JP2001357428A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類処理装置

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JP2001357428A
JP2001357428A JP2000180161A JP2000180161A JP2001357428A JP 2001357428 A JP2001357428 A JP 2001357428A JP 2000180161 A JP2000180161 A JP 2000180161A JP 2000180161 A JP2000180161 A JP 2000180161A JP 2001357428 A JP2001357428 A JP 2001357428A
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JP2000180161A
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English (en)
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Hideki Owada
秀樹 大和田
Masakazu Itotani
政和 糸谷
Hiromi Okamura
廣実 岡村
Junichi Tsubota
淳一 坪田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、オペレータによる作業負担を低減
でき、処理効率を高めることができる束処理装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】紙葉類処理装置1は、所定枚数の紙葉類を
結束した束を所定個数集積して包装した包装物を受入れ
て破封して中の束を取出す破封束取出機2、取出された
束の結束を解除して紙葉類を1枚ずつ検査し、検査済の
紙葉類を再び結束して束とする詳細検査機7、および詳
細検査済の束の状態を検査してから所定個数集めて包装
材で包装する検査包装機3を有する。破封束取出機2を
介して投入された包装物は、検査包装機3を介して包装
物の形態で排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定枚数の紙葉
類を結束した束を所定個数集積して包装した包装物を投
入し、破封して包装材を除去し、中の各束から帯を切除
し、紙葉類を1枚ずつ検査し、検査済の紙葉類を再び束
にして包装する紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙葉類処理装置として、所定枚数
の紙葉類を結束した束を投入し、結束を解除して紙葉類
を1枚ずつ取り出して検査し、検査済の紙葉類を再び所
定枚数毎に結束して束とする束処理機、およびこの束処
理機で処理済の束を所定個数集積して包装する包装機を
別々に有するものが知られている。
【0003】この種の装置では、別の包装機で包装され
た包装物からオペレータが手作業で包装材を除去し、中
の束を束処理機へ手作業で投入する。束処理機に投入さ
れた束は結束解除された後検査され、所定枚数毎に結束
されて所定の集積部へ集積される。このようにして束処
理機の集積部へ集積された束は、オペレータの手作業に
よって所定個数集積した状態で包装機へ投入されて包装
される。
【0004】このとき、束処理機の集積部に集積された
束のうち包装機に投入する所定個数に満たない束は、オ
ペレータの手作業により所定の収納箱に収納されて次回
の処理まで保管される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の紙葉類処理装置では、包装材をオペレータの手作業で
除去して中の束を束処理機へ投入し、且つ処理後の束を
オペレータの手作業により包装機へ投入していたため、
オペレータによる作業負担が大きくなる問題があった。
【0006】また、この種の紙葉類処理装置では、短時
間で比較的多量の束を処理することが要求されるため、
従来の装置のようにオペレータの手作業によって束を取
り扱うようでは、処理に時間がかかり処理効率が悪くな
る問題があった。
【0007】さらに、上述した装置では、束処理機の集
積部に集積された所定個数に満たない束をオペレータの
手作業によって収納箱に収納して保管していたため、束
の管理が面倒であった。
【0008】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、オペレータによる作業負担を低減で
き、処理効率を高めることができる紙葉類処理装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の紙葉類処理装置は、所定枚数の紙葉類を結
束した束を所定個数集めて包装した包装物を受入れて、
該包装物の包装材を破封して除去し、包装物内の束を取
出す破封束取出機と、この破封束取出機によって取出さ
れた束の結束を解除して中の紙葉類を取出し、取出した
紙葉類を1枚ずつ検査し、この検査の結果再使用可能と
判定された紙葉類だけを再び所定枚数毎に結束して束と
する詳細検査機と、この詳細検査機にて結束された束を
検査して所定個数集めて包装材によって包装する検査包
装機と、を備えている。
【0010】上述した発明によると、所定枚数の紙葉類
を結束した束を所定個数集めて包装した包装物を受入れ
て、処理済の紙葉類を再び包装物の形態で受け取ること
ができる。従って、従来の処理装置のようにオペレータ
が包装物を手作業で破封して中の束を束処理機へ手投入
し、束処理機で処理済の束を束処理機から包装機へ手作
業で投入する必要がなく、オペレータによる作業負担を
低減でき、処理効率を高めることができる。
【0011】また、上述した発明によると、上記紙葉類
の束と略同じ形で略同じ重さのダミー束を貯留するため
のダミー束貯留部をさらに有し、上記破封束取出機で破
封された包装物から取出されたダミー束を上記ダミー束
貯留部で貯留し、上記検査包装機において上記所定個数
に満たない束に上記ダミー束貯留部で貯留したダミー束
を加えて上記所定個数にして包装することを特徴とす
る。
【0012】この発明によると、紙葉類処理装置へ投入
された包装物内のダミー束を循環使用でき、オペレータ
がダミー束を手作業で取り扱う必要がなくなり、作業効
率を向上できる。
【0013】また、上述した発明によると、上記ダミー
束貯留部は、上記破封束取出機と検査包装機とを連結し
た連結部内に設けられており、上記破封取出機で取出さ
れたダミー束は上記詳細検査機へ送られることなく上記
ダミー束貯留部を介して上記検査包装機へ直接送られる
ことを特徴とする。
【0014】また、上述した発明によると、上記ダミー
束を機外から投入するための投入部を有し、この投入部
を介して投入されたダミー束は上記ダミー束貯留部へ送
られることを特徴とする。これにより、紙葉類処理装置
内でダミー束が不足した場合であってもダミー束を装置
内に適宜補給できる。
【0015】また、上述した発明によると、上記破封束
取出機は、上記包装物内のダミー束を検知する第1検知
部、および包装物が破封されて取出されたダミー束を検
知する第2検知部を有し、上記投入部を介して投入され
たダミー束は、上記第2検知部を介してダミー束である
ことが確認された後、上記ダミー束貯留部へ送り込まれ
ることを特徴とする。
【0016】また、上述した発明によると、上記破封束
取出機は、包装物を破封して取出した束を搬送する束コ
ンベアと、この束コンベアにて搬送中の束の状態を検査
する検査部と、上記束コンベアの終端に隣接して配置さ
れ上記検査部における検査の結果異常な束であることが
判定された排除束を移載して集積する排除束集積部と、
この排除束集積部に集積された排除束の異常を修正した
修正束を投入する束投入部と、を有し、上記排除束集積
部および束投入部は、互いに上下に重なる位置関係で近
接して配置されていることを特徴とする。
【0017】このように、排除束集積部と束投入部とを
近接させて配置することにより、オペレータは、排除束
集積部から取出した排除束に修正を加えた後、その場で
直ぐに束投入部を介して修正済の束を投入できる。これ
により、オペレータは、作業場所を移動することなく排
除束を処理できるため、作業効率を向上でき紙葉類処理
装置による処理時間を短縮できる。
【0018】また、上述した発明によると、上記詳細検
査機は、検査済の所定枚数の紙葉類を施封帯で施封して
把を形成し、この把を所定個数集積して2本の結束帯で
十文字結束して束を形成し、上記検査包装機は、上記詳
細検査機から送り込まれた束を結束した2本の結束帯が
交差した交差部に確認印を押印する押印部と、束の搬送
方向に沿って上記押印部より上流側に設けられ、上記交
差部がある束の第1面以外の第2面の状態を検査する第
1検査部と、上記搬送方向に沿って上記押印部より下流
側に設けられ、上記第1面の状態を検査する第2検査部
と、を有し、上記押印部は、上記第1検査部にて正常な
束であることが判定された束に対してのみ確認印を押印
し、上記第2検査部は、上記押印部にて確認印が押印さ
れた束に対してのみその第2面の状態を検査することを
特徴とする。
【0019】更に、上述した発明によると、上記第1検
査部で異常な束であることが判定された排除束、および
上記第2検査部で異常な束であることが判定された排除
束を一緒に集積する排除束集積部をさらに有することを
特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0021】図1には、この発明の実施の形態に係る紙
葉類処理装置1の斜視図を概略的に示してある。
【0022】紙葉類処理装置1は、所定枚数の紙葉類を
結束した束を所定個数集積して包装した包装物を受入れ
て、包装物を破封して中の束を取出し、取出した束の状
態を検査して後段の処理機へ送り出す破封束取出機2
と、破封束取出機2から送り出された束の結束を解除し
て紙葉類を1枚ずつ検査し、検査済みの再使用可能な紙
葉類を所定枚数ずつ再び結束して束とする複数の詳細検
査機7と、各詳細検査機7で結束された束の状態を検査
して所定個数集積し、熱収縮性を有するフィルム状の包
装材で包装する検査包装機3と、を備えている。
【0023】破封束取出機2および検査包装機3の一端
はコンベア4(連結部)で連結され、コンベア4の略中
央からメインコンベア5が延設されている。そして、メ
インコンベア5からそれぞれ分岐された複数のサブコン
ベア6を介して各詳細検査機7が接続されている。
【0024】しかして、紙葉類処理装置1の破封束取出
機2を介して投入された包装物は、ここで破封されて中
の束が取出され、取出された束の状態が検査されて送出
される。破封束取出機2から送り出された束は、コンベ
ア4、メインコンベア5、およびサブコンベア6を介し
て所定の詳細検査機7へ供給される。詳細検査機7へ供
給された束は、ここで結束が解除されて紙葉類が1枚ず
つ取り出されて検査され、検査の結果再使用可能と判断
された紙葉類だけが所定枚数集積されて再び結束され
る。詳細検査機7で結束された詳細検査済の束は、サブ
コンベア6、メインコンベア5、およびコンベア4を介
して検査包装機3へ送り込まれる。検査包装機3へ送り
込まれた束は、ここでその状態が検査され、所定個数集
められて包装材で再び包装される。
【0025】図2には、破封束取出機2を介して紙葉類
処理装置1に投入される包装物F、或いは検査包装機3
を介して紙葉類処理装置1から取り出される包装物Fの
斜視図を示してある。また、図3には、包装物F内に収
容される紙葉類Pの束Tの斜視図を示してあり、図4に
は紙葉類の束Tの代りに包装物F内に収容されるダミー
束Qの斜視図を示してある。
【0026】図3に示す紙葉類Pの束Tは、例えば10
0枚の紙葉類Pを小帯kで施封した把Hを紙葉類Pの集
積方向に沿って10把集積して2本の大帯K(縦帯およ
び横帯)で十文字結束して形成される。
【0027】また、図2に示す包装物Fは、図3の束T
を紙葉類Pの集積方向が鉛直方向に沿うようにして紙葉
類Pの短手方向に沿って5個ずつ2列に並べ、加熱収縮
性を有する包装材fで包装して形成される。包装物Fの
上面の2カ所および互いに対向する一対の側面には、そ
れぞれ、包装物Fの属性情報をバーコード化して印刷し
たラベルLが貼り付けられている。一対の側面に貼り付
けられたラベルLには、バーコードの他にオペレータに
よる目視確認のための所定の文字情報が印刷されてい
る。
【0028】さらに、図4に示すダミー束Qは、包装物
Fとして包装する束Tが10束に満たない場合に包装物
Fの体裁を整えるために包装物F内に装填されるもので
あり、その外形寸法および重さは束Tと略同じ寸法およ
び重さに設定されている。ダミー束Qは、樹脂製のブロ
ックにより形成され、2つの貫通した孔q1、q2を有す
る。ダミー束Qを包装物F内に装填する場合、ダミー束
Qは、その2つの貫通孔q1、q2が鉛直方向に延びる姿
勢で並べられる。
【0029】以下、上述した紙葉類処理装置1の構成お
よび作用について、主に図5乃至図8を参照して説明す
る。尚、ここでは、破封束取出機2および検査包装機3
について詳細に説明し、メインコンベア5、サブコンベ
ア6、および詳細検査機7については詳細な説明を省略
する。
【0030】図5には、破封束取出機2の内部構成を詳
細に示してある。図6には、検査包装機3の内部構成を
詳細に示してある。また、図7および図8には、主に破
封束取出機2および検査包装機3による処理動作を中心
とした紙葉類処理装置1の動作を説明するためのフロー
チャートを示してある。
【0031】まず、図5および図7を参照して破封束取
出機2の構成および作用について説明する。
【0032】図5に示すように、破封束取出機2には、
図示しない前行程から図中矢印a方向に沿って上述した
包装物Fが送り込まれる(図7、ステップ1)。包装物
F内には、通常、上述した紙葉類の束Tが10束並べて
収容されているが、束Tの他にダミー束Qが含まれてい
る場合がある。
【0033】破封束取出機2内に投入された包装物F
は、包装物Fの搬送位置の上方に配置されたバーコード
読取部11を介して、包装物Fの上面に貼り付けられて
いるラベルLのバーコードが読み取られる(ステップ
2)。包装物Fに貼り付けられたラベルLのバーコード
情報として、当該包装物F内にあるダミー束Qの数や、
包装物F内の束Tが詳細検査済みか否かなどの包装物F
の属性に関する情報が記録されている。
【0034】また、破封束取出機2内に投入された包装
物Fは、バーコード読取部11の近傍に配置されたダミ
ー束計数部12を介して、包装物F内に含まれるダミー
束Qの数が計数される(ステップ3)。ダミー束計数部
12は、包装物Fの搬送位置を上下に挟む位置関係で対
向配置された発光部および受光部をそれぞれ有する複数
のセンサを有し、各センサの光軸がダミー束Qの貫通孔
q1、q2を通過することによりダミー束Qを計数するよ
うになっている。つまり、包装物Fの包装材fが透明な
フィルムからなることから、貫通孔q1、q2を有するダ
ミー束Qは各センサの光軸を通すことができるのに対
し、紙葉類の束Tは光軸を通すことができないため、こ
の違いによりダミー束Qを検出できる。
【0035】バーコード読取部11を介して読み取った
当該包装物Fの属性に関するバーコード情報およびダミ
ー束計数部12を介して計数した当該包装物Fに含まれ
るダミー束Qの個数は、紙葉類処理装置1の図示しない
制御部において、包装物Fの投入時に図示しない外部制
御装置から入力される当該包装物Fの属性情報と照合さ
れる(ステップ2、3)。
【0036】バーコード読取部11およびダミー束計数
部12を通過された包装物Fは、包装物回転部13によ
ってその搬送姿勢を90度回転され、バッファ部14を
介して、破封部15へ送り込まれる。
【0037】このとき、ステップ2、3における照合の
結果、データの不一致が判断され、或いはデータの読取
りが不能であることが判断された包装物Fは、包装物回
転部13に移載された時点で、装置を停止した後、オペ
レータによって機外へ取り出される。機外へ取出された
包装物Fは、オペレータによって破封されて(ステップ
4)中の束Tが取出され、所定の修正処理が加えられた
後、後述する束投入部33を介して破封束取出機2内に
再投入される。
【0038】一方、ステップ2、3における照合の結
果、全てのデータが一致した包装物Fだけが包装物回転
部13によって90度回転され(ステップ5)、後段の
処理工程へ送られることになる。
【0039】破封部15では、包装物Fの包装材fを2
列の束の間で2分割するように破封する(ステップ
6)。破封部15にて破封された包装材fを付けたまま
の5束は、図示しない束把持装置によって把持されて破
封部15から隣接した5束回転部17上へ移載される。
このとき、5束は、紙葉類の集積方向が水平方向に向く
ように且つ包装材fの無い破断面が下方に向くように姿
勢変更されて5束回転部17へ移載される。
【0040】このようにして姿勢変更されて5束回転部
17へ移載された5束(図中破線で示す)は、5束回転
部17によって90度回転され(ステップ7)た後(図
中実線で示す姿勢)、5束回転部17の上方に設けられ
た包装材除去部16によって、5束に被さっている包装
材fが吸着されて取り除かれる(ステップ8)。包装材
除去部16によって取り除かれた包装材fは、そのまま
機外へ排出される。
【0041】5束回転部17に移載されて包装材fが除
去された5束は、その下流側に配設された束切出部18
へそのままの姿勢で移動される。束切出部18では、図
示しない束把持装置によって5束を1束ずつ把持して掴
み上げ、隣接配置された束コンベア21上へ1束ずつ移
載する(ステップ9)。このとき、束コンベア21上へ
移載される束Tは、その姿勢がさらに90度転倒され、
紙葉類Pの長手方向に沿った端辺を含む面が搬送面と平
行になるように姿勢変更される。また、ダミー束Qが束
コンベア21上に移載される場合には、2つの孔q1、
q2が搬送面と平行且つ搬送方向を横切る方向に延びる
ように束コンベア21上に載置される。包装物F内の束
T或いはダミー束Qは、この束コンベア21上に移載さ
れた時点で完全に1束ずつに分離される。
【0042】束コンベア21上に姿勢を変えて移載され
た束T或いはダミー束Qは、束識別センサ22によって
ダミー束Qであるか否かが識別される(ステップ1
0)。束識別センサ22は、束コンベア21の両側に互
いに対向する位置関係で発光部22aおよび受光部22
bを備えた透過式の光電センサ群から成り、束コンベア
21による搬送方向を横切る方向に延びた複数本の光軸
を有する。この束識別センサ22は、束コンベア21を
介して搬送される束T(或いはダミー束Q)がその複数
本の光軸を遮るか否かによってダミー束Qであるか否か
を検出する。
【0043】束識別センサ22によって紙葉類の束であ
ることが判定された束Tは、束コンベア21の搬送方向
下流側に隣接した別の束コンベア23上へ移載されてさ
らに搬送される。束コンベア23を介して搬送途中の束
Tは、束コンベア23の上方に配設された外観検査部2
4によってその上面、即ち紙葉類Pの長手方向に沿った
端辺を含む面が撮影され、この上面の画像が取込まれ
る。
【0044】外観検査部24では、取込んだ束Tの上面
の画像から、小帯kの数、即ち把Hの数が規定の数であ
るか否かを検査し、且つ束Tを結束した大帯Kの位置が
規定の位置にあるか否かを検査する(ステップ11)。
外観検査部24にて大帯Kの位置を検出する場合、例え
ば束Tの上面に光を当てその反射光量の違いから大帯の
境目の位置を検出して大帯Kの位置を検出する。また、
外観検査部24にて小帯kの数、即ち把Hの数を計数す
る場合、小帯kの境目の数を検出して小帯kの数、即ち
把Hの数を計数する。
【0045】外観検査部24による検査の結果、大帯K
が規定の位置に巻かれており、且つ小帯kの数が規定数
であることが判定された正常な束Tは、束コンベア23
の終端まで搬送された後、そのままの姿勢で搬送方向を
90度異ならせた束コンベア29上に移載される。そし
て、正常な束Tは、大帯接着部27を通過されて、ここ
で束Tの大帯Kが所定位置、即ち切断予定位置で加熱接
着される(ステップ12)。大帯接着部27を通過され
た束Tは、束コンベア29の終端に隣接して設けられた
束回転部30上に移載され、ここで搬送姿勢を90度変
換されて上述したメインコンベア5の上段にある供給コ
ンベア5a上に移載される。供給コンベア5a上に移載
された束Tは、所定のサブコンベア6を介して所定の詳
細検査機7へ送られる(ステップ13)。
【0046】一方、束コンベア23の終端まで搬送され
た束Tであって外観検査部24による検査(ステップ1
1)の結果、小帯kの数が規定の数と一致していなかっ
たり、大帯Kの位置が規定の位置からずれているような
異常な束であることが判断された束(排除束)は、束コ
ンベア23の終端に隣接して配置されたリフター32上
に移載される。そして、リフター32上に移載された排
除束は、リフター32を下降させることにより所定の高
さ位置へ下降され、束コンベア23の下方で束コンベア
23と平行に配設されたベルトコンベア式の排除束集積
部31上へ集積される(ステップ14)。この排除束集
積部31は、排除束Tを最大10束集積可能となってい
る。
【0047】排除束集積部31上に集積された排除束
は、適宜、オペレータが破封束取出機2の図示しないカ
バーを開けることにより機外へ取り出される。排除束集
積部31上の排除束は、カバーを介してどれでも取出す
ことができるようになっている。オペレータは、排除束
集積部31から取出した排除束Tの異常の状態、即ち排
除束T内の小帯kの数や大帯Kの位置を目視により確認
し、異常な状態を修正可能である場合にはその場で手作
業による修正を加える(ステップ15)。例えば、大帯
Kの位置がずれているように場合には、オペレータが大
帯Kの位置をその場で修正する。
【0048】オペレータによって機外へ取り出されて異
常な部位が修正された修正済の束Tは、排除束集積部3
1の上方に近接して且つ排除束集積部31と平行に延設
されたベルトコンベア式の束投入部33上にオペレータ
の手作業によって投入される(ステップ16)。この束
投入部33への束Tの投入は、上述した排除束集積部3
1の図示しないカバーを介して行われ、或いは排除束集
積部31のカバーとは別に設けられた束投入部33専用
の図示しないカバーを介して行われる。いずれにして
も、オペレータは、排除束集積部31から取出した排除
束Tをその場で修正し、作業場所を移動することなく、
束投入部33を介して修正済みの束Tを機内へ再投入で
きる。
【0049】また、この束投入部33には、後述するよ
うにダミー束Qも手投入される。つまり、この束投入部
33を介してダミー束Qを破封束取出機2内へ必要に応
じて補給可能となっている。
【0050】オペレータによる排除束の修正、再投入動
作が終了されると、オペレータによって束投入部33の
図示しないカバーが閉じられて図示しない手投入スイッ
チが押される。このようにしてオペレータによって図示
しない手投入スイッチが押されると、破封束取出機2の
動作モードが手投入モードに切り替えられ、束切出部1
8による束Tの切り出し動作が中断されて、束投入部3
3を介して投入された修正済みの束Tが束コンベア21
上に移載されて優先的に処理される。このように束投入
部33から束コンベア21上に移載された束Tは、同様
にして束識別センサ22によってダミー束Qではないこ
とが確認(ステップ10)された後、束切出部18によ
って切り出された束Tと同様に処理される(ステップ1
1〜ステップ13)。
【0051】束投入部33にある全ての束Tが束コンベ
ア21上に移載されて束コンベア21の終端を通過され
ると、破封束取出機2の動作モードが自動的に手投入モ
ードから標準モードに切り替えられて束切出部18によ
る束T切り出し動作が再開され、通常の処理動作が再開
される。
【0052】上記の構成によると、排除束を集積するベ
ルトコンベア式の排除束集積部31と修正済の束を手投
入するベルトコンベア式の束投入部33が互いに近接し
て上下に重なった位置関係で配置されている。このた
め、排除束を取り扱うオペレータは、排除束集積部31
から排除束を取出して修正を加えてから束投入部33を
介して手投入するまでの一連の作業を作業場所を移動す
ることなく実施できる。これにより、オペレータによる
作業効率を向上させることができ、紙葉類処理装置1全
体としての処理時間を短縮できる。
【0053】また、上記の構成では、束投入部33を介
して破封束取出機2内にダミー束Qを投入することもで
きるので、紙葉類処理装置1内でダミー束Qを循環使用
する運用が可能となる。これに伴い、束投入部33を介
して手投入された紙葉類の束Tおよびダミー束Qを識別
するための束識別センサ22を、束切出部18による束
Tの切出し位置と束投入部33からの投入位置とが合流
する合流地点に配置した。
【0054】ところで、ステップ10の処理において、
束識別センサ22によってダミー束であることが判断さ
れた束コンベア21上のダミー束Q、或いは束投入部3
3を介して投入されたダミー束Qは、紙葉類処理装置1
内で使用中のダミー束Qの数が一杯ではないことを条件
に(ステップ17;YES)、束コンベア21を介して
搬送されることなく、束コンベア21と略平行に並設さ
れたダミー束コンベア34上に移載される。ダミー束コ
ンベア34は、その搬送方向下流側に向けて下方に傾斜
して配設されている。ダミー束コンベア34を介して下
方に搬送されたダミー束Qは、ダミー束コンベア34の
終端に隣接して設けられたダミー束バッファコンベア4
7(ダミー束貯留部)上へ貯留される(ステップ1
8)。このようにしてダミー束バッファコンベア47上
に集積されたダミー束Qは、必要に応じて後述する検査
包装機3に向けて送り込まれる。
【0055】つまり、上述した束コンベア29およびダ
ミー束バッファコンベア47は、破封束取出機2と検査
包装機3を連結したコンベア4(図1参照)内に収納配
置されており、ダミー束バッファコンベア47の終端は
検査包装機3まで延設されている。従って、破封束取出
機2で排除されたダミー束Qは、メインコンベア5へ送
り込まれることなく、直接、検査包装機3へ送り込まれ
るようになっている。尚、処理の途中で、ダミー束バッ
ファコンベア47がダミー束Qで満杯になった場合(ス
テップ17;NO)には、束コンベア21上でダミー束
であることが判断されたダミー束Qは、ダミー束コンベ
ア34を乗り超えて機外へ排出され(ステップ19)、
機外に設けられたダミー束収納箱36内に収納される。
このダミー束収納箱36は移動可能に設けられ、必要に
応じて上述した束投入部33の近傍へ移動され、紙葉類
処理装置1全体としてダミー束Qが不足した場合に束投
入部33を介してダミー束Qを適宜補給できるようにな
っている。
【0056】すなわち、ダミー束バッファコンベア47
上のダミー束Qは、紙葉類処理装置1の制御部から発せ
られるダミー束供給命令に従って検査包装機3へ送り込
まれる。検査包装機3において比較的多量のダミー束Q
が使用された場合、ダミー束バッファコンベア47上に
貯留したダミー束Qでは必要数に不足する場合が生じ
る。この場合、紙葉類処理装置1の制御部は、図示しな
い表示パネルを介してダミー束Qが不足していることを
表示し、オペレータにダミー束Qの補給を促す。
【0057】オペレータは、このような場合、上述した
ダミー束収納箱36から取出したダミー束Qを破封束取
出機2の束投入部33を介して補給する。そして、オペ
レータによって図示しないダミー束投入スイッチが押下
されたことを条件に、破封束取出機2の動作モードがダ
ミー束投入モードに切換えられる。
【0058】破封束取出機2の動作モードがダミー束投
入モードに切換えられると、束切出部18による束Tの
切り出し動作が中断されて、束投入部33を介して投入
されたダミー束Qの処理が開始され、束投入部33上の
ダミー束Qが束コンベア21上に移載される。このよう
に束投入部33から束コンベア21上に移載されたダミ
ー束Qは、束識別センサ22によってダミー束Qである
ことが確認された後、ダミー束コンベア34上へ移載さ
れて搬送され、ダミー束バッファコンベア47上に送り
込まれる。
【0059】束投入部33を介して投入された全てのダ
ミー束Qがダミー束コンベア34上に移載されると、破
封束取出機2の動作モードが自動的に標準モードに切り
替えられて束切出部18による束Tの切り出し動作が再
開され、通常の処理動作が再開される。このようにし
て、ダミー束Qは、紙葉類処理装置1内で循環使用され
る。
【0060】次に、図6および図8を参照して検査包装
機3の構成および作用について説明する。
【0061】図6に示すように、検査包装機3には、上
述した破封束取出機2を介して取り出されて詳細検査機
7で詳細に検査されて再び結束された再使用可能な紙葉
類の束Tがメインコンベア5の下段側にある供給コンベ
ア5bを介して順次投入される。供給コンベア5b上の
束Tは、その両端部に集積された紙葉類が搬送方向先端
および後端に位置し、且つ紙葉類の長手方向に沿った端
辺を含む面が搬送面と平行となるような姿勢で供給コン
ベア5b上に載置されて搬送される。
【0062】詳細検査機7では、破封束取出機2から送
られた紙葉類の束Tから大帯Kおよび小帯kを順次切除
し、紙葉類Pを1枚ずつ取出して検査する。そして、検
査の結果、再使用可能と判断された紙葉類だけを再び小
帯kで施封して把Hを形成し、所定個数の把Hを集積し
て大帯K(縦帯K1、および横帯K2)で結束して束Tを
形成する。このようにして形成された詳細検査済の束T
は、サブコンベア6、メインコンベア5、およびコンベ
ア4を介して検査包装機3へ投入される。
【0063】詳細検査機7では、詳細検査済の束Tの横
帯K2に図9(図10に詳細に示す)に示すような当該
束Tに固有の束番号Xを印刷する。つまり、詳細検査機
7で処理されて検査包装機3へ投入される全ての束Tに
は、所定の束番号Xが予め横帯K2に付与されているこ
とになる。尚、図9に示した縦帯K1および横帯K2の交
差部にある確認印Yは、束Tが詳細検査機7から送り出
された時点ではまだ押印されていない。
【0064】供給コンベア5bを介して投入された束T
は、供給コンベア5bの終端に隣接して配置された束回
転部42上に受け渡され、そこで、その搬送方向を90
度回転される(ステップ21)。束回転部42で搬送方
向を回転された束Tは、供給コンベア5bに対して略直
角に配設された束コンベア43上に受け渡され、今度は
紙葉類の短手方向に沿った端辺を含む面が搬送方向に向
う姿勢で搬送される。尚、束コンベア43は、上述した
破封束取出機2から延設されたダミー束バッファコンベ
ア47と平行且つ同じ高さで隣接して配置されており、
破封束取出機2と検査包装機3とを連結したコンベア4
内に配設されている。
【0065】束コンベア43の終端まで搬送された束T
は、束コンベア43の終端に隣接して配置されたリフタ
ー44上へ受け渡される。このとき、リフター44は、
その下端位置に予め移動されている。そして、束Tを載
置したリフター44がその下端位置から上端位置まで上
昇された後、束Tがリフター44上から束コンベア45
上へ移載される。束コンベア45は、束コンベア43に
対して略直交する方向に延設され、束コンベア43やダ
ミー束バッファコンベア47より上方の位置に配置され
ている。
【0066】一方、ステップ18(図7参照)でダミー
束バッファコンベア47上に貯留されているダミー束Q
は、紙葉類処理装置1の制御部からの供給命令に従って
適宜リフター44上へ送り込まれる。この場合もリフタ
ー44は下端位置に待機している。リフター44上へ送
り込まれたダミー束Qは、リフター44を所定位置まで
上昇させることにより上昇され、紙葉類の束Tと同様に
リフター44から束コンベア45上へ送り込まれる。
【0067】束コンベア45上へ送り込まれた束Tは、
束コンベア45によって搬送されている途中で、束コン
ベア45の上方に配置された第1の外観検査部48によ
って検査される(ステップ22)。この第1の外観検査
部48による検査内容および検査方法は、破封束取出機
2の上述した外観検査部24の検査内容、方法と略同じ
である。つまり、ここでは、束Tを結束した縦帯K1の
位置や小帯kの数などの束Tの外観が検査される。
【0068】第1の外観検査部48を通過された束T
は、ステップ22の外観検査部48における検査の結果
に拘わらず、束コンベア45の終端に隣接して配置され
た束起立部49へ受け渡される。起立部49へ受け渡さ
れた束Tは、ここで端部の紙葉類が上面および下面に位
置するような姿勢に90度回転されて起立される。
【0069】そして、ステップ22で正常な束であるこ
とが判定された束Tにだけ、束起立部49の上方に配置
された押印部50によって、束Tの縦帯K1および横帯
K2の交差部に図9に示すような確認印Yが押印される
(ステップ23)。言い換えれば、ステップ22で束の
状態に異常があることが判定された束Tには図9に示す
ような確認印Yは押印されない。
【0070】押印部50は、図示しないばね部材によっ
て弾性的に支持されているスタンプを有し、このスタン
プが束起立部49で起立されている束Tの上面に向けて
下降され、スタンプが束Tの縦帯K1および横帯K2の交
差部に押し当てられて確認印が押印された後、スタンプ
が上昇されて所定の待機位置に戻されるようになってい
る。
【0071】このとき、確認印が押印される束Tは、第
1の外観検査部48によって2本の大帯Kのうち縦帯K
1が規定の位置に巻かれていることが確認されている束
Tであるため、この時点で巻回位置の確認がなされてい
ない横帯K2が規定の位置からずれているような場合で
あっても、確認印が縦帯K1上に確実に押印されること
になり、押印部50のスタンプが大帯Kから外れて紙葉
類Pの表面に押されることがなく、紙葉類Pが不所望に
汚れることがない。
【0072】さらに、ステップ23のように起立部49
で確認印が押印された正常な束T、および確認印が押印
されなかった異常な束Tは、いずれも、起立部49の下
流側に隣接した分岐ステージ51上に移載される。そし
て、分岐ステージ51の上方に配設された第2の外観検
査部52によって、確認印Yが押印された正常な束Tに
対してのみ、その押印面が検査される(ステップ2
4)。
【0073】第2の外観検査部52は、正常な束Tの確
認印Yが押印された上面の画像を取り込んで、この画像
情報に基づいて、縦帯K1および横帯K2が規定の位置に
あるか否かを検査し、確認印Yが規定の位置に押印され
ているか否かを検査し、且つ、詳細検査機7において付
与されている束番号Xが横帯K2上の規定の位置に印字
されているか否かを検査する。
【0074】ステップ24の検査の結果、束Tの縦帯K
1および横帯K2が規定の位置に巻かれていることが確認
され、確認印Yが大帯K上の規定の位置に押印されてい
ることが確認され、且つ束番号Xが横帯K2上の規定の
位置に印字されていることが確認された正常な束Tは、
分岐ステージ51に隣接した束集積部53の整列テーブ
ル54上へ移載され、整列テーブル54上の所定位置へ
5束ずつ2列に整列される(ステップ25)。このと
き、全ての束Tは、紙葉類Pがテーブルに対して平行と
なるように整列テーブル54上に載置される。
【0075】一方、ステップ24の検査の結果、縦帯K
1の位置、確認印Yの位置、束番号Xの位置のうち少な
くとも1つが規定の位置から外れていることが確認され
た異常な束T、およびステップ22の検査の結果、異常
であることが判定されて押印部50における確認印Yの
押印がなされなかった束Tは、分岐ステージ51に隣接
した排除束集積部55へ排除束として集積される(ステ
ップ26)。
【0076】ステップ26のように排除束集積部55上
に集積された排除束Tは、検査包装機3の図示しないカ
バーを開けることにより、オペレータによって取出さ
れ、異常個所が目視により確認され、修正可能な個所に
ついてはオペレータによる手作業により修正される(ス
テップ27)。このようにして修正された修正済の束T
は、オペレータの手作業によって、排除束集積部55の
近傍に隣接した整列ステージ54の手前側から投入され
(ステップ28)、上述した正常な束Tと同様に処理さ
れる。
【0077】ところで、ステップ27における排除束T
の目視による検査において、オペレータはまず排除束T
の大帯Kの交差部に確認印Yが押印されているか否かを
確認する。そして、確認印Yが押印されている排除束T
については、オペレータは、横帯K2が規定の位置に巻
かれているか否かを確認し、確認印Yおよび束番号Xが
それぞれ規定の位置に付与されているか否かを確認す
る。つまり、確認印Yが押印されている排除束Tの場
合、第1の外観検査部48において既に小帯kの数およ
び縦帯K1の位置が正常であることが確認されている束
であることから、確認印Yが押印されている排除束Tに
ついては上述しただけの検査項目となる。
【0078】これに対し、確認印Yが押印されていない
排除束Tについては、オペレータは、排除束Tの小帯k
の数が規定の数であるか否かを確認し、縦帯K1および
横帯K2が規定の位置に巻かれているか否かを確認し、
且つ束番号Xが横帯K2上の規定の位置に明瞭に印字さ
れているか否かを確認する必要がある。
【0079】すなわち、本実施の形態のように、第1の
外観検査部48において小帯kの数および縦帯K1の位
置を確認した束Tにだけ確認印Yを押印し、且つ確認印
Yを押印した束Tだけに第2の外観検査部52による検
査をすることにより、第1および第2の外観検査部4
8、52を通過して異常であることが判定された排除束
Tのオペレータによる修正処理を上述したように効率良
く行なうことができる。具体的には、確認印Yの押印さ
れている排除束Tに対する検査項目を少なくすることが
できる。
【0080】ところで、ステップ25で束集積部53の
整列テーブル54上に整列された束Tは、5束ずつ2列
に整列された図6に示すような状態となった後、整列テ
ーブル54に隣接した包装部56内へ送り込まれる。こ
のとき、包装部56へ送り込む束Tは、必ず10束整列
した状態で送り込む必要がある。このため、業務終了時
などにおいて、整列テーブル54上に載置されている紙
葉類の束Tが10束に満たない場合、紙葉類の束Tにダ
ミー束Qを加えて10束とする。
【0081】ダミー束Qは、紙葉類処理装置1の制御部
から発せられる供給命令に従ってダミー束バッファコン
ベア47から必要な数だけ取出され、リフター44、束
コンベア45、束起立部49、および分岐ステージ51
を介して束集積部53の整列テーブル54上に送り込ま
れる。このとき、ダミー束Qは、その2つの孔q1、q2
がテーブルに対して法線方向に延びるように整列テーブ
ル54上に載置される。このようにして整列テーブル5
4上に送り込まれたダミー束Qは、紙葉類の束Tと並べ
られて整列され、10束として包装部56へ送り込まれ
る。
【0082】包装部56へ送り込まれた10束は、ポリ
エチレンなどの加熱収縮性を有する包装材fによって、
送り込み方向に沿った前面、上面、および下面が覆わ
れ、10束の後面側に延びた包装材f同士が図示しない
熱融着装置によって溶融接着されると同時に所定位置で
切断される。このようにして筒状に巻かれた包装材f
は、10束の側面において折りたたまれ、所定部位で加
熱接着される。
【0083】上記のように包装部56で包装材fによっ
て包装された10束は、包装部56に隣接した熱収縮部
57へ送り込まれ、ここで高温の空気が吹き付けられて
加熱収縮される。これにより、包装材fが10束に密着
され、包装物Fが形成される(ステップ29)。
【0084】このようにして形成された包装物Fは、ダ
ミー束計数部58において包装物F内のダミー束Qの数
が計数される(ステップ30)。ダミー束計数部58
は、鉛直方向に延びた光軸を有する透過式の光電センサ
群を有し、光軸方向に延びた孔q1、q2を有するダミー
束Qを検出する。
【0085】ダミー束計数部58にて包装物F内のダミ
ー束Qの数を計数された包装物Fは、熱収縮部57に隣
接したラベル発行確認部60、61へ送り込まれる。ラ
ベル発行確認部60、61では、当該包装物F内のダミ
ー束Qの数や紙葉類の束Tの属性に関する情報を示すバ
ーコードを印刷したラベルLが用意される。そして包装
物Fの送り方向に沿った左側側面、およびその上面の送
り方向に沿った右端に、用意されたラベルLがそれぞれ
貼り付けられる。
【0086】包装物Fに貼り付けられた各ラベルLは、
その位置で、ラベル発行確認部60、61のバーコード
リーダによって読み取られ、その印字内容が確認される
(ステップ31)。
【0087】このようにして、その上面および左側側面
にラベルLがそれぞれ貼り付けられてベリファイリード
された包装物Fは、ラベル発行確認部60、61に隣接
して設けられた包装物回転部62へ移送される。包装物
回転部62へ移送された包装物Fは、ここで180度回
転された後、再びラベル発行確認部60、61へ戻され
る。
【0088】そして、ラベル発行確認部60、61にお
いて、送り込まれた包装物Fの上面および側面に上述し
たラベルLがそれぞれ貼り付けられ、各ラベルLの印字
内容が読取られて確認される。この時点で、包装物Fに
は、4枚のラベルLが貼り付けられていることになる。
このようにして4枚のラベルLが貼り付けられた包装物
Fは、再び包装物回転部62上へ移載される。
【0089】ステップ31にてラベルLのバーコードを
読み取った結果、印字内容に異常のないことが判断され
た包装物Fは、包装物回転部62において90度回転さ
れた後(ステップ32)、包装物コンベア63に受け渡
されて機外へ排出される(ステップ33)。
【0090】一方、ステップ31における読取の結果、
ラベルLのバーコードが読み取れなかった包装物F、お
よびステップ30におけるダミー束Qの計数結果が制御
部から送られるデータと一致しなかった包装物Fは、包
装物回転部62において90度回転された後、包装物回
転部62に隣接した排除包装物集積部64上へ移載され
る(ステップ34)。排除包装物集積部64へ排出され
た排除包装物は、オペレータの手作業によって機外へ取
出され、包装材fが破封されて中の状態が確認され、異
常な束Tに修正を加えた後、整列テーブル54の手前側
から検査包装機3内へ再投入される(ステップ35)。
【0091】以上のように、本実施の形態の紙葉類処理
装置1には、所定枚数の紙葉類Pを結束した束Tを所定
個数集めて包装した包装物Fが投入される。そして、処
理済の紙葉類が包装物の形態で紙葉類処理装置1から排
出される。紙葉類処理装置1に包装物Fが投入される
と、この包装物Fに対し、破封、結束解除、検査、結
束、包装などの一連の処理が自動的に施され、詳細検査
済の包装物Fとして排出される。つまり、本実施の形態
の紙葉類処理装置1では、検査対象物としての紙葉類P
を包装物Fの形態で受入れて包装物Fの形態で排出でき
る。
【0092】このため、オペレータは、従来の処理装置
のように、包装物Fの包装材を手作業によって破封して
中の束を手作業で束処理機へ投入し、束処理機で処理さ
れた束を手作業で包装機へ投入する必要がなく、紙葉類
を包装物の形態で自動的に処理できる。これにより、オ
ペレータの作業負担を低減でき、処理効率を向上させる
ことができる。
【0093】また、業務終了時などにおいて包装物とし
て所定個数に満たない端数の束については、従来は、次
回の処理まで保管して管理していたが、本実施の形態で
は、包装物Fとしての束が所定個数に足りない場合に
は、紙葉類の束Tと類似したダミー束Qを加えて処理す
るようにした。このため、オペレータは、従来の処理装
置のように、端数の束を次回の処理まで保管する必要が
なく、束の管理を容易にできる。
【0094】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の束処理
装置は、上記のような構成および作用を有しているの
で、オペレータによる作業負担を低減でき、処理効率を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る紙葉類処理装置を
示す概略斜視図。
【図2】図1の紙葉類処理装置の破封束取出機を介して
投入され、或いは検査包装機を介して排出される包装物
を示す斜視図。
【図3】図2の包装物内に収容される紙葉類の束を示す
斜視図。
【図4】図2の包装物内に収容されるダミー束を示す斜
視図。
【図5】図1の紙葉類処理装置の破封束取出機の内部構
造を概略的に示す斜視図。
【図6】図1の紙葉類処理装置の検査包装機の内部構造
を概略的に示す斜視図。
【図7】図5の破封束取出機による処理動作を説明する
ためのフローチャート。
【図8】図6の検査包装機による処理動作を説明するた
めのフローチャート。
【図9】紙葉類の束の大帯に束番号を印字し、大帯の交
差部に確認印を押印した状態を示す斜視図。
【図10】図9の束の大帯に印字された束番号の例を拡
大して示す図。
【符号の説明】
1…紙葉類処理装置、 2…破封束取出機、 3…検査包装機、 4…コンベア、 5…メインコンベア、 5a、5b…供給コンベア、 6…サブコンベア、 7…詳細検査機、 11…バーコード読取部、 12…ダミー束計数部、 15…破封部、 18…束切出部、 21、23…束コンベア、 22…束識別センサ、 24…外観検査部、 31…排除束集積部、 33…束投入部、 36…ダミー束収納箱、 47…ダミー束バッファコンベア、 48…第1の外観検査部、 50…押印部、 52…第2の外観検査部、 54…整列テーブル、 55…排除束集積部、 56…包装部、 57…熱収縮部、 58…ダミー束計数部、 H…把、 k…小帯、 K1…縦帯、 K2…横帯、 P…紙葉類、 T…束、 X…束番号、 Y…確認印。
フロントページの続き (72)発明者 岡村 廣実 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝ソシ オエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 坪田 淳一 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝ソシ オエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3E040 AA02 BA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定枚数の紙葉類を結束した束を所定個
    数集めて包装した包装物を受入れて、該包装物の包装材
    を破封して除去し、包装物内の束を取出す破封束取出機
    と、 この破封束取出機によって取出された束の結束を解除し
    て中の紙葉類を取出し、取出した紙葉類を1枚ずつ検査
    し、この検査の結果再使用可能と判定された紙葉類だけ
    を再び所定枚数毎に結束して束とする詳細検査機と、 この詳細検査機にて結束された束を検査して所定個数集
    めて包装材によって包装する検査包装機と、 を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 【請求項2】 上記紙葉類の束と略同じ形で略同じ重さ
    のダミー束を貯留するためのダミー束貯留部をさらに有
    し、 上記破封束取出機で破封された包装物から取出されたダ
    ミー束を上記ダミー束貯留部で貯留し、上記検査包装機
    において上記所定個数に満たない束に上記ダミー束貯留
    部で貯留したダミー束を加えて上記所定個数にして包装
    することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記ダミー束貯留部は、上記破封束取出
    機と検査包装機とを連結した連結部内に設けられてお
    り、上記破封取出機で取出されたダミー束は上記詳細検
    査機へ送られることなく上記ダミー束貯留部を介して上
    記検査包装機へ直接送られることを特徴とする請求項2
    に記載の紙葉類処理装置。
  4. 【請求項4】 上記ダミー束を機外から投入するための
    投入部を有し、この投入部を介して投入されたダミー束
    は上記ダミー束貯留部へ送られることを特徴とする請求
    項3に記載の紙葉類処理装置。
  5. 【請求項5】 上記破封束取出機は、上記包装物内のダ
    ミー束を検知する第1検知部、および包装物が破封され
    て取出されたダミー束を検知する第2検知部を有し、 上記投入部を介して投入されたダミー束は、上記第2検
    知部を介してダミー束であることが確認された後、上記
    ダミー束貯留部へ送り込まれることを特徴とする請求項
    4に記載の紙葉類処理装置。
  6. 【請求項6】 上記破封束取出機は、 包装物を破封して取出した束を搬送する束コンベアと、 この束コンベアにて搬送中の束の状態を検査する検査部
    と、 上記束コンベアの終端に隣接して配置され上記検査部に
    おける検査の結果異常な束であることが判定された排除
    束を移載して集積する排除束集積部と、 この排除束集積部に集積された排除束の異常を修正した
    修正束を投入する束投入部と、を有し、 上記排除束集積部および束投入部は、互いに上下に重な
    る位置関係で近接して配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  7. 【請求項7】 上記詳細検査機は、検査済の所定枚数の
    紙葉類を施封帯で施封して把を形成し、この把を所定個
    数集積して2本の結束帯で十文字結束して束を形成し、 上記検査包装機は、 上記詳細検査機から送り込まれた束を結束した2本の結
    束帯が交差した交差部に確認印を押印する押印部と、 束の搬送方向に沿って上記押印部より上流側に設けら
    れ、上記交差部がある束の第1面以外の第2面の状態を
    検査する第1検査部と、 上記搬送方向に沿って上記押印部より下流側に設けら
    れ、上記第1面の状態を検査する第2検査部と、を有
    し、 上記押印部は、上記第1検査部にて正常な束であること
    が判定された束に対してのみ確認印を押印し、 上記第2検査部は、上記押印部にて確認印が押印された
    束に対してのみその第2面の状態を検査することを特徴
    とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  8. 【請求項8】 上記第1検査部で異常な束であることが
    判定された排除束、および上記第2検査部で異常な束で
    あることが判定された排除束を一緒に集積する排除束集
    積部をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の
    紙葉類処理装置。
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