JPH09169015A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

無機質板の製造方法

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JPH09169015A
JPH09169015A JP7349600A JP34960095A JPH09169015A JP H09169015 A JPH09169015 A JP H09169015A JP 7349600 A JP7349600 A JP 7349600A JP 34960095 A JP34960095 A JP 34960095A JP H09169015 A JPH09169015 A JP H09169015A
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資郎 中嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は深い凹凸柄模様を有し機械的強度の大
きな無機質板を能率的に生産することを課題とする。 【解決手段】抄造マットをメイキングロールによって複
数層積層する場合、該メイキングロールの環状凹溝によ
って上面に複数条の凸条23を形成した複層抄造マット
LMとし、更に該複層抄造マットLM上面を押圧して該
凸条23の頂部23Aを圧縮拡巾した上で原料混合物ス
ラリーSを散布し、その上に乾式あるいは半乾式マット
DMをフォーミングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面に彫りの深い凹
凸模様を形成した無機質板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】従来、この種の無機質板の製造方法とし
ては湿式法である抄造法と乾式あるいは半乾式法の二種
類がある。上記湿式法とはセメント類と木質補強繊維と
を主体とする原料を水に分散させてスラリーとし、該ス
ラリーを抄造しかつ真空および/またはロール脱水し、
このようにして製造された未硬化状態の抄造マット表面
にロールプレス型または平板プレス型を押圧して凹凸模
様を付した後、養生硬化を行なう方法である。また上記
乾式あるいは半乾式法とはセメント類と木質補強繊維と
を主体とする原料に40重量%以下の水を添加して型板
上に散布し、このようにして製造された未硬化状態の乾
式あるいは半乾式マット表面に型板を載置して圧締養生
硬化せしめその後脱型する方法である。上記湿式法では
凹凸模様付けにロールプレス型を用いれば連続生産が可
能である。しかし抄造マットは脱水の際、真空および/
またはロール圧によって高密度高強度となり、ロールプ
レス型で凹凸模様付ける際、凹凸模様を深くして圧縮比
を大きくとると凸部に亀裂を生ずるので、浅い凹凸模様
しか付することが出来ないと云う問題点がある。一方上
記乾式あるいは半乾式法では、製造される乾式あるいは
半乾式マットの密度は余り高くなく、彫りの深い凹凸模
様を付することが出来るが、型板を載置したまゝ圧締養
生硬化するから連続生産が不可能であり、一枚の無機質
板に対して一個の型板および圧締手段を必要とするか
ら、該型板および圧締手段は無機質板の1ロットの枚数
と同じ個数が必要となり、無機質板の生産コストが高く
なると云う問題点がある。
【0003】
【従来の技術】このような問題点を解決する手段とし
て、抄造マット上に乾式あるいは半乾式マットを形成
し、その上からロールプレス型等によって凹凸模様付け
を行なう方法が提案されている(特開昭61−1713
13号、特開平5−200713号、特開平5−200
714号)上記方法によれば、無機質板を連続生産出来
るしまた表面に深い凹凸模様を付することも出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
法では抄造マットと乾式あるいは半乾式マットとの密着
性が悪く、層間剥離を起こし易くかつ層間から水分が侵
入し凍融性能が低下すると云う問題点があった。そのた
めに特開平5−200713号では半乾式マットにアク
リル系樹脂を配合して耐凍性を向上させる試みがなされ
ているが、該アクリル系樹脂の接着力によって凹凸型板
による凹凸模様付けの際の離型性が悪く、プレスの都度
凹凸型板のクリーニングが必要であると云う問題点があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、セメントと補強繊維とを
主体とする原料混合物RのスラリーSを抄造脱水して抄
造マットMをフォーミングする工程1 該抄造マットMを周面(21)に複数条の環状凹溝(22)を形
成したメイキングロール(9) に巻き取って複数層に積層
する工程2 得られた積層抄造マットLMを所定寸法に切断すると共
に該メイキングロール(9) から剥離して平面状に展開す
る工程3 該積層抄造マットLMの表面を押圧して該表面に形成さ
れている複数条の凸条(23)の頂部(23A) を圧縮拡巾する
工程4 該積層抄造マットLM表面に原料混合物RのスラリーS
を散布する工程5 該積層抄造マットLM表面に原料混合物Rを散布して乾
式もしくは半乾式マットDMをフォーミングする工程6 得られた積層抄造マットLMと乾式もしくは半乾式マッ
トDMとの複合マットCMの表面に型板(45)を押圧して
凹凸模様D付けを行なった後養生硬化せしめる工程7 以上の工程1,2,3,4,5,6,7からなることを
特徴とする無機質板の製造方法を提供するものである。
上記方法に使用するメイキングロール(9) の環状凹溝(2
2)の上端巾は3〜8mmの範囲にあり、該環状凹溝(22)相
互の間隔は該環状凹溝(22)の上端巾に等しいかまたはそ
れよりも大であり、該環状凹溝(22)の上端巾は下端巾に
等しいかまたはそれよりも大であることが好ましく、ま
た該メイキングロール(9) の外周面には該環状凹溝(22)
が形成されている硬質合成樹脂またはゴム板が巻着され
ていることが好ましい。本発明を以下に詳細に説明す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】
〔原料混合物〕本発明に使用する原料混合物はセメント
類と補強繊維とを主体とする混合物であり、上記セメン
ト類とは例えばポルトランドセメント、ジェットセメン
ト、高炉スラグセメント、フライアッシュセメント、ア
ルミナセメント等の一種または二種以上の混合物であ
り、上記補強繊維とは例えばパルプ繊維、故紙解繊物、
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ア
セテート繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維
等の有機繊維やガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維
等の無機繊維等の一種または二種以上の混合物であり、
上記セメント類と補強繊維とは通常100:1〜10
0:15重量比で混合される。上記セメント類と補強繊
維との他に、あるいは上記セメント類の一部に代えてケ
イ石粉、シリカ粉、シリカヒューム、シラスバルーン、
パーライト、マイカ、ケイ藻土、ドロマイト、石膏、ウ
ォラストナイト、フライアッシュ、高炉スラグ、石炭
灰、ガラス粉、ケイ質粘土、アルミナ、ベントナイト、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の第三成分の一種
または二種以上の混合物が添加されてもよい。また塩化
カルシウム、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、
硫酸アルミニウム、アルミン酸ソーダ、水ガラス等のセ
メント硬化促進剤やワックス、パラフィン、シリコン等
の撥水剤が数重量%程度添加されてもよい。更に望まし
い第三成分としてはセメント類と補強繊維とを主体とす
る無機質板のスクラップの粉砕物である。該無機質板粉
砕物は全固形分の40重量%まで配合出来る。該無機質
板粉砕物は2〜3重量%程度のパルプ繊維を含んでいる
から、セメント成形材料中の補強繊維はその分節減する
ことが出来る。
【0007】〔抄造マットのフォーミング(工程1)〕
抄造マットを抄造によって製造する場合には、上記原料
混合物を水に分散させてスラリーとする。該スラリーの
固形分は通常5〜15重量%とする。該スラリーはハチ
ェック法、長網法等の通常の方法によって抄造され抄造
マットがフォーミングされる。図1にはハチェック抄造
機(1) が示される。該ハチェック抄造機(1) において
は、複数個のスラリータンク(2) が設置され、各スラリ
ータンク(2) 内には該スラリータンク(2) 内のスラリー
Sを周面に付着させるメッシュシリンダー(3) が備えら
れており、該メッシュシリンダー(3) によって抄造され
たスラリーSは該スラリータンク(2) 上を巡動する無端
濾布ベルト(4) に転移せしめられる。該スラリーSを該
無端濾布ベルト(4) に転移させ、更に該無端濾布ベルト
(4)上に転移したスラリーSから水を搾出して抄造マッ
トMをフォーミングするためには、該無端濾布ベルト
(4) を内側からスラリータンク(2) のメッシュシリンダ
ー(3) に向かって押圧する押圧ロール(5) の複数個が配
置されている。該無端濾布ベルト(4) は更に複数個の支
持ロール(6,7) に支持され、支持ロール(7,7) 間にはテ
イクアップロール(8,8) が介在され、該テイクアップロ
ール(8,8) によって該無端濾布ベルト(4) は張力を及ぼ
されている。該無端濾布ベルト(4) 上にフォーミングさ
れた抄造マットMは後端においてメイキングロール(9)
の周面に転移され複数層積層されるが、該メイキングロ
ール(9) に対して該無端濾布ベルト(4) をバックアップ
するバックアップロール(10)が該無端濾布ベルト(4) の
内側に配置されている。図2には長網式抄造機(11)が示
される。該長網式抄造機(11)においては、フローボック
ス(12)からスラリーSが無端濾布ベルト(14)上に流し出
され、該無端濾布ベルト(14)内側からは真空ボックス(1
3)が当接されて該無端濾布ベルト(14)上に流し出された
スラリーSから水を吸引して抄造マットMをフォーミン
グする。該無端濾布ベルト(14)は複数個の支持ロール(1
5,16) に支持され、支持ロール(16,16) 間にはテイクア
ップロール(17,18) が介在され、該テイクアップロール
(17,18) によって該無端濾布ベルト(14)は張力を及ぼさ
れている。該無端濾布ベルト(14)上にフォーミングされ
た抄造マットMは後端においてメイキングロール(9) の
周面に転移され複数層積層されるが、該メイキングロー
ル(9) に対して該無端濾布ベルト(14)をバックアップす
るバックアップロール(19)が該無端濾布ベルト(14)の内
側に配置されている。
【0008】〔メイキングロールによる積層(工程
2)〕上記したように該抄造マットMはメイキングロー
ル(9) によって複数層積層される。該メイキングロール
(9) は図3〜図5に示すように円筒状の本体(20)と、該
円筒状本体(20)を軸受に支持する軸(23)とからなり、該
本体(20)の周面(21)には複数条の環状凹溝(22)が形成さ
れている。該環状凹溝(22)の望ましい形状は図5に示さ
れるが、該環状凹溝(22)の上端巾W1 は3〜8mmの範囲
に設定され、かつ該環状凹溝(22)相互の間隔W2 はW1
に等しいかまたはそれよりも大きく設定されている。上
記メイキングロール(9) においてW2 がW1 よりも小さ
い場合にはメイキングロール(9) 周面への抄造マットM
の付着性が悪くなり、該抄造マットMが該メイキングロ
ール(9) 周面から脱落するおそれがある。通常W2 は5
〜10mmの範囲に設定されている。更に該環状凹溝(22)
の上端巾W1 は該環状凹溝(22)の下端巾W3 に等しいか
または若干大きく設定され、したがって該環状凹溝(22)
の断面形状は正方形ないし長方形あるいは逆台形とさ
れ、また該環状凹溝(22)の深さdは通常1〜5mmの範囲
に設定される。上記環状凹溝(22)の形状寸法によれば、
抄造マットMはメイキングロール(9) によって積層され
つゝ該環状凹溝(22)内に円滑に充填されて行く。上記メ
イキングロール(9) の周面の環状凹溝(22)の形状寸法を
精度の高いものにするには、該メイキングロール(9) の
外周面に該環状凹溝(22)を形成した硬質合成樹脂もしく
はゴム板を巻着することが望ましい。
【0009】〔積層抄造マットの切断剥離(工程3)〕
上記メイキングロール(9) によって複数層積層された積
層抄造マットLMは通常厚みが13〜20mm程度であ
り、図6に示すように上面に該メイキングロール(9) の
環状凹溝(22)に対応して複数条の凸条(23)が形成されて
いる。そして該積層抄造マットLMは所定寸法に切断さ
れると共にメイキングロール(9) から剥離されて展開コ
ンベア(24)上に移され平面状に展開される。
【0010】〔凸条頂部の圧縮拡巾(工程4)〕上記展
開コンベア(24)上に移された積層抄造マットLMの上面
には図7に示すようにV字状に屈曲したレバー(25)の上
端に支持されている押圧ロール(26)によって押圧され
る。該レバー(25)は中間部を軸(27)によって回動可能に
支持されており、下端部からは重錘(28)が吊下げられて
おり、該重錘(28)によって該押圧ロール(26)は該積層抄
造マットLM上面に押圧される。上記押圧ロール(26)に
よる押圧によって該積層抄造マットLM上面の凸条(23)
の頂部(23A) は図8に示すように圧縮拡巾され、該凸条
(23)の両側面には蟻溝(23B) が形成される。本発明では
押圧ロールに代えて押圧板が使用されてもよい。
【0011】〔スラリー散布(工程5)〕上記積層抄造
マットLM上面には図7に示すようにスラリーノズル(2
9)から原料混合物のスラリーSが散布される。該スラリ
ーSには合成樹脂エマルジョンおよび/またはゴムラテ
ックスが添加されてもよい。該合成樹脂エマルジョンお
よび/またはゴムラテックスの添加量は通常該スラリー
Sの固形分に対して固形分として3〜15重量%の範囲
である。本発明において用いられる合成樹脂エマルジョ
ンとは、例えばアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン共重
合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のエマルジョンであり、またゴムラテ
ックスとは例えばクロロプレンゴム、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、ブチルゴム、スチレンーブタジエンゴ
ム、アクリロニトリルースチレンーブタジエンゴム、ア
クリロニトリルーブタジエンゴム等の合成ゴムラテック
ス等である。上記スラリーSの散布量は通常マットLM
の1m2 に対して3000〜4000gとされるが、該
スラリーSの散布によって該凸条(23)が形成されている
マットLM表面、特に該スラリーSが溜まり易い凸条(2
3)の蟻溝(23B) 部分の含水率が高くなり接着性が増大す
る。該接着性はスラリーSに上記合成樹脂エマルジョン
および/またはゴムラテックスを添加することによって
更に増大される。
【0012】〔乾式もしくは半乾式マットのフォーミン
グ工程(工程6)〕上記スラリーSが散布されることに
よって上面の接着性が増大された積層抄造マットLM搬
送コンベア(30)上に移され、該マットLM上にはスラリ
ーSに使用されている原料混合物と同様な組成の原料混
合物Rが散布されて乾式もしくは半乾式マットDMがフ
ォーミングされる。該原料混合物Rの散布量は該マット
LMの1m2 当り通常1〜2kgの範囲とされる。該原料
混合物Rの散布は例えば図9に示すような平面型篩装置
または振動篩装置のような篩装置(31)が使用され、該原
料混合物Rは備蓄槽(32)から供給コンベア(33)によって
該篩装置(31)のホッパー(34)に投入され、該篩装置(31)
からマットLM上に散布される。このようにして図10
に示すように該マットLM上面にマットDMがフォーミ
ングされた複合マットCMが製造される。該複合マット
CMにおいては、乾式もしくは半乾式マットDMの下部
が積層抄造マットLM上面の凸条(23)の両側面の蟻溝(2
3B) に食い込み、そして該マットDMは散布されている
スラリーSによって接着力が増大されている該マットL
M表面に接着する。マットDMのフォーミングには図1
1に示すフォーミング装置(35)が使用されてもよい。上
記フォーミング装置(35)のチャンバー(36)内には備蓄槽
(32)内の原料混合物Rが供給コンベア(33)によって供給
されて該供給コンベア(33)の端末に配置される散布ロー
ル(37)によって散布され、このようにして散布された原
料混合物Rにファン(38)からダクト(39)を介して送風
し、該原料混合物Rを該積層抄造マットLM上にスクリ
ーン(40)を介して均一に散布する。上記複合マットCM
は次いでトリミングコンベア(41)上に移されて所定寸法
に裁断されるが、該複合マットCMがトリミングコンベ
ア(41)上に移された後、該搬送コンベア(30)は水洗ノズ
ル(42)からの水噴射およびブレード(43)による掻取りに
よって洗浄される。
【0013】〔凹凸模様付けおよび養生硬化(工程
7)〕上記所定寸法に裁断された複合マットCMの上面
には、図12に示すように平板プレス装置(44)あるいは
ロールプレス装置によって凹凸型板(45)が押圧され、こ
のようにして図13に示すように該複合マットCMの表
面には凹凸模様Dが付され、この際、積層抄造マットL
M表面に残存するスラリーSは該乾式もしくは半乾式マ
ットDM内に浸透して水分を供給する。上記表面に凹凸
模様Dが付された複合マットCMはそれから加熱養生さ
れ硬化する。加熱養生条件は通常温度70〜90℃、湿
度90〜100%RH、養生時間は10〜20時間であ
る。このようにして図14に示すように表面には凹凸模
様Dが付された無機質板製品Pが製造される。
【0014】
【実施例】メイキングロール(9) として外周面に上端巾
1 =3mm、相互間隔W2 =5mm、深さd=3mmの硬質
ゴム板を巻着したものを用い、表1に記載の組成を有
し、上面に高さ1.5mmの凸条(23)を形成した積層抄造
マットLMを製造した。該マットLM上面には抄造マッ
トMと同一組成の原料混合物の濃度11g/dlのスラリ
ーSを約3400g/m2 の割合で散布し、更にその上
から表1記載の組成の原料混合物を散布して半乾式マッ
トDMをフォーミングした。得られた複合マットCM上
面に凹凸型板(45)を押圧して凹凸模様Dを付した後、表
1に記載の条件で加熱養生して硬化させ、無機質板試料
1〜8を製造した。該無機質板試料1〜8の物性を測定
した結果は表1に示される。
【0015】
【表1】
【0016】表1によれば本発明の試料1〜5(実施例
1〜5)においては深さ4.2mmまでの凹凸模様を付し
た場合は表面にクラックのない良好な凹凸模様を有し、
かつ積層抄造マットLMと半乾式マットDMとの間には
強い接着力(垂直引張り強度)を有する製品が得られる
が、積層抄造マットLMのみの試料6(比較例1)にお
いては深さ2mmの凹凸模様を付した場合でも表面にクラ
ックが発生し、また周面が平滑で環状凹溝が形成されて
いないメイキングロールによって抄造マットMの積層を
行なった試料7(比較例2)は凹凸模様の深さを3mm以
下にしないと表面にクラックの発生するおそれがあり、
また垂直引張り強度も小さい。更にスラリーSの代わり
に水を散布した試料8(比較例3)では工程7において
凹凸型板(45)表面に半乾式マットDMの原料混合物Rが
付着する。また該マットDMの強度発現にバラツキを生
じるために全体の曲げ強度が低下するし、垂直引張り強
度も小さい。
【0017】
【発明の効果】本発明では抄造マットの上に乾式あるい
は半乾式マットをフォーミングするので、生産性が高く
かつ深い凹凸模様を表面に付することが出来、そして抄
造マットの上面には両側に蟻溝を有する凸条を設け、更
に原料混合物のスラリーを散布するから、該凸条蟻溝の
くさび効果と該スラリーの接着効果によって該抄造マッ
ト上面にフォーミングされる乾式あるいは半乾式マット
と該抄造マットとの間には強力な接着力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハチェック抄造機の説明図
【図2】長網式抄造機の説明図
【図3】メイキングロールの上半部切欠き正面図
【図4】メイキングロールの側面図
【図5】メイキングロールの周面部分拡大図
【図6】積層抄造マットの上面部分拡大図
【図7】工程4,5の説明図
【図8】工程4後の積層抄造マットの上面部分拡大図
【図9】工程6の説明図
【図10】工程5後の積層抄造マットの上面部分拡大図
【図11】工程6の他の実施の形態の説明図
【図12】工程7の説明図
【図13】工程7後の複合マットの部分側断面図
【図14】無機質板製品の斜視図
【符号の説明】
R 原料混合物 S スラリー M 抄造マット LM 積層抄造マット DM 乾式あるいは半乾式マット CM 複合マット D 凹凸模様 9 メイキングロール 21 周面 22 環状凹溝 23 凸条 23A 凸条頂部 23B 蟻溝 26 押圧ロール
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【実施例】 メイキングロール(9) として外周面に上端
巾W1 =3mm、相互間隔W2 =5mm、深さd=3mmの
状凹溝(22)を有する硬質ゴム板を巻着したものを用い、
表1に記載の組成を有し、上面に高さ1.5mmの凸条(2
3)を形成した積層抄造マットLMを製造した。該マット
LM上面には抄造マットMと同一組成の原料混合物の濃
度11g/dlのスラリーSを約3400g/m2 の割合
で散布し、更にその上から表1記載の組成の原料混合物
を散布して半乾式マットDMをフォーミングした。得ら
れた複合マットCM上面に凹凸型板(45)を押圧して凹凸
模様Dを付した後、表1に記載の条件で加熱養生して硬
化させ、無機質板試料1〜8を製造した。該無機質板試
料1〜8の物性を測定した結果は表1に示される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメントと補強繊維とを主体とする原料混
    合物のスラリーを抄造脱水して抄造マットをフォーミン
    グする工程1 該抄造マットを周面に複数条の環状凹溝を形成したメイ
    キングロールに巻き取って複数層に積層する工程2 得られた積層抄造マットを所定寸法に切断すると共に該
    メイキングロールから剥離して平面状に展開する工程3 該積層抄造マットの表面を押圧して該表面に形成されて
    いる複数条の凸条の頂部を圧縮拡巾する工程4 該積層抄造マット表面に原料混合物のスラリーを散布す
    る工程5 該積層抄造マット表面に原料混合物を散布して乾式もし
    くは半乾式マットをフォーミングする工程6 得られた積層抄造マットと乾式もしくは半乾式マットと
    の積層マットの表面に型板を押圧して凹凸模様付けを行
    なった後養生硬化せしめる工程7 以上の工程1,2,3,4,5,6,7からなることを
    特徴とする無機質板の製造方法
  2. 【請求項2】該メイキングロールの環状凹溝の上端巾は
    3〜8mmの範囲にあり、該環状凹溝相互の間隔は該環状
    凹溝の上端巾に等しいかまたはそれよりも大であり、該
    環状凹溝の上端巾は下端巾に等しいかまたはそれよりも
    大である請求項1に記載の無機質板の製造方法
  3. 【請求項3】該メイキングロールの外周面には該環状凹
    溝が形成されている硬質合成樹脂またはゴム板が巻着さ
    れている請求項1または2に記載の無機質板の製造方法
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