JPH10292145A - 水なし平版印刷用インキ - Google Patents

水なし平版印刷用インキ

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JPH10292145A
JPH10292145A JP10207597A JP10207597A JPH10292145A JP H10292145 A JPH10292145 A JP H10292145A JP 10207597 A JP10207597 A JP 10207597A JP 10207597 A JP10207597 A JP 10207597A JP H10292145 A JPH10292145 A JP H10292145A
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ink
resin
rosin
printing
solvent
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JP10207597A
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English (en)
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Shintaro Yamaoka
新太郎 山岡
Takashi Tojo
孝 東條
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業環境の汚染や臭気の心配が一切なく、且つ
水なし平版印刷用インキとしての充分な印刷適性と印刷
効果を有する印刷インキを提供する。 【解決手段】ロジン変性フェノール樹脂、溶剤およびオ
ルガノポリシロキサンを含み、上記ロジン変性フェノー
ル樹脂が、ロジン類、レゾール型フェノール樹脂及び多
価アルコール類を成分とするロジン変性フェノール樹脂
であり、該レゾール型フェノール樹脂がフェノールとし
て炭素数10〜15の長鎖アルキル基を有するフェノー
ル類20〜80重量%と炭素数9以下のアルキル基を有
するフェノール類80〜20重量%とするレゾール型フ
ェノール樹脂であるロジン変性フェノール樹脂を全イン
キ中に10〜40重量%含有し、上記溶剤が芳香族系炭
化水素の含有率が1重量%以下の石油系溶剤からなり、
上記オルガノポリシロキサンを全インキ中に0.1〜7
重量%含有することを特徴とする水なし平版印刷用イン

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族系の石油系
溶剤による作業環境の汚染が少なく、且つ地汚れ耐性を
始めとする印刷適性、及び光沢、網点再現性等の印刷効
果に優れた水無し平版印刷用インキに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在の印刷の主流をなす平版印刷は非画
線部に湿し水を供給し、これによるインキ反発性を利用
し画像を形成する。近年この湿し水に関わる問題を解決
する方法として、水なし平版印刷法が提案され、特に湿
し水に代わってインキ反発性を示すことを目的として非
画線部にシリコーンゴムを設けて印刷する方法が実用化
されている。このような水なし平版印刷において従来の
油性インキを用いて印刷すると非画線部での充分なイン
キ反発性が得られず、地汚れが発生して好ましくないこ
とが知られている。この水なし印刷における地汚れとい
う現象は印刷中に印刷機の駆動部やローラーの摩擦に起
因する温度上昇と、湿し水を用いない事から水の蒸発に
よる版面の冷却効果がなくなる事による版面温度の上昇
によりインキ自体の凝集力が低下してしまい、本来イン
キを反発すべき非画線部にインキが付着する事を言う。
【0003】この水なし印刷特有の問題を解決するため
に、インキのビヒクル成分の中の樹脂を高分子量化して
凝集力を上げる、増粘剤を用いる、シリコーン変性樹脂
やシリコーンオイル(オルガノポリシロキサン)により
付着エネルギーを下げる、等の手法が取られてきた。し
かしながらこのような手法では地汚れ耐性の改善はされ
るが印刷時のインキのローラー間での転移性、印刷機上
での安定性等のいわゆる印刷適性が劣化し、良好な印刷
物を得ることが困難であった。
【0004】特にシリコーンオイルを添加する方法は過
去から行われてきており地汚れ耐性の向上に効果が高い
ものであるが、後加工性が悪い場合がある事や、オフ輪
印刷での乾燥機の中で揮発する事により触媒脱臭装置の
触媒毒になることから適用が制限されていた。またシリ
コーンオイルはインキ成分との混合性が悪くて分離しや
すい為に、印刷機上での安定性が劣る場合が多くあり、
ローラー間での転移不良が発生したり、甚だしい場合に
はローラーにインキが付着しなくなったりするなどの印
刷機上での安定性が不足するという問題があった。
【0005】一方、一般的に従来から広く使用されてい
る各種溶剤の中では、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族成分は、労働安全衛生法で規制されている様
に、人体に対して皮膚刺激性、神経障害をもたらすもの
として、厳しい規制が取られている。また先頃、ILO
(国際労働機関)が化学品を取り扱う労働者の安全を守
るための条約を採択したように、国際的にも、化学品の
害から人体を保護しようとする機運が高まっている。そ
のような中で、従来の印刷インキ用溶剤には、パラフィ
ン系、ナフテン系成分の他にも、芳香族系成分が15〜
20重量%含まれており、その為に臭気、作業環境の汚
染という問題は未解決のままであった。
【0006】このような作業環境に関わる問題を少しで
も解決する為に、印刷インキ溶剤のうちで、芳香族系成
分を含有しない溶剤として、従来からある100%ノル
マルパラフィンによる溶剤や、近年開発されてきたナフ
テン系成分からなる溶剤を、従来からの溶剤と併用して
使用するなどの方法が採られてきた。しかしその場合に
も、作業環境の汚染の問題は解決された訳ではなく、ま
た水なし平版印刷用インキとしての印刷適性、印刷効果
については甚だ不十分なものであった。
【0007】水なし平版印刷用インキに使用する樹脂は
インキの凝集力を充分に発現させる為に高分子量の樹脂
が多く用いられるが、そのような樹脂は溶剤への溶解性
が劣る傾向が強いので、特に芳香族系成分を含有しない
溶剤への溶解性は不十分になりやすく、従って非芳香族
成分のみからなる水なし平版印刷用インキは非常に印刷
機上でのローラー間転移性が悪く、機上安定性が良くな
いものであった。
【0008】水なし平版印刷は近年めざましい普及を遂
げ、既に枚葉印刷においてはかなりの実用化が進んでい
る。一方オフ輪印刷においては、印刷速度が枚葉印刷の
倍以上であり、また印刷物がチラシ類を主体とする傾向
が強く低級な用紙を多用する場合が多くある為に、イン
キも低タック、低粘度にせざるを得ない。水なし平版印
刷用インキは地汚れ耐性を必要とするのでインキはある
程度高粘度にする必要があるが、前述のようにタックは
低く抑える必要がある為にインキ設計の難易度が非常に
高く、今後のインキの性能向上が水なし印刷の普及にお
いて鍵となっていると考えられる。 更には新聞印刷に
おいても水なし印刷が始まろうとしているが、新聞用紙
への適性を考慮したインキの設計が必要であり、水なし
オフ輪印刷用インキ以上に難しい課題となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は作業環境の汚
染や臭気の心配が一切なく、且つ水なし平版印刷用イン
キとして充分な印刷適性と印刷効果を有する印刷インキ
を提供しようというものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、ロジン変
性フェノール樹脂、溶剤およびオルガノポリシロキサン
を含み、上記ロジン変性フェノール樹脂が、ロジン類、
レゾール型フェノール樹脂及び多価アルコール類を成分
とするロジン変性フェノール樹脂であり、該レゾール型
フェノール樹脂がフェノールとして炭素数10〜15の
長鎖アルキル基を有するフェノール類20〜80重量%
と炭素数9以下のアルキル基を有するフェノール類80
〜20重量%とするレゾール型フェノール樹脂であるロ
ジン変性フェノール樹脂を全インキ中に10〜40重量
%含有し、上記溶剤が芳香族系炭化水素の含有率が1重
量%以下の石油系溶剤からなり、上記オルガノポリシロ
キサンを全インキ中に0.1〜7重量%含有することを
特徴とする水なし平版印刷用インキである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるロジン変性フ
ェノール樹脂は、ロジン類、レゾール型フェノール樹脂
及び多価アルコール類を成分とするロジン変性フェノー
ル樹脂であり、該レゾール型フェノール樹脂がフェノー
ルとして炭素数10〜15の長鎖アルキル基を有するフ
ェノール類20〜80重量%と炭素数9以下のアルキル
基を有するフェノール類80〜20重量%とするレゾー
ル型フェノール樹脂であるロジン変性フェノール樹脂で
ある。炭素数10〜15の長鎖アルキルフェノールとし
ては、デシルフェノール、ウンデシルフェノール、ドデ
シルフェノール、トリデシルフェノール、テトラデシル
フェノール、ペンタデシルフェノールがある。
【0012】また、炭素数9以下のアルキルフェノール
としては、クレゾール、ブチルフェノール、アミルフェ
ノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール等があ
げられる。
【0013】本発明にかかるロジン変性フェノール樹脂
は、フェノールとして前述の組み合わせを行う事により
アルキル基の絡み合いが適当な密度となり、ロジン変性
フェノール樹脂としての分子量、樹脂粘度、溶解性が好
適となる。またこのような組み合わせのフェノールを含
有するロジン変性フェノール樹脂は、インキ作成時及び
印刷時にオルガノポリシロキサンとの混合性が良好であ
り、地汚れ耐性も良好である。
【0014】更に本発明にかかるロジン変性フェノール
樹脂は、樹脂粘度が70〜240ポイズ、好ましくは8
0〜200ポイズ、更に好ましくは80〜160ポイズ
がよい。樹脂粘度が70ポイズ未満の場合にはインキの
粘度が低くなりすぎるので好ましくなく、一方240ポ
イズを超える場合にはインキの転移性、着肉性が劣るた
め好ましくない。また240ポイズを超える場合にはオ
ルガノポリシロキサンとの混合性が悪くなるために、地
汚れ耐性も悪くなるので好ましくない。
【0015】本発明にかかるロジン変性フェノールのそ
の他の原料では、ロジン類としてガムロジン、ウッドロ
ジン、重合ロジン、トール油ロジン、不均化ロジン等、
多価アルコール類としてはグリセリン、ペンタエリスリ
トール、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコー
ル等、またアマニ油、桐油等の植物油や石油樹脂等の変
性剤も上げられる。
【0016】尚、ロジン変性フェノール樹脂の製造方法
としては公知の方法を用いることができ、例えばロジン
類100重量部にレゾール型フェノール樹脂40〜13
0重量部を100〜250℃で反応させた後にロジン類
のカルボン酸の1当量に対してアルコール類の水酸基が
0.5〜1.2当量になるように多価アルコール類を添
加し250〜260℃でエステル化する方法や、ロジン
類を多価アルコール類でエステル化した後にレゾール型
フェノール樹脂を反応させる方法などがあり、最終的に
酸化を25程度にして取り出して得られる。
【0017】本発明で用いられるオルガノポリシロキサ
ンは、粘度が50〜10,000cStの範囲が好まし
く、より好ましくは50〜3,000cSt、更に好ま
しくは100〜1,000cStの範囲がよい。オルガ
ノポリシロキサンの粘度が、50cStに満たない場合
には、低分子のオルガノポリシロキサンが多く存在する
ため揮発成分量が多くなり印刷機上での安定性が良くな
く、またヒートセット型のオフ輪インキに使用した場合
には印刷機の乾燥機の触媒脱臭装置に悪影響を及ぼすた
めに好ましくない。一方10,000cStを超える粘
度の場合にはインキとの混合性が劣るので、機上安定性
が悪くなり、また地汚れ耐性も悪くなり好ましくない。
またオルガノポリシロキサンの分子量は3,000〜6
0,000の範囲がよく、3,000に満たない分子量
のオルガノポリシロキサンは揮発性が大きいので好まし
くなく従って含まれてはならず、また60,000を超
える分子量である場合にはインキとの混合性が悪くなり
ローラー間での転移性が劣り印刷機上での安定性が悪く
なる為に好ましくない。
【0018】本発明のオルガノポリシロキサンは常温で
液状である事が必要であり、種類はジメチルポリシロキ
サンの他、メチルハイドロジェン、メチルフェニル、カ
ルボキシル変性、エポキシ変性、アルコール変性、脂肪
酸変性、ポリエーテル変性、アルキル変性、アミノ変性
等のオルガノポリシロキサンが使用できるが、特に好ま
しくはジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェン
ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、アルコ
ール変性ポリシロキサンが地汚れ耐性において良好な性
状を示すので好ましい。
【0019】本発明のオルガノポリシロキサンのインキ
中への含有量は0.1〜7重量%の範囲であり、好まし
くは0.5〜5重量%、更に好ましくは0.5〜3重量
%である。含有量が0.1重量%未満では地汚れ耐性が
不足するために好ましくなく、また7重量%を超える場
合には印刷機のローラー間での転移性が劣化するばかり
でなく着肉性も著しく悪くなる為に好ましくない。本発
明のオルガノポリシロキサンを水なし平版インキ中に所
定量含有させる事により、水なし平版の非画線部からの
インキの剥離性が非常に良好になり、インキとしての地
汚れ耐性が向上するばかりでなく、インキ転移性、着肉
性の劣化も少ないので好適である。
【0020】また、本発明の水なし平版印刷用インキに
使用されている石油系溶剤は、芳香族系炭化水素成分の
含有量が1%以下の石油系溶剤のみで構成されていなけ
ればならない。溶剤中の芳香族系炭化水素の含有量が1
%を超える量である溶剤は、インキ製造又は印刷機上に
おいて強い臭気を発生するばかりでなく作業環境の汚染
を防止できないので好ましくない。このような本発明に
かかる溶剤としては、日本石油(株)製のAFソルベン
ト4号、5号、6号、7号、ナフテゾールH、0号ソル
ベント等のものがあり、この中で0号ソルベントはパラ
フィン成分のみで構成されており、それ以外の溶剤はナ
フテン成分、パラフィン成分で構成されており、いずれ
もアニリン点が高く樹脂の溶解力が乏しくなる為に、溶
剤に高溶解性の樹脂を使用する必要がある。
【0021】これらの溶剤としては、アニリン点が75
〜105℃、沸点が230〜400℃の範囲にある石油
系溶剤が好適である。アニリン点が75℃未満の場合に
は樹脂を溶解させる能力が高すぎる為、インキの粘度が
低くなりすぎ、また乾燥性が劣り好ましくなく、105
℃を超える場合には樹脂の溶解力が乏しい為、インキの
流動性が劣り、その結果、光沢、着肉性が悪い印刷物し
か得る事ができず好ましくない。また沸点が230℃未
満の場合には印刷機上での溶剤の蒸発が多くなり、イン
キの流動性劣化によりローラーやブランケットへのイン
キの堆積が起こりやすくなる為好ましくない。一方で沸
点が350℃を超える場合にはヒートセットオフ輪印刷
インキにおける乾燥性が劣る為ヒートセットタイプのイ
ンキには使用できないが、浸透乾燥タイプや酸化重合タ
イプのインキには使用できる。これらの溶剤のみを単独
もしくは混合でインキに使用し、芳香族系炭化水素を1
%以上含有する溶剤を使用しない事により臭気、作業環
境汚染といった問題は減少させる事ができる。
【0022】本発明における水なし平版印刷用インキ
は、枚葉印刷用インキ、ヒートセットオフ輪印刷用イン
キ、ノンヒートセットオフ輪印刷用インキ等のどれでも
良いが、好ましくはヒートセットオフ輪印刷用インキま
たはノンヒートセットオフ輪印刷用インキ、もしくは新
聞印刷用インキであるのがよい。枚葉印刷物は特色のド
ライ重ね刷り、オーバープリントニスや水性ニス掛け、
又はラミネートフィルム貼り等の後加工がある場合が多
くあり、オルガノポリシロキサンを添加したインキで印
刷された印刷物は、後刷りのインキやニスをはじく場合
がある為に注意が必要である。
【0023】本発明中における水なし平版印刷用インキ
は、通常の製造法により得る事ができる。即ち本発明に
かかる樹脂、乾性油、及び石油系溶剤を190℃程度で
溶解し、必要に応じてアルミニウムキレート化合物のよ
うなゲル化剤を添加してワニス化する。このワニスと所
定の顔料を混練し、必要に応じてポリエチレン等のワッ
クスやナフテン酸マンガン等の金属ドライヤー等を添加
して目的とするタック、フローに調整することにより水
なし平版印刷用インキを得る事ができる。樹脂としては
種々公知のものを使用することができ、ロジン変性フェ
ノール樹脂、エステルガム、ロジンアルキッド、石油樹
脂、アルキッド樹脂等があげられるが、多くの場合コス
トと分子量、溶解性のバランスの良さからロジン変性フ
ェノール樹脂が用いられている。。乾性油、半乾性油と
しては、アマニ油、桐油、大豆油、なたね油、各種熱重
合油、空気吹き込み重合油等のものがある。
【0024】
【実施例】次に具体例により本発明を更に詳細に説明す
る。以下、部とは重量部、%とは重量%を表す。
【0025】(フェノール樹脂製造例1)撹拌機、水分
離器付還流冷却器、温度計付き4つ口フラスコにpーオ
クチルフェノール1030部、パラホルムアルデヒド2
90部、キシレン800部からなる混合物を加熱溶解
後、48%水酸化ナトリウム水溶液80部を添加し、7
0〜80℃で5時間反応させる。反応後6N塩酸125
部、水道水200部を加えて撹拌静置し、上澄み層を取
り出し水洗して不揮発分62%のレゾール型フェノール
樹脂のキシレン溶液約2100部を得て、これをAレゾ
ール液とした。
【0026】(フェノール樹脂製造例2)Aレゾール液
の製造工程中のpーオクチルフェノールをpーオクチル
フェノール515部、pードデシルフェノール655部
に置換した以外は同様な操作を行い、不揮発分64%の
レゾール型フェノール樹脂のキシレン溶液約2200部
を得て、これをBレゾール液とした。
【0027】(フェノール樹脂製造例3)Aレゾール液
の製造工程中のpーオクチルフェノールをpーオクチル
フェノール720部、pードデシルフェノール375部
に置換した以外は同様な操作を行い、不揮発分63%の
レゾール型フェノール樹脂のキシレン溶液約2100部
を得て、これをCレゾール液とした。
【0028】(フェノール樹脂製造例4)Aレゾール液
の製造工程中のpーオクチルフェノールをpーオクチル
フェノール860部、pードデシルフェノール270部
に置換した以外は同様な操作を行い、不揮発分63%の
レゾール型フェノール樹脂のキシレン溶液約2200部
を得て、これをDレゾール液とした。
【0029】(フェノール樹脂製造例5)Aレゾール液
の製造工程中のpーオクチルフェノールをpーオクチル
フェノール740部、pーペンタデシルフェノール32
0部に置換した以外は同様な操作を行い、不揮発分62
%のレゾール型フェノール樹脂のキシレン溶液約210
0部を得て、これをEレゾール液とした。
【0030】(フェノール樹脂製造例6)Aレゾール液
の製造工程中のpーオクチルフェノールをpーターシャ
リーブチルフェノール370部、p−ドデシルフェノー
ル650部に置換した以外は同様な操作を行い、不揮発
分62%のレゾール型フェノール樹脂のキシレン溶液約
2100部を得て、これをFレゾール液とした。
【0031】(フェノール樹脂製造例7)Aレゾール液
の製造工程中のpーオクチルフェノールをpーノニルフ
ェノールに置換した以外は同様な操作を行い、不揮発分
62%のレゾール型フェノール樹脂のキシレン溶液約2
100部を得て、これをGレゾール液とした。
【0032】(フェノール樹脂製造例8)Aレゾール液
の製造工程中のpーオクチルフェノールをpードデシル
フェノールに置換した以外は同様な操作を行い、不揮発
分62%のレゾール型フェノール樹脂のキシレン溶液約
2100部を得て、これをHレゾール液とした。
【0033】(ロジン変性フェノール樹脂製造例1)撹
拌機、リービッヒ冷却管、温度計付きの4つ口フラスコ
にガムロジン600部を仕込み、窒素ガスを吹き込みな
がら、200℃で加熱溶解し、Aレゾール液645部を
120〜200℃で反応後、グリセリン67部を仕込
み、250〜260℃で、酸価25以下になるまでエス
テル化して、分子量25,000、白濁点40%、樹脂
粘度70ポイズの樹脂1を得た。白濁点は次の式で計算
される。 白濁点(%)=樹脂/{樹脂+溶剤(Xg)}×100 但しXは、樹脂2gにノルマルテトラデカンを加えて1
80〜200℃で加熱溶解した後に、25℃に冷却した
時に溶液が白濁するノルマルテトラデカンの最小量であ
る。また樹脂粘度は、樹脂/アマニ油=1/2の重量比
の混合物を180〜200℃で加熱撹拌溶解して得たワ
ニスのコーンプレート型粘度計による25℃での粘度で
ある。
【0034】(ロジン変性フェノール樹脂製造例2)樹
脂1の製造工程中のAレゾール液をBレゾール液650
部に置き換えた以外は同様の操作を行い、分子量65,
000、白濁点35%、樹脂粘度120ポイズの樹脂2
を得た。
【0035】(ロジン変性フェノール樹脂製造例3)樹
脂1の製造工程中のAレゾール液をCレゾール液770
部に置き換えた以外は同様の操作を行い、分子量82,
000、白濁点45%、樹脂粘度160ポイズの樹脂3
を得た。
【0036】(ロジン変性フェノール樹脂製造例4)樹
脂1の製造工程中のAレゾール液をDレゾール液830
部に置き換えた以外は同様の操作を行い、分子量98,
000、白濁点43%、樹脂粘度180ポイズの樹脂4
を得た。
【0037】(ロジン変性フェノール樹脂製造例5)樹
脂1の製造工程中のAレゾール液をEレゾール液900
部に置き換えた以外は同様の操作を行い、分子量11
3,000、白濁点40%、樹脂粘度90ポイズの樹脂
5を得た。
【0038】(ロジン変性フェノール樹脂製造例6)樹
脂1の製造工程中のAレゾール液をFレゾール液860
部に置き換えた以外は同様の操作を行い、分子量78,
000、白濁点55%、樹脂粘度150ポイズの樹脂6
を得た。
【0039】(ロジン変性フェノール樹脂製造例7)樹
脂1の製造工程中のAレゾール液をGレゾール液890
部に置き換えた以外は同様の操作を行い、分子量13
7,000、白濁点48%、樹脂粘度280ポイズの樹
脂7を得た。
【0040】(ロジン変性フェノール樹脂製造例8)樹
脂1の製造工程中のAレゾール液をHレゾール液750
部に置き換えた以外は同様の操作を行い、分子量12
3,000、白濁点45%、樹脂粘度240ポイズの樹
脂8を得た。
【0041】(ロジン変性フェノール樹脂製造例9)樹
脂1の製造工程中のAレゾール液をAレゾール液250
部、Hレゾール液750部に置き換えた以外は同様の操
作を行い、分子量182,000、白濁点43%、樹脂
粘度140ポイズの樹脂9を得た。
【0042】(ワニス製造例)ロジン変性フェノール樹
脂製造例で得た樹脂及びアマニ油、溶剤、ゲル化剤を表
1の用に配合し、190℃で1時間加熱撹拌してゲルワ
ニスA〜Jを得た。
【0043】
【表1】
【0044】表2の配合にて常法に従い3本ロールを用
いて、粘度が400〜600ポイズになるようにインキ
を作製し、実施例1〜8及び比較例1〜4とした。
【0045】
【表2】
【0046】
【0047】(印刷試験評価)実施例及び比較例のイン
キを、三菱BT2−800NEOオフ輪印刷機にて、東
レ(株)製TAP版を用いて水なし印刷を800rpm
で行い、地汚れ温度、着肉性、ローラー間での転移性、
臭気等の評価を行った結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】本発明にかかる実施例のインキは地汚れ温
度、着肉性、転移性、ミスチングに優れるばかりでな
く、臭気が少なく作業環境の汚染の少ないインキである
ことが判る。これに対して比較例のインキはいずれも地
汚れ温度、着肉性、転移性、ミスチング、臭気等の作業
環境の改善についての全てを同時に満足させる事はでき
ない結果であった。つまり比較例1はオルガノポリシロ
キサンを含有するものであるが地汚れ温度は高いもの
の、インキとの混合性が悪く印刷機のローラー間での転
移性が劣り機上安定性が悪く、従って着肉性も劣ってい
た。また比較例2,3もオルガノポリシロキサンを含有
するものであるが、転移性、着肉性は良いものの、地汚
れ温度が悪いだけでなくミスチングも劣るものであっ
た。更に比較例4は地汚れ温度が悪いだけでなく、芳香
族成分の含有量が多い為に臭気が強くて、作業環境の汚
染を防止できないものであった。
【発明の効果】以上の様に本発明の方法によって得られ
る水なし平版印刷用インキは、作業環境の汚染が少な
く、且つ水なし平版印刷用インキとしての充分な印刷適
性と印刷効果を与えるものであることが判る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジン変性フェノール樹脂、溶剤および
    オルガノポリシロキサンを含み、上記ロジン変性フェノ
    ール樹脂が、ロジン類、レゾール型フェノール樹脂及び
    多価アルコール類を成分とするロジン変性フェノール樹
    脂であり、該レゾール型フェノール樹脂がフェノールと
    して炭素数10〜15の長鎖アルキル基を有するフェノ
    ール類20〜80重量%と炭素数9以下のアルキル基を
    有するフェノール類80〜20重量%とするレゾール型
    フェノール樹脂であるロジン変性フェノール樹脂を全イ
    ンキ中に10〜40重量%含有し、上記溶剤が芳香族系
    炭化水素の含有率が1重量%以下の石油系溶剤からな
    り、上記オルガノポリシロキサンを全インキ中に0.1
    〜7重量%含有することを特徴とする水なし平版印刷用
    インキ。
  2. 【請求項2】 オルガノポリシロキサンの25℃での粘
    度が50〜10,000cStである事を特徴とする請
    求項1記載の水なし平版印刷用インキ。
  3. 【請求項3】 下記式で表される樹脂粘度が70〜24
    0ポイズである事を特徴とする請求項1記載の水なし平
    版印刷用インキ。 樹脂粘度:樹脂/アマニ油=1/2の重量比の混合物を
    180〜200℃で加熱、撹拌、溶解して得られたワニ
    スのコーンプレート型粘度計による25℃での粘度。
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