JP2001014304A - 文書作成装置、変換処理方法及び変換処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

文書作成装置、変換処理方法及び変換処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2001014304A
JP2001014304A JP11185121A JP18512199A JP2001014304A JP 2001014304 A JP2001014304 A JP 2001014304A JP 11185121 A JP11185121 A JP 11185121A JP 18512199 A JP18512199 A JP 18512199A JP 2001014304 A JP2001014304 A JP 2001014304A
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Kaito Kaminari
海濤 雷
Sachiko Iwaki
紗智子 岩木
Kunihiro Sakamoto
国博 坂本
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Toshiba Corp
Toshiba Software Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Software Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】候補表示後に任意の声調を指定して変換候補を
絞り込む。 【解決手段】入力部21からピンイン文字列が入力され
ると、制御部22の指示により、変換部23は変換辞書
27を参照してピンイン文字列を中国語漢字に変換処理
し、変換結果一時格納部28に変換候補を声調情報と共
に格納する。候補表示部24は変換結果一時格納部28
に格納された変換候補を出力部26に与えて画面上に表
示する。ここで、所定のキー操作により声調情報を指定
すると、候補絞り込み部25は上記指定された声調情報
に基づいて変換候補の絞り込みを行う。候補表示部24
はこの絞り込み後の変換候補を再表示する。これによ
り、ユーザは絞り込み後の変換候補を対象として所望の
候補を簡単に選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパーソナル
コンピュータにおいて、特に中国語の文書を作成する際
に用いて好適な文書作成装置と、この文書作成装置に用
いられる変換処理方法及び変換処理プログラムを記録し
た記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中国語の入力を可能とする文書作
成装置では、中国語の漢字とその読みを表す表音記号
(以下、ピンインと称す)とを対応付けた辞書を用い、
中国語の読みをピンインで入力し、これを漢字に変換し
て出力する機能を備えている。これをピンイン漢字変換
機能(日本語ワードプロセッサのかな漢字変換機能に相
当)と呼ぶ。
【0003】ここで、中国語では、1つの漢字の発音は
必ず1音節になっている。1つの音節はさらに「声母」
と呼ばれる先頭子音(音節の先頭にくる子音)と、「韻
母」と呼ばれる「声母」を除いた部分(母音、二重母
音、鼻音化母音などがある)とで構成されている。
【0004】ピンイン入力方式では、このような声母と
韻母をアルファベットで入力することになる。ところ
が、中国語では、同じピンインを持つ漢字が複数存在す
ることがあり、ピンインだけを入力して変換を行なって
も、ユーザが意図する漢字を第1候補として必ずしも得
られないことがある。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、ピンイン表記と合わせて、音節単位で発音の抑揚を
表わす「四声」と呼ばれる声調記号を入力することによ
り、ユーザが意図する変換候補を提示する方法が一般的
に採られている。例えば、公報の特願平5−21688
7号では、ピンイン入力時に声調を任意に指定できるこ
とが開示されている。声調を指定した場合には、その声
調によって変換候補を絞り込むことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、中国
語変換を行う場合にピンイン表記と合わせて声調記号を
入力することにより、変換候補を絞り込むことができ
る。しかしながら、中国語を学習した者でないと、正し
い声調を指定することは非常に難しい。
【0007】従来、この種の文書作成装置では、変換候
補を絞り込むための声調の指定をピンイン入力時に行う
必要があった。このため、声調の指定を誤ると、所望の
候補を得ることができず、再度ピンインから入力し直さ
なければならなかった。一方、声調を指定しなかった場
合には、候補数が多くなるため、候補を選択しずらいと
いった問題があった。
【0008】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、候補表示後に任意の声調を指定して変換候補を絞
り込むことのできる文書作成装置、変換処理方法及び変
換処理プログラムを記録した記録媒体を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば中国語
用の文書を作成する場合において、変換対象として入力
されたピンイン文字列を中国語漢字に変換して出力する
ものであり、特に変換結果として得られた変換候補を表
示後、中国語における発音の抑揚を表わす声調情報の指
定により、上記変換候補を上記指定された声調情報を持
つ変換候補に絞り込み、これを再表示することを特徴と
する。
【0010】このような構成によれば、変換候補が表示
された後に任意の声調情報を指定して変換候補を絞り込
むことができる。したがって、限定された変換候補の中
から所望の候補を速やかに選択することができ、また、
声調情報を指定し直す場合に変換候補が表示された状態
で行うことができるため、再度ピンイン入力する必要は
ない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0012】(第1の実施形態)図1は本発明の文書作
成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。本
装置は、アルファベットのピンインを入力して中国語変
換を行うものである。なお、本実施形態における文書作
成装置は、例えば磁気ディスク等の記録媒体に記録され
たプログラムを読み込み、このプログラムによって動作
が制御されるコンピュータによって実現される。
【0013】図1に示すように、本実施形態における文
書作成装置は、CPU11、メモリ12、入力装置1
3、表示装置14、外部記憶装置15、印刷装置16、
通信装置17によって構成される。
【0014】CPU11は、本装置の動作全体を制御す
るものであり、メモリ12に格納されたプログラムの起
動で動作する。メモリ12は、例えばROMやRAMか
らなり、本装置で使用される各種プログラムやフォント
(中国語フォントを含む)等のデータを格納する。この
メモリ12には、中国語ワードプロセッサを実現するア
プリケーションプログラムなどのプログラムデータを格
納するためのプログラム領域12aの他、入力バッファ
12b、候補バッファ12c、文書バッファ12dなど
が設けられている。
【0015】入力バッファ12bは、文書作成のために
ピンイン入力された文字列を格納する。候補バッファ1
2cは、ピンイン漢字変換によって得られた変換候補を
格納する。文書バッファ12dは、ピンイン漢字変換に
よって得られた中国語漢字からなる文書データを格納す
る。
【0016】入力装置13は、キーボードからなり、本
装置に対する指示やデータの入力を行うものであり、中
国語の読み表記であるピンイン文字列の入力や、その入
力されたピンイン文字列に対するピンイン漢字変換指示
(「変換」キーの操作による指示)などを行うためのも
のである。この入力装置13には、「文字」キーや「数
字」キー、「カーソル」キー等の他に、ここではピンイ
ン漢字変換を指示するための「変換」キー13a、変換
候補を選択するための「候補選択」キー13b、変換候
補の絞り込みを指示するための「候補絞り込み」キー1
3c、声調の表示を指示するための「声調表示」キー1
3dが設けられている。
【0017】表示装置14は、例えばCRT (Cathode
Ray Tube) やLCD (Liquid Crystal Display) からな
り、入力装置13を通じてピンイン入力された文字列や
変換結果などの表示を行う。
【0018】外部記憶装置15は、例えばHDD (Hard
Disk Drive)やCD−ROM (Compact Disc Read Only
Memory)からなり、各種プログラムや文書などのデータ
を保存する。この外部記憶装置15には、中国語ワード
プロセッサを実現するためのアプリケーションプログラ
ムの他、ピンイン漢字変換処理で使用する中国語辞書な
どのデータも含まれる。
【0019】印刷装置16は、文書の印刷等を行うため
に用いられる。この印刷装置16としては、本装置に内
蔵されたものでも、外付けにて接続されるものでも良
い。また、通信装置17は、例えば構内LAN (Local
Area Network) や通信ネットワーク等を介して外部装置
とのデータの送受信制御を行う。
【0020】次に、図1に示す文書作成装置によって実
現される中国語入力システムの機能構成について説明す
る。
【0021】図2は本発明の第1の実施形態における中
国語入力システムの機能構成を示すブロック図である。
本システムは、CPU11がメモリ12のプログラム領
域12aに格納された中国語入力用のアプリケーション
プログラムを読み込むことで実現されるものである。機
能的に示すと、本システムは、入力部21、制御部2
2、変換部23、候補表示部24、候補絞り込み部2
5、出力部26、変換辞書27、変換結果一時格納部2
8からなる。
【0022】入力部21は、入力装置13から入力され
る文字列や変換指示等の入力処理を行う。入力文字列
は、図1に示すメモリ12の入力バッファ12bに格納
される。制御部22は、入力部21を通じて入力される
各種の指示に従って各処理部を制御し、入力されたピン
インを中国語漢字に変換して出力するための一連の処理
を行う。
【0023】変換部23は、入力されたピンイン文字列
に基づいて変換辞書27を検索し、そのピンイン文字列
の各音節に対応する中国語漢字(見出し語)を声調情報
と共に抽出する。この変換部23によって抽出された中
国語漢字は、入力ピンイン文字列に対する変換候補とし
て当該漢字の声調情報と共に変換結果一時格納部28に
一時的に格納される。候補表示部24は、変換結果一時
格納部28に格納された変換候補を取り出して出力部2
6に与える処理を行う。候補絞り込み部25は、ユーザ
によって指定された声調情報に基づいて、変換結果一時
格納部28に格納されている変換候補の絞り込み処理を
行う。出力部26は、入力された文字列や、その入力文
字列に対応する変換結果等を表示装置14に表示するな
どの出力処理を行う。
【0024】変換辞書27は、中国語用辞書であり、各
単語毎にピンインとそれに対応する漢字、声調など、ピ
ンイン漢字変換処理に必要な情報を記憶している。この
変換辞書27は、標準辞書として外部記憶装置15に格
納されている。また、変換結果一時格納部28は、ピン
イン漢字変換時にこの変換辞書27を参照して得られた
変換候補を記憶したおくためのバッファであり、図1の
候補バッファ12cに設けられる。
【0025】ここで、本装置の動作を説明する前に、理
解を容易にするため、中国語入力方法について簡単に説
明しておく。
【0026】中国語では、中国音を表すのにピンインと
呼ばれる表音記号を使っている。ピンインはアルファベ
ット26文字と2つの特殊な文字を使って、中国語すべ
ての音節を表すものである。1つの漢字の発音は必ず1
音節になっている。1つの音節はさらに「声母」と呼ば
れる先頭子音(音節の先頭にくる子音)と、「韻母」と
呼ばれる「声母」を除いた部分(母音、二重母音、鼻音
化母音などがある)とで構成されている。また、中国語
の発音の抑揚を表わす「四声」と呼ばれる声調(日本語
のアクセントに似たようなもの)があり、1つの音節は
声母、韻母と声調の3要素から構成される。
【0027】 声母の例:b,p,m,f,d,t,n,l,zh,c
h,sh,… 韻母の例:a,o,e,i,u,ai,en,ang,
iong,… また、中国語では、声調の種類として基本的なものが4
つあり、これを四声(しせい)と呼ぶ。そのうち、音を
同じ高さで伸ばすものを第1声、上げるものを第2声、
曲げるものを第3声、下げるものを第4声という。同じ
音節でも声調が異なれば、漢字も意味も異なってくる。
なお、この他に、短く軽く発音する「軽声」と呼ばれる
声調もある。
【0028】例えば音節[qi]は、以下のようにな
る。
【0029】 第1声…[期] 第2声…[奇] 第3声…[起] 第4声…[器] このように、同じ音節でも声調によって漢字も意味も異
なるため、ピンイン入力時に声調を併せて入力すること
が一般的に行われている。しかしながら、声調を正しく
指定することは難しく、その指定を誤ると、所望の変換
候補が得られなず、再度ピンイン入力しなければならな
い。一方、声調を指定しない場合には、候補数が増大
し、所望の変換候補を選択しづらくなる。
【0030】そこで、本発明の第1の実施形態では、声
調を指定せずにピンイン入力し、変換候補が表示された
後、任意の声調を指定して変換候補を絞り込むことを特
徴としている。以下に、その処理動作について説明す
る。
【0031】図3は本発明の第1の実施形態としての変
換処理動作を示すフローチャートである。
【0032】まず、入力部21を通じて変換対象となる
文字列がピンイン(アルファベット)で1文字ずつ順に
入力される(ステップA11)。このとき入力された文
字列は、図1に示す入力バッファ12bに格納される。
【0033】ピンイン文字列を入力後、ユーザが入力装
置13に設けられた「変換」キー13aを押下すると、
そのキー情報が入力部21を通じて制御部22に与えら
れる。制御部22は入力されたキー情報が変換指示であ
るか否かを判断し、変換指示であれば(ステップA12
のYes)、入力バッファ12bに格納されたピンイン
文字列を変換部23に与えてピンイン漢字変換を指示す
る。
【0034】この指示を受けた変換部23は、入力され
たピンイン文字列に基づいて変換辞書27を検索し、当
該ピンイン文字列を読みとした中国語漢字(見出し語)
を声調情報と共に抽出し、これを変換候補として変換結
果一時格納部28に格納する(ステップA13)。続い
て、制御部22の指示により、候補表示部24が変換結
果一時格納部28から変換候補(中国語漢字)を取り出
し、出力部26に与えて候補表示を行う(ステップA1
4)。これにより、ユーザが入力したピンイン文字列に
対する変換候補が表示装置14の候補一覧画面に表示さ
れる。
【0035】ここで、ユーザは入力装置13に設けられ
た「候補絞り込み」キー13cまたは「候補選択」キー
13bを押下する(ステップA15)。なお、「候補絞
り込み」キー13c、「候補選択」キー13b以外のキ
ー入力処理については省略する。
【0036】「候補絞り込み」キー13cが押下される
と(ステップA16のYes)、制御部22は候補絞り
込み部25を通じて以下のような候補絞り込み処理を実
行する。
【0037】すなわち、候補絞り込み部25は、まず、
上記「候補絞り込み」キー13cの押下によって指定さ
れた声調情報で変換結果一時格納部28に格納されてい
る変換候補を絞り込めるか否かを判断する(ステップA
19)。これは、変換結果一時格納部28内にユーザが
指定した声調情報(第1声,第2声,第3声,第4声,
軽声のいずれか)を持つ候補があるか否かをチェックす
ることで行う。
【0038】絞り込み可能であった場合、つまり、ユー
ザが指定した声調情報を持つ候補が存在した場合には
(ステップA19のYes)、候補絞り込み部25は変
換結果一時格納部28内の変換候補の中でユーザが指定
した声調情報を持つ候補のみ残し、それ以外の候補を排
除することで変換候補の絞り込みを行う(ステップA2
0)。このようにして、変換候補が絞り込まれると、制
御部22の指示により、候補表示部24がその絞り込み
後の変換候補を変換結果一時格納部28から取り出して
出力部26に与えることにより、候補の再表示を行う
(ステップA21)。絞り込み可能でなければ、つま
り、ユーザが指定した声調情報を持つ候補が存在しなか
った場合には(ステップA19のNo)、何もせず、次
の指示を待つことになる。
【0039】また、「候補選択」キー13bが押下され
ると(ステップA17のYes)、制御部22は現在表
示されている変換候補の中でカーソル等により選択され
た候補を最終的な変換結果として表示装置14の文書編
集画面に出力するように出力部26に指示を出す(ステ
ップA18)。
【0040】このように、声調情報を指定せずにピンイ
ン入力しても、変換候補が表示された後に特定のキー操
作によって声調情報を指定することで、その指定された
声調情報で変換候補を絞り込むことができる。以下に、
具体例を挙げて説明する。
【0041】図10は第1の実施形態における変換処理
を説明するための具体例である。
【0042】候補の絞り込みを行うための「候補絞り込
み」キー13cが以下のようにキーボード上の各キーに
割り当てられていたとする。
【0043】 Shift1…「第1声」 Shift2…「第2声」 Shift3…「第3声」 Shift4…「第4声」 Shift5…「軽声」 図10(a)に示すように、ユーザが「ma」といった
単音節のピンイン文字列を入力したとする。「変換」キ
ー13aの押下により変換を指示すると、同図(b)に
示すように、「ma」を読みとする複数の中国語漢字が
変換候補として候補表示画面に表示される。ここで、候
補を絞り込むために、例えばShift3をキー入力す
ると、同図(c)に示すように、第3声を持つ変換候補
のみが表示される。したがって、ユーザはこの限定され
た変換候補の中から所望の候補を速やかに選択すること
ができる。
【0044】また、特に図示していないが、Shift
1をキー入力すれば、第1声を持つ中国語漢字、Shi
ft2をキー入力すれば、第2声を持つ中国語漢字…と
いったように、各キーを操作することで、各声調毎の変
換候補を得ることができる。つまり、声調を指定し直す
場合に、再度ピンイン入力しなくとも、各キーを押下す
るだけで済むことになり、ユーザの負担を軽減すること
ができる。
【0045】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。
【0046】上記第1の実施形態では、単音節の中国語
漢字を想定して、声調の指定により変換候補を絞り込む
場合の処理について説明したが、ここでは複数音節から
なる中国語漢字を想定し、各音節毎に声調を指定して変
換候補を絞り込むことを特徴としている。
【0047】図4は本発明の第2の実施形態における中
国語入力システムの機能構成を示すブロック図である。
基本的な構成は図2と同様であり、図2と同一部分には
同一符号を付して、ここでは異なる点のみ説明する。
【0048】図4において、図2と異なる点は、変換絞
り込み結果一時格納部29が設けられていることであ
る。この変換絞り込み結果一時格納部29は、候補絞り
込み部25によって絞り込まれた変換候補を再度絞り込
むために声調情報と共に記憶しておくためのバッファで
あり、図1の候補バッファ12cに設けられる。
【0049】「候補絞り込み」キー13cの押下により
変換候補の絞り込みを指示すると、候補絞り込み部25
は変換結果一時格納部28に格納された変換候補の第1
音節部分をユーザが指定した声調情報で絞り込む。この
絞り込み後の変換候補は声調情報と共に変換絞り込み結
果一時格納部29に格納される。続いて、「候補絞り込
み」キー13cを再度押下すると、候補絞り込み部25
は変換絞り込み結果一時格納部29に格納された変換候
補を次の絞り込み対象として、その変換候補の第2音節
部分をユーザが指定した声調情報で絞り込む。このよう
にして、「候補絞り込み」キー13cが押下される毎に
変換候補の前方の音節から順に指定の声調情報で絞り込
んでいく。
【0050】以下に、第2の実施形態としての変換処理
動作について説明する。
【0051】図5は本発明の第2の実施形態としての変
換処理動作を示すフローチャートである。なお、図5の
ステップB11〜ステップB14までの処理は、図3の
ステップA11〜A14までの処理と同様である。
【0052】すなわち、入力部21を通じて変換対象と
なるピンイン文字列が入力された後、入力装置13に設
けられた「変換」キー13aの押下によりピンイン漢字
変換が指示されると(ステップB11,B12)、変換
部23が変換辞書27を参照して当該ピンイン文字列を
中国語漢字に変換し、その変換結果として得られた変換
候補を声調情報と共に変換結果一時格納部28に格納す
る(ステップB13)。そして、候補表示部24が変換
結果一時格納部28から変換候補(中国語漢字)を取り
出し、出力部26に与えて候補表示を行う(ステップB
14)。これにより、ユーザが入力したピンイン文字列
に対する変換候補が表示装置14の候補一覧画面に表示
される。
【0053】ここで、ユーザは入力装置13に設けられ
た「候補絞り込み」キー13cまたは「候補選択」キー
13bを押下する(ステップB15)。その他のキーが
押下された場合の処理は省略する。
【0054】「候補絞り込み」キー13cが押下された
場合において(ステップB16のYes)、制御部22
の指示により、候補絞り込み部25はこのときのキー入
力が再入力か否かを判断する(ステップB19)。「候
補絞り込み」キー13cが再入力でない場合、つまり、
初めて変換候補の絞り込みが指示された場合には(ステ
ップB19のNo)、候補絞り込み部25は変換結果一
時格納部28に格納されている変換候補の第1音節部分
を対象として、「候補絞り込み」キー13cの押下によ
って指定された声調情報で変換候補を絞り込めるか否か
を判断する(ステップB21)。
【0055】なお、中国語では、1つの漢字の発音は必
ず1音節になっている。したがって、例えば2つの漢字
からなる単語が変換結果として得られた場合には、先頭
の漢字が1音節目に当たり、次の漢字が2音節目に当た
る。ピンイン入力時には、ピンイン文字列を声母と韻母
の組み合わせで区切り、その組合せ文字列のスタートビ
ットとエンドビットで音節の区切りを判断して変換を行
っている。
【0056】上記ステップB21において、変換候補の
第1音節部分が絞り込み可能であった場合(ステップB
21のYes)、候補絞り込み部25は変換結果一時格
納部28内の変換候補の中で第1音節部分がユーザの指
定した声調情報を持つ候補のみ残し、それ以外の候補を
排除することで変換候補の絞り込みを行う(ステップB
22)。
【0057】絞り込み後の変換候補は声調情報と共に変
換絞り込み結果一時格納部29に格納され(ステップB
23)、制御部22の指示により、候補表示部24がそ
の絞り込み後の変換候補を変換絞り込み結果一時格納部
29から取り出して出力部26に与えることにより、候
補の再表示を行う(ステップB24)。また、絞り込み
可能でなければ、つまり、第1音節部分にユーザが指定
した声調情報を持つ候補が存在しなかった場合には(ス
テップB21のNo)、何もせず、次の指示を待つこと
になる。
【0058】一方、上記ステップB19において、「候
補絞り込み」キー13cが再度入力された場合には(ス
テップB19のYes)、候補絞り込み部25は変換絞
り込み結果一時格納部29に格納されている変換候補を
取り出し(ステップB20)、その変換候補の中の前回
絞り込んだ音節の次の音節部分を対象として、上記同様
の候補絞り込み処理を行う(ステップB21〜B2
3)。このように、「候補絞り込み」キー13cの押下
毎に音節単位で変換候補の絞り込みが順次行われ、その
絞り込まれた変換候補が再表示される(ステップB2
4)。
【0059】また、「候補選択」キー13bが押下され
ると(ステップB17のYes)、制御部22は現在表
示されている変換候補の中でカーソル等により選択され
た候補を最終的な変換結果として表示装置14の文書編
集画面に出力するように出力部26に指示を出す(ステ
ップB18)。
【0060】このように、声調情報を指定せずにピンイ
ン入力しても、変換候補が表示された後に特定のキー操
作によって声調情報を指定することで、その指定された
声調情報で変換候補を音節単位で絞り込むことができ
る。以下に、具体例を挙げて説明する。
【0061】図11は第2の実施形態における変換処理
を説明するための具体例である。
【0062】候補の絞り込みを行うための「候補絞り込
み」キー13cが以下のようにキーボード上の各キーに
割り当てられていたとする。
【0063】 Shift1…「第1声」 Shift2…「第2声」 Shift3…「第3声」 Shift4…「第4声」 Shift5…「軽声」 図11(a)に示すように、ユーザが「madao」と
いった複数音節(この例では2音節)のピンイン文字列
を入力したとする。「変換」キー13aの押下により変
換を指示すると、同図(b)に示すように、「ma」と
「dao」を読みとする複数の中国語漢字が変換候補と
して候補表示画面に表示される。ここで、候補を絞り込
むために、「候補絞り込み」キー13cを押下すると、
変換候補の第1音節部分が絞り込まれる。例えばShi
ft3をキー入力した場合には、同図(c)に示すよう
に、第1音節部分が第3声を持つ変換候補のみが表示さ
れる。
【0064】さらに、変換候補を絞り込みたい場合、再
度「候補絞り込み」キー13cを押下する。例えばSh
ift1をキー入力した場合には、同図(d)に示すよ
うに、第2音節部分が第1声を持つ変換候補のみに限定
される。つまり、この時点で、第1音節が第3声、第2
音節が第1声である変換候補が表示されることになる。
したがって、複数音節からなる変換候補であっても、各
音節単位で絞り込んだ変換候補の中から所望の候補を速
やかに選択することができる。
【0065】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。
【0066】第3の実施形態では、所定のキー操作によ
り変換候補に声調記号を付して表示することを特徴とし
ている。
【0067】図6は本発明の第3の実施形態における中
国語入力システムの機能構成を示すブロック図である。
基本的な構成は図2と同様であり、図2と同一部分には
同一符号を付して、ここでは異なる点のみ説明する。
【0068】図6において、図2と異なる点は、声調表
示部30が設けられていることである。この声調表示部
30は、入力装置13に設けられた「声調表示」キー1
3dの押下により声調表示が指示された場合に、変換結
果一時格納部28に格納されている変換候補の声調情報
を読み出し、これを出力部26に与えることで各候補に
声調記号を付して表示する。
【0069】以下に、第3の実施形態としての変換処理
動作について説明する。
【0070】図7は本発明の第3の実施形態としての変
換処理動作を示すフローチャートである。なお、図5の
ステップC11〜ステップC14までの処理は、図3の
ステップA11〜A14までの処理と同様である。
【0071】すなわち、入力部21を通じて変換対象と
なるピンイン文字列が入力された後、入力装置13に設
けられた「変換」キー13aの押下によりピンイン漢字
変換が指示されると(ステップC11,C12)、変換
部23が変換辞書27を参照して当該ピンイン文字列を
中国語漢字に変換し、その変換結果として得られた変換
候補を声調情報と共に変換結果一時格納部28に格納す
る(ステップC13)。そして、候補表示部24が変換
結果一時格納部28から変換候補(中国語漢字)を取り
出し、出力部26に与えて候補表示を行う(ステップC
14)。これにより、ユーザが入力したピンイン文字列
に対する変換候補が表示装置14の候補一覧画面に表示
される。
【0072】ここで、ユーザは入力装置13に設けられ
た「候補絞り込み」キー13cまたは「候補選択」キー
13bまたは「声調表示」キー13dを押下する(ステ
ップC15)。その他のキーが押下された場合の処理は
省略する。
【0073】「声調表示」キー13dが押下された場合
において(ステップC16のYes)、制御部22は声
調表示部30に指示を出す。この指示を受けて声調表示
部30は、変換結果一時格納部28に格納されている変
換候補(中国語漢字)の声調情報を読み出し(ステップ
C17)、これを出力部26に渡す。出力部26は声調
表示部30によって得られた声調情報に基づいて各候補
に声調記号を付して表示する(ステップC18)。声調
記号とは、声調情報の種類を示す記号(または特殊文
字)であり、例えば第1声であれば「1」、第2声であ
れば「2」、第3声であれば「3」、第4声であれば
「4」、軽声であれば「0」または「軽」とする。
【0074】なお、候補数が多いと、各候補に声調記号
を付して表示すると見づらいことがあるので、図12
(c)に示すように、各声調記号毎に各候補を配列し、
見やすい形でユーザに提供することが好ましい。
【0075】以降の処理は、上記第1の実施形態と同様
である。
【0076】すなわち、「候補絞り込み」キー13cが
押下された場合に(ステップC19のYes)、制御部
22の指示により、候補絞り込み部25が「候補絞り込
み」キー13cの押下によって指定された声調情報で変
換結果一時格納部28に格納されている変換候補を絞り
込めるか否かを判断する(ステップC22)。絞り込み
可能であった場合、つまり、ユーザが指定した声調情報
を持つ候補が存在した場合には(ステップC22のYe
s)、候補絞り込み部25は変換結果一時格納部28内
の変換候補の中でユーザが指定した声調情報を持つ候補
のみ残し、それ以外の候補を排除することで変換候補の
絞り込みを行う(ステップC23)。そして、制御部2
2の指示により、候補表示部24がその絞り込み後の変
換候補を変換結果一時格納部28から取り出して出力部
26に与えることにより、候補の再表示を行う(ステッ
プC24)。絞り込み可能でなければ、つまり、ユーザ
が指定した声調情報を持つ候補が存在しなかった場合に
は(ステップC22のNo)、何もせず、次の指示を待
つことになる。
【0077】また、「候補選択」キー13bが押下され
た場合には(ステップC20のYes)、制御部22は
現在表示されている変換候補の中でカーソル等により選
択された候補を最終的な変換結果として表示装置14の
文書編集画面に出力するように出力部26に指示を出す
(ステップC21)。
【0078】このように、変換候補が表示された後に特
定のキー操作により声調表示を指示することで、現在表
示されている各候補の声調情報を一度に確認することが
できる。以下に、具体例を挙げて説明する。
【0079】図12は第3の実施形態における変換処理
を説明するための具体例である。
【0080】声調表示を指示するための「声調表示」キ
ー13dが以下のようにキーボード上の特定のキーに割
り当てられていたとする。
【0081】Shift9…「声調表示」 図12(a)に示すように、ユーザが「ma」といった
単音節のピンイン文字列を入力したとする。「変換」キ
ー13aの押下により変換を指示すると、同図(b)に
示すように、「ma」を読みとする複数の中国語漢字が
変換候補として候補表示画面に表示される。ここで、各
候補の声調を確認するために、Shift9をキー入力
すると、同図(c)に示すように、各候補に声調情報の
種類を示す声調記号が付される。なお、この例では、各
声調記号毎に各候補を配列した場合を示している。この
ような声調付きで変換候補を表示することで、ユーザは
現在表示されている各候補の声調情報を一度に確認する
ことができる。
【0082】また、この状態で「候補絞り込み」キー1
3cを押下すれば、指定した声調情報を持つ候補のみを
確認することもできる。すなわち、上記第1の実施形態
で説明したように、例えばShift3をキー入力すれ
ば、図10(c)に示すように第3声を持つ中国語漢字
のみを変換候補として確認することができ、所望の候補
を速やかに選択できるようになる。
【0083】なお、本実施形態の手法は、第1の実施形
態だけでなく、第2の実施形態つまり音節単位で変換候
補を絞り込む場合にも適用できる。
【0084】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。
【0085】第4の実施形態では、上記第1の実施形態
において、ピンイン入力時に声調情報が指定された場合
に、その指定された声調情報の正当性を判断し、誤って
指定された声調情報を無視して変換することを特徴とし
ている。
【0086】図8は本発明の第4の実施形態における中
国語入力システムの機能構成を示すブロック図である。
基本的な構成は図2と同様であり、図2と同一部分には
同一符号を付して、ここでは異なる点のみ説明する。
【0087】図8において、図2と異なる点は、声調判
断部31が設けられていることである。この声調判断部
31は、声調記号付きでピンインが入力された場合に、
その声調記号で指定された声調情報が正しいか否かを変
換辞書27を参照して判断する。指定された声調情報が
正しくないと判断された場合、つまり、指定された声調
情報を持つ中国語漢字が変換辞書27に存在しない場合
には、当該声調記号を削除してピンイン文字列のみを変
換部23に渡す。これにより、変換部23はピンイン文
字列のみで変換処理を行い、その変換結果として得られ
た変換候補をその候補が持つ声調情報と共に変換結果一
時格納部28に格納する。
【0088】以下に、第4の実施形態としての変換処理
動作について説明する。
【0089】図9は本発明の第4の実施形態としての変
換処理動作を示すフローチャートである。
【0090】まず、入力部21を通じて変換対象となる
文字列が声調記号付きのピンイン(アルファベット)で
入力されたとする(ステップD11)。このとき入力さ
れた文字列(声調記号を含む)は、図1に示す入力バッ
ファ12bに格納される。
【0091】ピンイン文字列を入力後、ユーザが入力装
置13に設けられた「変換」キー13aを押下すると、
そのキー情報が入力部21を通じて制御部22に与えら
れる。制御部22は入力されたキー情報が変換指示であ
るか否かを判断する(ステップD12)。変換指示であ
れば(ステップD12のYes)、制御部22は声調判
断部31に指示を出す。この指示を受けた声調判断部3
1は、ユーザがピンイン入力時に指定した声調情報が正
しいか否かを変換辞書27を参照して判断する(ステッ
プD13)。変換辞書27には、中国語漢字の読みがピ
ンイン表記で登録されていると共に当該漢字に対応した
声調情報も登録されている。したがって、ユーザが指定
した声調情報を持つ中国語漢字が変換辞書27に存在し
ない場合には、そのときの指定が誤っていると判断でき
る。
【0092】声調情報の指定が誤っている場合、つま
り、ユーザが指定した声調情報を持つ中国語漢字が変換
辞書27に存在しない場合には(ステップD14のN
o)、声調判断部31は入力されたピンイン文字列に付
加された声調記号を削除して変換部23に渡す(ステッ
プD15)。なお、複数音節からなる文字列では、その
中の1音節でも声調情報の指定が誤っている場合には、
当該文字列の各音節に付加されている声調記号を全て削
除するものとする。一方、声調情報の指定が正しいと判
断した場合、つまり、ユーザが指定した声調情報を持つ
中国語漢字が変換辞書27に存在する場合には(ステッ
プD14のYes)、声調判断部31は入力されたピン
イン文字列とそこに付加された声調記号を変換部23に
渡す。
【0093】ここで、声調判断部31によって声調情報
の指定が誤っていると判断された場合において、変換部
23は、声調判断部31からピンイン文字列のみを受け
取ることにより、そのピンイン文字列に基づいて変換辞
書27を検索し、当該ピンイン文字列を読みとした中国
語漢字(見出し語)を当該漢字の声調情報と共に抽出
し、これを変換候補として変換結果一時格納部28に格
納する(ステップD16)。続いて、制御部22の指示
により、候補表示部24が変換結果一時格納部28から
変換候補(中国語漢字)を取り出し、出力部26に与え
て候補表示を行う(ステップD17)。これにより、ユ
ーザが指定した声調情報を無視して、ピンイン文字列の
みによる変換候補が表示装置14の候補一覧画面に表示
されることになる。
【0094】以降の処理は、上記第1の実施形態と同様
である。
【0095】すなわち、候補表示後、ユーザからのキー
入力を待つ(ステップD18)。ここで、「候補絞り込
み」キー13cが押下された場合に(ステップD19の
Yes)、制御部22の指示により、候補絞り込み部2
5が「候補絞り込み」キー13cの押下によって指定さ
れた声調情報で変換結果一時格納部28に格納されてい
る変換候補を絞り込めるか否かを判断する(ステップD
22)。絞り込み可能であった場合、つまり、ユーザが
指定した声調情報を持つ候補が存在した場合には(ステ
ップD22のYes)、候補絞り込み部25は変換結果
一時格納部28内の変換候補の中でユーザが指定した声
調情報を持つ候補のみ残し、それ以外の候補を排除する
ことで変換候補の絞り込みを行う(ステップD23)。
そして、制御部22の指示により、候補表示部24がそ
の絞り込み後の変換候補を変換結果一時格納部28から
取り出して出力部26に与えることにより、候補の再表
示を行う(ステップD24)。絞り込み可能でなけれ
ば、つまり、ユーザが指定した声調情報を持つ候補が存
在しなかった場合には(ステップD22のNo)、何も
せず、次の指示を待つことになる。
【0096】また、「候補選択」キー13bが押下され
た場合には(ステップD20のYes)、制御部22は
現在表示されている変換候補の中でカーソル等により選
択された候補を最終的な変換結果として表示装置14の
文書編集画面に出力するように出力部26に指示を出す
(ステップD21)。
【0097】このように、ピンイン入力時に声調情報を
誤って指定した場合に、その声調情報を無視した変換候
補が表示された後、特定のキー操作によって声調情報を
指定することで、その指定された声調情報で変換候補を
絞り込むことができる。以下に、具体例を挙げて説明す
る。
【0098】図13は第4の実施形態における変換処理
を説明するための具体例である。
【0099】図13(a)に示すように、例えばユーザ
が「mai」といった単音節のピンイン文字列に声調記
号「1」を付けて入力したとする。「変換」キー13a
の押下により変換を指示すると、ユーザが声調記号にて
指定した声調情報が正しいか否かが判断される。この場
合、第1声調を持つ「mai」に該当する中国語漢字は
存在しないため、声調情報を無視した変換処理が実行さ
れる。その結果、同図(b)に示すように、「mai」
を読みとする複数の中国語漢字が変換候補として候補表
示画面に表示される。
【0100】ここで、候補を絞り込むために、上記第1
の実施形態で説明したように、例えばShift3をキ
ー入力すると、第3声を持つ変換候補のみに限定され
る。したがって、ユーザはこの限定された変換候補の中
から所望の候補を速やかに選択することができる。
【0101】なお、本実施形態の手法は上記第1の実施
形態に限らず、第2の実施形態や第3の実施形態にも適
用可能である。要するに、本発明はその要旨を逸脱しな
い範囲で各実施形態を組み合わせて実現することができ
る。
【0102】また、本発明は、中国語に限らず、発音の
抑揚を表す声調情報を用いて変換可能な全ての言語変換
処理についても有効に活用することができる。
【0103】また、上述した各実施形態において記載し
た手法は、コンピュータに実行させることのできるプロ
グラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録
商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(C
D−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体
に書き込んで各種装置に適用したり、通信媒体により伝
送して各種装置に適用することも可能である。本装置を
実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログ
ラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御さ
れることにより、上述した処理を実行する。
【0104】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、変
換候補が表示された後で、特定のキー操作により任意の
声調情報を指定して変換候補を絞り込むことができる。
したがって、ユーザは絞り込み後の変換候補を対象とし
て所望の候補を簡単に選択することができる。また、声
調情報を指定し直す場合に、再度ピンイン入力しなくと
も、変換候補が表示された状態で続けて行うことができ
るため、候補選択時におけるユーザの負担を軽減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書作成装置のハードウェア構成を示
すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施形態における中国語入力シ
ステムの機能構成を示すブロック図。
【図3】第1の実施形態としての変換処理動作を示すフ
ローチャート。
【図4】本発明の第2の実施形態における中国語入力シ
ステムの機能構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第2の実施形態としての変換処理動作
を示すフローチャート。
【図6】本発明の第3の実施形態における中国語入力シ
ステムの機能構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第3の実施形態としての変換処理動作
を示すフローチャート。
【図8】本発明の第4の実施形態における中国語入力シ
ステムの機能構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第4の実施形態としての変換処理動作
を示すフローチャート。
【図10】上記第1の実施形態における変換処理を説明
するための具体例を示す図。
【図11】上記第2の実施形態における変換処理を説明
するための具体例を示す図。
【図12】上記第3の実施形態における変換処理を説明
するための具体例を示す図。
【図13】上記第4の実施形態における変換処理を説明
するための具体例を示す図。
【符号の説明】
13a…「変換」キー 13b…「候補選択」キー 13c…「候補絞り込み」キー 13d…「声調表示」キー 21…入力部 22…制御部 23…変換部 24…候補表示部 25…候補絞り込み部 26…出力部 27…変換辞書 28…変換結果一時格納部 29…変換絞り込み結果一時格納部 30…声調表示部 31…声調判断部
フロントページの続き (72)発明者 岩木 紗智子 東京都青梅市新町3丁目3番地の5 東芝 ソフトウェアエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 坂本 国博 東京都青梅市新町3丁目3番地の5 東芝 ソフトウェアエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5B009 VB11 VB12 VB13 VB14 5B020 AA15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変換対象となる文字列を入力する入力手
    段と、 この入力手段によって入力された文字列を読み情報とし
    た単語に変換する変換手段と、 この変換手段によって得られた単語を変換候補として表
    示する表示手段と、 発音の抑揚を表わす声調情報を指定する声調指定手段
    と、 この声調指定手段によって指定された声調情報に基づい
    て、上記表示手段に表示された変換候補を上記指定され
    た声調情報を持つ候補に絞り込む候補絞り込み手段と、 この候補絞り込み手段によって絞り込まれた変換候補を
    上記表示手段に再表示する候補表示制御手段とを具備し
    たことを特徴とする文書作成装置。
  2. 【請求項2】 中国語の読み表記であるピンイン文字列
    を入力し、その入力されたピンイン文字列を中国語漢字
    に変換して出力する文書作成装置において、 変換対象となるピンイン文字列を入力する入力手段と、 この入力手段によって入力されたピンイン文字列を中国
    語漢字に変換する変換手段と、 この変換手段によって得られた中国語漢字を変換候補と
    して表示する表示手段と、 中国語における発音の抑揚を表わす声調情報を指定する
    声調指定手段と、 上記表示手段に表示された変換候補を上記声調指定手段
    によって指定された声調情報を持つ変換候補に絞り込む
    候補絞り込み手段と、 この候補絞り込み手段によって絞り込まれた変換候補を
    上記表示手段に再表示する候補表示制御手段とを具備し
    たことを特徴とする文書作成装置。
  3. 【請求項3】 上記声調指定手段はキーボードからな
    り、このキーボード上の特定のキーに割り付けられた絞
    り込みキーの操作により四声および軽声のいずれかの声
    調情報を指定することを特徴とする請求項2記載の文書
    作成装置。
  4. 【請求項4】 上記候補絞り込み手段は、上記声調指定
    手段によって声調情報が指定される毎に音節単位で変換
    候補の中の前方の音節から順に絞り込むことを特徴とす
    る請求項2記載の文書作成装置。
  5. 【請求項5】 声調表示を指示する声調表示指示手段
    と、 この声調表示指示手段によって声調表示が指示された場
    合に、上記表示手段に表示された変換候補に対応する声
    調情報を中国語用辞書から検索する声調検索手段とを具
    備し、 上記候補表示制御手段は、この声調検索手段によって得
    られた声調情報を変換候補に付加して上記表示手段に再
    表示することを特徴とする請求項2記載の文書作成装
    置。
  6. 【請求項6】 上記声調表示指示手段はキーボードから
    なり、このキーボード上の特定のキーに割り付けられた
    声調表示キーの操作により声調表示を指示することを特
    徴とする請求項5記載の文書作成装置。
  7. 【請求項7】 上記入力手段によって声調記号付きでピ
    ンイン文字列が入力された際に、上記声調記号で指定さ
    れた声調情報が正しいか否かを判断する声調判断手段を
    具備し、 上記変換手段は、上記声調判断手段によって上記声調記
    号で指定された声調情報が正しくないと判断された場合
    に上記声調情報を無視した変換処理を行うことを特徴と
    する請求項2記載の文書作成装置。
  8. 【請求項8】 変換対象となる文字列が入力された際
    に、上記入力文字列を読み情報とした単語に変換処理
    し、 この変換処理によって得られた単語を変換候補として表
    示した後、 発音の抑揚を表わす声調情報の指定により、上記変換候
    補を上記指定された声調情報を持つ候補に絞り込み、 この絞り込み後の変換候補を再表示することを特徴とす
    る変換処理方法。
  9. 【請求項9】 中国語の読み表記であるピンイン文字列
    を入力し、その入力されたピンイン文字列を中国語漢字
    に変換して出力するための変換処理方法において、 変換対象となるピンイン文字列が入力された際に、上記
    入力ピンイン文字列を中国語漢字に変換処理し、 この変換処理によって得られた中国語漢字を変換候補と
    して表示した後、 中国語における発音の抑揚を表わす声調情報の指定によ
    り、上記変換候補を上記指定された声調情報を持つ変換
    候補に絞り込み、 この絞り込み後の変換候補を再表示することを特徴とす
    る変換処理方法。
  10. 【請求項10】 変換対象となる文字列を入力し、その
    入力文字列を読み情報とした単語に変換して出力する変
    換処理プログラムを記録した記録媒体であって、 変換対象となる文字列が入力された際に、上記入力文字
    列を読み情報とした単語に変換処理する手順と、 この変換処理によって得られた単語を変換候補として表
    示する手順と、 発音の抑揚を表わす声調情報の指定により、上記変換候
    補を上記指定された声調情報を持つ候補のみに限定して
    絞り込む手順と、 この絞り込み後の変換候補を再表示する手順とをコンピ
    ュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ
    読取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 中国語の読み表記であるピンイン文字
    列を入力し、その入力されたピンイン文字列を中国語漢
    字に変換して出力するための変換処理プログラムを記録
    した記録媒体であって、 変換対象となるピンイン文字列が入力された際に、上記
    入力ピンイン文字列を中国語漢字に変換処理する手順
    と、 この変換処理によって得られた中国語漢字を変換候補と
    して表示する手順と、中国語における発音の抑揚を表わ
    す声調情報の指定により、上記変換候補を上記指定され
    た声調情報を持つ変換候補のみに限定して絞り込む手順
    と、 この絞り込み後の変換候補を再表示する手順とをコンピ
    ュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ
    読取り可能な記録媒体。
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