JPH0832439B2 - 農業用プラスチックシート - Google Patents

農業用プラスチックシート

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JPH0832439B2
JPH0832439B2 JP63264165A JP26416588A JPH0832439B2 JP H0832439 B2 JPH0832439 B2 JP H0832439B2 JP 63264165 A JP63264165 A JP 63264165A JP 26416588 A JP26416588 A JP 26416588A JP H0832439 B2 JPH0832439 B2 JP H0832439B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、農業用プラスチックシートに関するもので
ある。
[従来の技術] 従来農業用プラスチックシートには、耐候性を向上せ
しめる目的で、アクリル樹脂など比較的耐候性の優れた
被覆材で保護コートしたものが多く利用されている。
また、さらに耐候性を向上せしめる目的で、フッ素樹
脂よりなる被覆材で保護コートしたものが提案されてい
る(特開昭60−101043号)。
[発明の解決しようとする課題] 従来、耐候性の優れた農業用プラスチックシートとし
て知られている特開昭60−101043号に記載されたもの
は、保護コートとシートとの密着性が悪く、充分使用に
耐え得るものではなかった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消する、即ち、
耐候性に優れかつ、保護コートの密着性の優れた農業用
プラスチックシートを提供することを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述の課題を解決するためになされたもの
であり、熱可塑性樹脂シート上に、以下の(a)、
(b)および(c)を主成分とする塗料の被膜を形成し
てなる農業用プラスチックシートを提供するものであ
る。
(a)架橋部位を有する含フッ素共重合体、 (b)(a)と相溶するアクリル系重合体、 (c)フルオロアルキル基を有するアクリル系重合体。
本発明の農業用プラスチックシートの基材としての熱
可塑性樹脂としては、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリエステル樹脂などが例示される。中でも、塩化
ビニル樹脂、特に軟質塩化ビニル樹脂が最も一般に用い
られている。かかる塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニ
ルの単独重合体のほかに、塩化ビニルと酢酸ビニル、エ
チレン、プロピレン、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステルなどの単量体の少なくとも一種の40重量%以
下、好ましくは30重量%以下の量との共重合体、及びこ
れら単独重合体または共重合体に対して相溶性のある重
合体、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体などがブレンドされていても
よい。また、塩化ビニル樹脂には適当量の可塑剤が配合
され、軟質塩化ビニル樹脂として使用されることが多
い。可塑剤の配合量としては、塩化ビニル樹脂100重量
部当たり、30〜70重量部程の範囲が好ましく採用され
る。また、可塑剤としては、フタル酸ジブチル、フタル
酸ジオクチル、アジピン酸ジイソデシル、リン酸トリク
レジル、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油などが
例示される。また、塩化ビニル樹脂には、滑剤、酸化防
止剤、帯電防止剤、熱安定剤、着色剤、難撚剤などの通
常の添加物が添加されていてもよい。
さらに、塩化ビニル樹脂には防曇を目的として界面活
性剤が添加されていてもよい。かかる界面活性剤として
はノニオン系界面活性剤が好ましく採用される。
本発明において、上記熱可塑性樹脂シート上に被膜を
形成する塗料としては、以下の(a)、(b)および
(c)を主成分とするものが採用される。
(a)架橋部位を有する含フッ素共重合体、 (b)(a)と相溶するアクリル系重合体、 (c)フルオロアルキル基を有するアクリル系重合体。
ここで、架橋部位を有する含フッ素共重合体(a)と
しては、フルオロオレフィン単位に基づくフッ素含有量
が10重量%以上である溶剤可溶性含フッ素共重合体が好
ましく採用される。
上記の(a)の含フッ素共重合体はフルオロオレフィ
ン単位に基づくフッ素含有量が10重量%以上、好ましく
は10〜70重量%、さらに好ましくは15〜50重量%であっ
て、未硬化の状態でテトラヒドロフラン中で測定される
固有粘度が0.01〜4.0dl/gのものが用いられる。而し
て、フッ素含有量が10重量%より少ないと目的とする耐
候性の向上効果は低下する。また、固有粘度は上記の範
囲において塗料としての塗装性が良好となり、しかも形
成される被膜の物性も優れたものとなる。かかる含フッ
素系重合体としては、フルオロオレフィンおよびフルオ
ロオレフィンと共重合可能な共単量体として、エチレン
性不飽和化合物との共重合体が好ましく採用される。
かかるフルオロオレフィンとしてはテトラフルオロエ
チレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエ
チレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレ
ン、ペンタフルオロプロピレンなどが例示される。これ
らのうち、特にテトラフルオロエチレン、クロロトリフ
ルオロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプ
ロピレンが好ましく採用される。また、フルオロオレフ
ィンと共重合可能な単量体としてのエチレン性不飽和化
合物としては、オレフィン類、ビニルエーテル類、ビニ
ルエステル類、アリルエーテル類、アリルエステル類、
アクリロイル基含有の化合物、メタアクリロイル基含有
の化合物などが例示される。
これらのうち、特にフルオロオレフィン類との共重合
性に優れるオレフィン類、ビニルエーテル類、ビニルエ
ステル類、アリルエーテル類の炭素数1〜10程度の直鎖
状、分岐状あるいは脂環状のアルキル基を有するものが
好ましい。
含フッ素共重合体(a)において、フルオロオレフィ
ンに基づく単位は30〜70モル%含有するのが好ましく、
30モル%以下であると耐候性の向上効果は充分でなく、
70モル%を越えると溶剤に対する溶解性が低下する傾向
があり、塗料としての塗布作業に支障を生ずることがあ
る。また、共重合体において、フルオロオレフィンおよ
びエチレン性不飽和化合物は、それぞれ単独であっても
よいし、二種以上が併用されたものであってもよい。
本発明の塗料の主要構成成分における(a)の含フッ
素共重合体において架橋部位を有するものは、他の成
分、硬化剤、あるいは共重合体間で反応して三次元網状
構造を形成し、被膜の耐溶剤性、耐酸、耐アルカリ性が
向上するという好ましい結果を与えるので架橋部位を有
するものが好適に採用される。
而して、架橋部位としては、水酸基、カルボン酸基、
酸アミド基、アミノ基、メルカプト基などの活性水素含
有基や、エポキシ基、炭素−炭素不飽和基、臭素、ヨウ
素などの活性ハロゲン基などが挙げられる。これらのう
ち、活性水素含有基は通常硬化剤として使用されるイソ
シアネート系硬化剤、アミノプラスト系硬化剤などとの
反応性に優れるという点において好ましく、特に水酸基
が好適である。
かかる架橋部位の共重合体への導入方法は、例えばヒ
ドロキシアルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキル
アリールエーテル、ヒドロキシアリールビニルエーテ
ル、ヒドロキシアルキルアリルエーテル、ヒドロキシア
ルキルビニルエステル、グリシジルビニルエーテル、ア
クリル酸、メタクリル酸、アリールビニルエーテル、ジ
アミノエチルビニルエーテルなどの架橋反応部位を有す
る単量体を共重合せしめる、あるいは含フッ素共重合体
に酸無水物、イソシアネート、アルキル(メタ)アクリ
レートなどを反応させて付加せしめる方法などが採用さ
れる。また、共重合体の一部を分解せしめる方法とし
て、加水分解可能なエステル基を有する単量体を共重合
せしめた後、共重合体を加水分解することにより共重合
体中にカルボン酸または水酸基を生成せしめる方法も採
用される。さらに、水酸基含有共重合体にコハク酸など
の二価カルボン酸無水物を反応させてカルボン酸基を導
入する方法も採用される。
本発明の塗料の主要構成成分である前記含フッ素共重
合体(a)と相溶するアクリル系重合体(b)は、アク
リル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜12のアルコール
エステルであって、分子量500〜80,000のアクリル系重
合体である。かかるアクリル系重合体としては、メチル
アクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、
プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、
iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレ
ート、n−ブチルアクリレートおよびtert−ブチルアク
リレート、アクリロニトリル、メタアクリロニトリルな
どの単量体の重合体が例示される。また、好ましくは、
これら単量体の2種以上よりなる共重合体、あるいは上
記例示以外のアクリル酸のアルコールエステル、スチレ
ン、マレイン酸、ビニルエステル類(酢酸ビニルな
ど)、ビニルシランなどとの共重合体が使用される。さ
らに好ましくは、アクリル系重合体において、架橋部位
を有する重合体は含フッ素共重合体の架橋部位との反応
によって架橋され、塗料の被膜は三次元網状構造とな
り、優れた特性を示す。
ここで、(b)のアクリル系重合体において架橋部位
としては、水酸基、グリシジル基、アミド基、シラノー
ル基などであるのが好適であり、例えば水酸基の導入
は、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシメタクリレート、3−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2
−ヒドロキシブチルメタクリレート、3−ヒドロキシブ
チルアクリレート、3−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキ
シブチルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルアクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレートなど、またグリシジル基の導入は
グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、
(β−メチル)グリシジルアクリレート、(β−メチ
ル)グリシジルメタクリレートなど、さらにアミド基の
導入はアクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルア
クリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、N−tert−
ブチルアクリルアミド、N−tert−ブチルメタクリルア
ミド、N−オクチルアクリルアミド、N−オクチルメタ
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジアセトン
メタクリルアミドなど、またシラノール基の導入はビニ
ルシランなどの単量体と前記のアクリル系重合体あるい
は共重合体を与える共単量体とを共重合させることによ
って行なわれる。
また、シラノール基は、水酸基含有アクリル系重合体
にイソシアネートシランまたはシラン系カップリング剤
などを付加する方法でも導入することができる。
ここで、(b)のアクリル系重合体は、架橋部位を有
する重合体と架橋部位を有さない重合体との混合物であ
ってもよく、架橋部位を有さない重合体とは、上記例示
の水酸基、グリシジル基、アミド基などを有する単量体
との共重合体を含むものではない。而して架橋部位を有
さないアクリル系重合体の割合は、好ましくは架橋部位
を有するアクリル系重合体に対し50重量%までである。
さらに、塗料の主要構成成分である(a)および
(b)に対し硬化剤を配合することは勿論可能であり、
(a)の含フッ素共重合および(b)のアクリル系重合
体と相溶し、それらを硬化せしめるものが用いられる。
かかる硬化剤としては、ポリイソシアネート系、例えば
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネートなどの無黄変ジイソシアネート類ならびにその
付加物、イソシアネート基をフェノールなどのブロック
化剤でブロックしたブロックイソシアネートなどが好適
なものとして採用し得る。また、メラミン系、金属アル
コキシド系、尿素樹脂系、多塩基酸系、エポキシ系、シ
ラノール系など種々の硬化剤も使用可能である。ここ
で、含フッ素共重合体(a)の架橋部位が水酸基である
場合、ポリイソシアネート系、金属アルコキシド系が好
適である。またメラミン系硬化剤としては特にメタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級
アルコールの1種または2種以上により部分的にエーテ
ル化されたメラミンは好適なものとして採用される。か
かる硬化剤は架橋部位を有する共重合体あるいは重合体
の三次元網目構造の形成に極めて有用な作用を与える。
硬化剤とともに硬化を促進させる目的から、触媒が併
用されてもよく、かかる硬化助剤として例えばイソシア
ネート系硬化剤にジブチルチンラウレートが、またメラ
ミン系硬化剤にパラトルエンスルホン酸系などの触媒が
含フッ素共重合体100重量部に対し0.001〜2重量部の割
合で用いられる。
本発明の塗料における主要構分成分のそれぞれの割合
は、(a)の含フッ素共重合体30〜90重量%、(b)の
アクリル系重合体10〜70重量%であるのが好適である。
含フッ素共重合体が少ないと、フッ素含有量が減少し、
目的とする耐候性の向上効果が達成されず、一方アクリ
ル系重合体が少ないと、基材への接着性が低下する。而
して、含フッ素共重合体およびアクリル系重合体それぞ
れは上記の割合の範囲内において1種に限定されること
なく2種以上を併用してもよいことは勿論である。次に
硬化剤は含フッ素共重合体とアクリル系重合体の合計量
に対し0〜20重量%の割合で用いられる。
塗料には、主要構成成分の他に、含フッ素共重合体お
よびアクリル系重合体の合計量に対し0.5〜3%の紫外
線吸収剤が含まれることによって耐候性をさらに向上さ
せることが可能である。かかる紫外線吸収剤としては、
従来公知ないし周知の2−ヒドロキシベンゾフェノン、
2,4−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−(1−メチル−2−ヒドロキシ)エトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メ
タクリロキシ)プロポキシベンゾフェノンなどのベンゾ
フェノン系あるいは2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾト
リアゾールなどのベンゾトリアゾール系のものが単独ま
たは併用して用いられる。
さらに、かかる塗料にはフルオロアルキル基を有する
アクリル系重合体(c)を添加し、プラスチックシート
の撥水性などを向上せしめる。かかるフルオロアルキル
基を有するアクリル系重合体(c)としては、前記含フ
ッ素共重合体(a)またはアクリル系重合体(b)と同
様の架橋部位を有するものを採用すると、撥水性などが
長期にわたって保持されるため好ましい。また、かかる
フルオロアルキル基を有するアクリル系重合体(c)の
添加量は、含フッ素共重合体(a)およびアクリル系重
合体(b)の合計100重量部当たり0.1〜30重量部程度の
範囲で採用することが好ましい。
その他、特性の向上を目的として、塗料には、例えば
消泡剤、帯電防止剤、顔料、分散安定剤、粘度調節剤、
レベリング剤、ゲル化防止剤などの添加剤を配合するこ
ともできる。顔料の配合は被膜の陰蔽性という効果を有
する。
本発明の塗料は前記の如き、含フッ素共重合体
(a)、アクリル系重合体(b)およびフルオロアルキ
ル基を有するアクリル系重合体(c)の主要構成成分さ
らに必要に応じ硬化剤、紫外線吸収剤、フルオロアルキ
ル基を有するアクリル系重合体(c)その他の添加剤を
有機溶媒に溶解せしめることによって得られるが、用い
られる溶媒としては例えばトルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素類、プロパノール、ブタノールなどのアル
コール類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケ
トン類、エチルセロソルブの如きグリコールエーテル
類、さらに市販の各種シンナー類など、種々の一般有機
溶媒である。塗料成分の濃度としては1〜60重量%、好
ましくは5〜50重量%に調製されてなるのが被膜を形成
する作業性において好適である。
塗料の調製に際しては、例えばボールミル、ペイント
シェーカー、サンドミル、ジェットミル、三本ロール、
ニーダーなどの通常の塗料化に用いられる種々の機器を
用いることによって行なわれ、特に限定されない。この
際に、前記例示の如き添加剤を添加することができる。
本発明において、熱可塑性樹脂シートに塗料の被膜を
形成する方法は、成形体上に塗料をハケ塗り、スプレー
吹付、フローコーターなどにより塗布する、あるいは塗
料中にシートを浸漬することによって塗布し、溶媒を揮
散させるに充分な乾燥を行ない、次に加熱あるいは室温
で放置せしめて被膜とする。この際の加熱処理は、成形
体の変形しない温度以下とし、例えば60℃にて10分間の
処理で充分である。
形成される塗料被膜の厚さは2〜100μmにおいて充
分なる効果が認められる。被膜の厚さの調整は、塗料の
成分濃度と塗布条件によって決定されるが、多層被膜に
形成されても何ら問題ない。成形体の形状も何ら限定さ
れない。
[実施例] 例1(実施例)、例2〜4(比較例) 第1表に示す組成よりなる塗料No.1〜3を調製した。
軟質塩化ビニル樹脂シートの表面に塗料No.1〜3をフロ
ーコーターにより形成される被膜の膜厚が15μmになる
ように調整して塗布し、室温にて乾燥後60℃にて10分間
加熱することによって硬化被膜を形成した。
このようにして被膜を形成したシートについて、次の
評価試験を行なった結果を第2表に示した。
接触角:水及びn−ヘキサデカンの接触角を測定した。
密着性:被膜の密着性をASTM−3359の方法に従い 初期、温水浸漬後(60℃×30日)、サンシャイン
ウェザーメーター1000時間処理後のそれぞれで測定し残
ったマス目数で評価する。
耐候性:サンシャインウェザーメーター1000時間処理前
後においてカラー測定機(スガ試験機社製=SM−3)で
測定し、その黄変劣化を処理前後の差(ΔY.I)として
求める。
第1表中、含フッ素共重合体の F−Aは、TFE/HBVE/n−BVE=48.1/12.5/39.4(重量
%)の割合で共重合した、テトラヒドロフラン中30℃で
測定される固有粘度([η]という)が0.15dl/gである
共重合体。(以下、同じ) F−Bは、CTFE/HBVE/CHVE/EVE=56.4/5.7/12.4/25.
5,[η]=0.21dl/g。
M−1は、iso−ブチルメタクリレート/n−ブチルア
クリレート/2−ヒドロキシエチルメタクリレート=7/2/
1(モル比)の割合で共重合した共重合体(以下同
じ)。
フルオロアルキル基含有アクリル重合体はCH2=CHCOO
CH2CH2(CF210F/iso−ブチルメタクリレート/n−ブチ
ルアクリレート/2−ヒドロキエチルメタクリレート=20
/60/10/10重量%の共重合体。
イソシアネート硬化剤は、コロネートEH(日本ポリウ
レタン社製)。
紫外線吸収剤は、バイオソーブ130(共間薬品製)で
ある。
[発明の効果] 本発明の農業用プラスチックシートは、特定の塗料の
被膜が良好な密着性を保持して、形成されているため
に、耐候性にきわめて優れたものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂シート上に、以下の(a)、
    (b)および(c)を主成分とする塗料の被膜を形成し
    てなる農業用プラスチックシート。 (a)架橋部位を有する含フッ素共重合体、 (b)(a)と相溶するアクリル系重合体、 (c)フルオロアルキル基を有するアクリル系重合体。
  2. 【請求項2】(a)と相溶するアクリル系重合体が架橋
    部位を有する請求項1の農業用プラスチックシート。
  3. 【請求項3】塗料がさらに硬化剤を含む請求項1または
    2の農業用プラスチックシート。
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