JPH10288998A - 表文書読み合わせ装置、表文書読み合わせ方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

表文書読み合わせ装置、表文書読み合わせ方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH10288998A
JPH10288998A JP9096157A JP9615797A JPH10288998A JP H10288998 A JPH10288998 A JP H10288998A JP 9096157 A JP9096157 A JP 9096157A JP 9615797 A JP9615797 A JP 9615797A JP H10288998 A JPH10288998 A JP H10288998A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で適切な表文書の読み合わせを実
現できるようにすることを課題とする。 【解決手段】 表文書作成モジュール21はセル単位で
表文書を作成し、読み上げ属性設定モジュール22は、
設定表示モジュール25により設定画面を表示する支援
を受け、その設定画面を通じて表文書作成モジュール2
1から供給されるセルデータの読み上げ方を規定する読
み上げ属性を設定し、発生データ生成モジュール23
は、その読み上げ属性により規定される読み上げ方に従
って表文書の発声データを生成し、音声合成モジュール
26はその発声データに基づいて音声合成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表計算などの処
理で得られた表文書を音声を用いて読み上げる表文書読
み合わせ装置、表文書読み合わせ方法およびその方法を
コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】今日のソフトウェアの著しい発展によ
り、コンピュータ上で複数のセルを行列方向に配列させ
た表文書を作成し、その表文書を構成する各セルに演算
式や数値などのデータを与えることで、所望の表計算結
果を得ることが可能になった。
【0003】また、最近、テキストを音声によって読み
上げるテキスト音声合成技術がソフトウェア上で実現可
能となり、このテキスト音声合成のためのソフトウェア
と上述の表計算のためのソフトウェアとを組み合わせれ
ば、入力データのチェックや修正のためなどの用途でコ
ンピュータ上での表文書の読み上げが可能となる。
【0004】この表文書の読み上げには、図60に示し
たように、表計算モジュール90(表計算ソフトウェ
ア)、バッファモジュール91(文字情報の一時的保
存)、及びテキスト音声合成モジュール92(テキスト
音声合成ソフトウェア)による3つの機能の組み合わせ
が必要となる。
【0005】第1の機能である表計算モジュール90で
は、キー操作に従って表示画面上で表文書が作成され
る。表文書を読み上げる場合、表計算モジュール90で
作成された表文書が表示用の文字情報として第2の機能
であるバッファモジュール91に一時保存される。表計
算モジュール90で作成された表文書はバッファモジュ
ール91を経由してテキスト音声合成モジュール92へ
送られる。テキスト音声合成モジュール92では、受け
取った表文書すなわち表示用の文字情報に基づいて音声
合成が行われる。その結果、表文書は読み上げられる。
【0006】通常、セルには必要最小限の情報しか入力
されないので、例えば、各セル内に表示される数値には
単位などの付加的情報が付加されることはないが、表示
画面上では、表文書中の行や列のタイトル(項目名)か
ら単位などの隠れた情報を理解することが可能である。
【0007】ところが、表文書を音声出力する場合に
は、表文書を構成する各セルのデータが表示用の文字情
報の形式でテキスト音声合成モジュール92へ送られる
ので、各セルに表示された文字列はそのままの読み上げ
方で読み上げられる。このため、文字列が例えば数値で
あれば、その数値が金額なのか、日付なのか、その他の
単位をもつものなのかを判断することは難しく、項目と
各数値との関係を把握しないままのチェックとなるた
め、表示出力時のチェックの場合と比べて誤りの指摘が
困難であった。
【0008】そこで、読み上げ対象となる単語や数値の
理解を高めるための近似技術として、特開平4−209
96号公報、同4−24715号公報、同5−4660
7号公報などがある。これら公報には、単語や数値など
の文字列に対応する項目名や単位などの様式情報を補っ
て音声出力するという技術が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しなしながら、上記公
報のように従来技術は、セル内に表示される文字列を読
み上げる際に、その文字列に対応する項目名や単位を補
って読み上げるようにしたので、文字列が所属する項目
名や文字列の単位(メジャーなど)が聞き手にとって理
解しやすくなるが、項目名については読み合わせを目的
とした場合に余分な情報となることから、聞き手に情報
を聞き分ける負担を与えてしまうという問題や、文字列
が数値の場合には、文字列中の数字の並びや桁数などの
確認程度のことはできても、文字列に対する単位の挿入
箇所が不適であれば、その数値は全く意味の異なる情報
となることから、表文書の正しい読み合わせが困難にな
るという問題があった。
【0010】この発明は、上述した従来例による問題を
解消するため、簡単な操作で適切な表文書の読み合わせ
を実現することが可能な表文書読み合わせ装置、表文書
読み合わせ方法およびその方法をコンピュータに実行さ
せるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、文字列を表すためのデータを入力するた
めの複数のセルを行列方向に配列させた表文書を読み上
げる表文書読み合わせ装置において、前記各セルに割り
当てられる項目を表す項目情報とその項目情報に対応す
る項目内容を表すデータとを対応付けて前記表文書を作
成する表文書作成手段と、前記表文書作成手段により作
成された表文書の中、予め設定された読み上げ方向に従
ってセル間で前記項目内容を表すデータを関連付け、そ
の関連付けられた入力データに基づいて一連の発声デー
タを生成する生成手段と、前記生成手段により生成され
た発声データに基づいて音声出力を行う音声出力手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0012】この請求項1の発明によれば、作成された
表文書から予め設定された読み上げ方向に従ってセル間
のデータを関連付け、その関連付けられたデータに基づ
いて音声出力を行うようにしたので、読み上げは読み合
わせに最低限必要な情報だけの読み上げとなって冗長な
読み上げが防止され、これによって、簡単な操作でユー
ザが意図するフレキシブルな表文書の読み合わせを実現
することが可能である。
【0013】また、請求項2の発明に係る表文書読み合
わせ装置は、請求項1の発明において、前記生成手段
は、選択的に、同一項目の前記発声データの先頭にその
同一項目を表す項目情報に基づく発声データを挿入する
ことを特徴とする。
【0014】この請求項2の発明によれば、選択的に、
同一項目の発声データの先頭にその同一項目を表す項目
情報に基づく発声データを挿入するようにしたので、項
目とその項目の内容とを組み合わせた読み上げが行わ
れ、これによって、読み合わせの際に必要に応じて項目
を補うことが可能である。
【0015】また、請求項3の発明に係る表文書読み合
わせ装置は、文字列を表すためのデータを入力するため
の複数のセルを行列方向に配列させた表文書の各セルに
対して文字列の読み上げ方を規定する読み上げ属性を設
定する読み上げ属性設定手段と、前記表文書の各セルに
対応させて前記読み上げ属性設定手段により設定された
読み上げ属性を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記
憶された読み上げ属性に規定される文字列の読み上げ方
に従って前記表文書の入力データに基づく発声データを
生成する生成手段と、前記生成手段により生成された発
声データに基づいて音声出力を行う音声出力手段と、を
備えたものである。
【0016】この請求項3の発明によれば、セルの文字
列に対して読み上げ方を規定する読み上げ属性を設定
し、その読み上げ属性に規定される文字列の読み上げ方
に従って発声データを生成することで表文書の音声出力
を行うようにしたので、文字列をそのままの文字の並び
で読み上げず、読み合わせに適したスタイルで読み上げ
が行われ、これによって、簡単な操作で効率のよい表文
書の読み合わせを実現することが可能である。
【0017】また、請求項4の発明に係る表文書読み合
わせ装置は、請求項3の発明において、さらに、前記読
み上げ属性はセルに入力されるデータの種別を含み、そ
の種別に対応させて固有の単位を記憶する単位記憶手段
を有し、前記生成手段は各セルに入力されるデータの種
別に応じて各セルの前記発声データに前記単位記憶手段
に記憶された固有の単位を付加することを特徴とする。
【0018】この請求項4の発明によれば、各セルの発
声データに固有の単位を付加するようにしたので、単に
読み合わせに適したスタイルを取得するだけでなく、聞
き手の理解を補う要素が必要最小限の追加で済み、これ
によって、簡単な操作で効率のよい表文書の読み合わせ
を実現することが可能である。
【0019】また、請求項5の発明に係る表文書読み合
わせ装置は、請求項1又は3の発明において、文字列を
表すためのデータを入力するための複数のセルを行列方
向に配列させた表文書を表示する表文書表示手段と、前
記表文書表示手段に表示された表文書に対してセル単位
で任意にm(mは自然数)行×n(nは自然数)列の音
声読み上げ範囲を1又は複数設定する範囲設定手段とを
備えたことを特徴とする。
【0020】この請求項5の発明によれば、表示された
表文書に対して音声読み上げ範囲を1又は複数設定し、
その1又は複数の音声読み上げ範囲で表文書の音声出力
を行うようにしたので、読み合わせを必要とするセルだ
けの読み上げが行われ、これによって、簡単な操作でユ
ーザが意図するフレキシブルな表文書の読み合わせを実
現することが可能である。
【0021】また、請求項6の発明に係る表文書読み合
わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明に
おいて、さらに、文字の種類別に任意に文字の読み上げ
方を設定する文字読み設定手段と、前記文字読み設定手
段により設定された文字の読み上げ方を記憶する文字読
み記憶手段とを有し、前記音声出力手段は、前記文字読
み記憶手段に記憶された各文字の読み上げ方に従って文
字を音声出力することを特徴とする。
【0022】この請求項6の発明によれば、文字の種類
別に任意に文字の読み上げ方を設定し、その読み上げ方
に従って文字を音声出力するようにしたので、ユーザに
よって文字単位での読み上げ方をカスタマイズされ、こ
れによって、表文書の読み合わせを一層フレキシブルに
することが可能である。
【0023】また、請求項7の発明に係る表文書読み合
わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明に
おいて、さらに、前記表文書表示手段により表示された
表文書上で前記音声出力手段による音声出力に合わせて
音声出力中のセル位置にデータを入力するセル位置を示
すカーソルの表示位置を移動するとともに、前記音声出
力手段による音声出力が中断された場合に前記カーソル
の表示位置を現セル位置よりも少なくとも一つ前のセル
位置に戻すカーソル位置制御手段を有したことを特徴と
する。
【0024】この請求項7の発明によれば、音声出力に
合わせて音声出力中のセル位置にデータを入力するセル
位置を示すカーソルの表示位置を移動するとともに、音
声出力が中断された場合に表文書上のカーソルの表示位
置を現セル位置よりも少なくとも一つ前のセル位置に戻
すようにしたので、読み上げの時に、入力データの誤り
を認識するタイミングとその誤りの修正のためにその読
み上げを中断させるタイミングとの時間差を補うことが
でき、これによって、ユーザが中断後にカーソルを修正
位置へ移動するための操作量を軽減することが可能であ
る。
【0025】また、請求項8の発明に係る表文書読み合
わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明に
おいて、さらに、セル間、行間、列間のいずれか一つ、
もしくはその二つ以上の組み合わせに対してポーズの有
無を設定するポーズ設定手段を有し、前記音声出力手段
は前記ポーズ設定手段により設定されたポーズの有無に
従って音声出力中にポーズ状態を挿入することを特徴と
する。
【0026】この請求項8の発明によれば、音声出力
中、セル間、行間、列間のいずれか一つ、もしくはその
二つ以上の組み合わせの際にポーズ状態を挿入できるよ
うにしたので、セル間、行間、あるいは列間のメリハリ
がつき、音声出力位置の変わり目の把握を的確に支援す
ることが可能である。
【0027】また、請求項9の発明に係る表文書読み合
わせ装置は、請求項8の発明において、前記ポーズ設定
手段はポーズの時間長を任意に設定することを特徴とす
る。
【0028】この請求項9の発明によれば、ポーズの時
間長を任意に設定するようにしたので、セル間、行間、
列間の各ポーズの時間長を相互に変えれば、現在の音声
読み上げ位置がセル間、行間、それとも列間なのかその
認識を的確に支援することが可能である。
【0029】また、請求項10の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明
において、さらに、セル間、行間、列間のいずれか一
つ、もしくはその二つ以上の組み合わせに対して効果音
の有無を設定する効果音設定手段を有し、前記音声出力
手段は前記効果音設定手段により設定された効果音の有
無に従って音声出力中に効果音を挿入することを特徴と
する。
【0030】この請求項10の発明によれば、音声出力
中、セル間、行間、列間のいずれか一つ、もしくはその
二つ以上の組み合わせの際に効果音を挿入できるように
したので、セル間、行間、あるいは列間のメリハリがつ
き、音声出力位置の変わり目の把握を的確に支援するこ
とが可能である。
【0031】また、請求項11の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項10の発明において、前記効果音
設定手段は予め用意された効果音の種類の内から任意に
ひとつの効果音を選択することを特徴とする。
【0032】この請求項11の発明によれば、予め用意
された効果音の種類の内から任意にひとつの効果音を選
択するようにしたので、セル間、行間、列間の各ポーズ
の効果音を相互に変えれば、現在の音声読み上げ位置が
セル間、行間、それとも列間なのかその認識を的確に支
援することが可能である。
【0033】また、請求項12の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項11の発明において、前記効果音
の種類には、サウンド、間を表す旨のメッセージなどが
含まれることを特徴とする。
【0034】この請求項12の発明によれば、効果音の
種類にサウンド、間を表す旨のメッセージなど含めるよ
うにしたので、効果音にバリエーションを与えることが
可能である。
【0035】また、請求項13の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明
において、前記表文書表示手段は、前記音声出力手段に
よる音声出力中に読み上げ対象となったセル位置を他の
セル位置の表示とは異なる表示にすることを特徴とす
る。
【0036】この請求項13の発明によれば、音声出力
中に読み上げ対象となったセル位置を他のセル位置の表
示とは異なる表示にするようにしたので、視覚的に音声
出力位置を追尾することが容易である。
【0037】また、請求項14の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明
において、前記表文書表示手段は、前記音声出力手段に
よる音声出力中に読み上げ対象となった列方向もしくは
行方向に並ぶ各セル位置を他のセル位置の表示とは異な
る表示にすることを特徴とする。
【0038】この請求項14の発明によれば、音声出力
中に読み上げ対象となった列方向もしくは行方向に並ぶ
各セル位置を他のセル位置の表示とは異なる表示にする
ようにしたので、読み上げ方向を視覚的に認識すること
が容易となる。
【0039】また、請求項15の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項13又は14の発明において、前
記表文書表示手段は、異なる表示のために、読み上げ対
象のセルをカーソル表示することを特徴とする。
【0040】この請求項15の発明によれば、異なる表
示のために、読み上げ対象のセルをカーソル表示するよ
うにしたので、カーソルによって読み上げ方向を視覚的
に認識することが容易となる。
【0041】また、請求項16の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項13又は14の発明において、前
記表文書表示手段は、異なる表示のために、読み上げ対
象のセルの表示色を他セルとは異なる表示色に変更する
ことを特徴とする。
【0042】この請求項16の発明によれば、異なる表
示のために、読み上げ対象のセルの表示色を他セルとは
異なる表示色に変更するようにしたので、表示色によっ
て読み上げ方向を視覚的に認識することが容易となる。
【0043】また、請求項17の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明
において、さらに、前記表文書表示手段により表示され
た表文書上で前記音声出力手段による音声出力に合わせ
て音声出力中のセル位置にデータを入力するセル位置を
示すカーソルの表示位置を移動するとともに、前記音声
出力手段による音声出力が中断された場合に前記カーソ
ル移動手段によるカーソル移動を停止し、その後、前記
音声出力手段による音声出力が再開された場合に現在カ
ーソルが停止しているセル位置からカーソル移動を再開
するカーソル位置制御手段を有し、前記音声出力手段
は、音声出力を再開する場合に前記カーソル位置制御手
段により再開されるセル位置から音声出力を再開するこ
とを特徴とする。
【0044】この請求項17の発明によれば、音声出力
中のセル位置にカーソルの表示位置を移動するととも
に、音声出力が中断された場合にカーソル移動を停止
し、その後、音声出力が再開された場合に現在カーソル
が停止しているセル位置からカーソル移動を再開し、そ
のセル位置から音声出力を再開するようにしたので、中
断後に読み上げ位置を再設定する手間が省け、ユーザの
負担を軽減することが可能である。
【0045】また、請求項18の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明
において、前記生成手段は、前記発声データ内のブラン
クとなるセル位置に対して効果音を発生するための発声
データを挿入することを特徴とする。
【0046】この請求項18の発明によれば、ブランク
となるセル位置に対して効果音を発生するようにしたの
で、ブランクの確認漏れを防止することが可能である。
【0047】また、請求項19の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明
において、前記生成手段は、読み上げ方向に同一データ
が並ぶ場合に前記同一データ部分に対してその同一デー
タの繰り返し回数を読み上げるための発声データを生成
することを特徴とする。
【0048】この請求項19の発明によれば、読み上げ
方向に同一データが並ぶ場合に同一データ部分に対して
その同一データの繰り返し回数を読み上げるための発声
データを生成するようにしたので、同一データを繰り返
し読み上げるような非効率的な処理が省け、全体として
効率的に読み上げを実施することが可能である。
【0049】また、請求項20の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、文字列を表すためのデータを入力するた
めの複数のセルを行列方向に配列させた表文書の各セル
に対して文字列の表示形式を規定する表示属性を設定す
る表示属性設定手段と、表文書の各セルに対応させて表
示属性設定手段により設定された表示属性を記憶する記
憶手段と、記憶手段に記憶された表示属性に規定される
文字列の表示形式に従って表文書の入力データに基づく
発声データを生成する生成手段と、生成手段により生成
された発声データに基づいて音声出力を行う音声出力手
段と、を備えたものである。
【0050】この請求項20の発明によれば、セルの文
字列に対して表示方式を規定する表示属性を設定し、そ
の表示属性に規定される文字列の表示方式に従って発声
データを生成することで表文書の音声出力を行うように
したので、音声出力専用に特別な属性を設定しなくて
も、通常表文書作成時に設定する表示形式から読み合わ
せに適したスタイルで読み上げが行われ、これによっ
て、簡単な操作で効率のよい表文書の読み合わせを実現
することが可能である。
【0051】また、請求項21の発明に係る表文書読み
合わせ方法は、文字列を表すためのデータを入力するた
めの複数のセルを行列方向に配列させた表文書を読み上
げる表文書読み合わせ方法において、前記各セルに割り
当てられる項目を表す項目情報とその項目情報に対応す
る項目内容を表すデータとを対応付けて前記表文書を作
成する表文書作成工程と、前記表文書作成工程により作
成された表文書の中、予め設定された読み上げ方向に従
ってセル間で前記項目内容を表すデータを関連付け、そ
の関連付けられた入力データに基づいて一連の発声デー
タを生成する生成工程と、前記生成工程により生成され
た発声データに基づいて音声出力を行う音声出力工程
と、を含んだことを特徴とする。
【0052】この請求項21の発明によれば、作成され
た表文書から予め設定された読み上げ方向に従ってセル
間のデータを関連付け、その関連付けられたデータに基
づいて音声出力を行う工程にしたので、読み上げは読み
合わせに最低限必要な情報だけの読み上げとなって冗長
な読み上げが防止され、これによって、簡単な操作でユ
ーザが意図するフレキシブルな表文書の読み合わせを実
現することが可能である。
【0053】また、請求項22の発明に係る表文書読み
合わせ方法は、文字列を表すためのデータを入力するた
めの複数のセルを行列方向に配列させた表文書の各セル
に対して文字列の読み上げ方を規定する読み上げ属性を
設定する読み上げ属性設定工程と、前記表文書の各セル
に対応させて前記読み上げ属性設定工程により設定され
た読み上げ属性をメモリに記憶する記憶工程と、前記記
憶工程によりメモリに記憶された読み上げ属性に規定さ
れる文字列の読み上げ方に従って前記表文書の入力デー
タに基づく発声データを生成する生成工程と、前記生成
工程により生成された発声データに基づいて音声出力を
行う音声出力工程と、を含んだものである。
【0054】この請求項22の発明によれば、セルの文
字列に対して読み上げ方を規定する読み上げ属性を設定
し、その読み上げ属性に規定される文字列の読み上げ方
に従って表文書の音声出力を行う工程にしたので、文字
列をそのままの文字の並びで読み上げず、読み合わせに
適したスタイルで読み上げが行われ、これによって、簡
単な操作で効率のよい表文書の読み合わせを実現するこ
とが可能である。
【0055】また、請求項23の発明に係る表文書読み
合わせ方法は、請求項21又は22の発明において、さ
らに、文字列を表すためのデータを入力するための複数
のセルを行列方向に配列させた表文書を表示する表文書
表示工程と、前記表文書表示工程に表示された表文書に
対してセル単位で任意にm(mは自然数)行×n(nは
自然数)列の音声読み上げ範囲を1又は複数設定する範
囲設定工程とを含んだことを特徴とする。
【0056】この請求項23の発明によれば、表示され
た表文書に対して音声読み上げ範囲を1又は複数設定
し、その1又は複数の音声読み上げ範囲で表文書の音声
出力を行う工程にしたので、読み合わせを必要とするセ
ルだけの読み上げが行われ、これによって、簡単な操作
でユーザが意図するフレキシブルな表文書の読み合わせ
を実現することが可能である。
【0057】また、請求項24の発明に係る表文書読み
合わせ方法は、文字列を表すためのデータを入力するた
めの複数のセルを行列方向に配列させた表文書の各セル
に対して文字列の表示形式を規定する表示属性を設定す
る表示属性設定工程と、表文書の各セルに対応させて表
示属性設定工程により設定された表示属性をメモリに記
憶する記憶工程と、記憶工程によりメモリに記憶された
表示属性に規定される文字列の表示形式に従って表文書
の入力データに基づく発声データを生成する生成工程
と、生成工程により生成された発声データに基づいて音
声出力を行う音声出力工程と、を含んだものである。
【0058】この請求項24の発明によれば、セルの文
字列に対して表示方式を規定する表示属性を設定し、そ
の表示属性に規定される文字列の表示方式に従って発声
データを生成することで表文書の音声出力を行う工程に
したので、音声出力専用に特別な属性を設定しなくて
も、通常表文書作成時に設定する表示形式から読み合わ
せに適したスタイルで読み上げが行われ、これによっ
て、簡単な操作で効率のよい表文書の読み合わせを実現
することが可能である。
【0059】また、請求項25の発明に係る記憶媒体
は、前記請求項21〜24のいずれか一つに記載された
方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した
ことで、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能と
なり、これによって、請求項21〜24の各動作をコン
ピュータによって実現することが可能である。
【0060】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。 (実施の形態1)まず、実施の形態1のモジュール構成
について説明する。図1はこの発明の実施の形態1によ
る表文書読み合わせ装置の内部機能を説明する機能ブロ
ック図である。ここで、表文書とは、文字列を表すため
のデータを入力するための複数のセルを行列方向に配列
させた項目名、単語、日付、数値、数式などで構成され
る表計算シート(一般にスプレッドシートもしくはワー
クシートという)である。
【0061】図1に示したモジュール構成は、表文書作
成モジュール10、発声データ生成モジュール11、項
目読み上げ有無選択モジュール12、設定表示モジュー
ル13、音声合成モジュール14より構成される。表文
書作成モジュール10は、公知の表計算ソフトウェアを
用いて表文書を作成し、その作成された表文書の項目
名、文字情報などを含むセルデータを発声データ生成モ
ジュール11に出力する。なお、項目名は項目情報によ
って表される情報であり、文字情報はセルに入力された
文字列や数値などの入力データによって表される情報で
ある。
【0062】発声データ生成モジュール11は、表文書
作成モジュール10で作成された項目名、文字情報など
を入力して項目名,単語,日付,数値、数式などを発声
するための漢字仮名混じり文による発声データを作成す
る。この発声データとは、表文書中の項目名や項目内容
を発声するためのセル毎に与えられた発声データを指し
ている。また、発声データ生成モジュール11は、項目
読み上げ有無選択モジュール12から指示される項目読
み上げの有無に従って項目名を含む、もしくは含まない
発声データを生成する。
【0063】項目読み上げ有無選択モジュール12は、
表文書の読み上げの際に、項目名を読み上げるか否かを
選択して、その選択結果を発声データ生成モジュール1
1に出力する。設定表示モジュール13は、発声データ
生成モジュール11で発声データを生成する際に、項目
読み上げ有無選択モジュール12の選択画面などの設定
表示画面を形成する。
【0064】音声合成モジュール14は、発声データ生
成モジュール11から入力した漢字仮名混じり文による
発声データに基づいて音声合成を行い、その音声合成に
より得られる音声を出力する。すなわち、音声合成モジ
ュール14は、表文書を構成する項目名,単語,日付,
数値,数式などの情報を音声出力によって読み上げる。
【0065】以上の如く構成される機能ブロックによれ
ば、表文書作成モジュール10は各セルに割り当てられ
る項目名を表すセルデータとその項目名に対応する単
語,日付,数値,数式などを表すセルデータとを対応付
けて表文書を作成し、発声データ生成モジュール11
は、セルデータにより構成される表文書について、予め
設定された読み上げ方向に従ってセル間で単語,日付,
数値,数式などを関連付け、その関連付けられた単語,
日付,数値,数式などに基づいて一連の発声データを生
成する。この生成の際に、項目読み上げ有無選択モジュ
ール12で項目読み上げ有りという選択がなされた場
合、発声データ生成モジュール11は、単語、日付、数
値、数式などの直前にそれぞれが対応する項目名を挿入
してから一連の発声データを生成する。
【0066】また、項目読み上げ有無選択モジュール1
2により項目名の読み上げ有無を選択する場合には、設
定表示モジュール13によりその選択のための設定画面
が表示形成され、項目読み上げ有無選択モジュール12
は、その設定画面に対する選択操作により項目名の読み
上げの有無を確定する。
【0067】このように、発声データ生成モジュール1
1で発声データが生成されると、その発声データは音声
合成モジュール14に出力され、音声合成モジュール1
4はその発声データに基づいて音声出力を行う。その
際、発声データに項目名が挿入されていた場合には、項
目名、単語(もしくは数式など)の組み合わせが予め決
められた読み上げ方向に従って順に読み上げられ、一
方、項目名が挿入されていなかった場合には、予め決め
られた読み上げ方向に関連付けられた単語がその読み上
げ方向に従って順に読み上げられる。
【0068】次に、具体的な装置構成を例に挙げて説明
する。図2は実施の形態1による表文書読み合わせ装置
の内部構成を示すブロック図である。実施の形態1の表
文書読み合わせ装置は、図2に示したように、CPU1
00および、そのCPU100に接続させた内部バス1
08に接続されるプログラムメモリ101、RAM10
2、表文書記憶部103、操作部104、表示部10
5、音声出力部106、外部記憶部107などのユニッ
トにより構成される。なお、内部バス108は、制御信
号、データ、アドレス信号などを伝送する伝送路であ
る。
【0069】CPU100は、プログラムメモリ101
に格納された各種プログラムに従って本装置全体の動作
を制御するユニットである。すなわち、CPU100
は、プログラムメモリ101に格納された各種プログラ
ムの実行、RAM102に対するデータのリード/ライ
ト、表文書記憶部103に対する表文書のリード/ライ
ト、操作部104からのキー入力受け付け、表示部10
5に対する表示、音声出力部106に対する音声出力、
外部記憶部107に対するデータのリード/ライトなど
を制御する。
【0070】プログラムメモリ101は、オペレーティ
ングシステムであるOS101A、アプリケーションプ
ログラムであるAP101B、CPU100の動作に必
要な各種パラメータなどを格納している。アプリケーシ
ョンプログラムには、前述の表文書作成モジュール1
0、発声データ生成モジュール11、項目読み上げ有無
選択モジュール12、設定表示モジュール13、音声合
成モジュール14の各機能を実現するためのプログラム
が含まれている。RAM102は、CPU100の実行
時のワークエリアとして使用されるとともに、項目読み
上げフラグ102Aを設けて項目読み上げ有無選択モジ
ュール12により選択された項目読み上げの有無を記憶
する。
【0071】表文書記憶部103は、表文書作成モジュ
ール10により作成された表文書を構成するセルデータ
を記憶するメモリである。操作部104は、表文書作
成,音声出力などの操作をキー入力によって指示するた
めのキーやスイッチを備えている。なお、この操作部1
04は、キー操作の中に、項目読み上げ有無選択モジュ
ール12による選択操作を含んでいる。表示部105
は、CPU100の制御に従って、表文書作成モジュー
ル10による作成時の表文書、設定表示モジュール13
による項目読み上げ有無選択モジュール12のための選
択画面などを表示する。
【0072】音声出力部106は、CPU100の制御
に従って音声を出力するアンプ,スピーカなどで構成さ
れるユニットである。この音声出力部106では、音声
合成モジュール14により音声合成された表文書が音声
により読み上げられる。外部記憶部107は、フロッピ
ーディスクなどの外部記憶媒体を装着して表文書などの
データをリード/ライトする。
【0073】次に、動作について説明する。図3は実施
の形態1による動作を説明するフローチャート、図4は
読み上げ動作時の表示画面の遷移を説明する図、図5は
項目読み上げフラグのフラグ状態を説明する図、そし
て、図6は読み上げ対象のセルとその読み上げ方との関
係を説明する図である。なお、以下の説明は、図1に示
した各モジュールをリンクさせた全体の動作説明とす
る。
【0074】表文書作成中は、図4(A)に示したよう
に、表示部105に、作成中の表文書SS1の他に、そ
の表文書SS1の音声読み上げを指示するための読み上
げアイコンIC11が表示される(ステップS1)。図
4(A)に示した表文書SS1は、項目名“地域”、
“天気”、“最高気温”をそれぞれ項目としている。項
目名“地域”の“東京”には、項目間で、“晴れ”(項
目名“天気”)と、“19.O゜”(項目名“最高気
温”)とが対応している。
【0075】また、項目名“地域”の“大阪”には、項
目間で、“くもり”(項目名“天気”)と、“18.O
゜”(項目名“最高気温”)とが対応している。“東
京”及び“大阪”は項目名“地域”の項目内容であり、
“晴れ”及び“くもり”は項目名“天気”の項目内容で
ある。そして、“19.O゜”及び“18.O゜”は項
目名“最高気温”の項目内容である。
【0076】なお、表文書SS1において、各セルは、
列方向に1,2,3のアドレス、行方向にA,B,Cの
アドレスでセル位置を特定される。例えば、項目名“地
域”のセルは、(1,A)でアドレスを特定される。ま
た、項目内容“18.0゜”のセルは、(3,C)でア
ドレスを特定される。また、各セルの情報となるセルデ
ータは本来バイナリデータで構成されるが、ユーザによ
り与えらた文字列,通貨,日付などの表示形式に従って
その表示を可変とする。
【0077】さて、表文書作成中、何らかのイベント操
作が検出された場合には、そのイベント操作が読み上げ
アイコンIC11の操作か、それとも表文書作成終了な
どのその他の操作か判断される(ステップS2,ステッ
プS3)。その結果、もし読み上げアイコンIC11の
操作であれば、図4(B)に示したように、読み上げ用
ウインドウIC12が表示される(ステップS4)。一
方、終了などのその他の操作であれば、処理はステップ
S5に移行して、その他の処理を実行する。
【0078】上述の読み上げ用ウインドウIC12は、
読み上げ時に項目を付けるか、それとも付けないかを設
定するためのクリック欄(“項目付”、“項目無”のふ
たつ)、読み上げ開始を指示する開始ボタン、及び読み
上げを中止する中止ボタンが表示される。ステップS4
により読み上げ用ウインドウIC12が表示された後、
クリック欄で“項目付”が選択されると(ステップS
6)、項目読み上げフラグ102Aは図5(A)に示し
たようにオン(読み上げ有り)状態にセットされる(ス
テップS7)。さらにその状態で開始ボタンが選択され
ると(ステップS9)、項目名とその項目に対応する単
語(その他、数式など)とを組み合わせて表文書の読み
上げが行われる(ステップS11)。
【0079】一方、クリック欄で“項目無”が選択され
ると(ステップS6)、項目読み上げフラグ102Aは
図5(B)に示したようにオフ(読み上げ無し)状態に
リセットされる(ステップS8)。さらにその状態で開
始ボタンが選択されると(ステップS9)、単語(その
他、数式など)だけで表文書の読み上げが行われる(ス
テップS11)。
【0080】また、ステップS9で読み上げ開始操作が
得られず、逆に中止ボタンが操作されると(ステップS
10)、読み上げ用ウインドウIC12が閉じられ、処
理は再びステップS1に戻り、表文書作成を継続する。
【0081】例えば、図4(B)に示したように、読み
上げ用ウインドウIC12に“項目無”が選択された状
態では、読み上げ方向が行方向の場合、図6に示したよ
うに、アドレス(2,A)〜(2,C)とアドレス
(3,A)〜(3,C)との2組が読み上げの対象セル
となる。アドレス(2,A)〜(2,C)の発声デー
タ、すなわち文字列の読み上げ方は、“東京、晴れ、1
9.0゜”となり、アドレス(3,A)〜(3,C)の
発声データ、すなわち文字列の読み上げ方は、“大阪、
くもり、18.0゜”となる。
【0082】この状態で読み上げ開始が指示されると、
図4(C)に示したように、読み上げ中のメッセージ及
びその中止ボタンを含むウインドウIC13が表示さ
れ、音声出力部106よりまず“トウキョウ、ハレ、ジ
ュウクド。”が読み上げられ、続いて“オオサカ、クモ
リ、ジュウハチド。”の発音で読み上げが行われる。
【0083】なお、クリック欄については、デフォルト
として“項目無”を最初から選択状態としておけば、そ
のまま開始ボタンを選択するだけで項目名を読み上げな
い動作に移行する。
【0084】以上説明したように、実施の形態1の発明
によれば、作成された表文書から予め設定された読み上
げ方向に従ってセル間のデータを関連付け、その関連付
けられたデータに基づいて音声出力を行うようにしたの
で、読み上げは読み合わせに最低限必要な情報だけの読
み上げとなって冗長な読み上げが防止され、これによっ
て、簡単な操作でユーザが意図するフレキシブルな表文
書の読み合わせ、すなわち、ディスプレイを殆ど見るこ
となく、表文書を作成するための資料(手書き原稿な
ど)と表示画面上の表文書との読み合わせを実現するこ
とが可能である。
【0085】特に、手書き帳簿などの資料で表文書を作
成した場合には、音声読み合わせで資料と画面とを交互
に見ながら、併せて読み上げをも照合していたのでは音
声で読み上げる意味が無く、時間的ロスで効率の面でも
悪くなることから、この実施の形態1のように、適宜照
合対象を少なくすれば、資料だけを見ながら音声による
読み上げで入力内容を照合することができる。
【0086】また、選択的に、同一項目の発声データの
先頭にその同一項目を表す項目情報に基づく発声データ
を挿入するようにしたので、項目とその項目の内容とを
組み合わせた読み上げが行われ、これによって、読み合
わせの際に必要に応じて項目を補うことが可能である。
【0087】(実施の形態2)さて、前述の実施の形態
1は、読み上げを単純にして冗長な読み上げを防止して
いたが、以下に説明する実施の形態2のように、表文書
を読み合わせに即した読み上げ方で読み上げるようにし
てもよい。
【0088】まず、実施の形態2のモジュール構成につ
いて説明する。図7はこの発明の実施の形態2による表
文書読み合わせ装置の内部機能を説明する機能ブロック
図である。図2に示したモジュール構成は、表文書作成
モジュール21、読み上げ属性設定モジュール22、発
声データ生成モジュール23、単位付加モジュール2
4、設定表示モジュール25、音声合成モジュール26
より構成される。表文書作成モジュール21は、公知の
表計算ソフトウェアを用いて表文書を作成し、その作成
された表文書の項目名、文字情報などを発声データ生成
モジュール23に出力し、項目名及び文字情報を読み上
げ属性設定モジュール22に出力する。この実施の形態
2でも、項目名は項目情報によって表される情報であ
り、文字情報はセルに入力された文字列や数値などの入
力データによって表される情報である。
【0089】読み上げ属性設定モジュール22は、表文
書作成モジュール21から受け取った項目名及び文字情
報などのセルデータに対して単語,日付,数値,数式な
どの文字列の読み上げ方を属性として規定する。この読
み上げ属性設定モジュール22で規定された属性は、読
み上げ属性として発声データ生成モジュール23に供給
される。
【0090】発声データ生成モジュール23は、表文書
作成モジュール21で作成された項目名、文字情報など
のセルデータについて読み上げ属性設定モジュール22
で設定された項目名,単語,日付,数値,数式などの読
み上げ方を規定することで、漢字仮名混じり文による発
声データを生成する。また、発声データ生成モジュール
23は、単位付加モジュール24から指示される項目に
応じて項目固有の単位を付加したりしないで発声データ
を生成する。
【0091】単位付加モジュール24は、発声データ生
成モジュール23に対して単位付加対象の項目名(項目
の種類)を要求して各項目固有の単位を見つけ出し、そ
の単位を発声データ生成モジュール23に回答する。実
施の形態2では、単位付加モジュール24は、読み上げ
属性設定モジュール22により読み上げ属性が設定され
た文字列に対して項目固有の単位を付加するものとする
が、その単位の付加は読み上げ属性設定とは独立した機
能として任意に実行されるものとしてもよい。
【0092】項目設定表示モジュール25は、発声デー
タ生成モジュール23で発声データを生成する際に、読
み上げ属性設定モジュール22の設定画面、単位付加モ
ジュール24の設定画面などの表示画面を形成する。
【0093】音声合成モジュール26は、発声データ生
成モジュール26から入力した漢字仮名混じり文による
発声データに基づいて音声合成を行い、その音声合成に
より得られる音声を出力する。すなわち、音声合成モジ
ュール26は、発声データ生成モジュール26において
読み上げ属性に従って生成された発声データ(項目名、
単語、日付、数値、数式など)に基づいて音声出力を行
うことで表文書を読み上げる。
【0094】以上の如く構成される機能ブロックによれ
ば、表文書作成モジュール21は各セルに割り当てられ
る項目名とその項目名に対応する単語,日付,数値,数
式などとを対応付けて表文書を作成し、発声データ生成
モジュール23はその作成された表文書の中、予め設定
された読み上げ方向に従ってセル間で単語,日付,数
値,数式などを関連付け、その関連付けられた単語,日
付,数値,数式などに基づいて一連の発声データを生成
する。
【0095】この発声データ生成の際に、読み上げ属性
設定モジュール22は、設定表示モジュール25により
設定画面を表示する支援を受け、その設定画面を通じて
表文書作成モジュール21から供給される項目名に対応
させて文字情報、すなわち文字列の読み上げ方を規定す
る読み上げ属性を設定する。なお、この項目名とは、実
際にセルとして存在してもしなくてもよいものであり、
あくまでも文字情報(セルデータ)を読み上げる際の読
み上げ形式(単語なのか、日付なのか、数値なのか、数
式なのかなど)を指しているに過ぎないものである。ま
た、個々の読み上げ形式は、さらに細分化される。例え
ば、日付には、dd(日)−mm(月)−yy(年),
mm−dd−yyなどの形式がある。
【0096】このように設定された読み上げ属性はセル
データとともに発声データ生成モジュール23に出力さ
れ、発声データ生成モジュール23において、その読み
上げ属性に規定されるセルデータの読み上げ方に応じて
セル毎の発声データが生成される。
【0097】また、この発声データ生成の際に、単位付
加モジュール24は、発声データ生成モジュール23か
ら単位付加要求があった場合に、該当するセルデータに
付加するための項目固有の単位を供給する。これによ
り、発声データ生成モジュール23は、単語,日付,数
値,数式などに適した項目固有の単位を付加した発声デ
ータを生成する。
【0098】このように、発声データ生成モジュール2
3で発声データが生成されると、その発声データは音声
合成モジュール26に出力され、音声合成モジュール2
6は読み上げ属性に規定される読み上げ方に基づく発声
データにより音声出力を行う。その際、発声データに単
位が付加されていた場合には、各項目の文字情報は項目
固有の単位を伴って読み上げられ、一方、単位が付加さ
れていなかった場合には、各項目の文字情報は項目固有
の単位を伴わずに読み上げられる。
【0099】次に、構成について説明する。図8は実施
の形態2による表文書読み合わせ装置の内部構成を示す
ブロック図である。実施の形態2の表文書読み合わせ装
置は、図8に示したように、CPU200および、その
CPU200に接続させた内部バス210に接続される
プログラムメモリ201、RAM202、読み上げ方記
憶部203、項目単位記憶部204、表文書記憶部20
5、操作部206、表示部207、音声出力部208、
外部記憶部209などのユニットにより構成される。な
お、内部バス210は、制御信号、データ、アドレス信
号などを伝送する伝送路である。
【0100】CPU200は、プログラムメモリ201
に格納された各種プログラムに従って本装置全体の動作
を制御するユニットである。すなわち、CPU100
は、プログラムメモリ201に格納された各種プログラ
ムの実行、RAM202に対するデータのリード/ライ
ト、読み上げ方記憶部203に対する読み上げ方(前述
の読み上げ属性)のリード/ライト、項目単位記憶部2
04に対する前述の単位付加時の項目単位参照、表文書
記憶部205に対する表文書のリード/ライト、操作部
206からのキー入力受け付け、表示部207に対する
表示、音声出力部208に対する音声出力、外部記憶部
209に対するデータのリード/ライトなどを制御す
る。
【0101】プログラムメモリ201は、オペレーティ
ングシステムであるOS201A、アプリケーションプ
ログラムであるAP201B、CPU200の動作に必
要な各種パラメータなどを格納している。アプリケーシ
ョンプログラムには、前述の表文書作成モジュール2
1、読み上げ属性設定モジュール22、発声データ生成
モジュール23、単位付加モジュール24、設定表示モ
ジュール25、音声合成モジュール26の各機能を実現
するためのプログラムが含まれている。RAM202
は、CPU200の実行時のワークエリアとして使用さ
れる。
【0102】読み上げ方記憶部203は、CPU200
の制御に従って読み上げ属性設定モジュール22により
設定された読み上げ属性を表文書ファイル別に記憶保持
するメモリである。項目単位記憶部204は、項目の種
類別に項目固有の単位を対応づけて記憶した単位辞書で
あり、単位付加モジュール24によって単位を設定する
際に参照される。
【0103】表文書記憶部205は、表文書作成モジュ
ール21により作成された表文書を記憶するメモリであ
る。操作部206は、表文書作成、音声出力などの操作
をキー入力によって指示するためのキーやスイッチを備
えている。なお、この操作部206は、キー操作の中
に、読み上げ属性設定モジュール22や単位付加モジュ
ール24による設定操作を含んでいる。表示部207
は、CPU200の制御に従って、表文書作成モジュー
ル21による作成時の表文書、設定表示モジュール25
による各種設定画面などを表示する。
【0104】音声出力部208は、CPU200の制御
に従って音声を出力するアンプ、スピーカなどで構成さ
れるユニットである。この音声出力部208では、音声
合成モジュール26により音声合成された表文書が音声
により読み上げられる。外部記憶部209は、フロッピ
ーディスクなどの外部記憶媒体を装着して表文書などの
データをリード/ライトする。
【0105】次に、読み上げ方記憶部203について詳
述する。図9は読み上げ方記憶部203の記憶構造を説
明する図である。読み上げ方記憶部203は、図9に示
したように、ファイル名に最小単位をセルで対応させて
読み上げ属性を設定する対象セル(この場合にはセルア
ドレス)とその読み上げ属性とを記憶するためのメモリ
である。
【0106】この読み上げ属性は、各種項目の読み上げ
方を規定するものであり、具体的には、各項目において
文字列内の文字の読む順番を規定するものである。例え
ば、セルに入力された文字列が日付であった場合には、
dd(日),mm(月),yy(年)の組み合わせパタ
ーンが複数存在する。セルに“01−05−96”とい
う日付データが入力された場合、その読み上げ方が、9
6年1月5日なのか、96年5月1日なのか、それ以外
なのかは、日、月、年の読みの順番を規定しない限り、
偶然一致する以外は正しく読み上げることはできない。
【0107】このため、文字列の構成が、dd−mm−
yyなのか、mm−dd−yyなのか、yy−mm−d
dなのか、それ以外なのかを読み上げ属性で規定するこ
とにより、日付という項目の正しい読み上げが可能にな
る。
【0108】次に、項目単位記憶部204について詳述
する。図10は項目単位記憶部204の記憶構造を説明
する図である。項目単位記憶部204は、図10に示し
たように、項目の種類に対応させて単位とその単位の読
み上げ方とを辞書形式で記憶したメモリである。
【0109】例えば、項目の種類が日付であれば、日付
は、さらに日、月、年の3種類に細分化される。このた
め、日付の場合には、日、月、年それぞれに読みとし
て、“ニチ”、“ガツ”、“ネン”が対応付けられる。
この読みは、基本形であり、例えば、96年1月8日を
“キュウジュウロクネン、イチガツ、ハチニチ。”と発
音せず、“キュウジュウロクネン、イチガツ、ヨウカ”
と発音するように調整可能とする。
【0110】また、項目の種類が時刻であれば、時刻
は、秒、分、時の3種類に細分化されう。このため、時
刻の場合には、秒、分、時それぞれに読みとして、“ビ
ョウ”、“フン”、“ジ”が対応付けられる。この読み
は、基本形であり、例えば、1時10分5秒を“イチ
ジ、ジュウフン、ゴビョウ”と発音せず、“イチジ、ジ
ュップン、ゴビョウ”と発音するように調整可能とす
る。
【0111】次に、動作について説明する。図11は実
施の形態2による動作を説明するフローチャート、図1
2は実施の形態2による読み上げ動作時の表示画面の遷
移を説明する図、図13は読み上げ方記憶部203の記
憶内容を説明する図、そして、図14は実施の形態2に
よる読み上げ対象のセルとその読み上げ方との関係を説
明する図である。なお、以下の説明は、図7に示した各
モジュールをリンクさせた全体の動作説明とする。
【0112】表文書作成中は、図12(A)に示したよ
うに、表示部207に、作成中の表文書SS2の他に、
その表文書SS2の音声読み上げを指示するための読み
上げアイコンIC21と前述の読み上げ属性を設定する
ための属性アイコンIC22とが表示される(ステップ
S21)。図12(A)に示した表文書SS2は、項目
名“会員No.”、“氏名”、“生年月日”をそれぞれ
項目としている。項目名“会員No.”の“1”には、
項目間で、“N1”(項目名“氏名”)と、“01−0
4−60”(項目名“生年月日”)とが対応している。
【0113】また、項目名“会員No.”の“2”に
は、項目間で、“N2”(項目名“氏名”)と、“05
−10−70”(項目名“生年月日”)とが対応してい
る。項目名“会員No.”の“3”には、項目間で、
“N3”(項目名“氏名”)と、“10−08−50”
(項目名“生年月日”)とが対応している。“1”、
“2”、及び“3”は項目名“会員No.”の項目内容
であり、“N1”、“N2”、及び“N3”は項目名
“氏名”の項目内容である。そして、“01−04−6
0”、“05−10−70”、“10−08−50”は
項目名“生年月日”の項目内容である。
【0114】なお、表文書SS2において、各セルは、
列方向に1,2,3,4のアドレス、行方向にA,B,
Cのアドレスでセル位置を特定される。例えば、項目名
“会員No.”のセルは、(1,A)でアドレスを特定
される。また、項目内容“10−08−50”のセル
は、(4,C)でアドレスを特定される。
【0115】さて表文書作成中、何らかのイベント操作
が検出された場合には(ステップS22)、そのイベン
ト操作が属性アイコンIC22の操作か(ステップS2
3)、そのイベント操作が読み上げアイコンIC21の
操作か(ステップS24)、それともそのイベント操作
が表文書作成終了などのその他の操作か判断される。そ
の結果、もし属性アイコンIC22の操作であれば、図
12(A)に示したように、属性アイコンIC22が例
えば反転表示(図中に網点で示す)され、図12(B)
に示したように、読み上げ属性設定用ウインドウIC2
3が表示される(ステップS25)。
【0116】上述の読み上げ属性設定用ウインドウIC
23は、読み上げ属性設定対象となる項目を1又は複数
設定するためのクリック欄(“日付”、“数値”、“時
刻”、“その他”)、設定確定を指示する設定ボタン、
及び設定を中止する中止ボタンが表示される。ステップ
S25により読み上げ属性設定用ウインドウIC23が
表示された後、クリック欄で“日付”が選択されると、
その項目の種類“日付”に関する読み順のクリック欄I
C231が表示される。このクリック欄IC231に
は、前述した如く、日付の文字の読み順が、dd,m
m,yyの複数の組み合わせパターンで表示される。図
12(B)の例では、組み合わせパターンとして、1段
目の“dd−mm−yy”が選択されている。
【0117】図12(B)に示した状態で読み上げ属性
設定用ウインドウIC23内の設定ボタンが操作される
と(ステップS26)、図12(B)に示したように、
設定ボタンは反転表示(図中に網点で示す)され、図1
3に示したように、読み上げ方記憶部203に、現在処
理中の表文書がFILEAであればファイル名“FIL
EA”、対象セルのセルアドレス(2,C),(3,
C),(4,C)、読み上げ属性“日付:dd−mm−
yy”が対応付けて記憶される(ステップS27)。
【0118】なお、読み上げ属性設定対象となるセル
は、予めマウスなどの入力装置(操作部206に含め
る)で指定しておくものとする(図12(B)に反転表
示(図中に網点で示す)して示す。また、ステップS2
6の読み上げ属性設定中に、読み上げ属性設定用ウイン
ドウIC23内の中止ボタンが操作されると、図示せぬ
が、読み上げ属性設定用ウインドウIC23が閉じら
れ、処理は再びステップS21に戻るものとする。
【0119】さらにその状態で読み上げアイコンIC2
2の操作があると(ステップS24)、セルアドレス
(2,C),(3,C),(4,C)に該当する文字列
については、読み上げ方記憶部203に記憶された読み
上げ方、すなわち読み上げ属性で規定された読み上げ方
に従って発声データが生成される。その際、セルアドレ
ス(2,C),(3,C),(4,C)が項目“日付”
の文字列に相当することから、自動的に項目単位記憶部
204の日付の読み上げ方が参照され、最終的に、単位
の読み上げを伴う発声データが生成される。そして、表
文書の読み上げが行われる(ステップS28)。
【0120】図12(B)に示した読み上げ属性設定に
従う読み上げでは、図14に示したように、アドレス
(2,C)の発声データ、すなわち文字列の読み上げ方
は、“60年、4月、1日。”となり、アドレス(3,
C)の発声データ、すなわち文字列の読み上げ方は、
“70年、10月、5日。”となり、アドレス(4,
C)の発声データ、すなわち文字列の読み上げ方は、
“50年、8月、10日。”となる。
【0121】この状態で読み上げ開始が指示されると、
図12(C)に示したように、読み上げ中のメッセージ
及びその中止ボタンを含むウインドウIC24が表示さ
れ、音声出力部106より“ロクジュウネン、シガツ、
ツイタチ。ナナジュウネン、ジュウガツ、イツカ。ゴジ
ュウネン、ハツガツ、トオカ。”の発音で読み上げが行
われる。
【0122】なお、ステップS24によりその他の操作
が確認された場合には、処理はステップS29に移行し
てその他の処理を行い、再度ステップS21に戻るが、
その他の処理が終了処理であった場合には、ステップS
30において終了として本処理は終了する。
【0123】ここで、発声データ生成モジュール23に
相当する発声データ生成処理について詳述する。図15
は発声データ生成処理を説明するフローチャート、図1
6は発声データ生成処理における文字列処理を説明する
フローチャート、図17は発声データ生成処理における
数値処理を説明するフローチャート、図18は発声デー
タ生成処理における日付処理を説明するフローチャー
ト、そして、図19は発声データ生成処理における時刻
処理を説明するフローチャートである。
【0124】この発声データ生成処理では、読み上げ操
作に従って読み上げ対象となるセルのセルデータ及びそ
の読み上げ属性が解析される(ステップS501)。す
なわち、この解析により読み上げ形式が文字列であった
場合には(ステップS502)、セルデータに対して文
字列処理が施される(ステップS506)。また、この
解析により読み上げ形式が数値であった場合には(ステ
ップS503)、セルデータに対して数値処理が施され
る(ステップS507)。また、この解析により読み上
げ形式が日付であった場合には(ステップS504)、
セルデータに対して日付処理が施される(ステップS5
08)。また、この解析により読み上げ形式が時刻であ
った場合には(ステップS505)、セルデータに対し
て時刻処理が施される(ステップS509)。
【0125】また、いずれの読み上げ形式にも該当しな
いセルデータであった場合には(ステップS505)、
現セルデータの読み上げタイミングにポーズが挿入され
る(ステップS510)。この場合には、続くステップ
S511において、発声データ出力の代わりにポーズ処
理が施される。
【0126】読み上げ形式が文字列の場合には、入力さ
れたセルデータはそのまま文字の並びに従って発声する
発声データとして確定され(ステップS611)、セル
データ中にユーザが定義した記号が含まれていなければ
そのままリターンするが、その記号が含まれていた場合
には(ステップS612)、その記号をユーザが定義し
た読み上げ方に置き換えた発声データが生成される(ス
テップS613)。ここで述べる記号とは、例えば
“−”をハイフンと発声させるための記号などを指す。
この記号はユーザが表文書作成時に読み上げ属性に含め
ることができるものとする。このようにして発声データ
が生成され、これはステップS511において音声合成
モジュール26に相当する処理に出力される。
【0127】また、読み上げ形式が数値の場合には、入
力されたセルデータを読み上げ属性に応じてテキストに
変換する処理が施される(ステップ621)。このと
き、テキストに通貨記号(例えば¥)が含まれる場合に
は(ステップS622)、まずその通貨記号の削除が行
われ(ステップS623)、読み上げ属性に従って通貨
記号を読み上げる設定か、それとも読み上げない設定か
の判断が下される(ステップS624)。この設定は読
み上げ属性にユーザが任意に設定できるものとする。
【0128】通貨記号について、読み上げを行わない場
合には、処理はそのままリターンし、一方、読み上げを
行う場合には、読み上げ属性に応じてその通貨がドル形
式であればドルの発声データが数値の発声データの後に
付加される(ステップS624)。このようにして発声
データが生成され、これはステップS511において音
声合成モジュール26に相当する処理に出力される。
【0129】また、読み上げ形式が日付の場合には、読
み上げ属性に応じて入力されたセルデータからyy
(年),mm(月),dd(日)が求められる(ステッ
プS631)。さらに読み上げ属性で規定される暦が判
断され(ステップS632)、和暦の場合にはyyが単
なる数字の読み上げとはならず例えば“平成”を付加し
た形式に変換される(ステップS635)。一方、西暦
の場合には、桁数が判断され(ステップS633)、基
本の2桁(下2桁)であればそのままステップS636
へ移行するが、4桁であれば桁数は基本の2桁に上2桁
を付加した全4桁に拡張変換される(ステップS63
4)。例えば、yyが下2桁“97”であれば、上2桁
に“19”を付加して全4桁“1997”となる。
【0130】以上により西暦もしくは和暦によってyy
が確定すると、続くステップS636において、発声デ
ータの組み立てが行われる。すなわち、読み上げ形式が
yy−mm−ddであれば、yy,mm,ddの順に従
って、年数を表すyy(和暦の場合には数字の前に“平
成”などが付加される)に発声データ“年”が付加さ
れ、その後のmmに発声データ“月”が付加され、その
後のddに発声データ“日”が付加される。このように
して発声データが生成され、これはステップS511に
おいて音声合成モジュール26に相当する処理に出力さ
れる。
【0131】この日付に関する発声データの生成では、
さらに曜日(week)を付加することが可能である。
この場合、ステップS631においてセルデータに曜日
を表すデータが含まれ、読み上げ形式にも曜日を含めた
属性が含まれる。したがって、ステップS636におい
て、発声データの組み立てで最後に曜日が付加されるこ
とになり、その読みはユーザの指定に従って日本語,英
語などの言語に対応させればよい。
【0132】また、読み上げ形式が時刻の場合には、読
み上げ属性に応じて入力されたセルデータから時間H,
分M,秒Sが求められる(ステップS641)。続い
て、読み上げ属性により規定される時間表現が判断され
る(ステップS642)。その時間表現が24時間制で
あれば、処理はそのままステップS647へ移行する
が、午前/午後制であれば、午前/午後の判断を行う
(ステップS643)。
【0133】すなわち、時間Hが12時間以上を表して
いる場合には(ステップS643)、その時間帯は午後
の時間帯に入っていることから、その時間Hから12時
間が減算される(ステップS645)。そして、減算結
果が新たな時間Hとなり、その時間Hの前には午後を発
声するための発声データが付加される(ステップS64
6)。この後、処理はステップS647へ移行する。ま
た、時間Hが12時間に満たない場合には(ステップS
643)、時間Hの前には午前を発声するための発声デ
ータが付加される(ステップS644)。この後、処理
はステップS647へ移行する。
【0134】ステップS647において、24時間制、
午前/午後制のいずれにおいても意上げ属性に従って時
間の単位が時分までの読み上げか、それとも時分秒まで
の読み上げか判断される。その結果、時分までの読み上
げであれば、時と分との組み合わせで発声データが生成
される。すなわち、時間を表すHの後に発声データ
“時”が付加され、その後に分を表すMの後に発声デー
タ“分”が付加される(ステップS648)。このよう
にして発声データが生成され、これはステップS511
において音声合成モジュール26に相当する処理に出力
される。
【0135】また、時分秒までの読み上げであれば、時
と分と秒との組み合わせで発声データが生成される。す
なわち、時間を表すHの後に発声データ“時”が付加さ
れ、その後に分を表すMの後に発声データ“分”が付加
され、その後に秒を表すSの後に発声データ“秒”が付
加される(ステップS649)。このようにして発声デ
ータが生成され、これはステップS511において音声
合成モジュール26に相当する処理に出力される。
【0136】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、セルの文字列に対して読み上げ方を規定する読み上
げ属性を設定し、その読み上げ属性に規定される文字列
の読み上げ方に従って表文書の音声出力を行うようにし
たので、文字列をそのままの文字の並びで読み上げず、
読み合わせに適したスタイルで読み上げが行われる。こ
れによって、簡単な操作で効率のよい表文書の読み合わ
せ、すなわち、実施の形態1と同様に、ディスプレイを
殆ど見ることなく、表文書を作成するための資料(手書
き原稿など)と表示画面上の表文書との読み合わせを実
現することが可能である。なお、各クリック欄について
は、デフォルトを最初から選択状態としておいてもよ
い。
【0137】また、各セルの発声データに固有の単位を
付加するようにしたので、単に読み合わせに適したスタ
イルを取得するだけでなく、聞き手の理解を補う要素が
必要最小限の追加で済む。
【0138】さて、上述した実施の形態2において、
年,月,日などの単位の読みについては、特別に項目単
位記憶部204を設けることなく、発声データ生成モジ
ュール23の生成ルールに従って付与するようにしても
よい。
【0139】(実施の形態3)さて、前述の実施の形態
1,2は、読み上げ範囲について言及していなかった
が、以下に説明する実施の形態3のように、読み上げ範
囲を設定してその読み上げ範囲内で読み上げを実行する
ようにしてもよい。なお、この実施の形態3は、前述の
実施の形態1や実施の形態2への適用が可能である。
【0140】まず、実施の形態3のモジュール構成につ
いて説明する。図20この発明の実施の形態3による表
文書読み合わせ装置の内部機能を説明する機能ブロック
図である。図3に示したモジュール構成は、表文書作成
モジュール31、発声データ生成モジュール32、読み
上げ範囲設定モジュール33、設定表示モジュール3
4、音声合成モジュール35より構成される。表文書作
成モジュール31は、公知の表計算ソフトウェアを用い
て表文書を作成し、その作成された表文書の項目名、文
字情報などを発声データ生成モジュール32に出力す
る。
【0141】発声データ生成モジュール32は、表文書
作成モジュール31で作成された項目名、文字情報など
のセルデータを入力して項目名,単語,日付,数値,数
式などを発声するための発声データを作成する。また、
発声データ生成モジュール32は、読み上げ範囲設定モ
ジュール33から指示されるセル単位の読み上げ範囲内
で発声データを生成する。
【0142】読み上げ範囲設定モジュール33は、表文
書の読み上げの際に、セル単位で読み上げ範囲を設定
し、その読み上げ範囲を発声データ生成モジュール32
に出力する。設定表示モジュール34は、発声データ生
成モジュール32で発声データを生成する際に、読み上
げ範囲設定時の設定画面などを形成する。
【0143】音声合成モジュール35は、発声データ生
成モジュール34から入力した発声データに基づいて音
声合成を行い、その音声合成により得られる音声を出力
する。すなわち、音声合成モジュール35は、表文書を
構成する項目名,単語,日付,数値,数式などの情報を
音声出力によって読み上げる。
【0144】以上の如く構成される機能ブロックによれ
ば、表文書作成モジュール31は各セルに割り当てられ
る項目名とその項目名に対応する単語,日付,数値,数
式などとを対応付けて表文書を作成し、発声データ生成
モジュール32は、その作成された表文書の中、予め設
定された読み上げ方向に従ってセル間で単語,日付,数
値,数式などを関連付け、その関連付けられた単語,日
付,数値,数式などに基づいて一連の発声データを生成
する。この生成の際に、読み上げ範囲設定モジュール3
3で読み上げ範囲が設定された場合、発声データ生成モ
ジュール32は、その読み上げ範囲内で発声データを生
成する。
【0145】また、読み上げ範囲設定モジュール33に
より読み上げ範囲を設定する場合には、設定表示モジュ
ール34によりその設定のための設定画面が表示形成さ
れ、読み上げ範囲設定モジュール33は、その設定画面
に対する設定操作により読み上げ範囲をセル単位で確定
する。
【0146】このように、発声データ生成モジュール3
2で発声データが生成されると、その発声データは音声
合成モジュール35に出力され、音声合成モジュール3
5はその発声データに基づいて音声出力を行う。
【0147】次に、構成について説明する。図21は実
施の形態3による表文書読み合わせ装置の内部構成を示
すブロック図である。実施の形態3の表文書読み合わせ
装置は、図2に示したように、CPU300および、そ
のCPU300に接続させた内部バス309に接続され
るプログラムメモリ301、RAM302、読み上げ範
囲記憶部303、表文書記憶部304、操作部305、
表示部306、音声出力部307、外部記憶部308な
どのユニットにより構成される。なお、内部バス309
は、制御信号、データ、アドレス信号などを伝送する伝
送路である。
【0148】CPU300は、プログラムメモリ301
に格納された各種プログラムに従って本装置全体の動作
を制御するユニットである。すなわち、CPU300
は、プログラムメモリ301に格納された各種プログラ
ムの実行、RAM302に対するデータのリード/ライ
ト、読み上げ範囲記憶部303に対する読み上げ範囲の
リード/ライト、表文書記憶部304に対する表文書の
リード/ライト、操作部305からのキー入力受け付
け、表示部306に対する表示、音声出力部307に対
する音声出力、外部記憶部308に対するデータのリー
ド/ライトなどを制御する。
【0149】プログラムメモリ301は、オペレーティ
ングシステムであるOS301A、アプリケーションプ
ログラムであるAP301B、CPU300の動作に必
要な各種パラメータなどを格納している。アプリケーシ
ョンプログラムには、前述の表文書作成モジュール3
1、発声データ生成モジュール32、読み上げ範囲設定
モジュール33、設定表示モジュール34、音声合成モ
ジュール35の各機能を実現するためのプログラムが含
まれている。RAM302は、CPU300の実行時の
ワークエリアとして使用される。
【0150】読み上げ範囲記憶部303は、読み上げ範
囲設定モジュール33により設定された読み上げ範囲を
セルアドレスと読み上げ方向とを対応させて記憶するメ
モリである。表文書記憶部304は、表文書作成モジュ
ール31により作成された表文書を記憶するメモリであ
る。操作部305は、表文書作成、音声出力などの操作
をキー入力によって指示するためのキーやスイッチを備
えている。なお、この操作部305は、キー操作の中
に、読み上げ範囲設定モジュール33による設定操作を
含んでいる。表示部306は、CPU300の制御に従
って、表文書作成モジュール31による作成時の表文
書、設定表示モジュール34による読み上げ範囲設定モ
ジュール33のための設定画面などを表示する。
【0151】音声出力部307は、CPU300の制御
に従って音声を出力するアンプ,スピーカなどで構成さ
れるユニットである。この音声出力部307では、音声
合成モジュール35により音声合成された表文書が音声
により読み上げられる。外部記憶部308は、フロッピ
ーディスクなどの外部記憶媒体を装着して表文書などの
データをリード/ライトする。
【0152】次に、動作について説明する。図22は実
施の形態3による動作を説明するフローチャート、図2
3及び図24は実施の形態3による読み上げ動作時の表
示画面の遷移を説明する図、図25は読み上げ方範囲記
憶部303の記憶内容を説明する図、そして、図26は
実施の形態3による読み上げ対象のセルとその読み上げ
方との関係を説明する図である。なお、以下の説明は、
図20に示した各モジュールをリンクさせた全体の動作
説明とする。
【0153】表文書作成中は、図23(A)に示したよ
うに、表示部306に、作成中の表文書SS3の他に、
その表文書SS3の音声読み上げを指示するための読み
上げアイコンIC31と前述の読み上げ範囲を設定する
ための範囲アイコンIC32とが表示される(ステップ
S31)。図23(A)に示した表文書SS3は、1行
目〜3行目までの項目と文字情報との関係が実施の形態
1で例に挙げた表文書SS1と同様であり、新たに4行
目が追加されたものである。すなわち、4行目において
は、項目名“地域”の“鹿児島”には、項目間で、“晴
れ”(項目名“天気”)と、“19.5゜”(項目名
“最高気温”)とが対応している。
【0154】さて表文書作成中、何らかのイベント操作
が検出された場合には(ステップS42)、そのイベン
ト操作が範囲アイコンIC32の操作か(ステップS4
3)、そのイベント操作が読み上げアイコンIC31の
操作か(ステップS44)、それともそのイベント操作
が表文書作成終了などのその他の操作か判断される。そ
の結果、もし範囲アイコンIC32の操作であれば、図
23(A)に示したように、範囲アイコンIC32が例
えば反転表示(図中に網点で示す)され、図23(B)
に示したように、範囲設定用ウインドウIC33が表示
される(ステップS45)。
【0155】上述の範囲設定用ウインドウIC33は、
読み上げ範囲の設定対象となるセルについてその読み上
げ方向を設定するためのクリック欄(“列”方向、
“行”方向)、設定確定を指示する設定ボタン、及び設
定を中止する中止ボタンが表示される。なお、読み上げ
範囲は、予めマウスなどの入力装置(操作部305に含
まれる)によって仮決めされる。したがって、その仮決
めされた範囲について最終的に読み上げ範囲として設定
する操作が、範囲設定用ウインドウIC33を開くこと
により行われる。
【0156】図23(B)の例では、行方向のセルアド
レス(2,A)〜(2,C)と、同行方向のセルアドレ
ス(4,A)〜(4,C)との2行が仮決めされてお
り、その場合には一例として反転表示(図中、網点で示
す)される。図23(B)によれば、この仮決めされた
セルの並び方向に従って、読み上げ方向は、“行”が選
択されている。この読み上げ方向については、設定ボタ
ンや中止ボタンが操作されるまでは仮決め範囲の変更な
どに従って任意に切り替え可能である(ステップS4
7,ステップS48)。
【0157】そして、図23(B)に示した状態で範囲
設定用ウインドウIC33内の設定ボタンが操作される
と(ステップS47)、図23(B)に示したように、
設定ボタンは反転表示(図中に網点で示す)され、図2
5(A)に示したように、読み上げ範囲記憶部303
に、今まで仮決めされていた読み上げ範囲が正規の読み
上げ範囲(対象セル)としてそのセルアドレス(2,
A),(2,B),(2,C)、及びセルアドレス
(4,A),(4,B),(4,C)がそれぞれ読み上
げ方向を示す行1、行2に対応させて記憶される(ステ
ップS49)。
【0158】また、ステップS46の読み上げ方向や範
囲仮決め中に、範囲設定用ウインドウIC33内の中止
ボタンが操作されると(ステップS48)、範囲設定用
ウインドウIC33が閉じられ、処理は再びステップS
41に戻るものとする。
【0159】さらにその状態で読み上げアイコンIC3
1の操作があると(ステップS44)、読み上げ範囲記
憶部303に記憶された行1のセルアドレス(2,
A),(2,B),(2,C)及び行2のセルアドレス
(4,A),(4,B),(4,C)にそれぞれ該当す
る文字列について発声データが生成される。その際に設
定される読み上げ方向は行を基準方向とする。そして、
表文書の読み上げが行われる(ステップS51)。
【0160】図23(B)に示した範囲設定に従う読み
上げでは、図26(A)に示したように、行1の発声デ
ータ、すなわち文字列の読み上げ方は、“東京、晴れ、
19.0゜。”となり、行2の発声データ、すなわち文
字列の読み上げ方は、“鹿児島、晴れ、19.5゜。”
となる。
【0161】この状態で読み上げ開始が指示されると、
図23(C)に示したように、読み上げ中のメッセージ
及びその中止ボタンを含むウインドウIC34が表示さ
れ、音声出力部307より“トウキョウ、ハレ、ジュウ
クド。カゴシマ、ハレ、ジュウキュウテンゴド。”の発
声で読み上げが行われる。
【0162】なお、ステップS44によりその他の操作
が確認された場合には、処理はステップS52に移行し
てその他の処理を行い、再度ステップS41に戻るが、
その他の処理が終了処理であった場合には、ステップS
50において終了として本処理は終了する。
【0163】また、上述の読み上げ範囲は、行方向以外
に列方向でもよく、この場合には、図24(A)に示し
たように、読み上げ方向として“列”を選択してから、
設定ボタンを操作すればよい。ただし、事前に、所要の
列に対して読み上げ範囲を仮決めする必要がある。図2
4(A)では、1列目と3列目とに読み上げ範囲(1行
目の項目名のセルを除く)が仮決めされている。
【0164】そして、図24(A)に示した状態で範囲
設定用ウインドウIC33内の設定ボタンが操作される
と(ステップS47)、図24(B)に示したように、
設定ボタンは反転表示(図中に網点で示す)され、図2
5(B)に示したように、読み上げ範囲記憶部303
に、今まで仮決めされていた読み上げ範囲が正規の読み
上げ範囲(対象セル)としてそのセルアドレス(2,
A),(3,A),(4,A)、及びセルアドレス
(2,C),(3,C),(4,C)がそれぞれ読み上
げ方向を示す列1、列2に対応させて記憶される(ステ
ップS49)。
【0165】また、ステップS46の読み上げ方向や範
囲仮決め中に、範囲設定用ウインドウIC33内の中止
ボタンが操作されると(ステップS48)、範囲設定用
ウインドウIC33が閉じられ、処理は再びステップS
41に戻るものとする。
【0166】さらにその状態で読み上げアイコンIC3
1の操作があると(ステップS44)、読み上げ範囲記
憶部303に記憶された列1のセルアドレス(2,
A),(3,A),(4,A)及び列2のセルアドレス
(2,C),(3,C),(4,C)にそれぞれ該当す
る文字列について発声データが生成される。その際に設
定される読み上げ方向は列を基準方向とする。そして、
表文書の読み上げが行われる(ステップS51)。
【0167】図24(A)に示した範囲設定に従う読み
上げでは、図26(B)に示したように、列1の発声デ
ータ、すなわち文字列の読み上げ方は、“東京、大阪、
鹿児島。”となり、列2の発声データ、すなわち文字列
の読み上げ方は、“19.0゜、18.O゜、19.5
゜。”となる。
【0168】この状態で読み上げ開始が指示されると、
図24(B)に示したように、読み上げ中のメッセージ
及びその中止ボタンを含むウインドウIC34が表示さ
れ、音声出力部307より“トウキョウ、オオサカ、カ
ゴシマ。ジュウクド、ジュウハチド、ジュウキュウテン
ゴド。”の発声で読み上げが行われる。
【0169】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、表示された表文書に対して音声読み上げ範囲を1又
は複数設定し、その1又は複数の音声読み上げ範囲で表
文書の音声出力を行うようにしたので、読み合わせを必
要とするセルだけの読み上げが行われ、これによって、
簡単な操作でユーザが意図するフレキシブルな表文書の
読み合わせ、すなわち、ディスプレイを殆ど見ることな
く、表文書を作成するための資料(手書き原稿など)と
表示画面上の表文書との読み合わせを実現することが可
能である。
【0170】(実施の形態4)さて、前述の実施の形態
1,2,3は、文字の読みについて言及していなかった
が、以下に説明する実施の形態4のように、文字単位で
読みを設定して読み合わせに即した読みを実現するよう
にしてもよい。なお、この実施の形態4は、前述の各実
施の形態1,2,3への適用が可能である。
【0171】まず、実施の形態4のモジュール構成につ
いて説明する。図27は実施の形態4による表文書読み
合わせ装置の内部構成の要部を示すブロック図である。
全体構成については、前述の実施の形態1による図2の
構成をベースとする。
【0172】実施の形態4による表文書読み合わせ装置
は、図27に示したように、新たに読み変換辞書部40
と設定辞書記憶部41とを備える。読み変換辞書部40
は、単語の読み上げについて読み合わせに適したバリエ
ーションを与えるものであり、設定辞書記憶部41は読
み変換辞書部40で選択した辞書を読み上げ時に使用す
る辞書として記憶する。
【0173】ここで、読み変換辞書部40について詳述
する。図28は読み変換辞書部40の内部構成を説明す
る図である。読み変換辞書部40は、図28に示したよ
うに、バリエーションに合わせて読み上げ方の種別とそ
の変換規則とを対応させて記憶したものである。読み上
げ方の種類には、英語読み、数字読み(例えば数字読み
1,2)、曜日読み(例えば曜日読み1,2)、点数読
み、電話番号及び住所読みなどがある。
【0174】英語読みの場合には、例えば、“日”は
“サンデー”、“10月”は“オクトーバー”、“/”
は“スラッシュ”にそれぞれ読みが変換される。また、
数字読み1の場合には、数を勘定する読みとして、例え
ば、“1”は“ヒトツ”、“2”は“フタツ”、“2
0”は“フタジュウ”にそれぞれ読みが変換される。ま
た、数字読み2の場合には、連続する数字間に“0”が
存在すれば、その“0”は“トンデ”にその読みが変換
される。
【0175】また、曜日読み1の場合には、例えば、
“日”は“ニチヨウビ”、“月”は“ゲツヨウビ”にそ
れぞれ読みが変換され、曜日読み2の場合には、曜日読
み1よりも読みを簡略化して、例えば、“日”は“ニチ
ヨウ”、“月”は“ゲツヨウ”にそれぞれ読みが変換さ
れる。また、点数読みの場合、例えば、“1”は“イッ
テン”、“2”は“ニテン”、“10”は“ジュッテ
ン”に読みが変換される。また、電話番号及び住所読み
の場合、例えば、電話番号が“123−456−789
0”であれば、“−”は“ノ”に読みが変換されて、読
み上げ方は“イチニサン、ノ、シゴロク、ノ、ナナハチ
キュウジュウ。”となる。そして、例えば、住所が“…
霞ヶ関1−2−3”であれば、“−”は“ノ”に読みが
変換されて、読みは“…イチ、ノ、ニ、ノ、サン。”と
なる。
【0176】次に、主要な動作について説明する。図2
9は実施の形態4による要部の動作を説明するフローチ
ャートで、図30は実施の形態4による読み上げ動作時
の表示画面の遷移を説明する図、そして、図31は読み
上げ動作時の設定辞書記憶部41の記憶内容を説明する
図である。なお、図29は、前述の実施の形態3で説明
した図22のフローチャートをベースに相違する部分に
ついてのみ示している。
【0177】表文書作成中は、図30(A)に示したよ
うに、表示部105に、作成中の表文書SS4の他に、
その表文書SS4の音声読み上げを指示するための読み
上げアイコンIC41と前述の読み変換辞書部40の辞
書を設定するための辞書アイコンIC41とが表示され
る。図30(A)に示した表文書SS4は、A君、B君
それぞれの月曜から水曜までの数学のテスト結果を点数
で示している。
【0178】表文書SS4の1行目には、行方向の項目
名として、“曜日”、“A君”、“B君”が文字列入力
され、項目名“曜日”の列には、列方向の項目名とし
て、“月”、“火”、“水”が文字列入力されている。
また、“A君”の列には、数学テストの結果として月、
火、水にそれぞれ対応して“70”、“80”、“8
5”が文字列入力されている。同様に、“B君”の列に
は、数学テストの結果として月、火、水にそれぞれ対応
して“80”、“85”、“90”が文字列入力されて
いる。なお、セルアドレスは、行方向をA,B,C、列
方向を1,2,3,4で表現する点は前述の各実施の形
態と同様である。
【0179】さて表文書作成中、何らかのイベント操作
が検出された場合には(ステップS42)、そのイベン
ト操作がまず辞書アイコンIC42の操作か(ステップ
S61)、そのイベント操作が読み上げアイコンIC3
1の操作か(ステップS44)、それともそのイベント
操作が表文書作成終了などのその他の操作か判断され
る。その結果、もし辞書アイコンIC42の操作であれ
ば、図30(A)に示したように、辞書アイコンIC4
2が例えば反転表示(図中に網点で示す)され、図30
(B)に示したように、辞書設定用ウインドウIC43
が表示される(ステップS62)。
【0180】上述の辞書設定用ウインドウIC43は、
辞書の設定対象となるセルについてその辞書の種別を設
定するためのクリック欄(“曜日読み1”、“曜日読み
2”、“点数読み”、“その他”(表示される辞書の種
別を切り替えるために使用さされる))、全設定確定
(複数の種別を設定可)を指示する設定ボタン、及び設
定を中止する中止ボタンが表示される。なお、辞書を設
定するセルの範囲は、予めマウスなどの入力装置(操作
部104に含まれる)によって仮決めされる。したがっ
て、その仮決めされた範囲について最終的に辞書設定の
範囲として設定する操作が、辞書設定用ウインドウIC
43を開くことにより行われる。
【0181】図30(B)の例では、列方向のセルアド
レス(2,A)〜(4,A)の1列が仮決めされてお
り、その場合には一例として反転表示(図中、網点で示
す)される。この仮決め範囲については、設定ボタンや
中止ボタンが操作されるまでは任意に切り替え可能であ
る。
【0182】そして、図30(B)に示した状態で“曜
日読み1”が選択され(ステップS63)、続いて辞書
設定用ウインドウIC43内の設定ボタンが操作される
と(ステップS64)、図30(B)に示したように、
設定ボタンは反転表示(図中に網点で示す)され、図3
1に示したように、設定辞書記憶部41に、今まで仮決
めされていた範囲が正規の辞書設定の範囲(対象セル)
として列1のセルアドレス(2,A),(3,A),
(4,A)が辞書の種別“曜日読み1”に対応させて記
憶される(ステップS65)。
【0183】同様に、“A君”の列、“B君”の列それ
ぞれに“点数読み”の辞書を選択して設定ボタンを操作
すれば、図31に示した如く、“A君”の列すなわち列
2のセルアドレス(2,B),(3,B),(4,
B)、“B君”の列すなわち列3のセルアドレス(2,
C),(3,C),(4,C)がそれぞれ辞書の種別
“点数読み”に対応させて記憶される(ステップS6
5)。
【0184】また、ステップS63の辞書選択や範囲仮
決め中に、辞書設定用ウインドウIC43内の中止ボタ
ンが操作されると(ステップS66)、辞書設定用ウイ
ンドウIC43が閉じられ、処理はステップS50を介
して再びステップS41に戻るものとする。
【0185】さらにその状態で読み上げアイコンIC4
1の操作があると(ステップS44:図22参照)、設
定辞書記憶部41に記憶された列1のセルアドレス
(2,A),(3,A),(4,A)、列2のセルアド
レス(2,B),(3,B),(4,B)、及び列3の
セルアドレス(2,C),(3,C),(4,C)にそ
れぞれ該当する文字列について発声データが生成され
る。その生成の際に、列1には“曜日読み1”の辞書が
読み変換辞書部40から参照され、列2及び列3には
“点数読み”の辞書が読み変換辞書部40から参照され
る。そして、表文書の読み上げが行われる(ステップS
51)。
【0186】図30(B)に示した範囲設定に従う読み
上げでは、項目名は読み上げず、読み上げ方向が予め行
方向で設定されていた場合、列1〜列3までの発声デー
タは“月曜日、70点、80点。火曜日、80点、85
点。”となる。
【0187】この状態で読み上げ開始が指示されると、
図30(C)に示したように、読み上げ中のメッセージ
及びその中止ボタンを含むウインドウIC44が表示さ
れ、音声出力部106より“ゲツヨウビ、ナナジュッテ
ン、ハチジュッテン。カヨウビ、ハチジュッテン、ハチ
ジュウゴテン。”の発声で読み上げが行われる。
【0188】以上説明したように、実施の形態4によれ
ば、文字の種類別に任意に文字の読み上げ方を設定し、
その読み上げ方に従って文字を音声出力するようにした
ので、ユーザによって文字単位での読み上げ方をカスタ
マイズされ、これによって、表文書の読み合わせを一層
フレキシブルにすることが可能である。
【0189】(実施の形態5)さて、前述の実施の形態
1〜4は、セルカーソルの制御について言及していない
が、以下に説明する実施の形態5のように、読み上げ時
や中断後の再開時などの状況に応じてカーソル位置を制
御するようにしてもよい。なお、この実施の形態5は、
前述の各実施の形態への適用が可能である。
【0190】まず、実施の形態5のモジュール構成につ
いて説明する。図32はこの発明の実施の形態5による
表文書読み合わせ装置の内部機能の要部を説明する機能
ブロック図である。この実施の形態5による表文書読み
合わせ装置は、実施の形態1の機能ブロック(図1参
照)にさらにセルポインタ管理モジュール15を付加し
たものである。
【0191】この実施の形態5は、前述の実施の形態1
のように表文書の読み上げを行うと同時に、読み上げ中
は、セルポインタ管理モジュール15によって音声合成
モジュール14からどのセル位置で読み上げが実施され
ているのかを検知して、その検知されたセルをカーソル
位置として表文書作成モジュール10に通知するもので
ある。
【0192】次に、要部の構成について説明する。図3
3は実施の形態5による表文書読み合わせ装置の内部構
成の要部を示すブロック図である。全体構成について
は、前述の実施の形態1による図2の構成をベースとす
る。この実施の形態5による表文書読み合わせ装置は、
図33に示したように、新たにセルポインタ管理部50
を備える。なお、セルポインタ管理モジュール15を実
現するためのアプリケーションプログラムはAP101
Bに含まれる。
【0193】このセルポインタ管理部50は、上述した
セルポインタ管理モジュール15により読み上げ対象
(読み上げ中)のセル位置をセルアドレスとして記憶管
理するメモリである。
【0194】次に、セルポインタ管理部50について詳
述する。図34はセルポインタ管理部50の内部構成を
説明する図である。このセルポインタ管理部50は、図
34に示したように、読み上げ対象セル、セル移動停止
位置、セル移動再開位置、セル移動方向を管理項目とし
て記憶管理する。
【0195】上述の管理項目において、読み上げ対象セ
ルは、現在読み上げ中のセルを指し、そのセルアドレス
(i,j)で管理される。この読み上げ対象セルは、読
み上げ対象となったセルのカーソル表示位置でもある。
このカーソル位置とは、データ入力もしくはデータ修正
可能なセル位置を示す。セル移動停止位置は、読み上げ
途中で中断対象となったセルを指し、そのセルアドレス
(i,j)で記憶管理される。
【0196】セル移動再開位置は、読み上げ中断後に読
み上げ再開するセル位置を指し、ここではセル移動停止
位置よりもセル1つ分戻したセル位置としている。すな
わち、読み上げ方向が列方向の場合には、行を1つ戻す
ことになるので、セル移動再開のためのセルアドレスは
(i−1,j)となり、読み上げ方向が行方向の場合に
は、列を1つ戻すことになるので、セル移動再開のため
のセルアドレスは(i,j−1)となる。
【0197】このように、セル移動再開位置を戻す理由
として、読み上げ中に誤りを確認した場合、その確認し
た時点から読み上げを中断させるまでに、多少の読み上
げが進行するためである。少なくとも1つ分のセル位置
を戻すことで、カーソル位置は誤りをもつセルに近づ
き、その分、カーソル位置を修正対象のセル位置に移動
させる手間が軽減される。また、中断の理由が修正でな
くても、中断されたセル位置近傍から再度読み上げるこ
とができる。
【0198】そして、最後のセル移動方向は、読み上げ
方向に合わせ、読み上げ方向が行方向であれば“行”と
なり、列方向であれば“列”となる。
【0199】次に、主要な動作について説明する。この
実施の形態5は前述の実施の形態1と全体の動作を同一
としているため、ここでは、新たに付加されたセルポイ
ンタ管理動作についてのみ説明する。図35は実施の形
態5によるセルポインタ管理動作を説明するフローチャ
ートである。
【0200】セルポインタ管理では、まず、読み上げ対
象のセルアドレスが、行方向については“i”、列方向
については“j”として音声合成モジュール14より供
給される。なお、読み上げのセルのスタート位置(I,
J)では、初期値としてセルポインタiに“I”、セル
ポインタjに“J”がセットされる(ステップS7
1)。
【0201】さらに、予め設定された読み上げ方向が判
別され(ステップS72)、もし列方向であれば、処理
はステップS73に移行して、セルアドレス(i,j)
に該当するセル位置をカーソル表示する。なお、ステッ
プS72の列方向の判別後は、セルポインタ管理部50
にセル移動方向“列”がセットされる。一方、行方向で
あれば、処理はステップS79に移行して、セルアドレ
ス(i,j)に該当するセル位置をカーソル表示する。
なお、ステップS72の行方向の判別後は、セルポイン
タ管理部50にセル移動方向“行”がセットされる。
【0202】列方向への読み上げが開始されると、ステ
ップS74において、1セル分の読み上げ終了が監視さ
れる。そして、ステップS74の監視で検知された終了
内容が中断であれば(ステップS75)、処理はステッ
プS78に移行し、その中断されたセル位置のセルアド
レス(i,j)に対してセルポインタiだけを1つデク
リメントする。その結果得られたセルアドレス(i−
1,j)は、セル移動再開位置としてセルポインタ管理
部50に記憶される。この後、処理は終了する。
【0203】また、ステップS74の監視で検知された
終了内容が通常の読み上げ終了であれば、処理はステッ
プS75,ステップS76を介してステップS77に移
行し、行のセルポインタiを1つインクリメントする。
その結果、セルポインタ管理部50のカーソル表示位置
が更新される。この後、処理はステップS73に戻り、
列方向に1つ分セルを前進させた位置に読み上げ中のセ
ル位置を表すカーソル表示位置を移動させる。
【0204】このように、列方向の読み上げでは、以下
同様に処理が実行されるが、途中で全セルの読み上げ終
了や強制終了があった場合には(ステップS76)、本
処理は終了する。
【0205】また、行方向への読み上げが開始される
と、ステップS80において、1セル分の読み上げ終了
が監視される。そして、ステップS80の監視で検知さ
れた終了内容が中断であれば(ステップS81)、処理
はステップS84に移行し、その中断されたセル位置の
セルアドレス(i,j)に対してセルポインタjだけを
1つデクリメントする。その結果得られたセルアドレス
(i,j−1)は、セル移動再開位置としてセルポイン
タ管理部50に記憶される。この後、処理は終了する。
【0206】また、ステップS74の監視で検知された
終了内容が通常の読み上げ終了であれば、処理はステッ
プS81,ステップS82を介してステップS83に移
行し、列のセルポインタjを1つインクリメントする。
その結果、セルポインタ管理部50のカーソル表示位置
が更新される。この後、処理はステップS79に戻り、
行方向に1つ分セルを前進させた位置に読み上げ中のセ
ル位置を表すカーソル表示位置を移動させる。
【0207】このように、行方向の読み上げでは、以下
同様に処理が実行されるが、途中で全セルの読み上げ終
了や強制終了があった場合には(ステップS82)、本
処理は終了する。
【0208】ここで、具体例を用いて説明する。図36
は実施の形態5による読み上げ動作時のセルカーソルの
遷移を説明する図である。図36(A)〜(C)には、
表文書が概略的に示されている。図36に示した4行4
列の表文書を行方向を読み上げ方向として読み上げる場
合、セルアドレス(1,A)のセルが出発点となり、読
み上げ対象セル、すなわちカーソル表示位置は、矢印
(図中、一点鎖線で示す)に沿って1行目、2行目、3
行目、4行目と移動する。なお、カーソル表示位置は、
図36においてセル内を網点で示しており、スタート時
には、セルアドレス(1,A)のセルがカーソル位置と
なる。
【0209】そこで、例えば、図36(B)に示したよ
うに、セルアドレス(2,C)のセル位置(カーソル表
示位置)で読み上げを行ってる最中に中断操作が入った
場合には、そのセルアドレス(2,C)がセル移動停止
位置としてセルポインタ管理部50に記憶管理されると
共に、そのセルアドレス(2,C)に対して列のセルポ
インタJが1つデクリメントされてセル移動再開位置
(2,B)が求められる。
【0210】その結果、図36(C)に示したように、
セル移動再開位置(2,B)にカーソル表示位置が戻
り、中断後に読み上げを再開するときには、そのセル移
動再開位置(2,B)がスタート位置となる。すなわ
ち、読み上げ対象セルのセルアドレスに(2,B)がセ
ットされる。
【0211】以上説明したように、実施の形態5によれ
ば、音声出力に合わせて音声出力中のセル位置にデータ
を入力するセル位置を示すカーソルの表示位置を移動す
るとともに、音声出力が中断された場合に表文書上のカ
ーソルの表示位置を現セル位置よりも少なくとも一つ前
のセル位置に戻すようにしたので、読み上げの時に、入
力データの誤りを認識するタイミングとその誤りの修正
のためにその読み上げを中断させるタイミングとの時間
差を補うことができ、これによって、ユーザが中断後に
カーソルを修正位置へ移動するための操作量を軽減する
ことが可能である。
【0212】また、音声出力中のセル位置にカーソルの
表示位置を移動するとともに、音声出力が中断された場
合にカーソル移動を停止し、その後、音声出力が再開さ
れた場合に現在カーソルが停止しているセル位置からカ
ーソル移動を再開し、そのセル位置から音声出力を再開
するようにしたので、中断後に読み上げ位置を再設定す
る手間が省け、ユーザの負担を軽減することが可能であ
る。
【0213】(実施の形態6)さて、前述の実施の形態
1〜5は、表文書のセル間、行間、もしくは列間のポー
ズの設定について言及していないが、以下に説明する実
施の形態6のように、セル間、行間、もしくは列間に任
意にポーズを設定して読み合わせに即した読み上げを実
現するようにしてもよい。なお、この実施の形態6は、
前述の各実施の形態への適用が可能である。
【0214】まず、実施の形態6のモジュール構成につ
いて説明する。図37はこの発明の実施の形態6による
表文書読み合わせ装置の内部機能の要部を説明する機能
ブロック図である。この実施の形態6による表文書読み
合わせ装置は、実施の形態1の機能ブロック(図1参
照)において、新たにポーズ設定モジュール16を備え
ている。
【0215】この実施の形態6では、読み上げ動作の前
に、ポーズ設定モジュール16によりセル間、行間、も
しくは列間に任意にポーズ情報が設定され、そのポーズ
情報が発声データ生成モジュール11に供給される。そ
の後、前述の実施の形態1のように表文書の読み上げが
行われ、その際に、発声データ生成モジュール11から
音声合成モジュール14に対してポーズ制御が行われる
と、音声合成モジュール14はそのポーズ制御に従って
次の読み上げまで予め決められた時間だけポーズするも
のである。なお、音声合成モジュール14は、ポーズが
設定されたセル間、行間、もしくは列間に読み上げ位置
に達すると、間情報をデータ生成モジュール11に渡し
てポーズ制御を受けるものとする。
【0216】次に、要部の構成について説明する。図3
8は実施の形態6による表文書読み合わせ装置の内部構
成の要部を示すブロック図である。全体構成について
は、前述の実施の形態1による図2の構成をベースとす
る。この実施の形態6による表文書読み合わせ装置は、
図38に示したように、新たに設定ポーズ時間長記憶部
61を備える。この設定ポーズ時間長記憶部61は、上
述したポーズ設定モジュール16により設定されるポー
ズ挿入位置やポーズ時間長を記憶するためのメモリであ
る。
【0217】次に、主要な動作について説明する。図3
9は実施の形態6による要部の動作を説明するフローチ
ャート、図40は実施の形態6によるポーズ時間長設定
時の表示画面の遷移を説明する図、図41は読み上げ時
の設定ポーズ時間長記憶部61の記憶内容を説明する
図、そして、図42は実施の形態6による読み上げ処理
の動作を説明するフローチャートである。なお、図39
は、前述の実施の形態3で説明した図22のフローチャ
ートをベースに相違する部分についてのみ示している。
【0218】表文書作成中は、図示せぬが、表示部10
5に、作成中の表文書の他に、その表文書の音声読み上
げを指示するための読み上げアイコン(前述の各実施の
形態による読み上げアイコンと同様に機能するもの)と
前述のポーズ設定モジュール16によるポーズ設定を実
行するためのポーズアイコンとが表示される。
【0219】さて表文書作成中、何らかのイベント操作
が検出された場合には(ステップS42)、そのイベン
ト操作がまずポーズアイコンの操作か(ステップS42
1)、そのイベント操作が読み上げアイコンの操作か
(ステップS44)、それともそのイベント操作が表文
書作成終了などのその他の操作か判断される。その結
果、もしポーズアイコンの操作であれば、図40(A)
に示したように、ポーズ設定用ウインドウIC61が表
示される(ステップS422)。
【0220】上述のポーズ設定用ウインドウIC61
は、図40(A)に示したように、ポーズの挿入位置を
特定するポーズ対象を設定するためのクリック欄(“セ
ル間”、“行間”、及び“列間”の3種類)、全設定確
定(複数の種別を設定可)を指示する設定ボタン、及び
設定を終了する終了ボタンが表示される。
【0221】そして、ポーズ対象として“セル間”が選
択されると、図40(A)に示したように、さらにその
セル間に適した時間長を選択するためのクリック欄が表
示される。このセル間については、例えば0.5秒、
1.O秒の2種類表示される。この2種類の時間長の
内、例えば0.5秒が選択されると、セル間に0.5秒
の時間長が対応して表示される(ステップS423)。
【0222】さらに設定ボタンが操作されると(ステッ
プS424)、図40(A)に示したように、設定ボタ
ンは反転表示(図中に網点で示す)され、図41に示し
たように、設定ポーズ時間長記憶部61に、ポーズ対象
のセル間に対してポーズ時間長として0.5秒が対応付
けて記憶される(ステップS425)。
【0223】そして、終了ボタンが操作されるまでの間
は(ステップS426)、処理は再びステップS423
に戻り、上述の如く動作を繰り返し実行する。さらにポ
ーズ対象として“行間”が選択されると、図40(B)
に示したように、さらにその行間に適した時間長を選択
するためのクリック欄が表示される。この行間について
は、例えば1.0秒、2.0秒の2種類表示される。こ
の2種類の時間長の内、例えば2.0秒が選択される
と、行間に2.0秒の時間長が対応して表示される(ス
テップS423)。
【0224】さらに設定ボタンが操作されると(ステッ
プS424)、図40(B)に示したように、設定ボタ
ンは反転表示(図中に網点で示す)され、図41に示し
たように、設定ポーズ時間長記憶部61に、ポーズ対象
の行間に対してポーズ時間長として2,0秒が対応付け
て記憶される(ステップS425)。なお、列間につい
ても同様の手順でポーズ設定が行われるため、その説明
を省略する。
【0225】また、ステップS423のポーズ対象及び
その時間長の入力中に、ポーズ設定用ウインドウIC6
1内の終了ボタンが操作されると(ステップS42
6)、ポーズ設定用ウインドウIC61が閉じられ、処
理はステップS50を介して再びステップS41に戻る
ものとする。
【0226】そして、この状態で読み上げアイコンの操
作があると(ステップS44:図22参照)、図42に
示した読み上げ処理が開始される。すなわち、まず、設
定ポーズ時間長記憶部61からすでに記憶されたセル
間,行間,列間の各ポーズ時間長が読み出されるととも
に、表文書の項目名や文字情報に基づき発声データが生
成される(ステップS86)。そして、表文書の読み上
げが行われる(ステップS87)。
【0227】例えば、図41に記憶されたポーズ設定内
容によれば、セル間,行間のそれぞれにポーズが挿入さ
れるので、読み出しが開始され、セル間もしくは行間に
読み上げ位置が達すると、その位置をポーズ対象のタイ
ミングとして(ステップS88)、ポーズ時間長に応じ
たポーズが挿入される(ステップS89)。すなわち、
セル間であれば、0.5秒のポーズが制御され、行間で
あれば、2.0秒のポーズが制御される。
【0228】このようにして、全読み上げが終了するま
では、上述したステップS87〜ステップS89までの
動作が繰り返し実行される(S90)。
【0229】以上説明したように、実施の形態6によれ
ば、音声出力中、セル間,行間,列間のいずれか一つ、
もしくはその二つ以上の組み合わせの際にポーズ状態を
挿入できるようにしたので、セル間,行間あるいは列間
のメリハリがつき、音声出力位置の変わり目の把握を的
確に支援することが可能である。
【0230】また、ポーズの時間長を任意に設定するよ
うにしたので、セル間,行間,列間の各ポーズの時間長
を相互に変えれば、現在の音声読み上げ位置がセル間,
行間,それとも列間なのかその認識を的確に支援するこ
とが可能である。
【0231】(実施の形態7)さて、前述の実施の形態
1〜6は、表文書のセル間,行間もしくは列間の効果音
の設定について言及していないが、以下に説明する実施
の形態7のように、セル間,行間もしくは列間に任意に
効果音を設定して読み合わせに即した読み上げを実現す
るようにしてもよい。なお、この実施の形態7は、前述
の各実施の形態への適用が可能である。
【0232】まず、実施の形態7のモジュール構成につ
いて説明する。図43はこの発明の実施の形態7による
表文書読み合わせ装置の内部機能の要部を説明する機能
ブロック図である。この実施の形態7による表文書読み
合わせ装置は、実施の形態1の機能ブロック(図1参
照)において、新たに効果音設定モジュール17を備え
ている。
【0233】この実施の形態7では、読み上げ動作の前
に、効果音設定モジュール17によりセル間,行間もし
くは列間に任意に効果音情報が設定され、その効果音情
報が発声データ生成モジュール11に供給される。その
後、前述の実施の形態1のように表文書の読み上げが行
われ、その際に、発声データ生成モジュール11から音
声合成モジュール14に対して効果音制御が行われる
と、音声合成モジュール14はその効果音制御に従って
効果音を発生するものである。なお、音声合成モジュー
ル14は、効果音が設定されたセル間,行間もしくは列
間に読み上げ位置に達すると、間情報をデータ生成モジ
ュール11に渡して効果音制御を受けるものとする。
【0234】次に、主要な構成について説明する。図4
4は実施の形態7による表文書読み合わせ装置の内部構
成の要部を示すブロック図である。全体構成について
は、前述の実施の形態1による図2の構成をベースとす
る。この実施の形態7による表文書読み合わせ装置は、
図44に示したように、新たに設定効果音記憶部71を
備える。この設定効果音記憶部71は、上述した効果音
設定モジュール17により設定される効果音挿入位置や
効果音の種類を記憶するメモリである。
【0235】次に、動作について説明する。図45は実
施の形態7による要部の動作を説明するフローチャー
ト、図46は実施の形態7による効果音設定時の表示画
面の遷移を説明する図、図47は読み上げ時の設定効果
音記憶部71の記憶内容を説明する図、そして、図48
は実施の形態7による読み上げ処理の動作を説明するフ
ローチャートである。
【0236】表文書作成中は、図示せぬが、表示部10
5に、作成中の表文書の他に、その表文書の音声読み上
げを指示するための読み上げアイコン(前述の各実施の
形態による読み上げアイコンと同様に機能するもの)と
前述の効果音設定モジュール17によるポーズ設定を実
行するための効果音アイコンとが表示される。
【0237】さて表文書作成中、何らかのイベント操作
が検出された場合には(ステップS42)、そのイベン
ト操作がまず効果音アイコンの操作か(ステップS43
1)、そのイベント操作が読み上げアイコンの操作か
(ステップS44)、それともそのイベント操作が表文
書作成終了などのその他の操作か判断される。その結
果、もし効果音アイコンの操作であれば、図46(A)
に示したように、効果音設定用ウインドウIC71が表
示される(ステップS432)。
【0238】上述の効果音設定用ウインドウIC71
は、図46(A)に示したように、効果音の挿入位置を
特定する効果音対象を設定するためのクリック欄(“セ
ル間”、“行間”、及び“列間”の3種類)、全設定確
定(複数の種別を設定可)を指示する設定ボタン、及び
設定を終了する終了ボタンが表示される。
【0239】そして、効果音対象として“セル間”が選
択されると、図46(A)に示したように、さらにその
セル間にバリエーションとして例えば2種類の効果音
(サウンド、メッセージ)からひとつを選択するための
クリック欄が表示される。この2種類の効果音の内、例
えばサウンドが選択されると、セル間にサウンドが対応
して表示される(ステップS433)。
【0240】さらに設定ボタンが操作されると(ステッ
プS434)、図46(A)に示したように、設定ボタ
ンは反転表示(図中に網点で示す)され、図47に示し
たように、設定効果音記憶部71に、効果音対象のセル
間に対して効果音の種類としてサウンドが対応付けて記
憶される(ステップS435)。
【0241】そして、終了ボタンが操作されるまでの間
は(ステップS436)、処理は再びステップS433
に戻り、上述の如く動作を繰り返し実行する。さらに効
果音対象として“行間”が選択されると、図46(B)
に示したように、さらにその行間ににバレーションとし
て前述のセル間と同様に2種類の効果音(サウンド、メ
ッセージ)からひとつを選択するためのクリック欄が表
示される。この2種類の効果音の内、例えばメッセージ
が選択されると、行間にメッセージが対応して表示され
る(ステップS433)。なお、メッセージについて
は、セル間であれば、“セル間です。”、行間であれ
ば、“行間です。”、列間であれば、“列間です”など
が好適である。
【0242】さらに設定ボタンが操作されると(ステッ
プS434)、図46(B)に示したように、設定ボタ
ンは反転表示(図中に網点で示す)され、図47に示し
たように、設定効果音長記憶部71に、効果音対象の行
間に対して効果音の種類としてメッセージが対応付けて
記憶される(ステップS435)。なお、列間について
も同様の手順で効果音設定が行われるため、その説明を
省略する。
【0243】また、ステップS433の効果音対象及び
効果音の種類の入力中に、効果音設定用ウインドウIC
71内の終了ボタンが操作されると(ステップS43
6)、効果音設定用ウインドウIC71が閉じられ、処
理はステップS50を介して再びステップS41に戻る
ものとする。
【0244】そして、この状態で読み上げアイコンの操
作があると(ステップS44:図22参照)、図48に
示した読み上げ処理が開始される。すなわち、まず、設
定効果音記憶部71からすでに記憶されたセル間、行
間、列間の各効果音の種類が読み出されるとともに、表
文書の項目名や文字情報に基づき発声データが生成され
る(ステップS101)。そして、表文書の読み上げが
行われる(ステップS102)。
【0245】例えば、図47に記憶された効果音設定内
容によれば、セル間、行間のそれぞれに効果音が挿入さ
れるので、読み出しが開始され、セル間、もしくは行間
に読み上げ位置が達すると、その位置を効果音対象のタ
イミングとして(ステップS103)、効果音の種類に
応じた効果音が挿入される(ステップS104)。すな
わち、セル間であれば、サウンドの効果音が制御され、
行間であれば、“行間です。”などのメッセージの効果
音が制御される。
【0246】このようにして、全読み上げが終了するま
では、上述したステップS102〜ステップS104ま
での動作が繰り返し実行される(S105)。
【0247】以上説明したように、実施の形態7によれ
ば、音声出力中、セル間、行間、列間のいずれか一つ、
もしくはその二つ以上の組み合わせの際に効果音を挿入
できるようにしたので、セル間、行間、あるいは列間の
メリハリがつき、音声出力位置の変わり目の把握を的確
に支援することが可能である。
【0248】また、予め用意された効果音の種類の内か
ら任意にひとつの効果音を選択するようにしたので、セ
ル間、行間、列間の各ポーズの効果音を相互に変えれ
ば、現在の音声読み上げ位置がセル間、行間、それとも
列間なのかその認識を的確に支援することが可能であ
る。
【0249】また、効果音の種類にサウンド、間を表す
旨のメッセージなど含めるようにしたので、効果音にバ
リエーションを与えることが可能である。
【0250】(実施の形態8)さて、前述の実施の形態
1〜7は、読み上げ対象となるセル位置を視覚的効果に
ついて言及していないが、以下に説明する実施の形態8
のように、読み上げ対象となるセル位置を表示色によっ
て強調するようにしてもよい。ここでの読み上げ対象
は、セル、行、列の3種類のいずれかを指す。なお、こ
の実施の形態8は、前述の各実施の形態への適用が可能
である。
【0251】この実施の形態8による表文書読み合わせ
装置は、前述の実施の形態1〜7のいずれの構成をもっ
てもよく、ここでは図示及びその説明を省略し、動作に
ついてのみ説明を行うことにする。
【0252】そこで、動作について説明する。図49は
実施の形態8による読み上げ処理の動作を説明するフロ
ーチャートであり、図50は実施の形態8による読み上
げ時のカーソル表示を説明する図である。なお、図50
には、セル単位で3行4列の表文書を示している。前述
した各実施の形態と同様に、行のセルポインタは1,
2,3、列のセルポインタはA,B,C,Dとなる。
【0253】実施の形態8では、読み上げ処理が開始さ
れると、まず、前述の各実施の形態と同様に発声データ
生成後に読み上げが開始される(ステップS111)。
続いて、読み上げ対象の表示色が他のセルとは異なる色
になるように、予め決められた色に変更される(ステッ
プS112)。その際、読み上げ対象がセルであれば色
の変更対象は読み上げ中のセルだけとなる。例えば、図
50(A)に示したように、セルアドレス(2,B)が
読み上げ対象であれば、そのセル位置の表示色は他のセ
ルの表示色(図中、網点で示す)とは異なる表示色(図
中、斜線で示す)に変更される。
【0254】また、読み上げ対象が行であれば、色の変
更対象は読み上げ中のセルを含む1行となる。例えば、
図50(B)に示したように、2行目が読み上げ対象で
あれば、その2行目の表示色は他の行の表示色(図中、
網点で示す)とは異なる表示色(図中、斜線で示す)に
変更される。また、読み上げ対象が列であれば、色の変
更対象は読み上げ中のセルを含む1列となる。例えば、
図50(C)に示したように、2列目が読み上げ対象で
あれば、その2列目の表示色は他の列の表示色(図中、
網点で示す)とは異なる表示色(図中、斜線で示す)に
変更される。
【0255】ただし、行や列が読み上げ対象となった場
合には、読み上げ方向も合致させるものとする。すなわ
ち、行方向の読み上げの場合には読み上げ対象を行に指
定することができ、一方、列方向の読み上げの場合には
読み上げ対象を列に指定することができる。
【0256】上述の読み上げ処理の説明に戻り、読み上
げ対象の表示色の変更後、読み上げ対象が移動する場合
には(ステップS113)、その移動先に対応して表示
色の変更対象も移動する(ステップS112)。すなわ
ち、セルが読み上げ対象であれば、その読み上げ方向に
移動した段階で今度は移動先のセルの表示色が変更され
る。また、行が読み上げ対象であれば、その読み上げ方
向に移動した段階で今度は移動先の行の表示色が変更さ
れる。また、列が読み上げ対象であれば、その読み上げ
方向に移動した段階で今度は移動先の列の表示色が変更
される。
【0257】このように、読み上げ対象の移動に追従し
て表示色を変更しながら、全読み上げが終了すると(ス
テップS114)、表示色の変更表示が終了する(ステ
ップS115)。この後、本処理は終了する。
【0258】以上説明したように、実施の形態8によれ
ば、音声出力中に読み上げ対象となったセル位置を他の
セル位置の表示とは異なる表示にするようにしたので、
視覚的に音声出力位置を追尾することが容易である。
【0259】また、音声出力中に読み上げ対象となった
列方向もしくは行方向に並ぶ各セル位置を他のセル位置
の表示とは異なる表示にするようにしたので、読み上げ
方向を視覚的に認識することが容易である。
【0260】また、異なる表示のために、読み上げ対象
のセルをカーソル表示するようにしたので、カーソルに
よって読み上げ方向を視覚的に認識することが容易であ
る。
【0261】また、異なる表示のために、読み上げ対象
のセルの表示色を他セルとは異なる表示色に変更するよ
うにしたので、表示色によって読み上げ方向を視覚的に
認識することが容易である。
【0262】(実施の形態9)さて、前述の実施の形態
1〜8は、データ未入力のセルすなわちブランクセルの
読み上げ方について言及していないが、以下に説明する
実施の形態9のように、ブランクセルについても音声出
力を割り当てるようにしてもよい。なお、この実施の形
態9は、前述の各実施の形態への適用が可能である。
【0263】この実施の形態9による表文書読み合わせ
装置は、前述の実施の形態1〜8のいずれの構成をもっ
てもよく、ここでは図示及びその説明を省略し、動作に
ついてのみ説明を行うことにする。全体構成について
は、前述の実施の形態1による図2の構成をベースとす
る。
【0264】そこで、動作について説明する。図51は
実施の形態9による読み上げ処理の動作を説明するフロ
ーチャートであり、図52は実施の形態9による読み上
げ状態を説明する図である。なお、図51には、セル単
位で3行3列の表文書SS9が示されている。前述した
各実施の形態と同様に、行のセルポインタは1,2,
3、列のセルポインタはA,B,Cとなる。
【0265】表文書作成中は、表示部105に、作成中
の表文書SS9の他に、その表文書SS9の音声読み上
げを指示するための読み上げアイコン(前述の各実施の
形態による読み上げアイコンと同様に機能するもの)I
C91が表示される。
【0266】さて表文書作成中、何らかのイベント操作
が検出された場合には、そのイベント操作がまず読み上
げアイコンIC91の操作か、それともそのイベント操
作が表文書作成終了などのその他の操作か判断される。
その結果、もし読み上げアイコンIC91の操作で読み
上げ開始が指示されると、図52(B)に示したよう
に、読み上げ中のメッセージ及びその中止ボタンを含む
ウインドウIC92が表示され、音声出力部106より
音声出力が開始される。
【0267】すなわち、図52(A)に示した表文書S
S9には、1列目に項目名“支店名”として“東京支
店”、“大阪支店”が入力されている。“東京支店”
は、2列目、3列目の項目名“前年度売上げ”として
“50,000,000”円が計上され、“大阪支店”
は項目名“前年度売上げ”として“60,000,00
0”円が計上されている。“東京支店”、“大阪支店”
はどちらも項目名“本年度目標”については未入力のた
め、そのセルアドレス(2,C),(3,C)はブラン
クセルとなる。
【0268】そこで、表文書SS9について、項目名の
読み上げを省き、行方向に読み上げ方向が予め設定され
ていた場合には、図52(B)に示したように、読み上
げの第1行目は、まず“トウキョウシテン、ゴセンマ
ン”の発声で読み上げが行われる。その後は、ステップ
S122において、次がブランクセルであると判断され
るため、続くステップS123において、効果音が生成
され、例えば、“ピー”というサウンドが出力される。
【0269】続く読み上げの第2行目は、まず“オオサ
カシテン、ロクセンマン”の発声で読み上げが行われ
る。その後は、ステップS122において、次がブラン
クセルであると判断されるため、続くステップS123
において、効果音が生成され、例えば、“ピー”という
サウンドが出力される。このようにして、2行分の読み
上げが終了すると(ステップS124)、この読み上げ
処理は終了する。
【0270】以上説明したように、実施の形態9によれ
ば、ブランクとなるセル位置に対して効果音を発生する
ようにしたので、ブランクの確認漏れを防止することが
可能である。なお、ブランクセルの効果音での読み上げ
は、場合によっては不要な場合もあるので、選択的に行
うようにしてもよい。
【0271】(実施の形態10)さて、前述の実施の形
態1〜9は、読み上げ方向に並ぶセルに同一データが連
続して入力されている場合の読み上げ方について言及し
ていないが、以下に説明する実施の形態10のように、
同一データが連続する場合に効率よく読み上げるように
してもよい。なお、この実施の形態10は、前述の各実
施の形態への適用が可能である。
【0272】この実施の形態10による表文書読み合わ
せ装置は、前述の実施の形態1〜9のいずれの構成をも
ってもよく、ここでは図示及びその説明を省略し、動作
についてのみ説明を行うことにする。全体構成について
は、前述の実施の形態1による図2の構成をベースとす
る。
【0273】そこで、動作について説明する。図53は
実施の形態10による読み上げ処理の動作を説明するフ
ローチャートであり、図54は実施の形態10による読
み上げ状態を説明する図である。なお、図53には、セ
ル単位で4行2列の表文書SS10が示されている。前
述した各実施の形態と同様に、行のセルポインタは1,
2,3,4、列のセルポインタはA,Bとなる。
【0274】表文書作成中は、表示部105に、作成中
の表文書SS10の他に、その表文書SS10の音声読
み上げを指示するための読み上げアイコン(前述の各実
施の形態による読み上げアイコンと同様に機能するも
の)IC101が表示される。
【0275】さて表文書作成中、何らかのイベント操作
が検出された場合には、そのイベント操作がまず読み上
げアイコンIC101の操作か、それともそのイベント
操作が表文書作成終了などのその他の操作か判断され
る。その結果、もし読み上げアイコンIC101の操作
で読み上げ開始が指示されると、図54(B)に示した
ように、読み上げ中のメッセージ及びその中止ボタンを
含むウインドウIC102が表示され、音声出力部10
6より音声出力が開始される。すなわち、図54(A)
に示した表文書SS9には、1列目に項目名“地域”と
して“東京”、“大阪”、“鹿児島”が入力されてい
る。“東京”,“大阪”,“鹿児島”は、どれも2列目
の項目名“天気”として“晴れ”が入力されている。
【0276】そこで、表文書SS10について、項目名
及び地域の読み上げを省き、列方向に読み上げ方向が予
め設定されていた場合には、ステップS131におい
て、発声データ生成時に、読み上げ方向(第2列の列方
向)にセル単位で同一データの繰り返し回数がカウント
され、続くステップS132において、繰り返し回数に
応じた発声データが生成される。上記例では、列方向に
“晴れ”が3連続で入力されているので、そのカウント
数は3個となる。その結果、発声データは“晴れが3個
です。”となる。このようにして全発声データが生成さ
れる(ステップS134)。そして、図54(B)に示
したように、“ハレガサンコデス。”の発声で読み上げ
が行われる。
【0277】以上説明したように、実施の形態10によ
れば、読み上げ方向に同一データが並ぶ場合に同一デー
タ部分に対してその同一データの繰り返し回数を読み上
げるための発声データを生成するようにしたので、同一
データを繰り返し読み上げるような非効率的な処理が省
け、全体として効率的に読み上げを実施することが可能
である。なお、繰り返し回数の読み上げは、文字列によ
っては個数で読み上げない方がよい場合もあるので、選
択的に行うようにしてもよい。
【0278】さて、前述の各実施の形態1〜10は、単
独ではなく、2つ以上の組み合わせによって実現するこ
とも可能である。
【0279】(実施の形態11)さて、この発明は、以
下に説明する実施の形態11のように、読み上げ属性に
セルデータの表示属性を適用してもよい。
【0280】まず、実施の形態11のモジュール構成に
ついて説明する。図55はこの発明の実施の形態11に
よる表文書読み合わせ装置の内部機能を説明する機能ブ
ロック図である。図11に示したモジュール構成は、表
文書作成モジュール81、発声データ生成モジュール8
2、及び音声合成モジュール83より構成される。表文
書作成モジュール81は、公知の表計算ソフトウェアを
用いて表文書を作成し、その作成された表文書の項目
名、文字情報などのセルデータを発声データ生成モジュ
ール82に出力する。
【0281】また、この表文書作成モジュール81は、
表文書作成中に、項目名及び文字情報などのセルデータ
に対して単語,日付,数値,数式などの文字列の表示形
式を規定する属性を設定することで、前述の読み上げ属
性設定モジュール22(実施の形態2参照)に相当する
機能を実現している。すなわち、この実施の形態11で
は、各セルに与える表示形式を規定する表示属性を読み
上げ時の属性として援用し、その表示属性とセルデータ
とを発声データ生成モジュール23に供給する方法がと
られる。
【0282】発声データ生成モジュール81は、表文書
作成モジュール81で作成された項目名、文字情報など
のセルデータについて表示属性により項目名,単語,日
付,数値,数式などの表示形式を規定することで、漢字
仮名混じり文による発声データを生成する。
【0283】音声合成モジュール83は、発声データ生
成モジュール82から入力した漢字仮名混じり文による
発声データに基づいて音声合成を行い、その音声合成に
より得られる音声を出力する。すなわち、音声合成モジ
ュール26は、発声データ生成モジュール26において
表示属性に従って生成された発声データ(項目名、単
語、日付、数値、数式など)に基づいて音声出力を行う
ことで表文書を読み上げる。
【0284】以上の如く構成される機能ブロックによれ
ば、表文書作成モジュール81は各セルに割り当てられ
る項目名とその項目名に対応する単語,日付,数値,数
式などとを対応付けて表文書を作成し、発声データ生成
モジュール82はその作成された表文書の中、予め設定
された読み上げ方向に従ってセル間で単語,日付,数
値,数式などを関連付け、その関連付けられた単語,日
付,数値,数式などに基づいて一連の発声データを生成
する。
【0285】この発声データ生成の際には、表示属性で
規定される表示形式(単語なのか、日付なのか、数値な
のか、数式なのかなど)をそのままセルデータの読み上
げ方を規定する情報として援用するので、特別な属性設
定は不要となる。したがって、発声データ生成モジュー
ル82において、その表示属性に規定されるセルデータ
の表示形式すなわち読み上げ方に応じてセル毎の発声デ
ータが生成される。
【0286】このように、発声データ生成モジュール8
2で発声データが生成されると、その発声データは音声
合成モジュール83に漢字仮名混じり文で出力され、音
声合成モジュール83は表示属性に規定される表示形式
すなわち読み上げ方に基づく発声データにより音声出力
を行う。。
【0287】次に、構成について説明する。図56は実
施の形態11による表文書読み合わせ装置の内部構成を
示すブロック図である。実施の形態11の表文書読み合
わせ装置は、図11に示したように、CPU400およ
び、そのCPU400に接続させた内部バス409に接
続されるプログラムメモリ401、RAM402、表示
形式記憶部403、表文書記憶部404、操作部40
5、表示部406、音声出力部407、外部記憶部40
8などのユニットにより構成される。なお、内部バス4
0は、制御信号、データ、アドレス信号などを伝送する
伝送路である。
【0288】CPU400は、プログラムメモリ401
に格納された各種プログラムに従って本装置全体の動作
を制御するユニットである。すなわち、CPU400
は、プログラムメモリ401に格納された各種プログラ
ムの実行、RAM402に対するデータのリード/ライ
ト、表示形式記憶部403に対する読み上げ方(表示属
性)のリード/ライト、表文書記憶部404に対する表
文書のリード/ライト、操作部405からのキー入力受
け付け、表示部406に対する表示、音声出力部407
に対する音声出力、外部記憶部408に対するデータの
リード/ライトなどを制御する。
【0289】プログラムメモリ401は、オペレーティ
ングシステムであるOS401A、アプリケーションプ
ログラムであるAP401B、CPU400の動作に必
要な各種パラメータなどを格納している。アプリケーシ
ョンプログラムには、前述の表文書作成モジュール8
1、発声データ生成モジュール82、音声合成モジュー
ル83の各機能を実現するためのプログラムが含まれて
いる。RAM402は、CPU400の実行時のワーク
エリアとして使用される。
【0290】表示形式記憶部403は、CPU400の
制御に従って表文書作成モジュール81により設定され
た表示属性を表文書ファイル別に記憶保持するメモリで
あり、る。表文書記憶部404は、表文書作成モジュー
ル81により作成された表文書を記憶するメモリであ
る。操作部405は、表文書作成,音声出力などの操作
をキー入力によって指示するためのキーやスイッチを備
えている。表示部406は、CPU400の制御に従っ
て、表文書作成モジュール81による作成時の表文書な
どを表示する。
【0291】音声出力部407は、CPU400の制御
に従って音声を出力するアンプ,スピーカなどで構成さ
れるユニットである。この音声出力部407では、音声
合成モジュール83により音声合成された表文書が音声
により読み上げられる。外部記憶部408は、フロッピ
ーディスクなどの外部記憶媒体を装着して表文書などの
データをリード/ライトする。
【0292】次に、動作について説明する。図57は実
施の形態11による動作を説明するフローチャート、図
58は実施の形態11による読み上げ動作時の表示画面
の遷移を説明する図、そして、図59は表示形式記憶部
403の記憶内容を説明する図である。なお、以下の説
明は、図55に示した各モジュールをリンクさせた全体
の動作説明とする。
【0293】表文書作成中は、図58(A)に示したよ
うに、表示部406に、作成中の表文書SS11の他
に、その表文書SS11の音声読み上げを指示するため
の読み上げアイコンIC201と前述の表示属性を設定
するための表示属性アイコンIC202とが表示される
(ステップS141)。図58(A)に示した表文書S
S11は、前述の実施の形態2における図12の表文書
SS2と同様の内容のため、その説明を省略する。
【0294】さて、表文書作成中、何らかのイベント操
作が検出された場合には(ステップS142)、そのイ
ベント操作が表示属性アイコンIC202の操作か(ス
テップS143)、そのイベント操作が読み上げアイコ
ンIC201の操作か(ステップS144)、それとも
そのイベント操作が表文書作成終了などのその他の操作
か判断される。その結果、もし表示属性アイコンIC2
02の操作であれば、図58(A)に示したように、表
示属性アイコンIC202が例えば反転表示(図中に網
点で示す)され、図58(B)に示したように、表示属
性設定用ウインドウIC203が表示される(ステップ
S145)。
【0295】上述の表示属性設定用ウインドウIC20
3は、表示属性設定対象となる項目を1又は複数設定す
るためのクリック欄(“日付”、“数値”、“時刻”、
“その他”)、設定確定を指示する設定ボタン、及び設
定を中止する中止ボタンが表示される。ステップS14
5により表示属性設定用ウインドウIC203が表示さ
れた後、クリック欄で“日付”が選択されると、その項
目の種類“日付”に関する読み順のクリック欄IC20
31が表示される。このクリック欄IC2031には、
前述した如く、日付の文字の読み順が、dd,mm,y
yの複数の組み合わせパターンで表示される。図58
(B)の例では、組み合わせパターンとして、1段目の
“dd−mm−yy”が選択されている。
【0296】図58(B)に示した状態で表示属性設定
用ウインドウIC203内の設定ボタンが操作されると
(ステップS146)、図58(B)に示したように、
設定ボタンは反転表示(図中に網点で示す)され、図5
9に示したように、表示形式記憶部403に、現在処理
中の表文書がFILEAであればファイル名“FILE
A”、対象セルのセルアドレス(2,C),(3,
C),(4,C)、表示属性“日付:dd−mm−y
y”が対応付けて記憶される(ステップS147)。
【0297】なお、表示属性設定対象となるセルは、予
めマウスなどの入力装置(操作部405に含める)で指
定しておくものとする(図58(B)に反転表示(図中
に網点で示す)して示す。また、ステップS146の表
示属性設定中に、表示属性設定用ウインドウIC203
内の中止ボタンが操作されると、図示せぬが、表示属性
設定用ウインドウIC203が閉じられ、処理は再びス
テップS141に戻るものとする。
【0298】さらにその状態で読み上げアイコンIC2
02の操作があると(ステップS144)、セルアドレ
ス(2,C),(3,C),(4,C)に該当する文字
列については、表示形式記憶部403に記憶された表示
属性で規定された表示形式に従って発声データが生成さ
れる。このようにして表文書の読み上げが行われる(ス
テップS148)。
【0299】この読み上げについては、前述した実施の
形態2と同様に行われる。すなわち、図58(B)に示
した表示属性設定に従う読み上げでは、アドレス(2,
C)の発声データ、すなわち文字列の読み上げ方は、
“60年、4月、1日。”となり、アドレス(3,C)
の発声データ、すなわち文字列の読み上げ方は、“70
年、10月、5日。”となり、アドレス(4,C)の発
声データ、すなわち文字列の読み上げ方は、“50年、
8月、10日。”となる。
【0300】この状態で読み上げ開始が指示されると、
図58(C)に示したように、読み上げ中のメッセージ
及びその中止ボタンを含むウインドウIC24が表示さ
れ、音声出力部106より“ロクジュウネン、シガツ、
ツイタチ。ナナジュウネン、ジュウガツ、イツカ。ゴジ
ュウネン、ハツガツ、トオカ。”の発音で読み上げが行
われる。
【0301】なお、ステップS144によりその他の操
作が確認された場合には、処理はステップS149に移
行してその他の処理を行い、再度ステップS141に戻
るが、その他の処理が終了処理であった場合には、ステ
ップS150において終了として本処理は終了する。
【0302】以上説明したように、実施の形態11によ
れば、セルの文字列に対して表示方式を規定する表示属
性を設定し、その表示属性に規定される文字列の表示方
式に従って発声データを生成することで表文書の音声出
力を行うようにしたので、音声出力専用に特別な属性を
設定しなくても、通常表文書作成時に設定する表示形式
から読み合わせに適したスタイルで読み上げが行われ、
これによって、簡単な操作で効率のよい表文書の読み合
わせを実現することが可能である。
【0303】さて、前述した実施の形態1〜11では、
音声合成モジュールにおいて漢字仮名混じり文を入力と
するものを処理していたが、この発明は、これに限定さ
れるものではなく、漢字仮名混じり文の代わりに、発音
記号(読み及びアクセントを含んだもの)を発声データ
生成モジュールで生成し、その発音記号を音声合成モジ
ュールが受け取って音声合成するようにしてもよい。
【0304】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、作成された表文書から予め設定された読み上げ
方向に従ってセル間のデータを関連付け、その関連付け
られたデータに基づいて音声出力を行うようにしたの
で、読み上げは読み合わせに最低限必要な情報だけの読
み上げとなって冗長な読み上げが防止され、これによっ
て、簡単な操作でユーザが意図するフレキシブルな表文
書の読み合わせ、すなわち、ディスプレイを殆ど見るこ
となく、表文書を作成するための資料(手書き原稿な
ど)と表示画面上の表文書との読み合わせを実現するこ
とが可能な表文書読み合わせ装置が得られるという効果
を奏する。
【0305】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明において、選択的に、同一項目の発声データの先
頭にその同一項目を表す項目情報に基づく発声データを
挿入するようにしたので、項目とその項目の内容とを組
み合わせた読み上げが行われ、これによって、読み合わ
せの際に必要に応じて項目を補うことが可能な表文書読
み合わせ装置が得られるという効果を奏する。
【0306】また、請求項3の発明によれば、セルの文
字列に対して読み上げ方を規定する読み上げ属性を設定
し、その読み上げ属性に規定される文字列の読み上げ方
に従って発声データを生成することで表文書の音声出力
を行うようにしたので、文字列をそのままの文字の並び
で読み上げず、読み合わせに適したスタイルで読み上げ
が行われ、これによって、簡単な操作で効率のよい表文
書の読み合わせ、すなわち、ディスプレイを殆ど見るこ
となく、表文書を作成するための資料(手書き原稿な
ど)と表示画面上の表文書との読み合わせを実現するこ
とが可能な表文書読み合わせ装置が得られるという効果
を奏する。
【0307】また、請求項4の発明によれば、請求項3
の発明において、各セルの発声データに固有の単位を付
加するようにしたので、単に読み合わせに適したスタイ
ルを取得するだけでなく、聞き手の理解を補う要素が必
要最小限の追加で済み、これによって、簡単な操作で効
率のよい表文書の読み合わせを実現することが可能な表
文書読み合わせ装置が得られるという効果を奏する。
【0308】また、請求項5の発明によれば、請求項1
又は3の発明において、表示された表文書に対して音声
読み上げ範囲を1又は複数設定し、その1又は複数の音
声読み上げ範囲で表文書の音声出力を行うようにしたの
で、読み合わせを必要とするセルだけの読み上げが行わ
れ、これによって、簡単な操作でユーザが意図するフレ
キシブルな表文書の読み合わせ、すなわち、ディスプレ
イを殆ど見ることなく、表文書を作成するための資料
(手書き原稿など)と表示画面上の表文書との読み合わ
せを実現することが可能な表文書読み合わせ装置が得ら
れるという効果を奏する。
【0309】また、請求項6の発明によれば、請求項
1,3,5のいずれか一つの発明において、文字の種類
別に任意に文字の読み上げ方を設定し、その読み上げ方
に従って文字を音声出力するようにしたので、ユーザに
よって文字単位での読み上げ方をカスタマイズされ、こ
れによって、表文書の読み合わせを一層フレキシブルに
することが可能な表文読み合わせ装置が得られるという
効果を奏する。
【0310】また、請求項7の発明によれば、請求項
1,3,5のいずれか一つの発明において、音声出力に
合わせて音声出力中のセル位置にデータを入力するセル
位置を示すカーソルの表示位置を移動するとともに、音
声出力が中断された場合に表文書上のカーソルの表示位
置を現セル位置よりも少なくとも一つ前のセル位置に戻
すようにしたので、読み上げの時に、入力データの誤り
を認識するタイミングとその誤りの修正のためにその読
み上げを中断させるタイミングとの時間差を補うことが
でき、これによって、ユーザが中断後にカーソルを修正
位置へ移動するための操作量を軽減することが可能な表
文書読み合わせ装置が得られるという効果を奏する。
【0311】また、請求項8の発明によれば、請求項
1,3,5のいずれか一つの発明において、音声出力
中、セル間、行間、列間のいずれか一つ、もしくはその
二つ以上の組み合わせの際にポーズ状態を挿入できるよ
うにしたので、セル間、行間、あるいは列間のメリハリ
がつき、音声出力位置の変わり目の把握を的確に支援す
ることが可能な表文書読み合わせ装置が得られるという
効果を奏する。
【0312】また、請求項9の発明によれば、請求項8
の発明において、ポーズの時間長を任意に設定するよう
にしたので、セル間、行間、列間の各ポーズの時間長を
相互に変えれば、現在の音声読み上げ位置がセル間、行
間、それとも列間なのかその認識を的確に支援すること
が可能な表文書読み合わせ装置が得られるという効果を
奏する。
【0313】また、請求項10の発明によれば、請求項
1,3,5のいずれか一つの発明において、音声出力
中、セル間、行間、列間のいずれか一つ、もしくはその
二つ以上の組み合わせの際に効果音を挿入できるように
したので、セル間、行間、あるいは列間のメリハリがつ
き、音声出力位置の変わり目の把握を的確に支援するこ
とが可能な表文書読み合わせ装置が得られるという効果
を奏する。
【0314】また、請求項11の発明によれば、請求項
10の発明において、予め用意された効果音の種類の内
から任意にひとつの効果音を選択するようにしたので、
セル間、行間、列間の各ポーズの効果音を相互に変えれ
ば、現在の音声読み上げ位置がセル間、行間、それとも
列間なのかその認識を的確に支援することが可能な表文
書読み合わせ装置が得られるという効果を奏する。
【0315】また、請求項12の発明によれば、請求項
11の発明において、効果音の種類にサウンド、間を表
す旨のメッセージなど含めるようにしたので、効果音に
バリエーションを与えることが可能な表文書読み合わせ
装置が得られるという効果を奏する。
【0316】また、請求項13の発明によれば、請求項
1,3,5のいずれか一つの発明において、音声出力中
に読み上げ対象となったセル位置を他のセル位置の表示
とは異なる表示にするようにしたので、視覚的に音声出
力位置を追尾することが容易な表文書読み合わせ装置が
得られるという効果を奏する。
【0317】また、請求項14の発明によれば、請求項
1,3,5のいずれか一つの発明において、音声出力中
に読み上げ対象となった列方向もしくは行方向に並ぶ各
セル位置を他のセル位置の表示とは異なる表示にするよ
うにしたので、読み上げ方向を視覚的に認識することが
容易な表文書読み合わせ装置が得られるという効果を奏
する。
【0318】また、請求項15の発明によれば、請求項
13又は14の発明において、異なる表示のために、読
み上げ対象のセルをカーソル表示するようにしたので、
カーソルによって読み上げ方向を視覚的に認識すること
が容易な表文書読み合わせ装置が得られるという効果を
奏する。
【0319】また、請求項16の発明によれば、請求項
13又は14の発明において、異なる表示のために、読
み上げ対象のセルの表示色を他セルとは異なる表示色に
変更するようにしたので、表示色によって読み上げ方向
を視覚的に認識することが容易な表文書読み合わせ装置
が得られるという効果を奏する。
【0320】また、請求項17の発明において、請求項
1,3,5のいずれか一つの発明において、音声出力中
のセル位置にカーソルの表示位置を移動するとともに、
音声出力が中断された場合にカーソル移動を停止し、そ
の後、音声出力が再開された場合に現在カーソルが停止
しているセル位置からカーソル移動を再開し、そのセル
位置から音声出力を再開するようにしたので、中断後に
読み上げ位置を再設定する手間が省け、ユーザの負担を
軽減することが可能な表文書読み合わせ装置が得られる
という効果を奏する。
【0321】また、請求項18の発明によれば、請求項
1,3,5のいずれか一つの発明において、ブランクと
なるセル位置に対して効果音を発生するようにしたの
で、ブランクの確認漏れを防止することが可能な表文書
読み合わせ装置が得られるという効果を奏する。
【0322】また、請求項19の発明によれば、請求項
1,3,5のいずれか一つの発明において、読み上げ方
向に同一データが並ぶ場合に同一データ部分に対してそ
の同一データの繰り返し回数を読み上げるための発声デ
ータを生成するようにしたので、同一データを繰り返し
読み上げるような非効率的な処理が省け、全体として効
率的に読み上げを実施することが可能な表文書読み合わ
せ装置が得られるという効果を奏する。
【0323】また、請求項20の発明によれば、セルの
文字列に対して表示方式を規定する表示属性を設定し、
その表示属性に規定される文字列の表示方式に従って発
声データを生成することで表文書の音声出力を行うよう
にしたので、音声出力専用に特別な属性を設定しなくて
も、通常表文書作成時に設定する表示形式から読み合わ
せに適したスタイルで読み上げが行われ、これによっ
て、簡単な操作で効率のよい表文書の読み合わせを実現
することが可能な表文書読み合わせ装置が得られるとい
う効果を奏する。
【0324】また、請求項21の発明によれば、作成さ
れた表文書から予め設定された読み上げ方向に従ってセ
ル間のデータを関連付け、その関連付けられたデータに
基づいて音声出力を行う工程にしたので、読み上げは読
み合わせに最低限必要な情報だけの読み上げとなって冗
長な読み上げが防止され、これによって、簡単な操作で
ユーザが意図するフレキシブルな表文書の読み合わせ、
すなわち、ディスプレイを殆ど見ることなく、表文書を
作成するための資料(手書き原稿など)と表示画面上の
表文書との読み合わせを実現することが可能な表文書読
み合わせ方法が得られるという効果を奏する。
【0325】また、請求項22の発明によれば、セルの
文字列に対して読み上げ方を規定する読み上げ属性を設
定し、その読み上げ属性に規定される文字列の読み上げ
方に従って表文書の音声出力を行う工程にしたので、文
字列をそのままの文字の並びで読み上げず、読み合わせ
に適したスタイルで読み上げが行われ、これによって、
簡単な操作で効率のよい表文書の読み合わせ、すなわ
ち、ディスプレイを殆ど見ることなく、表文書を作成す
るための資料(手書き原稿など)と表示画面上の表文書
との読み合わせを実現することが可能な表文書読み合わ
せ方法が得られるという効果を奏する。
【0326】また、請求項23の発明によれば、請求項
21又は22の発明において、表示された表文書に対し
て音声読み上げ範囲を1又は複数設定し、その1又は複
数の音声読み上げ範囲で表文書の音声出力を行う工程に
したので、読み合わせを必要とするセルだけの読み上げ
が行われ、これによって、簡単な操作でユーザが意図す
るフレキシブルな表文書の読み合わせ、すなわち、ディ
スプレイを殆ど見ることなく、表文書を作成するための
資料(手書き原稿など)と表示画面上の表文書との読み
合わせを実現することが可能な表文書読み合わせ方法が
得られるという効果を奏する。
【0327】また、請求項24の発明によれば、セルの
文字列に対して表示方式を規定する表示属性を設定し、
その表示属性に規定される文字列の表示方式に従って発
声データを生成することで表文書の音声出力を行う工程
にしたので、音声出力専用に特別な属性を設定しなくて
も、通常表文書作成時に設定する表示形式から読み合わ
せに適したスタイルで読み上げが行われ、これによっ
て、簡単な操作で効率のよい表文書の読み合わせを実現
することが可能な表文書読み合わせ方法が得られるとい
う効果を奏する。
【0328】また、請求項25の発明に係る記憶媒体
は、前記請求項21〜24のいずれか一つに記載された
方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した
ことで、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能と
なり、これによって、請求項21〜24の各動作をコン
ピュータによって実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による表文書読み合わ
せ装置の内部機能を説明する機能ブロック図である。
【図2】実施の形態1による表文書読み合わせ装置の内
部構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1による動作を説明するフローチャ
ートである。
【図4】実施の形態1による読み上げ動作時の表示画面
の遷移を説明する図である。
【図5】実施の形態1による項目読み上げフラグのフラ
グ状態を説明する図である。
【図6】実施の形態1による読み上げ対象のセルとその
読み上げ方との関係を説明する図である。
【図7】この発明の実施の形態2による表文書読み合わ
せ装置の内部機能を説明する機能ブロック図である。
【図8】実施の形態2による表文書読み合わせ装置の内
部構成を示すブロック図である。
【図9】実施の形態2による読み上げ方記憶部の記憶構
造を説明する図である。
【図10】実施の形態2による項目単位記憶部の記憶構
造を説明する図である。
【図11】実施の形態2による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図12】実施の形態2による読み上げ動作時の表示画
面の遷移を説明する図である。
【図13】実施の形態2による読み上げ方記憶部の記憶
内容を説明する図である。
【図14】実施の形態2による読み上げ対象のセルとそ
の読み上げ方との関係を説明する図である。
【図15】実施の形態2による発声データ生成処理を説
明するフローチャートである。
【図16】発声データ生成処理における文字列処理を説
明するフローチャートである。
【図17】発声データ生成処理における数値処理を説明
するフローチャートである。
【図18】発声データ生成処理における日付処理を説明
するフローチャートである。
【図19】発声データ生成処理における時刻処理を説明
するフローチャートである。
【図20】この発明の実施の形態3による表文書読み合
わせ装置の内部機能を説明する機能ブロック図である。
【図21】実施の形態3による表文書読み合わせ装置の
内部構成を示すブロック図である。
【図22】実施の形態3による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図23】実施の形態3による読み上げ動作時の表示画
面の遷移を説明する図である。
【図24】実施の形態3による読み上げ動作時の表示画
面の遷移を説明する図である。
【図25】実施の形態3による読み上げ方範囲記憶部の
記憶内容を説明する図である。
【図26】実施の形態3による読み上げ対象のセルとそ
の読み上げ方との関係を説明する図である。
【図27】実施の形態4による表文書読み合わせ装置の
内部構成の要部を示すブロック図である。
【図28】実施の形態4による読み変換辞書部の内部構
成を説明する図である。
【図29】実施の形態4による要部の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図30】実施の形態4による読み上げ動作時の表示画
面の遷移を説明する図である。
【図31】実施の形態4による設定辞書記憶部の記憶内
容を説明する図である。
【図32】この発明の実施の形態5による表文書読み合
わせ装置の内部機能の要部を説明する機能ブロック図で
ある。
【図33】実施の形態5による表文書読み合わせ装置の
内部構成の要部を示すブロック図である。
【図34】実施の形態5によるセルポインタ管理部の内
部構成を説明する図である。
【図35】実施の形態5によるセルポインタ管理動作を
説明するフローチャートである。
【図36】実施の形態5による読み上げ動作時のセルカ
ーソルの遷移を説明する図である。
【図37】この発明の実施の形態6による表文書読み合
わせ装置の内部機能の要部を説明する機能ブロック図で
ある。
【図38】実施の形態6による表文書読み合わせ装置の
内部構成の要部を示すブロック図である。
【図39】実施の形態6による要部の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図40】実施の形態6によるポーズ時間長設定時の表
示画面の遷移を説明する図である。
【図41】実施の形態6による設定ポーズ時間長記憶部
の記憶内容を説明する図である。
【図42】実施の形態6による読み上げ処理の動作を説
明するフローチャートである。
【図43】この発明の実施の形態7による表文書読み合
わせ装置の内部機能の要部を説明する機能ブロック図で
ある。
【図44】実施の形態7による表文書読み合わせ装置の
内部構成の要部を示すブロック図である。
【図45】実施の形態7による要部の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図46】実施の形態7による効果音設定時の表示画面
の遷移を説明する図である。
【図47】実施の形態7による設定効果音記憶部の記憶
内容を説明する図である。
【図48】実施の形態7による読み上げ処理の動作を説
明するフローチャートである。
【図49】実施の形態8による読み上げ処理の動作を説
明するフローチャートである。
【図50】実施の形態8による読み上げ時のカーソル表
示を説明する図である。
【図51】実施の形態9による読み上げ処理の動作を説
明するフローチャートである。
【図52】実施の形態9による読み上げ状態を説明する
図である。
【図53】実施の形態10による読み上げ処理の動作を
説明するフローチャートである。
【図54】実施の形態10による読み上げ状態を説明す
る図である。
【図55】この発明の実施の形態11による表文書読み
合わせ装置の内部機能を説明する機能ブロック図であ
る。
【図56】実施の形態11による表文書読み合わせ装置
の内部構成を示すブロック図である。
【図57】実施の形態11による動作を説明するフロー
チャートである。
【図58】実施の形態11による読み上げ動作時の表示
画面の遷移を説明する図である。
【図59】実施の形態11による読み上げ方記憶部の記
憶内容を説明する図である。
【図60】従来例による表文書読み合わせ装置の内部機
能を説明する機能ブロック図である。
【符号の説明】
10,21,31 表文書作成モジュール 11,24,33 発声データ生成モジュール 12 項目読み上げ有無選択モジュール 13,25,34 設定表示モジュール 14,26,35 音声合成モジュール 15 セルポインタ管理モジュール 16 ポーズ設定モジュール 17 効果音設定モジュール 23 単位付加モジュール 32 読み上げ範囲設定モジュール 40 読み変換辞書部 41 設定辞書記憶部 50 セルポインタ管理部 61 設定ポーズ時間長記憶部 71 設定効果音記憶部 100,200,300,400 CPU 101,201,301,401 プログラムメモリ 102A 項目読み上げフラグ 104,206,305,405 操作部 105,207,306,406 表示部 106,208,307,407 音声出力部 203 読み上げ方記憶部 204 項目単位記憶部 303 読み上げ範囲記憶部 403 表示形式記憶部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項14
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項15
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項16
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項17
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】また、請求項17の発明に係る表文書読み
合わせ装置は、請求項1,3,5のいずれか一つの発明
において、さらに、前記表文書表示手段により表示され
た表文書上で前記音声出力手段による音声出力に合わせ
て音声出力中のセル位置にデータを入力するセル位置を
示すカーソルの表示位置を移動するとともに、前記音声
出力手段による音声出力が中断された場合にカーソル移
動を停止し、その後、前記音声出力手段による音声出力
が再開された場合に現在カーソルが停止しているセル位
置からカーソル移動を再開するカーソル位置制御手段を
有し、前記音声出力手段は、音声出力を再開する場合に
前記カーソル位置制御手段により再開されるセル位置か
ら音声出力を再開することを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】音声合成モジュール26は、発声データ生
成モジュール23から入力した漢字仮名混じり文による
発声データに基づいて音声合成を行い、その音声合成に
より得られる音声を出力する。すなわち、音声合成モジ
ュール26は、発声データ生成モジュール23において
読み上げ属性に従って生成された発声データ(項目名、
単語、日付、数値、数式など)に基づいて音声出力を行
うことで表文書を読み上げる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正内容】
【0104】音声出力部208は、CPU200の制御
に従って音声を出力するアンプ、スピーカなどで構成さ
れるユニットである。この音声出力部208では、音声
合成モジュール26により音声合成された表文書が音声
により読み上げられる。外部記憶部209は、フロッピ
ーディスクなどの外部記憶媒体を装着して表文書などの
データをリード/ライトする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正内容】
【0118】なお、読み上げ属性設定対象となるセル
は、予めマウスなどの入力装置(操作部206に含め
る)で指定しておくものとする(図12(B)に反転表
示(図中に網点で示す)して示す。また、ステップS
26の読み上げ属性設定中に、読上げ属性設定用ウイン
ドウIC23内の中止ボタンが操作されると、図示せぬ
が、読み上げ属性設定用ウインドウIC23が閉じら
れ、処理は再びステップS21に戻るものとする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正内容】
【0140】まず、実施の形態3のモジュール構成につ
いて説明する。図20この発明の実施の形態3による表
文書読み合わせ装置の内部機能を説明する機能ブロック
図である。図20に示したモジュール構成は、表文書作
成モジュール31、発声データ生成モジュール32、読
み上げ範囲設定モジュール33、設定表示モジュール3
4、音声合成モジュール35より構成される。表文書作
成モジュール31は、公知の表計算ソフトウェアを用い
て表文書を作成し、その作成された表文書の項目名、文
字情報などを発声データ生成モジュール32に出力す
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0167
【補正方法】変更
【補正内容】
【0167】図24(A)に示した範囲設定に従う読み
上げでは、図26(B)に示したように、列1の発声デ
ータ、すなわち文字列の読み上げ方は、“東京、大阪、
鹿児島。”となり、列2の発声データ、すなわち文字列
の読み上げ方は、“19.0゜、18.゜、19.5
゜。”となる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0177
【補正方法】変更
【補正内容】
【0177】表文書作成中は、図30(A)に示したよ
うに、表示部105に、作成中の表文書SS4の他に、
その表文書SS4の音声読み上げを指示するための読み
上げアイコンIC41と前述の読み変換辞書部40の辞
書を設定するための辞書アイコンIC42とが表示され
る。図30(A)に示した表文書SS4は、A君、B君
それぞれの月曜から水曜までの数学のテスト結果を点数
で示している。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0206
【補正方法】変更
【補正内容】
【0206】また、ステップS80の監視で検知された
終了内容が通常の読み上げ終了であれば、処理はステッ
プS81,ステップS82を介してステップS83に移
行し、列のセルポインタjを1つインクリメントする。
その結果、セルポインタ管理部50のカーソル表示位置
が更新される。この後、処理はステップS79に戻り、
行方向に1つ分セルを前進させた位置に読み上げ中のセ
ル位置を表すカーソル表示位置を移動させる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0209
【補正方法】変更
【補正内容】
【0209】そこで、例えば、図36(B)に示したよ
うに、セルアドレス(2,C)のセル位置(カーソル表
示位置)で読み上げを行ってる最中に中断操作が入った
場合には、そのセルアドレス(2,C)がセル移動停止
位置としてセルポインタ管理部50に記憶管理されると
共に、そのセルアドレス(2,C)に対して列のセルポ
インタが1つデクリメントされてセル移動再開位置
(2,B)が求められる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0215
【補正方法】変更
【補正内容】
【0215】この実施の形態6では、読み上げ動作の前
に、ポーズ設定モジュール16によりセル間、行間、も
しくは列間に任意にポーズ情報が設定され、そのポーズ
情報が発声データ生成モジュール11に供給される。そ
の後、前述の実施の形態1のように表文書の読み上げが
行われ、その際に、発声データ生成モジュール11から
音声合成モジュール14に対してポーズ制御が行われる
と、音声合成モジュール14はそのポーズ制御に従って
次の読み上げまで予め決められた時間だけポーズするも
のである。なお、音声合成モジュール14は、ポーズが
設定されたセル間、行間、もしくは列間に読み上げ位置
達すると、間情報をデータ生成モジュール11に渡し
てポーズ制御を受けるものとする。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0221
【補正方法】変更
【補正内容】
【0221】そして、ポーズ対象として“セル間”が選
択されると、図40(A)に示したように、さらにその
セル間に適した時間長を選択するためのクリック欄が表
示される。このセル間については、例えば0.5秒、
1.秒の2種類表示される。この2種類の時間長の
内、例えば0.5秒が選択されると、セル間に0.5秒
の時間長が対応して表示される(ステップS423)。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0225
【補正方法】変更
【補正内容】
【0225】また、ステップS423のポーズ対象及び
その時間長の入力中に、ポーズ設定用ウインドウIC6
1内の終了ボタンが操作されると(ステップS42
)、ポーズ設定用ウインドウIC61が閉じられ、処
理はステップS50を介して再びステップS41に戻る
ものとする。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0253
【補正方法】変更
【補正内容】
【0253】実施の形態8では、読み上げ処理が開始さ
れると、まず、前述の各実施の形態と同様に発声データ
生成後に読み上げが開始される(ステップS111)。
続いて、読み上げ対象の表示色が他のセルとは異なる色
になるように、予め決められた色に変更される(ステッ
プS112)。その際、読み上げ対象がセルであれば色
の変更対象は読み上げ中のセルだけとなる。例えば、図
50(A)に示したように、セルアドレス(2,B)が
読み上げ対象であれば、そのセル位置の表示色は他のセ
ルの表示色(図中、網点で示す)とは異なる表示色(図
中、斜線で示す)に変更される。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0264
【補正方法】変更
【補正内容】
【0264】そこで、動作について説明する。図51は
実施の形態9による読み上げ処理の動作を説明するフロ
ーチャートであり、図52は実施の形態9による読み上
げ状態を説明する図である。なお、図52には、セル単
位で3行3列の表文書SS9が示されている。前述した
各実施の形態と同様に、行のセルポインタは1,2,
3、列のセルポインタはA,B,Cとなる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0267
【補正方法】変更
【補正内容】
【0267】すなわち、図52(A)に示した表文書S
S9には、1列目に項目名“支店名”として“東京支
店”、“大阪支店”が入力されている。“東京支店”
は、2列目の項目名“前年度売上げ”として“50,0
00,000”円が計上され、“大阪支店”は項目名
“前年度売上げ”として“60,000,000”円が
計上されている。“東京支店”、“大阪支店”はどちら
3列目の項目名“本年度標”については未入力のた
め、そのセルアドレス(2,C),(3,C)はブラン
クセルとなる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0273
【補正方法】変更
【補正内容】
【0273】そこで、動作について説明する。図53は
実施の形態10による読み上げ処理の動作を説明するフ
ローチャートであり、図54は実施の形態10による読
み上げ状態を説明する図である。なお、図54には、セ
ル単位で4行2列の表文書SS10が示されている。前
述した各実施の形態と同様に、行のセルポインタは1,
2,3,4、列のセルポインタはA,Bとなる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0280
【補正方法】変更
【補正内容】
【0280】まず、実施の形態11のモジュール構成に
ついて説明する。図55はこの発明の実施の形態11に
よる表文書読み合わせ装置の内部機能を説明する機能ブ
ロック図である。図55に示したモジュール構成は、表
文書作成モジュール81、発声データ生成モジュール8
2、及び音声合成モジュール83より構成される。表文
書作成モジュール81は、公知の表計算ソフトウェアを
用いて表文書を作成し、その作成された表文書の項目
名、文字情報などのセルデータを発声データ生成モジュ
ール82に出力する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0281
【補正方法】変更
【補正内容】
【0281】また、この表文書作成モジュール81は、
表文書作成中に、項目名及び文字情報などのセルデータ
に対して単語,日付,数値,数式などの文字列の表示形
式を規定する属性を設定することで、前述の読み上げ属
性設定モジュール22(実施の形態2参照)に相当する
機能を実現している。すなわち、この実施の形態11で
は、各セルに与える表示形式を規定する表示属性を読み
上げ時の属性として援用し、その表示属性とセルデータ
とを発声データ生成モジュール82に供給する方法がと
られる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0282
【補正方法】変更
【補正内容】
【0282】発声データ生成モジュール82は、表文書
作成モジュール82で作成された項目名、文字情報など
のセルデータについて表示属性により項目名,単語,日
付,数値,数式などの表示形式を規定することで、漢字
仮名混じり文による発声データを生成する。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0283
【補正方法】変更
【補正内容】
【0283】音声合成モジュール83は、発声データ生
成モジュール82から入力した漢字仮名混じり文による
発声データに基づいて音声合成を行い、その音声合成に
より得られる音声を出力する。すなわち、音声合成モジ
ュール83は、発声データ生成モジュール82において
表示属性に従って生成された発声データ(項目名、単
語、日付、数値、数式など)に基づいて音声出力を行う
ことで表文書を読み上げ
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0287
【補正方法】変更
【補正内容】
【0287】次に、構成について説明する。図56は実
施の形態11による表文書読み合わせ装置の内部構成を
示すブロック図である。実施の形態11の表文書読み合
わせ装置は、図56に示したように、CPU400およ
び、そのCPU400に接続させた内部バス409に接
続されるプログラムメモリ401、RAM402、表示
形式記憶部403、表文書記憶部404、操作部40
5、表示部406、音声出力部407、外部記憶部40
8などのユニットにより構成される。なお、内部バス
09は、制御信号、データ、アドレス信号などを伝送す
る伝送路である。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0290
【補正方法】変更
【補正内容】
【0290】表示形式記憶部403は、CPU400の
制御に従って表文書作成モジュール81により設定され
た表示属性を表文書ファイル別に記憶保持するメモリで
あり、表文書記憶部404は、表文書作成モジュール8
1により作成された表文書を記憶するメモリである。操
作部405は、表文書作成,音声出力などの操作をキー
入力によって指示するためのキーやスイッチを備えてい
る。表示部406は、CPU400の制御に従って、表
文書作成モジュール81による作成時の表文書などを表
示する。
【手続補正28】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
【手続補正29】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字列を表すためのデータを入力するた
    めの複数のセルを行列方向に配列させた表文書を読み上
    げる表文書読み合わせ装置において、 前記各セルに割り当てられる項目を表す項目情報とその
    項目情報に対応する項目内容を表すデータとを対応付け
    て前記表文書を作成する表文書作成手段と、 前記表文書作成手段により作成された表文書の中、予め
    設定された読み上げ方向に従ってセル間で前記項目内容
    を表すデータを関連付け、その関連付けられた入力デー
    タに基づいて一連の発声データを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された発声データに基づいて音
    声出力を行う音声出力手段と、 を備えたことを特徴とする表文書読み合わせ装置。
  2. 【請求項2】 前記生成手段は、選択的に、同一項目の
    前記発声データの先頭にその同一項目を表す項目情報に
    基づく発声データを挿入することを特徴とする請求項1
    記載の表文書読み合わせ装置。
  3. 【請求項3】 文字列を表すためのデータを入力するた
    めの複数のセルを行列方向に配列させた表文書の各セル
    に対して文字列の読み上げ方を規定する読み上げ属性を
    設定する読み上げ属性設定手段と、 前記表文書の各セルに対応させて前記読み上げ属性設定
    手段により設定された読み上げ属性を記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶された読み上げ属性に規定される文
    字列の読み上げ方に従って前記表文書の入力データに基
    づく発声データを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された発声データに基づいて音
    声出力を行う音声出力手段と、 を備えた表文書読み合わせ装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記読み上げ属性はセルに入力
    されるデータの種別を含み、その種別に対応させて固有
    の単位を記憶する単位記憶手段を有し、前記生成手段は
    各セルに入力されるデータの種別に応じて各セルの前記
    発声データに前記単位記憶手段に記憶された固有の単位
    を付加することを特徴とする請求項3記載の表文書読み
    合わせ装置。
  5. 【請求項5】 さらに、文字列を表すためのデータを入
    力するための複数のセルを行列方向に配列させた表文書
    を表示する表文書表示手段と、前記表文書表示手段に表
    示された表文書に対してセル単位で任意にm(mは自然
    数)行×n(nは自然数)列の音声読み上げ範囲を1又
    は複数設定する範囲設定手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1又は3に記載の表文書読み合わせ装置。
  6. 【請求項6】 さらに、文字の種類別に任意に文字の読
    み上げ方を設定する文字読み設定手段と、前記文字読み
    設定手段により設定された文字の読み上げ方を記憶する
    文字読み記憶手段とを有し、前記音声出力手段は、前記
    文字読み記憶手段に記憶された各文字の読み上げ方に従
    って文字を音声出力することを特徴とする請求項1,
    3,5のいずれか一つに記載の表文書読み合わせ装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記表文書表示手段により表示
    された表文書上で前記音声出力手段による音声出力に合
    わせて音声出力中のセル位置にデータを入力するセル位
    置を示すカーソルの表示位置を移動するとともに、前記
    音声出力手段による音声出力が中断された場合に前記カ
    ーソルの表示位置を現セル位置よりも少なくとも一つ前
    のセル位置に戻すカーソル位置制御手段を有したことを
    特徴とする請求項1,3,5のいずれか一つに記載の表
    文書読み合わせ装置。
  8. 【請求項8】 さらに、セル間、行間、列間のいずれか
    一つ、もしくはその二つ以上の組み合わせに対してポー
    ズの有無を設定するポーズ設定手段を有し、前記音声出
    力手段は前記ポーズ設定手段により設定されたポーズの
    有無に従って音声出力中にポーズ状態を挿入することを
    特徴とする請求項1,3,5のいずれか一つに記載の表
    文書読み合わせ装置。
  9. 【請求項9】 前記ポーズ設定手段はポーズの時間長を
    任意に設定することを特徴とする請求項8記載の表文書
    読み合わせ装置。
  10. 【請求項10】 さらに、セル間、行間、列間のいずれ
    か一つ、もしくはその二つ以上の組み合わせに対して効
    果音の有無を設定する効果音設定手段を有し、前記音声
    出力手段は前記効果音設定手段により設定された効果音
    の有無に従って音声出力中に効果音を挿入することを特
    徴とする請求項1,3,5のいずれか一つに記載の表文
    書読み合わせ装置。
  11. 【請求項11】 前記効果音設定手段は予め用意された
    効果音の種類の内から任意にひとつの効果音を選択する
    ことを特徴とする請求項10記載の表文書読み合わせ装
    置。
  12. 【請求項12】 前記効果音の種類には、サウンド、間
    を表す旨のメッセージなどが含まれることを特徴とする
    請求項11記載の表文書読み合わせ装置。
  13. 【請求項13】 前記表文書表示手段は、前記音声出力
    手段による音声出力中に読み上げ対象となったセル位置
    を他のセル位置の表示とは異なる表示にすることを特徴
    とする請求項1,3,5のいずれか一つに記載の表文書
    表示装置。
  14. 【請求項14】 前記表文書表示手段は、前記音声出力
    手段による音声出力中に読み上げ対象となった列方向も
    しくは行方向に並ぶ各セル位置を他のセル位置の表示と
    は異なる表示にすることを特徴とする請求項1,3,5
    のいずれか一つに記載の表文書表示装置。
  15. 【請求項15】 前記表文書表示手段は、異なる表示の
    ために、読み上げ対象のセルをカーソル表示することを
    特徴とする請求項13又は14に記載の表文書表示装
    置。
  16. 【請求項16】 前記表文書表示手段は、異なる表示の
    ために、読み上げ対象のセルの表示色を他セルとは異な
    る表示色に変更することを特徴とする請求項13又は1
    4に記載の表文書表示装置。
  17. 【請求項17】 さらに、前記表文書表示手段により表
    示された表文書上で前記音声出力手段による音声出力に
    合わせて音声出力中のセル位置にデータを入力するセル
    位置を示すカーソルの表示位置を移動するとともに、前
    記音声出力手段による音声出力が中断された場合に前記
    カーソル移動手段によるカーソル移動を停止し、その
    後、前記音声出力手段による音声出力が再開された場合
    に現在カーソルが停止しているセル位置からカーソル移
    動を再開するカーソル位置制御手段を有し、前記音声出
    力手段は、音声出力を再開する場合に前記カーソル位置
    制御手段により再開されるセル位置から音声出力を再開
    することを特徴とする請求項1,3,5のいずれか一つ
    に記載の表文書読み合わせ装置。
  18. 【請求項18】 前記生成手段は、前記発声データ内の
    ブランクとなるセル位置に対して効果音を発生するため
    の発声データを挿入することを特徴とする請求項1,
    3,5のいずれか一つに記載の表文書読み合わせ装置。
  19. 【請求項19】 前記生成手段は、読み上げ方向に同一
    データが並ぶ場合に前記同一データ部分に対してその同
    一データの繰り返し回数を読み上げるための発声データ
    を生成することを特徴とする請求項1,3,5のいずれ
    か一つに記載の表文書読み合わせ装置。
  20. 【請求項20】 文字列を表すためのデータを入力する
    ための複数のセルを行列方向に配列させた表文書の各セ
    ルに対して文字列の表示形式を規定する表示属性を設定
    する表示属性設定手段と、 前記表文書の各セルに対応させて前記表示属性設定手段
    により設定された表示属性を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された表示属性に規定される文字列
    の表示形式に従って前記表文書の入力データに基づく発
    声データを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された発声データに基づいて音
    声出力を行う音声出力手段と、 を備えた表文書読み合わせ装置。
  21. 【請求項21】 文字列を表すためのデータを入力する
    ための複数のセルを行列方向に配列させた表文書を読み
    上げる表文書読み合わせ方法において、 前記各セルに割り当てられる項目を表す項目情報とその
    項目情報に対応する項目内容を表すデータとを対応付け
    て前記表文書を作成する表文書作成工程と、 前記表文書作成工程により作成された表文書の中、予め
    設定された読み上げ方向に従ってセル間で前記項目内容
    を表すデータを関連付け、その関連付けられた入力デー
    タに基づいて一連の発声データを生成する生成工程と、 前記生成工程により生成された発声データに基づいて音
    声出力を行う音声出力工程と、 を含んだことを特徴とする表文書読み合わせ方法。
  22. 【請求項22】 文字列を表すためのデータを入力する
    ための複数のセルを行列方向に配列させた表文書の各セ
    ルに対して文字列の読み上げ方を規定する読み上げ属性
    を設定する読み上げ属性設定工程と、 前記表文書の各セルに対応させて前記読み上げ属性設定
    工程により設定された読み上げ属性をメモリに記憶する
    記憶工程と、 前記記憶工程によりメモリに記憶された読み上げ属性に
    規定される文字列の読み上げ方に従って前記表文書の入
    力データに基づく発声データを生成する生成工程と、 前記生成工程により生成された発声データに基づいて音
    声出力を行う音声出力工程と、 を含んだ表文書読み合わせ方法。
  23. 【請求項23】 さらに、文字列を表すためのデータを
    入力するための複数のセルを行列方向に配列させた表文
    書を表示する表文書表示工程と、前記表文書表示工程に
    表示された表文書に対してセル単位で任意にm(mは自
    然数)行×n(nは自然数)列の音声読み上げ範囲を1
    又は複数設定する範囲設定工程とを含んだことを特徴と
    する請求項21又は22に記載の表文書読み合わせ方
    法。
  24. 【請求項24】 文字列を表すためのデータを入力する
    ための複数のセルを行列方向に配列させた表文書の各セ
    ルに対して文字列の表示形式を規定する表示属性を設定
    する表示属性設定工程と、 前記表文書の各セルに対応させて前記表示属性設定工程
    により設定された表示属性をメモリに記憶する記憶工程
    と、 前記記憶工程によりメモリに記憶された表示属性に規定
    される文字列の表示形式に従って前記表文書の入力デー
    タに基づく発声データを生成する生成工程と、 前記生成工程により生成された発声データに基づいて音
    声出力を行う音声出力工程と、 を含んだ表文書読み合わせ方法。
  25. 【請求項25】 前記請求項21〜24のいずれか一つ
    に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
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