JP7482395B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
特許文献1に記載の便器の脱臭装置は、便鉢内で横旋回する空気の流れを形成し、臭気の上昇を防いで脱臭している。温風乾燥ユニットに設けられたファンと、脱臭ユニットに設けられたファンとを用い、吹出口から便鉢の内側面に沿って横旋回させるように空気を吹き出し、旋回して戻ってきた空気を吸込口にて吸い込むように空気を循環させ、その空気の循環過程にて脱臭を行う。
特許第6489759号公報
便鉢の内側面に沿って横旋回するように空気が吹き出される場合、吹き出される空気の風量が大きいと、吹き出された空気は、便鉢前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がりきれずに便鉢の壁面へ衝突し分散される。そのため、便鉢内の空気が便鉢外へあふれて空気の循環を妨げる上、便鉢内の臭気が便鉢外に漏れてしまう可能性がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、便鉢内の臭気が外に漏れることを防ぎ使用者が快適に使用できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明は、便器の便鉢内を脱臭するための脱臭装置を備える衛生洗浄装置であって、前記脱臭装置は、前記便鉢内の空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口から吸い込まれた空気を脱臭する脱臭部が設けられた脱臭通路であって、前記吸込口から吸いこまれた空気の一部が通り第1吹出口へ続く排気通路と、前記吸込口から吸い込まれた空気の別の一部が通り第2吹出口へ続く循環通路と、に分岐する前記脱臭通路と、前記脱臭通路に空気の流れを生成可能なファンと、を有し、前記第1吹出口は、前記排気通路を通過した空気を前記便鉢外に吹き出すように配置され、前記第2吹出口は、前記循環通路を通過した空気が前記便鉢内を旋回するように吹き出すように配置されることを特徴とする衛生洗浄装置である。
従来技術では2つのファンが用いられており、部品点数が多くなるために脱臭装置が大型となってしまっていた。これに対して、この衛生洗浄装置によれば1つのファンでも空気が旋回する流れを形成することができ、脱臭装置を小型化できる。
また、1つのファンで吸い込んだ空気のすべてを便鉢内に吹き出すと、便鉢内に吹き出される空気の風量が大きくなり、便器内の臭気が便鉢外に漏れる恐れがある。これに対して、この衛生洗浄装置によれば、脱臭通路に吸い込まれた空気の一部は便鉢外に吹き出され、別の一部が便鉢内に吹き出される。これにより、便鉢内に吹き出される空気の風量を調節することができ、便鉢内に吹き出された空気が便鉢前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散されることで、便鉢内の臭気を含む空気が便鉢外に出ていくことを防ぐことができる。
したがって、少ない部品点数で脱臭装置を小型化し意匠性向上に貢献しながら、便鉢内の臭気が外に漏れることを防ぎ使用者が快適に使用できる衛生洗浄装置を提供することができる。
本発明の態様によれば、便鉢内の臭気が外に漏れることを防ぎ使用者が快適に使用できるトイレ装置が提供される。
実施形態に係る衛生洗浄装置を例示する平面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置を例示する断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置を例示する断面図である。 実施形態に係る別の衛生洗浄装置を例示する平面図である。 実施形態に係る別の衛生洗浄装置を例示する平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る衛生洗浄装置を例示する平面図である。
図1に表したように、トイレ装置200は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)10と、実施形態に係る衛生洗浄装置100と、を有する。衛生洗浄装置100は、便器10の上に取り付けられる。衛生洗浄装置100は、便器10に対して一体的に取り付けられてもよいし、便器10に対して着脱可能に取り付けられても良い。
便器10は、便鉢10a(ボウル部)を有する。便鉢10aは、下方に凹んだ形状を呈している。便器10は、便鉢10aにおいて使用者の尿や便などの排泄物を受ける。
衛生洗浄装置100は、ケーシング20と、脱臭装置30と、ノズル40と、を有する。ケーシング20は、便器10の便鉢10aよりも後方の部分の上に設けられている。脱臭装置30及びノズル40は、ケーシング20の内部に収納されている。また、衛生洗浄装置100は、便座や便蓋(不図示)を有していても良い。ケーシング20は、便座や便蓋を回転可能に軸支する。
なお、本願明細書においては、ケーシング20に背を向けて便器10(便座)の上に座った使用者から見て上方、下方、前方、後方、右側、左側を、それぞれ、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「右側方」、「左側方」としている。
ノズル40は、着座した使用者の局部(「おしり」など)を洗浄する洗浄水を噴出する洗浄ノズルである。例えば、衛生洗浄装置100には、図示を省略したセンサ(人体検知センサや着座センサ)、制御部(IC)及び駆動部(モータ)などが適宜設けられる。制御部は、センサの検知結果に応じて、駆動部によりノズル40をケーシング20から便鉢10aへ進出させる。また、制御部は、センサの検知結果に応じて、ノズル40をケーシング20の内部に後退させる。ノズル40の先端部には吐水孔が設けられており、前方へ進出したノズル40は、供給された水を吐水孔から上方に向かって吐出する。これにより、着座した使用者の局部を洗浄することができる。
脱臭装置30は、便鉢10a内を脱臭するためのトイレ用脱臭装置である。脱臭装置30は、便鉢10a内の空気を吸引し、吸引した空気に含まれる大便臭などの臭気成分を低減させる。図1に示したように、脱臭装置30は、吸込口31と、脱臭通路32と、ファン33と、脱臭部34と、第1吹出口35aと、第2吹出口35bと、を有する。
ファン33は、脱臭通路32内に設けられる。ファン33は、脱臭通路32内に空気の流れを生成可能な送風装置である。例えば、ファン33に設けられた複数の羽が回転することで、空気の流れが生成される。ファン33が動作すると、吸込口31は、便鉢10a内の空気を吸い込む。なお、図中の破線矢印は、空気の流れを表す。矢印が太いことは、風量(単位時間あたりに通過する空気の体積)が大きいことに対応する。
脱臭部34は、脱臭通路32内に設けられる。この例では、脱臭部34は、脱臭通路32内において、ファン33の上流側に位置する。脱臭部34としては、たとえば活性炭を使った触媒を利用して脱臭する部材を用いることができるが、これに限定されない。ファン33が作動すると、吸込口31から吸い込まれたトイレルーム内の空気が、脱臭部34に達する。空気が脱臭部34に接触すると、空気に含まれるアンモニアなどの臭気成分が、脱臭部34に吸着される。これにより、空気に含まれる臭気成分を低減させることができる。但し、脱臭部は、上記に限らず、吸込口31から吸い込まれた空気を脱臭することが可能な構成であれば良い。
吸込口31から吸い込まれた空気は、脱臭通路32を通って、第1吹出口35aまたは第2吹出口35bから吹き出される。すなわち、脱臭通路32は、中途で二手に分岐する。具体的には、脱臭通路32は、第1吹出口35aへ続く排気通路32aと、第2吹出口35bへ続く循環通路32bと、に分岐する。なお、排気通路32a、循環通路32b及び分岐前の脱臭通路32などは、一体的に成形されたものでも良いし、別々のダクトなどの部材が接続されたものでも良い。
吸込口31から吸い込まれた空気の一部は、排気通路32aを通って、第1吹出口35aへ導かれる。吸込口31から吸い込まれた空気の別の一部(残部)は、循環通路32bを通って、第2吹出口35bへ導かれる。
第1吹出口35aは、排気通路32aを通過した空気を便鉢10a外に吹き出すように配置されている。例えば、第1吹出口35aは、衛生洗浄装置100の後方又は側方に向けて、空気を吹き出す。
第2吹出口35bは、循環通路32bを通過した空気が便鉢10a内を旋回するように、循環通路32bを通過した空気を吹き出す。第2吹出口35bから吹き出された空気の少なくとも一部は、便鉢10aの内側面(内壁10w)に沿って旋回し、再び吸込口31から吸い込まれ、循環する。
従来技術では、温風ファン及び脱臭ファンの2つのファンを用い、吹出口から便鉢の内側面に沿って横旋回させるように空気を吹き出し、旋回して戻ってきた空気を吸込口にて吸い込むように空気を循環させていた。しかし、2つのファンを用いる場合、部品点数が多くなるために脱臭装置の大型化の原因となる。そこで、1つのファンで空気が横旋回する流れを形成する構成が考えられる。しかし、1つのファンで吸い込んだ空気の全てを送風して便鉢内に吹き出す構成にすると、便鉢内に吹き出される空気の風量が大きくなる。この場合、臭気が便鉢の外に漏れてしまうという新たな可能性が発生する。
例えば、便鉢10aの内側面に沿って旋回するように吹き出され空気の一部は、便鉢10aの前方の曲率が大きい部分(便鉢前方部10f)に当たる。この際、吹き出される空気の風量が大き過ぎると、吹き出された空気は、便鉢前方部10fで曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散される。このような場合、例えば便鉢前方部10fにおいて空気が上方に向かう流れが発生する。すると、便鉢10a内の空気が便鉢10a外へあふれて空気の循環が妨げられる上、便鉢10a内の臭気が便鉢10a外に漏れてしまう可能性がある。
これに対して、実施形態に係る衛生洗浄装置100においては、脱臭通路32に吸い込まれた空気の一部は便鉢10a外に吹き出され、別の一部が便鉢10a内に吹き出される。これにより、便鉢10a内に吹き出される空気の風量を調節することができ、便鉢10a内に吹き出された空気が便鉢前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散されることで、便鉢10a内の臭気を含む空気が便鉢10a外に出ていくことを防ぐことができる。したがって、少ない部品点数で脱臭装置30を小型化し、大便器の意匠性向上に貢献しながら、便鉢10a内の臭気が外に漏れることを防ぎ使用者が快適に使用できる衛生洗浄装置を提供することができる。
例えば、循環通路32bの最小断面積は、排気通路32aの最小断面積よりも小さい。なお、断面積とは、空気が流れる方向に対して垂直な面における流路の断面積である。また、例えば、第2吹出口35bの開口面積は、第1吹出口35aの開口面積よりも小さい。これにより、第2吹出口35bを通る第2風量は、第1吹出口35aを通る第1風量よりも小さい。例えば、第2風量は、第1風量の5%以上20%以下である。このような構成によれば、便鉢10a内に吹き出される風量が大きすぎないように調節することができる。これにより、便鉢10a内に吹き出された空気が便鉢10a前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散されることで、便鉢10a内の臭気を含む空気が便鉢10a外に出ていくことをより一層防ぐことができる。
また、脱臭通路32は、排気通路32aと循環通路32bとに分岐する分岐点32cを有する。脱臭部34は、分岐点32cまたは分岐点32cよりも上流に位置する。図1の例では、脱臭部34の位置は、脱臭通路32の分岐点32cの上流である。吸込口31から吸い込まれた空気は、脱臭部34により臭気成分が低減された後、分岐点32cで二手に分かれる。このような構成によれば、脱臭通路32において脱臭部34が抵抗となり、別部材を設けることなく、便鉢10a内に吹き出される風量をより少なく調節することができる。これにより、便鉢10a内に吹き出された空気が便鉢10a前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散されることで、便鉢10a内の臭気を含む空気が便鉢10a外に出ていくことをより一層防ぐことができる。
図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置を例示する断面図である。
図2は、図1に示したA-A断面を表す。また、吸込口31及び第2吹出口35bの位置を点線で表す。図1及び図2に表したように、吸込口31のノズル40に対する左右方向における位置は、第2吹出口35bのノズル40に対する左右方向における位置とは、異なる。例えば、ノズル40の左右方向における位置は、吸込口31の左右方向における位置と、第2吹出口35bの左右方向における位置と、の間である。
このような構成によれば、吸込口31及び第2吹出口35bのそれぞれを、便鉢10aの内壁10wに近い位置に配置することができる。例えば、吸込口31を左側の内壁10wに近づけ、第2吹出口35bを右側の内壁10wに近づけることができる。これにより、噴出された空気が曲率の大きな部分まで到達することなく、直接吸込口31に吸い込まれることを避け、吹き出された空気が便鉢10a内に沿って旋回を起こしやすくすることができる。
図3は、実施形態に係る衛生洗浄装置を例示する断面図である。
図3は、図1に示したB-B断面を示す。実施形態においては、排気通路32a及び循環通路32bの少なくとも一方の少なくとも一部は、ノズル40の下に位置する。図3に示した例においては、循環通路32bの一部は、ノズル40の下に位置している。
脱臭通路32をノズル40の前方や後方に設けると、脱臭通路32の大きさに応じて衛生洗浄装置100の前後方向の長さの大型化が懸念される。これに対して、実施形態によれば、流れる空気の風量が小さい分岐した後の脱臭通路32をノズルの下に配置することで、衛生洗浄装置100の高さ方向の大きさを維持しながら、長さ方向の小型化を図ることができる。これにより、さらに意匠性が高く、使用者が感じる悪臭を低減した衛生洗浄装置を実現できる。
図4は、実施形態に係る別の衛生洗浄装置を例示する平面図である。
図4は、実施形態に係る衛生洗浄装置101を備えたトイレ装置201を表す。図4に示したように、この例では、脱臭部34の位置は、脱臭通路32において、ファン33の下流側であり、分岐点32cの上流側である。これ以外については、衛生洗浄装置101、トイレ装置201には、衛生洗浄装置100、トイレ装置200と同様の説明を適用できる。
衛生洗浄装置101においても、脱臭通路32に吸い込まれた空気の一部は便鉢10a外に吹き出され、別の一部が便鉢10a内に吹き出される。これにより、便鉢10a内に吹き出される空気の風量を調節することができ、便鉢10a内の臭気が外に漏れることを防ぐことができる。
図5は、実施形態に係る別の衛生洗浄装置を例示する平面図である。
図5は、実施形態に係る衛生洗浄装置102を備えたトイレ装置202を表す。図5に示したように、この例では、脱臭部34の位置は、脱臭通路32において、分岐点32cの下流の排気通路32a側である。これ以外については、衛生洗浄装置102、トイレ装置202には、衛生洗浄装置100、トイレ装置200と同様の説明を適用できる。
衛生洗浄装置102においても、脱臭通路32に吸い込まれた空気の一部は便鉢10a外に吹き出され、別の一部が便鉢10a内に吹き出される。これにより、便鉢10a内に吹き出される空気の風量を調節することができ、便鉢10a内の臭気が外に漏れることを防ぐことができる。
以上説明した実施形態に基づく衛生洗浄装置として、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様は、便器の便鉢内を脱臭するための脱臭装置を備える衛生洗浄装置であって、前記脱臭装置は、前記便鉢内の空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口から吸い込まれた空気を脱臭する脱臭部が設けられ、前記吸込口から吸いこまれた空気の一部が通り第1吹出口へ続く排気通路と、前記吸込口から吸い込まれた空気の別の一部が通り第2吹出口へ続く循環通路と、に分岐する脱臭通路と、前記脱臭通路に空気の流れを生成可能なファンと、を有し、前記第1吹出口は、前記排気通路を通過した空気を前記便鉢外に吹き出すように配置され、前記第2吹出口は、前記循環通路を通過した空気が前記便鉢内を旋回するように吹き出すように配置されることを特徴とする衛生洗浄装置である。
従来技術では2つのファンが用いられており、部品点数が多くなるために脱臭装置の大型化の原因となる。これに対して、この衛生洗浄装置によれば1つのファンでも空気が旋回する流れを形成することができる。
また、1つのファンで吸い込んだ空気のすべてを便鉢内に吹き出すと、便鉢内に吹き出される空気の風量が大きくなり、便器内の臭気が便鉢外に漏れる恐れがある。これに対して、この衛生洗浄装置によれば、脱臭通路に吸い込まれた空気の一部は便鉢外に吹き出され、別の一部が便鉢内に吹き出される。これにより、便鉢内に吹き出される空気の風量を調節することができ、便鉢内に吹き出された空気が便鉢前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散されることで、便鉢内の臭気を含む空気が便鉢外に出ていくことを防ぐことができる。
したがって、少ない部品点数で脱臭装置を小型化し意匠性向上に貢献しながら、便鉢内の臭気が外に漏れることを防ぎ使用者が快適に使用できる衛生洗浄装置を提供することができる。
第2の態様は、第1の態様において、使用者の局部を洗浄する洗浄水を噴出するノズルをさらに備え、前記吸込口の前記ノズルに対する左右方向における位置は、前記第2吹出口の前記ノズルに対する左右方向における位置と異なることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、吸込口と便鉢内に空気を吹き出す吹出口とが、それぞれ便鉢内壁に近くなる。これにより、噴出された空気が曲率の大きな部分まで到達することなく、直接吸込口に吸い込まれることを避け、吹き出された空気が便鉢内に沿って旋回を起こしやすくすることができる。
第3の態様は、第1または第2の態様において、前記第2吹出口を通る第2風量は、前記第1吹出口を通る第1風量よりも小さいことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、便鉢内に吹き出される風量が大きすぎないように調整できる。これにより、便鉢内に吹き出された空気が便鉢前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散されることで、便鉢内の臭気を含む空気が便鉢外に出ていくことを防ぐことができる。
第4の態様は、第1~第3のいずれか1つの態様において、前記循環通路の最小断面積は、前記排気通路の最小断面積よりも小さいことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、便鉢内に吹き出される風量が大きすぎないように調整できる。これにより、便鉢内に吹き出された空気が便鉢前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散されることで、便鉢内の臭気を含む空気が便鉢外に出ていくことを一層防ぐことができる。
第5の態様は、第3の態様において、前記第1風量は、前記第2風量の20%以下であることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、便鉢内に吹き出される風量が、便鉢外に排気される空気の20%以下というかなり少量に調節される。これにより、便鉢内に吹き出された空気が便鉢前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散されることで、便鉢内の臭気を含む空気が便鉢外に出ていくことを一層防ぐことができる。
第6の態様は、第1~第5のいずれか1つの態様において、前記脱臭通路は、前記排気通路と前記循環通路とに分岐する分岐点を有し、前記脱臭部は、前記分岐点または前記分岐点よりも上流に位置することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、脱臭通路において脱臭部が抵抗となり、別部材を設けることなく、便鉢内に吹き出される風量をより少なく調整することができる。これにより、便鉢内に吹き出された空気が便鉢前方の曲率が大きい部分を通過する際に曲がり切れずに便鉢の壁面へ衝突し、分散されることで、便鉢内の臭気を含む空気が便鉢外に出ていくことを一層防ぐことができる。
第7の態様は、第1の態様において、使用者の局部を洗浄する洗浄水を噴出するノズルをさらに備え、前記排気通路及び前記循環通路の少なくとも一方の少なくとも一部は、前記ノズルの下に位置することを特徴とする衛生洗浄装置である。
脱臭通路をノズルの前方や後方に設けると、脱臭通路の大きさに応じて衛生洗浄装置の前後方向の長さの大型化が懸念される。これに対して、この衛生洗浄装置によれば、流れる空気の風量が小さい分岐した後の脱臭通路をノズルの下に配置することで、衛生洗浄装置の高さ方向の大きさを維持しながら、長さ方向の小型化を図ることができる。これにより、さらに意匠性が高く、使用者が感じる悪臭を低減した衛生洗浄装置を実現できる。
第8の対応は、第7の態様において、前記循環通路の少なくとも一部は、前記ノズルの下に位置することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、循環通路をノズルの下に配置することで、衛生洗浄装置の高さ方向の大きさを維持しながら、長さ方向の小型化を図ることができる。これにより、さらに意匠性が高く、使用者が感じる悪臭を低減した衛生洗浄装置を実現できる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置、トイレ装置などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 便器、 10a 便鉢、 10f 便鉢前方部、 10w 内壁、 20 ケーシング、 30 脱臭装置、 31 吸込口、 32 脱臭通路、 32a 排気通路、 32b 循環通路、 32c 分岐点、 33 ファン、 34 脱臭部、 35a 第1吹出口、 35b 第2吹出口、 40 ノズル、 100~102 衛生洗浄装置、 200~202 トイレ装置

Claims (7)

  1. 便器の便鉢内を脱臭するための脱臭装置を備える衛生洗浄装置であって、
    前記脱臭装置は、
    前記便鉢内の空気を吸い込む吸込口と、
    前記吸込口から吸い込まれた空気を脱臭する脱臭部が設けられた脱臭通路であって、前記吸込口から吸いこまれた空気の一部が通り第1吹出口へ続く排気通路と、前記吸込口から吸い込まれた空気の別の一部が通り第2吹出口へ続く循環通路と、に分岐する前記脱臭通路と、
    前記脱臭通路に空気の流れを生成可能なファンと、
    を有し、
    前記第1吹出口は、前記排気通路を通過した空気を前記便鉢外に吹き出すように配置され、
    前記第2吹出口は、前記循環通路を通過した空気が前記便鉢内を旋回するように吹き出すように配置され
    前記循環通路の最小断面積は、前記排気通路の最小断面積よりも小さいことを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 使用者の局部を洗浄する洗浄水を噴出するノズルをさらに備え、
    前記吸込口の前記ノズルに対する左右方向における位置は、前記第2吹出口の前記ノズルに対する左右方向における位置と異なることを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記第2吹出口を通る第2風量は、前記第1吹出口を通る第1風量よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記第2風量は、前記第1風量の20%以下であることを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記脱臭通路は、前記排気通路と前記循環通路とに分岐する分岐点を有し、
    前記脱臭部は、前記分岐点または前記分岐点よりも上流に位置することを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
  6. 使用者の局部を洗浄する洗浄水を噴出するノズルをさらに備え、
    前記排気通路及び前記循環通路の少なくとも一方の少なくとも一部は、前記ノズルの下に位置することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  7. 前記循環通路の少なくとも一部は、前記ノズルの下に位置することを特徴とする請求項記載の衛生洗浄装置。
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