JPH0445168A - 着氷・着雪防止用塗料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、着氷・着雪防止用塗料組成物に関するもので
ある。

［従来の技術］ 従来、冷凍食品冷蔵用トレー離型コート、冷凍庫製氷皿
離型コート、建築物着雪防止コート、道路標識着雪防止
コートなどの分野において離型用被覆材が用いられてい
ることがある。

従来、低温下での離型用途、特に、着氷・着雪防止など
の分野においてはシリコーン樹脂にアルカリ金属を組合
わせた組成物（特開昭５９−２５８６８）を用いる方法
が提案されている。しかしながら、この方法は、被膜の
強度が弱いので耐久性が不足しており、繰返し使用の際
に離型効果が低下し、有効な着氷・着雪離型性が得られ
なかったり、汚れが付きやすくなるなどの問題があった
。

また、パーフルオロアルキル基含有アクリル系重合体に
アルカリ金属化合物を組合わせた組成物（特開昭６１−
９５０７７１も提案されているが、離型効果は通常のフ
ッ素樹脂コートと同程度で充分ではない。

また、汎用の離型用途、例えばフライパン・ホットプレ
ート・複写機・熱圧着ロール等に用いられるポリテトラ
フルオロエチレン樹脂やテトラフルオロエチレン共重合
体樹脂及びそれを用いた離型用塗料は低温における離型
性が不十分であり、実用に供し得ない。

尚、これらの塗料の主成分となるポリテトラフルオロエ
チレン水性分散液の平均粒子径は通常０．２０〜０．２
８μと非常に小さいものである。

［発明の解決しようとする課題］ 本発明は、前述の従来技術の有していた課題を解決しよ
うとするものである。すなわち、氷、雪、水溶液の氷結
性に対して、優れた離型性を有し、かつ繰返し使用にお
いても離型性の低下の小さい着氷・着雪防止用塗料組成
物を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、前述の課題を解決すべ（なされたものであり
、平均粒子径０．３〜０．６μのポリテトラフルオロエ
チレン水性懸濁液と増粘剤を含むことを特徴とする着氷
・着雪防止塗料組成物を提供するものである。

本発明において、ポリテトラフルオロエチレン（以下、
ＰＴＦＥという）とはテトラフルオロエチレン単独重合
体およびテトラフルオロエチレンを主成分とし、これに
１重量％程度未満の他の共重合性単量体を変性剤として
共重合させた共重合体を意味する。共重合性単量体とし
てはヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキル
ビニルエーテル、ビニリデンフルオライド、クロロトリ
フルオロエチレン、ビニルフルオライド、エチレン、プ
ロピレン等が例示される。

また、ＰＴＦＥ水性分散液は通常乳化重合により調製さ
れる。通常使用されているＰＴＦＥ水性分散液はＰＴＦ
Ｅ平均粒子径約０．３μ未満であるが、これを用いた塗
膜は耐久性が不足している。本発明者らの研究によると
、着氷力は被膜の粒痕の大きさに依存している。これは
粒痕・粒痕間の界面に水が浸透し水が凍ったときにアン
カーリングの効果を起こすと推定している。従って好ま
しくは粒痕の少ない状態を作製することである。よって
、分散液中のＰＴＦＥ平均粒子径は０．３〜０．６μの
ものを塗料化することか好ましく、粒子径がこれより小
さいと離型性と繰り返し耐久性が損なわれ、０．６μよ
り大きいと粒子が沈降しやす（塗料の安定性が損なわれ
る。

なお、ＰＴＦＥの平均粒子径は、水性分散液の５４６ｎ
ｍの吸光度（Ａ）、固型分濃度（Ｓ）、液比型（ＳＧ）
より式 また、増粘剤としてはグリコール系（ポリエチレングリ
コール、トリエチレングリコール等）セルロース系（メ
チルセルロース、ＣＭＣ）等が用いられる。スプレー塗
装の場合は、５０〜５００ｃｐｓ程度の粘度になるよう
適宜増粘剤を添加する。

また、本発明の塗料組成物は、本発明の目的を損なわな
い範囲で界面活性剤、顔料、充填剤など各種添加剤が添
加されていてもよい。

次に実施例及び比較例を示し本発明を具体的に説明する
。

［実施例］ 実施例１、比較例１．２ 濃度６０％のＰＴＦＥ水性分散液（平均粒径０３５μ）
９７重量部にトリエチレングリコール３重量部と純水６
重量部を添加し、撹拌混合を行ない均一分散させ濃度５
５％、粘度６０ｃｐｓの塗料組成物を得る。

アルミニウムテストパネル上にフッ素樹脂ブライマー（
旭ＩＣＩフロロポリマー社製ロリアンタルコ−１−ＬＡ
４６２９ＢＫ）をスプレー塗装し乾燥した後、上記塗料
組成物をスプレー塗装し、　１００℃で乾燥した後４０
０℃×５分でオーブン焼成する。

こうして得られた厚さ３０μｍの塗膜に関して後述の着
氷力測定試験を行なった。尚、比較のため平均粒径０２
８μのＰＴＦＥ水性分散液、０゜２２μのＰＴＦＥ水性
分散液について同様にして塗膜を作り試験を行なった。

結果を表１に示す。

表１ 実施例２、比較例３．４ 実施例１と同様の操作によりブライマーを乾燥した後フ
ッ素樹脂中塗り（旭ＩＣＩフロロポリマー社製ロリアン
タルコートＬＡ２０３９ＰＷ）をスプレー塗装し、その
後実施例１と同様の塗料組成物をｗｅｔ　ｏｎ　ｗｅｔ
で塗装し、実施例１と同様の操作の後厚さ３０μｍの塗
膜を得、着氷力測定試験を行なった。尚、比較のため平
均粒径０．２８μのＰＴＦＥ水性分散液、０．２２μの
ＰＴＦＥ水性分散液について同様にして塗膜を作り試験
を行なった。

結果を表２に示す。

表２ ・着氷力測定試験 本発明の組成物を塗装したアルミ板（６０Ｘ６０Ｘ２ｍ
ｍ）上に直径３０ｍｍ、高さ３０ｍｍのアルミ製リング
を設置し、この中に４ｍｌのイオン交換水を入れ一１５
℃で４０分間凍結させる。

氷結サンプルをロードセルに凍結し一１７℃の雰囲気下
クロスヘツドスピード２０ｍｍ／分でアルミ製リングに
剪断力（試験片に平行な方向）を加え着氷力を測定した
。

［発明の効果］ 本発明の塗料組成物は、低温において優れた離型性を有
し、また繰り返し使用においても離型性の低下は極めて
小さなものである。このような組成物は着氷防止・着雪
防止などの用途に有用である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 着氷・着雪を防止する用途において、基材表面に塗膜と
   して用いる平均粒子径０．３μ〜０．６μのポリテトラ
   フルオロエチレン水性分散液と増粘剤を主成分とした塗
   料用組成物。