JP3781526B2 - フイルムの加工包装方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の長さ毎に切断された定寸フイルムをスプールに巻回してパトローネに挿入した後、ケース内に収容して包装品を得るフイルムの加工包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、写真感光用フイルムを加工して包装する際には、フイルムの加工、加工された定寸フイルムの巻き取り、巻き取られた定寸フイルムのパトローネへの組み込み、および定寸フイルム入りパトローネのケースへの装填等の種々の処理が行われている。
【0003】
この場合、各種処理を行うステーションとして、具体的には、フイルムロールを巻き戻して所定の長さ毎に切断し定寸フイルムを得るフイルム供給部と、スプールに前記定寸フイルムを巻き込んで巻回体を形成するフイルム巻き込み部と、丸め成形された胴板の一端にキャップをかしめて片開パトローネを製造するパトローネ製造部と、前記片開パトローネ内に前記巻回体を挿入した後に該片開パトローネの開口する他端にキャップをかしめて巻き込みパトローネを製造する組立部と、前記巻き込みパトローネをケース内に収容した後に前記ケースの開口端部にケースキャップを装着して包装品を得るケース詰め部とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のステーションでは、フイルムロールから包装品を製造するために、多数の工程が設けられている。しかしながら、上記のステーションでは、フイルムロールから包装品を製造する各種作業中に不良の有無検査を行っていないために、各工程で不良が発生すると、不良品が次工程に順次移送されてしまい、最終的に得られる包装品の不良の発生率が相当に高くなってしまう。これにより、効率的な包装品製造工程を遂行することができず、高品質な包装品を効率的に得ることができないという問題がある。
【0005】
本発明は、この種の問題を解決するものであり、フイルムロールから包装品を製造する各種作業中に不良の有無検査を行うことにより、高品質な包装品を効率的に得ることが可能なフイルムの加工包装方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明に係るフイルムの加工包装方法では、フイルムロールより長尺な写真感光用フイルムを巻き戻す工程から包装品を得るまでの各工程で、種々の不良の有無検査が行われる。すなわち、写真感光用フイルムの不良の有無を検出するフイルム検査工程と、スプールの不良の有無を検出するスプール検査工程と、巻き込みパトローネの不良の有無を検出する巻き込みパトローネ検査工程と、ケースの外径を検知し、前記ケースの不良の有無を検出するケース検査工程とが自動的に遂行される。
【0007】
これにより、各種欠陥品を適宜取り出すことができ、前記欠陥品が次工程に搬送されて不要な処理が行われることがない。従って、高品質な包装品を効率的に得ることが可能になり、前記包装品の不良の発生率を有効に低減することができる。
【0008】
具体的には、フイルム検査工程が、写真感光用フイルムの側部に形成されたパーフォレーションの位置を検出する工程と、前記写真感光用フイルムの長さを検出する工程と、前記写真感光用フイルムの接合部を検出する工程とを有している。このため、定寸フイルムの前後の切断部位がパーフォレーションに掛かることや、前記定寸フイルムが所望の長さに切断されないことや、該定寸フイルム中に接合部が存在すること等を、確実に阻止することが可能になる。
【0009】
また、スプール検査工程でスプールの欠損を検出するとともに、ケース検査工程でケースの変形を検出することにより、不良なスプールおよびケースを有効に除去することができる。しかも、ケース検査工程でケースの色違いを検出することにより、所望の色を有するケースを効率的かつ確実に供給することが可能になる。
【0010】
さらにまた、巻き込みパトローネ検査工程が、巻き込みパトローネから突出する定寸フイルムの端部を引き出す際の引き出し抵抗を検出する工程と、前記巻き込みパトローネの高さを検出する工程と、前記巻き込みパトローネのキャップの有無を検出する工程とを有する。これにより、欠陥のない高品質な巻き込みパトローネを容易に得ることができる。
【0011】
ここで、ケースキャップがケースの開口端部に所定の姿勢で装着されたか否かを検出する工程を有することにより、高品質な包装品が効率的に得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る加工包装方法を実施するための加工包装装置10により製品である包装品12を製造する際の概略斜視説明図であり、図2は、この加工包装装置10の概略構成平面図であり、図3は、前記加工包装装置10の概略構成側面図である。
【0013】
加工包装装置10は、長尺な写真感光用フイルムF(以下、長尺フイルムFという)が巻回されたフイルムロール14を巻き戻して所定の長さに切断することにより定寸フイルム16を供給するフイルム供給部18と、スプール20と前記定寸フイルム16とを互いに位置決めして前記スプール20に該定寸フイルム16を巻き込むフイルム巻き込み部22と、胴板24を丸めるとともに、その一方の端部にキャップ26aをかしめて片開パトローネ28を製造するパトローネ製造部30と、このパトローネ製造部30で製造された前記片開パトローネ28内に前記スプール20に前記定寸フイルム16が巻き込まれた巻回体32を挿入した後、該片開パトローネ28の開口する他方の端部にキャップ26bをかしめて巻き込みパトローネ34を形成する組立部36と、この巻き込みパトローネ34をケース38内に収納し、このケース38の開口端部にケースキャップ40を装着して包装品12を得るケース詰め部42とを備える。フイルム供給部18、フイルム巻き込み部22および組立部36が一体的に暗室44に収容される一方、その他の設備、すなわち、ケース詰め部42等が明室45に収容される。
【0014】
図2に示すように、フイルム供給部18、フイルム巻き込み部22、組立部36およびケース詰め部42は、フイルム加工包装工程(矢印A方向)に沿って直線上に配設されるとともに、パトローネ製造部30から前記組立部36に片開パトローネ28を搬送する直線状の第1搬送路46と、この組立部36から前記ケース詰め部42に巻き込みパトローネ34を搬送する直線状の第2搬送路48とが設けられる。
【0015】
フイルム加工包装工程の下流側には、スプール20をフイルム巻き込み部22に供給するためのスプール供給部50と、キャップ26bを組立部36に供給するためのキャップ供給部52と、ケースキャップ40を前記ケース詰め部42に供給するためのケースキャップ供給部54と、ケース38を前記ケース詰め部42に供給するためのケース供給部56とが集中的に配設されることにより、部品供給部58が一体的に構成される。
【0016】
図2に示すように、パトローネ製造部30には、キャップ26aを供給するためのキャップ供給部59と、胴板24を供給するための胴板供給部60とが近接して配設される。
【0017】
部品供給部58に近接して製品集積部である包装品集積部61a〜61cが配置される。包装品集積部61a〜61cとケース詰め部42とが搬送コンベア62を介して連結されるとともに、この搬送コンベア62の途上に半製品集積部64が設けられる。搬送コンベア62に近接して操作盤66が配置されている。
【0018】
図4および図5に示すように、フイルム供給部18は、フイルムロール14を保持してこのフイルムロール14を巻き戻す送り出し部70と、前記フイルムロール14の終端と新たなフイルムロール14の先端とを接合する接合部72と、前記フイルムロール14から巻き戻される長尺フイルムFの両側にパーフォレーション74(図1参照)を形成する穿孔部76と、前記長尺フイルムFの片側または両側にサイドプリントを潜像として記録するサイドプリント部78と、前記長尺フイルムFを所定の長さに切断して定寸フイルム16を形成する切断部80とを備える。
【0019】
接合部72は、長尺フイルムFの終端を吸着保持する接合台82と、新たな長尺フイルムFの先端を吸着保持する接合準備台84とを備える。接合台82の上方には、両面貼着テープである接合テープ86を所定の長さ毎に送り出す回転自在な断面正方形状の貼り付け台88が設けられ、この貼り付け台88は、シリンダ90を介してテープカッタ92と一体的に昇降自在である。
【0020】
穿孔部76は、固定されたダイブロック93と、このダイブロック93の下方に配置された駆動手段(図示せず)によって昇降自在なパンチブロック94とを備える。パンチブロック94の上流側および下流側には、それぞれサクションチャンバ96、98が設けられ、このサクションチャンバ96の上部側には、パスローラ100およびフィードローラ102が配置されるとともに、前記サクションチャンバ98の上部側には、スプロケットローラ104およびパスローラ106がそれぞれ間欠回転が可能なように配置される。
【0021】
サイドプリント部78は、定速搬送用のパスローラ110に対応して配置される第1プリント部112と、定尺フィード用スプロケット114に対応して配置される第2プリント部116とを備える。第1プリント部112は、長尺フイルムFの片側または両側にフイルム品種に応じて帯状のサイドプリントを潜像として記録する一方、第2プリント部116は、フイルムサイズに応じてDXバーコード、コマ番号数字、コマ番号バーコード、商品名等を潜像として記録する。
【0022】
図4に示すように、第1プリント部112には、パスローラ110の外周に沿って長尺フイルムFが確実に摺接しているか否かを検出するフイルム浮き検出手段115と、前記第1プリント部112が発光しているか否かを検出する発光検出手段117とが設けられる。フイルム浮き検出手段115は、図示していないが、赤外線反射型フォトセンサを備えており、長尺フイルムFがパスローラ110の外周から浮いているか否かを検出する。発光検出手段117は、第1プリント部112を構成する複数の発光素子の各々に発光指令信号を出力する発光指令手段と、各々の発光素子に流れる電流に基づき、個々の発光素子の発光状態を検知し、発光素子毎に発光確認信号を出力する発光検知手段と、前記発光指令信号とこれに対応する発光確認信号とをそれぞれ比較し、これらが一致しているか否かを判定する判定手段とを備えている(特許第2506165号参照)。なお、第2プリント部116側には、必要に応じて、同様のフイルム浮き検出手段および発光検出手段が設けられている。
【0023】
切断部80は、図5に示すように、互いに上下方向に対向して配置される可動刃118と固定刃120とを備え、フイルムサイズに応じて長尺フイルムFを所定の長さ毎に切断して定寸フイルム16を形成する。切断部80の下流側には、端末送り用ニップローラ122、開閉ガイド124、インサート用ローラ対126、128およびガイド板130、132が配設される。開閉ガイド124は、フイルム搬送路から退避自在であり、その下方側に不良フイルムを排出するための排出口部材136が配設される。
【0024】
図4および図6に示すように、排出口部材136は、フイルム搬送路に対して図面に直交する方向に進退自在であり、この排出口部材136に排出シュート138の一端が接続される。排出口部材136は、例えば、塩化ビニル製の樹脂パイプで形成されており、その他端側が暗室44から明室45に延在して排出ボックス140内の集積チャンバ142に連通する(図6参照)。排出ボックス140の上部には、管路144の一端が接続され、この管路144は、鉛直下方向に延在してエアブロー手段146に接続される。
【0025】
切断部80の上流側近傍には、長尺フイルムFに形成されたパーフォレーション74の位置ずれを検出するフイルム位置検出器150と、長尺フイルムFの長さを検出する全長検出器152と、前記長尺フイルムFの終端と新たな長尺フイルムFの先端とを接合する接合テープ(接合部)86を検出するための接合検出器154とが配設される(図4参照)。
【0026】
図7Aに示すように、フイルム位置検出器150は、矢印A方向に巻き戻される長尺フイルムFの一方の側部に形成されたパーフォレーション74が通過する通路S上に向かって配設される2組の赤外線フォトセンサを備える。具体的には、赤外線を照射する第1および第2投光器156a、158aと、前記赤外線を受光する第1および第2受光器156b、158bとが設けられる。
【0027】
第1投光器156aおよび第1受光器156bは、長尺フイルムFの切断部80による切断端面(後端16cの端面)159から所定間隔離間して配設されるとともに、この第1投光器156aと第2投光器158aとの離間間隔が予め設定される。これにより、長尺フイルムFが切断部80に対して正確に配置された状態では、第1および第2投光器156a、158aから照射されるそれぞれの検査光(赤外線)が、それぞれのパーフォレーション74を通過してそれぞれ第1および第2受光器156b、158bに照射される。
【0028】
第1および第2受光器156b、158bは、判定手段161に接続され、この判定手段161は、前記第1および第2受光器156b、158bからオン信号が入力された際にのみ、パーフォレーション74が所定の切断位置に配置されて、切断端面159に掛かっていないと判定する。
【0029】
図7Bに示すように、全長検出器152は、パーフォレーション74を計数して長尺フイルムFの長さを検出するための赤外線フォトセンサである投光器160aと受光器160bとを備える。図7Cに示すように、接合検出器154は、接合テープ86を検出するための赤外線フォトセンサである投光器162aと受光器162bとを備える。
【0030】
図8に示すように、フイルム巻き込み部22は、矢印方向に回転駆動される主軸170に固着されたターンテーブル172と、このターンテーブル172に等角度間隔離間して、例えば6箇所に設けられるスプールチャック手段174と、このスプールチャック手段174に保持されたスプール20の位置決めを行うスプール位置決め手段176と、前記スプール20に先端16aが挿入された定寸フイルム16を押さえるニップローラ178と、前記定寸フイルム16をプレワインドするプレワインド手段180と、前記プレワインドされた定寸フイルム16を所望の状態に巻回させるワインド手段182とを備える。
【0031】
図5に示すように、ターンテーブル172には、時計方向に向かってスプール供給ステーションST1、スプール位置決めステーションST2、インサートステーションST3、プレワインドステーションST4、ワインドステーションST5および受け渡しステーションST6が設けられている。ターンテーブル172には、図示していないが、スプール20が回転することを阻止するための自己保持用ブレーキが備えられている。
【0032】
プレワインドステーションST4には、フイルムガイド184が設けられ、このフイルムガイド184に所定間隔離間して二対の第1および第2赤外線フォトセンサ186a、186bが配設される。プレワインドステーションST4でスプール20にプレワインドされる定寸フイルム16の後端16cが第1赤外線フォトセンサ186aを通過すると、プレワインド手段180が減速され、さらに第2赤外線フォトセンサ186bを通過することにより、前記プレワインド手段180が停止される。
【0033】
図9に示すように、プレワインドステーションST4とワインドステーションST5との間には、このプレワインドステーションST4でスプール20にプレワインドされた定寸フイルム16の後端16cの長さに異常があるか否かを検出する巻長異常検出手段185が配設される。巻長異常検出手段185は、下方に向かって湾曲するガイド板187と、このガイド板187を挟んで互いに対向する赤外線フォトセンサである投光器189aおよび受光器189bとを備え、前記ガイド板187には、前記投光器189aと前記受光器189bの光軸上に位置して図示しない孔部が形成されている。
【0034】
巻長異常検出手段185は、ワインドステーションST5で定寸フイルム16を巻回する前後に検出を行い、この定寸フイルム16の巻き動作前において、後端16cが十分な長さを有しているか、または、ガイド板187内に正常に入っているか否かの検査を行う一方、前記定寸フイルム16の巻き動作後において、前記後端16cが、所望の長さまで巻き取られたか否かの検査が行われる。
【0035】
フイルム巻き込み部22の下流側には、第1トランスファ188と第2トランスファ190とが配列される(図8参照)。第1トランスファ188は、スプール20に定寸フイルム16が巻回された巻回体32をスプールチャック手段174から受け取った後に180°旋回する際、この巻回体32を水平姿勢から立位姿勢に姿勢変換させる。この第1トランスファ188は、回転軸192とこの回転軸192により矢印方向に旋回するホルダ194とを備える。
【0036】
第2トランスファ190は、鉛直回転軸196を介して鉛直軸回りに旋回自在な旋回台198を備え、この旋回台198には、昇降自在な複数の把持部材200が配設される。第2トランスファ190は、第1トランスファ188から受け取った巻回体32を、組立部36のインデックステーブル202に載置された片開パトローネ28内に挿入する。
【0037】
図10に示すように、第2トランスファ190に近接して排出シュート204が配設される。この排出シュート204には、巻き込み不良を発生した巻回体32aが図示しない払い出し手段を介して排出される。
【0038】
インデックステーブル202は、図8に示すように、鉛直回転軸206に固着されて割出し可能に構成されており、各ステーション(後述する)に片開パトローネ28を位置決め保持するためのチャック208が装着される。
【0039】
図10に示すように、インデックステーブル202は、矢印方向に回転することにより、片開パトローネ供給ステーションST1a、片開パトローネ有無検出ステーションST2a、巻済スプールインサートステーションST3a、検出およびチャック開放ステーションST4a、キャップ供給ステーションST5a、チャック芯出し用アイドルステーションST6a、キャップかしめステーションST7a、アイドルステーションST8a、キャップ高さおよびトルク検出ステーションST9a、ベロ(定寸フイルム16の後端16c)長検出ステーションST10a、インデックステーブル202から巻き込みパトローネ34を第2搬送路48に送り出す製品アンローディングステーションST11a、およびこのインデックステーブル202に前記巻き込みパトローネ34が残存しているか否かを検出する残存検出ステーションST12aに、順次、割り出される。
【0040】
片開パトローネ供給ステーションST1aには、第1搬送路46からインデックステーブル202に片開パトローネ28を搬送するローディング手段210が配置され、キャップ供給ステーションST5aには、キャップ送り手段212が配設されるとともに、キャップかしめステーションST7aには、圧入手段214が配設される。製品アンローディングステーションST11aには、インデックステーブル202から巻き込みパトローネ34を第2搬送路48に送り出すためのアンローディング手段216が配設される。
【0041】
図11に示すように、検出およびチャック開放ステーションST4aには、片開パトローネ28に巻回体32が確実に挿入されて後端16cがこの片開パトローネ28の端部から露出しているか否かを検出するベロ有無検出手段218が設けられる。ベロ有無検出手段218は、図示しない昇降手段を介して昇降自在なブロック220を備え、このブロック220には、後端16cを案内するための一対のガイド板222a、222bと、センサ取り付け用の一対のブラケット224a、224bとが取着される。
【0042】
ガイド板222a、222bは、それぞれの下端が互いに外方に向かって傾斜しており、所定の位置には孔部226a、226bが形成されている。ブラケット224a、224bには、所定の距離Hだけ離間して透過型の赤外線フォトセンサ228a、228bが装着される。
【0043】
検出およびチャック開放ステーションST4aには、スプール20の有無を検出するためのフォトセンサと、チャック208内の閉状態確認用の近接センサとが備えられており、このチャック208は、図示しないスイッチ等により開放可能である。なお、ベロ長検出ステーションST10aには、図示していないがベロ有無検出手段218と同様の手段が配置されている。
【0044】
図12に示すように、キャップ高さおよびトルク検出ステーションST9aでは、巻き込みパトローネ34のキャップ26bの有無を検出するキャップ有無検出手段230と、前記キャップ26bのかしめ不良等により前記巻き込みパトローネ34の高さが高くなったものを検出する高さ検出手段232と、前記巻き込みパトローネ34から突出する定寸フイルム16の後端16cを所定の長さまで引き出す際のトルクを検出し、一定トルク以上であるものを不良と判定するトルク検出手段234とが設けられている。
【0045】
図12および図13に示すように、図示しないカム手段により上下運動自在なロッド236が、ベアリング238に案内されて昇降自在に支持されるとともに、このロッド236の下端にドグ部材240が設けられる。ドグ部材240は、巻き込みパトローネ34のスプール20の端部を避けるために中心部分が凹状に構成されており、このドグ部材240の周縁部には、キャップ有無検出手段230を構成する近接センサ242が埋設される。近接センサ242は、金属であるキャップ26bを検出して、このキャップ26bの有無を判定する。
【0046】
ロッド236には、高さ検出用バー244の一端が固着されるとともに、この高さ検出用バー244の他端側には、固定ブロック246を介して高さ検出手段232を構成する反射型フォトセンサ248が配設される。この反射型フォトセンサ248は、高さ検出用バー244との距離Tを測定することにより、キャップ26bのかしめ不良等があるか否かを判定する。
【0047】
図12に示すように、トルク検出手段234は、図示しないカムによって矢印D方向に進退自在な可動ブラケット250を備え、この可動ブラケット250には、レール252を介してハンド部254が矢印D方向に個別に移動自在に支持される。ハンド部254は、定寸フイルム16の後端16cを把持する一対の把持部材286a、286bを備えるとともに、このハンド部254には、可動ブラケット250に固着されたロードセル288が係着されている。このロードセル288により検出された引き出し抵抗が250gf以下であれば、良と判定する。
【0048】
図14に示すように、胴板24の丸め成形は、丸めインデックス300で、常時、行われている。この丸めインデックス300で成形された片開パトローネ28は、斜行搬送路302に保持されて水平姿勢から垂直姿勢に姿勢変換された後、第1搬送路46に送り出される。
【0049】
パトローネ製造部30に近接して配置された胴板供給部60には、複数枚の胴板24を複数列(例えば5列)に垂直姿勢で収容したコンテナ304を導入する導入位置306と、このコンテナ304から前記胴板24を1列ずつ取り出すための取り出し位置308と、全ての胴板24が取り出された空のコンテナ304を排出するための導出位置310とが設けられる。なお、コンテナ304内の全ての胴板24は、成形工程で予め種類が検出されている。
【0050】
取り出し位置308に対応して胴板取り出し機構312が設けられ、この胴板取り出し機構312は、コンテナ304と前記胴板24を丸めインデックス300に送り出すための傾斜コンベア314との間を移動可能に構成される。
【0051】
キャップ供給部59は、複数のキャップ26aを貯留するホッパー316を備え、このホッパー316から所定量のキャップ26aを保持して昇降自在な部品リフタ318が、前記ホッパー316とその上方側に配置されたフィーダ320との間を往復移動する。部品リフタ318は、その下端位置でホッパー316から所定数のキャップ26aを収容した後、上昇してフィーダ320に前記所定数のキャップ26aを自動的に供給する。
【0052】
図15に示すように、第2搬送路48は、暗室44から明室45に配設されたケース詰め部42側に向かって延在しており、この第2搬送路48が遮光カバー322により囲繞されている。第2搬送路48の終端部には、組立部36で検査された結果、不良品と判断された巻き込みパトローネ34aをケース詰め部42に移送することなく排出するための排出シュート324が設けられる。
【0053】
ケース詰め部42は、図15および図16に示すように、矢印方向に回転するインデッステーブル326を備え、このインデックステーブル326は、8位置に割り出し自在である。このインデックステーブル326が割り出される位置には、ケース38を供給するケース供給ステーションST1b、アイドルステーションST2b、このケース38内に巻き込みパトローネ34を挿入する巻き込みパトローネ挿入ステーションST3b、前記巻き込みパトローネ34の有無を検出する巻き込みパトローネ有無検出ステーションST4b、前記ケース38の開放端部にケースキャップ40を挿入するケースキャップ挿入ステーションST5b、アイドルステーションST6b、正常な包装品12およびサンプル品12aを排出する包装品排出ステーションST7b、および不良な包装品12を排出する不良品排出ステーションST8bが設けられる。
【0054】
巻き込みパトローネ挿入ステーションST3bには、第2搬送路48からケース38内に巻き込みパトローネ34を挿入するパトローネローディング手段328が設けられるとともに、包装品排出ステーションST7bには、正常な包装品12およびサンプル品12aをインデックステーブル326から送り出すためのアンローディング手段330が設けられる。
【0055】
パトローネローディング手段328は、図16に示すように、第2搬送路48と巻き込みパトローネ挿入ステーションST3bとの間に中間位置332を設け、この中間位置332にバーコード読み取り手段334が配設される。中間位置332には、巻き込みパトローネ34から外部に突出する後端16cをこの巻き込みパトローネ34の外周部に設けられたバーコード(図示せず)から強制的に離間させるためのガイド板336が配設され、このバーコードがバーコードリーダ338により読み取られる。
【0056】
アンローディング手段330は、インデックステーブル326上の包装品12を取り出して一旦載置する中間配置部位340を有し、この中間配置部位340に一旦載置された包装品12は、搬送コンベア62に送り出される。一方、サンプル品12aは、中間配置部位340に配置されると、この中間配置部位340からサンプル品シュート342に送り出される。不良品排出ステーションST8bには、排出シュート344が配設されている。
【0057】
図17に示すように、ケース供給ステーションST1bには、ケース38の有無を検出するケース有無検出手段346と、このケース38が上下に逆転しているか否かを検出するケース逆転検出手段348と、前記ケース38が所望の色であるか否かを検出する色違い検出手段350とが配設される。ケース38は、ケース供給部56からケース詰め部42に沿って延在するケース搬送路352に沿って搬送されており、このケース詰め部42の近傍に設けられた押し出し部材354の押圧作用下に、このケース搬送路352からインデックステーブル326側に、順次、送り出される。
【0058】
この押し出し位置に対応して、ケース有無検出手段346を構成する反射型ファイバセンサ356が配設される。ファイバセンサ356は、アーム部材358に水平方向に指向して装着されており、ケース38の上端側周面部に対向している。アーム部材358には、ケース逆転検出手段348を構成する反射型ファイバセンサ360が下方向に指向して装着される。ファイバセンサ360は、ケース38の底面38aが上方に向かって配置される際に、この底面38aで反射する検出光を検出する。色違い検出手段350は、ケース38の側面部に向かって配設される色識別センサ362を備える。
【0059】
図18に示すように、巻き込みパトローネ有無検出ステーションST4bには、ブラケット364を介して巻済み品有無検出手段である透過型フォトセンサ366が装着される。このフォトセンサ366は、投光器368と受光器370とを備え、その光軸Lがケース38に対し傾斜して設定されている。
【0060】
ケースキャップ挿入ステーションST5bには、ケース38の開口端部にケースキャップ40が確実に装着されているか否かを検出するケースキャップ良否検出手段372が配設される。図19に示すように、ケースキャップ良否検出手段372は、円筒状支持体374内に支持されて図示しない駆動機構を介し回転および昇降自在な回転軸376を備え、この回転軸376の上端部に水平方向に延在する支持バー378の一端が固定される。支持バー378の他端には、サクション軸380が昇降自在に配置され、このサクション軸380の下端に吸着部材382が装着される。サクション軸380の上端側には、ドグ384a、384bが固定され、このドグ384a、384b間で検出光の照射を行うフォトセンサ386a、386bが配設される。
【0061】
図2に示すように、スプール供給部50からフイルム巻き込み部22にわたってスプール搬送路390が配設される。スプール搬送路390は、所定の高さ位置を水平方向に向かって延在した後、下方向に指向しており、この鉛直部分にスプール欠陥検出手段392が設けられる。
【0062】
図20に示すように、スプール欠陥検出手段392は、スプール搬送路390内の検査位置にスプール20を保持する保持部材394と、このスプール20の大径部396a、396bと前記スプール搬送路390の内壁390aとの間に形成される空間398に検査用エアを導入するエアノズル400と、この空間398内のエア圧を検出することにより、前記大径部396a、396bの欠損の有無を検査する圧力センサ402とを備える。スプール搬送路390の下部には、良品のスプール20をフイルム巻き込み部22に送る一方、不良品のスプール20を図示しない排出部に送るための切り替え搬送路404が配設される。
【0063】
図2に示すように、ケース供給部56からケース詰め部42にわたってケース搬送路352が設けられ、このケース搬送路352の途上には、不良なケース38、例えば、変形ケース38bを検出して排出するためのケース欠陥検出手段410が装着される。
【0064】
図21に示すように、ケース欠陥検出手段410は、ケース搬送路352に連なる搬送位置P1と、このケース搬送路352上から離脱する取り出し位置P2とに図示しないアクチュエータを介して配置自在な通路部材412を備える。通路部材412の中心には、ケース搬送方向(矢印B方向)に階段状に内径が変化する貫通路414が設けられる。この貫通路414の途上には、矢印B方向に向かって縮径する変形ケース用係止部416が設けられるとともに、この係止部416の出口側の直径がケース38の外径よりもわずかに大径に設定されている。
【0065】
取り出し位置P2には、通路部材412内で滞留する変形ケース38bを矢印C方向に押し出す押し出しロッド418が配設される。この押し出しロッド418の中央部には、変形ケース38bに押し出し用エアを噴射するエア通路420が形成されている。なお、ケース搬送路352の途上に、ケース有無検出手段346、ケース逆転検出手段348および色違い検出手段350を配置し、不良と判定された変形ケース38bを前記ケース搬送路352の途上で排出するように構成してもよい。
【0066】
図2に示すように、加工包装装置10は、コンピュータ440を組み込む工場内ネットワークにより制御されており、このコンピュータ440が前記加工包装装置10を複数のブロックに分割してそれぞれ専用のコンピュータにより個別に制御する。
【0067】
このように構成される加工包装装置10の動作について、以下に説明する。
【0068】
先ず、図4および図5に示すように、フイルム供給部18では、送り出し部70が駆動されてフイルムロール14が矢印方向に回転し、その巻き戻し先端部が接合部72に搬送される。図4に示すように、接合部72では、接合台82に長尺フイルムFの後端が吸着保持されており、送り出し部70から送り出された新たな長尺フイルムFの先端が接合準備台84に吸着保持される。
【0069】
接合テープ86が貼り付け台88の周囲に巻き付けられた後、シリンダ90の駆動作用下に前記貼り付け台88およびテープカッタ92が下降する。これにより、接合台82上の長尺フイルムFの後端に接合テープ86が所定の幅に貼り付けられ、次いで、接合準備台84に吸着されている新たな長尺フイルムFの先端に前記接合テープ86を介して長尺フイルムFの後端が一部を重ね合わされて貼り付けられる。
【0070】
上記接合処理が行われた後、長尺フイルムFは、穿孔部76に搬送される。この穿孔部76では、サクションチャンバ96、98が吸引されることにより、長尺フイルムFの上流側がフィードローラ102とパスローラ100との間で吸引されるとともに、この長尺フイルムFの下流側がスプロケットローラ104とパスローラ106との間で吸引される。従って、長尺フイルムFは、スプロケットローラ104とフィードローラ102との間で所定の張力が付与されており、パンチブロック94が昇降することによって、前記パンチブロック94およびダイブロック93の作用下に前記長尺フイルムFの両側にパーフォレーション74が形成される。
【0071】
次に、図示しないインデックス装置を介してフィードローラ102とスプロケットローラ104とが間欠回転される。そして、長尺フイルムFが、所定の送り量で間欠送りされた後、パンチブロック94が昇降することにより、このパンチブロック94とダイブロック93とを介して前記長尺フイルムFの両側にパーフォレーション74が形成される。上記の動作を繰り返すことにより、長尺フイルムFには、一定のピッチでパーフォレーション74が連続して形成されることになる(図1参照)。
【0072】
穿孔処理された長尺フイルムFは、サイドプリント部78に搬送され、第1プリント部112を介してこの長尺フイルムFの片側または両側にフイルム品種に応じた帯状のサイドプリントが潜像として記録される(図4および図5参照)。サイドプリントされた長尺フイルムFは、パスローラ110とスプロケット114との間でフリーループが設けられた後、このスプロケット114に対応して配置された第2プリント部116を介してフイルムサイズに応じたDXバーコード、コマ番号数字、コマ番号バーコードおよび商品名等が潜像として記録される。
【0073】
サイドプリント部78では、フイルム浮き検出手段115を介して長尺フイルムFがパスローラ110等から浮いているか否かの検出が行われるとともに、発光検出手段117を介して第1プリント部112の発光状態が検出される。ここで、長尺フイルムFに浮きが発生していると、この長尺フイルムFに記録される潜像がぼけてしまい、また、発光素子の発光状態に異常があれば、所望の潜像が得られなくなる。
【0074】
このため、フイルム浮き検出手段115および発光検出手段117により異常と判定された長尺フイルムFは、後述するように、排出口部材136から集積チャンバ142に配設される。なお、この排出口部材136への排出に間に合わない場合には、第2トランスファ190に沿って設けられた排出シュート204から排出される。
【0075】
サイドプリント部78を通過した長尺フイルムFは、フイルム位置検出器150、全長検出器152および接合検出器154に対応して搬送される。フイルム位置検出器150では、長尺フイルムFが、切断部80に対応して配置されると、第1および第2投光器156a、158aの付勢作用下に赤外線検出光が照射される。それぞれの検出光が、長尺フイルムFのパーフォレーション74を通過して第1および第2受光器156b、158bに照射されると、この第1および第2受光器156b、158bから判定手段161にそれぞれオン信号が入力され、いずれのパーフォレーション74も切断端面159に掛かっていないと判定する。
【0076】
一方、第1および第2投光器156a、158aから照射される少なくともいずれか一方の検出光が、長尺フイルムFに遮蔽される際には、判定手段161にはオン/オフ信号、オフ/オン信号またはオフ/オフ信号が入力され、いずれの場合にもパーフォレーション74が切断端面159に掛かるとしてNGであると判定する。
【0077】
全長検出器152は、長尺フイルムFのパーフォレーション74を計数することにより、この長尺フイルムFが切断されて得られる定寸フイルム16の全長が検出される。さらに、接合検出器154を構成するフォトセンサ162a、162bを介して長尺フイルムFの接合テープ86が検出される。
【0078】
その際、接合テープ86が検出された長尺フイルムFは、この接合テープ86に後続する予め設定された本数分のフイルム長だけ排出口部材136から集積チャンバ142に排出される。また、所定の寸法に設定されていない長尺フイルムFは、同様に排出口部材136から排出される。
【0079】
長尺フイルムFは、切断部80に送られて可動刃118と固定刃120とにより所定の長さに切断され、定寸フイルム16が得られる。この切断時には、切り離された定寸フイルム16の後端16cと次に作成される定寸フイルム16の先端16aとの加工が行われる。また、この先端16aの加工と同時に、スプール係止用の穴が形成される。
【0080】
フイルム巻き込み部22では、図5および図8に示すように、スプール20がターンテーブル172のスプール供給ステーションST1に配置されたスプールチャック手段174に送り込まれる。次いで、主軸170が矢印方向に間欠回転され、スプール20を把持しているスプールチャック手段174がスプール位置決めステーションST2に至ると、スプール位置決め手段176が前記スプール20に押圧されて前記スプール20の位置決めが行われる。
【0081】
ターンテーブル172がさらに矢印方向に回転し、スプール20がインサートステーションST3に至ると、定寸フイルム16がこのターンテーブル172側に移送され、前記定寸フイルム16の先端16aがスプール20の溝部に挿入される。そして、ガイド板132が開放されて定寸フイルム16の後端16cがフイルムガイド184側に垂下する(図5参照)。
【0082】
さらに、ターンテーブル172が回転してスプール20を保持しているスプールチャック手段174がプレワインドステーションST4に至ると、図8に示すように、プレワインド手段180が駆動され、図示しないタッチローラがスプールチャック手段174に摺接して前記スプール20を矢印方向に回転させる。このため、スプール20に先端16aが係止されている定寸フイルム16がこのスプール20に所定の長さまでプレワインドされる。その際、図5に示すように、定寸フイルム16の後端16cが第1フォトセンサ186aを通過する際に、タッチローラの回転速度が減速され、さらに第2フォトセンサ186bにより前記後端16cが検出されると、スプール20の回転が停止される。
【0083】
次に、ターンテーブル172が回転し、プレワインドされたスプール20を把持しているスプールチャック手段174がワインドステーションST5に至ると、図9に示すように、巻長異常検出手段185が駆動される。ここで、定寸フイルム16は、プレワインドされているために所定の長さに渡ってガイド板187内に配置されており、投光器189aから照射される検出光は、この定寸フイルム16に阻止されて受光器189bに入射されない。
【0084】
このため、ワインド手段182による巻始め前に、受光器189bからオフ信号が得られれば、定寸フイルム16が所定のプレワインド状態にあると判定される。一方、受光器189bに検査光が入射されてオン信号が得られる際には、定寸フイルム16が必要以上にプレワインドされて短尺となっているか、あるいは、この定寸フイルム16がガイド板187内に正常に入っていないと判断され、NGと判定される(表1参照)。
【0085】
【表1】
Figure 0003781526
【0086】
次いで、ワインド手段182が駆動され、スプール20に定寸フイルム16がワインドされて巻回体32が得られる。この際に、巻長異常検出手段185が再度駆動される。定寸フイルム16がスプール20に所望の状態にワインドされていれば、投光器189aから照射される検査光が、受光器189bに入射されてオン信号が得られ、OKであると判定される。一方、投光器189aから照射される検出光が定寸フイルム16に遮蔽されて、受光器189bからオフ信号が得られると、前記定寸フイルム16が所定の巻き取り状態よりも長いことが検出され、異常であると判定される。
【0087】
巻回体32は、第1トランスファ188を構成するホルダ194に把持された後、このホルダ194が180°旋回される際に水平姿勢から垂直姿勢に90°だけ回転され、この立位姿勢で第2トランスファ190を構成する把持部材200に把持される。この第2トランスファ190では、旋回台198が鉛直回転軸196と一体的に回転し、把持部材200に把持されている巻回体32を立位姿勢のまま組立部36を構成するインデックステーブル202の巻済スプールインサートステーションST3aに配置されているチャック208の上方に待機させる。このチャック208には、片開パトローネ28が載置されている。
【0088】
ここで、フイルム浮き検出手段115および発光検出手段117において不良と判定されて、排出口部材136から排出されずにフイルム巻き込み部22に送られた定寸フイルム16、および巻長異常検出手段185で不良と判定された巻回体32aは、排出シュート204に排出される(図10参照)。
【0089】
一方、パトローネ製造部30では、図14に示すように、コンテナ304内に収納されている胴板24が、胴板取り出し機構312を介して傾斜コンベア314上に順次取り出される。この傾斜コンベア314は、胴板24を丸めインデックス300に送り出し、前記胴板24が丸め成形される。丸めインデックス300には、キャップ供給部59からキャップ26aが順次供給され、丸め成形された胴板24の一端に前記キャップ26aが嵌合される。そして、キャップ26aにかしめ処理が施されることにより片開パトローネ28が製造される。
【0090】
片開パトローネ28は、丸めインデックス300から斜行搬送路302に送り出された後、第1搬送路46を介して組立部36側に搬送される。さらに、片開パトローネ28は、図10に示すように、ローディング手段210を介してインデックステーブル202の片開パトローネ供給ステーションST1aに対応して受け渡される。インデックステーブル202は、矢印方向に間欠回転されており、片開パトローネ供給ステーションST1aで受け渡された片開パトローネ28が巻済スプールインサートステーションST3aに配置されると、第2トランスファ190を介して前記片開パトローネ28内に巻回体32が挿入される。
【0091】
巻回体32が挿入された片開パトローネ28は、片開パトローネ有無検出ステーションST2aで定寸フイルム16の後端16cの有無が検出された後、検出およびチャック開放ステーションST4aに搬送される。この検出およびチャック開放ステーションST4aでは、図11に示すように、ベロ有無検出手段218が駆動される。
【0092】
すなわち、先ず、ブロック220が下降して、一対のガイド板222a、222b間に定寸フイルム16の後端16cが案内される。次いで、フォトセンサ228a、228bが付勢されて、赤外線検査光がこの後端16cに照射される。そして、後端16cがフォトセンサ228a、228b間の所定の距離Hの範囲内に入っていれば、すなわち、少なくとも前記フォトセンサ228bからオフ信号が得られた場合は、巻回体32が片開パトローネ28内に正常に挿入されていると判定される。なお、検出およびチャック開放ステーションST4aでは、スプール20の有無検出およびチャック208の閉状態確認の検出が行われている。
【0093】
さらに、片開パトローネ28は、キャップ供給ステーションST5aに搬送され、キャップ送り手段212を介して送り込まれるキャップ26bが上方開口端に配置された後、キャップかしめステーションST7aで圧入手段214を介して前記キャップ26bが前記片開パトローネ28の開口部側に圧入され、かしめられる。
【0094】
キャップ26bがかしめられて巻き込みパトローネ34が得られた後、この巻き込みパトローネ34は、キャップ高さおよびトルク検出ステーションST9aに移送される。このキャップ高さおよびトルク検出ステーションST9aでは、キャップ有無検出手段230、高さ検出手段232およびトルク検出手段234が略同時に駆動される。
【0095】
図12および図13に示すように、先ず、図示しないカム手段によってロッド236が下降し、その先端に設けられているドグ部材240が巻き込みパトローネ34上に当接してこの巻き込みパトローネ34を押圧保持する。その際、ドグ部材240には、キャップ有無検出手段230を構成する近接センサ242が埋設されており、この近接センサ242が、キャップ26bの有無を判定する。
【0096】
また、ロッド236に設けられた高さ検出用バー244と固定ブロック246との距離Tが、高さ検出手段232を構成するフォトセンサ248により検出される。ここで、キャップ26bのかしめ不良等によりこのキャップ26bの高さが一定の高さ以上になると、フォトセンサ248により検出される距離Tが変動する。このため、キャップ26bのかしめ不良が検出されることになる。
【0097】
ドグ部材240により巻き込みパトローネ34が押圧保持された状態で、トルク検出手段234を構成する一対の把持部材286a、286bが、前記巻き込みパトローネ34から突出する後端16cを把持する。次いで、図示しないカム等によって可動ブラケット250が、図12中、矢印D方向に移動すると、レール252を介して、この可動ブラケット250に進退自在に支持されているハンド部254が矢印D方向に移動する。そして、ハンド部254が、後端16cの引き出しトルクが作用することにより可動ブラケット250に対して変位し、このハンド部254に連結されたロードセル288が後端16cの引き出しトルクを検出する。この検出されたトルクが一定トルク以下(例えば、250gf以下)であるものを良品と判定する。
【0098】
巻き込みパトローネ34は、ベロ長検出ステーションST10aに搬送され、図11に示すベロ有無検出手段218と同様の手段により、引き出し抵抗検査後に、後端16cの突出長さが規定範囲内にあるか否かの検出が行われる。
【0099】
これらの検出結果は、組立部36の専用コンピュータを介してコンピュータ440に記憶される。各巻き込みパトローネ34は、それぞれ前記の検出結果に基づいて良品または不良品としての情報を担持したまま、アンローディング手段216を介して第2搬送路48に移載される。
【0100】
第2搬送路48は、暗室44から明室45側に延在しており、図15および図16に示すように、巻き込みパトローネ34は、遮光カバー322で遮光された状態で、前記第2搬送路48の終端部側、すなわち、ケース詰め部42側に搬送される。
【0101】
ケース詰め部42では、ケース供給ステーションST1bでインデックステーブル326にケース38が送り込まれた後、このインデックステーブル326が矢印方向に間欠回転されて巻き込みパトローネ挿入ステーションST3bに配置される。そこで、第2搬送路48を介して搬送されてくる巻き込みパトローネ34が遮光カバー322の取り出し用開口部322aに対応する位置に配置されると、この巻き込みパトローネ34に係る情報(良品か不良品か)によって前記巻き込みパトローネ34が振り分けられる。
【0102】
すなわち、組立部36の各種検査によって不良品と判定された巻き込みパトローネ34aは、ケース詰め部42に移送されることなく、排出シュート324に排出される。一方、良品と判定された巻き込みパトローネ34は、パトローネローディング手段328の作用下に、第2搬送路48から中間位置332に一旦配置される。
【0103】
この中間位置332では、後端16cがガイド板336により強制的に保持された状態で、バーコード読み取り手段334を構成するバーコードリーダ338が巻き込みパトローネ34の外面に形成された図示しないバーコードを読み取り、この巻き込みパトローネ34の種類が確認される。次いで、所望の種類の巻き込みパトローネ34が、パトローネローディング手段328を介して中間位置332からインデックステーブル326上のケース38内に挿入される。
【0104】
巻き込みパトローネ34が挿入されたケース38は、図16に示すように、インデックステーブル326と一体的に矢印方向に間欠回転され、巻き込みパトローネ有無検出ステーションST4bに搬送される。この巻き込みパトローネ有無検出ステーションST4bでは、図18に示すように、フォトセンサ366を構成する投光器368からケース38に向かって下方に傾斜して検出光が照射される。この検出光は、ケース38を透過する一方、巻き込みパトローネ34により閉塞される。このため、ケース38に巻き込みパトローネ34が収容されていなければ、検出光が受光器370に入射してオン信号が得られることになる。
【0105】
巻き込みパトローネ34が挿入されたケース38は、さらにケースキャップ挿入ステーションST5bに搬送されて、その開口端部にケースキャップ40が挿入されて包装品12が得られる。その際、ケースキャップ良否検出手段372が駆動される。
【0106】
図19に示すように、吸着部材382が下降してケースキャップ40を吸着保持すると、サクション軸380の高さがフォトセンサ386a、386bとドグ384a、384bを介して検出される。このため、ケースキャップ40の装着状態の良否が判定される。
【0107】
次いで、包装品12は、良品と判定された際に包装品排出ステーションST7bから中間配置部位340に一旦配置され、搬送コンベア62に送り出される一方、サンプル品12aがサンプル品シュート342に送り出される。各種検査により不良と判定された包装品12は、不良品排出ステーションST8bに送られ、排出シュート344に排出される。
【0108】
なお、巻き込みパトローネ34は、ケース詰め部42でケース38に挿入されることなく、搬送コンベア62を介して半製品集積部64に集積される場合もある。
【0109】
ところで、スプール供給部50からフイルム巻き込み部22に供給されるスプール20は、スプール搬送路390の途上でその良否が判定され、良品と判定された前記スプール20のみが前記フイルム巻き込み部22に送られる。一方、ケース供給部56からケース詰め部42に供給されるケース38は、ケース搬送路352の途上で良否判定が行われ、良品と判定された前記ケース38のみが前記ケース詰め部42に送られる。
【0110】
すなわち、図20に示すように、スプール搬送路390に沿って、順次搬送されるスプール20は、スプール欠陥検出手段392を構成する保持部材394に一旦保持される。この状態で、スプール20の大径部396a、396bと内壁390aとの間に形成される空間398にエアノズル400から検査用エアが導入される。この空間398内のエア圧が圧力センサ402により測定され、その測定結果に基づいてスプール20の大径部396a、396bに欠け等が生じているか否かが検出される。
【0111】
スプール20の良否判定が行われた後、保持部材394が進退変位することにより、このスプール20が切り替え搬送路404に送られ、良品と判定された前記スプール20がフイルム巻き込み部22に送られる一方、不良品と判定された前記スプール20が図示しない排出位置に排出される。
【0112】
ケース38は、図21に示すように、ケース供給部56からケース詰め部42に連なるケース搬送路352に沿って搬送され、ケース欠陥検出手段410に送られる。ケース欠陥検出手段410を構成する通路部材412には、矢印B方向に指向して縮径する係止部416が設けられるとともに、この係止部416の出口側の直径が規定のケース38の外径より僅かに大きく設定されている。このため、通路部材412の貫通路414に変形のない良品のケース38が導入されると、この良品のケース38は、前記貫通路414に滞留することなく、矢印B方向に搬送されてケース詰め部42に送られる。
【0113】
一方、変形ケース38bが貫通路414に送られると、この変形ケース38bが前記貫通路414の係止部416に係止されて滞留する。ここで、係止部416に対応して配置される図示しないフォトセンサ等により、変形ケース38bが一定時間以上滞留していることを検出すると、通路部材412が搬送位置P1から取り出し位置P2に移送される。次に、押し出しロッド418が通路部材412内に滞留している変形ケース38b側に進出するとともに、この押し出しロッド418のエア通路420からエアが噴射される。これにより、変形ケース38bは、通路部材412から円滑かつ確実に送り出されて、図示しない排出位置に排出される。
【0114】
ケース欠陥検出手段410を通過した良品のケース38は、図17に示すように、押し出し部材354の押圧作用下にケース詰め部42を構成するインデックステーブル326側に、順次、送り出される。ここで、ケース38の上部側周面部に対応して配設されるケース有無検出手段346を構成するファイバセンサ356が駆動され、このケース38の有無が判定される。さらに、ケース逆転検出手段348を構成するファイバセンサ360が駆動され、ケース38が逆転しているか、すなわち底面38aが上方に配置されているか否かを判定するとともに、色違い検出手段350を構成する色識別センサ362により前記ケース38が所望の色であるか否かが判定される。
【0115】
ケース38がないと判定されると、その情報とともに、順次、各ステーションに移送される一方、不良と判定されたケース38は、巻き込みパトローネ34の挿入が行われず、排出シュート344から排出される。
【0116】
この場合、本実施形態では、長尺フイルムFの不良の有無を検出する工程と、スプール20の不良の有無を検出する工程と、巻き込みパトローネ34の不良の有無を検出する工程と、ケース38の不良の有無を検出する工程とが適宜行われている。このため、フイルムロール14から長尺フイルムFを巻き戻して包装品12を得るまでの各工程で、各種欠陥品の有無を確実に検出することができ、前記欠陥品が次段の工程に移送されて処理されることがない。これにより、高品質な包装品12を効率的に得ることが可能になるとともに、前記包装品12の不良の発生率を一挙に低減し得るという効果がある。
【0117】
具体的には、フイルム供給部18では、フイルム浮き検出手段117、発光検出手段117、フイルム位置検出器150、全長検出器152および接合検出器154が設けられている。フイルム位置検出器150は、パーフォレーション74の位置がずれているか否かを検出することにより、定寸フイルム16の切断端面159が前記パーフォレーション74に掛かることを阻止することができる。なお、パーフォレーション74の位置がずれている場合には、フイルム搬送系の位置調整等により前記パーフォレーション74の位置ずれを調整する。全長検出器152は、定寸フイルム16が所望の長さに切断されることを保証し、接合検出器154は、接合テープ86が定寸フイルム16中に存在することを阻止するために機能する。
【0118】
また、フイルム巻き込み部22には、巻長異常検出手段185が設けられる。一方、組立部36には、ベロ有無検出手段218、キャップ有無検出手段230、高さ検出手段232、トルク検出手段234、およびベロ長検出手段(図示せず)等が設けられている。これにより、種々の欠陥品を確実に検出して適宜排出することができ、欠陥のない高品質な巻き込みパトローネ34を容易に得ることが可能になるという利点がある。
【0119】
さらにまた、ケース詰め部42には、ケース有無検出手段346、ケース逆転検出手段348、色違い検出手段350、バーコード読み取り手段334および巻済み品有無検出手段等が設けられる。従って、高品質な包装品12を効率的に製造することが可能になる。
【0120】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るフイルムの加工包装方法では、フイルムロールから包装品を得るまでの間に、写真感光用フイルムの不良の有無を検出する工程と、スプールの不良の有無を検出する工程と、巻き込みパトローネの不良の有無を検出する工程と、ケースの不良の有無を検出する工程とが適宜遂行される。これにより、フイルムの加工包装工程中に発生した各種欠陥品は、次段の工程に搬送されて不要な処理が行われることがなく、欠陥品が検出された時点で、あるいは次工程の直前で適宜取り出すことが可能になる。従って、高品質な包装品を効率的に得るとともに、前記包装品の不良の発生率を有効に低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る加工包装方法を実施する加工包装装置により包装品を製造する際の概略斜視説明図である。
【図2】前記加工包装装置の概略構成平面図である。
【図3】前記加工包装装置の概略構成側面図である。
【図4】前記加工包装装置を構成するフイルム供給部の構成側面図である。
【図5】前記フイルム供給部から組立部に至る概略構成図である。
【図6】前記フイルム供給部の不良フイルム排出構造の斜視説明図である。
【図7】図7Aは、フイルム位置検出器の斜視説明図であり、図7Bは、全長検出器の斜視説明図であり、図7Cは、接合検出器の斜視説明図である。
【図8】前記加工包装装置を構成するフイルム巻き込み部および組立部の構成側面図である。
【図9】前記加工包装装置を構成する巻長異常検出手段の説明図である。
【図10】前記組立部の平面概略説明図である。
【図11】ベロ有無検出手段の概略斜視図である。
【図12】トルク検出手段の概略斜視図である。
【図13】キャップ有無検出手段および高さ検出手段の説明図である。
【図14】パトローネ製造部の概略平面構成図である。
【図15】ケース詰め部の概略平面説明図である。
【図16】前記ケース詰め部の平面構成図である。
【図17】ケースの有無、逆転および色違いを検出する各種手段の説明図である。
【図18】巻済み品有無検出手段の説明図である。
【図19】ケースキャップ良否検出手段の斜視説明図である。
【図20】スプール欠陥検出手段の縦断面説明図である。
【図21】ケース欠陥検出手段の概略斜視説明図である。
【符号の説明】
10…加工包装装置 12…包装品
14…フイルムロール 16…定寸フイルム
18…フイルム供給部 20…スプール
22…フイルム巻き込み部 30…パトローネ製造部
32…巻回体 34…巻き込みパトローネ
36…組立部 38…ケース
40…ケースキャップ 42…ケース詰め部
74…パーフォレーション 80…切断部
86…接合テープ 115…フイルム浮き検出手段
117…発光検出手段 150…フイルム位置検出器
152…全長検出器 154…接合検出器
218…ベロ有無検出手段 230…キャップ有無検出手段
232…高さ検出手段 234…トルク検出手段
372…ケースキャップ良否検出手段 390…スプール搬送路
392…スプール欠陥検出手段 410…ケース欠陥検出手段
F…長尺フイルム

Claims (7)

  1. 長尺な写真感光用フイルムが巻回されたフイルムロールを巻き戻す工程と、
    前記写真感光用フイルムの不良の有無を検出するフイルム検査工程と、
    前記写真感光用フイルムを所定の長さ毎に切断することにより、定寸フイルムを供給する工程と、
    スプールの不良の有無を検出するスプール検査工程と、
    前記スプールに前記定寸フイルムを巻き込む工程と、
    一方の端部にキャップがかしめられた片開パトローネ内に、前記スプールに前記定寸フイルムが巻き込まれた巻回体を挿入した後、該片開パトローネの開口する他方の端部にキャップをかしめて巻き込みパトローネを製造する工程と、
    前記巻き込みパトローネを製造する途上で、該巻き込みパトローネの不良の有無を検出する巻き込みパトローネ検査工程と、
    ケースの外径を検知し、該ケースの不良の有無を検出するケース検査工程と、
    前記巻き込みパトローネを前記ケース内に収容し、該ケースの開口端部にケースキャップを装着して包装品を得る工程と、
    を有することを特徴とするフイルムの加工包装方法。
  2. 請求項1記載の加工包装方法において、前記フイルム検査工程は、前記写真感光用フイルムの側部に形成されたパーフォレーションの位置を検出する工程と、
    前記パーフォレーションを計数することにより、前記写真感光用フイルムの長さを検出する工程と、
    前記写真感光用フイルムの接合部を検出する工程と、
    を有することを特徴とするフイルムの加工包装方法。
  3. 請求項1または2記載の加工包装方法において、前記スプール検査工程は、前記スプールの欠損を検出することを特徴とするフイルムの加工包装方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工包装方法において、前記ケース検査工程は、前記ケースの搬送方向前方に指向して徐々に縮径する貫通路に前記ケースを導入し、前記貫通路の出口側に設けられた前記ケースの外径よりも大きな係止部において前記ケースの通過の可否により前記ケースの外径の良否を検出することを特徴とするフイルムの加工包装方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の加工包装方法において、前記ケース検査工程は、さらに前記ケースの色違いを検出する工程を含むことを特徴とするフイルムの加工包装方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の加工包装方法において、前記巻き込みパトローネ検査工程は、前記巻き込みパトローネから突出する定寸フイルムの端部を引き出す際の引き出し抵抗を検出する工程と、
    前記巻き込みパトローネの高さを検出する工程と、
    前記巻き込みパトローネのキャップの有無を検出する工程と、
    を有することを特徴とするフイルムの加工包装方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の加工包装方法において、前記ケースの開口端部に前記ケースキャップが所定の姿勢で装着されたか否かを検出する工程を有することを特徴とするフイルムの加工包装方法。
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