JPH10212404A - 耐久性の改良された水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コート剤 - Google Patents
耐久性の改良された水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コート剤Info
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- JPH10212404A JPH10212404A JP9015249A JP1524997A JPH10212404A JP H10212404 A JPH10212404 A JP H10212404A JP 9015249 A JP9015249 A JP 9015249A JP 1524997 A JP1524997 A JP 1524997A JP H10212404 A JPH10212404 A JP H10212404A
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Abstract
れ、水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型
性コート剤を提供することにある。 【解決手段】 フッ素および/またはシリコーンを主構
成単位として含むビニル重合体と、親水性基含有の水分
散性ウレタン樹脂とから構成される水分散体と、一分子
中に1個以上のカルボジミド基を有する特定の化合物と
を含有することから成る水性樹脂組成物を用いることに
よって、叙上のような耐久性などが、見事に改善され
た。
Description
る、それぞれ、水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤
および離型性コート剤に関する。さらに詳細には、本発
明は、フッ素および/またはシリコーンを主構成単位と
して含むビニル系重合体と、親水性基含有の水分散性ウ
レタン樹脂とから構成される水分散体と、一分子中に1
個以上のカルボジミド基を有する化合物とを含有するこ
とから成る、耐久性の改良された水性樹脂組成物ならび
に防汚性コート剤および離型性コート剤に関する。
脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コート剤
は、主として、各種の合成フィルム、セロファン、紙あ
るいは布などの諸々の基材表面に機能性を付与する組成
物なりコート剤を提供するというものである。
含有エチレン性不飽和単量体を主構成単位としてなるフ
ッ素系ビニル系重合体は、界面活性剤の存在下において
乳化重合することによって該フッ素系ビニル系重合体の
水性分散液が得られることが知られており、撥水撥油
剤、防汚剤あるいは表面改質剤などとして利用されて来
ている。
利用したポリウレタン−含フッ素ビニル系ポリマー水性
分散体も亦、知られており(特開平4−227614号
または特開平8120034号公報)、カーペット用防
汚剤としての利用が提案されている。
剥離剤としては、それぞれ、シリコーン系の離型剤や剥
離剤などが多く使用されており、そうしたものとして
は、すでに、紫外線硬化型、EB硬化型または熱硬化型
などが知られているし、水分散体としては、重合性オル
ガノポリシロキサンと其の他のビニル系単量体とを、乳
化剤の存在下に、水媒体中で乳化重合せしめて得られる
水分散物であるとか(特開昭51−146525号公
報)、
サン、親水性ポリオール、ジイソシアネートからなる3
成分を反応させて得られるブロック共重合体であるとか
(特開昭61−28527号公報)、ポリシロキサンジ
オール、酸ジオールおよび其の他のポリオールとポリイ
ソシアネートを構成成分とする水性ウレタン樹脂である
とか(特開平5−25239号公報)、
シロキサンの存在下に、それぞれ、重合性シラン化合
物、不飽和有機酸および其れらと共重合可能なる其の他
の単量体とを用いて得られる形の重合物(特開平3−2
55183号公報)などが報告されている。
たようなフッ素系ビニル系重合体は、通常、皮膜形成性
に欠けるという処から、塗工剤とはなり難いし、上掲し
たようなポリウレタン−含フッ素ビニル系ポリマーの水
性分散体は、成膜性に優れた塗工膜を与えるというもの
の、溶剤に対する耐性が不十分であったり、高温、高湿
度での劣化が認められるなどといった、いわゆる耐久性
に問題があった。
離型性皮膜を利用した離型剤、剥離剤などの用途にあっ
ては、これらの皮膜表面に接する表面、たとえば、粘着
テープの粘着剤表面へのシリコーン系樹脂の移行による
粘接着力の低下は、重要なる問題であり、特に、上掲し
たような形の水系分散体については不十分であった。さ
らに、自己分散性の水分散体にあっては、安定性が不十
分であったり、乳化剤を使用した乳化物にあっては、乳
化剤の移行による粘接着性の低下が問題であった。
うしても、安定性や溶剤に対する耐性などにも優れる
し、成膜性に優れた塗工膜を与えるし、しかも、いわゆ
る耐久性にも優れるというような、極めて実用性の高い
水性樹脂組成物はもとより、こうした水性系の防汚性コ
ート剤または離型性コート剤を得るということは、頗
る、困難であった。
性などの改良された、新規にして有用なる、それぞれ、
水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コ
ート剤を求めて、鋭意、研究を開始した。
題は、一にかかって、とりわけ、耐久性などの改良され
た、新規にして有用なる、それぞれ、水性樹脂組成物な
らびに防汚性コート剤および離型性コート剤を提供しよ
うとすることにある。
上述したような実状に鑑み、上述したような発明が解決
しようとする課題に照準を合わせて、鋭意、検討を重ね
た結果、フッ素および/またはシリコーンを主構成単位
として含むビニル系重合体と、親水性基含有の水分散性
ウレタン樹脂とから構成される水分散体と、一分子中に
1個以上のカルボジミド基を有する化合物とから成る水
性樹脂組成物が、耐久性などに優れるものであるという
ことを見出すに及んで、ここに、本研究を完成するに到
った。
および/またはシリコーンを主構成単位として含むビニ
ル系重合体と、親水性基含有の水分散性ウレタン樹脂と
から構成される水分散体と、一分子中に1個以上のカル
ボジミド基を有する化合物とを含有することから成る、
耐久性の改良された水性樹脂組成物ならびに防汚性コー
ト剤および離型性コート剤を提供しようとするものであ
り、
エチレン性不飽和単量体および/またはポリジメチルシ
ロキサン基含有エチレン性不飽和単量体と、これらの両
単量体と共重合可能なる其の他のエチレン性不飽和単量
体とから得られる形の共重合体と、親水性基がカルボキ
シル基あるいはカルボキシレート基である水分散性ウレ
タン樹脂とから構成される水分散体と、一分子中に1個
以上のカルボジミド基を有する化合物とを含有すること
から成る、耐久性の改良された水性樹脂組成物ならびに
防汚性コート剤および離型性コート剤を提供しようとす
るものである。
び/またはシリコーンを主構成単位として含むビニル系
重合体と、親水性基含有の水分散性ウレタン樹脂とから
構成される水分散体と、一分子中に1個以上のカルボジ
ミド基を有する化合物とを含有することから成る、耐久
性の改良された水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤
および離型性コート剤を請求しているものであるし、
記したパーフルオロアルキル基含有エチレン性不飽和単
量体および/またはポリジメチルシロキサン基含有エチ
レン性不飽和単量体と、これらの両単量体と共重合可能
なる其の他のエチレン性不飽和単量体とから得られる形
の共重合体を用いることから成る、耐久性の改良された
水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コ
ート剤を請求しているものであるし、
が、上記したパーフルオロアルキル基含有エチレン性不
飽和単量体分として、エチレン性不飽和単量体の総重量
100重量部に対し、つまり、該エチレン性不飽和単量
体の総重量100重量部を基準として、約40〜約95
重量部の範囲内で用いて得られる形の共重合体を用いる
ことから成る、耐久性の改良された水性樹脂組成物なら
びに防汚性コート剤および離型性コート剤を請求してい
るものであるし、
が、上記したポリジメチルシロキサン基含有エチレン性
不飽和単量体分として、エチレン性不飽和単量体の総重
量100重量部に対し、つまり、該エチレン性不飽和単
量体の総重量100重量部を基準として、約30重量部
以下で用いて得られる形の共重合体を用いることから成
る、耐久性の改良された水性樹脂組成物ならびに防汚性
コート剤および離型性コート剤を請求しているものであ
るし、
れぞれ、上記したパーフルオロアルキル基含有エチレン
性不飽和単量体分として、エチレン性不飽和単量体の総
重量100重量部に対し、つまり、該エチレン性不飽和
単量体の総重量100重量部を基準として、約5〜約7
0重量部の範囲内で用い、しかも、上記したポリジメチ
ルシロキサン基含有エチレン性不飽和単量体分として、
エチレン性不飽和単量体の総重量100重量部に対し、
つまり、該エチレン性不飽和単量体の総重量100重量
部を基準として、約30重量部以下で用いて得られる形
の共重合体を用いることから成る、耐久性の改良された
水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コ
ート剤を請求しているものであるし、
の水分散性ウレタン樹脂が、特に、該親水性基として、
カルボキシル基あるいはカルボキシレート基を有すると
いう形のものを用いることから成る、耐久性の改良され
た水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性
コート剤を請求しているものであるし、
分散性ウレタン樹脂として、特に、ポリジメチルシロキ
サン基を有するという形のものを用いることから成る、
耐久性の改良された水性樹脂組成物ならびに防汚性コー
ト剤および離型性コート剤を請求しているものである
し、
イミド基を有する化合物が、水溶解性ないしは水分散性
を有するものであるという特定のものであることから成
る、耐久性の改良された水性樹脂組成物ならびに防汚性
コート剤および離型性コート剤を請求しているものであ
るし、
カルボジイミド基を有する化合物が、そのカルボジイミ
ド基に結合した官能基として、特に、脂肪族アルキレン
基、脂肪族アルキル基、脂環式アルキレン基または脂環
式アルキル基を有するものであり、しかも、該化合物の
分子中に非イオン性の親水性基を有するものであるとい
う特定のものであることから成る、耐久性の改良された
水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コ
ート剤を請求しているものであるし、
と、上記した親水性基含有の水分散性ウレタン樹脂との
割合が、重量比で以て、約7/3〜約3/7であるとい
う特定の、耐久性の改良された水性樹脂組成物ならびに
防汚性コート剤および離型性コート剤を請求しているも
のであるし、
体と親水性基含有の水分散性ウレタン樹脂とから構成さ
れる水分散体と、上記した、一分子中に1個以上のカル
ボジイミド基を有する化合物との割合が、重量比で以
て、約100/10〜約100/20であるという形の
特定の組成を有することから成る、耐久性の改良された
水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コ
ート剤を請求しているものである。
明することにする。
水性樹脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コ
ート剤を構成している、前記した、親水性基含有の水分
散性ウレタン樹脂としては、分子中に、いわゆる親水性
基を有するという形のウレタン樹脂であれば、公知慣用
の種々のタイプのものが、いずれも使用できる。
ば、活性水素含有化合物と、親水性基含有化合物と、ポ
リイソシアネートとを反応せしめるということによって
得ることができる。
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フ
エニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレン
ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−
ビフエニレンジイソシアネート、3,3’−ジクロロ−
4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナ
フタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフ
タレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネ
ート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデ
カメチレンジイソシアネート、
ト、1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、1,
4−シクロヘキシレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート、水素添加キシリレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,
4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートまたは
3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネートなどであるが、これらは単独使用で
も2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
て特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカ
ーボネートポリオール、ポリアセタールポリオール、ポ
リアクリレートポリオール、ポリエステルアミドポリオ
ールまたはポリチオエーテルポリオールなどで代表され
るような、いわゆる高分子量ポリオール類と、分子量が
約300以下の、いわゆる低分子量化合物と、不飽和基
含有化合物となどであり、概ね、このように分けられ
る。
テルポリオールとして特に代表的なもののみを例示する
にとどめれば、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール(分子量=約300〜約6,000)、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
ビスヒドロキシエトキシベンゼン、1,4−シクロヘキ
サンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ハイド
ロキノンまたは其れらのアルキレンオキシド付加体など
で代表されるような、いわゆるグリコール成分と、
バシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水マレイン酸、フ
マル酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、
2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、ナフタル酸、ビフェニルジカルボン酸、
1,2−ビス(フェノキシ)エタン−p,p’−ジカル
ボン酸または此等のジカルボン酸の無水物あるいはエス
テル形成性誘導体;p−ヒドロキシ安息香酸、p−(2
−ヒドロキシエトキシ)安息香酸または此等のヒジロキ
シカルボン酸のエステル形成性誘導体などで代表される
ような、いわゆる酸成分とからの脱水縮合反応によって
得られるという形のポリエステルなどである。
代表されるような、いわゆる環状エステル化合物の開環
重合反応によって得られるという形のポリエステルまた
は其れらの共重合ポリエステルも亦、使用することがで
きる。
テルとして特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ソルビトール、しょ糖、アコニ
ット糖、トリメリット酸、ヘミメリット酸、燐酸、エチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、トリイソプロパ
ノールアミン、ピロガロール、ジヒドロキシ安息香酸、
ヒドロキシフタール酸または1,2,3−プロパントリ
チオールなどで代表されるような、分子中に、少なくと
も2個の活性水素原子を有する化合物の1種または2種
以上を用い、開始剤として、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキ
サイド、エピクロルヒドリン、テトラヒドロフラン、シ
クロヘキシレンなどで代表されるような種々のモノマー
の1種または2種以上を用いて、常法により、付加重合
せしめた形のものなどでる。
ボネートポリオールとして特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ジエチレングリコールなどで代表さ
れるような種々のグリコールと、ジフェニルカーボネー
トまたはホスゲンとの反応によって得られるという形の
化合物などである。
代表的なもののみを例示するにとどめれば、ポリエステ
ルポリオールの原料として、すでに、上掲したような種
々のグリコール成分;グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、ソルビトールまたはペン
タエリスリトールなどで代表されるような、いわゆるポ
リヒドロキシ化合物;あるいはエチレンジアミン、1,
6−ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、2,5−ジ
メチルピペラジン、イソホロンジアミン、4,4’−ジ
シクロヘキシルメタンジアミン、3,3−ジメチル−
4,4−ジシクロヘキシルメタンジアミン、1,4−シ
クロヘキサンジアミン、1,2−プロパンジアミン、ヒ
ドラジン、ジエチレントリアミンまたはトリエチレント
リアミンなどで代表されるような、いわゆるアミン化合
物などである。
て特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテルの(メタ)アク
リル酸付加物、ポリオキシアルキレングリコールジグリ
シジルエーテルの(メタ)アクリル酸付加物、ビスフェ
ノールAまたは其のプロピレンオキシド付加物のジグリ
シジルエーテルの(メタ)アクリル酸付加物などで代表
されるような、いわゆるジエポキシ化合物の(メタ)ア
クリル酸付加物、あるいはグリセリンモノ(メタ)アク
リレートまたはトリメチロールプロパンモノ(メタ)ア
クリレートなどのジヒドロキシ(メタ)アクリレートな
どである。
しては、分子内に1個以上の活性水素原子と、親水性基
とを併せ有する化合物などが挙げられる。
リオキシアルキレン基などで代表されるような種々の非
イオン性基などをはじめ、さらには、カルボン酸基また
はスルホン酸基あるいは其れらの塩であるカルボキシレ
ート基またはスルホネート基などが挙げられるが、これ
らのうちでも、カルボン酸基およびカルボキシレート基
が好ましい。
的には、たとえば、2−オキシエタンスルホン酸、フェ
ノールスルホン酸、スルホ安息香酸、スルホコハク酸、
5−スルホイソフタル酸、スルファニル酸、1,3−フ
ェニレンジアミン−4,6−ジスルホン酸、2,4−ジ
アミノトルエン−5−スルホン酸、タウリンまたは2−
アミノエチル−2−アミノエタンスルホン酸などで代表
されるような、いわゆるスルホン酸含有化合物または其
れらの誘導体あるいは此等を共重合せしめて得られるポ
リエステルポリオールなどをはじめ、
ン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロー
ル吉草酸、ジオキシマレイン酸、2,6−ジオキシ安息
香酸、3,4−ジアミノ安息香酸などで代表されるよう
な、いわゆるカルボン酸含有化合物または其れらの誘導
体あるいは此等を共重合せしめて得られるポリエステル
ポリオールなどが挙げられるが、これらは単独使用で
も、あるいは2種以上の併用でもよいことは、勿論であ
る。
的に得られる水分散性ウレタン樹脂の100重量部当た
り、約0.5〜約5%の範囲内が適切であり、これより
も少ない場合には、どうしても、安定なる水分散体が得
られ難くなるし、一方、これよりも多い場合には、どう
しても、水分散体の粘度が極端に大きくなり過ぎる処と
なって、取り扱うこと其れ自体が不可能になって来るの
で、いずれの場合も好ましくない。
ならびに防汚性コート剤および離型性コート剤を調製す
るに当たって用いられる、前記した、ポリジメチルシロ
キサン基含有の水分散性ウレタン樹脂は、分子中に、該
ポリジメチルシロキサン基と親水性基とを併せ有すると
いう形のウレタン樹脂であれば、特に限定するものでは
なく、たとえば、分子中に、1個以上の、イソシアネー
ト基と反応し得る活性水素を有するポリシロキサンを使
用するということによって、容易に得られるものであ
る。
有するポリシロキサンとして特に代表的なもののみを例
示するにとどめれば、次のような化合物などである。
内の整数であるものとする。)
内の整数であるものとする。)
内の整数であるものとする。)
内の整数であるものとする。)
内の整数であるものとする。)
内の整数であるものとする。)
ならびに防汚性コート剤および離型性コート剤を調製す
るに当たって用いられる、前記した水分散性ウレタン樹
脂は、上掲したような各原料類を用いて、公知慣用の方
法によって調製されるものである。
もののみを例示するにとどめれば、次のようなものであ
る。すなわち、前掲したような、ポリイソシアネート
と、活性水素含有化合物(親水性基含有化合物をも含
む。)とを、イソシアネート基/活性水素基なる当量比
で以て、約0.8/1約〜1.2/1の比率で、好まし
くは、0.9/1〜1.1/1の比率で、温度が20〜
120℃の条件、好ましくは、30〜100℃の条件で
以て反応せしめるというようにすればよい。
とができる。そして、当該有機溶剤としては、特に限定
されるものではなく、公知慣用の種々のの有機溶剤が使
用できるが、これらのうちでも特にメチルエチルケトン
の使用が望ましい。
脂組成物ならびに防汚性コート剤および離型性コート剤
の調製に際し、前記したビニル系重合体を調製するに当
たって用いられる、前記したパーフルオロアルキル基含
有エチレン性不飽和単量体としては、特に限定されるも
のではなく、公知慣用の種々の化合物が、いずれも、使
用可能である。
性不飽和単量体として特に代表的なもののみを例示する
にとどめれば、次の一般式
20なるパーフルオロアルキル基を、R1 は水素原子あ
るいはメチル基を、Aは−Q−、−CON(R2 )−Q
−または−SO2 N(R2 )−Q−(ただし、−Q−は
炭素原子数が1〜10なるアルキレン基を、R2 は炭素
原子数が1〜4なるアルキル基を表わすものとする。)
を表わすものとする。]
アルキル基含有(メタ)アクリレートなどである。
基含有(メタ)アクリレートとしては、具体的には、次
のような化合物などが挙げられる。
の整数であるものとし、しかも、その平均は9であるも
のとする。)
CH=CH2
OCH=CH2
H2OCOCH=CH2
2OCOC(CH3)=CH2
2OCOCH=CH2
H2)4OCOCH=CH2
COCH=CH2
2OCOC(CH3)=CH2
2OCOCH=CH2
して例示される。
不飽和単量体としては、分子中に、該ポリジメチルシロ
キサン基とエチレン性不飽和二重結合を併せ有するとい
うようなものであれば、どのような化合物であっても構
わないが、それらのうちでも特に代表的なもののみを例
示するにとどめれば、次のような一般式
内の整数であるものとする。)
ーなどである。
の、それぞれ、パーフルオロアルキル基含有エチレン性
不飽和単量体および/またはポリジメチルシロキサン基
含有エチレン性不飽和単量体と共重合可能なる其の他の
エチレン性単量体として特に代表的なもののみを例示す
るにとどめれば、
ビニリデン、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニ
ル、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソ(i
so)−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレ
ート、ドデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、iso−ステアリル(メタ)アクリレートなどをは
じめ、
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボロニ
ル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)
アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレー
ト、メチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、
オクチルビニルエーテル、ブタジエン、イソプレン、ク
ロロプレン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミドまた
は3−クロロ−2−ヒドロキシ(メタ)アクリレートな
どである。
として、架橋性のエチレン性不飽和単量体を使用するこ
とができるが、そうした架橋性のエチレン性不飽和単量
体として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、グリシジ
ル(メタ)アクリレート、ジアセトンアクリルアミド、
アセトアセトキシエチルアクリレート、アセトアセトキ
シエチルメタクリレート、アセトアセトキシエチルクロ
トナート、アセトアセトキシプロピルアクリレート、ア
セトアセトキシプロピルメタクリレート、アセトアセト
キシプロピルクロトナート、2−シアノアセトアセトキ
シエチルメタクリレート、N−(2−アセトアセトキシ
エチル)アクリルアミドまたはN−(2−アセトアセト
キシエチル)メタクリルアミドなどをはじめ、さらに
は、アセト酢酸アリルまたはアセト酢酸ビニルなどで代
表されるような種々のアセトアセチル基含有エチレン性
不飽和単量体などである。
して特に代表的なるもののみを例示するにとどめれば、
エチレンジ(メタ)アクリレート、ポリオキシアルキレ
ンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオ
キシド付加物ジ(メタ)アクリレートなどで代表される
ような種々の多価アルコールとアクリル酸ないしはメタ
クリル酸とのエステル類などをはじめ、
を有するウレタン樹脂ジ(メタ)アクリレート類、エポ
キシ樹脂を骨格とするエポキシジ(メタ)アクリレート
類あるいはポリエステル樹脂骨格の多官能性オリゴエス
テル(メタ)アクリレート類などである。
レン性不飽和単量体の使用量は特に制限されないが、エ
チレン性不飽和単量体の総重量100重量部に対し、つ
まり、エチレン性不飽和単量体の総重量100重量部を
基準として、約40〜約95重量部であることが望まし
い。
性不飽和単量体が、約40重量部未満である場合には、
どうしても、とりわけ、防汚性、撥水性、撥油性、離型
性、剥離性ならびに潤滑性などのような、いわゆるフッ
素樹脂の特性が充分に得られ難くなるし、一方、約95
重量部よりも多くなったような場合には、それ以上のフ
ッ素樹脂に基づく機能は得られ難くなるし、製造コスト
の面からは好ましくない。
不飽和単量体の使用量も亦、特に制限されないが、エチ
レン性不飽和単量体の総重量100重量部に対し、つま
り、エチレン性不飽和単量体の総重量100重量部を基
準として、約30重量部以下であることが望ましい。
ン性不飽和単量体が約30重量部より多い場合は、どう
しても、安定なる水分散体を得ることが困難になるため
に好ましくない。
ン性不飽和単量体およびポリジメチルシロキサン基含有
エチレン性不飽和単量体を併用する場合には、これらの
両単量体の使用量は、特に制限されないが、パーフルオ
ロアルキル基含有単量体が、エチレン性不飽和単量体の
総量100重量部に対し、約5〜約70重量部であり、
かつポリジメチルシロキサン基含有エチレン性不飽和単
量体が、エチレン性不飽和単量体の総重量100重量部
に対し、約30重量部以下であることが望ましい。
チレン性不飽和単量体と、ポリジメチルシロキサン基含
有エチレン性不飽和単量体との併用によれば、本発明の
効果を維持しつつ、両者の使用量を減少させることが可
能になり、製造コストの面からも亦、有利である。
チレン性不飽和単量体が約5重量部未満の場合には、フ
ッ素樹脂による離型・剥離機能が充分得られ難くなる
し、一方、70重量部より多くしても、それ以上のフッ
素による機能は得られずに、製造コストの面からは好ま
しくない。
不飽和単量体が約30重量部よりも多いような場合に
は、単独で以て用いた場合と同様に、安定なるエマルジ
ョンは得られ難くなるし、製造コストの面からも好まし
くない。
と;パーフルオロアルキル基含有エチレン性不飽和単量
体および/またはジメチルポリシロキサン基含有エチレ
ン性不飽和単量体と、さらには、これらの両単量体と共
重合可能なる其の他のエチレン性不飽和単量体とを反応
させて得られる共重合体との割合は、前者水分散性ウレ
タン樹脂/後者共重合体なる重量比で以て、約9/1〜
約1/9であることが、ビニル系共重合体の特性とウレ
タン樹脂の特性とを併せ有するという形の水分散体が得
られることからも好ましく、耐久性のある樹脂特性を得
るためには、上記重量比で以て、約3/7〜約7/3で
あることが特に好ましい。
ならびに防汚性コート剤および離型性コート剤を調製す
るに当たって用いられる、前記した、一分子中に1個以
上のカルボジミド基を有する化合物としては、公知慣用
の種々の化合物が使用可能であり、特に限定される物で
はないが、それらのうちでも特に代表的なもののみを例
示するにとどめれば、
ルカルボジミドまたはジ−(ジイソプロピル)フェニル
カルボジミドなどをはじめ、さらには、次の一般式
ト基含有のカルボジミド化合物(A)
の2価連結基を表わすものとする。)
る、いわゆるイソシアネート基不含の、次の一般式
の2価連結基を、また、R’はアルキル基、アラルキル
基またはオキシアルキレン基を表わすものとする。)
水性基含有カルボジミド化合物(B)
使用することができるが、当該カルボジミド化合物とし
ては、分子中に親水性基を有し、それ自身が水溶解性な
いしは水分散性を有するものであるということが望まし
く、さらに、一層の高架橋効果を得るためには、このカ
ルボジミド基に連結した官能基として、脂肪族アルキレ
ン基、脂環族アルキレン基、脂肪族アルキル基または脂
環族アルキル基を有するものである化合物の使用が望ま
しい。
ならびに防汚性コート剤および離型性コート剤を調製す
るに当たって用いられる、前述したビニル系重合体と、
前述した水分散性ウレタン樹脂とから構成される、前記
した水分散体の陽性方法としては、特に制限されない
が、それらのうちでも特に代表的なもののみを例示する
にとどめれば、
または一部を、予め水分散化せしめた親水性基含有水分
散性ウレタン樹脂の存在する水性媒体中へ滴下して、重
合開始源により重合せしめるというような方法であると
か、
性ウレタン樹脂の存在下に、エチレン性不飽和単量体混
合物を、たとえば、ドイツ国ゴーリン社製のホモジナイ
ザーまたはマイクロフルイダイザーあるいはナノマイザ
ーなどのような、いわゆる高剪断力を有する攪拌機や混
合機などにより、水に分散せしめ、重合開始源により重
合せしめるというような方法であるとか、
るエチレン性不飽和単量体の重合物と、親水性基含有水
分散性ウレタン樹脂とを有機溶剤中で混合して、ウレタ
ン樹脂の親水性基を中和せしめたのち、転相乳化によ
り、水分散化せしめるというような方法であるとか、
存在下に、エチレン性不飽和単量体を有機溶剤中で重合
せしめることにより、親水性基含有水分散性ウレタン樹
脂とエチレン性不飽和単量体の重合物との混合溶液を調
製し、次いで、ウレタン樹脂中の親水性基を中和せしめ
たのち、転相乳化により、水分散化せしめるというよう
な方法であるとか、
水性基含有水分散性ウレタン樹脂とを有機溶剤中で混合
せしめ、次いで、ウレタン樹脂の親水性基を中和せしめ
たのち、転相乳化により、水分散化せしめ、しかるの
ち、重合開始原の存在下に、重合せしめるというような
方法などである。
体を得るためには、エチレン性不飽和単量体混合物と、
親水基含有水分散性ウレタン樹脂とを有機溶剤中で混合
せしめ、次いで、ウレタン樹脂の親水性基を中和せし
め、転相乳化により、水分散化せしめ、しかるのち、重
合開始原の存在下に重合せしめるという形の、上記な
る方法によるのが、特に望ましい。
の親水性基の中和剤として特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、アンモニアなどのような種々の揮発
性塩基などをはじめ、さらには、トリメチルアミン、ト
リエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、メチルジ
エタノールアミンまたはトリエタノールアミンなどのよ
うな種々の三級アミン類;あるいは水酸化ナトリウムま
たは水酸化カリウムなどのような種々の不揮発性塩基な
どであるが、就中、揮発性が高いアンモニアの使用が特
に望ましい。
形成させる前に、ウレタン樹脂を水性分散性にするに充
分なる量、すなわち、従来型技術により良く知られてい
るように、親水性基を実質的に中和する量の中和剤を混
合物に加えるということが、微粒子分散体を得るために
も望ましい。
当たり、約65〜110%の範囲内の当量で以て添加せ
しめるということが望ましく、親水性基の約80%以上
を中和するまで、中和剤を添加するということが特に望
ましい。
法により、水中に分散させることができる。転相乳化
は、これまでにも良く知られているような方法で以て行
なうことが可能であり、ウレタン樹脂/単量体混合物
に、攪拌下、水を滴下せしめる方法や、分割添加せしめ
る方法の、いずれも可能である。こうした種々の方法の
うちでも、高度な安定性を有する水分散体を得るために
は、分割添加によるのが望ましい。
タン樹脂/単量体混合物全量に対し、約1/30〜約1
/5の範囲内が適切であり、添加した水が、ウレタン樹
脂/単量体混合物と均一に混合された時点で、次の水を
添加せしめるというようにすることが望ましい。
制限されないが、それらのうちでも特に代表的なものの
みを例示するにとどめれば、アゾ化合物や、有機過酸化
物などのような各種の重合開始剤などをはじめ、さらに
は、紫外線あるいはγ−線などのような各種の電離性放
射線などであり、これらの種々の重合開始源が採用され
得る。
は、重合開始源が活性種を解離するのに充分な温度で行
なわれ、使用する重合開始剤の活性度ならびに反応媒体
により、適宜、選択し得るというものである。メチルエ
チルケトンを反応溶剤として使用する場合の好適なる温
度範囲は、50℃〜80℃程度であり、就中、60℃〜
75℃が、より望ましい。
基含有の水分散性ウレタン樹脂とから構成される水分散
体と、一分子中に1個以上のカルボジミド基を有する化
合物との使用比率は、前者水分散体/後者化合物なる重
量比で以て、約100/1〜約100/20であること
が、とりわけ、耐久性などが得られるという面で望まし
い。
樹脂組成物は、主として、よりわけ、防汚性、撥水性、
撥油性、離型性、剥離性ならびに潤滑性などの、いわゆ
る表面諸特性を付与するコート剤として利用することが
できる。
た、いわゆる塗工剤として使用するに際して用いられる
被塗物基材として特に代表的なるもののみを例示するに
とどめるならば、
ポリプロピレン・フィルム、ポリスチレン・フィルムま
たはポリ塩化ビニル・フィルムなどで代表されるような
種々の合成フィルム類;
たは耐水耐油紙などで代表されるような種々の紙類;
の如き、各種の合成繊維類、綿、絹、麻もしくは羊毛の
如き、各種の天延繊維類または合成皮革、人工皮革もし
くは天然皮革の如き、各種の革製品類などで代表される
ような種々の布類;
うな種々の金属類;あるいはセラミックまたはコンクリ
ートなどで代表されるような種々の無機質基材類などで
ある。
する方法としては、基材の種類に応じて、任意の方法が
適用可能であるが、そうした処理法法として特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、浸漬塗布法、ロー
ルコータ、グラビアコータまたは刷毛塗りなどである。
基材は、通常の場合、当該水性樹脂組成物を硬化させて
皮膜を形成せしめることによって、容易に得られる。こ
うした硬化の条件は、基材の耐熱性やフッ素および/ま
たはシリコーンを主構成単位として含むビニル系重合体
と、親水性基含有の水分散性ウレタン樹脂とから構成さ
れる水分散体の皮膜形成温度に応じて、適宜、変更され
得る。
ーンを主構成単位として含むビニル系重合体と、親水性
基含有の水分散性ウレタン樹脂とから構成される水分散
体の皮膜形成温度から、基材の耐熱温度までの範囲内
で、硬化を実施するというようにするのが望ましい。具
体的には、室温より180℃程度の温度が適切であり、
100〜180℃なる範囲内であり、また、硬化時間の
方は、皮膜の膜厚に応じて変更され得るが、具体的に
は、1分間から1時間程度が適切である。
り、具体的に説明することにするが、本発明は、決し
て、これらの例示例のみに限定されるものではない。以
下において、部および%は、特に断わりの無い限りは、
すべて、重量基準であるものとする。また、用いた単量
体は、上述して来たような、発明の詳細な説明の欄にお
いて示した呼称を、そのまま使用した。
スコに、先ず、エチレングリコール/ネオペンチルグリ
コール/テレフタール酸/イソフタール酸/アジピン酸
を反応させて得られたポリエステル(OH価=91)の
160部を、350部のメチルエチルケトンに加えて、
充分に攪拌した。
アネートを加え、75℃に加温し、この温度で、3時間
のあいだ反応させた。しかるのち、この溶液を55℃以
下に冷却してから、13部のジメチロールプロピオン酸
を投入して、15時間のあいだ反応させるということに
よって、水分散性を有するポリウレタン溶液が得られ
た。
飽和単量体(B−1)の194部、メチルメタクリレー
トの11部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
6.5部およびN−メチロールアクリルアマイドの4.
3部よりなる単量体混合物と、ラウリルメルカプタンの
2.2部とを、100部のメチルエチルケトンに溶解さ
せ、ポリウレタン溶液に添加して溶解させた。
0.5時間のあいだ、55℃に保ったのち、1,300
部の水を20部ずつ分割して、1時間かけて添加し、均
一なる水分散体を得た。此の水分散体を、70℃にまで
昇温して、攪拌しながら、1.1部の過硫酸アンモニウ
ムを加えて、6時間のあいだ重合反応を行なった。
に移し、ロータリエバポレータを用いて、55℃、36
0mmHgの条件で以て脱溶剤せしめることによって、
固形分が25%の安定なる水分散体(I)を、1,72
0部という収率で以て得た。
スコに、先ず、エチレングリコール/ネオペンチルグリ
コール/テレフタール酸/イソフタール酸/アジピン酸
を反応させて得られたポリエステル(OH価=91)の
160部を、350部のメチルエチルケトンに加えて、
充分に攪拌した。
アネートを加え、75℃に加温し、この温度で、3時間
のあいだ反応させた。しかるのち、この溶液を55℃以
下に冷却してから、13部のジメチロールプロピオン酸
を投入して、15時間のあいだ反応させるということに
よって、水分散性を有するポリウレタン溶液が得られ
た。
飽和単量体(B−1)の194部、メチルメタクリレー
トの113部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
9.7部およびN−メチロールアクリルアマイドの6.
5部よりなる単量体混合物と、ラウリルメルカプタン
の3.2部とを、100部のメチルエチルケトンに溶解
させ、ポリウレタン溶液に添加して溶解させた。
0.5時間のあいだ、55℃に保ったのち、1,590
部の水を20部ずつ分割して、1時間かけて添加し、均
一なる水分散体を得た。此の水分散体を、70℃にまで
昇温して、攪拌しながら、1.6部の過硫酸アンモニウ
ムを加えて、6時間のあいだ重合反応を行なった。
に移したのち、ロータリエバポレータを用いて、55
℃、360mmHgの条件で以て脱溶剤せしめることに
よって、固形分が25%の安定なる水分散体(II)
を、2,160部という収率で以て得た。
スコに、先ず、エチレングリコール/ネオペンチルグリ
コール/テレフタール酸/イソフタール酸/アジピン酸
を反応させて得られたポリエステル(OH価=91)の
160部を、350部のメチルエチルケトンに加えて、
充分に攪拌した。
アネートを加え、75℃に加温し、この温度で、3時間
のあいだ反応させた。しかるのち、この溶液を55℃以
下に冷却してから、13部のジメチロールプロピオン酸
を投入して、15時間のあいだ反応させるということに
よって、水分散性を有するポリウレタン溶液が得られ
た。
飽和単量体(B−1)の84部、メチルメタクリレート
の4.6部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
2.8部およびN−メチロールアクリルアマイドの1.
9部よりなる単量体混合物と、ラウリルメルカプタン
の0.9部とを、50部のメチルエチルケトンに溶解さ
せ、ポリウレタン溶液に添加して溶解させた。
0.5時間のあいだ、55℃に保ったのち、900部の
水を20部ずつ分割して、1時間かけて添加し、均一な
る水分散体を得た。此の水分散体を、70℃にまで昇温
して、攪拌しながら、過硫酸アンモニウム(0.5部)
を加えて、6時間のあいだ重合反応を行なった。かくし
てかくして得られた水分散体をナスフラスコに移し、ロ
ータリエバポレータを用いて、55℃、360mmHg
の条件で以て脱溶剤せしめることによって、固形分が2
5%の安定なる水分散体(III)を、1,230部と
いう収率で以て得た。
スコに、先ず、エチレングリコール/ネオペンチルグリ
コール/テレフタール酸/イソフタール酸/アジピン酸
を反応して得られたポリエステル(OH価=91)の1
60部と、「エポキシエステル3002M」[共栄社化
学(株)製の、ビスフェノールAプロピレンオキシド2
モル付加物ジグリシジルエーテルのメタアクリル酸付加
物の商品名]の12部とを、150部のメチルエチルケ
トンに加えて、充分に攪拌した。
アネートを加え、75℃に加温し、この温度で、3時間
のあいだ反応させた。しかるのち、この溶液を55℃以
下に冷却してから、14部のジメチロールプロピオン酸
を投入して、15時間のあいだ反応させるということに
よって、水分散性を有するポリウレタン溶液が得られ
た。
飽和単量体(B−1)の211部、メチルメタクリレー
トの12部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
7.1部およびN−メチロールアクリルアマイドの4.
7部よりなる単量体混合物と、ラウリルメルカプタンの
2.3部とを、120部のメチルエチルケトンに溶解さ
せ、ポリウレタン溶液に添加して溶解させた。
0.5時間のあいだ、55℃に保ったのち、1,370
部の水を20部ずつ分割して、1時間かけて添加し、均
一なる水分散体を得た。此の水分散体を、70℃にまで
昇温して、攪拌しながら、1.2部の過硫酸アンモニウ
ムを加えて、6時間のあいだ重合反応を行なった。
に移し、ロータリエバポレータを用いて、55℃、36
0mmHgの条件で以て脱溶剤せしめることによって、
固形分が25%の安定なる水分散体(IV)が、1,8
80部という収率で以て得られた。
スコに、先ず、エチレングリコール/ネオペンチルグリ
コール/テレフタール酸/イソフタール酸/アジピン酸
を反応させて得られたポリエステル(OH価=91)の
160部と、ビスフェノールAプロピレンオキサイド
(PO)2モル付加物ジグリシジルエーテルのメタクリ
ル酸付加物の12部を、150部のメチルエチルケトン
に加えて、充分に攪拌した。
アネートを加え、75℃に加温し、この温度で、3時間
のあいだ反応させた。しかるのち、この溶液を55℃以
下に冷却してから、14部のジメチロールプロピオン酸
を投入して、15時間のあいだ反応させるということに
よって、水分散性を有するポリウレタン溶液が得られ
た。
飽和単量体(B−1)の176部、「UA−306H」
[共栄社化学(株)製の、ペンタエリストロールトリア
クリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプ
レポリマーなる多官能アクリレートの商品名]の23.
5部、メチルメタクリレートの36部、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレートの7.1部およびN−メチロール
アクリルアマイドの4.7部よりなる単量体混合物と、
ラウリルメルカプタンの2.3部とを、120部のメチ
ルエチルケトンに溶解させ、ポリウレタン溶液に添加し
て溶解させた。
0.5時間のあいだ、55℃に保ったのち、1,370
部の水を20部ずつ分割して、1時間かけて添加し、均
一なる水分散体を得た。此の水分散体を、70℃にまで
昇温して、攪拌しながら、1.2部の過硫酸アンモニウ
ムを加えて、6時間のあいだ重合反応を行なった。
に移し、ロータリエバポレータを用いて、55℃、36
0mmHgの条件で以て脱溶剤せしめることによって、
固形分が25%の安定なる水分散体(V)を、1,88
0部という収率で以て得た。
スコに、先ず、エチレングリコール/ネオペンチルグリ
コール/テレフタール酸/イソフタール酸/アジピン酸
を反応させて得られたポリエステル(OH価=91)の
160部と、シリコーン(S−1)の26部とを、17
0部のメチルエチルケトンに加えて、充分に攪拌した。
アネートを加え、75℃に加温し、この温度で、3時間
のあいだ反応させた。しかるのち、この溶液を55℃以
下に冷却してから、16部のジメチロールプロピオン酸
を投入して、15時間のあいだ反応させるということに
よって、水分散性を有するポリウレタン溶液が得られ
た。
飽和単量体(B−1)の183部、メチルメタクリレー
トの39部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
7.9部、ポリジメチルシロキサン基含有エチレン性不
飽和単量体(S−5)の26部およびN−メチロールア
クリルアマイドの8.7部よりなる単量体混合物と、ラ
ウリルメルカプタンの2.6部とを、130部のメチル
エチルケトンに溶解させ、ポリウレタン溶液に添加して
溶解させた。
0.5時間のあいだ、55℃に保ったのち、1,500
部の水を20部ずつ分割して、1時間かけて添加し、均
一なる水分散体を得た。此の水分散体を、70℃にまで
昇温して、攪拌しながら、1.5部の過硫酸アンモニウ
ムを加えて、6時間のあいだ重合反応を行なった。
に移し、ロータリエバポレータを用いて、55℃、36
0mmHgの条件で以て脱溶剤せしめることによって、
固形分が25%の安定なる水分散体(VI)を、2,1
20部という収率で以て得た。
て、8部の「カルボジライトV−02」[日清紡(株)
製の、水添MDI系水溶性性ポリカルボジミド系樹脂で
あって、有効成分が40重量%なる、淡黄色の透明液体
であり、しかも、ノニオン性で、カルボジミド当量(樹
脂分)が590なる樹脂の商品名]を配合せしめること
によって、目的とする水性樹脂組成物を調製した。
00マイクロメータないしはミクロン(μm)となるよ
うにキャスティングせしめて、室温で、48時間のあい
だ乾燥せしめたのち、120℃で、5分間のあいだ熱処
理を行なった。しかるのち、かくして得られたキャステ
ィング皮膜を、3cm×3cmのサイズにカットせしめ
て、耐溶剤性の評価判定試験を行なった。
(以下、MEKと略記する。)中に、48時間のあいだ
浸漬せしめて放置した際の、それぞれ、面積膨潤率なら
びに溶出率の測定を行なった。それらの結果を、まとめ
て、第1表に示す。
(V)と、「カルボジライトV−04」[日清紡(株)
製の、TMXDI()系水溶性ポリカルボジミド系樹脂
であって、有効成分が40重量%なる、淡黄褐色の透明
液体であり、しかも、ノニオン性で、カルボジミド当量
(樹脂分)が338なる樹脂の商品名]と、「カルボジ
ライトV−06」(同上社製の、TDI(トリレンジイ
ソシアネート)系水溶性ポリカルボジミド系樹脂であっ
て、有効成分が40重量%なる、黄色の透明液体であ
り、ノニオン性で、しかも、カルボジミド当量(樹脂
分)が257なる樹脂の商品名)とを、各別に、第1表
に示すような割合で配合せしめ、以後は、実施例1と同
様にして、耐溶剤性の評価判定試験を行なった。それら
の結果を、まとめて、第1表に示す。
積)×100 溶出率 =(1−MEK浸漬後の重量/MEK浸漬前
の重量)×100
て、「カルボジライトV−02」の8部を配合せしめる
ことによって、目的とする防汚性コート剤を調製した。
さらに、「ボンコートHV」[大日本インキ化学工業
(株)製の、ポリアクリル酸型増粘剤の商品名]と、ア
ンモニア水溶液とを、第2表に示すような割合で配合せ
しめてから、回転数が300rpmという条件下で攪拌
分散せしめた処、25℃における粘度が1,100mP
a・sなる配合液が得られた。
ーコーターNo.14を用いて塗布せしめ、120℃
で、5分間のあいだ熱処理を行なった。しかるのち、か
くして得られた塗工膜について、耐MEKラビングテス
トならびに各種の汚れ物質に対する防汚テストを実施し
た。それらの結果を、まとめて、第2表に示す。
て、「カルボジライトV−04」の5部を配合せしめる
ことによって、目的とする防汚性コート剤を調製し、さ
らに、「ボンコートHV」と、アンモニア水溶液とを、
第2表に示すような割合で以て配合せしめ、回転数が3
00rpmという条件下で攪拌分散せしめた処、25℃
における粘度が1,100mPa・sなる配合液が得ら
れた。
ーコーターNo.14を用いて塗布せしめて、120℃
で、5分間のあいだ熱処理を行なった。しかるのち、か
くして得られた塗工膜について、耐MEKラビングテス
トならびに各種の防汚テストを実施した。それらの結果
を、まとめて、第2表に示す。
00部に対して、第2表に示すような各種のカルボジラ
イトを、各別に、配合せしめることによって、目的とす
る防汚コート剤を調製し、さらに、「ボンコートHV」
と、アンモニア水溶液とを、第2表に示すような割合で
以て配合せしめた。
せしめてから、耐MEKラビングテストならびに各種の
防汚テストを実施した。それらの結果を、まとめて、第
2表に示す。
0.6部の「カルボジライトV−06」を配合せしめる
ことによって、目的とする離型性コート剤を調製し、さ
らに、この配合液を、20%イソプロピルアルコール
(以下、IPAと略記する。)水溶液の92部で以て希
釈せしめ、次いで、かくして得られた希釈液を、バーコ
ーターNo.8を用いて、二軸延伸ポリプロピレン(以
下、OPPと略記する。)フィルムのコロナ放電処理面
に塗布せしめて、110℃で、2分間のあいだ乾燥し
た。
て、剥離性能の評価判定試験を行なった。それらの結果
を、まとめて、第3表に示す。
ム系粘着テープ[日東電工(株)製のNO.31Eを使
用した。]を、自重が2kgなるローラーで以て圧着せ
しめた。
得られたテープ試験片を、25℃に、24時間のあいだ
保存したのちの剥離力(常態剥離力)と、70℃、95
%RHという条件下に、2日間のあいだ保存したのちの
剥離力(エージング後剥離力)と、25℃に、24時間
のあいだ保存したのちの、テープの残留接着力(常態残
留接着力)と、70℃で、95%RHという条件下に、
2日間のあいだ保存したのちの残留接着力(エージング
後残留接着力)とを測定するということによって評価判
定したものである。
mm/minなる条件下で、180度剥離時の抵抗とし
て測定したものであるし、他方、残留接着力の方は、以
上のようにして得られたテープ試験片を、ステンレスパ
ネルに貼着せしめてから、剥離速度が300mm/mi
nなる条件下で、180度剥離時の抵抗として測定した
ものである。
(I)を、膜厚が200μmとなるように、キャスティ
ングせしめてから、室温で、48時間のあいだ乾燥せし
めたのち、120℃、5分間という条件下で熱処理を行
なった。
皮膜を、3cm×3cmのサイズにカットせしめて、耐
溶剤性の評価判定試験を行なった。すばわち、50gの
MEK中に、48時間のあいだ浸漬せしめて放置した際
の、それぞれ、面積膨潤率ならびに溶出率の測定を行な
った。それらの結果を、まとめて、第1表に示す。
て、「ボンコートHV」と、アンモニア水溶液とを、第
2表に示すような割合で配合せしめ、回転数が300r
pmという条件下で攪拌分散させた処、25℃における
粘度が2,100mPa・sなる配合液が得られた。
ーコーターNo.14を用いて塗布せしめてから、12
0℃で、5分間のあいだ熱処理を行なった。かくして得
られた塗工膜についで、耐MEKラビングテストならび
に各種の防汚テストを実施した。それらの結果を、まと
めて、第2表に示す。
の20%IPA水溶液で以て希釈せしめた。次いで、か
くして得られた希釈液を、バーコーターNo.8を用い
て、コロナ処理をしたOPP表面に塗布せしめ、しかる
のち、剥離性能の評価判定試験を行なった。それらの結
果を、まとめて、第3表に示す。
を用いたときの試験結果
24時間後 エージング:(条件)70℃、95%という条件下で、
48時間後
「常態剥離力」および「エージング後剥離力」ならびに
「残留接着力」における、それぞれ、「常態残留接着
力」および「エージング後残留接着力」の単位は、いず
れも、“gf/cm2”である。
け、耐溶剤性ならびに耐湿熱性などに優れるものであ
り、主として、フッ素あるいはシリコーン塗工膜を形成
することが可能であるし、加えて、とりわけ、防汚性な
どにも優れるし、しかも、移行性が少なく、剥離性にも
優れるという、極めて実用性の高い離型性塗工膜を形成
し得るというものである。
Claims (20)
- 【請求項1】 フッ素および/またはシリコーンを主構
成単位として含むビニル系重合体と、親水性基含有の水
分散性ウレタン樹脂とから構成される水分散体と、一分
子中に1個以上のカルボジミド基を有する化合物とを含
有することを特徴とする、耐久性の改良された水性樹脂
組成物。 - 【請求項2】 前記したビニル系重合体が、パーフルオ
ロアルキル基含有エチレン性不飽和単量体および/また
はポリジメチルシロキサン基含有エチレン性不飽和単量
体と、これらの両単量体類と共重合可能なる其の他のエ
チレン性不飽和単量体との共重合体である、請求項1に
記載の組成物。 - 【請求項3】 前記したビニル系重合体が、前記したパ
ーフルオロアルキル基含有エチレン性不飽和単量体分と
して、エチレン性不飽和単量体の総重量100重量部に
対し、約40〜約95重量部の範囲内で用いられている
ものである、請求項1または2に記載の組成物。 - 【請求項4】 前記したビニル系重合体が、前記したポ
リジメチルシロキサン基含有エチレン性不飽和単量体分
として、エチレン性不飽和単量体の総重量100重量部
に対し、約30重量部以下で用いられているものであ
る、請求項1または2に記載の組成物。 - 【請求項5】 前記したビニル系重合体が、前記したパ
ーフルオロアルキル基含有単量体分として、エチレン性
不飽和単量体の総量100重量部に対し、約5〜約70
重量部の範囲内で用いられているものであり、しかも、
前記したポリジメチルシロキサン基含有エチレン性不飽
和単量体分として、エチレン性不飽和単量体の総重量1
00重量部に対し、約30重量部以下で用いられている
ものである、請求項1または2に記載の組成物。 - 【請求項6】 前記した親水性基含有の水分散性ウレタ
ン樹脂が、その親水性基として、カルボキシル基または
カルボキシレート基を有するものである、請求項1に記
載の組成物。 - 【請求項7】 前記した親水性基含有の水分散性ウレタ
ン樹脂がポリジメチルシロキサン基を有するものであ
る、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項8】 前記した、一分子中に1個以上のカルボ
ジミド基を有する化合物が、水溶解性ないしは水分散性
を有するものである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項9】 前記した、一分子中に1個以上のカルボ
ジミド基を有する化合物が、そのカルボジミド基に結合
した官能基として、脂肪族アルキレン基、脂肪族アルキ
ル基、脂環族アルキレン基または脂環族アルキル基を有
するものであり、しかも、該化合物の分子中に非イオン
性の親水性基を有するものである、請求項1または8に
記載の組成物。 - 【請求項10】 前記したビニル系重合体と、前記した
親水性基含有の水分散性ウレタン樹脂との割合が、重量
比で以て、約7/3〜約3/7である、請求項1〜9の
いずれかに記載の組成物。 - 【請求項11】 前記したビニル系重合体と親水性基含
有の水分散性ウレタン樹脂とから構成される水分散体
と、前記した、一分子中に1個以上のカルボジミド基を
有する化合物との割合が、重量比で以て、約100/1
〜約100/20である、請求項1〜10のいずれかに
記載の組成物。 - 【請求項12】 フッ素を主構成単位として含むビニル
系重合体と、親水性基含有の水分散性ウレタン樹脂とか
ら構成される水分散体と、一分子中に1個以上のカルボ
ジミド基を有する化合物とを含有することを特徴とす
る、耐久性の改良された防汚性コート剤。 - 【請求項13】 フッ素および/またはシリコーンを主
構成単位として含むビニル系重合体と、親水性基含有の
水分散性ウレタン樹脂とから構成される水分散体と、一
分子中に1個以上のカルボジミド基を有する化合物とを
含有することを特徴とする、耐久性の改良された離型性
コート剤。 - 【請求項14】 前記したビニル系重合体が、パーフル
オロアルキル基含有エチレン性不飽和単量体と、該単量
体と共重合可能なる其の他のエチレン性不飽和単量体と
の共重合体である、請求項12に記載の防汚性コート
剤。 - 【請求項15】 前記したビニル系重合体が、パーフル
オロアルキル基含有エチレン性不飽和単量体および/ま
たはポリジメチルシロキサン基含有エチレン性不飽和単
量体と、これらの両単量体類と共重合可能なる其の他の
エチレン性不飽和単量体との共重合体である、請求項1
3に記載の離型性コート剤。 - 【請求項16】 前記した親水性基含有の水分散性ウレ
タン樹脂が、その親水性基として、カルボン酸基または
カルボキシレート基を有するものである、請求項12ま
たは13に記載の防汚性コート剤または離型性コート
剤。 - 【請求項17】 前記した親水性基含有の水分散性ウレ
タン樹脂がポリジメチルシロキサン基を有するものであ
る、請求項13に記載の離型性コート剤。 - 【請求項18】 前記した、一分子中に1個以上のカル
ボジミド基を有する化合物が、そのカルボジミド基に結
合した官能基として、脂肪族アルキレン基、脂肪族アル
キル基、脂環族アルキレン基または脂環族アルキル基を
有するものであり、しかも、該化合物の分子中に非イオ
ン性の親水性基を有するものである、請求項12〜17
のいずれかに記載の防汚性コート剤または離型性コート
剤。 - 【請求項19】 前記したビニル系重合体と、前記した
親水性基含有の水分散性ウレタン樹脂との割合が、重量
比で以て、約7/3〜約3/7の範囲内である、請求項
12〜17のいずれかに記載の防汚性コート剤または離
型性コート剤。 - 【請求項20】 前記したビニル系重合体と親水性基含
有の水分散性ウレタン樹脂とから構成される水分散体
と、前記した、一分子中に1個以上のカルボジミド基を
有する化合物の割合が、重量比で以て、約100/1〜
約100/20の範囲内である、請求項12〜17のい
ずれかに記載の防汚性コートまたは剤離型性コート剤。
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