JP3166479B2 - 自動スプライサー - Google Patents

自動スプライサー

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JP3166479B2
JP3166479B2 JP11385994A JP11385994A JP3166479B2 JP 3166479 B2 JP3166479 B2 JP 3166479B2 JP 11385994 A JP11385994 A JP 11385994A JP 11385994 A JP11385994 A JP 11385994A JP 3166479 B2 JP3166479 B2 JP 3166479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パトローネに収められ
たフィルムを現像処理する際に用いるフィルム巻き取り
装置に備えて、フィルムを現像処理装置の搬送路に接続
する自動スプライサーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真フィルムはパトローネのスプ
ールに巻かれた状態で収容されている。スプールへの巻
き付け、フィルムの収容状態、カメラに装填して撮影す
る際のフィルム送り等を良好にするため、スプールに設
けた爪ないしフックにフィルム後端の後端部分の孔を掛
けて係止してある。写真フィルムは、現像処理に際して
パトローネから取り出し、スプールへの係止を解除する
必要がある。
【0003】まず、パトローネは、スプールをフィルム
巻き出し方向に回転すると、フィルム出入口から収容さ
れたフィルムの先端が送出される頭出し機構を備えてい
る。フィルムは、暗箱内でパトローネから遮光が守られ
るマガジン等に巻き移される。パトローネのスプールに
固定されたフィルム末端は切断して、パトローネとフィ
ルムを人手作業により分離する。マガジン内部に巻き取
ったフィルムの先端は、マガジンの外に出た状態で残さ
れている。このフィルム先端を現像処理装置の搬送手段
の導入部であるリーダーにスプライステープで接続し、
現像処理装置のフィルムセットが完了する。
【0004】また、パトローネ内において、フィルムを
係止して巻き取るスプールに、係止したフィルムの離脱
が容易なフィルム係止手段を備えたパトローネとともに
用いて、フィルムの自動巻き取りを行うフィルム巻き取
り装置がある。従来のパトローネとフィルム巻き取り装
置について、一例とともに説明する。
【0005】特開平5−232633に開示された「フ
ィルム巻出し装置」とともに用いるパトローネは、内部
のスプールの胴部に、フィルム巻き取り方向に延びるフ
ックを備え、フィルム装填時は、フィルムの後端部分の
孔をフックに係合している。以下、フィルム巻出し装置
の動作について図面とともに説明する。
【0006】図1は従来のフィルム巻き取り装置の一例
を示す上面図、図2は従来のフィルム巻き取り装置の一
例を示す断面図である。フィルム巻出し装置21は、ベ
ルト25を介してスプール駆動シャフト27を駆動する
スプール駆動モータ23と、ベルト20を介してフィル
ム駆動ローラ22を駆動するローラ駆動モータ29と、
フィルムガイドトラック24、26とを有する。圧力ロ
ーラ28はフィルム駆動ローラ22に当接するようにバ
ネ負荷されている。スプール駆動シャフト27には、フ
ライホイール6が備えられている。
【0007】パトローネ1は、スプールコア7がスプー
ル駆動シャフト27と同軸になるようにセットし、光弁
5を非遮光位置に位置させる。ローラ駆動モータ29、
スプール駆動モータ23を相次いで付勢すると、高速回
転するフィルム駆動ローラ22と、巻き出し方向へ低速
回転するスプールコア7により、フィルム先導部分9は
カセットシェル3の外へ進む。前端部分10は、駆動ロ
ーラ22と圧力ローラ28、フィルムガイドトラック2
4、26の間を送給される。前端部分10がフィルムセ
ンサ2に検出されると、スプール駆動モータ23は去勢
されるが、ローラ駆動モータ29はそのままフィルム駆
動ローラ22を回転し続け、携帯用収集ビン4へフィル
ムを送出することにより、スプールコア7と、フライホ
イール6を備えたスプール駆動シャフト27も回転す
る。フィルム終端で、フライホイール6により提供され
た運動量がスプールコアの回転を続けて、後端部分の孔
14から長いフックを離し、駆動ローラ22が後端部分
12を引っ張り、カセットシェル3から引き離す。
【0008】一方、特開平4−122925の「写真フ
ィルムパトローネ」のスプールには、フィルム末端の孔
を係止する爪を可動的に設けている。爪の動作と連動す
る爪可動部材を備えて、器具または手等により爪可動部
材を操作し、あるいは、フィルム引き出し口から治具等
を挿入することにより、フィルム末端の係止穴とスプー
ルの爪との係合を解除するものである。このようなパト
ローネは、爪可動部材を操作し、あるいは、フィルム取
り外し治具を備えて挿入する機構を設けたフィルム巻き
取り装置とともに用いる。
【0009】パトローネ外部のスプールコア付近に設け
られた爪可動部材は、可動棒を用いて操作するものや、
器具、治具を用いず、直接可動部材が操作できるものが
ある。スプール軸内部に設けられた爪可動部材は、薄板
状の器具や治具をパトローネ内に挿入して操作する。そ
の他、爪可動部材と可動爪が一体となり、治具をパトロ
ーネ内に挿入して直接係止を解除するものなどが開示さ
れている。
【0010】図3は、従来のフィルム巻き取り装置の他
の一例を示す斜視概略図である。フィルム巻き取り装置
は、パトローネ30をパトローネケース31に収納する
と、フィルム引き出し口33に治具32が挿入される。
治具32は、写真フィルム34を挿みこむ2枚の薄板状
の弾性体で、係止孔と爪を分離する切り欠きを有する。
スプールをフィルム巻き出し方向に回転させると、フィ
ルム先端が治具32に案内されてフィルム引き出し口3
3から送出される。
【0011】駆動モーター36を作動させて、フィルム
搬送用駆動ロール39を回転させ、フィルム引き出し口
33から送出されたフィルム先端を搬送して、フィルム
搬送路35に送り出し、さらに駆動モーター37を作動
させて、フィルム搬送用駆動ロール38を回転させて写
真フィルムを搬送する。最後に治具32がスプールの爪
の位置まで挿入されて、爪の係止が解除され、写真フィ
ルム34はスプールから分離し、フィルム後端まで巻き
出すことが出来る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、パトロー
ネに収められたフィルムは、手作業ないし自動巻き取り
装置により、中間マガジンに巻き出し、スプライステー
プによって現像処理装置の搬送手段に導入部であるリー
ダーと接続している。各種フィルム係止手段を備えたパ
トローネとフィルムの自動巻き取り装置を組み合わせて
用いることにより、フィルムの巻き出しは容易となって
いる。
【0013】しかし、自動巻き取り装置を用いても、フ
ィルムと現像処理装置の搬送リーダーとの接続は手作業
である。パトローネから中間マガジンにフィルムを巻き
出す作業と現像処理は、スプライスの手作業により分断
され、別工程となっている。フィルムの巻き出し、現像
処理それぞれに必要な装置は、独立して設置されるた
め、作業性が悪く、工程に無駄がある。また、自動巻き
取り装置、手作業のいずれの場合も、中間マガジンに巻
き出したフィルムについて、何ら確認する手段を講じて
いないため、現像済みのフィルムを再現像することがあ
る。誤現像処理は、無駄な作業である上、フィルムを傷
める恐れもある。
【0014】写真機が多用され、現像処理の一層の迅速
化、量産化が求められている中、現像処理工程の一貫し
た自動化を図り、処理能力を向上する必要がある。本発
明は、現像処理装置の搬送リーダーと写真フィルムとの
スプライス作業を行う自動スプライサーを提供し、現像
処理工程の全自動化を図ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、フィルム巻き取り装置に自動制御で
スプライスを行う装置を備え、フィルムの自動スプライ
サーを構成する。さらに、フィルムの自動スプライサー
の搬送経路にセンサーを備えて、現像済みのフィルムを
判別して、処理を停止し、現像誤処理を防止する。
【0016】本発明の自動スプライサーに備えるスプラ
イス装置は、スプライステープを送り出す駆動機構、適
当な長さに切り揃える切断機構と、フィルムと現像処理
装置搬入用のリーダーをスプライステープで接続する圧
着機構で構成される。スプライステープの安定した送出
と良好な圧着を得るため、必要であれば、スプライステ
ープに、送出方向に接着面を谷とするV字の折り目を付
け、テープの垂れを防ぐ。
【0017】本発明の自動スプライサーの搬送経路に備
えるセンサーには、光センサー等を用いて、現像済みの
フィルムと未現像フィルムの濃度差で判別する。その
他、フィルムに現像処理の有無を記録しておき、記録内
容を検出してもよい。無駄な作業を省くため、センサー
は当然、搬送経路上の巻き取り直前に配置する。
【0018】本発明の自動スプライサーを構成するフィ
ルム巻き取り装置は、パトローネのフィルム係止解除機
構を備え、パトローネに収容したフィルムを巻き出す際
に、スプールのフィルム係止爪から、フィルム後端の係
止を容易に解除出来るパトローネとともに用いる。本発
明では一例に限定されず、フィルム後端を係止するスプ
ールのフックから、フィルムを容易に離脱し、自動巻き
出しが可能なパトローネ及びフィルム巻き取り装置であ
れば適用できる。当然、パトローネは、スプールをフィ
ルム巻き出し方向に回転すると収容されたフィルムの先
端を送出する頭出し機構を備えている。
【0019】本発明の自動スプライサーにフィルムを収
容したパトローネをセットし、作動させると、フィルム
巻き出し装置が、フィルム先端を送り出し、センサーに
よって未現像フィルムであることが確認されると、中間
マガジンに巻き取りを行う。巻き取り終了直前には、フ
ィルムの係止解除機構が作動して、パトローネのスプー
ルからフィルムを分離し、中間マガジンへのフィルムの
巻き出しが完了する。フィルムは、中間マガジンのフィ
ルム出入口からフィルム後端が外部に出た状態で収容さ
れている。外部にあるフィルム後端と現像処理装置への
フィルム搬入に用いるリーダー先端を突き合わせて、ス
プライス装置の圧着機構に配置し、スプライステープを
送出、切断して圧着することにより接続する。接続後、
現像処理装置の搬送機構にリーダーをセットすれば、フ
ィルムは現像処理装置内に搬入される。
【0020】このようにして、本発明の自動スプライサ
ーは、センサー、フィルム巻き取り装置、スプライス装
置で構成し、パトローネに収容されたフィルムを現像処
理装置に搬入するまでの工程を自動化する。本発明の自
動スプライサーを現像から乾燥、仕上げまでを行う自動
現像処理装置とともに用いることにより、手作業を省
き、現像処理工程を一貫して自動化することができる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図面とともに詳細を説明す
る。図4は本発明の自動スプライサーのフィルムスプラ
イス部の概略を説明する斜視図である。本実施例の自動
スプライサーでは、2本の搬送経路にフィルム巻き取り
装置を2台備え、現像処理装置へのフィルム搬入に用い
るリーダーにフィルム2本同時にスプライスを行う構成
を有する。本発明は一例に限定されず、複数のスプライ
ス部に一のフィルム巻き取り装置を共有し、あるいは、
一ないし複数のスプライスを同時に行う構成も可能であ
る。
【0022】フィルム巻き取り装置のパトローネ40か
ら中間マガジン41に向かって、フィルム送りローラ4
2、フィルム圧着ローラ43でフィルムを搬送するフィ
ルム搬送経路は、リーダー44に向かうスプライス部の
搬送経路に対して直角に配置されているが、スプライス
時には、フィルム巻き取りを完了した中間マガジン41
が90゜旋回し、フィルム出入口がリーダーへ向けられ
る。ロール状のスプライステープ45は、スプライステ
ープ送りローラ46・47によって引き出される際、ス
プライステープ送りローラ46・47に添えたV字ロー
ラ48でV字の溝を付けることにより、まっすぐフィル
ム先端に向かって搬送される。
【0023】図5は、本発明の自動スプライサーに用い
るフィルム取り外し機構の概略を説明する斜視図であ
る。本実施例では、フィルム取り外し治具をフィルムパ
トローネの出入口から挿入してスプールからフィルム係
止を解除する装置を用いている。パトローネ40とフィ
ルム49の搬送経路は図中、二点鎖線で示す。パトロー
ネ付近には、フィルムの送出に関わる構成を有する。パ
トローネ40のスプールコアに嵌着してスプールを回転
させるドライブキー51を備えたスプール駆動軸52に
は、プーリー61とベルト等を介してフィルム送りモー
ター(図示せず)から動力が伝達される。また、パトロ
ーネフィルム出入口59付近には、パトローネフィルム
出入口開閉駆動軸53とパトローネフィルム出入口開閉
駆動モーター54がある。
【0024】フィルムの搬送経路下には、フィルム取り
外し治具50の駆動に関わる構成を有する。フィルム取
り外し治具50を備えたスライドブロック55は、フィ
ルム取り外し治具駆動モーター56によって駆動するタ
イミングベルト57によって、スライドシャフト58上
を移動する。フィルム取り外し治具50は、弾性を有す
る薄板で、スライドシャフト58上を移動して、パトロ
ーネフィルム出入口59から挿入され、フィルム後端を
係止する爪に当接して、フィルム49をスプールから分
離する。
【0025】パトローネ40は、スプールコアにスプー
ル駆動軸52を嵌着した後、パトローネフィルム出入口
開閉モーター57を作動する。パトローネフィルム出入
口開閉駆動軸53により、パトローネフィルム出入口5
9が開放され、ドライブキー51とスプールキー溝を合
わせてセットする。フィルム送りモーターを作動させ
て、スプール駆動軸52を回転させ、フィルム先端をパ
トローネ40から送出し、ここで未現像フィルムである
ことを確認する。送出終了直前に、フィルム取り外し治
具駆動モーター56を作動させ、スライドブロック55
を移動して、フィルム取り外し治具50をパトローネフ
ィルム出入口59から挿入し、爪とフィルム後端を分離
する。フィルム後端は、フィルム取り外し治具50によ
りパトローネフィルム出入口59に導かれて、送出が終
了する。
【0026】本実施例では、パトローネのスプールに設
けた爪を、パトローネフィルム出入口から挿入したフィ
ルム取り外し治具で操作するが、一例には限定されず、
スプール係止爪からのフィルム分離機構を備えた各種の
自動フィルム巻き取り装置が利用可能である。
【0027】図6は、本発明の自動スプライサーに用い
るフィルム送り機構の概略を説明する平面図で、図5に
あるフィルムの送出に関わる構成を示している。スプー
ル駆動軸52を回転させて、ドライブキー51がパトロ
ーネ40のスプールコア64のキー溝が一致したところ
でバネ63によりスプールコア64に嵌着される。スプ
ール駆動軸52には、二つのプーリー61・62とタイ
ミングベルト66を介して、フィルム送りモーター60
の動力が伝達される。フィルム送りモーター60の動力
は、フィルム搬送経路上の他のフィルム送りローラーに
も伝達されている。
【0028】パトローネフィルム出入口開閉駆動軸53
は、パトローネフィルム出入口59の一端に当接し、パ
トローネフィルム出入口59の開閉を行う。フォトセン
サー68はパトローネ付近で、パトローネ40のセット
状態や、スプール駆動軸52とドライブキー51とスプ
ールコア64との嵌着状態を確認する。パトローネ40
とスプール67の左にある二点鎖線は、フィルム取り外
し治具50を示す。
【0029】図7は本発明の自動スプライサーの正面側
を示す断面図、図8は本発明の自動スプライサーの側面
側を示す断面図である。上述の説明のようにパトローネ
40からのフィルム送出に関わる構成は、フィルム送り
モーター60、フィルム取り外し治具50、フィルム取
り外し治具駆動モーター56等を含み、フィルムの本数
に合わせて、2台設置されている。中間マガジン41を
セットする二つの中間マガジンホルダー71は対称に並
ぶよう、アーム72上に設置されている。アーム72お
よび中間マガジンホルダー旋回モーター73から成る中
間マガジン旋回ユニット80によって、二つの中間マガ
ジンホルダー71は、リーダーへの搬送方向に90゜回
転する。
【0030】パトローネ40から中間マガジン41に向
かうフィルム搬送経路上にあるフィルム送りローラー4
2は、フィルム圧着ローラー43とともに、パトローネ
から送出されたフィルムを中間マガジンへ送り込むよ
う、フィルム送りモーター60によって駆動される。パ
トローネフィルム出入口付近のフィルム搬送経路上では
フィルム検出センサー70によって、フィルム先端及び
後端にある印を検出して、制御装置86に指令を送り、
フィルム取り外し治具駆動モーター56やフィルム送り
モーター60を制御するとともに、フィルムの光透過率
による判別を行う。
【0031】圧着解除用ソレノイド69は、フィルムが
収容された中間マガジン41を旋回する前に作動させ
て、フィルム圧着ローラー43を上昇させ、中間マガジ
ンの外に残されたフィルム後端部分の圧着を解除する。
フィルム圧着ローラー43は、対となるローラーにねじ
りコイルバネ74が備えられている。
【0032】本発明の自動スプライサーは中間マガジン
41及びパトローネ40の出し入れ時に開閉されるカバ
ー77を有する暗箱内に構成されている。中間マガジン
41は、開放状態にある遮光口を有するが、フィルムの
巻き取りの終了後は、中間マガジン遮光口押さえソレノ
イド75を作動させて、遮光部材を支点76で回転さ
せ、中間マガジン遮光口を閉じる。
【0033】現像処理装置へのフィルム搬入に用いるリ
ーダー44は、旋回した中間マガジン41の外に残され
たフィルムの後端と当接するように置かれている。スプ
ライステープ供給ユニット85は、スプライステープ送
りモーター78で駆動される二つのスプライステープ送
りローラー46・47とV字ローラー48から成り、ロ
ール状のスプライステープ45に、折り目を設けなが
ら、フィルムとリーダーの当接部分にスプライステープ
先端部分を送り出す。スプライステープ供給ユニット8
5は、スプライステープ交換用カバー79で遮蔽されて
いる。スプライステープの圧着機構は、スプライステー
プカッター81を備えた圧着ブロック82と、圧着ブロ
ック82を下降させてスプライステープを切断、圧着す
るバネ83およびスプライステープ圧着用モーター84
から成る。
【0034】図9は本発明の自動スプライサーの側面側
の断面図であって、スプライステープ圧着時のスプライ
ス装置について示している。図8との比較から明らかな
ように、スプライステープ圧着ブロック82を下降させ
ると、フィルムとリーダーをスプライステープで接着す
ると同時に、スプライステープがスプライステープカッ
ター81によって切断され、スプライス作業が完了す
る。
【0035】以下、図4〜図9に示した自動スプライサ
ーを用いたスプライス作業手順について説明する。
【0036】(1)カバーを開け、リーダー、パトロー
ネ、中間マガジンをセットし、カバーを閉める(中間マ
ガジンの遮光口は開けておく)。
【0037】(2)パトローネフィルム出入口開閉モー
ターでパトローネフィルム出入口を開ける。
【0038】(3)フィルム送りモーターを一定量回転
させてスプールキー溝とドライブキーを合わせ、フォト
センサーで確認する。
【0039】(4)フィルム送りモーターを駆動させて
フィルムを中間マガジンへ送る。このとき、フィルム
は、フィルム自体のカールで自然に中間マガジンに巻き
取られ、収納される。
【0040】(5)フィルム検出センサーで光の透過率
を調べる。フィルムが現像済であれば制御装置に警報を
出して作業は中止する。
【0041】(6)フィルム検出センサーがフィルム後
端印を検出したら、フィルム送りモーターを停止させ
る。
【0042】(7)フィルム取り外し治具駆動モーター
で治具を挿入し、フィルム後端をスプールより外す。
【0043】(8)フィルム取り外し治具駆動モーター
で治具をもどすと同時にフィルム送りモーターで残りの
フィルムを送りローラー部まで搬送する。
【0044】(9)中間マガジン遮光口押さえソレノイ
ドをONにして遮光口を閉じる。
【0045】(10)圧着解除ソレノイドをONにし、
中間マガジン旋回モーターで中間マガジンをリーダー進
行方向に向ける。
【0046】(11)スプライステープ送りモーターで
スプライステープを一定量送る。
【0047】(12)スプライステープ圧着モーターで
スプライステープをカットすると共にリーダーとフィル
ムを貼り合せる。
【0048】(13)カバーを開け、スプライスされた
リーダーとフィルム及び中間マガジンを取り出す。
【0049】
【発明の効果】上記のように本発明の自動スプライサー
は、スプライスを自動化するとともにパトローネからの
フィルム巻き取りとスプライスを一貫して行うものであ
る。フィルムがリーダーにスプライスされた状態で得ら
れるため、パトローネからのフィルムの巻き出しと現像
処理が連係しやすく、工程が分断されない。また、本発
明の自動スプライサーは、現像済みフィルムを判別する
ことにより、誤現像処理を未然に防ぐ。そのため、作業
性が向上し、工程の無駄を解消することが出来る。ひい
ては現像処理工程の一貫した自動化を図り、一層の迅速
化、量産化が可能となる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフィルム巻き取り装置の一例を示す上面
図である。
【図2】従来のフィルム巻き取り装置の一例を示す断面
図である。
【図3】従来のフィルム巻き取り装置の他の一例を示す
斜視概略図である。
【図4】本発明の自動スプライサーのフィルムスプライ
ス部の概略を説明する斜視図である。
【図5】本発明の自動スプライサーに用いるフィルム取
り外し機構の概略を説明する斜視図である。
【図6】本発明の自動スプライサーに用いるフィルム送
り機構の概略を説明する平面図である。
【図7】本発明の自動スプライサーの正面側を示す断面
図である。
【図8】本発明の自動スプライサーの側面側を示す断面
図である。
【図9】本発明の自動スプライサーの側面側の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 パトローネ 2 フィルムセンサ 3 カセットシェル 4 携帯用収集ビン 5 光弁 6 フライホイール 7 スプールコア 9 フィルム先導部分 10 前端部分 12 後端部分 14 後端部分の孔 16 短いフック 18 縁部 19 長いフック 20 ベルト 21 フィルム巻き出し装置 22 フィルム駆動ローラ 23 スプール駆動モータ 24 フィルムガイドトラック 25 ベルト 26 フィルムガイドトラック 27 スプール駆動シャフト 28 圧力ローラ 30 パトローネ 31 パトローネケース 32 治具 33 フィルム引きだし口 34 写真フィルム 35 フィルム搬送路 36 駆動モーター 37 駆動モーター 38 フィルム搬送用駆動ロール 39 フィルム搬送用駆動ロール 40 パトローネ 41 中間マガジン 42 フィルム送りローラ 43 フィルム圧着ローラ 44 リーダー 45 スプライステープ 46 スプライステープ送りローラ 47 スプライステープ送りローラ 48 V字ローラ 49 フィルム 50 フィルム取り外し治具 51 ドライブキー 52 スプール駆動軸 53 パトローネフィルム出入口開閉駆動軸 54 パトローネフィルム出入口開閉駆動モーター 55 スライドブロック 56 フィルム取り外し治具モーター 57 タイミングベルト 58 スライドシャフト 59 パトローネフィルム出入口 60 フィルム送りモーター 61 プーリー 62 プーリー 63 バネ 64 スプールコア 65 ワンウェークラッチ 66 タイミングベルト 67 スプール 68 フォトセンサー 69 圧着解除用ソレノイド 70 フィルム検出センサー 71 中間マガジンホルダー 72 アーム 73 中間マガジンホルダー旋回モーター 74 ねじりコイルバネ 75 中間マガジン遮光口押さえソレノイド 76 支点 77 カバー 78 スプライステープ送りモーター 79 スプライステープ交換用カバー 80 中間マガジン旋回ユニット 81 スプライステープカッター 82 スプライステープ圧着ブロック 83 バネ 84 スプライステープ圧着用モーター 85 スプライステープ供給ユニット 86 制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネ内のスプールにフィルム後端
    係止の解除が可能な構造を有するフィルム後端係止爪を
    備えたパトローネと、前記パトローネに収容された写真
    フィルムを送出するとともに、パトローネ内のスプール
    に設けられたフィルム後端を係止する爪を操作するフィ
    ルム係止解除機構を備えたフィルム巻き取り装置を含
    む、自動スプライサーにおいて、 巻き取り搬送経路に現像済みフィルムを検出、判定する
    センサーを備え、巻き取ったフィルム後端と現像処理装
    置搬入用リーダーを当接し、前記の当接部分に、スプラ
    イステープを送出して、圧着、切断し、スプライス作業
    を行うスプライス部を備えたことを特徴とする自動スプ
    ライサー。
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