画像、例えばサイドライン、サイドマーク、バー
コード、駒No等を作成しておき、それを品種設定器に
フロッピーディスクを使って保管しておく。そして、上
位制御手段317の指令によって生産する品種の画像内
容が品種設定器からフィルム加工組込部300に設置さ
れている潜像焼込部303の制御盤に通信され、そこで
画像内容が電気的に保管される。
【0215】感光性フィルムは定尺スプロケット31
8、引抜きローラ319及び挿入ローラ320を介して
スプール組付部304へ搬送され、この感光性フィルム
は裁断器305で所定長さに切断される。ここまでは、
感光性フィルムが連続状態のまま加工を行い、この後サ
ーボモータで駆動する定尺スプロケット318で決めら
れた長さに定尺に切断する。このとき、スプール7と係
止するための孔や舌端形状加工も同時に行う。この感光
性フィルムを所定長さに切断する装置として、例えば特
開平1−183398号公報のフィルム定尺装置を用い
ることができる。
【0216】スプール組付部304のスプールターレッ
ト321には、スプール供給装置240からスプール7
が順次供給され、このスプール7のスリットに感光性フ
ィルムの先端部を挿着して巻き付け、この感光性フィル
ムを巻き付けた状態でキャリヤ308でパトローネ組付
部306へ供給される。このパトローネ組付部306に
は、片カシメパトローネ加工装置220から片カシメパ
トローネ6が供給され、またパトローネキャップ供給装
置260からパトローネキャップ11が供給され、片カ
シメパトローネ6に感光性フィルムを巻き付けたスプー
ル7を収納し、この片カシメパトローネ6にパトローネ
キャップ11がキャッピング装置で組込んだ後カシメ機
307でカシメて取り付けられ、内装品8が製造され
る。
【0217】次に、この内装品8の製品の全高をチェッ
クした後、検査装置420へ搬出される。次に、図55
に基づき、フィルム加工組込部の潜像焼込からスプール
7の供給について詳細に説明する。
【0218】フィルム接合部100の元巻3から引出さ
れた未露光の長尺の感光性フィルムはガイドローラ33
0に規制されながら、潜像焼込部303を構成する焼込
スプロケット331に巻着される。この焼込スプロケッ
ト331のそれぞれの歯332は感光性フィルムの各パ
ーフォレーション孔に対応して係合しており、フィルム
搬送とこの焼込スプロケット331の回転を同期させて
いる。この焼込スプロケット331の回転軸333には
ロータリーエンコーダ334が直結しており、この焼込
スプロケット331の回転軸333の回転に同期した信
号を潜像焼込制御装置335に送っている。この潜像焼
込制御装置335は感光性フィルムのサイズ及び品種に
応じた潜像データの作成、編集、設定及び潜像焼込指令
の制御を行なう潜像データ制御装置336に接続してい
る。更に、この潜像データ制御装置336はフィルムサ
イズ及び品種の切換の制御信号を出力する上位制御手段
317に接続され、この上位制御手段317にはサイズ
設定入力手段337が接続されている。品種について
は、生産計画に基づき、オペレータによって上位制御手
段317に別途入力される。
【0219】このサイズ設定入力手段337は切替スイ
ッチで構成され、オペレータがフィルムサイズを指定す
ると、上位制御手段317がそのサイズ設定に基づき潜
像データ制御装置336を制御し、指定されたフィルム
サイズに適合する潜像の焼込指令を潜像焼込制御装置3
35に入力する。この潜像焼込制御装置335では、入
力された潜像焼込指令と、ロータリーエンコーダ334
が出力する焼込スプロケット331の回転軸333の回
転に同期する信号を基に、各潜像を焼込むべき感光性フ
ィルムの所定位置を判断し、それに応じて潜像焼込指令
を焼込スプロケット331上に付設されるオプチカルフ
ァイバー315に送り、このオプチカルファイバー31
5の発光により感光性フィルムの所定位置に所定の潜像
を焼付ける。
【0220】この潜像が焼込まれた感光性フィルムは、
搬送路における前後の速度差を吸収するためのダンサー
ローラ部338を介して、定尺スプロケット318に搬
送される。この定尺スプロケット318の回転軸339
は、定尺サーボモータ340及び定尺用ロータリーエン
コーダ341に直結しており、この定尺サーボモータ3
41の作動により回転及び停止する。この定尺サーボモ
ータ340及び定尺用ロータリーエンコーダ341は定
尺制御装置342に接続しており、更にこの定尺制御装
置342は上位制御手段317に接続している。この上
位制御手段317の制御信号で定尺制御装置342が制
御され、定尺制御装置342から指定されたフィルムサ
イズの切断長に合う定尺スプロケット318の回転数の
信号が定尺サーボモータ340に送られる。この信号に
基づき定尺スプロケット318は所定の回転を行ない、
感光性フィルムを送りローラ363に供給する。
【0221】一方、この送りローラ363は定尺スプロ
ケット318から送られてきた感光性フィルムを裁断器
305の上下刃間に挿入し、更にこの裁断器305に続
いて配設される引抜きローラ319に搬出する。この裁
断器305も定尺制御装置342に接続され、指定され
たフィルムサイズで切断すると同時に、この切断後の感
光性フィルムをスプール7に係止するための係止孔も穿
孔する。この裁断器305の駆動には機械的機構でも単
独モータでもよい。
【0222】感光性フィルムが挿入された引抜きローラ
319は、この感光性フィルムをガイドレール343を
通して前方の挿入ローラ320に導く。ガイドレール3
43の下方には圧縮空気を噴出するノズル344が感光
性フィルムの搬送方向に沿って複数配置されている。こ
れらのノズル344から噴出する圧縮空気により滑りガ
イドレール343の下面343aに感光性フィルムが押
付けられた状態にて搬送される。
【0223】ガイドレール343に導かれて挿入ローラ
320に搬入された感光性フィルムは、これに続いて配
設される上下一対のガイドからなる挿入ガイド345間
に挿入される。挿入ローラ320は上挿入ローラ320
aと下挿入ローラ320bとからなり、下挿入ローラ3
20bは感光性フィルムの搬送状態に応じてこの上挿入
ローラ320aに対して圧接したり、又退避することが
できる。また、挿入ガイド345も上挿入ガイド345
aと下挿入ガイド345bからなり、下挿入ガイド34
5bも同様に感光性フィルムの搬送状態に応じて、上挿
入ガイド345aに対して適当な間隔を保ったり退避す
ることができる。
【0224】この挿入ガイド345に挟持されながら搬
送される感光性フィルムは、次にスプール組付部304
のスプールターレット346に搬入される。このスプー
ルターレット346では、第1ステーション(I)にお
いて、スプール供給用シュート347から、所定の向き
に揃えられたスプール7が連続的に供給される。このス
プール供給用シュート347の供給先端部には2本のシ
ャッター装置348a、348bが配設され、このシャ
ッター装置348a、348bが交互に出入りすること
で、スプール7を1個ずつスプールターレット346に
供給する。
【0225】スプールターレット346の第1ステーシ
ョン(I)では、スプールターレット346と連動して
作動するスプールチャック349により、供給されたス
プール7がチャッキングされ、スプールターレット34
6の回動により、第2ステーション(II)に搬送され
る。
【0226】この第2ステーション(II)ではスプール
7がサーボモータ356に係合して回転され、スプール
7の巻軸357に設けられた突起部358がオリエンテ
ーション用の爪350と係合して回転を停止し、このス
リットの向きを定める。このようにしてスリットの向き
が制御されたスプール7は続いて第3ステーション(II
I)に回動される。この第3ステーション(III)では挿
入ガイド345から導かれた感光性フィルムの先端を、
スプール7のスリットに挿入すると同時にフィルム先端
部に穿設された係止孔をこのスリットに設けられている
フックに係止する。このフィルム先端の係止をセンサ3
51により検知すると、下挿入ローラ320b及び下挿
入ガイド345bは退避を開始する。
【0227】一方、定尺スプロケット318、送りロー
ラ363及び引抜きローラ319は感光性フィルムが規
定の長さになるまでは継続して回転し、感光性フィルム
が所定の長さになった時に停止し、その後裁断器305
が作動して感光性フィルムを切断する。このため、感光
性フィルムは引抜きローラ319とフィルム先端が挿入
係止されたスプール7との間でたわむことになるが、ガ
イドレール343上方に配設されるノズル352により
感光性フィルムに対して下向きに空気を噴射することで
強制的に下側にたわませる。これにより、この感光性フ
ィルムがノズル344よりも下側に位置すると、感光性
フィルムに対する揚力は作用しなくなり自重により下方
に向けて大きくたわむようになる。また、このガイドレ
ール343の下方においても、このたわんだ感光性フィ
ルムに対し下向きに空気を噴射するノズル353を配置
することで、感光性フィルム同士が接触することを防止
する。
【0228】このようにして下方にたわんだ感光性フィ
ルムは、引抜きローラ319の駆動によりフィルム後端
をガイドレール343側に送り出すと、先端部をスプー
ル7のスリットに挿入係止した状態でフリーとなる。こ
の状態でスプールターレット346を回動させ、スプー
ル7を第4ステーション(IV)まで移動させる。この時
フリーとなった感光性フィルムが、格納される搬送ルー
プ室354の底部に当たらぬように、この搬送ループ室
354の前方下方に設けたノズル355で空気を感光性
フィルムの下方より噴射する。
【0229】第4ステーション(IV)では、巻取サーボ
モータ359にスプールチャック349が係合し、この
感光性フィルムの巻取回転を行なう。この巻取サーボモ
ータ359はこの巻取回転を制御する巻取制御装置36
0に接続され、この巻取制御装置360は上位制御手段
317からの制御信号が入力されると、指定されたフィ
ルム長さに応じて巻取回転及び停止の制御信号が巻取サ
ーボモータ359に送られる。この感光性フィルムの巻
取はフィルム後端部の舌端長さを一定にするように行な
われる。
【0230】この第4ステーション(IV)で感光性フィ
ルムの巻取を終了したスプール7は、次の第5ステーシ
ョン(V)に回動され、フィルム巻取の有無やフィルム
舌端長さの確認等の検査が行なわれる。さらに、第5ス
テーション(V)にはキャリヤ308がスプールターレ
ット346に連設している。このキャリヤ308には2
箇所に受取ホルダー361が配設されており、フィルム
巻取後のスプール7をこの受取ホルダー361が把持
し、次のパトローネ組立部306のパトローネターレッ
ト362に移送する。
【0231】このパトローネターレット362には片カ
シメパトローネ加工装置220から片カシメパトローネ
セット部370を介して片カシメパトローネ6が連続的
に供給され、またパトローネキャップ供給装置260か
らパトローネキャップ11が供給され、この片カシメパ
トローネ加工装置220及びパトローネキャップ供給装
置260は上位制御手段317で制御される。
【0232】次に、図56乃至図57に基づいて片カシ
メパトローネセット部について詳細に説明する。
【0233】片カシメパトローネセット部370には分
離用スターホイール371が備えられ、この分離用スタ
ーホイール371は回転軸372を支点にして反時計方
向へ回転するようになっている。この分離用スターホイ
ール371の外周には4箇所に片カシメパトローネ6が
入る受部371aが等間隔に形成されている。この分離
用スターホイール371の周囲に対向して供給用シュー
ト708が配置され、この供給用シュート708で搬送
される片カシメパトローネ6は分離用スターホイール3
71の周囲に自重で常時接触しており、分離用スターホ
イール371の回転で受部371aに自重で入り込み、
片カシメパトローネ6が一個ずつに分離して搬送され
る。この分離用スターホイール371の下方位置には整
列搬送機構373が配置され、この整列搬送機構373
で片カシメパトローネ6を整列させてプレターレット3
74へ搬送する。
【0234】この整列搬送機構373と供給シュート7
08との間には保持カバー375が分離用スターホイー
ル371の外周に沿って配置され、この保持カバー37
5は保持バネ376で保持され、分離用スターホイール
371の受部371aに挿入されている片カシメパトロ
ーネ6が落下しないで円滑に搬送できるようになってい
る。整列搬送機構373はコンベヤ377が備えられ、
このコンベヤ377は支持ローラ378と駆動ローラ3
79との間に設けられ、駆動ローラ379をモータ38
0で駆動することで矢印方向へ回転する。このコンベヤ
377には粉末磁石の練り込んだ樹脂ベルトで構成さ
れ、あるいは永久磁石381が片カシメパトローネの傾
斜搬送路の裏面に設けて構成され、コンベヤ377上に
供給された片カシメパトローネ6を磁力で吸着して斜め
上方へ向かって搬送する。コンベヤ377の上方には可
動ストッパ382が配置され、この可動ストッパ382
はストッパ駆動シリンダ383のロッド384に設けら
れている。
【0235】ストッパ駆動シリンダ383のロッド38
4が伸びている時、可動ストッパ382はコンベヤ37
7に近接した位置にあり、この状態でコンベヤ377に
供給された片カシメパトローネ6は永久磁石381の磁
力で吸着されて斜め上方へ向かって搬送される。このと
き、片カシメパトローネ6にはリップ部6aを有してい
るため、コンベヤ377によって斜め上方へ向かって搬
送されるとき、片カシメパトローネ6の重心がリップ部
側にずれる。従って、片カシメパトローネ6はコンベヤ
377上をリップ部6aを後ろにして回転し、リップ部
6aがストッパとなって止まり、この状態で搬送され
る。そして、片カシメパトローネ6が可動ストッパ38
2に当接して位置決めされる。
【0236】プレターレット374の外周には4箇所に
片カシメパトローネ6が入いる受孔部374aが等間隔
に形成され、このプレターレット374はフレーム38
5に支持された支持筒386に回転可能に支持された回
転体387に固定されている。この回転体387にはギ
ヤ388が設けられ、このギヤ388に噛み合っている
駆動ギヤ389によって間欠的に回転する。プレターレ
ット374の受孔部374aに対応する位置には第1の
作動ロッド390の先端部が位置し、この先端部には永
久磁石391が設けられている。この第1の作動ロッド
390はフレーム385に支持された支持筒392にス
ライド可能に設けられ、この第1の作動ロッド390は
連結ロッド393を介してアーム394に連結され、こ
のアーム394は支持ピン395を支点に回動可能に支
持されている。アーム394はバネ396で常に駆動カ
ム397に接触するように付勢されており、駆動カム3
97の回転でアーム394が作動し、これにより連結ロ
ッド393を介して第1の作動ロッド390を往復運動
する。
【0237】プレターレット374の受孔部374aに
対応して片カシメパトローネ6が位置決めされ、このと
き駆動カム397によって第1の作動ロッド390が前
進してプレターレット374の受孔部374aを貫通し
て永久磁石391が片カシメパトローネ6を吸着して後
退し、片カシメパトローネ6を受孔部374aに受け渡
す。アーム394にはインターロックシリンダ398が
設けられ、このインターロックシリンダ398の作動で
アーム394を介して第1の作動ロッド390が引いた
状態になり、コンベヤ377からプレターレット374
に片カシメパトローネ6を受け渡すことができないよう
になる。
【0238】プレターレット374の支持筒386には
第2の作動ロッド399が摺動可能に挿通され、この第
2の作動ロッド399の先端部には押しロッド700が
プレート701を介して取り付けられている。この第2
の作動ロッド399は連結ロッド702を介してアーム
703に連結され、このアーム703は支持ピン704
に回動可能に支持されている。このアーム704はバネ
705で常に駆動カム706に接触するように付勢され
ており、この駆動カム706の回転でアーム703が作
動し、これにより連結ロッド702を介して第2の作動
ロッド399を往復運動する。
【0239】プレターレット374の受孔部374aに
位置する片カシメパトローネ6がパトローネターレット
362の受穴部362aに位置決めされたとき、駆動カ
ム706によって第2の作動ロッド399が後退し、こ
れで押しロッド700が後退してプレターレット374
の受孔部374aの片カシメパトローネ6をパトローネ
ターレット362の受穴部362aに受け渡す。
【0240】この第2の作動ロッド399が後退して押
しロッド700が後退して押してプレターレット374
からパトローネターレット362に片カシメパトローネ
6を受け渡すとき、第1の作動ロッド390が前進して
コンベヤ377の片カシメパトローネ6を吸着する。そ
して、第2の作動ロッド399が前進して押しロッド7
00が前進して初期位置に復帰する時、第1の作動ロッ
ド390が後退してコンベヤ377の片カシメパトロー
ネ6をプレターレット374に受け渡して初期位置に復
帰する。
【0241】このように第1の作動ロッド390と第2
の作動ロッド399は同期して作動し、コンベヤ377
の片カシメパトローネ6をプレターレット374に受け
渡す作動と、プレターレット374からパトローネター
レット362に片カシメパトローネ6を受け渡す作動と
同時に行ない、片カシメパトローネ6は整列した状態で
パトローネターレット362に供給される。このパトロ
ーネターレット362がフィルム加工手段で加工された
感光性フィルムを部品搬送手段で同期搬送される部品に
組み込むフィルム組込手段を構成している。
【0242】この片カシメパトローネセット部370に
はコンベヤ377に上方に片カシメパトローネ検出セン
サ707が配置され、この片カシメパトローネ検出セン
サ707で片カシメパトローネ6の検出を行い上位制御
手段317へ出力する。上位制御手段317では片カシ
メパトローネ6の検出情報に基づき、感光性フィルムを
定尺切断する時点で対応する片カシメパトローネ6が存
在しているかを判断する。この実施例では5個前で判断
しており、以後片カシメパトローネ6を前記したように
プレターレット374及びパトローネターレット362
で同期して搬送する。
【0243】片カシメパトローネ検出センサ707は、
反射型光電センサまたは透過型光電センサ、あるいは磁
気式の近接センサ等が用いられる。また、片カシメパト
ローネ検出センサ707の位置は片カシメパトローネ6
が組み込まれる前段ならば特に限定されない。
【0244】上位制御手段317では感光性フィルムを
定尺切断する時点で対応する片カシメパトローネ6の存
在を判断し、定尺制御装置342を介して裁断器305
を制御し、片カシメパトローネ6がある時のみ感光性フ
ィルムの定尺切断を行う。この裁断器305が部品の存
在を検出して部品が存在する時にのみ感光性フィルムの
加工を行うフィルム加工手段を構成している。
【0245】また、上位制御手段317では片カシメパ
トローネ6が存在していない場合には、感光性フィルム
の切断を停止するとともに、切断までの制御を停止し、
既に切断されている定尺済感光性フィルムは係止、巻き
取りを順次同期加工を行った後に、検出した片カシメパ
トローネ6にスプール7を詰め込み、以後キャッピン
グ、カシメ、検査を順次同期加工を行った後に、製品を
回収する。
【0246】このように、感光性フィルムを加工し、こ
の加工済感光性フィルムと部品とを同期して順々に供給
し、供給された加工済感光性フィルムと部品から感光性
フィルムマガジンを組み立てる感光性フィルムマガジン
の製造において、感光性フィルムを加工するに際して、
対応する位置に部品が存在するか否かを検出し、対応す
る位置に部品が存在すると検出した場合のみ感光性フィ
ルムの加工を行う。
【0247】従って、対応する位置で部品を検出するこ
とにより、高価な感光性フィルムのロスを減少させるこ
とができる。また、感光性フィルムの供給と部品の供給
の不一致を防止しながら、装置を小型・簡素化すること
ができる。
【0248】また、片カシメパトローネ6の供給を確認
した上で感光性フィルムやスプール7を供給するので、
片カシメパトローネ6が存在しないのに搬送された感光
性フィルムやスプール7を元に戻す等の搬送ラインが不
要で装置がシンプルで小型となり、安価な装置となる。
さらに、片カシメパトローネ6を優先することにより片
カシメパトローネ6がない時には高価なフィルム供給を
止めることができ、ロスを最小限に抑えることができ
る。また、感光性フィルムのばらけやすい状態(いわゆ
るスクロール状態)での、ハンドリングを最小距離に抑
えることができ、品質上も稼働上も安定化できる。ま
た、不安定動作がなくなることから高能力な装置とな
る。
【0249】また、感光性フィルムの巻き取りと片カシ
メパトローネ6の供給組立を結合することにより、不安
定なスクロール状態での長距離治具搬送をなくし、保守
点検が容易な構造となっている。
【0250】なお、この実施例では、片カシメパトロー
ネ6がある時のみ感光性フィルムの定尺切断を行なって
いるが、スプール7あるいはパトローネキャップ11が
ある時のみ、さらにはこれらの片カシメパトローネ6、
スプール7及びパトローネキャップ11の全部がある時
のみ感光性フィルムの定尺切断を行うようにしても良
い。また、感光性フィルムを加工する時点としては、定
尺切断時に限定されず、穿孔機301、潜像焼込部30
3での加工時でも良い。
【0251】さらに、予め判別している不良フィルム
(接合部、焼込み異常品、扉開放によるカブリフィルム
等)に対しては、上位制御手段317の不良フィルム
(シフト)信号を受けて分離用スターホイール371の
回転と、位置決めされた片カシメパトローネ6をプレタ
ーレット374に引き込み第1の作動ロット390の動
作を止めることにより、片カシメパトローネ6の供給も
一時的に停止し、予期される不良フィルムの排出に対し
ては、片カシメパトローネ6もロスとならないようにし
てある。
【0252】ここで、分離用スターホイール371の駆
動はゼネバとかローラギヤ等により間欠回転をさせてあ
り、回転軸372には図示しない1ポイントクラッチが
入れてあり、間欠回転を止めたい場合にこのクラッチを
切り、インターロックが可能となるようにしてある。
【0253】以上のように、感光性フィルムはもちろん
のこと片カシメパトローネ6もロスの発生を最小限に抑
えるようになっている。
【0254】次に、感光性フィルムの不良が生じた場合
に、装置外へ排出する不良フィルム排出装置について、
図59乃至図70に基づいて説明する。図59は不良フ
ィルム排出装置の概略構成図、図60は搬送路の切替ゲ
ートの正常時の作動状態を示す図、図61は搬送路の切
替ゲートの排出時の作動状態を示す図、図62乃至図6
7は搬送路の切替ゲートの他の実施例を示す図、図68
は排出シュートの側面図、図69及び図70はフィルム
排出フローチャートである。
【0255】この不良フィルム排出装置は、内装品8を
製造する工程で感光性フィルムの不良を検知する不良フ
ィルム検知手段720と、この不良フィルム検知手段7
20からの不良検知信号に基づき排出する不良感光性フ
ィルムに対する不良フィルム信号を出力する不良フィル
ム信号出力手段721と、この不良フィルム信号を搬送
する不良感光性フィルムの移動に同期してシフトするシ
フト制御手段722と、このシフトしてきた不良フィル
ム信号により感光性フィルムの搬送経路を切替え不良の
感光性フィルムを系外へ排出する不良フィルム排出手段
723とを有している。
【0256】不良フィルム検知手段720で検知される
不良フィルムには、感光性フィルム自体に不良が発生し
た場合のほか、扉の開放により装置内が明室化した場合
や長時間停止した場合がある。
【0257】その中で、感光性フィルム自体に不良が発
生した場合は、センサ724で感光性フィルムの不良を
検知する。また、接合機103において、フィルム接合
時に接合部にパンチ孔を開けており、それをセンサ72
5で検知する。また、不良感光性フィルムには、元巻の
不良情報により断裁の段階でフィルム端部に不良を示す
ノッチを開けており、それをセンサ726で検知する。
また、感光性フィルムに、コマ番号等の潜像パターン
を、ファイバーを通した光で露光し、漏光しドット状に
焼き込む潜像焼込部303を使用しているもので、焼き
込みが失敗した場合には、この潜像焼込部303から異
常の信号がでる。さらに、巻取等のサーボモータの図示
しないドライバから異常信号が出る。また、センサ72
7では、パーフォレーションの位置より感光性フィルム
の切断位置を見ており、切断位置が不適切な場合を検知
する。また、センサ728では、感光性フィルムの搬送
位置を見ており、定尺スプロケット318から一定以上
浮き上がった場合、検知する。
【0258】このセンサ725〜728は、透過形光電
センサを使用しているが、他のセンサの使用も可能であ
る。
【0259】その他の感光性フィルムの不良発生の原因
には扉開放があり、扉開放については、装置は3つのブ
ロックに分かれており、各々に扉がついている。接合機
103の接合扉729とワインダー右扉730、ワイン
ダー左扉731の3つの扉には、ロック状態を検知する
センサ732,733,734が設けられている。
【0260】長時間停止時間については、フィルム加工
組込部300の停止時間を見る長時間停止検知手段73
5が設けられている。
【0261】扉開放を検知するセンサ732〜734
は、例えば扉の取手をひねり、扉の上下の爪等の固定部
が外れると固定部を見ている近接スイッチが作動し、扉
の開放を判断する。この時点では、扉はまだ開放されて
いない。その信号によりシャッタ制御手段736の制御
でシャッタが閉まり、このシャッタが閉まってから扉を
開放することができる。従って、開放されるブロックと
他のブロックをしきる扉が開放されて明室になる部分と
暗室部分が区切られるため、明室になり感光してしまう
部分は最小限に限定される。
【0262】さらに、フィルム加工組込部300が長時
間停止の場合には、感光性フィルムの不良として検知し
て、不良感光性フィルムを排出する。メイン電源を入れ
た場合は長時間停止と判断する。長時間停止すると、感
光性フィルムに曲げ癖がつき排出等に支障をきたすため
接合室660のワインダー右扉730の感光性フィルム
を排出するようにする。また、フィルム加工組込部30
0が一定時間以上止まった後、再起動した場合には感光
性フィルムに癖がつくためにワインダー左扉731の感
光性フィルムを排出する。
【0263】次に、不良フィルム信号出力手段721
は、例えば、切断前の連続した感光性フィルムを内装品
に組み込む感光性フィルム1本分単位で管理する。各セ
ンサが不良を検出した場合、ソフト上の排出が必要な感
光性フィルムに該当する部分(XX〜X0本目)に不良
フィルムの印が付けられる。
【0264】不良フィルム検知手段720は、例えばフ
ィルム1本分に対して、1つの枠を持っており、切断前
の連続した感光性フィルムに関してもX本目に当たる位
置には不良があった場合には、X本目の枠に不良フィル
ムの印が付けられる。
【0265】これは、同じ不良の場合でも当然フィルム
の撮影枚数によって異なる。
【0266】例えば、ソフト上に設定されているフィル
ム枠のうち、感光している部分の枠に不良フィルムの印
がつく(例えばXX本目〜X0本目)。
【0267】これは、フィルムサイズや各アキューム部
のダンサーの位置により設定が変えられ、アンダーアク
ションがない範囲で排出量ができるだけ少なくなるよう
になっている。
【0268】例えば、ワインダー右扉開放の場合は、次
のようになる。
【0269】
【表1】 即ち、フィルムサイズが大きいとフィルム長さが長いの
で本数が少なくなり、また、ダンサー位置が高くなると
フィルムの量が少なくなるので本数が少なくなる。
【0270】ダンサーを使わないアキューム方法、エア
ーループ方式等にはフィルムの量を光電センサ等で直接
判断して、フィルムの排出量をコントロールする方法が
考えられる。
【0271】この不良フィルム信号は、感光性フィルム
の間欠移動1本分に同期して1つずつシフトする。シフ
ト制御手段722では、不良フィルムの印は感光性フィ
ルムの移動に伴ってリフト上でシフトしていき、例えば
感光性フィルムが1本分搬送されると、ソフト上の信号
が1本分前にシフトしていく。この時に不良フィルムの
印はX本目からX−1本目に繰り上げられる。
【0272】不良フィルム排出手段723は感光性フィ
ルムが定尺切断の直後にある切替ゲート737を制御
し、排出シュートの直前位置に不良フィルムがくるとシ
フトしてきた不良フィルム信号により感光性フィルムの
搬送経路cから排出通路dに切替え不良の感光性フィル
ムを排出シュート738より系外へ排出する。この排出
シュート738には不良の感光性フィルムを暗室から明
室に排出するための遮光機能を有し、遮光性トンネルト
なっている。
【0273】不良の種類・発生状況によっては切替ゲー
ト737からの排出が間に合わない場合もあるが、その
場合は不良フィルムの印がさらに先の工程までシフトし
ていき、他の排出口749から確実に排出される。その
場合でもできるだけ材料を無駄にしないように材料供給
にインターロックがかかるようにする。このインターロ
ック方法は、例えば図示しないエアシリンダによってカ
ムから外れる又はエアシリンダが作動しないようにす
る。
【0274】切替ゲート737は、図60及び図61に
示すように、分岐経路739a,739b,739cが
形成された円柱状のブロック739で形成され、このブ
ロック739が回転することにより感光性フィルムが搬
送される経路が変わり、一方は通常の組立経路cとな
り、一方は排出経路dとなる。
【0275】また、図62及び図63では切替ゲート7
37が1個の経路740aを有する板状のブロック74
0で形成され、このブロック740が支持軸741を支
点に組立経路cと排出経路dに経路が切り替わる。ま
た、図64及び図65では切替ゲート737が板状のブ
ロック742で形成され、このブロック742をスライ
ドして逃がすことで組立経路cと排出経路dに経路が切
り替わる。さらに、図66は切替ゲート737が2本の
経路743a,743bを有するブロック743で形成
され、このブロック743のスライドで切替わり、ブロ
ック743の経路743aが組立経路cと連通し、ブロ
ック743の経路743bが排出経路dと連通する。図
67では切替ゲート737が切替爪744で形成され、
この切替爪744が組立経路cと排出経路dの分岐部に
設けられ、切替爪744の作動によって組立経路cと排
出経路dの切替が行われる。
【0276】また、排出シュート738は図68に示す
ように、2枚の先端を90度ひねって曲げたプレート7
45,746を接合して形成され、この遮光手段として
は、フィルム排出口738aは明室になっているため、
生産している暗室側に光の侵入がないように設けられて
いる。
【0277】この遮光構造は第1に、フィルム排出口7
38aから曲げ部738bに光が反射しない黒色シュー
ト748、例えば塗装、着色等が用いられる。この実施
例では、黒く着色した樹脂シュートを使用しており、外
部からの光を途中で吸収している。
【0278】また、遮光構造は第2に、排出シュート7
38は途中で光がもれない構造で密封されており、シュ
ート入口738cは小さくその長さは十分なために、シ
ュート入口738cから入ってくる光は少なく、段々吸
収されてしまい、奥まで入ってこない。また、隙間を遮
光性トンネルと同様の手段、例えば、黒色コーキング剤
で遮光する。
【0279】さらに、遮光構造は第3に、排出シュート
738を途中で90°ひねりかつ先端部は曲線状になっ
ているため、直線性がある光は奥までいけずに途中で吸
収されてしまう。
【0280】実際の排出シュート738は黒色のシュー
ト部品2つを組み合わせる構造になっており、2つの部
品の嵌め合い構造になっており、光が外に漏れない。ま
た、排出シュート738途中で90°ひねり、さらに先
端部はカーブする構造になっている。
【0281】次に、フィルム搬送シュートと排出シュー
トのさらに具体的な実施例について説明する。フィルム
搬送シュートは、シュート幅はフィルム幅に対して+
0.1〜2.0mmの範囲が好ましく、さらに好ましく
は+0.1〜0.3mmである。これは、フィルム搬送
シュートは、係止や切断時の精度が要求されるためであ
る。また、フィルム搬送シュートはシュート厚さが、フ
ィルム厚さに対して+0.1〜2.0mmの範囲が好ま
しく、さらに好ましくは+1mm前後である。これは、
フィルム搬送シュートは厚みが大きいと搬送中にバタツ
キがあるため、フィルム傷が発生し、又小さいと擦れ傷
がつくためである。
【0282】排出シュートは製品にならないため傷に関
しては気にする必要が無いため搬送を重視する。従っ
て、排出シュートのシュート幅はフィルム幅に対して+
0.1〜10mmの範囲が好ましく、さらに好ましくは
+5mm前後である。
【0283】次に、フィルム排出の作動を、図69及び
図70のフローチャートに基づいて説明する。まず、メ
インフローチャートでは、ステップH1で電源を投入す
ると、ステップH2で不良フィルム信号が入力され、ス
テップH3でフィルム1本分を搬送する。そして、ステ
ップH4でフィルム信号をシフトし、ステップH5で不
良フィルム信号の有無の判断を行い、不良フィルム信号
が入力されている場合には、ステップH6でフィルム排
出ゲートを切替えて不良フィルムを排出する。
【0284】このメインフローの作動中に、割り込みフ
ローチャートのステップI1で不良フィルムが発生する
と、ステップI2不良フィルム信号が入力される。この
割り込みフローによって、メインフローではステップH
5で不良フィルム信号の有無の判断を行い、不良フィル
ム信号が入力されている場合には、ステップH6でフィ
ルム排出ゲートを切替えて不良フィルムを排出する。
【0285】このように、感光性フィルムマガジンの製
造において、感光性フィルムの良・不良を検出し、不良
が検出された場合、不良フィルム信号を出力し、この不
良フィルム信号を感光性フィルムの移動に同期してシフ
トし、感光性フィルムを系外に排出することが可能な搬
送経路切替え位置に対応する箇所に、不良フィルム信号
がシフトされた場合、感光性フィルムを系外に排出する
よう搬送経路を切替え、不良フィルム信号がシフトされ
ない場合、感光性フィルムを感光性フィルムマガジンの
組み立てに供するよう搬送経路を切替え、不良フィルム
を系外に排出し、不良でない感光性フィルムを感光性フ
ィルムマガジンの組み立てに供する。
【0286】また、感光性フィルムマガジンの製造にお
いて、感光性フィルムの不良箇所を検出し、感光性フィ
ルムの不良箇所が、感光性フィルムを系外に排出するこ
とが可能な搬送経路切替え位置に、到達した場合、感光
性フィルムの不良箇所を系外に排出するよう搬送経路を
切替え、それ以外の場合、感光性フィルムを感光性フィ
ルムマガジンの組み立てに供するよう搬送経路を切替
え、不良フィルムを系外に排出し、不良でないフィルム
を感光性フィルムマガジンの組み立てに供する。
【0287】また、感光性フィルムマガジンの製造にお
いて、感光性フィルムの不良箇所が、感光性フィルムを
系外に排出することが可能な搬送経路切替え位置に、到
達した場合、感光性フィルムの不良箇所を系外に排出す
るよう搬送経路を切替え、感光性フィルムの不良箇所
を、感光性フィルムの供給・加工および感光性フィルム
マガジンの組立に供する部分を実質的に暗室状態にする
のに必要な区間を排出シュート738の遮光性トンネル
で覆われた所定の経路に沿って、非暗室状態の系外に排
出し、また、それ以外の場合、感光性フィルムを感光性
フィルムマガジンの組み立てに供するよう搬送経路を切
替え、不良フィルムを系外に排出し、不良でない感光性
フィルムを感光性フィルムマガジンの組み立てに供す
る。
【0288】従って、感光性フィルムに不良なものが混
入・発生した場合、そのバッチの感光性フィルムマガジ
ンを全て捨てる必要をなくし、装置の運転を停止するこ
とも無く、自動的に不良なものを排出し、また、不良な
ものを含む感光性フィルムマガジンが感光性フィルムマ
ガジン包装体として組み立てられる可能性を少なくする
ことができる。また、不良フィルムを自動的に排出する
際でも、遮光性トンネルにより、暗室状態を維持しなが
ら、連続的に排出することにより、不良フィルムの排出
の際の生産性の低下を防止することができる。
【0289】また、不良フィルムの検出、さらに扉開
放、装置の故障、長時間停止時に必要な分の不良フィル
ムが自動的に排出され、従って、人為的ミスによる不良
フィルムの混入がない。従来、困難だった装置の故障や
長時間停止による不良フィルムの排出が可能である。ま
た、感光性フィルムの品質が安定するため、製品品質の
安定化や装置の安定稼働に貢献できる。オペレータ作業
の軽減によりオペレータの省人化が可能である。
【0290】次に、検査装置420について、図71及
び図72に基づいて詳細に説明する。図71は検査装置
の平面図、図72は図71のD−D線に沿う断面図であ
る。検査装置420には検査装置制御手段421が備え
られ、この検査装置420にフィルム加工組込部300
より送られてきた内装品8を検査ターレット422に移
載した後、この検査ターレット422でパトローネ有無
検出、引出しトルク、舌端長さ、キャップの傷、パトロ
ーネのつぶれ及びキャップとスプールのクリアランス等
をチェックし、この検出信号は検査装置制御手段421
に入力される。
【0291】検査装置420は内装品8を保持しながら
搬送し連続して検査を行う構造になっており、例えば特
開昭62−36664号公報の連続検査装置及び特開昭
62−39708号公報の連続検査装置を用いることが
できる。
【0292】パトローネ有無検出には、ホルダーに内装
品8がチャックされているかどうかをパトローネ有無検
出センサ423で検出する。パトローネ有無検出センサ
423には非接触のセンサが用いられ、このパトローネ
有無検出センサ423として、例えば反射型光電センサ
または透過型光電センサ、あるいは磁気式の近接センサ
等が用いられる。なお、ネガフィルムでは、光電センサ
が好ましい。
【0293】そして、このパトローネ有無検出センサ4
23で内装品8を検出した後、次の検査を行なう。
【0294】引出しトルクのチェックはフィルム引出ユ
ニット424により、内装品8から出ている感光性フィ
ルムをクランプして、引き出した時の引出荷重を測定す
る。この引出しトルク、舌端長さのチェックには、例え
ば実開昭58−71737号のフィルムの引出荷重検出
装置及び特開昭62−40451号公報のフィルム引き
出し抵抗測定装置を用いることができる。
【0295】舌端長さのチェックはフィルム引出ユニッ
ト424により、引出トルクを測定した後に引き出され
たフィルムの長さが所定の長さになっているかを光電セ
ンサで検出する。この舌端長さのチェックには、例えば
実開昭58−71739号のフィルムのリーダ部長さ検
査装置を用いることができる。
【0296】キャップ傷のチェックは内装品8を1回転
させ、キャップの傷を光学式変位センサ425で検出す
る。また、パトローネつぶれのチェックは内装品8を1
回転させ、内装品8に光を当て、反射した光量をフォト
カプラに受けてその電圧量で検出する。この他のパトロ
ーネつぶれのチェック方法として、例えば特開昭62−
39710号公報のパトローネ周面検査装置が用いら
れ、このものは例えば渦電流変位計で計測してパトロー
ネ周面の凹凸を検査する。
【0297】キャップとスプールとのクリアランスのチ
ェックは、クリアランス測定装置426でパトローネ内
のスプール軸方向の遊び量を差動トランスの電圧量で検
出する。このキャップとスプールとのクリアランスのチ
ェックには、例えば特開昭62−40452号公報のパ
トローネクリアランス測定装置が用いられる。
【0298】検査ターレット422でチェックされた内
装品8は吸着機構427により検査ターレット422か
ら回転ターレット428に受け渡される。この吸着機構
427は検査装置制御手段421により制御され、検査
ターレット422での検査情報に基づき不良品がくる
と、検査装置制御手段421が吸着機構427の吸着台
429が矢印方向へ作動して不良品が落下して不良品排
出シュート430から内装品8の不良品は系外排出させ
る。
【0299】回転ターレット428にはパトローネ容器
9が供給され、内装品8をパトローネ容器9に入れる。
回転ターレット428では系外に排出する内装品8の不
良品に同期して容器ストッパ431を作動させ、パトロ
ーネ容器9の供給を停止してパトローネ容器9が無駄に
ならないようにしている。良品の内装品8を入れたパト
ローネ容器9を容器キャップ10でキャッピングして、
その後キャッピング状態を検査して、良品は排出して次
工程送り用コンテナに回収し、不良品は別の箱に回収す
る。
【0300】次に、検査装置制御手段421での制御を
詳細に説明する。まず、良品及び不良品のシフトを
【表2】に示す。
【0301】
【表2】 良品の場合について説明する。パトローネ有無検出ステ
ーションで内装品8を検出すると、良品シフトM110
がONする。検査ターレット422が1サイクル移動し
たことを角度検出手段が判断すると、M110の情報は
M111へシフトされる。M111がONしている時は
製品が次のステーションへ移動できたと判断し、トルク
の検査を行う。このような動作を繰り返し最終的に取出
ステーションのM115にきたところで、不良フラグが
立っていなければ、良品を判断する。
【0302】不良品の場合について説明する。仮にトル
ク検査ステーションで製品が不良となった場合は、不良
シフトをONさせる。これを1サイクル毎順次情報を移
動させ、最終的に取出ステーションにきた時点では、M
134の情報がM138に移動してしているために不良
と判断する。
【0303】次に、図73に不良品排出の排出フローチ
ャートを示す。ステップJ1で、取出ステーションにき
た時点で製品があるか否かの判断を行い、製品がある場
合にはステップJ2で良品か否かの判断を行い、良品の
場合にはステップJ3で容器ストッパ431を開く。そ
して、ステップJ4で吸着機構427の吸着台429を
閉じており、ステップJ5で製品を吸着して、ステップ
J6でパトローネ容器9に挿入して、ステップJ7でキ
ャッピングする。
【0304】ステップJ2で製品が不良と判断された場
合には、ステップJ8に移行して容器ストッパ431を
閉じ、ステップJ9で吸着機構427の吸着台429を
開き、ステップJ10で不良シュートへ落下させる。ス
テップJ10で不良の製品が落下しない場合には、ステ
ップJ11で機械を停止し、ステップJ12で不良品を
取り除く。
【0305】このように、暗室状態下の感光性フィルム
マガジン組立部であるフィルム加工組込部300で組立
られた感光性フィルムマガジンである内装品8を、容器
収納部400で感光性フィルムマガジン容器に収納し
て、感光性フィルムマガジン包装体を製造するが、フィ
ルム加工組込部300から、所定の経路で、順々に、内
装品8を供給し、内装品8を1つづつ検査し、検査され
た内装品8を、容器収納部400へ、所定の経路で、順
々に、供給し、その検査の結果、良と判定された内装品
8のみを感光性フィルムマガジン容器に収納する。従っ
て、感光性フィルムマガジン包装体の製造において、品
質と生産性を向上させ、ロスを減少させることができ
る。また、暗室状態の内部と外部との間の製品収納箱に
よる出し入れを廃止し、暗室状態の内部から内装品8を
取り出す際の、傷や変形を防止し、順々に搬送すること
により、生産性を向上させることができる。また、内装
品8を全数検査した後、良品のみを感光性フィルムマガ
ジン容器に収納することにより、ロスを減少させること
ができる。
【0306】次に、フィルム加工組込部300と、フィ
ルム接合部100、片カシメパトローネ加工装置22
0、スプール供給装置240、パトローネキャップ供給
装置260及び検査装置420との連結について説明す
る。
【0307】まず、フィルム加工組込部300とフィル
ム接合部100との連結は、図54に示すように、フィ
ルム加工組込部300とフィルム接合部100との間
を、遮光性トンネル800で連結し、この遮光性トンネ
ル800の中に感光性フィルムを通すようになってい
る。この遮光性トンネル800は遮光性部材で一体形成
しているが、透過性部材で形成し、これを遮光性カバー
で覆ったり、遮光剤を塗布したものでもよい。
【0308】次に、フィルム加工組込部300とスプー
ル供給装置240との連結を、図54、図74及び図7
5に示す。図74はフィルム加工組込部とスプール供給
装置との連結を示す側面図、図75はフィルム加工組込
部とスプール供給装置との連結を示す平面図である。
【0309】スプール供給装置240の集中収納部24
2には搬送ガイド801が接続され、この搬送ガイド8
01によってスプール7が横置きで整列して搬送され、
このスプール7は回転ターレット802に順次供給され
る。この回転ターレット802はベルト807で図示し
ないモータに連結されている。この回転ターレット80
2でスプール7の形状をチェックしながら所定のタイミ
ングでシュート803の口部803aに供給され、この
シュート803が部品供給手段を構成している。
【0310】このスプール7を搬送するためのシュート
全体を遮光性カバー804で被って遮光性トンネル80
5が形成され、この遮光性トンネル805でスプール7
がフィルム加工組込部300のスプール組立部304に
供給され、スプール7を明室から暗室状態のフィルム加
工組込部300に入れる。このフィルム加工組込部30
0には遮光性トンネル805がブラケット等の遮光部材
812で遮光状態に取り付けられている。
【0311】また、遮光性トンネル805のスプール7
が入る部分から光が入るのを防ぐために、口部805a
の近傍805bを屈曲させて口部805aから光が入る
ことを防止している。また、スプール7と遮光性トンネ
ル805のトンネル内壁間の隙間は殆どないことが好ま
しく、3mm以下が良く、より好ましくは2mm以下で
あり、さらに好ましくは上下合わせて1mm以下であ
り、スプールの遮光性トンネルの長さは50cm以上が
好ましく、より好ましくは1m以上である。スプール7
自体も遮光の役割を果す。
【0312】また、遮光性トンネル805には部品検出
手段806が設けられ、この部品検出手段806で遮光
性トンネル805内に位置するスプール7を検出し、こ
の部品検出手段806の検出信号を上位制御手段317
に送り、遮光性トンネル805内にスプール7が位置す
るときに回転ターレット802の駆動を停止させる。例
えば、遮光性トンネル805のスプール7が完全になく
なると、そこから光が入るので制御的に遮光性トンネル
805にスプール7が完全になくならないようにしてい
る。
【0313】このように、感光性フィルムマガジンの製
造において、感光性フィルムマガジン組立部であるフィ
ルム加工組込部300へ、部品供給部200のスプール
供給装置240から、フィルム加工組込部300を実質
的に暗室状態にするのに必要な区間を遮光性トンネル8
05で覆われた所定の経路で、順々に、部品であるスプ
ール7を供給する。
【0314】また、感光性フィルムマガジンの製造にお
いて、所定の経路の中で、遮光性トンネル805で覆わ
れた区間の所定の位置で、部品であるスプール7が存在
するか否かを検出し、その検出に従って、遮光性トンネ
ル805で覆われたフィルム加工組込部300を実質的
に暗室状態にするのに必要な区間に必ずスプール7が1
つ以上存在するように、所定の経路におけるスプール7
の搬送を制御する。
【0315】従って、感光性フィルムマガジンの製造に
おいて、品質と生産性を向上させ、ロスを減少させるこ
とができる。また、感光性フィルムマガジンの製造にお
いて、遮光性トンネル805を用いることにより、順々
に部品であるスプール7を搬送することができる。ま
た、暗室状態の内部と外部との間の部品収納箱による出
し入れを廃止し、暗室状態の内部に部品を供給する際
の、傷や変形を防止し、順々に搬送することにより、生
産性を向上させることができる。また、製造された感光
性フィルムマガジンに、傷や変形が少ない。
【0316】次に、フィルム加工組込部300と、片カ
シメパトローネ加工装置220、パトローネキャップ供
給装置260及び検査装置420との連結を、図54、
図76乃至図80に示す。図76はフィルム加工組込部
と片カシメパトローネ加工装置及び検査装置との連結を
示す側面図、図77はフィルム加工組込部と片カシメパ
トローネ加工装置及び検査装置との連結を示す平面図、
図78はフィルム加工組込部と片カシメパトローネ加工
装置との連結を示す斜視図、図79はフィルム加工組込
部とパトローネキャップ供給装置との連結を示す側面
図、図80は図79のF−F線に沿う断面図である。
【0317】片カシメパトローネ加工装置220からマ
グネットコンベア40がフィルム加工組込部300の内
部に設けられ、このマグネットコンベア40はモータ4
1で駆動される。このマグネットコンベア40は片カシ
メパトローネ加工装置220で作成された片カシメパト
ローネ6を吸着して搬送し、フィルム加工組込部300
の内部に配置された供給用シュート708に供給され
る。この片カシメパトローネ6は、この供給用シュート
708から分離用スターホイール371に供給され、整
列搬送機構373で片カシメパトローネ6の向きを揃え
て所定のタイミングでプレターレット374に送られ、
このプレターレット374からパトローネ組付部306
へ供給される。このマグネットコンベア40は部品搬送
手段を構成しており、このマグネットコンベア40は遮
光性トンネル44で、その所定の経路を遮光を維持でき
るのに必要な区間好ましくは50cm以上、より好まし
くは1m以上覆われている。この遮光性トンネル44は
フィルム加工組込部300の外側部810に取り付けら
れ、この取付部44aは遮光構造になっている。
【0318】この遮光性トンネル44のトンネル内壁
と、片カシメパトローネ6との間隔は、搬送される片カ
シメパトローネ6が干渉しない程度に狭くすることが遮
光の点で好ましい。片カシメパトローネ6とトンネル内
壁間の隙間は、ほとんどないことが好ましく、3mm以
下が良く、より好ましくは2mm以下であり、さらに好
ましくは上下合わせて1mm以下であり、これにより片
カシメパトローネ6自体も遮光の役割を果す。
【0319】また、マグネットコンベア40及び遮光性
トンネル44は途中を屈曲させており、このようにマグ
ネットコンベア40及び遮光性トンネル44を屈曲させ
ることで、簡単な構造で効果的に遮光することができ
る。
【0320】この遮光性トンネル44には部品検出手段
45が設けられ、この部品検出手段45で遮光性トンネ
ル44内に位置する片カシメパトローネ6を検出し、こ
の部品検出手段45の検出信号を上位制御装置317に
送り、遮光性トンネル44内の片カシメパトローネ6の
数が一定量以上のときにマグネットコンベア40と片カ
シメパトローネ加工装置220の駆動を停止させてい
る。これにより、遮光性トンネル44の片カシメパトロ
ーネ6が完全になくなると、そこから光が入るので制御
的に遮光性トンネル44に片カシメパトローネ6が完全
になくならないようにしている。
【0321】このように、感光性フィルムマガジンの製
造において、感光性フィルムマガジン組立部であるフィ
ルム加工組込部300へ、部品供給部200の片カシメ
パトローネ加工装置220から、フィルム加工組込部3
00を実質的に暗室状態にするのに必要な区間を遮光性
トンネル44で覆われた所定の経路で、順々に、前記部
品を供給する。
【0322】また、感光性フィルムマガジンの製造にお
いて、所定の経路の中で、遮光性トンネル44で覆われ
た区間の所定の位置で、部品である片カシメパトローネ
6が存在するか否かを検出し、その検出に従って、遮光
性トンネル44で覆われたフィルム加工組込部300を
実質的に暗室状態にするのに必要な区間に必ず片カシメ
パトローネ6が1つ以上存在するように、所定の経路に
おける片カシメパトローネ6の搬送を制御する。
【0323】従って、感光性フィルムマガジンの製造に
おいて、品質と生産性を向上させ、ロスを減少させるこ
とができる。また、遮光性トンネル44を用いることに
より、順々に部品である片カシメパトローネ6を搬送す
ることができる。また、暗室状態の内部と外部との間の
部品収納箱による出し入れを廃止し、暗室状態の内部に
片カシメパトローネ6を供給する際の、傷や変形を防止
し、順々に搬送することにより、生産性を向上させるこ
とができる。また、製造された感光性フィルムマガジン
に、傷や変形が少ない。
【0324】また、パトローネキャップ供給装置260
からパトローネキャップ11を供給するキャップシュー
ト50が、フィルム加工組込部300の内部にまで設け
られ、このキャップシュート50でパトローネキャップ
11がフィルム加工組込部300の内部に配置されたパ
トローネ組付部306へ供給される。このキャップシュ
ート50は、図66に示すように、凹状の溝51aを有
する遮光性部材51と、この凹状の溝51aを覆う板状
部材52から構成されている。このキャップシュート5
0の供給部50aには取り出し孔51bがあり、ストッ
パ53で位置決めされたパトローネキャップ11を作動
部材54で押すと、パトローネキャップ11が取り出し
孔51bから排出されて所定の位置へ供給される。
【0325】キャップシュート50は全体を遮光性カバ
ー55で覆って遮光性トンネル56を構成し、その所定
の経路を遮光を維持できるのに必要な区間好ましくは5
0cm以上、より好ましくは1m以上覆われる構造にし
ている。この遮光性トンネル56はフィルム加工組込部
300の内部では遮光性ボックス58で覆い、この遮光
性ボックス58を内側部811に取り付けている。この
遮光性ボックス58の取付部58aは遮光構造になって
いる。遮光性トンネル56のトンネル内壁と、パトロー
ネキャップ11との間隔は、搬送されるパトローネキャ
ップ11が干渉しない程度に狭くすることが遮光の点で
好ましい。例えば、パトローネキャップ11の外周部と
遮光性トンネル56のトンネル内壁間の隙間は、3mm
以下が良く、好ましくは2mm以下、より好ましくは上
下合わせて0.5mm以下である。
【0326】また、この遮光性トンネル56には部品検
出手段57が設けられ、この部品検出手段57で遮光性
トンネル56内に位置するパトローネキャップ11を検
出し、この部品検出手段57の検出信号を上位制御手段
317に送り、遮光性トンネル56内にパトローネキャ
ップ11が位置するときに供給を停止させる。これによ
り、遮光性トンネル56のパトローネキャップ11が完
全になくなると、そこから光が入るので制御的に遮光性
トンネル56にパトローネキャップ11が完全になくな
らないようにしている。
【0327】このように、感光性フィルムマガジンの製
造において、感光性フィルムマガジン組立部であるフィ
ルム加工組込部300へ、部品供給部200のパトロー
ネキャップ供給装置260から、フィルム加工組込部3
00を実質的に暗室状態にするのに必要な区間を遮光性
トンネル56で覆われた所定の経路で、順々に、部品で
あるパトローネキャップ供給装置260を供給する。
【0328】また、感光性フィルムマガジンの製造にお
いて、所定の経路の中で、遮光性トンネル56で覆われ
た区間の所定の位置で、部品であるパトローネキャップ
11が存在するか否かを検出し、その検出に従って、遮
光性トンネル56で覆われたフィルム加工組込部300
を実質的に暗室状態にするのに必要な区間に必ず部品で
あるパトローネキャップ11が1つ以上存在するよう
に、所定の経路におけるパトローネキャップ11の搬送
を制御する。
【0329】従って、感光性フィルムマガジンの製造に
おいて、品質と生産性を向上させ、ロスを減少させるこ
とができる。また、遮光性トンネル56を用いることに
より、順々に部品であるパトローネキャップ11を搬送
することができる。また、暗室状態の内部と外部との間
の部品収納箱による出し入れを廃止し、暗室状態の内部
にパトローネキャップ11を供給する際の、傷や変形を
防止し、順々に搬送することにより、生産性を向上させ
ることができる。また、製造された感光性フィルムマガ
ジンに、傷や変形が少ない。
【0330】次に、フィルム加工組込部300と検査装
置420との連結を、図54、図76及び図77に基づ
いて説明する。フィルム加工組込部300の内部からマ
グネットコンベア60が検査装置420に渡って設けら
れ、このマグネットコンベア60はモータ61で駆動さ
れる。このマグネットコンベア60はフィルム加工組込
部300で作成された、内装品8を吸着して搬送し、検
査装置420に供給する。このマグネットコンベア60
は遮光性トンネル62で、その所定の経路を遮光を維持
できるのに必要な区間覆われ、この遮光性トンネル62
はフィルム加工組込部300の外側部810に取り付け
られ、この取付部62aは遮光構造になっている。
【0331】この遮光性トンネル62のトンネル内壁と
組み込まれた内装品8との間隔は、搬送される内装品8
が干渉しない程度に狭くすることが遮光の点で好まし
い。内装品8と遮光性トンネル62のトンネル内壁間の
隙間がほとんどなく、3mm以下が良く、より好ましく
は2mm以下であり、これにより内装品8自体も遮光壁
の役割を果す。
【0332】また、マグネットコンベア60及び遮光性
トンネル62は内装品8が倒れることなく安定した姿勢
で搬出できるように途中を屈曲させることなく直線状に
形成されている。このため、遮光性トンネル62によっ
て形成される通路を、数箇所に設けた遮光幕63で塞
ぎ、この遮光幕63を変形して内装品8の通過を許容す
る部材で形成しており、遮光性トンネル62に内装品8
がなくなったときに光が入ることを防止している。この
遮光幕63は、例えば黒布、黒ビロード、黒不織布等を
用いることができる。
【0333】このように、感光性フィルムマガジンの製
造において、感光性フィルムマガジン組立部であるフィ
ルム加工組込部300から、フィルム加工組込部300
を実質的に暗室状態にするのに必要な区間を遮光性トン
ネル62で覆われた所定の経路で、順々に、感光性フィ
ルムマガジンである内装品8を、非暗室状態下に排出す
る。
【0334】また、感光性フィルムマガジンの製造にお
いて、所定の経路の中で、遮光性トンネル62で覆われ
た区間の所定の位置で、内装品8が存在するか否かを検
出し、その検出に従って、遮光性トンネル62で覆われ
たフィルム加工組込部300を実質的に暗室状態にする
のに必要な区間に必ず内装品8が1つ以上存在するよう
に、所定の経路における内装品8の搬送を制御する。
【0335】また、感光性フィルムマガジンの製造にお
いて、所定の経路の中で、遮光性トンネル62で覆われ
た区間の所定の位置に、可とう性の遮光幕63で塞ぎ、
内装品8が可とう性の遮光幕63を通過する時、内装品
8が可とう性の遮光幕63を変形させて通過する。
【0336】従って、感光性フィルムマガジンの製造に
おいて、品質と生産性を向上させ、ロスを減少させるこ
とができる。また、遮光性トンネル62を用いることに
より、順々に感光性フィルムマガジンである内装品8を
搬送することができる。また、暗室状態の内部と外部と
の間の製品収納箱による出し入れを廃止し、暗室状態の
内部から内装品8を取り出す際の、傷や変形を防止し、
順々に搬送することにより、生産性を向上させることが
できる。また、製造された感光性フィルムマガジンであ
る内装品8に、傷や変形が少ない。
【0337】このように、暗室状態において、感光性フ
ィルムを連続的に供給し、供給された感光性フィルムを
加工し、加工済感光性フィルムから感光性フィルムマガ
ジンを組み立てる感光性フィルムマガジンの製造におい
て、非暗室状態の系外と暗室状態の感光性フィルムの供
給・加工および感光性フィルムマガジンの組み立てに供
する部分との間の物品の搬送を、感光性フィルムの供給
・加工および感光性フィルムマガジンの組立に供する部
分を実質的に暗室状態にするのに必要な区間を遮光性ト
ンネルで覆われた所定の経路に沿って行っている。
【0338】また、感光性フィルムマガジン包装体の製
造において、感光性フィルムマガジン組立部であるフィ
ルム加工組込部300から、フィルム加工組込部300
を実質的に暗室状態にするのに必要な区間を遮光性トン
ネル62で覆われた所定の経路で、順々に、感光性フィ
ルムマガジンである内装品8を供給し、非暗室状態下
で、内装品8を1つづつ検査し、検査された内装品8
を、容器収納部400へ、所定の経路で、順々に、供給
し、その検査の結果、良と判定された内装品8のみを感
光性フィルムマガジン容器に収納する。
【0339】従って、感光性フィルムマガジン包装体の
製造において、品質と生産性を向上させ、ロスを減少さ
せることができる。また、遮光性トンネル62を用いる
ことにより、順々に内装品8を搬送することができる。
また、暗室状態の内部と外部との間の製品収納箱による
出し入れを廃止し、暗室状態の内部から内装品8を取り
出す際の、傷や変形を防止し、順々に搬送することによ
り、生産性を向上させることができる。また、内装品8
を全数検査した後、良品のみを感光性フィルムマガジン
容器に収納することにより、ロスを減少させることがで
きる。
【0340】なお、フィルム加工組込部300と、フィ
ルム接合部100、片カシメパトローネ加工装置22
0、スプール供給装置240、パトローネキャップ供給
装置260及び検査装置420が設置される部屋は、半
明室であることが遮光の点で好ましい。
【0341】また、明室状態が作業性等の点で好ましい
片カシメパトローネ加工装置220、スプール供給装置
240、パトローネキャップ供給装置260及び検査装
置420と、暗室状態が感光性フィルムのかぶり等の点
で好ましいフィルム加工組込部300とを連結して、連
続加工や処理を可能にしているため、作業者が明室で容
易に運転でき、内装品の生産性を上げることができる。
【0342】また、暗室状態の内部への部品収納箱や製
品収納箱による出し入れと比べると、暗室状態の内部に
組立用部品を入れたり、また暗室状態の内部から内装品
8の取り出し構造が簡単である。
【0343】また、部品収納箱に多数の部品を入れた
り、製品収納箱に多数の内装品8を入れることがなくな
るため、それぞれ接触で傷が付いたり、変形したりとい
ったトラブルが減少し、品質が向上し部品収納箱や製品
収納箱をセットする場所を確保する必要がなくなり、フ
ィルムマガジン製造装置を小型化することができる。
【0344】この発明に係る装置は耐荷重が好ましくは
500kgf/m2以上、より好ましくは1tonf/
2以上の建物に設置され、湿度が好ましくは40〜7
0RH%、より好ましくは50〜60RH%、温度は好
ましくは10〜30℃、より好ましくは15〜25℃の
一定温湿度の好ましくは±5RH%以内、±3℃以内に
制御されていることが好ましい。
【0345】そして、設置場所はあまり明るくない方が
良く、20ルックス以下が好ましくさらに好ましくは1
0ルックス以下である。
【0346】
【発明の効果】各請求項に記載の発明は、以下の効果を
全て奏するものではないが、少なくとも1つは奏するも
のである。各請求項が以下の効果のいずれを奏するか
は、当業者であれば、容易に判別できるであろう。
【0347】この発明の効果の1つは、感光性フィルム
マガジンの製造と感光性フィルムマガジン包装体の製造
において、品質と生産性を向上させ、ロスを減少させる
ことである。
【0348】また、この発明の効果の1つは、感光性フ
ィルムマガジンの製造や感光性フィルムマガジン包装体
の製造において、遮光性トンネルを用いることにより、
順々に部品や感光性フィルムマガジン等を搬送すること
ができることである。
【0349】また、この発明の効果の1つは、暗室状態
の内部と外部との間の部品収納箱や製品収納箱による出
し入れを廃止し、暗室状態の内部に部品を供給する際
や、暗室状態の内部から感光性フィルムマガジンを取り
出す際の、傷や変形を防止し、順々に搬送することによ
り、生産性を向上させることである。
【0350】また、この発明の効果の1つは、製造され
た感光性フィルムマガジンに、傷や変形の少ないことで
ある。
【0351】また、この発明の効果の1つは、感光性フ
ィルムマガジンを全数検査した後、良品のみを収納容器
に収納することにより、ロスを減少させることである。
【0352】また、この発明の効果の1つは、対応する
位置で部品を検出することにより、高価な感光性フィル
ムのロスを減少させることである。
【0353】また、この発明の効果の1つは、感光性フ
ィルムの供給と部品の供給の不一致を防止しながら、装
置を小型・簡素化することである。
【0354】また、この発明の効果の1つは、感光性フ
ィルムに不良なものが混入・発生した場合、そのバッチ
の感光性フィルムマガジンを全て捨てる必要をなくし、
装置の運転を停止することも無く、自動的に不良なもの
を排出し、また、不良なものを含む感光性フィルムマガ
ジンが感光性フィルムマガジン包装体として組み立てら
れる可能性を少なくすることである。
【0355】また、この発明の効果の1つは、この不良
フィルムを自動的に排出する際でも、遮光性トンネルに
より、暗室状態を維持しながら、連続的に排出すること
により、不良フィルムの排出の際の生産性の低下を防止
することである。
【0356】また、この発明の効果の1つは、1つの感
光性フィルムマガジン製造装置で、複数種類の感光性フ
ィルムに対応でき、多品種少量生産でも、生産性を維持
することである。
【0357】また、この発明の効果の1つは、元巻収納
容器の記録媒体で、収納された感光性フィルムを確認す
るので、複数種類の感光性フィルムに対応した場合、発
生しやすいと思われる感光性フィルムの装填の間違いを
防止できることである。
【0358】また、この発明の効果の1つは、暗室状態
の元巻供給位置への元巻のセットを自動化することによ
り、オペレータの負荷を軽減し、また、オペレータが暗
室に入ることを無くしたことである。
【0359】また、この発明の効果の1つは、取出保持
手段とそれとは別体の巻出保持手段を設けることによ
り、感光性フィルムの供給の流れを1本化し、簡素に
し、トラブルを減少させることである。
【0360】また、この発明の効果の1つは、装置がコ
ンパクトになることである。
【0361】また、この発明の効果の1つは、感光性フ
ィルムを供給し終えた巻芯の回収が容易になることであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】内装品製造装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図2】元巻収納容器の蓋を閉じた状態の斜視図であ
る。
【図3】元巻収納容器の蓋を開いた状態の斜視図であ
る。
【図4】元巻収納容器の断面図である。
【図5】図4のAーA線に沿う断面図である。
【図6】図4のBーB線に沿う断面図である。
【図7】フィルム接合部の概略側面図である。
【図8】フィルム接合部の概略平面図である。
【図9】フィルム接合部のステーションの配置を示す概
略図である。
【図10】フィルム接合部のステーションの遮光シャッ
タの配置を示す平面図である。
【図11】遮光シャッタの開閉機構を示す概略図であ
る。
【図12】取出ステーション、供給ステーション及び排
出ステーションの搬送機構を示す平面図である。
【図13】取出ステーション、供給ステーション及び排
出ステーションの搬送機構を示す正面図である。
【図14】取出ステーション、供給ステーション及び排
出ステーションの搬送機構を示す側面図である。
【図15】待機ステーション及び切替ステーションの搬
送機構を示す平面図である。
【図16】待機ステーション及び切替ステーションの搬
送機構を示す側面図である。
【図17】搬送機構の他の実施例の概略図である。
【図18】搬送機構のさらに他の実施例の概略図であ
る。
【図19】切替ステーションの位置決めストッパの側面
図である。
【図20】取出ステーションの位置決めストッパの側面
図である。
【図21】遮光シャッタの開閉機構を示す他の実施例の
概略図である。
【図22】元巻収納容器の供給のフローチャートであ
る。
【図23】元巻収納容器の排出のフローチャートであ
る。
【図24】蓋開閉機構の作動状態を示す側面図である。
【図25】元巻収納容器蓋開閉の作動のフローチャート
である。
【図26】自動切換機の概略平面図である。
【図27】図26のD矢視図である。
【図28】元巻取出保持機構の一部を破断した側面図で
ある。
【図29】元巻取出保持機構の一部の平面図である。
【図30】元巻取出保持機構の一部の正面図である。
【図31】元巻保持機構のチャック部の正面図である。
【図32】チャック部の保持爪の他の実施例の斜視図で
ある。
【図33】チャック部の保持爪のさらに他の実施例の斜
視図である。
【図34】チャック部の保持爪の他の実施例の斜視図で
ある。
【図35】元巻巻出保持機構の断面図である。
【図36】巻径検出手段の配置を示す図35のE矢視図
である。
【図37】元巻巻出保持機構の一部の側面図である。
【図38】元巻巻出保持機構のチャック部の作動状態を
示す側面図である。
【図39】元巻巻出保持機構の保持爪の正面図である。
【図40】元巻の接合作動を示す図である。
【図41】巻芯回収機構の元巻の排出前を示す断面図で
ある。
【図42】巻芯回収機構の元巻排出時を示す断面図であ
る。
【図43】元巻の取出のフローチャートである。
【図44】元巻取出保持機構と元巻巻出保持機構による
フィルム接合のフローチャートである。
【図45】巻出済フィルムの巻き戻しのフローチャート
である。
【図46】元巻受け渡しのフローチャートである。
【図47】元巻収納容器の支持軸の他の実施例の正面図
である。
【図48】取出保持手段の保持爪の他の実施例の正面図
である。
【図49】巻出保持手段の保持爪の他の実施例の正面図
である。
【図50】元巻収納容器の支持軸のさらに他の実施例の
正面図である。
【図51】取出保持手段の保持爪のさらに他の実施例の
正面図である。
【図52】巻出保持手段の保持爪のさらに他の実施例の
正面図である。
【図53】片カシメパトローネ加工装置の平面図であ
る。
【図54】フィルム加工組込部の正面図である。
【図55】フィルム加工組込部の詳細構成図である。
【図56】片カシメパトローネセット部の正面図であ
る。
【図57】片カシメパトローネセット部の一部を破断し
た側面図である。
【図58】フィルム加工組込部の搬送路の詳細構成図で
ある。
【図59】不良フィルム排出装置の概略構成図である。
【図60】搬送路の切替ゲートの正常時の作動状態を示
す図である。
【図61】搬送路の切替ゲートの排出時の作動状態を示
す図である。
【図62】搬送路の切替ゲートの他の実施例を示す図で
ある。
【図63】図46の実施例の搬送路の切替ゲートの作動
状態を示す図である。
【図64】搬送路の切替ゲートの他の実施例を示す図で
ある。
【図65】図64の実施例の搬送路の切替ゲートの作動
状態を示す図である。
【図66】搬送路の切替ゲートの他の実施例を示す図で
ある。
【図67】搬送路の切替ゲートの他の実施例を示す図で
ある。
【図68】排出シュートの側面図である
【図69】フィルム排出フローチャートである。
【図70】フィルム排出の割り込みのフローチャートで
ある。
【図71】検査装置の平面図である。
【図72】図71のD−D線に沿う断面図である。
【図73】不良品排出の排出フローチャートを示す。
【図74】フィルム加工組込部とスプール供給装置との
連結を示す側面図である。
【図75】フィルム加工組込部とスプール供給装置との
連結を示す平面図である。
【図76】フィルム加工組込部と片カシメパトローネ加
工装置及び検査装置との連結を示す側面図である。
【図77】フィルム加工組込部と片カシメパトローネ加
工装置及び検査装置との連結を示す平面図である。
【図78】フィルム加工組込部と片カシメパトローネ加
工装置との連結を示す斜視図である。
【図79】フィルム加工組込部とパトローネキャップ供
給装置との連結を示す側面図である。
【図80】図79のF−F線に沿う断面図である。
【符号の説明】
2 元巻収納容器 3 元巻 8 内装品 100 フィルム接合部 300 フィルム加工組込部 44,56,800 遮光性トンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 輝美 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 高橋 伸明 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 四方 真司 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 鈴木 真一郎 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−26728(JP,A) 特開 平4−81747(JP,A) 特開 平6−35128(JP,A) 特公 昭45−8926(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗室状態の感光性フィルムマガジン組立部
    に感光性フィルムマガジンの部品を部品供給部から供給
    し、感光性フィルムと前記部品から感光性フィルムマガ
    ジンを製造する感光性フィルムマガジンの製造方法にお
    いて、 前記感光性フィルムマガジン組立部へ、前記部品供給部
    から、前記感光性フィルムマガジン組立部を実質的に暗
    室状態にするのに必要な区間を遮光性トンネルで覆われ
    た所定の経路で、順々に、前記部品を供給し、 前記所定の経路の中で、前記遮光性トンネルで覆われた
    区間の所定の位置で、前記部品が存在するか否かを検出
    し、その検出に従って、前記遮光性トンネルで覆われた
    前記感光性フィルムマガジン組立部を実質的に暗室状態
    にするのに必要な区間に必ず前記部品が1つ以上存在す
    るように、前記所定の経路における前記部品の搬送を制
    御する ことを特徴とする感光性フィルムマガジンの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 暗室状態の感光性フィルムマガジン組立部
    で、感光性フィルムマガジンを組み立てる感光性フィル
    ムマガジンの製造方法において、 前記感光性フィルムマガジン組立部から、前記感光性フ
    ィルムマガジン組立部を実質的に暗室状態にするのに必
    要な区間を遮光性トンネルで覆われた所定の経路で、順
    々に、前記感光性フィルムマガジンを、非暗室状態下に
    排出し、 前記所定の経路の中で、前記遮光性トンネルで覆われた
    区間の所定の位置で、前記感光性フィルムマガジンが存
    在するか否かを検出し、その検出に従って、前記遮光性
    トンネルで覆われた前記感光性フィルムマガジン組立部
    を実質的に暗室状態にするのに必要な区間に必ず前記感
    光性フィルムマガジンが1つ以上存在するように、前記
    所定の経路における前記感光性フィルムマガジンの搬送
    を制御する ことを特徴とする感光性フィルムマガジンの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 暗室状態の感光性フィルムマガジン組立部
    で、感光性フィルムマガジンを組み立てる感光性フィル
    ムマガジンの製造方法において、 前記感光性フィルムマガジン組立部から、前記感光性フ
    ィルムマガジン組立部を実質的に暗室状態にするのに必
    要な区間を遮光性トンネルで覆われた所定の経路で、順
    々に、前記感光性フィルムマガジンを、非暗室状態下に
    排出し、 前記所定の経路の中で、前記遮光性トンネルで覆われた
    区間の所定の位置に、 可とう性の遮光幕で塞ぎ、前記感
    光性フィルムマガジンが可とう性の遮光幕を通過する
    時、前記感光性フィルムマガジンが可とう性の遮光幕を
    変形させて通過する ことを特徴とする感光性フィルムマ
    ガジンの製造方法。
  4. 【請求項4】 感光性フィルムを加工し、加工済感光性フ
    ィルムと感光性フィルムマガジンの部品とを同期して順
    々に供給し、供給された前記加工済感光性フィルムと前
    記部品から感光性フィルムマガジンを組み立てる感光性
    フィルムマガジンの製造方法において、 前記感光性フィルムを加工するに際して、対応する位置
    前記部品が存在するか否かを検出し、対応する位置に
    前記部品が存在すると検出した場合のみ前記感光性フィ
    ルムを供給して加工を行うことを特徴とする感光性フィ
    ルムマガジンの製造方法。
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