JPH10287867A - 撥水撥油性材料 - Google Patents

撥水撥油性材料

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JPH10287867A
JPH10287867A JP9602897A JP9602897A JPH10287867A JP H10287867 A JPH10287867 A JP H10287867A JP 9602897 A JP9602897 A JP 9602897A JP 9602897 A JP9602897 A JP 9602897A JP H10287867 A JPH10287867 A JP H10287867A
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JP
Japan
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water
group
repellent
aerosil
test plate
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Application number
JP9602897A
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English (en)
Inventor
Isamu Kaneko
勇 金子
Koichi Abe
浩一 阿部
Harumi Mihara
晴美 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seimi Chemical Co Ltd
Original Assignee
Seimi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Seimi Chemical Co Ltd filed Critical Seimi Chemical Co Ltd
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性が高く撥水性撥油性に優れ、特に着水防
止および着霜防止用の撥水撥油性被膜用材料を提供す
る。 【解決手段】ポリフルオロアルキル基を有する含フッ素
重合体中に平均粒径0.005μm以上0.1μm未満
のシリカ微粒子が分散されてなる撥水撥油性材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属などの基材表
面に耐久性のある撥水撥油性を与える撥水撥油性材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】冷暖房兼用タイプのルームエアコン、輸
送用機器などに使用される熱交換器用アルミニウムフィ
ンは、着水防止および着霜防止が求められている。ま
た、冷凍設備の金属材料または豪雪地帯での送電設備、
通信設備、道路周辺設備などにおける金属材料への雪氷
付着防止、防食(腐食防止)処理などの目的から、金属
材料表面を撥水性にすることが求められている。
【0003】これらの要望を満たすため、従来の撥水化
技術よりさらに撥水性を向上させた超撥水化技術がいく
つか提案されている。例えば、1)フッ素系微粒子粉末
を基材表面に吹き付けて凹凸構造を形成する技術(特開
平6−296924)、2)平坦な金属表面上にフッ素
系の撥水性被膜を形成したのち、この被膜の表面を粗面
化して撥水性を向上させる技術(特開平3−5489
3)、3)金属表面を粗面化して微細な凹凸構造を形成
したのち、この金属表面上に撥水性被膜を塗布する技術
(特開平6−79820)、などが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は表面
の凹凸構造と撥水性化合物の複合作用により材料表面の
表面自由エネルギーを減少させることにより、撥水性に
富んだ表面としている。
【0005】しかし、1)の技術は、基材が平らな板材
や箱型などのように簡単な形状を持つ表面であれば、微
粒子の吹き付けにより容易に撥水性表面が得られるが、
対象物が複雑な形状を有すると、微粒子を一様に吹き付
けて凹凸構造を形成することができない場合が多く、そ
のため、必要な撥水性表面を得ることが難しいという問
題があった。
【0006】また、2)の技術は、1)の技術同様に簡
単な形状を持つ表面であれば適用できるが、対象物が複
雑な形状を有すると、塗布した撥水性被膜の表面を粗面
化することはきわめて困難であるため容易に撥水性表面
が得られない。
【0007】そこでこれらの問題点を改良すべく、3)
の技術が提案されている。3)の方法によれば対象物が
複雑な形状を有する成形体にも簡便に、水滴の接触角で
150°前後の撥水性を保持させうる。
【0008】しかし、3)の技術では水滴の付着性を表
す転落角(表面に付着した水滴が転がり落ちるときの傾
きであり、傾きが小さいほど水滴は付着しにくいことを
示す。)はあまり小さくなく、水滴が非常に付着しやす
い表面である。
【0009】また、この撥水性表面は撥油性に乏しい。
そのため、このような表面を屋外に暴露しておくと表面
に付着した水滴に空気中のほこりなどが取り込まれた
り、油成分が表面に付着するなどして撥水性表面を汚染
するため耐久性が悪く、これら撥水技術は実用性に乏し
く一層の改良が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる問題点
に鑑みてなされたもので、金属などの基材表面に耐久性
のある撥水撥油性を与える撥水撥油性材料を提供するこ
とを目的とする。本発明は、ポリフルオロアルキル基を
有する含フッ素重合体中に平均粒径0.005μm以上
0.1μm未満のシリカ微粒子が分散されてなることを
特徴とする撥水撥油性材料である。
【0011】本発明におけるポリフルオロアルキル基
(以下、Rf 基と略す。)とは、アルキル基の水素原子
の2個以上がフッ素原子に置換された基を意味する。ま
た、本発明におけるRf 基は、炭素−炭素結合間にエー
テル性の酸素原子を含んでいてもよい。Rf 基の炭素数
は1〜20が好ましく、4〜16がより好ましく、6〜
12がさらに好ましい。また、Rf 基は、直鎖または分
岐の構造が好ましく、直鎖の構造がより好ましい。分岐
の構造である場合には、分岐部分がRf 基の末端部分に
存在し、かつ、炭素数が1〜3程度の短鎖である場合が
好ましい。
【0012】Rf 基中のフッ素原子数は、[(Rf 基中
のフッ素原子数)/(Rf 基に対応する同一炭素数のア
ルキル基中の水素原子数)]×100%で示した場合
に、60%以上が好ましく、80%以上がより好まし
く、実質的に100%であるもの、すなわちアルキル基
の水素原子の全てがフッ素原子に置換されたペルフルオ
ロアルキル基がさらに好ましい。
【0013】Rf 基は、通常は末端部がペルフルオロア
ルキル基であるものが好ましいが、末端部に水素原子も
しくは塩素原子を含むもの、または、Rf 基の炭素−炭
素結合間にエーテル性の酸素原子が挿入された基であっ
てもよく、例えば、オキシポリフルオロアルキレン含有
基などであってもよい。
【0014】Rf 基の具体例としては、以下の例が挙げ
られる。なお、以下の具体例中には、それぞれの構造異
性の基に相当する基も含まれる。C49 −[例えば、
CF3 (CF23 −、(CF32 CFCF2 −、
(CF33 C−、CF3 CF2 CF(CF3 )−など
の構造異性体。]、C511−[例えば、CF3 (CF
24 −、(CF32 CF(CF22 −、(CF
33 CCF2 −、CF3 (CF22 CF(CF3
−などの構造異性体。]、C613−[CF3 (CF
22 C(CF32 −などの構造異性体。]、C8
17−、C1021−、C1225−、C1429−、C1631
−、C1837−、(CF32 CFCs2s−(ここ
で、sは1〜15の整数である。)、HCt2t−(こ
こで、tは1〜18の整数である。)、テトラフルオロ
フェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、1,
3−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基等。
【0015】また、Rf 基がエーテル性の酸素原子を含
む基である場合の具体例としては、以下の具体例が挙げ
られる。ただし、uは1〜10の整数、vは1〜11の
整数、wは1〜11の整数、mは1〜10(好ましくは
1〜6)の整数を示す。CF3 (CF24 OCF(C
3 )−、F[CF(CF3 )CF2 O]u CF(CF
3 )−、F(CF2 CF2 CF2 O)v CF2 CF2
−、F(CF2 CF2 O)w CF2 CF2 −、F[CF
(CF3 )CF2 O]m CF(CF3 )−。
【0016】本発明における含フッ素重合体は、上記R
f 基を有する重合体であれば特に限定されないが、Rf
基を有するアクリレートに基づく重合単位またはRf
を有するメタアクリレートに基づく重合単位を含む重合
体が好ましい。なお、以下において、アクリレートとメ
タクリレートとを総称して「(メタ)アクリレート」と
記載する。
【0017】Rf 基を有する(メタ)アクリレートとし
ては、一般式CH2 =C(R1 )COOQRf (R1
水素原子またはメチル基、Qは2価の有機基を示す。)
で表される化合物が好ましい。Qとしては、直鎖状また
は分岐状の炭素数1〜4のアルキレン基、−R2 NR3
SO2 −(R2 は炭素数1〜4のアルキレン基、R3
水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。)ま
たは−R4 NR5 CO−(R4 は炭素数1〜4のアルキ
レン基、R5 は水素原子または炭素数1〜4のアルキル
基を示す。)などの2価の有機基が好ましい。Rf 基を
有する(メタ)アクリレートの好ましい具体例は以下の
とおりである。
【0018】CH2=C(R1)COOCH2Rf CH2=C(R1)COOCH2CH2Rf CH2=C(R1)COOCH(CH3)CH2Rf CH2=C(R1)COOCH2CH2NHSO2Rf CH2=C(R1)COOCH2CH2NHCORf CH2=C(R1)COOCH2CH2N(CH3)SO2Rf CH2=C(R1)COOCH2CH2N(CH3)CORf CH2=C(R1)COOCH2CH2N(C2H5)SO2Rf CH2=C(R1)COOCH2CH2N(C2H5)CORf CH2=C(R1)COOCH2CH2N(C3H7)SO2Rf CH2=C(R1)COOCH2CH2N(C3H7)CORf CH2=C(R1)COOCH(CH2Cl)CH2OCH2CH2N(CH3)SO2Rf
【0019】Rf 基を有する(メタ)アクリレートに基
づく重合単位を含む重合体中には、Rf 基を有する(メ
タ)アリレートに基づく重合単位が、1種または2種以
上含まれていてもよい。2種以上含む場合には、Rf
部分の炭素数が異なる2種以上のRf 基を有する(メ
タ)アクリレートを併用するのが好ましい。
【0020】Rf 基を有する(メタ)アクリレートに基
づく重合単位を含む重合体は、R基を有する(メタ)
アクリレートに基づく重合単位のみからなる重合体でも
よく、この重合単位とこの重合単位以外のラジカル重合
性の不飽和結合を有する単量体に基づく重合単位とから
なる重合体でもよい。なお、以下において上記ラジカル
重合性の不飽和結合を有する単量体を「他の単量体」と
略す。
【0021】他の単量体としては、造膜性、耐候性、潤
滑性、硬化部位、溶剤への溶解性などを含フッ素重合体
に与える1種または2種以上の単量体が使用できる。他
の単量体としては、例えば以下のものが挙げられる。
【0022】エチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、フッ
化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、スチレン、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、(メタ)アクリル酸
とそのアルキルエステル、ポリ(オキシアルキレン)
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ジア
セトン(メタ)アクリルアミド、メチロール化(メタ)
アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、ビニルアルキルエーテル、ビニルアルキルケトン、
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、グリシジル
(メタ)アクリレート、アジリジニル(メタ)アクリレ
ート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソシアナート
エチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、無水マレイン酸、トリアリールイソシアヌレート、
ポリシロキサンを有する(メタ)アクリレート、N−ビ
ニルカルバゾールなど。
【0023】R 基を有する(メタ)アクリレートに
基づく重合単位と他の単量体に基づく重合単位とからな
る重合体の場合、重合体中のRf 基を有する(メタ)ア
クリレートに基づく重合単位の割合を減らすと撥油性が
低下する傾向があり、重合体中のRf 基を有する(メ
タ)アクリレートに基づく重合単位の割合は20重量%
以上が好ましく、50重量%以上がより好ましい。
【0024】含フッ素重合体の分子量は、重量平均分子
量で5, 000〜500,000が好ましく、特に1
0, 000〜200,000が好ましく、さらには2
0,000〜100,000が好ましい。分子量が小さ
すぎると撥水撥油性が充分でなく、大きすぎると溶剤へ
の溶解性が低下したり粘度が上昇するため好ましくな
い。
【0025】Rf 基を有する(メタ)アクリレートに基
づく重合単位を含む重合体を得る方法としては、有機溶
剤にRf 基を含有する(メタ)アクリレートおよび必要
に応じて他の単量体を溶解させ、加熱撹拌下に溶液重合
させる方法が好ましい。重合は、重合開始源を作用させ
て実施するのが好ましく、重合開始源としては、有機酸
過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩等の重合開始剤、γ線
等の電離性放射線などが採用される。
【0026】溶液重合に好適な溶剤は、トルエン、酢酸
エチル、イソプロパノール、塩化メチレン、ジクロロペ
ンタフルオロエタン、m−キシレンヘキサフルオリド、
p−キシレンヘキサフルオリドなどである。
【0027】また、本発明の作用を阻害しない限り、ポ
リフルオロアルキル基を有する含フッ素重合体とともに
他の重合体を併用してもよい。他の重合体としては、エ
ポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、前述の含
フッ素重合体以外のフッ素樹脂、アクリル樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂などを用いうる。
【0028】ポリフルオロアルキル基を有する含フッ素
重合体に対する他の重合体の好ましい併用割合は、前者
100重量部に対して後者が10〜500重量部であ
り、より好ましくは前者100重量部に対して後者が1
0〜200重量部である。
【0029】本発明におけるシリカ微粒子の平均粒径は
0.005μm以上0.1μm未満であり、好ましくは
0.005〜0.05μmである。一般に、0.5μm
以下の粒径では微細凹凸構造の形成が不充分になり、超
撥水化表面は得られないとされている(特開平7−26
8245など参照)が、この常識をはるかに越える超微
粒子の使用が望ましい。このシリカ微粒子は親水性で
も、疎水性でもよい。
【0030】ポリフルオロアルキル基を有する含フッ素
重合体とシリカ微粒子と含む有機溶媒分散液を、基材表
面にスプレーした後、またはこの分散液中に基材を浸漬
して引き上げた後、有機溶媒を乾燥させることによって
本発明の撥水撥油性材料からなる撥水撥油性被膜が基材
上に形成される。
【0031】この撥水撥油性被膜表面はポリフルオロア
ルキル基を有する含フッ素重合体の表面に、平均粒径
0.005μm以上0.1μm未満のシリカ微粒子に基
づく微細な凹凸を有し、その凹凸表面はポリフルオロア
ルキル基を有する含フッ素重合体で実質的に被覆されて
いる。
【0032】有機溶媒としては、トルエン、酢酸エチ
ル、イソプロパノール、塩化メチレン、ジクロロペンタ
フルオロエタン、m−キシレンヘキサフルオリド、p−
キシレンヘキサフルオリドなどから選ばれ、含フッ素重
合体を溶解できるものが好ましい。分散液中の、ポリフ
ルオロアルキル基を有する含フッ素重合体の濃度は0.
1〜30重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより
好ましい。
【0033】ポリフルオロアルキル基を有する含フッ素
重合体に対するシリカ微粒子の割合は、前者100重量
部に対して後者が50〜200重量部の割合が好まし
く、前者100重量部に対して後者が100〜150重
量部の割合がより好ましい。
【0034】本発明の撥水撥油性材料からなる撥水撥油
性被膜が形成される基材材質としては、各種の材質が使
用でき、例えばコンクリート、ALC(軽量気泡コンク
リート)、GRC(ガラス繊維強化コンクリート)、C
FRC(カーボン繊維強化コンクリート)、石、スレー
ト、ガラスなどの無機基材、アクリル、ポリカーボネー
ト、塩化ビニル、ポリエチレンなどの樹脂やゴムなどの
有機基材、アルミニウム、銅、真鍮、チタン、鉄、ステ
ンレス、亜鉛鋼板、鋼板などの金属基材、木材、さらに
はFRP(ガラス繊維強化合成樹脂)、CFRP(カー
ボン繊維強化合成樹脂)などの有機無機複合基材などが
挙げられる。
【0035】本発明の撥水撥油性材料は、冷暖房兼用タ
イプのルームエアコン、輸送用機器などに使用される熱
交換器用アルミニウムフィン、冷凍設備の金属材料、送
電設備、通信設備、道路周辺設備などにおける金属基材
上の撥水撥油性被膜として特に有用である。上記熱交換
器用アルミニウムフィンに適用した場合、着水防止効果
および着霜防止効果に特に優れる。
【0036】
【実施例】試験板としてはパルテック社製アルミニウム
平板[AL−1000(A5052P):面積125m
m×200mm、厚さ0.8mm](以下、試験板とい
う)を裁断したもの(接触角用:5mm×30mm、結
露水付着性試験および屋外暴露耐久性試験用:50mm
×50mm)を使用した。
【0037】結露水付着性試験は、5℃の試験板上に風
速1〜6m/sの湿潤空気を流し、試験板上にある直径
1mmの結露水の移動状況を観察することにより行っ
た。試験板上にある結露水の直径が変化しないように湿
潤空気の温度を調節した。また、結露水の個数は約50
個/cm2 である。
【0038】「例1(実施例)」C817(CH22
OCOCH=CH2 の単独重合体およびアエロジルR9
72(日本アエロジル社製、平均粒径0.016μmの
疎水性シリカ微粒子)をそれぞれ5重量%含むm−キシ
レンヘキサフルオリドの混合分散溶液中に試験板を浸漬
し超音波をかけながら5分間処理した。この試験板を室
温乾燥したのち、各種試験に供した。
【0039】「例2(実施例)」アエロジルR972の
代わりにアエロジル50(日本アエロジル社製、平均粒
径0.03μmの親水性シリカ微粒子)を含む混合分散
溶液を使用する以外、例1と同様にして試験板を処理
し、各種試験に供した。
【0040】「例3(比較例)」アエロジルR972の
代わりに1−FX(龍森社製、平均粒径0.3μmの親
水性シリカ微粒子)を含む混合分散溶液を使用する以
外、例1と同様にして試験板を処理し、各種試験に供し
た。
【0041】「例4(比較例)」アエロジルR972の
代わりにAmada Fine(龍森社製、平均粒径
0.8μmの親水性シリカ微粒子)を含む混合分散溶液
を使用する以外、例1と同様にして試験板を処理し、各
種試験に供した。
【0042】「例5(実施例)」C817(CH22
OCOCH=CH2 の単独重合体の代わりにC6
13(CH22 OCOCH=CH2 の単独重合体を含む
混合分散溶液を使用する以外、例1と同様にして試験板
を処理し、各種試験に供した。
【0043】「例6(実施例)」アエロジルR972の
代わりに前記アエロジル50を含む混合分散溶液を使用
する以外、例5と同様にして試験板を処理し、各種試験
に供した。
【0044】「例7(比較例)」アエロジルR972の
代わりに前記1−FXを含む混合分散溶液を使用する以
外、例5と同様にして試験板を処理し、各種試験に供し
た。
【0045】「例8(比較例)」アエロジルR972の
代わりに前記Amada Fineを含む混合分散溶液
を使用する以外、例5と同様にして試験板を処理し、各
種試験に供した。
【0046】「例9(実施例)」C817(CH22
OCOCH=CH2 の単独重合体の代わりにC49
(CH22 OCOCH=CH2 の単独重合体を含む混
合分散溶液を使用する以外、例1と同様にして試験板を
処理し、各種試験に供した。
【0047】「例10(実施例)」アエロジルR972
の代わりに前記アエロジル50を含む混合分散溶液を使
用する以外、例9と同様にして試験板を処理し、各種試
験に供した。
【0048】「例11(比較例)」アエロジルR972
の代わりに前記1−FXを含む混合分散溶液を使用する
以外、例9と同様にして試験板を処理し、各種試験に供
した。
【0049】「例12(比較例)」アエロジルR972
の代わりに前記Amada Fineを含む混合分散溶
液を使用する以外、例9と同様にして試験板を処理し、
各種試験に供した。
【0050】「例13(実施例)」C817(CH2
2 OCOCH=CH2 の単独重合体の代わりにC817
(CH22 OCOC(CH3 )=CH2 /シクロヘキ
シルメタクリレート=20/80重量%の共重合体を含
む混合分散溶液を使用する以外、例1と同様にして試験
板を処理し、各種試験に供した。
【0051】「例14(実施例)」アエロジルR972
の代わりに前記アエロジル50を含む混合分散溶液を使
用する以外、例13と同様にして試験板を処理し、各種
試験に供した。
【0052】「例15(比較例)」アエロジルR972
の代わりに前記Amada Fineを含む混合分散溶
液を使用する以外、例13と同様にして試験板を処理
し、各種試験に供した。
【0053】「例16(実施例)」C817(CH2
2 OCOCH=CH2 の単独重合体の代わりにC817
(CH22 OCOC(CH3 )=CH2 /シクロヘキ
シルメタクリレート=80/20重量%の共重合体を含
む混合分散溶液を使用する以外、例1と同様にして試験
板を処理し、各種試験に供した。
【0054】「例17(実施例)」アエロジルR972
の代わりに前記アエロジル50を含む混合分散溶液を使
用する以外、例16と同様にして試験板を処理し、各種
試験に供した。
【0055】「例18(比較例)」アエロジルR972
の代わりに前記Amada Fineを含む混合分散溶
液を使用する以外、例16と同様にして試験板を処理
し、各種試験に供した。
【0056】「例19(実施例)」C817(CH2
2 OCOCH=CH2 の単独重合体の代わりに(CF
32 CF(CF26 (CH22 OCOCH=CH
2 の単独重合体を含む混合分散溶液を使用する以外、例
1と同様にして試験板を処理し、各種試験に供した。
【0057】「例20(実施例)」アエロジルR972
の代わりに前記アエロジル50を含む混合分散溶液を使
用する以外、例19と同様にして試験板を処理し、各種
試験に供した。
【0058】「例21(比較例)」アエロジルR972
の代わりに前記1−FXを含む混合分散溶液を使用する
以外、例19と同様にして試験板を処理し、各種試験に
供した。
【0059】「例22(比較例)」アエロジルR972
の代わりに前記Amada Fineを含む混合分散溶
液を使用する以外、例19と同様にして試験板を処理
し、各種試験に供した。
【0060】「例23(実施例)」C817(CH2
2 OCOCH=CH2 の単独重合体5重量%の代わりに
817(CH22 OCOC(CH3 )=CH2 /シ
クロヘキシルメタクリレート=80/20重量%の共重
合体2.5重量%およびトリフルオロメチル基を含有し
ない熱硬化性フッ素樹脂(旭硝子社製LF−200C)
2.5重量%を含む混合分散溶液を使用する以外、例1
と同様にして試験板を処理し、各種試験に供した。
【0061】「例24(実施例)」アエロジルR972
の代わりに前記アエロジル50を含む混合分散溶液を使
用する以外、例23と同様にして試験板を処理し、各種
試験に供した。
【0062】「例25(比較例)」アエロジルR972
の代わりに前記1−FXを含む混合分散溶液を使用する
以外、例23と同様にして試験板を処理し、各種試験に
供した。
【0063】「例26(比較例)」アエロジルR972
の代わりに前記Amada Fineを含む混合分散溶
液を使用する以外、例23と同様にして試験板を処理
し、各種試験に供した。
【0064】「例27(比較例)」アエロジルR972
を含まない混合分散溶液を使用する以外、例16と同様
にして試験板を処理し、各種試験に供した。
【0065】「例28(比較例)」C817(CH2
2 OCOCH=CH2 の単独重合体の代わりにトリフル
オロメチル基を含有しない熱硬化性フッ素樹脂(旭硝子
社製LF−200C)含む混合分散溶液を使用する以
外、例1と同様にして試験板を処理し、各種試験に供し
た。
【0066】「例29(比較例)」アエロジルR972
の代わりにクリスタライト(龍森社製、平均粒径1.5
μmの親水性シリカ微粒子)を含む混合分散溶液を使用
する以外、例16と同様にして試験板を処理し、各種試
験に供した。
【0067】「例30(比較例)」アエロジルR972
の代わりにAGルーブの固形分(旭硝子社製、平均粒径
1.0μmのポリテトラフルオロエチレン微粒子)を含
む混合分散溶液を使用する以外、例16と同様にして試
験板を処理し、各種試験に供した。
【0068】「例31(比較例)」アエロジルR972
の代わりに平均粒径1.5μmの酸化亜鉛を含む混合分
散溶液を使用する以外、例16と同様にして試験板を処
理し、各種試験に供した。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】なお、表1、表2において、1)撥水撥油
性欄におけるH2 O、C16は、それぞれ水、n−ヘキサ
デカンを示し、静的接触角、転落角の単位は度であり、
「*」は全体に濡れ拡がったことを示し、「−」は90
度以上に傾けても転落しなかったことを示す。2)結露
水付着性欄における転落割合は風速6m/sのときの結
露水の転落割合(単位:%)を示し、「×、△、○」表
示は、×:結露水動かず、△:動く、○:全て転落、を
示す。3)屋外暴露耐久性欄では、水の静的接触角(単
位:度)の経時変化を示す。
【0072】
【発明の効果】本発明の撥水撥油性材料は、撥水撥油
性、特に水滴や結露水の水切れを要求される金属製品な
どに好適な耐候性や耐久性の高い撥水撥油性被膜を与え
る優れた材料である。また、冷暖房兼用タイプのルーム
エアコン、輸送用機器などに使用される熱交換器用アル
ミニウムフィンに求められる着水防止および着霜防止用
の撥水撥油性被膜用材料として特に有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフルオロアルキル基を有する含フッ素
    重合体中に平均粒径0.005μm以上0.1μm未満
    のシリカ微粒子が分散されてなることを特徴とする撥水
    撥油性材料。
  2. 【請求項2】含フッ素重合体100重量部に対してシリ
    カ微粒子が50〜200重量部の割合で分散されてなる
    請求項1に記載の撥水撥油性材料。
  3. 【請求項3】ポリフルオロアルキル基を有する含フッ素
    重合体が、ポリフルオロアルキル基を有するアクリレー
    トに基づく重合単位またはポリフルオロアルキル基を有
    するメタアクリレートに基づく重合単位を含む重合体で
    ある請求項1または2に記載の撥水撥油性材料。
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