JP3031509B2 - パレット式ラインシステムにおける自動組立装置 - Google Patents

パレット式ラインシステムにおける自動組立装置

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JP3031509B2
JP3031509B2 JP4165120A JP16512092A JP3031509B2 JP 3031509 B2 JP3031509 B2 JP 3031509B2 JP 4165120 A JP4165120 A JP 4165120A JP 16512092 A JP16512092 A JP 16512092A JP 3031509 B2 JP3031509 B2 JP 3031509B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器に内容物を自動的
に装填する容器装填ラインに係り、特に、パレットに組
み立てるべき容器やその他の包装体を載置しておいてこ
れらを組み立てながら容器内に内容物を装填するライン
を備えているとともに、このラインに対して組み立て内
容を自在に指定して自動的に実行させることができる装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、コンパクト容器に化粧料
を装填する自動装置としては、容器本体をコンベヤで搬
送しながら、化粧料の充填された中皿容器を容器本体
内に装填する工程、容器本体に装填された中皿容器内
の化粧料上にフィルムを載置する工程、そのフィルム
上に化粧用パフを載置する工程、を順次へて、容器本
体の蓋を閉め、包装箱に入れて、包装を完了するなど
の工程がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の工程
では、各部材の装填の都度、その部材を供給して組み付
けているため、ライン中の一箇所で部材の供給ミスが生
じたり、部材の組み付け不良が生じたりすると、ライン
全体を止めてその不良部分を排除したり、あるいは、ラ
インは止めずに組み付け不良の製品をそのまま搬送し、
ラインの途中で、あるいは最後でその不良品を選別して
排除するなどの処置をとっている。
【0004】しかし、ラインを止めることは生産性の悪
化を招く結果となり、また、不良品を排除する方法で
は、排除した不良品をそのまま破棄してしまうか、ある
いは、各部材毎に分解して、再度使用するなどの処置を
することが行われるが、そのまま破棄するとなるとその
分部材が無駄になり、逆に分解して再使用場合には、そ
の分解に人手を要し、人件費の無駄となる。
【0005】また、この種の組立装置ではコンピュータ
によって組立手順や部品の選定を制御する試みがある
が、その場合複雑なプログラムを組替える必要が生じ、
未だ実用化の域にない。
【0006】本発明は、このような不都合を排除し、パ
レットに組み立てるべき容器やその他の包装体を載置し
ておいてこれらを組み立てながら容器内に内容物を装填
することができるとともに、組み立て内容を自在に指定
して自動的に実行させることができる容器装填ラインを
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、組み立てるべ
き複数の構成分品を一つのパレット上に載置し、このパ
レットがライン上を流れる間に、各構成部品の組み付け
を自動装置で逐次パレット上で行う組み立て部と、この
組み立て部に指令を与える制御部と、パレットの組み立
て工程中で組立エラーが生じた後は、それ以後の工程で
の作業を中止するためのエラー表示器を含み、前記組立
部は、自動装置が、少なくともコンパクト容器内に化粧
料入り中皿を装填する装填装置、装填された化粧料入り
中皿もしくは化粧料入り中皿と化粧用パフ上にフィルム
を載置するフィルム装着装置、コンパクト容器中に装着
されたフィルム上に化粧用パフを載置するパフ装着装置
であり、各組立工程を実施する各ステージを備え、前記
制御部は、製品の種類に応じて予め設定された構成部品
群を記憶し、バイナリコードを手動または自動で設定す
ることによって記憶した構成部品群の複数種のジョブが
選定され、選定されたジョブを任意に読み出して実行で
きると共に、各ステージに対する仕様の変更及び制御が
可能であり、前記組立エラー表示器はパレットに設けら
れ、パレットの進行方向に対してパレットを横断するよ
うに設置したシャフトを備え、組立エラーが生じたとき
はシャフトの一端が押圧されてシャフトの他端が突出す
るエラー表示をすることを特徴とする。
【0008】選定枝を選択するには手動と自動があり、
手動での場合にはバイナリコードにより設定することが
できる。具体的にはトグルスイッチを使用することがで
きる。また、自動で設定するものとしてはシーケンサー
を使用することができる。
【0009】
【作用】本発明では、パレットがライン上を流れる間
に、各構成部品の組み付けが自動装置で逐次パレット上
で行われる。
【0010】その際、各構成部品の要不要あるいは部品
の種類は制御部からの指令により個々の製品毎に決定さ
れる。構成部品は製品に応じてひとつのセットとして包
括的に決定されており、そのセット番号を指定するだけ
で一通りの部品を指定することができる。
【0011】そしてこの指定はバイナリコードを手動ま
たは自動で設定することによって構成部品群を予め記憶
させた複数種のジョブが選定され、選定されたジョブを
実行させることができる。
【0012】このため、異なる製品を交互に製造した
り、異なる数種類の製品を同一ライン上で製造すること
も可能となる。なお、組み立てるべき複数の構成部品が
1つのパレット上に載置されているため、ある1つのパ
レットに組立エラーが生じたとき、その後、そのパレッ
トについて製品の組立をせず、パレット全体をNG品と
して扱うことができる。
【0013】そして、そのパレットがラインの末端に来
た時点で、エラーの原因を除去、例えば、欠陥部品の交
換を行い、ラインの始端にパレットごと戻せば再度、そ
のパレット上の欠陥のない部品を使用できる。
【0014】また、ラインを循環形式にすれば、パレッ
トの戻しを自動的に行うこともできる。
【0015】
【実施例】以下、本発明をコンパクト容器の装填ライン
に適用した例を説明するが、まず組み立て部Aについて
図1ないし図37により説明し、次に制御部Bを図38
から図41により説明する。
【0016】(組み立て部Aの説明) <ラインの概略>ライン(L)の概略を第1図に従って
説明する。循環ライン(L)に、その循環方向に沿っ
て、順次、以下の自動装置が配置されている。 (1)フィルム供給装置1:フィルム46をパレット
(P)に供給するものである。 (2)容器供給装置2:コンパクト容器40をパレット
(P)上に供給する。 (3)化粧料入り中皿供給装置3:化粧料の充填された中
皿44をパレット(P)上に供給する。 (4)容器開蓋装置4:コンパクト容器40の蓋を自動的
に開く。
【0017】(5)ラベル貼装置5:コンパクト容器40
の外底部に定価やロット番号などを表示したラベルを貼
る。 (6)接着剤供給装置6:コンパクト容器40の内底面上
にホットメルトを供給する。 (7)中皿組み付け装置7:コンパクト容器40内に前記
中皿44を組み込む。 (8)中皿押え装置8:コンパクト容器40内に前記中皿
44が確実に組み込まれるよう、上方から中皿44を押
さえる。 (9)第1フィルム載置装置9:中皿44内の化粧料上に
第1のフィルム46を載せる。 但し、第37図のように、化粧料入り中皿44とパフ4
2とをフラットに収容するようにしたコンパクト容器4
0の場合は本工程は行わない。
【0018】(10)パフ組み付け装置10:パフ42をコ
ンパクト容器40内におけるフィルム46上、あるい
は、パフ収容部に載置する。 (11)第2フィルム載置装置11:この第2フィルム載置
装置は、前記第1フィルム載置装置9と選択的に使用さ
れる装置で、前記第37図で示したコンパクト容器40
にフィルム46を載置する場合に使用し、化粧料入り中
皿44とパフ42の上にフィルム46を載せる。フィル
ム46上にパフ42を載置する場合は本装置は使用しな
い。 (12)検査装置12:パレット(P)上に構成部品が残っ
ていないかを検査する。 (13)閉蓋装置13:コンパクト容器40の蓋体を閉じ
る。 (14)カートニング装置14:完成したコンパクトをケー
ス内に梱包する。
【0019】ライン(L)は図1に示したように方形の
ループを形成しており、方形の各辺部分は図4に示した
ようにそれぞれ無端ベルトからなる一対のコンベヤ2
1,21と、各コンベヤ21,21の外側縁に沿って起
立して設けたガイド壁22とを備えている。また、方形
の角部には、図1に示したように90度の曲率で曲がっ
た弧状のコーナー用コンベヤ23が設置され、このコー
ナー用コンベヤ23の内外両側縁にもガイド壁22が立
設されている。
【0020】そして、製品は以上のセクションを通過す
ることにより製造されるが、以下の実施例は5種類の製
品を任意の順序で製造できるようにした装置であり、制
御部Bからの指令により各セクションが夫々5種類の部
品(または処理内容)を自在に選定して動作するように
なっている。なお、製品のバリエーションは5種類に限
定されるものではなく、いかなるバリエーションにも対
応できるのは勿論である。
【0021】<パレット>次に、本実施例で使用するパ
レット(P)の構成を説明する。このパレット(P)
は、ライン(L)上を循環駆動されるもので、図2〜図
4に示したようにほぼ正方形をなす枠状シャーシ30の
上にほぼ正方形の基板31を着脱自在に取付てなり、進
行方向両側のシャーシ30下面に前記コンベヤ21,2
1上あるいはコーナー用コンベヤ23上を転がる摺動車
輪32がそれぞれ2つづつ設けられている。また、進行
方向の両側のシャーシ30外側面にそれぞれ横規制車輪
33が2つづつ設けられ、各横規制車輪33はパレット
(P)進行時にガイド壁22に当接し、パレット(P)
を位置規制して円滑に進行させるよう規制している。
【0022】パレット(P)はライン(L)上に載置さ
れるだけで、取り外し自在であり、前記コンベヤ21,
21、及び、コーナー用コンベヤにより搬送される。そ
して、このパレット(P)は、コンパクト容器40の装
填・包装の各工程のステージで停止する。すなわち、図
4に示したように、各ステージでは、パレット検出用セ
ンサとして例えば発光素子35と受光素子36からなる
光スイッチが設けられ、パレット(P)が発光素子35
からの光を遮断することで光スイッチがONし、これを
条件にストッパ37,38がライン(L)のパレット
(P)進路上に進出し、このストッパ37,38にシャ
ーシ30が当接してパレット(P)が停止される。その
際、コンベヤ21,21のみが移動し、パレット(P)
は摺動車輪32が回転して、コンベヤ21,21による
搬送力を回避する。
【0023】図2、図3に示したようにこのパレット
(P)の基板31上にコンパクト容器40を載置する容
器セット部41、パフ42を載置するパフセット部4
3、中皿44を載置する中皿セット部45、フィルム4
6を載置するフィルムセット部47がそれぞれ設けられ
ている。
【0024】まず、容器セット部41について述べる
と、図3に示したようにパレット(P)の基板31の上
面において、パレット(P)の進行方向(F)に向かっ
て左側寄り部分に第1窓孔51が設けられ、この第1窓
孔51を覆うように交換基板52が基板31に着脱自在
に設けられ、この交換基板52に容器セット部41が設
けられている。交換基板52の基板31への着脱手段
は、交換基板52の四隅に対応して基板31に設けたボ
ス53と、交換基板52の四隅に設けた係合孔54によ
る。
【0025】この交換基板52は、中央にコンパクト容
器40の平面的大きさよりやや小さい第2窓孔55を有
し、その第2窓孔55の周囲四方に、載置されるべき容
器の周囲に当接して位置決めする位置決めホルダとして
の容器位置決めチップ56がそれぞれ設けられている。
この容器位置決めチップ56は、厚さ約10mmの円形
のウレタンからなり、図5に示したようにその偏芯位置
で交換基板52にネジ止めされ、そのネジを中心に回転
させることで、図6、図7に示したように4つの容器位
置決めチップ56間の距離を調整して、各容器位置決め
チップ56間で保持しうる容器の大きさを決定できるよ
うになっている。そして、各容器位置決めチップ56間
で設定しうる保持範囲を越えた場合は、図3に示したよ
うに別の設定範囲とした交換基板52に交換する。交換
基板52の四隅には係合孔54がそれぞれ設けられ、基
板31上に突設したボス53を各係合孔54に挿入する
ことで交換基板52が基板31上に位置決めされる。な
お、チップ56は円形、もしくは楕円形が望ましい。
【0026】図8、図9に示したように、交換基板52
に、コンパクト容器40の後部に形成してある凹部に入
り込んでコンパクト容器40の向きを決定する向き決め
チップ57が設けられ、容器40の回動を防止してい
る。
【0027】また、基板31は、パレット(P)の進行
方向に向かって右側縁から中心に向かう切欠き60を有
し、この切欠き60の奥部を中心にしてその四方にパフ
位置決めチップ61が設けられ、これをもってパフセッ
ト部43としている。このパフ位置決めチップ61は容
器位置決めチップ56と同一構造で、パフ42の大きさ
に合わせて保持範囲を可変できる。また、図2、図3、
図10に示したようにパフ42を下方から支えてパフ4
2を傾ける突起62が基板31に設けられている。
【0028】図2、図3のようにパレット(P)の進行
方向に向かって、このパフセット部43より前方の基板
31上に中皿セット部45が設けられている。これは、
基板31に設けた第3窓孔65の周囲四方に中皿44の
周囲に当接して位置決めする、中皿位置決め用チップ6
6をそれぞれ設けたもので、各中皿位置決め用チップ6
6は前記容器位置決めチップ56と同一構造である。ま
た、図2、図3、図11のように第3窓孔65の周囲
に、中皿44を下から支えて、一定の高さに保持するか
さ上げ突起67がネジにより設けられている。これはコ
ンパクト容器40内に接着する必要のある中皿44の外
底面に基板31上に飛散している化粧料粉が付着しない
ようにするためである。
【0029】さらに、パレット(P)の進行方向に向か
って、このパフセット部43より後方の基板31上に前
記フィルムセット部47が設けられている。これは、基
板31に設けた第4窓孔70の周囲四方にフィルム46
の周囲に当接して位置決めする、フィルム位置決め用チ
ップ71をそれぞれ設けたもので、各フィルム位置決め
用チップ71は前記容器位置決めチップ56と同一構造
である。
【0030】以上の構成としたことで、このパレット
(P)は、各位置決めチップ56,61,66,71を
回転させることで、容器40の大きさ、パフ42の大き
さ、中皿44の大きさ、フィルム46の大きさの変化に
対処でき、さらに、交換基板52の交換、あるいは基板
31自体の交換により、各種仕様の異なる容器の装填・
包装に対処できる。
【0031】さらに、図2〜図4、図12、図13に示
したように、パレット(P)には、エラー表示器80が
設けられている。このエラー表示器80は、パレット
(P)の進行方向に直交してパレット(P)を横断する
シャフト81をその軸方向に進退自在に設けたもので、
通常は図12のようにパレット(P)の進行方向右側か
らシャフト81の一端が突出し、この状態をもって正常
状態としている。そして、図4に示したようにライン
(L)の各組立ステージでパレット(P)が停止した位
置で、このシャフト81の一端部に対向して、アクチュ
エータとしてエアシリンダ装置82が設けられ、シャフ
ト81の他端部に対向して、シャフト81他端の突出状
態を検出するエラー表示検出センサ83が設けられてい
る。
【0032】そして、例えば、パレット(P)上で部品
が欠如している場合、部品に欠陥がある場合、組み付け
不良が生じた場合などのエラーをセンサが検出した時、
マイクロコンピュータからの指令で前記アクチュエータ
82が作動してシャフト81を一端から押して他端をパ
レット(P)の進行方向左側から突出させるようになっ
ている。このシャフト81の他端突出をもって、エラー
表示とされる。このエラー表示は、前記エラー表示検出
センサ83がシャフト81の突出を検出することで検出
されるので、搬送されてきたパレット(P)のシャフト
81の他端部が突出しているときはその検出を条件に、
そのパレット(P)について組み付け作業はすべて停止
される。また、エラー表示はライン・オペレータの目視
でも確認できるので、ライン・オペレータはエラー状態
にあるパレット(P)をライン(L)から排除すること
もできる。
【0033】<各ステージの工程と自動装置>以下、各
ステージにおける装填・包装工程を各ステージに設けた
自動装置に触れながら説明する。なお、各ステージにお
ける操作・制御は中央操作盤85で行うことができる。
すなわち、この中央操作盤85に各ステージで使用する
アクチュエータの制御スイッチ、空圧源のエア圧制御ス
イッチ、真空圧源の真空度制御スイッチ、使用する各ス
テージの選択スイッチ、各ステージに設けたセンサから
の信号を受けて制御信号を送る中央制御装置、エラーが
生じたとき、警告音を発する警告ブザーなどが設けられ
ている。
【0034】(1)第1ステージ:フィルム供給装置1 このフィルム供給装置1はフィルム46をパレット
(P)のフィルムセット部47にセットするために、ラ
イン(L)の第1ステージの上方に設置されたもので、
図14〜図19のようにフィルム46を複数枚重ねて貯
溜するフィルムマガジン90と、このフィルムマガジン
90からフィルム46を一枚づつ取り出して、パレット
(P)のフィルムセット部47へと供給する搬送器91
とを備えたものである。
【0035】フィルムマガジン90は、上下両端を開口
したフィルム収容室90aを内側に有する枠状構造で、
そのフィルム収容室90a下部にボールエッジ92を複
数突設している。フィルム収容室90aを上方からみた
平面形状はフィルム46の形状に対応しており、フィル
ム収容室90a内に複数挿入されたフィルム46はその
再下部のフィルム46周縁がボールエッジ92に当接す
ることで、フィルム収容室90a内から落下するのが防
止されている。このフィルムマガジン90は5組設けら
れており、夫々に異なった形状のフィルム46が収容さ
れている。そして搬送器91により任意のフィルムマガ
ジン90からフィルム46を取り出せるようになってい
る。
【0036】前記ボールエッジ92はフィルムマガジン
90に穿設した孔93内にボール94を入れたもので、
フィルム収容室90aに臨んだ孔93の一端開口の径は
ボール94の直径よりやや小さく設定され、また、孔9
3内にボール94を孔93の一端開口側に付勢するスプ
リング95が内蔵され、そのボール94がフィルム収容
室90aに臨んだ孔93の一端開口から一部突出するよ
うにされている。また、孔93の他端開口はスプリング
95の抜け止め用のネジプラグ96で封止でされてい
る。また、ボールエッジ92で保持された最下部のフィ
ルム46よりやや上方の位置に空気を吹き出す送気孔9
7がフィルムマガジン90に設けられている。この送気
孔97からの空気によりフィルム46は一枚毎に剥離さ
れる。
【0037】また、フィルムマガジン90のフィルム収
容室90aに臨んでフィルム下限センサ98が設けら
れ、フィルム収容室90a内の最上のフィルム46がこ
のフィルム下限センサ98を越えたとき、フィルム不足
として検知され、ブザーなどの警告が表示されるよにな
っている。この警告によりオペレータがフィルム46を
フィルムマガジン90に補給する。
【0038】前記搬送器91は、フィルムマガジン90
と前記ライン(L)との間に設置され、先端に吸盤10
1を有するアーム100を備えている。吸盤101は図
示しない真空圧源に接続されている。このアーム100
は上下方向に回動かつ進退駆動されるようになってお
り、フィルムマガジン90の下側開口からフィルム収容
室90a内に侵入して最下のフィルム46を吸盤101
に吸着し、退行してフィルム収容室90a内から取り出
し、回動して吸盤101に吸着したフィルム46を下に
向けた後パレット(P)側に向けて進出し、フィルムセ
ット部47上でフィルム46の吸着を解除してフィルム
46をフィルムセット部47にセットする。
【0039】吸盤101は平面状吸着面102を有し、
その吸着面に複数の吸着孔103を設けてある。吸着孔
103の直径は2〜8mmがよく、径が小さすぎると吸
着性能が劣り、逆に大きすぎるとフィルム46の変形を
招く。さらに、各吸着孔103の内縁角部は、吸着孔1
03の軸線に対して40〜70度の角度θで面取りさ
れ、テーパー面104が付与されている。この角度が小
さすぎると吸着性能に劣り、逆に大きすぎるとフィルム
46の変形を招く。テーパーを付けることで、吸着孔1
03の開口径が広がるが、この開口径の直径φ2は吸着
孔103の内径φ1の4倍以下であることが望ましい。
あまりにも大きすぎると、フィルム46を大幅に変形さ
せるからである。そして各吸着孔103は図示しない真
空ポンプに接続され、負圧でフィルム46を吸着し、負
圧を解除することで、フィルム46を落下させて、フィ
ルムセット部47にフィルム46を落下させるようにな
っている。
【0040】この第1ステージでは、パレット(P)の
フィルムセット部47にフィルム46がすでに載置され
ているかいないかを検出する、第1フィルム検出センサ
105が設けられ、第1フィルム検出センサ105でフ
ィルムセット部47にフィルム46があることを検出し
たときは、前記搬送器91は作動しないようになってい
る。第1ステージで、パレット(P)のフィルムセット
部47にフィルム46がすでに載置されている場合と
は、何等かの理由で組み付けのされなかったパレット
(P)がライン(L)を一巡して第1ステージに戻って
きた場合である。
【0041】以上の操作は中央操作盤85で制御され
る。第1ステージでは、パレット上にフィルム有り、
フィルムマガジン内のフィルム不足、エラー発生時
におけるエラー回避操作のタイムオーバー(以下、単に
タイムオーバーという)、非常停止、パレットに異
常(エラー)が生じていること(以下異常パレットとい
う)がそれぞれ表示される。
【0042】エラー回避操作のタイムオーバーについて
説明すると、中央操作盤85には発生したエラーを所定
時間内に回避してリセットボタンを押せば、エラーが生
じなかったものとして扱えるリセット機能が備えてある
が、その時間内にエラーを回避出来なかった場合、タイ
ムオーバーとして、エラーが確定したことを意味する。
エラーが確定した場合、そのエラーが発生したパレット
(P)についてはエラー表示器80が作動して、エラー
表示がなされて異常パレットとして扱われ、その後のス
テージでの組み付けが中止される。
【0043】(2)第2ステージ:容器供給装置2 第2ステージでは、コンパクト容器40をパレット
(P)上に供給する。図20に示したように、ここで
は、ライン(L)の側方まで容器供給コンベヤ110で
搬送されてくる。ここで、コンパクト容器40は一旦貯
溜される。そこで、第2ステージに配置されたロボット
が、容器40を一つずつパレット(P)の容器セット部
41に置く。なお、このステージにも、パレット(P)
のフィルムセット部47にフィルム46がすでに載置さ
れているかいないかを検出する第2フィルム検出センサ
106が設けられ、第2フィルム検出センサ106でフ
ィルムセット部47にフィルム46がないことを検出し
たときは、警告ブザーが鳴らされてオペレータに知らさ
れる。
【0044】第2ステージにおいて中央操作盤85で
は、タイムオーバー、非常停止、異常パレットが
それぞれ表示される。前記、コンパクト容器40は5種
類用意されており、前記ロボットにより任意のコンパク
ト容器40を選択して供給できるように構成されてい
る。なお、どのコンパクト容器40を選択するかは制御
部Bからの指令によりなされるようになっている。
【0045】(3)第3ステージ:化粧料入り中皿供給
装置3 図21のように第3ステージでは化粧料の充填された中
皿44がパレット(P)の中皿セット部45に供給され
る。第3ステージの位置には、中皿44への化粧料充填
ライン(L)からの中皿供給コンベヤ115が延びてき
ており、中皿供給コンベヤ115には、中皿供給コンベ
ヤ115の満杯状態を検出する満杯状態検出センサ11
6が設けられている。また、中皿供給コンベヤ115上
に中皿44があるか否かを検出する中皿待機センサ11
6aが設けられている。
【0046】中皿供給コンベヤ115で搬送されてきた
中皿44は中皿移送装置117で前記パレット(P)の
中皿セット部45に移送される。この中皿移送装置11
7は、中皿供給コンベヤ115からライン(L)側へと
延出した2本のガイドレール118に移動ブロック11
9を摺動自在に取り付けたもので、移動ブロック119
に中皿チャック120が上下動自在に設けられている。
この中皿チャック120は、中皿44の周囲を掴んで保
持する構造で、中皿チャック120で中皿44を掴んだ
後、中皿チャック120が上昇し、移動ブロック119
がパレット(P)側に移動し、パレット(P)の中皿セ
ット部45上に来たら停止し、その位置で中皿チャック
120が下降してから中皿44の保持が解除されて中皿
セット部45に載置される。
【0047】なお、第3ステージではパレット(P)の
中皿セット部45に中皿44がすでにセットされている
か否かが第1中皿センサ121で検出される。そして、
中皿44が既にセットされている場合、中皿供給装置3
は作動しない。
【0048】また、コンパクト容器40自体が、容器セ
ット部41に既に存在するか否かも第1容器センサ12
2で検出される。容器40が無い場合、中皿44の供給
は停止される。
【0049】第3ステージにおいて中央操作盤85で
は、パレット上に中皿有り、パレット上に容器な
し、タイムオーバー、中皿不足、非常停止、異
常パレットがそれぞれ表示される。
【0050】前記中皿供給コンベヤ115は5種類用意
されており、夫々に異なった形状の中皿44が供給され
るようになっている。そして、前記中皿移送装置117
により任意の中皿44を選択して供給できるように構成
されている。なお、どの中皿44を選択するかは制御部
Bからの指令によりなされるようになっている。
【0051】次に、中皿44へは予め化粧料が充填され
ているが、この化粧料を充填するための充填装置につき
図42により簡単に説明する。この充填装置は正方形の
角部を結ぶ位置に設けられた4つの充填部303を効率
的に稼働させて充填を行うものである。充填部303は
コンパクト容器40が載置される回転基台303aを備
えており、このコンパクト容器40の回転軌道上に充填
機303bが位置している。充填機303bの下流には
化粧料表面を押し固めるプレス機が設けられている。前
記各充填部303を結ぶ対角線が交差する位置にはロボ
ットハンドRが配置されているとともに、搬入コンベア
C1と搬出コンベアC2が夫々ロボットハンドRに臨ん
で配置されている。
【0052】前記ロボットハンドRは4つの充填部30
3の内、任意の充填部303に搬入コンベアC1からコ
ンパクト容器40を配給し、充填の終わったコンパクト
容器40を回収して搬出コンベアC2に送出することが
できるようになっている。
【0053】前記4つの充填部303、ロボットハンド
R、及びコンベアC1、C2は夫々の条件を個別に設定
し制御するための制御部Bに接続されている。、この制
御部Bは、コンパクト容器40の種類に応じその組み立
てが正規であるか否かを検査する容器検査部305と、
コンパクト容器40に適合した充填部303を選定する
選定部306と、コンパクト容器40の位置を設定する
位置設定部307と、複数種のコンパクト容器40に夫
々最適な充填条件を設定する充填条件設定部308と、
各充填条件毎に化粧料302が正規の状態で充填された
か否かを検査する充填状態検査部309を備えている。
【0054】前記容器検査部305は前記充填部303
に設けた容器形状センサ305aからの信号を受けて、
化粧料容器の種別を判断するとともに、組み立てが正常
であるか否かを判断するようになっており、もし不適な
容器を検出した場合には充填を行わせない旨の信号を送
出するようになっている。
【0055】また、選定部306はどの充填部303を
選定して充填を行わせるかを判断するものである。即
ち、個々の充填部303は幅広い調整代を持ってはいる
がノズルの径等を瞬時に変換するまでの機能は備えてい
ないため、いかなる充填条件にも完全適合するというわ
けではない。したがって設定状態を各充填部303で変
えておき、これらを適宜選定することによってすべての
化粧料容器に最適な状態で充填できるようになってい
る。
【0056】前記位置設定部307は充填機303bに
設けられた位置センサ307aからの信号を受けてコン
パクト容器40を充填に最適な位置にセットするための
もので、主に回転基台303aの回転を制御するように
なっている。
【0057】前記充填条件設定部308は前記充填機3
03bにおける充填速度及び充填量を制御するためのも
のであり、充填機303bの圧力シリンダSCの動きを
制御するようになっている。
【0058】前記充填状態検査部309は回転基台30
3aの上方に設けられているセンサ309aからの信号
を受けて充填が正規になされたか否かを判断し、正規で
ない場合にはこれをロボットハンドRで排除させる。
【0059】これら容器検査部305、選定部306、
位置設定部307、充填条件設定部308、充填状態検
査部309における種々の容器毎のデータは記憶部31
0に一括して収容されている。
【0060】実施例では容器の種類は10種類、充填等
に関するパラメータは20種類となっており、これらの
データがマトリクス的に収容されている。そして記憶部
310におけるデータは制御部Bに接続された操作部3
11によって任意に読み出すことができるようになって
いる。そしてその内容は制御部Bに接続された表示部3
12で確認できるようになっており、この表示部312
を見ながら設定内容の変更もできるように構成されてい
る。
【0061】(4)第4ステージ:容器開蓋装置4 第4ステージではコンパクト容器40の蓋が容器開蓋装
置4で自動的に開かれる。
【0062】容器開蓋装置4は図22に示したようにロ
ボットアーム130先端のロボットハンド131に開蓋
治具132を取り付け、プログラムに従ってロボットア
ーム130を操作して、開蓋する。開蓋治具132、開
蓋操作はコンパクト容器40の種類、容器40の閉蓋用
係止フックの構造の違いにより適宜変更される。例え
ば、第23図に示したコンパクト容器40は蓋側係止フ
ックと本体側係止フックとが水平方向で噛み合う構造で
あるが、このような構造では段違いの2本の板状フォー
ク133を有する治具132を用い、各フォーク133
のそれぞれ先端を係止フックにひっかけ、図24のよう
にロボットハンド131で治具132を回転させること
で、フックの係合を解除する。その後、ロボットアーム
130を進出させて、フォーク133を容器本体と蓋と
の間に挿入し、蓋の内面を押して開蓋する。
【0063】図25のように蓋側係止フックと本体側係
止フックとが上下方向で噛み合う構造の場合は、一本の
板状治具132を蓋側係止フックと本体側係止フックと
の間の凹部に差込み、図26のようにこれを回動させ
て、蓋を広げ、さらに、前記と同様に治具132を容器
本体と蓋との間に挿入し、蓋の内面を押して開蓋する。
【0064】そして、図22のように第4ステージのラ
イン(L)下方に容器固定装置135が設けられ、前記
開蓋操作中に容器40が動かないように容器40を固定
できるようになっている。
【0065】この容器固定装置135は、エアーシリン
ダ装置136のロッドの先端に真空装置に接続した吸盤
装置137を設け、容器開蓋装置4の作動に当たって、
吸盤装置137が上昇し、パレット(P)の第1窓孔5
1、第2窓孔55から吸盤装置137を挿入して容器4
0の外底部を吸着して容器40を固定するものである。
【0066】なお、第4ステージにも容器セット部41
に容器が載支されているか否かを検出する第2容器セン
サ134が設けられ、容器40が装着されていないと
き、容器開蓋装置4、容器固定装置135が作動しない
ようになっている。
【0067】第4ステージにおいて中央操作盤85で
は、パレット上に容器なし、ロボット異常、タイ
ムオーバー、非常停止、異常パレットがそれぞれ表
示される。前記ロボットハンド131は数値制御により
動作しているが、この数値制御は製造する製品の種類に
応じて異なっており、前記制御部Bからの指令によりこ
れが設定されるようになっている。
【0068】(5)第5ステージ:ラベル貼装置5 第5ステージでは、コンパクト容器40の外底部に定価
やロット番号を表示したラベルが自動的に貼られる。
【0069】図27のように第5ステージのライン
(L)上方に容器本体を上方から押さえる容器押えシリ
ンダ装置140が設けられているとともに、第5ステー
ジのライン(L)下方にラベル貼装置5が設けられてい
る。
【0070】ラベル貼装置5は、白地のラベルを複数枚
貼り付けてある帯状のラベル台紙を連続して送るラベル
送り141と、ラベル送り141でのラベル送り中に白
地のラベルに価格や製品番号、商品の種類などの表示を
印刷するスタンパー142と、印刷澄のラベルを台紙か
ら剥して受取るとともに、コンパクト容器40の外底部
に貼るラベル・シリンダ装置143とを備えたものであ
る。
【0071】ラベル貼装置5は全体が水平方向に移動自
在で、容器40の変更などに対応して、その位置を調整
できるようになっている。なお、第5ステージでもパレ
ット(P)の中皿セット部45に中皿44がセットされ
ているか否かを検出する第2中皿センサ145、コンパ
クト容器40自体が容器セット部41にセットされてい
るか否かを検出する第3容器センサ146が設けられ、
中皿44もしくは容器40が無い場合、ラベル貼りは中
止される。
【0072】第5ステージにおいて中央操作盤85で
は、パレット上に中皿なし、パレット上に容器な
し、タイムオーバー、シール不足、非常停止、
異常パレットがそれぞれ表示される。
【0073】前記スタンパー142は5種類の印刷内容
を選択してスタンプすることができるようになってお
り、その選択は前記制御部Bからの指令によりなされる
ようになっている。
【0074】(6)第6ステージ:接着剤供給装置6 第6ステージでは、接着剤供給装置6によりコンパクト
容器40の内底面上にホットメルトが自動的に供給され
る。図28のように接着剤供給装置6は、第6ステージ
のライン(L)上方に設けられた接着剤ノズル151
と、ノズル先端部に設けられたリング状の接着剤通過セ
ンサ152とを備え、加熱されて溶融されたホットメル
トがノズル151からコンパクト容器40内に射出さ
れ、かつ、確実に接着剤供給がされたか否かを接着剤通
過センサ152による接着剤の通過の有無の検出で行う
ようになっている。また、ノズル151とコンパクト容
器40の蓋との間に挿入される接着剤の飛散防止カバー
153が上下動自在に設けられ、接着剤供給時に接着剤
が蓋内面の鏡などに付着しないようになっている。
【0075】また、開蓋センサ154が容器の背後に設
けられ、開蓋の程度を確認するようになっている。開蓋
センサ154は、複数の近接センサを蓋の背後で上下方
向に並べたもので、全てのセンサがオンしているとき充
分な角度で開蓋していることを意味し、例えば、最上段
のセンサがオフである場合、蓋が閉じたままか、充分な
角度で開いていないことを意味する。
【0076】さらに、第6ステージでもパレット(P)
の中皿セット部45に中皿44がセットされているか否
かを検出する第3中皿センサ155が設けられている。
そして、開蓋されていないかまたは充分でない場合、も
しくは、中皿44が無い場合、接着剤供給は中止され
る。
【0077】第6ステージにおいて中央操作盤85で
は、コンパクト容器の開蓋状態異常、ホットメルト
なし、パレット(P)上に中皿なし、タイムオーバ
ー、ホットメルト温度異常、非常停止、異常パレ
ットがそれぞれ表示される。
【0078】前記接着剤ノズル151は図示しないロボ
ットによって接着剤の射出位置及び射出量が制御される
ようになっており、その制御内容は制御部Bにより決定
されるようになっている。
【0079】(7)第7ステージ:中皿組み付け装置7 第7ステージでは、中皿組み付け装置7によりコンパク
ト容器40内に前記中皿44が組み込まれる。図29の
ようにこの中皿組み付け装置7は、第7ステージにおけ
るパレット(P)の上方にあって中皿セット部45から
容器セット部41側へと延出した2本のガイドレール1
60に移動ブロック161を摺動自在に取り付けたもの
で、移動ブロックに中皿チャック162が上下動自在に
設けられている。この中皿チャック162は、中皿の周
囲を掴んで保持する構造で、中皿チャック162で中皿
44を掴んだ後、中皿チャック162が上昇し、移動ブ
ロック161がコンパクト容器40側に移動し、パレッ
ト(P)の中皿セット部45上に来たら停止し、その位
置で中皿チャック162が下降してから中皿44の保持
が解除されてコンパクト容器40内に落とされる。
【0080】なお、第7ステージでは、コンパクト容器
40内のホットメルトが固化していないかを確認するた
め、容器40上方に温度センサとして放射温度計163
が設置されている。この放射温度計163が温度確認を
し、温度が一定値以下である場合、中央操作盤85でラ
ンプ表示するようになっている。
【0081】第7ステージにおいて中央操作盤85で
は、前記ランプ表示の他に、ホットメルトなし、タ
イムオーバー、非常停止、異常パレットがそれぞれ
表示される。
【0082】前記中皿チャック162の動作は容器の形
状等によって異なった制御がなされるようになってお
り、その制御内容は制御部Bにより決定されるようにな
っている。
【0083】(8)第8ステージ:中皿押え装置8 コンパクト容器40本体内に落とされた中皿44は確実
に組み込まれるとは限らない、そこで、図30のように
容器40の斜め前方から中皿44を押す斜めシリンダ装
置165を備えた中皿押え装置8が設けられている。ま
た、パレット(P)上方に集塵装置166が設けられ、
中皿44の装着の際に飛散した化粧料を吸引するように
なっている。第8ステージにおいて中央操作盤85で
は、タイムオーバー、非常停止、異常パレットが
それぞれ表示される。斜めシリンダ装置165の動作は
容器の形状等によって異なった制御がなされるようにな
っており、その制御内容は制御部Bにより決定されるよ
うになっている。
【0084】(9)第9ステージ:第1フィルム載置装
置9 第9ステージではコンパクト容器40内に装着した中皿
44内の化粧料上に第1のフィルム46が載せられる。
これは、図31のようにフィルムセット部47からコン
パクト容器40セット部側へと延出した2本のガイドレ
ール171に移動ブロック172を摺動自在に取り付
け、移動ブロック172に吸盤シリンダ装置173が設
けられている。この吸盤シリンダ装置173はロッド先
端に真空式吸盤174を設けた構造である。そして、吸
盤101にフィルム46を吸着した後、ロッドが上昇
し、移動ブロック172が容器本体側に移動し、容器4
0上に来たら停止し、その位置でロッドが下降し真空吸
引が解除されてフィルム46が中皿44内の化粧料上に
載置される。ここで使用する吸盤101は図17〜図1
9に示したものと同一である。
【0085】また、第9ステージでは、コンパクト容器
40内に中皿44がセットされているか否かを検出する
第4中皿センサ175が設けられている。コンパクト容
器40内に中皿44が無い場合、フィルム46の取り付
けは中止される。
【0086】第9ステージにおいて中央操作盤85で
は、パレット上に中皿なし、タイムオーバー、非
常停止、異常パレットがそれぞれ表示される。なお、
図37のように、中皿収容部とパフ収容部とが並列して
設けられ、それらに中皿44とパフ42とがそれぞれ収
容されるコンパクト容器40の場合、予め中央操作盤8
5での調整で、中皿センサ175の操作のみ行われ、第
1フィルム載置装置9は作動しない。
【0087】前記フィルム46は5種類用意されてお
り、前記吸盤シリンダ装置173は制御部Bにより指定
されたフィルム46を選択するようになっている。
【0088】(10)第10ステージ:パフ組み付け装
置10 第10ステージではパフ組み付け装置10によりパフ4
2がフィルム46上に載置される。図32のようにパフ
組み付け装置10は第10ステージにおけるパレット
(P)の上方にあって、パフセット部43から容器セッ
ト部41側へと延出した縦方向スライダー181と、こ
の縦方向スライダー181に摺動自在に取り付けた横方
向スライダー182と、横方向スライダー182に摺動
自在に取り付けたロボットハンド183とを備え、ロボ
ットハンド183は上下動自在でかつ回動自在で、一対
の挟持板184を開閉自在に有している。そして、パレ
ット(P)の切欠き60から挟持板184を挿入し、挟
持板184でパフ42を挟み、横方向スライダー182
の移動によりロボットハンド183を容器40側へ移動
させ、容器40上で挟持板184を開き、再度、移横方
向スライダー182を逆方向に退行させ、パフ42を中
皿44上に載置する。
【0089】なお、第10ステージでも、コンパクト容
器40内に中皿44がセットされているか否かを検出す
る第5中皿センサ185、及び、中皿44上にフィルム
46がセットされているか否かを検出するフィルムセン
サ186が設けられている。コンパクト容器40内に中
皿44が無い場合、または、フィルム46がセットされ
てない場合、パフ42の装着は中止される。
【0090】第10ステージにおいて中央操作盤85で
は、パレット上にフィルムなし、パレット上に中皿
なし、ロボットコントローラ異常、タイムオーバ
ー、非常停止、異常パレットがそれぞれ表示され
る。
【0091】前記パフ42は5種類用意されており、前
記ロボットハンド183は制御部Bにより指定されたパ
フ42を選択するようになっている。
【0092】(11)第11ステージ:第2フィルム載
置装置11 この装置11は、図37のように、中皿収容部とパフ収
容部とが並列して設けられ、それらに中皿44とパフ4
2とがそれぞれ収容されるコンパクト容器40の場合に
作動するもので、図33のように第1フィルム載置装置
9と同一構造の第2フィルム載置装置11で化粧料入り
中皿44上とパフ42上に跨ってフィルム46が載置さ
れる。また、第11ステージでは、コンパクト容器40
内にパフ42がセットされているか否かを検出するパフ
センサ191が設けられ、パフ42が無い場合、フィル
ム46の装着は中止される。
【0093】第11ステージにおいて中央操作盤85で
は、パレット上にパフなし、タイムオーバー、非
常停止、異常パレットがそれぞれ表示される。なお、
化粧料入り中皿44上にフィルム46を載置し、その上
にパフ42を置くタイプのコンパクト容器40の場合、
パフ42の有無の検出がなされるのみで、この第2フィ
ルム載置装置11は使用されない。
【0094】前記フィルム46は5種類用意されてお
り、前記第2フィルム載置装置は制御部Bにより指定さ
れたフィルム46を選択するようになっている。
【0095】(12)第12ステージ:検査装置12 この第12ステージでは、検査装置12でパレット
(P)上に構成部品が残っていないかが検査される。検
査装置12は、図34のようにパレット(P)の中皿セ
ット部45、フィルムセット部47、パフセット部43
にそれぞれ対応したセンサ200からなる。パレット
(P)上に中皿44、フィルム46、あるいはパフ42
が残存していることが判明した場合、コンパクト容器4
0が正常に組み立てられなかったことを意味する。
【0096】第12ステージにおいて中央操作盤85で
は、パレット上に中皿残り、パレット上にパフ残
り、パレット上にフィルム残り、異常パレットがそ
れぞれ表示される。
【0097】(13)第13ステージ:閉蓋装置13 第13ステージでは閉蓋装置13でコンパクト容器40
の蓋が閉ざされる。閉蓋装置13は、コンパクト容器4
0の開閉方向に沿って、ライン(L)を横切る縦方向ス
ライダー205と、この縦方向スライダー205に摺動
自在に取り付けた横方向スライダー206と、横方向ス
ライダー206に摺動自在に取り付けたアーム207
と、アーム207先端に取り付けた閉蓋治具208とを
備えている。
【0098】閉蓋治具は、先端にローラ209を有し、
このローラ209は上下方向に移動自在で、かつ、スプ
リング210で下方に付勢されている。そして、ローラ
209を開いた状態の蓋の背後から当てて前方へと横方
向スライダー206を移動させることで、ローラ209
が蓋を押しながら閉ざす。
【0099】なお、図36に示したように、閉蓋操作中
にコンパクト容器40の外底部を吸着して容器40を固
定する固定装置211がライン(L)の下に設けられて
いる。
【0100】第13ステージにおいて中央操作盤85で
は、パレット上に容器なし、コントローラ異常、
タイムオーバー、非常停止、異常パレットがそれぞ
れ表示される。
【0101】(14)第14ステージ:カートニング装
置14 第14ステージでは、組み付け完了したコンパクト容器
40がカートニング装置14に送られケース内に梱包さ
れる。前記ケースは5種類用意されており、前記カート
ニング装置14は制御部Bにより指定されたケースを選
択するようになっている。
【0102】<各工程とエラー表示>以上のようにし
て、コンパクト容器40が組み立てられ、包装される
が、組み立ての途中で組み立てエラーが生じた場合、前
記したようにその発生と同時にエラー表示器80のシャ
フト81の一端がアクチュエータ82で押し込まれ、そ
の他端が突出して、機械的にエラー表示される。そし
て、シャフト81の他端が突出していることを検出する
エラー表示検出センサ83が各ステージにそれぞれ設け
られ、搬送されてくるパレット(P)にエラー表示され
ているか否か検査される。
【0103】ところで、前記したように各種エラーは、
各ステージで個別にセンサで検出されているが、一度、
あるステージでエラー表示されれば、異常パレットとし
て扱われ、エラー表示器80によるエラー表示がされる
ため、次のステージで個別的にエラー検出をするまでも
なくもはやそのステージでの組み付け作業をする必要は
ない。その意味から各ステージでの個別的エラー検出
は、エラー表示器80がうまく作動しなかった時、ある
いはエラー表示検出センサ83によりエラー表示を検出
できなかったときの予防としての意味があるといえる。
【0104】そして、この実施例によるエラー表示器8
0は機械的にエラー表示するため、オペレータが目視で
異常パレットを確認でき、工程の途中でオペレータが任
意にエラーを修正したり、パレット(P)自体を排除し
たりすることもできる。なお、エラー表示器80として
は、ランプや発光ダイオードを発光させるようにしても
よい。エラー表示検出センサとしては受光素子を利用で
きる。
【0105】なお、パレット(P)が一巡した場合、第
1ステージの直前に、エラー表示器80のシャフト81
の他端を押して、エラー表示をキャンセルするリセット
用アクチュエータが設けられている。
【0106】(制御部Bの説明)以下、前記組み立て部
Aを制御する制御部Bを図38ないし図41により説明
する。制御部BはコンピュータBCを中心とする装置で
あり、前記フィルム供給装置1、容器供給装置2、化粧
料入り中皿供給装置3、容器開蓋装置4、ラベル貼装置
5、接着剤供給装置6、中皿組み付け装置7、中皿押え
装置8、第1フィルム載置装置9、パフ組み付け装置1
0、第2フィルム載置装置11、検査装置12、閉蓋装
置13、及びカートニング装置14の各ステージに対し
て、仕様の変更及び制御を行うものである。具体的に
は、各工程における組み付け部品の選定や、各工程で使
用されている数値制御型組立ロボットの数値変更ができ
るようになっている。
【0107】制御部Bは図39に示すように、コンピュ
ータBC、中央操作盤85、ステーション操作盤B2か
らなり、コンピュータBCは中央演算部BPと記憶部B
Mからなっている。
【0108】前記中央操作盤B1はいわゆるキーボード
が用いられており、コンピュータBCのすべての操作を
行うためのものである。一方、ステーション操作盤B2
は複数配置されており、組み立て部Aにおける各工程部
に計11台設けられている。ステーション操作盤B2は
夫々のステージにおける部品の選定や数値設定を変更す
るためのローカルコントローラとなっている。
【0109】コンピュータBCと中央操作盤85との間
はインターフェイスBF1、BF2で接続され、コンピ
ュータBCとステーション操作盤B2との間はインター
フェイスBF3、BF4で接続されている。
【0110】インターフェイスBF1は商品ナンバーデ
ータの伝達、即ち、製造する商品の種類毎に定めた番号
を指定するためのデータを授受するものである。また、
インターフェイスBF2はステーションデータ(前記し
た各ステージの内、どのステージに対するデータである
かを指定するデータ)を授受するものである。
【0111】さらに、インターフェイスBF3は機能デ
ータ(前記した各ステージにおける機構を選択するデー
タ)を授受するものである。また、インターフェイスB
F4はロボットデータ機能データ(前記した各ステージ
におけるロボットの数値制御データ)を授受するもので
ある。
【0112】以上のデータは個々のステージを制御する
ものである。例えば、フィルム供給装置1にあっては複
数組のフィルムマガジン90を有しており、夫々に異種
のフィルム46が収容されている。そして、制御部Bか
ら与えられる命令によって、前記アーム100が作動
し、選択されたフィルムマガジン90内のフィルム46
を吸盤101で吸着してパレット(P)側に向けて進出
し、フィルムセット部47上でフィルム46の吸着を解
除してフィルム46をフィルムセット部47にセットす
る。
【0113】また、前記第3ステージにおける充填装置
を例に説明すると、前記操作部311はバイナリコード
を設定することによりパラレルデータを送出するように
構成されており、図41に示すように4つのトグルスイ
ッチS1〜S4からなっている。このトグルスイッチS
1〜S4は2のn乗の重み着けが付けられており、夫々
の2位置においてインジケータM1〜M8が点滅するよ
うになっている。
【0114】即ち、トグルスイッチS1にはインジケー
タM1、M2が設けられており、インジケータM1は
「1」、インジケータM2は「2」を夫々示している。
同様に、トグルスイッチS2にはインジケータM3、M
4が設けられており、インジケータM3は「4」、イン
ジケータM4は「8」を夫々示している。このようにし
て最大重み付けのトグルスイッチS4にはインジケータ
M3、M4が設けられており、インジケータM7は「6
4」、インジケータM8は「128」を夫々示してい
る。そしてこれらトグルスイッチS1〜S4で設定した
数字は入力キーEを押すことによって制御部4に転送さ
れるようになっている。
【0115】つぎに、前記トグルスイッチS1〜S4で
設定した数字と前記記憶部10における各種データとの
関係を説明する。各種データは図40に示すようにマト
リクス状になっており、商品名の行にはaからtまでの
合わせて20種類の商品が列挙されている。
【0116】一方、制御内容は列方向に20項目が列挙
されており、前記商品名との交差点が具体的制御内容が
収容されたデータ群のアドレスとなっている。そして、
製造したい製品の番号を入力すると、各ステージの制御
に必要な数値が一括して決定される。したがって、この
数字をシーケンシャルに順次変更してゆけば、様々な種
類の製品を1つのラインで製造することができる。
【0117】以下、同様にして、容器供給装置2、化粧
料入り中皿供給装置3、容器開蓋装置4、ラベル貼装置
5、接着剤供給装置6、中皿組み付け装置7、中皿押え
装置8、第1フィルム載置装置9、パフ組み付け装置1
0、第2フィルム載置装置11、検査装置12、閉蓋装
置13、及びカートニング装置14に対する各種設定が
同時になされる。
【0118】この操作をより詳細に説明する。本発明の
システムは、一つのボタンを押すだけで商品切替(条件
変更)を可能とするもので、その前準備として、商品に
合う条件を見つけ、データーとして記憶させる。前準備
とは、図39を参照して説明すると、
【0119】1)使用する工程(ステーション)を中央
操作盤85で選定する。 2)その各工程のロボット動作プログラムを作成し、見
出し番号を付け、ロボットドライバーに記憶させてお
く。 3)商品に合わせ、各工程にてロボット選択を行う。
(2で行った動作プログラムの何番で動かすかを選定す
る) 4)商品に合わせ、各工程にて機能選択を行う。
【0120】機能選択には A)シリング動作の選択・・・・a商品はストローク100mm動く b商品はストローク50mm動く B)異常判定検出用センサーの選定・・・・a商品はセンサーAとBにて判定 b商品はセンサーCとDにて判定 等があり、これらは、図41に示したようなスナップS
Wの組合せを利用し数字化して記憶を行っている。例え
ば、a商品の場合、表示灯が点滅させたとしたら、記憶
させる約束ごとでバイナリーコードのビットとして1と
4が立ったことになる。したがって10進数としては、
1+4で「5」の数字を記憶する事にしている。 32 16 8 4 2 1 (ビット) 0 0 0 1 0 1 2進数→10進化すると=5 以上1〜4の内容が整った上でボタンによる一斉切替が
可能となる。
【0121】次いで、図39、図40を利用して制御デ
ータの流れを説明する。まず、前提として、メイン制御
盤Bには中央処理装置BPが備わっており、ラダー言語
にてデーター処理が行えるようプログラムを組んであ
る。そのデータの内容を図40に示す。
【0122】そして、中央操作盤85にて商品No.を
BCDコードで入力すると、メイン制御盤Bはこれをバ
イナリーコードに変換する。このバイナリーコードを基
に以下の処理を行う。 1)インデックスレジスタZの値を決定する。(Z=商
品No.) 2)約束ごとでD100+Z、D130+Z、・・・・D7
00+Zの処理を行い、商品用に振り分けてあるデータ
ーレジスタ(記憶する部屋)を出して来る。
【0123】3)その部屋に数字化して記憶したり、ま
たは記憶してある数値に基づき、以下の処理を行う。 各工程へBCD変換して「何番でロボットが動作して
いるか」の表示 各工程へバイナリーコードのまま、「どのような機能
で運転しているか」の表示 各工程のロボットへ記憶数値−1(マイナス1)の処
理を行い、バイナリーコードでロボットのドライバーと
アクセスする。 どのステーションが動くか?バイナリーコードで中央
操作盤へ表示 商品名を表示させる為BCD変換して出力(中央操
作) 各工程の機能選択の内容をソフトに反映させ、動作・
検査の変更 4)3の内容は、D10〜30のデーターレジスタに転
送し、このレジスタの内容にて処理している。
【0124】次いで、ステーション操作盤B2では、以
下の処理が行われる。 1)ロボット選択がリアルタイムに可能になっている。
ロボットNo.は、BCDコードで入力。メイン制御盤
はバイナリーコードに 変換し、データレジスタに記
憶する。 2)機能選択がリアルタイムに可能になっている。スナ
ップSWと表示灯の組合せにより、バイナリーコードに
変換し、データレジスタに記憶する。 3)前記3)の内容から、ロボットNoの表示、機能選
択の表示を行っている。
【0125】ここで、図40の説明をする。メイン制御
盤の中に、中央処理装置(プログラマブル・コントロー
ラー)が備えてあり、この装置のすべての制御を行って
いる。中央処理装置は、プログラミングベースとしてデ
ーターをメモリーできる機能を持っており、購入したユ
ーザーにて色々な応用制御ができる。データーをメモリ
ー処理するものは、今回「D」データレジスタを使用し
ている。この「D」は1024ケあり、基本的にバイナ
リーコードで記憶する仕組みになっている。また、1コ
の「D]で、10進数で4ケタの数値を記憶することが
できる。
【0126】そして、限られたメモリー容量とスキャン
タイム(命令語実行処理時間)を短縮するために図40
の表をベースにデーター処理を行っている。 1)商品No.をZ(インデックスレジスタ)に変換す
る。・・・・ {BIN KZXOO DO};デジタルスイッチ
の内容をバイナリーコードにしてDOに移す {MOV DO Z};DOの内容をZに移す この命令処理により〈Z=商品No.〉となる。 2)各項目選択(記憶する機能)の先頭No.を決め
る。(ソフト上の約束ごと) D100、D130、D
160、・・・・D700 3)次に、商品ごとに使用する「D」データーレジスタ
の割付けを行い、ソフト上計算処理できる命令処理ソフ
トを作る。 D100+Z、D130+Z、D160+Z、・・・・D7
00+Z 4)これにより、例)a商品を中央操作盤にて設定する
と、No.は1番号である ため、 Z=1→D100+Z=D101、D130+Z=D1
31、・・・・D700+Z=D701 となり、商品ごとに表の横一列のデーターレジスタを使
用することが可能となる。
【0127】5)横一列に読み出された各データーレジ
スターは、数値を記憶または記憶してある数値を出力し
ている。 数値記憶はダイレクトに行う。 例){BIN KZX40 D130Z};フタ開けス
テーションのロボット選択のデジスイッチ情報 数値出力はデーター処理上、D10〜30をかえして処
理を行っている。 6)D10〜D30は、外部ロボットドライバー、機能
動作、検査制御、表示とのコミニュケーションをとるた
め、いつでもパラレルデーターを出す基点となってい
る。 7)パラレルデーターを通信するインターフェイスは、
DC24Vトランジスターオープンコレクタ出力基板を
おもに使用している。 8)パラレルデーターには、デジタル表示器・マルチデ
ィスプレー(商品タイトルなどを表示)にはBCDコー
ド、ロボットドライバーにはバイナリーコードを出力し
ている。
【0128】そして、ボタンにより商品を選定すると、
その商品に対応した動作条件データが図40の記憶デー
タから即座に呼び出され、瞬時にして各ロボット等の制
御条件が決定され、そのデータに従って、装置が動作す
る。以上のような構成としたことで、組立や包装すべき
商品の切換が容易で、商品が切り替わっても、各ステー
ションの自動装置の仕様を切換も容易にできる。
【0129】組立などの機能を各ステーションに細分化
したため、工程が変わっても、各ステーションの選択、
一部仕様変更のみで対処でき、ライン(L)を新たに作
り直す必要がない。
【0130】しかも、従来は1つの設備で多品種の製品
に対応することは困難であるため、専用のロットを増設
して対応せざるを得なかったが、本発明によればあらゆ
る仕様に柔軟に対応できるため、少ない設備を有効に利
用して低コストで多品種少量生産に対応することができ
る。
【発明の効果】本発明では、あらゆる仕様に柔軟に対応
できるため、少ない設備を有効に利用して低コストで多
品種少量生産に対応することができる。
【0131】また、パレット単位で組立不良などのエラ
ーとして扱えるため、供給部品単位でエラーを排除する
場合に比較して、ライン停止など生産性を妨げる時間を
節約できる。
【0132】しかも、製造したい種類の製品をバイナリ
コードによって設定することで、すべての数値設定を一
括して変更することができるため、誰でも容易に操作す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すライン全体の平面図、
【図2】本発明の一実施例を示すパレットの斜視図、
【図3】本発明の一実施例を示す交換基板を外した状態
のパレットの斜視図、
【図4】本発明の一実施例を示すライン上のパレットの
シャーシを示した平面図、
【図5】本発明の一実施例を示す位置決めチップの斜視
図、
【図6】本発明の一実施例を示すチップによる保持状態
を示した平面図、
【図7】本発明の一実施例を示すチップによる保持状態
を示した平面図、
【図8】本発明の一実施例を示す向き決めチップを示し
た平面図、
【図9】本発明の一実施例を示す向き決めチップを示し
た断面図、
【図10】本発明の一実施例を示すパフセット部の断面
図、
【図11】本発明の一実施例を示す中皿セット部の断面
図、
【図12】本発明の一実施例を示すエラー表示器の動作
状態を示した斜視図、
【図13】本発明の一実施例を示すエラー表示器の動作
状態を示した斜視図、
【図14】本発明の一実施例を示すフィルム供給装置の
断面図、
【図15】本発明の一実施例を示すフィルム取出状態を
示した断面図、
【図16】本発明の一実施例を示すフィルム取出状態を
示した断面図、
【図17】本発明の一実施例を示す吸盤装置の断面図、
【図18】本発明の一実施例を示す吸盤装置の断面図、
【図19】本発明の一実施例を示す吸盤装置の断面図、
【図20】本発明の一実施例を示す容器供給装置を示す
概略図、
【図21】本発明の一実施例を示す中皿供給装置の概略
図、
【図22】本発明の一実施例を示す容器開蓋装置の概略
図、
【図23】本発明の一実施例を示す開蓋操作を示した
図、
【図24】本発明の一実施例を示す開蓋操作を示した
図、
【図25】本発明の一実施例を示す開蓋操作を示した
図、
【図26】本発明の一実施例を示す開蓋操作を示した
図、
【図27】本発明の一実施例を示すラベル貼装置の概略
図、
【図28】本発明の一実施例を示す接着剤供給装置の概
略図、
【図29】本発明の一実施例を示す中皿組み付け装置の
概略図、
【図30】本発明の一実施例を示す中皿押え装置の概略
図、
【図31】本発明の一実施例を示す第1フィルム載置装
置の概略図、
【図32】本発明の一実施例を示すパフ組み付け装置の
概略図、
【図33】本発明の一実施例を示す第2フィルム載置装
置の概略図、
【図34】本発明の一実施例を示す検査装置の概略図、
【図35】本発明の一実施例を示す閉蓋装置の概略図、
【図36】本発明の一実施例を示す閉蓋装置の概略図、
【図37】本発明の一実施例を示す他のコンパクト容器
の断面図、
【図38】本発明の一実施例を示す装置全体のブロック
図、
【図39】本発明の一実施例を示す制御部のブロック
図、
【図40】本発明の一実施例を示すデータ表、
【図41】本発明の一実施例を示す操作部の拡大図。
【図42】本発明の一実施例を示す化粧料充填部の平面
図。
【符号の説明】
A・・組み立て部、 B・・制御部、 L・・・ライン P・・・パレット 1〜13は自動装置、 1・・・フィルム供給装置、 2・・・容器供給装置、 3・・・化粧料入り中皿供給装置、 4・・・容器開蓋装置、 5・・・ラベル貼装置、 6・・・接着剤供給装置、 7・・・中皿組み付け装置、 8・・・中皿押え装置、 9・・・第1フィルム載置装置、 10・・パフ組み付け装置、 11・・第2フィルム載置装置、 12・・検査装置、 13・・閉蓋装置、 31・・基板、 40・・構成部品としてのコンパクト容器、 41・・コンパクト容器セット部、 42・・構成部品としての化粧用パフ、 43・・パフセット部、 45・・中皿セット部、 46・・構成部品としてのフィルム、 47・・フィルムセット部、 52・・交換基板、 56,61,66,71・・位置決めホルダとしてのチ
ップ、 80・・エラー表示器、 81・・シャフト、 82・・アクチュエータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 幸四郎 静岡県袋井市愛野1234番地ポーラ化成工 業株式会社袋井工場内 (56)参考文献 特開 平4−348829(JP,A) 特開 昭61−249251(JP,A) 特開 平2−30446(JP,A) 特開 平1−114580(JP,A) 特開 昭64−44391(JP,A) 特開 昭48−56355(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00 307 B65D 19/44 B65B 1/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組み立てるべき複数の構成分品を一つのパ
    レット上に載置し、このパレットがライン上を流れる間
    に、各構成部品の組み付けを自動装置で逐次パレット上
    で行う組み立て部と、 この組み立て部に指令を与える制御部と、パレットの組
    み立て工程中で組立エラーが生じた後は、それ以後の工
    程での作業を中止するためのエラー表示器を含み、 前記組立部は、自動装置が、少なくともコンパクト容器
    内に化粧料入り中皿を装填する装填装置、装填された化
    粧料入り中皿もしくは化粧料入り中皿と化粧用パフ上に
    フィルムを載置するフィルム装着装置、コンパクト容器
    中に装着されたフィルム上に化粧用パフを載置するパフ
    装着装置であり、各組立工程を実施する各ステージを備
    え、 前記制御部は、製品の種類に応じて予め設定された構成
    部品群を記憶し、バイナリコードを手動または自動で設
    定することによって記憶した構成部品群の複数種のジョ
    ブが選定され、選定されたジョブを任意に読み出して実
    行できると共に、各ステージに対する仕様の変更及び制
    御が可能であり、 前記組立エラー表示器はパレットに設けられ、パレット
    の進行方向に対してパレットを横断するように設置した
    シャフトを備え、組立エラーが生じたときはシャフトの
    一端が押圧されてシャフトの他端が突出するエラー表示
    をすることを特徴とする化粧用コンパクト容器の自動組
    立装置。
  2. 【請求項2】前記ラインが循環ラインである請求項1に
    記載の化粧用コンパクト容器の自動組立装置。
  3. 【請求項3】前記パレットは、基板上に設けたコンパク
    ト容器セット部、パフを載置するパフセット部、中皿を
    載置する中皿セット部、フィルムを載置するフィルムセ
    ット部とを備え、 各セット部は、載置されるべき部品の周囲を保持する位
    置決めホルダを有し、この位置決めホルダは、部品の形
    状・大きさに合わせて、保持範囲を可変とした請求項1
    または2に記載の化粧用コンパクト容器の自動組立装
    置。
  4. 【請求項4】前記コンパクト容器セット部は、基板上に
    着脱自在に取り付けた交換基板に設けられている請求項
    1から3のいずれかに記載の化粧用コンパクト容器の自
    動組立装置。
  5. 【請求項5】前記位置決めホルダは、基板上に偏心して
    枢止されたチップからなる請求項4に記載の化粧用コン
    パクト容器の自動組立装置。
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