JP4622707B2 - エバポガス処理装置 - Google Patents

エバポガス処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4622707B2
JP4622707B2 JP2005196240A JP2005196240A JP4622707B2 JP 4622707 B2 JP4622707 B2 JP 4622707B2 JP 2005196240 A JP2005196240 A JP 2005196240A JP 2005196240 A JP2005196240 A JP 2005196240A JP 4622707 B2 JP4622707 B2 JP 4622707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
purge
intake
control valve
accumulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005196240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007016622A (ja
Inventor
保樹 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005196240A priority Critical patent/JP4622707B2/ja
Publication of JP2007016622A publication Critical patent/JP2007016622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4622707B2 publication Critical patent/JP4622707B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Description

本発明は、燃料タンク内の燃料が蒸発して生じた燃料蒸発ガス(以下、「エバポガス」と称する。)を処理するエバポガス処理装置に関するものである。
エンジンには、エバポガスが大気中に漏れ出すことを防止するために、エバポガスを一旦キャニスタに吸着させ、このキャニスタとエンジンの吸気通路とを連通するパージ通路に設けたパージ制御弁を開弁することで、吸気通路の負圧を利用してキャニスタ内に吸着されているエバポガスを吸気通路へパージするエバポガス処理装置が備えられている。
エンジンの高負荷運転時は、スロットル弁は全開に近い状態で運転されることになる。この場合、吸気通路にはほぼ大気圧が導入され負圧がほとんど発生しないため、キャニスタ内に吸着されているエバポガスを吸気通路へパージするのは困難となる。特に、ハイブリッド車両においては、エンジン運転はエネルギー効率の面から高負荷状態で運転されるため、エバポガスを吸気通路へパージするのは困難となる。
そこで、特許文献1には、エンジン高負荷運転から負荷減少時のスロットル弁が閉動作される運転状態で、パージ制御弁を開いてエバポガスをパージする車両の制御装置に関する発明が開示されている。
特開2001−98994
このような車両の制御装置では、エバポガスをパージするのは、エンジン負荷の減少時におけるスロットル弁が閉動作時のみであり、エバポガスのパージ頻度が少ない。また、エンジン負荷減少時のスロットル弁閉動作時に、エバポガスのパージを行うと共に、エンジンの燃焼制御として燃料カット又は点火カットを行った場合には、キャニスタ内からエンジン内へパージされたエバポガスは、エンジン燃焼室内にて燃焼することができない。したがって、エバポガスは、そのまま大気放出されてしまうか、又は触媒にて反応し、触媒が劣化してしまう可能性もある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、エンジン燃焼室内で燃焼していない場合におけるエンジン内へのエバポガスのパージを低減すると共に、エバポガスの処理が可能なエバポガス処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、燃料タンク内の燃料が蒸発して生じたエバポガスを吸着するキャニスタと、キャニスタとエンジンの吸気通路とを連通するパージ通路に設けられたパージ制御弁とを備えるエバポガス処理装置である。このエバポガス処理装置は、パージ通路におけるパージ制御弁と吸気通路との間に設けられた蓄圧容器と、パージ通路における蓄圧容器と吸気通路との間に設けられ、蓄圧容器から吸気通路への流れのみを許容する逆止弁と、吸気通路内の吸気圧力を測定する吸気圧力測定手段と、蓄圧容器内の蓄圧容器圧力を測定又は推定する蓄圧容器圧力測定手段と、エンジンの未燃焼状態を検出した場合に、蓄圧容器圧力と吸気圧力とに基づきパージ制御弁の開閉を制御する制御手段とを備える。そして、この制御手段は、蓄圧容器圧力が吸気圧力を超えた場合にはパージ制御弁を閉とすることによって、キャニスタから吸気通路へのエバポガスの流入を遮断すると共に、蓄圧容器内に吸気通路の負圧を蓄圧し、蓄圧容器圧力が吸気圧力以下の場合にはパージ制御弁を開とすることによって、キャニスタ内のエバポガスを蓄圧容器内に蓄圧された負圧を利用して蓄圧容器内へパージする。
本発明によれば、エンジン燃焼室で燃焼していない場合、すなわち燃料カット又は点火カットの場合において、蓄圧容器圧力が吸気圧力を超えるときにはパージ制御弁が閉となり、キャニスタから吸気通路へのエバポガスの流入が遮断される。また、蓄圧容器圧力が吸気圧力以下のときにはパージ制御弁が開となるが、蓄圧容器内から吸気通路へのエバポガスの流れは生じないため、同様に吸気通路へのエバポガスの流入が遮断される。このように、エンジン燃焼室内で燃焼していない場合において、エンジン内へのエバポガスのパージを低減することができる。
さらに、蓄圧容器圧力が吸気圧力以下となりパージ制御弁が開となった状態では、蓄圧容器内に蓄圧された負圧を利用してキャニスタ内のエバポガスを蓄圧容器内にパージし処理することができる。このとき、蓄圧容器と吸気通路との間には、蓄圧容器から吸気通路への流れのみを許容する逆止弁が設けられているため、吸気通路中の空気が蓄圧容器内に流れ込むこが無く、キャニスタ内のエバポガスを蓄圧容器内に効率良くパージすることができる。
さらに、エンジン高負荷運転時における吸気通路に十分な負圧が発生しない状況でも、蓄圧容器内に蓄圧された負圧を利用することによって、キャニスタ内のエバポガスを蓄圧容器内にパージし処理することができる。
以上のように、エンジン燃焼室内で燃焼していない場合において、エンジン内へのエバポガスのパージを低減することができると共に、キャニスタ内のエバポガスを処理することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るエバポガス処理装置100の構成図である。
(実施の形態1)
エバポガス処理装置100は、燃料タンク9内の燃料が蒸発して発生するエバポガスを処理するものであり、燃料吸着剤(活性炭)を内蔵したキャニスタ2と、キャニスタ2とエンジン1のスロットル弁3下流の吸気通路4とを連通するパージ通路5に設けられたパージ制御弁6と、車両に搭載され車両全体の動作、及びパージ制御弁6の動作を制御するコントローラ14とを備える。
燃料タンク9内で発生したエバポガスは、配管7を介してキャニスタ2に導かれ、燃料成分だけがキャニスタ2内の活性炭に吸着され、残りの空気はキャニスタ2に設けられた大気開放弁8から外部に放出される。そして、活性炭に吸着された燃料を処理するには、パージ制御弁6を開き、スロットル弁3下流の吸入負圧を利用して大気開放弁8からキャニスタ2内に新気を導入する。この新気によって活性炭に吸着されていた燃料が離脱し、新気と共にパージ通路5を介して吸気通路4からエンジン1内へ導入される。
以上のエバポガス処理装置100におけるエバポガスのパージ動作は、エンジン1の燃焼制御として燃料カット又は点火カットを行っていない場合、すなわちエンジン燃焼室で燃焼している場合におけるものであり、通常のパージ動作である。しかし、エンジン1の燃焼制御として燃料カット又は点火カットを行った場合、すなわちエンジン燃焼室で燃焼していない場合に、上記の通常のパージ動作を行った場合には、キャニスタ2内からエンジン1内へ流入したエバポガスは、エンジン燃焼室内にて燃焼することができず、大気放出されてしまう。
そこで、エバポガス処理装置100は、エンジン燃焼室で燃焼していない場合に、エンジン1内へのエバポガスのパージを低減させるための以下の構成を備える。
エバポガス処理装置100は、パージ通路5におけるパージ制御弁6と吸気通路4との間に設けられた蓄圧容器としてのタンク10と、パージ通路5におけるタンク10と吸気通路4との間に設けられた逆止弁11と、吸気通路4内の吸気圧力を測定する吸気圧力測定手段としての吸気圧力計12と、タンク10内のタンク圧力を測定又は推定するタンク圧力測定手段を備える。
パージ制御弁6は、後述するコントローラ14によって制御される電磁式の開閉弁であり、エンジン燃焼室で燃焼していない場合には、タンク圧力と吸気圧力との比較によって開閉し、エバポガスのキャニスタ2からエンジン1内への流れを遮断する。
タンク10は、一定の容積を持った容器であり、エンジン燃焼室で燃焼していない場合において、パージ制御弁6の開閉によって吸気通路4の負圧を蓄圧すると共に、その蓄圧した負圧を利用してキャニスタ2内のエバポガスを受入れる機能を有するものである。具体的には、タンク圧力が吸気圧力を超える場合には、パージ制御弁6が閉となり、タンク10は吸気通路4の負圧を蓄圧する。また、タンク圧力が吸気圧力以下の場合には、パージ制御弁6が開となり、タンク10はキャニスタ2内のエバポガスを吸い込む。つまり、キャニスタ2内のエバポガスはタンク10にパージされる。
逆止弁11は、エバポガスのタンク10から吸気通路4への流れのみを許容するものであり、吸気通路4内の空気がタンク10へ流れ込むのを防止する。したがって、タンク圧力が吸気圧力を超えパージ制御弁6が閉となった場合には、タンク10から吸気通路4への流れが生じるが、吸気通路4からタンク10への流れは生じないため、タンク10には吸気通路4の負圧が効率良く蓄圧される。また、タンク圧力が吸気圧力以下となりパージ制御弁6が開となった場合には、逆止弁11の作用により吸気通路4中の空気がタンク10内に流れ込むことが無いため、キャニスタ2内のエバポガスをタンク10内に効率良くパージすることができる。
吸気圧力計12は、吸気通路4におけるスロットル弁3下流に取り付けられ、直接吸気通路内の圧力を計測するものであり、測定した吸気圧力データをコントローラ14に出力する。
タンク圧力測定手段は、コントローラ14に記憶された以下に示す一次遅れ関数(a)を用いて、タンク10近傍の計測圧力から現在のタンク圧力推定値を求めるものである。
タンク圧力(n)=A×計測圧力(n)+(1−A)×タンク圧力(n−1)・・・(a)
このように、タンク10近傍の計測圧力とタンク圧力の前回推定値とを用いて、現在のタンク10内の圧力を間接的に測定する。ここで、計測圧力とは、パージ制御弁6が開の場合には、大気圧を計測する大気圧力計測手段としての大気圧力計17によって計測された圧力を用い、パージ制御弁6が閉の場合には、吸気圧力計12によって計測された吸気圧力を用いる。また、Aは重み係数であり、Aの値を任意に設定することによって、計測圧力(n)とタンク圧力(n−1)との重み付けを自由に設定することができる。
なお、タンク10内の圧力を測定する他の方法として、タンク10にタンク圧力計を取付け、直接タンク10内の圧力を計測し、そのタンク圧力データをコントローラ14に出力するようにしてもよい。
コントローラ14は、CPU、ROM、RAM(図示せず)等からなり、各種計器によって検出したエンジン1の運転条件を基にエンジン1の点火時期、燃料噴射量、及びパージ制御弁6の開閉等の制御を行う。
次に、コントローラ14によるエバポガス処理装置100の動作を、図2を参照して説明する。図2は、エバポガス処理装置100の動作を示すフローチャートであり、一定周期にて実行される。
吸気圧力計12によって、吸気圧力を読み取る(ステップ1−1)。
大気圧力計17又は吸気圧力計12によって圧力を読み取り、コントローラ14に記憶された一次遅れ関数(a)を用いて、タンク圧力を推定する(ステップ1−2)。なお、パージ制御弁6が開の場合には大気圧力計17によって計測された大気圧を用い、パージ制御弁6が閉の場合には吸気圧力計12によって計測された吸気圧力を用いてタンク圧力を算出する。なお、タンク圧力の測定は、タンク10に圧力計を取り付け、直接タンク圧力を測定し読み取るようにしてもよい。
コントローラ14から、点火プラグ15へ点火カット信号、又は燃料噴射弁16へ燃料カット信号が出力されているか否かを判断する(ステップ2)。つまり、エンジン燃焼室において未燃焼状態か否かを判断する。
ステップ2において、点火プラグ15への点火カット信号、又は燃料噴射弁16への燃料カット信号が出力されていない場合、つまり、エンジンの燃焼状態を検出した場合には、エンジン回転数、吸入空気量、吸入空気温度、スロットル開度、冷却水温度、車速、燃料温度、及び燃料噴射量等に基づき、所定の運転域(定常走行時等)にパージ制御弁6を開とする通常のパージ制御が行われる(ステップ3)。
ステップ2において、点火プラグ15への点火カット信号、又は燃料噴射弁16への燃料カット信号が出力されている場合、つまり、エンジンの未燃焼状態を検出した場合には、ステップ4に進み、通常のパージ制御とは異なる制御、すなわち、エンジン1内へのエバポガスのパージを低減させるための制御が実行される。
ステップ1−2にて測定されたタンク圧力とステップ1−1にて読み取られた吸気圧力とを比較し、タンク圧力が吸気圧力を超えているか否かを判断する(ステップ4)。このステップ4による制御が、エンジンの未燃焼状態を検出した場合に、蓄圧容器圧力と吸気圧力とに基づきパージ制御弁の開閉を制御する制御手段に該当する。
ステップ4にてタンク圧力が吸気圧力を超えていると判断した場合には、パージ制御弁6を閉とする(ステップ5)。これにより、キャニスタ2から吸気通路4へのエバポガスの流入が遮断され、燃焼していないエンジン1内へのエバポガスの流入が防止される。また、タンク圧力と比較して吸気圧力が低いため吸気通路4の負圧によってタンク10の気体が吸われ、タンク10には吸気通路4の負圧が蓄圧される。
ステップ4にてタンク圧力が吸気圧力以下と判断した場合には、パージ制御弁6を開とする(ステップ6)。パージ制御弁6が開となっても、タンク圧力は吸気圧力以下であるため、タンク10から吸気通路4へのエバポガスの流れは生じず、燃焼していないエンジン1内へのエバポガスの流入は防止される。また、キャニスタ2とタンク10とは連通した状態となるため、タンク10内に蓄圧された負圧によって、キャニスタ2内のエバポガスがタンク10内にパージされる。このとき、タンク10と吸気通路4との間には逆止弁11が設けられているため、タンク圧力が吸気圧力以下の状態でも吸気通路4中の空気がタンク10内に流れ込むことが無く、キャニスタ2内のエバポガスをタンク10内に効率良くパージすることができる。このように、タンク10内に蓄圧された負圧を利用することによって、キャニスタ2内のエバポガスを処理することができる。
以上のように、実施の形態1に係るエバポガス処理装置100は、タンク10と、逆止弁11と、エンジン燃焼室で燃焼していない場合にタンク圧力と吸気圧力とを比較しパージ制御弁6の開閉を制御する制御手段とを備える。そして、この制御手段は、タンク圧力が吸気圧力を超えると判断した場合にはパージ制御弁6を閉とすることによって、キャニスタ2から吸気通路4へのエバポガスの流入を遮断すると共に、タンク10内に吸気通路4の負圧を蓄圧する。また、制御手段は、タンク圧力が吸気圧力以下と判断した場合にはパージ制御弁6を開とすることによって、キャニスタ2内のエバポガスをタンク10内に蓄圧された負圧を利用してタンク10内へパージする。このように、エバポガス処理装置100によれば、エンジン燃焼室で燃焼していない場合に、エンジン1内へのエバポガスのパージを低減することができ、エバポガスの大気への放出を防止することができる。また、このような状態でも、タンク10に蓄圧された負圧を利用することによって、キャニスタ2内のエバポガスをタンク10内へパージし処理することができる。
さらに、エンジン燃焼時の通常のパージ制御が行われている状況において、エンジン1が高負荷運転を行っている場合には、スロットル弁3は全開に近い状態で運転されることになる。この場合、吸気通路4にはほぼ大気圧が導入され負圧がほとんど発生しないため、エバポガスを吸気通路4へパージするのは困難であり、特に、ハイブリッド車両においては、エンジン運転は高負荷状態で運転されるため、パージは困難となる。しかし、このような吸気通路4に十分な負圧が発生しない状況でも、タンク10内に蓄圧された負圧を利用することによって、キャニスタ2内のエバポガスをタンク10内にパージし処理することができ、パージ頻度を向上させることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2を、図3のフローチャートを参照して説明する。実施の形態2におけるエバポガス処理装置200の構成は、実施の形態1と同じである。実施の形態2におけるコントローラ14によるエバポガス処理装置200の動作は、実施の形態1における動作と一部相違する。以下に、その相違点について説明する。
ステップ6までは実施の形態1における動作と同じである。ステップ6においてパージ制御弁6が開となった後、タンク圧力と大気圧力とを比較し、タンク圧力が大気圧力以上か否かを判断する(ステップ7)。
ステップ7にて、タンク圧力が大気圧力未満であると判断した場合には、パージ制御弁6は開のままである。また、タンク圧力が大気圧力以上であると判断した場合には、パージ制御弁を閉とし、タンク10とキャニスタ2との間の流路を遮断する(ステップ8)。
以上のように、実施の形態2に係るエバポガス処理装置200によれば、タンク圧力が一時的に大気圧力以上になった場合でも、エバポガスがタンク10からキャニスタ2へ逆流するのを防止することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3を、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本発明の実施の形態3に係るエバポガス処理装置300の構成図であり、図5は、エバポガス処理装置300の動作を示すフローチャートである。
実施の形態3のエバポガス処理装置300における実施の形態1のエバポガス処理装置100との相違点は、パージ通路5における逆止弁11と吸気通路4との間にパージ遮断弁20が設けられている点である。
パージ遮断弁20は、電磁式の開閉弁であり、エンジン燃焼室で燃焼していない場合には、タンク圧力と吸気圧力との比較によって開閉するものである。
図5を参照して、パージ遮断弁20の動作について説明する。ステップ1−1からステップ4までの動作は、実施の形態1と同じである。ステップ4にて、タンク圧力が吸気圧力を超えていると判断した場合には、パージ制御弁6を閉とすると共にパージ遮断弁20を開とする(ステップ5)。これにより、キャニスタ2から吸気通路4へのエバポガスの流入が遮断され、燃焼していないエンジン1内へのエバポガスの流入が防止される。また、タンク圧力と比較して吸気圧力が低いため吸気通路4の負圧によってタンク10の気体が吸われ、タンク10には吸気通路4の負圧が蓄圧される。
ステップ4にて、タンク圧力が吸気圧力以下と判断した場合には、パージ制御弁6を開とすると共にパージ遮断弁20を閉とする(ステップ6)。これにより、キャニスタ2内のエバポガスをタンク10内に効率良くパージすることができると共に、パージ遮断弁20が閉であるため、タンク10内にパージされたエバポガスのエンジン1内への拡散を防止することができる。
以上のように、実施の形態3に係るエバポガス処理装置300によれば、パージ遮断弁20を備えるため、エンジン燃焼室で燃焼していない場合に、エンジン1内へのエバポガスのパージをより低減することができ、エバポガスの大気への放出を防止することができる。また、キャニスタ2内のエバポガスをタンク10内へより効率よくパージすることができる。
なお、本実施の形態3において、ステップ6の後に、実施の形態2におけるステップ7、8を加え、タンク10からキャニスタ2へエバポガスの逆流を防止するようにすることも当然可能である。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4を、図6のフローチャートを参照して説明する。実施の形態4におけるエバポガス処理装置400の構成は、実施の形態3と同じである。実施の形態4におけるコントローラ14によるエバポガス処理装置400の動作は、実施の形態3における動作と一部相違する。以下に、その相違点について説明する。
エバポガス処理装置400の動作は、吸気圧力を読み取るステップ1−1の前に、エバポリーク診断要求があるか否かを判断するステップ0を有する。エバポリーク診断要求がある場合には、エバポガスのパージ制御に優先して周知のエバポリーク診断制御を行う(ステップ0−1)。また、エバポリーク診断要求が無い場合には、実施の形態1〜3に示したいずれかのエバポガスパージ制御を行う。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は、車両に搭載され、燃料タンク内の燃料が蒸発して生じた燃料蒸発ガスを処理する装置に利用することができる。
本発明の実施の形態1に係るエバポガス処理装置100の構成図である。 エバポガス処理装置100の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るエバポガス処理装置200の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るエバポガス処理装置300の構成図である。 エバポガス処理装置300の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係るエバポガス処理装置400の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100,300 エバポガス処理装置
1 エンジン
2 キャニスタ
3 スロットル弁
4 吸気通路
5 パージ通路
6 パージ弁
7 配管
8 大気開放弁
9 燃料タンク
10 タンク
11 逆止弁
12 吸気圧力計
14 コントローラ
15 点火プラグ
16 燃料噴射弁
17 大気圧力計
20 パージ遮断弁

Claims (5)

  1. 燃料タンク内の燃料が蒸発して生じたエバポガスを吸着するキャニスタと、
    前記キャニスタとエンジンの吸気通路とを連通するパージ通路に設けられたパージ制御弁とを備えるエバポガス処理装置において、
    前記パージ通路における前記パージ制御弁と前記吸気通路との間に設けられた蓄圧容器と、
    前記パージ通路における前記蓄圧容器と前記吸気通路との間に設けられ、前記蓄圧容器から前記吸気通路への流れのみを許容する逆止弁と、
    前記吸気通路内の吸気圧力を測定する吸気圧力測定手段と、
    前記蓄圧容器内の蓄圧容器圧力を測定又は推定する蓄圧容器圧力測定手段と、
    エンジンの未燃焼状態を検出した場合に、前記蓄圧容器圧力と前記吸気圧力とに基づき前記パージ制御弁の開閉を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記蓄圧容器圧力が前記吸気圧力を超えた場合には前記パージ制御弁を閉とすることによって、前記キャニスタから前記吸気通路へのエバポガスの流入を遮断すると共に、前記蓄圧容器内に前記吸気通路の負圧を蓄圧し、
    前記蓄圧容器圧力が前記吸気圧力以下の場合には前記パージ制御弁を開とすることによって、前記キャニスタ内のエバポガスを前記蓄圧容器内に蓄圧された負圧を利用して前記蓄圧容器内へパージすることを特徴とするエバポガス処理装置。
  2. 前記パージ通路における前記逆止弁と前記吸気通路との間に設けられたパージ遮断弁を備え、
    前記制御手段は、前記蓄圧容器圧力が前記吸気圧力を超えた場合には前記パージ制御弁を閉とすると共に前記パージ遮断弁を開とし、
    前記蓄圧容器圧力が前記吸気圧力以下の場合には前記パージ制御弁を開とすると共に前記パージ遮断弁を閉とすることを特徴とする請求項1に記載のエバポガス処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記パージ制御弁を開とした場合において、前記蓄圧容器圧力が大気圧力以上の場合には、前記パージ制御弁を閉とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエバポガス処理装置。
  4. 大気圧力を測定する大気圧力測定手段を備え、
    前記蓄圧容器圧力測定手段は、前記吸気圧力又は前記大気圧力の一次遅れ関数によって前記蓄圧容器圧力を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載のエバポガス処理装置。
  5. 前記一次遅れ関数は、重み係数をAとし以下の式によって表され、式中の計測圧力は、前記パージ制御弁が閉の場合には前記吸気圧力を用い、前記パージ制御弁が開の場合には前記大気圧力を用いることを特徴とする請求項4に記載のエバポガス処理装置。
    現在蓄圧容器圧力(n)=A×計測圧力(n)+(1−A)×蓄圧容器圧力(n−1)
JP2005196240A 2005-07-05 2005-07-05 エバポガス処理装置 Expired - Fee Related JP4622707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005196240A JP4622707B2 (ja) 2005-07-05 2005-07-05 エバポガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005196240A JP4622707B2 (ja) 2005-07-05 2005-07-05 エバポガス処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007016622A JP2007016622A (ja) 2007-01-25
JP4622707B2 true JP4622707B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=37754010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005196240A Expired - Fee Related JP4622707B2 (ja) 2005-07-05 2005-07-05 エバポガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4622707B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4715767B2 (ja) * 2007-02-14 2011-07-06 トヨタ自動車株式会社 蒸発燃料処理装置及び蒸発燃料処理方法
US8671664B2 (en) 2008-04-15 2014-03-18 G.W. Lisk Company, Inc. System for purging a device
JP5410365B2 (ja) * 2010-05-10 2014-02-05 株式会社日本自動車部品総合研究所 エバポ供給装置
JP5754437B2 (ja) * 2012-12-19 2015-07-29 トヨタ自動車株式会社 蒸発燃料処理装置
JP6282544B2 (ja) * 2014-07-10 2018-02-21 愛三工業株式会社 蒸発燃料供給装置
CN113153582B (zh) * 2020-01-07 2023-04-18 纬湃汽车电子(芜湖)有限公司 机动车辆的碳罐的脱附系统、脱附方法以及机动车辆

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10299582A (ja) * 1997-02-25 1998-11-10 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JP2004225540A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Hitachi Ltd 内燃機関のエバポリーク検出方法,内燃機関のエバポリーク検出システム,キャニスタおよび自動車

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10299582A (ja) * 1997-02-25 1998-11-10 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の蒸発燃料放出防止装置
JP2004225540A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Hitachi Ltd 内燃機関のエバポリーク検出方法,内燃機関のエバポリーク検出システム,キャニスタおよび自動車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007016622A (ja) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4607770B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
US20160258389A1 (en) Fuel vapor recovery apparatus
JP4622707B2 (ja) エバポガス処理装置
JP2009270494A (ja) 蒸発燃料処理システムの診断装置及び診断方法
JP6313191B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
US9389142B2 (en) Leakage diagnosis apparatus for evaporated-gas purge system
JP2007218122A (ja) 漏れ診断装置
JP2007231813A (ja) 燃料性状判定装置、漏れ検査装置、および燃料噴射量制御装置
US6817346B2 (en) Evaporated fuel processing apparatus for internal combustion engine and method
JP2006348901A (ja) 蒸発燃料処理装置及び過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置
JP4715427B2 (ja) 蒸発燃料処理システムのリーク診断装置
JP4786515B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2009008012A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2004044536A (ja) 燃料蒸発ガス処理装置
US11168626B2 (en) Method for removing residual purge gas
JP4715426B2 (ja) 蒸発燃料処理システムのリーク診断装置
JP2007008386A (ja) 車両の燃料残量算出装置
JP2006328963A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2007009849A (ja) 車両の給油検出装置
JP2006132436A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2007085230A (ja) 蒸発燃料処理システムの給油口開放検出装置
JP4389013B2 (ja) 蒸発燃料処理システムの診断装置および診断方法
US7168302B2 (en) Diagnostic device of evaporated fuel processing system and the method thereof
JP3937258B2 (ja) エバポガスパージシステムの異常診断装置
JP4375210B2 (ja) 蒸発燃料処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees