JP2002132868A - 加工食品の品質確認方法およびリコール対策法 - Google Patents

加工食品の品質確認方法およびリコール対策法

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JP2002132868A
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Kentaro Ishii
健太郎 石井
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ISHII SHOKUHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工食品特に真空パックした加工食品などの原
材料の品質の確認と製造工程の履歴の確認を容易にする
商品チェックシステムに関する。 【解決手段】原料の選別基準に適合する素材を用いてロ
ット単位でせいぞうした製品を小分けし、該小分けした
小包に、各製品の原材料および製造工程の履歴を順次入
力した二次元データコードに対応すし、かつ、ロット番
号を含む品質保証番号を表示し加工食品の品質の確認お
よびリコール対策としたことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は加工食品、特に真
空包装した加工食品などの原材料の品質の確認および製
造工程の履歴を容易確認することができる商品チェック
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、高圧殺菌装置で殺菌処理した、特
殊なプラスチックフィルム製の袋に入れられた完全調理
済みの食品、いわゆるレトルトパウチ食品と称される食
品が多数販売されている。この、包装された食品は数分
間熱湯に入れ暖めるだけで、直ぐに食することが出来る
ので便利である。また、これらの包装袋には商品の原
料、調味料の他に添加物、重量、栄養成分、調理方法な
ど製品の内容が標記されている。
【0003】さらに、上記商品の原材料・調味料などの
内容標記の他に、賞味期限の日付記載および白黒棒状の
縞模様のバーコードが標記されている。このバーコード
は商品管理用にコンピューターに入力するために利用す
る棒状の縞模様で、最初の2桁を国名、次の5桁をメー
カー、次の5桁を商品名、最後の1桁をミスチェック用
と13桁で構成されていて、この商品データーを入力し
たバーコードを箱や袋に直接印刷したり、あるいはラベ
ルに印刷しそれのラベルを袋に貼付したり商品管理をし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この商品にバーコード
を添付することにより、スーパーマーケットなどの店舗
における商品の納品、代金計算、販売状況などの把握管
理が容易である。しかしながら、最近、消費者がアレル
ギーやアトピー等の健康面から、商品の原材料、例えば
原材料が肉の場合、飼育時の飼料の種類や抗生物質を使
用して飼育したものか否か、また、野菜の場合は無農
薬、低農薬、有機栽培によるものなのか、また遺伝子組
み替え原材料を使用した食品なのか等、多種多様な問い
合わせがある。
【0005】従来のバーコ−ドによる商品管理では、バ
ーコードに蓄積できる情報量が少なく上記のような多岐
にわたる問い合わせに素早く対応することは難しい。
【0006】また、店頭に並べた製品に異常が発見さ
れ、消費者からのリコールの届出があった場合に、メー
カーは安全性を保持するために、他の製品に異常がなく
ても届出のあった製品に関係する一連の製品は全て店頭
から回収破棄しているのが現状で無駄が多い。
【0007】この発明は製品に対する消費者からの問い
合わせに素早く対応でき、また、リコールが生じた時の
製品の回収を最小限にとどめることができる製品の管理
方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の課題を
解決するために 原料の選別基準に適合する素材を用い
てロット単位で製造し、複数の小包に小分けされる加工
食品の品質確認方法において、前記各小包に各製品の原
材料および製造工程の履歴を順次入力した二次元データ
コードに対応し、かつ、ロット番号を含む品質保証番号
を表示し加工食品の品質確認する方法としたことであ
る。
【0009】この発明は二次元データーコードに製造メ
ーカーにより予め設定された原材料の選別基準および加
工作業基準を二次元データコード入力設定し、業者によ
り納品される原材料に添付された選別基準二次元データ
コードの原材料の履歴データと該選別・加工基準二次元
データコードとを照合検品後、選別基準に達した原材料
を加工ラインへ移送するとともに原材料の履歴を原材料
選別基準値データに追加蓄積し、製造ラインに乗せた原
材料を、予め設定された加工作業基準に従い加工検品
し、製造ライン単位又は各ロッ単位ごとに前記各製造工
程の履歴を選別・加工基準二次元データコードに順次入
力し、包装時に各製造ラインのロット単位ごと生産され
た製品の小分け作業を行い小分けした各製品の各々に通
し番号からなる顧客の問い合わせ用の品質保証番号を付
与し製品の情報管理を行い、製品の品質確認およびリコ
ールの問題を解決することである。
【0010】使用する原材料・加工検品状況・包装など
の内容の履歴のチェックを一作業ごとに行い、その履歴
を選別・加工基準二次元データコードに逐次記録し、製
品の袋詰の際に品質保証期限と同時に通し番号を印字
し、その番号で使用した原料、包装材加工プロセス、製
品チェックプロセスの記録が全て分かる仕組みであるか
ら、消費者からの製品に対する問い合わせの際、消費者
がメーカーのお客様サービスセンターに品質保証番号を
告げるだけで、ただちに製品の詳細な情報を伝えること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を実施例、
例えば、ミートボールの製造方法を図1のフロー図を参
照して説明する。原料別に品質基準に基づいて選別基準
を設定する。この選別基準は、例えば、ブロイラーに関
しては製品名、鶏舎、抗生物質残存量、払い出し日、生
産工場、製造日、ウエイトなどを選別・加工基準二次元
データコード(以下二次元データコードという)を利用
し入力設定しておき、上記事項を鶏肉業者に伝えて置
く。
【0012】業者が鶏肉を納入する際に、納入業者は前
記事項について記録した二次元データコードを添付し納
品する。食品メーカーは例えば、原料の製造日は受取日
から日数が10日以内と設定したとすると、それ以上経
過したものは当然排除するが、それ以外の項目で登録さ
れていないものは仕入れできないように二次元データコ
ートで区別する。
【0013】製造加工プロセスの中で原料(鶏肉))の
内容の記録を維持し、そのプロセスとそのプロセルによ
って変化した重量を計算し、さらに、X線(異物)検査
を行いそれらの結果を二次元データコードに新たに記録
する。 製造基準に基づいて、ミンチした鶏肉に添加す
る玉ねぎをソテーする。製造の条件として玉ねぎの種類
と新鮮さを、また、製造基準としてカットした玉ねぎを
炒め20%重量を減らし、糖度が12°〜13°にした
ものを用意し、ミンチした鶏肉に添加混合しミートボー
ルの生地を作る。
【0014】これら一連の生地製造作業を、予め設定し
た混合時間、生地温度に合せて行い生地の状態、製造プ
ロセスによって変化した重量などが、基準に基づき変化
の度合いが許容範囲にあるかを判定し、基準どおりあれ
ば先の二次元データコードに記録する。
【0015】次の生地を成形機にかけボール状に成形す
るのでるが、そのボールの重さを7g±0.1gに規定
し、また製品の品温が規定どおりであるかを検査し、設
定したとおりにボールが成形されていれば、それらのデ
ーターを先の二次元データコードに記録し、規定とおり
のボールを次の工程のフライヤーに投入する。
【0016】フライヤーでは油温を基準値170°〜1
80°Cの±5°Cに設定し、その揚げ油にボールを投
入する。使用した油・温度時間等の記録を先の二次元デ
ータコードに追加入力する。
【0017】規定どおりに揚げられたボールを、使用調
味料および香辛料などの配合チェック、pH・糖度など
が規定どおりであるか二次元データコードを使用してチ
ェックしたソース(液温65°C±5°C)に含浸し、そ
のソースの履歴、作業内容を先の二次元データコードに
記録させる。
【0018】この様な二次元データコードに基づいて、
一連の作業を経た製品を充填包装するのであるが、使用
する包装材料いついても基準とおり製品であるか否かを
チェックするとともに、該包装袋に賞味期限の印字は勿
論のこと、ロットの番号、充填機の番号とその充填機の
今日の初めからの通し番号を、顧客の問い合わせ用の品
質保証番号を印字する。この印字される品質保証番号
は、一ロット毎の通し番号あるいは一製造ライン毎の何
れかの通し番号からなるもので、また、通し番号を8桁
に設定した場合、最初の2桁をロットNo.とし、次の2
桁を機械No.、残り4桁を通しNo.とする。
【0019】充填包装した製品をウエイトチェッカー、
X線、金属探知器などにかけてチェックをおこない基準
外製品はこれをはじく。基準どおりの製品は殺菌槽、冷
却槽を経てから箱詰する。箱詰はロット毎に詰めめら、
箱にロット番号・商品名・数量などを納品(出荷)基準
と照合印字し出荷する。出荷時に届け先に商品別にロッ
ト番号を記入し、何処に何が出荷された判るようにす
る。
【0020】この発明は上述のとおり、使用する原材料
別に品質基準を定め、二次元データコードで内容のチェ
ックをするので、原材料は全て基準または契約に定めの
とおりの原材料のみ受領し、これら原材料の素性、配
合、混合時も同様に定めた加工基準通りに行われている
かのチェックを行い、これらの工程を作業履歴として二
次元データコードに追加記録する。
【0021】従って、製造基準が明確になり、作業内容
がその基準の範囲内かどうか常に確認しつつ作業を行う
ので作業に間違いが生じない。また、原材料の品質の一
定化、加工プロセスにおけるバラツキがなくなり出来上
がりの良い品質のものを得られる。
【0022】
【発明の効果】この発明は製品毎に1混合の量を1ロッ
トとして、そのロットの原材料をもとに作成された生地
および一連の加工作業の各作業毎に二次元データコード
との照合検品、作業履歴の記録および、製品のX線にお
ける異物混入有無、金属探知器による金属の有無などの
チェックをおこない品質確認を行うので安全な製品を提
供できる。
【0023】上記の工程により生産された製品を包装袋
に小分け充填する際に、その袋に賞味期限の表示を行う
とともに、ロット単位で小分けした製品に通し番号から
なる品質保証番号を印字するので、小売り業者あるいは
消費者が、購入した商品の原材料について包装袋に標記
されている品質表示内容の他に、個々の使用原材料の詳
しい内容を知りたい場合、品質保証番号をメーカーのお
客様相談室に伝えれば、その製品の履歴を二次元データ
コードより簡単に取り出し、素早く回答できるのでるの
で、消費者は安心してその製品を食することができる。
【0024】また、製品に何等かのトラブルが生じた場
合、異常が発見された製品の品質保証番号の一連の通し
番号に関連するロットの製品のみを回収すればよく、全
製品を引き上げる必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すフロー図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料の選別基準に適合する素材を用いて
    ロット単位で製造し、複数の小包に小分けされる加工食
    品の品質確認方法において、前記各小包に各製品の原材
    料および製造工程の履歴を順次入力した二次元データコ
    ードに対応し、かつ、ロット番号を含む品質保証番号が
    表示されていることを特徴とする加工食品の品質確認方
    法。
  2. 【請求項2】 予め定めた原材料の選別基準データおよ
    び製造工程の加工基準データを入力した選別・加工基準
    二次元データコードを作成し、納品された原材料に添付
    の選別基準入力の二次元データコ−ドと、前記、選別・
    加工基準の二次元データコードとを照合検品し、検品結
    果を前記選別・加工基準二次元データコードに逐次履歴
    として入力するとともに、各製造作業工程毎に加工基準
    データコードとの照合検品を行い、それらの記録を前記
    選別・加工基準二次元データコードに順次入力し、入力
    したデータに基づいて製造された製品の小分け包装の
    際、小分けした包装袋に賞味期限表示をするとともに、
    ロット単位で製品に通し番号を付し、該通し番号を顧客
    の問い合わせ品質保証番号として印字し、製品の情報管
    理をすることを特徴とする加工食品のリコール対策方
    法。
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