JP5467556B2 - 平版印刷用インキおよびそれを用いて印刷した印刷物 - Google Patents
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Description
また、乾燥不良による擦れ汚れを抑えるために、平版印刷インキ中にワックスを用いることもあるが、ワックスと平版印刷インキとの相溶性が悪くなり、光沢が低下してしまう。
(1)一般式(1)で表される化合物、ロジン変性フェノール樹脂および植物油成分を含むことを特徴とする平版印刷用インキ、
(2)前記ロジン変性フェノール樹脂の軟化点が150〜220℃の範囲内で、かつ重量平均分子量が120,000〜300,000の範囲内である上記(1)に記載の平版印刷用インキ、
(3)前記植物油成分が、大豆油または大豆油由来の脂肪酸エステルである上記(1)または(2)に記載の平版印刷用インキ、
(4)平版印刷用インキが、オフセット輪転印刷用インキである上記(1)〜(3)のいずれかに記載の平版印刷用インキ、
(5)基材上に上記(1)〜(4)のいずれかに記載の平版印刷用インキを用いて印刷した印刷物、
である。
また、大気汚染防止法によれば、大気中に排出され又は飛散したときに気体である有機化合物とされている。
社団法人日本印刷産業連合会のグリーンプリンティング認定制度によれば、VOC含有量1%未満をノンVOCインキ(但し輪転インキは除く)としており、枚葉インキのみの認定基準である。
(製造例1)
ロジン変性フェノール樹脂A(重量平均分子量140,000、軟化点187℃、酸価16mgKOH/g)20重量%、ロジン変性フェノール樹脂B(重量平均分子量170,000、軟化点185℃、酸価19mgKOH/g)20重量%、2−オクチル−1−ドデセン29.7重量%、大豆油15重量%、大豆油脂肪酸2−エチル−1−ヘキシルエステル15重量%、アルミキレート剤(ALCH、川研ファインケミカル(株)社製)0.3重量%を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV1を得た。
ロジン変性フェノール樹脂A10重量%、ロジン変性フェノール樹脂B30重量%、2−オクチル−1−ドデセン29.7重量%、大豆油15重量%、大豆油脂肪酸2−エチル−1−ヘキシルエステル15重量%、アルミキレート剤(ALCH、川研ファインケミカル(株)社製)0.3重量%を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV2を得た。
ロジン変性フェノール樹脂A20重量%、ロジン変性フェノール樹脂B20重量%、2−オクチル−1−ドデセン29.7重量%、大豆油30重量%、アルミキレート剤(ALCH、川研ファインケミカル(株)社製)0.3重量%を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV3を得た。
2−オクチル−1−ドデセンを2−ドデシル−1−ヘキサデセンに置換した以外は、製造例1と同様にしてワニスV4を得た。
ロジン変性フェノール樹脂A20重量%、ロジン変性フェノール樹脂B20重量%、2−オクチル−1−ドデセン41.7重量%、大豆油13重量%、大豆油脂肪酸2−エチル−1−ヘキシルエステル5重量%、アルミキレート剤(ALCH、川研ファインケミカル(株)社製)0.3重量%を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら185℃に昇温し、60分撹拌混合して、ワニスV5を得た。
2−オクチル−1−ドデセンをα−オレフィンの1−ヘキサデセンと1−オクタデセンの混合物(ダイヤレン168、三菱化学(株)社製)に置換した以外は、製造例1と同様にしてワニスU1を得た。
ロジン変性フェノール樹脂A25重量%、ロジン変性フェノール樹脂C(重量平均分子量20,000、軟化点170℃、酸価25mgKOH/g)5重量%、ロジン変性フェノール樹脂D(重量平均分子量70,000、軟化点160℃、酸価23mgKOH/g)10重量%、AFソルベント7(新日本石油(株)社製)28重量%、大豆油10重量%を反応容器中に仕込み、窒素ガスを吹き込みながら190℃に昇温し、30分撹拌溶解した後、AFソルベント7(新日本石油(株)社製)21.40重量%添加し、アルミキレート剤(ALCH、川研ファインケミカル(株)社製)0.6重量%を仕込み、170℃にて45分撹拌して、ワニスU2を得た。
実施例1〜5、比較例1〜2
実施例、比較例におけるインキ成分組成を表1に示す。
表1の配合でワニス、フタロシアニンブルー(Fastgen Blue GBK−19SD、DIC(株)社製)を配合し、3本ロールミルで練肉して、インキベースを得、さらにワニス、2−オクチル−1−ドデセン、2−ドデシル−1−ヘキサデセン、1−ヘキサデセンと1−オクタデセンの混合物(ダイヤレン168、三菱化学(株)社製)、またはAFソルベント7(新日本石油(株)社製)を添加、混合し粘度20〜25Pa・sの実施例1〜5、比較例1〜2の平版印刷用インキを得た。
各実施例および比較例で得た平版印刷用インキをプリューフバウ印刷適性試験機(MZ−II、プリューフバウ(株)社製)を用い、印圧400N、印刷速度10m/秒の条件で、平版印刷用インキ0.2ccをコート紙に展色し、紙面乾燥温度を75℃になるように調節して、試料片を乾燥させた。乾燥させた試料片をすぐに取り出し、指触にて試料片のべた付き具合を評価した。べた付きがないほど、乾燥性が優れる。べた付きの程度について、○:べた付きがないもの、△:べた付きがややあるもの(実用上問題ない程度)、×:べた付きがあり、実用できない、の3段階で評価した。なお、プリューフバウ印刷適性試験機はドイツのFOGRA印刷製版研究所で開発された試験機で平版印刷インキの評価に広く用いられている。
各実施例および比較例で得た平版印刷用インキをRIテスター((株)明製作所製)でコート紙および微塗工紙に展色し、すぐに自動インキセット試験機((株)東洋精機製作所製)を用いて、展色面に重ねた上質紙への平版印刷用インキの付着度を目視により確認し、付着が認められなくなるまでに要した時間を測定した。この時間が短いほど、セット性が優れる。
各実施例および比較例で得た平版印刷用インキをローラー温度32℃、ローラー回転数800rpmにおけるデジタルインコメーター((株)東洋精機製作所製)を用い、タック値を測定した。この測定値が小さいほど、紙剥け適性が優れる。タック値について、○:5.5以下のもの、△:5.5より大きく、6.0以下のもの(実用上問題ない)、×:6.0より大きいもの、の3段階で評価した。
各実施例および比較例で得た平版印刷用インキをRIテスター((株)明製作所製)でコート紙に展色し、120℃に保温した乾燥機に10秒間放置し、取り出し、印刷片を得た。各印刷片を光沢計(PG−1、日本電色工業(株)社製)で測定した。この測定値が大きいほど、光沢が優れる。光沢値について、○:55以上のもの、△:55より小さく、50以上のもの(実用上問題ない)、×:50より小さいもの、の3段階で評価した。
各実施例および比較例で得た平版印刷用インキをローラー表面温度42℃、ローラー回転数1200rpmにおけるデジタルインコメーター((株)東洋精機製作所製)を用い、タック値の経時変化を測定した。時間とともに平版印刷インキ中の溶剤が離脱し、タックが上昇するが、離脱する溶剤がなくなると粘着性が失われ、タックが下がり始める。測定開始時のタック値と下がり始める時のタック値(タック上昇巾ΔT)とを結んだ直線の傾きが小さいほど、機上安定性が優れる。タック上昇巾ΔTについて、○:ΔT≦1.0、△:1.0<ΔT≦1.5(実用上問題ない)、×:1.5<ΔT、の3段階で評価した。
Claims (5)
- 前記ロジン変性フェノール樹脂の軟化点が150〜220℃の範囲内で、かつ重量平均分子量が120,000〜300,000の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷用インキ。
- 前記植物油成分が、大豆油または大豆油由来の脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1または2に記載の平版印刷用インキ。
- 平版印刷用インキがオフセット輪転印刷用インキであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平版印刷用インキ。
- 基材上に請求項1〜4のいずれかに記載の平版印刷用インキを用いて印刷した印刷物。
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