JP3793674B2 - 緩衝手段付繰出容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイライナー、アイブロウ、リップライナー、アイシャドウなどの棒状化粧料を把持する芯チャックと螺合関係にある軸筒を相対回転させることで芯チャックを昇降させる繰出容器に関わり、特に容器外部からの衝撃を芯チャック及び棒状化粧料に伝えない緩衝手段付繰出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、アイライナー、アイブロウ、リップライナー、アイシャドウなどの棒状化粧料を芯チャックに取り付け、先筒の内部形状を非円形に形成し、この先筒に芯チャックを摺動可能に挿入し、かつ芯チャックと螺合関係にある軸筒(繰出機構)を相対回転させることで芯チャックを昇降させる化粧料繰出容器がある。この化粧料繰出容器は、化粧料繰出容器の長さを短くできるので、容器を小形化できるという利点があり、そのため、このタイプの化粧料繰出容器は、従来から種々のものが多数存在している。
【0003】
しかし、従来の化粧料繰出容器は、芯チャックとそれを繰り出すための繰出機構が直接係合しているために、容器を落とすなどして容器外部に衝撃的外力が加わった場合には、容器の衝撃が繰出機構を介して芯チャックに伝わり、棒状化粧料が破損する虞があった。
【0004】
そこで、容器に衝撃的外力が加わった場合に衝撃を緩衝するための技術が案出されている。例えば、実開平7-016711号公報の「繰り出し容器」は芯チャック(移動体)と繰出機構(保持体)とを緩衝部材で連結し、容器外部に衝撃が加えられてもこの衝撃を緩衝部材で吸収する構成のものである。なお、実開平7-016711号公報の緩衝部材にはスプリングやゴムが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実開平7-016711号公報のように緩衝手段として、スプリングやゴム材を使用する場合は、別部品となる。そこで、芯チャックと繰出機構との双方に係合部を設け、この係合部にスプリングやゴム材を組み付けていたため、部品コストや組み付けの手間などによる、コストアップにつながっていた。
【0006】
また、繰出容器を構成する部品はほぼ合成樹脂製であるが、緩衝手段のみ別材質で製作するとなると、部品の一体成形ができないので、部品点数を削減する場合の障害になっていた。
【0007】
以上から本発明は前記課題に鑑みて創案されたものであり、緩衝手段を別材料、別部品とせずに、他の部品と一体成形可能とすることで部品点数を減少させ、組立コストの削減ができる緩衝手段付繰出容器を提供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明の緩衝手段付繰出容器は、棒状化粧料を取り付けた芯チャックと、この芯チャックを筒内部へ回転不能かつ軸方向摺動自在に挿入した先筒と、この先筒に回転自在に係合する軸筒と、この軸筒内に設けられ前記芯チャックと螺合関係にある繰出機構と、前記芯チャック、前記先筒、前記軸筒、および前記繰出機構を収納するキャップ及び筒体を有する容器カバー部とを備え、前記先筒と前記軸筒の相対回転により前記繰出機構を介して前記芯チャックを前記先筒内で昇降させる繰出容器において、合成樹脂で筒状に成形され、前記容器カバー部と係合する係合部を有すると共に、後端部の外周上に複数個の周方向スリットを組み合わせた形状に切り欠いた切欠き穴を有し、前記容器カバー部に収納される中具を設け、前記先筒を前記中具に挿入し、前記軸筒の先端部を前記中具の後端と当接させ、前記切欠き穴が設けられた前記中具の後端部を、前記先筒と前記容器カバー部の前記筒体との間に位置させ、前記容器カバー部に加わる衝撃を前記中具の切欠き穴で緩衝して前記芯チャック及び前記棒状化粧料に伝えないことを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、容器カバー部に加わる衝撃が前記係合部を介して容器内部に伝わっても、この衝撃を合成樹脂製である中具自身の可撓性に加えて、中具に設けた切欠き穴により緩衝し、芯チャック及び棒状化粧料に伝えない。結果として、緩衝手段が中具等他の合成樹脂製の部品と一体成形でき、従来のように別材料、別部品とせずに済む。
【0010】
また、本発明の緩衝手段付繰出容器は、前記軸筒の先端を軸筒に延出し、延出した外周上に複数個の周方向スリットを組み合わせた切欠き穴を形成し、前記中具側には前記切欠き穴を設けない構成のものも例示でき、緩衝手段が軸筒と一体成形でき、部品点数を減らすことができる。
【0011】
更に、前記中具の切欠き穴を有する外周端と前記軸筒の先端とが結合した形状を有し、前記中具と前記軸筒を一体成形する構成のものも例示でき、部品点数をさらに一層減らすことができる。
【0012】
以上の構成により、部品点数を減少させることで、組立コストを削減できる。なお、芯チャックに取り付ける棒状化粧料はアイライナー、アイブロウ、リップライナー、アイシャドウなどが例示できる。また、芯チャック及び軸筒と螺合関係にある繰出機構は一重構造のものも二重構造のものも例示できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る緩衝手段付繰出容器を図1〜図15に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態では先筒内に棒状化粧料(例えば、アイライナー、以下化粧料という)を収納し、先筒と容器本体との相対回転により、化粧料を繰り出す緩衝手段付化粧料繰出容器として説明する。また、この実施の形態では芯チャック及び軸筒と螺合関係にある繰出機構を二重構造にしたもので説明する。
【0014】
[緩衝手段付化粧料繰出容器の構造]
緩衝手段付化粧料繰出容器は、図1に示すように、容器本体部Aと容器カバー部Bとで構成される。容器本体部Aは化粧料13を保持する芯チャック2と、芯チャック2を長手方向に摺動可能に挿入する長穴11を形成した先筒1と、先筒1の基部3に回転可能に取り付けられ外周面に第1の螺旋溝5を設けた軸筒4と、軸筒4に挿入され外周面に第1の螺旋溝5と係合する第1の突起7と内周面に第2の螺旋溝8を設けた中間軸筒6と、芯チャック2の後方に延びて中間軸筒6に挿通され外周面に設けられた第2の突起10を中間軸筒6に設けた第2の螺旋溝8に係合する軸部9と、一部が容器カバー部Bと係合する円筒形状の中具40とから構成される。また、容器カバー部Bは先筒1を覆うキャップ32と、軸筒4を覆う筒体50とから構成される。
【0015】
先筒1は合成樹脂製であり、内部には断面が多角形の長穴11が形成されている。そして、先端に化粧料13を保持し、多角形の長穴11に合致する多角形断面の化粧料保持部14を具備する芯チャック2が長穴11内に摺動可能に挿入されている。
【0016】
この実施の形態の先筒1に設けられた多角形の長穴11の断面は、図2に示すように、略正方形をなしている。なお、多角形は正方形のほかに、正五角形、正六角形、正八角形その他の正多角形状を採用することができる。
【0017】
先筒1は外周面が略円形をなす。また、外周面は先端側の大径部1a(図1参照)と基端側の基部3とからなる段付形状が形成されている。この基部3には中具40が装着される。更に、基部3の外周面に環状段部12が形成されている。この環状段部12には軸筒4が係合する。
【0018】
中具40は合成樹脂製であり、図3および図4に示すように、円筒形をなし、外周面の中位置に環状凸部(請求項1の係合部)41が形成されている。そして、環状凸部41が容器カバー部Bと係合する。また、環状凸部41を境に先端部42の外周面がキャップ32を着脱可能に形成され、後端部43の外周面が軸筒4を着脱可能に形成されている。また、環状凸部41からL寸法離れた後端部43の外周面に環状の突条45が設けられている。更に、後端部43の外周面は周方向のスリット44a,44bを組み合わせた切欠き穴44を形成している。切欠き穴44は2段にわたり周方向にスリット44a,44bを形成し、段の異なるスリット44a,44b間を軸方向のスリット44cで繋いだ組合せ形状で形成されている。この実施の形態では切欠き穴44が外周面上に2箇所形成されている。
【0019】
また、中具40の内径は先筒1の基部3の外径より大きいが大径部1aより小さく形成され、中具40に基部3側を挿入すると、その先端が先筒1の段部1cに当接する。そして、軸筒4に設けた環状段部18を先筒1の環状段部12に係合することによって、軸筒4の先端部は中具40の後端と当接し、中具40及び軸筒4が先筒1に対し回転可能で軸方向に離脱不能に組み込まれる。
【0020】
筒体50は合成樹脂製であり、有底円筒形状に形成されている。また、筒体50は筒先端からL寸法離れた内周面に環状の突条51を設けている。この突条51は筒体50に中具40を挿入する際に中具40の突条45を乗り越えて係合させ、筒先端を環状凸部41に当接させることで、回転可能で軸方向に離脱不能に組み込まれる。更に、筒体50の内周面には軸方向に沿って複数の突条52が形成されている。この突条52は後述する軸筒4の外周面と係合することによって、筒体50の回転を軸筒4に伝えるようになっている。
【0021】
キャップ32は金属製であり、化粧料の収納時に先筒1及び中具40の先端部42を環状凸部41まで挿入することによって先筒1を覆うものである。このキャップ32は、中具の先端部42の外周面の筒状継具の摩擦作用によって容易に着脱できるようになっている。
【0022】
芯チャック2は、図5〜図8に詳細に示すように、化粧料13を保持する化粧料保持部14を先端に有する。また、化粧料保持部14の外側面が先筒1の内面に形成された長穴11の多角形状に対応して多角形状をなす。図7に示す化粧料保持部14の外側面は略正方形である。そして、化粧料保持部14の内部は化粧料の断面形状に応じて円形であり、長手方向に形成された4本のスリット15により4個の爪部16が形成されている。
【0023】
かかる構成により、4本の爪部16は、その内面に設けられた長手方向の突起17と共に化粧料13を弾性的に強固に保持できる。なお、化粧料保持部14の内部形状は、化粧料の断面形状に応じて図7で示す円形の他に、楕円形、多角形等種々の形状を採用することができる。そして、芯チャック2には化粧料保持部14から延びる軸部9を有する。
【0024】
図5及び図6に示すように、芯チャック2の化粧料保持部14から延びる軸部9の後端には、一対の第2の突起10が設けられている。さらに、第2の突起10は中間軸筒6の内面に形成された第2の螺旋溝8と係合する。そして、第2の突起10の近傍の化粧料保持部14側に第2の突起10よりも小径の環状の突部27が設けられている。この突部27は軸部9の後端側に斜面35を有する。なお、突部27は環状ではなく円周上に複数個配置することも可能である。
【0025】
環状の突部27は、その外径Dsがねじ山突起24(図10参照)の内径Daよりも大で、第2の螺旋溝8の山部23の内径Dよりも僅かに小径に形成されている。すなわち、Da<Ds<D(図13参照)となっている。
【0026】
軸筒4は第1の螺旋溝5を有し、先端にスリット31を設けた合成樹脂製の有底の円筒体である。その外周面は筒体50の突条52と係合し、回転不能かつ軸方向摺動自在となるように多角形をなす。そして、軸筒4の内部には中間軸筒6が挿入されている。
【0027】
中間軸筒6は図9〜図12に詳細に示すように、断面が先筒1に形成された多角形断面の長穴11の内接円形(図11参照)をなしている。このため、中間軸筒6はその外周面21が先筒1の多角形の長穴11を外れることなく、前後方向に安定的に摺動移動が可能となる。
【0028】
中間軸筒6の内部には図10に示すように、軸筒4に組み込まれた第1の螺旋溝5と同一ピッチの第2の螺旋溝8が形成され、かつ第2の螺旋溝8は中間軸筒6の先端22において開放端部8aに達している。なお、第1の螺旋溝5と第2の螺旋溝8のピッチを異ならせることもできる。
【0029】
中間軸筒6の先端22には第2の螺旋溝8の開放端部8aが設けられていると共に、第2の螺旋溝8の山部23の内径よりも小径のねじ山突起24が設けられている。さらに、中間軸筒6の後端には円形の大径部25が形成され、この大径部25の一対の第1の突起7が形成されている。そして第1の突起7は第1の螺旋溝5に係合する。なお、中間軸筒6は収納状態では先端22が芯チャック2の化粧料保持部14に当接した状態で組み込まれている。
【0030】
[繰出機構の組み込み手順]
次に、軸部9、中間軸筒6および軸筒4より構成される繰出機構の組み込み手順を説明する。
【0031】
芯チャック2を中間軸筒6に組み込むには、図13〜図15に示すように、芯チャック2の軸部9を中間軸筒6に挿通する。すなわち、軸部9を中間軸筒6に接近させる(図13参照)。ついで第2の突起10を第2の螺旋溝8の開放端部8aから挿入し、軸部9と中間軸筒6とを相対的に回転させながらねじ嵌合する(図14参照)。そして、このような軸部9と中間軸筒6の相対回転を続けると、ねじ山突起24が突部27の斜面35に突き当たる。この状態から、さらに相対回転によるねじ嵌合を計測すると、突部27は斜面35からねじ山突起24を乗り越えて、図15に示すように突部27が第2の螺旋溝8の山部23にほぼ接する状態に組み込まれる。
【0032】
次に、中間軸筒6の第1の突起7を軸筒4の第1の螺旋溝5の開放端部から挿入し、中間軸筒6と軸筒4とを相対的に回転させながらねじ嵌合する。
そして、先筒1の長穴11に芯チャック2を挿入すると共に、環状段部12に軸筒4の環状段部18を係合する。また、軸筒4は筒体50に挿入されて突条52と係合する。
【0033】
[緩衝手段付化粧料繰出容器の動作]
この状態で、軸筒4(筒体50)と先筒1とを芯チャック2を収納する方向に相対回転すると、第2の螺旋溝8も回転する。第2の突起10が中間軸筒6の第2の螺旋溝8に係合しているから、第2の螺旋溝8の回転によって、芯チャック2は右側に移動し芯チャック2の軸部9が中間軸筒6に収容されている。さらに、この相対回転を持続すると、中間軸筒6の回転は停止し、中間軸筒6の外周面に設けられた第1の突起7が第1の螺旋溝5と係合しているので、中間軸筒6は芯チャック2と一緒に軸筒4内を移動する。
【0034】
さらに、芯チャック2を繰り出すには、キャップ32を外し、次いで軸筒4を回転させると、第1の螺旋溝5が回転する。中間軸筒6はこの第1の螺旋溝5と係合しているから芯チャック2の軸部9と共に先筒1の多角形の長穴11に案内されて長穴11内を外れることなく、長手方向に摺動状態で上昇する。大径部25が先筒1の下端面28に当接すると、中間軸筒6の上昇が停止することになる。すると、今度は中間軸筒6は回転し始め、芯チャック2を先筒1の多角形の長穴11内を上昇させる。そして、最大繰り出し状態になると、芯チャック2の上昇は停止する。
【0035】
さらに、突部27は化粧料保持部14に向いた係合側面29を芯チャック2の軸部9の軸心に対して直交する面に沿って形成し、そして中間軸筒6のねじ山突起24の内側面30を中間軸筒6の軸心に対して直交する面に沿って形成したときは、芯チャック2の最大繰り出し時に係合側面29と内側側面30とが密接することになり、芯チャック2をがたつきがなく安定的に保持する。そして、芯チャック2が抜け落ちることが確実に防止されている。
【0036】
突部27の外径Dsは中間軸筒6の開放端部8aにある小径のねじ山突起24の内径Daよりも大であるから、芯チャック2の最大繰り出し時に芯チャック2の突部27の係合側面29が小径のねじ山突起の内側側面30に当接して停止するので芯チャック2が抜け落ちるおそれはない。
【0037】
突部27の係合側面29とねじ山突起24の内側側面30とは密接面となるので、芯チャック2の最大繰り出し時に突部27の係合側面29がねじ山突起24の内側側面30に密接状態で当接することにより、芯チャック2が抜け落ちることはない。
【0038】
[本発明の緩衝手段の作用]
緩衝手段付化粧料繰出容器を床等に落とした場合、衝撃的外力が容器カバー部Bに加わり、更に衝撃的外力が容器カバー部Bと係合する環状凸部41を介して中具40に伝わる。しかし、中具40が合成樹脂自身の可撓性と切欠き穴44を設けたことによる弾発性により軸方向及び回転方向に緩衝機能を果たすので、容器本体部Aには衝撃的外力は伝わらない。すなわち、中具40の緩衝機能により隣接する軸筒4には衝撃的外力が伝わらず、軸筒4と繰出機構を介して連結する芯チャック2にも衝撃的外力が伝わらないので、化粧料13が破損する虞はない。
【0039】
また、この実施の形態によれば、緩衝手段の材質を他の部品と同じ合成樹脂とし、容器を構成する部品と一体形成可能となるので、部品点数を減らすことができ、組立コストが削減できる。
【0040】
[別の実施の形態]
前記実施の形態(実施の形態1)では、軸筒4と隣接する中具40側に切欠き穴44を設けて緩衝手段としたが、別の実施の形態(実施の形態2)として、図16に示すように、軸筒4a側に緩衝手段(切欠き穴)を設けて中具40a側には緩衝手段を設けないように構成してもよい。すなわち、図17に示すように、軸筒4aの先端を筒状に延出し、延出した外周上に複数個の周方向スリット44a,44bを組み合わせた切欠き穴44を形成する。また、実施の形態2では芯チャック2a及び軸筒4aと螺合関係にある繰出機構を一重構造にしている。すなわち、芯チャック2aは実施の形態1の芯チャック2と中間軸筒6を合体したものであり、芯チャック2aの突起7aが軸筒4aの第1の螺旋溝5と係合する構造になっている。
【0041】
なお、実施の形態1と実施の形態2との違いは、芯チャックと中間軸筒を合体し繰出機構を一重構造にしたことと、軸筒及び中具の形状を変えたことの違いのみであり、他の部品は実施の形態1と同じなのでその説明を省略する。
【0042】
この実施の形態2によれば、容器落下による衝撃的外力が中具40aに伝わったとしても、中具40aと隣接する軸筒4aの先端に切欠き穴44を設けたことによる弾発性により軸方向及び回転方向に緩衝機能を果たすので、軸筒4aを含む容器本体部Aには衝撃的外力は伝わらない。
【0043】
また、別の実施の形態(実施の形態3)として、中具と軸筒を一体成形するように構成してもよい。すなわち、図18に示すように、実施の形態1の中具40の他端側と軸筒4の先端側を結合した形状4bに一体成形する。なお、実施の形態1と実施の形態2との違いは、軸筒と中具とが別部品か一体ものの部品なのかの違いのみであり、他の部品は実施の形態1と同じなのでその説明を省略する。
【0044】
この実施の形態3によれば、容器落下による衝撃的外力が中具40側に伝わっても、中具40側と軸筒4側との設けた切欠き穴44による弾発性により軸方向及び回転方向に緩衝機能を果たすので、同一部品内であっても軸筒4側には衝撃的外力は伝わらない。また、実施の形態3によれば、部品点数を一層減らすことができ、組立コストが一層削減できる。
【0045】
【発明の効果】
以上本発明によれば、容器カバー部に加わる衝撃が前記係合部を介して容器内部に伝わっても、この衝撃を合成樹脂製である中具自身の可撓性に加えて、中具に設けた切欠き穴により緩衝し、芯チャック及び棒状化粧料に伝えない。結果として、緩衝手段が中具等他の合成樹脂製の部品と一体成形でき、従来のように別材料、別部品とせずに済み、部品点数を減らすことができる。従って、本発明は組立コストの削減もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかる緩衝手段付繰出容器の縦断面図である。
【図2】 図1のII−II断面図である。
【図3】 中具の拡大斜視図である。
【図4】 中具の拡大斜視図である。
【図5】 芯チャックの縦断面図である。
【図6】 芯チャックの側面図である。
【図7】 芯チャックの左側面図である。
【図8】 芯チャックの右側面図である。
【図9】 中間軸筒の側面図である。
【図10】 中間軸筒の縦断面図である。
【図11】 中間軸筒の左側面図である。
【図12】 中間軸筒の第2の螺旋溝の展開図である。
【図13】 芯チャックを中間軸筒に組み込む直前における芯チャックと中間軸筒の断面図である。
【図14】 芯チャックを中間軸筒に組み込んだ直後における芯チャックと中間軸筒の断面図である。
【図15】 芯チャックを中間軸筒へ組み込みが完了した時の芯チャックと中間軸筒の断面図である。
【図16】 本発明の別の実施の形態にかかる緩衝手段付繰出容器の縦断面図である。
【図17】 別の実施の形態にかかる緩衝手段付繰出容器に用いた螺旋筒の斜視図である。
【図18】 別の実施の形態にかかる緩衝手段付繰出容器に用いた螺旋筒の斜視図である。
【符号の説明】
1…先筒
2,2a…芯チャック
3…基部
4,4a…軸筒
4b…中具と軸筒を結合した形状
5…第1の螺旋筒
6…中間軸筒
7…第1の突起
7a…突起
8…第2の螺旋筒
8a…第2の螺旋溝の開放端部
9…軸部
10…第2の突起
11…先筒の長穴
13…棒状化粧料
14…化粧料保持部
23…第2の螺旋溝の山部
24…ねじ山突起
27…突部
29…突部の係合側面
30…ねじ山突起の内端側面
32…キャップ
40,40a…中具
41…環状凸部(係合部)
50…筒体
A…容器本体部
B…容器カバー部
Claims (3)
- 棒状化粧料を取り付けた芯チャックと、この芯チャックを筒内部へ回転不能かつ軸方向摺動自在に挿入した先筒と、この先筒に回転自在に係合する軸筒と、この軸筒内に設けられ前記芯チャックと螺合関係にある繰出機構と、前記芯チャック、前記先筒、前記軸筒、および前記繰出機構を収納するキャップ及び筒体を有する容器カバー部とを備え、前記先筒と前記軸筒の相対回転により前記繰出機構を介して前記芯チャックを前記先筒内で昇降させる繰出容器において、
合成樹脂で筒状に成形され、前記容器カバー部と係合する係合部を有すると共に、後端部の外周上に複数個の周方向スリットを組み合わせた形状に切り欠いた切欠き穴を有し、前記容器カバー部に収納される中具を設け、
前記先筒を前記中具に挿入し、前記軸筒の先端部を前記中具の後端と当接させ、前記切欠き穴が設けられた前記中具の後端部を、前記先筒と前記容器カバー部の前記筒体との間に位置させ、前記容器カバー部に加わる衝撃を前記中具の切欠き穴で緩衝して前記芯チャック及び前記棒状化粧料に伝えないことを特徴とする緩衝手段付繰出容器。 - 前記軸筒の先端を筒状に延出し、延出した外周上に複数個の周方向スリットを組み合わせた切欠き穴を形成し、前記中具側には前記切欠き穴を設けない請求項1記載の緩衝手段付繰出容器。
- 前記中具の切欠き穴を有する外周端と前記軸筒の先端とが結合した形状を有し、前記中具と前記軸筒を一体成形する請求項1記載の緩衝手段付繰出容器。
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1999
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