JPH10309560A - 有機物処理装置及び有機物の処理方法 - Google Patents

有機物処理装置及び有機物の処理方法

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JPH10309560A
JPH10309560A JP9137541A JP13754197A JPH10309560A JP H10309560 A JPH10309560 A JP H10309560A JP 9137541 A JP9137541 A JP 9137541A JP 13754197 A JP13754197 A JP 13754197A JP H10309560 A JPH10309560 A JP H10309560A
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crushing
organic
stirring tank
tank
stirring
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JP9137541A
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Norio Namikata
詔雄 南方
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機物処理装置においては、発酵菌による有機
物の発酵によって攪拌槽内部の温度は上昇し、これによ
り発酵菌は更に活性化し、有機処理物の発酵はより促進
される。しかし、従来の有機物処理装置は、攪拌槽の外
板が直接外気にさらされており、この外板からの放熱量
が大きいために、攪拌槽内部の温度を発酵に適した温度
の範囲で維持することが難しく、有機処理物の発酵が遅
くなり、十分な処理能力が得られない。また、有機処理
物は、廃棄された状態のまま攪拌槽内に投入されるため
に、有機処理物の中には塊が大きなものも含まれてい
る。塊が大きなものは、単位重量当たりの表面積が小さ
いため、発酵菌と接触する面積も小さくなり、処理され
るのに長時間を要する。これは、有機物処理装置の処理
量を低下させる要因ともなる。 【解決手段】有機物処理装置(A) は、有機処理物を破砕
する破砕装置(C) と、破砕された有機処理物を攪拌装置
(6) に送る送給装置(5) と、有機処理物を攪拌して発酵
させる攪拌装置(6) と、攪拌装置(6) の攪拌槽(60)を加
熱する貯液槽(67)と、脱臭装置(7) とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機物処理装置及び
有機物の処理方法に関するものである。更に詳しくは、
攪拌槽内部の温度を有機処理物の処理に適した温度範囲
内で維持し、有機処理物の発酵を促進させることにより
処理能力を高めた有機物処理装置及び有機物の処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミや余剰汚泥等の有機物の発酵処理
を行う従来装置の一般的な構造は、底部が断面半円形の
攪拌槽に回転軸を横方向に設け、回転軸に設けてある攪
拌羽根を攪拌槽底部にほぼ沿うように回転させ、有機処
理物を攪拌しながら発酵菌によって発酵させるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の有機物処理装置には、次のような課題があった。すな
わち、有機物処理装置においては、発酵菌による有機物
の発酵によって、攪拌槽内部の温度は上昇する。攪拌槽
内部の温度が上昇することによって、発酵菌は更に活性
化し、有機処理物の発酵はより促進される。けれども、
従来の有機物処理装置は、攪拌槽の外板が直接外気にさ
らされており、この外板からの放熱量が大きいために、
攪拌槽内部の温度を発酵に適した温度の範囲で維持する
ことが難しい。温度の維持ができないと、有機処理物の
発酵が遅くなり、十分な処理能力が得られない。また、
有機処理物は、通常、廃棄された状態のまま攪拌槽内に
投入されるために、有機処理物の中には、生ゴミでいえ
ば、魚のアラ等、塊が大きなものも含まれている。塊が
大きなものは、単位重量当たりの表面積が小さいため、
発酵菌と接触する面積も小さくなり、処理されるのに長
時間を要する。これは、有機物処理装置の処理量を低下
させる要因ともなる。
【0004】本発明は上記課題を解消するもので、攪拌
槽の外板の温度を所定の温度に加熱することにより、有
機処理物の発酵に伴い発生する熱の攪拌槽の外板からの
放熱を防止し、攪拌槽内部の温度を発酵に適した温度の
範囲で維持することができるようにして、処理能力の向
上を図った有機物処理装置及び有機物の処理方法を提供
することを目的とする。また、攪拌槽に投入される有機
処理物を細かく破砕することにより、単位重量当たりの
表面積を大きくし、発酵菌との接触面積を大きくして、
効率的に発酵させることにより、処理能力の向上を図っ
た有機物処理装置及び有機物の処理方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、有機物処理装置であって、攪拌装置と、有
機処理物を破砕する破砕装置と、を備えており、上記攪
拌装置は、攪拌槽と、当該攪拌槽を加熱する加熱手段
と、を含んでおり、上記加熱手段により上記攪拌槽の外
板を加熱し、上記攪拌槽内部の温度を有機処理物の発酵
に適した温度範囲内で維持するようにしたことを特徴と
する、有機物処理装置である。
【0006】第2の発明にあっては、有機物処理装置で
あって、攪拌装置と、有機処理物を破砕する破砕装置
と、を備えており、上記攪拌装置は、攪拌槽と、当該攪
拌槽を内包して配設された貯液槽と、を含んでおり、上
記貯液槽の内部に貯留してある液体を加熱し、上記攪拌
槽内部の温度を有機処理物の発酵に適した温度範囲内で
維持するようにしたことを特徴とする、有機物処理装置
である。
【0007】第3の発明にあっては、上記破砕装置は、
並設された破砕刃部材を備えており、当該破砕刃部材
は、外周部に突出した複数の歯部を有し、上記破砕刃部
材の軸方向へ所要の間隔をおいて複数設けてある刃盤
と、当該刃盤間に設けてあり、対向する刃盤が本質的に
隙間がない状態で通過できる幅を有する隙間部と、を備
えており、上記破砕刃部材は、互いに他の破砕刃部材の
上記刃盤が上記隙間部を通過するようにして並設してあ
り、かつ互いに異なる周速をもって内方向へ回転するよ
うにしてあることを特徴とする、第1または第2の発明
に係る有機物処理装置である。
【0008】第4の発明にあっては、上記破砕装置に
は、上記刃盤間の隙間部に詰まった被破砕物を除去する
除去手段を備えていることを特徴とする、第3の発明に
係る有機物処理装置である。
【0009】第5の発明にあっては、上記破砕装置の上
記破砕刃部材は回転軸を備えており、上記刃盤は当該回
転軸から取り外しできるよう形成されていることを特徴
とする、第3または第4の発明に係る有機物処理装置で
ある。
【0010】第6の発明にあっては、有機物の処理方法
であって、有機処理物を破砕装置によって破砕し、当該
破砕された有機処理物を攪拌装置に導入し、攪拌装置の
攪拌槽を加熱しながら、有機処理物を攪拌し、発酵させ
ることを特徴とする、有機物の処理方法である。
【0011】(作 用)第1または第2の発明に係る有
機物処理装置にあっては、生ゴミ等の有機処理物を破砕
装置によって細かく破砕して、攪拌装置の攪拌槽内に投
入する。攪拌槽は、加熱液体を収容した貯液槽等の加熱
手段によって加熱されている。破砕された有機処理物
は、攪拌されながら、発酵菌によって処理される。この
ように、攪拌槽は加熱手段によって加熱されているの
で、有機処理物の発酵に伴い発生する熱の攪拌槽の外板
からの放熱による温度低下を防止できる。これにより、
攪拌槽内部の温度を発酵に適した温度の範囲で維持する
制御が可能になる。なお、貯液槽に収容する液体が水で
ある場合は、比熱が大きいので、蓄熱量が大きく、液温
が変動しにくい。よって、攪拌槽内部の温度を維持する
上で好適である。また、攪拌槽に投入される有機処理物
を細かく破砕することにより、単位重量当たりの表面積
を大きくし、発酵菌との接触面積を大きくして、効率的
に発酵させることができる。
【0012】第3の発明に係る有機物処理装置にあって
は、破砕装置に、ホッパー等を通って、被破砕物である
生ゴミ等の有機処理物が供給されると、有機処理物は破
砕刃部材間に形成されている凹部に落ち込み、内回転方
向へ回転する刃盤の歯部によって噛み込まれる。噛み込
まれた有機処理物は、各刃盤間の擦れ合う部分でいわば
鋏で切るようにして切断される。また、破砕刃部材の周
速は一方側が他方側より速くなるようにしてあるので、
有機処理物には引きちぎるような作用も同時に働く。こ
れによって、有機処理物は細かく破砕される。従って、
攪拌槽に投入される有機処理物を細かく破砕することに
より、単位重量当たりの表面積を大きくし、発酵菌との
接触面積を大きくして、効率的に発酵させることができ
る。
【0013】第4の発明に係る有機物処理装置にあって
は、破砕装置は刃盤間の隙間部に詰まった被破砕物を除
去する除去手段を備えているので、目詰まりした有機処
理物等を破砕刃部材から取り外す作業が不要となり、目
詰まりにより破砕効率が低下することを防止できる。
【0014】第5の発明に係る有機物処理装置にあって
は、破砕装置は刃盤が回転軸から取り外しできるよう形
成されているので、破砕刃部材の分解が可能となり、部
品の取り扱いが容易にできる。また、刃盤の一部が損傷
を受けたような場合も全体を交換する必要はなく損傷し
たものだけを交換すればよいので無駄がない。
【0015】第6の発明に係る有機物の処理方法にあっ
ては、攪拌槽は加熱されているので、有機処理物の発酵
に伴い発生する熱の攪拌槽の外板からの放熱による温度
低下を防止できる。これにより、攪拌槽内部の温度を発
酵に適した温度の範囲で維持する制御が可能になる。ま
た、攪拌槽に投入される有機処理物を細かく破砕するこ
とにより、単位重量当たりの表面積を大きくし、発酵菌
との接触面積を大きくして、効率的に発酵させることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る有機物処理
装置の概略正面図、図2は図1に示す有機物処理装置の
概略平面図、図3は図1に示す有機物処理装置の概略側
面図である。図4は破砕装置の破砕部とホッパーの一部
を断面した説明図、図5は破砕装置の破砕部の一部を断
面した平面視説明図、図6は破砕装置の破砕部の一部を
断面した側面視説明図である。図7は刃盤の正面図、図
8は隙間形成盤の正面図である。
【0017】符号Aは有機物処理装置で、破砕装置Cと
送給装置5と攪拌装置6及び脱臭装置7を備えている。
図1におけるフレームFの左側中段部には、破砕装置C
が配設されている。破砕装置Cの構造については後述す
る。破砕装置Cの下部側の排出部には、上記送給装置5
が連設されている。送給装置5は、ほぼ円筒形のケース
50を備えており、内部にはスクリュー51が収容され
ている。スクリュー51は、フレームFの下部に取り付
けてあるモーターM1によりチェーン駆動される。ま
た、ケース50の排出側端部は、後述する攪拌槽60の
端壁62に開口させてある。
【0018】上記攪拌装置6は、攪拌槽60を備えてい
る。攪拌槽60は、断面形状がほぼ「U」状の側板61
と端板62、63と天板64を備えている。側板61の
外側には、攪拌槽60を内包して、貯液槽67が設けて
ある。貯液槽67の内部には水が溜めてあり、その温度
は加熱装置(図示省略)によって40℃〜90℃の間で
制御される。なお、加熱手段として、電熱ヒーター等、
他の手段を採用することもできる。また、上記温度範囲
は、有機物処理装置Aの大きさや処理される有機処理物
の種類によって、適宜設定されるものであり、上記範囲
に限定されるものではない。
【0019】端壁62、63間には、回転軸65が架設
されている。回転軸65には、7本の攪拌部材66が等
間隔で放射方向へ設けてある。回転軸65の軸周方向に
おける各攪拌部材66の角度は、一定方向へ90度ずつ
ずらしてある。攪拌部材66は、アーム661とその先
端部に設けてある羽根662を有している。なお、回転
軸65は、フレームF下部に設けてあるモーターM2に
よりチェーン駆動される。なお、貯液槽67のうち、攪
拌槽60の一端側が一部設けられていない。この部分に
は、灰取出口68が設けてあり、灰取出口68はハンド
ルで操作される蓋69により開閉される。
【0020】上記脱臭装置7は、攪拌装置6の上部に配
設されている。脱臭装置7は、排気筒70を備えてい
る。攪拌槽60の天板64には、所要数の通気孔640
が設けてある。排気筒70の内部には、攪拌槽60内部
で発生する異臭を吸着して外部に排出しないようにする
吸着材71が収容してある。この吸着材71の材質は、
特に限定するものではないが、例えば、活性炭、木チッ
プ、木炭、チタン等の単体あるいは混合したものであ
る。
【0021】上記破砕装置Cの構造を図4ないし図8を
参照して説明する。破砕装置Cは、フレームFに取り付
けてある。破砕装置Cの破砕部は、並設された破砕刃部
材2、2aを備えている。破砕刃部材2、2aはそれぞ
れ回転軸20、20aを有している。回転軸20、20
aはフレームFに固定された破砕ボックス21の軸受部
材210間に水平に軸支してある。軸受部材210は対
向する一対の側壁部材211に設けてあり、側壁部材2
11は他の一対の側壁部材212と共に上下が貫通した
破砕ボックス21を形成している。破砕ボックス21の
上部開口部にはホッパー3が取り付けてある。
【0022】回転軸20、20aには後述する複数の刃
盤25と隙間形成盤26が取り付けてある。なお、破砕
刃部材2と破砕刃部材2aの構造はほぼ同様であるの
で、詳細な構造については主動側である破砕刃部材2に
ついてのみ説明し、従動側である破砕刃部材2aについ
ては、構造が異なる部分を除き説明を省略する。
【0023】破砕刃部材2の回転軸20のうち、軸受部
材210外部にはギヤ22が固着してある(図5参
照)。なお、破砕刃部材2aの回転軸20aにはギヤ2
2より径大でギヤ22と噛み合うギヤ23が固着してあ
る。回転軸20の軸端部には接続部材24が固着してあ
る。なお、径小のギヤ22の歯数は(30)で、径大の
ギヤ23の歯数は(56)である。回転軸20はモータ
ー(図示省略)により駆動される。モーターの回転軸の
回転を減速する減速機(図示省略)の回転軸の軸端部は
上記接続部材24と接続される接続部材43(図5に図
示)が固着してある。なお、接続部材24、43は、い
わゆるフランジ継手である。
【0024】回転軸20には上記したように刃盤25と
隙間形成盤26が取り付けてある。刃盤25と隙間形成
盤26はキーとキー溝の組合せからなる固定手段を介し
て交互に配置されている。刃盤25と隙間形成盤26の
構造を図7、図8に示す。刃盤25は一定の厚さを有し
所定の硬度を有する金属板で形成されている。刃盤25
の中心部には軸孔250が設けてあり、軸孔250の内
周縁部にはキー係合部251が設けてある。刃盤25の
外周部には歯部252が等間隔で十六箇所に設けてあ
る。歯部252は図に示すように、先端部がV型に形成
され、回転方向となる側へ傾斜させてある。また、隙間
形成盤26は一定の厚さを有し所定の硬度を有する金属
板で円形に形成されており、軸孔260とキー係合部2
61が設けてあるのは刃盤25と同様である。
【0025】本実施の形態における刃盤25と隙間形成
盤26の各部寸法は次のとおりである。まず、刃盤25
の前端面同士が形成する角度αは22.5°に形成され
ている。刃盤25の先端部直径は157mm、歯長(前
端面の長さ)は14mm、厚さは10mm、軸孔内径は
50mmである。また、隙間形成盤26の直径は101
mm、厚さは10mm、軸孔内径は50mmである。な
お、刃盤25と隙間形成盤26の厚さは数値上は同じ1
0mmであるが、実際上は隙間形成盤26を挟む刃盤2
5間に形成される隙間部27に他方の刃盤25が通過し
て擦れ合うようにして回転できる寸法に調整されてい
る。
【0026】破砕刃部材2、2aは、図5に示すように
互いの刃盤25の外周部分を他方の隙間部27に通過さ
せるようにして並設してある。また、上記したように破
砕刃部材2、2aの回転軸20、20aはギヤ22、2
3により内方向(図4における矢印方向)に回転する。
また、その回転数はギヤ22、23の歯数比により異な
っており、回転軸20は回転軸20aの約二倍の回転数
で回転する。従って、破砕刃部材2は破砕刃部材2aの
約二倍の周速で回転する。
【0027】破砕刃部材2、2aの外側上部には、それ
ぞれ刃盤25間の隙間部27に詰まった有機処理物を除
去する除去装置28を備えている、除去装置28は上記
破砕ボックス21の側壁部材211に固定してある。除
去装置28の下部には掻取歯280が所要数設けてあ
る。掻取歯280の下部には角部281が設けてあり、
この角部281が隙間形成盤26の表面に当るようにし
て破砕刃部材2、2aの刃盤25間の隙間部27に入る
ように配置してある。なお、掻取歯280の厚さは隙間
部27の間隔よりやや薄く形成してあり、本実施の形態
における掻取歯280の厚さは9.5mm、隙間部27
の間隔は10mmである。
【0028】(作 用)図1ないし図8を参照して本発
明に係る有機物処理装置の作用を説明する。まず、破砕
装置Cに、ホッパー3を通り、有機処理物である生ゴミ
が供給される。生ゴミは、破砕刃部材2、2a間に形成
されている凹部に落ち込み、内回転方向へ回転する刃盤
25の歯部252によって噛み込まれる。歯部252は
先端部がV型に形成され、かつ回転方向となる側へ傾斜
させてあるので、生ゴミ中の魚の骨等も比較的容易かつ
確実に噛み込むことができる。
【0029】噛み込まれた生ゴミは、各刃盤25間の擦
れ合う部分でいわば鋏で切るようにして切断される。ま
た、破砕刃部材2、2aの周速は破砕刃部材2側が破砕
刃部材2a側より速くなるようにしてあるので、生ゴミ
には引きちぎるような作用も同時に働く。これによっ
て、生ゴミは細かく破砕される。
【0030】刃盤25間の隙間部27に生ゴミの破砕片
が一旦は詰まっても、除去装置28の掻取歯280によ
って掻き出されて除去される。これによって、従来のよ
うに目詰まりしたものを破砕刃部材2、2aから取り外
す作業が不要となり、目詰まりにより破砕効率が低下す
ることを防止できる。
【0031】刃盤25及び隙間形成盤26は回転軸2
0、20aから取り外しできるよう形成されているので
破砕刃部材2、2aの分解が可能である。従って、部品
の取り扱いが容易にできる。また、刃盤25の一部が損
傷を受けたような場合も全体を交換する必要はなく損傷
したものだけを交換すればよいので無駄がない。
【0032】破砕装置Cによって細かく破砕された生ゴ
ミは、送給装置5によって攪拌装置6の攪拌槽60内に
投入される。攪拌槽60の側板61は、貯液槽67に貯
留してある40℃〜90℃の範囲で温度設定されている
湯によって加熱されている。そして、破砕された生ゴミ
は、攪拌されながら、発酵菌によって処理される。
【0033】攪拌槽60の側板61が貯液槽67に貯留
してある湯により加熱されていることによって、攪拌槽
60内部において生ゴミの発酵に伴い発生する熱が攪拌
槽60の側板61から放熱することを防止できる。これ
により、攪拌槽60内部の温度を発酵に適した温度の範
囲(40℃〜90℃)で維持することができる。なお、
貯液槽60に収容する液体が、比熱の大きい水であるの
で、貯液槽67の蓄熱量が大きく、液温が変動しにく
い。よって、攪拌槽60内部の温度を維持する上で好適
である。また、攪拌槽60に投入される生ゴミを破砕装
置Cによって細かく破砕することにより、単位重量当た
りの表面積を大きくし、発酵菌との接触面積を大きくし
て、効率的に発酵させることができる。
【0034】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲の記載内において種々
の変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)請求項1または2記載の有機物処理装置にあって
は、生ゴミ等の有機処理物を破砕装置によって細かく破
砕して、攪拌装置の攪拌槽内に投入する。攪拌槽は、加
熱液体を収容した貯液槽等の加熱手段によって加熱され
ている。破砕された有機処理物は、攪拌されながら、発
酵菌によって処理される。このように、攪拌槽は加熱手
段によって加熱されているので、有機処理物の発酵に伴
い発生する熱の攪拌槽の外板からの放熱による温度低下
を防止できる。これにより、攪拌槽内部の温度を発酵に
適した温度の範囲で維持することが可能になる。なお、
貯液槽に収容する液体が水である場合は、比熱が大きい
ので、蓄熱量が大きく、液温が変動しにくい。よって、
攪拌槽内部の温度を維持する上で好適である。また、攪
拌槽に投入される有機処理物を細かく破砕することによ
り、単位重量当たりの表面積を大きくし、発酵菌との接
触面積を大きくして、効率的に発酵させることができ
る。従って、有機物処理装置の処理能力を向上させるこ
とができる。
【0036】(b)請求項3記載の有機物処理装置にあ
っては、破砕装置に、ホッパー等を通り、被破砕物であ
る生ゴミ等の有機処理物が供給されると、有機処理物は
破砕刃部材間に形成されている凹部に落ち込み、内回転
方向へ回転する刃盤の歯部によって噛み込まれる。噛み
込まれた有機処理物は、各刃盤間の擦れ合う部分でいわ
ば鋏で切るようにして切断される。また、破砕刃部材の
周速は一方側が他方側より速くなるようにしてあるの
で、有機処理物には引きちぎるような作用も同時に働
く。これによって、有機処理物は細かく破砕される。従
って、攪拌槽に投入される有機処理物を細かく破砕する
ことにより、単位重量当たりの表面積を大きくし、発酵
菌との接触面積を大きくして、効率的に発酵させること
ができる。
【0037】(c)請求項4記載の有機物処理装置にあ
っては、破砕装置は刃盤間の隙間部に詰まった有機処理
物等の被破砕物を除去する除去手段を備えているので、
目詰まりした有機処理物を破砕刃部材から取り外す作業
が不要となり、目詰まりにより破砕効率が低下すること
を防止できる。
【0038】(d)請求項5記載の有機物処理装置にあ
っては、破砕装置は刃盤が回転軸から取り外しできるよ
う形成されているので、破砕刃部材の分解が可能とな
り、部品の取り扱いが容易にできる。また、刃盤の一部
が損傷を受けたような場合も全体を交換する必要はなく
損傷したものだけを交換すればよいので無駄がない。図
面の簡単な説明】
【0039】(e)請求項6記載の有機物の処理方法に
あっては、攪拌槽は加熱されているので、有機処理物の
発酵に伴い発生する熱の攪拌槽の外板からの放熱による
温度低下を防止できる。これにより、攪拌槽内部の温度
を発酵に適した温度の範囲で維持する制御が可能にな
る。また、攪拌槽に投入される有機処理物を細かく破砕
することにより、単位重量当たりの表面積を大きくし、
発酵菌との接触面積を大きくして、効率的に発酵させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機物処理装置の概略正面図。
【図2】図1に示す有機物処理装置の概略平面図。
【図3】図1に示す有機物処理装置の概略側面図。
【図4】破砕装置の破砕部とホッパーの一部を断面した
説明図。
【図5】破砕装置の破砕部の一部を断面した平面視説明
図。
【図6】破砕装置の破砕部の一部を断面した側面視説明
図。
【図7】刃盤の正面図。
【図8】隙間形成盤の正面図。
【符号の説明】
A 有機物処理装置 F フレーム 5 送給装置 50 ケース 51 スクリュー M1 モーター 6 攪拌装置 60 攪拌槽 61 側板 62、63 端板 64 天板 640 通気孔 65 回転軸 66 攪拌部材 661 アーム 662 羽根 67 貯液槽 68 灰取出口 69 蓋 M2 モーター 7 脱臭装置 70 排気筒 71 吸着材 C 破砕装置 2、2a 破砕刃部材 20、20a 回転軸 21 破砕ボックス 210 軸受部材 211、212 側壁部材 22、23 ギヤ 24 接続部材 25 刃盤 250 軸孔 251 キー係合部 252 歯部 26 隙間形成盤 260 軸孔 261 キー係合部 27 隙間部 28 除去装置 280 掻取歯 281 角部 3 ホッパー 43 接続部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物処理装置であって、 攪拌装置(6) と、 有機処理物を破砕する破砕装置(C) と、を備えており、 上記攪拌装置(6) は、 攪拌槽(60)と、 当該攪拌槽(60)を加熱する加熱手段と、を含んでおり、 上記加熱手段により上記攪拌槽(60)の外板を加熱し、攪
    拌槽(60)内部の温度を有機処理物の発酵に適した温度範
    囲内で維持するようにしたことを特徴とする、 有機物処理装置。
  2. 【請求項2】 有機物処理装置であって、 攪拌装置(6) と、 有機処理物を破砕する破砕装置(C) と、を備えており、 上記攪拌装置(6) は、 攪拌槽(60)と、 当該攪拌槽(60)を内包して配設された貯液槽(67)と、を
    含んでおり、 上記貯液槽(67)の内部に貯留してある液体を加熱し、上
    記攪拌槽(60)内部の温度を有機処理物の発酵に適した温
    度範囲内で維持するようにしたことを特徴とする、 有機物処理装置。
  3. 【請求項3】 上記破砕装置(C) は、 並設された破砕刃部材(2,2a)を備えており、 当該破砕刃部材(2,2a)は、 外周部に突出した複数の歯部(252) を有し、上記破砕刃
    部材(2,2a)の軸方向へ所要の間隔をおいて複数設けてあ
    る刃盤(25)と、 当該刃盤(25)間に設けてあり、対向する刃盤(25)が本質
    的に隙間がない状態で通過できる幅を有する隙間部(27)
    と、を備えており、 上記破砕刃部材(2,2a)は、互いに他の破砕刃部材の上記
    刃盤(25)が上記隙間部(27)を通過するようにして並設し
    てあり、かつ互いに異なる周速をもって内方向へ回転す
    るようにしてあることを特徴とする、 請求項1または2記載の有機物処理装置。
  4. 【請求項4】 上記破砕装置(C) には、上記刃盤(25)間
    の隙間部(27)に詰まった被破砕物を除去する除去手段を
    備えていることを特徴とする、 請求項3記載の有機物処理装置。
  5. 【請求項5】 上記破砕装置(C) の上記破砕刃部材(2,2
    a)は回転軸(20,20a)を備えており、上記刃盤(25)は当該
    回転軸(20,20a)から取り外しできるよう形成されている
    ことを特徴とする、 請求項3または4記載の有機物処理装置。
  6. 【請求項6】 有機物の処理方法であって、 有機処理物を破砕装置(C) によって破砕し、当該破砕さ
    れた有機処理物を攪拌装置(6) に導入し、攪拌装置(6)
    の攪拌槽(60)を加熱しながら、有機処理物を攪拌し、発
    酵させることを特徴とする、 有機物の処理方法。
JP9137541A 1997-05-12 1997-05-12 有機物処理装置及び有機物の処理方法 Pending JPH10309560A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109847883A (zh) * 2019-02-22 2019-06-07 哈尔滨学院 一种适用于低温条件下的建筑垃圾回收利用装置
CN112090543A (zh) * 2020-09-09 2020-12-18 黎允聪 一种生物质利用秸秆制浆装置

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