JPH10299582A - 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料放出防止装置

Info

Publication number
JPH10299582A
JPH10299582A JP11625997A JP11625997A JPH10299582A JP H10299582 A JPH10299582 A JP H10299582A JP 11625997 A JP11625997 A JP 11625997A JP 11625997 A JP11625997 A JP 11625997A JP H10299582 A JPH10299582 A JP H10299582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative pressure
fuel
fuel tank
passage
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11625997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3761665B2 (ja
Inventor
Hajime Udo
肇 宇土
Toshiaki Ichitani
寿章 市谷
Takeshi Suzuki
武 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP11625997A priority Critical patent/JP3761665B2/ja
Publication of JPH10299582A publication Critical patent/JPH10299582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3761665B2 publication Critical patent/JP3761665B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気管内の負圧による燃料タンクの負圧化が
困難な場合であっても、燃料タンクを適正な負圧状態に
維持することができる内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
を提供する。 【解決手段】 蒸発燃料通路20の途中にはタンク圧制
御弁30が設けられ、タンク圧制御弁30と吸気管2の
間において蒸発燃料通路20の途中には、三方弁41が
設けられている。三方弁41には、負圧チャンバ用通路
42を介して負圧チャンバ40が接続される。三方弁4
1は、燃料タンク9に対して負圧チャンバ用通路42ま
たは蒸発燃料通路20のいずれかを閉成/開成し、例え
ば、燃料タンク9が大気開放された後にエンジン1が始
動されたときは、負圧チャンバ用通路42を開成し、燃
料タンク9に対して負圧チャンバ40を連通させ、負圧
チャンバ40内の負圧を燃料タンク9に作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の蒸発燃
料放出防止装置、特に給油時に燃料タンクのフィラーキ
ャップを開けたときに燃料タンクから蒸発燃料が外気に
放出するのを防止する内燃機関の蒸発放出防止装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載された燃料タンク内の蒸発燃
料が外気中に放出するのを防止するために燃料タンクを
キャニスタを介して内燃機関の吸気管に接続し、燃料タ
ンク内の蒸発燃料を、内燃機関の停止時はキャニスタに
より処理すると共に、内燃機関の作動時は内燃機関で燃
焼させる技術が知られている。
【0003】また、内燃機関の作動時に燃料タンク内を
過度に負圧化して、内燃機関の作動時はもとより内燃機
関の停止後も燃料タンクの内圧を負圧に保持することに
より、給油のためにフィラーキャップを開けても、燃料
タンク内の蒸発燃料が外気に放出されることを防止する
ようにした内燃機関の蒸発燃料放出防止装置も既に提案
されている。
【0004】この装置では、燃料タンク内の燃料の温度
を検出する温度センサと、前記燃料タンクの内圧を検出
するタンク圧力センサとを設け、燃料タンク内の燃料の
温度に応じて予測される燃料タンク内の内圧の上昇分を
見込んだ過度に負圧化された目標圧力値を決定する。そ
して、内燃機関の作動中の吸気管内の負圧を利用して、
燃料タンクの内圧が上記目標圧力値となるように、上記
タンク圧力センサの検出値によりフィードバックしつつ
上記制御弁の開度を制御する。これにより、通常は燃料
タンクの内圧を上記目標圧力値に維持することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の内燃機関の蒸発燃料放出防止装置では、燃料タンク
の負圧化は内燃機関の作動中における吸気管内の負圧の
みを利用して行うようにしていたため、吸気管内が十分
に負圧状態にない場合や、運転状況により燃料タンクの
負圧化のための時間を十分確保できないような場合は、
燃料タンクの適正な負圧化が困難であるという問題があ
った。
【0006】例えば、長時間の登板走行時のように、内
燃機関に高負荷がかかり吸気管内圧力が上昇してその負
圧の度合いが小さい状態では、燃料タンクの負圧化が困
難になる。特に吸気管内圧力が上記目標圧力値よりも大
きい状態では、燃料タンクの適正な負圧化が不可能とな
る。
【0007】また、給油のために燃料タンクのフィラー
キャップを開け、燃料タンクを大気に開放したような場
合は、その後の内燃機関の作動により燃料タンクの負圧
化が開始されるが、給油後の内燃機関の作動時間または
車両走行時間が短い場合には、吸気管内の負圧による燃
料タンクが十分に負圧化されないまま駐停車されてしま
うおそれがある。
【0008】このように、運転状況によっては、燃料タ
ンクを適正に負圧化できない場合があるという問題があ
った。
【0009】本発明は上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的は、吸気管内の負
圧による燃料タンクの負圧化が困難な場合であっても、
燃料タンクを適正な負圧状態に維持することができる内
燃機関の蒸発燃料放出防止装置を提供することにある。
【0010】
【問題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、請求項1の内燃機関の蒸発燃料放出防止装置は、
燃料タンクと内燃機関の吸気系とを接続する蒸発燃料通
路と、負圧チャンバと、該負圧チャンバと前記蒸発燃料
通路とを接続する負圧チャンバ用通路と、該負圧チャン
バ用通路を開閉する第1の制御弁とを備えたことを特徴
とする。
【0011】この構成により、第1の制御弁により負圧
チャンバ用通路が開閉される。負圧チャンバ用通路が閉
成されると、燃料タンクは内燃機関の吸気系とのみ連通
され、内燃機関の吸気系の負圧のみによって燃料タンク
が負圧化される状態になる。一方、負圧チャンバ用通路
が開成されると、負圧チャンバが燃料タンクと連通さ
れ、負圧チャンバの負圧が燃料タンクに作用して、負圧
チャンバの負圧によって燃料タンクが負圧化可能な状態
になる。これにより、内燃機関の作動による吸気管内の
負圧に基づく燃料タンクの負圧化が困難な場合であって
も、負圧チャンバの負圧によって燃料タンクを適正な負
圧状態に維持することができる。
【0012】具体的には、前記第2の制御弁として、例
えば流量制御可能な電磁弁等を用い、前記第1の制御弁
として、開閉弁または三方弁等を用いるのが望ましい。
【0013】請求項2の内燃機関の蒸発燃料放出防止装
置は、請求項1記載の内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
において、前記負圧チャンバと前記蒸発燃料通路とを接
続するチャンバ負圧化用通路と、該チャンバ負圧化用通
路に設けられ、前記負圧チャンバから前記蒸発燃料通路
への流れを許容する一方向弁とを備えたことを特徴とす
る。
【0014】この構成により、一方向弁により、前記負
圧チャンバから前記蒸発燃料通路への流れが許容され
る。これにより、負圧チャンバの内圧が蒸発燃料通路の
内圧より大きいときに負圧チャンバから蒸発燃料通路へ
空気等が流れるので、吸気系の負圧を利用して負圧チャ
ンバを負圧状態にすることができる。
【0015】請求項3の内燃機関の蒸発燃料放出防止装
置は、請求項1または2記載の内燃機関の蒸発燃料放出
防止装置において、前記蒸発燃料通路の途中に設けら
れ、該蒸発燃料通路を開閉する第2の制御弁と、前記内
燃機関の作動時及び停止時において前記燃料タンクの内
圧が負圧になるように前記第2の制御弁の開度を制御す
る制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】この構成により、内燃機関の作動時及び停
止時において燃料タンクの内圧が負圧になるように第2
の制御弁の開度が制御されるので、燃料タンク内は内燃
機関の作動中はもとより停止後も負圧に保持される。こ
れにより、給油のためにフィラーキャップを開けても、
燃料タンク内の蒸発燃料が外気に放出されることが防止
され、また、キャニスタを使用せずに蒸発燃料の放出防
止を図ることができる。
【0017】請求項4の内燃機関の蒸発燃料放出防止装
置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の
蒸発燃料放出防止装置において、前記第1の制御弁は、
前記内燃機関の吸気系の圧力が前記燃料タンクの目標圧
力値及び前記燃料タンクの内圧値のいずれよりも大きい
場合は、前記負圧チャンバ用通路を開成することを特徴
とする。
【0018】この構成により、前記内燃機関の吸気系の
圧力が前記燃料タンクの目標圧力値及び前記燃料タンク
の内圧値のいずれよりも大きい場合は、前記第1の制御
弁により前記負圧チャンバ用通路が開成される。これに
より、燃料タンクと負圧チャンバとが連通され、負圧チ
ャンバの負圧によって燃料タンクが負圧化されるので、
吸気系の負圧によっては燃料タンクを上記目標圧力値に
まで負圧化できない場合等であっても、負圧チャンバの
負圧によって燃料タンクを適正な負圧状態に維持するこ
とができる。
【0019】請求項5の内燃機関の蒸発燃料放出防止装
置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の
蒸発燃料放出防止装置において、前記第1の制御弁は、
前記燃料タンクの内圧値が大気圧と略等しい場合に前記
内燃機関の始動がなされたときは、前記負圧チャンバ用
通路を開成することを特徴とする。
【0020】この構成により、前記燃料タンクの内圧値
が大気圧と略等しい場合に前記内燃機関の始動がなされ
たときは、前記第1の制御弁前記負圧チャンバ用通路が
開成される。これにより、燃料タンクと負圧チャンバと
が連通され、負圧チャンバの負圧によって燃料タンクが
負圧化されるので、給油等により燃料タンクが大気開放
された後の内燃機関の作動時間が短い場合等であって
も、負圧チャンバの負圧によって比較的速やかに燃料タ
ンクを負圧化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0022】(実施の第1形態)図1は本発明の実施の
第1形態に係る内燃機関の蒸発燃料放出防止装置の構成
を示す全体構成図である。同図において、1は例えば4
気筒を有する内燃機関(以下単に「エンジン」という)
であり、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁
3が配されている。また、スロットル弁3にはスロット
ル弁開度(θTH)センサ4が連結されており、当該ス
ロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コ
ントロールユニット(以下(ECU)という)5に供給
する。
【0023】燃料噴射弁6は、吸気管2の途中であって
エンジン1とスロットル弁3との間の図示しない吸気弁
の少し上流側に各気筒毎に設けられている。また、各燃
料噴射弁6は燃料供給管7を介して密閉構造の燃料タン
ク9に接続しており、燃料供給管7の途中には燃料ポン
プ8が設けられている。燃料タンク9は給油のための給
油口10を有しており、給油口10にはフィラーキャッ
プ11が取付けられている。
【0024】燃料噴射弁6はECU5に電気的に接続さ
れ、該ECU5からの信号により燃料噴射の開弁時期が
制御される。
【0025】吸気管2の前記スロットル弁3の下流側に
は吸気管内絶対圧PBAを検出する吸気管内絶対圧(P
BA)センサ13、及び外気温としての吸気温TAを検
出する吸気温(TA)センサ14が装着されている。ま
た、燃料タンク9には、燃料タンク9のタンク内圧(絶
対圧)Ptを検出するタンク内圧(Pt)センサ15
と、燃料タンク9内の燃料の温度Tgを検出する燃料温
度(Tg)センサ16とがそれぞれ設けられている。ま
たこれらのセンサ13〜16の検出信号はECU5に供
給される。さらに、大気圧(絶対圧)PAを検出する大
気圧(PA)センサ45、及び車両の速度Vを検出する
車速(V)センサ50が設けられ。これらの検出信号も
ECU5に供給される。
【0026】次に燃料タンク9、蒸発燃料通路20、負
圧チャンバ40、三方弁41(第1の制御弁)等から構
成される蒸発燃料放出抑止系31について説明する。
【0027】燃料タンク9は蒸発燃料通路20を介して
吸気管2のスロットル弁3の下流側に接続されており、
蒸発燃料通路20の途中には蒸発燃料通路20を開閉す
るタンク圧制御弁30(第2の制御弁)が設けられてい
る。制御弁30は、その制御信号のオン−オフデューテ
ィ比を変更することにより燃料タンク9内で発生する蒸
発燃料の流量を制御するように構成された電磁弁であ
り、制御弁30の作動はECU5により制御される。な
お、制御弁30はその開度をリニアに変更可能な電磁弁
を使用してもよい。
【0028】制御弁30と吸気管2との間において蒸発
燃料通路20の途中には、三方弁41が設けられてい
る。また、三方弁41には、負圧チャンバ用通路42を
介して負圧チャンバ40が接続されている。
【0029】三方弁41は、ECU5に電気的に接続さ
れて、ECU5からの信号により燃料タンク9に対して
負圧チャンバ40または吸気管2のいずれかを連通させ
る。すなわち、三方弁41は、燃料タンク9に対して負
圧チャンバ用通路42または蒸発燃料通路20のいずれ
かを閉成/開成する。
【0030】負圧チャンバ40はさらに、チャンバ負圧
化用通路43を介して蒸発燃料通路20に接続されてい
る。チャンバ負圧化用通路43は、三方弁41と吸気管
2との間において蒸発燃料通路20に接続され、チャン
バ負圧化用通路43の途中には、一方向弁44が設けら
れている。一方向弁44は、負圧チャンバ40から蒸発
燃料通路20への流体の流れのみを許容する弁であり、
その開弁の限界圧は、例えば後述する燃料タンク9内の
燃料の温度Tgに応じて設定される燃料タンク9の目標
圧力値(絶対圧)Po(mmHg)の下限値(図3の曲
線D)に基づいて所定限界圧に設定される。これによっ
て、負圧チャンバ40の内圧は吸気管2内の負圧を利用
して上記所定限界圧に常に維持される。
【0031】蒸発燃料通路20と燃料タンク9の接続部
には、カットオフ弁21が設けられている。カットオフ
弁21は、燃料タンク9の満タン状態のときや燃料タン
ク9の傾きが増加したとき閉弁するフロート弁である。
【0032】ECU5は各種センサ等からの入力信号波
形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナロ
グ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する
入力回路、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)、CPUで実行される演算プログラム及び演算結果
等を記憶する記憶手段、燃料噴射弁6や制御弁30に駆
動信号を供給する出力回路等から構成される。
【0033】ECU5のCPUは、θTHセンサ3、P
BAセンサ13等の各種センサの出力信号に応じてエン
ジン1に供給する燃料量制御等を行う。燃料量制御は本
発明の主題ではないので説明を省略する。
【0034】ECU5のCPUは、上述の燃料温度セン
サ16、タンク内圧センサ15、PAセンサ45、PB
Aセンサ13等の出力信号に基づいて三方弁41、制御
弁30の作動を制御する。
【0035】図2は、本発明の実施の第1形態に係る蒸
発燃料放出防止装置における蒸発燃料放出防止の制御処
理を行うプログラムを示す。
【0036】まず、給油のためのフィラーキャップ11
の開蓋等により燃料タンク9がいわゆる大気開放された
か否かを判別する(ステップS201)。燃料タンク9
が大気開放されたか否かは、例えばタンク内圧センサ1
5の検出値(タンク内圧Pt)とPAセンサ45の検出
値(大気圧PA)とにより判別され、タンク内圧Ptが
大気圧PAに略等しくなったときに燃料タンク9が大気
開放されたと判別される。
【0037】前記ステップS201の判別の結果、燃料
タンク9が大気開放されていない場合は、エンジン1の
クランキングを検知する等によりエンジン1が作動中で
あるか否かを判別し(ステップS205)、その判別の
結果、エンジン1が作動中である場合は、吸気管内絶対
圧PBAを検出して(ステップS206)、燃料温度セ
ンサ16により燃料タンク9内の燃料の温度Tgを検出
し(ステップS207)、次いでタンク内圧センサ15
により燃料タンク9のタンク内圧Ptを検出して(ステ
ップS208)、後述する燃料タンク9内の目標圧力値
Poの設定方法に基づいて燃料タンク9内の目標圧力値
Poを算出する(ステップS209)。この際、前記目
標圧力値Poは、エンジン1の停止後も燃料タンク9内
の負圧が保持できるように、予測される燃料タンク9内
のタンク圧力上昇分を見込んだ過度に負圧化された値に
設定される。
【0038】上記予測され得る燃料タンク9内のタンク
内圧上昇の要因としては、燃料タンク9内の燃料のその
温度における保有熱量により燃料に含まれる成分のうち
燃料温度よりも低い温度で蒸発する成分が蒸発すること
と、外気温の上昇による燃料タンク9内の燃料の温度上
昇により上記と同様に燃料の一部が蒸発することが挙げ
られる。
【0039】前記ステップS209の処理後は、吸気管
内絶対圧PBAが目標圧力値Po及びタンク内圧Ptの
いずれよりも大きいか否か、すなわちPBA>Poで且
つPBA>Ptが成立するか否かを判別する(ステップ
S210)。その判別の結果、PBA≦PoまたはPB
A≦Ptのいずれかが成立する場合は、三方弁41によ
り、負圧チャンバ用通路42を閉成すると共に蒸発燃料
通路20を開成し(ステップS211)、燃料タンク9
のタンク内圧Ptと上記目標圧力値Poとの差ΔPを算
出して(ステップS212)、前記差ΔPが0になるよ
うに制御弁30の開度を制御し(ステップS213)、
本処理を終了する。これにより、燃料タンク9のタンク
内圧Ptを目標圧力値Poに保持することができる。
【0040】前記ステップS205の判別の結果、エン
ジン1が停止中の場合は、ECU5のCPUは前記目標
圧力値Poに制御された燃料タンク9内の負圧を保持す
るために制御弁30を閉成して(ステップS203)、
本処理を終了する。
【0041】一方、前記ステップS201の判別の結
果、燃料タンク9が大気開放された場合は、エンジン1
が始動されたか否かを判別する(ステップS202)。
エンジン1が始動されたか否かはクランキングを検知す
る等により判別される。なお、エンジン1の始動の代わ
りに車両の走行がなされたか否かを判別するようにして
もよい。車両の走行がなされたか否かは車速センサ50
の検出値により判別される。
【0042】前記ステップS202の判別の結果、エン
ジン1が始動された場合は、三方弁41により負圧チャ
ンバ用通路42を開成すると共に蒸発燃料通路20を閉
成する(ステップS204)。これにより、燃料タンク
9に対して負圧チャンバ40が連通されるので、燃料タ
ンク9が大気開放された後のエンジン1の作動時間が短
い場合であっても、負圧チャンバ40内の所定の限界圧
によって比較的短時間で燃料タンク9の負圧化を図るこ
とができる。次いで、前記ステップS212に進む。
【0043】一方、前記ステップS202でエンジン1
が始動されない場合は、前記ステップS203に進む。
【0044】前記ステップS210の判別の結果、PB
A>Poで且つPBA>Ptが成立する場合は、前記ス
テップS204に進む。これにより、燃料タンク9に負
圧チャンバ40が連通されるので、吸気管内絶対圧PB
Aよりも目標圧力値Poが低い場合であって、吸気管2
内の負圧によってはタンク内圧Ptを目標圧力値Poま
で負圧化できないときであっても、負圧チャンバ40に
より燃料タンク9の負圧化を図ることができる。
【0045】本処理により、エンジン1の作動中におい
て、制御弁30の開度の制御により燃料タンク9のタン
ク内圧Ptを目標圧力値Poに保持することができる。
その際、通常はエンジン1の作動による吸気管2内の負
圧が利用されるが、燃料タンク9が大気開放された後の
エンジン1の作動時間が短い場合や、長時間の登板走行
等の高負荷運転によって吸気管内絶対圧PBAが上昇し
ている場合には、吸気管2に替えて負圧チャンバ40の
負圧が利用される。
【0046】ここで、図2のステップS209における
燃料タンク9内の目標圧力値Poの設定方法を図3を参
照して説明する。図3は、燃料タンク9内の目標圧力値
Poの設定基準を説明するための燃料温度−タンク内圧
曲線を示すグラフである。
【0047】図3の燃料タンク9内の目標圧力値Poの
設定範囲値はECU5の記憶手段にマップとして格納さ
れる。
【0048】図3のグラフにおいて、横軸は、燃料タン
ク9内の燃料の温度Tg(℃)、縦軸は、燃料タンク9
のタンク内圧Pt(mmHg)を示す。ここに、縦軸の
タンク内圧Ptは上述したように絶対圧で示され、グラ
フの下方ほど圧力は低い。
【0049】以下、図3中の各曲線A,B,A+B,
C,A+C,D,Eについて説明する。
【0050】曲線Aは、エンジン1が停止して燃料タン
ク9の負圧化が停止しても燃料タンク9の内圧が負圧に
保持されるように、車両の走行中に燃料タンク9内を過
度に負圧化するためのタンク内圧Ptの目標圧力値Po
の上限値であって、エンジン1が停止した直後から燃料
タンク9内の燃料のその温度Tgにおける保有熱量によ
り、燃料に含まれる成分のうち燃料温度よりも低い温度
で蒸発する成分が蒸発することによる燃料タンク9のタ
ンク内圧Ptの上昇分を考慮したタンク内圧Ptの目標
圧力値Poの上限値を示す。制御弁30は、燃料温度T
gに拘わらず燃料タンク9のタンク内圧Ptが曲線A以
下になるように開度が制御される。曲線Aでは、燃料温
度Tgが増大するほどタンク内圧Ptは減少する。
【0051】曲線Bは、エンジン1が停止して燃料タン
ク9の負圧化が停止しても燃料タンク9の内圧が負圧に
保持されるように、車両の走行中に燃料タンク9内を過
度に負圧化するためのタンク内圧Ptの目標圧力値Po
の上限値であって、停車中又は駐車中、外気温が所定の
想定最大外気温40.6℃まで上昇し、燃料温度Tgも
また40.6℃まで上昇した場合の燃料タンク9のタン
ク内圧Ptの上昇分を考慮したタンク内圧Ptの目標圧
力値Poの上限値を示す。所定の想定最大外気温40.
6℃は、車両設計時に想定する外気温の最大値である。
また、曲線Bにおいては、燃料温度Tgが増大するほど
タンク内圧Ptは増大する。
【0052】曲線A+Bは、上記曲線Aと上記曲線Bの
条件を同時に満足する曲線である。曲線A+Bにおいて
は燃料温度Tgが25℃付近でタンク内圧Ptは最小値
を執る。想定最大外気温として40.6℃を選択する場
合は、制御弁30は、燃料温度Tgに拘わらず燃料タン
ク9のタンク内圧Ptが曲線A+B以下になるように開
度が制御される。
【0053】曲線Cは、上記曲線Bと同じ条件で所定の
想定最大外気温を40.6℃よりも厳しい45℃とした
ときのタンク内圧Ptの目標圧力値Poの上限値を示
す。
【0054】曲線A+Cは、上記曲線Aと上記曲線Cの
条件を同時に満足する曲線である。想定最大外気温とし
て45℃を選択する場合は、制御弁30は、燃料温度T
gに拘わらず燃料タンク9のタンク内圧Ptは曲線A+
C以下になるように開度が制御される。
【0055】曲線Dは、燃料タンク9からエンジン1に
燃料を移送する燃料ポンプ8の吸引下限であって燃料タ
ンク9の目標圧力値Poの下限値を示す。燃料タンク9
内のタンク圧力Ptがこの曲線D以下であると燃料ポン
プ8は燃料タンク9から燃料を吸引することができない
ので、燃料タンク9内のタンク圧力Ptを曲線D以上に
する必要がある。曲線Dにおいては、燃料温度Tgが増
大するほどタンク内圧Ptは増大する。また、曲線Dに
よるタンク内圧Ptの目標圧力値Poの下限値は曲線A
+Cよるタンク内圧Ptの目標圧力値Poの上限値より
小さい。
【0056】最後に、曲線Eは、いわゆる、燃料が燃料
としての特性を保持する限界ライン(いわゆる、ガソリ
ンが枯れる限界のライン)である。燃料タンク9のタン
ク内圧Ptをこの曲線E以下まで低下させると、燃料タ
ンク9内の燃料は燃料内の揮発し易い成分が抜けて燃料
としての特性を保持することができなくなる。曲線Eに
おいては、燃料温度Tgが増大するほどタンク内圧Pt
は増大する。曲線Eによるタンク内圧Ptは曲線Dよる
タンク内圧Ptの目標圧力値Poの下限値より小さい。
【0057】本実施の第1形態においては、図3のグラ
フで、所定の想定最大外気温としてより厳しい条件であ
る45℃を選択する。すなわち、上記曲線Bではなく上
記曲線Cを考慮する。よって、エンジン1が停止して燃
料タンク9の負圧化が停止しても燃料タンク9のタンク
内圧Ptを負圧に保持するためには、前記制御弁30
は、その開度が曲線A,C,A+C,D,Eによる条件
をすべて満足するように制御される必要がある。具体的
には、制御弁30の制御領域は図3の斜線部で示され、
前記制御弁30は、燃料温度Tgに応じて燃料タンク9
内のタンク内圧Ptの値がこの領域内になるように制御
される。
【0058】本実施の第1形態によれば、通常は、エン
ジン1の作動中に、吸気管2内の負圧が燃料タンク9内
に作用して燃料タンク9内は所定の目標圧力値Poに保
持される。その一方、燃料タンク9が大気開放された後
にエンジン1を始動し、短時間でエンジン1を停止する
場合のように、エンジン1の作動による吸気管2内の負
圧を利用した燃料タンク9の負圧化のための時間が十分
にとれないときであっても、負圧チャンバ40の負圧に
よって燃料タンク9を適正な負圧状態に維持することが
できる。また、長時間の登板走行時のように高負荷によ
って吸気管内絶対圧PBAが上昇し、吸気管2内の負圧
を利用した燃料タンク9の負圧化が困難な場合にも、同
様に燃料タンク9を適正な負圧状態に維持することがで
きる。
【0059】それらの結果、外気温が45°Cに上昇し
たとしても、給油のためフィラーキャップ11を開けて
も燃料タンク9内の蒸発燃料が外気に放出するのを防止
することができる。さらに、燃料タンク内を負圧にする
のでキャニスタが不要となり、より簡単な構成かつ低コ
ストで蒸発燃料の放出防止を図ることができる。
【0060】また、チャンバ負圧化用通路43の途中に
は、負圧チャンバ40から三方弁41への流体の流れの
みを許容する一方向弁44を設けたので、負圧チャンバ
40の内圧を吸気管2内の負圧を利用して常時負圧状態
にすることができる。従って、上述した負圧チャンバ4
0による燃料タンク9の負圧化処理の速やかな実行を容
易にすることができる。
【0061】なお、本実施の第1形態において、三方弁
41を制御弁30とカットオフ弁21との間において蒸
発燃料通路20の途中に設けるようにしてもよい。その
場合、三方弁41に制御弁30と同様の機能(デューテ
ィ比の変更により流量制御可能な機能)を設け、図2の
ステップS213では、三方弁41により負圧チャンバ
用通路42が開成されているときは、制御弁30が蒸発
燃料通路20を閉成すると共に、制御弁30に代わって
三方弁41が差ΔPに基づく燃料タンク9の負圧化制御
を行うようにするのが好ましい。
【0062】(実施の第2形態)図4は、本発明の実施
の第2形態に係る内燃機関の蒸発燃料放出防止装置の構
成を示す全体構成図である。本実施の第2形態は、実施
の第1形態に対して蒸発燃料放出抑止系31の構成が異
なる。すなわち、本実施の第2形態では、三方弁41に
替えて負圧チャンバ用通路制御弁47(第1の制御弁)
を設け、負圧チャンバ40の負圧化のための手段を一方
向弁44に替えて負圧ポンプ49とした点が実施の第1
形態と相違する。なお、図4中、実施の第1形態に係る
蒸発燃料放出防止装置と同一の構成要素には同一の符号
が付してある。
【0063】本実施の第2形態では、蒸発燃料放出抑止
系31は、燃料タンク9、蒸発燃料通路20、負圧チャ
ンバ40、負圧チャンバ用通路制御弁47、負圧ポンプ
49等から構成される。
【0064】制御弁30と吸気管2の間において蒸発燃
料通路20の途中には、負圧チャンバ40が負圧チャン
バ用通路46を介して接続されている。負圧チャンバ用
通路46の途中には、負圧チャンバ用通路制御弁47が
設けられている。負圧チャンバ用通路制御弁47は、E
CU5に電気的に接続されて、ECU5からの信号によ
り負圧チャンバ用通路46を開閉する。
【0065】また、負圧チャンバ40には、チャンバ負
圧化用通路48を介して負圧ポンプ49が接続されてい
る。負圧ポンプ49は不図示の電動モータにより駆動さ
れ、負圧チャンバ40を常に一定の負圧状態(例えば前
述した目標圧力値Poの下限値、図3の曲線D)に維持
する。なお、負圧チャンバ40を負圧化できる手段であ
れば、負圧ポンプ49に替えてバネ等の他の動力による
手段であってもよい。
【0066】蒸発燃料放出抑止系31におけるその他の
点、及び本装置における蒸発燃料放出抑止系31以外の
構成は、実施の第1形態の場合と同一である。
【0067】以上のような構成において、本実施の第2
形態では、図2と同様の処理を行う。ただし、図2のス
テップS204(負圧チャンバ40への連通)では、負
圧チャンバ用通路制御弁47が負圧チャンバ用通路46
を開成し、図2のステップS211(吸気管2への連
通)では、負圧チャンバ用通路制御弁47が負圧チャン
バ用通路46を閉成するように処理する。
【0068】本実施の第2形態によれば、実施の第1形
態と同様の効果を奏することができる。
【0069】なお、本実施の第2形態において、負圧チ
ャンバ用通路46の接続位置を制御弁30とカットオフ
弁21の間において蒸発燃料通路20の途中に設けるよ
うにしてもよい。その場合、負圧チャンバ用通路制御弁
47は制御弁30と同様の構成(デューティ比の変更に
より流量制御可能な)の制御弁とし、図2のステップS
213では、負圧チャンバ用通路46が負圧チャンバ用
通路制御弁47により開成されているときは、制御弁3
0は蒸発燃料通路20を閉成すると共に、制御弁30に
代わって負圧チャンバ用通路制御弁47が差ΔPに基づ
く燃料タンク9の負圧化制御を行うようにするのが好ま
しい。
【0070】なお、実施の第1、第2形態では、想定最
大外気温として予め設定された値45℃を使用して燃料
タンク9のタンク内圧Ptを制御しているが、この想定
最大外気温として、設定手段を設けて設定した値を使用
して燃料タンク9のタンク内圧Ptを制御してもよい。
これにより、例えば、夏場は45℃、冬場は25℃のよ
うに車両の周囲温度環境に応じて想定最大外気温を設定
することができるので、燃料タンク9内の圧力値を車両
の周囲温度に対して適切な値とし得、過剰に負圧化され
た値となるのを防止できる。
【0071】なお、実施の第1、第2形態では、図2の
ステップS210で、PBA>Poで且つPBA>Pt
が成立する場合に負圧チャンバ用通路42を開成するよ
うにしたが、PBA>Poが成立する場合には、タンク
内圧Ptにかかわらず負圧チャンバ用通路42を開成す
るようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
に記載の内燃機関の蒸発燃料放出防止装置によれば、第
1の制御弁により負圧チャンバ用通路が開成されたとき
に、負圧チャンバの負圧が燃料タンクに作用して、内燃
機関の作動による吸気管内の負圧に基づく燃料タンクの
負圧化が困難な場合であっても、負圧チャンバの負圧に
よって燃料タンクを適正な負圧状態に維持することがで
きる。
【0073】請求項2に記載の内燃機関の蒸発燃料放出
防止装置によれば、一方向弁により、前記負圧チャンバ
から前記蒸発燃料通路への流れが許容され、負圧チャン
バの内圧が蒸発燃料通路の内圧より大きいときに負圧チ
ャンバから蒸発燃料通路へ空気等が流れるので、吸気系
の負圧を利用して負圧チャンバを負圧状態にすることが
できる。
【0074】請求項3に記載の内燃機関の蒸発燃料放出
防止装置によれば、燃料タンク内は内燃機関の作動中は
もとより停止後も負圧に保持される。これにより、給油
のためにフィラーキャップを開けても、燃料タンク内の
蒸発燃料が外気に放出されることが防止され、また、キ
ャニスタを使用せずに蒸発燃料の放出防止を図ることが
できる。
【0075】請求項4に記載の内燃機関の蒸発燃料放出
防止装置によれば、内燃機関の吸気系の圧力が前記燃料
タンクの目標圧力値及び前記燃料タンクの内圧値のいず
れよりも大きい場合は、前記第1の制御弁により前記負
圧チャンバ用通路が開成されるので、燃料タンクと負圧
チャンバとが連通され、負圧チャンバの負圧によって燃
料タンクが負圧化される。従って、吸気系の負圧によっ
ては燃料タンクを上記目標圧力値にまで負圧化できない
場合等であっても、負圧チャンバの負圧によって燃料タ
ンクを適正な負圧状態に維持することができる。
【0076】請求項5に記載の内燃機関の蒸発燃料放出
防止装置によれば、前記燃料タンクの内圧値が大気圧と
略等しい場合に前記内燃機関の始動がなされたときは、
前記第1の制御弁前記負圧チャンバ用通路が開成される
ので、燃料タンクと負圧チャンバとが連通され、負圧チ
ャンバの負圧によって燃料タンクが負圧化される。従っ
て、給油等により燃料タンクが大気開放された後の内燃
機関の作動時間が短い場合等であっても、負圧チャンバ
の負圧によって比較的速やかに燃料タンクを負圧化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る内燃機関の蒸発
燃料放出防止装置の構成を示す全体構成図である
【図2】同形態に係る蒸発燃料放出防止装置における蒸
発燃料放出防止の制御処理を行うプログラムのフローチ
ャートである。
【図3】同形態において燃料タンク9内の目標圧力値P
oを説明するための燃料温度−タンク内圧グラフであ
る。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る内燃機関の蒸発
燃料放出防止装置の構成を示す全体構成図である
【符号の説明】
1 内燃機関(エンジン) 2 吸気管 5 電子コントロールユニット 9 燃料タンク 15 タンク内圧センサ 20 蒸発燃料通路 30 タンク圧制御弁(第2の制御弁) 31 蒸発燃料放出抑止系 40 負圧チャンバ 41 三方弁(第1の制御弁) 42 負圧チャンバ用通路 43 チャンバ負圧化用通路 44 一方向弁 45 PA(大気圧)センサ 46 負圧チャンバ用通路 47 負圧チャンバ用通路制御弁(第1の制御弁) 48 チャンバ負圧化用通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクと内燃機関の吸気系とを接続
    する蒸発燃料通路と、負圧チャンバと、該負圧チャンバ
    と前記蒸発燃料通路とを接続する負圧チャンバ用通路
    と、該負圧チャンバ用通路を開閉する第1の制御弁とを
    備えたことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料放出防止装
    置。
  2. 【請求項2】 前記負圧チャンバと前記蒸発燃料通路と
    を接続するチャンバ負圧化用通路と、該チャンバ負圧化
    用通路に設けられ、前記負圧チャンバから前記蒸発燃料
    通路への流れを許容する一方向弁とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の内燃機関の蒸発燃料放出防止装
    置。
  3. 【請求項3】 前記蒸発燃料通路の途中に設けられ、該
    蒸発燃料通路を開閉する第2の制御弁と、前記内燃機関
    の作動時及び停止時において前記燃料タンクの内圧が負
    圧になるように前記第2の制御弁の開度を制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載
    の内燃機関の蒸発燃料放出防止装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の制御弁は、前記内燃機関の吸
    気系の圧力が前記燃料タンクの目標圧力値及び前記燃料
    タンクの内圧値のいずれよりも大きい場合は、前記負圧
    チャンバ用通路を開成することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の内燃機関の蒸発燃料放出防止
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御弁は、前記燃料タンクの
    内圧値が大気圧と略等しい場合に前記内燃機関の始動が
    なされたときは、前記負圧チャンバ用通路を開成するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内
    燃機関の蒸発燃料放出防止装置。
JP11625997A 1997-02-25 1997-04-18 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置 Expired - Fee Related JP3761665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11625997A JP3761665B2 (ja) 1997-02-25 1997-04-18 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5546697 1997-02-25
JP9-55466 1997-02-25
JP11625997A JP3761665B2 (ja) 1997-02-25 1997-04-18 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10299582A true JPH10299582A (ja) 1998-11-10
JP3761665B2 JP3761665B2 (ja) 2006-03-29

Family

ID=26396357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11625997A Expired - Fee Related JP3761665B2 (ja) 1997-02-25 1997-04-18 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3761665B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6679214B2 (en) 2001-01-19 2004-01-20 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Control system and method for automatically stopping and starting vehicle engine
US7086392B2 (en) 2003-09-29 2006-08-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus for sealed fuel tank system
JP2007016622A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Nissan Motor Co Ltd エバポガス処理装置
US7691449B2 (en) 2002-08-08 2010-04-06 Basf Coatings Ag Coating materials and the use thereof for the production of weldable coatings
JP2012092685A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Honda Motor Co Ltd 蒸発燃料処理装置
JP2021017868A (ja) * 2019-07-23 2021-02-15 株式会社Subaru 車両の燃料装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6679214B2 (en) 2001-01-19 2004-01-20 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Control system and method for automatically stopping and starting vehicle engine
US7691449B2 (en) 2002-08-08 2010-04-06 Basf Coatings Ag Coating materials and the use thereof for the production of weldable coatings
US7086392B2 (en) 2003-09-29 2006-08-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus for sealed fuel tank system
JP2007016622A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Nissan Motor Co Ltd エバポガス処理装置
JP4622707B2 (ja) * 2005-07-05 2011-02-02 日産自動車株式会社 エバポガス処理装置
JP2012092685A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Honda Motor Co Ltd 蒸発燃料処理装置
JP2021017868A (ja) * 2019-07-23 2021-02-15 株式会社Subaru 車両の燃料装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3761665B2 (ja) 2006-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6040962B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JPS6220669A (ja) 燃料蒸発ガス排出抑止装置
US20180216578A1 (en) Tank venting system for an internal combustion engine and method for regenerating a sorption reservoir
US5228421A (en) Idle speed control system
JP2615285B2 (ja) 内燃エンジンの蒸発燃料制御装置
JP2000080955A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3761666B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JPH10299582A (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JP3716954B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JP3763502B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JP3761664B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JP3880685B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JPH1150919A (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JPH1130156A (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JPH1030508A (ja) 車両の蒸発気体制御装置及びその制御方法
JP3723321B2 (ja) 蒸発燃料放出防止装置
JPH0299755A (ja) 燃料タンクの内圧制御装置
JP2001123891A (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JP3763496B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JP2006144600A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2743229B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2019196752A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP3765646B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JP3325457B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2002115594A (ja) エンジンの吸気温度補正制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees