JP2004092241A - 木造構造物の補強方法 - Google Patents

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成瀬 泉
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Abstract

【構成】木造在来工法の新築住宅又は既存住宅に於いて、二階建て又は三階建ての通し柱の一階と二階の中間仕口部分を鉄板により補強及び結合する木造構造物の補強連結方法である。
【効果】ホゾ孔で細くなった柱の補強を充分にでき、細くなった柱の角を充分に補強することができる。また、柱の周りがグルッと鉄板で囲まれており、柱と梁や桁の断面との間に鉄板が差し込まれており、細くなった柱の補強が完全に出来る。そこのホゾ孔に差し込まれた梁・桁を受けるように三方向から(両側面および下面)コ字に鉄板を溶接し最後にボルトを横に通して固定する。ホゾ孔とこの受けにより梁・桁が落下する事はないし、ボルトで抜けることもない。現場作業でいくぶん手間はかかるが寸法のくるいがなく確実な工法である。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は木造構造物の補強方法に関し、木造構造物の通し柱の中間仕口部分を補強及び結合する場合に使用される。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるこの種の補強方法にあっては、柱にホゾ孔を掘って梁・桁を差し込み、ハゴ板ボルトや引き合いボルトによって固定されているだけである。
【0003】
この方法によると、二方向,三方向又は四方向から梁および桁が来る場合ホゾ孔が繋がってしまい、柱の断面における残りの部分が非常に少なくなり、細くなってしまうため、強度が低下する結果、地震等によってヒビが入ったり折れたりしやすかった。また、万が一、梁及び桁の片方が抜ければ、柱は折れやすく、又、折れないまでも、梁,桁が抜けないようにしているボルトが曲がりやすく、このボルトが一旦曲がると設置構造上真っ直ぐに直せないともに引き抜くことも出来ないため、家(構造物)は歪んだままの状態にせざるを得ないものであった。
【0004】
このため、発明者は、柱に梁,桁を組み込んだ後、それぞれの形状をした鉄板で柱をぐるりと囲い、
これらの鉄板の接触する辺を溶接して固定する、言い換えれば、それぞれの形状の鉄板を柱にぐるりと囲う形で巻き付け、四辺の鉄板を溶接固定し柱に巻き付ける方法を発明し、既に特許出願している(特願2001− 317494)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法では、ホゾ孔で細くなった柱の補強には不充分であり、細くなった柱の角の補強としては充分なものでなかった。
【0006】
また、従来のボルトによる方法では、梁・桁が抜けないようにしているだけでホゾ孔によって細くなった柱の補強には全くならなかった。
【0007】
この発明の課題はかかる不都合を解消することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、発明者は更に鋭意研究して本発明を完成した。
この発明に係る木造構造物の補強連結方法においては、木造軸組在来工法の新築住宅又は既存住宅に於いて、二階建て又は三階建ての通し柱の一階と二階の中間仕口部分を鉄板により補強及び結合するものであるため、ホゾ孔で細くなった柱の補強を充分にでき、細くなった柱の角を充分に補強することができる。
【0009】
そこで、本発明に係る方法は、梁・桁を組み込む前に柱の四面に鉄板をあてがい溶接で固定する。この鉄板にはあらかじめホゾ孔部分だけの窓孔を開けておく。ここまでは工場で行い、ここから桁・梁を組むのは現場作業である。その後で、梁・桁を柱に差し込むことによりホゾ孔によって細くなった柱の角にも鉄板がまわり補強される。
【0010】
【実施例】
図1はこの発明に係る木造構造物の補強連結方法の工程を示した図、図2及び図3は第二実施例の図、図4は第三実施例の工程図である。
【0011】
図1に示すように、この方法は、まづ、柱10の巾に合わせた鉄板20に予めホゾ孔部分の窓21を開けておく。鉄板20の長さ(上下方向の)は、梁・桁Bの太さよりも長くとり、例えば、ホゾ孔よりも上へ略10cm,下へ略10cmとする。このように形成された鉄板20を柱10のホゾ孔(図示せず)に合わせて配置し、隣り合う鉄板20,20 を溶接して連結し固定する。この場合、柱10のホゾ孔のない表面側においては、同じ形状で窓のない鉄板(図示せず)を配置して隣り合う鉄板20と溶接して固定するものである。
【0012】
その後で、図4に示すように、梁・桁Bを鉄板20の窓21を通過させた後で柱10のホゾ孔に差し込み、そこに、コ字状鉄板(巾略10cm)30を梁・桁Bの下側から外嵌めし、この梁・桁Bの両側面と下面にあてがった状態でその端縁を前記鉄板20に溶接して固定する。このコ字状鉄板30には予めボルト孔が開けられているため、梁・桁Bにボルト31,31,…止めすることもできる。このような手順であるため、寸法の狂いがなく作業もしやすいうえ、細くなり弱くなった柱10を充分に補強することができる。
【0013】
なお、ホゾ孔を掘らずに梁・桁Bをトンヅケし、コ字状鉄板30で受ける方法も考えられる。
【0014】
また、溶接で柱10が焦げるおそれのある場合には、L字状のうすい鉄板を柱の角にあてることによってこの焦げを防止することができる。
【0015】
また、鉄板20の仮止めには鉄板に202個所ほどのクギ孔を開けておきクギ止めによって仮止めすればよい。
【0016】
また、この補強を行う個所は、建造物の1階と2階の通し柱10の中間部分の仕口だけで、一軒の家で9箇所から12個所であり値代も非常に安価にあがる。2階の上の部分や土台の仕口部分は従来からのハゴ板ボルトや土台ボルトで完璧である。なお、鉄板の厚さは5〜7.5mmを使用する。
【0017】
一方、図2および図3に示すように、既存の建造物にこの方法を適用する場合には、柱10に差し込まれている梁・桁Bの先端をホゾの太さを残した状態で6mm巾にけずり落とすことによって6mm巾の隙間Sを形成する。そこに、図3に示した5mm厚の鉄板素材22,22 をこの隙間Sに差し込み、図1に示すような状態として互いに溶接し前記鉄板20と同様な機能を果たすようにする。そして、柱10をぐるりと取り囲むようにそれぞれの形状をした鉄板20を配置して溶接することにより連結固定する。この場合も、図1に示すように、梁・桁Bの下側からコ字状鉄板(巾略10cm)30を外嵌めして鉄板20に溶接して固定することもできる。
【0018】
なお、従来のハゴ板ボルトによる方法は、ハゴ板ボルトによって抜けないようにした片方だけからの部分的な固定であり、力がかかった場合に偏りが生じ、ボルトが曲がりやすく、この曲がったボルトは直せないが、本発明におけるコ字状鉄板30は力が分散するため地震の際の力のかかり方にも偏りが生じにくくボルト31が曲がりにくいものである。
【0019】
【発明の効果】
この発明に係る木造構造物の補強連結方法は、木造軸組在来工法の新築住宅又は既存住宅に於いて、二階建て又は三階建ての通し柱の一階と二階の中間仕口部分を鉄板により補強及び結合するものであるため、ホゾ孔で細くなった柱の補強を充分にでき、細くなった柱の角を充分に補強することができる。
【0020】
また、この発明に係る木造構造物の補強連結方法は、柱の周りがグルッと鉄板で囲まれており、柱と梁や桁の断面との間に鉄板が差し込まれており、細くなった柱の補強が完全に出来る。そこのホゾ孔に差し込まれた梁・桁を受けるように三方向から(両側面および下面)コ字に鉄板を溶接し最後にボルトを横に通して固定する。ホゾ孔とこの受けにより梁・桁が落下する事はないし、ボルトで抜けることもない。現場作業でいくぶん手間はかかるが寸法のくるいがなく確実な工法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る木造構造物の補強連結方法の工程を示した図である。
【図2】第二実施例の図である。
【図3】第二実施例の図である。
【図4】第三実施例の工程図である。
【符号の説明】
10 … 柱
20 … 鉄板
21 … 窓
30 … コ字状鉄板
31 … ボルト

Claims (1)

  1. 木造軸組在来工法の新築住宅又は既存住宅に於いて、二階建て又は三階建ての通し柱の一階と二階の中間仕口部分を鉄板により補強及び結合する木造構造物の補強連結方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2586007A (en) * 2019-07-09 2021-02-03 Blacc Ltd Multi-functional connector
CN113523491A (zh) * 2021-06-17 2021-10-22 浙矿重工股份有限公司 一种免焊拼接型重型架梁

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