JPH0624743A - 球状酸化亜鉛粉末の製造方法 - Google Patents

球状酸化亜鉛粉末の製造方法

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JPH0624743A
JPH0624743A JP18421592A JP18421592A JPH0624743A JP H0624743 A JPH0624743 A JP H0624743A JP 18421592 A JP18421592 A JP 18421592A JP 18421592 A JP18421592 A JP 18421592A JP H0624743 A JPH0624743 A JP H0624743A
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JP
Japan
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zinc oxide
spherical
zinc
oxide powder
alkali
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Pending
Application number
JP18421592A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Machida
泰宏 町田
Kiyoshi Hasegawa
清 長谷川
Keiichi Katayama
恵一 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Cement Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G9/00Compounds of zinc
    • C01G9/02Oxides; Hydroxides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に1μm以下の粒径といったような微細な
球状酸化亜鉛を得る技術を提供することである。 【構成】 亜鉛塩水溶液とアルカリとを混合して酸化亜
鉛を合成する酸化亜鉛合成工程と、酸化亜鉛合成工程で
得られた酸化亜鉛を分離する分離工程と、分離工程で得
られた酸化亜鉛を乾燥する乾燥工程とを具備し、前記酸
化亜鉛合成工程における酸化亜鉛合成反応終了時点のp
Hが5.5〜7.5であるように制御されてなる球状酸
化亜鉛粉末の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔料、医薬品、触媒あ
るいは電子材料の分野で使用されている酸化亜鉛(Zn
O)粉末の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ZnO粉末は顔料、医薬品、触媒あるい
は電子材料の分野で使用されており、各種タイプのもの
が提供されて来ている。例えば、平板状タイプのもので
あるとか、球状タイプといった酸化亜鉛が開発されて来
ている。すなわち、平板状タイプの酸化亜鉛は、肌への
付き・のりといった面では優れているものの、紫外線防
御機能の面では球状粉末の方が優れていることが判明し
て来たからである。
【0003】このように、化粧品の分野においては、球
状タイプの酸化亜鉛が求められ始めている。又、他の分
野においても、球状タイプの酸化亜鉛が求められつつあ
る。特に、1μm以下の粒径といったような微細な球状
酸化亜鉛が求められている。ところで、従来における酸
化亜鉛の製造方法は、亜鉛塩水溶液に炭酸アルカリや水
酸化アルカリなどを添加して塩基性炭酸亜鉛Zn2 CO
3 (OH)2 や水酸化亜鉛Zn(OH)2 を作成し、こ
れを500℃以上に仮焼し、粉砕するといった手段が採
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手段では、仮焼工程が有る為、粒子同士が固着し、微細
なものが得られ難かった。又、球状性の高いものが得ら
れ難かった。従って、本発明の目的は、特に1μm以下
の粒径といったような微細な球状酸化亜鉛を得る技術を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、亜
鉛塩水溶液とアルカリとを混合して酸化亜鉛を合成する
酸化亜鉛合成工程と、酸化亜鉛合成工程で得られた酸化
亜鉛を分離する分離工程と、分離工程で得られた酸化亜
鉛を乾燥する乾燥工程とを具備し、前記酸化亜鉛合成工
程における酸化亜鉛合成反応終了時点のpHが5.5〜
7.5であるように制御されてなることを特徴とする球
状酸化亜鉛粉末の製造方法によって達成される。
【0006】そして、上記の製造方法によれば、仮焼工
程を経ることなく、結晶性の良い微細な酸化亜鉛の球状
粉末が得られる。ここで、酸化亜鉛合成反応終了時点で
のpHが5.5〜7.5となるような場合に限定したの
は、pHが7.5を越えて高くなると、粒子がコンペイ
糖状となり、球状の粒子が得られず、逆に、pHが5.
5未満の低いものになると、粒子が生成しなくなって来
たからである。
【0007】本発明において、亜鉛塩水溶液とアルカリ
とを混合して酸化亜鉛を合成する訳であるが、予め用意
された亜鉛塩水溶液にアルカリを添加して行く系にあっ
ては、添加したアルカリによってpHが7.5を越える
ことがないように予め酸を加えておくようにしても良
い。特に、亜鉛塩水溶液のpHが比較的高いような場合
には前記のようにしておくことが必要となる場合があ
る。逆に、予め用意されたアルカリに亜鉛塩水溶液を添
加して行く系にあっては、添加した亜鉛塩水溶液によっ
てpHが5.5より低くなることがないように予め強ア
ルカリのものとしておくことが好ましいこともある。
【0008】尚、酸化亜鉛合成工程における温度は60
℃〜80℃であることが好ましい。すなわち、合成工程
における反応温度が60℃未満の低すぎる場合には、水
酸化物が出来る傾向が有り、この結果純度の高い酸化亜
鉛が出来にくい傾向が有り、又、微細な粒子が出来にく
い傾向が有ったからである。逆に、合成工程における反
応温度が80℃以上の高すぎる場合には、反応系が複雑
になり、制御が難しくなるからである。
【0009】又、亜鉛塩水溶液の濃度は0.5モル/l
以下のものであることが好ましい。すなわち、濃度が
0.5モル/lを越えて濃いものになると、球状の粒子
が得られ難い傾向が有ったからである。尚、より好まし
くは亜鉛塩水溶液の濃度が0.05〜0.1モル/lの
場合である。そして、亜鉛塩としては、例えば硝酸塩、
硫酸塩、塩化物、酢酸塩の群の中から選ぶことが出来、
又、アルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化アンモニウム、アンモニアの群の中から選ぶ
ことが出来る。
【0010】以下、実施例により具体的に説明する。
【0011】
【実施例】硝酸亜鉛を純水に溶解し、0.1モル/lの
濃度の亜鉛塩水溶液を調整した。この亜鉛塩水溶液にア
ルカリを攪拌しながら添加し、10分間かけて反応させ
た。尚、この反応時に際してはウォーターバスにより所
定の温度に制御した。反応により得られた生成物を水
洗、濾過し、そしてアルコールで再度洗浄した後、12
0℃の温度で24時間かけて乾燥した。
【0012】このようにして得られた生成物について粉
末X線回折法により同定を行い、電子顕微鏡による形態
観察とレーザーフラッシュ法による粒度分布の測定を行
ったので、その結果を表−1に示す。 表−1 アルカリ pH 反応温度 生成物 粒径 形態 実施例1 NH4 OH 6.8 60℃ ZnO 0.8 球状 実施例2 NH4 OH 6.8 70℃ ZnO 0.5 球状 実施例3 NH4 OH 7.0 70℃ ZnO 0.8 球状 実施例4 NH4 OH 6.9 80℃ ZnO 0.3 球状 実施例5 NaOH 6.0 70℃ ZnO 0.3 球状 実施例6 NaOH 7.0 70℃ ZnO 0.3 球状 比較例1 NH4 OH 4.0 60℃ 生成物なし − − 比較例2 NH4 OH 7.7 70℃ ZnO 1.2 紡錘状 比較例3 NH4 OH 8.0 70℃ ZnO 1.5コンペイ糖状 比較例4 NH4 OH 8.9 80℃ ZnO 0.8コンペイ糖状 比較例5 NH4 OH 9.0 60℃ ZnO 2.5コンペイ糖状 比較例6 NaOH 11.0 70℃ ZnO 0.3 紡錘状 これによれば、酸化亜鉛合成工程における酸化亜鉛合成
工程終了時点でのpHが5.5〜7.5であるようにア
ルカリが添加されてなる系では、微細な球状の酸化亜鉛
が得られているのに対して、pHが5.5〜7.5から
外れた比較例になる場合では粒子が得られなかったり、
得られても球状でなかったりする。
【0013】そして、実施例同士の比較によれば、反応
温度を高くすれば微細なものが得られる傾向にあること
が判る。又、実施例3と実施例6とはアルカリの種類が
異なるのみであったが、この場合アルカリとしてNaO
Hを用いた実施例6の方が集率が高いものであった。か
つ、NaOHを用いた実施例6の方が粒径の小さなもの
が得られた。すなわち、弱アルカリ性のものよりも強ア
ルカリ性のものを用いた方が好ましかった。
【0014】
【効果】本発明によれば、仮焼工程を経ることなく、結
晶性の良い微細な酸化亜鉛の球状粉末が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 恵一 埼玉県熊谷市大字三ケ尻5310番地 秩父セ メント株式会社ファインセラミックス本部 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛塩水溶液とアルカリとを混合して酸
    化亜鉛を合成する酸化亜鉛合成工程と、酸化亜鉛合成工
    程で得られた酸化亜鉛を分離する分離工程と、分離工程
    で得られた酸化亜鉛を乾燥する乾燥工程とを具備し、前
    記酸化亜鉛合成工程における酸化亜鉛合成反応終了時点
    のpHが5.5〜7.5であるように制御されてなるこ
    とを特徴とする球状酸化亜鉛粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】 酸化亜鉛合成工程における温度が60℃
    〜80℃であることを特徴とする請求項1の球状酸化亜
    鉛粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 用いられた亜鉛塩水溶液の濃度が0.5
    モル/l以下のものであることを特徴とする請求項1の
    球状酸化亜鉛粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】 亜鉛塩が硝酸塩、硫酸塩、塩化物、酢酸
    塩の群の中から選ばれるものであることを特徴とする請
    求項1の球状酸化亜鉛粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 アルカリが水酸化ナトリウム、水酸化カ
    リウム、水酸化アンモニウム、アンモニアの群の中から
    選ばれるものであることを特徴とする請求項1の球状酸
    化亜鉛粉末の製造方法。
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