JPH10286817A - 模様付きセメント板の製造方法 - Google Patents

模様付きセメント板の製造方法

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JPH10286817A
JPH10286817A JP9736097A JP9736097A JPH10286817A JP H10286817 A JPH10286817 A JP H10286817A JP 9736097 A JP9736097 A JP 9736097A JP 9736097 A JP9736097 A JP 9736097A JP H10286817 A JPH10286817 A JP H10286817A
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JP
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cement
slurry
substrate
pattern
patterned
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JP9736097A
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English (en)
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Motoyuki Mizuno
素行 水野
Masaaki Horie
正昭 堀江
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を低下させることなく地合いの高い模
様付きセメント板を形成することができる模様付きセメ
ント板の製造方法を提供する。 【解決手段】 セメントとシリカ成分と補強繊維を水に
分散させてセメントスラリー1を調製すると共にセメン
トスラリー1を抄造してセメント基板2を形成する。セ
メント基板2の含水率を40〜70%に調整した後、セ
メント基板2にプレスを施すことにより最大深さ寸法が
板厚の30〜50%となる模様3を形成するようにした
模様付きセメント板の製造方法に関する。上記補強繊維
としてパルプ繊維と石綿繊維を併用する。セメントスラ
リー1の濾水性を高くすることができる。歩留りを高く
するための凝集剤を用いる必要がなくなって、凝集剤に
よるセメントスラリーの流れの低下や地合いの低下が起
こらないようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根材や壁材など
の建築板として用いられる模様付きセメント板の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面に模様を付けて意匠性を
高めるようにした模様付きセメント板を形成することが
おこなわれている。一般的に模様付きセメント板を形成
するにあたっては、まず、セメントとシリカ成分と補強
繊維などを水に分散させてセメントスラリーを調製し、
次にセメントスラリーを抄造してセメント基板を形成
し、次にセメント基板の表面に凹凸の模様面を有する金
型を押し当ててプレスを施すことによりセメント基板の
表面に凹凸模様を形成し、この後、セメント基板を養生
硬化させるようにしていた。
【0003】上記補強繊維は、模様付きセメント板の粘
り(強度)を高くして強度面における品質を確保するた
めに含有させるものであるが、この補強繊維としては石
綿繊維やパルプ繊維をそれぞれ単独で用いるようにして
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし補強繊維として
石綿繊維を単独で用いると、セメントスラリーの濾水性
が低下して脱水するのに時間がかかるようになり、模様
付きセメント板の生産性が低くなるという問題があっ
た。また補強繊維としてパルプ繊維を単独で用いる場合
は、パルプ繊維によるセメントの粒子等の固形分の捕捉
力を高めて抄造時の歩留りを向上させるために、セメン
トスラリーに凝集剤を添加するのが一般的であるが、凝
集剤を添加したセメントスラリーはフロックが大きくな
るので、セメントスラリーの流れ性が低下して生産性が
低くなったり、模様付きセメント板の地合い(外観)が
低くなるという問題があった。特に、セメントスラリー
を抄造して薄いセメントシートを形成し、このセメント
シートをメーキングロールで数回巻き取りながら積層し
て複数層からなるセメント基板を形成する場合では、セ
メントスラリーに凝集剤が添加されているために、メー
キングロールへのセメントシートの付着性が低くなり、
このためにメーキングロールからセメントシートが剥が
れ落ち易くなって生産性が低下するという問題があっ
た。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、生産性を低下させることなく地合いの高い模様付
きセメント板を形成することができる模様付きセメント
板の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の模様付きセメント板Aの製造方法は、セメントとシリ
カ成分と補強繊維を水に分散させてセメントスラリー1
を調製すると共にセメントスラリー1を抄造してセメン
ト基板2を形成し、セメント基板2の含水率を40〜7
0%に調整した後、セメント基板2にプレスを施すこと
により最大深さ寸法が板厚の30〜50%となる模様3
を形成するようにした模様付きセメント板の製造方法に
おいて、上記補強繊維としてパルプ繊維と石綿繊維を併
用することを特徴とするものである。
【0007】また本発明の請求項2に記載の模様付きセ
メント板の製造方法は、請求項1の構成に加えて、パル
プ繊維と石綿繊維をセメントスラリー1の全固形分に対
してそれぞれ2〜10重量%含有させることを特徴とす
るものである。また本発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2の構成に加えて、セメントスラリー1を
抄造して厚さ0.2〜2mmのセメントシート4を形成
し、複数枚のセメントシート4を積層して上記セメント
基板2を形成することを特徴とするものである。
【0008】また本発明の請求項4に記載の発明は、請
求項1又は2の構成に加えて、セメントスラリー1を濾
布5上に供給すると共に濾布5上のセメントスラリー1
を脱水することによってセメントスラリー1を抄造して
上記セメント基板2を形成することを特徴とするもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。セメントとしてはポルトランドセメントや高炉セ
メントやアルミナセメントなどの公知のものを使用する
ことができる。またシリカ成分は模様付きセメント板の
水密性や耐久性の向上などのために配合されるものであ
って、シリカ、珪砂、珪石粉、シリカヒューム、フライ
アッシュなどを単独で用いたりあるいは二種以上併用し
たりする。またシリカ成分の配合量はセメントスラリー
1の全固形分100重量部に対して20〜60重量部で
あることが好ましい。シリカ成分の配合量が20重量部
未満であれば、模様付きセメント板の水密性や耐久性が
低下する恐れがあり、シリカ成分の配合量が60重量部
を超えると、セメントの配合量が少なくなって模様付き
セメント板の強度が低下する恐れがある。
【0010】補強繊維としてはパルプ繊維と石綿繊維を
併用する。パルプ繊維はL材(広葉樹)やN材(針葉
樹)やラミーやリンターなどから得られるものを使用す
ることができ、また石綿繊維は模様付きセメント板の強
度を確保するために4〜6クラスの繊維で比表面積が6
000cm2 /g以上のものを使用することが好まし
い。パルプ繊維の配合量はセメントスラリー1中の全固
形分100重量部に対して2〜10重量%にすることが
できる。パルプ繊維の配合量が2重量%未満であれば、
セメントスラリー1の濾水性が低下する恐れがあり、パ
ルプ繊維の配合量が10重量%を超えると、補強繊維で
捕捉されるセメント等の粒子が少なくなって歩留りが低
下する恐れがある。また石綿繊維の配合量はセメントス
ラリー1中の全固形分100重量部に対して2〜10重
量%にすることができる。石綿繊維の配合量が2重量%
未満であれば、補強繊維で捕捉されるセメント等の粒子
が少なくなって歩留りが低下する恐れがあり、石綿繊維
の配合量が10重量%を超えると、セメントスラリー1
の濾水性が低下する恐れがある。さらに上記セメントス
ラリー1には、必要に応じて、パーライト等の軽量骨
材、マイカやワラストナイト等の鉱物成分を配合するこ
とができる。
【0011】本発明の模様付きセメント板Aは、図1の
ような長網式の抄造機を用いて製造することができる。
図1において、5はフェルト等の透水性のある濾布であ
って、一方向(矢印イの方向)に進行する無限ループ状
に形成されている。11はセメントスラリー1を貯留す
るスラリーバットであって、濾布5の傾斜部5aの上側
に配設されている。12は円筒状に形成されるメーキン
グロールである。13は真空ポンプなどに接続されるサ
クションボックスである。
【0012】そして上記材料及び抄造機を用いて模様付
きセメント板を製造するにあたっては、まず、セメント
とシリカ成分と補強繊維などの固形分100重量部を4
00〜2000重量部の水に混合分散させてセメントス
ラリー1を調製し、このセメントスラリー1をスラリー
バット11に供給して貯留させる。次に、濾布5をメー
キングロール12の方に進行させて濾布5の傾斜部5a
に付着したセメントスラリー1を抄き上げると共にサク
ションボックス13で濾布5上のセメントスラリー1を
脱水することによって、厚み0.2〜2mmのセメント
シート4を抄造する。次に、このセメントシート4をメ
ーキングロール12で数回巻き取って積層することによ
って、複数層からなるセメント基板2を形成する。次
に、メーキングロール12からセメント基板2を取り外
した後、図2に示すように凹凸面15を有する金型16
をセメント基板2に押し当て、20〜200kgf/c
2の圧力でプレスすることによって、セメント基板2
の表面に凹凸の模様3を形成する。この後、セメント基
板2を養生硬化させることによって、図3に示すような
模様付きセメント板Aを形成することができる。
【0013】また本発明の模様付きセメント板は、図4
のような他の抄造機を用いて製造することができる。図
4において、5はフェルト等の透水性のある濾布であっ
て、一方向(矢印イの方向)に進行する無限ループ状に
形成されている。14はセメントスラリー1を貯留する
供給ボックスバットであって、濾布5の上側に配設され
ている。13は真空ポンプなどに接続されるサクション
ボックスである。
【0014】そして上記材料及び抄造機を用いて模様付
きセメント板を製造するにあたっては、まず、セメント
とシリカ成分と補強繊維などの固形分100重量部を4
00〜2000重量部の水に混合分散させてセメントス
ラリー1を調製し、このセメントスラリー1を供給ボッ
クス14に供給して貯留させる。次に、進行する濾布5
上に供給ボックス14からセメントスラリー1を流下し
て供給すると共にサクションボックス13で濾布5上の
セメントスラリー1を脱水することによって、単層のセ
メント基板2を抄造して形成する。次に、濾布5からセ
メント基板2を取り外した後、図3に示すように凹凸面
15を有する金型16をセメント基板2に押し当て、2
0〜200kgf/cm2 の圧力でプレスすることによ
って、セメント基板2の表面に凹凸の模様3を形成す
る。この後、セメント基板2を養生硬化させることによ
って、図3のような模様付きセメント板Aを形成するこ
とができる。
【0015】上記のような模様付きセメント板Aの製造
方法において、プレス前のセメント基板2の含水率は4
0〜70%に調整する。含水率はサクションボックスに
おける脱水、あるいはメーキングロールにおける脱水、
あるいはベルトプレス等を用いた予備プレスによる脱水
などで調整することができる。セメント基板2の含水率
が40%未満であれば、模様付けの際のプレスを長時間
行わなければならず、生産性が低下する恐れがあり、セ
メント基板2の含水率が70%を超えると、セメント基
板2の保形性が低過ぎてプレスによる模様付けを行うこ
とができない恐れがある。
【0016】また模様3の最大深さ寸法hは、模様付き
セメント板Aの板厚Hの30〜50%にする。模様3の
最大深さ寸法hが板厚Hの30%未満であれば、深彫り
の模様3にならず、模様付きセメント板Aの意匠性が低
くなる恐れがあり、模様3の最大深さ寸法hが板厚Hの
50%を超えると、模様3の部分で模様付きセメント板
Aが破損する恐れがある。
【0017】そして本発明の模様付きセメント板Aの製
造方法では、補強繊維としてパルプ繊維と石綿繊維を併
用するので、石綿繊維の使用で補強繊維によるセメント
等の粒子の捕捉力を高めることができ、凝集剤を配合し
なくても歩留りを高くすることができる。従って、凝集
剤による生産性の低下や地合いの低下が発生しないよう
にすることができる。またパルプ繊維の使用でセメント
スラリー1の濾水性を低下させないようにすることがで
き、生産性の低下を防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1乃至4及び比較例1、2)固形分としてセメ
ントとシリカとフライアッシュとパルプ繊維と石綿繊維
を表1、2の配合割合(単位は重量部)で使用した。こ
の固形分100重量部を1000重量部の水に分散して
セメントスラリー1を調製した。このセメントスラリー
1を図1に示す抄造機の濾布5で抄き上げると共に濾布
5上のセメントスラリー1を脱水することによって、厚
み0.4mmで含水率55%のセメントシート4を形成
した。次に、このセメントシート4をメーキングロール
12で30回巻き取って、厚み12mmのセメント基板
2を形成した。次に、メーキングロール12からセメン
ト基板2を取り外し、図2のようにセメント基板2の上
面に凹凸面15を接触させるようにして金型16を載せ
て20kgf/cm2 でプレスすることによって、セメ
ント基板2に凹凸の模様3を形成し、この後、セメント
基板2を養生硬化させることによって、板厚Hが12m
mで、最大深さ寸法hが3.8mmとなった模様3を有
する図3に示すような模様付きセメント板Aを形成し
た。尚、上記パルプ繊維としては、NUKPとLUKP
とをNUKP/LUKP=50/50の割合で混合した
ものを用い、また、石綿繊維としては比表面積1000
0cm2 /g程度の状態で使用した。また、金型16と
しては凹凸面15の最大深さ寸法が4.0mmのものを
使用した。
【0019】(実施例5)固形分としてセメントとシリ
カとフライアッシュとパルプ繊維と石綿繊維を表1の配
合割合(単位は重量部)で使用した。この固形分100
重量部を1000重量部の水に分散してセメントスラリ
ー1を調製した。このセメントスラリー1を図4に示す
抄造機の濾布5上に供給すると共に濾布5上のセメント
スラリー1を脱水することによって、厚み12mmで含
水率55%の単層のセメント基板2を形成した。次に、
濾布5からセメント基板2を取り外し、図2のようにセ
メント基板2の上面に凹凸面15を接触させるようにし
て金型16を載せて20kgf/cm2 でプレスするこ
とによって、セメント基板2に凹凸の模様3を形成し、
この後、セメント基板2を養生硬化させることによっ
て、板厚Hが12mmで、最大深さ寸法hが3.8mm
となった模様3を有する図3に示すような模様付きセメ
ント板Aを形成した。尚、パルプ繊維と石綿繊維は上記
実施例1乃至4及び比較例1、2と同様のものを使用し
た。
【0020】(比較例3、4)比較例1、2のセメント
スラリー1に100ppmの凝集剤を添加した以外は、
上記実施例1乃至4及び比較例1、2と同様にして模様
付きセメント板Aを形成した。実施例1乃至5及び比較
例1乃至4において、セメントスラリー1の濾水時間
(濾布5上のセメントスラリー1を含水率55%にする
までの脱水時間)を測定した。また実施例1乃至5及び
比較例1乃至4において、歩留りを測定した。歩留り
(%)は、(セメントスラリー1に配合した固形分の総
重量)/(模様付きセメント板Aの重量)×100で表
した。さらに実施例1乃至5及び比較例1乃至4の模様
付きセメント板Aの地合い(外観評価)を行った。そし
て厚みのばらつきが1mm以下で切れ(割れ)等の欠陥
が無いものに○を、厚みのばらつきが2mm以下で切れ
(割れ)等の欠陥が無いものに△を、厚みのばらつきが
3mm以上で切れ(割れ)等の欠陥が有るものに×をそ
れぞれ付した。また実施例1乃至4及び比較例1乃至4
のセメントシート4について、メーキングロール12へ
の乗り移り性(巻き取り性)を評価した。そしてメーキ
ングロール12からのセメントシート4の脱落・剥離が
ないものに○を、メーキングロール12からのセメント
シート4の脱落・剥離があるものに×をそれぞれ付し
た。結果を表1、2に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表1、2から判るように、実施例1乃至5
はパルプ繊維を単独で用いた比較例1よりも歩留りや乗
り移り性を高くすることができる。また実施例1乃至5
は石綿繊維を単独で用いた比較例2よりも濾水時間を短
くすることができ、濾水性を高くすることができる。ま
た比較例3、4では凝集剤を用いているために比較例
1、2よりも歩留りや濾水性が向上するが、乗り移り性
や地合いは低下するものであった。これに対して実施例
1乃至5は凝集剤を用いなくても歩留りや濾水性を高く
することができ、従って、凝集剤による乗り移り性の低
下や地合いの低下を発生させないようにすることができ
る。
【0024】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、セメントとシリカ成分と補強繊維を水に分散さ
せてセメントスラリーを調製すると共にセメントスラリ
ーを抄造してセメント基板を形成し、セメント基板の含
水率を40〜70%に調整した後、セメント基板にプレ
スを施すことにより最大深さ寸法が板厚の30〜50%
となる模様を形成するようにした模様付きセメント板の
製造方法において、上記補強繊維としてパルプ繊維と石
綿繊維を併用したので、補強繊維として石綿繊維を単独
で用いる場合よりもセメントスラリーの濾水性を高くす
ることができ、またセメントの粒子等の固形分の捕捉力
が高い石綿繊維を用いることによって、歩留りを高くす
るための凝集剤を用いる必要がなくなって、凝集剤によ
るセメントスラリーの流れの低下や地合いの低下が起こ
らないようにすることができ、生産性を低下させること
なく地合いの高い模様付きセメント板を形成することが
できるものである。
【0025】また本発明の請求項2に記載の発明は、パ
ルプ繊維と石綿繊維をセメントスラリーの全固形分に対
してそれぞれ2〜10重量%含有させたので、セメント
スラリーの濾水性や補強繊維によるセメントの粒子等の
固形分の捕捉力を低下させることなく、地合いの高い模
様付きセメント板を形成することができるものである。
【0026】また本発明の請求項3に記載の発明は、セ
メントスラリーを抄造して厚さ0.2〜2mmのセメン
トシートを形成し、複数枚のセメントシートを積層して
上記セメント基板を形成したので、生産性を低下させる
ことなく地合いの高い模様付きセメント板を形成するこ
とができるものである。また本発明の請求項4に記載の
発明は、セメントスラリーを濾布上に供給すると共に濾
布上のセメントスラリーを脱水することによってセメン
トスラリーを抄造して上記セメント基板を形成したの
で、生産性を低下させることなく地合いの高い模様付き
セメント板を形成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】同上の製造工程の一部を示す断面図である。
【図3】同上の模様付きセメント板を示す断面図であ
る。
【図4】同上の他の実施の形態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 セメントスラリー 2 セメント基板 3 模様 4 セメントシート 5 濾布 A 模様付きセメント板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントとシリカ成分と補強繊維を水に
    分散させてセメントスラリーを調製すると共にセメント
    スラリーを抄造してセメント基板を形成し、セメント基
    板の含水率を40〜70%に調整した後、セメント基板
    にプレスを施すことにより最大深さ寸法が板厚の30〜
    50%となる模様を形成するようにした模様付きセメン
    ト板の製造方法において、上記補強繊維としてパルプ繊
    維と石綿繊維を併用することを特徴とする模様付きセメ
    ント板の製造方法。
  2. 【請求項2】 パルプ繊維と石綿繊維をセメントスラリ
    ーの全固形分に対してそれぞれ2〜10重量%含有させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の模様付きセメント
    板の製造方法。
  3. 【請求項3】 セメントスラリーを抄造して厚さ0.2
    〜2mmのセメントシートを形成し、複数枚のセメント
    シートを積層して上記セメント基板を形成することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の模様付きセメント板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 セメントスラリーを濾布上に供給すると
    共に濾布上のセメントスラリーを脱水することによって
    セメントスラリーを抄造して上記セメント基板を形成す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の模様付きセ
    メント板の製造方法。
JP9736097A 1996-07-25 1997-04-15 模様付きセメント板の製造方法 Pending JPH10286817A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102845314A (zh) * 2012-10-12 2013-01-02 内乡县马山口庵北预制构件有限公司 高强防滑水泥漏粪板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102845314A (zh) * 2012-10-12 2013-01-02 内乡县马山口庵北预制构件有限公司 高强防滑水泥漏粪板

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