JP2002225825A - 包装製品の製造方法及び製造システム - Google Patents

包装製品の製造方法及び製造システム

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JP2002225825A
JP2002225825A JP2001027105A JP2001027105A JP2002225825A JP 2002225825 A JP2002225825 A JP 2002225825A JP 2001027105 A JP2001027105 A JP 2001027105A JP 2001027105 A JP2001027105 A JP 2001027105A JP 2002225825 A JP2002225825 A JP 2002225825A
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Hiroyuki Okazaki
弘之 岡崎
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Toyo Jidoki Co Ltd
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Toyo Jidoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッチ処理を施した製品に各バッチに特有な
情報を関係付けることにより、より効率的な製品管理を
可能にする。 【解決手段】被包装物を調理する調理装置2、該被包装
物を袋11に充填包装する充填包装装置3、袋をトレイ
上にローディングするオートローダ4、殺菌処理を施す
殺菌装置5を備えた包装製品製造システム1。調理装置
と殺菌装置においてはバッチ処理を行う。各調理釜で調
理されたバッチ毎に決定される特有なバッチ番号を該バ
ッチの被包装物が充填される袋全てに印字機7で印刷す
る。また、各レトルト釜で処理されるバッチ毎に特有な
バッチ番号を決定し、該バッチに属する袋に印字機8で
印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、包装製品の製造
方法に係り、特に、複数の製品分を一括処理即ちバッチ
処理する工程を含んだ複数の処理工程を備えた包装製品
の製造方法に係り、各バッチ毎に処理された製品の包装
容器に、各製品がそれぞれ属するバッチの特定を可能と
し、他のバッチに属する製品と識別可能とする識別手段
を付与する製造方法及び製造システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在自動充填めされた各種包装製品が製
造販売されている。この種の包装製品に、例えば被包装
物の変質或は異物の混入等被包装物の欠陥が発見された
とき、製造者は市場からの製品の回収と、製造ラインに
おけるその欠陥の原因の特定を行う必要がある。
【0003】従来から包装製品の容器或いは包装には、
主として被包装物の充填工程においてその製品の製造年
月日等が印刷されており、市場において商品の不良が発
見された場合、商品名とこの製造年月日をもとにして製
品の市場からの回収等を行っていた。この場合、当該製
造年月日に製造された全商品を回収するのが通常であっ
た。従って回収に要する費用、労力は大変なものであっ
た。
【0004】特開2000−185721は、製品の充
填包装工程において、袋に識別番号を付し、一方、各製
品毎に充填工程での例えばシール温度、真空度、不活性
ガス量等の製造データを識別番号とともにコンピュータ
に記憶し、不良が発見された場合、その識別番号をもと
にその不良品の製造データを基準データと比較して不良
原因を特定し、それと同じ不良原因を示すデータを有す
る製品の識別番号を出力するようにしている。
【0005】この場合、各製品毎に種々の製造データを
記憶するので、そのデータの量は膨大なものとなる。ま
た、各製品の製造データはその測定時点で判明するの
で、基準データとの比較も即時可能であり、これを行え
ばその場で直ちに不良品の除去は可能となるので、市場
への出荷を停止すればよい。また、この方法では充填包
装ライン内でのトラブルに対応できるだけである。
【0006】レトルト製品等は、充填の前に被包装物の
調理が調理釜を使用して行われ、また、充填後にレトル
ト釜を使用して殺菌処理が行われる。これら調理工程お
よび殺菌工程での処理が被包装物の品質に重要な影響を
有することは明らかである。そして調理或いは殺菌は所
定の数量の製品分を同時に処理する、いわゆるバッチ処
理により行われるのが普通である。しかし従来は、この
バッチ処理に関連した情報は実際の製品に関連付けて管
理されていない。従って、市場において不良として発見
された製品と同じバッチで処理を施された商品も同様の
欠陥を有している可能性が高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点に鑑みなされたものであり、バッチ処理に関する情
報を実際の製品と関係付けることにより製品の管理を行
い、例えば商品の回収等の際に確実に該当の不良品を含
み、しかも最小数量のロットの回収で対応できるように
した包装製品の製造方法を提供することをその目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、バッチ処
理を行った場合にそのバッチに関する情報がきわめて製
品管理上有効なものとして機能することに着目してなさ
れたものである。バッチ処理は、複数の製品分に該当す
る処理対象物を同時に同一条件で同じ処理に付するので
ある。したがって、市場において欠陥を発見された商品
と同じバッチで処理された他の製品も同じ欠陥を有する
可能性がきわめて高い。
【0009】そこで本発明に係る包装製品の製造方法
は、複数の製品に相当する分の処理対象物を1つのバッ
チとして、該バッチに含まれる全ての処理対象物に対し
て同時に、所定の同一の処理を施すバッチ処理工程を含
んだ、複数の処理工程を備え、バッチ処理工程で各バッ
チ毎に処理された製品の包装に、その製品が帰属するバ
ッチを特定し、他のバッチに帰属する製品と識別可能な
識別手段を付与する工程を備えるようにした。
【0010】また本発明に係る製造システムでは、被包
装物を製造する被包装物製造装置と、該被包装物を包装
容器に充填包装する包装装置と、被包装物を内包した包
装容器を受け入れ、殺菌処理を施す殺菌装置とを備え
た。そしてこの被包装物製造装置では、複数の製品分の
被包装物を1つのバッチとして同時に製造し、殺菌装置
は、被包装物を内包した複数の包装容器を1つのバッチ
として同時に殺菌処理を行う。そして該システムはさら
に、少なくとも被包装物製造装置と殺菌装置のいずれか
一方での各バッチに含まれる包装容器を特定する容器特
定手段と、各バッチごとに異なった識別情報を確定する
識別情報確定手段と、その識別情報を対応するバッチに
属する全ての包装容器に印刷する印刷手段とを設けた。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を説明するが、以下の説明は例示としてのものであ
り、本発明の範囲がそれに限定されるものではない。
【0012】図1は本発明の具体的な実施の形態に係る
包装製品製造システム1の構成図である。このシステム
1は、被包装物を調理する調理釜を備えた調理装置2
と、調理装置2で調理された被包装物を、包装容器或い
は袋11(図2参照)に充填し、袋口のシール等所定の
処理を行って包装する充填包装装置3と、その被包装物
を内包した袋11を順次所定の数だけトレイに整列して
載せ、さらにそのトレイを例えばパレットの上に所定の
数だけ段積みするオートローダ4と、トレイがその上に
段積みされたパレットを受け入れて殺菌処理を行うレト
ルト釜を備えた殺菌装置5とをこの順序で配置した製造
ラインとして構成されている。そして、この製造ライン
の運転を制御する制御装置としてのコンピュータ6(図
2参照)が設けられている。
【0013】このシステム1では、調理装置2と殺菌装
置5とにおける処理は、複数個の製品分の処理が同時に
行われるいわゆるバッチ処理の形式でおこなわれてい
る。すなわち、調理装置2では複数個の製品分の被包装
物が同時に調理されており、殺菌装置5では複数個の製
品の殺菌が同時に行われる。そしてそれらのバッチ処理
が行われるごとに、そのバッチに属する製品の包装袋に
は、印字装置7、8により、それぞれその調理装置2に
関するバッチと殺菌装置5に関するバッチを特定し、他
のバッチに属する製品と識別することの可能な番号等適
宜な識別手段が付与されるようになっている。これにつ
いて以下に詳述する。
【0014】図2は調理装置2と、充填包装装置3との
構成を模式的に表した図である。本実施の形態では図に
示されるように調理装置2は3個の調理釜即ち一番調理
釜21、二番調理釜22、三番調理釜23を備えてお
り、以下の説明ではこの3個の調理釜で同じ被包装物を
調理し、一番調理釜21から順に包装装置3に調理済み
の被包装物を供給する例を説明する。
【0015】調理装置2は、その調理釜21、22、2
3で調理された被包装物を、輸送管24を介して包装機
3の充填タンク41に送るようになっている。輸送管2
4は、バルブ26を備えた輸送本管25と、それぞれの
調理釜21、22、23を本管25につなげ、それぞれ
バルブ30、31、32を備えた輸送分岐管27、2
8、29からなっている。そして、いずれかの調理釜か
ら一定の流量で充填タンク41へ被包装物を輸送し、そ
の釜が空になるとバルブが操作され、次の釜に切り替え
られるようになっている。調理装置2からは、現在使用
中の釜に対応して後述するように決定される調理釜バッ
チ情報が、制御装置即ちコンピュータ6に送られてい
る。なお、本実施の形態では、調理釜の切換えは作業者
によって行われるようになっており、作業者はバルブの
切換えを行うとともに、コンピュータに調理釜変更情報
を入力する。勿論この切換えは自動化することが可能で
あり、切換えが行われると共に、調理釜変更情報がコン
ピュータ6に入力されるようにすることができる。
【0016】充填包装装置3は、従来使用されているも
のと同様のものが使用でき、その構成、作用等について
は公知であるので、詳細な説明は省略し、本発明に関連
する事項についてのみ以下に説明する。
【0017】包装装置3では被包装物の充填包装工程が
実施されるが、この充填包装工程はいくつかのサブ工程
(以下、単に工程という)からなる。先ず給袋工程S1
において給袋機43から包装用の袋11が供給される。
そして印字工程S2において例えばインクジェット式の
印字機7により、現在被包装物を供給している釜内の被
包装物のバッチに関するバッチ情報、本実施の形態では
順次連続番号として決定されるバッチ番号が袋に印刷さ
れる。これについては後述する。なおこの際に、製造年
月日等他の情報を同時に印刷することも可能である。ま
た、包装装置3が複数台用意され、切り替えて使用され
る場合、或は同時に複数台使用される場合は、それぞれ
の包装装置を特定する番号等をも同時に印刷するように
することも可能である。勿論これらの情報は印字機7と
は別個に設けた印字機を用いて別の工程において印刷し
ても良い。
【0018】充填工程S3において充填タンク41から
予め定められた量の被包装物が袋に充填される。そして
袋内の脱気を行って袋口をシールし、包装装置3から排
出し、計量工程S4に送る。計量工程S4ではコンベア
式計量選別機であるオートチェッカを用いて計量が行わ
れ、搬送用コンベア51に送り出され(図1参照)、後
述のオートローダへ運ばれて行く。なお、被包装物の充
填を行う充填タンク41には、調理装置2のいずれかの
調理釜から連続的に一定量の割合で調理済みの被包装物
が移送されてくる。ここでは現在一番調理釜21から供
給されているとする。そしてこの充填タンク41には、
その中の被充填物の量即ちレベルを検出するレベル計4
2が設けられており、信号をコンピュータ6に出力して
いる。
【0019】ここで、本実施の形態での調理釜のバッチ
情報即ちバッチ番号の決定方法及びその番号の袋への印
字について説明する。図3はその制御方法を示す図であ
り、コンピュータ6と外部との信号のやり取り及びコン
ピュータ6内での処理を示している。
【0020】コンピュータ6には予め、包装装置3によ
り被包装物の充填を開始するのに必要なタンク内必要規
定量A1が記憶されている。また、1袋当たりの充填量
A2と、給袋工程S1から充填工程S3までに存在する
袋即ち充填包装装置3へ供給されたが未だ被充填物が充
填されていない袋の数A3(これを以後充填待機袋数と
いう)も記憶されている(図2参照)。
【0021】先ず一番調理釜21のバルブ30が開か
れ、調理済の被包装物が充填タンク41へ一定流量で送
られる。タンク41に設けられたレベル計42でタンク
内の液面が検出され、レベル信号A4としてコンピュー
タに入力される。タンク41内の液面が前述のタンク内
必要規定量A1に達すると、給袋機43による給袋が開
始される。調理釜21からタンク41への被包装物の供
給は、包装装置3の処理能力と、1袋分の充填量に対応
した一定流量で、タンク41内の液面は略一定に保たれ
る。
【0022】給袋が開始されると印字指令が印字機7に
出力され、調理装置2からコンピュータ6に送られるバ
ッチ番号情報A5に基づき、現在一番調理釜21内にあ
る被包装物に対応するバッチ番号(ここでは数字「1」
とする。)が印字機7により印刷される。以後、次に説
明するバッチ番号の変更が行われるまで、同じバッチ番
号「1」を次々と袋に印刷する。
【0023】一番調理釜21の中の被包装物が空になる
と、作業者が二番調理釜22に切換える。この切換え作
業に連動して、調理釜変更情報A6がコンピュータ6に
入力される。前述の通り、例えばそれぞれの調理釜にレ
ベル計を設け、使用中の調理釜が空になると信号を発
し、バルブの切換えと、調理釜変更情報A6の入力を行
うようにしても良い。
【0024】調理釜変更情報A6が入力されると印字内
容変更プログラムが進行する。ここで、一番調理釜21
が空になっても充填タンク41には被包装物が残ってお
り、コンピュータ6によりレベル計42からのレベル信
号A4からタンク41内の残量を知り、その残量を1袋
分の充填量A2で割り、それが充填待機袋数A3より大
きいか否かを判断する。答えが「Yes」の場合はタン
ク41内に充填待機袋数以上の数の袋に充填できる被包
装物が残っているので、給袋を継続して充填包装作業を
続行する。
【0025】逆に答えが「No」の場合は、待機してい
る数以上の袋への充填包装が不可能であることを示して
おり、直ちに給袋を停止させる。そして、それ以前に既
に供給され、給袋工程から印字工程の間に置かれている
袋全てに印字を行った後、印字停止指令が発せられ、印
字機7を停止させる。そして充填包装装置3に供給され
た袋すべてに充填が終了すると、包装装置3が停止され
る。そして、バッチ番号変更指令がコンピュータ6から
調理装置2に与えられる。これにより調理装置2から出
力される調理釜バッチ情報としてのバッチ番号は「2」
に変更される。すなわち今度被包装物を供給する二番調
理釜22に対応したバッチ番号が出力される。そして、
充填タンク41内に所定の量だけ被包装物が溜まると再
度給袋が開始される。
【0026】二番調理釜22が空になると、三番調理釜
23に切換えられ、バッチ番号も「3」に切換えられ
る。そしてさらに三番調理釜23が空になり、再度一番
調理釜21から供給するときには、同じ一番調理釜で調
理したものではあるが、今度は先のバッチ番号「1」と
は異なる例えば「4」がバッチ番号として選ばれる。こ
のようにして調理釜が異なる場合はもちろん、同じ調理
釜を使用した場合でも異なるときに調理されたものは異
なるバッチとして扱われ、異なるバッチ番号が与えられ
るようになっている。
【0027】図4はオートローダ4と殺菌装置5との構
成を示す模式図である。オートローダ4と殺菌装置5自
体は従来使用され公知となっているものが使用可能であ
り、その詳細な説明は省略し、本発明に関連ある点につ
いてのみ説明する。
【0028】オートローダ4は、前述の充填包装装置3
によって被包装物を充填され,袋口をシールされ、搬送
コンベア51(図1参照)により順次搬送されてくる袋
11に、印字位置62において、後述の殺菌装置5の各
殺菌釜によりバッチ処理される際の各バッチを特定する
ためのバッチ番号を印字機8を用いて印刷する。一方オ
ートローダ4のラインコンベア63上には図示しないト
レイ供給機により空のトレイTAが一枚づつ所定の間隔
で供給される。ラインコンベア63は間欠運動をし、所
定の時間間隔で一枚ずつ空トレイTAをローディング位
置64に移動させ、そこで停止させる。
【0029】ローディング位置64では、充填包装装置
3から搬送コンベアで送られ、取り出し位置65へ移動
してきた袋11を、一個ずつトレイTAの上に整列して
所定の数だけ載せるようになっている。所定の数だけの
ローディングが行われると、コンベア63が移動し、袋
11を所定の数だけ載せたトレイすなわち実トレイTF
を前進させる。コンベア63によりその先端位置63a
まで移送させられた実トレイTFは、図示しない自動段
積み機により、所定の位置すなわち段積み位置66で段
積みされる。本実施の形態では10枚の実トレイTFが
パレット上に積み重ねられて1バルクとされる。10枚
重ねられ、1バルクとなった実トレイTFはさらに前進
させられ、殺菌装置5の前で待機する。このオートロー
ダ4では、トレイに載せた袋11の数を計数しており、
現在ローディング位置64に位置するトレイTFに載せ
た袋の数を表すローディング袋数情報B1と、現在ロー
ディング中のトレイを含めて現在ライン上にあり、殺菌
処理を受けるために待機している実トレイTFの数を表
すライン上実トレイ数情報B2を信号としてコンピュー
タ6に入力する。
【0030】一方殺菌装置5は、本実施の形態では3個
の殺菌釜すなわち一番レトルト釜71、二番レトルト釜
72、三番レトルト釜73とを備えている。各釜は同じ
タイプのもので良く、本実施の場合、4バルク分すなわ
ち40枚のトレイTFを1バッチとして収納し、同時に
殺菌処理を行うようになっている。そして殺菌装置5か
らは、それまでで最後にトレイTFが送りこまれたレト
ルト釜に対応したバッチ情報としてのバッチ番号を表す
前回バッチ番号情報B3がコンピュータ6に送られてい
る。なお、本実施の形態では、トレイTFの各レトルト
釜への搬入は作業者によって行われ、搬入が行われると
その釜に対応したバッチ番号が殺菌装置5に入力される
ようになっているが、前述の調理釜の場合と同様に、こ
れらの作業は自動化しても良い。
【0031】ここで、本実施の形態での殺菌釜に関連す
るバッチ情報即ちバッチ番号の決定方法及びその番号の
袋への印字について説明する。図5はその制御方法を示
す図であり、コンピュータ6と外部との信号のやり取り
及びコンピュータ6内での処理を示している。
【0032】コンピュータ6には予め一枚のトレイに載
せる袋の数を示す1トレイ必要袋数B4と、印字位置6
2から取り出し位置65までの間にあり、トレイにロー
ディングされるために待機中の袋の数を表すローディン
グ待機袋数B5と、1バッチとして同じ殺菌釜に収納さ
れ、同時に殺菌処理を施されるトレイの枚数を表す1バ
ッチ分トレイ数B6とが読み込まれている。
【0033】先ずコンピュータ6は、1トレイ必要袋数
B4と、ローディング待機袋数B5と、ローディング袋
数B1とから、現在ローディング位置64に位置するト
レイにローディングするために,さらに新たに印字位置
62に到達する製品の袋11に現在印字しているバッチ
番号を印刷する必要があるか否かを判断する。すなわ
ち、1トレイ必要袋数が、ローディング位置にあるトレ
イにローディング済みの袋の数と、印字済みでこのトレ
イにローディングされるために待機中の袋の数との和よ
り大きいか否かを判断する。
【0034】答えがYesの場合はライン上の実トレイ
の数B2から1を引いた数を係数Nとし、答えがNoの
場合にはライン上にある実トレイの数B2を係数Nとす
る。次いでその係数Nを1バッチ分トレイ数B6で割
り、小数点以下を切り捨てて得られる数に前回バッチ番
号を加え、さらに1を加えて、現在印字位置62にある
袋11に印字すべきバッチ番号を算出し、印字指令とし
て印字機8に出力する。すなわち、係数Nを1バッチ分
トレイ数B6で割り、小数点以下を切り捨てて得られる
整数は、殺菌処理を施すのに準備の整ったトレイの数を
バッチに換算したときのバッチとして完全なものの数で
ある。準備の整ったトレイは1バッチずつ一番レトルト
釜、二番レトルト釜、三番レトルト釜の順に搬入され、
殺菌処理に付される。レトルト釜は三番レトルト釜まで
使用されると再び一番レトルト釜を使用するが、その場
合、調理釜の場合と同様に、先に一番レトルト釜で処理
された製品のバッチに付されたバッチ番号とは異なるバ
ッチ番号が付されることとなる。このように、印字位置
62に到達した袋11が搬入されるレトルト釜が事前に
判断され、それに対応したバッチ番号がその袋に付され
ることとなる。そして1バッチ分のトレイが殺菌装置に
入れられると、そのトレイの数だけライン上実トレイ数
から減算され、同時に前回バッジ情報の書き換えがおこ
なわれる。
【発明の効果】上記の通り本発明においては、同時にバ
ッチ処理を施された製品の包装容器には、その商品が属
するバッチを特定し、他のバッチに属する商品と識別で
きるバッチ情報が付与される。これにより、例えば調理
工程或は殺菌工程等多数の製品分をバッチ処理する場合
に、各バッチと個々の製品との関係付けが行われること
となり、製品管理上きわめて好都合である。特に出荷後
に製品に不良が発見され、市場からの製品の回収等の必
要が生じた場合、このバッチ情報を利用することにより
回収すべきロットの特定が容易に行え、回収する製品の
数も最小限に押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る包装製品の製造シス
テムの構成図である。
【図2】調理装置と充填包装装置の構成を示す模式図で
ある。
【図3】調理釜バッチ番号の決定及び印刷手順を示す図
である。
【図4】オートローダと殺菌装置の構成を示す模式図で
ある。
【図5】殺菌釜バッチ番号の決定及び印刷手順を示す図
である。
【符号の説明】
1 包装製品製造システム 2 調理装置 3 充填包装装置 4 オートローダ 5 殺菌装置 6 制御装置 7 印字機 8 印字機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の製品に相当する分の処理対象物を
    1つのバッチとして、該バッチに含まれる全ての処理対
    象物に対して同時に、所定の同一の処理を施すバッチ処
    理工程を含んだ、複数の処理工程を備えた包装製品の製
    造方法において、各バッチ毎に処理された製品の包装
    に、該製品が帰属するバッチを特定し、他のバッチに帰
    属する製品と識別可能な識別手段を付与する工程を備え
    ていることを特徴とする、包装製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法において、前
    記製造方法は、複数の製品分の被包装物を同時に製造す
    る製造工程を含み、前記識別手段は、前記製造工程で製
    造される各バッチ毎に異なり、同一バッチに属する製品
    の全てに同一の識別手段が付与されることを特徴とす
    る、包装製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の製造方法において、前
    記製造方法は、複数の製品分の被包装物を同時に殺菌す
    る殺菌工程を含み、前記識別手段は、前記殺菌工程で殺
    菌される各バッチ毎に異なり、同一バッチに属する製品
    の全てに同一の識別手段が付与されることを特徴とす
    る、包装製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載の製
    造方法において、前記識別手段は、前記包装製品の包装
    に印刷された数字、符号等からなり、前記印刷はインク
    ジェット式印字機により印刷されることを特徴とする、
    製造方法。
  5. 【請求項5】 被包装物を製造する被包装物製造装置
    と、該被包装物を包装容器に充填包装する包装装置と、
    前記被包装物を内包した包装容器を受け入れ、殺菌処理
    を施す殺菌装置とを備えた包装製品製造システムにおい
    て、前記被包装物製造装置は、複数の製品分の被包装物
    を1つのバッチとして同時に製造し、前記殺菌装置は、
    被包装物を内包した複数の包装容器を1つのバッチとし
    て同時に殺菌処理を行い、前記包装製品製造システムは
    さらに、少なくとも前記被包装物製造装置と前記殺菌装
    置のいずれか一方での各バッチに含まれる包装容器を特
    定する容器特定手段と、各バッチごとに異なった識別情
    報を確定する識別情報確定手段と、前記識別情報を対応
    するバッチに属する全ての包装容器に印刷する印刷手段
    とを備えていることを特徴とする、包装製品製造システ
    ム。
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