JPH10304795A - トップガイド及びそれを備えた中通し竿 - Google Patents
トップガイド及びそれを備えた中通し竿Info
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- JPH10304795A JPH10304795A JP13440097A JP13440097A JPH10304795A JP H10304795 A JPH10304795 A JP H10304795A JP 13440097 A JP13440097 A JP 13440097A JP 13440097 A JP13440097 A JP 13440097A JP H10304795 A JPH10304795 A JP H10304795A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 釣糸のキャスティングの際、釣糸に加わる撚
りを防止することができるトップガイドを提供するこ
と。 【解決手段】 トップガイド1が、回転するガイド体1
1とガイド体11を軸支する軸体12と竿先に軸体12
を取り付けるための円筒状の取付体13とよりなり、ガ
イド体11の基部が軸体12の先端と取付体13の先端
との間に形成された溝に案内されて回転し、ガイド体1
1の内周に固定されたガイドリングRの糸送出用穴端が
長穴状に形成され、取付体13が竿先に外挿されて取り
付けられている中通し竿のトップガイド。 【効果】 トップガイドが回転することにより、釣糸が
トップガイド内周面に接しながら生ずる自転作用が防止
されるので糸撚りが少なくなり、釣糸の送り出し時の負
荷が低減される。
りを防止することができるトップガイドを提供するこ
と。 【解決手段】 トップガイド1が、回転するガイド体1
1とガイド体11を軸支する軸体12と竿先に軸体12
を取り付けるための円筒状の取付体13とよりなり、ガ
イド体11の基部が軸体12の先端と取付体13の先端
との間に形成された溝に案内されて回転し、ガイド体1
1の内周に固定されたガイドリングRの糸送出用穴端が
長穴状に形成され、取付体13が竿先に外挿されて取り
付けられている中通し竿のトップガイド。 【効果】 トップガイドが回転することにより、釣糸が
トップガイド内周面に接しながら生ずる自転作用が防止
されるので糸撚りが少なくなり、釣糸の送り出し時の負
荷が低減される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トップガイド及
びそれを備えた中通し竿に関し、特にキャスティングの
際の糸撚りが防止され、釣糸の送り出し時の負荷を低減
することができるトップガイド及びそれを備えた中通し
竿に関する。
びそれを備えた中通し竿に関し、特にキャスティングの
際の糸撚りが防止され、釣糸の送り出し時の負荷を低減
することができるトップガイド及びそれを備えた中通し
竿に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、釣り竿に関する技術の開発が著し
い。特に中通し竿においても竿先のガイドであるトップ
ガイドの改良が多く行われている。現在、竿の竿先に装
着されるトップガイドの改良案としては、主として、ト
ップガイドの抵抗を極力少なくするようなものに注力さ
れている。つまりキャスティングや巻き取りの際に、釣
糸の糸擦れを極力防止し、結果的に飛距離を伸ばせるも
のに注目が置かれている。
い。特に中通し竿においても竿先のガイドであるトップ
ガイドの改良が多く行われている。現在、竿の竿先に装
着されるトップガイドの改良案としては、主として、ト
ップガイドの抵抗を極力少なくするようなものに注力さ
れている。つまりキャスティングや巻き取りの際に、釣
糸の糸擦れを極力防止し、結果的に飛距離を伸ばせるも
のに注目が置かれている。
【0003】一般に、従来のトップガイドは、竿先に取
り付ける部分である基部とガイドリングを備えた部分と
よりなり、基部内にトップ竿の竿先一部を圧入すること
で装着されている。そして、このように竿先に取り付け
られたトップガイドは、低摩擦性のガイドリングを設け
ることで釣糸を保護し、巻取り時やキャスティング時等
における釣糸の抵抗を極力小さくすることができる。
り付ける部分である基部とガイドリングを備えた部分と
よりなり、基部内にトップ竿の竿先一部を圧入すること
で装着されている。そして、このように竿先に取り付け
られたトップガイドは、低摩擦性のガイドリングを設け
ることで釣糸を保護し、巻取り時やキャスティング時等
における釣糸の抵抗を極力小さくすることができる。
【0004】しかし、このような従来のトップガイドに
は、キャスティング時に撚りが加わるという欠点があ
る。この撚りは、釣糸が螺旋状の軌跡を描きながら送り
出されることから必然的に生ずる現象である。ここで、
釣糸に加わる撚りについて、キャスティング時における
釣糸の動きを例に、簡単に説明する。
は、キャスティング時に撚りが加わるという欠点があ
る。この撚りは、釣糸が螺旋状の軌跡を描きながら送り
出されることから必然的に生ずる現象である。ここで、
釣糸に加わる撚りについて、キャスティング時における
釣糸の動きを例に、簡単に説明する。
【0005】図9は、トップガイドにおけるキャスティ
ング時の釣糸及びガイド体の回動関係を模式的に示した
図である。キャスティングを行う際、釣竿の先端(トッ
プガイド)を下方から上方に振り上げた場合、トップガ
イド内を挿通された釣糸Wは、キャスティング前の初期
状態(A)から(B)の状態に移動する。次いで、釣竿
を振り下げた場合、釣糸Wは螺旋状の軌跡を描きながら
送り出される。
ング時の釣糸及びガイド体の回動関係を模式的に示した
図である。キャスティングを行う際、釣竿の先端(トッ
プガイド)を下方から上方に振り上げた場合、トップガ
イド内を挿通された釣糸Wは、キャスティング前の初期
状態(A)から(B)の状態に移動する。次いで、釣竿
を振り下げた場合、釣糸Wは螺旋状の軌跡を描きながら
送り出される。
【0006】この際、釣糸WはガイドリングRの内周面
に接触しながら繰り出されるため、両者間の摩擦力によ
り、釣糸Wは、ガイドリングRの内周面に沿って転がる
ように自転して移動していく((C)、(D)参照)。
そして、釣糸Wの送り出しが完了すると、また再び、第
1の状態(A)の位置に戻る。最終的にキャスティン
グ、すなわち、釣糸Wの送り出しが終了した時点では、
釣糸の自転により生じた撚りが集積して残留することに
なる。
に接触しながら繰り出されるため、両者間の摩擦力によ
り、釣糸Wは、ガイドリングRの内周面に沿って転がる
ように自転して移動していく((C)、(D)参照)。
そして、釣糸Wの送り出しが完了すると、また再び、第
1の状態(A)の位置に戻る。最終的にキャスティン
グ、すなわち、釣糸Wの送り出しが終了した時点では、
釣糸の自転により生じた撚りが集積して残留することに
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
の解決を意図したものである。すなわち、本発明の目的
は、特に、釣糸のキャスティングの際、釣糸に加わる撚
りを防止することができるトップガイドを提供すること
である。
の解決を意図したものである。すなわち、本発明の目的
は、特に、釣糸のキャスティングの際、釣糸に加わる撚
りを防止することができるトップガイドを提供すること
である。
【0008】
【発明を解決するための手段】しかして、本発明者等
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
中通し竿のトップガイドを回転自在にすることで、釣糸
自体の自転を抑制できることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を完成させたものである。
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
中通し竿のトップガイドを回転自在にすることで、釣糸
自体の自転を抑制できることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を完成させたものである。
【0009】即ち、本発明は、(1)、竿先に装着され
た軸体に回転自在に取付けられたガイド体を備えた回転
自在な中通し竿のトップガイドに存する。
た軸体に回転自在に取付けられたガイド体を備えた回転
自在な中通し竿のトップガイドに存する。
【0010】そして、(2)、トップガイドが、回転す
るガイド体とガイド体を軸支する軸体と竿先に軸体を取
り付けるための円筒状の取付体とよりなる中通し竿のト
ップガイドに存する。
るガイド体とガイド体を軸支する軸体と竿先に軸体を取
り付けるための円筒状の取付体とよりなる中通し竿のト
ップガイドに存する。
【0011】そしてまた、(3)、ガイド体の基部が軸
体の先端と取付体の先端との間に形成される溝に案内さ
れて回転する上記(2)の中通し竿のトップガイドに存
する。
体の先端と取付体の先端との間に形成される溝に案内さ
れて回転する上記(2)の中通し竿のトップガイドに存
する。
【0012】そしてまた、(4)、ガイド体の内周に固
定されたガイドリングの糸送出用穴端が長穴状に形成さ
れている上記(2)の中通し竿のトップガイドに存す
る。
定されたガイドリングの糸送出用穴端が長穴状に形成さ
れている上記(2)の中通し竿のトップガイドに存す
る。
【0013】そしてまた、(5)、取付体が竿先に外挿
されて取り付けられている上記(2)の中通し竿のトッ
プガイドに存する。
されて取り付けられている上記(2)の中通し竿のトッ
プガイドに存する。
【0014】そしてまた、(6)、 軸体と取付体が螺
着により取り外し可能となっている上記(2)の中通し
竿のトップガイドに存する。
着により取り外し可能となっている上記(2)の中通し
竿のトップガイドに存する。
【0015】そしてまた、(7)、トップガイドが、回
転するガイド体とガイド体を軸支する軸体と竿先に軸体
を取り付けるための円筒状の取付体とよりなり、ガイド
体の基部が軸体の先端と取付体の先端との間に形成され
た溝に案内されて回転し、ガイド体の内周に固定された
ガイドリングの糸送出用穴端が長穴状に形成され、取付
体が竿先に外挿されて取り付けられている中通し竿のト
ップガイドに存する。
転するガイド体とガイド体を軸支する軸体と竿先に軸体
を取り付けるための円筒状の取付体とよりなり、ガイド
体の基部が軸体の先端と取付体の先端との間に形成され
た溝に案内されて回転し、ガイド体の内周に固定された
ガイドリングの糸送出用穴端が長穴状に形成され、取付
体が竿先に外挿されて取り付けられている中通し竿のト
ップガイドに存する。
【0016】そしてまた、(8)、上記(1)〜(7)
のいずれか1のトップガイドを備えた中通し竿に存す
る。
のいずれか1のトップガイドを備えた中通し竿に存す
る。
【0017】
〔第1の実施の形態〕以下、図面に示す発明の実施の形
態に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明に係る
トップガイド1が装着された振出式中通し竿を示してい
る。この振出式中通し竿は、トップ竿、Xー1番ピース
竿、3番ピース(バット前)竿、元竿(バット)と複数
のピース竿より構成され、本発明に係るトップガイド1
は、そのトップ竿の竿先に装着されるものである。中通
し竿内を挿通した釣糸Wは、トップガイド1を介して竿
先から外に導出されるようになっている。
態に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明に係る
トップガイド1が装着された振出式中通し竿を示してい
る。この振出式中通し竿は、トップ竿、Xー1番ピース
竿、3番ピース(バット前)竿、元竿(バット)と複数
のピース竿より構成され、本発明に係るトップガイド1
は、そのトップ竿の竿先に装着されるものである。中通
し竿内を挿通した釣糸Wは、トップガイド1を介して竿
先から外に導出されるようになっている。
【0018】図2は、第1の実施の形態におけるトップ
ガイド1の構造を示し、(a)はその側面断面図、
(b)はその正面図である。また、図3は本発明のトッ
プガイド1の斜視図を示す。本発明のトップガイド1
は、大きく分けて、軸支体14と、該軸支体14に回転
可能に取り付けられたガイド体11とよりなる。軸支体
14は、竿に装着される円筒状の取付体13と、取付体
13に圧入等の手段により取り付けられるパイプ状の軸
体12とよりなる。軸体12の先端は、やや折り曲げら
れて拡開したリブ12aが形成されている。軸体12を
取付体13に圧入して取り付けた場合、軸体12の先端
(リブ12a)と、取付体の先端13aとの間で溝Mが
形成される。
ガイド1の構造を示し、(a)はその側面断面図、
(b)はその正面図である。また、図3は本発明のトッ
プガイド1の斜視図を示す。本発明のトップガイド1
は、大きく分けて、軸支体14と、該軸支体14に回転
可能に取り付けられたガイド体11とよりなる。軸支体
14は、竿に装着される円筒状の取付体13と、取付体
13に圧入等の手段により取り付けられるパイプ状の軸
体12とよりなる。軸体12の先端は、やや折り曲げら
れて拡開したリブ12aが形成されている。軸体12を
取付体13に圧入して取り付けた場合、軸体12の先端
(リブ12a)と、取付体の先端13aとの間で溝Mが
形成される。
【0019】一方、ガイド体11は、このように形成さ
れた溝Mに嵌め込まれる基部11aと、それより延出さ
れガイドリングRを備える部分とよりなる。ここで採用
するガイドリングRは、円柱状で、その内周穴R2は、
円形であり先端にかけて拡大するようにテーパ状に形成
されている。ガイドリングRの材質としては、低い摩擦
性の樹脂材、低摩擦性の金属材、セラミック材等が採用
されるが、中でも、低摩擦性のセラミックが好適であ
る。
れた溝Mに嵌め込まれる基部11aと、それより延出さ
れガイドリングRを備える部分とよりなる。ここで採用
するガイドリングRは、円柱状で、その内周穴R2は、
円形であり先端にかけて拡大するようにテーパ状に形成
されている。ガイドリングRの材質としては、低い摩擦
性の樹脂材、低摩擦性の金属材、セラミック材等が採用
されるが、中でも、低摩擦性のセラミックが好適であ
る。
【0020】また、ガイド体11、軸体12、及び取付
体13は、低摩擦性の金属等、例えばステンレスや、硬
化プラスチック等の合成樹脂材が採用されるが、中でも
耐食性に優れたステンレスが好適である。軸支体14の
軸体12に取り付けられたガイド体11は、その基部1
1aが軸体12の先端と、取付体の先端13aとの間で
形成された溝Mに嵌まり込み回動することができる。
体13は、低摩擦性の金属等、例えばステンレスや、硬
化プラスチック等の合成樹脂材が採用されるが、中でも
耐食性に優れたステンレスが好適である。軸支体14の
軸体12に取り付けられたガイド体11は、その基部1
1aが軸体12の先端と、取付体の先端13aとの間で
形成された溝Mに嵌まり込み回動することができる。
【0021】ここで、ガイドリングの底面R1と軸体1
2の先端であるリブ12aとの間には間隔Sを設定す
る。この間隔Sは、ガイド体11が軸方向にスライドし
た場合の、逃げ部として機能する。間隔Sを設けること
により、ガイド体11が軸方向に自由に移動可能とな
り、ガイド体内に付着した異物、例えば固形塩分等の固
着化を防止することができる。その間隔Sは、好適に
は、ガイド体11の底端と取付体の先端13aとの間隔
Sよりやや広めに設けることで、ガイドリングの底面R
1と軸体12のリブ12aとが直接接触することがな
く、ガイドリングRを傷めることが防止できる。
2の先端であるリブ12aとの間には間隔Sを設定す
る。この間隔Sは、ガイド体11が軸方向にスライドし
た場合の、逃げ部として機能する。間隔Sを設けること
により、ガイド体11が軸方向に自由に移動可能とな
り、ガイド体内に付着した異物、例えば固形塩分等の固
着化を防止することができる。その間隔Sは、好適に
は、ガイド体11の底端と取付体の先端13aとの間隔
Sよりやや広めに設けることで、ガイドリングの底面R
1と軸体12のリブ12aとが直接接触することがな
く、ガイドリングRを傷めることが防止できる。
【0022】次に、参考までに、このトップガイド1の
組み立て方を述べる。あらかじめ軸体12、取付体13
及びガイドリングR、ガイド体11を用意する。先ず、
ガイド体11の先から軸体12を挿入して、ガイド体1
1の基部11a(詳しくは、その縮径面11b)を軸体
12を嵌め込む。このとき縮径面11bは、軸体12の
外周面に回転可能に当接する。
組み立て方を述べる。あらかじめ軸体12、取付体13
及びガイドリングR、ガイド体11を用意する。先ず、
ガイド体11の先から軸体12を挿入して、ガイド体1
1の基部11a(詳しくは、その縮径面11b)を軸体
12を嵌め込む。このとき縮径面11bは、軸体12の
外周面に回転可能に当接する。
【0023】次いで、取付体13にガイド体11を備え
た軸体12を圧入して取り付ける。取り付けに際して
は、好ましくは、圧入に際して接着剤を使用すると、そ
の固定が確実になる。圧入固定する場合、取付体の先端
13aと軸体12の先端(リブ12a)との間に、一定
の間隔Sを設けることで溝Mを形成することは、既に述
べた。最後に、ガイド体11の内周にガイドリングRを
接着剤等を使って取り付ける。以上で、組み立ては終了
する。なお、竿先には、この取付体13を外挿すること
でトップガイド1は取り付けられる。
た軸体12を圧入して取り付ける。取り付けに際して
は、好ましくは、圧入に際して接着剤を使用すると、そ
の固定が確実になる。圧入固定する場合、取付体の先端
13aと軸体12の先端(リブ12a)との間に、一定
の間隔Sを設けることで溝Mを形成することは、既に述
べた。最後に、ガイド体11の内周にガイドリングRを
接着剤等を使って取り付ける。以上で、組み立ては終了
する。なお、竿先には、この取付体13を外挿すること
でトップガイド1は取り付けられる。
【0024】次に、キャスティング時における釣糸Wの
回動を以下に説明する。図4は、トップガイド1におけ
るキャスティング時の釣糸W及びガイド体11の回動関
係を模式的に示した図である。(A)は、キャスティン
グ前の状態を示した図である(初期状態)。図示するよ
うに、釣糸WはガイドリングRに接触し静止している。
今、釣竿を振り上げると、釣糸Wは、この状態から
(B)に示す状態に移動する。次いで、釣竿を振り下ろ
してキャスティングを行い、釣糸Wを勢いよく送り出し
ていく。
回動を以下に説明する。図4は、トップガイド1におけ
るキャスティング時の釣糸W及びガイド体11の回動関
係を模式的に示した図である。(A)は、キャスティン
グ前の状態を示した図である(初期状態)。図示するよ
うに、釣糸WはガイドリングRに接触し静止している。
今、釣竿を振り上げると、釣糸Wは、この状態から
(B)に示す状態に移動する。次いで、釣竿を振り下ろ
してキャスティングを行い、釣糸Wを勢いよく送り出し
ていく。
【0025】この時、釣糸WとガイドリングRとの間の
摩擦力により、釣糸WがガイドリングRの内周面に沿っ
て回転(自転)しようとするが、ガイド体自体が回転す
るため、釣糸Wの自転が防止される((C)、(D)参
照)。もっとも、釣糸WとガイドリングRの内周面との
摩擦力により、多少の自転もあるが、従来の如く、ガイ
ド体11が固定していないので、自転の数も極めて少な
くなる。このようにして、釣糸Wの自転を原因とする加
撚は、防止されるか極めて少なくなり、釣糸Wを飛ばす
ためのエネルギーが有効に働く。結果的に釣糸Wの送り
出しがスムースに行え、飛距離も伸びる。
摩擦力により、釣糸WがガイドリングRの内周面に沿っ
て回転(自転)しようとするが、ガイド体自体が回転す
るため、釣糸Wの自転が防止される((C)、(D)参
照)。もっとも、釣糸WとガイドリングRの内周面との
摩擦力により、多少の自転もあるが、従来の如く、ガイ
ド体11が固定していないので、自転の数も極めて少な
くなる。このようにして、釣糸Wの自転を原因とする加
撚は、防止されるか極めて少なくなり、釣糸Wを飛ばす
ためのエネルギーが有効に働く。結果的に釣糸Wの送り
出しがスムースに行え、飛距離も伸びる。
【0026】〔第2の実施の形態〕図5は、第2の実施
の形態におけるトップガイド1の構造を示し、(a)は
その側面断面図、(b)はその正面図、(c)はその背
面図である。
の形態におけるトップガイド1の構造を示し、(a)は
その側面断面図、(b)はその正面図、(c)はその背
面図である。
【0027】また、図6はそのトップガイド1の斜視図
を示す。このトップガイド1も第1の実施の形態と同様
に、ガイドリングRを備えたガイド体11、軸支体14
(軸体12、及び取付体13)から構成され組立て方も
同じである。ここで採用するガイドリングRの形状は円
柱状であり、その内周穴R2は、元端が円形で、先端が
長孔となっている。すなわち、元端から先端にかけて長
軸方向はテーパ状に内周が拡大していき、短軸方向は常
に一定の径となっている。
を示す。このトップガイド1も第1の実施の形態と同様
に、ガイドリングRを備えたガイド体11、軸支体14
(軸体12、及び取付体13)から構成され組立て方も
同じである。ここで採用するガイドリングRの形状は円
柱状であり、その内周穴R2は、元端が円形で、先端が
長孔となっている。すなわち、元端から先端にかけて長
軸方向はテーパ状に内周が拡大していき、短軸方向は常
に一定の径となっている。
【0028】図7は、トップガイド1におけるキャステ
ィング時の釣糸W及びガイド体11の回動関係を模式的
に示した図である。(A)は、キャスティング前の状態
を示した図(初期状態)である。図示するように、釣糸
WはガイドリングRに接触し静止している。今、釣竿を
振り上げると、釣糸Wは、この初期状態から(B)の状
態に移動する。次いで、釣竿を振り下ろしてキャスティ
ングを行い、釣糸Wを勢いよく送り出していく。すると
釣糸Wは、螺旋状の軌跡を描きながら送り出される。こ
の時、釣糸WはガイドリングRの内周面に沿って移動し
ようとする。
ィング時の釣糸W及びガイド体11の回動関係を模式的
に示した図である。(A)は、キャスティング前の状態
を示した図(初期状態)である。図示するように、釣糸
WはガイドリングRに接触し静止している。今、釣竿を
振り上げると、釣糸Wは、この初期状態から(B)の状
態に移動する。次いで、釣竿を振り下ろしてキャスティ
ングを行い、釣糸Wを勢いよく送り出していく。すると
釣糸Wは、螺旋状の軌跡を描きながら送り出される。こ
の時、釣糸WはガイドリングRの内周面に沿って移動し
ようとする。
【0029】しかし釣糸Wは、ガイドリングRの内周穴
R2の先端の長穴の周端に当接して位置決めされた状態
にあるため、ガイド体自体を回転させるように作用す
る。したがって、釣糸Wの自転が防止され、極端には、
ガイドリングRの内周面を一周すると1回の撚りが加わ
るだけである。このようにして、釣糸Wの自転による加
撚は防止され、釣糸Wの送り出しがスムースに行え、結
果的に飛距離も伸びる。ここで、上述した第1の実施の
形態及び第2の実施の形態では、軸支体14の取付体1
3に軸体12を圧入することで装着したが取り外し自在
としてもよい。
R2の先端の長穴の周端に当接して位置決めされた状態
にあるため、ガイド体自体を回転させるように作用す
る。したがって、釣糸Wの自転が防止され、極端には、
ガイドリングRの内周面を一周すると1回の撚りが加わ
るだけである。このようにして、釣糸Wの自転による加
撚は防止され、釣糸Wの送り出しがスムースに行え、結
果的に飛距離も伸びる。ここで、上述した第1の実施の
形態及び第2の実施の形態では、軸支体14の取付体1
3に軸体12を圧入することで装着したが取り外し自在
としてもよい。
【0030】図8は、トップガイド1において、取付体
13に軸体12が螺合により取り外し自在になっている
例を示す。取付体13の内周に雌螺子部13bを設け、
それに対応するように軸体12の外周に雄螺子部12b
を設け、それらを螺着することにより取外し自在とした
ものである。この様に、取外し自在とした場合、軸体1
2や取付体13の内周穴面にゴミ等の異物が詰った場合
でも、それを容易に除去でき使用性が極めて良い。
13に軸体12が螺合により取り外し自在になっている
例を示す。取付体13の内周に雌螺子部13bを設け、
それに対応するように軸体12の外周に雄螺子部12b
を設け、それらを螺着することにより取外し自在とした
ものである。この様に、取外し自在とした場合、軸体1
2や取付体13の内周穴面にゴミ等の異物が詰った場合
でも、それを容易に除去でき使用性が極めて良い。
【0031】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施の形態にのみ限定されるものではなく、その本質か
ら逸脱しない範囲で、他の色々な変形が可能であること
は言うまでもない。
実施の形態にのみ限定されるものではなく、その本質か
ら逸脱しない範囲で、他の色々な変形が可能であること
は言うまでもない。
【0032】例えば、上述の実施の形態において本発明
は振出式の中通し釣竿に適用した例を説明したが、その
他の中通し釣竿に対しても有効に適用可能であり、上記
実施の形態と同様な作用効果を得ることができる。第2
の実施の形態では、ガイドリングRの上端の内周穴R2
の形を長孔にしたが、小判状、楕円状としてもよく、要
は、釣糸Wが一定の位置に保持されるものであればよ
い。
は振出式の中通し釣竿に適用した例を説明したが、その
他の中通し釣竿に対しても有効に適用可能であり、上記
実施の形態と同様な作用効果を得ることができる。第2
の実施の形態では、ガイドリングRの上端の内周穴R2
の形を長孔にしたが、小判状、楕円状としてもよく、要
は、釣糸Wが一定の位置に保持されるものであればよ
い。
【0033】、
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
トップガイドが回転することにより、釣糸がトップガイ
ド内周面に接しながら生ずる自転作用が防止されるの
で、糸撚りが少なくなる。釣糸の送り出し時の負荷を低
減し、円滑に釣糸を導出できる結果、その飛距離も大き
くなる。
トップガイドが回転することにより、釣糸がトップガイ
ド内周面に接しながら生ずる自転作用が防止されるの
で、糸撚りが少なくなる。釣糸の送り出し時の負荷を低
減し、円滑に釣糸を導出できる結果、その飛距離も大き
くなる。
【図1】図1は、本発明に係るトップガイドが装着され
た振出式の中通し竿を示している。
た振出式の中通し竿を示している。
【図2】図2は、第1の実施の形態におけるトップガイ
ドの構造を示し、(a)はその側面断面図、(b)はそ
の正面図である。
ドの構造を示し、(a)はその側面断面図、(b)はそ
の正面図である。
【図3】図3は、第1の実施の形態におけるトップガイ
ドの斜視図を示す。
ドの斜視図を示す。
【図4】図4は、トップガイドにおけるキャスティング
時の釣糸及びガイド体の回動関係を模式的に示した図で
ある。
時の釣糸及びガイド体の回動関係を模式的に示した図で
ある。
【図5】図5は、第2の実施の形態におけるトップガイ
ド1の構造を示し、(a)はその側面断面図、(b)は
その正面図、(c)はその背面図である。
ド1の構造を示し、(a)はその側面断面図、(b)は
その正面図、(c)はその背面図である。
【図6】図6は、第1の実施の形態におけるトップガイ
ドの斜視図を示す。
ドの斜視図を示す。
【図7】図7は、トップガイドにおけるキャスティング
時の釣糸W及びガイド体の回動関係を模式的に示した図
である。
時の釣糸W及びガイド体の回動関係を模式的に示した図
である。
【図8】図8は、トップガイド1において、取付体に軸
体が螺合により取り外し自在になっている例を示す。
体が螺合により取り外し自在になっている例を示す。
【図9】図9は、従来のトップガイドにおけるキャステ
ィング時の釣糸及びガイド体の回動関係を模式的に示し
た図である。
ィング時の釣糸及びガイド体の回動関係を模式的に示し
た図である。
1…トップガイド 11…ガイド体 11a…基部 11b…縮径面 12…軸体 12a…リブ 12b…雄螺子部 13…取付体 13a…取付体の先端 13b…雌螺子部 14…軸支体 R…ガイドリング R1…ガイドリングの底面 R2…内周穴 W…釣糸 M…溝 S…間隔
Claims (8)
- 【請求項1】 竿先に装着された軸体に回転自在に取付
けられたガイド体を備えた回転自在な中通し竿のトップ
ガイド。 - 【請求項2】 トップガイドが、回転するガイド体とガ
イド体を軸支する軸体と竿先に軸体を取り付けるための
円筒状の取付体とよりなることを特徴とする中通し竿の
トップガイド。 - 【請求項3】 ガイド体の基部が軸体の先端と取付体の
先端との間に形成される溝に案内されて回転することを
特徴とする請求項2記載の中通し竿のトップガイド。 - 【請求項4】 ガイド体の内周に固定されたガイドリン
グの糸送出用穴端が長穴状に形成されていることを特徴
とする請求項2記載の中通し竿のトップガイド。 - 【請求項5】 取付体が竿先に外挿されて取り付けられ
ていることを特徴とする請求項2記載の中通し竿のトッ
プガイド。 - 【請求項6】 軸体と取付体が螺着により取り外し可能
となっていることを特徴とする請求項2記載の中通し竿
のトップガイド。 - 【請求項7】 トップガイドが、回転するガイド体とガ
イド体を軸支する軸体と竿先に軸体を取り付けるための
円筒状の取付体とよりなり、ガイド体の基部が軸体の先
端と取付体の先端との間に形成された溝に案内されて回
転し、ガイド体の内周に固定されたガイドリングの糸送
出用穴端が長穴状に形成され、取付体が竿先に外挿され
て取り付けられていることを特徴とする中通し竿のトッ
プガイド。 - 【請求項8】 上記請求項1〜7のいずれか1項記載の
トップガイドを備えた中通し竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13440097A JPH10304795A (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | トップガイド及びそれを備えた中通し竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13440097A JPH10304795A (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | トップガイド及びそれを備えた中通し竿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10304795A true JPH10304795A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=15127516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13440097A Withdrawn JPH10304795A (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | トップガイド及びそれを備えた中通し竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10304795A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020162484A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | グローブライド株式会社 | 釣糸ガイド |
-
1997
- 1997-05-07 JP JP13440097A patent/JPH10304795A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020162484A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | グローブライド株式会社 | 釣糸ガイド |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040803 |