JP2005092801A - 大束紙幣検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大束紙幣の作成作業の作業効率を向上させることができる大束紙幣検査装置の提供。
【解決手段】 操作入力が行われる操作手段14と、大束紙幣12が複数装填可能であって装填された大束紙幣12を搬送する搬送手段14と、搬送手段14で搬送される大束紙幣12の外観情報を検出する外観情報検出手段15と、操作手段14に入力された入力情報と外観情報検出手段15で検出した外観情報とから大束紙幣12をチェックし当該チェック結果を出力するチェック手段26と、装填された大束紙幣12を一つずつ間隔をあけて搬送するように搬送手段14を制御するとともに、チェック手段26のチェック結果に基づき、チェック対象である大束紙幣12が正常である場合と異常である場合とで搬送手段14の作動を異ならせる制御手段27とを備えてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バラ紙幣を所定枚数集積させて結束させた小束紙幣をさらに所定束集積させて結束させた大束紙幣を検査する大束紙幣検査装置に関する。
バラ紙幣を鑑別し鑑別結果に基づいて表裏および上下方向を取り揃えた後、同一金種のみを所定枚数(例えば100枚)ずつ集積させて小束紙幣結束テープで結束させることにより小束紙幣を作成し、このような小束紙幣を同一金種のみ所定束数(例えば10束)ずつ集積させて大束紙幣結束テープで結束させることにより大束紙幣を作成する大束紙幣作成装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このような大束紙幣作成装置は、上記のようにバラ紙幣から小束紙幣、さらには大束紙幣まで自動的に作成するものであることから、当然のことながら装置が大型になり高価になってしまう。このため、このような大束紙幣作成装置は、費用対効果の関係から非常に大量に紙幣を処理する施設にのみ導入され、例えば金融機関等の各店舗レベルは勿論のこと、地域基幹店や、警備会社等の現金処理センタであっても、導入することができないのが実状であった。
このような状況から小型化および低コスト化を図るため、作業者によって小束紙幣の装填を行わせるようにし、所定束数(例えば10束)の小束紙幣が装填されると、装填された小束紙幣を大束紙幣結束テープで自動的に結束させる単能機型の大束紙幣結束機が提案されており(例えば、特許文献2参照)、上記した例えば金融機関等の各店舗レベル、地域基幹店および警備会社等の現金処理センタ等においては、このような単能機型の大束紙幣結束機が採用されている。また、作業者が小束紙幣の集積から大束紙幣結束テープでの結束までを手作業によって行う場合もある。
特開昭60−172616号公報 特開平6−286721号公報
しかしながら、上記のような単能機型の大束紙幣結束機による大束紙幣の作成は、作業者によって小束紙幣の装填を行わせるようにしていることから、装填ミスが生じやすく、結束された大束紙幣が設定された形態をなしていない可能性があった。また、作業者の手作業による大束紙幣の作成においても、作成ミスが生じやすく、結束された大束紙幣が設定された形態をなしていない可能性があった。このため、従来は、作業者が目視により大束紙幣の形態を最終的に確認するようになっていたが、作業効率が悪くなるとともに確認ミスが生じる可能性を排除しきれないという問題があった。
したがって、本発明は、大束紙幣の作成作業の作業効率を向上させることができる大束紙幣検査装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、操作入力が行われる操作手段と、大束紙幣が複数装填可能であって装填された大束紙幣を搬送する搬送手段と、該搬送手段で搬送される大束紙幣の外観情報を検出する外観情報検出手段と、前記操作手段に入力された入力情報と前記外観情報検出手段で検出した前記外観情報とから大束紙幣をチェックし当該チェック結果を出力するチェック手段と、装填された大束紙幣を一つずつ間隔をあけて搬送するように前記搬送手段を制御するとともに、前記チェック手段のチェック結果に基づき、チェック対象である大束紙幣が正常である場合と異常である場合とで前記搬送手段の作動を異ならせる制御手段とを備えてなることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記搬送手段は、搬送中の大束紙幣に当接することにより大束紙幣の搬送間隔を所定量にする規制手段を有することを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記制御手段は、前記チェック手段のチェック結果が大束紙幣の異常を示す場合に、異常が検出された大束紙幣を、前記搬送手段により所定の異常時停止位置まで搬送し該異常時停止位置で停止させる一方、前記チェック手段のチェック結果が大束紙幣の正常を示す場合に、正常が検出された大束紙幣を、前記搬送手段により前記異常時停止位置より下流まで搬送することを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記異常時停止位置で停止させられた大束紙幣を前記搬送手段から排除可能な排除手段を有することを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記制御手段は、前記異常時停止位置に停止させられた大束紙幣の異常の確認操作に連動して当該大束紙幣を前記排除手段で前記搬送手段から排除することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、大束紙幣が複数装填されると、搬送手段が制御手段で制御されることにより、装填された大束紙幣を一つずつ間隔をあけて搬送し、搬送中に外観情報検出手段が大束紙幣の外観情報を検出する。すると、チェック手段が操作手段に操作入力された入力情報と外観情報検出手段で検出した前記外観情報とから大束紙幣をチェックし、制御手段が、チェック手段のチェック結果に基づき、チェック対象である大束紙幣が正常である場合と異常である場合とで搬送手段に対し異なる制御を行う。このため、例えば、チェック対象である大束紙幣の外観が正常であった場合にこれをそのまま下流側に搬送させる一方、異常であった場合に異なる方向へ分離搬送したり停止させたり等することで、外観に異常があった大束紙幣がどれであるかを作業者に認識させることができる。したがって、大束紙幣の外観が設定された形態をなしているか否かを自動的にかつ正確に検査して正常な大束紙幣と異常があった大束紙幣とを分別することができ、よって、大束紙幣の作成作業の作業効率を向上させることができる。しかも、制御手段が複数装填された大束紙幣を一つずつ間隔をあけて搬送するように搬送手段を制御するため、搬送手段に搬送時の間隔を考慮せずに大束紙幣を装填できる。この点からも、大束紙幣の作成作業の作業効率を向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、規制手段が搬送中の大束紙幣に当接することで大束紙幣の搬送間隔を確実に所定量にすることができるため、一つ一つの大束紙幣の外観情報を外観情報検出手段で良好に検出することができる。
請求項3に係る発明によれば、制御手段は、チェック手段のチェック結果が大束紙幣の正常を示す場合に、正常が検出された大束紙幣を、搬送手段により異常時停止位置より下流まで搬送することになるが、チェック手段のチェック結果が大束紙幣の異常を示す場合には、異常が検出された大束紙幣を、搬送手段により所定の異常時停止位置まで搬送し該異常時停止位置で停止させるため、外観に異常があった大束紙幣がどれであるかを作業者に確実に認識させることができる。したがって、正常な大束紙幣と異常があった大束紙幣とを確実に分別することができ、よって、大束紙幣の作成作業の作業効率を確実に向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、排除手段によって、異常時停止位置で停止させられた大束紙幣を搬送手段から排除するため、異常があった大束紙幣を搬送手段から排除でき、作業者が排除する手間を省くことができる。したがって、大束紙幣の作成作業の作業効率をさらに向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、制御手段は、異常時停止位置に停止させられた大束紙幣の異常の確認操作に連動して当該大束紙幣を排除手段で搬送手段から排除することになるため、作業者が異常の確認操作を行えば、異常があった大束紙幣を搬送手段から排除でき、排除のための操作を省くことができる。したがって、大束紙幣の作成作業の作業効率をさらに向上させることができる。
本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置を図面を参照して以下に説明する。
図1および図2は、本実施形態の大束紙幣検査装置11の全体構成を示すもので、大束紙幣検査装置11は、大束紙幣12が複数装填可能であって作業者の手作業により大束紙幣12が装填される装填部13を上流側に有するとともに、この装填部13から送り出された大束紙幣12を水平方向に直線状に搬送する搬送部(搬送手段)14と、搬送部14で搬送される大束紙幣12の外観情報を検出する外観情報検出部(外観情報検出手段,姿勢検出手段)15と、この外観情報検出部15の検出結果に基づき大束紙幣12の姿勢を所定のチェック姿勢となるように変更する姿勢変更部(姿勢変更手段)16とを有している。
また、大束紙幣検査装置11は、搬送部14の外観情報検出部15よりも下流側から大束紙幣12を排除する排除部20(排除手段)と、大束紙幣12の金種および金融機関の識別等を含む操作入力に関連する情報を表示するとともに操作入力が行われる操作表示部(操作手段)21と、外観情報検出部15の検出結果に基づく大束紙幣12のチェック結果を表示するチェック結果表示部(チェック結果表示手段)22と、表示ランプ24と、大束紙幣検査装置11の各部の作動を制御する制御装置(制御手段)23とを有している。ここで、表示ランプ24は、正常時に点灯させられる緑色発光の正常表示ランプ部24aと異常発生時に点灯させられる赤色発光の異常表示ランプ部24bと、チェック後の大束紙幣の満杯時に点灯させられる橙色発光のフル表示ランプ部24cとを有している。
制御装置23は、操作表示部21に入力された入力情報と外観情報検出部15で検出した外観情報とから大束紙幣12をチェックしてチェック結果を出力するチェック部(チェック手段,姿勢検出手段)26と、チェック部26のチェック結果に基づく搬送部14の制御等の制御を行う制御部27(制御手段)とを有している。
搬送部14の装填部13は、搬送部14の最上流位置に設けられるもので、水平配置されることでその底部を構成するローラコンベア30と、ローラコンベア30を駆動するコンベアモータ31と、ローラコンベア30の搬送方向に対し左右に立設された側壁部32とを有している。そして、装填部13には、側壁部32の間のローラコンベア30上に複数の大束紙幣12が載置されることになり、載置された大束紙幣12をローラコンベア30のコンベアモータ31による駆動で搬送することになる。ここで、ローラコンベア30上にはその搬送方向に直列に並べられた状態で複数の大束紙幣12が載置されるようになっている。なお、側壁部32の間隔は、例えばローラコンベア30の搬送方向に対し左右に複数の大束紙幣12が並列に並べられるのを規制するように設定されている。
搬送部14は、ローラコンベア30の下流側にローラコンベア30の搬送方向に沿って水平配置されるベルトコンベア35と、ベルトコンベア35を駆動するコンベアモータ36と、ベルトコンベア35の下流側にベルトコンベア35の搬送方向に沿って水平配置されるフリーローラコンベア38とを有している。その結果、これらローラコンベア30、ベルトコンベア35およびフリーローラコンベア38は、大束紙幣12を同一直線上で搬送するように配置されている。
搬送部14は、さらに、上流側のローラコンベア30とベルトコンベア35との間に、装填部13つまりローラコンベア30からの大束紙幣12の送り出しを大束紙幣12に下流側から当接することで規制する規制部(規制手段)40を有している。
規制部40は、ローラコンベア30とベルトコンベア35との間の下側から上側に突出し大束紙幣12の下流側に当接することでローラコンベア30の駆動中においてもローラコンベア30からベルトコンベア35への大束紙幣12の送り出しを規制する規制部材41と、この規制部材41を昇降駆動する規制駆動部42とを有しており、制御装置23の制御部27は、この規制駆動部42の駆動も制御する。そして、制御部27は、例えば下流側の大束紙幣12が図示せぬセンサにより所定位置に位置することが検知される毎に規制部材41を下降させるように規制駆動部42を制御することになり、その結果、規制部40は、搬送部14のローラコンベア30およびベルトコンベア35と連動して大束紙幣12のベルトコンベア35における搬送間隔を所定量にする。つまり、制御部27は、装填部13に装填された大束紙幣12を一つずつ間隔をあけて搬送するように搬送部14を制御する。なお、例えばローラコンベア30における大束紙幣12一つ分に相当する長さの下流端末部分の搬送速度がベルトコンベア35の搬送速度に合わせられる一方、これより上流側部分の搬送速度が遅くなるように設定されている。これにより、規制部材41を越えて送り出される大束紙幣12に続く大束紙幣12の搬送速度を一時的に遅らせることになり、この間隔部分が規制部材41の上側にあるタイミングを図示せぬセンサで検出することにより規制制御部27は規制部材41を立ち上げるように規制駆動部42を制御する。ここで、規制部材41に当接する大束紙幣12は駆動状態が維持されるローラコンベア30によって必ずいずれかの端縁部が搬送方向に沿う状態となり、この状態のまま適宜のタイミングでベルトコンベア35に送り出される。
外観情報検出部15は、搬送部14のベルトコンベア35の中間所定位置に設けられている。外観情報検出部15は、ベルトコンベア35に載置された状態で搬送される大束紙幣12の上面12a、搬送方向に対し下流側から見て左側の左側面12bおよび搬送方向に対し下流側から見て右側の右側面12cのそれぞれの外観情報を画像として検出する複数具体的には五つの画像検出部54〜58を有している。各画像検出部54〜58は、大束紙幣12に光を照射する照明61と大束紙幣12の画像を撮影するカメラ62とを有している。ここで、大束紙幣12の上面12aの検出用としては一つのみの画像検出部54が設けられ、大束紙幣12の左側面12bの検出用としては二つの画像検出部55,56が設けられ、大束紙幣12の右側面12cの検出用としては二つの画像検出部57,58が設けられている。なお、同側に二つずつ設けられた画像検出部55,56および画像検出部57,58は、それぞれ、互いに異なる解像度で画像を検出しかつ互いに異なる検出エリアの画像を検出する。つまり、画像検出部55が広いエリアの画像を検出し画像検出部56がこれよりも狭い検出エリアの画像を画像検出部55よりも高解像度で検出するようになっており、画像検出部57が広いエリアの画像を検出し画像検出部58がこれよりも狭い検出エリアの画像を画像検出部57よりも高解像度で検出するようになっている。
ここで、外観情報検出部15で検出される大束紙幣12は次のように作成される。なお、以下の説明では、図3(a)〜(e)に示す適正な大束紙幣12において、人物像65が描かれた面を紙幣表面12Aとし、紙幣表面12Aとは反対側の面を紙幣裏面12Bとする。また、紙幣長手方向とはバラ紙幣の長手方向(人物像65を適正に見た状態での左右方向)であり、人物像65を適正に見た状態での左側面を紙幣左手面12Cとし、人物像65を適正に見た状態での右側面を紙幣右手面12Dとする。さらに、紙幣短手方向とはバラ紙幣の短手方向(人物像65を適正に見た状態での上下方向)であり、人物像65を適正に見た状態での上面を紙幣頭面12Eとし、人物像65を適正に見た状態での下面を紙幣底面12Fとする。なお、後述する小束紙幣68についても同様とする。これらに対し、上面12aは搬送時の姿勢における上面、左側面12bは搬送時の姿勢における搬送方向下流側から見たときの左側面、右側面12cは搬送時の姿勢における搬送方向下流側から見たときの右側面、下流側面12dは搬送時の姿勢における搬送方向下流側の面、下面12eは搬送時の姿勢における下面、上流側面12fは搬送時の姿勢における搬送方向上流側の面をそれぞれ示す。
まず、同一金種のバラ紙幣を表裏および上下を取り揃えた状態(すべて同じ側に紙幣表面が向きかつすべて同じ側に上が向く状態)で所定枚数(例えば100枚)集積させ、これを幅狭の小束紙幣結束テープ67で結束することで小束紙幣68が作成される。ここで、小束紙幣結束テープ67は、人物像65が描かれた紙幣表面68Aにおいて紙幣長手方向における中央よりも人物像65のない紙幣左手面68C側を通るように紙幣左手面68Cおよび紙幣右手面68Dに沿う状態で巻回されている。
そして、同一金種の小束紙幣68を表裏および上下を取り揃えた状態(すべての小束紙幣68が同じ側に紙幣表面68Aを向け、すべての小束紙幣68が同じ側に紙幣裏面68Bを向け、すべての小束紙幣68が同じ側に紙幣頭面68Eを向け、すべての小束紙幣68が同じ側に紙幣底面68Fを向ける状態)で所定束数(例えば10束)だけ表裏方向に集積させて小束紙幣結束テープ67よりも幅広の大束紙幣結束テープ70で結束する。ここで、大束紙幣結束テープ70は、紙幣短手方向の中央位置に紙幣表面12Aおよび紙幣裏面12Bにおいて紙幣長手方向に沿うように巻回される長手巻回テープ71と、紙幣長手方向の中央位置に紙幣表面12Aおよび紙幣裏面12Bにおいて紙幣短手方向に沿うように巻回される短手巻回テープ72とで構成されており、紙幣表面12Aおよび紙幣裏面12Bでそれぞれ直交する十文字を描くように巻回されている。なお、短手巻回テープ72は小束紙幣結束テープ67に対し重なり合わないような位置関係となっている。
大束紙幣12の紙幣表面12A側の短手巻回テープ72のほぼ中央位置には、金融機関識別情報である金融機関印74が押されることになり、大束紙幣12の紙幣表面12Aにおける短手巻回テープ72の人物像65側の長手巻回テープ71との境界部分の紙幣短手方向におけるほぼ中央に係員印75が押されることになる。また、大束紙幣12の紙幣表面12A側の長手巻回テープ71の小束紙幣結束テープ67との重なり部分に、必要により損券であることを示す損券印76が押されることになる。
このように作成されることで大束紙幣12は、紙幣表面12Aは他の5面と全く異なる外観になり、紙幣裏面12Bも他の5面と全く異なる外観になる。また、紙幣長手方向における両側に配置される紙幣左手面12Cおよび紙幣右手面12Dは、互いに同じ外観になるとともに他の4面とは全く異なる外観になる。さらに、紙幣短手方向における両側に配置される紙幣頭面12Eおよび紙幣底面12Fも、互いに同じ外観になるとともに他の4面とは全く異なる外観になる。
制御装置23のチェック部26は、搬送部14による搬送中、大束紙幣12に対し姿勢を把握するために外観情報検出部15で第1検出作動を行いつつ必要により姿勢変更部16で姿勢変更させ、さらにその後、同じ大束紙幣12の正常および異常を判定するために外観情報検出部15で第2検出作動を行わせることになる。つまり、外観情報検出部15は、装填された大束紙幣12の姿勢を検出する姿勢検出部を兼ねており、外観情報検出部15は、搬送部14で搬送される大束紙幣12を図示せぬセンサで検出することに基づく第1のタイミングで、姿勢を判定するための大束紙幣12の外観情報としての画像を検出する一方、搬送部14で搬送される大束紙幣12を図示せぬセンサで検出することに基づく第2のタイミング(第1のタイミングより後の第1のタイミングとは異なるタイミング)で、正常・異常を判定するための大束紙幣12の外観情報としての画像を検出する。
第1のタイミングで行われる第1検出作動として、外観情報検出部15は、大束紙幣12の上面12aを見る画像検出部54の画像、大束紙幣12の左側面12bを見る画像検出部55および大束紙幣12の右側面12cを見る画像検出部57の画像のいずれか一つを検出し、この画像から、制御装置23のチェック部26が、大束紙幣12の姿勢を検出する。この場合は、大束紙幣12の上面12aを見る画像検出部54の撮影画像を用いる。
姿勢変更部16は、上記のように外観情報検出部15で姿勢が把握された大束紙幣12を所定のチェック姿勢にするものである。ここで、大束紙幣12の所定のチェック姿勢とは、紙幣表面12Aが左側面12bおよび右側面12cのいずれか一方となり、紙幣裏面12Bが左側面12bおよび右側面12cのいずれか他方となり、紙幣頭面12Eおよび紙幣底面12Fのいずれか一方が上面12aとなり、紙幣頭面12Eおよび紙幣底面12Fのいずれか他方が下面12eとなり、紙幣左手面12Cが下流側面12dおよび上流側面12fのいずれか一方となり、紙幣右手面12Dが下流側面12dおよび上流側面12fのいずれか他方となる姿勢、つまり紙幣長手方向が搬送方向に沿う姿勢でありかつ紙幣短手方向が上下方向に沿う姿勢である。
姿勢変更部16は、大束紙幣12に対し、搬送部14による搬送方向に直交する水平軸周りの姿勢変更と、鉛直軸周りの姿勢変更と、搬送部14による搬送方向に沿う水平軸周りの姿勢変更とを、それぞれ必要により90度ずつ行わせるものである。これにより、姿勢変更部16は、装填部13に大束紙幣12がいずれの姿勢で装填されても、上記した所定のチェック姿勢とすることができる。ここで、搬送方向に直交する水平軸周りの姿勢変更とは、少なくとも姿勢変更前後の形態が搬送方向に直交する水平軸を中心に回転した場合と同じ形態となるように姿勢変更させることであり、鉛直軸周りの姿勢変更とは、少なくとも姿勢変更前後の形態が鉛直軸を中心に回転した場合と同じ形態となるように姿勢変更させることであって、搬送方向に沿う水平軸周りの姿勢変更とは、少なくとも姿勢変更前後の形態が搬送方向に沿う水平軸を中心に回転した場合と同じ形態となるように姿勢変更させることである。
上記姿勢変更部16は、搬送方向上流側に、大束紙幣12を搬送方向に直交する水平軸周りに90度姿勢変更させる図4に示す直交方向水平軸周り姿勢変更部78を有している。この直交方向水平軸周り姿勢変更部78は、紙幣長手方向を上下方向にして搬送されてきた大束紙幣12のみに対してその上部に当接部78aにおいて当接することにより搬送部14の搬送力を利用してつまり搬送部14と連係してこれを押し倒し搬送部14の搬送方向に直交する水平軸周りに姿勢変更させるものである。この直交方向水平軸周り姿勢変更部78は、大束紙幣12が、紙幣長手方向を上下方向にしかつ紙幣表裏方向を搬送方向に沿わせる姿勢で搬送されてきた場合(図4(a)の状態)と、紙幣長手方向を上下方向にしかつ紙幣短手方向を搬送方向に沿わせる姿勢で搬送されてきた場合との二通りに対してのみ大束紙幣12を搬送方向に直交する水平軸周りに姿勢変更させるように高さが設定されている。
姿勢変更部16は、直交方向水平軸周り姿勢変更部78よりも搬送方向下流側に設けられて大束紙幣12を鉛直軸周りに90度姿勢変更させる図5に示す鉛直軸周り姿勢変更部79を有している。この鉛直軸周り姿勢変更部79は、紙幣長手方向を搬送方向に対し左右方向にして搬送されてきた大束紙幣12のみに対して搬送方向に対し左右片側の一部例えば右側面12c側の一部に当接部79aにおいて当接することにより搬送部14の搬送力を利用してつまり搬送部14と連係して大束紙幣12を鉛直軸周りに姿勢変更させるものである。ここで、この鉛直軸周り姿勢変更部79は、大束紙幣12が紙幣表裏方向を上下方向にしかつ紙幣短手方向を搬送方向に沿わせる姿勢で搬送されてきた場合(図5(a)の状態)と、紙幣短手方向を上下方向にしかつ紙幣表裏方向を搬送方向に沿わせる姿勢で搬送されてきた場合との二通りに対してのみ大束紙幣12を鉛直軸周りに姿勢変更させるように、つまり紙幣長手方向を搬送方向に直交する水平方向にした大束紙幣12のみを鉛直軸周りに姿勢変更させるように位置が設定されている。なお、直交方向水平軸周り姿勢変更部78と鉛直軸周り姿勢変更部79との間には図示は略すが搬送方向に対し左右から均等に大束紙幣12を押圧して大束紙幣12をベルトコンベア35の左右方向の中央に位置させる位置決め機構が設けられている。
以上の直交方向水平軸周り姿勢変更部78および鉛直軸周り姿勢変更部79は、外観情報検出部15の検出とは無関係に所定の姿勢のものについては自動的に姿勢変更することになる。
姿勢変更部16は、鉛直軸周り姿勢変更部79よりも搬送方向下流側に設けられて大束紙幣12を搬送方向に沿う水平軸周りに90度姿勢変更させる図6に示す搬送方向水平軸周り姿勢変更部80を有している。この搬送方向水平軸周り姿勢変更部80は、搬送部14の搬送方向に対し直交する左右方向に沿って互いに相反する方向から進退可能な当接部81および当接部81を進退させる進退駆動部82を一対有しており、これら当接部81が前進し大束紙幣12の上部および下部を相反方向に押圧することにより大束紙幣12を搬送部14の搬送方向に沿う水平軸周りに姿勢変更させるものである。ここで、制御装置23のチェック部26は、例えば直交方向水平軸周り姿勢変更部78および鉛直軸周り姿勢変更部79を通過後の大束紙幣12について外観情報検出部15で把握した姿勢から、紙幣表裏方向を上下方向にしかつ紙幣長手方向を搬送方向に沿わせる姿勢で搬送される大束紙幣12(図6(a)の状態)を検出し、この姿勢の大束紙幣12のみ、搬送方向水平軸周り姿勢変更部80で搬送部14の搬送方向に沿う水平軸周りに姿勢変更させる。つまり、上記姿勢の大束紙幣12を図示せぬセンサで検出してから所定のタイミングで進退駆動部82が当接部81を前進させることで大束紙幣12を搬送方向に沿う水平軸周りに姿勢変更させることになる。なお、鉛直軸周り姿勢変更部79と搬送方向水平軸周り姿勢変更部80との間にも図示は略すが搬送方向に対し左右から均等に大束紙幣12を押圧してベルトコンベア35の左右方向の中央に位置させる位置決め機構が設けられている。
なお、姿勢変更部16としては、上記以外にも、大束紙幣12を挟持して姿勢変更させるロボットハンド機構(ハンド手段)を用いることが可能であり、ロボットハンド機構を用いれば、大束紙幣12を短い搬送距離の間に所定のチェック姿勢にすることができる。
そして、以上の姿勢変更部16で、大束紙幣12は、紙幣表面12Aが左側面12bおよび右側面12cのいずれか一方となり、紙幣裏面12Bが左側面12bおよび右側面12cのいずれか他方となり、紙幣頭面12Eおよび紙幣底面12Fのいずれか一方が上面12aとなり、紙幣頭面12Eおよび紙幣底面12Fのいずれか他方が下面12eとなり、紙幣左手面12Cが下流側面12dおよび上流側面12fのいずれか一方となり、紙幣右手面12Dが下流側面12dおよび上流側面12fのいずれか他方となる姿勢とされる。この大束紙幣12に対して、外観情報検出部15が正常・異常に係る外観情報の検出を行う第2検出作動を行う。
外観情報検出部15は、上記した第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて、姿勢変更部16を通過後の大束紙幣12の外観情報を検出する第2検出作動を行うことになり、この第2検出作動に、大束紙幣12の上面12aを検出する画像検出部54と、大束紙幣12の左側面12bを検出する画像検出部55および画像検出部56と、大束紙幣12の右側面12cを検出する画像検出部57および画像検出部58とのうち、画像検出部56および画像検出部58を除くすべてと画像検出部56および画像検出部58のいずれか一方とを使用する。
以下、第2検出作動における検出内容について説明する。
大束紙幣12の上面12aを検出する画像検出部54が、互いに同じ形態となる紙幣頭面12Eおよび紙幣底面12Fのいずれか一方の外観情報である画像を検出する。また、大束紙幣12の左側面12bを検出する画像検出部55および画像検出部56は、互いに異なる形態となる紙幣表面12Aおよび紙幣裏面12Bのいずれか一方の外観情報としての画像を検出することになる。さらに、大束紙幣12の右側面12cを検出する画像検出部57および画像検出部58は、紙幣表面12Aおよび紙幣裏面12Bのいずれか他方の外観情報である画像を検出することになる。ここで、大束紙幣12の左側面12bが紙幣表面12Aである場合、画像検出部55および画像検出部56を両方用いることになるが、反対側では画像検出部57のみを用いることになる。逆に、大束紙幣12の右側面12cが紙幣表面12Aである場合、画像検出部57および画像検出部58を両方用いることになるが、反対側では画像検出部55のみを用いることになる。
大束紙幣12の上面12aを検出する画像検出部54の撮影画像(外観情報)には、図3(a)に示すように大束紙幣12が正常である場合に、各小束紙幣68を結束させている小束紙幣結束テープ67の配列が含まれることになる。このため、制御装置23のチェック部26は、画像検出部54の検出した上記画像から、小束紙幣結束テープ67間の隙間の数つまり小束紙幣結束テープ67を同じ側に配置した状態にある小束紙幣68の数が所定の束数であるか否かを画像の例えば小束紙幣結束テープ67の幅方向の中央位置となる位置を走査することでチェックする束数チェックを行う。ここで、束数チェックにおいて束数が適正である場合は正常と判定する一方、束数が適正でない場合、つまり束数に過不足がある場合および一部の小束紙幣68が向きを逆にしている場合は、異常ありと判定する。
また、大束紙幣12の上面12aを検出する画像検出部54の撮影画像には、大束紙幣12が正常である場合に、配列された小束紙幣結束テープ67と大束紙幣結束テープ70の短手巻回テープ72とこれらの隙間部分とが含まれることになる。このため、チェック部26は、画像検出部54の検出した上記画像から、テープ大束紙幣結束テープ70の短手巻回テープ72が巻回されているか否かをチェックする短手巻回テープ巻回チェックを行う。この短手巻回テープ巻回チェックにおいて大束紙幣結束テープ70の短手巻回テープ72が巻回されていれば正常と判定する一方、短手巻回テープ72が巻回されていなければ、異常ありと判定する。
次に、短手巻回テープ72が巻回されている場合、チェック部26は、大束紙幣結束テープ70と各小束紙幣結束テープ67それぞれとの間隔を検出する。そして、大束紙幣結束テープ70と各小束紙幣結束テープ67との間隔のうちの最小値が所定の範囲内に入っているか否か、つまり大束紙幣結束テープ70および小束紙幣結束テープ67間の間隔が適正であるか否かをチェックするテープ間隔チェックを行う。このテープ間隔チェックにおいて大束紙幣結束テープ70と小束紙幣結束テープ67との間隔の最小値が所定の範囲内に入っていれば大束紙幣結束テープ70および小束紙幣結束テープ67間の間隔が適正であって正常と判定する一方、そうでなければ異常ありと判定する。また、これに合わせて、チェック部26は、各小束紙幣結束テープ67それぞれの他の小束紙幣結束テープ67に対する紙幣長手方向におけるずれ量が所定の範囲内に入っているか否か、つまり各小束紙幣結束テープ67の整列状態が適正であるか否かをチェックするテープ整列チェックを行う。このテープ整列チェックにおいて、各小束紙幣結束テープ67それぞれの他の小束紙幣結束テープ67に対する紙幣長手方向におけるずれ量がすべて所定の範囲内に入っていれば、各小束紙幣結束テープ67の整列状態が適正であって正常と判定する一方、そうでなければ異常ありと判定する。
さらに、大束紙幣12の上面12aを検出する画像検出部54の撮影画像には、すべての小束紙幣68の紙幣長手方向長さが含まれており、チェック部26は、画像検出部54の検出した上記画像から、すべての小束紙幣68の長手方向長さを検出し、異金種の小束紙幣68の混入の有無をチェックする異金種小束チェックを行う。この異金種小束チェックにおいて、すべての小束紙幣68の長手方向長さが所定の範囲内に入っており適正であれば異金種の小束紙幣68の混入はなく正常であると判定し、いずれかの小束紙幣68の長手方向長さが所定の範囲を超えていれば異金種の小束紙幣68の混入があり異常であると判定する。
大束紙幣12の左側面12bおよび右側面12cを検出する画像検出部55,57の撮影画像(外観情報)には、大束紙幣12が正常である場合に、大束紙幣結束テープ70の長手巻回テープ71が含まれることになる。このため、制御装置23のチェック部26は、画像検出部55,57のいずれか一方の撮影画像から長手巻回テープ71の有無をチェックする長手巻回テープチェックを行う。そして、長手巻回テープ71があれば正常であると判定し、長手巻回テープ71がなければ異常であると判定する。また、画像検出部55,57のいずれか一方で検出される大束紙幣12の紙幣表面12Aの画像には、大束紙幣12が正常である場合に、図3(b)および図7に示すように、短手巻回テープ72の長手巻回テープ71との重なり部分であって紙幣表面12Aのほぼ中央位置に金融機関印74が含まれ、短手巻回テープ72の小束紙幣結束テープ67に対し反対側における長手巻回テープ71との境界部分に係員印75が含まれ、場合によって長手巻回テープ71の小束紙幣結束テープ67との重なり部分に損券印76が含まれることになる。他方、画像検出部55,57のいずれか他方で検出される紙幣裏面12Bの画像には、大束紙幣12が正常である場合に、図3(c)に示すように、金融機関印74および係員印75が含まれないことになる。このため、チェック部26は、画像検出部55の検出した左側面12bの画像と画像検出部57の検出した右側面12cの画像とから、例えば、中央に金融機関印74が検出される側がいずれであるかを判定し、金融機関印74が検出された側を紙幣表面12Aとする。また、チェック部26は、金融機関印74が紙幣表面12Aにおける中央の所定範囲に検出されたか否かを検出する金融機関印押印チェックを行う。金融機関印74が紙幣表面12Aにおける中央の所定範囲に検出された場合には正常であると判定する一方、金融機関印74が紙幣表面12Aにおける中央の所定範囲に検出されない場合には異常であると判定する。ここで、左側面12bの画像および右側面12cの画像のいずれも金融機関印74が検出されない場合および両方で金融機関印74が検出された場合も、異常ありと判定する。
また、金融機関印74が検出された側の紙幣表面12Aの画像から、チェック部26は、係員印75の有無および位置を検出する。そして、係員印75が所定の範囲内にあるか否かをチェックする係員印押印チェックを行い、係員印75が所定の範囲内に検出された場合は正常であると判定する一方、係員印75が検出できない場合および検出されても所定の範囲内にない場合には異常ありと判定する。また、金融機関印74が検出された側の紙幣表面12Aの画像から、チェック部26は、損券を示す損券印76の有無および位置を検出する。そして、操作表示部21への入力情報から損券印76が押されるべき大束紙幣12に対して損券印76が所定の範囲内にあるか否かをチェックする損券印押印チェックを行い、損券印76が所定の範囲内に検出された場合は正常であると判定する一方、損券印76が検出できない場合および検出されても所定の範囲内にない場合には異常ありと判定する。また、損券印押印チェックにおいては、操作表示部21への入力情報から損券印76が押されているべきではない正券の大束紙幣12に対して損券印76が検出された場合は異常であると判定する一方、損券印76が検出できない場合には正常であると判定する。なお、上記のように金融機関印74では表裏が判定できない場合には、係員印75の検出された側を紙幣表面12Aとする。
さらに、金融機関印74が検出された側の紙幣表面12Aの画像から、チェック部26は、人物像65が紙幣長手方向において小束紙幣結束テープ67側となる所定範囲にあるか否かをチェックする人物像チェックを行い、この所定範囲になければ正常であると判定する一方、この所定範囲にあれば異常であると判定する。逆に小束紙幣結束テープ67とは反対側に人物像65があるか否かを判定しても良い。このようにして、大束紙幣12の紙幣表面12Aの紙幣の向きをチェックする。上記のように金融機関印74では表裏が判定できず、しかも係員印75でも表裏が判定できない場合、人物像65の有無で表裏を判定することになるが、人物像65でも判定できない場合には表裏検出不可異常とする。ここで、人物像65の有無を判定するためのマスタデータは、全金種について新旧それぞれ記憶されており、表示操作部21の設定に基づくマスタデータを読み出してこれと比較する。なお、新券と旧券とが同時に流通する時期以外であって例えば旧券が実質的に流通しなくなった時期には新券のマスタデータのみを記憶していればよい。
また、画像検出部55,57のうち紙幣表面12Aを検出したいずれか一方のものと同側に配置された画像検出部56,58のうちのいずれか一方のもので、より狭い範囲である金融機関印74を含む検出エリアの画像(外観情報)を高解像度で検出するようになっている。ここで、図7に示すように、金融機関印74には、適正に押印されていれば紙幣長手方向に沿って配列される、帰属先の金融機関を示す金融機関コード74aが含まれており、チェック部26は、狭い検出エリアで検出した金融機関印74の画像から読み取られた金融機関コード74aが操作表示部21で設定された入力情報としての金融機関コードと合っているか否かをチェックする金融機関コードチェックを行う。画像から読み取った金融機関コード74aが設定された金融機関コードと合っていれば正常であると判定し、合っていなければ異常であると判定する。また、外観情報である撮影画像から読み取った金融機関コード74aの数字の並びの方向が紙幣長手方向に対し所定の角度範囲内にあってこの方向に沿っているか否かをチェックする金融機関印方向チェックを行う。金融機関コード74aの数字の並びの角度が紙幣長手方向に対し所定の角度範囲内にあれば金融機関印74の押印の角度が正常であると判定し、所定の角度範囲を超えていれば金融機関印74の押印の角度が異常であると判定する。なお、金融機関を識別できるものであれば例えば金融機関名を押印する場合も、同様に、設定に対する一致・不一致と金融機関名の並びの角度の正常・異常の検出が可能である。
大束紙幣12の紙幣裏面12Bの撮影画像には、図8に示すように、所定の位置に金種を示すアラビア数字からなる金種数字85が小束紙幣結束テープ67に対し反対側の角部に所定の向きで含まれることになる。このため、チェック部26は、紙幣裏面12Bの撮影画像(外観情報)から、大束紙幣12の紙幣裏面12Bの向きをチェックする裏面向きチェックを行う。金種を示す金種数字85が小束紙幣結束テープ67に対し反対側の角部に所定の向きであれば、紙幣裏面12Bの向きは正常であると判定する一方、なければ異常と判定する。また、金種数字85が示す金種が、操作表示部21に入力された入力情報としての金種と合っているか否かをチェックする金種チェックを行う。読み取った金種が設定入力された金種と合っていれば正常であると判定し、合っていなければ異常であると判定する。なお、複数の角部のパターンを総合的に判断して金種数字85の位置および金種を判定しても良い。ここで、金種数字85を判定するためのマスタデータは、全金種について新旧それぞれ記憶されており、表示操作部21の設定に基づくマスタデータを読み出してこれと比較する。なお、新券と旧券とが同時に流通する時期以外であって例えば旧券が実質的に流通しなくなった時期には新券のマスタデータのみを記憶していればよい。
以上が、第2検出作動における検出内容である。
図1に示すように、排除部20は、搬送部14の外観情報検出部15よりも下流側にあるベルトコンベア35の下流側端末位置91から側方に分岐するフリーローラコンベアからなる分岐部90と、ベルトコンベア35の下流側端末位置91で停止させられた大束紙幣12を分岐部90に押し出す押出機構92とを有している。なお、制御装置23は、そのチェック部26のチェック結果に基づき、チェック対象である大束紙幣12が正常である場合と異常である場合とで制御部27による搬送部14の作動を異ならせる。つまり、制御装置23の制御部27は、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の正常を示す場合(一つも異常が検出されなかった場合)に、正常が検出された大束紙幣12については、ベルトコンベア35を停止させることなくかつ排除部20の押出機構92でベルトコンベア35から分岐部90に押し出すことなくベルトコンベア35の下流側端末位置91から搬送部14における下流側のフリーローラコンベア38に送り出す。一方、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す場合に、制御部27は、異常が検出された大束紙幣12については、これを所定の異常時停止位置であるベルトコンベア35の下流側端末位置91まで搬送しこれが図示せぬセンサで検出されると下流側端末位置91で停止させるようにベルトコンベア35の作動を制御し、その後、異常を確認したことを示す確認操作が入力されると、ベルトコンベア35から搬送部14における下流側のフリーローラコンベア38に送り出すことなく排除部20の押出機構92で分岐部90に押し出すことになる。
操作表示部21は、チェック対象となる大束紙幣12についての適正な金種および適正な金融機関の識別等を含む操作入力に関連する情報を表示する図9に示す第1モニタ(モニタ)95と、この第1モニタ95の表示画面96に設けられる操作入力可能なタッチパネル97と、表示画面96への表示内容を制御するとともに表示内容とタッチパネル97への操作位置データとから操作内容を把握して制御装置23に出力する図1に示す操作表示制御部98とを有している。つまり、第1モニタ95には操作入力可能なタッチパネル97が併設されている。
チェック結果表示部22は、上記第1モニタ95を操作表示部21と共用しており、第1モニタ95に操作表示部21の入力情報と外観情報検出部15の検出情報とに基づく大束紙幣12のチェック結果を表示するとともに、第1モニタ95とは別の第2モニタ(画像表示モニタ)101と、この第2モニタ101の図16に示す表示画面102に外観情報検出部15の画像検出部54〜58のうちの所定のものの撮影画像を表示させる図1に示すチェック結果表示制御部103とを有している。
ここで、操作表示制御部98により制御される第1モニタ95への具体的に表示内容について説明する。
まず、大束紙幣12のチェックを開始する前段階として、チェックする大束紙幣12についての金種、金融機関情報および正損情報等が基本データとして操作入力により設定可能であるが、このときに操作表示制御部98は図9に示す設定画面104を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。
設定画面104では、チェックする大束紙幣12の金種を入力情報として選択入力させるための表示を行う金種設定表示エリア105と、チェックする大束紙幣12の帰属する金融機関情報である銀行コード等の金融機関コードを入力情報として選択入力させるための表示を行う金融機関コード設定表示エリア106と、チェックする大束紙幣12が新しい種類の新券であるか古い種類の旧券であるかを入力情報として選択入力させるための表示を行う新旧設定表示エリア107と、チェックする大束紙幣12が汚損等のない正券であるか汚損等のある損券であるかを入力情報として選択入力させるための表示を行う正損設定表示エリア108と、入力をキャンセル操作させるための表示を行うクリア表示部109と、入力情報を確定操作させるための表示を行う入力確定表示部110とが第1モニタ95の表示画面96にレイアウトされている。
金種設定表示エリア105は、その上側に金種の設定を行うエリアであることを示す「金種」の文字が表示されており、「万円券」の文字を表示させる万円券表示部112と、「五千円券」の文字を表示させる五千円券表示部113と、「二千円券」の文字を表示させる二千円券表示部114と、「千円券」の文字を表示させる千円券表示部115とが並べられて構成されている。そして、操作表示制御部98は、タッチパネル97における万円券表示部112の位置が接触操作されると万円券が設定入力されたと判定し、タッチパネル97における五千円券表示部113の位置が接触操作されると五千円券が設定入力されたと判定し、タッチパネル97における二千円券表示部114の位置が接触操作されると二千円券が設定入力されたと判定し、タッチパネル97における千円券表示部115の位置が接触操作されると千円券が設定入力されたと判定し、例えば設定入力されたものを他のものに対し明るく表示する等して表示を区別する。
金融機関コード設定表示エリア106は、その上側に金融機関コードを設定するエリアであることを示す「金融機関コード」の文字が表示されており、チェックする大束紙幣12の帰属先となる金融機関が複数ある場合に各金融機関の金融機関コードである例えば三桁の数字をそれぞれ表示させる金融機関コード設定表示部117が複数並べられて構成されている。そして、操作表示制御部98は、タッチパネル97の出力により接触操作された位置を認識しこの位置に表示させている金融機関コードが設定入力されたと判定し、例えば選択入力されたものを他のものに対し明るく表示する等して表示を区別する。なお、チェックする大束紙幣12の帰属先となる金融機関が一つだけである場合には、金融機関コード設定表示エリア106は確認のため対応する金融機関コードの表示のみを行ったり、あるいは対応する金融機関コードの表示をも省略しても良い。
新旧設定表示エリア107は、その上側に新券旧券を設定するエリアであることを示す「新/旧」の文字が表示されており、「旧券」の文字を表示させる旧券表示部119と、「新券」の文字を表示させる新券表示部120とが並べられて構成されている。そして、操作表示制御部98は、タッチパネル97における旧券表示部119の位置が接触操作されると旧券が設定入力されたと判定し、タッチパネル97における新券表示部120の位置が接触操作されると新券が設定入力されたと判定し、例えば選択入力されたものを他のものに対し明るく表示する等して表示を区別する。
正損設定表示エリア108は、その上側に正券損券を設定するエリアであることを示す「正/損」の文字が表示されており、「正券」の文字を表示させる正券表示部122と、「損券」の文字を表示させる損券表示部123とが並べられて構成されている。そして、操作表示制御部98は、タッチパネル97における正券表示部122の位置が接触操作されると正券が設定入力されたと判定し、タッチパネル97における損券表示部123の位置が接触操作されると損券が設定入力されたと判定し、例えば選択入力されたものを他のものに対し明るく表示する等して表示を区別する。
クリア表示部109は、クリア入力するエリアであることを示す「クリア」の文字を表示させるもので、操作表示制御部98は、タッチパネル97におけるクリア表示部109の位置が接触操作されるとそれまでに入力された確定前の上記設定を例えばすべて入力前の状態とする。
入力確定表示部110は、確定入力するエリアであることを示す「ENT」の文字を表示させるもので、操作表示制御部98は、タッチパネル97における入力確定表示部110の位置が接触操作されるとそれまでに入力された設定、つまりチェックする大束紙幣12の金種、金融機関情報である金融機関コード、正損情報である正券であるか損券であるかの正損データおよび新旧情報である新券であるか旧券であるかの新旧データを基本データとして確定し記憶する。ここで、このように設定が確定されるまでは、各設定は接触操作のやり直しのみで変更可能となっている。
なお、新旧設定表示エリア107は、新券と旧券とが同時に流通する時期以外であって例えば旧券が実質的に流通しなくなった時期には設けなくても良い。
設定画面104において適正に設定が行われて、入力確定表示部110で入力確定操作がなされると、操作表示制御部98は、基本データを確定するとともにこれを制御装置23に出力し、さらに、図10に示す運転画面129を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。
運転画面129では、設定画面104で択一的に設定された金種を表示する金種表示部130と、設定画面104で択一的に設定された金融機関コードを表示する金融機関コード表示部131と、設定画面104で択一的に設定された正券であるか損券であるかを表示する正損表示部132と、設定画面104で択一的に設定された新券であるか旧券であるかを表示する新旧表示部133と、チェック運転の開始を操作入力させるための表示を行う運転開始表示部135と、チェック運転の停止を操作入力させるための表示を行う運転停止表示部136と、設定画面104への戻りを操作入力させるための設定画面戻り表示部137と、チェックした大束紙幣12のうち正常であったものの数を表示するカウンタ表示部138とが第1モニタ95の表示画面96にレイアウトされている。
金種表示部130は、その横側に設定された金種を表示するエリアであることを示す「金種」の文字が表示されており、設定された金種が万円券の場合「万円券」の文字を表示させ、設定された金種が五千円券の場合「五千円券」の文字を表示させ、設定された金種が二千円券の場合「二千円券」の文字を表示させ、設定された金種が千円券の場合「千円券」の文字を表示させる。
金融機関コード表示部131は、その横側に設定された金融機関コードを表示するエリアであることを示す「金融機関コード」の文字が表示されており、設定された金融機関コードの数字を表示させる。
正損表示部132は、その横側に設定された正損を表示するエリアであることを示す「正/損」の文字が表示されており、正券が設定された場合「正券」の文字を表示させ、損券が設定された場合「損券」の文字を表示させる。
新旧表示部133は、その横側に設定された新旧を表示するエリアであることを示す「新/旧」の文字が表示されており、新券が設定された場合「新券」の文字を表示させ、旧券が設定された場合「旧券」の文字を表示させる。
運転開始表示部135は、運転開始を入力するエリアであることを示す「運転」の文字を表示させるもので、操作表示制御部98は、タッチパネル97における運転開始表示部135の位置が接触操作されるとチェック運転開始の指示入力がされたと判定し、その旨を示す信号を制御装置23に出力する。これに基づいて制御装置23のチェック部26は大束紙幣12のチェックを開始することになる。
運転停止表示部136は、運転停止を入力するエリアであることを示す「停止」の文字を表示させるもので、操作表示制御部98は、タッチパネル97における運転停止表示部136の位置が接触操作されるとチェック運転停止の指示入力がされたと判定し、その旨を示す信号を制御装置23に出力する。これに基づいて制御装置23は大束紙幣12のチェックを適宜のタイミングで停止させることになる。例えば、チェック運転停止の指示入力がされたと判定すると、制御装置23の制御部27は、装填部13からの大束紙幣12の送り出しを停止させた後、チェック中の大束紙幣12が最下流端末位置91に移動した時点で搬送部14の全体を停止させる。
カウンタ表示部138は、その横側に正常な大束紙幣12の束数であることを示す「正束数」の文字が表示されており、入力確定表示部110で入力確定操作がなされてから、次に入力確定表示部110で入力確定操作がなされるまでの間に制御装置23のチェック部26で正常と判定された大束紙幣12の数を表示する。
設定画面戻り表示部137は、設定画面への戻りを入力するエリアであることを示す「設定」の文字が表示されており、操作表示制御部98は、タッチパネル97における設定画面戻り表示部137の位置が接触操作されると設定画面104に戻るための操作が入力されたと判定し、例えばチェック運転停止中であることを条件に設定画面104に戻る。この場合、設定は確定前の変更可能な状態となる。
チェック運転中に、第2検出作動で、大束紙幣12に上記したいずれかの異常が検出されると、チェック結果表示部22が操作表示部21と共用される一つの上記した第1モニタ95の表示画面96に図11に示す異常時画面140を表示させるとともに図2に示す表示ランプ24のそれまで点灯状態にあった正常表示ランプ部24aを消灯し異常表示ランプ部24bを点灯させるとともに必要により警報音を発生させる。
異常時画面140では、運転画面129と同様に、設定画面104で択一的に設定された金種を表示する金種表示部130と、設定画面104で択一的に設定された金融機関コードを表示する金融機関コード表示部131と、設定画面104で択一的に設定された正券であるか損券であるかを表示する正損表示部132と、設定画面104で択一的に設定された新券であるか旧券であるかを表示する新旧表示部133と、チェックした大束紙幣12のうち正常であったものの数を表示するカウンタ表示部138とが第1モニタ95の表示画面96にレイアウトされている。
また、異常時画面140では、運転画面129とは異なり、大束紙幣12に異常があった場合にこれを「異常」の文字で表示する異常表示を行う異常表示部141と、異常のあった大束紙幣12を排除部20で排除した後に、チェック運転の再開を操作入力させるためのエリアであることを示す「リセット」の文字を表示させるリセット表示部142とを有しており、チェック結果表示制御部103は、タッチパネル97におけるリセット表示部142の位置が接触操作されると異常検出をリセットさせる指示入力がされたと判定し、その旨を示す信号を制御装置23に出力する。これに基づいて制御装置23は大束紙幣12のチェックを適宜のタイミングで再開させることになる。
さらに、異常時画面140では、大束紙幣12の上面12aを検出する画像検出部54のカメラ62を第1カメラとしてその撮影画像に基づくチェック結果が正常であったか異常であったかを示す第1カメラ結果表示部144を表示させることになり、その横側には第1カメラのチェック結果であることを示す「第1カメラ」の文字を表示させることになる。同様に、異常時画面140では、大束紙幣12の搬送方向に対し左右を検出する画像検出部55のカメラ62および画像検出部57のカメラ62のうち紙幣表面12A側を検出するものを第2カメラとしてその撮影画像に基づくチェック結果が正常であったか異常であったかを示す第2カメラ結果表示部145を表示させることになり、その横側には第2カメラのチェック結果であることを示す「第2カメラ」の文字を表示させることになる。同様に、異常時画面140では、大束紙幣12の搬送方向に対し左右を検出する画像検出部56のカメラ62および画像検出部58のカメラ62のうち紙幣表面12A側を検出するものを第3カメラとしてその撮影画像に基づくチェック結果が正常であったか異常であったかを示す第3カメラ結果表示部146を表示させることになり、その横側には第3カメラのチェック結果であることを示す「第3カメラ」の文字を表示させることになる。同様に、異常時画面140では、大束紙幣12の搬送方向に対し左右を検出する画像検出部55のカメラ62および画像検出部57のカメラ62のうち紙幣裏面12B側を検出するものを第4カメラとしその撮影画像に基づくチェック結果が正常であったか異常であったかを示す第4カメラ結果表示部147を表示させることになり、その横側には第4カメラのチェック結果であることを示す「第4カメラ」の文字を表示させることになる。
ここで、第1カメラ結果表示部144〜第4カメラ結果表示部147は、いずれにおいても、正常であった場合「正常」を表示させ、異常であった場合「異常」を表示させることになる。そして、異常の確認のため、タッチパネル97における第1カメラ結果表示部144〜第4カメラ結果表示部147のうち少なくとも異常を表示させているものの位置が接触操作されると、これが異常の確認操作となり、ベルトコンベア35の下流側端末位置91で停止させられる大束紙幣12の異常の確認操作が以下のように行われる。なお、制御装置23の制御部27は、ベルトコンベア35の下流側端末位置91で停止させられる大束紙幣12をこの異常の確認操作に連動して排除部20で搬送部14から排除する。
チェック結果表示制御部103は、異常時画面140において、タッチパネル97における第1カメラ結果表示部144の位置が接触操作されると、図12に示す第1カメラの画像に基づくチェック項目および各チェック項目の正常・異常を表示させる第1カメラチェック項目表示画面149を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。この第1カメラチェック項目表示画面149の表示が異常の種別を認識させるための異常種別表示となっている。
具体的に、第1カメラチェック項目表示画面149では、小束紙幣結束テープ67を同じ側に配置した状態にある小束紙幣68の数が所定の束数であるか否かの上記した束数チェックがチェック項目であることを示す「束数チェック」の表示を行う上面項目第1表示部150と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う上面結果第1表示部151と、テープ大束紙幣結束テープ70の短手巻回テープ72が巻回されているか否かの上記した短手巻回テープ巻回チェックがチェック項目であることを示す「短手巻回テープ巻回チェック」の表示を行う上面項目第2表示部152と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う上面結果第2表示部153と、大束紙幣結束テープ70および小束紙幣結束テープ67間の間隔が適正であるか否かの上記したテープ間隔チェックがチェック項目であることを示す「テープ間隔チェック」の表示を行う上面項目第3表示部154と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う上面結果第3表示部155と、各小束紙幣結束テープ67の整列状態が適正であるか否かの上記したテープ整列チェックがチェック項目であることを示す「テープ整列チェック」の表示を行う上面チェック項目第4表示部156と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う上面結果第4表示部157と、異金種の小束紙幣68の混入の有無の上記した異金種小束チェックがチェック項目であることを示す「異金種小束チェック」の表示を行う上面項目第5表示部158と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う上面結果第5表示部159とを第1モニタ95の表示画面96に表示させる。これらに併せて、印刷の指示操作を入力させるための「印刷」の表示を行う印刷表示部160および「戻る」の表示を行う戻り表示部161を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。そして、タッチパネル97における印刷表示部160の位置が接触操作されるとチェック結果表示制御部103がプリンタ162によって用紙に第1カメラチェック項目表示画面149のチェック項目およびチェック結果内容、または第1〜第4カメラチェック項目表示画面のすべてのチェック項目およびチェック結果を印刷させる。また、タッチパネル97における戻り表示部161の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、第1モニタ95の表示画面96を異常時画面140に戻す。
チェック結果表示制御部103は、タッチパネル97における第2カメラ結果表示部145の位置が接触操作されると、図13に示す第2カメラ62の画像に基づく各チェック項目および各チェック項目の正常・異常を表示させる第2カメラチェック項目表示画面169を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。この第2カメラチェック項目表示画面169の表示も異常の種別を認識させるための異常種別表示となっている。
具体的に、第2カメラチェック項目表示画面169では、長手巻回テープ71の有無の上記した長手巻回テープ巻回チェックがチェック項目であることを示す「長手巻回テープ巻回チェック」の表示を行う表面項目第1表示部170と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う表面結果第1表示部171と、紙幣表面12Aのほぼ中央位置となる大束紙幣結束テープ70に金融機関印74が押印されているか否かの上記した金融機関印押印チェックがチェック項目であることを示す「金融機関印押印チェック」の表示を行う表面項目第2表示部172と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う表面結果第2表示部173と、短手巻回テープ72と長手巻回テープ71との境界部分に係員印75が押印されているか否かの上記した係員印押圧チェックがチェック項目であることを示す「係員印押圧チェック」の表示を行う表面項目第3表示部174と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う表面結果第3表示部175と、長手巻回テープ71の小束紙幣結束テープ67との重なり部分に損券印76が押印されているか否かの上記した損券印押印チェックがチェック項目であることを示す「損券印押印チェック」の表示を行う表面項目第4表示部176と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う表面結果第4表示部177と、人物像65の有無の上記した人物像チェックがチェック項目であることを示す「人物像チェック」の表示を行う表面項目第5表示部178と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う表面結果第5表示部179とを第1モニタ95の表示画面96に表示させる。これらに併せて、上記と同様の印刷表示部160および戻り表示部161を第1モニタ95の表示画面96に表示させることになり、チェック結果表示制御部103は、タッチパネル97における印刷表示部160の位置への接触操作で第2カメラチェック項目表示画面169のチェック項目およびチェック結果内容、または第1〜第4カメラチェック項目表示画面のすべてのチェック項目およびチェック結果を印刷させる一方、タッチパネル97における戻り表示部161の位置への接触操作で第1モニタ95の表示画面96を異常時画面140に戻す。
チェック結果表示制御部103は、タッチパネル97における第3カメラ結果表示部146の位置が接触操作されると、図14に示す第3カメラ62の画像に基づくチェック項目および各チェック項目の正常・異常を表示させる第3カメラチェック項目表示画面189を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。この第3カメラチェック項目表示画面189の表示も異常の種別を認識させるための異常種別表示となっている。
具体的に、第3カメラチェック項目表示画面189では、金融機関印74から読み取られた金融機関コードが設定された金融機関コードと合っているか否かの上記した金融機関コードチェックがチェック項目であることを示す「金融機関コードチェック」の表示を行う表面項目第6表示部190と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う表面結果第6表示部191と、金融機関コードの数字の並びの方向が紙幣長手方向に対し所定の角度範囲内にあって沿っているか否かの上記した金融機関印方向チェックがチェック項目であることを示す「金融機関印方向チェック」の表示を行う表面項目第7表示部192と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う表面結果第7表示部193とを第1モニタ95の表示画面96に表示させる。これらに併せて、上記と同様の印刷表示部160および戻り表示部161を第1モニタ95の表示画面96に表示させることになり、チェック結果表示制御部103は、タッチパネル97における印刷表示部160の位置への接触操作で第3カメラチェック項目表示画面189のチェック項目およびチェック結果内容、または第1〜第4カメラチェック項目表示画面のすべてのチェック項目およびチェック結果を印刷させる一方、タッチパネル97における戻り表示部161の位置への接触操作で第1モニタ95の表示画面96を異常時画面140に戻す。
チェック結果表示制御部103は、タッチパネル97における第4カメラ結果表示部147の位置が接触操作されると、図15に示す第4カメラ62の画像に基づくチェック項目および各チェック項目の正常・異常を表示させる第4カメラチェック項目表示画面199を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。この第4カメラチェック項目表示画面199の表示も異常の種別を認識させるための異常種別表示となっている。
具体的に、第4カメラチェック項目表示画面199では、金種を示す金種数字85が小束紙幣結束テープ67の側の角部に所定の向きであるか否かの上記した裏面向きチェックがチェック項目であることを示す「裏面向きチェック」の表示を行う裏面項目第1表示部200と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う裏面結果第1表示部201と、金種を示す金種数字85が操作表示部21に入力された金種と合っているか否かの上記した金種チェックがチェック項目であることを示す「金種チェック」の表示を行う裏面項目第2表示部202と、そのチェック結果を示す「正常」または「異常」の表示を行う裏面結果第2表示部203とを第1モニタ95の表示画面96に表示させる。これらに併せて、上記と同様の印刷表示部160および戻り表示部161を第1モニタ95の表示画面96に表示させることになり、チェック結果表示制御部103は、タッチパネル97における印刷表示部160の位置への接触操作で第4カメラチェック項目表示画面199のチェック項目およびチェック結果内容、または第1〜第4カメラチェック項目表示画面199のすべてのチェック項目およびチェック結果を印刷させる一方、タッチパネル97における戻り表示部161の位置への接触操作で第1モニタ95の表示画面96を異常時画面140に戻す。
以上により、チェック結果表示部22は、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す場合に、少なくとも、操作表示部21への操作入力で設定された基本データと、異常が発生した旨の異常表示と、異常の種別を示す異常種別表示とを表示可能とされている。
ここで、チェック結果表示制御部103は、通常、図16に示すように、第1カメラの撮影画像を第2モニタ101の表示画面102の例えば左上1/4の第1画像表示部210に表示させるとともに、第2カメラ62の撮影画像を第2モニタ101の表示画面102の例えば左下1/4の第2画像表示部211に表示させ、第3カメラ62の撮影画像を第2モニタ101の表示画面102の例えば右上1/4の第3画像表示部212に表示させ、第4カメラ62の撮影画像を第2モニタ101の表示画面102の例えば右下1/4の第4画像表示部213に表示させる正常時全表示画面209を表示させている。なお、図16〜図21において示される大束紙幣12は画像であって実際のものではないが、説明の便宜上、画像においても実際のものと同じ符号を付して説明する。
チェック結果表示制御部103は、大束紙幣12が正常な場合には、例えば、正常な大束紙幣12についての画像をこのチェック対象としての大束紙幣12を第2検出作動で撮影してから次の大束紙幣12を第2検出作動で撮影するまでの間だけ第2モニタ101の表示画面102に表示させることになり、大束紙幣12が異常であった場合には、異常時画面140を表示させている第1モニタ95のタッチパネル97におけるリセット表示部142の位置に接触操作が入力されるまで下流側端末位置91で停止させられる異常が検出されたチェック対象としての大束紙幣12についての第1カメラ〜第4カメラの画像を第2モニタ101の表示画面102に表示させることになる。
ここで、大束紙幣12に異常が検出されると、チェック結果表示部22が、第1モニタ95の運転画面129から異常時画面140への切り換えと同時に、第2モニタ102の表示画面102に表示させている第1カメラ〜第4カメラの画像について画像はそのままで異常があった部分について自動的に正常な部分とは異なるように強調して表示を行うようにする図17に示す異常時全表示画面219を表示させる。例えば、画像上の異常があった部分に赤丸印のグラフィック表示220を重ねて表示させる。なお、より詳しくするために、画像上の異常があった部分に、赤丸印のグラフィック表示220とチェック項目のテキスト表示とを表示させても良い。
そして、第1モニタ95の表示画面が異常時画面140となった状態でタッチパネル97における第1カメラ結果表示部144の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図18に示すように、第2モニタ101の表示画面102の全体に第1カメラの撮影画像のみを拡大表示させる第1カメラ拡大表示画面223を表示させることになり、第1カメラの画像に基づいて異常が検出されていた場合、異常があった部分について正常な部分とは異なるように強調しての表示を行う。この場合は、より詳しくするために、画像上の異常があった部分に、赤丸印のグラフィック表示220とチェック項目のテキスト表示221とを表示させる。
同様に、第1モニタ95の表示画面が異常時画面140となった状態でタッチパネル97における第2カメラ結果表示部145の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図19に示すように、第2モニタ101の表示画面102の全体に第2カメラの撮影画像のみを拡大表示させる第2カメラ拡大表示画面224を表示させることになり、第2カメラの画像に基づいて異常が検出されていた場合、異常があった部分について正常な部分とは異なるように強調しての表示を上記と同様に行う。
同様に、第1モニタ95の表示画面が異常時画面140となった状態でタッチパネル97における第3カメラ結果表示部146の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図20に示すように、第2モニタ101の表示画面102の全体に第3カメラの撮影画像のみを拡大表示させる第3カメラ拡大表示画面225を表示させることになり、第3カメラの画像に基づいて異常が検出されていた場合、異常があった部分について正常な部分とは異なるように強調しての表示を上記と同様に行う。
同様に、第1モニタ95の表示画面が異常時画面140となった状態でタッチパネル97における第4カメラ結果表示部147の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図21に示すように、第2モニタ101の表示画面102の全体に第4カメラの撮影画像のみを拡大表示させる第4カメラ拡大表示画面226を表示させることになり、第4カメラの画像に基づいて異常が検出されていた場合、異常があった部分について正常な部分とは異なるように強調しての表示を上記と同様にして行う。
ここで、チェック結果表示制御部103は、第1モニタ95のタッチパネル97における戻り表示部161の位置が接触操作されると、第1モニタ95の表示画面96が第1カメラチェック項目表示画面149、第2カメラチェック項目表示画面169、第3カメラチェック項目表示画面189および第4カメラチェック項目表示画面199から上位の異常時画面140に戻るのと連動して第2モニタ101の表示画面102を第1カメラ拡大表示画面223〜第4カメラ拡大表示画面226から上位の異常時全表示画面219に戻す。
以上により、チェック結果表示部22は、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す場合に、異常の種別を示す異常種別表示を第1モニタ95に表示させるとともに、異常が検出された画像を含む、複数の画像検出部54〜58のうちのチェック用に用いられる複数の撮影画像を第2モニタ101に表示させることになる。
また、以上により、第2モニタ101は、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の正常を示す場合に、複数の画像検出部54〜58のうちチェック用に用いられるすべてのチェック画像を表示させるとともに、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す場合に、複数の画像検出部54〜58のうちチェック用に用いられるすべてのチェック画像のうち異常が検出された異常発生画像のみを強調表示させることになる。
なお、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す場合に、第1カメラ結果表示部144〜第4カメラ結果表示部147の操作とは無関係に第2モニタ101が複数の画像検出部54〜58のチェック用に用いられるすべてのチェック画像のうち異常が検出された異常発生画像のみを自動的に表示させるようにしても良く、この場合も、異常があった部分について自動的に正常な部分とは異なるように強調して表示を行うことが可能である。
次に、以上のような構成の本実施形態の大束紙幣検査装置の作動の一例について説明する。
まず、大束紙幣検査装置11を用いての大束紙幣12のチェックを開始するにあたって、オペレータが操作表示部21において設定入力を行う。設定入力は操作表示部21の第1モニタ95の表示画面96に設定画面104を表示させている状態で行われる。
図9に示すように、設定画面104の金種設定表示エリア105の万円券表示部112、五千円券表示部113、二千円券表示部114および千円券表示部115のうち、所定金種、例えば千円券表示部115の位置が接触操作されると、タッチパネル97の出力から操作表示制御部98は千円券が設定されたと判定する。
また、設定画面104の金融機関コード設定表示エリア106の複数の金融機関コード設定表示部117のうち、チェックする大束紙幣12の帰属先である所定の金融機関コード、例えば「001」の位置が接触操作されると、タッチパネル97の出力から操作表示制御部98は金融機関コード「001」が設定されたと判定する。
さらに、設定画面104の新旧設定表示エリア107の旧券表示部119および新券表示部120のうち、所定側、例えば旧券表示部119の位置が接触操作されると、タッチパネル97の出力から操作表示制御部98は旧券が設定されたと判定する。
加えて、設定画面104の正損設定表示エリア108の正券表示部122および損券表示部123のうち、所定側例えば正券表示部122の位置が接触操作されると、タッチパネル97の出力から操作表示制御部98は正券が設定されたと判定する。
以上のようにして金種、金融機関コード、正損および新旧が設定された状態で、入力確定表示部110の位置が接触操作されると、タッチパネル97の出力から操作表示制御部98は入力された設定を基本データとして確定する。つまり、上記例示の場合、操作表示制御部98は、金種が「千円券」であり、金融機関コードが「001」であり、正損が「正券」であり、新旧が「旧券」であることを示す基本データを確定するとともに、この基本データを制御装置23に出力し、さらに第1モニタ95の表示画面96に運転画面129を表示させるとともに表示ランプ24の正常表示ランプ部24aを点灯させる。
操作表示制御部98は、図10に示すように、運転画面129において、設定された金種を金種表示部130に表示させ、設定された金融機関コードを金融機関コード表示部131に表示させ、設定された正券および損券のいずれかを正損表示部132に表示させ、設定された新券および旧券のいずれかを新旧表示部133に表示させる。上記例示の場合、設定された金種である「千円券」を金種表示部130に表示させ、設定された金融機関コードである「001」を金融機関コード表示部131に表示させ、設定された「正券」を正損表示部132に表示させ、設定された「旧券」を新旧表示部133に表示させる。
そして、装填部13にチェックを行う大束紙幣12が装填された状態で、第1モニタ95の表示画面96の運転開始表示部135の位置が接触操作されると、操作表示制御部98は制御装置23に運転開始の指示信号を出力する。すると、制御装置23の制御部27は、ローラコンベア30およびベルトコンベア35の駆動を開始させるとともに、規制部40の作動を制御して、装填部13のローラコンベア30からベルトコンベア35に大束紙幣12を所定の搬送間隔をあけるように送り出す。この搬送間隔は、例えば一つの大束紙幣12のみがベルトコンベア35上にあるように設定されている。
搬送部14で搬送される大束紙幣12は、紙幣長手方向を上下方向にした状態にある場合には、姿勢変更部16の上流位置にある直交方向水平軸周り姿勢変更部78の当接部78aに当接して搬送部14の搬送力で搬送方向に直交する方向に沿う水平軸周りに90度姿勢変更させられるように押し倒される。なお、それ以外の姿勢の大束紙幣12は直交方向水平軸周り姿勢変更部78で姿勢変更させられることなく通過する。
搬送部14で搬送される大束紙幣12は、次に、紙幣長手方向を搬送方向に直交する水平方向にした状態にある場合には、姿勢変更部16の中流位置にある鉛直軸周り姿勢変更部79の当接部79aに当接して搬送部14の搬送力で鉛直軸周りに90度姿勢変更させられる。なお、それ以外の姿勢の大束紙幣12は鉛直軸周り姿勢変更部79で姿勢変更させられることなく通過する。
以上の直交方向水平軸周り姿勢変更部78および鉛直軸周り姿勢変更部79を通過した後の大束紙幣12は、紙幣長手方向が搬送方向に沿う姿勢となっている。
そして、直交方向水平軸周り姿勢変更部78および鉛直軸周り姿勢変更部79を通過後にベルトコンベア35で搬送される大束紙幣12に対して、制御装置23のチェック部26が第1のタイミングで外観情報検出部15により第1検出作動を行わせる。つまり、制御装置23のチェック部26は、大束紙幣12の上面12aを見る画像検出部54の撮影画像から、大束紙幣12の四辺の長さを検出し、各長さを基本データの金種および新旧に対応するマスタデータと比較して、大束紙幣12の紙幣長手方向、紙幣短手方向および紙幣表裏方向を検出する。そして、この検出結果から、制御部27が、紙幣表裏方向を上下方向にしている大束紙幣12についてのみ、搬送方向水平軸周り姿勢変更部80で当接部81を前進させることにより搬送部14の搬送方向に沿う水平軸周りに90度姿勢変更させる。以上により、大束紙幣12は、姿勢変更部16を通過後には、所定のチェック姿勢、つまり紙幣表面12Aが左側面12bおよび右側面12cのいずれか一方となり、紙幣裏面12Bが左側面12bおよび右側面12cのいずれか他方となり、紙幣頭面12Eおよび紙幣底面12Fのいずれか一方が上面12aとなり、紙幣頭面12Eおよび紙幣底面12Fのいずれか他方が下面12eとなり、紙幣左手面12Cが下流側面12dおよび上流側面12fのいずれか一方となり、紙幣右手面12Dが下流側面12dおよび上流側面12fのいずれか他方となる姿勢、つまり紙幣長手方向が搬送方向に沿う姿勢でありかつ紙幣短手方向が上下方向に沿う姿勢となる。
このように姿勢変更部16を通過することで所定のチェック姿勢とされた大束紙幣12に対して、制御装置23のチェック部26は、第2のタイミングにおいて外観情報検出部15により第2検出作動を行わせる。
つまり、制御装置23のチェック部26が、大束紙幣12の上面12aを検出する画像検出部54のカメラ62を第1カメラとし、この第1カメラの撮影画像から小束紙幣結束テープ67の配列を検出し、この配列から小束紙幣結束テープ67を同じ側に配置した状態にある小束紙幣68の数が所定の束数であるか否かの束数チェックを行う。そして、束数が適正である場合は正常と判定する一方、適正でない場合は異常ありと判定する。
また、チェック部26は、第1カメラの撮影画像から、テープ大束紙幣結束テープ70の短手巻回テープ72が巻回されているか否かの短手巻回テープ巻回チェックを行う。短手巻回テープ72が巻回されていれば正常と判定し、巻回されていなければ異常ありと判定する。
さらに、チェック部26は、第1カメラの撮影画像から、短手巻回テープ72が巻回されている場合に、大束紙幣結束テープ70と小束紙幣結束テープ67との間隔の最小値が所定の範囲内に入っているか否かのテープ間隔チェックを行う。この最小値が所定の範囲内に入っていれば正常と判定する一方、入っていなければ異常ありと判定する。
加えて、チェック部26は、第1カメラの撮影画像から、各小束紙幣結束テープ67それぞれの他の小束紙幣結束テープ67に対する紙幣長手方向におけるずれ量が所定の範囲内に入っているか否かのテープ整列チェックを行う。各間隔がすべて所定の範囲内に入っていれば正常と判定する一方、いずれか一つでも入っていなければ異常ありと判定する。
さらに、チェック部26は、第1カメラの撮影画像から、すべての小束紙幣68の紙幣長手方向の長さが所定の範囲内に入っているか否かの異金種小束チェックを行う。すべての小束紙幣68の紙幣長手方向の長さが所定の範囲内に入っていれば正常であると判定する一方、いずれかの小束紙幣68の長手方向長さが所定の範囲を超えていれば異常ありと判定する。
チェック部26は、大束紙幣12の左側面12bを検出する画像検出部55のカメラ62の撮影画像および大束紙幣12の右側面12cを検出する画像検出部57のカメラ62の撮影画像から、金融機関印74の有無を判定し金融機関印74を撮影した側のカメラ62を紙幣表面12A側を検出する第2カメラとする。ここで、金融機関印74が両方で検出されない場合および両方で検出された場合には、係員印75の有無を判定し係員印75を撮影した側のカメラ62を第2カメラとする。さらに、係員印75が両方で検出されない場合および両方で検出された場合には、人物像65の有無を判定し人物像65を撮影した側のカメラ62を第2カメラとする。最終的に人物像65が両方で検出されない場合および両方で検出された場合には表裏検出不可異常として以後の検出は行わない。
上記のようにして、画像検出部55のカメラ62および画像検出部57のカメラ62のうちのいずれか一方が第2カメラとされると、これらのうちのいずれか他方が第4カメラとされ、画像検出部56のカメラ62および画像検出部58のカメラ62のうち、第2カメラと紙幣搬送方向下流側から見て左右方向同側に配置されたものが第3カメラとされる。
チェック部26は、第2カメラの撮影画像から、長手巻回テープ71の有無をチェックする長手巻回テープ巻回チェックを行う。長手巻回テープ71があれば正常であると判定する一方、長手巻回テープ71がなければ異常ありと判定する。
また、チェック部26は、第2カメラの撮影画像から、金融機関印74が紙幣表面12Aにおける中央の所定範囲にあるか否かをチェックする金融機関印押印チェックを行う。金融機関印74が所定範囲にあれば正常であると判定する一方、所定範囲になければ異常ありと判定する。
さらに、チェック部26は、第2カメラの撮影画像から、係員印75が所定範囲にあるか否かをチェックする係員印押圧チェックを行う。係員印75が所定範囲にあれば正常であると判定する一方、所定範囲になければ異常ありと判定する。
加えて、チェック部26は、操作表示部21への設定入力から損券印76が押されるべきか否かを判定し、押されるべき場合に損券印76が所定範囲にあるか否かを第2カメラの撮影画像からチェックし、押されるべきでない場合に損券印76があるか否かを第2カメラの撮影画像からチェックする損券印押印チェックを行う。押されるべき場合に損券印76が所定範囲にあるときと押されるべきでない場合に損券印76がないときには正常であると判定する一方、押されるべき場合に損券印76が所定範囲にないときと押されるべきでない場合に損券印76があるときには異常ありと判定する。
さらに、チェック部26は、第2カメラの撮影画像から、人物像65が小束紙幣結束テープ67側の所定範囲にないかあるかを撮影画像からチェックする人物像チェックを行う。この所定範囲に人物像65がなければ正常であると判定する一方、この所定範囲に人物像65があれば異常ありと判定する。
また、チェック部26は、第3カメラの撮影画像から、金融機関印74の金融機関コード74aを読み取り、この金融機関コードが操作表示部21で設定された金融機関コードと合っているか否かをチェックする金融機関コードチェックを行う。画像から読み取った金融機関コード74aが設定された金融機関コードと合っていれば正常であると判定し、合っていなければ異常ありと判定する。
さらに、チェック部26は、第4カメラの撮影画像から、読み取った金融機関コード74aの数字の並びの方向が紙幣長手方向に対し所定の角度範囲内にあって沿っているか否かを判定する金融機関印方向チェックを行う。金融機関コード74aの数字の並びの角度が紙幣長手方向に対し所定の角度範囲内にあれば金融機関印74の押印の角度が正常であると判定し、所定の角度範囲を超えていれば金融機関印74の押印の角度が異常であると判定する。
また、チェック部26は、第4カメラの撮影画像から、金種を示す金種数字85が小束紙幣結束テープ67の側の角部所定範囲に所定の向きにあるか否かをチェックする裏面向きチェックを行う。金種数字85がこの角部所定範囲に所定の向きにあれば、紙幣裏面12Bの向きは正常であると判定する一方、なければ異常ありと判定する。
さらに、チェック部26は、第4カメラの撮影画像から、金種数字85を読み取り、この金種数字85の示す金種が、操作表示部21に設定入力された金種と合っているか否かをチェックする金種チェックを行う。読み取った金種が設定入力された金種と合っていれば正常であると判定し、合っていなければ異常ありと判定する。なお、第2カメラの撮影画像および第4カメラの撮影画像に含まれる角部の金種数字の中から所定の複数の角部のパターンを総合的に判断して金種チェックを行っても良い。また、第1カメラの撮影画像と、第2カメラまたは第4カメラの撮影画像とから大束紙幣12の紙幣長手方向長さ、紙幣短手方向長さおよび紙幣表裏方向長さを検出し、これをマスタデータと比較して金種チェックを行うことも可能である。
なお、チェック部26は、大束紙幣12のそれぞれについて、すべてのチェック項目とチェック結果とを読み出し可能に記憶している。
上記チェック中に、異常がなければ、異常のなかった大束紙幣12については、ベルトコンベア31から停止させることなくそのままその最下流端末位置91を越えてフリーローラコンベア38に送り出されることになり、チェック結果表示制御部103が、次の大束紙幣12を撮影するまで、図16に示すように、第1カメラの撮影画像を第2モニタ101の第1画像表示部210に表示させ、第2カメラの撮影画像を第2モニタ101の第2画像表示部211に表示させ、第3カメラの撮影画像を第2モニタ101の第3画像表示部212に表示させ、第4カメラの撮影画像を第2モニタ101の第4画像表示部213に表示させている。
そして、異常がなかった大束紙幣12が、例えばベルトコンベア31の最下流端末位置91を通過したことが図示せぬセンサ等で検出されると、チェック結果表示制御部103が第1モニタ95のカウンタ表示部138の数字を1カウントアップして表示させるとともに、制御部27が装填部13から次の大束紙幣12をベルトコンベア35に送り出させて、連続して次の大束紙幣12についてチェックを行う。
一方、上記したチェックをすべての項目について行い、いずれか一項目でも異常ありと判定された場合には、チェック部26から異常の内容を示す信号が出力され、これにより、制御部27は、異常ありと判定された大束紙幣12がベルトコンベア35の最下流端末位置91に位置したことがセンサで確認された時点でベルトコンベア35を停止させるとともに表示ランプ24のそれまで点灯状態にあった正常表示ランプ部24aを消灯し異常表示ランプ部24bを点灯させ必要により警報音を発生させる。この時点では、次の大束紙幣の装填部13からの送り出しは行われていない。つまり、ベルトコンベア35には、異常があった大束紙幣12のみが最下流端末位置91で停止している状態となる。
また、チェック部26から出力された異常の内容を示す信号によりチェック結果表示制御部103が、第1モニタ95の表示画面96を運転画面129から図12に示す異常時画面140に切り換える。このとき、異常時画面140では、運転画面129と同様に、第1モニタ95の表示画面96に、金種表示部130に設定された金種、例えば「千円券」を表示させ、金融機関コード表示部131に設定された金融機関コード、例えば「001」を表示させ、正損表示部132に設定された正損、例えば「正券」を表示させ、新旧表示部133に設定された新旧、例えば「旧券」を表示させており、カウンタ表示部138にそれまでに正常と判定された大束紙幣12の合計数を表示させている。
加えて、異常時画面140では、異常表示部141に「異常」の文字を表示させており、第1カメラ結果表示部144、第2カメラ結果表示部145、第3カメラ結果表示部146および第4カメラ結果表示部147のうち、その撮影画像に基づくチェック結果が正常であったものは「正常」と表示させ、異常であったものは「異常」と表示させている。
さらに、チェック結果表示制御部103は、異常時画面140への切り換えと同時に、第2モニタ101の第1画像表示部210の画像、第2画像表示部211の画像、第3画像表示部212の画像および第4画像表示部213の画像についても、図17に示すように、その画像に基づくチェック結果が異常であったものは、画像上の異常があった部分に例えば赤丸印のグラフィック表示220を重ねて表示させる。
そして、第1カメラ結果表示部144で異常を表示させていた場合、この第1カメラ結果表示部144の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図12に示すような第1カメラチェック項目表示画面149を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。つまり、「束数チェック」の表示を行う上面項目第1表示部150とともに、束数チェックのチェック結果を上面結果第1表示部151に表示させ、「短手巻回テープ巻回チェック」の表示を行う上面項目第2表示部152とともに、短手巻回テープ巻回チェックのチェック結果を上面結果第2表示部153に表示させ、「テープ間隔チェック」の表示を行う上面項目第3表示部154とともに、テープ間隔チェックのチェック結果を上面結果第3表示部155に表示させ、「テープ整列チェック」の表示を行う上面項目第4表示部156とともに、テープ整列チェックのチェック結果を上面結果第4表示部157に表示させ、「異金種小束チェック」の表示を行う上面項目第5表示部158とともに、異金種小束チェックのチェック結果を上面結果第5表示部159に表示させる。なお、図12においてはテープ整列チェックに異常があった場合の表示例を示している。ここで、これらに併せて表示される印刷表示部160の位置が接触操作されるとチェック結果表示制御部103が第1カメラチェック項目表示画面149の内容をプリンタ162で印刷させる。
一方、第1カメラ結果表示部144の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図18に示すように、第2モニタ101の表示画面102の全体に第1カメラの撮影画像のみを拡大表示させる第1カメラ拡大表示画面223を表示させることになり、第1カメラの画像に基づいて異常が検出されていた場合、異常があった部分について正常な部分とは異なるように強調しての表示を行う。つまり、画像上の異常があった部分に、赤丸印のグラフィック表示220とチェック項目のテキスト表示221とを表示させる。図18においてはテープ整列チェックに異常があった場合のグラフィック表示220およびテキスト表示221の例を示している。
第2カメラ結果表示部145で異常を表示させていた場合、この第2カメラ結果表示部145の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図13に示すような第2カメラチェック項目表示画面169を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。つまり、「長手巻回テープ巻回チェック」の表示を行う表面項目第1表示部170とともに、長手巻回テープ巻回チェックのチェック結果を表面結果第1表示部171に表示させ、「金融機関印押印チェック」の表示を行う表面項目第2表示部172とともに、金融機関印押印チェックのチェック結果を第2表示部173に表示させ、「係員印押印チェック」の表示を行う表面項目第3表示部174とともに、係員印押印チェックのチェック結果を表面結果第3表示部175に表示させ、「損券印押印チェック」の表示を行う表面項目第4表示部176とともに、損券印押印チェックのチェック結果を表面結果第4表示部177に表示させ、「人物像チェック」の表示を行う表面項目第5表示部178とともに、人物像チェックのチェック結果を表面結果第5表示部179に表示させる。なお、図13においては係員印押印チェックに異常があった場合の表示例を示している。ここで、これらに併せて表示される印刷表示部160の位置が接触操作されるとチェック結果表示制御部103が第1カメラチェック項目表示画面149の内容をプリンタ162で印刷させる。
この場合も、第2カメラ結果表示部145の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図19に示すように、第2モニタ101の表示画面102の全体に第2カメラの撮影画像のみを拡大表示させる第2カメラ拡大表示画面224を表示させることになり、第2カメラの画像に基づいて異常が検出されていた場合、異常があった部分について正常な部分とは異なるように強調しての表示を行う。つまり、画像上の異常があった部分に、赤丸印のグラフィック表示220とチェック項目のテキスト表示221とを表示させる。図19においては係員印押印チェックに異常があった場合のグラフィック表示220およびテキスト表示221の例を示している。
第3カメラ結果表示部146で異常を表示させていた場合、この第3カメラ結果表示部146の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図14に示すような第3カメラチェック項目表示画面189を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。つまり、「金融機関コードチェック」の表示を行う表面項目第6表示部190とともに、金融機関コードチェックのチェック結果を表面結果第6表示部191に表示させ、「金融機関方向チェック」の表示を行う表面項目第7表示部192とともに、金融機関方向チェックのチェック結果を表面結果第7表示部193に表示させる。なお、図14においては金融機関コードチェックに異常があった場合の表示例を示している。ここで、これらに併せて表示される印刷表示部160の位置が接触操作されるとチェック結果表示制御部103が第1カメラチェック項目表示画面149の内容をプリンタ162で印刷させる。
この場合も、第3カメラ結果表示部146の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図20に示すように、第2モニタ101の表示画面の全体に第3カメラの撮影画像のみを拡大表示させる第3カメラ拡大表示画面225を表示させることになり、第3カメラの画像に基づいて異常が検出されていた場合、異常があった部分について正常な部分とは異なるように強調しての表示を行う。つまり、画像上の異常があった部分に、赤丸印のグラフィック表示220とチェック項目のテキスト表示221とを表示させる。図20においては金融機関コードチェックに異常があった場合のグラフィック表示220およびテキスト表示221の例を示している。
加えて、第4カメラ結果表示部147で異常を表示させていた場合、この第4カメラ結果表示部147の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図15に示すような第4カメラチェック項目表示画面199を第1モニタ95の表示画面96に表示させる。つまり、「裏面向きチェック」の表示を行う裏面項目第1表示部200とともに、裏面向きチェックのチェック結果を裏面結果第1表示部201に表示させ、「金種チェック」の表示を行う裏面項目第2表示部202とともに、金種チェックのチェック結果を裏面結果第2表示部203に表示させる。なお、図15においては金種チェックに異常があった場合の表示例を示している。ここで、これらに併せて表示される印刷表示部160の位置が接触操作されるとチェック結果表示制御部103が第1カメラチェック項目表示画面149の内容をプリンタ162で印刷させる。
この場合も、第4カメラ結果表示部147の位置が接触操作されると、チェック結果表示制御部103は、図21に示すように、第2モニタ101の表示画面の全体に第4カメラの撮影画像のみを拡大表示させる第4カメラ拡大表示画面226を表示させることになり、第4カメラの画像に基づいて異常が検出されていた場合、異常があった部分について正常な部分とは異なるように強調しての表示を行う。つまり、画像上の異常があった部分に、赤丸印のグラフィック表示220とチェック項目のテキスト表示221とを表示させる。図21においては金種チェックに異常があった場合のグラフィック表示220およびテキスト表示221の例を示している。
以上のようにして、第1モニタ95および第2モニタ101に異常の内容を表示させることができ、また必要により異常の内容を印刷することができるため、オペレータは異常があった大束紙幣12に対しその異常の内容を理解することができ、その後の再結束作業を迅速に行うことができることになる。
ここで、異常の確認のため、上記のように、タッチパネル97における、第1カメラ結果表示部144〜第4カメラ結果表示部147のうち少なくとも異常を表示させているものの位置が接触操作されると、これが異常の確認操作となり、制御装置23の制御部27は、この異常の確認操作に連動して大束紙幣12をベルトコンベア35の下流側端末位置91から排除部20の押出機構92により分岐部90に排除する。
また、異常の確認が終了し、タッチパネル97におけるリセット表示部142の位置が接触操作されると、制御部27は、次の大束紙幣12のチェックを行うために、ローラコンベア30およびベルトコンベア35の駆動を再開させた後、規制部40を作動させて、装填部13のローラコンベア30からベルトコンベア35に次の大束紙幣12を送り出す。
以上に述べた本実施形態の大束紙幣検査装置11によれば、装填された大束紙幣12が搬送部14で搬送されると、搬送中に外観情報検出部15が大束紙幣12の画像(外観情報)を検出する。すると、チェック部26が操作表示部21に入力された入力情報(金種、金融機関コード、正損)と外観情報検出部15で検出した画像から読み取られる読取情報(金種、金融機関コード、正損)とから大束紙幣12をチェックし、制御部27が、チェック部26のチェック結果に基づき、チェック対象である大束紙幣12が正常である場合と異常である場合とで搬送部14の作動を異ならせる。つまり、チェック対象である大束紙幣12の外観が正常であった場合にこれを搬送部14の上流側のベルトコンベア35から下流側のフリーローラコンベア38にそのまま搬送させる一方、異常であった場合にこれを搬送部14のベルトコンベア35の下流側端末位置91で停止させた後、異なる方向である分岐部90へ分離搬送することで、外観に異常があった大束紙幣12がどれであるかを作業者に認識させることができる。したがって、大束紙幣12の外観が設定された形態をなしているか否かを自動的にかつ正確に検査して正常な大束紙幣12と異常があった大束紙幣12とを分別することができ、よって、大束紙幣12の作成作業の作業効率を向上させることができる。
また、外観情報検出部15が、搬送部14に載置された状態で搬送される大束紙幣12の上面12aおよび搬送方向に対し左右となる両側面12b,12cの画像を検出する複数の画像検出部54〜58を有するため、姿勢変更部16で大束紙幣12における集積された紙幣表裏方向を搬送方向に対し左右にセットすることで大束紙幣12の紙幣表裏方向の撮影画像(外観情報)と、表裏方向に対し直交する方向にある上面12aからの撮影画像(外観情報)とを得ることができる。このように効率的な三方向から大束紙幣12の外観情報を得ることができる。
さらに、チェック部26が、大束紙幣12の複数の面のうちの紙幣表裏方向に対し直交する方向にある紙幣頭面12Eおよび紙幣底面12Fのいずれか一方の画像を検出する画像検出部54の検出結果に基づいて、小束紙幣68の数と、大束紙幣結束テープ70および小束紙幣結束テープ67間の間隔と、各小束紙幣結束テープ67の整列状態と、異金種の小束紙幣の混入の有無とをチェックすることになる。したがって、大束紙幣12の外観が設定された形態をなしているか否かを自動的にかつ正確に検査することが確実にできる。
加えて、チェック部26が、大束紙幣12の複数の面のうちの大束紙幣12の表裏方向における表側の紙幣表面12Aおよび紙幣裏面12Bの画像を検出する画像検出部55〜58の検出結果に基づいて、例えばこの一の面が紙幣表面12Aであるとした場合に、金融機関印74の有無と、係員印75の有無と、大束紙幣12の紙幣表面12Aの紙幣の向きとを画像検出部55の撮影画像でチェックし、さらに金融機関印74が有りの場合、金融機関コード74aと、金融機関印74の押印の角度とを画像検出部57の撮影画像でチェックすることになる。また、例えばこの一の面が紙幣裏面12Bであるとした場合に、大束紙幣12の紙幣裏面12Bの紙幣の向きと、金種とをチェックすることになる。したがって、大束紙幣の外観が設定された形態をなしているか否かを自動的にかつ正確に検査することが確実にできる。
さらに、複数の面のうちの少なくとも紙幣表面12Aは複数の画像検出部55,57または複数の画像検出部56,58で互いに異なる解像度でしかも互いに異なる大きさの検出エリアが検出されることになり、広い範囲の画像チェックと局所的な狭い範囲の画像チェックとを行うことになる。したがって、大束紙幣12の外観が設定された形態をなしているか否かを自動的にかつ正確に検査することがさらに確実にできる。
しかも、チェック部26のチェック結果をチェック結果表示部22がその第1モニタ95によって表示するため、大束紙幣12の外観に異常があったことをさらに確実に作業者に認識させることができる。
また、操作表示部21が、少なくとも、チェックされる大束紙幣12の金種、金融機関情報としての金融機関コード74aおよび正損情報を基本データとして操作入力により設定可能であるため、チェック部26で、少なくとも、チェックされる大束紙幣12の金種、金融機関情報および正損情報をチェックすることになり、例えば、チェック結果表示部22にチェック部26のチェック結果とともにこれらの情報を表示させることが可能となる。
さらに、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す場合に、チェック結果表示部22が、少なくとも、操作表示部21への操作入力で設定された基本データと、異常が発生した旨の異常表示と、異常の種別を示す異常種別表示とを表示するため、その後の処理が容易となる。
加えて、操作表示部21とチェック結果表示部22とが一つの第1モニタ95を共用していることから、コストを低減することができる。
また、第1モニタ95に操作入力可能なタッチパネル97が併設されているため、操作入力が容易となる。
また、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す場合に、チェック結果表示部22が、少なくとも、異常の種別を示す異常種別表示を第1モニタ95に表示させるとともに、複数の画像検出部54〜58の画像のうち異常が検出された画像を第2モニタ101に表示させるため、作業者に異常の内容を即座に把握させることができ、その後の処理を迅速に行わせることができる。
さらに、異常の種別を示す異常種別表示を行う第1モニタ95とは別の第2モニタ101に、複数の画像検出部54〜58のうちの少なくともいずれか一つの画像を表示させることができるため、画像検出部54〜58の検出状況を作業者が良好に確認できる。
加えて、第2モニタ101は、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の正常を示す場合に、複数の画像検出部54〜58のうちの画像検出が行われているものすべての画像を表示させており、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す状態になると、自動的に異常が検出された画像を強調表示させるため、作業者に異常の内容を即座に把握させることができ、その後の処理を迅速に行わせることができる。
また、第2モニタ101は、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す場合に、所定の操作により、複数の画像検出部54〜58のうちの画像検出が行われているものすべての画像ではなく、異常が検出された画像のみを表示させるため、作業者に異常の内容を即座に把握させることができ、その後の処理を迅速に行わせることができる。
しかも、大束紙幣12が複数装填されると、搬送部14が制御部27で制御されることにより、装填された大束紙幣12を一つずつ間隔をあけて搬送し、搬送中に外観情報検出部15が大束紙幣12の画像を検出する。このように制御部27が複数装填された大束紙幣12を一つずつ間隔をあけて搬送するように搬送部14を制御するため、搬送部14の装填部13に搬送時の間隔を考慮せずに大束紙幣12を装填できる。この点からも、大束紙幣12の作成作業の作業効率を向上させることができる。
また、規制部40が搬送中の大束紙幣12に当接することで大束紙幣12の搬送間隔を確実に所定量にすることができるため、一つ一つの大束紙幣12の画像を外観情報検出部15で良好に検出することができる。
さらに、制御部27は、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の正常を示す場合に、正常が検出された大束紙幣12を、搬送部14により異常時停止位置であるベルトコンベア35の下流側端末位置91より下流まで搬送することになるが、チェック部26のチェック結果が大束紙幣12の異常を示す場合には、異常が検出された大束紙幣12を、搬送部14により異常時停止位置であるベルトコンベア35の下流側端末位置91まで搬送しこの下流側端末位置91で停止させるため、外観に異常があった大束紙幣12がどれであるかを作業者に確実に認識させることができる。したがって、正常な大束紙幣12と異常があった大束紙幣12とを確実に分別することができ、よって、大束紙幣12の作成作業の作業効率を確実に向上させることができる。
加えて、排除部20によって、ベルトコンベア35の下流側端末位置91で停止させられた大束紙幣12を搬送部14から排除するため、異常があった大束紙幣12を搬送部14から排除でき、作業者が排除する手間を省くことができる。したがって、大束紙幣12の作成作業の作業効率をさらに向上させることができる。
また、制御部27は、ベルトコンベア35の下流側端末位置91に停止させられた大束紙幣12の異常の確認操作である、タッチパネル97における第1カメラ結果表示部144〜第4カメラ結果表示部147のうちの少なくとも異常を表示させているものの位置への接触操作に連動して大束紙幣12を排除部20で搬送部14から排除することになるため、作業者が異常の確認操作を行えば、異常があった大束紙幣12を搬送部14から排除でき、排除のための操作を省くことができる。したがって、大束紙幣12の作成作業の作業効率をさらに向上させることができる。
しかも、装填された大束紙幣12が搬送部14で搬送されるときに、外観情報検出部15の撮影画像に基づいて大束紙幣12の姿勢をチェック部26が検出すると、姿勢変更部16がこの外観情報検出部15の検出結果に基づき大束紙幣12の姿勢を所定のチェック姿勢となるように変更することになる。したがって、大束紙幣12を手作業により搬送部14に装填する際に、大束紙幣12の姿勢を考慮せずに装填することができる。この点からも、大束紙幣12の作成作業の作業効率を向上させることができる。
また、姿勢変更部16が、大束紙幣12を鉛直軸周り、搬送方向に沿う水平軸周りおよび搬送方向に直交する水平軸周りの各方向にそれぞれ少なくとも90度ずつ姿勢変更させることが可能であるため、大束紙幣12がいずれの姿勢で装填されてもこれを所定のチェック姿勢にすることができる。
さらに、姿勢変更部16の直交方向水平軸周り姿勢変更部78が、搬送部14で搬送される大束紙幣12の一部に当接し搬送部14と連係してこれを押し倒すことにより搬送方向に直交する水平軸周りに姿勢変更させることになる。このように搬送部14の搬送力を利用することで、姿勢変更部16の直交方向水平軸周り姿勢変更部78の構成を簡素にできる。
加えて、姿勢変更部16の鉛直軸周り姿勢変更部79が、搬送部14で搬送される大束紙幣12の一部に当接することにより搬送部14と連係してこれを鉛直軸周りに姿勢変更させることになる。このように搬送部14の搬送力を利用することで、姿勢変更部16の鉛直軸周り姿勢変更部79の構成を簡素にできる。
また、姿勢変更部16の搬送方向水平軸周り姿勢変更部80が、搬送部14の搬送方向に対し直交する左右方向に沿って互いに相反する方向から前進し大束紙幣12の上部および下部を相反方向に押圧することにより大束紙幣12を搬送部14の搬送方向に沿う水平軸周りに姿勢変更させるため、姿勢変更部16の搬送方向水平軸周り姿勢変更部80が搬送部14の搬送方向に対し直交する左右方向に沿って進退すれば良く、構成を簡素にできる。
さらに、外観情報検出部15が、第1のタイミングにおける検出結果に基づき大束紙幣12の姿勢を検出するための画像を検出する一方、第1のタイミングとは異なる第2のタイミングにおける検出結果に基づき正常・異常を判定するための画像を検出することになり、正常・異常を判定するための外観情報検出部15が姿勢変更のための姿勢検出部を兼ねるため、構成を簡素にできる。
なお、以上の実施形態において、作業者による装填部13への大束紙幣12の装填姿勢の条件を少なくとも一つ規定すれば、姿勢変更部16の上記直交方向水平軸周り姿勢変更部78、鉛直軸周り姿勢変更部79および搬送方向水平軸周り姿勢変更部80のうちのいずれかをなくすこともできる。この場合、作業者による装填ミスが生じる可能性があるので、装填部13に大束紙幣12の装填姿勢を規制する規制手段を設けるのが良い。この規制手段としては、例えば、装填部13の両側壁部32間の間隔を大束紙幣12が紙幣長手方向を搬送方向に沿わせる姿勢でのみ装填可能な間隔としたり、しかもコンベアの上側に大束紙幣12が紙幣短手方向を上下にした場合のみ通過可能な規制部を設けたりする等の構成を採用可能である。
また、作業者による大束紙幣12を常に上記した所定のチェック姿勢で装填部13へ装填させるように規定すれば、上記した姿勢変更部16をすべてなくすことが可能となる。しかしながら、この場合も、作業者による装填ミスが生じる可能性があるので、装填部13に大束紙幣12の装填姿勢を規制する規制手段を設けるのが良い。この規制手段としては、例えば、装填部13の両側壁部32間の間隔を大束紙幣12が紙幣長手方向を搬送方向に沿わせる姿勢でのみ装填可能な間隔とし、しかもコンベアの上側に大束紙幣12が紙幣短手方向を上下にした場合のみ通過可能な規制部を設けたりする等の構成を採用可能である。
さらに、上記した所定のチェック姿勢の条件をさらに規定すれば、外観情報検出部15の構成を簡素化できチェック部26によるチェックを簡略化することができる。例えば、上記した所定のチェック姿勢に加えて、大束紙幣12の紙幣表面12A側が常に紙幣搬送方向下流側から見て左右のいずれか所定の一方になるようにチェック姿勢を規定し、このチェック姿勢となるように例えばロボットハンド機構を用いる等して姿勢変更部16を構成すれば、外観情報検出部15が、所定の一方側に対しては紙幣表面12A側を検出する二つの画像検出部および画像検出部を配置する必要があるものの、所定の他方側に対して紙幣裏面12B側を検出する一つの画像検出部のみを配置すれば良く簡素化できる。その結果、チェック部26によるチェックについても表裏がいずれかであるかをチェックする必要が無くなるため簡略化できることになる。これに加えて、紙幣頭面12E側が常に上下のいずれか所定の一方になるようにチェック姿勢を規定すれば、チェック部26によるチェックについてさらに簡略化できることになる。
さらに、上記した排除部20を設けずに、異常があった大束紙幣12については、所定の停止位置である例えばベルトコンベア35の下流側端末位置91まで搬送した状態で搬送部14を停止させ、作業者に手作業で排除させるようにしても良い。この場合、所定の停止位置で停止させられている大束紙幣12を検出するセンサを設け、異常があった大束紙幣12が取り除かれたことがセンサで検出されると、搬送部14の運転を再開させる等の制御が可能である。
加えて、姿勢変更部16による姿勢変更を行うために大束紙幣12の姿勢を検出する姿勢検出手段を、外観情報検出部15よりも上流側に外観情報検出部15とは別に設けても良いが、上記のように共用した方がコスト的に有利である。
さらに、外観情報検出部15が、大束紙幣12の少なくとも上面12aおよび搬送方向に対し左右となる両側面12b,12cを検出する場合を例にとり説明したが、これらに併せて、あるいはこれらのいずれかに換えて搬送方向上流側の面や下流側の面等を検出するようにしても良い。
また、搬送部14のベルトコンベア35上に一つのみ大束紙幣12を存在させるように搬送間隔を設定するのではなく、同時に複数の大束紙幣12がベルトコンベア35上で所定の間隔をあけて搬送されるように搬送間隔を設定しても良い。
本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置を示す平面図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置で検査される大束紙幣を示すものであって、(a)は正面図、(b)は下面図であって紙幣表面側の図、(c)は平面図であって紙幣裏面側の図、(d)は一側の側面図、(e)は逆側の側面図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における直交方向水平軸周り姿勢変更部を示す側面図であって、(a)は大束紙幣の姿勢変更前の状態を示す図、(b)は大束紙幣の姿勢変更後の状態を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における鉛直軸周り姿勢変更部を示す平面図であって、(a)は大束紙幣の姿勢変更前の状態を示す図、(b)は大束紙幣の姿勢変更後の状態を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における搬送方向水平軸周り姿勢変更部を示す正面図であって、(a)は大束紙幣の姿勢変更前の状態を示す図、(b)は大束紙幣の姿勢変更後の状態を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置で検査される大束紙幣を紙幣表面側から見た拡大図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置で検査される大束紙幣を紙幣裏面側から見た拡大図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第1モニタの設定画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第1モニタの通常時の運転画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第1モニタの異常時画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第1モニタの第1カメラチェック項目表示画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第1モニタの第2カメラチェック項目表示画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第1モニタの第3カメラチェック項目表示画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第1モニタの第4カメラチェック項目表示画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第2モニタの正常時全表示画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第2モニタの異常時全表示画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第2モニタの第1カメラ拡大表示画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第2モニタの第2カメラ拡大表示画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第2モニタの第3カメラ拡大表示画面の表示内容を示す図である。 本発明の一実施形態の大束紙幣検査装置における第2モニタの第4カメラ拡大表示画面の表示内容を示す図である。
符号の説明
11 大束紙幣検査装置
12 大束紙幣
14 搬送部(搬送手段)
15 外観情報検出部(外観情報検出手段)
20 排除部(排除手段)
21 操作表示部(操作手段)
26 チェック部(チェック手段)
27 制御部(制御手段)
40 規制部(規制手段)
91 下流側端末位置(異常時停止位置)

Claims (5)

  1. 操作入力が行われる操作手段と、
    大束紙幣が複数装填可能であって装填された大束紙幣を搬送する搬送手段と、
    該搬送手段で搬送される大束紙幣の外観情報を検出する外観情報検出手段と、
    前記操作手段に入力された入力情報と前記外観情報検出手段で検出した前記外観情報とから大束紙幣をチェックし当該チェック結果を出力するチェック手段と、
    装填された大束紙幣を一つずつ間隔をあけて搬送するように前記搬送手段を制御するとともに、前記チェック手段のチェック結果に基づき、チェック対象である大束紙幣が正常である場合と異常である場合とで前記搬送手段の作動を異ならせる制御手段とを備えてなる大束紙幣検査装置。
  2. 前記搬送手段は、搬送中の大束紙幣に当接することにより大束紙幣の搬送間隔を所定量にする規制手段を有することを特徴とする請求項1記載の大束紙幣検査装置。
  3. 前記制御手段は、前記チェック手段のチェック結果が大束紙幣の異常を示す場合に、異常が検出された大束紙幣を、前記搬送手段により所定の異常時停止位置まで搬送し該異常時停止位置で停止させる一方、前記チェック手段のチェック結果が大束紙幣の正常を示す場合に、正常が検出された大束紙幣を、前記搬送手段により前記異常時停止位置より下流まで搬送することを特徴とする請求項1または2記載の大束紙幣検査装置。
  4. 前記異常時停止位置で停止させられた大束紙幣を前記搬送手段から排除可能な排除手段を有することを特徴とする請求項3記載の大束紙幣検査装置。
  5. 前記制御手段は、前記異常時停止位置に停止させられた大束紙幣の異常の確認操作に連動して当該大束紙幣を前記排除手段で前記搬送手段から排除することを特徴とする請求項4記載の大束紙幣検査装置。
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