JPH10306096A - 酢酸カルシウム・マグネシウムの製造方法 - Google Patents

酢酸カルシウム・マグネシウムの製造方法

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JPH10306096A
JPH10306096A JP9134352A JP13435297A JPH10306096A JP H10306096 A JPH10306096 A JP H10306096A JP 9134352 A JP9134352 A JP 9134352A JP 13435297 A JP13435297 A JP 13435297A JP H10306096 A JPH10306096 A JP H10306096A
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JP
Japan
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calcium
magnesium acetate
acetic acid
concentration
cooh
Prior art date
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Application number
JP9134352A
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English (en)
Inventor
Saburo Inui
三郎 乾
Teruya Katsumata
輝也 勝又
Hiroyuki Kawase
博幸 川瀬
Kazuo Kiyuudou
和夫 宮堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yahashi Kogyo KK
Original Assignee
Yahashi Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の量比で粉末状の軽焼ドロマイトと所定
の濃度の酢酸水溶液を反応させることによって、簡単な
製造工程と高い生産性で安価な酢酸カルシウム・マグネ
シウムを製造する。 【解決手段】 軽焼ドロマイト(CaO・MgO)と濃
度65重量%以上の酢酸(CH3 COOH)水溶液とを
モル比でCH3 COOH/Ca・Mg=2.0〜2.5
の範囲で混合、反応せしめることによって、粉末状ない
しはペースト状物として酢酸カルシウム・マグネシウム
を生成せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融氷雪剤に用いら
れている酢酸カルシウム・マグネシウムの製造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、酢酸カルシウム・マグネシウム
は、苦土石灰スラリー、あるいはドロマイト鉱破砕物ま
たはドロマイト鉱粉状物スリリーに酢酸を作用させて得
られる水溶液を濾過し濃縮させて、酢酸カルシウム・マ
グネシウムを析出させる方法により製造されてきた。し
かしながら、濃縮工程における蒸発・析出操作が煩雑
で、よりいっそうの生産性の高い製法の開発が望まれて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来法によ
る蒸発・析出工程を簡略化させて、高い生産性で安価な
酢酸カルシウム・マグネシウムを大量に製造することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の酢酸カルシウム
・マグネシウムの製造方法、軽焼ドロマイト(CaO・
MgO)と濃度65重量%以上の酢酸(CH3 COO
H)水溶液とをモル比でCH3 COOH/Ca・Mg=
2.0〜2.5の範囲で混合、反応せしめることによっ
て、粉末状ないしはペースト状物として酢酸カルシウム
・マグネシウムを生成せしめることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、出発原料として軽焼
ドロマイトと酢酸水溶液とを用いる。軽焼ドロマイトと
酢酸水溶液との反応は、例えば、5mm以下に粉砕され
た軽焼ドロマイト1モルに対して、酢酸2.0〜2.5
モルを濃度65重量%以上の酢酸水溶液として加えて混
合する事によって行なうことができ、この反応により粉
末状物ないしはペースト状物として酢酸カルシウム・マ
グネシウムが得られる。更にこの粉末状物ないしはペー
スト状物を乾燥させ、必要により造粒ないしは成形する
ことにより、最終製品としての酢酸マグネシウム・カル
シウムが得られる。乾燥温度としては約110℃が好適
である。
【0006】軽焼ドロマイトと酢酸とを効率良く反応さ
せるためには、軽焼ドロマイト(CaO・MgO)1モ
ルに対して酢酸2.0〜2.5モルを添加、混合して反
応せしめる。酢酸の量が2.0モルより少ないと、得ら
れる酢酸マグネシウム・カルシウム中に未反応の軽焼ド
ロマイトあるいは苦土石灰が含有され、このため、得ら
れた生成物のpH値が10以上を示す。一方、2.5を
超えると、酢酸が残存し、脱気系への酢酸飛散が生じ、
酢酸カルシウム・マグネシウム製品の酢酸臭が強くな
り、また、pHが4以下となり、目的とする品質が確保
できず、コスト的にも不利となる。
【0007】酢酸は、濃度65重量%以上の水溶液とし
て添加、混合されて反応に供される。この濃度が65重
量%未満の場合には、水分が多くてペースト状になりに
くく、製造工程や製造コストなどの面で不利となる。ま
た、酢酸水溶液の酢酸濃度を85重量%以上にすること
で酢酸マグネシウム・カルシウムを粉末状物として得ら
れ、一方、反応温度の制御条件を変えることにより、あ
るいは酢酸濃度を65〜85重量%、好ましくは70〜
85重量%とすることにより、ペースト状物として生成
せしめることができる。
【0008】本発明の製造方法は、バッチ式でも連続方
式でもいずれもが適用できるが、より好ましくは連続方
式である。図1は、本発明の製造方法における連続方式
のプロセスの一例を示すフロー図である。粉末状の原料
軽焼ドロマイトと酢酸水溶液とは、それぞれ定量フィー
ダーおよび定量ポンプにより反応機(コニーダー)に供
給されて反応し、粉末状物ないしはペースト状物が生成
する。これらは造粒機で造粒された後、乾燥、篩分けさ
れ、製品としての酢酸カルシウム・マグネシウムが得ら
れる。また、ペースト状物は、目的に適した形状に成形
した後、乾燥させることによって目的とする酢酸カルシ
ウム・マグネシウムを製造することもできる。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、所定の量比で粉末状の
軽焼ドロマイトと所定の濃度の酢酸水溶液を反応させる
ことによって、簡単な製造工程と高い生産性で安価な酢
酸カルシウム・マグネシウムを製造することができる。
【0010】
【実施例】
実施例1 5mm以下に粉砕された100gの軽焼ドロマイトと2
46.7gの酢酸水溶液(濃度:93重量%)を、30
分間程度混合して粉末状物を生成させた。この粉末状物
を電気乾燥器を用いて約110℃で乾燥して、試料N
o.1を得た。酢酸と軽焼ドロマイトとのモル比CH3
COOH/MgO・CaOは2モルでの混合・反応であ
る。図2は、試料No.1のX線回折パターンで、酢酸
カルシウム水和物と酢酸マグネシウム水和物〔C46
aO4 ・H2O+C46CaO4・2H2 O+C46Mg
4・H2O〕であることを示している。X線回折の測定
条件は次の通りである(以下の実施例も全て条件は同
じ)。
【0011】ターゲット:Cu. フィルター:Ni. 電圧/電流:30kV/15mA. フルスケール:4000cps. Time Const:1set. Scan Speed:2°/min. Chart Speed:20mm/min. Div Slit:1° Rec Slit:0.2mm. Scatt Slit:1°
【0012】実施例2 5mm以下に粉砕された軽焼ドロマイトを定量フィーダ
ー(クマエンジニアリング製、アキュームレーター定量
供給機)にて毎分53g、および酢酸水溶液(濃度:8
9重量%)を定量ポンプ(IWAKI:ダイヤフラム式
定量ポンプ)にて毎分140mlで、それぞれ連続反応
機((株)竹内製作所製コニーダ)に供給し、滞留時間
20分間程度反応させて粉末状物を生成させて試料N
o.2を得た。酢酸と軽焼ドロマイトとのモル比CH3
COOH/MgO・CaOは2モルでの混合・反応であ
る。図3は、試料No.2のX線回折パターンで、酢酸
カルシウム水和物と酢酸マグネシウム水和物〔C46
aO4 ・H2O+C46CaO4・2H2 O+C46Mg
4・H2O〕であることを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造プロセス例を示すフロー図であ
る。
【図2】実施例1で得られた本発明品のX線回折パター
ンである。
【図3】実施例2で得られた本発明品のX線回折パター
ンである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽焼ドロマイト(CaO・MgO)と濃
    度65重量%以上の酢酸(CH3 COOH)水溶液とを
    モル比でCH3 COOH/Ca・Mg=2.0〜2.5
    の範囲で混合、反応せしめることによって、粉末状ない
    しはペースト状物として酢酸カルシウム・マグネシウム
    を生成せしめることを特徴とする酢酸カルシウム・マグ
    ネシウムの製造方法。
JP9134352A 1997-05-08 1997-05-08 酢酸カルシウム・マグネシウムの製造方法 Pending JPH10306096A (ja)

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