JPH10298485A - 塗装物品および補修塗装方法 - Google Patents
塗装物品および補修塗装方法Info
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- JPH10298485A JPH10298485A JP10783697A JP10783697A JPH10298485A JP H10298485 A JPH10298485 A JP H10298485A JP 10783697 A JP10783697 A JP 10783697A JP 10783697 A JP10783697 A JP 10783697A JP H10298485 A JPH10298485 A JP H10298485A
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- Japan
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- coating
- paint
- coated article
- coating material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】含フッ素樹脂塗料の旧塗膜上に、含フッ素樹脂
塗料の補修塗膜が密着性よく、効率的に形成された塗装
物品を提供する。 【解決手段】塗装物品最外層に含フッ素樹脂塗料(A)
の旧塗膜を有する塗装物品の前記旧塗膜上にエポキシ系
樹脂塗料の塗膜を介して含フッ素樹脂塗料(B)の塗膜
を有する塗装物品。
塗料の補修塗膜が密着性よく、効率的に形成された塗装
物品を提供する。 【解決手段】塗装物品最外層に含フッ素樹脂塗料(A)
の旧塗膜を有する塗装物品の前記旧塗膜上にエポキシ系
樹脂塗料の塗膜を介して含フッ素樹脂塗料(B)の塗膜
を有する塗装物品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素樹脂塗料
の塗膜を有する塗装物品および補修塗装方法に関する。
の塗膜を有する塗装物品および補修塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】含フッ素樹脂塗料の旧塗膜を有する塗装
物品を含フッ素樹脂塗料により補修する技術として、補
修用塗料を改良することにより、密着性を向上させる技
術はいくつか知られているが、必ずしも充分ではない。
特に、フッ化ビニリデン系樹脂塗料の旧塗膜の場合には
丹念なサンディングを施す必要があった。そのため、工
程、時間および費用を多く要する補修作業が通例であっ
た。また、複雑な模様や大きな厚みをつける補修仕様の
できる技術はなかった。
物品を含フッ素樹脂塗料により補修する技術として、補
修用塗料を改良することにより、密着性を向上させる技
術はいくつか知られているが、必ずしも充分ではない。
特に、フッ化ビニリデン系樹脂塗料の旧塗膜の場合には
丹念なサンディングを施す必要があった。そのため、工
程、時間および費用を多く要する補修作業が通例であっ
た。また、複雑な模様や大きな厚みをつける補修仕様の
できる技術はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述の従来技
術が有する課題を解決し、サンディングなどの煩雑な処
理を必要とせず、含フッ素樹脂塗料の補修塗膜が密着性
よく、さらに効率よく形成された塗装物品および補修塗
装方法を提供するものである。
術が有する課題を解決し、サンディングなどの煩雑な処
理を必要とせず、含フッ素樹脂塗料の補修塗膜が密着性
よく、さらに効率よく形成された塗装物品および補修塗
装方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の(1)お
よび(2)の発明である。
よび(2)の発明である。
【0005】(1)塗装物品最外層に含フッ素樹脂塗料
(A)の旧塗膜を有する塗装物品の前記旧塗膜上にエポ
キシ系樹脂塗料の塗膜を介して含フッ素樹脂塗料(B)
の塗膜を有する塗装物品。
(A)の旧塗膜を有する塗装物品の前記旧塗膜上にエポ
キシ系樹脂塗料の塗膜を介して含フッ素樹脂塗料(B)
の塗膜を有する塗装物品。
【0006】(2)塗装物品最外層に含フッ素樹脂塗料
(A)の旧塗膜を有する塗装物品の補修塗装方法であっ
て、前記旧塗膜上にエポキシ系樹脂塗料を塗装し次いで
含フッ素樹脂塗料(B)を塗装することを特徴とする旧
塗膜を有する塗装物品の補修塗装方法。
(A)の旧塗膜を有する塗装物品の補修塗装方法であっ
て、前記旧塗膜上にエポキシ系樹脂塗料を塗装し次いで
含フッ素樹脂塗料(B)を塗装することを特徴とする旧
塗膜を有する塗装物品の補修塗装方法。
【0007】本発明において旧塗膜とは、塗装物品表面
に既に形成されている塗膜であって、その塗膜が劣化し
ていること、その塗膜に欠陥があることなどのために補
修塗装が必要な塗膜を意味する。
に既に形成されている塗膜であって、その塗膜が劣化し
ていること、その塗膜に欠陥があることなどのために補
修塗装が必要な塗膜を意味する。
【0008】本発明において補修塗装とは、旧塗膜が有
する所期の機能を回復させるために、または旧塗膜が有
していなかった新たな機能を付与するために旧塗膜の一
部または全部に塗装することを意味する。
する所期の機能を回復させるために、または旧塗膜が有
していなかった新たな機能を付与するために旧塗膜の一
部または全部に塗装することを意味する。
【0009】本発明における旧塗膜は、塗料用フッ素重
合体として知られるフッ素系重合体を主成分とする含フ
ッ素樹脂塗料(A)により形成された塗膜であれば何ら
限定されないが、特にフッ化ビニリデン系樹脂塗料の塗
膜であることが好ましい。
合体として知られるフッ素系重合体を主成分とする含フ
ッ素樹脂塗料(A)により形成された塗膜であれば何ら
限定されないが、特にフッ化ビニリデン系樹脂塗料の塗
膜であることが好ましい。
【0010】フッ化ビニリデン系樹脂塗料の塗膜は、フ
ッ化ビニリデンに基づく重合単位を含む含フッ素重合体
(以下、フッ化ビニリデン系重合体という)を主成分と
する塗料により形成された塗膜である。フッ化ビニリデ
ン系重合体中には、フッ化ビニリデンに基づく重合単位
を10mol%以上含まれることが好ましく、より好ま
しくはフッ化ビニリデンに基づく重合単位のみからなる
含フッ素重合体である。
ッ化ビニリデンに基づく重合単位を含む含フッ素重合体
(以下、フッ化ビニリデン系重合体という)を主成分と
する塗料により形成された塗膜である。フッ化ビニリデ
ン系重合体中には、フッ化ビニリデンに基づく重合単位
を10mol%以上含まれることが好ましく、より好ま
しくはフッ化ビニリデンに基づく重合単位のみからなる
含フッ素重合体である。
【0011】フッ化ビニリデン系重合体中のフッ化ビニ
リデンに基づく重合単位以外の重合単位としては、テト
ラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、フ
ッ化ビニル、へキサフルオロプロピレンなどの炭素数2
〜3のフルオロオレフィンが好ましい。
リデンに基づく重合単位以外の重合単位としては、テト
ラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、フ
ッ化ビニル、へキサフルオロプロピレンなどの炭素数2
〜3のフルオロオレフィンが好ましい。
【0012】フッ化ビニリデン系樹脂塗料中には、フッ
化ビニリデン系重合体以外に、フッ化ビニリデン系重合
体100重量部に対して、(メタ)アクリレート系重合
体が好ましくは1〜400重量部、より好ましくは1〜
200重量部含まれていてもよい。ここで、(メタ)ア
クリレートとはアクリレートおよびメタクリレートの総
称である。
化ビニリデン系重合体以外に、フッ化ビニリデン系重合
体100重量部に対して、(メタ)アクリレート系重合
体が好ましくは1〜400重量部、より好ましくは1〜
200重量部含まれていてもよい。ここで、(メタ)ア
クリレートとはアクリレートおよびメタクリレートの総
称である。
【0013】(メタ)アクリレートとしては、一般式C
H2 =CR1 COOR2 (式中、R1 は水素原子または
メチル基、R2 は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
で表されるアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。
アルキル基R2 の炭素数の多いものはフッ化ビニリデン
系重合体との相溶性が充分でなく好ましくない。
H2 =CR1 COOR2 (式中、R1 は水素原子または
メチル基、R2 は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
で表されるアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。
アルキル基R2 の炭素数の多いものはフッ化ビニリデン
系重合体との相溶性が充分でなく好ましくない。
【0014】(メタ)アクリレート系重合体としては、
(メタ)アクリレートの単独重合体、または2種以上の
(メタ)アクリレートからなる共重合体が好ましい。ま
た、1種以上の(メタ)アクリレートと他の共単量体と
の共重合体でもよい。2種以上の(メタ)アクリレート
からなる共重合体としては、メチルメタクリレートとブ
チルメタクリレートの共重合体が好ましい。
(メタ)アクリレートの単独重合体、または2種以上の
(メタ)アクリレートからなる共重合体が好ましい。ま
た、1種以上の(メタ)アクリレートと他の共単量体と
の共重合体でもよい。2種以上の(メタ)アクリレート
からなる共重合体としては、メチルメタクリレートとブ
チルメタクリレートの共重合体が好ましい。
【0015】(メタ)アクリレートと他の共単量体との
共重合割合は、(メタ)アクリレート100重量部に対
して他の共単量体10〜100重量部が好ましく、より
好ましくは10〜50重量部である。共単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、ス
チレン、α−メチルスチレンなどが挙げられる。
共重合割合は、(メタ)アクリレート100重量部に対
して他の共単量体10〜100重量部が好ましく、より
好ましくは10〜50重量部である。共単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、ス
チレン、α−メチルスチレンなどが挙げられる。
【0016】フッ化ビニリデン系樹脂塗料は、フッ化ビ
ニリデン系重合体を下記溶剤から選ばれる1種以上に分
散させたものでもよく、(メタ)アクリレート系重合体
溶液中にフッ化ビニリデン系重合体を分散させたもので
もよい。(メタ)アクリレート系重合体溶液に使用し得
る溶剤としては下記溶剤から選ばれる1種以上が好まし
い。
ニリデン系重合体を下記溶剤から選ばれる1種以上に分
散させたものでもよく、(メタ)アクリレート系重合体
溶液中にフッ化ビニリデン系重合体を分散させたもので
もよい。(メタ)アクリレート系重合体溶液に使用し得
る溶剤としては下記溶剤から選ばれる1種以上が好まし
い。
【0017】アセトン、エチルアミルケトン、メチルエ
チルケトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノ
ン、イソホロン、メシチルオキシド、イソホロンジアセ
トンアルコール、4−メトキシ−4−メチルペンタノン
−2などのケトン類;ジメチルフタレート、コハク酸ジ
メチル、アジピン酸ジメチル、セバシン酸ジメチル、コ
ハク酸ジエチフタル酸ジメチル、2−メトキシエチルア
セテート、2−ブトキシエチルアセテート、ジメトキシ
エチルフタレートなどの脂肪族または芳香族酸のエステ
ル類;エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
トなどのグリコールエーテル類;ジオキサン、テトラヒ
ドロフランなどの環状エ一テル類:エチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネートなどのカーボネート類;ブ
チロラクトンなどのラクトン類:1−ニトロプロパン、
2−ニトロプロパン、ニトロメタンなどのニトロアルカ
ン類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類。
チルケトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノ
ン、イソホロン、メシチルオキシド、イソホロンジアセ
トンアルコール、4−メトキシ−4−メチルペンタノン
−2などのケトン類;ジメチルフタレート、コハク酸ジ
メチル、アジピン酸ジメチル、セバシン酸ジメチル、コ
ハク酸ジエチフタル酸ジメチル、2−メトキシエチルア
セテート、2−ブトキシエチルアセテート、ジメトキシ
エチルフタレートなどの脂肪族または芳香族酸のエステ
ル類;エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
トなどのグリコールエーテル類;ジオキサン、テトラヒ
ドロフランなどの環状エ一テル類:エチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネートなどのカーボネート類;ブ
チロラクトンなどのラクトン類:1−ニトロプロパン、
2−ニトロプロパン、ニトロメタンなどのニトロアルカ
ン類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類。
【0018】本発明におけるエポキシ系樹脂塗料の塗膜
は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するポリエポ
キシ化合物を含む塗料により形成された塗膜であれば何
ら限定されない。
は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するポリエポ
キシ化合物を含む塗料により形成された塗膜であれば何
ら限定されない。
【0019】ポリエポキシ化合物としてはビスフェノー
ルAジグリシジルエーテル、長鎖アルキル脂肪酸変成ビ
スフェノールAジグリシジルエーテルなどのビスフェノ
ールA型が好ましく、その他ハロゲン化ビスフェノール
型、レゾルシン型、ビスフェノールF型、ノボラック
型、ポリグリコール型、エポキシ化大豆油型、脂環型も
使用できる。長鎖アルキル脂肪酸変成ビスフェノールA
ジグリシジルエーテルにおける長鎖アルキル脂肪酸のア
ルキル基は、直鎖状でも分岐状でもよく、その炭素数は
10〜30が好ましい。
ルAジグリシジルエーテル、長鎖アルキル脂肪酸変成ビ
スフェノールAジグリシジルエーテルなどのビスフェノ
ールA型が好ましく、その他ハロゲン化ビスフェノール
型、レゾルシン型、ビスフェノールF型、ノボラック
型、ポリグリコール型、エポキシ化大豆油型、脂環型も
使用できる。長鎖アルキル脂肪酸変成ビスフェノールA
ジグリシジルエーテルにおける長鎖アルキル脂肪酸のア
ルキル基は、直鎖状でも分岐状でもよく、その炭素数は
10〜30が好ましい。
【0020】上記ポリエポキシ化合物は、芳香族アミ
ン、脂肪族アミン、脂環族アミン、イミダゾール、分子
中に反応性の第一および第二アミノ基を有するポリアミ
ノアミド、などのアミン系化合物、酸無水物系化合物、
フェノール樹脂、アミノ樹脂、メルカプタン系化合物、
ジシアンジアミド、ルイス酸錯化合物などの硬化剤とと
もに用いられる。硬化剤はアミン系化合物が好ましく、
アミン系化合物はカルボン酸により変性したもの、エス
テル化により変性したもの、または水添により変性した
ものでもよい。硬化剤の割合はポリエポキシ化合物10
0重量部に対し10〜1000重量部の割合が好まし
い。
ン、脂肪族アミン、脂環族アミン、イミダゾール、分子
中に反応性の第一および第二アミノ基を有するポリアミ
ノアミド、などのアミン系化合物、酸無水物系化合物、
フェノール樹脂、アミノ樹脂、メルカプタン系化合物、
ジシアンジアミド、ルイス酸錯化合物などの硬化剤とと
もに用いられる。硬化剤はアミン系化合物が好ましく、
アミン系化合物はカルボン酸により変性したもの、エス
テル化により変性したもの、または水添により変性した
ものでもよい。硬化剤の割合はポリエポキシ化合物10
0重量部に対し10〜1000重量部の割合が好まし
い。
【0021】硬化剤の他に各種充填剤を併用できる。充
填剤としては、各種可塑剤、ファインシリカ、炭酸カル
シウムなどの体質顔料、燐酸亜鉛、酸化チタンなどの着
色顔料、鉛丹などのさび止め顔料、などが挙げられる。
充填剤の配合量は、ポリエポキシ化合物100重量部に
対し、10〜200重量部が好ましい。
填剤としては、各種可塑剤、ファインシリカ、炭酸カル
シウムなどの体質顔料、燐酸亜鉛、酸化チタンなどの着
色顔料、鉛丹などのさび止め顔料、などが挙げられる。
充填剤の配合量は、ポリエポキシ化合物100重量部に
対し、10〜200重量部が好ましい。
【0022】エポキシ系樹脂塗料の塗膜は、ポリエポキ
シ化合物の種類が異なる塗料から形成される2層以上の
塗膜でもよく、また、エポキシ系樹脂塗料中の硬化剤や
充填剤などの種類や配合量の異なる塗料から形成される
2層以上の塗膜でもよい。
シ化合物の種類が異なる塗料から形成される2層以上の
塗膜でもよく、また、エポキシ系樹脂塗料中の硬化剤や
充填剤などの種類や配合量の異なる塗料から形成される
2層以上の塗膜でもよい。
【0023】上記エポキシ系樹脂塗料の塗膜上に、また
はエポキシ系樹脂塗料の塗膜を形成する前の含フッ素樹
脂塗料の旧塗膜上にエポキシ系樹脂塗料および含フッ素
樹脂塗料以外の塗料から形成される塗膜を有してもよ
い。このような塗料はエポキシ系樹脂塗料の塗膜を多層
に形成する場合と同様に、複雑な模様や大きな厚みをつ
ける補修仕様の目的に好ましく用いられ、JIS−A6
910で示されるようなRE系主材であるアクリルゴム
系、塩素化ポリオレフィン系、塩素化ポリ塩化ビニル
系、などの塗料が好適である。これらの塗料には、通常
前述の充填剤が含まれる。
はエポキシ系樹脂塗料の塗膜を形成する前の含フッ素樹
脂塗料の旧塗膜上にエポキシ系樹脂塗料および含フッ素
樹脂塗料以外の塗料から形成される塗膜を有してもよ
い。このような塗料はエポキシ系樹脂塗料の塗膜を多層
に形成する場合と同様に、複雑な模様や大きな厚みをつ
ける補修仕様の目的に好ましく用いられ、JIS−A6
910で示されるようなRE系主材であるアクリルゴム
系、塩素化ポリオレフィン系、塩素化ポリ塩化ビニル
系、などの塗料が好適である。これらの塗料には、通常
前述の充填剤が含まれる。
【0024】アクリルゴム系塗料としては、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの(メ
タ)アクリル酸アルキルに基づく重合単位およびアクリ
ロニトリルに基づく重合単位を含む共重合体を主成分と
する塗料、またはこれらの重合単位および架橋を行うた
めのモノマー、例えば2−クロロエチルビニルエーテル
などの含ハロゲン化合物、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、エチリデンノルボルネンなどのモノマーに基づく
重合単位を含む共重合体を主成分とする塗料が挙げられ
る。ここで(メタ)アクリル酸とは、メタクリル酸およ
びアクリル酸の総称である。
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの(メ
タ)アクリル酸アルキルに基づく重合単位およびアクリ
ロニトリルに基づく重合単位を含む共重合体を主成分と
する塗料、またはこれらの重合単位および架橋を行うた
めのモノマー、例えば2−クロロエチルビニルエーテル
などの含ハロゲン化合物、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、エチリデンノルボルネンなどのモノマーに基づく
重合単位を含む共重合体を主成分とする塗料が挙げられ
る。ここで(メタ)アクリル酸とは、メタクリル酸およ
びアクリル酸の総称である。
【0025】塩素化ポリオレフィン系塗料としては、塩
素化ポリプロピレンなどを主成分とする塗料などが挙げ
られる。
素化ポリプロピレンなどを主成分とする塗料などが挙げ
られる。
【0026】含フッ素樹脂塗料の旧塗膜上に、エポキシ
系樹脂塗料の塗膜を介して形成される含フッ素樹脂塗料
の塗膜は、塗料用フッ素重合体として知られるフッ素系
重合体を主成分とする含フッ素樹脂塗料(B)により形
成された塗膜であれば何ら限定されない。常温で施工可
能であるなどの点から、特に官能基含有フッ素重合体
と、官能基と反応性の硬化剤および/または硬化触媒と
を含む官能基含有フッ素樹脂塗料が好ましい。
系樹脂塗料の塗膜を介して形成される含フッ素樹脂塗料
の塗膜は、塗料用フッ素重合体として知られるフッ素系
重合体を主成分とする含フッ素樹脂塗料(B)により形
成された塗膜であれば何ら限定されない。常温で施工可
能であるなどの点から、特に官能基含有フッ素重合体
と、官能基と反応性の硬化剤および/または硬化触媒と
を含む官能基含有フッ素樹脂塗料が好ましい。
【0027】かかる官能基含有フッ素重合体としては水
酸基含有フッ素重合体がよく知られている。また、その
他の官能基としては、カルボキシル基、エポキシ基、ア
ミノ基、加水分解性シリル基などが挙げられる。
酸基含有フッ素重合体がよく知られている。また、その
他の官能基としては、カルボキシル基、エポキシ基、ア
ミノ基、加水分解性シリル基などが挙げられる。
【0028】官能基含有フッ素重合体としてはフルオロ
オレフィンおよびこれと共重合可能な単量体を共重合し
て得られる共重合体が溶剤に対する溶解性、塗膜の耐候
性、塗装作業性などの点から好ましい。
オレフィンおよびこれと共重合可能な単量体を共重合し
て得られる共重合体が溶剤に対する溶解性、塗膜の耐候
性、塗装作業性などの点から好ましい。
【0029】フルオロオレフィンとしてはテトラフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオ
ロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピ
レン、ペンタフルオロプロピレンなどの炭素数2〜3の
フルオロオレフィンが挙げられる。
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオ
ロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピ
レン、ペンタフルオロプロピレンなどの炭素数2〜3の
フルオロオレフィンが挙げられる。
【0030】このフルオロオレフィンと共重合可能な単
量体としては、ビニルエーテル、ビニルエステル、アリ
ルエーテル、アリルエステル、イソプロペニルエーテ
ル、イソプロペニルエステル、メタリルエーテル、メタ
リルエステル、α−オレフィン、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステルなどから選ばれる少なくとも1種
の単量体が挙げられる。
量体としては、ビニルエーテル、ビニルエステル、アリ
ルエーテル、アリルエステル、イソプロペニルエーテ
ル、イソプロペニルエステル、メタリルエーテル、メタ
リルエステル、α−オレフィン、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステルなどから選ばれる少なくとも1種
の単量体が挙げられる。
【0031】ここで、ビニルエーテルとしては、エチル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシ
ルビニルエーテル、フルオロアルキルビニルエーテル、
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)などのアルキ
ルビニルエーテルが例示される。
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシ
ルビニルエーテル、フルオロアルキルビニルエーテル、
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)などのアルキ
ルビニルエーテルが例示される。
【0032】ビニルエステルとしては分岐状のアルキル
基を有する脂肪酸ビニルエステルであるベオバ−10
(シェル化学製商品名)、酪酸ビニル、酢酸ビニル、ピ
バリン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどの脂肪酸ビ
ニルエステルが例示される。
基を有する脂肪酸ビニルエステルであるベオバ−10
(シェル化学製商品名)、酪酸ビニル、酢酸ビニル、ピ
バリン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどの脂肪酸ビ
ニルエステルが例示される。
【0033】アリルエーテルとしては、エチルアリルエ
ーテル、シクロヘキシルアリルエーテルなどのアルキル
アリルエーテルが例示される。アリルエステルとして
は、プロピオン酸アリル、酢酸アリルなどの脂肪酸アリ
ルエステルが例示される。イソプロペニルエーテルとし
てはメチルイソプロペニルエーテルなどのアルキルイソ
プロペニルエーテルが例示される。α−オレフィンとし
ては、エチレン、プロピレン、イソブチレンなどが例示
される。
ーテル、シクロヘキシルアリルエーテルなどのアルキル
アリルエーテルが例示される。アリルエステルとして
は、プロピオン酸アリル、酢酸アリルなどの脂肪酸アリ
ルエステルが例示される。イソプロペニルエーテルとし
てはメチルイソプロペニルエーテルなどのアルキルイソ
プロペニルエーテルが例示される。α−オレフィンとし
ては、エチレン、プロピレン、イソブチレンなどが例示
される。
【0034】フルオロオレフィンの共重合割合があまり
に少ないと、耐候性塗料として充分に優れた耐候性が発
揮されない。また、フルオロオレフィンの共重合割合が
あまりに多くなると、溶剤への溶解性などが低下するた
め好ましくない。したがって、官能基含有フッ素樹脂と
しては、フルオロオレフィンが30〜70モル%の割
合、特には40〜60モル%の割合、で共重合した共重
合体であることが好ましい。
に少ないと、耐候性塗料として充分に優れた耐候性が発
揮されない。また、フルオロオレフィンの共重合割合が
あまりに多くなると、溶剤への溶解性などが低下するた
め好ましくない。したがって、官能基含有フッ素樹脂と
しては、フルオロオレフィンが30〜70モル%の割
合、特には40〜60モル%の割合、で共重合した共重
合体であることが好ましい。
【0035】官能基含有フッ素重合体はフルオロオレフ
ィンの他に上述のような化合物が共重合されていること
が、溶剤に対する溶解性などの面から好ましい。特にビ
ニルエーテル、ビニルエステル、アリルエーテル、アリ
ルエステルがフルオロオレフィンとの共重合性に優れる
点から好ましい。さらに、炭素数1〜10の直鎖状、分
岐状あるいは脂環状のアルキル基を有するアルキルビニ
ルエーテル、脂肪酸ビニルエステル、アルキルアリルエ
ーテル、脂肪酸アリルエステルが好ましい。
ィンの他に上述のような化合物が共重合されていること
が、溶剤に対する溶解性などの面から好ましい。特にビ
ニルエーテル、ビニルエステル、アリルエーテル、アリ
ルエステルがフルオロオレフィンとの共重合性に優れる
点から好ましい。さらに、炭素数1〜10の直鎖状、分
岐状あるいは脂環状のアルキル基を有するアルキルビニ
ルエーテル、脂肪酸ビニルエステル、アルキルアリルエ
ーテル、脂肪酸アリルエステルが好ましい。
【0036】官能基含有フッ素重合体は、上記のような
共重合成分の他に、硬化剤と架橋反応し得る官能基を有
するためにより強靭な塗膜が得られる。この官能基とし
ては、イソシアネート系硬化剤やアミノプラスト系硬化
剤などと反応し得る活性水素含有基、例えば水酸基、ア
ミノ基、アミド基、カルボキシル基などが例示される。
また、それ以外にエポキシ基、ハロゲン、二重結合、加
水分解性シリル基などの官能基も例示される。
共重合成分の他に、硬化剤と架橋反応し得る官能基を有
するためにより強靭な塗膜が得られる。この官能基とし
ては、イソシアネート系硬化剤やアミノプラスト系硬化
剤などと反応し得る活性水素含有基、例えば水酸基、ア
ミノ基、アミド基、カルボキシル基などが例示される。
また、それ以外にエポキシ基、ハロゲン、二重結合、加
水分解性シリル基などの官能基も例示される。
【0037】このような官能基の導入方法としては、官
能基を有する単量体、例えば、ヒドロキシブチルビニル
エーテル、ヒドロキシブチルアリルエーテル、エチレン
グリコールモノアリルエーテル、シクロヘキサンジオー
ルモノビニルエーテル、アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、ウンデセン酸、グリシジルビニルエーテル、
グリシジルアリルエーテル、トリメトキシビニルシラン
などを共重合せしめる方法がある。
能基を有する単量体、例えば、ヒドロキシブチルビニル
エーテル、ヒドロキシブチルアリルエーテル、エチレン
グリコールモノアリルエーテル、シクロヘキサンジオー
ルモノビニルエーテル、アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、ウンデセン酸、グリシジルビニルエーテル、
グリシジルアリルエーテル、トリメトキシビニルシラン
などを共重合せしめる方法がある。
【0038】また、共重合体を変性せしめることにより
官能基を導入する方法、例えば、水酸基またはエポキシ
基に、無水コハク酸のような多塩基酸無水物を反応せし
めてカルボキシル基を導入する方法、イソシアネートア
ルキルメタクリレートなどを反応せしめて二重結合を導
入する方法などの方法でも官能基を導入できる。
官能基を導入する方法、例えば、水酸基またはエポキシ
基に、無水コハク酸のような多塩基酸無水物を反応せし
めてカルボキシル基を導入する方法、イソシアネートア
ルキルメタクリレートなどを反応せしめて二重結合を導
入する方法などの方法でも官能基を導入できる。
【0039】官能基を有する共重合単位は、共重合体中
5〜20モル%であることが好ましい。
5〜20モル%であることが好ましい。
【0040】こうした官能基含有フッ素重合体として
は、例えば商品名ルミフロン(旭硝子)、セフラルコー
ト(セントラル硝子)、ザフロン(東亞合成)、ゼッフ
ル(ダイキン工業)、フルオネート(大日本インキ工
業)などとして市販されているものを使用できる。
は、例えば商品名ルミフロン(旭硝子)、セフラルコー
ト(セントラル硝子)、ザフロン(東亞合成)、ゼッフ
ル(ダイキン工業)、フルオネート(大日本インキ工
業)などとして市販されているものを使用できる。
【0041】硬化剤としては官能基含有フッ素重合体を
架橋し得るものであれば特に限定されない。常温で活性
水素含有重合体と架橋反応するものとしては、多価イソ
シアネート化合物が例示される。また、一液塗料として
焼き付け塗装に使用する硬化剤としては、アミノプラス
ト系硬化剤、ブロックイソシアネート系硬化剤、多塩基
酸系硬化剤などが挙げられる。
架橋し得るものであれば特に限定されない。常温で活性
水素含有重合体と架橋反応するものとしては、多価イソ
シアネート化合物が例示される。また、一液塗料として
焼き付け塗装に使用する硬化剤としては、アミノプラス
ト系硬化剤、ブロックイソシアネート系硬化剤、多塩基
酸系硬化剤などが挙げられる。
【0042】アミノプラスト系硬化剤としては、メチロ
ールメラミン類、メチロールグアナミン類、メチロール
尿素類などを使用できる。メチロールメラミン類として
は、ブチル化メチロールメラミン、メチル化メチロール
メラミンなどの低級アルコールによりエーテル化された
メチロールメラミン、エポキシ変性メチロールメラミン
などが例示される。メチロール尿素類としては、メチル
化メチロール尿素、エチル化メチロール尿素などのアル
キル化メチロール尿素などが例示される。アミノプラス
ト系硬化剤を使用した場合、酸性触媒の添加によって架
橋反応を促進することもできる。
ールメラミン類、メチロールグアナミン類、メチロール
尿素類などを使用できる。メチロールメラミン類として
は、ブチル化メチロールメラミン、メチル化メチロール
メラミンなどの低級アルコールによりエーテル化された
メチロールメラミン、エポキシ変性メチロールメラミン
などが例示される。メチロール尿素類としては、メチル
化メチロール尿素、エチル化メチロール尿素などのアル
キル化メチロール尿素などが例示される。アミノプラス
ト系硬化剤を使用した場合、酸性触媒の添加によって架
橋反応を促進することもできる。
【0043】ブロックイソシアネート系硬化剤として
は、多価イソシアネート化合物のブロック化物がある。
多価イソシアネート化合物は、2以上のイソシアネート
基を有する化合物であり、またその変性体や多量体から
なる2以上のイソシアネート基を有する化合物であって
もよい。多価イソシアネート化合物、具体的にはエチレ
ンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート、テ
トラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレントリイソシアネート、リジ
ンジイソシアネートなどの脂肪族多価イソシアネート化
合物、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシク
ロヘキサンなどの脂環族多価イソシアネート化合物、お
よびm−キシレンジイソシアネート、p−キシレンジイ
ソシアネートなどの無黄変性芳香族イソシアネート化合
物が用いられる。
は、多価イソシアネート化合物のブロック化物がある。
多価イソシアネート化合物は、2以上のイソシアネート
基を有する化合物であり、またその変性体や多量体から
なる2以上のイソシアネート基を有する化合物であって
もよい。多価イソシアネート化合物、具体的にはエチレ
ンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート、テ
トラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレントリイソシアネート、リジ
ンジイソシアネートなどの脂肪族多価イソシアネート化
合物、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシク
ロヘキサンなどの脂環族多価イソシアネート化合物、お
よびm−キシレンジイソシアネート、p−キシレンジイ
ソシアネートなどの無黄変性芳香族イソシアネート化合
物が用いられる。
【0044】多価イソシアネート化合物の変性体や多量
体としては、例えばウレタン変性体、ウレア変性体、イ
ソシアヌレート変性体、ビューレット変性体、アロファ
ネート変性体、カルボジイミド変性体などと呼ばれてい
るものがある。特に3量体であるイソシアヌレート変性
体やトリメチロールプロパンなどの多価アルコールとの
反応生成物であるウレタン変性体などが好ましい。
体としては、例えばウレタン変性体、ウレア変性体、イ
ソシアヌレート変性体、ビューレット変性体、アロファ
ネート変性体、カルボジイミド変性体などと呼ばれてい
るものがある。特に3量体であるイソシアヌレート変性
体やトリメチロールプロパンなどの多価アルコールとの
反応生成物であるウレタン変性体などが好ましい。
【0045】好ましい多価イソシアネート化合物として
は、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネートなどの無黄変性イソシアネート類やこれら
の多量化物などが挙げられる。
は、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネートなどの無黄変性イソシアネート類やこれら
の多量化物などが挙げられる。
【0046】多価イソシアネート化合物やブロックイソ
シアネート化合物を用いた場合、ジブチル錫ジラウレー
トなどの公知の触媒の添加によって架橋反応を促進する
こともできる。
シアネート化合物を用いた場合、ジブチル錫ジラウレー
トなどの公知の触媒の添加によって架橋反応を促進する
こともできる。
【0047】また、多塩基酸としては、長鎖脂肪族ジカ
ルボン酸類、芳香族多価カルボン酸類などが有用であ
り、その酸無水物も有用である。
ルボン酸類、芳香族多価カルボン酸類などが有用であ
り、その酸無水物も有用である。
【0048】官能基含有フッ素重合体、官能基と反応性
の硬化剤および硬化触媒などのほか、顔料、紫外線吸収
剤、光安定剤、レベリング剤、つや消し剤、界面活性
剤、たれ防止剤、塗膜の付着性向上のためのシランカッ
プリング剤などを併用してもよい。
の硬化剤および硬化触媒などのほか、顔料、紫外線吸収
剤、光安定剤、レベリング剤、つや消し剤、界面活性
剤、たれ防止剤、塗膜の付着性向上のためのシランカッ
プリング剤などを併用してもよい。
【0049】本発明の塗装物品の材質としては、コンク
リート、自然石、ガラスなどの無機物、鉄、ステンレ
ス、アルミニウム、銅、真鍮、チタンなどの金属、プラ
スチック、ゴム、接着剤、木材などの有機基材、繊維強
化プラスチック、樹脂強化コンクリート、繊維強化コン
クリートなどの有機無機複合材が挙げられる。
リート、自然石、ガラスなどの無機物、鉄、ステンレ
ス、アルミニウム、銅、真鍮、チタンなどの金属、プラ
スチック、ゴム、接着剤、木材などの有機基材、繊維強
化プラスチック、樹脂強化コンクリート、繊維強化コン
クリートなどの有機無機複合材が挙げられる。
【0050】また、本発明の補修塗装方法において塗装
される物品には自動車、電車、航空機などの輸送用機
器、橋梁部材、鉄塔などの土木部材、防水材シート、タ
ンク、パイプなどの産業機材、ビル外装、ドア、窓門部
材、モニュメント、ポールなどの建築部材、道路の中央
分離帯、ガードレール、防音壁などの道路部材、通信機
材、電気および電子部品などがある。
される物品には自動車、電車、航空機などの輸送用機
器、橋梁部材、鉄塔などの土木部材、防水材シート、タ
ンク、パイプなどの産業機材、ビル外装、ドア、窓門部
材、モニュメント、ポールなどの建築部材、道路の中央
分離帯、ガードレール、防音壁などの道路部材、通信機
材、電気および電子部品などがある。
【0051】これらの物品の最外層には含フッ素樹脂塗
料(A)の旧塗膜を有する。この旧塗膜上に、エポキシ
系樹脂塗料を塗装し次いで含フッ素樹脂塗料(B)を塗
装することにより本発明の塗装物品が得られる。
料(A)の旧塗膜を有する。この旧塗膜上に、エポキシ
系樹脂塗料を塗装し次いで含フッ素樹脂塗料(B)を塗
装することにより本発明の塗装物品が得られる。
【0052】旧塗膜は、通常完全に乾燥した塗膜である
が、エポキシ系樹脂塗料により形成される塗膜は完全に
乾燥していても、未乾燥の状態でもよい。塗装は、通常
の塗装方法である、刷毛による塗装、ローラー塗装、ス
プレー塗装などで行うことができる。
が、エポキシ系樹脂塗料により形成される塗膜は完全に
乾燥していても、未乾燥の状態でもよい。塗装は、通常
の塗装方法である、刷毛による塗装、ローラー塗装、ス
プレー塗装などで行うことができる。
【0053】
例1(実施例) アルミニウム板上のフッ化ビニリデン系樹脂塗膜(旧塗
膜)上にエポキシ系樹脂塗料をスプレー塗装し、一日後
に含フッ素樹脂上塗り塗料をスプレー塗装した。これ
を、室温1日乾燥後さらに80℃2時間乾燥し、密着性
試験[NTカッターで2ミリ角の碁盤目25舛(5×
5)をアルミニウム板に達するまで切り取り、セロハン
テープを用い剥離試験を行う。表中「25/25」は2
5舛すべて剥離されないことを、「0/25」は25舛
すべて剥離されたことを表す。]および煮沸2時間後の
密着性試験を行った。フッ化ビニリデン系樹脂塗膜は、
フッ化ビニリデン/メチルメタクリレート共重合体を含
む塗料(アウシモント社製カイナー500)により形成
された塗膜である。
膜)上にエポキシ系樹脂塗料をスプレー塗装し、一日後
に含フッ素樹脂上塗り塗料をスプレー塗装した。これ
を、室温1日乾燥後さらに80℃2時間乾燥し、密着性
試験[NTカッターで2ミリ角の碁盤目25舛(5×
5)をアルミニウム板に達するまで切り取り、セロハン
テープを用い剥離試験を行う。表中「25/25」は2
5舛すべて剥離されないことを、「0/25」は25舛
すべて剥離されたことを表す。]および煮沸2時間後の
密着性試験を行った。フッ化ビニリデン系樹脂塗膜は、
フッ化ビニリデン/メチルメタクリレート共重合体を含
む塗料(アウシモント社製カイナー500)により形成
された塗膜である。
【0054】例2(実施例) エポキシ厚づけ中塗り塗装を加える以外は例1と同様に
塗膜形成と評価を行った。
塗膜形成と評価を行った。
【0055】例3(実施例) アクリルゴム弾性系中塗り塗装を加える以外は例1と同
様に塗膜形成と評価を行った。
様に塗膜形成と評価を行った。
【0056】例4(比較例) エポキシ系樹脂塗料を塗装しない以外は例1と同様に塗
膜形成と評価を行った。
膜形成と評価を行った。
【0057】例5(比較例) エポキシ系樹脂塗料を塗装しない以外は例3と同様に塗
膜形成と評価を行った。
膜形成と評価を行った。
【0058】表1において、エポキシ塗料、中塗り材お
よび上塗り材は以下の塗料を用いた。 エポキシ系樹脂塗料A:主剤である長鎖アルキル脂肪酸
変成ビスフェノールAジグリシジルエーテルと、硬化剤
であるビスフェノールAジグリシジルエーテル変成ポリ
アミノアミドを含む塗料。 エポキシ厚づけ:主剤であるビスフェノールAジグリシ
ジルエーテルと、硬化剤であるポリアミノアミドと、充
填剤である炭酸カルシウムを含む塗料。 アクリルゴム系:主剤であるアクリル酸エチルとアクリ
ロニトリルの共重合体と、充填剤である炭酸カルシウム
および酸化チタンを含む塗料。 含フッ素樹脂塗料:主剤である水酸基含有フッ素重合体
(クロロトリフルオロエチレン/エチルビニルエーテル
/ヒドロキシビニルエーテル/シクロヘキシルビニルエ
ーテルからなる共重合体、水酸基価50mgKOH/
g)とイソシアネート系硬化剤(ヘキサメチレンジイソ
シアネートの多量体)を含む塗料。
よび上塗り材は以下の塗料を用いた。 エポキシ系樹脂塗料A:主剤である長鎖アルキル脂肪酸
変成ビスフェノールAジグリシジルエーテルと、硬化剤
であるビスフェノールAジグリシジルエーテル変成ポリ
アミノアミドを含む塗料。 エポキシ厚づけ:主剤であるビスフェノールAジグリシ
ジルエーテルと、硬化剤であるポリアミノアミドと、充
填剤である炭酸カルシウムを含む塗料。 アクリルゴム系:主剤であるアクリル酸エチルとアクリ
ロニトリルの共重合体と、充填剤である炭酸カルシウム
および酸化チタンを含む塗料。 含フッ素樹脂塗料:主剤である水酸基含有フッ素重合体
(クロロトリフルオロエチレン/エチルビニルエーテル
/ヒドロキシビニルエーテル/シクロヘキシルビニルエ
ーテルからなる共重合体、水酸基価50mgKOH/
g)とイソシアネート系硬化剤(ヘキサメチレンジイソ
シアネートの多量体)を含む塗料。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】サンディングなどの煩雑な処理をを必要
とせず、含フッ素樹脂塗料の旧塗膜上に、含フッ素樹脂
塗料の補修塗膜を密着性よく効率的に形成できる。複雑
な模様や大きな厚みをつける補修塗膜においても、密着
性よく効率的に形成できる。
とせず、含フッ素樹脂塗料の旧塗膜上に、含フッ素樹脂
塗料の補修塗膜を密着性よく効率的に形成できる。複雑
な模様や大きな厚みをつける補修塗膜においても、密着
性よく効率的に形成できる。
Claims (6)
- 【請求項1】塗装物品最外層に含フッ素樹脂塗料(A)
の旧塗膜を有する塗装物品の前記旧塗膜上にエポキシ系
樹脂塗料の塗膜を介して含フッ素樹脂塗料(B)の塗膜
を有する塗装物品。 - 【請求項2】含フッ素樹脂塗料(A)がフッ化ビニリデ
ン系樹脂塗料である請求項1に記載の塗装物品。 - 【請求項3】含フッ素樹脂塗料(B)が官能基含有フッ
素樹脂塗料である請求項1または2に記載の塗装物品。 - 【請求項4】塗装物品最外層に含フッ素樹脂塗料(A)
の旧塗膜を有する塗装物品の補修塗装方法であって、前
記旧塗膜上にエポキシ系樹脂塗料を塗装し次いで含フッ
素樹脂塗料(B)を塗装することを特徴とする旧塗膜を
有する塗装物品の補修塗装方法。 - 【請求項5】含フッ素樹脂塗料(A)がフッ化ビニリデ
ン系樹脂塗料である請求項4に記載の補修塗装方法。 - 【請求項6】含フッ素樹脂塗料(B)が官能基含有フッ
素樹脂塗料である請求項4または5に記載の補修塗装方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10783697A JPH10298485A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 塗装物品および補修塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10783697A JPH10298485A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 塗装物品および補修塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298485A true JPH10298485A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14469284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10783697A Withdrawn JPH10298485A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 塗装物品および補修塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10298485A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007061760A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Chuden Kogyo Kk | 送電鉄塔の防食塗装方法 |
JP2008189364A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Takeuchi Press Ind Co Ltd | 染毛剤用金属チューブ |
EP3228391A4 (en) * | 2014-12-05 | 2018-06-27 | Asahi Glass Company, Limited | Coating film repair method and coated product |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP10783697A patent/JPH10298485A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007061760A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Chuden Kogyo Kk | 送電鉄塔の防食塗装方法 |
JP2008189364A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Takeuchi Press Ind Co Ltd | 染毛剤用金属チューブ |
EP3228391A4 (en) * | 2014-12-05 | 2018-06-27 | Asahi Glass Company, Limited | Coating film repair method and coated product |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060926 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061114 |