JPH105685A - 撥水・撥油性材 - Google Patents

撥水・撥油性材

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JPH105685A
JPH105685A JP18270396A JP18270396A JPH105685A JP H105685 A JPH105685 A JP H105685A JP 18270396 A JP18270396 A JP 18270396A JP 18270396 A JP18270396 A JP 18270396A JP H105685 A JPH105685 A JP H105685A
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resin
water
oil
substrate
uneven structure
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JP18270396A
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English (en)
Inventor
Takashi Takayanagi
敬志 高柳
Nobuyuki Miyazaki
信幸 宮崎
Isamu Kaneko
勇 金子
Kazunari Kon
一成 今
Kazuchika Hiromatsu
和親 廣松
Akio Tokuumi
明夫 徳海
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TODEN KANKYO ENG
TOUDEN KANKYO ENG KK
Seimi Chemical Co Ltd
AGC Inc
Original Assignee
TODEN KANKYO ENG
TOUDEN KANKYO ENG KK
Asahi Glass Co Ltd
Seimi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by TODEN KANKYO ENG, TOUDEN KANKYO ENG KK, Asahi Glass Co Ltd, Seimi Chemical Co Ltd filed Critical TODEN KANKYO ENG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微細な凹凸構造の表面により撥水性を示す基材
表面に、撥油性を付与する技術を提供する。 【解決手段】微細な凹凸構造の表面により撥水性を示す
基材表面に、CF3CF(X)(CF22−(式中、X
は、F、CF3またはCF2Clを示す)基を有する樹脂
の薄膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細な凹凸構造の
表面により撥水性を示す基材表面へ撥油性を付与した撥
水・撥油性材に関する。
【0002】
【従来の技術】大気汚染に起因する雨水による構造物表
面の汚染防止、豪雪地帯での送電・通信設備や建築物へ
の雪氷付着防止、寒冷海域に航行する船体への着氷防
止、構造物への生物の付着防止、各種テントの防水(撥
水)処理、防食(腐食防止)処理、その他各種の目的か
ら、素材表面を撥水性にすることが求められている。こ
の要望を満たすため、従来の撥水化技術より更に撥水性
を向上させた超撥水技術がいくつか提案されている。例
えば疎水性微粒子粉末を基材表面に固定化する技術(特
開平6−296924)、含フッ素樹脂成形体を粗面化
した後フッ素ガスを接触させる技術(特開平6−263
897)、疎水性微粒子粉末を塗料に配合する技術(特
開平6−122838〜6−122841,6−248
110,6−248223)などを挙げることができ
る。これらは材料表面を微細な凹凸構造の表面にするこ
とによって、撥水性に富んだ表面としている。しかし、
このような表面は撥油性に乏しいので屋外に暴露してお
くと、空気中の油汚れなどによって表面が汚染されて撥
水性が衰えてしまい、前記超撥水技術は実用性に乏しい
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、微細な凹凸
構造の表面により撥水性を示す基材表面を、さらに撥油
性にも優れた基材表面とすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意研究した結果、微細な凹凸構造
の表面により撥水性を示す基材表面を、特定の基を有す
る樹脂の薄膜で、表面コートし、微細な凹凸構造を埋没
しないように前記薄膜を形成することによって、驚くべ
きことに撥水性に加え撥油性にも優れた基材表面とする
ことができることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、微細な凹凸構造の表面により
撥水性を示す基材表面に、一般式(1)で表される側鎖
末端を有する樹脂の薄膜が形成されていることを特徴と
する撥水・撥油性材を提供するものである。
【0005】
【化2】CF3CF(X)(CF22− (1) (式中、Xは、F、CF3またはCF2Clを示す)
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において基材とは、その表
面が汚染防止、雪氷付着防止、着氷防止、生物付着防
止、防水(撥水)性処理および防食(腐食防止)処理な
どの目的から撥水性かつ撥油性にすることが求められる
あらゆる物品の表面を構成する部材を意味する。基材表
面が屋外にある物品でも、屋内にある物品でも本発明は
有効に適用できる。本発明の撥水・撥油技術を充分に生
かすためには、基材表面が屋外にある物品が好ましい。
基材表面が屋外にある物品には、表面の汚染防止が求め
られる各種建築構造物、雪氷付着防止が求められる送電
や通信設備、着氷防止が求められる船舶、航空機、自動
車、鉄道車両などの輸送用機器、生物の付着防止が求め
られる構造物などが挙げられる。
【0007】本発明における基材は、微細な凹凸構造の
表面を有しており、この微細な凹凸構造の表面により撥
水性を示す。微細な凹凸構造の表面は、撥水性を要求さ
れる部分にあればよく、基材の全表面に形成されていて
も、あるいは基材の一部の表面に形成されていてもよ
い。微細な凹凸構造の表面粗さ(中心面平均粗さ)は
0.1〜50μmが好ましく、特に1〜15μmが好ま
しい。
【0008】微細な凹凸構造の表面の具体例としては、
例えば基材の表面をブラストなどにより粗面化する手段
か、基材表面に微粒子粉末を固定化するなどの手段など
により得られる表面や、発泡させた樹脂表面、微細加工
レジストによって形成された微細凹凸表面などが例示で
きるが、微細な凹凸構造の表面により撥水性を示すもの
であれば、特に限定されるものではない。基材の表面を
ブラストなどにより粗面化する手段としては、たとえば
樹脂表面をブラストにより粗面化する手段が挙げられ、
具体的には、硬化性樹脂塗料にPTFEなどの微粒子粉
末を分散させて塗膜を形成した後にブラストをすること
により表面を粗面化する方法、フッ素系樹脂基材の表面
をブラストして粗面化する方法、フッ素系樹脂基材の表
面をブラストした後にフッ素ガスを接触させて粗面化す
る方法、および熱可塑性樹脂にフッ素系樹脂粉末を混入
させて得られた樹脂基材を必要に応じて熱処理した後に
ブラストする方法などが挙げられる。微粒子粉末を固定
化することにより粗面化する手段としては、たとえば硬
化性樹脂塗料を基材表面に施し、該塗料の未硬化状態の
表面に微粒子粉末を一部埋設するよう衝突させ、次いで
前記塗料を硬化させ、前記微粒子粉末を樹脂に固定させ
粗面化表面を形成する方法、硬化性樹脂塗料を塗布し、
塗布した塗料表面が乾燥した後、微粒子粉末を分散媒中
に分散させた分散液を前記乾燥塗料表面に噴霧塗装し
て、分散媒を蒸発させて前記硬化性樹脂塗料を硬化さ
せ、前記微粒子粉末の一部を埋設固定させ粗面化表面を
形成する方法などが挙げられる。噴霧塗装して硬化性樹
脂塗料を硬化させる場合、噴霧塗装後前記乾燥塗料表面
を微粒子粉末の分散媒により膨潤軟化させ、その後分散
媒を蒸発させて硬化性樹脂塗料を硬化させることが好ま
しい。
【0009】上記微細な凹凸構造の表面の形成方法にお
いて使用される熱可塑性樹脂としては、特に制限はない
が、たとえば熱可塑性フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹
脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレ
ン樹脂などが挙げられる。好ましい熱可塑性樹脂は、熱
可塑性フッ素樹脂であり、たとえばテトラフルオロエチ
レン−パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)共重合
体樹脂、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン
樹脂、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体樹
脂、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体樹
脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂
などが挙げられる。
【0010】本発明における硬化性樹脂塗料とは、塗料
中の樹脂が熱硬化性樹脂または硬化剤を用いて硬化する
樹脂であるものを意味する。これらの樹脂には、アルキ
ド樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、熱硬化性アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン
樹脂、熱硬化性フッ素樹脂などがある。上記樹脂のう
ち、耐候性が優れるなどの利点があることから熱硬化性
フッ素樹脂が好ましい。熱硬化性フッ素樹脂とは、「ク
ロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンな
どのフルオロオレフィン」と「硬化剤と反応する官能基
を有するモノマー」を必須モノマーとして共重合した共
重合体を意味する。前記官能基としては、水酸基が代表
的なものであり、これと反応する硬化剤としてイソシア
ネート系またはメラミン系硬化剤がある。硬化性樹脂塗
料の好ましい塗料形態は、硬化剤を用いて硬化する樹脂
と硬化剤を水に分散させたもの、または溶剤に分散また
は溶解させたものである。溶剤としては、後述の分散媒
と同様なものが使用できる。
【0011】微粒子粉末は、たとえばフッ化グラファイ
ト;フッ化ピッチ;ポリテトラフルオロエチレン樹脂、
前述の熱可塑性フッ素樹脂などのフッ素系樹脂;ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、エラストマーなどの熱可塑性
樹脂;ユリア樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂な
どの熱硬化性樹脂;ポリアミド樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリマーアロイなどのエンジニアリングプラスチッ
ク;金属;金属酸化物;鉱物;ガラス;砂;セラミック
ス;フッ素化シリコン化合物を修飾したような疎水性シ
リカなどが挙げられ、特に制限されるものではないが、
フッ素系樹脂が好ましい。微粒子粉末の粒子径は特に制
限されないが、その平均粒子径が通常0.1〜100μ
mが好ましく、より好ましくは0.1〜50μmであ
り、特に好ましくは2〜20μmである。なお、熱可塑
性樹脂に混入させるフッ素系樹脂粉末の平均粒子径は、
1〜10μmが好ましく、より好ましくは2〜7μmで
ある。
【0012】上記微細な凹凸構造の表面の形成方法にお
いて使用されるフッ素系樹脂基材およびフッ素系樹脂粉
末のフッ素系樹脂としては、前述の微粒子粉末に使用さ
れるフッ素系樹脂が挙げられる。発泡させた樹脂表面
は、樹脂を発泡させることにより得られる表面であり、
その具体例としては、スポンジ、発泡スチロール、発泡
ゴムなどなどが挙げられる。微細加工レジストによって
形成された微細凹凸表面は、フォトレジスト、電子線レ
ジスト、X線レジスト、感光性ポリイミドなどの微細加
工レジストなどにより形成された微細凹凸表面である。
【0013】上記の基材の粗面化方法のうち好ましいも
のは、硬化性樹脂塗料を塗布し、塗布した塗料表面が乾
燥した後、微粒子粉末を分散媒中に分散させた分散液を
前記乾燥塗料表面に噴霧塗装して、分散媒を蒸発させて
前記硬化性樹脂塗料を硬化させ、前記微粒子粉末の一部
を埋設固定させ粗面化表面を形成する方法が挙げられ
る。この方法において、硬化性樹脂塗料が常温で硬化で
きる常温硬化性樹脂塗料であることが好ましく、特に常
温硬化性フッ素樹脂塗料であることが好ましい。また、
微粒子粉末としては、フッ素系樹脂粉末が好ましい。微
粒子粉末を分散させる分散媒としては、特に制限はない
が、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素などが好
ましい。微粒子粉末の分散媒中の濃度は、適宜選定すれ
ばよいが、通常20〜80重量%が好ましく、特に40
〜60重量%が好ましい。硬化性樹脂塗料の塗布量は、
撥水材の用途に応じて適宜選定すればよいが、塗膜の厚
みが0.1〜100μmが好ましく、特に0.5〜20
μmが好ましい。微粒子粉末の塗布量は、要求される撥
水性の程度に応じて、適宜選定すればよいが、通常50
〜500g/m2の範囲で選定すればよい。
【0014】前記一般式(1)で表される側鎖末端基
(以下、Rf基と略す)を有する樹脂は、樹脂を構成す
る重合体の1分子中に少なくともRf基を1個有する樹
脂をいう。Rf基を有する樹脂の具体例としては、例え
ばパーフルオロアルキルエチルアクリレート単独重合
物、パーフルオロアルキルエチルメタクリレート単独重
合物などのRf基を含有するモノマーの単独重合物、Rf
基を含有する異なる2種類以上のコモノマー同志の共重
合物、1種類または2種類以上のRf基を含有するコモ
ノマーと溶剤への溶解性や造膜性、耐候性、潤滑性など
を付与する1種類または2種類以上のコモノマーとの共
重合物などが用いられるが、特に限定されるものではな
い。Rf基を含有するコモノマーと含有しないコモノマ
ーの共重合物を用いる場合、Rf基を含有するコモノマ
ーの組成を減らしていくと撥油性が低下する傾向があ
り、重合組成中のRf基を含有するコモノマーの組成を
20重量%以上、好ましくは40重量%以上とすること
が望ましい。
【0015】Rf基を含有するモノマーとしては、Rf
を含有していれば、他の分岐した末端に塩素原子や水素
原子を含んでいてもよいが、好ましくは直鎖状または分
岐状のパーフルオロアルキル基、またはパーフルオロエ
ーテル基の末端としてRf基を含有するモノマーが望ま
しく、重合物の側鎖末端が、前記一般式(1)で表され
る構造となり得る下記のアクリレートやメタクリレート
などの不飽和エステル類が例示できる。
【0016】
【化3】 CF3(CF24 CH2OCOC(CH3)=CH2 CF3(CF26(CH22 OCOC(CH3)=CH2 CF3(CF26COOCH=CH2 CF3(CF27(CH22OCOCH=CH2 CF3(CF27(CH22OCOC(CH3)=CH2 (CF32CF(CF25(CH22OCOCH=CH2 CF3(CF27SO2N(C37)(CH22OCOCH=CH2 CF3(CF27(CH24OCOCH=CH2 CF3(CF27SO2N(CH3)(CH22OCOC(CH3)=CH2 CF3(CF27SO2N(C25)(CH22OCOCH=CH2 CF3(CF27CONH(CH22OCOCH=CH2 (CF32CF(CF26(CH23OCOCH=CH2 (CF32CF(CF26CH2CH(OCOCH3)OCOC(CH3)=CH2 (CF32CF(CF26CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2 CF3(CF28(CH22OCOCH=CH2 CF3(CF28(CH22OCOC(CH3)=CH2 CF3(CF28CONH(CH22OCOC(CH3)=CH2 CF3(CF2Cl)CF(CF27CONHCOOCH=CH2 CH2=CHCOOC24OCOCF(CF3)(OC362OC49 CH2=CHCONHC24OCOCF(CF3)OC36OC49 CH2=C(CH3)CONHC24OCOCF(CF3)OC49
【0017】前記Rf基を含有するコモノマーと共重合
し得るコモノマーとしては、本発明の作用を阻害しない
限り広範囲に選択可能であり、例えばエチレン、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル、弗化ビニル、ハロゲン化ビニリデ
ン、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、(メタ)アクリル酸とそのアルキルエステル、ポリ
(オキシアルキレン)(メタ)アクリレート、(メタ)
アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、
メチロール化ジアセトン(メタ)アクリルアミド、N−
メチロール(メタ)アクリルアミド、ビニルアルキルエ
ーテル、ハロゲン化アルキルビニルエーテル、ビニルア
ルキルケトン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン、グリシジル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、無水マ
レイン酸、アジリジニル(メタ)アクリレート、ポリシ
ロキサンを有する(メタ)アクリレート、N−ビニルカ
ルバゾールなどが例示できる。ここで、(メタ)アクリ
ルはメタアクリルとアクリルを、(メタ)アクリレート
はメタアクリレートとアクリレートを、それぞれ意味す
る。
【0018】上記Rf基を有する樹脂を得るためには、
原料のモノマーを適当な有機溶媒に溶解し、重合開始源
の作用により溶液重合させる方法が通常採用され得る。
溶液重合に好適な溶剤は、たとえばトルエン、酢酸エチ
ル、イソプロパノール、ジクロロペンタフルオロプロパ
ン、テトラクロロジフルオロエタン、メチルクロロホル
ムなどが挙げられる。本発明においては、Rf基を有す
る樹脂は1種類または2種類以上を組合せて用いること
ができる。
【0019】薄膜の形成方法としては、一般的に用いら
れる種々のコーティング方法が適用できるが、Rf基を
有する樹脂を溶媒に溶解し、その樹脂溶液をスプレーあ
るいはディップ処理することが最適である。Rf基を有
する樹脂の樹脂溶液に使用できる溶媒の好適な例として
は、メタキシレンヘキサフロライド、トルエン、キシレ
ン、ヘキサンなどが挙げられる。また、Rf基を有する
樹脂溶液の不揮発分濃度を低くし過ぎると付与される撥
油性が低下し、高くし過ぎると微細な凹凸構造が埋没し
てしまい、撥水性および撥油性が低下する傾向があるの
で、Rf基を有する樹脂溶液の不揮発分濃度としては、
これを0.01〜25重量%、好ましくは0.1〜10
重量%にすることが望ましい。この傾向は基材表面粗さ
と相関性が高く、本発明におけるRf基を有する樹脂の
薄膜の膜厚としては、これを基材表面粗さ(中心面平均
粗さ)の1/2以下、好ましくは1/10以下にするこ
とが望ましい。すなわち基材表面粗さ(中心面平均粗
さ)が5μmであった場合、樹脂の膜厚を2.5μm以
下、好ましくは0.5μm以下にすることが望ましい。
【0020】上記のように微細な凹凸構造の表面により
撥水性を示す基材表面に、Rf基を有する樹脂の薄膜を
形成することによって、優れた撥水性および撥油性を示
す撥水・撥油性材が得られる。本発明の基材の材質は、
特に制限されず、その表面が汚染防止、雪氷付着防止、
着氷防止、生物付着防止、防水(撥水)性処理および防
食(腐食防止)処理などの目的から撥水性かつ撥油性に
することが求められるあらゆる材質にすることができ
る。その具体例としては、たとえば金属、コンクリー
ト、セラミックなどの無機材料、木材、プラスチックな
どの有機材料などの種々の材質が挙げられる。本発明の
基材の形状は、特に制限されず、その表面が汚染防止、
雪氷付着防止、着氷防止、生物付着防止、防水(撥水)
性処理および防食(腐食防止)処理などの目的から撥水
性かつ撥油性にすることが求められるあらゆる形状にす
ることができ、その具体例としては、たとえば板、棒、
柱体、角体、錐体、球体、楕円体など種々の形状が挙げ
られる。
【0021】また、本発明の撥水・撥油性材の用途とし
ては、その表面が汚染防止、雪氷付着防止、着氷防止、
生物付着防止、防水(撥水)性処理および防食(腐食防
止)処理などの目的から撥水性かつ撥油性にすることが
求められるあらゆる用途が挙げられ、撥水・撥油性材の
適応表面が屋外にある用途、屋内にある用途のいずれで
もよいが、本発明の撥水・撥油技術を十分に生かすため
には、撥水・撥油性材の適応表面が屋外にある用途が好
ましい。その用途の具体例としては、たとえばビル、戸
建住宅、道路橋梁建造物、道路のフェンス、ガードレー
ル、タンク、サッシなどの各種建築構造物、送電や通信
設備、船舶、航空機、自動車、鉄道車両などの輸送用機
器、海洋構造物などが挙げられる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例により何ら限定されるもので
はない。 [実施例1]基体に常温硬化型樹脂塗料としてルミフロ
ンLF−200C(旭硝子製のフッ素樹脂塗料)を塗布
し、厚さ25μmの塗膜を形成した。この塗布後、室温
下で数時間放置し、表面が乾燥した後、微粒子粉末とし
てフルオンL155J(旭アイシーアイフロロポリマー
ズ製ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末、平均粒径:
5μm)100重量部を、100体積部のキシレン分散
媒中に分散させた分散液を、微粒子粉末の塗布量が0.
01g/cm2になるように噴霧塗装し、塗膜表面を分
散媒により膨潤軟化させた。そして、室温下で数時間放
置しておくと分散媒が蒸発し、前記樹脂が硬化し、前記
微粒子粉末の一部が埋設固定されたものになった。この
基材(以下、基材Aという)の基材表面の表面粗さ(中
心面平均粗さ)は6.0μmであり、水の接触角を測定
すると152°となり、撥水性を示した。この様にして
得られた微細な凹凸構造の表面により撥水性を示す基材
Aを、CF3(CF27(CH22OCOC(CH3)=
CH2をメタキシレンヘキサフロライド溶媒中で溶液重
合して得られる単独重合物を不揮発分濃度として、0.
5重量%にメタキシレンヘキサフロライドで希釈調整し
た樹脂溶液にディップ処理し、ドライヤーで乾燥して試
験片とした。この試験片表面の表面粗さ(中心面平均粗
さ)は5.9μmであり、試験片表面に形成された樹脂
の膜厚は0.1μmであった。
【0023】[実施例2]実施例1で得られた微細な凹
凸構造の表面により撥水性を示す基材Aを、CF3(C
27(CH22OCOCH=CH2をメタキシレンヘ
キサフロライド溶媒中で溶液重合して得られる単独重合
物を不揮発分濃度として、0.5重量%にメタキシレン
ヘキサフロライドで希釈調整した樹脂溶液にディップ処
理し、ドライヤーで乾燥して試験片とした。この試験片
表面の表面粗さ(中心面平均粗さ)は5.9μmであ
り、試験片表面に形成された樹脂の膜厚は0.1μmで
あった。
【0024】[実施例3]実施例1で得られた微細な凹
凸構造の表面により撥水性を示す基材Aを、CF3(C
27(CH22OCOCH=CH2(80重量%)と
シクロヘキシルメタクリレート(20重量%)をジクロ
ロペンタフルオロプロパン溶媒中で溶液重合して得られ
る共重合物を不揮発分濃度として、0.5重量%にメタ
キシレンヘキサフロライドで希釈調整した樹脂溶液にデ
ィップ処理し、ドライヤーで乾燥して試験片とした。こ
の試験片表面の表面粗さ(中心面平均粗さ)は5.9μ
mであり、試験片表面に形成された樹脂の膜厚は0.1
μmであった。
【0025】[実施例4]実施例1で得られた微細な凹
凸構造の表面により撥水性を示す基材Aを、CF3(C
27(CH22OCOCH=CH2(50重量%)と
シクロヘキシルメタクリレート(50重量%)をジクロ
ロペンタフルオロプロパン溶媒中で溶液重合して得られ
る共重合物を不揮発分濃度として、0.5重量%にメタ
キシレンヘキサフロライドで希釈調整した樹脂溶液にデ
ィップ処理し、ドライヤーで乾燥して試験片とした。こ
の試験片表面の表面粗さ(中心面平均粗さ)は5.9μ
mであり、試験片表面に形成された樹脂の膜厚は0.1
μmであった。
【0026】[実施例5]表面粗さ(中心面平均粗さ)
が10μmである耐水研磨紙CC−400(株式会社高
儀製の研磨紙)を、CF3(CF27(CH22OCO
C(CH3)=CH2をメタキシレンヘキサフロライド溶
媒中で溶液重合して得られる単独重合物を不揮発分濃度
として、1重量%にメタキシレンヘキサフロライドで希
釈調整した樹脂溶液にディップ処理し、ドライヤーで乾
燥して試験片とした。この試験片表面の表面粗さ(中心
面平均粗さ)は10μmであり、試験片表面に形成され
た樹脂の膜厚は0.1μmであった。
【0027】[実施例6]表面粗さ(中心面平均粗さ)
が13μmである黒セルスポンジ(篠田ゴム株式会社製
のスポンジ)を、CF3(CF27(CH22OCOC
(CH3)=CH2をメタキシレンヘキサフロライド溶媒
中で溶液重合して得られる単独重合物を不揮発分濃度と
して、1重量%にメタキシレンヘキサフロライドで希釈
調整した樹脂溶液にディップ処理し、ドライヤーで乾燥
して試験片とした。この試験片表面の表面粗さ(中心面
平均粗さ)は13μmであり、試験片表面に形成された
樹脂の膜厚は0.1μmであった。
【0028】[実施例7]実施例1で得られた微細な凹
凸構造の表面により撥水性を示す基材Aを、(CF32
CF(CF26(CH22OCOC(CH3)=CH2
メタキシレンヘキサフロライド溶媒中で溶液重合して得
られる単独重合物を不揮発分濃度として、0.5重量%
にメタキシレンヘキサフロライドで希釈調整した樹脂溶
液にディップ処理し、ドライヤーで乾燥して試験片とし
た。この試験片表面の表面粗さ(中心面平均粗さ)は
5.9μmであり、試験片表面に形成された樹脂の膜厚
は0.1μmであった。
【0029】[比較例1]実施例1で得られた微細な凹
凸構造の表面により撥水性を示す基材Aを試験片とし
た。
【0030】[比較例2]実施例1で得られた微細な凹
凸構造の表面により撥水性を示す基材Aを、水溶性アク
リル樹脂塗料のタミヤカラーX−22(田宮模型製の水
溶性アクリル樹脂塗料)を不揮発分濃度として、0.5
重量%にエタノールで希釈調整した樹脂溶液にディップ
処理し、120℃で5分間乾燥して試験片とした。この
試験片表面の表面粗さ(中心面平均粗さ)は5.9μm
であり、試験片表面に形成された樹脂の膜厚は0.1μ
mであった。
【0031】[比較例3]実施例1で得られた微細な凹
凸構造の表面により撥水性を示す基材Aを、フッ素樹脂
塗料のルミフロンLF−200C(旭硝子製のフッ素樹
脂塗料:クロロトリフルオロエチレンと炭化水素系ビニ
ルエーテルの交互共重合体でありRf基を含有しない樹
脂塗料)を不揮発分濃度として、0.5重量%にキシレ
ンで希釈調整した樹脂溶液にディップ処理し、室温で3
日間放置乾燥して試験片とした。この試験片表面の表面
粗さ(中心面平均粗さ)は5.9μmであり、試験片表
面に形成された樹脂の膜厚は0.1μmであった。
【0032】[比較例4]ガラス板を、CF3(CF2
7(CH22OCOC(CH3)=CH2を溶媒中で溶液
重合して得られる単独重合物を不揮発分濃度として、
0.5重量%にメタキシレンヘキサフロライドで希釈調
整した樹脂溶液にディップ処理し、ドライヤーで乾燥し
て試験片とした。
【0033】[比較例5]耐水研磨紙CC−400(株
式会社高儀製の研磨紙)を試験片とした。
【0034】[比較例6]黒セルスポンジ(篠田ゴム株
式会社製のスポンジ)を試験片とした。上記各実施例お
よび各比較例で得られた試験片の、水の接触角とn−ヘ
キサデカンの接触角の測定結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】実施例1〜4、7で用いた試験片表面は、
比較例1から判るように、表面にRf基を有する樹脂の
薄膜を形成する前は、撥水性を示すが撥油性に乏しいも
のであった。しかし、これらの表面にRf基を有する樹
脂の薄膜を形成した後は、実施例1〜4、7の結果から
明らかなように優れた撥油性が発現した。実施例5、6
の試験片表面もそれぞれ比較例5、6では撥油性に乏し
く撥水性しか示さなかったが、Rf基を有する樹脂の薄
膜を形成した後は撥油性が発現した。また比較例2、3
から判るように、Rf基を有しない樹脂の薄膜を形成し
ても撥油性は付与されなかった。この表1の結果から上
記各実施例で得られた材料表面は優れた撥水性に加え優
れた撥油性を有することが明らかとなった。
【0037】
【発明の効果】本発明の撥水・撥油性材は、撥水性を有
すると同時に、優れた撥油性も有する基材表面を有す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 593107236 徳海 明夫 神奈川県横浜市鶴見区生麦1−14−50− 305 (72)発明者 高柳 敬志 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番地2 旭硝子株式会社玉川分室内 (72)発明者 宮崎 信幸 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 金子 勇 神奈川県茅ケ崎市茅ケ崎3丁目2番10号 セイミケミカル株式会社内 (72)発明者 今 一成 神奈川県相模原市東林間8−22−24 (72)発明者 廣松 和親 東京都港区芝浦4丁目6番14号 東電環境 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 徳海 明夫 神奈川県横浜市鶴見区生麦1丁目14番50− 305号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微細な凹凸構造の表面により撥水性を示す
    基材表面に、一般式(1)で表される側鎖末端を有する
    樹脂の薄膜が形成されていることを特徴とする撥水・撥
    油性材。 【化1】CF3CF(X)(CF22− (1) (式中、Xは、F、CF3またはCF2Clを示す)
  2. 【請求項2】基材表面が、固定化した微粒子粉末で被覆
    された表面である請求項1に記載の撥水・撥油性材。
  3. 【請求項3】基材表面が、粗面化した樹脂表面で被覆さ
    れた表面である請求項1に記載の撥水・撥油性材。
  4. 【請求項4】基材表面が、発泡させた樹脂表面で被覆さ
    れた表面である請求項1に記載の撥水・撥油性材。
  5. 【請求項5】基材表面が、微細加工レジストによって形
    成された微細凹凸表面である請求項1に記載の撥水・撥
    油性材。
  6. 【請求項6】微細な凹凸構造の表面粗さ(中心面平均粗
    さ)が0.1〜50μmである請求項1に記載の撥水・
    撥油性材。
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