JP6374364B2 - 大便器の脱臭方法及び大便器 - Google Patents

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本発明は、大便器の脱臭方法及び大便器に関する。
大便器には、用便後に局部を洗浄するための局分洗浄装置や、用便中、用便後の臭気を吸い込んで脱臭する脱臭装置を備えたものがある。
局部洗浄装置(局部洗浄ユニット)は、例えば、リモコン操作などに応じ、ノズル開口部を通じて便器本体の内側とカバーケース及びノズルカバーの間で進退・出没する局部洗浄ノズルを備え、局部洗浄ノズルが進出とともにノズル開口部を開閉するシャッタを押圧傾動させて開き、便器本体の内側に進出した局部洗浄ノズルの先端部から洗浄水が吐出することによって局部を洗浄するように構成されている。
脱臭装置(脱臭ユニット)は、例えば、便器本体の後部上面に局部洗浄装置と一体のユニットとして設けられ、便器本体に向けて開口する吸込口から便器本体内に淀む空気を吸い込み、吸着型、分解型の脱臭カートリッジ(脱臭手段)で臭気成分を除去・分解して脱臭しつつこの空気を外部に排出するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、局部洗浄装置の局部洗浄ノズルを出没させるためのノズル開口部などとの関係で便器本体の後部に設ける脱臭装置の吸込口の大きさにはある程度制約が生じる。これにより、便器本体内に淀む空気を吸い込むために出力が大きなファンが必要になるなどの不都合があった。
これに対し、本願の発明者らは、便器本体の後部に空気の吹出口と吸込口を設け、吹出口から便器本体のリム部の内側面に沿って横旋回させるように空気を吹き出し、旋回して戻ってきた空気を吸込口で吸い込むようにして空気を循環させ、循環過程で脱臭を行う脱臭方法及び脱臭装置を発明し、既に特許出願(特願2014−086359)を行っている。
この脱臭方法及び脱臭装置においては、横旋回により便器本体上に空気の流れを生じさせ、淀んでいた空気を引き連れるようにして吸込口に取り込むことができ、出力が大きなファンを用いることなく、効率的に脱臭を行うことが可能になる。これにより、臭気が便器本体の上方に上がって拡散することを抑制できる。
実用新案登録第2559914号公報
ここで、本願の発明者らによる上記の脱臭方法及び脱臭装置においては、吹出口から便器本体の内側面に空気を吹き付け、リム部に沿う横旋回の循環流を形成するため、例えば使用者が便座から立ち上がる際に循環流の内側の空気が上方に引き上がり臭気が拡散することも考えられる。
本発明は、上記事情に鑑み、より効率的且つ効果的に臭気を捕集して用便中、用便後の臭気を脱臭することを可能にする大便器の脱臭方法及び大便器を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の大便器の脱臭方法は、大便器の便器本体内の臭気を脱臭する方法であって、吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出すとともに前記便器本体内の空気を吸込口から吸い込み、前記便器本体の内面に沿って横旋回する空気の横旋回流と、前記便器本体の内部を横断する空気の横断流を形成し、前記横旋回流と前記横断流によって流れて前記吸込口から吸い込んだ空気の臭気成分を脱臭手段で除去することを特徴とする水洗大便器の便器本体内の臭気を脱臭する方法であって、吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出すとともに前記便器本体内の空気を吸込口から吸い込み、前記便器本体の内面に沿って横旋回する空気の横旋回流と、前記便器本体の内部を横断する空気の横断流を形成し、前記横旋回流と前記横断流によって流れて前記吸込口から吸い込んだ空気の臭気成分を脱臭手段で除去することを特徴とする。
また、本発明の大便器は、便器本体内の臭気を脱臭する脱臭装置を備えた大便器であって、前記脱臭装置が、前記便器本体内に空気を吹き出す吹出口と、前記便器本体内の空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口から吸い込んだ空気の臭気成分を除去する脱臭手段とを備え、前記吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出し、前記便器本体内の空気から吸い込み、前記便器本体の内面に沿って横旋回する空気の横旋回流と、前記便器本体の内部を横断する空気の横断流を形成し、前記横旋回流と前記横断流によって流れる空気を前記吸込口から吸い込むように構成されていることを特徴とする。
これらの発明においては、吹出口から便器本体内に空気を吹き出すとともに便器本体内の空気を吸込口から吸い込むことにより、便器本体のリム部などの内面に沿って横旋回する空気の横旋回流によって便器本体内の臭気を引き連れて吸込口から吸い込み、脱臭手段で脱臭することができる。
また、空気の横旋回流に加え、便器本体の内部を横断する空気の横断流を形成することによって、便器本体の中央部、すなわち、空気の横旋回流の内側に滞留する臭気を横断流によって引き連れて吸込口から吸い込み、脱臭手段で脱臭することができる。
これにより、より効率的且つ効果的に臭気を捕集して用便中、用便後の臭気を脱臭することが可能になり、例えば使用者が便座から立ち上がる際に便器本体の中央部の空気が上方に引き上がり臭気が拡散することを確実に防止できる。
また、本発明の大便器の脱臭方法においては、吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出すとともに前記便器本体内の空気を吸込口から吸い込んで、前記便器本体内に複数の前記空気の横旋回流及び/又は複数の前記空気の横断流を形成してもよい。
この発明においては、便器本体内に複数の空気の横旋回流及び/又は複数の空気の横断流を形成することによって、より確実に便器本体の中央部に滞留する臭気、便器本体内の全体の臭気を捕集して脱臭することができる。
また、本発明の大便器においては、前記吹出口に風向調節部材が設けられ、前記風向調節部材は、前記吹出口から吹き出す空気が流通するとともに、前記便器本体の内面に向けて空気を吹き出させ、前記便器本体の内面に沿って横旋回する空気の横旋回流を形成するための横旋回流形成部と、前記便器本体の内側に向けて空気を吹き出させ、前記便器本体の内部を横断する空気の横断流を形成するための横断流形成部とを備えていることが望ましい。
この発明においては、吹出口に横旋回流形成部と横断流形成部を備えた風向調節部材を設けることによって、一つの吹出口から空気を吹き出すとともに、便器本体の内面に沿って横旋回する空気の横旋回流と、便器本体の内部を横断する空気の横断流を同時に形成することができる。
また、横旋回流形成部と横断流形成部の大きさ(面積比など)を調節することによって、好適に便器本体内の臭気を捕集して脱臭できるように空気の横旋回流と横断流の流量比を自在に且つ容易に調節することができる。
さらに、本発明の大便器の脱臭方法においては、吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出すとともに前記便器本体内の空気を吸込口から吸い込み、前記便器本体の内面に沿って縦旋回する空気の縦旋回流を形成するようにしてもよい。
また、本発明の大便器は、前記脱臭装置が、吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出し、前記便器本体内の空気を吸込口から吸い込み、前記便器本体の内面に沿って縦旋回する空気の縦旋回流を形成するように構成されていてもよい。
これらの発明においては、吹出口から便器本体内に空気を吹き出すとともに便器本体内の空気を吸込口から吸い込むことにより、便器本体の内面に沿って縦旋回する空気の縦旋回流によって便器本体内の臭気を引き連れて吸込口から吸い込み、脱臭手段で脱臭することができる。
そして、縦旋回(旋回軸が横方向を向く旋回)することで、便器本体から上方に上がる臭気を効率的に捕集することができる。これにより、より効率的且つ効果的に臭気を捕集して用便中、用便後の臭気を脱臭することが可能になり、例えば使用者が便座から立ち上がる際に便器本体の中央部の空気が上方に引き上がり臭気が拡散することを確実に防止できる。
また、本発明の大便器の脱臭方法においては、吹出口から空気を吹き出して少なくとも一部が渦流となるように前記空気の横旋回流及び/又は前記横断流を形成するようにしてもよい。
本発明の大便器は、前記脱臭装置が前記吹出口及び/又は前記吸込口に渦流発生手段を備え、前記渦流発生手段によって少なくとも一部が渦流となるように前記空気の横旋回流及び/又は前記横断流を形成するように構成されていてもよい。
これらの発明においては、便器本体内に形成される空気の横旋回流及び/又は横断流の少なくとも一部が渦流であることによって、この渦流で周囲の広範の臭気を引き込みながら空気の横旋回流及び/又は横断流の流れによって吸込口に送り、空気を吸い込むことができる。
これにより、さらに効率的且つ効果的に便器本体内の臭気を捕集して用便中、用便後の臭気を脱臭することが可能になり、例えば使用者が便座から立ち上がる際に便器本体の中央部の空気が上方に引き上がり臭気が拡散することをより確実に防止できる。
また、本発明の大便器の脱臭方法においては、前記脱臭手段で処理した空気を前記吹出口から前記便器本体内に吹き出して循環させることが望ましい。
この発明においては、脱臭手段で処理した空気を吹出口から便器本体内に吹き出して循環させるようにすると、一つの送風機等の駆動装置を用いることによって吹出口から便器本体内に空気を吹き出すとともに便器本体内の空気を吸込口から吸い込んで空気を循環させることができる。これにより、効率的に脱臭処理を行うことが可能になる。
さらに、本発明の大便器の脱臭方法においては、前記横旋回流を前記横断流よりも強い空気の流れにすることが望ましい。
この発明においては、横旋回流を横断流よりも強い空気の流れにすることによって横断流が便器本体の外に流れ出てしまうことを確実に防止でき、臭気が拡散することを防止して効果的に脱臭処理を行うことが可能になる。
また、本発明の大便器の脱臭方法においては、前記横断流が前記横旋回流に合流して前記吸込口から吸い込まれるようにすることが望ましい。
この発明においては、横断流が横旋回流に合流して吸込口から吸い込まれることによって、横旋回流に加えて便器本体の中央部の臭気を捕集する横断流を形成するようにしても、この横断流で引き込まれた臭気を横旋回流とともに吸込口に送って効果的且つ効率的に脱臭処理することができる。
本発明の大便器の脱臭方法及び大便器においては、より効率的且つ効果的に臭気を捕集して用便中、用便後の臭気を脱臭することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る大便器を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る大便器、大便器の脱臭方法を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る大便器の脱臭装置の吹出口、吸込口を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る大便器の脱臭装置の吹出口を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る大便器の脱臭方法を示す図であり、便器本体内に空気の横旋回流、横断流を形成した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る大便器の脱臭方法を示す図であり、便器本体内に空気の横旋回流、横断流を形成した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る大便器の脱臭方法を示す図であり、便器本体内に空気の横旋回流、横断流を形成した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る大便器の脱臭方法を示す図であり、便器本体内に空気の横旋回流、横断流を形成した状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る大便器の脱臭方法を示す図であり、便器本体内に空気の縦旋回流を形成した状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る大便器の脱臭方法を示す図であり、便器本体内に空気の渦流を形成した状態を示す図である。
以下、図1から図8を参照し、本発明の第1実施形態に係る大便器の脱臭方法及び大便器について説明する。ここで、本実施形態では、本発明に係る大便器が水洗大便器であるものとして説明を行うが、本発明に係る大便器は必ずしも水洗大便器に限定されるものではない。
本実施形態の水洗大便器(大便器)Aは、図1及び図2に示すように、便器本体1と、便器本体1の後部側に設けられ、例えば使用者によるリモコン操作を検知して便器本体1内に洗浄水を吐出させる洗浄機構部2と、便座3a及び便蓋3bからなる便座部3とを備えて構成されている。
さらに、水洗大便器Aは、図1から図3に示すように、用便後に局部を洗浄するための局部洗浄装置4を備えている。
便器本体1は、便鉢のボウル部1aと、ボウル部1aの上部に設けられ、便器本体1の内側に突出しつつ外周縁を形成するリム部1bとを備えて形成されている。
洗浄機構部2は、便器本体1の後部側に着脱可能に一体に設けられ、且つカバーケース6内に収容して設けられている。また、洗浄機構部2は、例えばリモコン操作によって洗浄水流路を開閉制御するコントロールバルブ、電磁バルブなどの開閉弁を備え、この開閉弁によって便器本体1のリム部1bに洗浄水を流すリム吐水、便器本体1の封水部1aに洗浄水を流すジェット吐水の切替、吐水流量の制御が行えるように構成されている。
なお、カバーケース6は、便器本体1の後部上面に設置されるベース(ベースプレート)6aと、ベース6aに組み付けられて収容空間を形成するカバー(外殻体)6bとを備えて構成されている。
便座3a及び便蓋3bからなる便座部3は、カバーケース6に着脱可能に接続し、横方向T1に延びる回動軸O1周り(上下方向)に回動自在に設けられている。
局部洗浄装置4は、洗浄機構部2とともにカバーケース6内に収容して設けられ、例えばリモコン操作によって便器本体1内に進出する局部洗浄ノズル7、8と、カバーケース6に設けられたノズル開口部9を開閉し、局部洗浄時に局部洗浄ノズル7、8の便器本体1内への進出動作に応じてノズル開口部9を開き、局部洗浄ノズル8、9がカバーケース6内に退避するとともにノズル開口部9を閉じて、汚物、洗浄水の飛沫などが局部洗浄ノズル7、8にかかったり、内部に入り込むことを防止するためのシャッタ10とを備えている。
また、本実施形態において、局部洗浄装置4は、局部洗浄時に、リモコン操作などに応じて便器本体1の内側に局部洗浄ノズル7、8が進出するとともに、局部洗浄ノズル7、8の先端部がシャッタ10の背面側を押圧してシャッタ10が回動して開く。そして、便器本体1の内側に進出した局部洗浄ノズル7、8の先端部から洗浄水が吐出して局部を洗浄するように構成されている。局部洗浄後は、局部洗浄ノズル7、8が退避するとともにシャッタ10の押圧状態が解除されて自動的にシャッタ10が回動しノズル開口部9を閉じるように構成されている。
具体的に、本実施形態の局部洗浄装置4は、図2から図5に示すように、カバーケース6のベース6aの中央に配置されたノズルユニット11と、局部を洗浄するための温水をノズルユニット11に供給する温水供給ユニットと、温風によって洗浄後の局部を乾燥させるための温風乾燥ユニット(温風乾燥装置)12とを備えて構成されている。
また、本実施形態では、この局部洗浄装置4が用便中、用便後の臭気を吸い込んで脱臭する脱臭ユニット(脱臭装置)13を備えている。
ノズルユニット11は、肛門洗浄用ノズルとビデ用ノズルの一対の局部洗浄ノズル(ツインノズル)7、8と一対の局部洗浄ノズル7、8を内包するノズルカバーとを備えている。本実施形態の一対の局部洗浄ノズル7、8は、前方に向かうに従い漸次下方に傾斜し、互いに軸線方向を同方向に向けて平行に配設されている。また、各局部洗浄ノズル7、8は、下方に位置する先端部に洗浄水を吐出する吐出孔16を備え、後端側から供給されて内部を流通した洗浄水が吐出孔16から所定の方向に吐出するように構成されている。
また、一対の局部洗浄ノズル7、8はそれぞれ、略円柱棒状に形成され、ベース6aの前面中央にノズル開口部9に対し、軸線方向(前後方向T2)に進退自在に設けられている。そして、これら一対の局部洗浄ノズル7、8はそれぞれ、洗浄時にノズル開口部9から前方に進出して便器本体1の内側に突出し、洗浄後にノズル開口部9を通じてノズルカバー及びカバーケース6内に退避して保持される。
ここで、本実施形態では前後方向T2は略前後の方向を含むものとして説明を行う。
温水供給ユニットは、ノズルユニット11の各局部洗浄ノズル7、8に配管で接続されている。そして、温水供給ユニットは、制御基板からの動作指令に基づいて駆動し、所定の温度に調温された温水を洗浄水として局部洗浄ノズル7、8に供給するように構成されている。
温風乾燥ユニット12は、温風発生装置12a及び温風ダクト12bを備え、温風ダクト12bがノズル開口部9に並んで開口する吹出口17に接続して設けられている。
温風発生装置12aは、温風ダクト12bの途中に設けられたファンと、温風ダクト12bのファンよりも吹出口17側に設けられたヒータ12cとを備え、ファンの駆動によって吸い込んだ空気(外気)が温風ダクト12bを流通し、外気をヒータ12cで所定の温度に加熱するとともに吹出口17から前方の所定の方向、位置に吹き出すように構成されている。
一方、本実施形態の脱臭ユニット13は、脱臭ダクト13aと、脱臭ダクト13aの中途に設けられたファン(送風機)13bと、ファン13bよりも上流側の脱臭ダクト13a内に配置された脱臭カートリッジ(脱臭手段)13cと、ファン13bよりも下流側に配置された除菌ユニットとを備えて構成されている。
脱臭ダクト13aは、ノズル開口部9に並んで開口する吸込口18に上流側の一端を接続し、下流側の他端を温風ダクト12bのヒータ12cよりも下流側に接続して設けられている。すなわち、本実施形態では、温風ダクト12bの下流側と脱臭ダクト13aの下流側が共用通路とされ、温風ダクト12bと脱臭ダクト13aは吹出口17を兼用するように構成されている。
また、脱臭ダクト13aと温風ダクト12bの接続部には、通路切替え及び風量調整用のダンパ19が設けられ、このダンパ19の制御角度に応じて温風ダクト12bと脱臭ダクト13aとの開口比率を調整できるように構成されている。
脱臭カートリッジ13cは、例えば、活性炭等の吸着型の脱臭剤を備え、通過する空気に含まれる臭気を脱臭剤によって取り除く。なお、脱臭剤は、脱臭が可能であれば特に限定する必要はない。例えば触媒であってもよく、光触媒のように紫外線等の光線を照射することによって物質を分解する分解型の脱臭剤であってもよい。
除菌ユニットは、例えば、除菌イオンを発生させ、浮遊菌の繁殖を抑制し、且つ除菌するものであり、空気を電離させてプラスイオンとマイナスイオンを生じさせ、そのプラスイオンとマイナスイオンにより浮遊菌を取り囲んで不活化するものが好適である。
ここで、本実施形態では、図4に示すように、脱臭ダクト13aを通過した空気を吹き出す吹出口17に風向調節部材20が取り付けられている。この風向調節部材20は、吹出口17を上下方向略中央を境に上部と下部に分け、さらに上部と下部を通過する空気がそれぞれ異なる向きに送風されるように、上部と下部にそれぞれ向きがなる風向板を備えて形成されている。
そして、本実施形態の風向調節部材20は、吹出口17から吹き出す空気が流通するとともに、便器本体1の内面に向けて空気を吹き出させ、便器本体1の内面に沿って横旋回する空気の横旋回流R1を形成するための横旋回流形成部21が上部に、便器本体1の内側に向けて空気を吹き出させ、便器本体1の内部を横断する空気の横断流R2を形成するための横断流形成部22が下部に設けられている。
次に、上記構成からなる本実施形態の水洗大便器Aにおいて、用便中、用便後に脱臭を行う方法について説明するとともに、本実施形態の水洗大便器Aの脱臭方法及び水洗大便器Aの作用効果について説明する。
まず、使用者が便座に座ると、これをセンサ(検知手段)が検知し検知信号が制御装置(制御手段)に送られる。そして、制御装置が脱臭ユニット13のファン13bを駆動制御し、便器本体1内の空気を吸込口18から吸い込み、脱臭ダクト13aを流通する間に脱臭カートリッジ13cで臭気成分を除去、分解し、処理後の空気を吹出口17から吹き出す。
このとき、本実施形態の水洗大便器Aの脱臭方向及び水洗大便器Aにおいては、図2に示すように、吹出口17に風向調節部材20が設けられ、この風向調節部材20が上部側の横旋回流形成部21を通過する空気を便器本体1のリム部1bに向けて吹き出し、下部側の横断流形成部21を通過する空気を便器本体1の封水部1a上の便器本体の内側略中央に向けて吹き出するように構成されている。
このため、まず、便器本体1のリム部1bに向けて吹き出された空気は、リム部1bがその上部に便器本体1の内側に突出し、便器本体1の後部側から前部側まで連続して環状に繋がるオーバーハング部を備えて形成されているため、リム部1bに沿って便器本体1の左右一方の後部側から前部側に流通し、さらに左右他方の前部側から後部側に流通して吸込口18に吸い込まれ、脱臭ダクト13a内の脱臭カートリッジ13cで処理されて再度吹出口17から吹き出される。
そして、このようにリム部1bに沿って環状に流れる横旋回の横旋回流R1が形成されることによって、便器本体1内で発生した臭気が横旋回流R1に引き込まれ、脱臭カートリッジ13cで順次脱臭処理される。また、このとき、横旋回流R1を形成することによって、便器本体1の外に臭気が流れ出ることを抑止することができる。
また、本実施形態では、風向調節部材20の上部側の横断流形成部22を通過する空気が便器本体1の内側に向けて吹き出される。この空気は、横旋回流R1で囲まれた内部、すなわち、便器本体1内を略直線的に横断するように流れる。これにより、横旋回流R1で囲まれた内部、すなわち便器本体1の中央部分の臭気を横断流R2が引き連れながら横旋回流R1に合流することになる。
これにより、吹出口17から吹き出した空気によって形成される横旋回流R1で便器本体1内で発生した臭気を引き込んで順次脱臭処理するとともに、横旋回流R1による引込力が弱くなる便器本体1の中央部分に滞留する臭気を横断流R2が引き込んで移送し、横旋回流R1に合流させてのせ、順次脱臭処理することができる。
よって、本実施形態の水洗大便器Aの脱臭方法及び水洗大便器Aにおいては、吹出口17から吹き出した空気によって横旋回流R1と横断流R2を形成し、空気の横旋回流R1の中心部分、すなわち便器本体1の中央部分の臭気を横断流R2で移送して横旋回流R1にのせることができ、便器本体1の中央部分に臭気が滞留し淀むことを阻止して効率的に脱臭を行うことが可能になる。
そして、このように横旋回流R1と横断流R2を併用して脱臭を行い、便器本体1の中央部分に臭気が滞留し淀むことを阻止できることによって、用便中だけでなく、用便後に使用者が立ち上がるときに便器本体1内の臭気が便器本体1の上方に上がって拡散することを防止できる。
また、横旋回流R1の内側に横断流R2を形成することによって、この横断流R2が蓋のように作用して便器本体1の中央部分の臭気が上方に上がることを阻止することも可能になる。
これにより、本実施形態の水洗大便器Aの脱臭方法及び水洗大便器Aによれば、従来よりも効率的且つ効果的に臭気を捕集し、効果的に用便中、用便後の臭気を脱臭することが可能になる。
また、吹出口17から吹き出した空気が吸込口18から吸い込まれて脱臭カートリッジ13cで脱臭処理され、再度吹出口17から吹き出して循環する。このため、脱臭カートリッジ13cで処理する際に、循環する空気を複数回にわたって脱臭処理することができ、必ずしも臭気成分を高性能脱臭剤を用いて100%近い高効率で脱臭処理する必要がなく、低性能脱臭剤を用いて複数回の循環によって適宜処理することが可能になる。これにより、脱臭装置13の低コスト化を図ることも可能になる。
また、一つの吹出口17に、下部側を通過する空気を便器本体1のリム部1bに向けて吹き出し、上部側を通過する空気を便器本体1の内側に向けて横断するように吹き出す風向調節部材20を設けることで、空気の横旋回流R1と横断流R2を形成することができる。
すなわち、一つの吹出口17から空気を吹き出すことで同時に空気の横旋回流R1と横断流R2を形成することができる。
さらに、例えば、上部の横旋回流形成部21と下部の横断流形成部22の大きさ(面積比など)が異なる風向調節部材20に交換するなどして、容易に風向調節部材20の上部と下部のそれぞれの部位から吹き出す空気の流量を調節することができる。これにより、容易に横旋回流R1と横断流R2の流量を調節することができ、この調節により、確実に横旋回流R1を形成しつつ横断流R2で便器本体1内の臭気を引き連れて横旋回流R1に合流させ、脱臭することが可能になる。
また、風向調節部材20は、その調節部(羽根部)の向きを変えることができる可変式であってもよい。この場合には、適宜空気を吹き出す方向を変えることができ、効果的に脱臭処理が行えるように横旋回流R1、横断流R2を形成することができる。
また、使用者が便座から立ち上がる動作を検知し、この検知結果を受けた制御装置によって脱臭ファン13bの駆動を制御し、使用者が便座から立ち上がる動作を検知するとともに脱臭ファン13bの出力を上げて、より強く空気の吹き出し、吸い込みを行うようにすれば、より確実且つ効果的に、使用者の立ち上がり動作に伴って臭気が便器本体1の内部から上方に上がって拡散することを防止できる。
さらに、横旋回流R1を横断流R2よりも強い空気の流れにすることによって横断流R2が便器本体1の外に流れ出てしまうことを確実に防止でき、臭気が拡散することを防止して効果的に脱臭処理を行うことが可能になる。
また、横断流R2が横旋回流R1に合流して吸込口18から吸い込まれることによって、横旋回流R1に加えて便器本体1の中央部の臭気を捕集する横断流R2を形成するようにしても、この横断流R2で引き込まれた臭気を横旋回流R1とともに吸込口18に送って効果的且つ効率的に脱臭処理することができる。
以上、本発明に係る大便器の脱臭方法及び大便器の第1実施形態について説明したが、本発明は上記の第1実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、一つの吹出口17から横旋回流R1と横断流R2を同時に形成できるようにしたが、図5に示すように、別途、空気を吹き出して横断流R2を形成するための吹出口17を設けてもよい。
また、図6に示すように、横断流R2を吸い込む吸込口18を横旋回流R1の吸込口18と別に設けるようにしてもよい。
さらに、図7、図8に示すように、吹出口17及び/又は吸込口18を複数設けてもよく、また、複数の吹出口17及び/又は吸込口18で空気の吹き出し、吸い込みを行うことによって、便器本体1の内側に複数の空気の横旋回流R1を形成するようにしてもよい。
また、図7、図8に示すように、複数の吹出口17及び/又は吸込口18で空気の吹き出し、吸い込みを行うことで形成される一つの空気の流れ(図中の連続する破線−矢印で示した空気の流れ)によって、便器本体1の内面に沿って流れる横旋回流R1と便器本体1の内側を横断する横断流R2が順次形成されてもよい。言い換えれば、複数の吹出口17及び/又は吸込口18で空気の吹き出し、吸い込みを行うことで形成される一つの空気の流れが、横旋回流R1から横断流R2に、横断流R2から横旋回流R1に変化するようにしてもよい。
さらに、便器本体1内の空気を吸い込んで脱臭処理を行うことが可能であれば、吹出口17や吸込口18を便器本体1に形成したり、また、便器本体1の前部側に形成したり、便座3aや便蓋3bに形成してもよい。
また、中空状の便器本体1の内部、便座3aや便蓋3bの内部を空気の流路とし、この中空状の便器本体1の内部、便座3aや便蓋3bの内部に脱臭カートリッジ(脱臭手段)13cを設けるようにしてもよい。
また、中空状の便器本体1や便座3a、便蓋3bに周方向に所定の間隔をあけて複数吹出口17や吸込口18を設けて便器本体1内側に多方向(放射方向など)から空気を吹き出したり、多方向から空気を吸い込んで脱臭するように構成してもよい。
さらに、吹出口17から空気を吹き出す吹出力で横旋回流R1や横断流R2の空気の流れを形成するのではなく、吸込口18から空気を吸い込む吸込力で横旋回流R1や横断流R2の空気の流れを形成するようにしてもよい。また、吹出力と吸込力を併用して空気の流れを形成しても勿論構わない。
そして、このような構成にした場合においても、便器本体1の中央部の臭気を確実に脱臭することができ、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
また、横旋回流R1や横断流R2を上下方向T3に複数形成するようにしてもよい。
例えば、上下に複数の横断流R2を形成すれば、横断流R2で捕集できずに上方に上がった臭気を上方の横断流R2で捕集することができる。これにより、さらに確実に臭気が拡散することを防止できる。また、上方の横断流R2が蓋のように作用し、下方の横断流R2で効率的に臭気を捉えて脱臭することも可能になる。
また、本実施形態では、脱臭ユニット13の吹出口17から吹き出した空気を旋回させて吸込口18から吸い込み、脱臭カートリッジ13cで脱臭処理した後に再度吹出口17から吹き出すように循環するものとしたが、脱臭ユニット13の吹出口17から吹き出した空気を旋回させ、臭気を捕集した横旋回流R1を吸込口18から吸い込んで脱臭カートリッジ13cで脱臭処理した後に外部に排気するように構成してもよい。すなわち、必ずしも循環させなくてもよい。
次に、図9を参照し、本発明の第2実施形態に係る大便器の脱臭方法及び大便器について説明する。ここで、本実施形態は、第1実施形態と同様、吹出口から空気を便器本体内に吹き出し、吸込口から便器本体内の空気を吸い込んで脱臭を行う手段、方法に関するものである。よって、本実施形態では第1実施形態と同様の構成に対し同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の水洗大便器Aにおいては、第1実施形態が脱臭ユニット13の吹出口17から空気を吹き出し、この空気を便器本体1のリム部1bに沿って横旋回させて吸込口18から吸い込んで循環させるのに対し、図9に示すように、リム部1b側から封水部1a側、封水部1a側からリム部1b側に縦旋回させて空気を循環させる。
具体的に、本実施形態では、吹出口17と吸込口18を便器本体1の後部側に配置し、吹出口17から便器本体1の前部側の内面に向けて空気を吹き出し、便器本体1の内部の上部側に後部側から前部側に向かう空気の横断流を形成する。
また、例えば、便器本体1の前部側の内面の上部に上方から下方側に向かうに従い漸次前方側に傾斜し、さらに下方に向かうに従い後方側に傾斜して滑らかに繋がる空気誘導面1cを形成しておく。
これにより、本実施形態では、吹出口17から吹き出した空気の直線流が空気誘導面1cの上部側に当たるとともに、空気誘導面1cに沿って下方に流れ、便器本体1内の下方側を前部側から後部側に向けて空気が流れる。そして、この空気が便器本体1内の後部側に達するとともに上方に上がって吸込口18から吸い込まれる。
よって、本実施形態の水洗大便器Aの脱臭方法及び水洗大便器Aにおいては、吹出口17から便器本体1の内側に空気を吹き出し、吸込口18から便器本体1内の空気を吸い込むことによって、縦旋回流R3を形成することができる。そして、このように空気の縦旋回流R3を形成することによって、便器本体1内の臭気を脱臭することができ、第1実施形態と同様の作用効果を得ることが可能になる。
また、本実施形態においては、空気の縦旋回流R3を形成するとともに、便器本体1の上方側に空気の直線流が形成されることによって、この空気の直線流が蓋のように作用し、便器本体1内から臭気が上方に上がって拡散することを防止できる。また、便器本体1内から上方に上がった臭気を空気の直線流で効果的に捕集することができ、確実且つ効率的に脱臭を行うことが可能になる。
以上、本発明に係る大便器の脱臭方法及び大便器の第2実施形態について説明したが、本発明は上記の第2実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
第1実施形態に記載した構成と組み合わせたり、第1実施形態の構成、変更例の構成を適宜選択的に適用して本実施形態の縦旋回流R3を形成するようにしてもよい。
例えば、縦旋回流R3の数、縦旋回流R3の空気の流れ方向、縦旋回流R3の形成位置などは、必ずしも本実施形態のように限定しなくてもよい。
次に、図10及び図11を参照し、本発明の第3実施形態に係る大便器の脱臭方法及び大便器について説明する。
ここで、本実施形態は、第1、第2実施形態と同様、吹出口から空気を便器本体内に吹き出し、吸込口から便器本体内の空気を吸い込んで脱臭を行う手段、方法に関するものである。よって、本実施形態では第1、第2実施形態と同様の構成に対し同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、脱臭ユニット13の空気を吹き出す吹出口17と空気を吸い込む吸込口18の配置等が第1実施形態の構成、第2実施形態の構成、これらの変更例の構成と同様とされ、吹出口17からの空気を吹き出しや、吸込口18への空気の吸い込みによって、第1実施形態の横旋回流R1、横断流R2、複数の横旋回流R1及び横断流R2、第2実施形態の縦旋回流R3を形成する。
一方、本実施形態においては、図10、図11に示すように、このような横旋回流R1、横断流R2、縦旋回流R3などを形成するにあたり、その少なくとも一部に渦流R4を含むようにする。
例えば、脱臭ユニット13cの吹出口17及び/又は吸込口18に、内側に螺旋状の通路を備えた筒などの渦流発生手段を設ける。すなわち、空気が渦流発生手段を通過するとともにこの空気に旋回力を作用させ、流れ方向(横方向)に渦軸を向けた横渦流R4を吹出口17から空気の流れ方向(吹出方向)前方側に形成し、及び/又は吸込口18から空気の流れ方向(吸込方向)後方側に形成する。
これにより、便器本体1内に横方向に渦軸を向けた横渦流R4を形成しつつ空気が第1実施形態や第2実施形態のように横旋回流R1、横断流R2、縦旋回流R3として流れる。そして、横旋回流R1、横断流R2、縦旋回流R3の少なくとも一部に横渦流R4が形成されていることで、便器本体1内の臭気が横渦流R4ひいては横旋回流R1、横断流R2、縦旋回流R3に効率的に引き込まれ、吸込口18で吸い込まれてゆき、順次脱臭処理されることになる。
よって、この場合には、横渦流R4を含んだ空気流が便器本体1内を流れることによって直線流よりも周りの臭気を多く引き込み、便器本体1内の臭気を効率的に捕集することができ、この空気流が吸込口18から吸い込まれて脱臭カートリッジ13cで処理されることで効率的な脱臭が行える。
また、例えば、吹出口17柱棒などの障害物(渦流発生手段)をその軸線方向を上下方向あるいは横方向(水平方向)に向けて設置する。そして、吹出口17から吹き出す空気を障害物に当てて便器本体1内に吹き出すようにすると、障害物の空気流れ方向下流側にカルマン渦(渦流R4)が形成される。なお、軸線方向を上下方向に向けて円柱棒などの障害物を吹出口に設ければ、渦軸が上下方向を向くカルマン渦が形成され、軸線方向を横方向(水平方向)に向けて円柱棒などの障害物を吹出口に設ければ、渦軸が横方向を向くカルマン渦が形成される。
そして、このようなカルマン渦の渦流R4を含んだ空気流が便器本体1内を流れることによって直線流よりも周りの臭気を多く引き込み、便器本体1内の臭気が効率的に捕集される。このため、この空気流が吸込口18から吸い込まれて脱臭カートリッジ13cで処理されることで効率的な脱臭が行える。
以上、本発明に係る大便器の脱臭方法及び大便器の第3実施形態について説明したが、本発明は上記の第3実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
第1、第2実施形態に記載した構成と組み合わせたり、第1、第2実施形態の構成、変更例の構成を適宜選択的に適用して本実施形態の渦流R4を形成するようにしてもよい。
また、吹出口17や吸込口18側の一部に渦流R4を形成して臭気を捕集するように構成してもよい。
1 便器本体
1a ボウル部
1b リム部
2 洗浄機構部
3 便座部
3a 便座
3b 便蓋
4 局部洗浄装置
6 カバーケース
6a ベース(ベースプレート)
6b カバー(外殻体)
7 一方の局部洗浄ノズル(肛門洗浄用ノズル)
8 他方の局部洗浄ノズル(ビデ用ノズル)
9 ノズル開口部
10 シャッタ
11 ノズルユニット
12 温風乾燥ユニット(温風乾燥装置)
12a 温風発生装置
12b 温風ダクト
13 脱臭ユニット(脱臭装置)
13a 脱臭ダクト13a
13b ファン(送風機)
13c 脱臭カートリッジ(脱臭手段)
16 吐出孔
17 吹出口
18 吸込口
19 ダンパ
20 風向調節部材
21 横旋回流形成部
22 横断流形成部
A 水洗大便器(大便器)
O1 回動軸
R1 横旋回流
R2 横断流
R3 縦旋回流
R4 渦流
T1 横方向
T2 前後方向
T3 上下方向

Claims (11)

  1. 大便器の便器本体内の臭気を脱臭する方法であって、
    吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出すとともに前記便器本体内の空気を吸込口から吸い込み、前記便器本体の内面に沿って横旋回する空気の横旋回流と、前記便器本体の内部を横断する空気の横断流を形成し、
    前記横旋回流と前記横断流によって流れて前記吸込口から吸い込んだ空気の臭気成分を脱臭手段で除去することを特徴とする大便器の脱臭方法。
  2. 請求項1記載の大便器の脱臭方法において、
    吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出すとともに前記便器本体内の空気を吸込口から吸い込んで、前記便器本体内に複数の前記空気の横旋回流及び/又は複数の前記空気の横断流を形成する大便器の脱臭方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の大便器の脱臭方法において、
    吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出すとともに前記便器本体内の空気を吸込口から吸い込み、前記便器本体の内面に沿って縦旋回する空気の縦旋回流を形成する大便器の脱臭方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の大便器の脱臭方法において、
    吹出口から空気を吹き出して少なくとも一部が渦流となるように前記空気の横旋回流及び/又は前記横断流を形成することを特徴とする大便器の脱臭方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の大便器の脱臭方法において、
    前記脱臭手段で処理した空気を前記吹出口から前記便器本体内に吹き出して循環させる大便器の脱臭方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の大便器の脱臭方法において、
    前記横旋回流を前記横断流よりも強い空気の流れにする大便器の脱臭方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の大便器の脱臭方法において、
    前記横断流が前記横旋回流に合流して前記吸込口から吸い込まれるようにする大便器の脱臭方法。
  8. 便器本体内の臭気を脱臭する脱臭装置を備えた大便器であって、
    前記脱臭装置が、前記便器本体内に空気を吹き出す吹出口と、前記便器本体内の空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口から吸い込んだ空気の臭気成分を除去する脱臭手段とを備え、
    前記吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出し、前記便器本体内の空気から吸い込み、前記便器本体の内面に沿って横旋回する空気の横旋回流と、前記便器本体の内部を横断する空気の横断流を形成し、前記横旋回流と前記横断流によって流れる空気を前記吸込口から吸い込むように構成されていることを特徴とする大便器。
  9. 請求項8記載の大便器において、
    前記吹出口に風向調節部材が設けられ、
    前記風向調節部材は、前記吹出口から吹き出す空気が流通するとともに、前記便器本体の内面に向けて空気を吹き出させ、前記便器本体の内面に沿って横旋回する空気の横旋回流を形成するための横旋回流形成部と、前記便器本体の内側に向けて空気を吹き出させ、前記便器本体の内部を横断する空気の横断流を形成するための横断流形成部とを備えている大便器。
  10. 請求項8または請求項9に記載の大便器において、
    前記脱臭装置が、吹出口から前記便器本体内に空気を吹き出し、前記便器本体内の空気を吸込口から吸い込み、前記便器本体の内面に沿って縦旋回する空気の縦旋回流を形成するように構成されている大便器。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の大便器において、
    前記脱臭装置が前記吹出口及び/又は前記吸込口に渦流発生手段を備え、
    前記渦流発生手段によって少なくとも一部が渦流となるように前記空気の横旋回流及び/又は前記横断流を形成するように構成されている大便器。
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