JPH10312075A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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- JPH10312075A JPH10312075A JP7643698A JP7643698A JPH10312075A JP H10312075 A JPH10312075 A JP H10312075A JP 7643698 A JP7643698 A JP 7643698A JP 7643698 A JP7643698 A JP 7643698A JP H10312075 A JPH10312075 A JP H10312075A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高感度で且つ残留電位の少ない感光体を提供
することにある。また、繰り返し使用においても膜削れ
の少ない電子写真感光体を提供すること。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも感光層を有
する電子写真感光体において、該感光層に少なくとも下
記(1)式で表わされる電荷発生物質とトリアリールア
ミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネート
を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 式中、Cp1、Cp2はカップラー残基を表わし、同一で
も異なっていてもよい。ただし、Cp1、Cp2のうち少
なくとも片方は、下記(2)式で表わされるカップラー
成分である。 【化2】 (式中、Cp3、Ar201、Ar202、Ar203、A及びn
201はそれぞれ以下のものを表わす。) Cp3:2価のカップラー残基 Ar201、Ar202:置換若しくは無置換のアリール基 Ar203:置換若しくは無置換のアリレン基 A:エチレン基、ビニレン基、酸素原子又は硫黄原子 n201:0〜2の整数
することにある。また、繰り返し使用においても膜削れ
の少ない電子写真感光体を提供すること。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも感光層を有
する電子写真感光体において、該感光層に少なくとも下
記(1)式で表わされる電荷発生物質とトリアリールア
ミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネート
を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 式中、Cp1、Cp2はカップラー残基を表わし、同一で
も異なっていてもよい。ただし、Cp1、Cp2のうち少
なくとも片方は、下記(2)式で表わされるカップラー
成分である。 【化2】 (式中、Cp3、Ar201、Ar202、Ar203、A及びn
201はそれぞれ以下のものを表わす。) Cp3:2価のカップラー残基 Ar201、Ar202:置換若しくは無置換のアリール基 Ar203:置換若しくは無置換のアリレン基 A:エチレン基、ビニレン基、酸素原子又は硫黄原子 n201:0〜2の整数
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高感度で且つ残留
電位の少ない感光体に関する。また、繰り返し使用にお
いても膜削れの少ない電子写真感光体に関する。
電位の少ない感光体に関する。また、繰り返し使用にお
いても膜削れの少ない電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法としては、カールソンプロ
セスやその他種々の変形プロセスなどが知られており、
複写機やプリンタなどに広く使用されている。このよう
な電子写真方法に用いられる感光体の中でも、有機系の
感光材料を用いたものが、安価、大量生産性、無公害性
などをメリットとして、近年使用されている。
セスやその他種々の変形プロセスなどが知られており、
複写機やプリンタなどに広く使用されている。このよう
な電子写真方法に用いられる感光体の中でも、有機系の
感光材料を用いたものが、安価、大量生産性、無公害性
などをメリットとして、近年使用されている。
【0003】有機系の電子写真感光体には、ポリビニル
カルバゾール(PVK)に代表される光導電性樹脂、P
VK−TNF(2,4,7−トリニトロフルオレノン)
に代表される電荷移動錯体型、フタロシアニン−バイン
ダーに代表される顔料分散型、電荷発生物質と電荷輸送
物質とを組み合わせて用いる機能分離型の感光体などが
知られており、特に機能分離型の感光体が注目されてい
る。
カルバゾール(PVK)に代表される光導電性樹脂、P
VK−TNF(2,4,7−トリニトロフルオレノン)
に代表される電荷移動錯体型、フタロシアニン−バイン
ダーに代表される顔料分散型、電荷発生物質と電荷輸送
物質とを組み合わせて用いる機能分離型の感光体などが
知られており、特に機能分離型の感光体が注目されてい
る。
【0004】この機能分離型の感光体における静電潜像
形成のメカニズムは、感光体を帯電した後光照射する
と、光は透明な電荷輸送層を通過し、電荷発生層中の電
荷発生物質により吸収され、光を吸収した電荷発生物質
は電荷担体を発生し、この電荷担体は電荷輸送層に注入
され、帯電によって生じている電界に沿って電荷輸送層
中を移動し、感光体表面の電荷を中和することにより静
電潜像を形成するものである。機能分離型感光体におい
ては、主に紫外線部に吸収を持つ電荷輸送物質と、主に
可視部から近赤外部に吸収を持つ電荷発生物質とを組み
合わせて用いることが知られており、且つ有用である。
形成のメカニズムは、感光体を帯電した後光照射する
と、光は透明な電荷輸送層を通過し、電荷発生層中の電
荷発生物質により吸収され、光を吸収した電荷発生物質
は電荷担体を発生し、この電荷担体は電荷輸送層に注入
され、帯電によって生じている電界に沿って電荷輸送層
中を移動し、感光体表面の電荷を中和することにより静
電潜像を形成するものである。機能分離型感光体におい
ては、主に紫外線部に吸収を持つ電荷輸送物質と、主に
可視部から近赤外部に吸収を持つ電荷発生物質とを組み
合わせて用いることが知られており、且つ有用である。
【0005】このような感光体を形成するための材料と
して、特定の電荷発生物質及びそれを用いた感光体が提
案されている(特開昭54−22834号公報、特開平
5−32905号公報、特開平8−209007号公報
等)。これら電子写真感光体は非常に高感度であり、電
子写真感光体用の電荷発生物質としては非常に有用なも
のであった。しかしながら、繰り返し使用後までは考慮
されておらず、この点を改良する必要があった。
して、特定の電荷発生物質及びそれを用いた感光体が提
案されている(特開昭54−22834号公報、特開平
5−32905号公報、特開平8−209007号公報
等)。これら電子写真感光体は非常に高感度であり、電
子写真感光体用の電荷発生物質としては非常に有用なも
のであった。しかしながら、繰り返し使用後までは考慮
されておらず、この点を改良する必要があった。
【0006】また、電荷輸送物質は多くが低分子化合物
として開発されているが、低分子化合物は単独で製膜性
がないため、通常、不活性高分子に分散・混合して用い
られる。しかるに低分子電荷輸送物質と不活性高分子か
らなる電荷輸送層は一般に柔らかく、カールソンプロセ
スにおいては繰り返し使用による膜削れを生じやすいと
いう欠点がある。このように感光層の膜削れを生じる
と、感光体の帯電電位の低下や光感度の劣化を起こし、
その結果、感光体表面のキズ等によるスジなどの画像不
良の他に、地汚れ或いは画像濃度低下といった不良画像
が形成される。
として開発されているが、低分子化合物は単独で製膜性
がないため、通常、不活性高分子に分散・混合して用い
られる。しかるに低分子電荷輸送物質と不活性高分子か
らなる電荷輸送層は一般に柔らかく、カールソンプロセ
スにおいては繰り返し使用による膜削れを生じやすいと
いう欠点がある。このように感光層の膜削れを生じる
と、感光体の帯電電位の低下や光感度の劣化を起こし、
その結果、感光体表面のキズ等によるスジなどの画像不
良の他に、地汚れ或いは画像濃度低下といった不良画像
が形成される。
【0007】さらに、この構成の感光層(積層タイプの
場合には電荷輸送層)は電荷移動度に限界があり、カー
ルソンプロセスの高速化或いは小型化の障害となってい
た。これは通常、低分子電荷輸送物質の含有量が50重
量%以下で使用されることに起因している。即ち低分子
電荷輸送物質の含有量を増すことで確かに電荷移動度は
上げられるが、このとき逆に製膜性が劣化するためであ
る。
場合には電荷輸送層)は電荷移動度に限界があり、カー
ルソンプロセスの高速化或いは小型化の障害となってい
た。これは通常、低分子電荷輸送物質の含有量が50重
量%以下で使用されることに起因している。即ち低分子
電荷輸送物質の含有量を増すことで確かに電荷移動度は
上げられるが、このとき逆に製膜性が劣化するためであ
る。
【0008】これらの点を克服するために高分子型の電
荷輸送物質が注目され、例えば特開昭51−73888
号公報、特開昭54−8527号公報、特開昭54−1
1737号公報、特開昭56−150749号公報、特
開昭57−78402号公報、特開昭63−28555
2号公報、特開平1−1728号公報記載、特開平1−
19049号公報、特開平3−50555号公報等に開
示されている。しかしながら、高分子電荷輸送物質を含
有する感光層を用いた感光体の光感度は、上記の低分子
電荷輸送物質を用いた場合に比べて著しく劣っており、
この点の改良が強く望まれていた。
荷輸送物質が注目され、例えば特開昭51−73888
号公報、特開昭54−8527号公報、特開昭54−1
1737号公報、特開昭56−150749号公報、特
開昭57−78402号公報、特開昭63−28555
2号公報、特開平1−1728号公報記載、特開平1−
19049号公報、特開平3−50555号公報等に開
示されている。しかしながら、高分子電荷輸送物質を含
有する感光層を用いた感光体の光感度は、上記の低分子
電荷輸送物質を用いた場合に比べて著しく劣っており、
この点の改良が強く望まれていた。
【0009】また、特開昭54−22834号公報、特
開平5−32905号公報等に記載されている電荷発生
物質は、いわゆる外因性なキャリア発生(電荷輸送物質
に増感されて光キャリア発生)するタイプの電荷発生物
質であり、上述したような高分子電荷輸送物質との組み
合わせにおいては、光キャリア発生効率がわずかに低下
する。このため、電荷輸送層にわずかでも低分子電荷輸
送物質を添加する必要がある。これゆえ、高分子電荷輸
送物質の高耐摩耗性の機能が十分に発揮されない。一
方、特開平8−209007号公報に記載された電荷発
生物質は、分子内に電荷輸送能を持つ部位(置換基)を
有するため、いわゆる内因的な光キャリア発生(自分自
身で光キャリア発生)するタイプの電荷発生物質であ
る。したがって、高分子電荷輸送物質を用いても光キャ
リア発生効率が低下することはない。しかしながら、上
述の高分子電荷輸送物質では、上述した欠点に加え、繰
り返し使用時に残留電位が増加するという欠点を有して
おり、この点の改良が強く望まれていた。
開平5−32905号公報等に記載されている電荷発生
物質は、いわゆる外因性なキャリア発生(電荷輸送物質
に増感されて光キャリア発生)するタイプの電荷発生物
質であり、上述したような高分子電荷輸送物質との組み
合わせにおいては、光キャリア発生効率がわずかに低下
する。このため、電荷輸送層にわずかでも低分子電荷輸
送物質を添加する必要がある。これゆえ、高分子電荷輸
送物質の高耐摩耗性の機能が十分に発揮されない。一
方、特開平8−209007号公報に記載された電荷発
生物質は、分子内に電荷輸送能を持つ部位(置換基)を
有するため、いわゆる内因的な光キャリア発生(自分自
身で光キャリア発生)するタイプの電荷発生物質であ
る。したがって、高分子電荷輸送物質を用いても光キャ
リア発生効率が低下することはない。しかしながら、上
述の高分子電荷輸送物質では、上述した欠点に加え、繰
り返し使用時に残留電位が増加するという欠点を有して
おり、この点の改良が強く望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高感度で且
つ残留電位の少ない感光体を提供することにある。ま
た、繰り返し使用においても膜削れの少ない電子写真感
光体を提供することにある。
つ残留電位の少ない感光体を提供することにある。ま
た、繰り返し使用においても膜削れの少ない電子写真感
光体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような課題は、本
発明の(1)「導電性支持体上に少なくとも感光層を有
する電子写真感光体において、該感光層に少なくとも下
記(1)式で表わされる電荷発生物質とトリアリールア
ミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネート
を含有することを特徴とする電子写真感光体、
発明の(1)「導電性支持体上に少なくとも感光層を有
する電子写真感光体において、該感光層に少なくとも下
記(1)式で表わされる電荷発生物質とトリアリールア
ミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネート
を含有することを特徴とする電子写真感光体、
【0012】
【化3】 式中、Cp1、Cp2はカップラー残基を表わし、同一で
も異なっていてもよい。ただし、Cp1、Cp2のうち少
なくとも片方は、下記(2)式で表わされるカップラー
成分である。
も異なっていてもよい。ただし、Cp1、Cp2のうち少
なくとも片方は、下記(2)式で表わされるカップラー
成分である。
【0013】
【化4】 (式中、Cp3、Ar201、Ar202、Ar203、A及びn
201はそれぞれ以下のものを表わす。) Cp3:2価のカップラー残基 Ar201、Ar202:置換若しくは無置換のアリール基 Ar203:置換若しくは無置換のアリレン基 A:エチレン基、ビニレン基、酸素原子又は硫黄原子 n201:0〜2の整数」、 (2)「上記電子写真感光体の感光層が少なくとも電荷
発生層とトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖
に含むポリカーボネートを含有する電荷輸送層の積層構
造からなることを特徴とする前記(1)項に記載の電子
写真感光体。」、(3)「上記電子写真感光体に含有さ
れるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含
むポリカーボネートが、少なくとも下記(3)式で表わ
される高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
201はそれぞれ以下のものを表わす。) Cp3:2価のカップラー残基 Ar201、Ar202:置換若しくは無置換のアリール基 Ar203:置換若しくは無置換のアリレン基 A:エチレン基、ビニレン基、酸素原子又は硫黄原子 n201:0〜2の整数」、 (2)「上記電子写真感光体の感光層が少なくとも電荷
発生層とトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖
に含むポリカーボネートを含有する電荷輸送層の積層構
造からなることを特徴とする前記(1)項に記載の電子
写真感光体。」、(3)「上記電子写真感光体に含有さ
れるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含
むポリカーボネートが、少なくとも下記(3)式で表わ
される高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
【0014】
【化5】 式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換若しくは
無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原子
又は置換若しくは無置換のアルキル基、R5、R6は置換
若しくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ独
立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1≦
k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わし
5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状
脂肪族の2価基、又は下記一般式で表わされる2価基を
表わす。
無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原子
又は置換若しくは無置換のアルキル基、R5、R6は置換
若しくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ独
立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1≦
k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わし
5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状
脂肪族の2価基、又は下記一般式で表わされる2価基を
表わす。
【0015】
【化6】 式中、R101、R102は各々独立して置換若しくは無置換
のアルキル基、アリール基又はハロゲン原子を表わす。
l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1〜1
2の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基、−O
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CO
−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表わ
す。)または、
のアルキル基、アリール基又はハロゲン原子を表わす。
l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1〜1
2の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基、−O
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CO
−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表わ
す。)または、
【0016】
【化7】 (式中、aは1〜20の整数、bは1〜2000の整
数、R103、R104は置換又は無置換のアルキル基又はア
リール基を表わす。)を表わす。ここで、R101と
R102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なっても
よい。」、(4)「上記電子写真感光体に含有されるト
リアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリ
カーボネートが、少なくとも下記(4)式で表わされる
高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
数、R103、R104は置換又は無置換のアルキル基又はア
リール基を表わす。)を表わす。ここで、R101と
R102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なっても
よい。」、(4)「上記電子写真感光体に含有されるト
リアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリ
カーボネートが、少なくとも下記(4)式で表わされる
高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
【0017】
【化8】 式中、R7、R8は置換若しくは無置換のアリール基、A
r1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表わ
す。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同じで
ある。」、(5)「上記電子写真感光体に含有されるト
リアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリ
カーボネートが、少なくとも下記(5)式で表わされる
高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
r1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表わ
す。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同じで
ある。」、(5)「上記電子写真感光体に含有されるト
リアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリ
カーボネートが、少なくとも下記(5)式で表わされる
高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
【0018】
【化9】 式中、R9、R10は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同じ
である。」、(6)「上記電子写真感光体に含有される
トリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポ
リカーボネートが、少なくとも下記(6)式で表わされ
る高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同じ
である。」、(6)「上記電子写真感光体に含有される
トリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポ
リカーボネートが、少なくとも下記(6)式で表わされ
る高分子電荷輸送物質であることを特徴とする前記
(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
【0019】
【化10】 式中、R11、R12は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン基、p1
は1〜5の整数を表わす。X、k、j及びnは、上記
(3)式の場合と同じである。」、(7)「上記電子写
真感光体に含有されるトリアリールアミン構造を主鎖及
び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、少なくとも下
記(7)式で表わされる高分子電荷輸送物質であること
を特徴とする前記(1)、(2)項に記載の電子写真感
光体、
Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン基、p1
は1〜5の整数を表わす。X、k、j及びnは、上記
(3)式の場合と同じである。」、(7)「上記電子写
真感光体に含有されるトリアリールアミン構造を主鎖及
び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、少なくとも下
記(7)式で表わされる高分子電荷輸送物質であること
を特徴とする前記(1)、(2)項に記載の電子写真感
光体、
【0020】
【化11】 式中、R13、R14は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar10、Ar11、Ar12は同一又は異なるアリレン基、
X1、X2は置換若しくは無置換のエチレン基、又は置換
若しくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j及び
nは、上記(3)式の場合と同じである。」、(8)
「上記電子写真感光体に含有されるトリアリールアミン
構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、
少なくとも下記(8)式で表わされる高分子電荷輸送物
質であることを特徴とする前記(1)、(2)項に記載
の電子写真感光体、
Ar10、Ar11、Ar12は同一又は異なるアリレン基、
X1、X2は置換若しくは無置換のエチレン基、又は置換
若しくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j及び
nは、上記(3)式の場合と同じである。」、(8)
「上記電子写真感光体に含有されるトリアリールアミン
構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、
少なくとも下記(8)式で表わされる高分子電荷輸送物
質であることを特徴とする前記(1)、(2)項に記載
の電子写真感光体、
【0021】
【化12】 式中、R15、R16、R17、R18は置換若しくは無置換の
アリール基、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一又
は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単結合、置換若
しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のシ
クロアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキレンエ
ーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わし同
一であっても異なってもよい。X、k、j及びnは、上
記(3)式の場合と同じである。」、(9)「上記電子
写真感光体に含有されるトリアリールアミン構造を主鎖
及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、少なくとも
下記(9)式で表わされる高分子電荷輸送物質であるこ
とを特徴とする前記(1)、(2)項に記載の電子写真
感光体、
アリール基、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一又
は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単結合、置換若
しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のシ
クロアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキレンエ
ーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わし同
一であっても異なってもよい。X、k、j及びnは、上
記(3)式の場合と同じである。」、(9)「上記電子
写真感光体に含有されるトリアリールアミン構造を主鎖
及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、少なくとも
下記(9)式で表わされる高分子電荷輸送物質であるこ
とを特徴とする前記(1)、(2)項に記載の電子写真
感光体、
【0022】
【化13】 式中、R19、R20は水素原子、置換若しくは無置換のア
リール基を表わし、R19とR20は環を形成していてもよ
い。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合
と同じである。」、(10)「上記電子写真感光体に含
有されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖
に含むポリカーボネートが、少なくとも下記(10)式
で表わされる高分子電荷輸送物質であることを特徴とす
る前記(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
リール基を表わし、R19とR20は環を形成していてもよ
い。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合
と同じである。」、(10)「上記電子写真感光体に含
有されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖
に含むポリカーボネートが、少なくとも下記(10)式
で表わされる高分子電荷輸送物質であることを特徴とす
る前記(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
【0023】
【化14】 式中、R21は置換若しくは無置換のアリール基、A
r20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場
合と同じである。」、(11)「上記電子写真感光体に
含有されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側
鎖に含むポリカーボネートが、少なくとも下記(11)
式で表わされる高分子電荷輸送物質であることを特徴と
する前記(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
r20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場
合と同じである。」、(11)「上記電子写真感光体に
含有されるトリアリールアミン構造を主鎖及び/又は側
鎖に含むポリカーボネートが、少なくとも下記(11)
式で表わされる高分子電荷輸送物質であることを特徴と
する前記(1)、(2)項に記載の電子写真感光体、
【0024】
【化15】 式中、R22、R23、R24、R25は置換若しくは無置換の
アリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28
は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、j及び
nは、上記(3)式の場合と同じである。」、(12)
「上記電子写真感光体に含有されるトリアリールアミン
構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、
少なくとも下記(12)式で表わされる高分子電荷輸送
物質であることを特徴とする前記(1)、(2)項に記
載の電子写真感光体、
アリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28
は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、j及び
nは、上記(3)式の場合と同じである。」、(12)
「上記電子写真感光体に含有されるトリアリールアミン
構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネートが、
少なくとも下記(12)式で表わされる高分子電荷輸送
物質であることを特徴とする前記(1)、(2)項に記
載の電子写真感光体、
【0025】
【化16】 式中、R26、R27は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar29、Ar30、Ar31は同一又は異なるアリレン基を
表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同
じである。」により達成される。
Ar29、Ar30、Ar31は同一又は異なるアリレン基を
表わす。X、k、j及びnは、上記(3)式の場合と同
じである。」により達成される。
【0026】近年の電子写真プロセスにおいては、機械
の小型化・高速化が念頭に置かれており、プロセスの高
耐久化及びそれに用いられる感光体の高感度化が非常に
要望されている。また、近年ではエコロジーなどの観点
から感光体の部品化、或いはメンテナンスフリーが提唱
されており、プロセス(感光体)の耐久性を高めること
は非常に重要な意味を持っている。
の小型化・高速化が念頭に置かれており、プロセスの高
耐久化及びそれに用いられる感光体の高感度化が非常に
要望されている。また、近年ではエコロジーなどの観点
から感光体の部品化、或いはメンテナンスフリーが提唱
されており、プロセス(感光体)の耐久性を高めること
は非常に重要な意味を持っている。
【0027】この点に関して、先述の公知技術のように
電荷輸送層に高分子電荷輸送物質を用いることで、感光
体の機械特性(耐摩耗性)を向上する試みがなされてい
るが、一般に繰り返し使用により低分子電荷輸送物質/
バインダー樹脂(低分子分散)系に比べ、静電特性が悪
く、残留電位上昇が大きい。特に外因性光キャリア発生
する電荷発生物質を用いた場合にはその現象は顕著であ
る。外因性光キャリア発生する電荷発生物質の代表例と
しては、アゾ顔料、ペリレン顔料等が挙げられる。中で
もアゾ顔料は化学構造の多様化が容易で、大きな可能性
を秘めた材料である。発明者らはこの点に鑑み、アゾ顔
料の光キャリア発生過程について検討を行なってきた結
果、アゾ顔料と電荷輸送物質分子との相互作用によって
光キャリアを発生していることを見い出した。また、こ
の両者の接触は、湿式塗工による電荷輸送層の塗布の際
に電荷輸送物質が電荷輸送層から電荷発生層にしみこむ
こと、さらに高分子電荷輸送物質のように分子量の大き
な材料は、しみこみにくいことも見い出した。
電荷輸送層に高分子電荷輸送物質を用いることで、感光
体の機械特性(耐摩耗性)を向上する試みがなされてい
るが、一般に繰り返し使用により低分子電荷輸送物質/
バインダー樹脂(低分子分散)系に比べ、静電特性が悪
く、残留電位上昇が大きい。特に外因性光キャリア発生
する電荷発生物質を用いた場合にはその現象は顕著であ
る。外因性光キャリア発生する電荷発生物質の代表例と
しては、アゾ顔料、ペリレン顔料等が挙げられる。中で
もアゾ顔料は化学構造の多様化が容易で、大きな可能性
を秘めた材料である。発明者らはこの点に鑑み、アゾ顔
料の光キャリア発生過程について検討を行なってきた結
果、アゾ顔料と電荷輸送物質分子との相互作用によって
光キャリアを発生していることを見い出した。また、こ
の両者の接触は、湿式塗工による電荷輸送層の塗布の際
に電荷輸送物質が電荷輸送層から電荷発生層にしみこむ
こと、さらに高分子電荷輸送物質のように分子量の大き
な材料は、しみこみにくいことも見い出した。
【0028】これらの事実から、アゾ顔料を用い、且つ
高分子電荷輸送物質を用いた感光体においては、両者の
接触が十分でないために、上述の欠点を生じることを理
解した。この欠点を排除するためには、アゾ顔料分子に
電荷輸送分子を化学結合させれば、内因的な光キャリア
発生を起こすのではないかと推定し、実際にそのような
材料を合成し、高分子電荷輸送物質と組み合わせた感光
体を作製した。その結果、確かに電荷輸送分子を化学結
合させたアゾ顔料分子は、それ単独で大きなキャリア発
生能を示し、今までのアゾ顔料の常識を覆すような材料
であった。また、高分子電荷輸送物質を電荷輸送層に用
いた積層感光体においても、十分な光感度及び低残留電
位を示した。しかも、高分子電荷輸送物質の特性である
高耐摩耗性も、通常のアゾ顔料のように低分子電荷輸送
物質の併用が必要ないため、十分に機能されるものであ
った。このように、特定構造の高分子電荷輸送物質と組
み合わせることにより、高耐摩耗性を維持したまま、プ
ロセスの繰り返し使用における安定性を高めることがで
き、本発明を完成するに至った。
高分子電荷輸送物質を用いた感光体においては、両者の
接触が十分でないために、上述の欠点を生じることを理
解した。この欠点を排除するためには、アゾ顔料分子に
電荷輸送分子を化学結合させれば、内因的な光キャリア
発生を起こすのではないかと推定し、実際にそのような
材料を合成し、高分子電荷輸送物質と組み合わせた感光
体を作製した。その結果、確かに電荷輸送分子を化学結
合させたアゾ顔料分子は、それ単独で大きなキャリア発
生能を示し、今までのアゾ顔料の常識を覆すような材料
であった。また、高分子電荷輸送物質を電荷輸送層に用
いた積層感光体においても、十分な光感度及び低残留電
位を示した。しかも、高分子電荷輸送物質の特性である
高耐摩耗性も、通常のアゾ顔料のように低分子電荷輸送
物質の併用が必要ないため、十分に機能されるものであ
った。このように、特定構造の高分子電荷輸送物質と組
み合わせることにより、高耐摩耗性を維持したまま、プ
ロセスの繰り返し使用における安定性を高めることがで
き、本発明を完成するに至った。
【0029】本発明において、高分子電荷輸送物質を用
いることの利点は以下のとおりである。第1に、高分子
電荷輸送物質の高い耐摩耗性が挙げられる。もちろん、
材料にもよるが分子分散型電荷輸送層に比べ、数倍程度
の耐摩耗性を得ることが可能である。第2に、電荷輸送
サイトの高密度化が挙げられる。これは、分子分散型電
荷輸送層では、その機械的強度の点から低分子電荷輸送
物質をある濃度以上に添加することができないため(低
分子電荷輸送物質濃度が高いほど耐摩耗性が低下する)
であり、一方の高分子電荷輸送物質はそれ単独で製膜性
があり、且つバインダー樹脂として使用できるほどの耐
摩耗性を有しているので、電荷輸送サイト(例えばトリ
アリールアミン部位など)を限りなく高密度にすること
ができるためである。このため、光キャリアの拡散によ
る“にじみ”現象は、電荷輸送サイト密度の低い低分子
分散系に比べて押えられる。第3に、電荷輸送層が高分
子だけ或いはほぼ高分子だけ(場合により各種添加剤は
添加されるが、量的な観点から分子分散高分子の比では
ない)で形成されるため、高硬度な感光体が形成できる
ことが挙げられる。耐摩耗性の点とは別にプロセス内で
は感光体に圧力がかかる部位は多く、高硬度な感光体は
非常に有利である。このような点から、本発明における
電子写真感光体は、電子写真プロセス内に用いられる感
光体としてはかなり優れたものである。
いることの利点は以下のとおりである。第1に、高分子
電荷輸送物質の高い耐摩耗性が挙げられる。もちろん、
材料にもよるが分子分散型電荷輸送層に比べ、数倍程度
の耐摩耗性を得ることが可能である。第2に、電荷輸送
サイトの高密度化が挙げられる。これは、分子分散型電
荷輸送層では、その機械的強度の点から低分子電荷輸送
物質をある濃度以上に添加することができないため(低
分子電荷輸送物質濃度が高いほど耐摩耗性が低下する)
であり、一方の高分子電荷輸送物質はそれ単独で製膜性
があり、且つバインダー樹脂として使用できるほどの耐
摩耗性を有しているので、電荷輸送サイト(例えばトリ
アリールアミン部位など)を限りなく高密度にすること
ができるためである。このため、光キャリアの拡散によ
る“にじみ”現象は、電荷輸送サイト密度の低い低分子
分散系に比べて押えられる。第3に、電荷輸送層が高分
子だけ或いはほぼ高分子だけ(場合により各種添加剤は
添加されるが、量的な観点から分子分散高分子の比では
ない)で形成されるため、高硬度な感光体が形成できる
ことが挙げられる。耐摩耗性の点とは別にプロセス内で
は感光体に圧力がかかる部位は多く、高硬度な感光体は
非常に有利である。このような点から、本発明における
電子写真感光体は、電子写真プロセス内に用いられる感
光体としてはかなり優れたものである。
【0030】次に、図面を用いて本発明に係る電子写真
感光体を説明する。図1は、本発明に係る電子写真感光
体の断面図であり、導電性支持体(21)上に、感光層
(23)が形成されたものである。図2は、別の構成を
示す断面図であり、導電性支持体(21)上に電荷発生
層(31)と電荷輸送層(33)からなる感光層(2
3)が形成されたものである。図3は、更に別の構成を
示す断面図であり、導電性支持体(21)と感光層(2
3)との間に下引き層(25)が形成されたものであ
る。
感光体を説明する。図1は、本発明に係る電子写真感光
体の断面図であり、導電性支持体(21)上に、感光層
(23)が形成されたものである。図2は、別の構成を
示す断面図であり、導電性支持体(21)上に電荷発生
層(31)と電荷輸送層(33)からなる感光層(2
3)が形成されたものである。図3は、更に別の構成を
示す断面図であり、導電性支持体(21)と感光層(2
3)との間に下引き層(25)が形成されたものであ
る。
【0031】導電性支持体(21)としては、体積抵抗
1010Ω以下の導電性を示すもの、例えばアルミニウ
ム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金、
鉄などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの酸化物
を、蒸着又はスパッタリングによりフィルム状若しくは
円筒状のプラスチック、紙等に被覆したもの、或るいは
アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレ
ス等の板及びそれらをD.I.、I.I.、押出し、引
き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨等
で表面処理した管等を使用することができる。
1010Ω以下の導電性を示すもの、例えばアルミニウ
ム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金、
鉄などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの酸化物
を、蒸着又はスパッタリングによりフィルム状若しくは
円筒状のプラスチック、紙等に被覆したもの、或るいは
アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレ
ス等の板及びそれらをD.I.、I.I.、押出し、引
き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨等
で表面処理した管等を使用することができる。
【0032】本発明における感光層(23)は、単層型
でも積層型でもよいが、ここでは説明の都合上、まず積
層型について述べる。はじめに、電荷発生層(31)に
ついて説明する。電荷発生層(31)は、電荷発生物質
を主成分とする層で、必要に応じて、バインダー樹脂を
用いることもある。電荷発生物質としては、下記(1)
式で表わされる電荷発生物質が有効に用いられる。
でも積層型でもよいが、ここでは説明の都合上、まず積
層型について述べる。はじめに、電荷発生層(31)に
ついて説明する。電荷発生層(31)は、電荷発生物質
を主成分とする層で、必要に応じて、バインダー樹脂を
用いることもある。電荷発生物質としては、下記(1)
式で表わされる電荷発生物質が有効に用いられる。
【0033】
【化17】 式中、Cp1、Cp2はカップラー残基を表わし、同一で
も異なっていてもよい。ただし、Cp1、Cp2のうち少
なくとも片方は、下記(2)式で表わされるカップラー
成分である。
も異なっていてもよい。ただし、Cp1、Cp2のうち少
なくとも片方は、下記(2)式で表わされるカップラー
成分である。
【0034】
【化18】 (式中、Cp3、Ar201、Ar202、Ar203、A及びn
201はそれぞれ以下のものを表わす。) Cp3:2価のカップラー残基 Ar201、Ar202:置換若しくは無置換のアリール基 Ar203:置換若しくは無置換のアリレン基 A:エチレン基、ビニレン基、酸素原子又は硫黄原子 n201:0〜2の整数
201はそれぞれ以下のものを表わす。) Cp3:2価のカップラー残基 Ar201、Ar202:置換若しくは無置換のアリール基 Ar203:置換若しくは無置換のアリレン基 A:エチレン基、ビニレン基、酸素原子又は硫黄原子 n201:0〜2の整数
【0035】本発明の前記(1)、(2)式で示される
アゾ化合物の中のCp1、Cp2、Cp3で表わされるカ
ップラー残基としては、例えばフェノール類、ナフトー
ル類などの水酸基を有する芳香族炭化水素化合物及び水
酸基を有する複素環式化合物、アミノ基を有する芳香族
炭化水素化合物及びアミノ基を有する複素環式化合物、
アミノナフトール類などの水素基及びアミノ基を有する
芳香族炭化水素化合物及び水素基およびアミノ基を有す
る複素環式化合物、脂肪族若しくは芳香族のフェノール
性ケトン基を有する化合物(活性メチレン基を有する化
合物)などから由来する残基である。1価のカップラー
残基Cp1、Cp2の好ましいものは、下記(A)〜
(N)式で表わされるものである。
アゾ化合物の中のCp1、Cp2、Cp3で表わされるカ
ップラー残基としては、例えばフェノール類、ナフトー
ル類などの水酸基を有する芳香族炭化水素化合物及び水
酸基を有する複素環式化合物、アミノ基を有する芳香族
炭化水素化合物及びアミノ基を有する複素環式化合物、
アミノナフトール類などの水素基及びアミノ基を有する
芳香族炭化水素化合物及び水素基およびアミノ基を有す
る複素環式化合物、脂肪族若しくは芳香族のフェノール
性ケトン基を有する化合物(活性メチレン基を有する化
合物)などから由来する残基である。1価のカップラー
残基Cp1、Cp2の好ましいものは、下記(A)〜
(N)式で表わされるものである。
【0036】
【化19】
【0037】
【化20】
【0038】
【化21】
【0039】
【化22】
【0040】上記(A)〜(D)式中、X201、Y201、
Z201、l201及びm202はそれぞれ以下のものを表わ
す。 X:−OH、−N(R201)(R202)又は−NHSO4
−R203 (R201及びR202は水素原子又は置換若しくは無置換の
アルキル基を表わし、R203は置換若しくは無置換のア
ルキル基又は置換若しくは無置換のアリール基を表わ
す。) Y201:水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換
のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、カ
ルボキシ基、スルホン基、置換若しくは無置換のスルフ
ァモイル基、−CON(R204)(Y202)又は−CON
HCON(R204)(Y202)。[R204は水素原子、ア
ルキル基若しくはその置換体又はフェニル基若しくはそ
の置換体を表わし、Y202は炭化水素環基若しくはその
置換体、複素環基若しくはその置換体、又は−N=C
(R205)(R206)。(ただし、R205は炭化水素環基
若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換体又は
スチリル基若しくはその置換体、R206は水素原子、ア
ルキル基又はフェニル基若しくはその置換体を表わす
か、或いはR205及びR206はそれらに結合する炭素原子
と共に環を形成してもよい)を示す。] Z201:置換若しくは無置換の芳香族炭素環又は置換若
しくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子
群。 l201:1又は2の整数。 m202:1又は2の整数。
Z201、l201及びm202はそれぞれ以下のものを表わ
す。 X:−OH、−N(R201)(R202)又は−NHSO4
−R203 (R201及びR202は水素原子又は置換若しくは無置換の
アルキル基を表わし、R203は置換若しくは無置換のア
ルキル基又は置換若しくは無置換のアリール基を表わ
す。) Y201:水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換
のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、カ
ルボキシ基、スルホン基、置換若しくは無置換のスルフ
ァモイル基、−CON(R204)(Y202)又は−CON
HCON(R204)(Y202)。[R204は水素原子、ア
ルキル基若しくはその置換体又はフェニル基若しくはそ
の置換体を表わし、Y202は炭化水素環基若しくはその
置換体、複素環基若しくはその置換体、又は−N=C
(R205)(R206)。(ただし、R205は炭化水素環基
若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換体又は
スチリル基若しくはその置換体、R206は水素原子、ア
ルキル基又はフェニル基若しくはその置換体を表わす
か、或いはR205及びR206はそれらに結合する炭素原子
と共に環を形成してもよい)を示す。] Z201:置換若しくは無置換の芳香族炭素環又は置換若
しくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子
群。 l201:1又は2の整数。 m202:1又は2の整数。
【0041】
【化23】 (上式中、R207は置換若しくは無置換の炭化水素基を
表わし、X201は前記と同じである。)
表わし、X201は前記と同じである。)
【0042】
【化24】 [上式中、W201は芳香族炭化水素の2価基又は窒素原
子を環内に含む複素環の2価基を表わす(これらの環は
置換若しくは無置換でよい。)。X201は前記と同じで
ある。]
子を環内に含む複素環の2価基を表わす(これらの環は
置換若しくは無置換でよい。)。X201は前記と同じで
ある。]
【0043】
【化25】 (式中、R208はアルキル基、カルバモイル基、カルボ
キシ基、又はそのエステルを表わし、Ar205は炭化水
素環基又はその置換体を表わし、X201は前記と同じで
ある。)
キシ基、又はそのエステルを表わし、Ar205は炭化水
素環基又はその置換体を表わし、X201は前記と同じで
ある。)
【0044】
【化26】
【0045】
【化27】 [上記(H)式及び(J)式中、R209は水素原子又は
置換若しくは無置換の炭化水素基を表わし、Ar206は
炭化水素環基又はその置換体を表わす。]
置換若しくは無置換の炭化水素基を表わし、Ar206は
炭化水素環基又はその置換体を表わす。]
【0046】前記(A)式〜(D)式のZ201の炭化水
素環としてはベンゼン環、ナフタレン環などが例示で
き、また、複素環(置換基を持っていても良い)として
は、インドール環、カルバゾール環、ベンゾフラン環、
ジベンゾフラン環などが例示できる。Z201の環におけ
る置換基としては、塩素原子、臭素原子などのハロゲン
原子が例示できる。Y202又はR205における炭化水素環
基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、
ピレニル基などが、また複素環基としては、ピリジル
基、チエニル基、フリル基、インドリル基、ベンゾフラ
ニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基などが例
示でき、更にR205及びR206が結合して形成する環とし
ては、フルオレン環などが例示できる。また、Y202又
はR205の炭化水素環基又は複素環基或いはR205及びR
206によって形成される環における置換基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基などのアルコキシ基;塩素原子、臭素原子などのハ
ロゲン原子;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基など
のジアルキルアミノ基;トリフルオロメチル基などのハ
ロメチル基;ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基又はそ
のエステル、水酸基、−SO3Naなどのスルホン酸塩
基などが挙げられる。R4のフェニル基の置換体として
は、塩素原子又は臭素原子などのハロゲン原子が例示で
きる。R207又はR209における炭化水素基の代表例とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など
のアルキル基;フェニル基などのアリール基又はこれら
の置換体が例示できる。また、R207又はR209における
炭化水素基における置換基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基;メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアル
コキシ基;塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子;水
酸基、ニトロ基などが例示できる。Ar205又はAr206
における炭化水素環基としては、フェニル基、ナフチル
基などがその代表例であり、またこれらの基における置
換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基などのアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基;塩素原子、
臭素原子などのハロゲン原子;シアノ基、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基など
が例示できる。また、X201の中では特に水酸基が適当
である。
素環としてはベンゼン環、ナフタレン環などが例示で
き、また、複素環(置換基を持っていても良い)として
は、インドール環、カルバゾール環、ベンゾフラン環、
ジベンゾフラン環などが例示できる。Z201の環におけ
る置換基としては、塩素原子、臭素原子などのハロゲン
原子が例示できる。Y202又はR205における炭化水素環
基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、
ピレニル基などが、また複素環基としては、ピリジル
基、チエニル基、フリル基、インドリル基、ベンゾフラ
ニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基などが例
示でき、更にR205及びR206が結合して形成する環とし
ては、フルオレン環などが例示できる。また、Y202又
はR205の炭化水素環基又は複素環基或いはR205及びR
206によって形成される環における置換基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基などのアルコキシ基;塩素原子、臭素原子などのハ
ロゲン原子;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基など
のジアルキルアミノ基;トリフルオロメチル基などのハ
ロメチル基;ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基又はそ
のエステル、水酸基、−SO3Naなどのスルホン酸塩
基などが挙げられる。R4のフェニル基の置換体として
は、塩素原子又は臭素原子などのハロゲン原子が例示で
きる。R207又はR209における炭化水素基の代表例とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など
のアルキル基;フェニル基などのアリール基又はこれら
の置換体が例示できる。また、R207又はR209における
炭化水素基における置換基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基;メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアル
コキシ基;塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子;水
酸基、ニトロ基などが例示できる。Ar205又はAr206
における炭化水素環基としては、フェニル基、ナフチル
基などがその代表例であり、またこれらの基における置
換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基などのアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基;塩素原子、
臭素原子などのハロゲン原子;シアノ基、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基など
が例示できる。また、X201の中では特に水酸基が適当
である。
【0047】上記カップラー残基の中で好ましいものは
上記(B)、(E)、(F)、(G)、(H)、(J)
で示されるものであり、この中でも上記式におけるX
201が水酸基のものが好ましい。また、この中でも特に
下記(K)式で表わされるカップラー残基が好ましく、
更に好ましいものは(L)式で表わされるカップラー残
基である。
上記(B)、(E)、(F)、(G)、(H)、(J)
で示されるものであり、この中でも上記式におけるX
201が水酸基のものが好ましい。また、この中でも特に
下記(K)式で表わされるカップラー残基が好ましく、
更に好ましいものは(L)式で表わされるカップラー残
基である。
【0048】
【化28】 (Y201及びZ201は前記に同じである。)
【0049】
【化29】 (Z201、Y202及びR204は前記に同じである。) さらにまた、上記好ましいカップラー残基の中でも、特
に(M)式又は(N)式で表わされるものが好ましい。
に(M)式又は(N)式で表わされるものが好ましい。
【0050】
【化30】
【0051】
【化31】 (Z201及びR204〜R206は前記に同じであり、またR
210としては前記Y202の置換基が例示できる。) また、2価のカップラー残基−Cp1−は、前記−Cp2
−の説明で示した(A)式〜(N)式で表わされる残基
の2価基であるが、その中でも下記(P)式及び(Q)
式で表わされるものが好ましい。
210としては前記Y202の置換基が例示できる。) また、2価のカップラー残基−Cp1−は、前記−Cp2
−の説明で示した(A)式〜(N)式で表わされる残基
の2価基であるが、その中でも下記(P)式及び(Q)
式で表わされるものが好ましい。
【0052】
【化32】
【0053】
【化33】 (Z201、R204及びR206は前記に同じであり、またR
210としては前記Y202の置換基が、R211としては前記
のR205から誘導される2価基が例示できる。)
210としては前記Y202の置換基が、R211としては前記
のR205から誘導される2価基が例示できる。)
【0054】本発明において使用される(1)式のカッ
プラーの具体例を以下に示す。
プラーの具体例を以下に示す。
【0055】
【化34】
【0056】
【表1−1】
【0057】
【表1−2】
【0058】
【化35】
【0059】
【表2−1】
【0060】
【表2−2】
【0061】
【化36】
【0062】
【表3】
【0063】
【化37】
【0064】
【表4−1】
【0065】
【表4−2】
【0066】
【化38】
【0067】
【表5】
【0068】
【化39】
【0069】
【表6】
【0070】
【化40】
【0071】
【表7】
【0072】
【化41】
【0073】
【表8】
【0074】
【化42】
【0075】
【表9】
【0076】
【化43】
【0077】
【表10】
【0078】
【化44】
【0079】
【表11−1】
【0080】
【表11−2】
【0081】
【表11−3】
【0082】
【表11−4】
【0083】
【表11−5】
【0084】
【化45】
【0085】
【表12−1】
【0086】
【表12−2】
【0087】
【表12−3】
【0088】
【表12−4】
【0089】
【化46】
【0090】
【表13】
【0091】
【化47】
【0092】
【表14】
【0093】また、必要に応じて公知の他の電荷発生物
質を併用することができる。例えば、金属フタロシアニ
ン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔
料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔
料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニル
アミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を
有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ
顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジア
ゾール骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有
するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有す
るアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ
顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系又は多環キノ
ン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及び
トリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキ
ノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴ
イド系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などが挙げ
られ、(1)式の電荷発生物質と併用することが可能で
ある。
質を併用することができる。例えば、金属フタロシアニ
ン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔
料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔
料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニル
アミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を
有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ
顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジア
ゾール骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有
するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有す
るアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ
顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系又は多環キノ
ン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及び
トリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキ
ノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴ
イド系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などが挙げ
られ、(1)式の電荷発生物質と併用することが可能で
ある。
【0094】本発明の電荷発生層(31)には、必要に
応じてバインダー樹脂が併用されることもある。このバ
インダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エ
ポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコー
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドなど
が用いられる。これらのバインダー樹脂は、単独又は2
種以上の混合物として用いることができる。また、電荷
発生物質のバインダー樹脂として上述のバインダー樹脂
の他に、先述の高分子電荷輸送物質を用いることができ
る。更に必要に応じて低分子電荷輸送物質を添加しても
よい。
応じてバインダー樹脂が併用されることもある。このバ
インダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エ
ポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコー
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドなど
が用いられる。これらのバインダー樹脂は、単独又は2
種以上の混合物として用いることができる。また、電荷
発生物質のバインダー樹脂として上述のバインダー樹脂
の他に、先述の高分子電荷輸送物質を用いることができ
る。更に必要に応じて低分子電荷輸送物質を添加しても
よい。
【0095】電荷輸送層(31)に併用できる低分子電
荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがあ
る。電子輸送物質としては、例えばクロルアニル、ブロ
ムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジ
メタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8
−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ
−4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4オン、
1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−
ジオキサイドなどの電子受容性物質が挙げられる。これ
らの電子輸送物質は、単独又は2種以上の混合物として
用いることができる。
荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがあ
る。電子輸送物質としては、例えばクロルアニル、ブロ
ムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジ
メタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8
−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ
−4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4オン、
1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−
ジオキサイドなどの電子受容性物質が挙げられる。これ
らの電子輸送物質は、単独又は2種以上の混合物として
用いることができる。
【0096】正孔輸送物質としては、以下に表わされる
電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。例え
ば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−
(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1
−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、
スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニル
ヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、
アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンゾイミダ
ゾール誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。こ
れらの正孔輸送物質は、単独又は2種以上の混合物とし
て用いることができる。
電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。例え
ば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−
(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1
−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、
スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニル
ヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、
アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンゾイミダ
ゾール誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。こ
れらの正孔輸送物質は、単独又は2種以上の混合物とし
て用いることができる。
【0097】電荷発生層(31)を形成する方法には、
溶液分散系からのキャスティング法が挙げられる。キャ
スティング法によって電荷発生層を設けるには、上述し
た電荷発生物質を必要ならバインダー樹脂と共にテトラ
ヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロ
ロエタン、ブタノン等の溶媒を用いてボールミル、アト
ライター、サンドミル等により分散し、分散液を適度に
希釈して塗布することにより形成できる。塗布は、浸漬
塗工法やスプレーコート、ビードコート法などを用いて
行なうことができる。以上のようにして設けられる電荷
発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、
好ましくは0.05〜2μmである。
溶液分散系からのキャスティング法が挙げられる。キャ
スティング法によって電荷発生層を設けるには、上述し
た電荷発生物質を必要ならバインダー樹脂と共にテトラ
ヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロ
ロエタン、ブタノン等の溶媒を用いてボールミル、アト
ライター、サンドミル等により分散し、分散液を適度に
希釈して塗布することにより形成できる。塗布は、浸漬
塗工法やスプレーコート、ビードコート法などを用いて
行なうことができる。以上のようにして設けられる電荷
発生層の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、
好ましくは0.05〜2μmである。
【0098】次に、電荷輸送層(33)について説明す
る。電荷輸送層は、高分子電荷輸送物質を主成分とする
ものであり、必要に応じて用いられるバインダー樹脂か
らなる層である。高分子電荷輸送物質としては、トリア
リールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカー
ボネートが良好に用いられる。中でも、(3)〜(1
2)式で表わされる高分子電荷輸送物質が良好に用いら
れ、これらを以下に例示し、具体例を示す。
る。電荷輸送層は、高分子電荷輸送物質を主成分とする
ものであり、必要に応じて用いられるバインダー樹脂か
らなる層である。高分子電荷輸送物質としては、トリア
リールアミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカー
ボネートが良好に用いられる。中でも、(3)〜(1
2)式で表わされる高分子電荷輸送物質が良好に用いら
れ、これらを以下に例示し、具体例を示す。
【0099】
【化48】 式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換若しくは
無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原子
又は置換若しくは無置換のアルキル基、R5、R6は置換
若しくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ独
立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1≦
k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わし
5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状
脂肪族の2価基、又は下記一般式で表わされる2価基を
表わす。
無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原子
又は置換若しくは無置換のアルキル基、R5、R6は置換
若しくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ独
立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1≦
k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わし
5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環状
脂肪族の2価基、又は下記一般式で表わされる2価基を
表わす。
【0100】
【化49】 式中、R101、R102は各々独立して置換若しくは無置換
のアルキル基、アリール基又はハロゲン原子を表わす。
l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1〜1
2の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基、−O
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CO
−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表わ
す。)又は、
のアルキル基、アリール基又はハロゲン原子を表わす。
l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1〜1
2の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基、−O
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CO
−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を表わ
す。)又は、
【0101】
【化50】 (式中、aは1〜20の整数、bは1〜2000の整
数、R103、R104は置換又は無置換のアルキル基又はア
リール基を表わす。)を表わす。ここで、R101と
R102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なっても
よい。
数、R103、R104は置換又は無置換のアルキル基又はア
リール基を表わす。)を表わす。ここで、R101と
R102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なっても
よい。
【0102】(3)式の具体例 R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換若しくは無置換
のアルキル基又はハロゲン原子を表わすが、その具体例
としては以下のものを挙げることができ、同一であって
も異なってもよい。
のアルキル基又はハロゲン原子を表わすが、その具体例
としては以下のものを挙げることができ、同一であって
も異なってもよい。
【0103】アルキル基として好ましくは、C1〜C12
とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基はさ
らにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコ
キシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜C4のア
ルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基で置換された
フェニル基を含有していてもよい。具体的には、メチル
基、エチル基、nープロピル基、iープロピル基、tー
ブチル基、sーブチル基、nーブチル基、iーブチル
基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、2−メト
キシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4
−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フ
ェニルベンジル基等が挙げられる。
とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基はさ
らにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコ
キシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜C4のア
ルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基で置換された
フェニル基を含有していてもよい。具体的には、メチル
基、エチル基、nープロピル基、iープロピル基、tー
ブチル基、sーブチル基、nーブチル基、iーブチル
基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、2−メト
キシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4
−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フ
ェニルベンジル基等が挙げられる。
【0104】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。R4は水素
原子又は置換若しくは無置換のアルキル基を表わすが、
そのアルキル基の具体例としては上記のR1、R2、R3
と同様のものが挙げられる。R5、R6は置換若しくは無
置換のアリール基(芳香族炭化水素基及び不飽和複素環
基)を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。R4は水素
原子又は置換若しくは無置換のアルキル基を表わすが、
そのアルキル基の具体例としては上記のR1、R2、R3
と同様のものが挙げられる。R5、R6は置換若しくは無
置換のアリール基(芳香族炭化水素基及び不飽和複素環
基)を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
【0105】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0106】上記のアリール基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、上記のR1、
R2、R3と同様のものが挙げられる。
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、上記のR1、
R2、R3と同様のものが挙げられる。
【0107】(3)アルコキシ基(−OR105)。アル
コキシ基(−OR105)としては、R105が上記(2)で
定義したアルキル基であるものが挙げられ、具体的に
は、メトキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iー
プロポキシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sー
ブトキシ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ
基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メ
チルベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙
げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するもの
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェニノキシ基、4−クロロフェ
ノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げ
られる。
コキシ基(−OR105)としては、R105が上記(2)で
定義したアルキル基であるものが挙げられ、具体的に
は、メトキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iー
プロポキシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sー
ブトキシ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ
基、2−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メ
チルベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙
げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するもの
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェニノキシ基、4−クロロフェ
ノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げ
られる。
【0108】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が前記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が前記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0109】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(A')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xで表わされる構造部分は下記
一般式(A')のトリアリールアミノ基を有するジオー
ル化合物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロ
ロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に
導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは
交互共重合体となる。
(A')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xで表わされる構造部分は下記
一般式(A')のトリアリールアミノ基を有するジオー
ル化合物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロ
ロホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に
導入される。この場合、製造されるポリカーボネートは
交互共重合体となる。
【0110】
【化51】 一般式(B')のジオール化合物の具体例としては以下
のものが挙げられる。1,3−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、
1,10−デカンジオール、2−メチル−1,3−プロ
パンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル等の脂肪族ジオールや1,4−シクロヘキサンジオー
ル、1,3−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサン
−1,4−ジメタノール等の環状脂肪族ジオール等が挙
げられる。
のものが挙げられる。1,3−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、
1,10−デカンジオール、2−メチル−1,3−プロ
パンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル等の脂肪族ジオールや1,4−シクロヘキサンジオー
ル、1,3−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサン
−1,4−ジメタノール等の環状脂肪族ジオール等が挙
げられる。
【0111】また、芳香環を有するジオールとしては、
4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、2,
2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,3’−ジメ
チル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルオキシド、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)キサンテ
ン、エチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾ
エート)、ジエチレングリコール−ビス(4−ヒドロキ
シベンゾエート)、トリエチレングリコール−ビス(4
−ヒドロキシベンゾエート)、1,3−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−テトラメチルジシロキサン、フェノ
ール変性シリコーンオイル等が挙げられる。
4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、2,
2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,3’−ジメ
チル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルオキシド、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)キサンテ
ン、エチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾ
エート)、ジエチレングリコール−ビス(4−ヒドロキ
シベンゾエート)、トリエチレングリコール−ビス(4
−ヒドロキシベンゾエート)、1,3−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−テトラメチルジシロキサン、フェノ
ール変性シリコーンオイル等が挙げられる。
【0112】
【化52】 式中、R7、R8は置換若しくは無置換のアリール基、A
r1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表わ
す。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じであ
る。
r1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表わ
す。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じであ
る。
【0113】(4)式の具体例 R7、R8は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基、又は
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基、又は
【0114】
【化53】 (ここで、Wは−O−、−S−、−SO−、−SO
2−、−CO−又は以下の2価基を表わす。)
2−、−CO−又は以下の2価基を表わす。)
【0115】
【化54】
【0116】
【化55】
【0117】
【化56】
【0118】
【化57】 で表わされる。
【0119】複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。また、Ar1、Ar2及びAr3で
示されるアリレン基としてはR7及びR8で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基
(1)〜基(7)を置換基として有してもよい。また、
これら置換基は上記一般式中のR106、R107、R108と
同じ意味を有する。
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。また、Ar1、Ar2及びAr3で
示されるアリレン基としてはR7及びR8で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基
(1)〜基(7)を置換基として有してもよい。また、
これら置換基は上記一般式中のR106、R107、R108と
同じ意味を有する。
【0120】(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくはC
1〜C12とりわけC1〜C18さらに好ましくはC1〜C4の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル
基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4の
アルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜
C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基で置
換されたフェニル基を含有していてもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくはC
1〜C12とりわけC1〜C18さらに好ましくはC1〜C4の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル
基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4の
アルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜
C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基で置
換されたフェニル基を含有していてもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0121】(3)アルコキシ基(−OR109)。アル
コキシ基(−OR109)としては、R109が(2)で定義
したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エ
トキシ基、nープロポキシ基、iープロポキシ基、tー
ブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキシ基、iーブ
トキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエト
キシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ
基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するもの
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
コキシ基(−OR109)としては、R109が(2)で定義
したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エ
トキシ基、nープロポキシ基、iープロポキシ基、tー
ブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキシ基、iーブ
トキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエト
キシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ
基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するもの
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
【0122】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)次式で表わされるアルキル置換アミノ基。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)次式で表わされるアルキル置換アミノ基。
【0123】
【化58】 式中、R110及びR111は各々独立に前記(2)で定義し
たアルキル基又はアリール基を表わす。アリール基とし
ては例えばフェニル基、ビフェニル基、又はナフチル基
が挙げられ、これらはC1〜C4のアルコキシ基、C1〜
C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含有
してもよい。またアリール基上の炭素原子と共同で環を
形成してもよい。このアルキル置換アミノ基としては具
体的には、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニ
ルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ
(pートリル)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリ
ジノ基、モルホリノ基、ユロリジル基等が挙げられる。
たアルキル基又はアリール基を表わす。アリール基とし
ては例えばフェニル基、ビフェニル基、又はナフチル基
が挙げられ、これらはC1〜C4のアルコキシ基、C1〜
C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含有
してもよい。またアリール基上の炭素原子と共同で環を
形成してもよい。このアルキル置換アミノ基としては具
体的には、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニ
ルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ
(pートリル)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリ
ジノ基、モルホリノ基、ユロリジル基等が挙げられる。
【0124】(7)メチレンジオキシ基、又はメチレン
ジチオ基等のアルキレンジオキシ基又はアルキレンジチ
オ基等。
ジチオ基等のアルキレンジオキシ基又はアルキレンジチ
オ基等。
【0125】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(C')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(C')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
(C')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(C')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
【0126】
【化59】 一般式(B')のジオール化合物としては(3)式と同
じものが挙げられる。
じものが挙げられる。
【0127】
【化60】 式中、R9、R10は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じであ
る。
Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じであ
る。
【0128】(5)式の具体例 R9、R10は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
【0129】また、Ar4、Ar5及びAr6で示される
アリレン基としてはR9及びR10で示したアリール基の
2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。上
述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
アリレン基としてはR9及びR10で示したアリール基の
2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。上
述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0130】(3)アルコキシ基(−OR112)。アル
コキシ基(−OR112)としては、R112が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR112)としては、R112が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0131】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
【0132】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
【0133】(6)アルキル置換アミノ基。アルキル置
換アミノ基としては、アルキル基は(2)で定義したア
ルキル基を表わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基;具体的にはアセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基等が挙げら
れる。
換アミノ基としては、アルキル基は(2)で定義したア
ルキル基を表わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基;具体的にはアセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基等が挙げら
れる。
【0134】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(D')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(D')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
(D')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(D')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
【0135】
【化61】 一般式(B')のジオール化合物は(3)式と同じもの
が挙げられる。
が挙げられる。
【0136】
【化62】 式中、R11、R12は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン基、p1
は1〜5の整数を表わす。X、k、j及びnは、(3)
式の場合と同じである。
Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン基、p1
は1〜5の整数を表わす。X、k、j及びnは、(3)
式の場合と同じである。
【0137】(6)式の具体例 R11、R12は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
【0138】また、Ar7、Ar8及びAr9で示される
アリレン基としてはR11及びR12で示したアリール基の
2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。上
述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
アリレン基としてはR11及びR12で示したアリール基の
2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。上
述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0139】(3)アルコキシ基(−OR113)。アル
コキシ基(−OR113)としては、R113が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基又はハロゲン原子を置換基として含有してもよ
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。
コキシ基(−OR113)としては、R113が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基又はハロゲン原子を置換基として含有してもよ
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。
【0140】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0141】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(E')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(E')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
(E')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(E')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
【0142】
【化63】 一般式(B')のジオール化合物は(3)式と同じもの
が挙げられる。
が挙げられる。
【0143】
【化64】 式中、R13、R14は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar10、Ar11、Ar12は同一又は異なるアリレン基、
X1、X2は置換若しくは無置換のエチレン基、又は置換
若しくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j及び
nは、(3)式の場合と同じである。
Ar10、Ar11、Ar12は同一又は異なるアリレン基、
X1、X2は置換若しくは無置換のエチレン基、又は置換
若しくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j及び
nは、(3)式の場合と同じである。
【0144】(7)式の具体例 R13、R14は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、
ピレニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−
2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、ト
リフェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフ
ェニル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリ
デンフェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、
ターフェニリル基などが挙げられる。複素環基として
は、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基などが挙げられる。
【0145】また、Ar10、Ar11及びAr12で示され
るアリレン基としてはR13及びR14で示したアリール基
の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換
基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。(2)アルキル基。アルキル基として
は、好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに
好ましくはC1〜C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であ
り、これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、
シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又は
ハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4
のアルコキシ基で置換されたフェニル基を含有してもよ
い。具体的には、メチル基、エチル基、nープロピル
基、iープロピル基、tーブチル基、sーブチル基、n
ーブチル基、iーブチル基、トリフルオロメチル基、2
−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エト
キシエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4
−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メト
キシベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられ
る。
るアリレン基としてはR13及びR14で示したアリール基
の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換
基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。(2)アルキル基。アルキル基として
は、好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに
好ましくはC1〜C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であ
り、これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、
シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又は
ハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4
のアルコキシ基で置換されたフェニル基を含有してもよ
い。具体的には、メチル基、エチル基、nープロピル
基、iープロピル基、tーブチル基、sーブチル基、n
ーブチル基、iーブチル基、トリフルオロメチル基、2
−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エト
キシエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4
−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メト
キシベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられ
る。
【0146】(3)アルコキシ基(−OR114)。アル
コキシ基(−OR114)としては、R114が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR114)としては、R114が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0147】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0148】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
【0149】(6)アルキル置換アミノ基。アルキル置
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものが挙げられ、具体的には、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピ
ルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものが挙げられ、具体的には、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピ
ルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0150】前記X1、X2の構造部分は置換若しくは無
置換のエチレン基、置換若しくは無置換のビニレン基を
表わし、この置換基としては、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、上記R13、R14のアリール基、上記
(2)のアルキル基が挙げられる。
置換のエチレン基、置換若しくは無置換のビニレン基を
表わし、この置換基としては、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、上記R13、R14のアリール基、上記
(2)のアルキル基が挙げられる。
【0151】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(F')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(F')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
(F')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(F')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
【0152】
【化65】 一般式(B')のジオール化合物は(3)式と同じもの
が挙げられる。
が挙げられる。
【0153】
【化66】
【0154】式中、R15、R16、R17、R18は置換若し
くは無置換のアリール基、Ar13、Ar14、Ar15、A
r16は同一又は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単
結合、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しく
は無置換のシクロアルキレン基、置換若しくは無置換の
アルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン
基を表わし同一であっても異なってもよい。X、k、j
及びnは、(3)式の場合と同じである。
くは無置換のアリール基、Ar13、Ar14、Ar15、A
r16は同一又は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単
結合、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しく
は無置換のシクロアルキレン基、置換若しくは無置換の
アルキレンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン
基を表わし同一であっても異なってもよい。X、k、j
及びnは、(3)式の場合と同じである。
【0155】(8)式の具体例 R15、R16、R17、R18は置換若しくは無置換のアリー
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
【0156】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0157】また、Ar13、Ar14、Ar15及びAr16
で示されるアリレン基としてはR15、R16、R17、及び
R18で示した上記のアリール基の2価基が挙げられ、同
一であっても異なってもよい。
で示されるアリレン基としてはR15、R16、R17、及び
R18で示した上記のアリール基の2価基が挙げられ、同
一であっても異なってもよい。
【0158】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0159】(3)アルコキシ基(−OR115)。アル
コキシ基(−OR115)としては、R115が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR115)としては、R115が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0160】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含
有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチ
ルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノ
キシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノ
キシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げら
れる。
【0161】前記Y1、Y2、Y3の構造部分は単結合、
置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置
換のシクロアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキ
レンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表
わし、同一であっても異なっていてもよい。
置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置
換のシクロアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキ
レンエーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表
わし、同一であっても異なっていてもよい。
【0162】このアルキレン基としては、上記(2)で
示したアルキル基より誘導される2価基が挙げられ、具
体的には、メチレン基、エチレン基、1,3−プロピレ
ン基、1,4−ブチレン基、2−メチル−1,3−プロ
ピレン基、ジフルオロメチレン基、ヒドロキシエチレン
基、シアノエチレン基、メトキシエチレン基、フェニル
メチレン基、4−メチルフェニルメチレン基、2,2−
プロピレン基、2,2−ブチレン基、ジフェニルメチレ
ン基等を挙げることができる。
示したアルキル基より誘導される2価基が挙げられ、具
体的には、メチレン基、エチレン基、1,3−プロピレ
ン基、1,4−ブチレン基、2−メチル−1,3−プロ
ピレン基、ジフルオロメチレン基、ヒドロキシエチレン
基、シアノエチレン基、メトキシエチレン基、フェニル
メチレン基、4−メチルフェニルメチレン基、2,2−
プロピレン基、2,2−ブチレン基、ジフェニルメチレ
ン基等を挙げることができる。
【0163】同シクロアルキレン基としては、1,1−
シクロペンチレン基、1,1−シクロヘキシレン基、
1,1−シクロオクチレン基等を挙げることができる。
シクロペンチレン基、1,1−シクロヘキシレン基、
1,1−シクロオクチレン基等を挙げることができる。
【0164】同アルキレンエーテル基としては、ジメチ
レンエーテル基、ジエチレンエーテル基、エチレンメチ
レンエーテル基、ビス(トリエチレン)エーテル基、ポ
リテトラメチレンエーテル基等が挙げられる。
レンエーテル基、ジエチレンエーテル基、エチレンメチ
レンエーテル基、ビス(トリエチレン)エーテル基、ポ
リテトラメチレンエーテル基等が挙げられる。
【0165】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(G')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(G')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
(G')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(G')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
【0166】
【化67】 一般式(B')のジオール化合物は(3)式と同じもの
が挙げられる。
が挙げられる。
【0167】
【化68】 式中、R19、R20は水素原子、置換若しくは無置換のア
リール基を表わし、R19とR20は環を形成していてもよ
い。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同
じである。
リール基を表わし、R19とR20は環を形成していてもよ
い。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同
じである。
【0168】(9)式の具体例 R19、R20は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0169】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0170】また、R19、R20は環を形成する場合、9
−フルオリニデン、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘ
ブテニリデンなどが挙げられる。また、Ar17、Ar18
及びAr19で示されるアリレン基としてはR19及びR20
で示したアリール基の2価基が挙げられ、同一であって
も異なってもよい。
−フルオリニデン、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘ
ブテニリデンなどが挙げられる。また、Ar17、Ar18
及びAr19で示されるアリレン基としてはR19及びR20
で示したアリール基の2価基が挙げられ、同一であって
も異なってもよい。
【0171】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0172】(3)アルコキシ基(−OR116)。アル
コキシ基(−OR116)としては、R116が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR116)としては、R116が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0173】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0174】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0175】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(H')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(H')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
(H')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、Xの構造部分は下記一般式
(H')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
【0176】
【化69】 一般式(B')のジオール化合物は(3)式と同じもの
が挙げられる。
が挙げられる。
【0177】
【化70】 式中、R21は置換若しくは無置換のアリール基、A
r20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と
同じである。
r20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と
同じである。
【0178】(10)式の具体例 R21は置換若しくは無置換のアリール基を表わすが、そ
の具体例としては以下のものを挙げることができ、同一
であっても異なってもよい。
の具体例としては以下のものを挙げることができ、同一
であっても異なってもよい。
【0179】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0180】また、Ar20、Ar21、Ar22及びAr23
で示されるアリレン基としてはR21で示したアリール基
の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換
基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。
で示されるアリレン基としてはR21で示したアリール基
の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を置換
基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。
【0181】(2)アルキル基。アルキル基としては、
好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ま
しくはC1〜C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、
これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シア
ノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロ
ゲン原子、C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のア
ルコキシ基で置換されたフェニル基を含有してもよい。
具体的には、メチル基、エチル基、nープロピル基、i
ープロピル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチ
ル基、iーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒド
ロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエ
チル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロ
ロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベ
ンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ま
しくはC1〜C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、
これらのアルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シア
ノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロ
ゲン原子、C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のア
ルコキシ基で置換されたフェニル基を含有してもよい。
具体的には、メチル基、エチル基、nープロピル基、i
ープロピル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチ
ル基、iーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒド
ロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエ
チル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロ
ロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベ
ンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0182】(3)アルコキシ基(−OR117)。アル
コキシ基(−OR117)としては、R117が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR117)としては、R117が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0183】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0184】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
【0185】(6)アルキル置換アミノ基。アルキル置
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものを表わす。具体的には、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピル
アミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものを表わす。具体的には、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピル
アミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0186】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(J')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、この構造部分Xは下記一般式
(J')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
(J')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、この構造部分Xは下記一般式
(J')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
【0187】
【化71】 一般式(B')のジオール化合物は(3)式と同じもの
が挙げられる。
が挙げられる。
【0188】
【化72】 式中、R22、R23、R24、R25は置換若しくは無置換の
アリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28
は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、j及び
nは、(3)式の場合と同じである。
アリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar28
は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、j及び
nは、(3)式の場合と同じである。
【0189】(11)式の具体例 R22、R23、R24、R25は置換若しくは無置換のアリー
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
【0190】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0191】また、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、
及びAr28で示されるアリレン基としては、R22、
R23、R24、及びR25で示したアリール基の2価基が挙
げられ、同一であっても異なってもよい。上述のアリー
ル基及びアリレン基は以下に示す基を置換基として有し
てもよい。
及びAr28で示されるアリレン基としては、R22、
R23、R24、及びR25で示したアリール基の2価基が挙
げられ、同一であっても異なってもよい。上述のアリー
ル基及びアリレン基は以下に示す基を置換基として有し
てもよい。
【0192】(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0193】(3)アルコキシ基(−OR118)。アル
コキシ基(−OR118)としては、R11 8が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR118)としては、R11 8が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0194】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0195】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。
【0196】(6)アルキル置換アミノ基。アルキル置
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものが挙げられ、具体的には、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピ
ルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
換アミノ基としては、アルキル基が上記(2)で定義し
たアルキル基のものが挙げられ、具体的には、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−プロピ
ルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられ
る。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0197】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(L')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、この構造部分Xは下記一般式
(L')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
(L')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、この構造部分Xは下記一般式
(L')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
【0198】
【化73】 一般式(B')のジオール化合物は(3)式と同じもの
が挙げられる。
が挙げられる。
【0199】
【化74】 式中、R26、R27は置換若しくは無置換のアリール基、
Ar29、Ar30、Ar31は同一又は異なるアリレン基を
表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じで
ある。
Ar29、Ar30、Ar31は同一又は異なるアリレン基を
表わす。X、k、j及びnは、(3)式の場合と同じで
ある。
【0200】(12)式の具体例 R26、R27は置換若しくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0201】芳香族炭化水素基としては、フェニル基、
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
縮合多環基としてナフチル基、ピレニル基、2−フルオ
レニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、ア
ズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリ
セニル基、フルオレニリデンフェニル基、5H−ジベン
ゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフェニル基、非縮合
多環基としてビフェニリル基、ターフェニリル基などが
挙げられる。複素環基としては、チエニル基、ベンゾチ
エニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基などが挙げられる。
【0202】また、Ar29、Ar30、及びAr31で示さ
れるアリレン基としては、R26及びR27で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を
置換基として有してもよい。
れるアリレン基としては、R26及びR27で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を
置換基として有してもよい。
【0203】(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアル
キル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜
C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、
C1〜C4のアルキル基若しくはC1〜C4のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、nープロピル基、iープロピ
ル基、tーブチル基、sーブチル基、nーブチル基、i
ーブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、
2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジ
ル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
【0204】(3)アルコキシ基(−OR119)。アル
コキシ基(−OR119)としては、R11 9が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
コキシ基(−OR119)としては、R11 9が上記(2)で
定義したアルキル基のものが挙げられ、具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、nープロポキシ基、iープロポ
キシ基、tーブトキシ基、nーブトキシ基、sーブトキ
シ基、iーブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、2
−シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基、4−メチルベ
ンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられ
る。
【0205】(4)アリールオキシ基。アリールオキシ
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
基としては、アリール基としてフェニル基、ナフチル基
を有するものが挙げられる。これは、C1〜C4のアルコ
キシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換
基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、
1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メ
チルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−ク
ロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基
等が挙げられる。
【0206】(5)置換メルカプト基又はアリールメル
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
カプト基。置換メルカプト基又はアリールメルカプト基
としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フ
ェニルチオ基、pーメチルフェニルチオ基等が挙げられ
る。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基が上記(2)で定義したアルキル基
のものが挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0207】前記Xで表わされる構造部分は下記一般式
(M')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、この構造部分Xは下記一般式
(M')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
(M')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物をホスゲン法、エステル交換法等を用い重合すると
き、下記一般式(B')のジオール化合物を併用するこ
とにより主鎖中に導入される。この場合、製造されるポ
リカーボネート樹脂はランダム共重合体、又はブロック
共重合体となる。また、この構造部分Xは下記一般式
(M')のトリアリールアミノ基を有するジオール化合
物と下記一般式(B')から誘導されるビスクロロホー
メートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入さ
れる。この場合、製造されるポリカーボネートは交互共
重合体となる。
【0208】
【化75】 一般式(B')のジオール化合物は(3)式と同じもの
が挙げられる。
が挙げられる。
【0209】電荷輸送層(33)に併用できるバインダ
ー樹脂としては、ポリカーボネート(ビスフェノールA
タイプ、ビスフェノールZタイプ)、ポリエステル、メ
タクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキ
ッド樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアク
リレート、ポリアクリルアミド、フェノキシ樹脂などが
用いられる。これらのバインダーは、単独又は2種以上
の混合物として用いることができる。
ー樹脂としては、ポリカーボネート(ビスフェノールA
タイプ、ビスフェノールZタイプ)、ポリエステル、メ
タクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキ
ッド樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアク
リレート、ポリアクリルアミド、フェノキシ樹脂などが
用いられる。これらのバインダーは、単独又は2種以上
の混合物として用いることができる。
【0210】電荷輸送層(33)に併用できる低分子電
荷輸送物質は、電荷発生層(31)の説明において記載
したものと同じものを用いることができが、耐摩耗性の
観点から、使用量はできる限り少ない方が好ましい。ま
た、本発明において電荷輸送層(33)中に可塑剤やレ
ベリング剤を添加してもよい。
荷輸送物質は、電荷発生層(31)の説明において記載
したものと同じものを用いることができが、耐摩耗性の
観点から、使用量はできる限り少ない方が好ましい。ま
た、本発明において電荷輸送層(33)中に可塑剤やレ
ベリング剤を添加してもよい。
【0211】可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジ
オクチルフタレート等の一般の樹脂の可塑剤として使用
されているものがそのまま使用でき、その使用量は、バ
インダー樹脂100重量部に対して0〜30重量部程度
が適当である。レベリング剤としては、ジメチルシリコ
ーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリ
コーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有
するポリマー或いはオリゴマーが使用され、その使用量
は、バインダー樹脂100重量部に対して0〜1重量部
程度が適当である。
オクチルフタレート等の一般の樹脂の可塑剤として使用
されているものがそのまま使用でき、その使用量は、バ
インダー樹脂100重量部に対して0〜30重量部程度
が適当である。レベリング剤としては、ジメチルシリコ
ーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリ
コーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有
するポリマー或いはオリゴマーが使用され、その使用量
は、バインダー樹脂100重量部に対して0〜1重量部
程度が適当である。
【0212】次に、感光層(23)が単層構成の場合に
ついて述べる。キャスティング法で単層感光層を設ける
場合、多くは電荷発生物質と高分子電荷輸送物質を主成
分とする機能分離型のものが挙げられる。即ち、電荷発
生物質並びに電荷輸送物質には、前出の材料を用いるこ
とができる。また、必要により可塑剤やレベリング剤を
添加することもできる。更に、必要に応じて用いること
のできるバインダー樹脂としては、先に電荷輸送層(3
3)で挙げたバインダー樹脂をそのまま用いる他に、電
荷発生層(31)で挙げたバインダー樹脂を混合して用
いてもよい。
ついて述べる。キャスティング法で単層感光層を設ける
場合、多くは電荷発生物質と高分子電荷輸送物質を主成
分とする機能分離型のものが挙げられる。即ち、電荷発
生物質並びに電荷輸送物質には、前出の材料を用いるこ
とができる。また、必要により可塑剤やレベリング剤を
添加することもできる。更に、必要に応じて用いること
のできるバインダー樹脂としては、先に電荷輸送層(3
3)で挙げたバインダー樹脂をそのまま用いる他に、電
荷発生層(31)で挙げたバインダー樹脂を混合して用
いてもよい。
【0213】本発明に用いられる電子写真感光体には、
導電性支持体(21)と感光層(23)[積層タイプの
場合には、電荷発生層(33)]との間に下引き層(2
5)を設けることができる。下引き層(25)は、接着
性を向上する、モワレなどを防止する、上層の塗工性を
改良する、残留電位を低減するなどの目的で設けられ
る。下引き層(25)は一般に樹脂を主成分とするが、
これらの樹脂はその上に感光層を溶剤でもって塗布する
ことを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高
い樹脂であることが望ましい。このような樹脂として
は、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸
ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシ
メチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレ
タン、メラミン樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂など
が挙げられる。また、酸化チタン、シリカ、アルミナ、
酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示
できる金属酸化物、或るいは金属硫化物、金属窒化物な
どの微粉末を加えてもよい。これらの下引き層は、前述
の感光層の場合と同様、適当な溶媒、塗工法を用いて形
成することができる。
導電性支持体(21)と感光層(23)[積層タイプの
場合には、電荷発生層(33)]との間に下引き層(2
5)を設けることができる。下引き層(25)は、接着
性を向上する、モワレなどを防止する、上層の塗工性を
改良する、残留電位を低減するなどの目的で設けられ
る。下引き層(25)は一般に樹脂を主成分とするが、
これらの樹脂はその上に感光層を溶剤でもって塗布する
ことを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高
い樹脂であることが望ましい。このような樹脂として
は、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸
ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシ
メチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレ
タン、メラミン樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂など
が挙げられる。また、酸化チタン、シリカ、アルミナ、
酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示
できる金属酸化物、或るいは金属硫化物、金属窒化物な
どの微粉末を加えてもよい。これらの下引き層は、前述
の感光層の場合と同様、適当な溶媒、塗工法を用いて形
成することができる。
【0214】さらに、本発明における感光体の下引き層
として、シランカップリング剤、チタンカップリング
剤、クロムカップリング剤等を使用して、例えばゾルー
ゲル法等により形成した金属酸化物層も有用である。こ
の他に、本発明の下引き層にはAl2O3を陽極酸化にて
設けたものや、ポリパラキシレン(パリレン)等の有機
物や、SiO、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等
の無機物を真空薄膜作製法にて設けたものも良好に使用
できる。下引き層の膜厚は0〜5μmが適当である。
として、シランカップリング剤、チタンカップリング
剤、クロムカップリング剤等を使用して、例えばゾルー
ゲル法等により形成した金属酸化物層も有用である。こ
の他に、本発明の下引き層にはAl2O3を陽極酸化にて
設けたものや、ポリパラキシレン(パリレン)等の有機
物や、SiO、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等
の無機物を真空薄膜作製法にて設けたものも良好に使用
できる。下引き層の膜厚は0〜5μmが適当である。
【0215】また、本発明においては、耐環境性の改善
のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止す
る目的で、酸化防止剤を添加することができる。酸化防
止剤は、有機物を含む層ならばいずれに添加してもよい
が、電荷輸送物質を含む層に添加すると良好な結果が得
られる。本発明に用いることができる酸化防止剤とし
て、下記のものが挙げられる。
のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止す
る目的で、酸化防止剤を添加することができる。酸化防
止剤は、有機物を含む層ならばいずれに添加してもよい
が、電荷輸送物質を含む層に添加すると良好な結果が得
られる。本発明に用いることができる酸化防止剤とし
て、下記のものが挙げられる。
【0216】モノフェノール系化合物 2,6−ジ−tーブチル−pークレゾール、ブチル化ヒ
ドロキシアニソール、2,6−ジ−tーブチル−4−エ
チルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tー
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートな
ど。
ドロキシアニソール、2,6−ジ−tーブチル−4−エ
チルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tー
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートな
ど。
【0217】ビスフェノール系化合物 2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tーブ
チルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−
エチル−6−tーブチルフェノール)、4,4’−チオ
ビス−(3−メチル−6−tーブチルフェノール)、
4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−tーブ
チルフェノール)など。
チルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−
エチル−6−tーブチルフェノール)、4,4’−チオ
ビス−(3−メチル−6−tーブチルフェノール)、
4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−tーブ
チルフェノール)など。
【0218】高分子フェノール系化合物 1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−tーブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tーブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メ
チレン−3−(3’,5’−ジ−tーブチル−4’−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス
[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−tーブチ
ルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステ
ル、トコフェノール類など。
5−tーブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tーブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メ
チレン−3−(3’,5’−ジ−tーブチル−4’−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス
[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−tーブチ
ルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステ
ル、トコフェノール類など。
【0219】パラフェニレンジアミン類 N−フェニル−N’−イソプロピル−pーフェニレンジ
アミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−pーフェニレ
ンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−pー
フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p
ーフェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’
−ジ−tーブチル−pーフェニレンジアミンなど。
アミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−pーフェニレ
ンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−pー
フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p
ーフェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’
−ジ−tーブチル−pーフェニレンジアミンなど。
【0220】ハイドロキノン類 2,5−ジ−tーオクチルハイドロキノン、2,6−ジ
ドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノ
ン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t
ーオクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オ
クタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
ドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノ
ン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t
ーオクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オ
クタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
【0221】有機硫黄化合物類 ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステ
アリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデ
シル−3,3’−チオジプロピオネートなど。
アリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデ
シル−3,3’−チオジプロピオネートなど。
【0222】有機燐化合物類 トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホス
フィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリク
レジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキ
シ)ホスフィンなど。
フィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリク
レジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキ
シ)ホスフィンなど。
【0223】これら化合物は、ゴム、プラスチック、油
脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品とし
て容易に入手できる。本発明における酸化防止剤の添加
量は、電荷輸送物質100重量部に対して0.1〜10
0重量部、好ましくは0.5〜30重量部である。
脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品とし
て容易に入手できる。本発明における酸化防止剤の添加
量は、電荷輸送物質100重量部に対して0.1〜10
0重量部、好ましくは0.5〜30重量部である。
【0224】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例において、使用する部は全て重量部
を表わす。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例において、使用する部は全て重量部
を表わす。
【0225】実施例1 φ60mmのアルミニウムドラム上に、下記組成の下引
き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工
液を順次、塗布乾燥することにより、3.5μmの下引
き層、0.2μmの電荷発生層、25μmの電荷輸送層
を形成して、本発明の電子写真感光体を得た。
き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工
液を順次、塗布乾燥することにより、3.5μmの下引
き層、0.2μmの電荷発生層、25μmの電荷輸送層
を形成して、本発明の電子写真感光体を得た。
【0226】 [下引き層用塗工液] アルキッド樹脂 6部 (ベッコゾール 1307−60−EL、大日本インキ化学工業製) メラミン樹脂 4部 (スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業製) 酸化チタン 40部 メチルエチルケトン 200部 [電荷発生層用塗工液] ポリビニルブチラール 0.5部 (エスレックBL−1、積水化学工業製) シクロヘキサノン 200部 メチルエチルケトン 80部 下記構造のジスアゾ顔料 2.5部
【0227】
【化76】 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 100部 下記構造の高分子電荷輸送物質 8部
【0228】
【化77】
【0229】実施例2 実施例1における電荷発生物質を下記構造のものに変更
した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感光体を
作製した。
した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感光体を
作製した。
【0230】
【化78】
【0231】比較例1 実施例1における電荷発生物質を下記構造のものに変更
した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感光体を
作製した。
した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感光体を
作製した。
【0232】
【化79】
【0233】比較例2 実施例1における電荷発生物質を下記構造のものに変更
した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感光体を
作製した。
した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感光体を
作製した。
【0234】
【化80】
【0235】実施例3 実施例1における高分子電荷輸送物質を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
【0236】
【化81】
【0237】実施例4 実施例1における高分子電荷輸送物質を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
【0238】
【化82】
【0239】実施例5 実施例1における高分子電荷輸送物質を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
【0240】
【化83】
【0241】実施例6 実施例1における高分子電荷輸送物質を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
【0242】
【化84】
【0243】実施例7 実施例1における高分子電荷輸送物質を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
【0244】
【化85】
【0245】実施例8 実施例1における高分子電荷輸送物質を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
【0246】
【化86】
【0247】実施例9 実施例1における高分子電荷輸送物質を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
【0248】
【化87】
【0249】実施例10 実施例1における高分子電荷輸送物質を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
【0250】
【化88】
【0251】実施例11 実施例1における高分子電荷輸送物質を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。
【0252】
【化89】
【0253】比較例3 実施例1における電荷輸送層用塗工液を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。 [電荷輸送層用塗工液] ポリカーボネート 10部 (パンライトK1300:帝人製) 塩化メチレン 250部 下記構造の低分子電荷輸送物質 8部
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。 [電荷輸送層用塗工液] ポリカーボネート 10部 (パンライトK1300:帝人製) 塩化メチレン 250部 下記構造の低分子電荷輸送物質 8部
【0254】
【化90】
【0255】比較例4 実施例1における電荷輸送層用塗工液を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。 [電荷輸送層用塗工液] ポリカーボネート 10部 (ユーピロンZ−200:三菱ガス化学製) 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 9部
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。 [電荷輸送層用塗工液] ポリカーボネート 10部 (ユーピロンZ−200:三菱ガス化学製) 塩化メチレン 200部 下記構造の電荷輸送物質 9部
【0256】
【化91】
【0257】比較例5 実施例1における電荷輸送層用塗工液を下記構造のもの
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 100部 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
に変更した以外は、実施例1と全く同様に電子写真用感
光体を作製した。 [電荷輸送層用塗工液] 塩化メチレン 100部 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0258】
【化92】 下記構造の低分子電荷輸送物質 5部
【0259】
【化93】
【0260】以上のように作製した実施例1〜11及び
比較例1〜5の電子写真感光体は、特開昭60−100
167号公報に開示されている装置を用いてそれらの電
子写真特性を次のように評価した。まず、−6.0kV
の放電電圧にて、コロナ帯電を20秒間行ない、次いで
20秒間暗減衰させ、暗減衰後に2.5μW/cm2の
光(580±10nm)を照射した。この時、暗減衰後
の表面電位を半分の電位に光減衰させるのに必要な露光
量E1/2[μJ/cm2]を測定した。また、上記感光体
を実装用にした後、複写機(リコー:スピリオ355
0)に搭載し、それぞれ3万枚のランニングテストを行
なった。その際の3万枚目の画像評価及び電荷輸送層の
膜厚減少分を測定した。以上の結果を併せて表15に示
す。
比較例1〜5の電子写真感光体は、特開昭60−100
167号公報に開示されている装置を用いてそれらの電
子写真特性を次のように評価した。まず、−6.0kV
の放電電圧にて、コロナ帯電を20秒間行ない、次いで
20秒間暗減衰させ、暗減衰後に2.5μW/cm2の
光(580±10nm)を照射した。この時、暗減衰後
の表面電位を半分の電位に光減衰させるのに必要な露光
量E1/2[μJ/cm2]を測定した。また、上記感光体
を実装用にした後、複写機(リコー:スピリオ355
0)に搭載し、それぞれ3万枚のランニングテストを行
なった。その際の3万枚目の画像評価及び電荷輸送層の
膜厚減少分を測定した。以上の結果を併せて表15に示
す。
【0261】
【表15】
【0262】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的に説明したよう
に、本発明の電子写真感光体を用いた電子写真プロセス
により、繰り返し使用後の感光体の画像部電位の上昇の
少ない、これに伴う異常画像の発生の少ない電子写真シ
ステムが提供される。また、本発明により繰り返し使用
における感光体の膜削れの少ない電子写真プロセスが提
供され、膜削れに伴う異常画像の発生の少ない電子写真
プロセスが提供される。
に、本発明の電子写真感光体を用いた電子写真プロセス
により、繰り返し使用後の感光体の画像部電位の上昇の
少ない、これに伴う異常画像の発生の少ない電子写真シ
ステムが提供される。また、本発明により繰り返し使用
における感光体の膜削れの少ない電子写真プロセスが提
供され、膜削れに伴う異常画像の発生の少ない電子写真
プロセスが提供される。
【図1】本発明に係る電子写真感光体の構成を示す断面
図である。
図である。
【図2】本発明に係る電子写真感光体の別の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明に係る電子写真感光体の更に別の構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
21 導電性支持体 23 感光層 25 下引き層 31 電荷発生層 33 電荷輸送層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 導電性支持体(21)としては、体積抵
抗1010Ωcm以下の導電性を示すもの、例えばアルミ
ニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白
金、鉄などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの酸
化物を、蒸着又はスパッタリングによりフィルム状若し
くは円筒状のプラスチック、紙等に被覆したもの、或る
いはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステ
ンレス等の板及びそれらをD.I.、I.I.、押出
し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、
研磨等で表面処理した管等を使用することができる。
抗1010Ωcm以下の導電性を示すもの、例えばアルミ
ニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白
金、鉄などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの酸
化物を、蒸着又はスパッタリングによりフィルム状若し
くは円筒状のプラスチック、紙等に被覆したもの、或る
いはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステ
ンレス等の板及びそれらをD.I.、I.I.、押出
し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、
研磨等で表面処理した管等を使用することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】 本発明の前記(1)、(2)式で示され
るアゾ化合物の中のCp1、Cp2、Cp3で表わされる
カップラー残基としては、例えばフェノール類、ナフト
ール類などの水酸基を有する芳香族炭化水素化合物及び
水酸基を有する複素環式化合物、アミノ基を有する芳香
族炭化水素化合物及びアミノ基を有する複素環式化合
物、アミノナフトール類などの水酸基及びアミノ基を有
する芳香族炭化水素化合物及び水酸基およびアミノ基を
有する複素環式化合物、脂肪族若しくは芳香族のフェノ
ール性ケトン基を有する化合物(活性メチレン基を有す
る化合物)などから由来する残基である。1価のカップ
ラー残基Cp1、Cp2の好ましいものは、下記(A)〜
(N)式で表わされるものである。
るアゾ化合物の中のCp1、Cp2、Cp3で表わされる
カップラー残基としては、例えばフェノール類、ナフト
ール類などの水酸基を有する芳香族炭化水素化合物及び
水酸基を有する複素環式化合物、アミノ基を有する芳香
族炭化水素化合物及びアミノ基を有する複素環式化合
物、アミノナフトール類などの水酸基及びアミノ基を有
する芳香族炭化水素化合物及び水酸基およびアミノ基を
有する複素環式化合物、脂肪族若しくは芳香族のフェノ
ール性ケトン基を有する化合物(活性メチレン基を有す
る化合物)などから由来する残基である。1価のカップ
ラー残基Cp1、Cp2の好ましいものは、下記(A)〜
(N)式で表わされるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】 上記(A)〜(D)式中、X201、
Y201、Z201、l201及びm202はそれぞれ以下のものを
表わす。 X:−OH、−N(R201)(R202)又は−NHSO4
−R203 (R201及びR202は水素原子又は置換若しくは無置換の
アルキル基を表わし、R203は置換若しくは無置換のア
ルキル基又は置換若しくは無置換のアリール基を表わ
す。) Y201:水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換
のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、カ
ルボキシ基、スルホン基、置換若しくは無置換のスルフ
ァモイル基、−CON(R204)(Y202)又は−CON
HCON(R204)(Y202)。[R204は水素原子、ア
ルキル基若しくはその置換体又はフェニル基若しくはそ
の置換体を表わし、Y202は炭化水素環基若しくはその
置換体、複素環基若しくはその置換体、又は−N=C
(R205)(R206)。(ただし、R205は炭化水素環基
若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換体又は
スチリル基若しくはその置換体、R206は水素原子、ア
ルキル基又はフェニル基若しくはその置換体を表わす
か、或いはR205及びR206はそれらに結合する炭素原子
と共に環を形成してもよい)を示す。] Z201:置換若しくは無置換の芳香族炭化水素環又は置
換若しくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な
原子群。 l201:1又は2の整数。 m202:1又は2の整数。
Y201、Z201、l201及びm202はそれぞれ以下のものを
表わす。 X:−OH、−N(R201)(R202)又は−NHSO4
−R203 (R201及びR202は水素原子又は置換若しくは無置換の
アルキル基を表わし、R203は置換若しくは無置換のア
ルキル基又は置換若しくは無置換のアリール基を表わ
す。) Y201:水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換
のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、カ
ルボキシ基、スルホン基、置換若しくは無置換のスルフ
ァモイル基、−CON(R204)(Y202)又は−CON
HCON(R204)(Y202)。[R204は水素原子、ア
ルキル基若しくはその置換体又はフェニル基若しくはそ
の置換体を表わし、Y202は炭化水素環基若しくはその
置換体、複素環基若しくはその置換体、又は−N=C
(R205)(R206)。(ただし、R205は炭化水素環基
若しくはその置換体、複素環基若しくはその置換体又は
スチリル基若しくはその置換体、R206は水素原子、ア
ルキル基又はフェニル基若しくはその置換体を表わす
か、或いはR205及びR206はそれらに結合する炭素原子
と共に環を形成してもよい)を示す。] Z201:置換若しくは無置換の芳香族炭化水素環又は置
換若しくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な
原子群。 l201:1又は2の整数。 m202:1又は2の整数。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】 前記(A)式〜(D)式のZ201の炭化
水素環としてはベンゼン環、ナフタレン環などが例示で
き、また、複素環(置換基を持っていても良い)として
は、インドール環、カルバゾール環、ベンゾフラン環、
ジベンゾフラン環などが例示できる。Z201の環におけ
る置換基としては、塩素原子、臭素原子などのハロゲン
原子が例示できる。Y202又はR205における炭化水素環
基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、
ピレニル基などが、また複素環基としては、ピリジル
基、チエニル基、フリル基、インドリル基、ベンゾフラ
ニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基などが例
示でき、更にR205及びR206が結合して形成する環とし
ては、フルオレン環などが例示できる。また、Y202又
はR205の炭化水素環基又は複素環基或いはR205及びR
206によって形成される環における置換基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基などのアルコキシ基;塩素原子、臭素原子などのハ
ロゲン原子;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基など
のジアルキルアミノ基;トリフルオロメチル基などのハ
ロメチル基;ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基又はそ
のエステル、水酸基、−SO3Naなどのスルホン酸塩
基などが挙げられる。R204のフェニル基の置換体とし
ては、塩素原子又は臭素原子などのハロゲン原子が例示
できる。R207又はR209における炭化水素基の代表例と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基な
どのアルキル基;フェニル基などのアリール基又はこれ
らの置換体が例示できる。また、R207又はR209におけ
る炭化水素基における置換基としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基;メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのア
ルコキシ基;塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子;
水酸基、ニトロ基などが例示できる。Ar205又はAr
206における炭化水素環基としては、フェニル基、ナフ
チル基などがその代表例であり、またこれらの基におけ
る置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基などのアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基;塩素原
子、臭素原子などのハロゲン原子;シアノ基、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基
などが例示できる。また、X201の中では特に水酸基が
適当である。
水素環としてはベンゼン環、ナフタレン環などが例示で
き、また、複素環(置換基を持っていても良い)として
は、インドール環、カルバゾール環、ベンゾフラン環、
ジベンゾフラン環などが例示できる。Z201の環におけ
る置換基としては、塩素原子、臭素原子などのハロゲン
原子が例示できる。Y202又はR205における炭化水素環
基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、
ピレニル基などが、また複素環基としては、ピリジル
基、チエニル基、フリル基、インドリル基、ベンゾフラ
ニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基などが例
示でき、更にR205及びR206が結合して形成する環とし
ては、フルオレン環などが例示できる。また、Y202又
はR205の炭化水素環基又は複素環基或いはR205及びR
206によって形成される環における置換基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基などのアルコキシ基;塩素原子、臭素原子などのハ
ロゲン原子;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基など
のジアルキルアミノ基;トリフルオロメチル基などのハ
ロメチル基;ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基又はそ
のエステル、水酸基、−SO3Naなどのスルホン酸塩
基などが挙げられる。R204のフェニル基の置換体とし
ては、塩素原子又は臭素原子などのハロゲン原子が例示
できる。R207又はR209における炭化水素基の代表例と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基な
どのアルキル基;フェニル基などのアリール基又はこれ
らの置換体が例示できる。また、R207又はR209におけ
る炭化水素基における置換基としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基;メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのア
ルコキシ基;塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子;
水酸基、ニトロ基などが例示できる。Ar205又はAr
206における炭化水素環基としては、フェニル基、ナフ
チル基などがその代表例であり、またこれらの基におけ
る置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基などのアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基;塩素原
子、臭素原子などのハロゲン原子;シアノ基、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基
などが例示できる。また、X201の中では特に水酸基が
適当である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】
【表3】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】 本発明の前記(2)式のAr201、Ar
202、Ar203のアリール基、アリレン基の具体例として
は、以下のものを挙げることができる。即ち、アリール
基は炭素環式芳香族基若しくは複素環式芳香族基を表わ
し、具体的には、フェニル基、ビフェニル基、ターフェ
ニリル基、ペンタレニル基、インデニル基、ナフチル
基、アズレニル基、ヘプタレニル基、ビフェニレニル
基、as−インダセニル基、フルオレニル基、s−イン
ダセニル基、アセナフチレニル基、ブレイアデニル基、
アセナフテニル基、フェナレニル基、フェナントリル
基、アントリル基、フルオランテニル基、アセフェナン
トリレニル基、アセアントリレニル基、トリフェニルレ
ニル基、ピレニル基、クリセニル基、及びナフタセニル
基、スチリルフェニル基、ピリジル基、ピリミジル基、
ピラジニル基、トリアジニル基、フリル基、ピロリル
基、チエニル基、キノリル基、クマリニル基、ベンゾフ
ラニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンズオキサゾリル
基、ジベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ジベンゾ
チオニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ピラゾリ
ル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾ
リル基、チアゾリル基、インダゾリル基、ベンゾチアゾ
リル基、ピリダジニル基、シンノリニル基、キナゾリニ
ル基、キノキサリル基、フタラジニル基、フタラジンジ
オニル基、クロモニル基、ナフトラクトニル基、キノロ
ニル基、o−スルホ安息香酸イミジル基、マレイン酸イ
ミジル基、ナフタリジニル基、ベンズイミダゾロニル
基、ベンズオキサゾロニル基、ベンゾチアゾロニル基、
ベンゾチアゾチオニル基、キナゾロニル基、キノキサロ
ニル基、フタラゾニル基、ジオキソピリジニル基、ピリ
ドニル基、イソキノロニル基、イソキノリル基、イソチ
アゾリル基、ベンズイソオキサゾリル基、ベンズイソチ
アゾリル基、インダゾロニル基、アクリジニル基、アク
リドニル基、キナゾリンジオニル基、キノキサリンジオ
ニル基、ベンゾオキサジンジオニル基、ベンゾオキサジ
ニル基、ナフタルイミジル基などが挙げられる。また、
アリレン基は上記アリール基から誘導される2価基を表
わし、具体的には、フェニレン基、ビフェニリレン基、
ピレニレン基、N−エチルカルバゾリレン基、スチルベ
ンの2価基などを挙げることができる。また、A
r201、Ar202、Ar203における置換基の具体例とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など
のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基などのアルコキシ基;ニトロ基、塩素原
子、臭素原子などのハロゲン原子;シアノ基、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ
基、スチリル基、β−フェニルスチリル基などのスチリ
ル基;上記で定義したアリール基などを挙げることがで
きる。また、Rのアルキル基の具体例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられ
る。また、必要に応じて公知の他の電荷発生物質を併用
することができる。例えば、金属フタロシアニン、無金
属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズレ
ニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾ
ール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を
有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔
料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオ
レノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を
有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペ
リレン系顔料、アントラキノン系又は多環キノン系顔
料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフ
ェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系
顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系
顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などが挙げられ、
(1)式の電荷発生物質と併用することが可能である。
202、Ar203のアリール基、アリレン基の具体例として
は、以下のものを挙げることができる。即ち、アリール
基は炭素環式芳香族基若しくは複素環式芳香族基を表わ
し、具体的には、フェニル基、ビフェニル基、ターフェ
ニリル基、ペンタレニル基、インデニル基、ナフチル
基、アズレニル基、ヘプタレニル基、ビフェニレニル
基、as−インダセニル基、フルオレニル基、s−イン
ダセニル基、アセナフチレニル基、ブレイアデニル基、
アセナフテニル基、フェナレニル基、フェナントリル
基、アントリル基、フルオランテニル基、アセフェナン
トリレニル基、アセアントリレニル基、トリフェニルレ
ニル基、ピレニル基、クリセニル基、及びナフタセニル
基、スチリルフェニル基、ピリジル基、ピリミジル基、
ピラジニル基、トリアジニル基、フリル基、ピロリル
基、チエニル基、キノリル基、クマリニル基、ベンゾフ
ラニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンズオキサゾリル
基、ジベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ジベンゾ
チオニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ピラゾリ
ル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾ
リル基、チアゾリル基、インダゾリル基、ベンゾチアゾ
リル基、ピリダジニル基、シンノリニル基、キナゾリニ
ル基、キノキサリル基、フタラジニル基、フタラジンジ
オニル基、クロモニル基、ナフトラクトニル基、キノロ
ニル基、o−スルホ安息香酸イミジル基、マレイン酸イ
ミジル基、ナフタリジニル基、ベンズイミダゾロニル
基、ベンズオキサゾロニル基、ベンゾチアゾロニル基、
ベンゾチアゾチオニル基、キナゾロニル基、キノキサロ
ニル基、フタラゾニル基、ジオキソピリジニル基、ピリ
ドニル基、イソキノロニル基、イソキノリル基、イソチ
アゾリル基、ベンズイソオキサゾリル基、ベンズイソチ
アゾリル基、インダゾロニル基、アクリジニル基、アク
リドニル基、キナゾリンジオニル基、キノキサリンジオ
ニル基、ベンゾオキサジンジオニル基、ベンゾオキサジ
ニル基、ナフタルイミジル基などが挙げられる。また、
アリレン基は上記アリール基から誘導される2価基を表
わし、具体的には、フェニレン基、ビフェニリレン基、
ピレニレン基、N−エチルカルバゾリレン基、スチルベ
ンの2価基などを挙げることができる。また、A
r201、Ar202、Ar203における置換基の具体例とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など
のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基などのアルコキシ基;ニトロ基、塩素原
子、臭素原子などのハロゲン原子;シアノ基、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ
基、スチリル基、β−フェニルスチリル基などのスチリ
ル基;上記で定義したアリール基などを挙げることがで
きる。また、Rのアルキル基の具体例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられ
る。また、必要に応じて公知の他の電荷発生物質を併用
することができる。例えば、金属フタロシアニン、無金
属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズレ
ニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾ
ール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を
有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔
料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオ
レノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を
有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペ
リレン系顔料、アントラキノン系又は多環キノン系顔
料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフ
ェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系
顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系
顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などが挙げられ、
(1)式の電荷発生物質と併用することが可能である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0223
【補正方法】変更
【補正内容】
【0223】 これら化合物は、ゴム、プラスチック、
油脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品と
して容易に入手できる。本発明における酸化防止剤の添
加量は、電荷輸送物質100重量部に対して0.5〜3
0重量部である。
油脂類などの酸化防止剤として知られており、市販品と
して容易に入手できる。本発明における酸化防止剤の添
加量は、電荷輸送物質100重量部に対して0.5〜3
0重量部である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0257
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0258
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0259
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0260
【補正方法】変更
【補正内容】
【0260】 以上のように作製した実施例1〜11及
び比較例1〜4の電子写真感光体は、特開昭60−10
0167号公報に開示されている装置を用いてそれらの
電子写真特性を次のように評価した。まず、−6.0k
Vの放電電圧にて、コロナ帯電を20秒間行ない、次い
で20秒間暗減衰させ、暗減衰後に2.5μW/cm2
の光(580±10nm)を照射した。この時、暗減衰
後の表面電位を半分の電位に光減衰させるのに必要な露
光量E1/2[μJ/cm2]を測定した。また、上記感光
体を実装用にした後、複写機(リコー:スピリオ355
0)に搭載し、それぞれ3万枚のランニングテストを行
なった。その際の3万枚目の画像評価及び電荷輸送層の
膜厚減少分を測定した。以上の結果を併せて表15に示
す。
び比較例1〜4の電子写真感光体は、特開昭60−10
0167号公報に開示されている装置を用いてそれらの
電子写真特性を次のように評価した。まず、−6.0k
Vの放電電圧にて、コロナ帯電を20秒間行ない、次い
で20秒間暗減衰させ、暗減衰後に2.5μW/cm2
の光(580±10nm)を照射した。この時、暗減衰
後の表面電位を半分の電位に光減衰させるのに必要な露
光量E1/2[μJ/cm2]を測定した。また、上記感光
体を実装用にした後、複写機(リコー:スピリオ355
0)に搭載し、それぞれ3万枚のランニングテストを行
なった。その際の3万枚目の画像評価及び電荷輸送層の
膜厚減少分を測定した。以上の結果を併せて表15に示
す。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0261
【補正方法】変更
【補正内容】
【0261】
【表15】
Claims (2)
- 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも感光層を有
する電子写真感光体において、該感光層に少なくとも下
記(1)式で表わされる電荷発生物質とトリアリールア
ミン構造を主鎖及び/又は側鎖に含むポリカーボネート
を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 式中、Cp1、Cp2はカップラー残基を表わし、同一で
も異なっていてもよい。ただし、Cp1、Cp2のうち少
なくとも片方は、下記(2)式で表わされるカップラー
成分である。 【化2】 (式中、Cp3、Ar201、Ar202、Ar203、A及びn
201はそれぞれ以下のものを表わす。) Cp3:2価のカップラー残基 Ar201、Ar202:置換若しくは無置換のアリール基 Ar203:置換若しくは無置換のアリレン基 A:エチレン基、ビニレン基、酸素原子又は硫黄原子 n201:0〜2の整数 - 【請求項2】 上記電子写真感光体の感光層が少なくと
も電荷発生層とトリアリールアミン構造を主鎖及び/又
は側鎖に含むポリカーボネートを含有する電荷輸送層の
積層構造からなることを特徴とする請求項1に記載の電
子写真感光体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7643698A JPH10312075A (ja) | 1997-03-12 | 1998-03-11 | 電子写真感光体 |
US09/041,040 US5853935A (en) | 1997-03-12 | 1998-03-12 | Electrophotographic photoconductor |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-74639 | 1997-03-12 | ||
JP7463997 | 1997-03-12 | ||
JP7643698A JPH10312075A (ja) | 1997-03-12 | 1998-03-11 | 電子写真感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10312075A true JPH10312075A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=26415811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7643698A Pending JPH10312075A (ja) | 1997-03-12 | 1998-03-11 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10312075A (ja) |
-
1998
- 1998-03-11 JP JP7643698A patent/JPH10312075A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041006 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050210 |