JPH10168025A - 顆粒状酢酸カルシウムマグネシウムの製造方法 - Google Patents

顆粒状酢酸カルシウムマグネシウムの製造方法

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JPH10168025A
JPH10168025A JP32685396A JP32685396A JPH10168025A JP H10168025 A JPH10168025 A JP H10168025A JP 32685396 A JP32685396 A JP 32685396A JP 32685396 A JP32685396 A JP 32685396A JP H10168025 A JPH10168025 A JP H10168025A
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fluidized
acetic acid
porous
cma
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Hiroshi Miura
弘 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の顆粒状酢酸カルシウムマグネシウム
の工業的大量生産方法を確立する。 【解決手段】 流動塔本体2内に軸支された攪拌翼3、
攪拌翼3下方に内設された多孔分散板4、流動塔1内部
に反応用原料を供給する送給管、多孔分散板4の下方に
設けられたガス吹き込み口8、および多孔分散板4の上
方近傍に設けられた生成物回収口6を含む流動塔1内で
の、酢酸と粉末状の焼成ドロマイトとの流動層反応によ
って顆粒状酢酸カルシウムマグネシウムを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顆粒状の酢酸カル
シウムマグネシウム〔以下、「CMA」と称する〕、特
に、流動塔底部での酢酸と焼成ドロマイト〔以下、「C
MO」と称する〕との流動層反応を利用した顆粒状CM
Aの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、スパイクタイヤによる粉塵発生の防止を目的とした
法律が施行され、スタッドレスタイヤ時代の到来を迎え
た。 しかしながら、このスタッドレスタイヤは、氷盤
上での性能が劣るといわれており、スタッドレスタイヤ
の普及に伴い、特に積雪寒冷地域で非常に滑りやすい路
面が出現するに至り、今や交通安全上の重要な問題点と
して認識されている。 この滑りやすい路面への対応
が、当面する新たな課題として浮上し、スタッドレスタ
イヤの使用を前提とした路面管理が社会的に求められる
ようになっている。
【0003】路面管理の一環である路面凍結防止対策手
段として、現在のところ、大別して、ロードヒーティン
グシステム、井戸水/海水等の噴霧、凍結防止剤の散布
などがある。 ロードヒーティングシステムは、安全で
確実な路面凍結防止策ではあるが、敷設コスト・維持コ
ストなどのコスト面、および設備管理面上の制約から、
特に必要性が認められる場所について限定的に実施され
ているのが現状である。 また、井戸水/海水等の噴霧
にしても、水源・設備面などの点からその運用に際して
もやはり制約が課されることになる。 従って、大部分
の降雪寒冷地域の道路での凍結防止法としては、凍結防
止剤(氷雪融解促進剤)を散布する方法に頼っているの
が実情である。
【0004】この凍結防止剤とは、主に、塩化ナトリウ
ム(岩塩など)、塩化カルシウムなどの塩化物を主成分
とするものである。 よって、これら凍結防止剤を多量
に散布すると、構造物(道路・橋梁など)を構成するコ
ンクリート、および自動車などの金属製部品等の腐食/
浸食、また牧草地、果樹園、田畑などの農地や森林等で
の塩害など、環境・生態系への影響が懸念されるなど、
その使用にあたっては環境や動植物への配慮が必要とさ
れ、環境・生態系への影響が小さい凍結防止剤の開発が
強く望まれている。
【0005】現在のところ、CMAが前述した条件を満
たす凍結防止剤として注目されており、特に、米国等で
はすでにCMAが実用的規模で使用されている。 CM
Aは、米国 Federal Highway Administration の援助の
下でまとめられた BjorkstenResearch Laboratory (BR
L)の除氷化学品に関する研究報告書、"AlternativeHigh
way Deicing Chemicals" 、1980年3月刊、にて優れた
除氷剤であることが報告されている。 目下のところ、
CMAは、日本国内で生産されていないため、米国から
の輸入品が北海道地区で数年前から試験的に散布用とし
て用いられているに過ぎない。 また、CMAは塩化ナ
トリウムや塩化カルシウムに比較して、価格が5〜10倍
と高価であることも、普及の障害となっており、低価の
CMAの安定供給体制の確立が強く望まれている。
【0006】CMAの工業的製造方法に関しては、前出
のBRLの他、その後多くの研究がなされている。 例
えば、米国ガンシーケミカル社による特開昭62−267246
号では、生石灰または水を加えて消和した石灰と、0.75
〜1.15モルの水を含む酢酸水溶液とを反応させて湿った
CMAを得、次いで、これを乾燥する工程を経てCMA
を製造する方法が提案されている。 この方法では、1
モルのCMAに対し、少なくとも約3モルの水を乾燥工
程で蒸発させなければならない。 また、米国シェブロ
ンリサーチ社による特表平1−502200号に記載の方法で
は、CMAの工業的製造方法として、例えば、水和ドロ
マイト石灰と酸化マグネシウムとを、マグネシウムがカ
ルシウムの2倍モル程度の混合比、例えば、カルシウ
ム:マグネシウムを約3:7のモル比で混合し、得られ
た混合物を混合槽に連続的に仕込み、連続的に水をさら
に供給・混合して消和反応を行ってスラリーを調製す
る。
【0007】このスラリーを直列に配した2〜3個の反
応槽に順次通し、最初の反応槽で必要量の大部分の酢酸
を連続的に仕込み、第2または第3の反応槽で不足分の
酢酸を供給し、3.5 〜4時間の平均滞留時間を確保し
て、反応を完結させる。 最終反応槽の出口にてCMA
濃度が32〜42%程度のスラリーを調製し、このスラリー
を攪拌機付きの乾燥機に連続的に供給し、熱源として約
430℃の熱風を吹き込んで造粒と乾燥を行い、生成した
球状CMAを連続的に抜取る。 そして、球状CMAを
篩分けし、篩上にあるCMAを粉砕し、篩下に落ちたC
MAと共に(抜取量の約95%に相当を)乾燥機で改めて
造粒と乾燥を行い、一方で、中間粒径のCMA(抜取量
の約5%)を系外に取り出して、所定の球状CMAを回
収する。
【0008】しかしながら、この方法においても、生成
物と等量またはそれ以上の量の水を蒸発させる必要があ
る。 また、乾燥機中でCMAは、水存在下で、長時
間、高温に曝されるので、CMAの一部が加水分解して
酢酸を生じ、温風と共に酢酸が乾燥機から排出される。
さらに、温風中にはCMAダストも含まれ、これらの
排ガスはスクラバーを通して大気中に放出される。 ま
た、スクラバー水は、スラリー調製槽に戻される。 従
って、この方法では、取り出し品の造粒と乾燥のための
再循環運転に供する物質量が多くなること、生成物に酸
臭が残ること、そして、生成したCMAの形状が球状で
あるため、散布した時に転がって低い所に集まる(均一
に散布しにくい)などの難点がある。
【0009】これら従来の方法は、いずれも長い反応時
間を要し、乾燥時に水を蒸発させるための大きなエネル
ギーコストを要し、さらには複雑で長い処理工程を必要
とするため、多額の設備資金・運転資金を要するなどそ
の経済的負担が課題となっている。
【0010】以上のことから、自動車、道路関係構築物
(道路、橋梁など)やその建設資材(コンクリート・金
属など)ならびに周辺環境への影響が小さく、低価で高
品質のCMAの製造方法の開発が強く望まれている。
さらに、散布時に生じる酸臭の解消、機械散布物性の改
善、および融雪剤の品質の改善も課題として残されてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み、品質および性能が改善されたCMAを効率的に製
造する方法を提供すること、特に、環境等に及ぼす影響
が小さく、寒冷期間の路面状態を容易に改善できるCM
Aを広く普及することを目的に鋭意研究を行い、本発明
を完成するに至ったものである。
【0012】すなわち、本発明の要旨とするところは、
流動塔底部での酢酸と粉末状CMOとの流動層反応を利
用して得られる顆粒状CMAの製造方法、さらには、流
動塔本体、前記流動塔本体内に軸支された攪拌翼、前記
攪拌翼の下方に内設された多孔分散板、流動塔頂部を介
して外部より前記多孔分散板上に伸びた反応原料用送給
管、前記多孔分散板の下方に設けられたガス吹き込み
口、および前記多孔分散板の上方近傍に設けられた生成
CMA回収口、を含む顆粒状CMAを製造するための流
動塔にある。
【0013】本発明のこの構成により、流動塔内での酢
酸とCMOとの流動層反応によって、CMAの大部分は
顆粒の形態で生成される。 また、生成物に混入してい
る粉末状CMAは、篩分等で分別した後に公知の方法で
顆粒化するか、あるいは反応用原料と共に再び流動塔へ
還流することで顆粒化を図れる。
【0014】また、本発明の製造方法は、顆粒状のアル
カリ土類金属カルボン酸塩またはアルカリ金属カルボン
酸塩など他のカルボン酸塩の製造にも応用できる。 す
なわち、本発明に適用可能なアルカリ原料としては、前
出のCMOの他に、粉末状アルカリ土類金属の酸化物、
水和物またはそれらの混合物、または粉末状アルカリ金
属の水酸化物またはその炭酸塩などがあり、具体的に
は、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムなどがある。 同様に、本発明
に適用可能な液状カルボン酸としては、前出の酢酸の他
に、プロピオン酸や蟻酸などの有機酸などが適用可能で
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の顆粒状CMAの製造にあ
たっては流動塔を用いる。 この流動塔は、流動塔本体
内に軸支された攪拌装置(攪拌翼)、攪拌翼下方で流動
塔本体に内設され、流動塔内底部と流動反応層とを隔て
るガス通気性の多孔分散板、流動塔上部を介して外部よ
り流動塔に粉末CMOと酢酸を供給する送給管、前記多
孔分散板の下方に設けられたガス吹き込み口、および前
記多孔分散板の上方近傍に設けられた生成CMA回収口
から構成されている。 この流動塔では、攪拌翼より上
方に流動層界面を保ちつつ、反応で生成した顆粒状生成
物が塔底側に、かつ粉末状の原料CMOが流動層上部側
に移行した分布の流動層を形成するように、緩やかな攪
拌とガス流量の調整を行う。 なお、本発明の流動塔に
おいて使用するガスとしては、塔内の酸素濃度の増大を
招かない不活性ガス、例えば、窒素ガスやアルゴンガス
などが好ましい。
【0016】そして、流動塔の上部から流動塔内に、C
MO粉末と酢酸を供給する。 この場合の酢酸供給量
は、CMOと酢酸との滴定反応によって決定された酢酸
の当量以下の量とするのが、後述する塔内残存CMOに
よる作用からして好ましい。
【0017】流動塔内に形成された流動層(CMOと酢
酸との反応層)での反応によって生じる顆粒状CMA
は、塔底側に移行し、多孔分散板近傍に設けられた取出
口より顆粒状CMAを回収する。
【0018】本発明で使用する粉末状アルカリ原料(例
えば、粉末状CMO)は、その粒径が大き過ぎると、反
応時間の増大を招き、反応生成物の粒径が不均一になる
などの不具合を生じるので、反応を円滑に進行させるた
めにも、粉末状アルカリ原料の粒径は 100メッシュの篩
を通過する実質的に粉末状であることが好ましい。
【0019】一方、液状カルボン酸(例えば、酢酸)に
ついては、特に限定されるものではないが、水の含有量
(水分含量)は15%以下であることが好ましい。 これ
は、すなわち、20%以上の水分含量になると、顆粒化が
困難になることによる。 また、酢酸の濃度は、生成物
の水分および顆粒化効率を考慮すれば、85〜 100%の濃
度が好ましい。
【0020】アルカリ原料と液状カルボン酸の流動層中
での存在比は、互いに等量、好ましくはアルカリ原料が
酢酸に対して少なくとも5重量%、最も好ましくは15〜
25重量%過剰に存在せしめる。 もし、カルボン酸の量
が過剰になると、塔内に未反応物による大きな塊が生成
して反応が続行できなくなり、また、塔底部に生成した
CMAには酢酸臭が残るので、前述したようなアルカリ
原料の過剰状態を保つことが、酢酸臭の無い顆粒状CM
Aを得る上で必要となる。
【0021】塔内流動層を攪拌翼で緩やかに攪拌しなが
ら、さらに、流動塔底部からガスの吹き込みを行い、原
料CMOの最小流動化速度と同速度あるいは該最小流動
化速度より若干速い速度で運転させることで、流動層下
部を半攪拌−半流動状態に保つことが望ましい。 これ
はすなわち、ガス流速が小さ過ぎると、塔底部に粒子の
細かいCMOが多くなって分級が不十分になるか、ある
いは底部にCMO粉末が多くなり、回収される顆粒状C
MA中に未反応のCMO粉末の混入が多くなることによ
る。
【0022】なお、原料CMOを完全に流動反応に供し
ようとすると、塔頂より粉末の固体飛散が多くなるの
で、半流動状態程度の流速に調整することが好ましい。
【0023】さらに、攪拌とガスの吹き込みを併用し
て、流動層下部には顆粒状CMAが、また流動層上部に
は半流動状態のCMOを存在させれば、前述した好適な
流動層の分布が得られやすくなる。
【0024】生成した顆粒状CMAまでも流動するよう
な大きい流速にした場合、塔頂より供給された粉末原料
の同伴飛散が多くなり、その防止対応が必要となるな
ど、流動塔の構造が複雑になりかねず、設備の維持・管
理上好ましくない。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例に沿って具体的に説明
するが、これら実施例の開示に基づいて本願発明が限定
的に解釈されるべきでないことは勿論である。
【0026】実施例1:製造装置(流動塔) 本発明の製造装置(流動塔)の構成例を図1に示した。
【0027】流動塔1には、流動塔本体2内に軸支され
た攪拌装置(攪拌翼)3、流動塔1内に窒素ガスを通気
するための多孔分散板4、および流動塔上部より流動塔
内に連続的に粉末CMO(A)と酢酸(B)を供給する
ための送給管から構成されている。 なお、攪拌翼3の
形状としては、特に限定されるものではないが、良好な
攪拌効果を得る上で、パドル型の攪拌翼3を用いるのが
好ましい。 また、流動塔1内底部には、ガスを導入す
るためのガス吹き込み用ノズル8とCMA回収口6も備
わっている。 一方、流動塔上部の側面には、排気孔7
(4箇所)が互いに均等の間隔をあけて設けられてお
り、系外のスクラバー9と接続している。さらに、流動
塔1の蓋材としても機能する塔天板5には、図2を参照
すれば、攪拌翼3の回転軸を挿通するための孔11、粉末
CMO(A)用送給管(2本)を挿通するための孔12、
および酢酸(B)用送給管(4本)を挿通するための孔
13が設けられている。
【0028】なお、CMO(A)用濾斗と酢酸(B)用
濾斗は、それぞれ調節弁を介して送給管(送給ノズル)
に接続されており、各送給管は、塔中央部まで挿入され
ている。 また、CMO粉末の飛散防止のため、酢酸用
送給管の先端は、CMO用送給管の先端よりやや上方に
位置させる。 本実施例の流動塔(容量 11,200cc)の場
合、先端部口径が 0.5〜 3.0mmの酢酸送給管が適用可能
である。 なお、本実施例の場合、1mmφの口径のもの
を使用した。
【0029】実施例2:CMAの調製 流動塔にCMO 780gをまず供給し、多孔分散板を介し
て窒素(N2)ガスを10l/分の速度で流動塔内に吹き込
み、攪拌翼で攪拌 (50rpm)しながら、酢酸を 550g/時
間の速度で2時間以上供給した時点で、塔底部より約 5
00gの顆粒状CMAを回収した。
【0030】なお、本実施例の場合、未反応のCMOが
塔内に約 260gが残存して、顆粒状CMAと粉末CMO
との混合状態にあり、CMA:CMOの比は、約80〜82
%:約20〜18%であった。
【0031】実施例3−18/比較例1−4:CMAの調
下記表1に示した実験・操作条件に従って、実施例2と
同様にして各CMA試料を得た。
【0032】
【表1】
【0033】CMOと酢酸の供給比率は、CMOと酢酸
との滴定試験によって得られた滴定曲線から求めた酢酸
の当量の95〜99%相当量の酢酸がCMOに添加されるよ
うに調整した。 従って、塔内は常にCMOが過剰の状
態になっている。
【0034】CMA回収口から、顆粒状CMAを15分ご
とに間欠的に回収し、また、CMOの供給は間欠的また
は連続的に実施した。 なお、酢酸は連続的に供給し
た。
【0035】本方法に使用するアルカリ原料は、アルカ
リ土類金属の水酸化物よりも、酸化物の方がより好まし
い。 これは、水酸化物の場合、塔内で未反応生成物に
よる塊が生成したり、また、回収される顆粒状塩(顆粒
状CMA)が脆くなることによる。
【0036】
【発明の効果】本発明の顆粒状CMAは、酸臭が無く、
散布車への仕込み時の粉埃の発生が少なく、取扱いが容
易で、また路面への親和性が大きい。 さらに、風や通
行車両による散布した顆粒の再飛散が少なく、融雪氷、
凍結防止等、路面の改善に優れた効果も奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流動塔の構成を示す概略正面図であ
る。
【図2】 本発明の流動塔の塔天板の構成を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1……流動塔 2……流動塔本体 3……攪拌翼 4……多孔分散板 5……塔天板 6……CMA回収口 7……排気孔 8……ガス吹き込み用ノズル 9……スクラバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顆粒状酢酸カルシウムマグネシウムの製
    造方法であって、以下の工程、すなわち; (a) 流動塔内に粉末状の焼成ドロマイトを供給し、(b)
    前記焼成ドロマイトに酢酸を添加しながら、焼成ドロマ
    イトと酢酸との混合物を攪拌し、および(c) 生成した顆
    粒状酢酸カルシムマグネシウムを回収する工程を含み、 前記酢酸の量が、焼成ドロマイトと酢酸との滴定曲線か
    ら導かれた酢酸の当量以下の量であり、および前記流動
    塔が、流動塔本体、前記流動塔本体内に軸支された攪拌
    翼、前記攪拌翼の下方に内設された多孔分散板、流動塔
    頂部を介して外部より前記多孔分散板上に伸びた反応原
    料用送給管、前記多孔分散板の下方に設けられたガス吹
    き込み口、および前記多孔分散板の上方近傍に設けられ
    た生成物回収口を含むことを特徴とする、顆粒状酢酸カ
    ルシウムマグネシウムの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記焼成ドロマイトが、 100メッシュの
    篩を通過する粒径を有する請求項1に記載の顆粒状酢酸
    カルシウムマグネシウムの製造方法。
  3. 【請求項3】 顆粒状酢酸カルシウムマグネシウムを製
    造するための流動塔であって、流動塔本体、前記流動塔
    本体内に軸支された攪拌翼、前記攪拌翼の下方に内設さ
    れた多孔分散板、流動塔頂部を介して外部より前記多孔
    分散板上に伸びた反応原料用送給管、前記多孔分散板の
    下方に設けられたガス吹き込み口、および前記多孔分散
    板の上方近傍に設けられた生成物回収口、を含むことを
    特徴とする流動塔。
  4. 【請求項4】 前記流動塔が、流動塔頂部を閉蓋する塔
    天板、および前記流動塔本体上部側面に設けられた排気
    孔を、さらに含む請求項3に記載の流動塔。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10306096A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Yahashi Kogyo Kk 酢酸カルシウム・マグネシウムの製造方法
US7746623B2 (en) 2003-07-31 2010-06-29 Kaneka Corporation Electrolytic capacitor and electrolyte thereof
US9989129B2 (en) 2011-05-13 2018-06-05 Litens Automotive Partnership Intelligent belt drive system and method

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