JPH02283782A - 道路凍結防止用氷点降下剤とこれを用いた道路凍結防止剤 - Google Patents

道路凍結防止用氷点降下剤とこれを用いた道路凍結防止剤

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JPH02283782A
JPH02283782A JP1103384A JP10338489A JPH02283782A JP H02283782 A JPH02283782 A JP H02283782A JP 1103384 A JP1103384 A JP 1103384A JP 10338489 A JP10338489 A JP 10338489A JP H02283782 A JPH02283782 A JP H02283782A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、道路面などの凍結防止又は遅延を目的とした
、道路凍結防止用氷点降下剤と、この氷点降下剤を用い
た道路凍結防止剤及び凍結防止用道路舗装材と道路の凍
結防止舗装方法に関する。
[従来の技術] 凍結防止剤による道路凍結防止方法としては、大別して
二種類ある。一つは水の氷結点を低下させる物質、例え
ば塩化ナトリウム(NaCJ )、塩化カルシウム(C
aCj 2 )などの薬剤(以下、総称して氷点降下剤
と呼ぶ)又はそれらを含む混合物を道路面に散布する方
法であり、もう一つは道路舗装層(例えばアスファルト
層)の内部に凍結防止剤を含蓄させる方法(以下、道路
埋め込み型と呼ぶ)である。
本発明は新規な氷点降下剤とこれを、添加、含蓄させる
微粒子混合物から成る道路埋め込み型の凍結防止剤さら
に道1!@舗装材に添加した道路の凍結防止舗装材およ
びこの舗装材を用いた道路の凍結防止舗装方法に関する
ものである。
散布剤については、本発明とは全く異なる技術分野であ
るが、若干関連もあるので簡略に説明する。
散布剤としては、塩化ナトリウム(NaCj )、塩化
カルシウム(Cacj 2 )などが代表的なものとし
て多用されているが、金属腐食、環境汚染などの公害上
の問題から、塩素イオン(Cl−)を含まない薬剤とし
て、各種の無機、有機の物質が研究、提案されている。
(例:特開昭58−11578、特公昭58−1971
7) 又、金属防食剤、その他の物質を混合、添加する方法も
数多く提案′されている。(例:特開昭60−1951
78 、特開昭6l−28576)更に、散布剤を道路
面に定着させ、飛散し離くする方法(例:特開昭56−
59904 )とか、凍結防止効果の持続性を向上させ
る添加剤(例:特開昭58−11577)などの提案も
ある。
一方、道路埋め込み型の凍結防止剤に関しては、我が国
では特公昭6(1−4220号が知られている。これは
凍結防止成分(氷点降下剤など)を外被で覆ってカプセ
ル化し、この粒子を舗装層に数%の割合で混入するもの
である。舗装層の摩耗に伴い逐次者しいカプセルが表面
に露出・摩砕し、内部の氷点降下剤などが浸出するので
、舗装層自身の寿命がある間、効果が持続する。
同様の道路埋め込み型の凍結防止剤に関し、西独特許第
2512691号がある。これは前記特公昭60−42
20号によるカプセル化剤のコスト高その他の問題点を
解決しようとするもので、溶岩のような天然に産する多
孔性骨材の空孔に氷点降下剤を充填し、この粒子を舗装
層に数%の割合で混入するものである。目的、作用はカ
プセル化剤と同様であるが安価であり、多孔性骨材自身
が通常の舗装の際に添加剤として用いられる骨材の代替
ともなるなどの利点を有する。
この西独特許第2512691号の発明は、ヨーロッパ
特許第0153269号に於いてさらに改良されたもの
となっている。すなわち、西独特許第2512691号
の発明の凍結防止成分の吸湿性に基づくべたつきによる
保管上、凍結防止剤製造上及び舗装時の混入作業上の取
り扱いの悪さを改善している。又、混入による舗装層の
強度の劣化に対しても改善がなされている。すなわち、
吸湿性を改善するなめ、凍結防止剤としての微粒子混合
物全体に疎水性化(撹水性化)を付与し、一方溶岩など
の多孔性成分の空孔中に充填された氷点降下剤(親水性
)は雨雪と接して徐々に浸出し、凍結防止の機能を発揮
するという相反する性能をバランスさせようとするもの
であるが、凍結防止効果は未だ充分満足できるものでは
なく、特に低温における凍結防止効果は使用者の要求を
満たしていないのが実状である。
〔発明が解決しようとする課111] 本発明は、新規な氷点降下剤を有効成分とする凍結防止
剤を用いて凍結防止性能を飛躍的に改善し前記の従来技
術の欠点を全て解決したものであり、具体的には、寒さ
の厳しい極寒地域においても、本発明の凍結防止剤は極
めて優れた凍結#5正作用効果を奏するのである。
なお、本発明の凍結防止剤は、微粒子混合物全体として
は疎水性(揚水性)の性質を有しながら、多孔性成分の
空孔中に充填された氷点降下剤を雨雪と接して徐々に浸
出して凍結防止の機能を発揮する性能を維持しているこ
とが重要である。
[課題を解決するための手段と作用、]本発明は、「 
1.  ドロマイトに燐酸と有機カルボン酸を加えて混
合し、反応させて得た、反応生成物を有効成分とする、
道路凍結防止用氷点降下剤。
2、 燐酸と有機カルボン酸の使用割合が1:1〜10
である請求項1に記載された道路凍結防止用氷点降下剤
3、  a、親水性粒子と、 b、焼成疎水性パーライト粒子、膨脂雲母粒子、シラス
バルーン粒子、合成樹脂多孔粒子、からなる群から選ん
だ1又は2以上の、疎水性多孔粒子、とからなる親水性
粒子と疎水性粒子の混合物に、請求項1または2に記載
された道路凍結防止用氷点降下剤を配合し疎水性多孔粒
子の孔に含有させた、道路凍結防止剤。
4 親水性粒子が石英粉末である、請求項3に記載され
た、道路凍結防止剤。
5、 親水性粒子が、溶岩粉末、軽石粉末、発泡硝子粉
末からなる群から選んだ1又は2以上の、親水性多孔粒
子である、 請求項3に記載された、道路凍結防止剤。
6、 混合物の粒径が0.2B以下好ましくは011I
11以下である、請求項3ないし5のいずれか1項に記
載された、道路凍結防止剤。
7、 疎水性粒子の配合割合が重量比で親水性粒子また
は石英粉末100に対し、5〜75である、請求項3な
いし6のいずれか1項に記載された、道路凍結防止剤。
8、 セメント、カーボン粉末から選んだ1又は2以上
を添加した、請求項3ないし7のいずれか1項に記載さ
れた、道路凍結防止剤。
9、 請求項1または2に記載された、道路凍結防止用
氷点降下剤を道路舗装材に配合した、凍結防止用3!を
路舗装材。
10、 請求項3ないし8のいずれか1項に記載された
、道路凍結防止剤を道路舗装材に配合した、凍結防止用
道路舗装材。
11、  fl!求項9ないし10に記載された、凍結
防止用道路舗装材を道路に被覆することを特徴とする、
道路の凍結防止舗装方法、」に関する。
前述の目的、課題を達成する為に、本発明者らは前例凍
結防止剤の組成成分につき種々の角度がら研究を行った
結果、その組成成分中、氷点降下剤として主体的に用い
られている食塩等では作用効果に限界があり、このよう
な氷点降下剤を用いたのでは目的が達成されないこと解
明し、より高性能の氷点降下剤を使用すべく、研究開発
をおこない新規な氷点降下剤を発明した。また、氷点降
下剤を直接道路舗装材に混合すると、氷点降下剤の吸湿
性により不要の水分が道路舗装材中に持ち込まれそのた
め舗装強度が低下する傾向があるので、本発明の新規な
氷点降下剤を、特別の多孔粒子の孔中に含有させること
により、凍結防止剤としての機能が飛躍的に向上するこ
とを見出し本発明を完成したのである。
本発明者らの研究によると、道路の凍結防止には、氷点
降下剤を道路舗装材に含有させ徐々に溶出させるのが最
も効果的であるが、氷点降下剤はいずれも水溶性であり
、吸湿性に富むため保存中に空気中の水分により溶解し
たり、吸湿して凝集したりするのでこれを防ぐ必要があ
ること、種々の防湿手段を検討した結果、疎水性の多孔
粒子の孔中に収納含有させることが非常に有効であるこ
とがわかった。
疎水性の多孔粒子の孔中に収納含有された氷点降下剤は
道路舗装材に配合され道路に舗装されるが、道路の摩滅
に従って多孔粒子の摩滅或いは破壊により徐々に道路表
面に溶出し、道路の凍結防止効果を奏するが、多孔粒子
が疎水性であり、水を撹くため孔中に収納含有された氷
点降下剤の溶出速度が小いという問題がある。したがっ
て、有効量の氷点降下剤を道路面に溶出させる手段が必
要となる。しかしながら、前述のように氷点降下剤を直
接道路舗装材に混合すると、氷点降下剤の吸湿性により
必要以上の水分が道路舗装材中に持ち込まれそのため舗
装強度が低下する傾向があるので、摩耗の激しい道路で
は、氷点降下剤を直接道路舗装材に混合することは得策
ではない。
本発明者らはさらに研究を進めた結果親水性粒子を混合
すると、氷点降下剤を孔中に収納含有した疎水性の多孔
粒子の周沿に分布した親水性粒子が水を引き付けるので
、氷点降下剤が良好に溶出することを見出だして本発明
を完成した。さらに、氷点降下剤の含有量を増大する研
究を進めて、疎水性の多孔粒子の周沿に分布した親水性
粒子を多孔粒子とし、この粒子にもその孔中に氷点降下
剤を収納含有させることにより凍結防止効果を一層良好
にすることに成功した。
まず、本発明の新規な氷点降下剤について説明する。
この新規な氷点降下剤は、天然に産するドロマイト(カ
ルシウム・マグネシウムの炭酸塩鉱物)にリン酸と酢酸
の混酸を加えて混合反応させて得られる反応生成物であ
る。
さて、ドロマイトは天然に産するが純正なものはなく、 Ca CO3・M g CO3又はCa−Mg(C0の
形で表される複塩を主成分としたものである。
加熱下にてリンll1(H3PO4)と#酸(CH3C
00H)の混酸を反応させると、形式的には次のような
組成から成る化合物が得られる。
MgHPO・M g (CHs COO) 2、及びC
a HP O4・Ca (CH3COO) 2(なお、
少量はMg (PO4)2、 Ca3  (PO4)2となる。) この反応生成物を氷点降下剤として凍結防止剤に使用す
るもので、この新規氷点降下剤を加えた微粒子混合物を
舗装層に添加すると路面温度−9゛Cにおいても凍結防
止効果を発揮し、食塩の一3℃をはるかに上回る優れた
効果を奏する。
しかも、保管、製造上、ならびに舗装作業上の取り扱い
性も良好で、又、舗装層の強度劣化を伴うこともない。
後で具体的に説明するが、本発明者らは、食塩以外の例
えば塩化カルシウム、尿素など既知の氷点降下剤につい
ても種々本発明との比較試験をおこなった。又、カルシ
ウム、マグネシウムの酢酸塩、燐酸塩、それらの混合物
についても同様にテストした。しかし、それらのすべて
のものが凍結防止機能としては食塩と大同小異であり、
むしろ取り扱い性、舗装層の強度確保という点では、む
しろ好ましくない結果を示した。
本発明の氷点降下剤である、ドロマイトと燐酸、酢酸の
混酸との反応生成物がなぜ一9℃というすぐれた凍結防
止性能を示すのか、この理由については字間的には必ず
しも明らがではないが、本発明者らは、現在までの研究
の知見として、次のように考えている。先にドロマイト
と燐酸・#酸の混酸との反応生成物を、 MgHPO+ −Mg (CH3Coo)2Cat−(
PO4・Ca (CH3COO)2と形式的に表現した
が、実態はa酸根(PO4−3)とカルボキシル基(C
OOH−1)とが共存した状態で反応した場合は「錯塩
」を形成し、それが雨雪と接してイオン化する時は錯イ
オン 例(1)[M (AC> 3] − [AC=酢酸基、M=Ca、Mg3 (2)   OO HPO、C00H−1にイオン化するものではない、こ
の錯塩、蛯イオンの形を完全に学問的に特定することは
未だ出来ないが、常に反復再現性のある結果を与えると
ころから考えて、特に混酸と反応させた場合、錯塩を作
り、これが鉗イオン化することが大幅な氷点降下作用に
重要に関与しているものと考えられる。これについては
、後述の性能試験の項で詳しく説明する。
なお、実験によれば、#酸以外のカルボキシル基を有す
る有機カルボン酸、例えば、@酸、プロピオン酸、安息
香酸などと燐酸との混酸によっても、同様の効果の反応
生成物か得られる同様な効果がそうされる。
さらに又、酢酸の一部又は全部をオガ屑のような天然物
質から抽出されたカルボキシル基を含有する成分に置き
換えて燐酸と混酸にして使用した場合にも、同様の効果
の反応生成物が得られる同様な効果が奏される。このこ
とから燐酸とカルボキシル基を有する有機カルボン酸を
併用すればよいことが理解される。
燐酸とカルボキシル基を有する有機カルボン酸の使用割
合は、重量比で燐a1に対し1〜10が生成物の氷点効
果作用からみて好ましい0本発明者は、この使用割合で
両者を用いると前記の錯塩の生成が良好となり、優れた
氷点効果作用が奏されるものと考える。
なお、前期の説明から理解されるように本発明において
は、燐酸とカルボキシル基を有する有機カルボン酸をド
ロマイトに反応させればよいのであって両者を予め混合
した混酸として使用しなくてもよいことは言うまでもな
い、勿論混酸として使用しすれば操作が簡単になる利点
はある。
このように、本発明の特徴の一つははドロマイトという
カルシウムとマグネシウムの「炭酸塩の複塩」に、燐酸
とカルボキシル基を有する有機カルボン酸を反応させる
ことにより、Ca、Mgを含む「錯塩」を生成せしめ、
この「反応生成物J(以下、「ドロマイト反応生成物」
と呼ぶ)を凍結防止剤の氷点降下剤として微粒子混合物
の有効成分とするところにある。
次に、新規な氷点降下剤のドロマイト反応生成物を使用
した本発明の凍結防止剤につき、その組成、製法、舗装
への適用実施につき説明する。
凍結防止剤は疎水性多孔粒子と親水性粒子の2種型の成
分の少なくとも各々1つを含有する微粒子混合物で、そ
の粒径がほぼ0.2am以下、好ましくは0.1開以下
であって、全体としては攬水性を示す0代表的組成は以
下の通りである。
[親水性成分] A ドロマイト反応生成物(氷点降下剤)B 溶岩粉末
および/または石英粉末 A+8         100重量部し疎水性成分] C焼成疎水性パーライトおよび/または発泡ポリウレタ
ン D カーボンブラック C+D           5〜75重量部基本製造
手順の骨子は以下の通りである。
(1)A、B、C,D、を各々あらがじめ製造、調製し
、別々に貯溜する。
(2)各成分を各々貯槽から取り出し、乾式で一緒に混
合粉砕に付し、多孔性成分の空孔に氷点降下剤が充填さ
れた前記の混合割合、ならびに粒径の微粒子混合物を得
る。
前記微粒子混合物を道路舗装時、アスファルト舗装層に
6〜8%の割合で均一に混入する。舗装の作業上の取り
扱い性にすぐれ、かつ舗装の強度、耐久性などにも悪影
響を与えない、この舗装層は降雪時、路面温度−9”C
程度においてもすぐれた凍結防止性能を発揮する。
本発明は、悪影響を与えない範囲で慣用の氷点降下剤例
えば食塩等を適宜併用することもできる。
なお、本発明において、全疎水成分の比率を全親水成分
100重量部にないしの5〜75重量部とする理由は、
この範囲が微粒子混合物全体としての適度な溌水性と、
雨雪と接しての疎水性多孔粒子からの氷点降下剤の溶出
しによる凍結防止機能とのバランスを維持するのに適し
た範囲であるからである。又、粉砕後の微粒子径は0.
2 ff1以下、好ましくは0.1m以下である。これ
は、この微粒子混合物を、例えばアスファルト舗装層に
混入する場合、均一化が容易であり、空気の巻き込みら
なく、舗装層の強度低下などをもたらさず、又、表層に
露出しな場合の凍結防止機能発揮の効率もよい。
[実施例] 次に実施例を示して本発明を具体的に説明し、比較例と
性能試験により効果を示す。
実施例1 ドロマイト95%と燐B1%・酢酸4%の反応生成物、
すなわち、ドロマイト(粒子径10〜15間のもの)1
000gに15%燐酸70gと10%酢酸400gを徐
々に加えながらよく混合し、110℃〜150°Cにて
30〜40分間反応釜で攪拌しながら反応させ、ドロマ
イト反応生成物を得る。
得られたドロマイト反応生成物を、あらかじめ製造ない
し調製して別々に貯溜しておいた親水性を示す多孔性成
分ならびに疎水性を示す多孔性成分と、次の組成割合で
一緒にして乾式で混合粉砕に付し、多孔性成分の空孔に
ドロマイト反応生成物が充填された粒径0.1w以下の
微粒子混合物(凍結防止剤)を得る。
ドロマイト反応生成物   60重量%溶岩粉末   
      20重量%石英粉末          
3重量%焼成疎水性パーライト    2重量%発泡ポ
リウレタン     15重量%実施例2 ドロマイト95%と燐酸1%・プロピオン酸4%の反応
生成物、すなわち、ドロマイト(粒子径10〜15am
のもの)1000gに15%燐酸70gと10%プロピ
オン酸400「を徐々に加えながらよく混合し、110
℃〜150℃にて30〜40分間反応釜で攪拌しながら
反応させ、ドロマイト反応生成物を得る。
得られたドロマイト反応生成物60%を、実施例1に示
した多孔性成分と一緒にして乾式で混合粉砕に付し、多
孔性成分の空孔にドロマイト反応生成物が充填された粒
径0.1關以下の微粒子混合物(凍結防止剤)を得る。
比較例 al (ドロマイト95%十酢M!5%)の反応生成物
a2  (ドロマイト95%士燐酸5%)の反応生成物
す1食塩(NaCj ) C1塩化カルシウム(Ca Cj 2 )d、酢酸カル
シウム(Ca A C2)e、酢酸マグネシウム< M
 g A C2)f、燐酸カルシウム(ca (Po4
)2)g、燐酸マグネシウム(Mg (Po4)2)h
、燐酸−水素カルシウム(Ca HP 04)i。燐酸
−水素マグネシウム(MgHPO4)j、d十e(同一
モル比) k、d+e+h+4 (同一モル比) 上記a1〜kに示す氷点降下剤を各々実施例1のドロマ
イト反応生成物に代え、実施例1と同様にして粒径0.
1w以下の微粒子混合物(凍結防止剤)を得る。
(性能試験1) 実施例1〜2および各種比較例の性能比較試験について
述べる。
凍結防止剤の性能は、凍結時の舗装層の摩擦抵抗(抵抗
値が大きい程すぐれている)によって判定できるが、試
験片により英国製揺動装置(スキッド抵抗テスター、5
RT)によるSRT値を求めて判断する。
(1)試験片の作成 ■各種比較試験用の試験片を作成する。すなわち、実施
例1〜2、比較例で得られた合計14種の凍結防止剤各
々と、アスファルト舗装用原材料とを以下の標準的割合
、 一藍皇且一    乱1ルエ11上 骨  材             82.6%石  
粉             2.7%凍結防止剤  
     8.0% アスファルト      6.7% 計  100% にて配合し、加熱・調合してアスファルト舗装材とし、
これを表面フラットなアスファルト舗装層試験片(試料
間1〜試料NQ14)に仕上げる。
(2)試験方法 前述の英国製SRTを用い、 ■)温度、 ■)表面状態(濡れ、乾燥)、 ■)凍結・溶解の繰り返し、 などの諸条件を種々設定してSRT値(スキッド抵抗1
M)を測定する。又、目視と触手により凍結状況を把握
する。
(3)試験結果 以下に代表的な試験結果を示す、SRT値の大きい程、
凍結防止効果がすぐれている。
(Y・人下命白) 表  1 葭且土 氷点降下 SRT 値 東茄ILL唾上 1 実施例1のもの 76.3 ○ ○  ○ 2 実施例2のもの 75.0 O○ 63.9 ○ Δ × 47.4 Δ 64.0 Δ 65.0 ○ Δ × 62.1 ○ × 63.5 ○ 39.0 × 39、I     X °× 40.3    X × 41、OX × 63.3  0 × に 57.6   △ × *1:本SRT値は、下記条件で測定されたSRT単位
値3ヶの平均値である。
・温度ニー15℃ ・表面状態:水をスプレー ・凍結・溶解繰り返し回数248回、90回、132回
(各回毎に測定値1ケ) *2:各温度における凍結状況を目視ならびに触手で観
察。
○は氷着せず(外観上、氷となっていても、指でこする
と容易に除去できる状態も含  む)、Δは若干水着、 ×は氷着。
表1の結果によれば、 ■)食塩(試料Nα5)とドロマイト反応生成物(試料
懇1、騎2)とではSTR値が11〜12もの顕著な差
があり、他は食塩と大同小異が、物によってはかなり低
い。
■)塩化カルシウムが食塩よりSTR値が僅かに1高い
程度に過ぎず、凍結防止剤として十分な効果がなく、し
かも侃水性の点で、保管、製造に問題がある。
■)凍結状況では、本発明に係わるドロマイト反応生成
物が一9℃においても氷着せず、顕著にすぐれた結果を
示した。
IV )ドロマイトに酢酸、燐酸を各々単独に反応させ
たもの(試料Nα3、NO3)ならびに酢酸力ルシラム
(試料No 7 ) 、酢酸マグネシウム(試料N08
)、燐酸カルシウム(試料NQ9)、燐酸マグネシウム
(試料NQI O)を単独に加えたものなどは、いずれ
も食塩と同等か、ものによってはかなりの低値を示して
おり、本発明に係わる燐酸と酢酸の両者を反応させたド
ロマイト反応生成物とは顕著な差がある。このことは、
本発明に係わるドロマイト反応生成物が単純なgJ酸イ
オン、酢酸イオンを形成するものではなく銘イオン形成
物質となっていることを示していると考えられる。
次に、実施例3〜5を示す。
実施S3 実施例1で得られたドロマイト反応生成物を、あらかじ
め製造ないし調製して別々に貯溜しておいた親水性を示
す多孔性成分ならびに疎水性を示す多孔性成分と、次の
組成割合で一緒にして乾式で混合粉砕に付し、多孔性成
分の空孔にドロマイト反応生成物が充填された粒径0.
1w以下の微粒子混合物(凍結防止剤)を得る。
ドロマイト反応生成物   60% 食塩 溶岩粉末 石英粉末 焼成疎水性パーライト 発泡ポリウレタン 実施例4 実施例1で得られたドロマイト反応生成物を、あらかじ
め製造ないし調製して別々に貯溜しておいた親水性を示
す多孔性成分、疎水性を示す多孔性成分、油煙ならびに
セメントと、次の組成割合で一緒にして乾式で混合粉砕
に付し、多孔性成分の空孔にドロマイト反応生成物が充
填された粒径0.1噛以下の微粒子混合物(凍結防止剤
)を得る。
1% 20% 3% 1% 15% ドロマイト反応生成物 溶岩粉末 石英粉末 焼成疎水性パーライト 発泡ポリウレタン 油煙(カーボンブラ・ツク 60% 20% 2% 5% 10% )    1% セメント           2% 実施例5 実施例1の10%酢!400gに代えて、10%#酸2
00gと10%10ピオン酸200.を用いて同様に反
応させ、ドロマイト反応生成物を得る。
得られたドロマイト反応生成物を、あらかじめ製造ない
し調製して別々に貯溜しておいた親水性を示す多孔性成
分、疎水性を示す多孔性成分ならびにセメントと、次の
組成割合で一緒にして乾式で混合粉砕に付し、多孔性成
分の空孔にドロマイト反応生成物が充填された粒径0.
1m以下の微粒子混合物(凍結防止剤)を得る。
ドロマイト反応生成物   62% 溶岩粉末         21% 焼成疎水性パーライト    6% 発泡ポリウレタン     10% セメント           1% (性能試@2) 実施例3〜5で得られた凍結防止剤を、アスファルト 11藍皇1      【」L上 骨材   82゜6% 石粉    2,7% 凍結防止剤      8.0% アスファルト     6.7% 計   100  % にて各々アスファルト舗装用原材料に配合し、加熱、調
合してこれを表面フラットなアスファルト舗装層試験片
に仕上げ、水をスプレーして凍結状況をチエツクした。
いずれの試験片も一9°Cにおいて氷着せず、すぐれた
凍結防止効果が認められた。
[効果] 本発明は、前述のように新規な氷点降下剤を特殊な使用
方法で用いることにより、従来成し得なかった一9℃も
の低温において道路の凍結を防止することができたもの
であり、しかも長期間にわたって凍結防止効果を継続的
に維持できるのであって、その効果は極めて顕著という
べきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ドロマイトに燐酸と有機カルボン酸を加えて混合し
    、反応させて得た、反応生成物を有効成分とする、道路
    凍結防止用氷点降下剤。 2、燐酸と有機カルボン酸の使用割合が1:1〜10で
    ある請求項1に記載された道路凍結防止用氷点降下剤。 3、a、親水性粒子と、 b、焼成疎水性パーライト粒子、膨脹雲母粒子、シラス
    バルーン粒子、合成樹脂多孔粒子、からなる群から選ん
    だ1又は2以上の、疎水性多孔粒子、とからなる親水性
    粒子と疎水性粒子の混合物に、請求項1または2に記載
    された道路凍結防止用氷点降下剤を配合し疎水性多孔粒
    子の孔に含有させた、道路凍結防止剤。 4、親水性粒子が石英粉末である、請求項3に記載され
    た、道路凍結防止剤。 5、親水性粒子が、溶岩粉末、軽石粉末、発泡硝子粉末
    からなる群から選んだ1又は2以上の、親水性多孔粒子
    である、 請求項3に記載された、道路凍結防止剤。 6、混合物の粒径が0.2mm以下好ましくは0.1m
    m以下である、請求項3ないし5のいずれか1項に記載
    された、道路凍結防止剤。 7、疎水性粒子の配合割合が重量比で親水性粒子または
    石英粉末100に対し、5〜75である、請求項3ない
    し6のいずれか1項に記載された、道路凍結防止剤。 8、セメント、カーボン粉末から選んだ1又は2以上を
    添加した、請求項3ないし7のいずれか1項に記載され
    た、道路凍結防止剤。 9、請求項1または2に記載された、道路凍結防止用氷
    点降下剤を道路舗装材に配合した、凍結防止用道路舗装
    材。 10、請求項3ないし8のいずれか1項に記載された、
    道路凍結防止剤を道路舗装材に配合した、凍結防止用道
    路舗装材。 11、請求項9ないし10に記載された、凍結防止用道
    路舗装材を道路に被覆することを特徴とする、道路の凍
    結防止舗装方法。
JP1103384A 1989-04-25 1989-04-25 道路凍結防止用氷点降下剤とこれを用いた道路凍結防止剤 Granted JPH02283782A (ja)

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