JPH05320563A - 塗料組成物 - Google Patents
塗料組成物Info
- Publication number
- JPH05320563A JPH05320563A JP13650992A JP13650992A JPH05320563A JP H05320563 A JPH05320563 A JP H05320563A JP 13650992 A JP13650992 A JP 13650992A JP 13650992 A JP13650992 A JP 13650992A JP H05320563 A JPH05320563 A JP H05320563A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinylidene fluoride
- component
- coating composition
- copolymer
- fluoroalkyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐候性と同時に防汚性にも優れたフッ化ビニ
リデン共重合体系塗料組成物を提供する。 【構成】 (a)フッ化ビニリデン共重合体、(b)
(メタ)アクリレート重合体、(c)フルオロアルキル
(メタ)アクリレート重合体および(d)有機溶剤を必
須成分とし、(a)成分と(b)成分の合計100 重量部
に対し(c)成分が0.1 〜30重量部配合されてなる塗料
組成物。
リデン共重合体系塗料組成物を提供する。 【構成】 (a)フッ化ビニリデン共重合体、(b)
(メタ)アクリレート重合体、(c)フルオロアルキル
(メタ)アクリレート重合体および(d)有機溶剤を必
須成分とし、(a)成分と(b)成分の合計100 重量部
に対し(c)成分が0.1 〜30重量部配合されてなる塗料
組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外壁材、テント、イン
テリア材など各種の建築、建材などの表面に塗布して耐
候性、防汚性にすぐれた塗膜を形成する塗料組成物に関
する。
テリア材など各種の建築、建材などの表面に塗布して耐
候性、防汚性にすぐれた塗膜を形成する塗料組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の塗料組成物としては、フ
ッ化ビニリデン共重合体とアクリル樹脂を主成分とし、
顔料、湿潤剤、酸化防止剤、殺カビ剤、沈降防止剤、増
粘剤などを混合した有機溶剤塗料組成物が知られている
(特公平3−31857号公報)。
ッ化ビニリデン共重合体とアクリル樹脂を主成分とし、
顔料、湿潤剤、酸化防止剤、殺カビ剤、沈降防止剤、増
粘剤などを混合した有機溶剤塗料組成物が知られている
(特公平3−31857号公報)。
【0003】フッ化ビニリデン共重合体とアクリル樹脂
を主成分とする塗料は耐候性に優れた塗膜を形成する
が、汚れやすく、実用上充分なものではない。
を主成分とする塗料は耐候性に優れた塗膜を形成する
が、汚れやすく、実用上充分なものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フッ化ビニ
リデン共重合体とアクリル樹脂を主成分とする塗料組成
物の防汚性の向上を目的とするものである。
リデン共重合体とアクリル樹脂を主成分とする塗料組成
物の防汚性の向上を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)フッ化
ビニリデン共重合体、(b)メタクリレート重合体また
はアクリレート重合体(以下、(メタ)アクリレート重
合体という、(c)フルオロアルキルメタクリレート重
合体またはフルオロアルキルアクリレート重合体(以
下、フルオロアルキル(メタ)アクリレート重合体とい
う)および(d)有機溶剤を必須成分とし、(a)成分
と(b)成分の合計100 部(重量部、以下同様)に対し
(c)成分が0.1 〜30部配合されてなる塗料組成物に関
する。
ビニリデン共重合体、(b)メタクリレート重合体また
はアクリレート重合体(以下、(メタ)アクリレート重
合体という、(c)フルオロアルキルメタクリレート重
合体またはフルオロアルキルアクリレート重合体(以
下、フルオロアルキル(メタ)アクリレート重合体とい
う)および(d)有機溶剤を必須成分とし、(a)成分
と(b)成分の合計100 部(重量部、以下同様)に対し
(c)成分が0.1 〜30部配合されてなる塗料組成物に関
する。
【0006】
【作用および実施例】本発明の特徴の1つは、(c)成
分のフルオロアルキル(メタ)アクリレート重合体を特
定量配合する点にある。(c)成分は、従来よりそれ単
独で撥水・撥油剤として繊維や紙の表面処理剤に使用さ
れているが、耐候性特に耐紫外線性が低く、外装用の材
料には耐候性の点から使用されていない。
分のフルオロアルキル(メタ)アクリレート重合体を特
定量配合する点にある。(c)成分は、従来よりそれ単
独で撥水・撥油剤として繊維や紙の表面処理剤に使用さ
れているが、耐候性特に耐紫外線性が低く、外装用の材
料には耐候性の点から使用されていない。
【0007】本発明によれば、こうした耐候性に劣る
(c)成分を(a)成分および(b)成分に特定割合で
配合することにより、フッ化ビニリデン共重合体とアク
リル樹脂を主成分とする塗料の優れた耐候性を保持しつ
つ防汚性が大きく改善されるのである。
(c)成分を(a)成分および(b)成分に特定割合で
配合することにより、フッ化ビニリデン共重合体とアク
リル樹脂を主成分とする塗料の優れた耐候性を保持しつ
つ防汚性が大きく改善されるのである。
【0008】本発明に好適なフルオロアルキル(メタ)
アクリレート重合体(c)としては、たとえば式:
アクリレート重合体(c)としては、たとえば式:
【0009】
【化1】
【0010】(式中、Xは水素原子、フッ素原子、塩素
原子またはメチル基、Yは水素原子、フッ素原子または
−CF(CF3 )2 、mは1〜3の整数、nは3〜30の
整数)で表わされるフルオロアルキル(メタ)アクリレ
ートの単独重合体または2種以上の共重合体あるいはこ
れとフルオロアルキル基を含まない単量体との共重合体
などがあげられる。分子量は1,000 〜100,000 程度のも
のが好ましく、共重合体のばあいフルオロアルキル(メ
タ)アクリレート単位を5〜95モル%含有しているもの
が好ましい。特に好ましい(c)成分は、前記式で表わ
されるCF3 (CF2 )4 CH2 OCOC(CH3 )=
CH2 、(CF3 )2 CF(CF2 )6 (CH2 )3 O
COCH=CH2 、(CF3 )2 CF(CF2 )10(C
H2 )3 OCOCH=CH2 、CF3 (CF2 )6 (C
H2 )2 OCOC(CH3 )=CH2 、(CF3 )2 C
F(CF2 )6 (CH2 )2 OCOCH=CH2 などの
ほか、CF3 (CF2 )7 (CH2 )11OCOCH=C
H2 、CF3 (CF2 )7 SO2 N(C3 H7 )(CH
2 )2 OCOCH=CH2 、CF3 (CF2 )7 SO2
N(CH3 )(CH2 )2 OCOC(CH3 )=C
H2 、(CF3 )2 CF(CF2 )6 CH2 CH(O
H)CH2 OCOCH=CH2 、(CF3 )2 CF(C
F2 )6 CH2 CH(OCOCH3 )OCOC(C
H3 )=CH2 などの炭素数3〜30のフルオロアルキル
(メタ)アクリレートの単独重合体または2種以上の共
重合体、さらにこれらのフルオロアルキル(メタ)アク
リレートとフルオロアルキル基を含まない単量体との共
重合体があげられる。フルオロアルキル基を含まない単
量体としては、たとえばエチレン、酢酸ビニル、フッ化
ビニル、塩化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、アクリロ
ニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、アクリル酸とそのアルキルエステル、メタク
リル酸とそのアルキルエステル、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、メチロール
化ジアセトンアクリルアミドまたはメタクリルアミド、
ビニルアルキルエーテル、ビニルアルキルケトン、ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、グリシジルアクリ
レート、無水マレイン酸などがあげられる。
原子またはメチル基、Yは水素原子、フッ素原子または
−CF(CF3 )2 、mは1〜3の整数、nは3〜30の
整数)で表わされるフルオロアルキル(メタ)アクリレ
ートの単独重合体または2種以上の共重合体あるいはこ
れとフルオロアルキル基を含まない単量体との共重合体
などがあげられる。分子量は1,000 〜100,000 程度のも
のが好ましく、共重合体のばあいフルオロアルキル(メ
タ)アクリレート単位を5〜95モル%含有しているもの
が好ましい。特に好ましい(c)成分は、前記式で表わ
されるCF3 (CF2 )4 CH2 OCOC(CH3 )=
CH2 、(CF3 )2 CF(CF2 )6 (CH2 )3 O
COCH=CH2 、(CF3 )2 CF(CF2 )10(C
H2 )3 OCOCH=CH2 、CF3 (CF2 )6 (C
H2 )2 OCOC(CH3 )=CH2 、(CF3 )2 C
F(CF2 )6 (CH2 )2 OCOCH=CH2 などの
ほか、CF3 (CF2 )7 (CH2 )11OCOCH=C
H2 、CF3 (CF2 )7 SO2 N(C3 H7 )(CH
2 )2 OCOCH=CH2 、CF3 (CF2 )7 SO2
N(CH3 )(CH2 )2 OCOC(CH3 )=C
H2 、(CF3 )2 CF(CF2 )6 CH2 CH(O
H)CH2 OCOCH=CH2 、(CF3 )2 CF(C
F2 )6 CH2 CH(OCOCH3 )OCOC(C
H3 )=CH2 などの炭素数3〜30のフルオロアルキル
(メタ)アクリレートの単独重合体または2種以上の共
重合体、さらにこれらのフルオロアルキル(メタ)アク
リレートとフルオロアルキル基を含まない単量体との共
重合体があげられる。フルオロアルキル基を含まない単
量体としては、たとえばエチレン、酢酸ビニル、フッ化
ビニル、塩化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、アクリロ
ニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、アクリル酸とそのアルキルエステル、メタク
リル酸とそのアルキルエステル、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、メチロール
化ジアセトンアクリルアミドまたはメタクリルアミド、
ビニルアルキルエーテル、ビニルアルキルケトン、ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、グリシジルアクリ
レート、無水マレイン酸などがあげられる。
【0011】(a)成分であるフッ化ビニリデン共重合
体としては、たとえばフッ化ビニリデン(VdF)とテ
トラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロ
エチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロピレン(H
FP)、トリフルオロプロピレンなどの1種または2種
以上の共重合体があげられる。特に、VdF/TFE共
重合体、VdF/TFE/HFP共重合体、VdF/T
FE/CTFE共重合体などが好ましく、有機溶剤への
溶解性の点から、VdF単位を60〜85モル%、特に70〜
80モル%含有しているのが好ましい。重量平均分子量は
通常30,000〜200,000 程度である。
体としては、たとえばフッ化ビニリデン(VdF)とテ
トラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロ
エチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロピレン(H
FP)、トリフルオロプロピレンなどの1種または2種
以上の共重合体があげられる。特に、VdF/TFE共
重合体、VdF/TFE/HFP共重合体、VdF/T
FE/CTFE共重合体などが好ましく、有機溶剤への
溶解性の点から、VdF単位を60〜85モル%、特に70〜
80モル%含有しているのが好ましい。重量平均分子量は
通常30,000〜200,000 程度である。
【0012】(b)成分の(メタ)アクリレート重合体
はアクリル酸もしくはメタクリル酸のエステル(以下、
(メタ)アクリレートという)の単独重合体または共重
合体、あるいは(メタ)アクリレートと酢酸ビニル、塩
化ビニルなどの共重合しうる単量体との共重合体の1種
または2種以上があげられる。特にメチルメタクリレー
トレート(MMA)の単独重合体、またはMMAと他の
(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、塩化ビニルなどと
の共重合体が好ましい。(メタ)アクリレート重合体の
重量平均分子量は通常5,000 〜100,000 程度である。
はアクリル酸もしくはメタクリル酸のエステル(以下、
(メタ)アクリレートという)の単独重合体または共重
合体、あるいは(メタ)アクリレートと酢酸ビニル、塩
化ビニルなどの共重合しうる単量体との共重合体の1種
または2種以上があげられる。特にメチルメタクリレー
トレート(MMA)の単独重合体、またはMMAと他の
(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、塩化ビニルなどと
の共重合体が好ましい。(メタ)アクリレート重合体の
重量平均分子量は通常5,000 〜100,000 程度である。
【0013】本発明の塗料組成物は必須成分である
(a)、(b)および(c)成分を有機溶剤(d)に溶
解させて調製される。有機溶剤(d)としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなどの酢酸エステル類が好ましく、これらに加えてセ
ロソルブ類、カルビトール類、脂肪族炭化水素類、芳香
族炭化水素類、アルコール類、塩素系溶剤などを配合し
てもよい。
(a)、(b)および(c)成分を有機溶剤(d)に溶
解させて調製される。有機溶剤(d)としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなどの酢酸エステル類が好ましく、これらに加えてセ
ロソルブ類、カルビトール類、脂肪族炭化水素類、芳香
族炭化水素類、アルコール類、塩素系溶剤などを配合し
てもよい。
【0014】本発明において(c)成分は(a)成分と
(d)成分の合計100 部に対し0.1〜30部、好ましくは
0.5 〜5部配合される。0.1 部よりも少ないと目的とす
る塗膜性能が顕著ではなく、30部よりも多いと塗膜欠陥
が生じてもろくなる。(a)成分と(b)成分の配合割
合は重量比で90/10〜20/70、好ましくは80/20〜30/
70である。使用するばあいの固形分濃度は5〜50重量%
の間で用途により選定すればよい。
(d)成分の合計100 部に対し0.1〜30部、好ましくは
0.5 〜5部配合される。0.1 部よりも少ないと目的とす
る塗膜性能が顕著ではなく、30部よりも多いと塗膜欠陥
が生じてもろくなる。(a)成分と(b)成分の配合割
合は重量比で90/10〜20/70、好ましくは80/20〜30/
70である。使用するばあいの固形分濃度は5〜50重量%
の間で用途により選定すればよい。
【0015】本発明の塗料組成物には各種の添加剤を配
合してもよく、たとえば顔料、充填剤、分散剤、レベリ
ング剤、沈降防止剤、酸化防止剤、殺カビ剤、増粘剤、
シリコーンオイル、フッ素オイルなどがあげられる。
合してもよく、たとえば顔料、充填剤、分散剤、レベリ
ング剤、沈降防止剤、酸化防止剤、殺カビ剤、増粘剤、
シリコーンオイル、フッ素オイルなどがあげられる。
【0016】塗装方法は従来と同様のハケやローラーで
塗布する方法、エアスプレー、エアレススプレー、エア
ゾールなどのスプレー法、デッピング法、ロールコート
法、インクコート法などが採用でき、たとえばタイル、
セメント、コンクリートなどのセラミックス、木材、金
属、プラスチック、ゴムなどに塗装できる。
塗布する方法、エアスプレー、エアレススプレー、エア
ゾールなどのスプレー法、デッピング法、ロールコート
法、インクコート法などが採用でき、たとえばタイル、
セメント、コンクリートなどのセラミックス、木材、金
属、プラスチック、ゴムなどに塗装できる。
【0017】えられる塗膜は耐候性、防汚性に共に優れ
ており、さらに塗装作業性、リコート性、耐薬品性など
にも優れており、テント布やマーキングフィルム、壁
紙、住設機器などのほか;コンクリートパネル、アルミ
パネルなどの建材、インストルメントパネル、ワイパ
ー、バンパーなどの自動車部品、テーブルクロス、壁用
シート、ブラインドなどのインテリア材に好適である。
ており、さらに塗装作業性、リコート性、耐薬品性など
にも優れており、テント布やマーキングフィルム、壁
紙、住設機器などのほか;コンクリートパネル、アルミ
パネルなどの建材、インストルメントパネル、ワイパ
ー、バンパーなどの自動車部品、テーブルクロス、壁用
シート、ブラインドなどのインテリア材に好適である。
【0018】つぎに実施例をあげて本発明の塗料組成物
を説明するが、本発明はかかる実施例のみに限られるも
のではない。
を説明するが、本発明はかかる実施例のみに限られるも
のではない。
【0019】実施例1 フッ化ビニリデン共重合体(a)(VdF/TFE/C
TFE=74/14/12モル比、重量平均分子量 65000)の
50重量%酢酸ブチル溶液とメチルメタクリレート重合体
(b)(重量平均分子量37,000、三菱レイヨン(株)製
ダイヤナールBR−80)の37重量%酢酸ブチル溶液と
を(a)/(b)の固形分重量比が7/3となるように
充分混合した。この混合液にフルオロアルキルアクリレ
ート重合体(c)(ダイキン工業(株)製のテックスガ
ードTG−661)の10重量%酢酸ブチル溶液を(a)
+(b)の固形分100 部に対し(c)の重合体が5部と
なるように添加した。これに、さらに酢酸ブチルを加え
て希釈し濃度15重量%の塗料組成物を調製した。
TFE=74/14/12モル比、重量平均分子量 65000)の
50重量%酢酸ブチル溶液とメチルメタクリレート重合体
(b)(重量平均分子量37,000、三菱レイヨン(株)製
ダイヤナールBR−80)の37重量%酢酸ブチル溶液と
を(a)/(b)の固形分重量比が7/3となるように
充分混合した。この混合液にフルオロアルキルアクリレ
ート重合体(c)(ダイキン工業(株)製のテックスガ
ードTG−661)の10重量%酢酸ブチル溶液を(a)
+(b)の固形分100 部に対し(c)の重合体が5部と
なるように添加した。これに、さらに酢酸ブチルを加え
て希釈し濃度15重量%の塗料組成物を調製した。
【0020】この塗料組成物をノズル径1.0mm φの重量
式エアスプレーガン(エア圧 2.5kg/cm2 )で#144
ダル鋼板に塗装し、25℃で7日間乾燥させ、膜厚20μm
の塗膜を有する塗装板を作製した。
式エアスプレーガン(エア圧 2.5kg/cm2 )で#144
ダル鋼板に塗装し、25℃で7日間乾燥させ、膜厚20μm
の塗膜を有する塗装板を作製した。
【0021】この塗装板について対水接触角、各種防汚
性および耐候性を調べた。結果を表1に示す。
性および耐候性を調べた。結果を表1に示す。
【0022】実施例2 実施例1において用いた(a)成分と(b)成分を固形
分重量比で5/5となるように混合し、これに実施例1
で用いた(c)成分を(a)+(b)の固形分100 部に
対し(c)の重合体が20部となるように添加し、酢酸ブ
チルで希釈して濃度20重量%の塗料組成物を調製した。
分重量比で5/5となるように混合し、これに実施例1
で用いた(c)成分を(a)+(b)の固形分100 部に
対し(c)の重合体が20部となるように添加し、酢酸ブ
チルで希釈して濃度20重量%の塗料組成物を調製した。
【0023】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して塗装板を作製し、各種の特性を調べた。結果を表1
に示す。
して塗装板を作製し、各種の特性を調べた。結果を表1
に示す。
【0024】実施例3 (a)成分としてVdF/TFE/CTFE(モル比65
/20/15、重量平均分子量65,000)のフッ化ビニリデン
共重合体を用いたほかは実施例1と同様にして塗料用組
成物を調製し、ついで塗装板を作製し、各種の特性を調
べた。結果を表1に示す。
/20/15、重量平均分子量65,000)のフッ化ビニリデン
共重合体を用いたほかは実施例1と同様にして塗料用組
成物を調製し、ついで塗装板を作製し、各種の特性を調
べた。結果を表1に示す。
【0025】比較例1 実施例1で用いた(a)成分と(b)成分を固形分重量
比で8/2となるように混合し、(c)成分を加えなか
ったほかは実施例1と同様にして塗料組成物を調製し
た。
比で8/2となるように混合し、(c)成分を加えなか
ったほかは実施例1と同様にして塗料組成物を調製し
た。
【0026】この塗料組成物を用いて実施例1と同様に
して塗装板を作製し、各種の特性を調べた。結果を表1
に示す。
して塗装板を作製し、各種の特性を調べた。結果を表1
に示す。
【0027】比較例2 (c)成分の添加量を(a)+(b)の固形分100 部に
対し(c)の重合体を40部としたほかは実施例1と同様
にして塗料組成物を調製し、ついで塗装板を作製し、各
種の特性を調べた。結果を表1に示す。
対し(c)の重合体を40部としたほかは実施例1と同様
にして塗料組成物を調製し、ついで塗装板を作製し、各
種の特性を調べた。結果を表1に示す。
【0028】なお、表1に示した各試験はつぎの要領で
行なった。
行なった。
【0029】(対水接触角)塗装板に純水(25℃)を1
滴滴下し、エルマ光学(株)製のゴニオメーターで接触
角を測定する。5回の測定値の平均値で表わす。
滴滴下し、エルマ光学(株)製のゴニオメーターで接触
角を測定する。5回の測定値の平均値で表わす。
【0030】(ドライソイルテスト)JIS L−10
21に準じて行なう。○は完全除去、△はやや痕跡あ
り、×は除去できず、である。
21に準じて行なう。○は完全除去、△はやや痕跡あ
り、×は除去できず、である。
【0031】(マジック汚染性)(株)サクラクレパス
製のサクラカラーペン(油性)の黒、赤、青で塗装板を
それぞれ1cm角に塗りつぶし、室温で8時間放置後、エ
タノール含浸ティッシュペーパーでふきとる。インクの
残存状態を目視で判定する。
製のサクラカラーペン(油性)の黒、赤、青で塗装板を
それぞれ1cm角に塗りつぶし、室温で8時間放置後、エ
タノール含浸ティッシュペーパーでふきとる。インクの
残存状態を目視で判定する。
【0032】(コーヒー跡試験)市販の缶コーヒーを5
ml塗装板上に滴下し、室温で8時間放置後、ティッシュ
ペーパーでふきとる。コーヒー跡の残存状態を目視で判
定する。
ml塗装板上に滴下し、室温で8時間放置後、ティッシュ
ペーパーでふきとる。コーヒー跡の残存状態を目視で判
定する。
【0033】(耐温水性)50℃に維持されている温水に
塗装板を1カ月浸漬し、外観を目視で判定する。
塗装板を1カ月浸漬し、外観を目視で判定する。
【0034】(耐硫酸性)希硫酸(5%)を5ml塗装板
上に滴下し、室温で密閉状態にて7日間放置後水洗し、
外観を目視で判定する。
上に滴下し、室温で密閉状態にて7日間放置後水洗し、
外観を目視で判定する。
【0035】(促進耐候試験)岩崎電機(株)製のアイ
スーパーUVテスターSUV W−13型促進耐候試験
機を用い、照射11時間(温度63℃、湿度70%)/結露11
時間(温度30℃、湿度100 %)/休止(温度63℃、湿度
85%)のサイクルで3000時間促進耐候試験を行ない、光
沢保持率および対水接触角を調べる。光沢保持率はスガ
試験機(株)製の光沢計を用い60°−60°光沢測定によ
り行なう。
スーパーUVテスターSUV W−13型促進耐候試験
機を用い、照射11時間(温度63℃、湿度70%)/結露11
時間(温度30℃、湿度100 %)/休止(温度63℃、湿度
85%)のサイクルで3000時間促進耐候試験を行ない、光
沢保持率および対水接触角を調べる。光沢保持率はスガ
試験機(株)製の光沢計を用い60°−60°光沢測定によ
り行なう。
【0036】
【数1】
【0037】(屋外曝露試験)大阪府内の屋外に設置さ
れた南面に45度傾斜した台上に6カ月載置した塗装板に
つき、光沢保持率と対水接触角を測定し、汚れの有無を
目視で判定した。
れた南面に45度傾斜した台上に6カ月載置した塗装板に
つき、光沢保持率と対水接触角を測定し、汚れの有無を
目視で判定した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、耐候性と同時に防汚性
にも優れた塗料組成物が提供でき、たとえば外壁面や自
動車、その他屋外で使用する製品の塗装に特に有用であ
る。
にも優れた塗料組成物が提供でき、たとえば外壁面や自
動車、その他屋外で使用する製品の塗装に特に有用であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)フッ化ビニリデン共重合体、
(b)メタクリレート重合体またはアクリレート重合
体、(c)フルオロアルキルメタクリレート重合体また
はフルオロアルキルアクリレート重合体および(d)有
機溶剤を必須成分とし、(a)成分と(b)成分の合計
100 重量部に対し(c)成分が0.1 〜30重量部配合され
てなる塗料組成物。 - 【請求項2】 フッ化ビニリデン共重合体が、フッ化ビ
ニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビ
ニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体またはフッ化ビニリデン/テトラフル
オロエチレン/クロロトリフルオロエチレン共重合体の
少なくとも1種であってフッ化ビニリデン単位を60〜85
モル%含むものである請求項1記載の塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13650992A JP3227781B2 (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13650992A JP3227781B2 (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05320563A true JPH05320563A (ja) | 1993-12-03 |
JP3227781B2 JP3227781B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=15176835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13650992A Expired - Fee Related JP3227781B2 (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3227781B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09235491A (ja) * | 1996-03-01 | 1997-09-09 | Takeda Chem Ind Ltd | 防藻塗料 |
KR20000047281A (ko) * | 1998-12-31 | 2000-07-25 | 김충세 | 비오염성 불소도료 조성물 |
JP2002146264A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-22 | Bonanza:Kk | 分包機用の被膜形成処理剤と被膜形成方法、およびその被膜を有する分包機 |
JP2003105249A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Asahi Glass Co Ltd | フッ素樹脂系粉体塗料組成物および塗装物品 |
KR100411620B1 (ko) * | 1995-12-29 | 2004-03-18 | 고려화학 주식회사 | Pvc프레임용불소도료조성물 |
WO2006038493A1 (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-13 | Daikin Industries, Ltd. | 含フッ素撥水撥油剤組成物 |
KR100608334B1 (ko) * | 1998-12-31 | 2006-12-15 | 주식회사 케이씨씨 | 비오염성 고온소부형 불소도료 조성물 |
JP4061656B2 (ja) * | 1993-12-28 | 2008-03-19 | ダイキン工業株式会社 | 塗料組成物および塗装物 |
CN104371475A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-02-25 | 无锡中洁能源技术有限公司 | 高水汽阻隔性pvdf涂料及其制备方法 |
-
1992
- 1992-05-28 JP JP13650992A patent/JP3227781B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4061656B2 (ja) * | 1993-12-28 | 2008-03-19 | ダイキン工業株式会社 | 塗料組成物および塗装物 |
KR100411620B1 (ko) * | 1995-12-29 | 2004-03-18 | 고려화학 주식회사 | Pvc프레임용불소도료조성물 |
JPH09235491A (ja) * | 1996-03-01 | 1997-09-09 | Takeda Chem Ind Ltd | 防藻塗料 |
KR20000047281A (ko) * | 1998-12-31 | 2000-07-25 | 김충세 | 비오염성 불소도료 조성물 |
KR100608334B1 (ko) * | 1998-12-31 | 2006-12-15 | 주식회사 케이씨씨 | 비오염성 고온소부형 불소도료 조성물 |
JP2002146264A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-22 | Bonanza:Kk | 分包機用の被膜形成処理剤と被膜形成方法、およびその被膜を有する分包機 |
JP2003105249A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Asahi Glass Co Ltd | フッ素樹脂系粉体塗料組成物および塗装物品 |
WO2006038493A1 (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-13 | Daikin Industries, Ltd. | 含フッ素撥水撥油剤組成物 |
JPWO2006038493A1 (ja) * | 2004-10-06 | 2008-05-15 | ダイキン工業株式会社 | 含フッ素撥水撥油剤組成物 |
CN104371475A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-02-25 | 无锡中洁能源技术有限公司 | 高水汽阻隔性pvdf涂料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3227781B2 (ja) | 2001-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE68916996T2 (de) | Anwuchsverhindernde Überzugszusammensetzung. | |
CN100509972C (zh) | 乳胶漆组合物和涂料 | |
BRPI1102802B1 (pt) | Composição coalescente, composição de revestimento aquosa, e, método para fornecer um revestimento | |
JP3227781B2 (ja) | 塗料組成物 | |
JP2002105152A (ja) | フッ素塗料用含フッ素ブロック共重合体 | |
JPH04249587A (ja) | 水性常乾架橋型塗料用樹脂組成物 | |
WO2001019913A1 (fr) | Composition de fluororesine susceptible de former un film a basse temperature | |
EP3328949A1 (en) | Coating compositions | |
JP2002302638A (ja) | 水性被覆材 | |
JP3177844B2 (ja) | 水性塗料組成物 | |
JP4846256B2 (ja) | 水性塗料組成物 | |
JPH09227804A (ja) | 防汚コーティング剤組成物および防汚被膜 | |
JP2961874B2 (ja) | 被覆用フッ化ビニリデン重合体組成物 | |
JP7044112B2 (ja) | 水性塗料、塗膜付き基材およびその製造方法 | |
JPH02292349A (ja) | 熱可塑性フッ素樹脂塗料 | |
JPH04189879A (ja) | 塗料用組成物 | |
WO2006085577A1 (ja) | 重合体の製造方法、塗料用組成物および塗装物品 | |
JP2005225927A (ja) | 水性塗料組成物およびそれを用いた塗膜形成方法 | |
JP4498756B2 (ja) | エマルション塗料組成物 | |
WO2020090749A1 (ja) | 水性塗料及び塗装物品 | |
JP2001348529A (ja) | 水性塗料組成物、透湿性塗膜および透湿性塗膜形成方法 | |
JP2000169786A (ja) | 水性吸水防止剤および撥水性塗膜に対する水性塗料の重ね塗り方法 | |
JPH0770508A (ja) | フッ素塗料用組成物 | |
JP3354906B2 (ja) | 水性被覆組成物 | |
JP2003128979A (ja) | 水性塗料組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |