JP3735412B2 - 写真感光用フイルムの包装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真感光用フイルムを所定長さ毎に切断し、スプールに巻回してパトローネに挿入した後、ケース内に収容する写真感光用フイルムの包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、写真感光用フイルムを加工して包装する際には、フイルムの加工、加工された定寸フイルムの巻き取り、巻き取られた定寸フイルムのパトローネへの組み込み、およびパトローネのケース(外包材)への装填等の種々の処理が、それぞれ個別の装置で独立して行われている。そして、前段の処理から次段の処理に移行するために、各処理毎に、フイルムを一且巻き取る作業が必要となっている。これにより、フイルムの包装工程全体が、煩雑でかつ長時間を要しているという不具合が指摘されている。
【0003】
そこで、特公平6−5363号公報に開示されているように、生産管理情報を有する元巻きマガジンに収納された長尺細幅フイルムと、次に搬送される長尺細幅フイルムを収納した生産管理情報を有する元巻きマガジンの該長尺細幅フイルムとを接合する工程と、搬送物の経路長を変化させる手段を有する工程と、穿孔工程と、サイドライン、サイドマーク焼き込み工程と、規定長さの短尺フイルムにするための定尺工程と、カッタ工程と、該短尺フイルムを巻き取りフイルムにする工程と、該巻き取りフイルムのパトローネへの格納工程と、全数のパトローネ入りフイルムを自動チェックする工程と、該パトローネ入りフイルムの缶への格納工程とを、順次配列させた写真用フイルムの加工包装方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では、各工程を連続して行うことにより加工包装工程の簡素化が図れるとしているが、元巻きマガジンの長尺細幅フイルムが終了する毎に、作業者が元巻きの掛け外しを行わなければならず、特に大量のフイルムを処理する際に非効率的であるという問題が指摘されている。
【0005】
しかも、上記の従来技術では、パトローネをシュータの先端に連続的に供給するため、個別の装置および工程で、前記パトローネを予め製造しておく必要がある。これにより、独立したパトローネ製造工程が設けられることになり、写真フイルムの加工包装工程全体の効率化および自動化が困難になるという問題が指摘されている。
【0006】
本発明は、この種の問題を解決するものであり、各作業を連続した工程で円滑かつ迅速に遂行することができ、設備の省スペース化を図るとともに、包装作業全体の効率化および自動化が可能な写真感光用フイルムの包装装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、長尺な写真感光用フイルムが巻回されたフイルムロールをフイルムロール収納部から自動的に受け取った後、このフイルムロールを巻き戻して所定の長さ毎に切断することにより、定寸フイルムが得られる。次いで、スプールと定寸フイルムが互いに位置決めされて、前記スプールに前記定寸フイルムが巻き込まれる一方、胴板が丸められてその一端部にキャップがかしめられることにより片開パトローネが製造される。そして、片開パトローネ内に、スプールに定寸フイルムが巻き込まれた巻回体が挿入された後、該片開パトローネの開口する他端部にキャップがかしめられる。
【0008】
従って、定寸フイルムをスプールに円滑かつ確実に巻き込むことができるとともに、片開パトローネの製造作業を含む各処理を連続して行うことが可能になり、包装作業全体の自動化および効率化が容易に遂行される。
【0009】
しかも、複数個のフイルムロールがフイルムロール収納部にストックされており、前記フイルムロール収納部から前記フイルムロールを1個ずつ自動的に送り出している。これにより、フイルムロールの掛け替え作業が自動的に行われ、特に大量のフイルムを処理する際に、好適に機能する。
【0010】
また、本発明は、定寸フイルムをスプールに巻き込む前に、前記定寸フイルムの先端部が前記スプールの係止爪部に係止される位置に配置されたか否かを検出する工程、片開パトローネが製造工程から巻回体の挿入工程に移送されたか否かを検出する工程、およびケース内にパトローネが挿入される前に、該パトローネ内に前記巻回体が所望の状態で収容されているか否かを検出する工程を有している。従って、オンライン検査工程が確実に実施され、不良品の発生を可及的に阻止して良品のみを高速処理することができる。
【0011】
また、本発明は、パトローネ搬送部が、少なくとも暗室側である組立部の出入口部分に遮光構造、例えば、前記パトローネ搬送部である搬送コンベアを囲繞するとともに内面黒色を有するダクト部材を備えている。これにより、簡単な構成で、暗室側を確実に遮光することが可能になる。
【0012】
また、本発明は、フイルムロール収納部が、フイルム供給部のフイルムロール巻き戻し軸に同軸的に配置可能でかつ複数個の前記フイルムロールを保持自在な軸体と、前記軸体の軸方向に沿って進退し、該軸体に保持されている前記フイルムロールを1個ずつ前記フイルムロール巻き戻し軸に送り出す押し出し部材とを備えている。従って、フイルム供給部のフイルムロール巻き戻し軸に対し、フイルムロールを1個ずつ自動的かつ確実に送り出すことができる。
【0013】
また、本発明は、フイルム供給部が、フイルムロールから巻き戻されるフイルムに穿孔処理を施す穿孔手段、前記フイルムに潜像を記録する記録手段、該フイルム終端と新たなフイルムロールから巻き戻されるフイルムの先端とを接合する接合手段の中、少なくとも一つの手段を備えている。このため、フイルムロールの掛け替え処理を含むフイルムロール交換作業を、自動的かつ効率的に遂行することが可能になる。
【0014】
また、本発明は、組立部で所定の作業を行うために周回搬送路を備えるとともに、この周回搬送路には、前記組立部における作業前に片開パトローネの有無を検出する片開パトローネ検出手段と、前記片開パトローネ内に巻回体が所望の姿勢で挿入されたか否かを検出する姿勢検出手段と、該片開パトローネの開口する他端部にキャップが正確にかしめられたか否かを検出するかしめ検出手段とが設けられている。これにより、組立部での種々の作業が、効率的かつ高精度に遂行される。
【0015】
さらにまた、本発明は、パトローネ搬送部が、組立部で組み立てられたパトローネの有無を検出するパトローネ検出手段と、前記パトローネから外部に露呈する巻回体の引き出し部を引き出す際の抵抗力を検出することにより、該巻回体の収容状態の良否を検出する巻回体検出手段とを備えている。このため、良品のみをケース内への挿入工程に確実に送り出すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る写真感光用フイルムの包装方法を説明する概略斜視工程図であり、図2は、この包装方法を実施するための包装装置10の概略構成平面図である。
【0017】
包装装置10は、長尺な写真感光用フイルムFが巻回された複数個のフイルムロール12をストックするフイルムロール収納部14と、このフイルムロール収納部14から1個のフイルムロール12を自動的に受け取るとともに、該フイルムロール12を巻き戻して所定の長さ毎に切断することにより、定寸フイルム16を供給するフイルム供給部18と、スプール供給部20から順次送られるスプール22と前記定寸フイルム16を互いに位置決めして前記スプール22に該定寸フイルム16を巻き込むフイルム巻込部24と、胴板26を丸めるとともにその一方の端部にキャップ28をかしめて片開パトローネ30を製造するパトローネ製造部32と、このパトローネ製造部32で製造された前記片開パトローネ30内に、前記スプール22に前記定寸フイルム16が巻き込まれた巻回体34を挿入した後、該片開パトローネ30の開口する他方の端部にキャップ36をかしめてパトローネ38を形成する組立部40と、この組み立てられたパトローネ38をケース42内に挿入し、さらにケースキャップ44を装着して包装品45を得るケース詰め部46と、前記パトローネ製造部32、前記組立部40および前記ケース詰め部46にわたって周回するパトローネ搬送部48とを備える。
【0018】
フイルムロール12に巻回されているフイルムFには、予め前工程で穿孔および潜像記録処理が施されている。
【0019】
フイルムロール収納部14、フイルム供給部18、フイルム巻込部24および組立部40は、暗室50内に設けられる一方、スプール供給部20、パトローネ製造部32およびケース詰め部46は、明室52内に配設されている。
【0020】
図3および図4に示すように、フイルムロール収納部14は、基台54を備え、この基台54に鉛直上方向に指向してモータ56が配設される。モータ56の駆動軸56aに回転軸58が連結され、この回転軸58の上部に旋回ベース60が固着される。旋回ベース60上には、複数個のフイルムロール12を保持自在な軸体62が水平方向に指向して設けられる。図4に示すように、軸体62の外周面には、複数個のコロ64が配設されるとともに、この軸体62の先端部に係止手段66が設けられる。
【0021】
係止手段66は、軸体62内に配設されるシリンダ68を備え、このシリンダ68から前記軸体62の軸方向(矢印A方向)に延在するロッド68aにバー70が連結され、このバー70の先端に駆動部材72が固着される。駆動部材72には、所定間隔離間して複数、例えば、3つの爪部材74がピン76を介して係合され、この爪部材74が支点78を介して軸体62の先端部に揺動自在に支持されている。
【0022】
軸体62には、この軸体62に保持されているフイルムロール12をフイルム供給部18に1個ずつ送り出す円板上の押し出し部材80が進退自在に配設される。押し出し部材80は、シリンダ82を含む駆動手段83に連結されるとともに、この押し出し部材80に複数のガイドバー84が連結される。ガイドバー84の後端部を連結するリング部材86に係止ロッド88が固着され、この係止ロッド88は、基台54上に設けられた湾曲するストッパ板90に係止されてその進出位置が規制される。
【0023】
図5および図6に示すように、フイルム供給部18は、フイルムロール収納部14を構成する軸体62と同軸的に配置され、この軸体62からフイルムロール12を1個ずつ受け取る巻き戻し軸92を備える。巻き戻し軸92は、図6に示すように、回転手段94を介して回転駆動されるとともに、進退手段96を介して矢印B方向に進退自在である。
【0024】
回転手段94を構成するモータ98の駆動軸98aに第1歯車100が軸着され、この第1歯車100に噛合する第2歯車102が回転筒体104に固着されるとともに、この回転筒体104が、巻き戻し軸92に固定された筒体105にスプライン結合される。進退手段96は、シリンダ106を備え、このシリンダ106から矢印B方向に延在するロッド106aに係止部材108が固着される。この係止部材108が、筒体105に連結された筒状体110に係合する。
【0025】
巻き戻し軸92と同軸的にフイルムロール用支持円板112が配設されるとともに、この巻き戻し軸92および筒体105内に把持手段114が配設される。この把持手段114を構成するシリンダ116から延在するロッド116aに駆動ロッド118が連結され、この駆動ロッド118が矢印B方向に延在して巻き戻し軸92の先端側で支持体120に連結される。支持体120には、リンク122を介して複数の爪部材124が係合し、この爪部材124は巻き戻し軸92の外周面から径方向外方に進退自在である。
【0026】
図5に示すように、巻き戻し軸92には、巻心シュート126が実線の位置と二点鎖線の位置とに揺動自在に配置されており、この巻き戻し軸92の下方にダンサループ手段128が設けられる。ダンサループ手段128は、鉛直下方向に向かって傾斜する搬送路を構成するエンドレス状の吸着ベルト130を備え、この吸着ベルト130内に図示しない吸引源に連通するサクションボックス132が配置される。吸着ベルト130の下端側には、一旦下方に延在した後に鉛直上方向に傾斜して延在するガイド部材134が配設され、このガイド部材134に開閉シュート136が設けられる。開閉シュート136は、シリンダ138を介し、図5中、二点鎖線の姿勢と実線の姿勢とに揺動自在である。
【0027】
巻き戻し軸92とガイド部材134との間には、ダンサローラ140が配設される。このダンサローラ140は、揺動アーム142の一端に回転自在に支持されている。揺動アーム142の他端側に揺動支点144が設定され、この揺動支点144に設けられた図示しない付勢手段、例えば、ばね等を介してダンサローラ140に対し鉛直下方向への押圧力が付与されており、前記揺動アーム142の角度を図示しないポテンショメータで検出することによって巻き戻し軸92の回転速度が制御される。
【0028】
ダンサループ手段128の下流側に、フリーループ手段150が配設される。フリーループ手段150は、水平方向に所定間隔離間して配設される一対の駆動ローラ152、154を備え、この駆動ローラ152、154に可動ガイド部材156、158が支点160、162を中心に揺動自在に配置される。可動ガイド部材156、158には、それぞれ下方に揺動した際に駆動ローラ152、154に摺接するそれぞれ一対のローラ164、166が回転自在に支持されている。
【0029】
フリーループ手段150の下流側に、カッタ手段170が配設される。このカッタ手段170は、ダイ172とガイド174に沿って昇降自在なパンチ176とを備える。カッタ手段170は、図1に示すように、フイルム供給部18から巻き戻される長尺なフイルムFを切断して定寸フイルム16を形成するとともに、この定寸フイルム16の先端16aを突片状に打ち抜き、かつ該先端16aに一対の係止穴16bを穿設する一方、前記定寸フイルム16の後端16cを所定の形状に切断する。
【0030】
カッタ手段170の下流側に、移送手段180が配設される。移送手段180は、駆動ローラ182とこの駆動ローラ182に摺接自在なニップローラ184とを備える。ニップローラ184は、アーム186の一端に回転自在に支持されるとともに、このアーム186の他端にソレノイド188が配設されている。移送手段180からフイルム巻込部24に向かって一対の長尺な溝付トラック190が配設されている。
【0031】
図2に示すように、スプール供給部20は、図示しない振動整列装置で整列されたスプール22をエアによって送り出すスプールフィーダ192を備え、このスプールフィーダ192の先端部にスプールコンベア194が連接され、このスプールコンベア194に沿って前記スプール22が順次搬送される。スプール22は、図1に示すように、両端縁部にフランジ196を有し、このフランジ196間に軸方向に延在してスリット198が貫通形成される。このスリット198を構成する一方の内面に案内突起200が形成され、他方の内面に定寸フイルム16の係止穴16bに対応して一対の係止爪部202が形成される。
【0032】
図7に示すように、フイルム巻込部24は、矢印C方向に回転駆動される主軸204に固着されたターンテーブル206と、このターンテーブル206に等角度間隔離間して、例えば、6箇所に設けられるスプールチャック手段208と、前記スプールチャック手段208に保持されたスプール22の位置決めを行うスプール位置決め手段210と、前記スプール22に先端16aが挿入された定寸フイルム16をプレワインドするプレワインド手段212と、前記プレワインドされた定寸フイルム16を所望の状態に巻回させるワインド手段214とを備える。
【0033】
主軸204は、図示しない駆動源に連結されて水平方向に延在する長尺な駆動軸215に歯車伝動手段217を介して連結されている(図7および図8参照)。
【0034】
図9に示すように、ターンテーブル206は、一対の回転板206a、206bを備える。一方の回転板206aにスプールチャック手段208を構成する固定チャック216が装着されるとともに、他方の回転板206bに可動チャック218が図示しないばね等によって矢印方向に進退自在に配設される。スプール受け渡し位置では、昇降自在な支持アーム220を介してスプール22が一つのスプールチャック手段208を構成する固定チャック216と可動チャック218の間に搬入される。
【0035】
スプール位置決め手段210は、図7に示すように、爪部材222を備え、この爪部材222が、図示しないばねやシリンダ等を介して揺動し、スプールチャック手段208に保持されているスプール22の位置決め用溝部(図示せず)に係合する。
【0036】
図7に示すように、プレワインド手段212は、プレワインドモータ224を備え、このプレワインドモータ224にベルト・プーリ手段226を介して支軸228が連結される。支軸228は、図示しない継手等によりスプールチャック手段208を構成する可動チャック218に回転力を伝達自在である。ワインド手段214は、ワインドモータ230を備え、このワインドモータ230は、一のスプールチャック手段208のチャック駆動軸と同軸的にクラッチ等(図示せず)を介して連結可能である。
【0037】
フイルム巻込部24の下流側には、第1トランスファ232と第2トランスファ234が並列されている。第1トランスファ232は、スプール22に定寸フイルム16が巻回された巻回体34をスプールチャック手段208から受け取った後、180°旋回する際にこの巻回体34を水平姿勢から立位姿勢に姿勢変換させる。この第1トランスファ232は、駆動軸215に歯車伝動手段235を介して連結される回転軸236と、この回転軸236により矢印D方向に旋回するホルダ238とを備える。
【0038】
第2トランスファ234は、駆動軸215に歯車伝動手段239を介して連結される鉛直回転軸240と、この鉛直回転軸240により鉛直軸回りに旋回自在な旋回台242とを備え、この旋回台242には、昇降自在な複数の把持部材244が配設される。第2トランスファ234は、第1トランスファ232から受け取った巻回体34を、組立部40の周回搬送路246を構成する回転台248に載置される片開パトローネ30内に挿入する。
【0039】
回転台248は、駆動軸215に連結されて鉛直方向に指向する鉛直回転軸250に固着されており、この回転台248に複数のチャック252が装着される。図8に示すように、回転台248の周囲には、明室52内に配設されたキャップ供給部254に連結されて暗室50内に延在するキャップ送り手段255、パトローネ位置決め手段256および圧入手段258が、この回転台248の回転方向(矢印E方向)に沿って順次配置されている。
【0040】
キャップ送り手段255は、キャップ供給部254からエアで搬送されるキャップ36を回転台248側に順次搬送するためのシュート260を備える。パトローネ位置決め手段256は、回転台248上のチャック252に保持されている片開パトローネ30を回転させてこの片開パトローネ30の角度姿勢を調整する一方、圧入手段258は、前記片開パトローネ30をチャッキングした状態でキャップ36を該片開パトローネ30の開口端側に圧入してかしめ処理を行う。
【0041】
回転台248には、パトローネ搬送部48の端部に近接してローディング手段262とアンローディング手段264とが配設される。ローディング手段262は、パトローネ搬送部48を介して順次送られてくる片開パトローネ30を把持して回転台248のチャック252に移送するものであり、アンローディング手段264は、巻回体34が収納された完成体であるパトローネ38を前記チャック252から受け取って前記パトローネ搬送部48に送り出す。
【0042】
パトローネ搬送部48は、エンドレスベルト状の搬送コンベア270を備え、この搬送コンベア270に複数のバケット272が所定間隔離間して固定されている。このパトローネ搬送部48は、暗室50側である組立部40の出入口部分に遮光構造274を備える。図2に示すように、遮光構造274は、搬送コンベア270の屈曲部分を囲むとともに内面黒色を有するカバー部材(ダクト部材)280を備え、このカバー部材280の出入口には、前記搬送コンベア270を囲繞する4本のダクト部材276a、276b、278aおよび278bが配設される。
【0043】
パトローネ製造部32は、図10および図11に示すように、胴板26を丸め成形する丸め機構290と、この丸められた胴板26の端部にキャップ28をかしめるかしめ機構292とを備える。
【0044】
丸め機構290は、図11に示すように、ハウジング294に昇降自在に支持され、図示しないカムによって上下方向に駆動される一対の軸296を備え、この軸296にローラホルダ298が固定される。ローラホルダ298には、一対のアーム300が揺動自在に支持されており、前記アーム300の端部に丸めローラ302が配設される。アーム300には、押し金具304がばね306を介して常時摺接しており、胴板26を保持するための芯金308と補助金具310とが前記アーム300の上方に配置される。
【0045】
かしめ機構292は、図示しないカムによって、図10中、矢印F方向に移動自在な軸312を保持するホルダ314を備え、この軸312の端部にチャックホルダ316を介して一対の開閉自在なチャック318が装着される。ホルダ314には、軸320を介してかしめヘッド322が設けられ、前記軸320内に往復動自在に保持される軸324により爪先端326が開閉される。
【0046】
図2に示すように、丸め機構290およびかしめ機構292により形成される片開パトローネ30を搬送する搬送手段328が配設される。この搬送手段328の出口側には、パトローネ搬送部48に連なる搬送路330が設けられる。
【0047】
ケース詰め部46は、パトローネ搬送部48を構成する搬送コンベア270の端部に同軸的に周回するコンベア332を備える。コンベア332には、バケット334が所定間隔離間して複数設けられており、前記コンベア332の周囲には、ケースフィーダ336とケースキャップフィーダ338とが配設される。ケースフィーダ336を構成するシュート340が搬送コンベア270上に延在する一方、ケースキャップフィーダ338を構成するシュート342がコンベア332の外周部近傍まで延在している。
【0048】
ケース詰め部46は、ケースフィーダ336のシュート340に送られたケース42をバケット334に送り出すためのケースローディング手段344と、搬送コンベア270を介して搬送されるパトローネ38をバケット334上のケース42内に移送するパトローネローディング手段346と、ケースキャップフィーダ338のシュート342に搬送されるケースキャップ44を前記パトローネ38が収容されたケース42に送り出すキャップローディング手段348と、前記ケースキャップ44を前記ケース42に装着するためのキャッパ350とを備える。 図12に示すように、パトローネローディング手段346は、鉛直軸回りに回転自在な回転軸352を備え、この回転軸352の上部に揺動アーム354の一端が固着されるとともに、この揺動アーム354の他端側に延在して所定の曲率を有する円弧状歯車部材356が配設される。揺動アーム354の他端には、円弧状歯車部材356に噛合する歯車部358が一端に設けられた筒体360が回転自在に支持されており、この筒体360の下端部側には、周方向に所定の幅寸法を有して軸方向に延在する開口部362が形成される。筒体360内には、図示しない真空発生源に連通する吸着体364が昇降自在に配設される。
【0049】
揺動アーム354は、筒体360を搬送コンベア270のバケット272上とコンベア332のバケット334上とに配置自在であり、このバケット334上には、前記バケット334から上方に押し出されるケース42をガイドするための筒部材366が配設される。
【0050】
図13に示すように、キャッパ350は、図示しない駆動機構を介して昇降自在な軸体370を備え、この軸体370の上端部にアーム372の一端が固定される。アーム372の他端には、ロッド374がばね376を介して昇降自在に配置されており、このロッド374の下端部に押圧部材378が装着される。
【0051】
このように構成される包装装置10には、各工程での作業を確実かつ円滑に遂行するために、種々の検出手段が設けられている。図2に示すように、スプールコンベア194の出口近傍には、スプール22の有無を検出するためにホトスイッチまたはマイクロスイッチを備える検出手段400が配置される。フイルム巻込部24には、スプール22のスリット198内に定寸フイルム16の先端16aが挿入されてこのスリット198の出口から若干突出したことを検出するホトスイッチまたはマイクロスイッチを備える検出手段(フイルム先端検出手段)402と、ワインド手段214によって前記定寸フイルム16が前記スプール22に巻回された後、該定寸フイルム16の後端16cを監視してこの後端16cの突出長さの良否を検出する検出手段(ホトスイッチ)404とが配設される。
【0052】
組立部40には、片開パトローネ30の有無を検出するホトスイッチまたはマイクロスイッチを備える検出手段(片開パトローネ検出手段)406、巻回体34がこの片開パトローネ30内に確実に挿入されたか否かを検出するホトスイッチを備える検出手段(姿勢検出手段)408、前記片開パトローネ30がチャック252に確実に把持されたか否かを検出する近接スイッチ、ホトスイッチまたはマイクロスイッチを備える検出手段410、キャップ36が確実に送られたか否かを検出するホトスイッチを備える検出手段412、このキャップ36のかしめ不良等によりパトローネ38の高さが高くなったものを検出する近接スイッチを備える検出手段(かしめ検出手段)414、およびアンローディング後のチャック252にパトローネ38が残っているか否かを検出する検出手段416が配設される。
【0053】
パトローネ搬送部48には、搬送コンベア270上に片開パトローネ30が存在するか否かを検出する検出手段(パトローネ検出手段)418と、パトローネ38から突出する定寸フイルム16の後端16cを所定の長さまで引き出す際の上限トルクをトルクチェッカで検出し、一定トルク以上であるものを不良と判定する検出手段(巻回体良否検出手段)420と、前記引き出された後端16cの長さを検出する検出手段422とが配設され、これらはホトスイッチを備えている。
【0054】
ケース詰め部46には、パトローネ38がケース42内に確実に挿入されたか否かを検出するホトスイッチを備える検出手段424と、前記ケース42および前記パトローネ38の有無を検出し、どちらか一方がない場合にはケースキャップ44の供給を停止するための検出手段426と、ケースキャップ44が装填された後、アンローディング時にサクション軸(図示せず)の高さを検出して前記ケースキャップ44の不良を検出する検出手段428とが配設される。
【0055】
このように構成される包装装置10の動作について、第1の実施形態に係る包装方法との関連で以下に説明する。
【0056】
先ず、巻き戻し軸92に装着されているフイルムロール12は、図6に示すように、回転手段94を構成するモータ98の駆動作用下に第1および第2歯車100、102を介して回転筒体104および前記巻き戻し軸92と一体的に、図5中、矢印G方向に回転し、その巻き戻し先端部がダンサループ手段128側に垂れ下がる。
【0057】
図5に示すように、ダンサループ手段128では、吸着ベルト130が矢印方向に周回走行されるとともにサクションボックス132が駆動され、この吸着ベルト130上に送り出されたフイルムFの先端が前記吸着ベルト130に吸着保持されてガイド部材134側に搬送される。さらに、このフイルムFの先端が、ガイド部材134を介して駆動ローラ152側に搬送されると、可動ガイド部材156、158が上方に退避されているため(図5中、二点鎖線参照)、前記フイルムFの先端は、この駆動ローラ152から駆動ローラ154を介してカッタ手段170側に搬送される。
【0058】
次いで、サクションボックス132の駆動が停止されるとともに、シリンダ138を介して開閉シュート136が開放されることにより、ダンサループ手段128側のフイルムFがダンサローラ140に保持される。一方、フリーループ手段150側では、可動ガイド部材156、158が支点160、162を中心に下方向に揺動され、駆動ローラ154の駆動が停止されることにより、駆動ローラ152、154間で前記フイルムFのフリーループが形成される。
【0059】
フリーループ手段150に所定のループが形成された後、駆動ローラ152の駆動が停止されるとともに、駆動ローラ154が駆動され、フイルムFの先端がカッタ手段170から移送手段180に送り出され、さらに駆動ローラ182とニップローラ184とによって一対の溝付トラック190間に挿入される。フイルムFの先端側が所定の長さだけ送り出されると、カッタ手段170を構成するパンチ176が下降し、このパンチ176とダイ172とでフイルムFが所定の長さに切断されて、定寸フイルム16が得られる。この定寸フイルム16は、先端16aが舌片状に加工されるとともに、所定の間隔離間する一対の係止穴16bが穿設される一方、後端16cの加工が行われる。
【0060】
一方、スプール供給部20では、スプールフィーダ192を介してスプールコンベア194にスプール22が順次送り出され、先端側のスプール22が支持アーム220に支持されてフイルム巻込部24を構成するターンテーブル206のスプールチャック手段208に送り込まれる(図9参照)。スプールチャック手段208では、可動チャック218が図示しないばね等により固定チャック216側に変位されることにより、この可動チャック218とこの固定チャック216とでスプール22の両端部が把持される(図14中、(a)参照)。
【0061】
次に、主軸204が、矢印C方向に間欠回転され、スプール22を把持しているスプールチャック手段208がスプール位置決め位置に至ると、図14中、(b)に示すように、スプール位置決め手段210を構成する爪部材222がばねやシリンダ等の図示しない駆動源を介して前記スプール22側に揺動し、このスプール22を所定の角度姿勢に位置決めする。
【0062】
ターンテーブル206が、主軸204と一体的にさらに所定の角度だけ回転してスプール22がフイルムインサート位置に至ると、図14中、(c)に示すように、移送手段180を介して定寸フイルム16がターンテーブル206側に移送される。定寸フイルム16の先端16aが、スプール22のスリット198に挿入されて係止穴16bに係止爪部202が係合すると、一対の溝付トラック190が開放されて前記定寸フイルム16の後端16c側がこの溝付トラック190から離脱して下方向に垂下する(図14中、(d)参照)。
そして、ターンテーブル206が矢印C方向に所定角度回転した後、プレワインド手段212を構成するプレワインドモータ224が駆動され、ベルト・プーリ手段226を介してスプールチャック手段208が回転駆動される。このため、スプールチャック手段208に保持されているスプール22が矢印H方向に回転し、このスプール22に先端16aが係止されている定寸フイルム16が前記スプール22に所定の長さまでプレワインドされる(図14中、(e)参照)。
【0063】
次いで、ターンテーブル206が矢印C方向に所定角度回転した後、プレワインドされたスプール22を把持しているスプールチャック手段208が、ワインド手段214を構成するワインドモータ230の駆動作用下に矢印H方向に回転される。これにより、スプール22に定寸フイルム16がワインドされて、巻回体34が得られる。
【0064】
図7に示すように、巻回体34は、第1トランスファ232を構成するホルダ238に把持された後、このホルダ238が180°旋回される際に水平姿勢から垂直姿勢に90°だけ回転され、この立位姿勢で第2トランスファ234を構成する把持部材244に把持される。この第2トランスファ234では、旋回台242が鉛直回転軸240と一体的に回転することにより、把持部材244に把持されている巻回体34を、立位姿勢のまま組立部40を構成する回転台248上のチャック252の上方に待機させる。このチャック252には、片開パトローネ30が配置されている。
【0065】
一方、パトローネ製造部32では、図11に示すように、芯金308と補助金具310とにより胴板26が把持された後、図示しないカム機構を介して軸296が鉛直上方向に変位する。このため、ローラホルダ298が上昇し、このローラホルダ298に揺動自在に支持されているアーム300の先端部に設けられた丸めローラ302が、胴板26に摺接してこの胴板26を芯金308の形状に沿って丸め成形する(図11中、二点鎖線参照)。
【0066】
次に、図10に示すように、かしめ機構292を構成する軸312が丸め機構290側に変位されると、チャックホルダ316と一体的にこの丸め機構290側に移動するチャック318が、前記丸め機構290で丸め成形された胴板26を把持する。チャックホルダ316の移動とともにかしめヘッド322が軸320の移動によって矢印方向に移動し、丸め成形された胴板26の一端にキャップ28が嵌合される。その際、軸324は、図示しないカムの駆動により移動し、かしめヘッド322の爪先端326が開いてキャップ28のかしめを行う。これにより、片開パトローネ30が製造される。
【0067】
片開パトローネ30は、搬送手段328を介して搬送路330に送り出され、さらにパトローネ搬送部48を構成する搬送コンベア270のバケット272に載置される。搬送コンベア270は、図2中、矢印方向に周回走行されており、この搬送コンベア270のバケット272に挿入された片開パトローネ30は、明室52側から暗室50側、すなわち、組立部40側に搬送され、図8に示すように、ローディング手段262を介して回転台248のチャック252に受け渡される。
【0068】
回転台248は、鉛直回転軸250に連結される駆動軸215を介してターンテーブル206、第1トランスファ232および第2トランスファ234と同期して間欠的に回転駆動されており、この回転台248のチャック252に載置された片開パトローネ30が第2トランスファ234を構成する把持部材244の下方に配置されると、この第2トランスファ234を介して前記片開パトローネ30内に巻回体34が挿入される。
【0069】
巻回体34が挿入された片開パトローネ30は、パトローネ位置決め手段256により角度位置が調整された後、キャップ送り手段255のシュート260からキャップ36が供給され、このキャップ36が圧入手段258を介して片開パトローネ30の開口部側に圧入およびかしめられる。この圧入手段258は、実質的には、パトローネ製造部32を構成するかしめ機構292のかしめヘッド322と略同様の構造を採用している。
【0070】
キャップ36がかしめされてパトローネ38が得られた後、このパトローネ38は、アンローディング手段264を介して搬送コンベア270のバケット272に載置される。搬送コンベア270は、図2に示すように、矢印方向に周回走行されており、バケット272に載置されたパトローネ38は、組立部40から遮光構造274内を通って明室52側に搬送され、ケース詰め部46の手前で定寸フイルム16の後端16cが所定の長さだけ引き出された後、このケース詰め部46側に搬送される。
【0071】
ケース詰め部46では、ケースフィーダ336を介してシュート340にケース42が整列供給されており、このケース42がケースローディング手段344を介してコンベア332上のバケット334に送り出される。一方、ケースキャップフィーダ338からシュート342にケースキャップ44が送られている。
【0072】
そこで、図12に示すように、パトローネローディング手段346を構成する回転軸352が駆動され、揺動アーム354が搬送コンベア270のバケット272に支持されているパトローネ38上に配置される。次いで、吸着体364が下降するとともに、図示しない真空発生源の駆動作用下にこの吸着体364により前記パトローネ38が吸着保持される。パトローネ38を保持した吸着体364が上昇すると、このパトローネ38が筒体360内に導入される一方、定寸フイルム16の後端16cが開口部362から外方に導出される。
【0073】
このような姿勢で、揺動アーム354が、回転軸352と一体的に筒部材366の上方に搬送される。その際、筒体360の上部に設けられている歯車部358が円弧状歯車部材356に噛合しており、揺動アーム354が搬送コンベア270からコンベア332側に揺動する際、この歯車部358と一体的に筒体360が回転(自転)する。これにより、筒体360の開口部362から外方に延在していた後端16cがこの筒体360内に巻き込まれる。
【0074】
筒部材366の下方には、コンベア332のバケット334に挿入されたケース42が配置されており、このケース42が図示しないカム手段等を介して上昇されて前記筒部材366内に配置されている。この状態で、吸着体364が下降すると同時にサクションがブローに変わり、この吸着体364に吸着保持されているパトローネ38がケース42内に挿入される。その際、図12に示すように、筒部材366が矢印方向に回転されるとともに、上昇して前記筒部材366の下端にばね(図示せず)等で押し付けられているケース42も回転されているため、パトローネ38が吸着体364から離脱して下降する時に、後端16cが前記ケース42内に円滑に挿入される。
【0075】
パトローネ38が挿入されたケース42は、コンベア332と一体的に矢印方向に間欠搬送され、このケース42の上端側にキャップローディング手段348を介してシュート342からケースキャップ44が送り込まれる。
【0076】
さらに、図13に示すように、キャッパ350を構成する軸体370が駆動され、押圧部材378が、ばね376の弾発力を介してケースキャップ44をケース42の上端側に圧入する。ケースキャップ44が装着されたケース42、すなわち、包装品45は、次なるステーションへと搬出される。
【0077】
ところで、フイルム供給部18に保持されているフイルムロール12が終了すると、フイルムロール収納部14にストックされている新たなフイルムロール12がこのフイルム供給部18に自動的に供給される。
【0078】
すなわち、巻き戻し軸92に保持されている巻心は、巻心シュート126が、図5中、二点鎖線の位置から実線の位置まで揺動することによりこの巻き戻し軸92から取り出される。次に、フイルムロール収納部14を構成する軸体62が巻き戻し軸92と同軸上に配置された後、進退手段96を構成するシリンダ106が駆動される(図15中、(a)参照)。このため、図6に示すように、ロッド106aが矢印B1方向に進出し、このロッド106aに固定されている係止部材108を介して筒状体110および筒体105と一体的に巻き戻し軸92が矢印B1方向に進出し、その先端部が前記軸体62に一致する(図15中、(b)参照)。
【0079】
この状態で、シリンダ82が駆動され、ガイドバー84を介して押し出し部材80が進出し、軸体62にストックされているフイルムロール12の中、1個が巻き戻し軸92側に移送された後、シリンダ82の駆動が停止される(図15中、(c)参照)。そして、巻き戻し軸92側では、シリンダ116が駆動されてロッド116aと一体的に駆動ロッド118が駆動され、リンク122を介して爪部材124が開放されることにより、フイルムロール12が前記巻き戻し軸92に保持される。一方、軸体62側では、図4に示すように、シリンダ68の駆動作用下にロッド68aを介してバー70が駆動され、爪部材74が外方に傾動して、この軸体62に保持されている他のフイルムロール12を保持する。
【0080】
さらに、進退手段96が駆動され、巻き戻し軸92が内方に変位してフイルムロール12が支持円板112を介してセットされる(図15中、(d)参照)。巻き戻し軸92に装着されたフイルムロール12は、前記のように、ダンサループ手段128側に送り出された後、定寸フイルム16が形成され、包装処理が施される。
【0081】
この場合、第1の実施形態では、複数個のフイルムロール12がフイルムロール収納部14にストックされており、このフイルムロール収納部14からフイルム供給部18を構成する巻き戻し軸92に対し前記フイルムロール12を1個ずつ自動的に送り出すことができる。これにより、特に、大量のパトローネ38を製造する際に、作業全体が効率的かつ迅速に遂行されるという効果が得られる。
【0082】
また、第1の実施形態では、フイルムロール収納部14から受け取ったフイルムロール12をフイルム供給部18で巻き戻しながら定寸フイルム16を形成し、この定寸フイルム16をスプール供給部20から送られるスプール22に巻回して巻回体34が得られる。一方、胴板26を丸め成形してキャップ28がかしめられた片開パトローネ30が製造され、この片開パトローネ30内に前記巻回体34が挿入される。さらに、キャップ36がかしめられてパトローネ38が形成された後、このパトローネ38がケース42に挿入されるとともに、このケース42にケースキャップ44が装着されて包装品45が連続的かつ自動的に得られる。従って、フイルム包装作業全体の自動化および効率化が容易に遂行される他、包装装置10全体の設備スペースが一挙に狭小化されるという効果がある。
【0083】
その際、包装装置10には、例えば、フイルム巻込部24において、スプール22の有無を検出する検出手段400、このスプール22のスリット198に定寸フイルム16の先端16aが挿入されたことを検出する検出手段402、および前記スプール22に前記定寸フイルム16が所定の長さまで巻き込まれたか否かを検出する検出手段404が配設されている。そして、組立部40、パトローネ搬送部48およびケース詰め部46では、種々の検出手段406〜428等が配設されている。これにより、包装装置10全体でオンライン検査工程が確実に実施されることになり、不良品の発生を可及的に阻止して良品のみを高速かつ高精度に得ることができるという利点がある。
【0084】
さらにまた、第1の実施形態では、パトローネ搬送部48が明室52と暗室50とに跨がって配置されるとともに、暗室50側の出入口に対応して遮光構造274が設けられている。具体的には、搬送コンベア270の屈曲部にこの搬送コンベア270を囲繞して内面黒色を有するダクト部材276a、276b、278a、278bが配設される。従って、極めて簡単な構成で、暗室50側に外光が漏れることを確実に阻止することが可能になる。なお、ダクト部材276a、276b、278a、278bを覆うカバー部材280が設けられており、遮光性をより向上させることができる。
【0085】
図16には、本発明の第2の実施形態に係る包装装置500を構成するフイルム供給部502の概略構成が示されている。なお、第1の実施形態に係る包装装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0086】
第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なり、フイルム供給部502においてフイルムロール504から巻き戻されるフイルムFには、スリットのみが設けられており、穿孔および潜像記録処理が施されていない。
【0087】
そこで、フイルム供給部502は、フイルムロール504から巻き戻されるフイルムFに穿孔処理を施す穿孔手段506と、前記フイルムFに潜像を記録する記録手段508と、該フイルムFの終端と新たなフイルムロール504から巻き戻されるフイルムFの先端とを接合する接合手段510とを備える。
【0088】
ダンサループ手段128の上方には、接合手段510が配設されており、この接合手段510から矢印方向に送り出されるフイルムFの搬送路上にブレーキローラ514が配設されるとともに、穿孔直前部位には、スピードコントロールモータ515により駆動される一対のローラ512a、 512b間に位置してループ形成部516が設けられる。
【0089】
内穿孔側のローラ512bの下流側には、ダイ518と昇降自在なパンチ520とが配設され、さらに下流側に複数の搬送ローラ522が設けられる。フリーループ手段150の近傍に、記録手段508、例えば、プリンタが配置されており、この記録手段508は、フイルムFに所定の情報を潜像として記録する。
【0090】
このように構成される包装装置500では、先ず、巻き戻し軸92から巻き戻されるフイルムFが、穿孔直前のローラ512bと穿孔直後の搬送ローラ522によりテンションを付与された状態で、パンチ520が下降してこのフイルムFの両サイドにパーフォレーション(図示せず)が穿孔される。
【0091】
さらに、フイルムFは、複数の搬送ローラ522を介して記録手段508に搬送され、フリーループ手段150が駆動されてループを形成しながら所定の箇所に潜像が記録される。その後、前述した第1の実施形態に係る包装装置10と同様にして、フイルム包装処理が遂行される。
【0092】
また、フイルムロール504が終端に至ると、巻き戻し軸92に新たなフイルムロール504が装着されて、この新たなフイルムロール504から送り出されるフイルムFと終端側のフイルムFとが接合手段510で自動接合される。
【0093】
このように、第2の実施形態では、フイルムロール504が巻き戻し軸92に装着されてこの巻き戻し軸92から送り出される途上で、穿孔手段506によりパーフォレーション加工等が行われるとともに、記録手段508により潜像記録が行われ、さらに接合手段510により新たなフイルムロール504から送り出されるフイルムFとの接合処理が遂行される。これによって、フイルム包装作業全体が一層自動化かつ効率化されるという効果が得られる。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る写真感光用フイルムの包装装置では、フイルムロールを自動的に補充しながらこのフイルムロールから定寸フイルムを切断供給してスプールに巻き込む一方、胴板から片開パトローネを製造してこの片開パトローネ内に巻回体を挿入した後、キャップのかしめ処理を施してパトローネを得るフイルム包装工程全体が自動的かつ効率的に遂行される。特に、複数個のフイルムロールがフイルムロール収納部にストックされており、このフイルムロールが1個ずつ自動的に受け渡されることにより、大量のフイルムを極めて効果的に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るフイルムの包装方法の工程説明図である。
【図2】前記包装方法を実施するための包装装置の概略説明図である。
【図3】前記包装装置を構成するフイルムロール収納部の斜視図である。
【図4】前記フイルムロール収納部の縦断側面図である。
【図5】前記包装装置を構成するフイルム供給部の側面説明図である。
【図6】前記フイルム供給部の一部断面平面図である。
【図7】前記包装装置を構成するフイルム巻込部および組立部の正面説明図である。
【図8】図7の平面説明図である。
【図9】前記フイルム巻込部の一部説明図である。
【図10】前記包装装置を構成するパトローネ製造部の正面説明図である。
【図11】前記パトローネ製造部を構成する丸め機構の側面説明図である。
【図12】前記包装装置を構成するケース詰め部のパトローネローディング手段の斜視説明図である。
【図13】前記ケース詰め部のキャッパの斜視説明図である。
【図14】前記フイルム巻込部の動作説明図である。
【図15】前記フイルムロール収納部から前記フイルム供給部にフイルムロールが受け渡される際の動作説明図である。
【図16】第2の実施形態に係る包装装置を構成するフイルム供給部の正面説明図である。
【符号の説明】
10、500…包装装置 12、504…フイルムロール
14…フイルムロール収納部 16…定寸フイルム
18、502…フイルム供給部 20…スプール供給部
22…スプール 24…フイルム巻込部
26…胴板 30…片開パトローネ
32…パトローネ製造部 34…巻回体
38…パトローネ 40…組立部
42…ケース 46…ケース詰め部
48…パトローネ搬送部 50…暗室
52…明室 62…軸体
66…係止手段 92…巻き戻し軸
94…回転手段 96…進退手段
114…把持手段 128…ダンサループ手段
150…フリーループ手段 170…カッタ手段
180…移送手段 206…ターンテーブル
208…スプールチャック手段 210…スプール位置決め手段
212…プレワインド手段 214…ワインド手段
232、234…トランスファ 246…周回搬送路
248…回転台 270…搬送コンベア
274…遮光構造
276a、276b、278a、278b…ダクト部材
280…カバー部材 290…丸め機構
292…かしめ機構 400〜428…検出手段
506…穿孔手段 508…記録手段
510…接合手段

Claims (7)

  1. 長尺な写真感光用フイルムが巻回された複数個のフイルムロールをストックするフイルムロール収納部と、
    前記フイルムロール収納部から1個の前記フイルムロールを自動的に受け取るとともに、該フイルムロールを巻き戻して所定の長さ毎に切断することにより、定寸フイルムを供給するフイルム供給部と、
    スプール供給部から順次送られるスプールと前記定寸フイルムを互いに位置決めして前記スプールに該定寸フイルムを巻き込むフイルム巻込部と、
    胴板を丸めるとともに、その一方の端部にキャップをかしめて片開パトローネを製造するパトローネ製造部と、
    前記パトローネ製造部で製造された前記片開パトローネ内に、前記スプールに前記定寸フイルムが巻き込まれた巻回体を挿入した後、該片開パトローネの開口する他方の端部にキャップをかしめる組立部と、
    前記組み立てられたパトローネをケース内に挿入するケース詰め部と、
    前記パトローネ製造部、前記組立部および前記ケース詰め部にわたって周回するパトローネ搬送部と、
    を備えるとともに、前記パトローネ搬送部は、少なくとも暗室側である前記組立部の出入口部分に遮光構造を備えることを特徴とする写真感光用フイルムの包装装置。
  2. 請求項記載の包装装置において、前記パトローネ搬送部は、搬送コンベアであり、
    前記遮光構造は、前記搬送コンベアを囲繞するとともに、内面黒色を有するダクト部材を備えることを特徴とする写真感光用フイルムの包装装置。
  3. 請求項記載の包装装置において、前記フイルムロール収納部は、前記フイルム供給部のフイルムロール巻き戻し軸に同軸的に配置可能でかつ複数個の前記フイルムロールを保持自在な軸体と、
    前記軸体の軸方向に沿って進退し、該軸体に保持されている前記フイルムロールを1個ずつ前記フイルムロール巻き戻し軸に送り出す押し出し部材と、
    を備えることを特徴とする写真感光用フイルムの包装装置。
  4. 請求項記載の包装装置において、前記フイルム供給部は、前記フイルムロールから巻き戻されるフイルムに穿孔処理を施す穿孔手段、前記フイルムに潜像を記録する記録手段、または、該フイルム終端と新たなフイルムロールから巻き戻されるフイルムの先端とを接合する接合手段の中、少なくとも一つの手段を備えることを特徴とする写真感光用フイルムの包装装置。
  5. 請求項記載の包装装置において、前記フイルム巻込部で前記スプールに前記定寸フイルムを巻き込む前に、前記定寸フイルムの先端部が前記スプールの係止爪部に係止される位置に配置されたか否かを検出するフイルム先端検出手段を備えることを特徴とする写真感光用フイルムの包装装置。
  6. 請求項記載の包装装置において、前記組立部は、前記パトローネ製造部で製造された前記片開パトローネを前記パトローネ搬送部から受け取った状態で、前記片開パトローネ内に前記巻回体を挿入し、さらに該片開パトローネの開口する他方の端部に前記キャップをかしめた後、前記パトローネ搬送部に送り出す周回搬送路を備えることを特徴とする写真感光用フイルムの包装装置。
  7. 請求項記載の包装装置において、前記周回搬送路には、前記組立部における作業前に前記片開パトローネの有無を検出する片開パトローネ検出手段と、
    前記片開パトローネ内に前記巻回体が所望の姿勢で挿入されたか否かを検出する姿勢検出手段と、
    該片開パトローネの開口する他方の端部に前記キャップが正確にかしめられたか否かを検出するかしめ検出手段と、
    が設けられるとともに、
    前記パトローネ搬送部は、前記パトローネ製造部で製造された片開パトローネの有無を検出する片開パトローネ検出手段と、
    前記組立部で組み立てられた前記パトローネの有無を検出するパトローネ検出手段と、
    前記パトローネから外部に露呈する前記巻回体の引き出し部を引き出す際の抵抗力を検出することにより、該巻回体の収容状態の良否を検出する巻回体良否検出手段と、
    を備えることを特徴とする写真感光用フイルムの包装装置。
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