JPH03169509A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、無機質板の製造方法に関するものである．
さらに詳しくは、この発明は、表面平滑性に優れた長網
抄造方式による無機質板の製造方法に関するものである
． （従来の技術〉 従来より、建築用の外装材、屋根材、天井材等として、
セメントに無機質充填材や繊維等を配合した混合物スラ
リーから長網抄遣方式によって抄造した無機質板が知ら
れており、広く実際に使用されでもいる。

この長網抄造方式による抄造においては、たとえば第４
図に示したように、ワイヤーメッシュの網体（ア）の上
にフェルト（イ〉を介して抄造シート（ウ）をスラリー
から抄き上げ、網体〈ア）の下方に吸引脱水（コ）し、
かつ、抄造シート（ウ）の表面にワイヤー（工）を介し
て回転させたロール（オ）を押圧し、脱水を促進して所
定の厚みとすることが行われてきている。

《発明が解決しようとする課題〉 この長網方式による抄造は、その生産性において、また
抄造品質において良好なものであるが、これまでの方法
によると、抄造シート（いわゆるグリーンシ一ト）の表
面が粗く、その凹凸が大きく、平滑性に欠けるという欠
点があった。このため、抄造シート表面の品質として表
面平滑性が必要とされる製品の製造はこの方式によって
はこれまで困難であった。

表面平滑性を付与するためには、後工程としてサイディ
ング等の処理が必要で、このような後処理はめんどうで
、かつ生産性の上からは好ましくないものであった。

この発明は、以上の通りの事情に鴬みてなされたもので
あり、従来の長網式抄造においては避けることのできな
かった欠点を解消し、平滑表面を得ることのできる新し
い無機質板製造方法を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） この発明は、上記の課題を解決するものとして、セメン
ト混合物スラリーからの長網式抄造において、抄造シー
ト表面を多孔ロールにより押圧して余剰水分を除去する
ことを特徴とする無機質板の製造方法を提供する． すなわち、この発明は、従来の長網式抄造においては、
第４図に示したように、回転するロール（オ）によって
抄造シート（ウ）の表面を押圧しても、余剰の水分（力
）を除去することはできず、結局この水分の存在によっ
て表面の平滑性が確保されないこと、およびこの余剰水
分を多孔ロールによって除去することが表面平滑化のた
めに有効であるとの知見に基づいて完成されている．対
象とするセメント混合物スラリーからの抄造シートは、
背通ボルトランドセメントをはじめとする適宜なセメン
トに、シリカヒューム、珪石、スラグ、タルク、マイ力
等の無機質充填材と、石綿、パルプ、ビニロン、ボリブ
ロピレン等の有機合成繊維、その他の添加成分を配合し
た混合物スラリーから長網方式によって抄き上げたもの
である。その表面を、多孔ロールによって押圧し、余剰
水分を除去することをこの発明は特徴としている。

この場合の多孔ロールについては、金属製、ゴム製等の
適宜な素材からなるものとし、その孔の大きさ、形状、
数についても、抄造シートの含水率や物性を考慮して選
択すればよい．特に、この際には、余剰水分の除去効率
に留意することが必要となる． （作　用） この発明の方法においては、上記の通り、長網抄造方式
によって抄き上げた抄造シート（グリーンシ一ト）に対
して多孔ロールをその表面を押圧し、余剰水分をその表
面から吸収等によって除去するため、シート表面は平滑
となる． このため、後工程におけるサイディング等の処理を必要
とすることなく、表面平滑性を有する成形品が提供され
る。

（実施例） 以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明の＝ａ質板
の製造方法について説明する．添付した図面の第１図、
第２図および第３図は、この発明の方法についてその一
例を示したものである。

まず、第１図に示したように、この発明の製造方法にお
いては、たとえばワイヤーメッシュ長網（１）によって
抄き上げ、フェルト（２）を介してシート状体として形
成した抄造シ一ト（３）の表面を、ワイヤー（゜４）を
介した多孔ロール（５）によって押圧し、この多孔ロー
ル（５〉表面の孔（６）から、抄造シート〈３〉表面の
余剰水分を吸収除去する， この際に使用するロールとしての多孔ロール（５）を例
示したものが第２図である，たとえばこの多孔ロール（
５）において、その孔（６）の大きさは２０〜３０１１
１Ｉ直径とし、ロール素材をステンレス（ＳＵＳ製）と
することができる。孔（６）から吸収した余剰水分は、
減圧吸引、吸着等の手段によって取り除くことができる
。たとえば、回転軸（７）からの減圧吸引によって除去
することができる． あるいはまた、多孔ロール（５冫とフェルト等の保水性
吸収材との組合わせによって取り除いてもよい． 第３図は、この発明の多孔ロール（５）押圧機構につい
て例示したものである．抄造シート（３）表面を押圧し
て余剰水分を吸収除去する多孔ロール（５）には、ステ
ンレスまたはプラスチック製のワイヤー（４）を介して
、駆動ロール（８）、補助ロール（９）、テンションロ
ール（１０）および蛇行調整ロール（１１）を連動させ
ている．たとえば以上の多孔ロール（５）装置を用いて
抄造シート（３）を処理した場合の作用効果について例
示すると以下の通りとなる． すなわち、石綿１０重量％、シリカヒューム２０重量％
、パルブ５重量％、ビニロン繊維１重量％を配合したセ
メント混合物スラリーから長網抄遺法によって抄き上げ
た抄造シートの表面を多孔ロールと、従来のムクロール
とによって処理した場合、さらには、ロールとともにワ
イヤーをも用いない場合について無機質板の表面平滑性
を評価した。その結果は、次の表１の通りであり、この
発明の多孔ロール法の場合の効果は特段に優れている。

いずれの場合も、無機質板の含水率は２５〜３０％とし
た。

表 １ 評価 Ａ−　・平滑性に優れている． Ｂ−・・表面の粗さがある． Ｃ−・・表面の粗さにより、平滑性は全くない。

（発明の効果） この発明により、以上詳しく説明した通り、従来の方法
において避けられなかった抄造シート表面の粗さが解消
され、表面平滑性に優れた＠機質板が得られる。従来の
ような後工程のサイディング等の処理は全く必要ない．

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の多孔ロール処理について示した部
分断面図である，第２図は多孔ロールを例示した正面図
である． 第３図は、多孔ロール機構を例示した構成断面図である
． 第４図は、従来のロール処理について示した断面図であ
る。 １・・・ワイヤーメッシュ長網 ２・・・フ　ェ　ル　ト ３・・・抄造シート ４・・・ワ　イ　ヤ ５・・・多孔ロール ６・・・孔 １ １ ７・・・回　　転　　軸 ８・・・駆動ロール ９・・・補助ロール Ｏ・・・テンションロール １・・・蛇行調整ロール

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）セメント混合物スラリーからの長網式抄造におい
   て、抄造シート表面を多孔ロールにより押圧して余剰水
   分を除去することを特徴とする無機質板の製造方法。