JPH10299076A - 柱梁接合部の補強方法 - Google Patents

柱梁接合部の補強方法

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JPH10299076A
JPH10299076A JP10442897A JP10442897A JPH10299076A JP H10299076 A JPH10299076 A JP H10299076A JP 10442897 A JP10442897 A JP 10442897A JP 10442897 A JP10442897 A JP 10442897A JP H10299076 A JPH10299076 A JP H10299076A
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JP10442897A
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Tomoyasu Kato
友康 加藤
Satoshi Bessho
佐登志 別所
Satoru Nagai
覚 永井
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梁用補強筋の主筋をX形配筋とした場合の柱
梁接合部や、チューブ・コア壁構造建築物の外周フレー
ムの柱梁接合部において、その補強をより強固にできる
補強方法を提供する。 【解決手段】 各梁2側面と平行な面において、一方側
の梁2下端面位置から他方の梁2上端面位置へと渡る接
合部用補強筋4と、他方の梁2下端面位置から一方側の
梁2上端面位置へと渡る接合部用補強筋5とを、柱梁接
合部3内で略X字状に配筋する。そして、柱梁接合部3
を補強するための接合部用補強筋4,5を略X字状に配
筋することで、柱梁接合部3内の応力方向に対応した配
筋を行えるようにして、柱梁接合部3における耐力やじ
ん性等の構造性能を向上させることができるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、柱梁接合部内に
補強用の鉄筋を配設する時に用いて、柱梁接合部の補強
をより強固なものにすることのできる補強方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の補強方法、例えば、純ラ
ーメン形式の高層RC造における柱梁接合部の補強方法
としては、図13に示すような横補強筋(閉鎖型)30や中
子筋(図示せず)を用いるものが一般に知られている。
なお、この図13における符号31は柱で符号32は梁であ
り、この各符号は図14においても同様とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】梁として、梁用補強筋
を予め組立ててなるプレハブ筋や長手方向両端部から柱
との接合用として主筋が突出してなるプレキャスト梁を
用いる場合には、そのプレハブ筋やプレキャスト梁を柱
梁接合部内へ落とし込む作業が必要になると共に、その
落とし込み作業後に柱用の横補強筋の配筋を行うことと
なる。そのため、この横補強筋として、図13に示した閉
鎖型補強筋30を用いようとすると、柱梁接合部内におけ
るプレハブ筋やプレキャスト梁の主筋に干渉されて使用
できないこととなる。従って、プレハブ筋やプレキャス
ト梁を使用する場合は、その主筋に干渉されずに配筋す
ることのできる割バンド補強筋33(図14参照)を用いる
こととなる。ところが、この割バンド補強筋のみでは柱
梁接合部が補強不足となってしまうという問題点があ
る。
【0004】一方、図5に示すようなチューブ・コア壁
構造の建築物16における外周フレームでは、梁用補強筋
の主筋を、梁に対する曲げ引張補強やせん断補強筋の役
割を与えるために、図1に示すようなX形配筋7として
いる。また、図2に示すように、梁2の各主筋6を柱梁
接合部3内において、機械式継ぎ手10によって接合して
いる。
【0005】そして、このように梁用補強筋の主筋をX
形配筋とした場合は、そのX形配筋を定着させるため、
柱梁接合部内の応力が非常に大きいものとなる。しか
も、このチューブ・コア壁構造の外周チューブ架構には
直交梁がないので、柱梁接合部の耐力は通常の純ラーメ
ン形式よりも低下することとなる。これらのことから、
前述したような割バンド補強筋のみで柱梁接合部を補強
不足としていることが、チューブ・コア壁構造の建築物
において致命的な欠陥となる恐れがある。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的は梁用補強筋の主筋をX形配筋とし
た場合の柱梁接合部やチューブ・コア壁構造の建築物に
おける外周フレームの柱梁接合部において、その柱梁接
合部の補強をより強固なものにすることのできる柱梁接
合部の補強方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の補強方法は、
柱に対して梁が一方向において交差する状態である、柱
の両側に梁が設けられている状態とした柱梁接合部に採
用する。そして、この発明の補強方法では、前記各梁側
面と平行な面において、前記一方側の梁における下端面
位置から他方の梁における上端面位置へと渡る接合部用
補強筋と、前記他方の梁における下端面位置から一方側
の梁における上端面位置へと渡る接合部用補強筋とを略
X字状に配筋する。または、前記各梁の側面と平行な面
において、閉鎖型補強筋を配筋する。
【0008】このように、この発明の補強方法によれ
ば、柱梁接合部を補強するための接合部用補強筋を略X
字状に配筋することで、柱梁接合部内の応力方向に対応
した配筋を行えるようにして、柱梁接合部における耐力
やじん性等の構造性能を向上させることができるように
する。または、従来から一般に使用している各種の開孔
補強筋である閉鎖型補強筋を配筋することで、開孔補強
筋の特性を生かして柱梁接合部における構造性能を向上
させることができるようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明である柱梁接合部の
補強方法を、図示する一実施形態によって説明する。
【0010】柱1に対して梁2が一方向において交差す
る状態である、柱1の両側に梁2が延びる状態とした柱
梁接合部3の補強方法(図1および図2参照)は、一方
側の梁2における下端面位置から他方の梁2における上
端面位置へと渡る接合部用補強筋4と、他方の梁2にお
ける下端面位置から一方側の梁2における上端面位置へ
と渡る接合部用補強筋5とを、各梁2側面と平行な面に
おいて略X字状に配筋している。
【0011】なお、この実施形態での柱梁接合部3は、
図5および図6に示すように、チューブ・コア壁構造形
式の建築物16における外周架構の短スパン梁(梁2)
と、柱1との接合部である。そして、図1に示した柱梁
接合部3は、図5におけるD部である外周チューブ架構
の柱1と短スパン梁(梁2)との接合部であり、図1は
図6におけるD部ということになる。
【0012】この実施形態での梁用補強筋3における主
筋6として、梁2幅方向の両外側には上下平行に配筋さ
れているものが、梁2幅方向の内側にはX形配筋7とし
たものがそれぞれ用いられている。そして、X形配筋7
は、梁2内の略X字状配筋部7aと柱梁接合部3内の平行
状配筋部7bとからなっていると共に、柱梁接合部3内で
の定着が平行状配筋部7aの先端部に取付けた充填式定着
金具8を介して行われている。また、梁2幅方向の外側
において上下平行に配筋されている主筋6(平行配筋
9)は、柱梁接合部3内の定着を機械式継ぎ手10で行っ
ている。
【0013】この実施形態での接合部用補強筋4,5
は、D16以上である棒状のネジ鉄筋であり、両端部に充
填式定着金物8が装着されている。そして、この接合部
用補強筋4,5は、図2に示すように、過密配筋された
柱梁接合部3内に挿入することで、平行配筋9の両側に
配筋されている。即ち、他方の梁2における下端面位置
から一方側の梁2における上端面位置へと渡る接合部用
補強筋4が、平行配筋9の外側位置に配筋されていると
共に、一方側の梁2における下端面位置から他方の梁2
における上端面位置へと渡る接合部用補強筋5が、平行
配筋9の内側位置である平行配筋9とX形配筋7との間
に配筋されている。
【0014】この接合部用補強筋4,5の定着方法とし
ては、前述した充填式定着金具8で定着するものの他
に、図7に示すように、補強筋4,5の先端を折曲して
定着用フック部11に形成して定着させるものや、図8に
示すように、補強筋4,5の先端を折曲して水平部12を
形成して梁部材側へ定着させるものや、図9に示すよう
に、補強筋4,5の先端に定着用プレート13を溶接して
定着させるものが考えられる。
【0015】図3および図4は、この発明の補強方法の
別形態を示すもので、各梁2の側面と平行な面におい
て、閉鎖型補強筋14を配筋したものである。ここでの閉
鎖型補強筋14は、図1に示した接合部用補強筋4,5
を、梁2の上下端面位置方向に長い略リング状に形成し
たものである。このような閉鎖型補強筋14は、梁貫通孔
の開孔補強に用いる補強筋であり、それを接合部内に配
筋したものである。従って、特別な補強筋を制作する必
要がなく、従来から一般に使用している各種の開孔補強
筋の適用が可能となり、柱梁接合部3の補強を安価に行
うことができる。この閉鎖型補強筋14としては、その他
に、図10〜図12に示す形態のものが考えられる。
【0016】なお、これらの接合部用補強筋4,5や閉
鎖型補強筋14は、図2および図4に示すように、割バン
ド補強筋15と組合せて用いる。そして、その施工は、割
バンド補強筋15を柱梁接合部3の両側から、接合部用補
強筋4,5および閉鎖型補強筋14を上側から配筋するこ
とができる。また、柱梁接合部3内が過密配筋となる場
合のX字状とする接合部用補強筋4,5は、各一本の鉄
筋のみ挿入した配筋後に、充填式定着金物8のセットが
可能である。
【0017】このような構成からなる柱梁接合部の補強
方法によれば、柱梁接合部3を補強するための接合部用
補強筋4,5を略X字状に配筋することで、柱梁接合部
3内の応力方向に対応した配筋を行える。そのため、柱
梁接合部3における耐力やじん性等の構造性能を向上さ
せることができる。または、従来から一般に使用してい
る各種の開孔補強筋である閉鎖型補強筋14を配筋するこ
とで、開孔補強筋の特性を生かして柱梁接合部3におけ
る構造性能を向上させることができる。
【0018】
【発明の効果】この発明の補強方法によれば、柱梁接合
部を補強するための接合部用補強筋を略X字状に配筋す
ることで、柱梁接合部内の応力方向に対応した配筋が実
施できる、そのため、柱梁接合部における耐力やじん性
等の構造性能を向上させることができる。または、従来
から一般に使用している各種の開孔補強筋である閉鎖型
補強筋を配筋することで、開孔補強筋の特性を生かして
柱梁接合部における構造性能を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の補強方法によって補強した柱梁接合
部を示す概略図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】この発明の補強方法の別態様を示す概略図であ
る。
【図4】図3のB−B線矢視図である。
【図5】この発明の柱梁接合部の補強方法を用いたチュ
ーブ・コア壁構造形式の建築物を示す横断面図である。
【図6】図5のC−C線矢視図である。
【図7】この発明の補強方法で用いる接合部用補強筋の
別形態を示す概略図である。
【図8】この発明の補強方法で用いる接合部用補強筋の
別形態を示す概略図である。
【図9】この発明の補強方法で用いる接合部用補強筋の
別形態を示す概略図である。
【図10】この発明の補強方法で用いる閉鎖型補強筋の
別形態を示す概略図である。
【図11】この発明の補強方法で用いる閉鎖型補強筋の
別形態を示す概略図である。
【図12】この発明の補強方法で用いる閉鎖型補強筋の
別形態を示す概略図である。
【図13】従来の柱梁接合部の補強方法を示す概略図で
ある。
【図14】従来の柱梁接合部の補強方法を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1…柱、2…梁、3…柱梁接合部、4…接合部用補強
筋、5…接合部用補強筋、6…主筋、7…X形配筋、7a
…略X字状配筋部、7b…平行状配筋部、8…充填式定着
金具、9…平行配筋、10…機械式継ぎ手、11…定着用フ
ック部、12…水平部、13…定着用プレート、14…閉鎖型
補強筋、15…割バンド補強筋、16…建築物。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱に対して梁が一方向において交差する
    状態である、柱の両側に梁が延びる状態とした柱梁接合
    部の補強方法であり、 前記各梁側面と平行な面において、前記一方側の梁にお
    ける下端面位置から他方の梁における上端面位置へと渡
    る接合部用補強筋と、前記他方の梁における下端面位置
    から一方側の梁における上端面位置へと渡る接合部用補
    強筋とを略X字状に配筋することを特徴とする柱梁接合
    部の補強方法。
  2. 【請求項2】 柱に対して梁が一方向において交差する
    状態である、柱の両側に梁が延びる状態とした柱梁接合
    部の補強方法であり、 前記各梁の側面と平行な面において、閉鎖型補強筋を配
    筋することを特徴とする柱梁接合部の補強方法。
JP10442897A 1997-04-22 1997-04-22 柱梁接合部の補強方法 Withdrawn JPH10299076A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014190108A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Fujita Corp ハイブリッド梁
CN109853727A (zh) * 2018-12-29 2019-06-07 华南理工大学 可恢复功能型钢筋混凝土框架抗震耗能节点

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JP2014190108A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Fujita Corp ハイブリッド梁
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Effective date: 20040706