JPH0641487A - オフセット印刷インキ用樹脂 - Google Patents
オフセット印刷インキ用樹脂Info
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- JPH0641487A JPH0641487A JP20135191A JP20135191A JPH0641487A JP H0641487 A JPH0641487 A JP H0641487A JP 20135191 A JP20135191 A JP 20135191A JP 20135191 A JP20135191 A JP 20135191A JP H0641487 A JPH0641487 A JP H0641487A
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Abstract
セット印刷インキ用樹脂を収得すること。 【構成】 炭素数10〜20のアルキル基をメタ位に有
する3−アルキルフェノールを樹脂構成成分として含有
するオフセット印刷インキ用樹脂。 【効果】 オフセット印刷において、光沢、印刷適性を
充分満足しうるバインダー樹脂が得られる。
Description
れた新規なオフセット印刷インキ用樹脂に関する。
ト印刷インキ用樹脂としてはロジン変性フェノール樹脂
が賞用されてきた。ところが近時、省力化、高速印刷化
の要請から印刷インキ用樹脂の高速印刷適性が強く要求
されるに至り、これに伴ない光沢、乾燥性、セットつい
ての要求性能もますます高度化してきている。
から、芳香族系インキ用溶剤から非芳香族のものへと置
換されつつあり、そのためパラフィン系溶剤に可溶であ
り、かつ光沢面からも該溶剤に対して高溶解性の印刷イ
ンキ用樹脂の開発が切望されている。
に対する溶解性を重視して、従来より(1)ロジン変性
フェノール樹脂のフェノール成分として長鎖アルキルフ
ェノールを多量に用いる方法、(2)高級脂肪酸、乾性
油アルキド樹脂、乾性油などの線状の改質成分を併用す
る方法などが採用されてきた。しかしながら、一般には
光沢とセットやミスチングとは相反する性能であり、こ
れら諸特性のバランスをとることは困難な場合が多く、
上記のいずれの手段によってもセットが遅くなり耐ミス
チング性が低下する傾向がある。
つつ、しかも乾燥性、セット、ミスチング等の要求性能
(以下、印刷適性という)を同時に満足する印刷インキ
用樹脂の開発が要望されている。
上を指向した従来公知のロジン変性フェノール樹脂では
高速印刷時の印刷適性を満足しえないという実状に鑑
み、該課題を解決しうる新規な印刷インキ用樹脂を開発
せんとしたものである。
明者らは目的性状のオフセット印刷インキ組成物を提供
しうるバインダー樹脂を見出すべく鋭意検討を行なっ
た。その結果、メタ位に長鎖アルキル基を有する置換フ
ェノール類を構成成分としてなる下記の特定反応生成物
をバインダー樹脂として使用した場合には、本目的に合
致する優れた印刷インキ組成物を容易に収得しうるとい
う事実を見い出した。本発明はこの新しい知見に基づい
て初めて完成されたものである。
類(以下、成分(A)という)、炭素数10〜20のア
ルキル基をメタ位に有する3−アルキルフェノール(以
下、成分(B)という)、成分(B)を除くフェノール
類(以下、成分(C)という)、ホルムアルデヒド供給
物質(以下、成分(D)という)、およびポリオール
(以下、成分(E)という)を構成成分とするものであ
る。
ン、トール油ロジン、不均化ロジン、重合ロジン等が挙
げられる。成分(A)の使用量は、得られる樹脂の40
〜90重量%程度、好ましくは45〜75重量%であ
る。使用量が40重量%に満たない場合にはセット、ミ
スチングが悪くなり、また90重量%を越える場合には
分子量、溶解性がともに低下しこの場合にもセット、ミ
スチングが悪くなるという不利がある。
20のアルキル基をメタ位に有する3−アルキルフェノ
ールであり、好ましくは該アルキル基の炭素数が12〜
18のものとされる。従って、3−アルキルフェノール
であっても、その炭素数が該範囲外である場合には、本
発明の目的を到底達成しえない。ここに、成分(B)と
しては、3−デシルフェノール、3−ウンデシルフェノ
ール、3−ドデシルフェノール、3−トリデシルフェノ
ール、3−テトラデシルフェノール、3−ペンタデシル
フェノール、3−ヘキサデシルフェノール、3−ヘプタ
デシルフェノール、3−オクタデシルフェノール、3−
ノナデシルフェノール、3−(1−ブチルヘキシル)フ
ェノール、3−(1−メチルウンデシル)フェノ−ル、
3−(1−メチルペンタデシル)フェノール、3−(1
−メチルノナデシル)フェノールなどを例示できる。
あり、その具体例としては、例えば石炭酸、クレゾー
ル、ブチルフェノール、アミルフェノール、オクチルフ
ェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、フ
ェニルフェノール、クミルフェノールなどを例示でき
る。
に得られるインキ用樹脂の溶解性、軟化点を考慮して適
宜決定される。成分(B)の使用量は、成分(A)の使
用量100重量部に対し、通常5〜120重量部程度、
好ましくは10〜100重量部とされる。該使用量が5
重量部に満たない場合には目的とする印刷適性に優れた
印刷インキ用樹脂を得られず、また120重量部を越え
る場合には溶解性が良くなりすぎるため、セット、ミス
チングが悪化しいずれも好ましくない。得られる樹脂中
における成分(B)の含有率としては、2〜35重量%
程度であるのが好ましい。成分(C)の使用量は、成分
(A)の使用量100重量部に対し通常0〜120重量
部程度、好ましくは20〜100重量部とされる。該使
用量が120重量部を越える場合にはインキのセット、
ミスチングが悪くなる。
るいはパラホルムアルデヒド等のホルムアルデヒド供給
物質が該当する。成分(D)の使用量は、特に限定はさ
れないが、通常は前記成分(B)と成分(C)の使用合
計モル数に対して、1.0〜3.0倍モル程度とされ
る。
各種公知のものを使用でき、その具体例としては、グリ
セリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、ジエチレングリコール、ペンタエリスリトール等が
挙げられる。該成分の使用量は得られる印刷インキ用樹
脂の溶解性と密接に関係するためある程度制限され、通
常は成分(A)100重量部に対して最大限15重量部
、好ましくは13重量部までとするのがよい。15重
量部を越える場合は溶解性が低下するため好ましくな
い。
量ずつ使用する限り、その反応方法は特に限定されず、
従来公知のロジン変性フェノール樹脂の製造方法をその
まま採用して本発明のインキ用樹脂を容易に収得しう
る。
させるいわゆる一段法、すなわち成分(A)、(B)、
(C)および(D)を所定量仕込み、公知の水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の公知の
アルカリ触媒を用い80〜120℃で3時間保温した
後、260℃まで昇温エステル化反応を行う方法があ
る。一方、前記所定量の成分(B)、成分(C)および
成分(D)を仕込み、前述公知のアルカリ触媒を用い6
0〜120℃程度で2〜8時間程度加熱反応させ中間体
レゾール樹脂を得、ついで、該中間体レゾール樹脂を滴
下しながら成分(D)と約180℃〜260℃で反応さ
せ、さらに成分(E)とエステル化反応させる滴下法な
どにより、本発明の印刷インキ用樹脂となすことができ
る。
明の樹脂は、その軟化点が通常120℃以上、好ましく
は130〜200℃程度とされる。120℃未満の場合
には乾燥性、セットが顕著に低下するためである。
脂は、通常の方法により各種公知の顔料、石油系溶剤、
乾性油、耐摩擦性向上剤、ドライヤー等の各種添加剤等
を適宜配合して練肉することにより印刷インキとするこ
とができる。該インキは、特にオフセット印刷に賞用し
うるほか、水なし平版印刷、凸版印刷、グラビア印刷に
も好適に使用することができる。尚、上記インキ調製の
際、本発明の効果を低減させない範囲内でロジン変性フ
ェノール樹脂等の公知の印刷インキ用樹脂を併用しうる
ことはもとよりである。
インキ用樹脂によれば、オフセット印刷インキにおい
て、光沢に優れ、セット、流動性、ミスチング等の印刷
適性を充分満足しうるという格別の効果が奏される。
に具体的に説明するが、本発明がこれら実施例に限定さ
れないことはもとよりである。尚、以下「部」とは重量
部を示す。
ラスコに、ガムロジン1000部、3−ペンタデシルフ
ェノール600部、ホルムアルデヒド200部、水酸化
カルシウム3部およびグリセリン100部を仕込み、撹
拌下に100℃まで昇温し3時間保温した。その後、2
60℃まで昇温し同温度で12時間反応させ、本発明の
印刷インキ用樹脂1800部を得た。この樹脂の酸価は
18、軟化点は140℃であり、また石油系溶剤(日本
石油(株)製、商品名「日石0号ソルベント」)に対す
るトレランスは25℃で7g/gであった。尚、トレラ
ンスとは、樹脂 1gを溶剤で溶解させたとき、該溶解物
が白濁するまでに要した使用溶剤のg 数をいう。
3−ペンタデシルフェノール1400部、37%ホルマ
リン1150部、水酸化カルシウム5部及びトルエン1
500部を仕込み、撹拌下に90℃まで昇温し3時間保
温して、レゾ−ル溶液3000部を得た。ついで、実施
例1と同様の別の装置にガムロジン1000部を仕込
み、250℃まで昇温し、同温度で撹拌下に該レゾール
樹脂を1300部を4時間かけて滴下し、更にグリセリ
ン100部を加え、10時間反応させ、本発明の印刷イ
ンキ用樹脂1600部を得た。この樹脂の酸価は19、
軟化点は148℃であり、また日石0号ソルベントに対
するトレランスは5g/gであった。
を表1に示すような組成に代えて使用したほかは同様に
して反応を行い、本発明の印刷インキ用樹脂を得た。樹
脂恒数は表1に示す。
に示すような置換フェノール類に代えて使用した他は同
様にして反応を行い、本発明の印刷インキ用樹脂を得
た。樹脂恒数は表1に示す。
オクチルフェノールに代えて使用した他は同様にして反
応を行い、比較用樹脂を得た。樹脂恒数は表1に示す。
ト印刷インキ用樹脂および比較例1で得られた比較用の
印刷インキ用樹脂を用いて、以下の方法によりインキ調
製を行い、それらのインキ性能を評価した。評価結果は
表2に示す。
25部及び日石5号ソルベント35部を混合溶解してワ
ニスを得た。これらのワニスを用いて、つぎの配合割合
で3本ロールにより練肉してインキとした。 カーミン6B(紅顔料) 20部 前記各種ワニス 65〜70部 日石5号ソルベント 4〜9部 耐摩擦向上剤(ワックス系コンパウンド) 5部 インキ用ドライヤー 1 部 上記配合に基づいて各インキのタック値が9±0.5、
フロー値が18±0.5となるように適宜調整した。
所製)にてアート紙に展色した後、20℃、65%R.
H.にて24時間調湿し、60°−60°の反射率を光
沢計により測定した。 セット:インキ0.4mlをRIテスター((株)明製
作所製)にてアート紙に展色した後、展色物を時間ごと
に分割し、RIテスターローラーを用いて展色物から別
のアート紙上へのインキの付着度を観察し、インキが付
着しなくなるまでの時間(分)を測定した。 ミスチング:インキ4mlをインコメーターにチャージ
し、400rpmで1分間、更に1200rpmで3分
間回転させ、ロール直下に置いた白色紙上へのインキの
飛散度合を観察した。
Claims (2)
- 【請求項1】 炭素数10〜20のアルキル基をメタ位
に有する3−アルキルフェノールを樹脂構成成分として
含有することを特徴とするオフセット印刷インキ用樹
脂。 - 【請求項2】 樹脂中に、前記の3−アルキルフェノ−
ルが2〜35重量%含有されてなる請求項1記載のオフ
セット印刷インキ用樹脂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20135191A JP3277520B2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | オフセット印刷インキ用バインダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20135191A JP3277520B2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | オフセット印刷インキ用バインダー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641487A true JPH0641487A (ja) | 1994-02-15 |
JP3277520B2 JP3277520B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=16439597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20135191A Expired - Lifetime JP3277520B2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | オフセット印刷インキ用バインダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3277520B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10292145A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-04 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水なし平版印刷用インキ |
WO2014041890A1 (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-20 | Dicグラフィックス株式会社 | ロジン変性フェノール樹脂、インキ用ワニス組成物及び印刷インキ |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP20135191A patent/JP3277520B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10292145A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-04 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水なし平版印刷用インキ |
WO2014041890A1 (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-20 | Dicグラフィックス株式会社 | ロジン変性フェノール樹脂、インキ用ワニス組成物及び印刷インキ |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3277520B2 (ja) | 2002-04-22 |
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