JP2004126764A - 物品の履歴情報遡及システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】物品に関する大量の履歴情報を、物品と共に移動する態様で、その場で直ちに読み取れる方法を用い、かつ低コストの履歴情報遡及システム及び方法を提供する。
【解決手段】一の工程において、物品の管理情報を2次元コード化しその2次元コードをラベルに出力する手段を備え、そのラベルを物品及びその物品の外装の少なくとも一方に貼付し、その物品を次の工程に送る。
【選択図】 図1
【解決手段】一の工程において、物品の管理情報を2次元コード化しその2次元コードをラベルに出力する手段を備え、そのラベルを物品及びその物品の外装の少なくとも一方に貼付し、その物品を次の工程に送る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の履歴情報遡及システムに係り、特に2次元コードを利用した履歴情報遡及システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、遺伝子組み換え作物や、アトピー性皮膚炎等の原因となるアレルゲン、或いはダイオキシンに代表される環境ホルモンの問題等から、消費者の間で食品の安全性に関する意識は高まっている。そのような環境の中でBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)感染牛や、中国産ほうれん草中の残留農薬の発覚等が続き、消費者の食品に対する不信感が強まり、生産者のみならず流通業者を含む関連企業は信頼回復が急務となっている。
【0003】
かかる信頼を回復するには、原材料の栽培地や農薬の使用量をはじめ、製造年月日や検査結果等の加工時の情報、さらには流通過程における状況に至るまで、ありとあらゆる情報を包み隠さず開示することが肝要である。また、このような情報は、物品とは別のところから提供されるよりは、常に物品と共に移動することでその信頼性が向上する。さらに、情報利用者にとっては、物品を目の前にしてその場で直ちに、しかも手間を掛けずにその情報を入手できるものが好ましい。その一方で、情報発信者側にしてみれば、出来るだけ情報提供に要する費用を抑えたいのも事実である。このような観点から、種々の履歴情報遡及(トレーサビリティ)システム及び方法が提案されている。
【0004】
しかしながら、ネットワーク上にあるデータベースサーバで物品の情報を検索方法では、情報の取得のためにネットワークを経由する必要があるため情報への迅速なアクセスが難しいという課題がある(例えば、特許文献1参照。)。また、従来のバーコードを利用する方法では、情報量が限られる、或いは十分な情報を入手するには別途情報源にアクセスする必要があるという課題がある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
また、近年は、食品の原材料などは世界中から調達される。しかし、情報の正確さのためには、情報入力は情報源近傍でなされることが好ましいことから、日本国外で生産される物品についても確実に履歴情報が入力される方法が必要である。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−302105号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−175710号公報
【0008】
【特許文献3】
特開2002−132868号公報
【0009】
【特許文献4】
特開2002−157317号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、物品に関する大量の履歴情報を、物品と共に移動する態様で、その場で直ちに読み取れる方法を用い、かつ低コストの履歴情報遡及システム及び方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
本発明の他の目的は、電子データの十分な利用が期待できない環境にあっても必要な情報の入力が可能な履歴情報遡及システム及び方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る物品の履歴情報遡及システムは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、一の工程において、物品の管理情報を2次元コード化しその2次元コードをラベルに出力する手段を備え、そのラベルを物品及びその物品の外装の少なくとも一方に貼付し、その物品を次の工程に送るものである。
【0013】
次に、上述した課題を解決するために、請求項2に係る物品の履歴情報遡及システムは、一の工程において、物品の管理情報を2次元コード化しその2次元コードをラベルに出力する手段と、そのラベルを物品及びその物品の外装の少なくとも一方に貼付する手段とを備え、その物品を次の工程に送るものである。
【0014】
そして、上述した課題を解決するために、請求項3に係る物品の履歴情報遡及システムは、1次産品の生産工程であるものである。
【0015】
また、上述した課題を解決するために、請求項4に係る物品の履歴情報遡及システムは、2次産品の加工工程であるものである。
【0016】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項5に係る物品の履歴情報遡及方法は、1次産品の生産に用いられた材料の管理情報を原材料データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、そのラベルを1次産品の外装に貼付するステップと、前記2次元コードを読み取って2次産品の原材料データとして反映するとともに、2次産品加工時の検査情報を製品データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、そのラベルを2次産品の外装に貼付するステップと、前記2次加工品が搬入された日時、倉庫名及びその入庫情報を入庫履歴データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、2次加工品の外装に貼付するステップと、前記2次加工品が搬出された日時、販売者名及びその出荷情報を出荷履歴データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、2次加工品の外装に貼付するステップとを備えたものである。
【0017】
さらにまた、上述した課題を解決するために、請求項6に係る物品の履歴情報遡及方法は、前記原材料データは、原材料、薬剤及び肥料の少なくとも一を含む出荷検査情報であるものである。
【0018】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項7に係る物品の履歴情報遡及方法は、前記販売者において、前記2次産品の外装に貼付された2次元コードを読み取るステップを備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係る物品の履歴情報遡及方法の第1の実施形態について、添付図面を参照して説明する。近年では、食品の原材料などが世界中から調達されることから、本実施の形態では、原材料の生産地を発展途上国とし、パーソナルコンピュータ(以下「PC」という。)の普及率が低く、また、インターネット等を利用するための通信環境も十分に整備されていないものと想定して説明する。また、産品としては、例えばほうれん草を想定して説明を進める。
【0020】
図1は、本実施携帯の物品及び遡及情報の流れの概略を示すものである。すなわち、工場はある発展途上国に位置し、工場周辺の農家(以下「生産者」という。)1a,1b,1cと契約して特定の農産物を栽培させ、収穫物(以下「1次産品」という。)を納入させる。このとき、日本国内の規格に合致するように、使用する農薬や肥料の種類、量、散布時期等について指導する。この1次産品2を、その栽培に使用した農薬等についての情報を記載した「栽培農家管理表」と共に受領した工場3では、一定の規格に従って、この1次産品2を加工する。加工の程度は、原材料に下ごしらえを施した程度のものから、電子レンジで調理する、或いは沸騰した湯で数分茹でるだけでそのまま食せる完成品の状態まである。加工され検査に合格した製品(以下「2次産品」という。)4には、その原材料や加工についての履歴情報を記載した2次元コードがこの梱包に貼付され、日本国内の倉庫5へ送られる。この倉庫5では入庫に関する履歴情報が追加された後、出荷時期の調整等を考慮しながら保存される。倉庫5からの出荷に際しては、出荷先等の履歴情報がさらに追加されて、順次各地のデパート6、スーパーマーケット7、コンビニエンスストア8や小売店9等へ搬送される。このように、履歴情報は常に2次産品4と共に移動するほか、例えば倉庫5内に設けられた履歴情報を総括的に管理する履歴情報管理部へ集積され、データベース化される。
【0021】
このような条件のもとでは、生産者1にPCを用いて使用した農薬等のデータをインプットさせ、それをインターネットで伝送させるのは困難である。そのため、生産者1には「栽培農家管理表」に手で記入させ、2次元コードへの変換等は工場3側で行う。
【0022】
図2は、このような工場3での履歴情報遡及システムの構成を示す。PC10は、通常のPCの構成と同様に、通信部11、CPU12、ROM13、RAM14、出力部15、入力部16、補助記憶装置17、及びこれらを相互に接続するバス18からなる。ただし、出力部16には、通常のPCが備えるモニタのほか、2次元コードを印字可能なプリンタ(例えば小型バーコードプリンタ)を備える。
【0023】
また、このPC10と赤外線等を用いた無線により接続される、ハンディターミナル19も備えている。これは、2次元コードを読み取るスキャナの機能と、この読み取った2次元コードを文字情報に変換して液晶画面等に表示する機能と、上記PC10に読み取ったデータを伝送する通信機能とを有している。また、キーボーボ入力も可能である。この履歴情報遡及システムは1台のPC10または工場3の規模に応じてLANで接続された複数のPCで構成される。
【0024】
このPC10の補助記憶装置17には、文字情報を2次元コードに変換する2次元コード生成プログラムが組み込まれている。また、単独のPC10の場合にはこの補助記憶装置17に、上記の情報を収めたデータベースや種々の標準等を格納した各種マスタが構築される。これらデータベースや各種マスタは、LANで接続されている場合には、サーバ上に構築される。
【0025】
各種のマスタには、薬剤マスタ、肥料マスタ、検査マスタ等がある。薬剤マスタには、使用が認められている農薬等がリストされ、その使用目的や散布時期、最終散布日から収穫までの存置期間等がデータ化されている。肥料マスタには、使用が許される肥料の名前、使用方法、目的等がデータとして蓄積される。また、検査マスタには、検査名、検査方法、目的、正常値範囲等が入力されている。これらは、マニュアルをデータベース化したものであり、また、チェックリストとしても使用できる。
【0026】
本実施形態のように工場3が日本国外にある場合は、上記の他に、用いられる用語の言語を相互に変換する言語変換マスタも必要となる。この場合、日本語及び現地語に加え、例えば英語のような共通に使用できる言語も含まれるとよい。
【0027】
次に、原材料データの履歴情報のデータベースへの取り込み及び2次元コード生成について、図3を参照して説明する。図3は1次産品2が工場3に搬入されて検収されてから、加工が開始されるまでの工程を示すフローチャートである。
【0028】
各生産者1は上記「栽培農家管理表」を添付して1次産品2を工場3へ持ち込む(ステップS101)。まず、「栽培農家管理表」が添付されているか否かが確認され(ステップS102)、添付されていないとこの収穫品は受取りを拒否される(ステップS103)。「栽培農家管理表」が添付されているものについてのみ、この「栽培農家管理表」に記載された事項がPC10に入力される(ステップS104)。この場合、入力された事項は、関連するマスタと照合される。例えば、図3のステップS105に示すように、使用した薬剤について入力する場合において、その薬剤名が薬剤マスタにないものであるときは、PCの出力部のモニタ画面上にその旨が警告され、以降の入力は受け付けられない。そしてこの「栽培農家管理表」が添付されていた収穫物は返品される(ステップS106)。また、「栽培農家管理表」中の収穫日についての記載から、最終散布日から収穫までの最小存置期間以前に収穫されたものについてもその旨が警告され、以降の入力は受け付けられず、返品される(ステップS106)。このように、すべての項目のチェックをパスし、入力されたロットはそのデータがロット毎にデータベースに保存されるとともに(ステップS108)、2次元コード生成プログラムにより2次元コードに変換される(ステップS109)。
【0029】
バーコードが、一方向だけに情報を持っていてその情報量は数十文字であるのに対し、2次元コードは、縦、横二方向に情報を持つことで、記録できる情報量が約2000文字と飛躍的に増加したコードである。同じ情報量であれば、スペースも約十分の一でよい。そして漢字かな表現が可能なタイプもある。すなわち、バーコード自体は一種の記号であり、その記号の意味は、それが入力されたデータベース等にアクセスしなければその記号を解読できないのに対し、2次元コードは、情報そのものであり、コードリーダがあればその場で、何人でもその情報を読むことができる。したがって、生産者、流通者と消費者とが同じ情報を持つことが可能である。
【0030】
生成された2次元コードは、小型バーコードプリンタ等の2次元コードを印字可能なプリンタにより印字される(ステップS110)。このときに印字されるラベルは、冷凍庫での保管に耐える、耐水性のある合成紙でなければならない。そして、このラベルは、1次産品2の梱包(段ボールや麻袋等)に一つ一つ貼り付けられ(ステップS111)、加工に廻されるまで一次保管される(ステップS112)。
【0031】
図4は、このようにして作成された、原材料についての2次元コードの例を示すものである。現物のサイズは、記録された情報量やセルのサイズにもよるが、例えばQRコードでは、英数300文字程度の情報量で一辺の長さが20mm以下の正方形サイズである。この中に、品種、規格等「栽培農家管理表」に記載された事項の情報が、収穫地や生産地特徴といった予めPCに入力された情報とともに、2次元コード化されて記載されている。なお、2次元コード化される情報は、原材料の種類や各業者によって異なり、図4の例に記載されたものに限られず、また、すべてが記載されている必要もない。
【0032】
次に、製品データの履歴情報のデータベースへの取り込み及び2次元コード生成について、図5を参照して説明する。図5は原材料が加工されてから出荷用に梱包されるまでの工程を示すフローチャートである。
【0033】
一次保管されていた原材料が加工現場に搬入されると(ステップS201)、まず、原材料の梱包に付された2次元コードをハンディターミナルで読み取り(ステップS202)、これから加工される原材料がどの原料ロットのものであるかを入力する。
【0034】
2次産品4が、原材料がほうれん草の場合であって、下ごしらえ済み程度まで加工するものであるときは、加工工程は、図5に示すように、概略、洗浄、加熱(または加蒸)、調味料添加、瞬間冷凍、計量、袋詰め、目視検査、金属探知、梱包の順に流れていく(ステップS203〜S211)。この中で、計量(ステップS207)、目視検査(ステップS209)及び金属探知(ステップS210)等の基本的な検査において不合格となったロットは破棄され(ステップS217)、合格したロットはその都度ハンディターミナルに入力される。この時、その他の検査、例えば一部を抽出して残存農薬量等の検査を行った場合にも、同様に不合格となればそのロットを破棄し、合格すればその旨をハンディターミナルに入力することも可能である。
【0035】
そして、最終合格した2次産品4については、これらのデータを、PC10に無線通信により伝送し(ステップS212)。PC10では、取り込まれたデータを、例えば図6に示すように原料基礎データ、検査データ及び製品検査データ等の、製品情報のフォーマットに従って並べ替えて保存する(ステップS213)。2次元コードは、情報量が増えても、より大きなひとつの2次元コードとすることができるし、サイズが小さいので、このように分類しても大きなスペースを必要としない。また、必要に応じて、2次元コードを追加していくことも可能である。
【0036】
PC10に取り入れられた製品データは、原材料データの場合と同様に、以後2次元コード化され(ステップS114)、印字され(ステップS115)、梱包にロット毎に貼り付けられ(ステップS216)、製品情報は2次産品4に伴って移動する(ステップS218)。
【0037】
一方、PC10に保存された履歴情報は、履歴情報を総括管理する部署へ送付される。この場合、情報通信環境が十分でない或いは信頼性が低い場合は、文字データとして印字されてファックスで送る、郵送する、或いは電子情報記録媒体に保存されてその記録媒体を郵送する等の手段により、履歴情報を総括管理する部署へ送付する。
【0038】
こうして工場から出荷された2次産品4は、図1にも示したように、まず保管倉庫5へ送られる。保管倉庫5においても、工場3と同様の構成の履歴情報遡及システムが構成されており、製品ロット毎に、少なくとも入庫年月日、倉庫名等が履歴情報に追加される。また、このデータは2次元コード化され、印字され、梱包に貼付される。これらの入庫管理データは、インターネット等の通信回線を通じて、履歴情報を総括管理する部署へ伝送される。
【0039】
この保管された2次産品4が各地の販売者に宛て出荷されるときも、製品ロット毎に、少なくとも出荷年月日、出荷先名等が履歴情報に追加される。保管中の温度条件等についての情報を追加することも可能である。また、このデータは2次元コード化され、印字され、梱包に貼付される。これらの出荷管理データは、インターネット等の通信回線を通じて、履歴情報を総括管理する部署へ伝送される。
【0040】
また、図1には示さなかったが、この2次産品4がさらに次の加工工程に置かれ、より高度に加工される場合においても同様のシステムを備え、同様のステップをふめば、これまでの履歴情報をそのまま維持するとともに、新たな履歴情報を追加することが可能である。
【0041】
本実施の形態における場合では、ほうれん草を下ごしらえ程度に処理し冷凍したものであるが、これを、例えば練り製品とし、小麦粉と配合混錬して、ほうれん草のパスタとして加工する場合等である。この後の加工者が最初の加工者と異なる場合であっても、後の加工者にとっては、2次産品4は原材料に相当するものであり、これからの食品メーカーには開示が要求されるものである。また、2次元コードによれば、こうような情報は製品の梱包から直接得られ、2次産品加工者に照会する等の特別な過程も必要としない。この場合において、後の加工者により追加される、この2次産品に関する情報としては、全製品中に占める使用比率等がある。
【0042】
このように2次元コードを利用した履歴情報遡及システムによれば、現物と履歴情報とが常に一緒に移動し、また、2次元コードは、2次元コードを読み取るハンディターミナル等があればデータベースに照会することなく情報を読み取ることができるので、目の前にあるその物の履歴情報をその場で瞬時に得ることが可能となる。
【0043】
したがって、万が一製品に不都合が発見された場合であっても、該当するロットが直ちに判明し、それがどこにあるかも容易に判断できるので、素早い対応が取れ、また、回収すべき製品を特定して被害を限定的なものに抑えることができる。
【0044】
次に、本発明に係る履歴情報遡及システムの第2の実施形態について、図7を参照して説明する。本実施形態は、第1の実施形態と異なり、電子情報、機械化等をフルに享有できる環境下における履歴情報遡及システムであり、例えば、農業生産法人等による、機械化された大規模農業等が考えられる。
【0045】
したがって、本実施の形態の履歴情報遡及システムは、図7に示すように、1次産品生産者1がPCや2次元コード印字手段を有する点と、インターネット等の通信回線を通じて履歴情報を総括管理する部署と常時接続されている点、また、図には示されないが2次元コード貼付作業が機械化されている点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0046】
例えば、農業生産法人等のような組織においては、PCを生産管理に取り入れ、機械化された大規模農業等が考えられる。このような場合、生産者にとっても、「栽培農家管理表」に手書きするよりは、毎日の作業を日報としてPCに打ち込んだ方が管理の都合上便宜なことが多い。そこで、生産された1次産品2の梱包にはロット番号を記載しておき、PCに打ち込んだ1次産品2のロット毎の原材料データを、インターネット等の通信回線を通じて、工場3へ伝送すれば、省力化することができる。さらに、1次産品生産者側で2次元コード化し、印字する手段も備えれば、工場3へ搬入される1次産品2の納品前に生産者において事前に各種マスタの規定をクリアするかチェック可能となり、返品の無駄を防止することが可能となる。
【0047】
さらには、第1の実施形態においては、2次元コードを印字したラベルは人の手で貼られていたが、本実施の形態のような場合には、生産者側においても、また加工者側においてもこれを機械化したラベル貼付手段とすることができる。すなわち、ベルトコンベア等の上をロット番号が付された梱包が移動する中で、ある地点でこのロット番号を読み取り、下流においてそのロット番号の産品についての情報が記載された2次元コードを選別して自動的に貼付され、さらにベルトコンベア上を移動して一時保管場所に集積されるシステムとすることも可能である。
【0048】
PC10aは、通常のPCの構成と同様に、通信部11、CPU12、ROM13、RAM14、出力部15、入力部16、補助記憶装置17、及びこれらを相互に接続するバス18からなり、出力部16には、通常のモニタのほか、2次元コードを印字可能なプリンタ(例えば小型バーコードプリンタ)を備える。また、このPCと赤外線等を用いた無線により接続される、ハンディターミナル19も備えている。さらに、通信部11は、通信回線20との接続インタフェースや通信制御回路からなり、通信回線20を介して履歴情報を総括管理する部署のサーバ21とデータ通信を行う。したがって、工場3のPC10aにより入力された、原材料データや製品データは、インターネット等の通信回線20を通じて、履歴情報を総括管理する部署へ直接伝送することが可能である。
【0049】
最後に、本発明に係る履歴情報遡及システムの第3の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態や第2の実施形態における場合とは異なり、2次産品4が販売者に到達した後の履歴情報の利用に関するものである。
【0050】
この2次産品4の納品を受けた販売者、すなわち、図1におけるデパート6、スーパーマーケット7、コンビニエンスストア8及び一般の小売店9等では、2次元コードを読み取るハンディターミナル19等を備えれば、この2次産品4の梱包から得られる履歴情報を、種々の形で利用することが可能となる。
【0051】
まず第1に、この販売者がこの2次産品4の納入を受けた後の、店頭に並べられるまでの履歴情報を追加することができる。これにより、販売者自身の在庫管理に供することができる。
【0052】
次に、この履歴情報の中から、販売者が独自にこの産品のセールスポイントと考えるものを抜き出し、独自のレイアウトを施した文字情報として産品と並べて陳列することができる。例えば「無農薬栽培!!」等である。これにより、顧客たる消費者により強くアピールすることができる。
【0053】
そして、含有成分等に特に敏感な消費者、例えば乳幼児やアトピー性皮膚炎の子供を持つ母親等に対して、購入前に、自分の目でアレルギ特定原材料の有無や遺伝子組み換え作物か否かを確認する手段を提供することができる。これにより、消費者が手に取った品物の情報が直ちに分かり、消費者に信頼感を与えることも可能である。
【0054】
この目的を達成するために、加工者が貼付した大量の履歴情報の中から、消費者が真に必要とする情報のみを抽出した2次元コードを独自に作成し、さらに顧客の便宜を図ることもできる。
【0055】
また、販売者が2次元コードを読み取るハンディターミナル19等を設置していないような場合でも、携帯電話やノートパソコンを利用して履歴情報を読み取ることができるようにすることも可能である。例えば、デジタルカメラを備えた携帯電話でこの2次元コードを撮影し、それを加工者に送信すれば遅くとも数分程度の後に読み取った情報が返信されるサービスの提供を受けることができるようにしたものである。ノートパソコンを使用する場合では、デジタルカメラで撮影したデジタル画像をパソコンに取り込み、それをインターネットの加工者のウェブサイトへ送信することにより、同様のサービスを受けられるようになる。この場合、2次元コードを読み取るサービスの提供者はその産品の加工者に限られず、公正な中立機関或いは公共機関であっても良く、また、いわゆるモバイル・コンテンツ・プロバイダのような営利団体であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る物品の履歴情報遡及システム及び方法によれば、物品に関する大量の履歴情報を、物品と共に移動する態様で、その場で直ちに読み取れる方法を用い、かつ低コストに、物品の履歴情報を遡及することができる。
【0057】
本発明は、電子データの十分な利用が期待できない環境にあっても必要な履歴情報を入力することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る物流及び履歴情報の流れの概要を示す図。
【図2】第1の実施形態に係る、工場での履歴情報遡及システムの構成を示す図。
【図3】工場に搬入された原材料の検収の工程を示すフローチャート。
【図4】原材料についての2次元コードの例を示す図。
【図5】工場での加工の工程を示すフローチャート。
【図6】製品についての2次元コードの例を示す図。
【図7】第2の実施携帯に係る履歴情報遡及システムの構成を示す図。
【符号の説明】
1 生産者
2 1次産品
3 工場
4 2次産品
5 倉庫
6 デパート
7 スーパーマーケット
8 コンビニエンスストア
9 小売店
10 パーソナルコンピュータ(PC)
11 通信部
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 出力部
16 入力部
17 補助記憶装置
18 バス
19 ハンディターミナル
20 通信回線
21 サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の履歴情報遡及システムに係り、特に2次元コードを利用した履歴情報遡及システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、遺伝子組み換え作物や、アトピー性皮膚炎等の原因となるアレルゲン、或いはダイオキシンに代表される環境ホルモンの問題等から、消費者の間で食品の安全性に関する意識は高まっている。そのような環境の中でBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)感染牛や、中国産ほうれん草中の残留農薬の発覚等が続き、消費者の食品に対する不信感が強まり、生産者のみならず流通業者を含む関連企業は信頼回復が急務となっている。
【0003】
かかる信頼を回復するには、原材料の栽培地や農薬の使用量をはじめ、製造年月日や検査結果等の加工時の情報、さらには流通過程における状況に至るまで、ありとあらゆる情報を包み隠さず開示することが肝要である。また、このような情報は、物品とは別のところから提供されるよりは、常に物品と共に移動することでその信頼性が向上する。さらに、情報利用者にとっては、物品を目の前にしてその場で直ちに、しかも手間を掛けずにその情報を入手できるものが好ましい。その一方で、情報発信者側にしてみれば、出来るだけ情報提供に要する費用を抑えたいのも事実である。このような観点から、種々の履歴情報遡及(トレーサビリティ)システム及び方法が提案されている。
【0004】
しかしながら、ネットワーク上にあるデータベースサーバで物品の情報を検索方法では、情報の取得のためにネットワークを経由する必要があるため情報への迅速なアクセスが難しいという課題がある(例えば、特許文献1参照。)。また、従来のバーコードを利用する方法では、情報量が限られる、或いは十分な情報を入手するには別途情報源にアクセスする必要があるという課題がある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
また、近年は、食品の原材料などは世界中から調達される。しかし、情報の正確さのためには、情報入力は情報源近傍でなされることが好ましいことから、日本国外で生産される物品についても確実に履歴情報が入力される方法が必要である。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−302105号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−175710号公報
【0008】
【特許文献3】
特開2002−132868号公報
【0009】
【特許文献4】
特開2002−157317号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、物品に関する大量の履歴情報を、物品と共に移動する態様で、その場で直ちに読み取れる方法を用い、かつ低コストの履歴情報遡及システム及び方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
本発明の他の目的は、電子データの十分な利用が期待できない環境にあっても必要な情報の入力が可能な履歴情報遡及システム及び方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る物品の履歴情報遡及システムは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、一の工程において、物品の管理情報を2次元コード化しその2次元コードをラベルに出力する手段を備え、そのラベルを物品及びその物品の外装の少なくとも一方に貼付し、その物品を次の工程に送るものである。
【0013】
次に、上述した課題を解決するために、請求項2に係る物品の履歴情報遡及システムは、一の工程において、物品の管理情報を2次元コード化しその2次元コードをラベルに出力する手段と、そのラベルを物品及びその物品の外装の少なくとも一方に貼付する手段とを備え、その物品を次の工程に送るものである。
【0014】
そして、上述した課題を解決するために、請求項3に係る物品の履歴情報遡及システムは、1次産品の生産工程であるものである。
【0015】
また、上述した課題を解決するために、請求項4に係る物品の履歴情報遡及システムは、2次産品の加工工程であるものである。
【0016】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項5に係る物品の履歴情報遡及方法は、1次産品の生産に用いられた材料の管理情報を原材料データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、そのラベルを1次産品の外装に貼付するステップと、前記2次元コードを読み取って2次産品の原材料データとして反映するとともに、2次産品加工時の検査情報を製品データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、そのラベルを2次産品の外装に貼付するステップと、前記2次加工品が搬入された日時、倉庫名及びその入庫情報を入庫履歴データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、2次加工品の外装に貼付するステップと、前記2次加工品が搬出された日時、販売者名及びその出荷情報を出荷履歴データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、2次加工品の外装に貼付するステップとを備えたものである。
【0017】
さらにまた、上述した課題を解決するために、請求項6に係る物品の履歴情報遡及方法は、前記原材料データは、原材料、薬剤及び肥料の少なくとも一を含む出荷検査情報であるものである。
【0018】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項7に係る物品の履歴情報遡及方法は、前記販売者において、前記2次産品の外装に貼付された2次元コードを読み取るステップを備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係る物品の履歴情報遡及方法の第1の実施形態について、添付図面を参照して説明する。近年では、食品の原材料などが世界中から調達されることから、本実施の形態では、原材料の生産地を発展途上国とし、パーソナルコンピュータ(以下「PC」という。)の普及率が低く、また、インターネット等を利用するための通信環境も十分に整備されていないものと想定して説明する。また、産品としては、例えばほうれん草を想定して説明を進める。
【0020】
図1は、本実施携帯の物品及び遡及情報の流れの概略を示すものである。すなわち、工場はある発展途上国に位置し、工場周辺の農家(以下「生産者」という。)1a,1b,1cと契約して特定の農産物を栽培させ、収穫物(以下「1次産品」という。)を納入させる。このとき、日本国内の規格に合致するように、使用する農薬や肥料の種類、量、散布時期等について指導する。この1次産品2を、その栽培に使用した農薬等についての情報を記載した「栽培農家管理表」と共に受領した工場3では、一定の規格に従って、この1次産品2を加工する。加工の程度は、原材料に下ごしらえを施した程度のものから、電子レンジで調理する、或いは沸騰した湯で数分茹でるだけでそのまま食せる完成品の状態まである。加工され検査に合格した製品(以下「2次産品」という。)4には、その原材料や加工についての履歴情報を記載した2次元コードがこの梱包に貼付され、日本国内の倉庫5へ送られる。この倉庫5では入庫に関する履歴情報が追加された後、出荷時期の調整等を考慮しながら保存される。倉庫5からの出荷に際しては、出荷先等の履歴情報がさらに追加されて、順次各地のデパート6、スーパーマーケット7、コンビニエンスストア8や小売店9等へ搬送される。このように、履歴情報は常に2次産品4と共に移動するほか、例えば倉庫5内に設けられた履歴情報を総括的に管理する履歴情報管理部へ集積され、データベース化される。
【0021】
このような条件のもとでは、生産者1にPCを用いて使用した農薬等のデータをインプットさせ、それをインターネットで伝送させるのは困難である。そのため、生産者1には「栽培農家管理表」に手で記入させ、2次元コードへの変換等は工場3側で行う。
【0022】
図2は、このような工場3での履歴情報遡及システムの構成を示す。PC10は、通常のPCの構成と同様に、通信部11、CPU12、ROM13、RAM14、出力部15、入力部16、補助記憶装置17、及びこれらを相互に接続するバス18からなる。ただし、出力部16には、通常のPCが備えるモニタのほか、2次元コードを印字可能なプリンタ(例えば小型バーコードプリンタ)を備える。
【0023】
また、このPC10と赤外線等を用いた無線により接続される、ハンディターミナル19も備えている。これは、2次元コードを読み取るスキャナの機能と、この読み取った2次元コードを文字情報に変換して液晶画面等に表示する機能と、上記PC10に読み取ったデータを伝送する通信機能とを有している。また、キーボーボ入力も可能である。この履歴情報遡及システムは1台のPC10または工場3の規模に応じてLANで接続された複数のPCで構成される。
【0024】
このPC10の補助記憶装置17には、文字情報を2次元コードに変換する2次元コード生成プログラムが組み込まれている。また、単独のPC10の場合にはこの補助記憶装置17に、上記の情報を収めたデータベースや種々の標準等を格納した各種マスタが構築される。これらデータベースや各種マスタは、LANで接続されている場合には、サーバ上に構築される。
【0025】
各種のマスタには、薬剤マスタ、肥料マスタ、検査マスタ等がある。薬剤マスタには、使用が認められている農薬等がリストされ、その使用目的や散布時期、最終散布日から収穫までの存置期間等がデータ化されている。肥料マスタには、使用が許される肥料の名前、使用方法、目的等がデータとして蓄積される。また、検査マスタには、検査名、検査方法、目的、正常値範囲等が入力されている。これらは、マニュアルをデータベース化したものであり、また、チェックリストとしても使用できる。
【0026】
本実施形態のように工場3が日本国外にある場合は、上記の他に、用いられる用語の言語を相互に変換する言語変換マスタも必要となる。この場合、日本語及び現地語に加え、例えば英語のような共通に使用できる言語も含まれるとよい。
【0027】
次に、原材料データの履歴情報のデータベースへの取り込み及び2次元コード生成について、図3を参照して説明する。図3は1次産品2が工場3に搬入されて検収されてから、加工が開始されるまでの工程を示すフローチャートである。
【0028】
各生産者1は上記「栽培農家管理表」を添付して1次産品2を工場3へ持ち込む(ステップS101)。まず、「栽培農家管理表」が添付されているか否かが確認され(ステップS102)、添付されていないとこの収穫品は受取りを拒否される(ステップS103)。「栽培農家管理表」が添付されているものについてのみ、この「栽培農家管理表」に記載された事項がPC10に入力される(ステップS104)。この場合、入力された事項は、関連するマスタと照合される。例えば、図3のステップS105に示すように、使用した薬剤について入力する場合において、その薬剤名が薬剤マスタにないものであるときは、PCの出力部のモニタ画面上にその旨が警告され、以降の入力は受け付けられない。そしてこの「栽培農家管理表」が添付されていた収穫物は返品される(ステップS106)。また、「栽培農家管理表」中の収穫日についての記載から、最終散布日から収穫までの最小存置期間以前に収穫されたものについてもその旨が警告され、以降の入力は受け付けられず、返品される(ステップS106)。このように、すべての項目のチェックをパスし、入力されたロットはそのデータがロット毎にデータベースに保存されるとともに(ステップS108)、2次元コード生成プログラムにより2次元コードに変換される(ステップS109)。
【0029】
バーコードが、一方向だけに情報を持っていてその情報量は数十文字であるのに対し、2次元コードは、縦、横二方向に情報を持つことで、記録できる情報量が約2000文字と飛躍的に増加したコードである。同じ情報量であれば、スペースも約十分の一でよい。そして漢字かな表現が可能なタイプもある。すなわち、バーコード自体は一種の記号であり、その記号の意味は、それが入力されたデータベース等にアクセスしなければその記号を解読できないのに対し、2次元コードは、情報そのものであり、コードリーダがあればその場で、何人でもその情報を読むことができる。したがって、生産者、流通者と消費者とが同じ情報を持つことが可能である。
【0030】
生成された2次元コードは、小型バーコードプリンタ等の2次元コードを印字可能なプリンタにより印字される(ステップS110)。このときに印字されるラベルは、冷凍庫での保管に耐える、耐水性のある合成紙でなければならない。そして、このラベルは、1次産品2の梱包(段ボールや麻袋等)に一つ一つ貼り付けられ(ステップS111)、加工に廻されるまで一次保管される(ステップS112)。
【0031】
図4は、このようにして作成された、原材料についての2次元コードの例を示すものである。現物のサイズは、記録された情報量やセルのサイズにもよるが、例えばQRコードでは、英数300文字程度の情報量で一辺の長さが20mm以下の正方形サイズである。この中に、品種、規格等「栽培農家管理表」に記載された事項の情報が、収穫地や生産地特徴といった予めPCに入力された情報とともに、2次元コード化されて記載されている。なお、2次元コード化される情報は、原材料の種類や各業者によって異なり、図4の例に記載されたものに限られず、また、すべてが記載されている必要もない。
【0032】
次に、製品データの履歴情報のデータベースへの取り込み及び2次元コード生成について、図5を参照して説明する。図5は原材料が加工されてから出荷用に梱包されるまでの工程を示すフローチャートである。
【0033】
一次保管されていた原材料が加工現場に搬入されると(ステップS201)、まず、原材料の梱包に付された2次元コードをハンディターミナルで読み取り(ステップS202)、これから加工される原材料がどの原料ロットのものであるかを入力する。
【0034】
2次産品4が、原材料がほうれん草の場合であって、下ごしらえ済み程度まで加工するものであるときは、加工工程は、図5に示すように、概略、洗浄、加熱(または加蒸)、調味料添加、瞬間冷凍、計量、袋詰め、目視検査、金属探知、梱包の順に流れていく(ステップS203〜S211)。この中で、計量(ステップS207)、目視検査(ステップS209)及び金属探知(ステップS210)等の基本的な検査において不合格となったロットは破棄され(ステップS217)、合格したロットはその都度ハンディターミナルに入力される。この時、その他の検査、例えば一部を抽出して残存農薬量等の検査を行った場合にも、同様に不合格となればそのロットを破棄し、合格すればその旨をハンディターミナルに入力することも可能である。
【0035】
そして、最終合格した2次産品4については、これらのデータを、PC10に無線通信により伝送し(ステップS212)。PC10では、取り込まれたデータを、例えば図6に示すように原料基礎データ、検査データ及び製品検査データ等の、製品情報のフォーマットに従って並べ替えて保存する(ステップS213)。2次元コードは、情報量が増えても、より大きなひとつの2次元コードとすることができるし、サイズが小さいので、このように分類しても大きなスペースを必要としない。また、必要に応じて、2次元コードを追加していくことも可能である。
【0036】
PC10に取り入れられた製品データは、原材料データの場合と同様に、以後2次元コード化され(ステップS114)、印字され(ステップS115)、梱包にロット毎に貼り付けられ(ステップS216)、製品情報は2次産品4に伴って移動する(ステップS218)。
【0037】
一方、PC10に保存された履歴情報は、履歴情報を総括管理する部署へ送付される。この場合、情報通信環境が十分でない或いは信頼性が低い場合は、文字データとして印字されてファックスで送る、郵送する、或いは電子情報記録媒体に保存されてその記録媒体を郵送する等の手段により、履歴情報を総括管理する部署へ送付する。
【0038】
こうして工場から出荷された2次産品4は、図1にも示したように、まず保管倉庫5へ送られる。保管倉庫5においても、工場3と同様の構成の履歴情報遡及システムが構成されており、製品ロット毎に、少なくとも入庫年月日、倉庫名等が履歴情報に追加される。また、このデータは2次元コード化され、印字され、梱包に貼付される。これらの入庫管理データは、インターネット等の通信回線を通じて、履歴情報を総括管理する部署へ伝送される。
【0039】
この保管された2次産品4が各地の販売者に宛て出荷されるときも、製品ロット毎に、少なくとも出荷年月日、出荷先名等が履歴情報に追加される。保管中の温度条件等についての情報を追加することも可能である。また、このデータは2次元コード化され、印字され、梱包に貼付される。これらの出荷管理データは、インターネット等の通信回線を通じて、履歴情報を総括管理する部署へ伝送される。
【0040】
また、図1には示さなかったが、この2次産品4がさらに次の加工工程に置かれ、より高度に加工される場合においても同様のシステムを備え、同様のステップをふめば、これまでの履歴情報をそのまま維持するとともに、新たな履歴情報を追加することが可能である。
【0041】
本実施の形態における場合では、ほうれん草を下ごしらえ程度に処理し冷凍したものであるが、これを、例えば練り製品とし、小麦粉と配合混錬して、ほうれん草のパスタとして加工する場合等である。この後の加工者が最初の加工者と異なる場合であっても、後の加工者にとっては、2次産品4は原材料に相当するものであり、これからの食品メーカーには開示が要求されるものである。また、2次元コードによれば、こうような情報は製品の梱包から直接得られ、2次産品加工者に照会する等の特別な過程も必要としない。この場合において、後の加工者により追加される、この2次産品に関する情報としては、全製品中に占める使用比率等がある。
【0042】
このように2次元コードを利用した履歴情報遡及システムによれば、現物と履歴情報とが常に一緒に移動し、また、2次元コードは、2次元コードを読み取るハンディターミナル等があればデータベースに照会することなく情報を読み取ることができるので、目の前にあるその物の履歴情報をその場で瞬時に得ることが可能となる。
【0043】
したがって、万が一製品に不都合が発見された場合であっても、該当するロットが直ちに判明し、それがどこにあるかも容易に判断できるので、素早い対応が取れ、また、回収すべき製品を特定して被害を限定的なものに抑えることができる。
【0044】
次に、本発明に係る履歴情報遡及システムの第2の実施形態について、図7を参照して説明する。本実施形態は、第1の実施形態と異なり、電子情報、機械化等をフルに享有できる環境下における履歴情報遡及システムであり、例えば、農業生産法人等による、機械化された大規模農業等が考えられる。
【0045】
したがって、本実施の形態の履歴情報遡及システムは、図7に示すように、1次産品生産者1がPCや2次元コード印字手段を有する点と、インターネット等の通信回線を通じて履歴情報を総括管理する部署と常時接続されている点、また、図には示されないが2次元コード貼付作業が機械化されている点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0046】
例えば、農業生産法人等のような組織においては、PCを生産管理に取り入れ、機械化された大規模農業等が考えられる。このような場合、生産者にとっても、「栽培農家管理表」に手書きするよりは、毎日の作業を日報としてPCに打ち込んだ方が管理の都合上便宜なことが多い。そこで、生産された1次産品2の梱包にはロット番号を記載しておき、PCに打ち込んだ1次産品2のロット毎の原材料データを、インターネット等の通信回線を通じて、工場3へ伝送すれば、省力化することができる。さらに、1次産品生産者側で2次元コード化し、印字する手段も備えれば、工場3へ搬入される1次産品2の納品前に生産者において事前に各種マスタの規定をクリアするかチェック可能となり、返品の無駄を防止することが可能となる。
【0047】
さらには、第1の実施形態においては、2次元コードを印字したラベルは人の手で貼られていたが、本実施の形態のような場合には、生産者側においても、また加工者側においてもこれを機械化したラベル貼付手段とすることができる。すなわち、ベルトコンベア等の上をロット番号が付された梱包が移動する中で、ある地点でこのロット番号を読み取り、下流においてそのロット番号の産品についての情報が記載された2次元コードを選別して自動的に貼付され、さらにベルトコンベア上を移動して一時保管場所に集積されるシステムとすることも可能である。
【0048】
PC10aは、通常のPCの構成と同様に、通信部11、CPU12、ROM13、RAM14、出力部15、入力部16、補助記憶装置17、及びこれらを相互に接続するバス18からなり、出力部16には、通常のモニタのほか、2次元コードを印字可能なプリンタ(例えば小型バーコードプリンタ)を備える。また、このPCと赤外線等を用いた無線により接続される、ハンディターミナル19も備えている。さらに、通信部11は、通信回線20との接続インタフェースや通信制御回路からなり、通信回線20を介して履歴情報を総括管理する部署のサーバ21とデータ通信を行う。したがって、工場3のPC10aにより入力された、原材料データや製品データは、インターネット等の通信回線20を通じて、履歴情報を総括管理する部署へ直接伝送することが可能である。
【0049】
最後に、本発明に係る履歴情報遡及システムの第3の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態や第2の実施形態における場合とは異なり、2次産品4が販売者に到達した後の履歴情報の利用に関するものである。
【0050】
この2次産品4の納品を受けた販売者、すなわち、図1におけるデパート6、スーパーマーケット7、コンビニエンスストア8及び一般の小売店9等では、2次元コードを読み取るハンディターミナル19等を備えれば、この2次産品4の梱包から得られる履歴情報を、種々の形で利用することが可能となる。
【0051】
まず第1に、この販売者がこの2次産品4の納入を受けた後の、店頭に並べられるまでの履歴情報を追加することができる。これにより、販売者自身の在庫管理に供することができる。
【0052】
次に、この履歴情報の中から、販売者が独自にこの産品のセールスポイントと考えるものを抜き出し、独自のレイアウトを施した文字情報として産品と並べて陳列することができる。例えば「無農薬栽培!!」等である。これにより、顧客たる消費者により強くアピールすることができる。
【0053】
そして、含有成分等に特に敏感な消費者、例えば乳幼児やアトピー性皮膚炎の子供を持つ母親等に対して、購入前に、自分の目でアレルギ特定原材料の有無や遺伝子組み換え作物か否かを確認する手段を提供することができる。これにより、消費者が手に取った品物の情報が直ちに分かり、消費者に信頼感を与えることも可能である。
【0054】
この目的を達成するために、加工者が貼付した大量の履歴情報の中から、消費者が真に必要とする情報のみを抽出した2次元コードを独自に作成し、さらに顧客の便宜を図ることもできる。
【0055】
また、販売者が2次元コードを読み取るハンディターミナル19等を設置していないような場合でも、携帯電話やノートパソコンを利用して履歴情報を読み取ることができるようにすることも可能である。例えば、デジタルカメラを備えた携帯電話でこの2次元コードを撮影し、それを加工者に送信すれば遅くとも数分程度の後に読み取った情報が返信されるサービスの提供を受けることができるようにしたものである。ノートパソコンを使用する場合では、デジタルカメラで撮影したデジタル画像をパソコンに取り込み、それをインターネットの加工者のウェブサイトへ送信することにより、同様のサービスを受けられるようになる。この場合、2次元コードを読み取るサービスの提供者はその産品の加工者に限られず、公正な中立機関或いは公共機関であっても良く、また、いわゆるモバイル・コンテンツ・プロバイダのような営利団体であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る物品の履歴情報遡及システム及び方法によれば、物品に関する大量の履歴情報を、物品と共に移動する態様で、その場で直ちに読み取れる方法を用い、かつ低コストに、物品の履歴情報を遡及することができる。
【0057】
本発明は、電子データの十分な利用が期待できない環境にあっても必要な履歴情報を入力することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る物流及び履歴情報の流れの概要を示す図。
【図2】第1の実施形態に係る、工場での履歴情報遡及システムの構成を示す図。
【図3】工場に搬入された原材料の検収の工程を示すフローチャート。
【図4】原材料についての2次元コードの例を示す図。
【図5】工場での加工の工程を示すフローチャート。
【図6】製品についての2次元コードの例を示す図。
【図7】第2の実施携帯に係る履歴情報遡及システムの構成を示す図。
【符号の説明】
1 生産者
2 1次産品
3 工場
4 2次産品
5 倉庫
6 デパート
7 スーパーマーケット
8 コンビニエンスストア
9 小売店
10 パーソナルコンピュータ(PC)
11 通信部
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 出力部
16 入力部
17 補助記憶装置
18 バス
19 ハンディターミナル
20 通信回線
21 サーバ
Claims (7)
- 一の工程において、物品の管理情報を2次元コード化しその2次元コードをラベルに出力する手段を備え、そのラベルを物品及びその物品の外装の少なくとも一方に貼付し、その物品を次の工程に送ることを特徴とする物品の履歴情報遡及システム。
- 一の工程において、物品の管理情報を2次元コード化しその2次元コードをラベルに出力する手段と、そのラベルを物品及びその物品の外装の少なくとも一方に貼付する手段とを備え、その物品を次の工程に送ることを特徴とする物品の履歴情報遡及システム。
- 前記一の工程は、1次産品の生産工程であることを特徴とする請求項1記載の物品の履歴情報遡及システム。
- 前記一の工程は、2次産品の加工工程であることを特徴とする請求項1記載の物品の履歴情報遡及システム。
- 1次産品の生産に用いられた材料の管理情報を原材料データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、そのラベルを1次産品の外装に貼付するステップと、
前記2次元コードを読み取って2次産品の原材料データとして反映するとともに、2次産品加工時の検査情報を製品データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、そのラベルを2次産品の外装に貼付するステップと、
前記2次加工品が搬入された日時、倉庫名及びその入庫情報を入庫履歴データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、2次加工品の外装に貼付するステップと、
前記2次加工品が搬出された日時、販売者名及びその出荷情報を出荷履歴データとしてデータベースに保存するするとともに、2次元コード化し、その2次元コードをラベル出力して、2次加工品の外装に貼付するステップと、
を備えたことを特徴とする物品の履歴情報遡及方法。 - 前記原材料データは、原材料、薬剤及び肥料の少なくとも一を含む出荷検査情報であることを特徴とする請求項5記載の物品の履歴情報遡及方法。
- 前記販売者において、前記2次産品の外装に貼付された2次元コードを読み取るステップを備えたことを特徴とする請求項5記載の物品の履歴情報遡及方法。
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月刊バーコード, vol. 第15巻,第11号, CSND200201295001, 2 September 2002 (2002-09-02), pages 7 - 13, ISSN: 0000742726 * |
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