JPH10280511A - 温水洗浄装置 - Google Patents

温水洗浄装置

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Publication number
JPH10280511A
JPH10280511A JP8490497A JP8490497A JPH10280511A JP H10280511 A JPH10280511 A JP H10280511A JP 8490497 A JP8490497 A JP 8490497A JP 8490497 A JP8490497 A JP 8490497A JP H10280511 A JPH10280511 A JP H10280511A
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JP
Japan
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hot water
casing
storage tank
water storage
hot
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JP8490497A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Shinohara
邦彰 篠原
Shingo Tanaka
真吾 田中
Masahiro Kayano
雅弘 茅野
Masatoshi Tanida
雅敏 谷田
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、高温貯湯タンクに貯湯され
ている温水からの放射熱により、温水洗浄便座の高温貯
湯タンクが収蔵されているケーシング内の温度が上昇す
るのを防止し、温度上昇により温度センサー等の電子部
品が誤作動するのを防止でき、小型化したケーシングを
備えた温水洗浄便座を提供することである。 【解決手段】 脱臭機能や局部の温風乾燥機能等を持つ
温水洗浄便座において、それらの機能を発揮させるため
に配設されている送風装置により発生する空気の流れを
導入して、高温貯湯タンクより放射される熱をその周辺
より排気することで廃熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は用便後の局部を温水
等で洗浄する温水洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】用便後の局部を温水により洗浄する温水
洗浄装置において、洗浄に使用される温水は人体の体温
に近い36℃近傍に保持されている。この温水により局
部を効果的かつ十分に洗浄するため、毎分約1リットル
の水勢で一分間程度洗浄する仕様となっている。よって
36℃近傍の温水を貯蔵しておく為の貯湯タンクの容量
は1リットル以上必要であり、予備分も含めて1.5リ
ットル程度の貯湯タンクが使用されていた。
【0003】貯湯タンクを収蔵するケーシングは、通
常、便器に着座した場合の後方に位置する場所に設置さ
れる。このケーシング内には、貯湯タンクの他に温水洗
浄装置の機能制御部品等が様々に内蔵されている。便器
もしくは便座にケーシングを取り付ける場合に設置可能
なスペースは、便器ボール開口部後端から便器洗浄水タ
ンク前面までである。そのため、ケーシングがこのスペ
ースに収まるように便座を設計する必要が生じ、また、
それに伴い温水洗浄装置が取り付け可能な便器が限定さ
れていた。
【0004】このケーシングの大きさが縮小されると、
温水洗浄装置が取り付けられる便器の形状が制限される
ことはない。しかしながら、1〜1.5リットルもしく
はそれ以上の貯湯タンクをケーシング内に収蔵しなくて
はならず、さらに、様々な機能制御部品等が内蔵されて
いるため、貯湯タンクの容積を確保しつつ一定以下の容
積へ縮小することは物理的に不可能である。
【0005】従って、1〜1.5リットルの貯湯タンク
をケーシングに内蔵させようとすれば、必然的にケーシ
ングが便器側方に大きく突出するか、あるいは高さ方向
に伸びる形状となる。そのため、前記スペースの中で占
めるケーシングの容積が大きくなり、温水洗浄装置を有
する便器の設置場所が限定されたり、清掃時に煩雑とな
るなどの問題が生じる。
【0006】一方、貯湯タンクの容積を縮小することも
考えられる。しかしながら、貯湯タンクの容積を縮小す
ると洗浄に必要十分な湯が確保できず、洗浄後半には水
が噴出し、使用者に不快感を与える恐れがある。
【0007】近時、これらの問題を解決するために、よ
り温度の高い温水を貯蔵する高温貯湯タンクを用いるこ
とで、貯湯タンクの容量を減少させる手段が採られてい
る。即ち、高温の温水に低温の水を適宜混合して36℃
近傍の適温に調整する手段により、洗浄に必要な水量を
十分確保しつつ、貯湯量を減少させることができ、その
結果として、貯湯タンク容量を小さくすることができ
る。貯湯される温水の温度は60℃程度であり、この場
合には貯湯タンクの容量を、従来のもののおよそ半分程
度にできる。このようにして、ケーシングの容積の小型
化が図られた。
【0008】図2には、このようにケーシングの容積の
小型化が図られた温水洗浄装置の一例として、脱臭装置
を有する温水洗浄装置のケーシング内の概念的レイアウ
ト図を示す。ケーシング1内には、脱臭手段として送風
ファン2と送風ダクト3と脱臭触媒4とを有する。送風
ファン2及び脱臭触媒4は、送風ダクト3の途中の内部
に配設されている。送風ダクト3の一端は便器ボール面
に開口された吸引口5と接続し、ケーシング1内に導入
されている。送風ダクト3内の送風ファン2により吸引
口5から図中の矢印の方向に吸引された臭気が、送風ダ
クト3中の脱臭触媒4を通過することによって清浄な空
気となり、そのまま排気口6より排気される。また、こ
のケーシング内には、前記の通り高温貯湯タンク7以外
に、機能制御部品8や各機能に用いられる温度センサー
9等が近接して収蔵されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術においては以下のような問題が生じる。前記従来
の温水洗浄装置に搭載されていた高温貯湯タンク7は、
温水が常時約60℃で貯湯されているため、36℃程度
で貯湯されていた貯湯タンクに比べて、ケーシング内へ
放熱する熱量が大きい。また、ケーシングはケーシング
内の機能制御部品に小水や洗浄水及び異物等が侵入しな
いよう防水性が要求される。従ってケーシング内は密閉
空間となっており、より高温となりやすい構造となって
いる。したがって、この高温貯湯タンク7から発生した
熱により、ケーシング1内が常に高温に保たれる現象、
即ちケーシング1内に熱がこもる現象が生じる。この現
象は貯湯温度が高温であるほど生じやすい。
【0010】また、電子部品を含む機能制御部品には発
熱するものがあり、それらもケーシング内の温度を上昇
させる熱源となりうる。このケーシング内部の温度上昇
を防ぐ手段としては、熱源である高温貯湯タンク及び発
熱する機能制御部品、もしくは熱により影響を受ける各
機能制御部品の周囲を、全て断熱材で覆うように設計す
ることがある。図3には、図2に示した高温貯湯タンク
7の周囲を全て断熱材で覆った場合の温水洗浄装置のケ
ーシング内の概念的レイアウト図を示す。図3に示すよ
うに、ケーシング1内には機能制御部品8及び温度セン
サー9が配されている。また、高温貯湯タンク7の周囲
は断熱材10で覆われている。これによって、高温貯湯
タンク7の放熱によるケーシング1内の温度上昇が防止
できる。
【0011】しかしながら上記の手段では、それぞれ以
下の問題が生じる。断熱材により覆う手段を採用した場
合、製造コストが上昇し、ケーシングが大型化する。ま
た、発熱する機能制御部品は放熱する必要があるので、
断熱材で覆うことができない。
【0012】また、耐熱性の高い素材により必要な部品
を構成することも考えられる。さらに、放熱フィンの空
気冷却により発熱する電子部品の廃熱を行う技術を応用
して、高温貯湯タンクの放射熱の廃熱を行うことも考え
られる。しかし、耐熱性が高い部品により構成する手段
によっても、やはり製造コストが上昇する。その上、ケ
ーシング内には熱がこもるため、機能制御部品等へ悪影
響を与える恐れがある。放熱フィンを設置する手段によ
っては、それに伴い装置全体が大型化してしまう。
【0013】従来、発熱する電子部品を、貯湯タンク内
部の温水を使用して冷却を行わせる技術が、特公平7−
54010号公報及び特公平7−113232号公報に
記載されている。これらの公報に記載の技術によれば、
放熱板を貯湯タンクの外面の少なくとも一部もしくは下
部を放熱板で構成する。さらにこの放熱板は貯湯タンク
の給水口近傍に設けて、電子部品の熱をそれよりも低い
温度で給水される水に吸収させる。放熱フィン等を用い
ていないため、制御部の小型化により装置全体の小型化
を図ることができるとしている。
【0014】しかしながら、これらの技術では放熱板を
設置する点や、発熱する電子部品のケーシング内での配
置場所が制限される等のために設計を変更する必要が生
じ、既存の構成の温水洗浄装置におけるケーシング内の
廃熱ができない。この発熱する電子部品の配置は、発熱
する電子部品とその他の電子部品を分離するため、一つ
の機能を発揮させるための電子部品が離れて設置される
と、配線が複雑になり十分な小型化がなされない恐れが
ある。また、放熱板の設置に伴いコストの上昇も考えら
れる。
【0015】そのうえ、放熱板の設置目的はケーシング
内に熱がこもるのを防止するためではないため、高温貯
湯タンクによる放熱の廃熱への適用は困難である。
【0016】本発明が解決しようとする課題は、高温貯
湯タンクに貯湯されている温水からの放射熱により、温
水洗浄装置の高温貯湯タンクが収蔵されているケーシン
グ内の温度が上昇するのを防止でき、小型化したケーシ
ングを備えた温水洗浄装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の温水洗浄装置は、局部を洗浄する
温水洗浄部に温水を供給するための貯湯タンクと該貯湯
タンク周辺の空気流動形成手段と、前記貯湯タンクを内
蔵したケーシングとからなり、該ケーシングに空気流排
出手段とを設けたことを特徴とする。
【0018】請求項2に記載の温水洗浄装置は、請求項
1に記載の温水洗浄装置において、空気流動形成手段が
貯湯タンク周辺に空気流を誘導する手段であることを特
徴とする。
【0019】請求項3に記載の温水洗浄装置は、請求項
1に記載の温水洗浄装置において、空気流動形成手段が
貯湯タンク周辺を負圧とする手段であることを特徴とす
る。
【0020】請求項4に記載の温水洗浄装置は、請求項
1に記載の温水洗浄装置において、空気流動形成手段が
ケーシング内側に配設される送風手段と、その送風手段
からの送風路に形成された一以上の開口部であることを
特徴とする。
【0021】請求項5に記載の温水洗浄装置は、請求項
4に記載の温水洗浄装置において、開口部が貯湯タンク
近傍に配置されていることを特徴とする。
【0022】請求項6に記載の温水洗浄装置は、請求項
4に記載の温水洗浄装置において、送風手段が脱臭装置
の送風ファンであることを特徴とする。
【0023】請求項7に記載の温水洗浄装置は、請求項
4に記載の温水洗浄装置において、送風手段が局部を乾
燥する温風乾燥装置の温風ファンであることを特徴とす
る。
【0024】請求項8に記載の温水洗浄装置は、請求項
6又は請求項7に記載の温水洗浄装置において、所定時
間毎に送風手段が作動する様に制御するタイマー回路を
有することを特徴とする。
【0025】請求項9に記載の温水洗浄装置は、請求項
6又は請求項7に記載の温水洗浄装置において、ケーシ
ング内の温度が所定の温度以上となった場合に送風手段
が作動するように制御する温度センサーを有することを
特徴とする。
【0026】請求項10に記載の温水洗浄装置は、請求
項6又は請求項7に記載の温水洗浄装置において、貯湯
タンク内のヒータが作動する場合に送風手段が作動する
ように制御することを特徴とする。
【0027】請求項11に記載の温水洗浄装置は、請求
項1〜請求項10のいずれか一に記載の温水洗浄装置に
おいて、温水洗浄手段が、45℃以上の温水と水とを混
合して洗浄水の温度を適宜調整することを特徴とする。
【0028】請求項12に記載の温水洗浄装置は、請求
項1〜請求項10のいずれか一に記載の温水洗浄装置に
おいて、貯湯タンクが、45℃以上の温水を貯湯するこ
とを特徴とする。
【0029】本発明の温水洗浄装置は、脱臭機能や局部
の温風乾燥機能等を持つ温水洗浄装置において、それら
の機能を発揮させるために配設されている送風装置によ
り発生する空気の流れを利用して、ケーシング内に配設
されている高温貯湯タンク又は/及び発熱する機能制御
部品から放射される熱を、その周辺より排気することで
廃熱する。これにより、ケーシング内部温度を低下さ
せ、機能制御部品が高温貯湯タンク周辺に配置されてい
る場合にも、それらに影響をする熱を与えることがな
い。
【0030】高温貯湯タンクが熱源である場合、高温貯
湯タンクに貯湯されている温水の温度が45℃以上であ
ると、ケーシング内部に熱がこもる現象が顕著に発生す
る。また、発熱する機能制御部品によっても、ケーシン
グ内の温度上昇が促進される。このケーシング内部の熱
を排出するためには、空気流を発生させなければならな
い。そのために送風ファンを、ケーシング内部の廃熱の
ため専用に設けることは可能である。しかしながら、既
に脱臭機能や局部の温風乾燥機能等を発揮させるために
送風装置が配設されている場合には、それらを廃熱のた
めに兼用することが十分可能である。
【0031】通常の送風装置は送風ファン及び送風路で
ある送風ダクトからなる。通常の脱臭装置や温風乾燥装
置等の送風ファンは、送風ファン本来の目的の機能を達
成する場合以外には作動しない。また、送風ダクトにお
いては、送風効率を増大させるためケーシングに開口さ
れた吸引口と排気口以外に開口部が無い。
【0032】本発明の温水洗浄装置は、既に設けられて
いる脱臭機能や温風乾燥機能のための送風ファンを、送
風ファン本来の目的の機能を達成する場合以外にも作動
させ、発生した空気流を用いて、高温貯湯タンクより放
射される熱を廃熱する。また、空気流を導入する送風ダ
クトの途中に、開口部もしくは分岐を設け、廃熱が必要
な箇所の周辺にも空気流が流通するようにし、それらの
空気流を排気できる排気口をケーシングに設ける。その
場合、各温度センサーが各目的の温度を正確に測温でき
るように、送風ファンにより送られる空気流を温度セン
サーが感知する箇所に到達しないようにする。
【0033】ケーシング内の廃熱動作は、常時行う必要
は無い。送風ファンを作動させて廃熱を行う事例を以下
に挙げる。 (1)タイマー回路を設けておき、所定時間毎に送風フ
ァンを作動させる。 (2)ケーシング内に温度センサーを設けておき、ケー
シング内部が所定の温度以上になったら送風ファンを作
動させる。 (3)貯湯タンク内にはヒータが設けられている。貯湯
タンク内部の温水の温度が低下すると、ヒータが作動し
温調する。このヒータ作動時に送風ファンを作動させる
ことでケーシング内の廃熱を行う。
【0034】ケーシング内に空気流を発生させるその他
の手段としては、負圧による手段がある。この負圧を形
成する手段としては、送風路開口部から排気口へ最短距
離の経路を形成することにより、排気口付近に設置され
た吸引ファンによりケーシング内の空気流を吸引する手
段としても良い。この場合、吸引により発生した負圧に
より高温貯湯タンクもしくは発熱する機能制御部品周辺
の空気流を排出し、ケーシング内の熱を廃熱することが
できる。また、吸引ファンを前記送風ファンにより兼用
し、負圧を形成することも可能である。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明による温水洗浄装置の一実
施の形態について説明する。本実施の形態においては、
前述した図2に示す従来の温水洗浄装置において本発明
を適用し、脱臭機能の送風ファン2をケーシング1内の
廃熱のための送風ファンとして兼用する例を示す。図1
には、本発明の脱臭機能が付加されている温水洗浄装置
のケーシング内を、正面から見た場合の主要部の概念的
レイアウト図を示す。本発明の温水洗浄装置のケーシン
グ1内の送風ダクト3は、脱臭触媒4と空気流排出手段
である排気口6の中間で開口部を有する。開口部は、以
下の例のような構造が考えられる。
【0036】まず、図1(a)に示す例では、送風ダク
ト3が脱臭触媒4と排気口6の中間部分で複数に分岐し
ており、その内一つの送風ダクトは通常の脱臭機能によ
り吸引された空気流の排気を行うために用いられる。そ
の他の送風ダクトは、ケーシング1内の特に熱がこもり
やすい高温貯湯タンク7の上部や、必要に応じてその周
囲に設置されている機能制御部品8の表面に送風される
ように開口部11が配設されている。
【0037】図1(a)では、従来の送風ダクト3を分
岐し、高温貯湯タンク7上部において開口部11を設け
た例を示す。ケーシング1内に導入された空気流は、ケ
ーシング1に設けられた排気口6より外部に排出され
る。ケーシング1内部には、機能制御のための電子部品
が多数収蔵されているので、水や異物等が入り込まない
様に排気口6をケーシング1側部もしくはケーシング1
下部に設けるのが好ましい。あるいは、排気口6の開口
部によろい戸状のルーバを設けることで、水や異物等の
侵入防止に有効な構造とすることもできる。この場合、
ルーバの傾斜は下斜め方向としておくことが望ましい。
また、排気口6は開口部11よりの距離が最短になるよ
うにすれば、ケーシング内1の空気流が逆流や対流を起
こさず、廃熱効率及び排気効率が向上される。図1
(a)の例では、従来の温水洗浄装置のケーシング1内
の送風ダクト3に分岐を設けるだけで良く、設計変更を
行う必要がほとんど生じない。また、機能制御部品8が
発熱する場合には冷却・廃熱を行うために、発熱しない
機能制御部品である場合には熱を与えないようにするた
め、高温貯湯タンク7以外にも必要に応じて送風ダクト
3を配設し、空気流を誘導する。
【0038】また、図1(b)には、送風ダクト3は分
岐せずに、臭気が脱臭触媒4を通過した後、空気流が高
温貯湯タンク7及びその周囲に設置されている機能制御
部品8の表面に直接導入されるように配設する例を示
す。図1(b)では、高温貯湯タンク7上部において開
口部11を設けた例を示す。導入された空気流は、ケー
シング1に設けられた排気口6より排気される。この場
合も前記の例と同様に、排気口6はケーシング1側部も
しくはケーシング1下部に設けるのが好ましい。この例
では、こもっている熱を直接廃熱することができる。ま
た、排気口6と開口部11との距離が最短とすることに
より、ケーシング1内の空気流が逆流や対流を起こさ
ず、廃熱効率及び排気効率が向上される。さらに、温度
センサー9による各機能を発揮するための測温を正確に
行うことができる。
【0039】さらに、図1(c)に示す例では、送風ダ
クト3の終端は閉じており、送風ダクト3の側部に複数
の小孔9が開けられている。脱臭触媒4を通過した後の
清浄な空気流は、高温貯湯タンク7及びその周囲に設置
されている機能制御部品8の表面に直接噴射されるよう
に送風される。図1(c)では、高温貯湯タンク7上部
において小孔12を設けた例を示す。導入された空気流
は、ケーシング1に設けられた排気口6より排気され
る。この場合も前記例と同様に、排気口6はケーシング
1側部もしくはケーシング1下部に設けるのが好まし
い。この例では、空気流をケーシング内で対流させて、
熱が一箇所に集中するのを防止する必要がある場合に効
果が高い。
【0040】次に、脱臭手段を有する温水洗浄装置の動
作例を記す。前記の通り、まず脱臭手段が作動すると、
送風ファン2により便器ボール面に設けられた吸引口5
から臭気が吸引される。脱臭触媒4により脱臭された空
気流は、ケーシング1内部の送風ダクト3の開口部11
より、高温貯湯タンク7及び機能制御部品8の周辺各所
に導入される。高温貯湯タンク7による放射熱は空気流
とともに廃熱され、ケーシング1に設けられた排気口6
より逆流することなく排出される。
【0041】脱臭手段は、便器使用者が便座に着座する
と作動し、便座を離れると停止するように着座センサー
によって制御された。着座センサーは、光センサーや赤
外線センサー、重力センサー等を用いる。着座センサー
により脱臭装置が作動した場合には、送風ファン2の作
動によりケーシング1内の熱も排気される。
【0042】しかしながら、便器の使用が長時間なされ
ず脱臭装置が作動しない場合には、送風ファン2による
廃熱がなされず、ケーシング1内が高温に保持されたま
まとなる。そこで、所定時間毎に脱臭装置が作動するタ
イマー回路を設けることで、便器が長時間使用されない
場合にも、良好にケーシング1内の廃熱が行われる。
【0043】あるいは、ケーシング1が設置されている
温水洗浄装置の設置場所の雰囲気温度によって、ケーシ
ング1内の温度上昇の程度が左右されるので、ケーシン
グ1内が所定の温度以上となった場合にのみ、脱臭装置
が作動するように制御する温度センサーを設けておくこ
とによっても高い廃熱効果が期待される。
【0044】さらには、高温貯湯タンク7内のヒータ
(図示せず)が作動するのに合わせて、送風ファン2も
同時に作動させることも可能である。
【0045】本実施の形態では、脱臭装置の送風ファン
及び送風ダクトを用いた例を記載した。本実施の形態以
外にも温風乾燥機能や室内暖房装置などを有する便座に
おいても、それらの機能を発揮させるために配設されて
いる送風ファンをケーシング内の廃熱に兼用させること
ができる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような優れた効果を奏する。
本発明の温水洗浄装置は、脱臭機能や温風乾燥機能等に
用いられる送風ファンにより発生する空気流、もしくは
新たに設けた吸引ファンの負圧に基づく空気流により、
高温貯湯タンク又は発熱する機能制御部品から放射され
る熱を廃熱することができる。送風ファンとして、脱臭
機能や温風乾燥機能等に用いられる送風装置と廃熱用の
送風装置とを兼用することができるので、新たに廃熱用
の送風ファンを設ける必要がなく、コストの上昇がほと
んどない。本発明の温水洗浄装置は、従来の送風ダクト
に開口部もしくは分岐を設け、ケーシングに必要に応じ
て排気口を設けるだけで良い。そのため、本発明の温水
洗浄装置は、従来の温水洗浄装置の設計を大幅に変更す
ることなく得ることができる。また、ケーシング内の機
能制御部品の設置箇所を制限することもないので、やは
りコストの上昇はほとんどない。その結果、低コストで
実用的な小容積のケーシングを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱臭機能が付加されている温水洗浄装
置のケーシング内を、正面から見た場合の主要部の概念
的レイアウトを示す図である。
【図2】従来の温水洗浄装置のケーシング内の概念的レ
イアウトを示す図である。
【図3】従来の温水洗浄装置のケーシング内の高温貯湯
タンクの周囲を全て断熱材で覆った場合の概念的レイア
ウトを示す図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 送風ファン 3 送風ダクト 4 脱臭触媒 5 吸引口 6 排気口 7 高温貯湯タンク 8 機能制御部品 9 温度センサー 10 断熱材 11 開口部 12 小孔 a 熱がこもりやすい箇所
フロントページの続き (72)発明者 茅野 雅弘 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 谷田 雅敏 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局部を洗浄する温水洗浄部に温水を供給
    するための貯湯タンクと、該貯湯タンク周辺の空気流動
    形成手段と、前記貯湯タンクを内蔵したケーシングとか
    らなり、該ケーシングに空気流排出手段を設けたことを
    特徴とする温水洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記空気流動形成手段が貯湯タンク周辺
    に空気流を誘導する手段である請求項1に記載の温水洗
    浄装置。
  3. 【請求項3】 前記空気流動形成手段が貯湯タンク周辺
    を負圧とする手段である請求項1に記載の温水洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 前記空気流動形成手段がケーシング内側
    に配設される送風手段と、その送風手段からの送風路に
    形成された一以上の開口部である請求項1に記載の温水
    洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記開口部が貯湯タンク近傍に配置され
    ている請求項4に記載の温水洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記送風手段が脱臭装置の送風ファンで
    ある請求項4に記載の温水洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記送風手段が局部を乾燥する温風乾燥
    装置の温風ファンである請求項4に記載の温水洗浄装
    置。
  8. 【請求項8】 所定時間毎に送風手段が作動する様に制
    御するタイマー回路を有する請求項6又は請求項7に記
    載の温水洗浄装置。
  9. 【請求項9】 ケーシング内の温度が所定の温度以上と
    なった場合に送風手段が作動するように制御する温度セ
    ンサーを有する請求項6又は請求項7に記載の温水洗浄
    装置。
  10. 【請求項10】 貯湯タンク内のヒータが作動する場合
    に送風手段が作動するように制御する請求項6又は請求
    項7に記載の温水洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記温水洗浄部が45℃以上の温水と
    水とを混合して洗浄水の温度を適宜調整する請求項1〜
    請求項10のいずれか一に記載の温水洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記貯湯タンクが45℃以上の温水を
    貯湯する請求項1〜請求項10のいずれか一に記載の温
    水洗浄装置。
JP8490497A 1997-04-03 1997-04-03 温水洗浄装置 Pending JPH10280511A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014024552A1 (ja) * 2012-08-10 2014-02-13 株式会社Lixil イオン発生装置及びそれを組み込んだ便座装置
JP2016028741A (ja) * 2015-10-19 2016-03-03 株式会社Lixil イオン発生装置を組み込んだ便座装置
JP2017064553A (ja) * 2017-01-24 2017-04-06 株式会社Lixil イオン発生装置

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