JPH0770508A - フッ素塗料用組成物 - Google Patents
フッ素塗料用組成物Info
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- JPH0770508A JPH0770508A JP25008093A JP25008093A JPH0770508A JP H0770508 A JPH0770508 A JP H0770508A JP 25008093 A JP25008093 A JP 25008093A JP 25008093 A JP25008093 A JP 25008093A JP H0770508 A JPH0770508 A JP H0770508A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐沸騰水性、耐溶剤性、密着性、耐候性およ
び保存安定性に優れ、かつ常温から中温までの広い範囲
で硬化可能な含フッ素塗料用組成物、および優れた保存
安定性と表面光沢を有する含フッ素塗料の製造方法を提
供する。 【構成】 含フッ素塗料用組成物は、イソシアネート基
および加水分解性シリル基を含むビニル系重合体
（Ａ）、含フッ素系重合体（Ｂ）、および溶剤（Ｃ）か
らなる。
び保存安定性に優れ、かつ常温から中温までの広い範囲
で硬化可能な含フッ素塗料用組成物、および優れた保存
安定性と表面光沢を有する含フッ素塗料の製造方法を提
供する。 【構成】 含フッ素塗料用組成物は、イソシアネート基
および加水分解性シリル基を含むビニル系重合体
（Ａ）、含フッ素系重合体（Ｂ）、および溶剤（Ｃ）か
らなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候性、耐汚染性に優
れた塗膜を形成することができ、かつ顔料分散性に優れ
たフッ素塗料用組成物に関する。
れた塗膜を形成することができ、かつ顔料分散性に優れ
たフッ素塗料用組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在、含フッ素塗料組成物として実用化
に至ったものとしては、フッ化ビニリデン系高温焼付塗
料、フッ化ビニリデン系常温乾燥塗料およびフッ化エチ
レンビニルエーテル系塗料が挙げられる。これらのう
ち、フッ化ビニリデン系塗料は耐候性、耐汚染性、耐腐
食性などに優れるため、塗装材料、ライニング材料、成
形材料として広く使用されている。
に至ったものとしては、フッ化ビニリデン系高温焼付塗
料、フッ化ビニリデン系常温乾燥塗料およびフッ化エチ
レンビニルエーテル系塗料が挙げられる。これらのう
ち、フッ化ビニリデン系塗料は耐候性、耐汚染性、耐腐
食性などに優れるため、塗装材料、ライニング材料、成
形材料として広く使用されている。
【０００３】しかしながら、フッ化ビニリデン系塗料は
塗装工程で、２００℃以上の焼付温度が必要であり、塗
装現場で塗装することができず、ライン塗装を行う必要
があり、使用範囲に限界があった。そこで、常温乾燥が
可能なフッ素塗料用組成物として、例えば特開平３−２
２０２７２号公報に記載のフッ素塗料組成物などが開示
されている。しかし、特開平３−２２０２７２号公報に
記載のフッ素塗料組成物は耐候性、耐汚染性に優れずさ
らに顔料の分散性が悪く、塗膜の光沢も十分でない。
塗装工程で、２００℃以上の焼付温度が必要であり、塗
装現場で塗装することができず、ライン塗装を行う必要
があり、使用範囲に限界があった。そこで、常温乾燥が
可能なフッ素塗料用組成物として、例えば特開平３−２
２０２７２号公報に記載のフッ素塗料組成物などが開示
されている。しかし、特開平３−２２０２７２号公報に
記載のフッ素塗料組成物は耐候性、耐汚染性に優れずさ
らに顔料の分散性が悪く、塗膜の光沢も十分でない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フッ
素塗料が本来有する優れた耐候性および耐汚染性を損な
うことなく顔料の分散性を良好にすることである。
素塗料が本来有する優れた耐候性および耐汚染性を損な
うことなく顔料の分散性を良好にすることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の含フッ素塗料用
組成物は、（１）昇温速度０．１℃／秒、荷重４９０
Ｎ、プラジャー面積１ｃｍ2、穴の口径１ｍｍおよび穴
の長さ１ｍｍの条件で測定したメルトフロー昇温試験に
よるＱ値が２×１０-3ml／秒となる温度が１１０〜１７
０℃の範囲にあるメタクリレート系重合体（Ａ）、フッ
素系重合体（Ｂ）および溶剤（Ｃ）からなることを特徴
とするフッ素塗料用組成物ならびに（２）メタクリレー
ト系重合体、フッ素系重合体および溶剤からなり、該メ
タクリレート系重合体５０〜９０重量％、該フッ素系重
合体１０〜５０重量％からなる重合体成分５０重量部を
溶剤５０重量部と混合した場合の５６０ｎｍの光線透過
率が９０％以上であることを特徴とするフッ素塗料用組
成物を提供することにある。以下、本発明を詳細に説明
する。
組成物は、（１）昇温速度０．１℃／秒、荷重４９０
Ｎ、プラジャー面積１ｃｍ2、穴の口径１ｍｍおよび穴
の長さ１ｍｍの条件で測定したメルトフロー昇温試験に
よるＱ値が２×１０-3ml／秒となる温度が１１０〜１７
０℃の範囲にあるメタクリレート系重合体（Ａ）、フッ
素系重合体（Ｂ）および溶剤（Ｃ）からなることを特徴
とするフッ素塗料用組成物ならびに（２）メタクリレー
ト系重合体、フッ素系重合体および溶剤からなり、該メ
タクリレート系重合体５０〜９０重量％、該フッ素系重
合体１０〜５０重量％からなる重合体成分５０重量部を
溶剤５０重量部と混合した場合の５６０ｎｍの光線透過
率が９０％以上であることを特徴とするフッ素塗料用組
成物を提供することにある。以下、本発明を詳細に説明
する。
【０００６】本発明におけるメタクリレート系重合体
（Ａ）はメタクリレート系単量体を通常４０〜１００重
量％、好ましくは６０〜１００重量％含有する単量体を
重合してなり、昇温速度０．１℃／秒、荷重４９０Ｎ、
プラジ面積１ｃｍ2、穴の口径１ｍｍおよび穴の長さ１
ｍｍの条件で測定したメルトフロー昇温試験によるＱ値
が２×１０-3ml／秒となる温度が１１０〜１７０℃、好
ましくは１２０〜１６０℃の範囲にあるものである。こ
の温度が１１０℃未満であるとフッ素系重合体への相溶
性が低下し、得られる塗料組成物からなる塗膜が白濁
し、耐汚染性が劣るようになる。メタクリレート系単量
体としては、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
２−エチルヘキシルなどを挙げることができ、好ましく
はメタクリル酸メチルである。本発明においてメタクリ
レート系単量体の溶解パラメーターは７〜９（ｃａｌ／
ｃｍ2）0.5であるであることが好ましい。
（Ａ）はメタクリレート系単量体を通常４０〜１００重
量％、好ましくは６０〜１００重量％含有する単量体を
重合してなり、昇温速度０．１℃／秒、荷重４９０Ｎ、
プラジ面積１ｃｍ2、穴の口径１ｍｍおよび穴の長さ１
ｍｍの条件で測定したメルトフロー昇温試験によるＱ値
が２×１０-3ml／秒となる温度が１１０〜１７０℃、好
ましくは１２０〜１６０℃の範囲にあるものである。こ
の温度が１１０℃未満であるとフッ素系重合体への相溶
性が低下し、得られる塗料組成物からなる塗膜が白濁
し、耐汚染性が劣るようになる。メタクリレート系単量
体としては、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
２−エチルヘキシルなどを挙げることができ、好ましく
はメタクリル酸メチルである。本発明においてメタクリ
レート系単量体の溶解パラメーターは７〜９（ｃａｌ／
ｃｍ2）0.5であるであることが好ましい。
【０００７】メタクリレート系単量体と共重合すること
のできるエチレン性不飽和単量体としては、アクリル酸
メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸２−エチルヘキ
シル、等のアクリル酸エステル、アクリル酸、イタコン
酸、フマル酸等のカルボン酸および無水マレイン酸など
の無水物、グリシジルアクリレートなどのエポキシ化合
物、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート、アミノエチルビニルエーテル
などのアミノ化合物、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、イタコン酸ジアミド、α−エチルアクリルアミド、
クロトンアミド、フマル酸ジアミド、マレイン酸ジアミ
ド、Ｎ−ブトキシメチルアクリルアミド、Ｎ−ブトキシ
エチルアクリルアミドなどのアミド化合物、アクリロニ
トリル、イミノールメタクリレート、スチレン、α−メ
チルスチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニルなどを例示することができる。また、イソシアネ
ートエチルアクリレート、イソシアネートエチルメタク
リレート、イソシアネートプロピルアクリレート、イソ
シアネートプロピルメタリレートおよびその誘導体、ｍ
−イソプロペニル−α，α−ジメチルベンゼンジイソシ
アネート等のイソシアネート基を有しかつ重合性二重結
合を有する単量体、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシラン、ビニ
ルメチルジエトキシシラン、ビニルトリス（β−メトキ
シエトキシ）シラン、アリルトリメトキシシラン、トリ
メトキシシリルエチルビニルエーテル、トリエトキシシ
リルエチルビニルエーテル、メチルジメトキシシリルエ
チルビニルエーテル、トリエトキシシリルプロピルビニ
ルエーテル、メチルジメトキシシリルプロピルビニルエ
ーテル、γ−（メタ）アクロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−（メタ）アクロイルオキシプロピル
トリエトキシシランまたはγ−（メタ）アクロイルオキ
シプロピルメチルジメトキシシランなどの加水分解性シ
リル基を有しかつ重合性二重結合を有する単量体が挙げ
られる。
のできるエチレン性不飽和単量体としては、アクリル酸
メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸２−エチルヘキ
シル、等のアクリル酸エステル、アクリル酸、イタコン
酸、フマル酸等のカルボン酸および無水マレイン酸など
の無水物、グリシジルアクリレートなどのエポキシ化合
物、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート、アミノエチルビニルエーテル
などのアミノ化合物、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、イタコン酸ジアミド、α−エチルアクリルアミド、
クロトンアミド、フマル酸ジアミド、マレイン酸ジアミ
ド、Ｎ−ブトキシメチルアクリルアミド、Ｎ−ブトキシ
エチルアクリルアミドなどのアミド化合物、アクリロニ
トリル、イミノールメタクリレート、スチレン、α−メ
チルスチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニルなどを例示することができる。また、イソシアネ
ートエチルアクリレート、イソシアネートエチルメタク
リレート、イソシアネートプロピルアクリレート、イソ
シアネートプロピルメタリレートおよびその誘導体、ｍ
−イソプロペニル−α，α−ジメチルベンゼンジイソシ
アネート等のイソシアネート基を有しかつ重合性二重結
合を有する単量体、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシラン、ビニ
ルメチルジエトキシシラン、ビニルトリス（β−メトキ
シエトキシ）シラン、アリルトリメトキシシラン、トリ
メトキシシリルエチルビニルエーテル、トリエトキシシ
リルエチルビニルエーテル、メチルジメトキシシリルエ
チルビニルエーテル、トリエトキシシリルプロピルビニ
ルエーテル、メチルジメトキシシリルプロピルビニルエ
ーテル、γ−（メタ）アクロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−（メタ）アクロイルオキシプロピル
トリエトキシシランまたはγ−（メタ）アクロイルオキ
シプロピルメチルジメトキシシランなどの加水分解性シ
リル基を有しかつ重合性二重結合を有する単量体が挙げ
られる。
【０００８】また、本発明においてメタクリレート系単
量体とその他のエチレン性不飽和単量体との溶解パラメ
ーターの加重平均は７．６〜８．４（ｃａｌ／ｃｍ3）
0.5であることが好ましい。本発明においてメタクリレ
ート系重合体（Ａ）のＱ値を本発明の範囲内にコントロ
ールするには、重合体の分子量、酸価値および水酸基価
値を適宜調整することにより行うことができる。
量体とその他のエチレン性不飽和単量体との溶解パラメ
ーターの加重平均は７．６〜８．４（ｃａｌ／ｃｍ3）
0.5であることが好ましい。本発明においてメタクリレ
ート系重合体（Ａ）のＱ値を本発明の範囲内にコントロ
ールするには、重合体の分子量、酸価値および水酸基価
値を適宜調整することにより行うことができる。
【０００９】本発明に用いるフッ素系重合体（Ｂ）の単
量体成分としては特に限定されないが、フッ化ビニル、
フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフル
オロエチレン、ブロモトリフルオロエチレン、クロロト
リフルオロエチレン、ペンタフルオロプロピレン、ヘキ
サフルオロプロピレンおよびパーフルオロアルキルトリ
フルオロアルキルトリフルオロビニルエーテルなどのフ
ルオロオレフィン単量体の少なくとも一種を用いる。こ
のフルオロオレフィン類の使用量は、含フッ素重合体
（Ｂ）を構成する単量体成分のうちモル単位で好ましく
は１０〜１００％、さらに好ましくは５０〜１００％で
ある。
量体成分としては特に限定されないが、フッ化ビニル、
フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフル
オロエチレン、ブロモトリフルオロエチレン、クロロト
リフルオロエチレン、ペンタフルオロプロピレン、ヘキ
サフルオロプロピレンおよびパーフルオロアルキルトリ
フルオロアルキルトリフルオロビニルエーテルなどのフ
ルオロオレフィン単量体の少なくとも一種を用いる。こ
のフルオロオレフィン類の使用量は、含フッ素重合体
（Ｂ）を構成する単量体成分のうちモル単位で好ましく
は１０〜１００％、さらに好ましくは５０〜１００％で
ある。
【００１０】フッ素系重合体のうち好ましいものとして
は、フッ化ビニリデンを２０重量％以上含有するもので
あり、さらに好ましくはフッ化ビニリデンとテトラフル
オロエチレンとの二元共重合体、フッ化ビニリデンとテ
トラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの
三元共重合体などである。含フッ素系重合体（Ｂ）を重
合する際に、前記フルオロオレフィン単量体と共重合可
能なビニル系単量体としては、前記メタクリレート系単
量体と共重合可能なエチレン性不飽和単量体と同様のも
のを例示することができる。本発明において、メタクリ
レート系重合体（Ａ）、フッ素系重合体（Ｂ）および溶
剤（Ｃ）の組み合わせは、（Ａ）成分５０〜９０重量
％、（Ｂ）成分１０〜５０重量％からなる重合体成分５
０重量部と溶剤５０重量部を混合した溶液の５６０ｎｍ
の光線の透過率が９０％以上、好ましくは９５％以上、
特に好ましくは９７％以上である。本発明において透過
率の測定は、上記混合物溶液を厚さ石英製セル１ｃｍを
入れ、可視紫外線分光光度計を用い、対照セルにはメチ
ルイソブチルケトンを入れて測定する。
は、フッ化ビニリデンを２０重量％以上含有するもので
あり、さらに好ましくはフッ化ビニリデンとテトラフル
オロエチレンとの二元共重合体、フッ化ビニリデンとテ
トラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの
三元共重合体などである。含フッ素系重合体（Ｂ）を重
合する際に、前記フルオロオレフィン単量体と共重合可
能なビニル系単量体としては、前記メタクリレート系単
量体と共重合可能なエチレン性不飽和単量体と同様のも
のを例示することができる。本発明において、メタクリ
レート系重合体（Ａ）、フッ素系重合体（Ｂ）および溶
剤（Ｃ）の組み合わせは、（Ａ）成分５０〜９０重量
％、（Ｂ）成分１０〜５０重量％からなる重合体成分５
０重量部と溶剤５０重量部を混合した溶液の５６０ｎｍ
の光線の透過率が９０％以上、好ましくは９５％以上、
特に好ましくは９７％以上である。本発明において透過
率の測定は、上記混合物溶液を厚さ石英製セル１ｃｍを
入れ、可視紫外線分光光度計を用い、対照セルにはメチ
ルイソブチルケトンを入れて測定する。
【００１１】本発明における溶剤（Ｃ）の量は、メタク
リレート系重合体およびフッ素系重合体の混合物の濃度
が５〜８５重量％、好ましくは５０〜８０重量％特に好
ましくは６０〜７０重量％となるような量である。溶剤
（Ｃ）としては、脂肪族あるいは脂環式のケトン系、エ
ステル系、エーテル系の有機溶剤を用いることができ
る。これらのうち、沸点が１００℃以上の有機溶剤を含
むことが平滑な塗膜を形成する上で好ましく、たとえば
ケトン系としては、メチルｎ−プロピルケトン、ジエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルｎ−ブチル
ケトン、エチルｎ−ブチルケトン、メチルｎ−アミルケ
トン、ジイソブチルケトン、メチルｎ−ヘキシルケト
ン、メシチルオキシド、シクロヘキサノン、ジアセトン
アルコール、メチルフェノールケトン、イソホロン；エ
ステル系としては、ｎ−プロピルアセテート、酢酸ｎ−
ブチル、酢酸イソブチル、２−メトキシエチルアセテー
ト、アミルアセテート、アジピン酸ジメチル、グルタル
酸ジメチル、コハク酸ジメチル；エーテル系としては、
メチルセロソルブ、２−メトキシ−２−プロパノールセ
ロソルブ、１−エトキシ−２−プロパノールブチルセロ
ソルブ、１，４−ジオキサンなどのプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテートなどが挙げられる。
リレート系重合体およびフッ素系重合体の混合物の濃度
が５〜８５重量％、好ましくは５０〜８０重量％特に好
ましくは６０〜７０重量％となるような量である。溶剤
（Ｃ）としては、脂肪族あるいは脂環式のケトン系、エ
ステル系、エーテル系の有機溶剤を用いることができ
る。これらのうち、沸点が１００℃以上の有機溶剤を含
むことが平滑な塗膜を形成する上で好ましく、たとえば
ケトン系としては、メチルｎ−プロピルケトン、ジエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルｎ−ブチル
ケトン、エチルｎ−ブチルケトン、メチルｎ−アミルケ
トン、ジイソブチルケトン、メチルｎ−ヘキシルケト
ン、メシチルオキシド、シクロヘキサノン、ジアセトン
アルコール、メチルフェノールケトン、イソホロン；エ
ステル系としては、ｎ−プロピルアセテート、酢酸ｎ−
ブチル、酢酸イソブチル、２−メトキシエチルアセテー
ト、アミルアセテート、アジピン酸ジメチル、グルタル
酸ジメチル、コハク酸ジメチル；エーテル系としては、
メチルセロソルブ、２−メトキシ−２−プロパノールセ
ロソルブ、１−エトキシ−２−プロパノールブチルセロ
ソルブ、１，４−ジオキサンなどのプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテートなどが挙げられる。
【００１２】本発明のフッ素塗料組成物には必要に応じ
て架橋剤、脱水剤、湿潤分散剤、ダレ止め剤、消泡剤な
どの添加剤を使用することができる また、本発明のフッ素塗料組成物には顔料を添加するこ
とができ、例えば酸化チタンなどを挙げることができ
る。これらの顔料の使用量としてはメタクリレート系重
合体（Ａ）ならびにフッ素系重合体（Ｂ）の総量１００
の重量部に対して４０〜１５０重量部程度が好ましい。
て架橋剤、脱水剤、湿潤分散剤、ダレ止め剤、消泡剤な
どの添加剤を使用することができる また、本発明のフッ素塗料組成物には顔料を添加するこ
とができ、例えば酸化チタンなどを挙げることができ
る。これらの顔料の使用量としてはメタクリレート系重
合体（Ａ）ならびにフッ素系重合体（Ｂ）の総量１００
の重量部に対して４０〜１５０重量部程度が好ましい。
【００１３】
【実施例】次に、本発明の実施例および比較例を示し、
本発明をさらに詳細に説明する。
本発明をさらに詳細に説明する。
【００１４】（実施例１）メルトフロー昇温試験（試験
機：島津フローテスタＣＦＴ−５００Ａ形、島津製作所
（株）製）で測定したＱ値において２×１０-3ｍｌ／秒
となる温度が１５２℃であるメタクリレート系重合体
（メチルメタクリレート９５重量％以上、数平均分子量
１０，０００、酸化値９ｍｇＫＯＨ／ｇ、溶解パラメー
ター８（ｃａｌ／ｃｍ2）0.5）３０ｇとフッ素系重合体
（フッ化ビニリデン５０重量％、テトラフルオロエチレ
ン４０重量％およびヘキサフルオロエチレン１０重量％
からなる単量体の重合体）７０ｇをメチルイソブチルケ
トン５０ｇと酢酸ブチル５０ｇに溶解し、透過率９８％
のフッ素塗料組成物を得た。 （実施例２）実施例１において、メタクリレート系重合
体をメルトフロー昇温試験で測定したＱ値において２×
１０-3ｍｌ／秒となる温度が１４７℃であるメタクリレ
ート系重合体（メチルメタクリレート９５重量％以上、
数平均分子量８，０００、酸価値２０ｍｇＫＯＨ／ｇ）
と代えた以外は実施例１と同様にして透過率９５％のフ
ッ素塗料組成物を得た。 （実施例３）実施例１において、メタクリレート系重合
体を加重平均溶解パラメーターが８．４（ｃａｌ／ｃｍ
2）0.5であるメタクリレート系重合体（メチルメタクリ
レート（溶解パラメーター＝８．０（ｃａｌ／ｃｍ2）
0.5）８０重量％およびメタクリル酸（溶解パラメータ
ー＝１０．０（ｃａｌ／ｃｍ2）0.5）からなる単量体の
重合体）７０ｇと代えた以外は実施例１と同様にしてフ
ッ素塗料組成物を得た。
機：島津フローテスタＣＦＴ−５００Ａ形、島津製作所
（株）製）で測定したＱ値において２×１０-3ｍｌ／秒
となる温度が１５２℃であるメタクリレート系重合体
（メチルメタクリレート９５重量％以上、数平均分子量
１０，０００、酸化値９ｍｇＫＯＨ／ｇ、溶解パラメー
ター８（ｃａｌ／ｃｍ2）0.5）３０ｇとフッ素系重合体
（フッ化ビニリデン５０重量％、テトラフルオロエチレ
ン４０重量％およびヘキサフルオロエチレン１０重量％
からなる単量体の重合体）７０ｇをメチルイソブチルケ
トン５０ｇと酢酸ブチル５０ｇに溶解し、透過率９８％
のフッ素塗料組成物を得た。 （実施例２）実施例１において、メタクリレート系重合
体をメルトフロー昇温試験で測定したＱ値において２×
１０-3ｍｌ／秒となる温度が１４７℃であるメタクリレ
ート系重合体（メチルメタクリレート９５重量％以上、
数平均分子量８，０００、酸価値２０ｍｇＫＯＨ／ｇ）
と代えた以外は実施例１と同様にして透過率９５％のフ
ッ素塗料組成物を得た。 （実施例３）実施例１において、メタクリレート系重合
体を加重平均溶解パラメーターが８．４（ｃａｌ／ｃｍ
2）0.5であるメタクリレート系重合体（メチルメタクリ
レート（溶解パラメーター＝８．０（ｃａｌ／ｃｍ2）
0.5）８０重量％およびメタクリル酸（溶解パラメータ
ー＝１０．０（ｃａｌ／ｃｍ2）0.5）からなる単量体の
重合体）７０ｇと代えた以外は実施例１と同様にしてフ
ッ素塗料組成物を得た。
【００１５】（比較例１）実施例１において、メタクリ
レート系重合体をメルトフロー昇温試験で測定したＱ値
において２×１０-3ｍｌ／秒となる温度が１００℃であ
るメタクリレート系重合体（メチルメタクリレート６０
重量％以上およびメタクリル酸４０重量％からなり加重
溶解パラメーターは８．８（ｃａｌ／ｃｍ2）0.5、数平
均分子量１０，０００、酸価値１０ｍｇＫＯＨ／ｇ）と
代えた以外は実施例１と同様にして透過率６０％のフッ
素塗料組成物を得た。 （比較例２）実施例１において、メタクリレート系重合
体をメルトフロー昇温試験で測定したＱ値において２×
１０-3ｍｌ／秒となる温度が１８０℃であるメタクリレ
ート系重合体（メチルメタクリレート６０重量％および
以上、数平均分子量２５０，０００、酸価値２０ｍｇＫ
ＯＨ／ｇ）と代えた以外は実施例１と同様にして透過率
８５％のフッ素塗料組成物を得た。 （比較例３）実施例１において、メタクリレート系重合
体としてメタクリル酸エチル９８重量％およびメタクリ
ル酸２重量％からなる単量体の共重合体を使用した以外
は実施例１と同様にして透過率７０％のフッ素塗料組成
物を得た。
レート系重合体をメルトフロー昇温試験で測定したＱ値
において２×１０-3ｍｌ／秒となる温度が１００℃であ
るメタクリレート系重合体（メチルメタクリレート６０
重量％以上およびメタクリル酸４０重量％からなり加重
溶解パラメーターは８．８（ｃａｌ／ｃｍ2）0.5、数平
均分子量１０，０００、酸価値１０ｍｇＫＯＨ／ｇ）と
代えた以外は実施例１と同様にして透過率６０％のフッ
素塗料組成物を得た。 （比較例２）実施例１において、メタクリレート系重合
体をメルトフロー昇温試験で測定したＱ値において２×
１０-3ｍｌ／秒となる温度が１８０℃であるメタクリレ
ート系重合体（メチルメタクリレート６０重量％および
以上、数平均分子量２５０，０００、酸価値２０ｍｇＫ
ＯＨ／ｇ）と代えた以外は実施例１と同様にして透過率
８５％のフッ素塗料組成物を得た。 （比較例３）実施例１において、メタクリレート系重合
体としてメタクリル酸エチル９８重量％およびメタクリ
ル酸２重量％からなる単量体の共重合体を使用した以外
は実施例１と同様にして透過率７０％のフッ素塗料組成
物を得た。
【００１６】（比較例４）実施例１において、メタクリ
レート系重合体としてメタクリル酸メチル６０重量％お
よびメタクリル酸４０重量％からなる単量体の共重合体
（加重平均溶解パラメーター＝８．８（ｃａｌ／ｃ
ｍ2）0.5）を使用した以外は実施例１と同様にしてフッ
素塗料を得た。 （試験例１）実施例１〜３および比較例１〜４で得られ
たフッ素塗料組成物をそれぞれ４００番サンドペーパー
で研磨したアルミニウム板上に膜厚３０μｍに塗布し、
１４日間２５℃で乾燥したものをサンプルとした。得ら
れたサンプルを用いて以下の試験を行った。 （１）耐汚染性 サンプル板上に、カーボン：灯油＝１：２（重量比）か
らなるカーボンペーストを厚さ０．５ｍｍに塗布し、２
４時間放置後、中性洗剤で洗浄し、サンプル表面にカー
ボンペーストが残っていないかどうか目視で観察した。 （２）促進耐候性 サンシャインウェザーメータ（ＪＩＳ Ｋ５４００
９．８．１）でサンプルを２５００時間暴露し、サンプ
ル表面の外観、特に光沢、変色、チョーキング、ひび割
れなどの変化の有無を目視で観察した。 （結果）実施例１および２を塗布したサンプルは、耐汚
染性および促進耐候性のいずれも良好であった。比較例
１、３および４は耐汚染性および促進耐候性のいずれも
サンプル表面に異常がみられた。比較例２は促進耐候性
は良好であったが、耐汚染性は不良であった。
レート系重合体としてメタクリル酸メチル６０重量％お
よびメタクリル酸４０重量％からなる単量体の共重合体
（加重平均溶解パラメーター＝８．８（ｃａｌ／ｃ
ｍ2）0.5）を使用した以外は実施例１と同様にしてフッ
素塗料を得た。 （試験例１）実施例１〜３および比較例１〜４で得られ
たフッ素塗料組成物をそれぞれ４００番サンドペーパー
で研磨したアルミニウム板上に膜厚３０μｍに塗布し、
１４日間２５℃で乾燥したものをサンプルとした。得ら
れたサンプルを用いて以下の試験を行った。 （１）耐汚染性 サンプル板上に、カーボン：灯油＝１：２（重量比）か
らなるカーボンペーストを厚さ０．５ｍｍに塗布し、２
４時間放置後、中性洗剤で洗浄し、サンプル表面にカー
ボンペーストが残っていないかどうか目視で観察した。 （２）促進耐候性 サンシャインウェザーメータ（ＪＩＳ Ｋ５４００
９．８．１）でサンプルを２５００時間暴露し、サンプ
ル表面の外観、特に光沢、変色、チョーキング、ひび割
れなどの変化の有無を目視で観察した。 （結果）実施例１および２を塗布したサンプルは、耐汚
染性および促進耐候性のいずれも良好であった。比較例
１、３および４は耐汚染性および促進耐候性のいずれも
サンプル表面に異常がみられた。比較例２は促進耐候性
は良好であったが、耐汚染性は不良であった。
【００１７】（試験例２）サンドミルを用いて実施例１
〜２および比較例３〜４で得られたフッ素塗料組成物１
００重量部に酸化チタン（タイペークＲ−８３０ 石原
産業（株）製）８２．５重量部を分散させる際、ＪＩＳ
Ｋ−５４００による粒度が１０μｍ以下に達する時間を
測定した。要する時間が短い程酸化チタンの分散性が良
好であることを示す。 （結果）実施例１および２はともに１０分間、比較例３
は３０分間、比較例４は１５分間要した。
〜２および比較例３〜４で得られたフッ素塗料組成物１
００重量部に酸化チタン（タイペークＲ−８３０ 石原
産業（株）製）８２．５重量部を分散させる際、ＪＩＳ
Ｋ−５４００による粒度が１０μｍ以下に達する時間を
測定した。要する時間が短い程酸化チタンの分散性が良
好であることを示す。 （結果）実施例１および２はともに１０分間、比較例３
は３０分間、比較例４は１５分間要した。
【００１８】
【発明の効果】本発明のフッ素塗料組成物は耐候性、耐
汚染性に優れ、常温乾燥が可能であり、顔料の分散性も
良好であった。
汚染性に優れ、常温乾燥が可能であり、顔料の分散性も
良好であった。
Claims (3)
- 【請求項１】 昇温速度０．１℃／秒、荷重４９０
Ｎ、プラジャー面積１ｃｍ2、穴の口径１ｍｍおよび穴
の長さ１ｍｍの条件で測定したメルトフロー昇温試験に
よるＱ値が２×１０-3ml／秒となる温度が１１０〜１７
０℃の範囲にあるメタクリレート系重合体（Ａ）、フッ
素系重合体（Ｂ）および溶剤（Ｃ）からなることを特徴
とするフッ素塗料用組成物。 - 【請求項２】 メタクリレート系重合体、フッ素系重合
体および溶剤からなり、該メタクリレート系重合体５０
〜９０重量％および、該フッ素系重合体１０〜５０重量
％からなる重合体成分５０重量部を溶剤５０重量部と混
合した溶液の５６０ｎｍの光線透過率が９０％以上であ
ることを特徴とするフッ素塗料用組成物。 - 【請求項３】 溶解パラメーターが７〜９（ｃａｌ／
ｃｍ3）0.5であるアクリル系単量体を６０重量％以上含
有し、かつ、重合される全単量体の溶解パラメーターの
加重平均が７．６〜８．４（ｃａｌ／ｃｍ3）0.5である
アクリル系重合体（Ａ）およびフッ素系重合体（Ｂ）お
よび溶剤（Ｃ）からなることを特徴とするフッ素塗料用
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25008093A JPH0770508A (ja) | 1993-06-30 | 1993-09-10 | フッ素塗料用組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18690893 | 1993-06-30 | ||
| JP5-186908 | 1993-06-30 | ||
| JP25008093A JPH0770508A (ja) | 1993-06-30 | 1993-09-10 | フッ素塗料用組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0770508A true JPH0770508A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=26504048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25008093A Pending JPH0770508A (ja) | 1993-06-30 | 1993-09-10 | フッ素塗料用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0770508A (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-09-10 JP JP25008093A patent/JPH0770508A/ja active Pending
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