JP2000169827A - 粒状凍結防止剤 - Google Patents

粒状凍結防止剤

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JP2000169827A
JP2000169827A JP35176798A JP35176798A JP2000169827A JP 2000169827 A JP2000169827 A JP 2000169827A JP 35176798 A JP35176798 A JP 35176798A JP 35176798 A JP35176798 A JP 35176798A JP 2000169827 A JP2000169827 A JP 2000169827A
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calcium magnesium
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JP35176798A
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Atsushi Uchiyama
敦 内山
Kazuhisa Nishiguchi
和久 西口
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉塵量が少なく、作業環境を改善するのに有
用な凍結防止剤を提供する。 【解決手段】 平均粒径が100μm以下の凍結防止剤
粒子からなる粉塵の量が200ppm 以下(重量基準)の
粒状凍結防止剤を用いる。前記凍結防止剤は平均粒径が
0.5〜10mmの粒状であり、酢酸カルシウムマグネ
シウムで構成されている。このような凍結防止剤は、粉
粒状凍結防止剤に気流を導入する風力分級により、10
0μm以下の粉塵を除去することにより製造できる。風
力分級は、粉粒状凍結防止剤を搬送するための搬送路
と、前記搬送路に搬送される凍結防止剤に気流を吹き付
けるための気流供給装置とで構成された粉塵除去装置を
用いることにより行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷面、雪面などに
散布する凍結防止剤、その製造方法及びその製造に用い
る粉塵除去装置に関する。詳細には、寒冷地で道路、橋
梁等の雪氷を融解させるために用いられる凍結防止剤、
その製造方法及びその製造に用いる粉塵除去装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】寒冷地では、積雪、路面の凍結又は氷結
などにより、自動車のスリップ事故及びそれに伴う交通
渋滞などが生じやすい。このようなスリップ防止対策と
して、薬剤(凍結防止剤)を散布することが行われてい
る。
【0003】凍結防止剤としては、従来、岩塩(塩化ナ
トリウム)や塩化カルシウムなどの塩化物が多く使用さ
れている。また、近年では、酢酸カルシウムマグネシウ
ム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウムなどの酢酸系薬剤
も、融氷剤、凍結防止剤として用いられるようになって
きた。
【0004】凍結防止剤、特に酢酸カルシウムマグネシ
ウムの製造方法としては種々の方法が知られている。例
えば、特許第2507504号公報には、ドロマイト石
灰と酢酸と水とを混合することにより、酢酸カルシウム
マグネシウム(CMA)スラリーを生成する方法が開示
されている。そして、砂上に前記スラリーを噴霧コーテ
ィングし乾燥することによりCMAペレットを得てい
る。
【0005】特表平5−508617号公報には、酢酸
中に、カルシウム、マグネシウムを含む溶液を形成し、
80〜120℃で加熱して維持することにより、酢酸カ
ルシウムマグネシウムを析出させる方法が開示されてい
る。
【0006】特開昭62−267246号公報には、粉
砕ドロマイト石灰と濃縮した酢酸水溶液とを、酸の比率
を化学的量論量に維持しつつ、反応容器へ一定速度で導
入する方法が開示されている。また、系中の水の供給量
のモル比が、酸の供給量に対して0.75〜1.15に
維持できるように水を添加している。この方法によれ
ば、比較的高濃度で酢酸カルシウムマグネシウムを製造
できる。
【0007】また、特開平9−208955号公報で
は、焼成ドロマイトと酢酸とを混練し、押出し成形した
後、乾燥する酢酸カルシウムマグネシウムの製造方法が
開示されている。
【0008】このようにして得られた凍結防止剤は、散
布するために、通常、粉砕、整粒され(粉粒状凍結防止
剤)、袋に充填、梱包され、製品化される。そして、前
記凍結防止剤の散布は、ホッパーを備えた車両を用いる
ことが多く、凍結防止剤が梱包されたポリエチレン製
袋、紙袋、又はフレキシブルコンテナなどの袋を開封し
て、凍結防止剤を散布車ホッパーの上部へ投入した後、
ホッパーから回転する円盤上に落下させ、遠心力を利用
して一定の領域(ある幅の道路など)に万遍なく散布す
ることが多い。しかし、ホッパーへの投入、散布に伴っ
て、凍結防止剤から大量の微粉、粉塵が発生し、作業効
率が低下するとともに、作業環境を著しく悪化させる。
さらには、作業者が吸引したり、その皮膚へ付着するこ
とにより、健康を害する場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、粉塵量が少なく、作業環境を改善するのに有用な粒
状凍結防止剤、その製造方法及びそのための粉塵除去装
置を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、凍結防止性(融雪融
氷性)が高い粒状凍結防止剤を経済的に得ることができ
る方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、凍結防止剤に所定
量の気流を吹き付けると、簡便にかつ効率的に粉塵量が
少ない粒状凍結防止剤を得ることができることを見いだ
し、本発明を完成させた。
【0012】すなわち、本発明の粒状凍結防止剤は、平
均粒径100μm以下の凍結防止剤からなる微粉の量が
200ppm 以下(重量基準)である。粒状凍結防止剤
は、平均粒径0.5〜10mmの粒状であってもよく、
酢酸カルシウムマグネシウムで構成されていてもよい。
【0013】このような粒状凍結防止剤は、粉粒状凍結
防止剤に気流を導入する風力分級により、100μm以
下の粉塵を除去することにより製造できる。また、本発
明には、粉粒状凍結防止剤を搬送するための搬送路と、
前記搬送路に搬送される凍結防止剤に気流を吹き付ける
ための気流供給装置とで構成されている粉塵除去装置も
含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】[粒状凍結防止剤]粒状凍結防止
剤は、種々の凍結防止剤で構成でき、例えば、カルボン
酸とアルカリ金属又はアルカリ土類金属との塩(例え
ば、酢酸ナトリウム、酢酸リチウム、酢酸カルシウムマ
グネシウム(CMA)、酢酸カルシウム、酢酸マグネシ
ウムなど)、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化
物(例えば、塩化ナトリウム、塩化リチウム、塩化カル
シウムなど)などが例示できる。これら凍結防止剤は、
単独で又は二種以上混合して使用できる。
【0015】好ましい凍結防止剤としては、カルボン酸
カルシウムマグネシウム(特に、酢酸カルシウムマグネ
シウムなど)が挙げられる。酢酸カルシウムマグネシウ
ムを用いると、塩害などの環境破壊を行うことなく融雪
氷効果を発揮することができ有利である。なお、酢酸カ
ルシウムマグネシウムは、酢酸カルシウム、酢酸マグネ
シウムなどと混合して使用してもよい。
【0016】前記酢酸カルシウムマグネシウムとして
は、例えば、組成式Cax Mgy (C 2 3 2
2 (x+y) (式中、xは2〜6、好ましくは3〜4の整
数,yは8〜4、好ましくは7〜6の整数)で表される
結晶性CMA、特にCaMg2 (C23 2 6 で表
される結晶性CMAが挙げられる。
【0017】本発明の粒状凍結防止剤は、微粉(例え
ば、粒径が100μm以下、通常10〜50μm程度の
微粒子)の平均含有量が著しく少ないという特色を有し
ている。このような微粉状の凍結防止剤粒子からなる粉
塵の量(平均含有量)は、例えば、200ppm(重量
基準)以下、好ましくは0〜180ppm(重量基準)
程度、さらに好ましくは0〜150ppm(重量基準)
程度(例えば、10〜150ppm(重量基準))程度
である。
【0018】なお、前記粉塵の量は、円筒状のチューブ
(高さ約80cm)の上方から所定量(約10〜50
g)の測定試料を落下させ、飛散した粉塵(粒径約10
0μm以下)をバキュームで集塵することにより測定で
きる(落下方式)。落下方式の測定は、例えば、粉塵飛
散試験機(英国ローチェス社製、DPA)を用いて行う
ことができる。
【0019】また、本発明の粒状凍結防止剤の平均粒径
は、例えば、0.5〜10mm程度、好ましくは1〜8
mm程度、さらに好ましくは1〜5mm程度である。 [製造方法]本発明の粒状凍結防止剤は、慣用の製造方
法により得られた凍結防止剤(特に粉粒状凍結防止剤)
を用い、粉塵除去ユニットを備えた装置により風力分級
で微粉を除去することにより製造できる。
【0020】凍結防止剤、特に酢酸カルシウムマグネシ
ウムの製造方法としては、カルシウム成分、マグネシウ
ム成分及び酢酸を含む溶液から酢酸カルシウムマグネシ
ウムを析出させる方法が挙げられ、例えば、特許第25
07504号公報に記載されている方法(カルシウム:
マグネシウム=4:6〜3:7(モル比)のカルシウム
マグネシウム塩基の水性混合物に対して化学量論的量の
70〜110%の酢酸を添加して水性スラリーを調製
し、熟成させる方法)、前記特表平5−508617号
公報に記載されている方法(実質的に非水溶媒中にマ
グネシウム及び酢酸イオンを含む溶液と、実質的に非水
溶媒中にカルシウム及び酢酸イオンを含む溶液とを混合
し、この混合液を適当な温度で保持して結晶性酢酸カル
シウムマグネシウムを形成する方法、実質的に非水溶
媒中にマグネシウム、カルシウム及び酢酸イオンを含む
溶液を形成し、この溶液を適当な温度で保持して結晶性
酢酸カルシウムマグネシウムを形成する方法)又はこれ
らに準じた方法などが採用できる。
【0021】また、別の製造方法の例としては、酢酸と
ドロマイト石灰とを反応(混合)することにより酢酸カ
ルシウムマグネシウムを製造する方法が挙げられ、例え
ば、前記特開昭62−267246号公報に記載されて
いる方法(反応容器内に粉砕ドロマイト石灰と、酢酸水
溶液とを導入し、生成した湿潤状粉粒物を乾燥する方
法)、前記特開昭9−208955号公報(焼成ドロマ
イトと酢酸とを定量的に供給し、密閉型反応系で混練下
反応させ、反応生成物を押出し成形し、乾燥する方法)
又はそれらに準じる方法などが採用できる。特に、酢酸
とドロマイト石灰から得られた酢酸カルシウムマグネシ
ウムは、破砕しやすい。このため、多くの微粉を含有し
ており、本発明に好適に適用できる。
【0022】酢酸とドロマイト石灰(焼成ドロマイトな
ど)とから得られた酢酸カルシウムマグネシウムの粉塵
の量は、例えば、300〜3000ppm(重量基準)
程度、好ましくは300〜2000ppm(重量基準)
程度、さらに好ましくは300〜1500ppm(重量
基準)程度である。
【0023】このようにして製造された凍結防止剤は、
粒状とするため、乾燥、粉砕した後、篩い分けにより整
粒(例えば、目開き5mmの篩下であって目開き1mm
の篩上の粒度)することが多い。この場合、粉砕により
微粉量が増大し、篩い分けでは前記微粉を除去できない
ため、特に風力分級による微粉除去が必要である。風力
分級による微粉除去は、粉塵除去ユニットを備えた装置
を用いることにより行うことができる。
【0024】[粉塵除去装置]粒状凍結防止剤の粉塵除
去装置は、凍結防止剤の製造工程の一部に組み込んで使
用できる。例えば、ドロマイトと酢酸との反応工程、反
応生成物を乾燥するための乾燥工程、乾燥した酢酸カル
シウムマグネシウムを粉砕又は整粒(造粒)するための
粉砕又は整粒工程、粉砕した酢酸カルシウムマグネシウ
ムを篩い分け(分級)するための篩い分け工程、分級し
た酢酸カルシウムマグネシウムを保存するための保存工
程、酢酸カルシウムマグネシウムを梱包するための充填
工程などの凍結防止剤の製造工程のうち、粉砕又は整粒
(造粒)工程から充填工程に至るいずれかの工程と粉塵
除去ユニットを組み合わせることにより、簡便に粉塵を
除去できる。
【0025】図1は、篩い分け工程と保存工程との間に
設置された装置を説明するための概略図である。この装
置は、粉粒状凍結防止剤を搬送するための搬送路1と、
前記搬送路で搬送される粉粒状凍結防止剤に気流を吹き
付けるための気流供給装置2と、この気流によって浮遊
した微粉を排出する排出路31とで構成されており、凍
結防止剤を篩い分けするための篩い分け装置32と、凍
結防止剤を製品サイロへ移動(保存)するための移動装
置33との間に設置されている。
【0026】ロータリーバルブ34の起動、停止によ
り、粉粒状凍結防止剤を篩い分け装置32から搬送路1
に搬送することにより、粉粒状凍結防止剤を流動化でき
る。一方、気流供給装置2(ブロワーなど)で発生した
気流は、気流装置2から分岐し複数箇所で搬送路1と接
続している気流ライン3を通じて搬送路1に供給でき
る。流動化した粉粒状凍結防止剤に気流を吹き付けるこ
とにより、微粉を浮遊させ、搬送路1と複数箇所で接触
している排出路31から微粉を排出することにより、風
力分級できる。排出路31は集合し、集合した排出路3
1にはバグフィルタを備えた捕集ユニット36が取り付
けられているため、排出された微粉は回収できる。な
お、必要に応じて、気流ライン3と搬送路1の間に、粉
粒状凍結防止剤の通過を規制する網35を取り付けても
よい。
【0027】凍結防止剤の搬入速度は、微粉を風力分級
できる速度であれば特に制限されないが、例えば、10
0〜3000kg/hr程度、好ましくは200〜20
00kg/hr程度、さらに好ましくは300〜100
0kg/hr程度である。
【0028】気流の線速度は、例えば、0.5〜5m/
sec程度、好ましくは1〜4m/sec程度、さらに
好ましくは1〜3m/sec程度である。また、気流の
吹付量は、凍結防止剤1kgに対して、例えば、1.0
〜1.5m3 程度である。
【0029】また、本発明の粉塵除去装置は、製品充填
工程と組み合わせて使用してもよい。図2は、製品充填
工程に設置された装置を説明するための概略図である。
搬送路1、気流供給装置2及び排出路31とで構成され
た粉塵除去装置は、コンテナ41(例えば、1t用フレ
キシブルコンテナ)、小型充填設備(25kg用紙袋、
25kg用ポリエチレン製袋などの袋への充填設備)な
どの充填ユニット42と製品サイロ40との間に設置さ
れている。すなわち、バルブ34などの開閉手段を介し
てサイロ40に垂下状態で接続された搬送路1には、気
流ライン3を介して気流供給装置2が接続され、この気
流供給装置2からの気流により搬送路1を搬送中の凍結
防止剤に含まれる微粉を排出路31を通じて排出し、捕
集ユニット36で捕集している。搬送路(移送路)1で
搬送又は移送された凍結防止剤は、コンテナ41に収容
される。
【0030】また、サイロ40には充填ユニット42へ
斜め方向に延びる搬送路1がバルブ34などの開閉手段
を介して接続され、気流供給装置2からの気流により、
搬送路1を搬送中の凍結防止剤に含まれる微粉を排出路
31を通じて排出し、捕集ユニット36で捕集してい
る。搬送路(移送路)1で搬送又は移送された凍結防止
剤は、充填ユニット42に収容される。
【0031】製造工程の最終段階(製品充填直前)で微
粉を除去することにより、製品の保存、充填作業中に発
生する微粉(例えば、サイロ充填時の衝撃により発生す
る微粉、ロータリーバルブの回転により発生する微粉な
ど)も除去できる。
【0032】なお、粉塵除去装置において、風力分級に
おける風速は、凍結防止剤中の粉塵の量に応じて予め設
定できる。例えば、図3に示す装置を用いて予め試験的
に粉塵を除去することにより、適切な風速を設定しても
よい。この装置は、粉粒状凍結防止剤を搬送するため又
は凍結防止剤の流動層を形成するための搬送路1と、前
記搬送路又は流動層に気流を吹き付けるための気流供給
装置2とで構成されている。
【0033】上部開口部から搬送路1に投入した粉粒状
凍結防止剤に、気流供給装置2(ブロワーなど)で発生
した気流を吹き付けて、風力分級により容易に微粉を除
去できる。微粉は搬送路1の上部の開口部から排出さ
れ、凍結防止剤は搬送路1の下部に設けられた収納袋4
に回収できる。なお、気流の線速度及び吹き付け量はダ
ンパー5により調節できる。
【0034】また、収納袋4に回収された凍結防止剤
は、さらに繰り返して図3の装置により微粉を除去して
もよい。繰り返し処理により、より高度に粉塵が除去さ
れた粉塵抑制性凍結防止剤を得ることができる。
【0035】このようにして得られた凍結防止剤には、
必要に応じて種々の添加剤、例えば、摩擦助剤(例え
ば、砂、粉砕石灰、バーミキュライト、軽石、木粉、果
実の殻などの不活性な粒状物など)、黒色物質(例え
ば、炭、カーボンブラックなどの黒色着色剤など)など
を添加してもよい。
【0036】吸湿性物質の量は、酢酸カルシウムマグネ
シウム100重量部に対して、例えば、1〜100重量
部程度、好ましくは10〜70重量部程度、さらに好ま
しくは20〜50重量部程度である。
【0037】本発明の凍結防止剤は、雪面、氷面などに
散布することにより凍結を防止できる。そのため、本発
明の凍結防止剤は、融雪や除氷する融雪融氷剤として有
用である。
【0038】
【発明の効果】本発明の粒状凍結防止剤は、粉塵量が少
ないため作業環境を改善できる。さらに、凍結防止性が
高いため効果的に凍結を防止できる。また、本発明の製
造方法及びそのための粉塵除去装置によると、粉塵量が
少ない凍結防止剤を効率よく得ることができる。
【0039】
【実施例】以下に、実施例及び比較例に基づいて本発明
をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
り限定されるものではない。
【0040】実施例1 図1に示す装置を用い、酢酸カルシウムマグネシウム中
の微粉を除去した。酢酸カルシウムマグネシウム(粉塵
量約1000ppm(重量基準))を600kg/hr
の速度で、1辺が15cmの角型の搬送路1に導入し、
気流供給装置2を用いて約2m/secの速さで気流を
吹き付けた(約300m3 /hr)。搬送路1の下部か
ら、微粉が除去された酢酸カルシウムマグネシウム(粉
塵量約60ppm(重量基準))が得られた。
【0041】なお、上記気流の線速度と粉塵量の関係
を、次のようにして調べた。 [ 予備実験例1]図3に示す装置を用い、酢酸カルシウ
ムマグネシウム中の微粉を除去した。気流供給装置2で
気流を発生させ、ダンパー5で風力を調整し、0.5m
/secの線速度とした。搬送路1(直径24cm、全
長90cm)の下端部から40cmの高さに設けられた
気流ライン3(直径15cm)を通じて、搬送路1に気
流を供給した。
【0042】酢酸カルシウムマグネシウム(粉塵量約3
90ppm(重量基準))を600kg/hrの速度
で、搬送路1の上部の開口部から投入した。微粉は前記
開口部から気流とともに排出され、酢酸カルシウムマグ
ネシウムは回収袋5に回収した。回収された酢酸カルシ
ウムマグネシウムを用いて、上記と同様の操作を繰り返
した(合計5回)。
【0043】[予備実験例2]気流の線速度を2.0m
/secとする以外は、予備実験例1と同様にして操作
した。
【0044】[予備実験例3]図4に示したような搬送
路1の途中に金網を配設した装置を用いて、予備実験例
1で用いた酢酸カルシウムマグネシウム中の粉塵を除去
した。すなわち、この実験では、金網20を配設するこ
とにより、搬送路1の上部開口部から投入された凍結防
止剤を金網20の上で回収できる。このため、搬送路1
を搬送される凍結防止剤に加えて、金網上の凍結防止剤
にも気流供給装置2により気流を吹き付けることがで
き、凍結防止剤から継続的に粉塵を除去できる。除去さ
れた粉塵は、搬送路1の上部開口部1を通じて排出でき
る。
【0045】気流供給装置2で気流を発生させ、ダンパ
ー5で風力を調製し、1.0m/secの線速度とし
た。搬送路1(直径15cm)の下端部から気流ライン
3(直径15cm)を通じて、搬送路1に気流を供給し
た。
【0046】予備実験例1で用いた酢酸カルシウムマグ
ネシウム約200gを、搬送路1の上部から投入し、金
網上部に落とし込んだ。目視にて微粉の飛散が確認され
なくなるまで、金網状の酢酸カルシウムマグネシウムを
攪拌した。
【0047】予備実験例1〜3で得られた酢酸カルシウ
ムマグネシウムの粉塵量を表1に示した。
【0048】
【表1】
【0049】表から明らかなように、線速度0.5〜
2.0m/sとすることにより効率的に微粉を除去で
き、粉塵の量を約60〜約110ppmに低減できる。 実施例2 実施例1で得られた酢酸カルシウムマグネシウムを製品
サイロに投入したところ、結晶が破砕されて粉塵量が約
200〜300ppm(重量基準)となった。製品サイ
ロの酢酸カルシウムマグネシウムを、図2に示す装置を
用い、1tフレキシブルコンテナ及び25kg用袋に充
填した。充填後の粉塵量は、1tフレキシブルコンテナ
で約40〜90ppm(重量基準)、25kg用袋で約
60〜90ppm(重量基準)であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の粉塵除去装置の一例を説明す
るための概略図である。
【図2】図2は、本発明の粉塵除去装置の他の例を説明
するための概略図である。
【図3】図3は、予備実験装置の一例を示す概略図であ
る。
【図4】図4は、予備実験装置の他の例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1…搬送路 2…気流供給装置 31…排出路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径100μm以下の凍結防止剤か
    らなる粉塵の量が200ppm 以下(重量基準)である粒
    状凍結防止剤。
  2. 【請求項2】 平均粒径100μm以下の凍結防止剤か
    らなる粉塵の量が0〜180ppm (重量基準)である請
    求項1記載の粒状凍結防止剤。
  3. 【請求項3】 平均粒径が0.5〜10mmである請求
    項1記載の粒状凍結防止剤。
  4. 【請求項4】 酢酸カルシウムマグネシウムで構成され
    ている請求項1記載の粒状凍結防止剤。
  5. 【請求項5】 酢酸と焼成ドロマイトとの反応により得
    られる酢酸カルシウムマグネシウムで構成されている請
    求項4記載の粒状凍結防止剤。
  6. 【請求項6】 粉粒状凍結防止剤に気流を導入する風力
    分級により、100μm以下の粉塵を除去する請求項1
    記載の粒状凍結防止剤の製造方法。
  7. 【請求項7】 気流の線速度が、0.5〜5m/秒であ
    る請求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 粉粒状凍結防止剤を搬送するための搬送
    路と、前記搬送路で搬送される凍結防止剤に気流を吹き
    付けるための気流供給装置とで構成されている請求項1
    記載の粒状凍結防止剤を得るための粉塵除去装置。
  9. 【請求項9】 気流を吹き付けることにより浮遊した粉
    塵を排出するための排出路を有する請求項8記載の粉塵
    除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009511647A (ja) * 2005-09-22 2009-03-19 エフエムシー・コーポレイション‐リチウム・ディヴィジョン 凍結防止組成物

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