JPH09227804A - 防汚コーティング剤組成物および防汚被膜 - Google Patents
防汚コーティング剤組成物および防汚被膜Info
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- JPH09227804A JPH09227804A JP3691896A JP3691896A JPH09227804A JP H09227804 A JPH09227804 A JP H09227804A JP 3691896 A JP3691896 A JP 3691896A JP 3691896 A JP3691896 A JP 3691896A JP H09227804 A JPH09227804 A JP H09227804A
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Abstract
グ剤を提供する。 【解決手段】ポリフルオロアルキル基を有するアクリレ
ートおよび/またはポリフルオロアルキル基を有するメ
タクリレートを重合させた単位を含む重合体(a成
分)、および、イソシアネート基を含まないポリウレタ
ン化合物(b成分)を水性媒体中に含む。
Description
材、プラスチック等の表面に防汚性を付与する被膜を形
成する防汚コーティング剤組成物、該組成物から形成さ
れる防汚被膜、および、基材上に該被膜が形成された物
品に関する。
ビ等は、家庭内で壁材等の種々の材料として多く使用さ
れているが、使用中に塵埃、油煙、皮脂等の汚れが付着
し、見栄えも低下する欠点がある。壁材の表面への汚れ
の付着を防止するとともに付着した汚れを落ちやすくす
る(以下、防汚性と表現する。)目的で、たとえば、P
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂
をコーティングする方法、フッ化ビニリデンやETFE
(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)フィル
ムをラミネートする方法、シリコーン、アクリル樹脂、
ウレタン樹脂、またはフッ素系塗料等を塗布する方法、
壁材にシリコーンやフッ素化合物を練り込む方法等が提
案されている。
優れるが、高温による焼き付けが必要であるため簡単に
コーティングできず、また、フッ素系フィルムは高価で
あるとともに複雑な形状の壁材にラミネートするのは困
難である。一方、シリコーン、アクリル樹脂、またはウ
レタン樹脂等は撥油性を有しないために油性の汚れの付
着は防止できない欠点がある。また、シリコーンやフッ
素化合物を樹脂に練り混む場合、練り込む対象が溶融温
度の比較的低いプラスチック等に限られる等の問題があ
る。このように、簡便で防汚効果に優れる防汚コーティ
ング剤は提供されていなかった。
を解決すべくなされたものである。本発明者らは、撥水
撥油性を有する特定の含フッ素重合体と特定のポリウレ
タン化合物を含む水系の組成物が、優れた防汚性を示す
被膜を形成するとともに、該被膜は機械的強度にも優れ
ることを見いだし本発明に至った。
b成分を水性媒体中に含むことを特徴とする防汚コーテ
ィング剤組成物を提供する。 a成分)ポリフルオロアルキル基を有するアクリレート
および/またはポリフルオロアルキル基を有するメタク
リレートを重合させた単位を含む重合体。 b成分)イソシアネート基を含まないポリウレタン化合
物。
成分およびb成分を含む。a成分は、ポリフルオロアル
キル基を有するアクリレートおよび/またはポリフルオ
ロアルキル基を有するメタクリレートを重合させた単位
を含む重合体である。
クリレートを総称して(メタ)アクリレートといい、他
の化合物についても同様にいう。また、ポリフルオロア
ルキル基をRf 基という。
クリレートは、下式(1)で表される化合物である。た
だし、式(1)において、R1 は、水素原子またはメチ
ル基を示し、Qは、2価の有機基または単結合を示し、
Rf は、Rf 基を示す。 CH2 =CR1 COO−Q−Rf ・・・(1)
ましく、特に、後述の具体例中に挙げるものが好まし
い。
2個以上がフッ素原子に置換された基をいう。Rf 基中
のフッ素原子の数は、(Rf 基中のフッ素原子の数)/
(Rf 基に対応する同一炭素数のアルキル基の水素原子
数)×100(%)で表現した場合に60%以上が好ま
しく、特に80%以上が好ましい。また、Rf 基の炭素
−炭素単結合間には、エーテル性の酸素原子(−O−)
が挿入されていてもよい。たとえば、オキシポリフルオ
ロエチレン、オキシポリフルオロプロピレン等のオキシ
ポリフルオロアルキレン部分を含有するRf 基が挙げら
れる。
に4〜16が好ましい。Rf 基は、直鎖または分岐の構
造であり、直鎖の構造が好ましい。分岐の構造である場
合には、分岐部分がRf 基の末端付近に存在し、かつ、
分岐部分の炭素数が1〜3程度である場合が好ましい。
また、末端部分に塩素原子が存在していてもよい。Rf
基の末端部分の構造としては、CF3 −、CF2 H−、
CF2 Cl−、(CF3 )2 CF−等の構造が挙げられ
る。
素原子の実質的に全てがフッ素原子に置換されたパーフ
ルオロアルキル基が好ましい。パーフルオロアルキル基
の炭素数は1〜20が好ましく、4〜16が特に好まし
い。また、パーフルオロアルキル基は直鎖または分岐の
構造のパーフルオロアルキル基であり、CF3 (CF
2 )n −[ただし、nは3〜15の整数を示す。]で表
される炭素数4〜16の直鎖のパーフルオロアルキル基
が好ましく、特に、nが6〜12のものが好ましい。ま
た、パーフルオロアルキル基は、該基中の炭素−炭素結
合間にエーテル性の酸素原子(−O−)が挿入されてい
てもよい。
られるがこれらに限定されない。なお、以下の例におい
ては、同一分子式を有する構造の異なる基である「構造
異性の基」を含むものとする。
2 )2 −、および(CF3 )2 CF−の両者を含
む。]、C4 F9 −[CF3 (CF2 )3 −、(CF
3 )2 CFCF2 −、(CF3 )3 C−、CF3 CF2
CF(CF3 )−を含む]、C5 F11−[CF3 (CF
2 )4 −、(CF3 )2 CF(CF2 )2 −、(CF
3 )3 CCF2 −、CF3 CF2 CF(CF3 )CF2
−などの構造異性の基を含む]、C6 F13−[CF3
(CF2 )2 C(CF3 )2 −などの構造異性の基を含
む]、C8 F17−、C10F21−、C12F25−、C15F31
−、HCt F2t−(ここで、tは1〜18の整数であ
る。)、(CF3 )2 CFCs F2s−(ここで、sは1
〜15の整数である。)など。
F[CF(CF3 )CF2 O]s CF(CF3 )CF2
CF2 −、F[CF(CF3 )CF2 O]t CF(CF
3 )−、F[CF(CF3 )CF2 O]u CF2 CF2
−、F(CF2 CF2 CF2O)v CF2 CF2 −、F
(CF2 CF2 O)w CF2 CF2 −、C6 F5 −、C
6 F5 CF=CF−、CH2 =CH(CF2 )6 −(た
だし、s、tは1〜10の整数、uは2〜6の整数、v
は1〜11の整数、wは1〜11の整数である。)な
ど。
アクリレートの例としては、以下の化合物が挙げられ
る。ただし、下式におけるR1 は、水素原子またはメチ
ル基を示し、Rf は、Rf 基を示す。
アクリレートは、1種または2種以上を使用できる。2
種以上を用いる場合には、異なる構造の化合物を2種以
上用いてもよく、Rf 基の炭素数が異なる化合物の2種
以上を用いてもよい。
有する(メタ)アクリレートを重合させた単位のみから
なる重合体であってもよく、Rf 基を有する(メタ)ア
クリレートを重合させた単位とともに、他の重合性単量
体を重合させた単位を含む重合体であってもよく、他の
重合性単量体を重合させた単位を含む重合体が、b成分
との相溶性、および、被膜とした場合の膜の均一性に優
れるため好ましい。他の重合性単量体としては、塩化ビ
ニル(実施例ではVClと略記)が特に好ましく、その
他、下記のものが好ましい。
ビニル、フッ化ビニル、ハロゲン化ビニルスチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、(メタ)アク
リル酸とそのアルキルエステル、ポリオキシアルキレン
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メ
タ)アクリルアミド、メチロール化(メタ)アクリルア
ミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ビニル
アルキルエーテル、(ハロゲン化アルキル)ビニルエー
テル、ビニルアルキルケトン、ブタジエン、イソプレ
ン、クロロプレン、グリシジル(メタ)アクリレート、
アジリジニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、イソシアナートエチル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、無水マレイン酸、ジオクチル
マレート、ポリシロキサンを有する(メタ)アクリレー
ト、N−ビニルカルバゾール等。
位を含む重合体である場合、重合体中のRf 基を有する
(メタ)アクリレートを重合させた単位の割合は、50
〜75重量%であることが望ましい。少なすぎると水や
油の汚れを撥く性能が低下するおそれがある。
限定されず、通常の重合方法であればいずれの方法でも
よいが、本発明においては、界面活性剤などの存在下に
水に乳化させ、重合開始源を作用させて撹拌下に重合さ
せる方法が効率的であり好ましい。重合開始源として
は、有機過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩等の重合開始
剤、γ−線等の電離性放射線等が採用されうる。また、
界面活性剤としては非イオン性およびアニオン性、カチ
オン性、両性の各種界面活性剤のほとんど全てを使用で
きる。
フェノールエチレンオキシド付加物、高級アルコールエ
チレンオキシド付加物、エチレンオキシドとプロピレン
オキシドのブロックコポリマー、アルキルソルビトール
のエチレンオキシド付加物、アルキルアミンエチレンオ
キシド付加物、アルキルアミンエチレンオキシドプロピ
レンオキシド付加物、アルキルアミンオキシド等が挙げ
られる。
ベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、
アルキル硫酸エステル塩、アルキルフェニルエーテル硫
酸エステル塩、スルホコハク酸塩等が挙げられる。
キルアンモニウムクロリド、ジアルキルアンモニウムク
ロリド、アルキルアンモニウムクロリドエチレンオキシ
ド付加物等が挙げられる。
タイン型のものが挙げられるが、等電点においても水溶
性の高いベタイン型の界面活性剤が好ましく、特に、下
式(2)または(3)で表される化合物が好ましい。た
だし、式(2)におけるR2は、炭素数8〜18の直鎖
のアルキル基を示し、n−ドデシル基が好ましい。
記a成分とともにb成分を含む。b成分は、イソシアネ
ート基を含まないポリウレタン化合物である。
ウレタン化合物は、分子中にイソシアネート基とイソシ
アネート基と反応性の官能基とを反応させて得られるウ
レタン結合(−NHCO−)を2個以上有する化合物で
あり、かつ、未反応のイソシアネート基(−NCO)を
含まない化合物である。
いポリウレタン化合物は、通常は、イソシアネート基を
2個以上有する多官能イソシアネート化合物(b1 )
と、イソシアネート基と反応性の基を2個以上含有する
化合物[以下、反応性化合物(b2 )という。]とを、
イソシアネート基が残らない割合で反応させた反応生成
物である。
ては、イソシアネート基を2個以上有する化合物であ
り、通常の多官能イソシアネートおよび該多官能イソシ
アネートの変成体が挙げられる。変成体としては、イソ
シアヌレート変成体、トリメチロールプロパン変成体等
のポリオール変性体、またはビュレット変成体等が挙げ
られる。
ト(HMDI)等の脂肪族多官能イソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート(IPDI)、水添MDI等の
脂環族多官能イソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TD
I)、フェニレンジイソシアネート(PDI)、ジフェ
ニルメタンジイソシネート(MDI)等の芳香族多官能
イソシアネート等が挙げられる。また、これらのイソシ
アヌレート変成体、トリメチロール変成体、またはビュ
レット変性体等の変性体、または3官能アミン誘導体等
のアミン変性体であってもよい。
1種または2種以上の化合物を併用できる。多官能イソ
シアネート化合物(b1 )としては、耐候性等の点から
脂肪族多官能イソシアネート化合物または脂環族多官能
イソシアネート化合物が好ましい。
イソシアネート基と反応性の基としては、水酸基、アミ
ノ基、カルボキシル基等が好ましく、特に水酸基が好ま
しい。反応性化合物(b2 )は、水酸基を2個以上有す
る化合物(ジオール)が好ましく、特に2個有する化合
物が好ましい。
(4)で表されるジオールが好ましい。ただし、式
(4)において、Bは2価の有機基を示し、ジオールか
ら2つの水酸基を除いた部分が好ましい。 HO−B−OH・・・(4)
は2種以上の化合物を併用でき、通常は、強度等の物性
構造の点から分子量500以上のジオールと分子量20
0以下のジオール(通常、鎖延長剤と呼ばれる)との併
用が好ましい。分子量500以上のジオールとしては、
ポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオールまた
はポリカルボキシレートジオールが好ましく、特にポリ
カーボネートジオールまたはポリカルボキシレートジオ
ールが好ましい。分子量200以下のジオールとして
は、アルキレンジオールが好ましい。
の平滑性や機械的強度の観点から分子量が、10,00
0〜1,000,000程度のポリウレタン化合物であ
ることが好ましい。また、b成分であるポリウレタン化
合物は、特に被膜とした場合の被膜硬度と機械的強度を
高める目的で含ませる成分である。したがって、b成分
のポリウレタン化合物は、該ポリウレタン化合物のみか
ら形成される被膜の硬度が鉛筆硬度でH以上となるポリ
ウレタン化合物が好ましい。
は、多官能イソシアネート化合物(b1 )として水添M
DIまたはイソホロンジイソシアネートを、反応性化合
物(b2 )としてシクロヘキサンジメタノールの残基を
有するポリカーボネートジオールを反応させた得られた
反応生成物が好ましい。
応性化合物(b2 )との反応条件は特に限定されず、通
常のウレタン結合の反応条件が採用でき、必要に応じて
触媒等を存在させてもよい。また、該反応で本発明のイ
ソシアネート基を含まないポリウレタン化合物(b)を
得るためには、多官能イソシアネート化合物(b1 )に
対する反応性化合物(b2 )の量を等当量以上とするの
が好ましい。
記a成分および前記b成分を水性媒体中に含む組成物で
ある。a成分とb成分の量は、a成分とb成分の総量に
対して、a成分が5〜50重量%、特には10〜40重
量%、であるのが好ましく、b成分が95〜50重量
%、特には90〜60重量%、であるのが好ましい。
水溶性の有機溶剤を含ませたものが挙げられる。水溶性
の有機溶剤としては、N−メチルピロリドン、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、または、アセトン等が
挙げられ、水の100重量部に対して、0.01〜10
重量部が好ましい。これらのうち、水性媒体としては、
環境上の理由から水のみが好ましい。
b成分のそれぞれの量は任意に決めうるが、水性媒体の
100重量部に対して、a成分が5〜50重量部、、特
には10〜40重量部であるのが好ましく、b成分が9
5〜50重量部、特には60〜90重量部、であるのが
好ましい。a成分が多すぎると被膜表面の硬度は低下す
る。
つぎに乾燥させることにより、該基材表面に優れた防汚
性を付与できる。基材としては、特に限定なく種々の例
が挙げられる。たとえば、ガラス、紙、木、石綿、レン
ガ、セメント、金属および金属酸化物、窯業製品、プラ
スチック等が挙げられる。
簡便であり好ましい。塗布方法としては、刷毛塗り、ス
プレー塗布、ローラー、バーコーター、浸漬、スピニン
グ等が採用される。
明の組成物からなる被膜を形成させる。乾燥方法として
は、自然乾燥でも加熱乾燥であってもよいが、より高い
防汚性を得るためには80℃以上の温度で加熱乾燥する
のが好ましい。
しては、a成分から形成される微粒子部分と、b成分を
含むバインダー部分からなる形態であるのが好ましい。
バインダー部分は、微粒子部分の周囲に形成され、a成
分から形成される微粒子をつなぐ部分である。a成分に
由来する微粒子の粒径は、0.015〜0.3μm程度
が好ましい。該被膜形態は、電子顕微鏡等で確認でき
る。また、被膜の膜厚は、0.1μm以上が好ましく、
特に0.4〜2.0μmが好ましい。
a成分およびb成分以外に、他の成分を含んでいてもよ
い。他の成分としては、濡れ性を改良するための界面活
性剤、水溶性有機溶剤、防腐防かび剤、紫外線吸収剤、
難燃剤等が挙げられる。
するが、この説明により本発明は限定されない。
1000mlのガラス製撹拌機付オートクレーブ中に、
表1に示す量(g)のパーフルオロアルキルエチルアク
リレート(FA)、塩化ビニル(VCl)、ジオクチル
マレート(DOM)、N,N−ジメチルアクリルアミド
(DMAA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(2
HEA)、オクタデシルアクリレート(C18A)、お
よび、ステアリルメルカプタン(0.5g)、イオン交
換水(350g)、ジプロピレグリコールモノメチルエ
ーテル(50g)、非イオン性界面活性剤(ポリオキシ
エチレングリコールモノラウリルエーテル12g、花王
社製商品名エマルゲン420)、両性界面活性剤4g
(日光ケミカル社製商品名:AM−103EX)、アゾ
系重合開始剤1g( 和光純薬社製商品名V−50)を仕
込み、窒素ガスで置換し、撹拌しつつ60℃に昇温し5
時間反応を行った。ただし、VClを用いる場合には、
窒素ガスで置換後にVClを加圧注入した。得られた水
系分散液中の重合体の粒子径(μm)および固形分濃度
(重量%)を表1に示す。
でnは2〜5の混合物であり、(n=)2/3/4/5
=5/60/20/10/5(重量比)である。
2 )n CF2 CF3
00mlのガラス製撹拌機付きオートクレーブ中に、F
A90g、メチルメタクリレート45g、イソブチルメ
タクリレート45g、メタクリル酸20g、イオン交換
水400g、エマルゲン420 14g、ドデシルベン
ゼンスルホン酸6g、過硫酸アンモニウム1gを仕込
み、窒素ガスで置換し、撹拌しつつ60℃に昇温し5時
間反応を行った。粒子径0.1μm、固形分36.7g
の水分散液を得た。
液(実施例1)または合成例2で得た水系分散液(実施
例2)と水分散性ウレタン樹脂[水添MDIとイソホロ
ンジイソシアネートとシクロヘキサンジメタノール残基
を有するポリカーボネートジオールとの反応生成物/ゼ
ネカ社製商品名:ネオレッツR−9603]とを固形分
重量比で30:70(実施例1)または40:60(実
施例2)で混合し、つぎに、イオン交換水により固形分
濃度を20重量%に調整し、コーティング剤とした。
液(実施例3)または合成例4で得た水系分散液(実施
例4)と水分散性ウレタン樹脂[水添MDIとイソホロ
ンジイソシアネートとポリカルボキシレートジオールと
の反応生成物/第一工業製薬社製商品名:スーパフレッ
クス410]とを固形分重量比で30:70で混合し、
つぎに、イオン交換水により固形分濃度を20重量%に
調整し、コーティング剤とした。
形分濃度が20重量%となるようにイオン交換水で調整
したものをコーティング剤とした。
固形分濃度が20重量%となるようにイオン交換水で調
整したものをコーティング剤とした。
水分散性アクリル樹脂を固形分重量比で30:70で混
合し、次にイオン交換水により固形分濃度を20重量%
に調整し、コーティング剤とした。
イオン交換水により固形分濃度が20重量%に調製し、
コーティング剤とした。
さ1μmの被膜ができるようにコーティング剤を塗布
し、140℃で10分熱処理し、試験用基板を作成し
た。基板は全て50mm×100mm×1mmのサイズ
の、ガラス板、ステンレス板、木材(杉)、および表面
をコロナ放電処理したポリエステル板を用いた。ガラス
板およびステンレス板は事前に1,1,1−トリクロロ
エタンで洗浄し、脱脂したものを使用した。得られた試
料について、接触角、鉛筆硬度、防汚性を測定した。
ング剤を塗布しない基板を同様に処理し試験用基板を作
成し、同じ評価を行った。
を用いて水の接触角を測定した。表中のAの欄に結果を
記載(単位:度)した。
−14S)を用いて測定した。表中のBの欄に結果を記
載した。
ードマーカ(黒)、ロ:水性インク(黒)、ハ:油性ク
レヨン(黒)、およびニ:テトラデカン]でそれぞれ
「AGC」と書いた後、1週間放置してからティッシュ
ペーパーでふき取り、イ〜ハの汚れについては、汚れの
取れやすさを1〜5で、ニの汚れについては○、×で評
価した。 5:全く残らない、 4:わずかに跡が残る、 3:部分的に残る、 2:かなり目立つ、 1:全く落ちない、 ○:テトラデカンが拡がらない、 ×:テトラデカンが拡がる。
た試験用基板では、部分的に1週間後に被膜が基板から
はがれているのが認められた。また、ガラス板上を用い
た実施例1〜4の試験用基板について、走査型電子顕微
鏡で表面を観察した結果、均一に分散した微粒子部分と
それを取り囲むバインダー部分からなる表面形成の像が
観察された。
簡便な処理方法で、基材表面に種々の汚れに対して優れ
た防汚性を有する被膜を形成できる。また、得られた被
膜は、防汚性を有するだけでなく、硬度の点においても
優れる。さらに、外観の点においても優れる。
Claims (11)
- 【請求項1】下記a成分および下記b成分を水性媒体中
に含むことを特徴とする防汚コーティング剤組成物。 a成分)ポリフルオロアルキル基を有するアクリレート
および/またはポリフルオロアルキル基を有するメタク
リレートを重合させた単位を含む重合体。 b成分)イソシアネート基を含まないポリウレタン化合
物。 - 【請求項2】a成分が、ポリフルオロアルキル基を有す
るアクリレートを重合させた単位、および、塩化ビニル
を重合させた単位を含む重合体である請求項1の防汚コ
ーティング剤組成物。 - 【請求項3】a成分が、重合体中にポリフルオロアルキ
ル基を有するアクリレートを重合させた単位を50〜7
5重量%含有する重合体である請求項1または2の防汚
コーティング剤組成物。 - 【請求項4】b成分が、イソシアネート基を2個以上含
有する多官能イソシネート化合物と、イソシアネート基
と反応性の基を2個以上含有する化合物とを、イソシア
ネート基が残らないような割合で反応させた反応生成物
である請求項1の防汚コーティング剤組成物。 - 【請求項5】ポリウレタン化合物が、脂肪族または芳香
族のジイソシアネートと、ポリカーボネートジオールま
たはポリカルボキシレートジオールとの反応生成物であ
る請求項4の防汚コーティング剤組成物。 - 【請求項6】b成分から形成される被膜の硬度が鉛筆硬
度でH以上である請求項1〜5のいずれかの防汚コーテ
ィング剤組成物。 - 【請求項7】a成分とb成分の総量に対して、a成分を
5〜50重量%、b成分を95〜50重量%含む請求項
1〜6のいずれかの防汚コーティング剤組成物。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれかの防汚コーティン
グ剤組成物を基材表面で乾燥させることにより形成され
る防汚被膜。 - 【請求項9】防汚被膜が、a成分から形成される微粒子
部分と、b成分を含むバインダー部分からなる請求項8
の防汚被膜。 - 【請求項10】基材が、ガラス、金属、木材、または、
プラスチックである請求項8または9の防汚被膜。 - 【請求項11】請求項8、9または10の防汚被膜が基
材表面に形成された物品。
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---|---|---|---|
JP03691896A JP3552387B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 防汚コーティング剤組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03691896A JP3552387B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 防汚コーティング剤組成物 |
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JPH09227804A true JPH09227804A (ja) | 1997-09-02 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3552387B2 (ja) |
Cited By (7)
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